JP6389322B2 - 内燃機関のオイルポンプ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ軸と、該ポンプ軸とともに回転するインナーロータと、該インナーロータに噛合するアウターロータとを有するトロコイドポンプのポンプケースが、前記インナーロータおよび前記アウターロータを収容する凹部が設けられるクランクケースと、前記凹部を覆うようにして前記クランクケースに取付けられるポンプカバーとで構成される内燃機関のオイルポンプ構造に関する。
クランクケースと協働してポンプケースを構成するようにしてクランクケースに取付けられるポンプカバーに、該ポンプカバーを回転自在に貫通するポンプ軸が回転自在に支持されるようにしたオイルポンプ構造が、特許文献1で知られている。
日本特開2010−127198号公報
ところが上記特許文献1で開示されるものでは、ポンプカバーにポンプ軸の軸受機能を持たせているので、ポンプカバーの肉厚を厚くせざるを得ず、重量およびコストの増大を招く虞がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ポンプカバーの肉厚を薄くすることを可能として、重量およびコストの低減を可能とした内燃機関のオイルポンプ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ポンプ軸と、該ポンプ軸とともに回転するインナーロータと、該インナーロータに噛合するアウターロータとを有するトロコイドポンプのポンプケースが、前記インナーロータおよび前記アウターロータを収容する凹部が設けられるクランクケースと、前記凹部を覆うようにして前記クランクケースに取付けられるポンプカバーとで構成される内燃機関のオイルポンプ構造において、前記ポンプ軸の一端部を回転自在に支持する第1の軸受部が前記クランクケースに設けられ、前記ポンプ軸の他端部を回転自在に支持する第2の軸受部が前記ポンプケースの外方に配置される固定の支持部材に設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記トロコイドポンプにオイルを導く吸引側オイル通路ならびに前記トロコイドポンプから吐出されるオイルを導く吐出側オイル通路が、前記ポンプ軸の軸線と平行に延びつつ前記第1の軸受部の周囲に配置されるようにして前記クランクケースに設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記クランクケースで回転自在に支持されるクランクシャフトと、前記クランクケース内に収容される変速機との間に、動力伝達の断・接を切替えるクラッチが介設され、前記クランクシャフトを前記クラッチとの間に挟む位置に前記トロコイドポンプが配置され、前記支持部材であるクラッチカバーが、前記クラッチを覆って前記クランクケースに結合されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記ポンプ軸の一直径線に沿って該ポンプ軸から外側方に突出して前記ポンプカバーの外面に沿う係合突起が、前記ポンプ軸に設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記クランクシャフトからの動力が伝達される伝動輪が、前記ポンプ軸を貫通させるようにして前記ポンプカバーおよび前記クラッチカバー間に配置され、前記伝動輪の前記ポンプカバー側の側面に、前記係合突起を係合させる係止溝が形成されることを第5の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記インナーロータに嵌合する嵌合部が前記ポンプ軸に設けられ、その嵌合部の横断面形状が、前記ポンプ軸の中心軸線を中心とする円弧部と、その円弧部の両端間を結ぶ直線部とから成る外周面を有するように形成されることを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、ポンプ軸の一端部が、クランクケースに設けられる第1の軸受部で回転自在に支持され、前記ポンプ軸の他端部が、ポンプケースの外方に配置される固定の支持部材に設けられる第2の軸受部で回転自在に支持されるので、ポンプ軸の両端部を回転自在に支持するようにしてポンプ軸の安定的な回転が可能となる。またポンプカバーはポンプ軸の軸受機能を有することなく薄肉に形成されればよく、したがってポンプカバーの重量およびコストの低減が可能となる。しかもポンプケースの外方でポンプ軸に動力を伝達するための伝動輪をインナーロータに近づけて配置することが可能であり、伝動輪からインナーロータまでの動力の伝達経路を短縮することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、吸引側オイル通路および吐出側オイル通路が、第1の軸受部の周囲でポンプ軸の軸線と平行に延びるようにしてクランクケースに設けられるので、クランクケース内の下部のオイル溜め近くまで吸引側オイル通路を配設することが可能となり、流路の簡潔な形成が可能となるとともに、吸引側オイル通路および吐出側オイル通路を流通するオイルによって第1の軸受部の冷却が可能となる。
本発明の第3の特徴によれば、クランクシャフトをクラッチとの間に挟む位置にトロコイドポンプが配置され、支持部材であるクラッチカバーがクラッチを覆ってクランクケースに結合されるので、クラッチから離隔した位置ではクラッチカバーをトロコイドポンプ側に近接させることが可能であり、第1および第2の軸受部を比較的近い位置に効率的に配置することが可能となる。
本発明の第4の特徴によれば、ポンプ軸から外側方に突出するようにしてポンプ軸に設けられる係合突起がポンプカバーの外面に沿うので、ポンプ軸にインナーロータおよびポンプカバーを組み付けて小組みすることが可能であり、組立性を高めることができる。
