JP2011028072A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電メモリーが発生していても帯電ムラの発生を抑制することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、感光体ドラム10と、感光体ドラム表面を帯電させる帯電器42と、露光器43と、現像器44と、転写部材46と、シート搬送手段11と、ニップ部Nの近傍に配置され、トナー像の転写後、ドラム表面に除電光E1を照射して帯電電荷を除去する除電器8と、帯電電圧を制御する制御部9とを含み、制御部9は、除電光E1がシートPに反射されて生じた反射光R1のドラム表面への入射に起因してドラム表面の表面電位が変化すると、ドラム表面における表面電位が変化した部分において、表面電位の変化分に応じて帯電電圧が段階的に変化するように帯電電圧を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、感光体ドラムを帯電させる帯電器を有する電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、一般的に、感光体ドラムと、感光体ドラムのドラム表面を帯電電圧で帯電させる帯電器と、ドラム表面を露光して該ドラム表面に静電潜像を形成する露光器と、静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像器と、ドラム表面との間でニップ部を形成し,該ニップ部においてトナー像をシート上に転写する転写部材と、シートをニップ部に搬送するシート搬送手段とを含む。
上記構成の画像形成装置では、トナー像がドラム表面からシート上に転写された後、ドラム表面の帯電電荷を除去するための除電器が採用されている。除電器は、ドラム表面にLED等の除電光を照射して帯電電荷を除去することにより、ドラム表面の表面電位を均一に下げる。これにより、帯電器によってドラム表面を均一に帯電させ易くなる。
しかしながら、除電器は、シートが通過するニップ部の近傍に配置されているため、ドラム表面に入射した除電光の一部がドラム表面上で反射し、その反射光がニップ部を通過しようとするシート上で再び反射してドラム表面に入射する。このように、ドラム表面が受ける除電光の光量は、シートの有無によって変化する。
具体的には、ドラム表面は、シートがニップ部を通過している間は反射光により過剰に照射され、シートがニップ部を通過していないときは除電光のみが照射される。そのため、ドラム表面全体の表面電位は均一に低下せず、ドラム表面における反射光を受けた部分は、反射光を受けていない部分よりも表面電位が低くなる(以下、このような現象を除電メモリーという)。このような状態でドラム表面を帯電させると、帯電ムラが発生し、高画質のトナー像を形成することが困難となる。
上記の除電メモリーの発生に起因する画像欠陥を抑制するための技術として、例えば特許文献1のものが知られている。特許文献1の画像形成装置は、帯電器を制御する制御部を有し、制御部は、除電光の反射光によって表面電位が変化したドラム表面部分(除電メモリーの発生部分)において、その変化分に応じて帯電電圧が変化するように帯電器を制御している。例えば、反射光によって表面電位が低下した場合、その低下分に応じて帯電電圧を上昇させることより、除電メモリー発生部分の表面電位を基準表面電位に到達させようとしている。
特開2005−266313号公報
シートからの反射光によるドラム表面の表面電位の変化は、実際には、図6中のサークルC1で示すように緩やかである。ドラム表面における除電メモリー発生部分は、ニップ部と現像位置とが所定距離離れていることから、所定時間B後に現像位置に到達する。そして、除電メモリー発生部分は、シートがニップ部に到達し、ニップ部を通過するまでの通紙期間Aと同一長さの期間にわたってドラム表面上に存在する。
特許文献1の画像形成装置では、帯電電圧を矩形的に急峻に変化させているので、言い換えれば、帯電電圧を瞬時に変化させているので、帯電電圧を、前記表面電位の緩やかな変化に追従させながら変化させることができず、図7中のサークルC2で示すように、前記表面電位の変化も急峻となる。そのため、除電メモリー発生部分の表面電位を基準表面電位にすることが難しい。その結果、帯電ムラが発生し、高画質のトナー像を形成することが困難となる。なお、図7中の符号Cは、除電メモリー発生部分が帯電位置に到達するまでの要する時間を表している。