JP6390895B2 - 錠剤容器 - Google Patents

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Description

本発明は、必要数の錠剤を確実且つ衛生的に取り出すことのできる錠剤容器に関するものである。
予め所定の形状(例えば球形、長球形、円板形、膨出円板形等)に加工された粒状の医薬品、食品又はサプリメント等(以下、「錠剤」という。)を収納容器から取り出す方法としては、キャップを開き容器内に指を挿入して取り出すか、或いは容器を反転傾斜させて容器に軽い振動を加え錠剤を容器開口近傍まで移動させ、その状態からさらに軽い振動を加え必要数を落下させ手で受け取ることが一般的な方法である。特に、指を容器内部へ挿入して取り出す場合、使用始めにおいては錠剤は胴部上方近傍まで満たされているため、指を容器内部へ深く挿入しなくても取り出すことは容易であるが、残量が少なくなるにつれて、指を容器内部深く挿入する必要が生じてくる。特に、残量が終局間際には、容器内部深く例えば容器の底部付近まで指を挿入する必要が生じてくる。この場合、指先の感覚で錠剤を探し出し摘み出さなければならないため、錠剤を取り出すことは簡単ではなくなる。また、容器の底部付近まで指を挿入するため、指が錠剤だけでなく容器内面にも触れることになり、衛生面の観点からあまり好ましくなかった。
ところで、指を容器内部へ挿入することなく所定量の錠剤を取り出すことができるとした容器が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この容器では、容器本体と蓋体との間に筒状の中間連結体が設けられ、その中間連結体の内側開口には、錠剤が貯留する底板が設けられている。その底板は、縦断面で見た場合、底板が先端部分において2つに分岐し蓋体側に反った円弧形状(第1延出部および第2延出部)を成して構成されている。
この容器において錠剤を取り出すには、蓋体が締まった状態で第1延出部(第2延出部)が中間連結体の中で下方に来るように容器を反転傾斜させ、錠剤が蓋体の天板と底板との間に入り込むようにする。そして、容器を元の姿勢に戻すことにより、蓋体と中間連結体との間にあった錠剤の内、第1延出部側にあった錠剤は底板に配置される一方、それ以外の錠剤は容器本体の収納部内へ戻されることになる。そして、蓋体を開け、指で摘んで取り出すか、或いは容器を再度傾斜させることにより錠剤を取り出すこととしている。
特開2006−248567号公報
上述した通り、上記錠剤容器では、蓋体が締まった態様で容器を反転傾斜させ元の姿勢に戻すことにより、所定量の錠剤だけが底板上に取り上げられ、そして蓋体を開け、指で摘んで取り出すか、或いは容器を再度傾斜させることにより錠剤を取り出すこととしている。
しかし、上記錠剤容器は、錠剤が貯留する底板を、中間連結体の内側開口内の一方の寄った位置に設けた構成であるため、錠剤を取り出す際、容器を反転傾斜させる方向を底板の形成位置に略一致させて行う必要があり、底板の形成位置とは逆方向に容器を反転傾斜させた場合には、錠剤が底板に配置されなくなるという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであって、錠剤容器をいずれの方向に反転させた場会にも必要数の錠剤を確実且つ衛生的に取り出すことのできる錠剤容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる構成は、
多数の錠剤を収容可能な有底筒状の容器と、容器の口筒部を封止する有頂短筒状の蓋体と、容器と蓋体との間に配設されて錠剤の一部を他の錠剤から分けた状態で貯留可能な中空収容部とを有する錠剤容器であって、
