JP6390920B2 - 半導体レーザ光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体レーザ光源装置に関する。
従来、流体の流れや速度を計測する方法として、PIV(Particle Image Velocimetry)と呼ばれる技術が知られている。PIVとは、流体にトレーサ粒子と呼ばれる微小粒子を混入し、当該トレーサ粒子にシート状のレーザ光を照射して得られる散乱光を撮影することで、流体の流動を可視化して計測する技術である。
例えば特許文献1には、PIVの光源にNd:YAGレーザを使用し、レーザ光をシート状に変換することが記載されている。また特許文献2には、PIVの光源にアルゴンレーザを使用し、レーザ光を回転するポリゴンミラーに入射することでシート状に走査することが記載されている。
特開2007−085784号公報 特開2010−117190号公報
ところで、本発明者の鋭意研究によれば、従来のPIVには次のような問題が生じることが分かった。以下、図14を参照して具体的に説明する。
図14は、従来のPIVにおける光源装置200が生成するシート状のレーザ光L’を示す模式図である。図14(a)は光源装置200を−x方向にみたときの図であり、図14(b)は光源装置200を−y方向にみたときの図である。シート状のレーザ光L’は、トレーサ粒子12を照射する。シート状のレーザ光L’は、図14(a)に示すように、y方向に拡がりつつ進行する。またシート状のレーザ光L’は、図14(b)に示すように、x方向に拡がることなく一定の幅を有する。
ここで、トレーサ粒子12が照射されると、当該粒子12により影13が生じる(図14(a)及び図14(b)参照)。そのため従来のPIVでは、影13の領域に浮遊するトレーサ粒子12aを観測することができず、計測結果の精度が低下するという問題があった。
本発明は、PIVにおいて、トレーサ粒子の影に起因して計測結果の精度が低下することを抑制可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の半導体レーザ光源装置は、
第一の方向に拡がり、且つ、前記第一の方向に直交する第二の方向に所定の幅を有して進行するレーザシートを射出する半導体レーザ光源装置であって、
前記第一の方向に並ぶ複数のエミッタを含む光源部と、
複数の前記エミッタから射出されたレーザ光を、前記第二の方向において平行に変換するレンズと、を有し、
前記レーザシートは、前記レンズから射出された平行光が重なり合うことによって形成され、
前記レンズは、複数の前記エミッタごとに、それぞれの前記エミッタから射出された前記レーザ光を前記第二の方向において平行に変換する複数のレンズ領域を含み、
複数の前記エミッタのうちの少なくとも二つの前記エミッタと、二つの前記エミッタに対応する二つの前記レンズ領域と、において、それぞれの前記エミッタの前記第二の方向における位置を基準としたとき、前記エミッタに対応する前記レンズ領域の前記第二の方向における位置が異なることを特徴とする。
上記構成によれば、複数のエミッタのうち少なくとも二つのエミッタと、二つのエミッタに対応する二つのレンズ領域と、において、エミッタと、エミッタに対応するレンズ領域との、第二の方向に関する相対的な位置関係が相違する。これにより、少なくとも二つのエミッタから射出されたレーザ光は、レンズ領域により平行光に変換されると、同一方向に進行することなく所定の角度をなして進行する。その結果、トレーサ粒子による影の領域を低減することができ、PIVの計測結果の精度が低下することを抑制できる。
また、上記構成において、
複数の前記レンズ領域のうち少なくとも二つの前記レンズ領域において、
一方の前記レンズ領域の光軸は、前記第一の方向と前記第二の方向との双方に直交する第三の方向からみたとき、一方の前記レンズ領域に対応する前記エミッタよりも前記第二の方向にずれており、
他方の前記レンズ領域の光軸は、前記第三の方向からみたとき、他方の前記レンズ領域に対応する前記エミッタよりも前記第二の方向と反対方向にずれているものとしても構わない。
上記構成によれば、少なくとも二つのエミッタから射出されたレーザ光は、レンズ領域により平行光に変換されると、光軸に対して逆向きに傾いて進行する。これにより、トレーサ粒子による影の領域をより低減することができ、PIVの計測結果の精度の低下をより抑制できる。
また、上記構成において、
前記光源部は、複数の前記エミッタが前記第一の方向に並び、前記第一の方向を遅軸方向とし、前記第二の方向を速軸方向とする半導体レーザアレイを含み、
前記半導体レーザアレイは、前記第一の方向と前記第二の方向との双方に直交する第三の方向からみたとき、前記第二の方向と反対方向に突き出すように湾曲しているものとしても構わない。
上記構成によれば、少なくとも二つのエミッタと、二つのエミッタに対応する二つのレンズ領域とにおいて、エミッタと、エミッタに対応するレンズ領域との、第二の方向に関する相対的な位置関係が相違する形態を、半導体レーザアレイが湾曲することによって実現できる。
また、上記構成において、
前記光源部は、1つの前記エミッタを含む複数の半導体レーザ素子を有してなり、
複数の前記半導体レーザ素子のうち少なくとも二つの前記半導体レーザ素子において、前記第二の方向における位置が互いに異なるものとしても構わない。
