JP6390517B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置に関するものである。
複合機等に代表される画像形成装置においては、画像読み取り部で原稿の画像を読み取った後、画像形成部に備えられる感光体に対して読み取った画像を基に光を照射し、感光体上に静電潜像を形成する。その後、形成した静電潜像の上に帯電したトナー等の現像剤を供給して可視画像とした後、用紙に転写し、画像形成装置に備えられる定着部によって定着させ、装置外に排出する。
ここで、定着部を備える画像形成装置に関する技術が、特開2005−70264号公報(特許文献1)、および特開2005−55515号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2005−70264号公報 特開2005−55515号公報
近年、画像形成装置といった電子機器から放出される臭いやVOC(Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物))、UFP(Ultra Fine Particle(超微粒子))といったケミカルエミッション(排出化学物質)の排出量の削減が強く求められている。
特許文献1に開示の画像形成装置においては、排気機構を設け、ケミカルエミッションの発生しやすい定着部周辺の空気を、設置されたフィルターを通してケミカルエミッションを取り除いた後、装置外に排出することとしている。しかし、このような構成では、定着部周辺の熱も排出されることとなり、定着部の熱効率が低下してしまうことになる。さらに、排気機構における騒音の問題も相まって、このような機構を採用することは、好ましくない。
また、特許文献2に開示の画像形成装置によると、排紙口付近にマイナスイオン発生器を設置し、発生するケミカルエミッションの分解や無害化を行うこととしている。しかし、このようなマイナスイオン発生器を設けることは、装置構成が大がかりとなってしまい、省スペース化およびコスト面の観点からすると、避けたいものである。
この発明の目的は、より効率的に外部に放出されるケミカルエミッションの低減を図ることができる画像形成装置を提供することである。
この発明の一の局面においては、画像形成装置は、用紙に画像を形成する。画像形成部は、用紙セット部と、作像器と、定着部と、排出トレイと、用紙搬送部とを備える。用紙セット部は、画像を形成させる用紙をセットさせる。作像器は、トナーによる可視画像を形成して用紙に転写する。定着部は、用紙に熱を加える熱ローラーと、熱ローラーと当接して配置される圧ローラーとを含み、作像器により転写された可視画像を前記用紙に定着させる。排出トレイは、定着部により定着させた用紙を画像形成装置外に排出させる。用紙搬送部は、用紙セット部から排出トレイに至る用紙の経路となる用紙搬送路、定着部よりも用紙の搬送方向の上流側に配置される定着上流側搬送ローラー対定着部よりも用紙の搬送方向の下流側に配置され、用紙を定着部から排出する定着排出ローラー対、および定着排出ローラー対よりも用紙の搬送方向の下流側に配置され、用紙を画像形成装置側から排出する本体排出ローラー対と、を含む。用紙搬送部は、用紙セット部から排出トレイまで用紙を搬送する。本体排出ローラー対は、外部に露出するように配置され、用紙のうち、画像が形成される面側に位置する第一の本体排出ローラーと、画像が形成されない面側に位置する第二の本体排出ローラーと、を含む。第一の本体排出ローラーおよび第二の本体排出ローラーのうちの少なくともいずれか一方は、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている。
このような画像形成装置によると、定着下流側搬送ローラー対を構成する搬送ローラーのうちの少なくともいずれか一方である第一の搬送ローラーは、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている。この多孔質光触媒セラミック部材で、画像を形成し、用紙に形成した可視画像を定着させる際に画像形成装置内で発生するケミカルエミッションを効率的に捕集することができる。そうすると、ケミカルエミッションについて、用紙の排出に伴って画像形成装置外へ放出されることを抑制することができる。この場合、新たな他の装置機構を採用する必要がない。したがって、このような画像形成装置は、より効率的に外部に放出されるケミカルエミッションの低減を図ることができる。