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、除電メモリーが発生していても帯電ムラの発生を抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、感光体ドラムと、前記感光体ドラムのドラム表面を帯電電圧で帯電させる帯電器と、前記ドラム表面を露光して前記ドラム表面に静電潜像を形成する露光器と、前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成させる現像器と、前記ドラム表面との間でニップ部を形成し、前記ニップ部において前記トナー像をシート上に転写する転写部材と、前記シートを前記ニップ部に搬送するシート搬送手段と、前記ニップ部の近傍に配置され、前記トナー像の転写後、前記ドラム表面に除電光を照射して帯電電荷を除去する除電器と、前記帯電電圧を制御する制御部とを含み、前記制御部は、前記除電光が前記シートに反射されて生じた反射光の前記ドラム表面への入射に起因して前記ドラム表面の表面電位が変化すると、前記ドラム表面における前記表面電位が変化した部分において、前記表面電位の変化分に応じて前記帯電電圧が段階的に変化するように前記帯電電圧を制御する。
本発明に係る画像形成装置によれば、帯電電圧は制御部によって段階的に変化するように制御されているので、表面電位の変化が、例えば緩やかであっても、帯電電圧を、前記表面電位の緩やかな変化に追従させながら変化させることができる。これにより、表面電位の変化は補正され、ドラム表面全体が均一に帯電される。その結果、高画質のトナー像を形成することができる。
本発明に係る好ましい実施形態では、前記制御部は、前記ドラム表面の前記表面電位が低下した場合、その低下分に応じて前記帯電電圧が段階的に上昇するように制御すると共に、前記シートが前記ニップ部に到達し、前記ニップ部を通過するまでの通紙期間と略同一長さの期間にわたって、前記上昇させた帯電電圧が前記ドラム表面に印加されるように制御する。
この構成によれば、ドラム表面の表面電位が除電光の反射光によって低下しても、その低下分に応じて帯電電圧が段階的に上昇し、その帯電電圧は、シートの通紙期間と略同一長さの期間にわたってドラム表面に印加されるので、表面電位の低下分全体を補正することができる。
本発明に係る他の好ましい実施形態では、前記制御部は、前記シートに印字される印字率に応じて前記帯電電圧が変化するように制御する。
印字率が変化すると、シートに吸収される除電光の光量が変化して、反射光の光量が変化する。これに伴い、表面電位が変化するが、上記構成によれば、帯電電圧は印字率に応じて変化するように制御されているので、前記変化を補正することができる。
本発明に係るさらに他の好ましい実施形態では、前記帯電器は、前記ドラム表面に接触した状態で配置された接触帯電式の帯電器である。
帯電器が接触帯電式である場合、帯電電圧は瞬時にドラム表面に印加されるため、表面電位の変化が緩やかなとき、前記変化を補正することが難しい。しかしながら、本発明に係る画像形成装置では、帯電電圧は段階的に変化するように制御されているので、帯電器が接触帯電式であっても前記変化を補正することができる。
本発明に係るさらに他の好ましい実施形態では、前記感光体ドラムの回転方向で見て、前記除電器と前記帯電器との間にトナー除去器が配置され、前記トナー除去器は、前記ドラム表面上の残留トナーを除去する。
この構成によれば、除電器と帯電器との間にトナー除去器が配置されているので、除電器と帯電器とが隣り合う構成と比較して、除電器と帯電器との間の距離を大きくすることができる。これにより、感光体ドラムにおける露光部分と未露光部分との空間電荷の差によって生じる、所謂露光メモリーと、除電光が露光部分に残った残留トナーの影になって生じる、所謂未転写メモリーとを相殺することができる。その結果、ゴースト画像等の画像欠陥を抑制することができる。
本発明に係るさらに他の好ましい実施形態では、前記感光体ドラムはアモルファスシリコンドラムである。
アモルファスシリコンドラムは、寿命が長いという利点を有しているものの、ドラム表面の表面電位の低下が大きいという欠点を有している。しかしながら、本発明に係る画像形成装置では、表面電位が低下しても、その低下分に応じて帯電電圧が段階的に上昇するように制御されているので、感光体ドラムがアモルファスシリコンドラムであっても表面電位の低下を補正することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、除電メモリーが発生していても帯電ムラの発生を抑制することが可能である。