上記構成によれば、少なくとも二つのエミッタと、二つのエミッタに対応する二つのレンズ領域とにおいて、エミッタと、エミッタに対応するレンズ領域との、第二の方向に関する相対的な位置関係が相違する形態を、少なくとも二つの半導体レーザ素子の第二の方向における位置をずらすことによって実現できる。
また、上記構成において、
複数の前記レンズ領域のうち、少なくとも二つの前記レンズ領域の光軸は、前記第二の方向における位置が互いに異なるように配置されているものとしても構わない。
上記構成によれば、少なくとも二つのエミッタと、二つのエミッタに対応する二つのレンズ領域とにおいて、エミッタと、エミッタに対応するレンズ領域との、第二の方向に関する相対的な位置関係が相違する形態を、少なくとも二つのレンズ領域の光軸の第二の方向における位置をずらすことによって実現できる。
また、上記構成において、
複数の前記レンズ領域の光軸は、前記第一の方向と前記第二の方向との双方に直交する第三の方向からみたとき、直線状に並び、
前記レンズは、前記第三の方向からみたとき、前記第一の方向から所定の角度だけ傾斜しているものとしても構わない。
上記構成によれば、少なくとも二つのエミッタと、二つのエミッタに対応する二つのレンズ領域とにおいて、エミッタと、エミッタに対応するレンズ領域との、第二の方向に関する相対的な位置関係が相違する形態を、レンズを第一の方向から所定の角度だけ傾斜させることによって実現できる。
本発明の半導体レーザ光源装置によれば、PIVにおいてトレーサ粒子の影に起因して計測結果の精度が低下することを抑制することができる。
PIVの概要を説明するための模式図である。 第一実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 半導体レーザアレイから射出されるレーザ光を説明するための模式図である。 第一実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第一実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第一実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第一実施形態の半導体レーザ光源装置による作用効果を説明するための模式図である。 第二実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第二実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第三実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第三実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第四実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 第四実施形態の半導体レーザ光源装置を説明するための模式図である。 従来の光源装置を説明するための模式図である。
実施形態の半導体レーザ光源装置につき、図面を参照して説明する。なお、各図において図面の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致しない。
(第一実施形態)
[PIVの概要]
第一実施形態における半導体レーザ光源装置1について説明する。半導体レーザ光源装置1は、PIV(Particle Image Velocimetry)の光源に使用される。まず初めに図1を参照してPIVの概要について説明する。
図1に示すように、半導体レーザ光源装置1は半導体レーザアレイ3を含む。図1では半導体レーザアレイ3の長手方向をy方向とし、半導体レーザアレイ3の短手方向をz方向とし、y方向及びz方向に直交する方向をx方向としている。なお、x方向が「第二の方向」に対応し、y方向が「第一の方向」に対応し、z方向が「第三の方向」に対応する。
半導体レーザ光源装置1は、シート状のレーザ光LSを射出する。以下、シート状のレーザ光LSを「レーザシートLS」と呼ぶ。レーザシートLSは、x方向に比較的小さい幅を有し、y方向に拡がりつつ進行する光である。一例として、レーザシートLSのx方向の幅は、半導体レーザアレイ3からz方向に少なくとも1〜2m離れた領域において、1.8〜2.5mm以下である。なお、レーザシートLSは、半導体レーザアレイ3からz方向に少なくとも1〜2m離れた領域において、y方向に1m程度の幅を有している。すなわち、この領域においては、x方向の幅はy方向の幅と比較して極めて小さい。
詳細は後述するが、半導体レーザ光源装置1は、レーザ光Lを射出するエミッタを複数含み、各エミッタから射出されるレーザ光Lを、特定の方向に平行な平行光LPに変換する(図1参照)。本明細書において「平行光」とは、x方向に一定の幅(一例として、1.5mm)を有し、y方向に拡がりつつ進行する光である。なお、図1では便宜的に、4つのエミッタから射出されるレーザ光L、及び当該レーザ光が変換された後の光である平行光LPを示している。また、1つのエミッタから射出され、平行光に変換される前のレーザ光Lには右斜線を付し、変換された後の平行光LPには左斜線を付している。
図1に示すように、各エミッタからの平行光LPは、互いに重なり合うことによりレーザシートLSを形成する。なお、レーザシートLSは、全てのエミッタから射出された光が必ずしも重なり合う必要はなく、少なくとも複数のエミッタから射出された光が重なり合うことで形成されるものであればよい。