この発明の一実施形態に係る画像形成装置を複合機に適用した場合の複合機の外観を示す概略図である。 図1に示す複合機の構成を示すブロック図である。 図1に示す複合機に含まれる画像形成部の構成を示す概略図である。 図1に示す複合機に含まれる定着部の構成を示す図である。 定着部に含まれる熱ローラーおよび圧ローラーの構成を示す概略図である。 定着部に含まれる本体排出ローラー対の構成を示す概略図である。 この発明の他の実施形態に係る複合機に含まれる定着部の構成を示す図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る複合機に含まれる定着部の構成を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置を複合機に適用した場合の複合機の外観を示す概略図である。図2は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置を複合機に適用した場合の複合機の構成を示すブロック図である。
図1および図2を参照して、複合機11は、制御部12と、操作部13と、画像読み取り部14と、画像形成部15と、用紙セット部19と、用紙搬送部20と、排出トレイ30と、格納部としてのハードディスク16と、ファクシミリ通信部17と、ネットワーク25と接続するためのネットワークインターフェース部18とを備える。
制御部12は、複合機11全体の制御を行う。操作部13は、複合機11側から発信する情報やユーザーの入力内容を表示する表示画面21を含む。操作部13は、印刷部数や階調性等の画像形成の条件や電源のオンまたはオフを入力させる。画像読み取り部14は、セット位置にセットされた原稿を読み取り位置に搬送する原稿搬送装置としてのADF(Auto Document Feeder)22を含む。画像読み取り部14は、ADF22または不図示の載置台上にセットされた原稿の画像を読み取る。用紙セット部19は、手差しで記録媒体としての用紙Pをセットする手差しトレイ28やサイズの異なる複数枚の用紙Pを収納可能な給紙カセット群29を含む。用紙セット部19は、画像形成部15に供給する用紙Pをセットさせる。用紙搬送部20は、用紙セット部19にセットされた用紙Pを用紙セット部19から排出トレイ30まで搬送する。画像形成部15は、トナーによる可視画像を形成して用紙に転写する作像器33、およびトナーによる可視画像を用紙Pに定着させる定着部41aを含む。画像形成部15は、画像読み取り部14により読み取られた画像やネットワーク25を介して送信された画像データを基に、搬送されてきた用紙Pに画像を形成する。画像形成部15により画像を形成された用紙Pは、排出トレイ30に排出される。ハードディスク16は、送信された画像データや入力された画像形成条件等の格納を行う。ファクシミリ通信部17は、公衆回線24に接続されており、ファクシミリ送信やファクシミリ受信を行う。
なお、複合機11は、画像データの書き出しや読み出しを行うDRAM(Dynamic Random Access Memory)等を備えるが、これらについては、図示および説明を省略する。また、図2中の矢印は、制御信号や制御、画像に関するデータの流れを示している。なお、図1に示すように、この実施形態においては、給紙カセット群29は、3つの給紙カセット23a、23b、23cから構成されている。
複合機11は、画像読み取り部14により読み取られた原稿の画像データを用いて画像形成部15において画像を形成することにより、複写機として作動する。また、複合機11は、ネットワークインターフェース部18を通じて、ネットワーク25に接続されたコンピューター26a、26b、26cから送信された画像データを用いて、画像形成部15において画像を形成して用紙に印刷することにより、プリンターとして作動する。すなわち、画像形成部15は、要求された画像を印刷する印刷部として作動する。複合機11は、ファクシミリ通信部17を通じて、公衆回線24から送信された画像データを用いて、DRAMを介して画像形成部15において画像を形成することにより、また、画像読み取り部14により読み取られた原稿の画像データを、ファクシミリ通信部17を通じて公衆回線24に画像データを送信することにより、ファクシミリ装置として作動する。複合機11は、画像処理に関し、複写機能、プリンター機能、ファクシミリ機能等、複数の機能を有する。さらに、各機能に対しても、詳細に設定可能な機能を有する。
この発明の一実施形態に係る複合機11を含む画像形成システム27は、上記した構成の複合機11と、ネットワーク25を介して複合機11に接続される複数のコンピューター26a、26b、26cとを備える。この実施形態においては、複数のコンピューター26a〜26cについては、3台示している。各コンピューター26a〜26cはそれぞれ、複合機11に対して、ネットワーク25を介して印刷要求を行って印刷をすることができる。複合機11とコンピューター26a〜26cとは、LAN(Local Area Network)ケーブル等を用いて有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよく、ネットワーク25内には、他の複合機やサーバーが接続されている構成でもよい。