中空収容部が、容器側と蓋体側との間で錠剤の通過が可能な複数の通過穴と、通過穴と共に周方向に交互に配置され、通過穴を通過した錠剤を誘導する複数の傾斜路と、複数の傾斜路の内側の端部に連結され、通過穴を通過して蓋体側に移動した錠剤を貯留する貯留部と、を有すると共に、各傾斜路の両サイドに、錠剤の粒径よりも大きな幅寸法で形成された第1ガイド片が夫々設けられていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる構成では、蓋体が締まった状態で使用者が容器を、反転(180度回転)乃至はさらなる反転(180度回転×2)をさせることにより、容器側である一次収容部内に位置する錠剤が、中空収容部に設けられた通過穴を通過して蓋体側である二次収容部内に移動し、さらに傾斜路によって誘導されるので、必要数を含む所定量の錠剤を中空収容部に設けられた貯留部上に貯留させることができる。そして、使用者が蓋体を開くことにより、中空収容部に貯留されている錠剤を指先で摘んで容易に取り出すことができる。特に、錠剤の残量が終局間際には、容器内部深くまで指を挿入する必要がなくなることから衛生的に取り出すことができる。
また、反転時に傾斜路上を滑る錠剤を両側からガイドすることが可能となるため、より確実に錠剤を貯留部上に誘導することができる。
また本発明の他の構成は、上記の発明に、中空収容部は、中央に設けられた貯留部と、最外縁に設けられた外縁部と、貯留部と外縁部との間に周方向に沿って交互に配置される傾斜路及び通過穴とを有して成り、貯留部が外縁部よりも容器内に入り込んだ位置に配置されるとの構成を加えたものである。
上記構成では、貯留部の周囲に複数の通過穴が所定の間隔を有して複数配置されることから、錠剤容器を正立姿勢から倒立姿勢に、或いは倒立姿勢から正立姿勢に反転させる際の方向を問わず、使用者が任意の方向に反転させることにより、必要数の錠剤を容易に取り出すことができるようになる。
また本発明の他の構成は、上記いずれかの発明に、貯留部の外縁に第2ガイド片を設けた、との構成を加えたものである。
上記構成では、反転後に錠剤が貯留部からの落下を防止することが可能となるため、より確実に錠剤を貯留部上に誘導することができる。
また本発明の他の構成は、上記いずれかの発明に、通過穴を周方向に二等分する規制片を架設した、との構成を加えたものである。
上記構成では、正立姿勢から反転させて倒立姿勢としたときには、錠剤が規制片に当たり通過穴に入り込むのが防止されて一次収容部側に戻り難くすることができる。また逆に倒立姿勢から正立姿勢に戻したときには、錠剤が規制片に接触して傾斜路上に載置されるようになり、錠剤を貯留部上に誘導することが可能となる。
また本発明の他の構成は、上記いずれかの発明に、中空収容部と蓋体との間に剥離可能なシール材を設けた、との構成を加えたものである。
上記構成では、特に流通時におけるに錠剤容器内の気密性を維持することができる。
また本発明の他の構成は、上記いずれかの発明に、蓋体を、容器の口筒部に嵌合する組付き筒部に対してヒンジを介して開閉自在に設けた、との構成を加えたものである。
上記構成では、蓋体と組付き筒とが一体に連結されるヒンジキャップを採用することにより、蓋体を容器から分離する必要がなくなり、蓋体の紛失を防止することが可能になると共に開閉操作が容易となる。
本発明によれば、キャップ部を閉状態として容器全体を正立姿勢→倒立姿勢→正立姿勢(第1実施例)又は正立姿勢→倒立姿勢(第2実施例)とする動作により、必要数を含む所定量の錠剤が中空収容部の貯留部上に貯留されるため、蓋体を開けることにより必要数の錠剤を衛生的に取り出すことができる。また反転動作の際には、錠剤を中空収容部に設けた傾斜路を利用して貯留部に誘導することが可能となるため、より確実に錠剤を取り出すことができる。