計測対象の流体には、トレーサ粒子12が混入されている。なお、図1では、流体自体は図示していないが、所定の流体内に多数のトレーサ粒子12が混入されており、この流体に対してレーザシートLSが照射された状況において、当該レーザシートLSが照射された領域内に位置しているトレーサ粒子12の一部のみが図示されている。トレーサ粒子12は、一例として、ポリスチレン等の樹脂からなる微小粒子、水及びオイルを噴霧化した微小な液滴、プラスチック製の微小粒子、煙等である。半導体レーザ光源装置1から射出されたレーザシートLSが、流体内のトレーサ粒子12に照射されると、散乱光が生成される。
撮影装置14は、トレーサ粒子12からの散乱光を撮影し、撮影した画像を画像処理装置15に出力する。なお、一例として撮影装置14は1秒間に1000フレームの画像を撮影する。画像処理装置15は、入力された画像を基に、流体の速度を算出する。なお、流体の速度の算出方法は既知の技術であるため(例えば上記の特許文献1及び特許文献2を参照)、本明細書では説明を省略する。
[構成]
続いて、半導体レーザ光源装置1の構成について説明する。図1に示すように、半導体レーザ光源装置1は、半導体レーザアレイ3、サブマウント5、ヒートシンク7、及びシリンドリカルレンズ9を備える。図1は、ヒートシンク7の上方にサブマウント5が配置され、サブマウント5の上方に半導体レーザアレイ3が配置されてなる半導体レーザ光源装置1を、上方から見たときの模式的な平面図として図示されている。なお図1には示されていないが、半導体レーザ光源装置1は、半導体レーザアレイ3及びサブマウント5の間、及び、サブマウント5及びヒートシンク7の間にハンダ層を含む。なお、半導体レーザアレイ3が「光源部」に対応し、シリンドリカルレンズ9が「レンズ」に対応する。
以下、図2を参照して半導体レーザ光源装置1の構成について具体的に説明する。
図2は、図1の半導体レーザ光源装置1を紙面左方向、即ち−z方向にみたときの模式的な図である。なお図2において、説明の便宜上、シリンドリカルレンズ9については外縁を示している。
半導体レーザアレイ3は、端面発光型の半導体レーザ素子がアレイ状に複数配置されて構成されている。半導体レーザアレイ3は、z方向に垂直な面(図面上はxy平面に対応する)である側面30を含み、この側面30からレーザ光を射出する。
半導体レーザアレイ3は、側面30上にy方向に複数配置されたエミッタ31を含む。図2に示される半導体レーザアレイ3では、エミッタ31の配置方向であるy方向が、半導体レーザアレイ3の長手方向に対応している。エミッタ31aは、y方向に関して側面30の中央に位置するエミッタである。エミッタ31bは、y方向に関して側面30の一方の端部(即ち、+y方向側の端部)に位置するエミッタであり、エミッタ31cは、y方向に関して側面30の他方の端部(即ち、−y方向側の端部)に位置するエミッタである。一例として、半導体レーザアレイ3は、200μmのピッチで並ぶ20個のエミッタ31を含む。なお、図2では、便宜的に9個のエミッタ31を図示している。
以下では、エミッタ31aを「中央のエミッタ31a」と呼び、エミッタ31b、31cをそれぞれ「端部のエミッタ31b」、「端部のエミッタ31c」と呼ぶことがある。
各エミッタ31は、x方向及びy方向の双方に拡がりつつ進行するレーザ光を射出する。図3に、半導体レーザアレイ3の中央のエミッタ31aから射出されるレーザ光Lを示す。図3に示すように、レーザ光Lは、x方向及びy方向の双方に発散する。またレーザ光Lは、y方向に比べてx方向に大きく発散する。即ち、レーザー光Lのx方向における発散角は、y方向における発散角に比べて大きい。つまり、x方向が「速軸方向」に対応し、y方向が「遅軸方向」に対応する。なお、他のエミッタ31から射出されるレーザ光もレーザ光Lと同様に進行する。
図2に戻って説明を続ける。半導体レーザアレイ3は、ハンダ層4によりサブマウント5と接合されている。ハンダ層4は、サブマウント5の上面に載置されている。なお、半導体レーザ光源装置1はサブマウント5を備えないものとしても構わない。
図2に示すように、半導体レーザアレイ3は、端部から中央に向かうほどサブマウント5に接近するように湾曲している。換言すると、半導体レーザアレイ3は、サブマウント5に向かう方向(即ち、−x方向)に突き出すように湾曲している。半導体レーザアレイ3がこのように湾曲する理由については後述する。
半導体レーザアレイ3の温度は、レーザ光の射出に伴い上昇する。サブマウント5は、熱伝導率の高い材料により構成されており、半導体レーザアレイ3から生じる熱をヒートシンク7へ伝導する。
ハンダ層6は、ヒートシンク7の上面に載置されており、サブマウント5及びヒートシンク7を接合する。
ヒートシンク7は、サブマウント5から伝導された熱を半導体レーザ光源装置1の外部へ放出する。ヒートシンク7は、熱伝導率の高い金属によって構成されている。なお、半導体レーザ光源装置1はヒートシンク7を備えないものとしても構わない。
シリンドリカルレンズ9は、x方向に光をコリメートするように配置されている。以下、シリンドリカルレンズ9について図4〜図6を参照して説明する。
[シリンドリカルレンズ]