次に、複合機11に備えられる画像形成部15の構成について、説明する。図3は、この発明の一実施形態に係る複合機11に含まれる画像形成部15の構成を示す図である。図4は、画像形成部15に含まれる定着部41aの構成を示す図である。図5は、定着部41aに含まれる熱ローラー42および圧ローラー43の構成を示す概略図である。なお、理解の容易の観点から、図5において、熱ローラー42の形状を誇張して図示し、用紙Pも併せて図示している。また、理解の容易の観点から、図5において、熱ローラー42と圧ローラー43とを離間して図示している。なお、図3において、定着部41aについては、二点鎖線で示している。
図1〜図5を参照して、画像形成部15は、それぞれ感光体31a、31b、31c、31dを含み、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各4色に対応する4つの作像ユニット32a、32b、32c、32dを含む作像器33と、画像読み取り部14によって読み取った画像を基に、4つの作像ユニット32a〜32dにそれぞれ露光する露光ユニットとしてのLSU(Laser Scanner Unit)34と、作像ユニット32a〜32dによって形成されたトナーによる可視画像を用紙に転写する前に一時的に転写される中間転写体としての転写ベルト35と、転写ベルト35上に残存したトナーをブレード等によって除去する転写ベルトクリーニングユニット37とを備える。LSU34については、一点鎖線で概略的に示している。転写ベルトクリーニングユニット37についても、概略的に示している。画像形成部15は、いわゆる4連タンデム形式の現像方式である。
複合機11は、ブラックの作像ユニット32dのみを用いたモノクロ印刷が可能である。また、複合機11は、イエローの作像ユニット32a、マゼンタの作像ユニット32b、およびシアンの作像ユニット32cの少なくともいずれか一つを用いたカラー印刷が可能である。
転写ベルト35は、無端状であって、駆動ローラー36a、および従動ローラー36bによって一方方向に回転しながら、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の作像ユニット32a〜32dにより形成された可視画像を転写される。転写ベルト35の回転方向は、図3中の矢印Dで示される。なお、転写ベルト35の回転方向において、作像ユニット32a〜32dのうち、イエローの作像ユニット32aが最も上流側に配置されており、ブラックの作像ユニット32dが最も下流側に配置されている。また、転写ベルトクリーニングユニット37は、イエローの作像ユニット32aの上流側に配置されている。
用紙搬送部20は、用紙セット部19から排出トレイ30に至る用紙Pの経路となる用紙搬送路39a、39b、39c、39d、定着部41aよりも用紙Pの搬送方向の上流側に配置される定着上流側搬送ローラー対40a、および定着部41aよりも用紙Pの搬送方向の下流側に配置される定着下流側搬送ローラー対40bを含む。定着上流側搬送ローラー対40aは、搬送ローラー対38aを含む。定着下流側搬送ローラー対40bは、定着部41aからの排出を行う定着排出ローラー対38bと、本体側、すなわち、複合機11側からの排出を行う本体排出ローラー対38cとを備える(図4参照)。定着排出ローラー対38bは、用紙Pのうち、画像が形成される面側に位置する第一の定着排出ローラー45aと、用紙Pのうち、画像が形成されない面側に位置する第二の定着排出ローラー45bとから構成されている。本体排出ローラー対38cは、用紙Pのうち、画像が形成される面側に位置する第一の本体排出ローラー46aと、用紙Pのうち、画像が形成されない面側に位置する第二の本体排出ローラー46bとから構成されている。なお、用紙搬送部20は、不図示であるが、他の箇所に設けられた用紙搬送路および搬送ローラー対も含む。
用紙Pは、搬送ローラー対38a、定着排出ローラー対38b、および本体排出ローラー対38cによって、用紙搬送路39a〜39dを搬送され、排出トレイ30上に排出される。用紙Pは、搬送中に、作像器33によって、転写ベルト35に一次転写された可視画像が二次転写される。定着部41aから排出トレイ30に至るまでの用紙Pの搬送方向は、図4中の矢印Dの方向で示される。