画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。 除電メモリーの発生を説明するために除電器およびその近傍を拡大した図である。 制御部による帯電ローラの制御を説明する説明図である。 帯電電圧の段階的上昇を示す図である。 接触帯電式帯電ローラを採用した場合における帯電電圧の上昇、およびそれに伴うドラム表面の表面電位の上昇を示す図である。 除電メモリー発生部分の表面電位の変化を示す図である。 従来の帯電電圧の制御を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施例を詳しく説明する。尚、本発明の一実施形態として、以下の説明では、画像形成装置としてデジタル複写機を示すが、本発明は、これに限定されるものではなく、プリンタ、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機などの他の画像形成装置にも適用可能である。
図1は、画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。画像形成装置1は、原稿として用いられる用紙をセットする原稿載置部2と、原稿から読み込んだデータを電子データに変換する画像読取部3と、画像読取部3によって電子データに変換された画像データに基づいて用紙(シート)P上にトナー像を形成して出力する画像形成部4と、用紙P上に出力されたトナー像を加熱して用紙P上に定着させる定着部5と、用紙Pを搬送する搬送路6と、夫々異なるサイズまたは種類の用紙が収容された複数の給紙カセット7(7a〜7d)及び機械左側部に設けられた手差し給紙口(図示せず)と、各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された操作部(図示せず)を含む。
画像形成部4は、感光体ドラム10と、感光体ドラム10に帯電処理を実行する帯電器42と、帯電された感光体ドラム10を露光し、静電潜像を形成する露光器(例えばLEDプリントヘッド)43と、感光体ドラム10に形成された静電潜像にトナーを静電付着させ、トナー像を顕像化する現像器44と、内部に充填されたトナーを現像器44へ供給する交換式トナーカートリッジ45と、現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ(転写部材)46と、感光体ドラム10のドラム表面に残留する帯電電荷を除去する除電器8と、感光体ドラム10のドラム表面上に残留するトナーを除去並びに回収するトナー除去器47とを含む。なお、感光体ドラム10の回転方向(図1では時計回りの方向)から見て、帯電器42、露光器43、現像器44、除電器8、トナー除去器47の順に、感光体ドラム10の周方向に沿って配置されている。
感光体ドラム10は、例えば、アルミニウム製シリンダの表面に正帯電性光導電体であるアモルファスシリコン層が蒸着された感光体を有するドラムである。アモルファスシリコン層の層厚は、例えば20μmに設定されている。また、感光体ドラム10は、例えば線速度120mm/secで回転する。
帯電器42は、例えば帯電ローラ50を含む。帯電ローラ50は、芯金と、前記芯金を被覆するエピクロルヒドリンゴム層から構成される。また、帯電ローラ50は、その周面が感光体ドラム10のドラム表面に略点接触した接触帯電方式のものであり、直流電圧と交流電圧が重畳された所定の基準帯電電圧(基準帯電バイアス)をドラム表面に印加することにより、ドラム表面の表面電位を均一に帯電させる。
画像形成部4は、さらに、帯電ローラ50に接続された制御部9を含む。制御部9は、実際には、帯電ローラ50がドラム表面に印加する帯電電圧の値を制御する。
転写ローラ46は、搬送路6に沿って延びる搬送ベルト(シート搬送手段)11を介して感光体ドラム10のドラム表面に圧接されており、転写ローラ46とドラム表面との間には、ニップ部Nが形成されている。転写ローラ46には、ドラム表面の表面電位とは逆極性の電圧が印加されるので、ドラム表面上のトナー像は、用紙Pがニップ部Nを通過する際に用紙P上に転写される。ニップ部Nを通過した用紙Pは搬送路6に沿って定着部5に搬送される。
除電器8は、例えば除電ランプであり、ニップ部Nの近傍位置で所定のフレーム12(図2)に支持されている。除電器8は、LED等の除電光を感光体ドラム10のドラム表面に照射して、帯電ローラ50による帯電電荷をドラム表面から除去することにより、ドラム表面の表面電位を均一に下げる。これにより、ドラム表面の表面電位は基準表面電位に調整される。除電光は、ドラム表面における、トナー像の用紙Pへの転写が完了した部分(以下、転写完了部分)に順次照射される。