図4は、シリンドリカルレンズ9を−z方向(図1参照)にみたときの模式的な図である。なお、図4では説明の都合上、シリンドリカルレンズ9の後方(即ち、−z方向側)に位置するエミッタ31を破線で示している。
図4に示すように、シリンドリカルレンズ9は、y方向に並ぶ複数のレンズ領域91からなる。本実施形態において、シリンドリカルレンズ9は、エミッタ31と同数のレンズ領域91を含む。各レンズ領域91は、各エミッタ31に対向している。即ち、各エミッタ31から射出されるレーザ光は、対向するレンズ領域91に入射する。
各レンズ領域91は、z方向に平行な光軸OAを有する。光軸OAとは、各レンズ領域91の中心及び各レンズ領域91の焦点を結んだ直線である。
上述のように、半導体レーザアレイ3はサブマウント5に向かう方向(即ち、−x方向)に突き出すように湾曲している。そのため、各エミッタ31のx方向における位置と、当該エミッタ31に対応するレンズ領域91の光軸OAのx方向における位置とが相違する。具体的には図4に示すように、中央のエミッタ31aは、対応するレンズ領域91の光軸OAから−x方向に大きくずれる。また、端部のエミッタ31b、31cは、対応するレンズ領域91の光軸OAからx方向に大きくずれる。また、中央のエミッタ31a及び端部のエミッタ31b、31cの間に位置するエミッタ31は、対応するレンズ領域91の光軸OAからx方向または−x方向に小さくずれる。一例として、中央のエミッタ31aと、端部のエミッタ31b、31cとは、x方向に0.5〜1.5μm離れている。なお、中央のエミッタ31aに対応するレンズ領域91が「一方のレンズ領域」に対応し、端部のエミッタ31b、31cに対応するレンズ領域91が「他方のレンズ領域」に対応する。
レンズ領域91は、対向するエミッタ31から射出されるレーザ光Lを、平行光LPに変換する。図5及び図6を参照して具体的に説明する。
図5は、図1の半導体レーザ光源装置1をA−A線で切断したときの模式的な断面図である。なお、A−A線はz方向に平行であり、半導体レーザアレイ3の中央のエミッタ31a(図2参照)を通過する。
図5に示すように、レーザ光Lは、レンズ領域91に入射前においてx方向に拡がって進行する。レンズ領域91は、レーザ光Lをx方向に一定の幅を有するよう変換する。換言すると、レンズ領域91は、レーザ光Lのx方向への発散を抑制する。またレンズ領域91は、図1に示すように、レーザ光Lのy方向における発散を保持する。即ちレンズ領域91は、レーザ光Lのy方向における発散角を保持する。このようにレンズ領域91は、対向するエミッタ31aから射出されるレーザ光Lを、x方向に一定の幅を有し、y方向に拡がりつつ進行する平行光LPに変換する(図1及び図5参照)。
なお、上述したように、レーザ光をx方向に発散せずに一定の幅を有するように変換することを、本明細書では「x方向において平行に変換する」と表現している。
図4を参照して上述したように、中央のエミッタ31aは、対応するレンズ領域91の光軸OAに対し、−x方向に位置する。そのため、中央のエミッタ31aから射出された光が変換された平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対し角度θ1(一例として0.17〜0.5mrad)をなして進行する。より具体的には、この平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対しx方向に傾いて進行する。
図6は、図1の半導体レーザ光源装置1をB−B線で切断したときの模式的な断面図である。なお、B−B線はz方向に平行であり、半導体レーザアレイ3の端部のエミッタ31c(図2参照)を通過する。
図6に示すように、レンズ領域91は、対向するエミッタ31cから射出されるレーザ光Lを、x方向に一定の幅を有し、y方向に拡がりつつ進行する平行光LPに変換する。上述のように、端部のエミッタ31cは、対応するレンズ領域91の光軸OAに対し、x方向に位置する(図4参照)。そのため、端部のエミッタ31cから射出された光が変換された平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対し角度θ2(一例として0.17〜0.5mrad)をなして進行する。より具体的には、この平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対し−x方向に傾いて進行する。
図5及び図6を参照して、中央のエミッタ31a及び端部のエミッタ31cによる平行光LPについて説明したが、他のエミッタ31による平行光LPも同様に、レンズ領域91の光軸OAに対し、所定の角度をなして進行する。
上述のように中央のエミッタ31a、及び、端部のエミッタ31b、31cは、対応するレンズ領域91の光軸OAからx方向または−x方向に大きくずれる。そのため、変換後の平行光LPは、光軸OAに対して比較的大きい角度(θ1、θ2)をなして進行する(図5及び図6参照)。これに対し、中央のエミッタ31a及び端部のエミッタ31b、31cの間に位置するエミッタ31は、対応するレンズ領域91の光軸OAからx方向または−x方向に小さくずれる。そのため、変換後の平行光LPは、光軸OAに対して比較的小さい角度をなして進行する。このように、エミッタ31の位置と、対応するレンズ領域91の光軸OAの位置との間のずれが大きいほど、平行光LPは光軸OAに対して大きく傾いて進行する。
[半導体レーザアレイが湾曲する理由]