複合機11は、作像器33により転写された可視画像を用紙Pに定着させる定着部41aを備える。定着部41aは、中空状の回転可能な熱ローラー42と、中実状の回転可能な圧ローラー43と、熱ローラー42の中央領域を主に加熱する第一のヒーター44aおよび熱ローラー42の両端部領域を主に加熱する第二のヒーター44bとを含む。第一および第二のヒーター44a、44bは、それぞれ熱ローラー42の内方側に平行に配置される。
熱ローラー42は、略円筒状であって、金属の素管から構成されている。熱ローラー42の中央領域の径は、熱ローラー42の両端部領域の径よりも若干小さく構成されている(図5参照)。すなわち、熱ローラー42は、鼓形状である。熱ローラー42の両端部の径を長さLとし、熱ローラー42の中央部の径を長さLとすると、L−L=0.1mmとなるよう構成されている。このように構成することにより、熱ローラー42の熱膨張によって、熱ローラー42の長手方向となる回転軸方向に亘って搬送される用紙Pに均一に熱を加えることができる。
圧ローラー43は、弾性を有するゴム状の円柱状部材から構成されている。圧ローラー43は、両端部領域の径と中央部領域の径とが同じとなるよう構成されている。熱ローラー42と圧ローラー43とは当接している。具体的には、熱ローラー42の表面と、圧ローラー43の表面とがある程度のニップ量で接触するように熱ローラー42と圧ローラー43とが設けられている。なお、熱ローラー42と圧ローラー43とは接触しているため、熱ローラー52の熱が、ある程度圧ローラー43に伝わっている。すなわち、熱ローラー42と圧ローラー43とは、ほとんど同じ温度分布となっている。
圧ローラー43は、一方方向に回転する。熱ローラー42は、圧ローラー43と逆の方向に回転する。熱ローラー42と圧ローラー53の回転により、用紙Pを上流側から下流側へ搬送する。すなわち、熱ローラー42および圧ローラー43は、用紙Pを搬送する用紙搬送機能も有する。定着部41aは、この搬送時に、熱ローラー42および圧ローラー43による加熱および加圧によって、用紙Pに形成されたトナーによる可視画像の定着を行う。
また、画像形成部15は、定着下流側搬送ローラー対40bを覆うカバー47aを備える。カバー47aは、例えば、樹脂製の部材から構成されており、複合機11の筐体の一部を構成する。カバー47aは、上下方向において、定着部41aが設けられた位置から上を露出するようにして設けられている。すなわち、本体排出ローラー対38cは、外部に露出するようにして構成されている。この場合、本体排出ローラー対38cは、外部から図4中の矢印Dで示す方向に光や紫外線が入射される。
ここで、定着下流側搬送ローラー対40bのうちの本体排出ローラー対38cのうち、第一の搬送ローラーとなる第一の本体排出ローラー46aは、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている。図6は、定着部41aに含まれる本体排出ローラー対38cの構成を示す概略図である。なお、理解の容易の観点から、図6において、用紙Pも併せて図示しており、第一の本体排出ローラー46aと第二の本体排出ローラー46bとを離間して図示している。
図1〜図6を参照して、第一の本体排出ローラー46aは、長手方向である軸方向の全域に亘って多孔質光触媒セラミック部材から構成されている。用紙セット部19にセットされる用紙Pのうち、最大の用紙Pの幅を長さLとし、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている第一の本体排出ローラー46aの軸方向の長さをLとすると、L>Lとなるよう構成されている。なお、第二の本体排出ローラー46bについては、シリコンゴムで構成されている。
このような複合機11によると、定着下流側搬送ローラー対40bの一つである本体排出ローラー対38cを構成する第一の搬送ローラーである第一の本体排出ローラー46aは、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている。この多孔質光触媒セラミック部材で、画像を形成し、用紙Pに形成した可視画像を定着させる際に複合機11内で発生するケミカルエミッションを効率的に捕集することができる。そうすると、ケミカルエミッションについて、用紙Pの排出に伴って複合機11外へ放出されることを抑制することができる。この場合、新たな他の装置機構を採用する必要がない。したがって、このような複合機11は、より効率的に外部に放出されるケミカルエミッションの低減を図ることができる。
この場合、画像が形成される面に位置する第一の本体排出ローラー46aが多孔質光触媒セラミック部材で構成されているため、より効率的にケミカルエミッションを捕集することができる。