ところで、上記構成の画像形成装置1では、除電器8がドラム表面の転写完了部分に除電光を照射したとき、転写完了部分に、所謂除電メモリーが発生し易い。除電メモリーの発生について、図2を参照しながら説明する。
用紙Pがニップ部Nに進入して転写プロセスが開始されると、除電器8は所定のタイミングで感光体ドラム10のドラム表面における転写完了部分に除電光E1を照射する。遮光フィルム8aによって遮光されずにドラム表面に照射された除電光E1の一部は、ドラム表面で反射して反射光R0となる。このとき、反射光R0の進行方向において、ニップ部Nを通過した用紙P(具体的には、転写プロセス開始時においては用紙Pの搬送方向先端部)が存在していると、反射光R0は用紙Pの表面で再び反射して反射光R1となり、反射光R1はドラム表面に入射する。そのため、反射光R1を受けるドラム表面の部分は過剰に除電される。したがって、過剰に除電されたドラム表面の部分は、除電光E1のみを受けた部分と比較して、表面電位が基準表面電位よりも低下した部分(以下、表面電位低下部分)となる。このように、反射光R0の進行方向において用紙Pが存在している場合、感光体ドラム10のドラム表面が受ける除電光の光量が変化する。
そして、表面電位低下部分が次の帯電プロセスにおいて帯電ローラ50によって所定の帯電電圧で帯電されると、帯電ムラが生じる。この現象を、除電メモリーという。除電メモリーが発生すると、高画質のトナー像を形成することが困難となる。以下の説明では、表面電位低下部分を除電メモリー発生部分と呼ぶ。
除電メモリー発生部分は、用紙Pがニップ部Nに到達し、ニップ部Nを通過する通紙期間と略同一の期間、つまり、用紙Pの用紙搬送方向における寸法と略同一の距離にわたってドラム表面上に発生する。
本実施形態に係る画像形成装置1では、除電器8に遮光フィルム8aを設けることで、除電器8からの除電光E2が用紙P上で反射して反射光R2となってドラム表面に入射することを防止しているものの、除電光E1の反射光R0を遮光することはできない。つまり、除電光E1の反射光R1に起因する除電メモリーを完全に防止することは難しい。
本実施形態に係る画像形成装置1では、除電メモリーが発生しても、帯電ムラを抑制して高画質のトナー像を得るために、帯電ローラ50の帯電電圧を制御部9によって以下に示すように制御している。制御部9による制御について、図3を参照しながら説明する。
用紙Pがニップ部Nに進入して転写プロセスが開始され、反射光R0(図2)の進行方向において用紙Pが存在している場合、ドラム表面には、上述したように除電メモリー発生部分が形成される。除電メモリー発生部分は、帯電ローラ50の帯電位置に到達したとき、帯電ローラ50によって所定の基準帯電電圧が印加される。しかしながら、除電メモリー発生部分は、除電メモリーによって表面電位が基準表面電位よりも低下しているため、前記所定の基準帯電電圧で印加されても、除電メモリー発生部分の表面電位は、図3中のサークルC3で示すように、現像器44の現像位置において、現像プロセスに要求される電位レベルに到達しない。そのため、帯電ムラが発生し、その結果、高画質のトナー像を得ることができない。
図3中の破線は、除電メモリー発生部分の表面電位が現像位置における要求電位レベルに達していない状態を示し、その状態は、用紙Pがニップ部Nに到達し、ニップ部Nを通過する通紙期間Aと略同一の期間にわたって続く。なお、図3では、説明の便宜上、前記同一の期間にも、通紙期間と同一の符号Aを付している。また、符号Bは、除電メモリー発生部分が現像位置まで到達するのに要する時間を示す。
そこで、本実施形態では、制御部9は、除電メモリー発生部分における表面電位の低下分に応じて、つまり、前記表面電位と基準表面電位との差に応じて帯電電圧が除電メモリー発生部分に印加されるように帯電電圧を制御する。
具体的には、除電メモリー発生部分が帯電ローラ50の帯電位置に到達するまでの時間Cが経過するタイミングに合わせて(図3では、時間Cが経過する少し前のタイミングで)、制御部9は、除電メモリー発生部分に印加される帯電電圧を、基準帯電電圧値から所定の間隔で段階的に上昇させる。図4は、帯電電圧の段階的上昇を示す図である。図4に示すように、制御部9は、帯電電圧を、15msec毎に10Vdcずつ3段階に分けて上昇させている。基準帯電電圧値を370Vdcとすると、除電メモリー発生部分に印加される帯電電圧は、15msec毎に、380Vdc、390Vdc、400Vdcに上昇する。なお、図3では、帯電電圧を1段階(つまり、10Vdc)上昇させた後に除電メモリー発生部分が帯電位置に到達するように設定されている。