続いて、半導体レーザアレイ3が図2に示すように湾曲する理由について説明する。
半導体レーザアレイ3及びサブマウント5は、加熱により溶融されたハンダ層4を介して重ね合わされた後、溶融されたハンダ層4が冷却により硬化することで接合される。ここで、ハンダ層4の加熱/冷却に伴い半導体レーザアレイ3及びサブマウント5も併せて加熱/冷却される。このとき、半導体レーザアレイ3及びサブマウント5は、加熱により膨張し、冷却により収縮する。
ここで、半導体レーザアレイ3及びサブマウント5は、異なる材料によって構成されている。そのため、半導体レーザアレイ3を構成する材料の熱膨張係数、及び、サブマウント5を構成する材料の熱膨張係数は相違する。一例として、半導体レーザアレイ3はGaAsにより構成され、サブマウント5はAlNにより構成されている。また、GaAsの熱膨張係数は6.6×10−6/Kであり、AlNの熱膨張係数は4.6×10−6/Kである。このように、半導体レーザアレイ3の熱膨張係数は、サブマウント5の熱膨張係数に比べて大きい。そのため、半導体レーザアレイ3がサブマウント5に比べて大きく収縮する結果、図2に示すようにサブマウント5に向かう方向(即ち、−x方向)に突き出すように湾曲する。
[作用効果]
続いて、半導体レーザ光源装置1による作用効果について説明する。
図7は、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1がレーザシートLSを射出する状態を−y方向にみたときの模式的な図である。図7では便宜的に、中央のエミッタ31a及び端部のエミッタ31b(又は端部のエミッタ31c)による平行光LPのみを図示し、他のエミッタ31による平行光LPの図示を省略している。また、以下では説明の都合上、中央のエミッタ31aによる平行光LPを「平行光LP1」と呼び、端部のエミッタ31b(又は端部のエミッタ31c)による平行光LPを「平行光LP2」と呼ぶ。
図7に示すように、流体(図示略)及びトレーサ粒子(12b、12c、12d、12e)は、シリンドリカルレンズ9から距離dだけ離れた範囲内に存在する。一例として、距離dは1〜2mである。
トレーサ粒子(12b、12c)は、平行光LP1及び平行光LP2が重なり合う領域に存在する。そのため、平行光LP1によるトレーサ粒子(12b、12c)の影は、平行光LP2により削減される。また、平行光LP2によるトレーサ粒子(12b、12c)の影は、平行光LP1により削減される。その結果、図7に示すように、トレーサ粒子(12b、12c)による影13の領域は比較的小さい。
一方、トレーサ粒子(12d、12e)は、平行光LP1及び平行光LP2が重ならない領域に存在する。より具体的には、トレーサ粒子(12d、12e)は、平行光LP1及び平行光LP2のそれぞれが、図示しない他の平行光LPと重なり合う領域に存在する。例えば平行光LP1は、平行光LP2よりも緩やかに−x方向に傾いて進行する平行光LPと重なり合う。そのため、平行光LP1によるトレーサ粒子12dの影は、−x方向に緩やかに傾いて進行する当該平行光LPによって削減される。同様に、平行光LP2は、平行光LP1よりも緩やかにx方向に傾いて進行する平行光LPと重なり合う。そのため、平行光LP2によるトレーサ粒子12eの影は、x方向に緩やかに傾いて進行する当該平行光LPによって削減される。その結果、図7に示すように、トレーサ粒子(12d、12e)による影13の領域は比較的小さい。
このように、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1によれば、従来の光源装置200に比べ、トレーサ粒子12による影13の領域を小さくすることができる。即ち、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1によれば、観測不能なトレーサ粒子12を減らすことができ、PIVの測定結果の精度を向上できる。
さらに、図7に示すように、中央のエミッタ31aによる平行光LP1はx方向に傾いて進行し、端部のエミッタ31bによる平行光LP2は−x方向に傾いて進行する。即ち、平行光LP1及び平行光LP2は、光軸OA(図示略)に対して逆向きに傾いて進行する。そのため、平行光LP1と平行光LP2とがなす角θ(即ち、θ1+θ2)が比較的大きくなるため、トレーサ粒子12による影をより削減することができる。
(第二実施形態)
[構成]
続いて、第二実施形態の半導体レーザ光源装置100について説明する。第二実施形態の半導体レーザ光源装置100は、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1と比較して、半導体レーザアレイ3に代わり複数の半導体レーザ素子を備える点で相違するが、他の構成は同様である。以下、第二実施形態が第一実施形態と相違する点について図8及び図9を参照して説明する。
図8は、第二実施形態の半導体レーザ光源装置100を−z方向(図1参照)にみたときの模式的な図である。なお、図8では説明の便宜上、シリンドリカルレンズ9については外縁を示している。
図8に示すように半導体レーザ光源装置100は、半導体レーザアレイ3に代わり、複数の半導体レーザ素子103を備える。図8では一例として、9個の半導体レーザ素子103を示している。半導体レーザ素子103は、x方向における位置が相違するように配置されている。各半導体レーザ素子103は、ハンダ層4によりサブマウント5に接合される。なお、複数の半導体レーザ素子103が「光源部」に対応する。