また、この場合、第一の本体排出ローラー46a全域が多孔質光触媒セラミック部材で構成されているため、用紙セット部19にセットできる最大幅の用紙Pであったとしても、幅方向の全域に亘ってケミカルエミッションを効率的に捕集することができる。
また、この場合、第一の本体排出ローラー46aは、外部に露出しているので、外部から光や紫外線が当たる。そうすると、受けた光等によって光触媒によりマイナスイオンを発生させ、多孔質光触媒セラミック部材によって捕集されたケミカルエミッションの分解、および除去を図ることができる。したがって、第一の本体排出ローラー46aの交換を不要とすることができる。
なお、上記の実施の形態においては、第一の本体排出ローラー46aは、全域に亘って多孔質光触媒セラミック部材で構成されていることとしたが、これに限らず、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている領域は、用紙Pの最大幅である長さLよりも長ければよい。
また、上記の実施の形態においては、本体排出ローラー対38cのうち、用紙Pの画像が形成される面側に位置する第一の本体排出ローラー46aが、多孔質光触媒セラミック部材で構成されていることとしたが、これに限らず、本体排出ローラー対38cのうち、用紙Pの画像が形成されない面側に位置する第二の本体排出ローラー46bが、多孔質光触媒セラミック部材で構成されていることとしてもよい。こうすることによっても、第二の本体排出ローラー46bによって、ケミカルエミッションを捕集することができる。この場合、第二の本体排出ローラー46bが、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている第一の搬送ローラーとなる。また、本体排出ローラー対38cを構成する第一の本体排出ローラー46a、および第二の本体排出ローラー46bの双方とも、多孔質光触媒セラミック部材で構成されていることとしてもよい。すなわち、一対の搬送ローラー対である本体排出ローラー対38cのうちの少なくともいずれか一方が、多孔質光触媒セラミック部材で構成されていればよい。
なお、定着下流側搬送ローラー対40bに含まれる定着排出ローラー対38bを構成する第一または第二の定着排出ローラー45a、45bのうちの少なくともいずれか一方が、多孔質光触媒セラミック部材で構成されていることとしてもよい。
図7は、この場合の定着部41b付近を示す図である。図7中において、図4に示す実施形態と同じ部材については、同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
図7を参照して、この発明の他の実施形態に係る複合機11に備えられる用紙搬送部20は、定着下流側搬送ローラー対40bとして、定着排出ローラー対38bと、本体排出ローラー対38cとを含む。ここで、定着排出ローラー対38bのうち、用紙Pの画像が形成される面側に位置する第一の定着排出ローラー45aは、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている。なお、用紙Pの画像が形成されない面側に位置する第二の定着排出ローラー45bは、シリコンゴムで構成されている。
また、カバー47bのうち、本体排出ローラー対38c側となる上方側の領域48については、光および紫外線のうちの少なくともいずれか一方を透過させるよう隙間が設けられている。すなわち、カバー47bの少なくとも一部は、第一の搬送ローラーである第一の定着排出ローラー45aの少なくとも一部に外部からの光および紫外線のうちの少なくともいずれか一方を透過させる透過部を含む。これにより、複合機11の外部から第一の定着排出ローラー45aに光や紫外線が当たるよう構成されている。光および紫外線が入射する方向は、図7中の矢印Dで示される。なお、上方側の領域48については、隙間でなく、光および紫外線のうちの少なくともいずれか一方を透過させる透明の部材で構成されていてもよい。
このように構成することにより、第一の定着排出ローラー45aが多孔質光触媒セラミック部材で構成されているため、この多孔質光触媒セラミック部材でケミカルエミッションを捕集することができる。
この場合、複合機11の外部から第一の定着排出ローラー45aに光や紫外線が当たる構成であるため、光や紫外線により、捕集したケミカルエミッションの分解および除去を図ることができる。
なお、上記の実施の形態においては、第一の定着排出ローラー45aを多孔質光触媒セラミック部材で構成することとしたが、これに限らず、第二の定着排出ローラー45bを多孔質光触媒セラミック部材で構成することとしてもよい。もちろん、第一および第二の定着排出ローラー45a、45bの双方とも、多孔質光触媒セラミック部材で構成することにしてもよい。