制御部9は、帯電電圧が400Vdcに達した後、400Vdcの帯電電圧が通紙期間Aと略同一の期間にわたって除電メモリー発生部分に印加されるように帯電電圧を制御する。これにより、除電メモリー発生部分の表面電位を、現像位置において、現像プロセスに要求される電位レベルに到達させることができる。
そして、制御部9は、前記略同一の期間が終了する少し前のタイミングで、除電メモリー発生部分に印加されている帯電電圧が所定の間隔で400Vdcから段階的に低下するように制御する。帯電電圧の段階的低下も、15msec毎に10Vdcずつ3段階に分けて低下させている。図3では、帯電電圧を2段階(つまり、20Vdc)低下させた時点で除電メモリー発生部分が帯電位置から離れるように設定されている。
制御部9は、上記した帯電電圧の段階的上昇および段階的低下を、それぞれ通紙期間Aおよび紙間期間に対応させながら繰り返し行う。なお、制御部9は、用紙Pの先端をレジストローラ対13に設けられたレジストクラッチがオンすることによって検知すると共に、用紙Pの後端をレジストセンサ14に設けられたレジストスイッチがオフすることによって検知し、そして、画像形成部4の物理的な配置距離や、搬送ベルト11による用紙Pの搬送速度等を考慮して通紙期間Aを計算している。
上記した制御部9による制御によれば、除電メモリー発生部分の表面電位の低下分に対応して帯電電圧を上昇させることにより、除電メモリー発生部分の表面電位を、現像位置において、現像プロセスに要求される電位レベルに到達させることができる。しかも、その帯電電圧は、シートの通紙期間Aと同一長さの期間にわたってドラム表面に印加される。これにより、表面電位の低下分全体が補正されるので、帯電ムラの発生を抑制することができる。その結果、高画質のトナー像を得ることができる。
また、本実施形態では、帯電電圧は制御部9によって段階的に上昇するように制御されているので、特に、除電メモリー発生部分の表面電位が、図6に示すように緩やかに低下する場合において、帯電電圧を、前記表面電位の緩やかな低下に対応させながら上昇させることができる。つまり、緩やかに大きくなる前記表面電位と基準表面電位との差に対応させながら、帯電電圧を段階的に上昇させることができるので、前記差を補正することが容易となる。このような帯電電圧の段階的上昇は、特に、ハーフトーン画像の場合においてムラの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、接触帯電式の帯電ローラ50を採用しているので、帯電電圧を段階的に上昇させる制御が有効となる。具体的には、帯電器が接触帯電式である場合、帯電電圧は、図5に示すように、除電メモリー発生部分に瞬時に(つまり、矩形的に)印加されるため、除電メモリー発生部分の表面電位も瞬時に上昇する。そのため、除電メモリー発生部分の表面電位が緩やかに低下している場合(図6)、表面電位を補正することが難しい。しかしながら、本実施形態では、帯電電圧は段階的に上昇するように制御されているので、帯電電圧を、除電メモリー発生部分の表面電位の緩やかな低下に対応させながら上昇させることができる。これにより、帯電器が接触帯電式であっても除電メモリー発生部分の表面電位を補正することができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1では、感光体ドラム10の回転方向で見て、除電器8と帯電ローラ50との間にトナー除去器47を配置している。この構成によれば、除電器8と帯電ローラ50とが隣り合う構成と比較して、除電器8と帯電ローラ50との間の距離を大きくすることができる。これにより、感光体ドラム10における露光部分と未露光部分との空間電荷の差によって生じる、所謂露光メモリーと、除電光が露光部分に残った残留トナーの影になって生じる、所謂未転写メモリーとを相殺することができる。その結果、ゴースト画像等の画像欠陥を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1では、感光体ドラム10として、アモルファスシリコンドラムが採用されている。アモルファスシリコンドラムは、寿命が長いという利点を有しているものの、ドラム表面の表面電位の低下が大きいという欠点を有している。しかしながら、制御部9によれば、ドラム表面の表面電位が低下しても、その低下分に応じて帯電電圧が段階的に上昇するように制御されているので、感光体ドラムがアモルファスシリコンドラムであっても表面電位の低下を補正することができる。また、アモルファスシリコンドラムは前記露光メモリーおよび未転写メモリーが発生し易いが、これは、上記したように、除電器8と帯電ローラ50との間にトナー除去器47を配置して除電器8および帯電ローラ50間の距離を大きくすることで解決される。