本発明の第1実施例としての錠剤容器を示す分解断面図である。 図1の錠剤容器について蓋体が開いた状態を示す斜視図である。 図1の錠剤容器について蓋体が開いた状態を示す断面図である。 図3の平面図である。 錠剤入りの錠剤容器の初期状態における正立姿勢を示す断面図である。 図5の状態から錠剤容器を傾けた状態を示す断面図である。 図6の状態から錠剤容器を倒立させた状態を示す断面図である。 図7の状態から錠剤容器を正立姿勢に戻した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施例としての錠剤容器の正立姿勢を示す断面図である。 図9の錠剤容器について蓋体が開いた状態を示す平面図である。 図10のXI−XI線における矢視方向の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1−図4は、本発明の第1実施例に係る錠剤容器100を示し、図5−図8は錠剤容器100を使用する際の動作状態を示している。
図1−図4に示すように、第1実施例に示す錠剤容器100は、主として錠剤を収容する容器1と、容器1を開・閉栓するキャップ部10及び容器1とキャップ部10との間に配設された中空収容部20とを有して構成されている。
錠剤容器100は、キャップ部10を閉状態として容器全体を正立姿勢から反転させて倒立姿勢とした後に再び正立姿勢に戻すという動作により、必要数を含む所定量の錠剤が中空収容部20に貯留され、キャップ部10を開状態にして必要数の錠剤を容易に取り出すことができるように構成されている。
容器1は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂材料を射出成形法又はブロー成形法などにより所定の形状に成形されたものである。
図1に示すように、本実施例の容器1は、口筒部3、胴部4及び底部5がほぼ同じ径寸法からなる寸胴状の内容器2と、この内容器2の外側に口筒部3から下方に延びる円筒状の外容器7とを有する二重容器構造である。外容器7の上端には口筒部3の下端から延びる肩部6が設けられ、外容器7の下端7aは内容器2の底部5よりも下方に延びている。正立姿勢においては外容器7の下端7aが地面等に接するため、内容器2の底部5を浮かせた状態で支持することが可能となっている。
口筒部3の外周面には中空収容部20が係合により装着するためのアンダーカット状の係止部3aが形成され、肩部6にはキャップ部10が螺合により装着するための雄ねじ部6aが形成されている。また、口筒部3の開口は、錠剤の充填性などを考慮して、径の大きい、いわゆる広口を成している。
なお、第1実施例では寸胴状の内容器2を示したが、このような広口な口筒部3を有する構造であれば寸胴状に限られるものではない。また容器1は二重容器に限定されるものではないし、外容器7の下端7aによって支持される容器に限定されるものでもない。
キャップ部10は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂又は透明性を有する合成樹脂材料を射出成形法により所定の形状に成形されたもので、主に肩部6の雄ねじ部6aに螺合により組み付く組付き筒部11と、組付き筒部11の上部開口端を覆って容器全体を封止する蓋体12と、組付き筒部11に対し蓋体12を開閉自在に連結するヒンジ13とを有して構成される。
組付き筒部11の上部には周条段差11Aが形成され、周条段差11Aの内側が上部開口端縁11aである。組付き筒部11の下端の内周面には口筒部3の雄ねじ部6aと螺合する雌ねじ部11bが形成されている。
蓋体12の下面には、閉栓時において上部開口端縁11aの内周に接するシール筒14が垂下されている。また蓋体12のヒンジ13と逆側となる位置には開栓用の補助突起15が突設されている。蓋体12が透明又は半透明に形成されている場合には、蓋体12を開けずに中空収容部20上に貯留された錠剤を外部から視認することが可能になる。
図2に示すように、ヒンジ13は、例えば主ヒンジ13aとその両端に設けられるL字状の副ヒンジ13bにより構成される。なお、キャップ部10は蓋体12がヒンジ結合されるヒンジキャップに限定されるものではない。例えば、組付き筒部11と蓋体12との合わせ部分にそれぞれ設けられた係止爪が互いに係合する構成であってもよい。