また、上記の実施の形態において、複合機11の内部に、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている部材に紫外線を照射する光源を設けることとしてもよい。図8は、この場合の定着部41c付近を示す図である。図8中において、図4および図7に示す実施形態と同じ部材については、同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
図8を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る複合機11に備えられる用紙搬送部20は、定着排出ローラー対38bと、本体排出ローラー対38cとを含む。また、カバー47aの装置内方側には、定着排出ローラー対45aに紫外線を照射する光源49が設けられている。紫外線の照射方向は、図8中の矢印Dで示される。
このように構成することにより、光源49から紫外線を照射して、第一の定着排出ローラー45aにより捕集したケミカルエミッションの分解および除去を効率的に行うことができる。したがって、第一の定着排出ローラー45aの交換を不要とすることができる。また、捕集したケミカルエミッションの分解、および除去の促進を図ることができる。
なお、この場合において、光源49から紫外線を照射するタイミングについては、常時紫外線を照射していてもよいし、画像形成時において光源49を点灯させ、紫外線を照射することにしてもよい。
また、上記の実施の形態において、多孔質光触媒セラミック部材で構成される第一の本体排出ローラー46a、第一の定着排出ローラー45a等において、酸化チタンを含む多孔質光触媒セラミック部材で構成されているようにしてもよい。こうすることにより、捕集したケミカルエミッションの分解、および除去の促進を図ることができる。用いられる酸化チタンとしては、例えば、TiOが挙げられる。
なお、上記の実施の形態においては、第一の本体排出ローラー46a、第一の定着排出ローラー45a等を多孔質光触媒セラミック部材で構成することとしたが、これに限らず、各ローラーについて、その表面に酸化チタンを含む光触媒コートを被覆するよう構成してもよい。こうすることにより、第一の本体排出ローラー46a、第一の定着排出ローラー45a等を構成する部材の種類を多岐に亘って選択することができる。
また、上記の実施の形態において、定着部41a等の下流側に配置される用紙搬送路39c、39dにおいても、多孔質光触媒セラミック部材で構成するようにしてもよい。
なお、上記の実施の形態においては、4連タンデム形式の現像方式を採用することとしたが、これに限らず、他の方式、例えば、モノクロのみの現像方式を採用することとしてもよい。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明に係る画像形成装置は、外部に放出されるケミカルエミッションのより効率的な低減が要求される場合に、特に有効に利用される。
11 複合機、12 制御部、13 操作部、14 画像読み取り部、15 画像形成部、16 ハードディスク、17 ファクシミリ通信部、18 ネットワークインターフェース部、19 用紙セット部、20 用紙搬送部、21 表示画面、22 ADF、23a,23b,23c 給紙カセット、24 公衆回線、25 ネットワーク、26a,26b,26c コンピューター、27 画像形成システム、28 手差しトレイ、29 給紙カセット群、30 排出トレイ、31a,31b,31c,31d 感光体、32a,32b,32c,32d 作像ユニット、33 作像器、34 LSU、35 転写ベルト、36a 駆動ローラー、36b 従動ローラー、37 転写ベルトクリーニングユニット、38a 搬送ローラー対、38b 定着排出ローラー対、38c 本体排出ローラー対、45a,45b 定着排出ローラー、46a,46b 本体排出ローラー、39a,39b,39c,39d 用紙搬送路、40a 定着上流側搬送ローラー対、40b 定着下流側搬送ローラー対、41a,41b,41c 定着部、42 熱ローラー、43 圧ローラー、44a,44b ヒーター、47a,47b カバー、48 領域、49 光源。

Claims (7)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    画像を形成させる前記用紙をセットさせる用紙セット部と、
    トナーによる可視画像を形成して前記用紙に転写する作像器と、