各半導体レーザ素子103は、一つのエミッタ104を含む。エミッタ104は、x方向及びy方向に拡がりつつ進行するレーザ光Lを射出する(図3参照)。
続いて図9を参照して、エミッタ104及びシリンドリカルレンズ9のx方向における位置について説明する。図9は、半導体レーザ光源装置100のシリンドリカルレンズ9を−z方向(図1参照)にみたときの模式的な図である。なお、図9では説明の都合上、シリンドリカルレンズ9の後方(即ち、−z方向側)に位置するエミッタ104を破線で示している。
図9に示すように、各エミッタ104は、各レンズ領域91に対向するように配置されている。即ち、各エミッタ104から射出されるレーザ光Lは、対向するレンズ領域91に入射し、平行光LP(図5及び図6参照)に変換される。
また図9に示すように、各エミッタ104と、当該エミッタ104に対応するレンズ領域91の光軸OAとにおいて、x方向における位置が相違する。
具体的には、エミッタ(104a、104b、104c、104g、104i)は、対応するレンズ領域91の光軸OAに対してx方向に位置する。そのため、エミッタ(104a、104b、104c、104g、104i)による平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対し−x方向に傾いて進行する(図6参照)。なお、エミッタ(104a、104b)は、エミッタ(104c、104g、104i)に比べ、レンズ領域91の光軸OAからx方向に大きくずれる。そのため、エミッタ(104a、104b)による平行光LPは、エミッタ(104c、104g、104i)による平行光LPに比べて−x方向に大きく傾いて進行する。
また、エミッタ(104d、104e、104f、104h)は、対応するレンズ領域91の光軸OAに対して−x方向に位置する。そのため、エミッタ(104d、104e、104f、104h)による平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対しx方向に傾いて進行する(図5参照)。なお、エミッタ(104d、104e)は、エミッタ(104f、104h)に比べ、レンズ領域91の光軸OAから−x方向に大きくずれる。そのため、エミッタ(104d、104e)による平行光LPは、エミッタ(104f、104h)による平行光LPに比べてx方向に大きく傾いて進行する。
なお、半導体レーザ素子103は、ハンダ層4によりサブマウント5に接合される際、荷重を掛けられる。半導体レーザ素子103に掛ける荷重の大きさを変更することにより、半導体レーザ素子103のx方向における位置が調整される。あるいは、ハンダ層4の分量を調整することにより、半導体レーザ素子103のx方向における位置が調整される。一例として、エミッタ104a〜104iのうち最もx方向側に位置するエミッタ(104a、104b)と、最も−x方向側に位置するエミッタ(104d、104e)とは、x方向に0.5〜1.5μm離れている。
本実施形態の半導体レーザ光源装置100においても、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1と同様の理由により、トレーサ粒子12による影13の領域を低減でき、PIVの測定結果の精度を向上できる。以下の実施形態についても同様である。
(第三実施形態)
[構成]
続いて、第三実施形態の半導体レーザ光源装置110について説明する。第三実施形態の半導体レーザ光源装置110は、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1と比較して、、半導体レーザアレイ3が湾曲していない点、及び、シリンドリカルレンズ9に代わり後述のレンズ112を備える点で相違するが、他の構成は同様である。以下、第三実施形態が第一実施形態と相違する点について図10を参照して説明する。
図10は、第三実施形態の半導体レーザ光源装置110を−z方向(図1参照)にみたときの模式的な図である。なお図10において、説明の便宜上、レンズ112については外縁を示している。図10に示すように半導体レーザ光源装置110は、シリンドリカルレンズ9(図2参照)に代わり、レンズ112を備える。また、半導体レーザアレイ3は湾曲しておらず、各エミッタ31はy方向に直線状に並んでいる。
図11にレンズ112を−z方向(図1参照)にみたときの模式的な図を示す。なお、図11では説明の都合上、レンズ112の後方(即ち、−z方向側)に位置するエミッタ31を破線で示している。
図11に示すようにレンズ112は、複数のレンズ領域113からなる。各レンズ領域113は、光軸OAのx方向における位置が相違するように配置されている。具体的には、レンズ領域(113a、113b、113c、113d、113h、113i)は、対応するエミッタ31に対して光軸OAがx方向に位置するように配置されている。また、レンズ領域(113e、113f、113g)は、対応するエミッタ31に対して光軸OAが−x方向に位置するように配置されている。