中空収容部20は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂を射出成形法により所定の形状に成形されたもので、図1−図4に示すように、主として中央に設けられた円盤状の貯留部21と、最外周側に設けられた外輪状の外縁部22と、貯留部21と外縁部22との間に周方向(又は幅方向)に沿って交互に配置される複数の傾斜路23及び通過穴24とを有して構成されている。すなわち、傾斜路23の内側の端部は貯留部21の外縁に連結され、傾斜路23の外側の端部は外縁部22の内周面に連結されている。そして、隣接する傾斜路23と傾斜路23との間に略扇形状からなる通過穴24配設されている。通過穴24は錠剤の大きさに比べて十分に大きく、錠剤は容易に通過穴24を通過できるようになっている。
外縁部22の下面には、内容器2の口筒部3の外周面に形成された係止部3aがアンダーカット状に係合する係止部22aが形成されており、この外縁部22の係止部22aが内容器2の係止部3aに係合することにより、中空収容部20が内容器2の口筒部3に組み付けられる。
図3に示すように貯留部21は外縁部22よりも内容器2の底部5方向に若干入り込んだ下方の位置に配置されており、傾斜路23は外縁部22から貯留部21に下るスロープとなっている。図2及び図4に示すように、傾斜路23の周方向の両側部には蓋体12側に突出する第1ガイド片23aが夫々形成されている。傾斜路23の両側部に形成された一対の第1ガイド片23a間の幅寸法W(図4参照)は、少なくともこの錠剤容器100に収容される錠剤の粒径よりも大きい寸法で形成されている。また傾斜路23と連結していない貯留部21の外縁の位置には、蓋体12側に突出する第2ガイド片23bがそれぞれ形成されている。
図1に示すように、中空収容部20はキャップ部10を構成する組付き筒部11内に取り付けられた状態で容器1に装着されるが、組付き筒部11の周条段差11Aと中空収容部20の外縁部22との間には流通時の気密性を保持するためのシール材30が剥離可能な状態で配設されている。錠剤を最初に取り出す場合は、先ずこのシール材30を剥がしてから以下の錠剤取り出し方法を行うことになる。
図5−図8は、本発明の第1実施例に係る錠剤容器100の錠剤取り出し方法を示す説明図である。なお、シール材30は取り外した状態にある。また中空収容部20と内容器2との間で多数の錠剤が常時収容される空間を一次収容部Aとし、蓋体12と中空収容部20との間に形成される空間を二次収容部Bとして説明する。
図5に示す初期状態では、すべての錠剤Pは一次収容部A内に収容されている。
この正立姿勢にある錠剤容器100を任意の方向に反転させて図7に示す倒立姿勢とする。この途中、図6に示すように、錠剤容器100を傾かせた姿勢において、錠剤Pの一部が中空収容部20に形成されている通過穴24に入り込むことになる。
続いて図7に示すように、錠剤容器100をさらに反転させて倒立姿勢にすると、一部の錠剤Pが中空収容部20の通過穴24を通過し二次収容部Bに移動させられる。この際、傾斜路23にあった錠剤Pは傾斜路23上を滑り落ちることになるため、錠剤Pを中央の貯留部21上に誘導することができる。
またこの際には、傾斜路23の両側部に突設されている一対の第1ガイド片23aが滑り落ちる錠剤Pを両側から支え、再び通過穴24を通過して一次収容部Aに戻ることを阻止する。さらに貯留部21の外縁に突設されている第2ガイド片23bが、反転後における貯留部21からの錠剤Pの落下を防止する。よって、より確実に錠剤Pを貯留部21上に誘導することができる。
そして、図8に示すように錠剤容器100を任意の方向に再反転させて戻し、この状態においてキャップ部10を構成する蓋体12を開栓することにより、中空収容部20の貯留部21上に貯留されている所定量の錠剤Pの内、必要数の錠剤Pを指先で摘んで取り出すことが可能となる。このように錠剤容器100では貯留部21上に貯留されている錠剤Pを衛生的に取り出せるので、従来のように容器の底部付近まで指を挿入する必要がなく、また取り出す際に指が容器内面にも触れることもない。しかも貯留部21上に貯留される複数の錠剤Pの内、必要とする錠剤Pのみを指先で摘み取り、残りの錠剤については触れることなくそのまま一次収容部A内に戻すことが可能であるため、より衛生的に優れた錠剤容器100とすることができる。