    前記用紙に熱を加える熱ローラーと、前記熱ローラーと当接して配置される圧ローラーとを含み、前記作像器により転写された前記可視画像を前記用紙に定着させる定着部と、
    前記定着部により定着させた前記用紙を前記画像形成装置外に排出させる排出トレイと、
    前記用紙セット部から前記排出トレイに至る前記用紙の経路となる用紙搬送路、前記定着部よりも前記用紙の搬送方向の上流側に配置される定着上流側搬送ローラー対、前記定着部よりも前記用紙の搬送方向の下流側に配置され、前記用紙を前記定着部から排出する定着排出ローラー対、および前記定着排出ローラー対よりも前記用紙の搬送方向の下流側に配置され、前記用紙を前記画像形成装置側から排出する本体排出ローラー対を含み、前記用紙セット部から前記排出トレイまで前記用紙を搬送する用紙搬送部とを備え、
    前記本体排出ローラー対は、外部に露出するように配置され、前記用紙のうち、画像が形成される面側に位置する第一の本体排出ローラーと、画像が形成されない面側に位置する第二の本体排出ローラーと、を含み、
    前記第一の本体排出ローラーおよび前記第二の本体排出ローラーのうちの少なくともいずれか一方は、多孔質光触媒セラミック部材で構成されている、画像形成装置。
  2. 前記第一の本体排出ローラーおよび前記第二の本体排出ローラーのうちの少なくともいずれか一方は、酸化チタンを含んだ多孔質光触媒セラミック部材から構成されている、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    画像を形成させる前記用紙をセットさせる用紙セット部と、
    トナーによる可視画像を形成して前記用紙に転写する作像器と、
    前記用紙に熱を加える熱ローラーと、前記熱ローラーと当接して配置される圧ローラーとを含み、前記作像器により転写された前記可視画像を前記用紙に定着させる定着部と、
    前記定着部により定着させた前記用紙を前記画像形成装置外に排出させる排出トレイと、
    前記用紙セット部から前記排出トレイに至る前記用紙の経路となる用紙搬送路、前記定着部よりも前記用紙の搬送方向の上流側に配置される定着上流側搬送ローラー対、前記定着部よりも前記用紙の搬送方向の下流側に配置され、前記用紙を前記定着部から排出する定着排出ローラー対、および前記定着排出ローラー対よりも前記用紙の搬送方向の下流側に配置され、前記用紙を前記画像形成装置側から排出する本体排出ローラー対を含み、前記用紙セット部から前記排出トレイまで前記用紙を搬送する用紙搬送部とを備え、
    前記本体排出ローラー対は、外部に露出するように配置され、前記用紙のうち、画像が形成される面側に位置する第一の本体排出ローラーと、画像が形成されない面側に位置する第二の本体排出ローラーと、を含み、
    前記第一の本体排出ローラーおよび前記第二の本体排出ローラーのうちの少なくともいずれか一方は、酸化チタンを含む光触媒が被覆されている、画像形成装置。
  4. 前記定着排出ローラー対は、前記用紙のうち、画像が形成される面側に位置する第一の定着排出ローラーと、画像が形成されない面側に位置する第二の定着排出ローラーと、を含み、
    前記第一の定着排出ローラーおよび前記第二の定着排出ローラーのうちの少なくともいずれか一方は、多孔質光触媒セラミック部材で構成されているか、または酸化チタンを含む光触媒が被覆されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着排出ローラー対および前記本体排出ローラー対を覆うカバーを備え、
    前記カバーの少なくとも一部は、前記定着排出ローラー対のうち前記多孔質光触媒セラミック部材で構成されているか、または前記酸化チタンを含む光触媒が被覆されている搬送ローラーの少なくとも一部に外部からの光および紫外線のうちの少なくともいずれか一方を透過させる透過部を含む、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着排出ローラー対のうち前記多孔質光触媒セラミック部材で構成されているか、または前記酸化チタンを含む光触媒が被覆されている搬送ローラーの少なくとも一部に、光および紫外線のうちの少なくともいずれかを照射する光源を備える、請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記多孔質光触媒セラミック部材で構成されている搬送ローラーにおける前記多孔質光触媒セラミック部材の幅は、前記用紙の幅よりも広い、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
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