なお、レンズ領域(113a、113b、113c、113d、113h、113i)に対応するエミッタ31による平行光LPは、各レンズ領域113(113a、113b、113c、113d、113h、113i)の光軸OAに対し、x方向に傾いて進行する(図5参照)。なお、レンズ領域(113a、113b)では、レンズ領域(113c、113d、113h、113i)に比べ、光軸OAの位置とエミッタ31の位置とのずれが大きい。そのため、レンズ領域(113a、113b)に対応するエミッタ31による平行光LPは、レンズ領域(113c、113d、113h、113i)に対応するエミッタ31による平行光LPに比べてx方向に大きく傾いて進行する。
また、レンズ領域(113e、113f、113g)に対応するエミッタ31による平行光LPは、レンズ領域113の光軸OAに対し−x方向に傾いて進行する(図6参照)。なお、各レンズ領域(113e、113f、113g)において、光軸OA及び対応するエミッタ31は同じだけずれている。そのため、各レンズ領域(113e、113f、113g)に対応するエミッタ31による各平行光LPは、同じ角度だけ−x方向に傾いて進行する。一例として、レンズ領域113a、113bの光軸OAと、レンズ領域113e、113f、113gの光軸OAとは、x方向に0.5〜1.5μm離れている。
(第四実施形態)
[構成]
続いて、第四実施形態の半導体レーザ光源装置120について説明する。第四実施形態の半導体レーザ光源装置120は、第一実施形態の半導体レーザ光源装置1と比較して、、半導体レーザアレイ3が湾曲していない点、及び、シリンドリカルレンズ9の向きにおいて相違するが、他の構成は同様である。以下、第四実施形態が第一実施形態と相違する点について図12を参照して説明する。
図12は、第四実施形態の半導体レーザ光源装置120を−z方向(図1参照)にみたときの模式的な図である。なお図12において、説明の便宜上、シリンドリカルレンズについては外縁を示している。図12に示すように、半導体レーザ光源装置120において、シリンドリカルレンズ9は、y方向から角度φ(一例として0.13〜0.38mrad)だけ傾いて配置されている。また、半導体レーザアレイ3は湾曲しておらず、各エミッタ31はy方向に直線状に並んでいる。なお、角度φが「所定の角度」に対応する。
図13にシリンドリカルレンズ9を−z方向(図1参照)にみたときの模式的な図を示す。なお、図13では説明の都合上、シリンドリカルレンズ9の後方(即ち、−z方向側)に位置するエミッタ31を破線で示している。
図13に示すように、各エミッタ31と、当該エミッタ31に対応するレンズ領域91の光軸OAとにおいて、x方向における位置が相違する。具体的には、レンズ領域(91a、91b、91c、91d、91e)は、対応するエミッタ31に対して光軸OAがx方向に位置するように配置されている。また、レンズ領域(91f、91g、91h、91i)は、対応するエミッタ31に対して光軸OAが−x方向に位置するように配置されている。一例として、レンズ領域91aの光軸OAと、レンズ領域91iの光軸OAとは、x方向に0.5〜1.5μm離れている。
なお、レンズ領域(91a、91b、91c、91d、91e)に対応するエミッタ31による平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対しx方向に傾いて進行する(図5参照)。また、レンズ領域(91f、91g、91h、91i)に対応するエミッタ31による平行光LPは、レンズ領域91の光軸OAに対し−x方向に傾いて進行する(図6参照)。
また、レンズ領域91aの光軸OAは、エミッタ31bからx方向に最も大きくずれる。そのため、エミッタ31bによる平行光LPは、x方向に最も大きく傾いて進行する。また、レンズ領域91iの光軸OAは、エミッタ31cから−x方向に最も大きくずれる。そのため、エミッタ31cによる平行光LPは、−x方向に最も大きく傾いて進行する。なお、レンズ領域(91b、91c、91d、91e、91f、91g、91h、)に対応するエミッタ31による平行光LPは、光軸OAに対して比較的小さい角度をなして進行する。
(別実施形態)
なお、半導体レーザ光源装置は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の別実施形態に係る構成を任意に選択して、上記の実施形態に係る構成に採用してもよいことは勿論である。
〈1〉第一実施形態及び第二実施形態において、各レンズ領域91の光軸OAのx方向における位置が同じであるが、少なくとも二つのレンズ領域91の光軸OAのx方向における位置が相違しても構わない。また、第三実施形態及び第四実施形態において各エミッタ31のx方向における位置が同じであるが、少なくとも二つのエミッタ31のx方向における位置が相違しても構わない。
また、第一実施形態から第四実施形態の一つまたは複数のエミッタ(31、104)において、エミッタ(31、104)のx方向における位置と、当該エミッタ(31、104)に対応するレンズ領域(91、113)のx方向における位置とが、一致していても構わない。
以上を一般的に言えば、少なくとも二つのエミッタ(31、104)と、当該エミッタ(31、104)に対応する少なくとも二つのレンズ領域(91、113)と、において、各エミッタ(31、104)のx方向における位置を基準としたとき、対応するレンズ領域(91、113)のx方向における位置が異なる、と表現できる。