図9は本発明の第2実施例としての錠剤容器を示す分解断面図、図10は図9の錠剤容器につい蓋体が開いた状態を示す平面図、図11は図9のXI−XI線における矢視方向の断面図である。
第2実施例に示す錠剤容器101のうち上記第1実施例と異なる主要な構成は、通過穴24に規制片29を架設した点及びキャップ部10を下方に向けた状態を正立姿勢とした点にあり、その他の構成及び効果は上記第1実施例と同様である。なお、容器1は二重容器構造ではなく通常の容器(一重容器)を使用している点も異なっている。
したがって、以下の説明においては主に第1実施例と異なる部分について説明する。なお、第1実施例と同一の部材については同一の符号を付して説明する。
図9に示すように、第2実施例に示す錠剤容器101では、蓋体12の天面12Aに複数の支持突起12aが形成されており、蓋体12を下方に向けて支持突起12aで地面Gを支える状態が、この錠剤容器101の正立姿勢である。したがって、容器1の底部5を地面Gに向けた状態が倒立姿勢となる(図示せず)。
図9−図11に示すように、中空収容部20を構成する通過穴24の夫々には、通過穴24を周方向(又は幅方向)に二等分する規制片29が中空収容部20に対して一体に架設されている。規制片29は断面略L字状に形成された棒状の部材で構成され、その一端は中央の貯留部21側の第2ガイド片23bの外面に連結され、他端は外縁部22の内周面に連結されている。
このように各通過穴24の中央に規制片29を設けた構成では、錠剤が通過穴24を通過する際の通り道上に規制片29が配設されることになるため、図9に示す正立姿勢から反転させて倒立姿勢としたときには、錠剤が規制片29に当接して通過穴24に入り込むのを防止することができ、結果として錠剤を一次収容部A側に戻り難くすることができる。
また逆に倒立姿勢から図9に示す正立姿勢に戻したときには、規制片29に当接した錠剤の一部が傾斜路23上に載置されるようになり、結果として錠剤を貯留部21上に誘導することが可能となる。すなわち、より多くの錠剤を二次収容部B側の貯留部21上に貯留することができる。
第2実施例の錠剤容器101では、図9に示す正立姿勢の状態において、錠剤の一部が通過穴24を通過して蓋体12と中空収容部20との間の二次収容部Bに移動させられている。このため、図9に示す錠剤容器101を任意の方向に反転させて正立姿勢から倒立姿勢に移行させると、錠剤の一部を中空収容部20の貯留部21上に貯留することができる。そして、第一実施例同様に、キャップ部10を構成する蓋体12を開栓することにより、中空収容部20の貯留部21上に貯留されている所定量の錠剤の内、必要数の錠剤を指先で摘んで取り出すことが可能となる。
第2実施例の錠剤容器101では、図9に示す正立姿勢から倒立姿勢とした後に蓋体12を開栓するだけでよいので、正立姿勢から倒立姿勢にして再度正立姿勢に戻す必要がある上記第1実施例の錠剤容器100に比較してより少ない作業で錠剤を取り出すことができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記の各実施例では、6つの傾斜路23と6つの通過穴24を有する中空収容部20を示して説明したが、傾斜路23及び通過穴24の数は6つに限定されるものではなく、錠剤の大きさや形状等に応じて適宜変更することが可能であり、6つよりも少なくすることもできるし、多くすることもできる。ただし、傾斜路23及び通過穴24の数が多いほど反転方向を問わずに錠剤をより確実に取り出すことができるようになる点で好ましい。