なお、図3に示す制御では、帯電電圧を、3段階に分けて上昇および低下させているが、段階数は、3段階に限定されず、適宜設定される。また、帯電電圧を、15msecの間隔で変化させているが、前記間隔も、15msecに限定されず、適宜設定される。
また、転写プロセスが開始されても反射光R0の進行方向において用紙Pが存在していないときや、ニップ部Nに用紙Pが存在しない紙間期間では、反射光R0(図2)は主に搬送ベルト11に吸収され、反射光R1(図2)が発生しないので、ドラム表面上に除電メモリー発生部分が形成されない。そのため、ドラム表面における除電メモリー不発生部分の表面電位は、現像位置における要求電位レベルに到達する。なお、搬送ベルト11は主に黒色で設計されているので、反射光R1は発生しない。
以上説明した本実施形態おいて、用紙Pに印字される印字率に応じて帯電電圧が変化するように制御部9を構成してもよい。印字率が変化すると、用紙Pに吸収される反射光R0(図2)の光量が変化する。これに伴い、除電メモリー発生部分の表面電位が変化する。
具体的には、印字率が高くなるに従い、用紙Pに吸収される反射光R0の光量が大きくなるので、除電メモリー発生部分の表面電位の低下は小さくなる。逆に、印字率が低くなるに従い、用紙Pに吸収される反射光R0の光量が小さくなるので、除電メモリー発生部分の表面電位の低下は大きくなる。上記構成によれば、帯電電圧は印字率に応じて変化するように制御されているので、印字率に応じた表面電位の低下分を補正することができる。
1 画像形成装置
8 除電器
9 制御部
10 感光体ドラム
42 帯電器
43 露光器
44 現像器
47 トナー除去器
50 帯電ローラ
E1,E2 除電光
N ニップ部
R0,R1,R2 反射光
P 用紙

Claims (6)

  1. 感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムのドラム表面を帯電電圧で帯電させる帯電器と、
    前記ドラム表面を露光して前記ドラム表面に静電潜像を形成する露光器と、
    前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成させる現像器と、
    前記ドラム表面との間でニップ部を形成し、前記ニップ部において前記トナー像をシート上に転写する転写部材と、
    前記シートを前記ニップ部に搬送するシート搬送手段と、
    前記ニップ部の近傍に配置され、前記トナー像の転写後、前記ドラム表面に除電光を照射して帯電電荷を除去する除電器と、
    前記帯電電圧を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記除電光が前記シートに反射されて生じた反射光の前記ドラム表面への入射に起因して前記ドラム表面の表面電位が変化すると、前記ドラム表面における前記表面電位が変化した部分において、前記表面電位の変化分に応じて前記帯電電圧が段階的に変化するように前記帯電電圧を制御する画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記ドラム表面の前記表面電位が低下した場合、その低下分に応じて前記帯電電圧が段階的に上昇するように制御すると共に、前記シートが前記ニップ部に到達し、前記ニップ部を通過するまでの通紙期間と略同一長さの期間にわたって、前記上昇させた帯電電圧が前記ドラム表面に印加されるように制御する画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記シートに印字される印字率に応じて前記帯電電圧が変化するように制御する画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記帯電器は、前記ドラム表面に接触した状態で配置された接触帯電式の帯電器である画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記感光体ドラムの回転方向で見て、前記除電器と前記帯電器との間にトナー除去器が配置され、
    前記トナー除去器は、前記ドラム表面上の残留トナーを除去する画像形成装置。
  6. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記感光体ドラムはアモルファスシリコンドラムである画像形成装置。
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