〈2〉第一実施形態から第四実施形態では、レンズ領域(91、113)の光軸OAに対し、x方向にずれるエミッタ(31、104)と、−x方向にずれるエミッタ(31、104)とが存在するがこれに限らない。即ち、全てのエミッタ(31、104)が、レンズ領域(91、113)の光軸OAに対しx方向にずれていても構わない。同様に、全てのエミッタ(31、104)が、光軸OAに対し−x方向にずれていても構わない。換言すると、各エミッタ(31、104)による全ての平行光LPが、光軸OAに対してx方向/−x方向に傾いて進行しても構わない。
〈3〉また、レーザ光Lは、x方向に大きな発散角を有し、y方向に小さな発散角を有して進行すると説明したが、これに限らない。即ちレーザ光Lは、x方向及びy方向に同程度の発散角を有して進行しても構わない。またレーザ光Lは、x方向に小さな発散角を有し、y方向に大きな発散角を有して進行しても構わない。
〈4〉また、実施形態の半導体レーザ光源装置では、x方向(速軸方向)において平行に変換するレンズとしてシリンドリカルレンズを使用したが、これに限らない。例えば、シリンドリカルレンズの他に、フライアイレンズを利用することができる。即ち、x方向(速軸方向)において平行に変換するレンズであれば何れのレンズを使用しても構わない。例えば、x方向(速軸方向)のみならず、y方向(遅軸方向)においても平行に変換するレンズを使用しても構わない。
〈5〉また、第三実施形態において、レンズ領域113が1つのレンズを構成しても構わない。即ち、レンズ112は、複数のレンズからなるレンズ群であっても構わない。
1 : 第一実施形態の半導体レーザ光源装置
3 : 半導体レーザアレイ
30 : 側面
31 : エミッタ
5 : サブマウント
7 : ヒートシンク
9 : シリンドリカルレンズ
91 : レンズ領域
12 : トレーサ粒子
13 : 影
100 : 第二実施形態の半導体レーザ光源装置
103 : 第二実施形態の半導体レーザ素子
104 : 第二実施形態のエミッタ
110 : 第三実施形態の半導体レーザ光源装置
112 : 第三実施形態のレンズ
113 : 第三実施形態のレンズ領域
120 : 第四実施形態の半導体レーザ光源装置
L : レーザ光
LP : 平行光
LS : レーザシート
OA : 光軸

Claims (6)

  1. 第一の方向に拡がり、且つ、前記第一の方向に直交する第二の方向に所定の幅を有して進行するレーザシートを射出する半導体レーザ光源装置であって、
    前記第一の方向に並ぶ複数のエミッタを含む光源部と、
    複数の前記エミッタから射出されたレーザ光を、前記第二の方向において平行に変換するレンズと、を有し、
    前記レーザシートは、前記レンズから射出された平行光が重なり合うことによって形成され、
    前記レンズは、複数の前記エミッタごとに、それぞれの前記エミッタから射出された前記レーザ光を前記第二の方向において平行に変換する複数のレンズ領域を含み、
    複数の前記エミッタのうちの少なくとも二つの前記エミッタと、二つの前記エミッタに対応する二つの前記レンズ領域と、において、それぞれの前記エミッタの前記第二の方向における位置を基準としたとき、前記エミッタに対応する前記レンズ領域の前記第二の方向における位置が異なることを特徴とする半導体レーザ光源装置。
  2. 複数の前記レンズ領域のうち少なくとも二つの前記レンズ領域において、
    一方の前記レンズ領域の光軸は、前記第一の方向と前記第二の方向との双方に直交する第三の方向からみたとき、一方の前記レンズ領域に対応する前記エミッタよりも前記第二の方向にずれており、
    他方の前記レンズ領域の光軸は、前記第三の方向からみたとき、他方の前記レンズ領域に対応する前記エミッタよりも前記第二の方向と反対方向にずれていることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ光源装置。
  3. 前記光源部は、複数の前記エミッタが前記第一の方向に並び、前記第一の方向を遅軸方向とし、前記第二の方向を速軸方向とする半導体レーザアレイを含み、
    前記半導体レーザアレイは、前記第一の方向と前記第二の方向との双方に直交する第三の方向からみたとき、前記第二の方向と反対方向に突き出すように湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ光源装置。
  4. 前記光源部は、1つの前記エミッタを含む複数の半導体レーザ素子を有してなり、
    複数の前記半導体レーザ素子のうち少なくとも二つの前記半導体レーザ素子において、前記第二の方向における位置が互いに異なることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ光源装置。
  5. 複数の前記レンズ領域のうち、少なくとも二つの前記レンズ領域の光軸は、前記第二の方向における位置が互いに異なるように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ光源装置。
  6. 複数の前記レンズ領域の光軸は、前記第一の方向と前記第二の方向との双方に直交する第三の方向からみたとき、直線状に並び、
    前記レンズは、前記第三の方向からみたとき、前記第一の方向から所定の角度だけ傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ光源装置。
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