また上記の各実施例では、中空収容部20の構成については、第1ガイド片23aと第2ガイド片23bの双方を有する構成を示して説明したが、第1ガイド片23aのみ又は第2ガイド片23bのみを有する構成とすることもできる。ただし、錠剤を貯留部21により確実に誘導させるためには、上述したように第1ガイド片23aと第2ガイド片23bの双方が形成された構成が好ましい。
またキャップ部10の構成について、ヒンジキャップを示して説明したが、蓋体12が螺合により結合されるタイプのキャップ部であってもよいし、係止部によりアンダーカット結合されるタイプのキャップ部であってもよい。
また上記第2実施例では、すべての通過穴24に規制片29を夫々設けた構成を示して説明したが、規制片29を一部の通過穴24のみに設ける構成とすることもできる。
さらに上記第1及び第2実施例では、錠剤取り出し方法として錠剤容器を反転(180度回転又は180度回転×2)させる方法を示して説明したが、錠剤容器を反転傾斜させると共に容器に軽い振動を加えて錠剤を容器開口近傍まで移動させ、その状態からさらに軽い振動を加えて必要数を落下させ手で受け取る方法も可能である。
本発明の錠剤容器は、錠剤を収納する容器分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 : 容器
2 : 内容器
3 : 口筒部
3a : 係止部
4 : 胴部
5 : 底部
6 : 肩部
6a : 雄ねじ部
7 : 外容器
7a : 外容器の下端
10 : キャップ部
11 : 組付き筒部
11A: 周条段差
11a: 上部開口端縁
11b: 雌ねじ部
12 : 蓋体
12A: 天面
12a: 支持突起
13 : ヒンジ
14 : シール筒
15 : 補助突起
20 : 中空収容部
21 : 貯留部
22 : 外縁部
22a: 係止部
23 : 傾斜路
23a: 第1ガイド片
23b: 第2ガイド片
24 : 通過穴
29 : 規制片
30 : シール材
100: 錠剤容器
101: 錠剤容器
A : 一次収容部
B : 二次収容部
P : 錠剤

Claims (6)

  1. 多数の錠剤(P)を収容可能な有底筒状の容器(1)と、該容器(1)の口筒部(3)を封止する有頂短筒状の蓋体(12)と、容器(1)と蓋体(12)との間に配設されて錠剤(P)の一部を他の錠剤(P)から分けた状態で貯留可能な中空収容部(20)とを有する錠剤容器であって、
    前記中空収容部(20)が、容器(1)側と蓋体(12)側との間で前記錠剤(P)の通過が可能な複数の通過穴(24)と、前記通過穴(24)と周方向に交互に配置され、前記通過穴(24)を通過した錠剤(P)を誘導する複数の傾斜路(23)と、前記複数の傾斜路(23)の内側の端部に連結され、前記通過穴(24)を通過して蓋体(12)側に移動した錠剤(P)を貯留する貯留部(21)と、を有すると共に、前記各傾斜路(23)の両サイドに、前記錠剤(P)の粒径よりも大きな幅寸法(W)で形成された第1ガイド片(23a)が夫々設けられていることを特徴とする錠剤容器。
  2. 中空収容部(20)は、中央に設けられた貯留部(21)と、最外縁に設けられた外縁部(22)と、前記貯留部(21)と前記外縁部(22)との間に周方向に沿って交互に配置される傾斜路(23)及び通過穴(24)とを有して成り、前記貯留部(21)が前記外縁部(22)よりも容器(1)内に入り込んだ位置に配置される構成とした請求項1記載の錠剤容器。
  3. 貯留部(21)の外縁に第2ガイド片(23b)を設けた請求項1又は2記載の錠剤容器。
  4. 通過穴(24)を周方向に二等分する規制片(29)を架設した請求項1乃至のいずれか一項に記載の錠剤容器。
  5. 中空収容部(20)と蓋体(12)との間に剥離可能なシール材(30)を設けた請求項1乃至のいずれか一項に記載の錠剤容器。
  6. 蓋体(12)を、容器(1)の口筒部(3)に嵌合する組付き筒部(11)に対してヒンジ(13)を介して開閉自在に設けた請求項1乃至のいずれか一項に記載の錠剤容器。
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