本発明の第5の特徴によれば、伝動輪のポンプカバー側の側面に形成される係止溝に係合突起を係合させることができるので、伝動輪をポンプ軸に相対回転不能に組み付けることが容易となる。
さらに本発明の第6の特徴によれば、ポンプ軸に設けられる嵌合部の横断面形状が、円弧部と、その円弧部の両端間を結ぶ直線部とから成る外周面を有するものであるので、簡単な構造でポンプ軸にインナーロータを相対回転不能に取付けることができる。
図1は内燃機関の側面図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2−2線断面図である。(第1の実施の形態) 図3は図2の3矢示部拡大図である。(第1の実施の形態) 図4はポンプカバーを外した状態のトロコイドポンプおよび被動ギヤをクランクケースの要部とともに示す分解斜視図である。(第1の実施の形態) 図5は図3の5−5線拡大断面図である。(第1の実施の形態)
11・・・クランクケース
15・・・クランクシャフト
21・・・変速機
25・・・クラッチ
28・・・支持部材であるクラッチカバー
48・・・凹部
49・・・ポンプカバー
50・・・ポンプケース
51・・・トロコイドポンプ
52・・・ポンプ軸
53・・・インナーロータ
54・・・アウターロータ
58・・・第1の軸受部
60・・・第2の軸受部
62・・・吸引側オイル通路
63・・・吐出側オイル通路
65・・・係合突起
66・・・係止溝
67・・・伝動輪である被動歯車
68・・・嵌合部
68a・・・円弧部
68b・・・直線部
以下、本発明の実施の形態を添付の図1〜図5を参照しながら説明する。
第1の実施の形態
先ず図1において、この内燃機関は、たとえば自動二輪車に搭載されるものであり、クランクケース11と、自動二輪車への搭載状態でクランクケース11の前部に前上がりの姿勢で結合されるシリンダボディ12と、このシリンダボディ12の上部に結合されるシリンダヘッド13と、該シリンダヘッド13の上部に結合されるヘッドカバー14とを備える。
図2において、クランクケース11は、左側クランクケース半体11Lおよび右側クランクケース半体11Rが相互に結合されて成るものであり、内燃機関の自動二輪車への搭載状態で車幅方向に沿うクランクシャフト15が左側クランクケース半体11Lおよび右側クランクケース半体11Rに回転自在に支持される。
左側クランクケース半体11Lには、左側クランクケース半体11Lとの間に発電機室16を形成する発電機カバー17が結合されており、発電機室16に収容される発電機18のアウターロータ19が、左側クランクケース半体11Lを回転自在に貫通して発電機室16に突入するクランクシャフト15の一端部に固定される。
またクランクケース11内には、クランクシャフト15の後方に配置される変速機21が収容される。この変速機21は、クランクシャフト15からの回転動力が入力されるようにしてクランクシャフト15と平行に延びるメインシャフト22と、メインシャフト22と平行に延びるカウンタシャフト23との間に、選択的に確立可能な複数変速段の歯車列が設けられて成り、この実施の形態では、第1速用歯車列G1、第2速用歯車列G2、第3速用歯車列G3および第4速用歯車列G4が、メインシャフト22およびカウンタシャフト23間に設けられる。
左側クランクケース半体11Lから外方に突出したカウンタシャフト23の突出端部には駆動スプロケット24が固定されており、この駆動スプロケット24には、後輪に動力を伝達するためのドライブチェーン(図示せず)が巻き掛けられる。
クランクシャフト15および変速機21間には、クランクシャフト15および変速機21間の動力伝達を断・接するクラッチ25と、クランクシャフト15の動力をクラッチ25側に伝達する一次歯車減速機構26と、一次歯車減速機構26およびクラッチ25間に設けられるダンパゴム27とが介設される。
右側クランクケース半体11Rには、固定の支持部材であるクラッチカバー28が複数のボルト29で結合され、右側クランクケース半体11Rおよびクラッチカバー28間にクラッチ室30が形成され、このクラッチ室30に、クラッチ25、一次歯車減速機構26およびダンパゴム27が収容される。
一次歯車減速機構26は、右側クランクケース半体11Rから突出したクランクシャフト15の他端部に固定される一次駆動歯車31と、一次駆動歯車31に噛合して前記メインシャフト22に相対回転自在に支持される一次被動歯車32とから成る。一次歯車減速機構26に対応する部分でメインシャフト22の外周には、メインシャフト22の軸線に沿う方向を一定として円筒状のスリーブ33が嵌装されており、このスリーブ33で一次被動歯車32が回転自在に支持される。
クラッチ25は、多板式に構成されるものであり、一次被動歯車32にダンパゴム27を介して連動、連結されるクラッチアウタ34と、メインシャフト22に連動、連結されるクラッチインナ35と、クラッチアウタ34に軸方向の移動を可能としつつ相対回転不能に係合される複数枚の駆動摩擦板36と、それらの駆動摩擦板36間に重合配置されてクラッチインナ35に軸方向の移動を可能としつつ相対回転不能に係合される複数枚の被動摩擦板37と、複数枚ずつの駆動摩擦板36および被動摩擦板37のうちクラッチインナ35の軸方向に沿う一端に配置される摩擦板である駆動摩擦板36に対向して配置されるようにしてクラッチインナ35に一体に形成される受圧板38と、複数枚ずつの駆動摩擦板36および被動摩擦板37を受圧板38との間に挟む押圧板39と、前記クラッチインナ35を前記押圧板39との間に挟むようにして前記押圧板39に連結されるリテーナ40と、駆動摩擦板36および被動摩擦板37を受圧板38との間で圧接する側に押圧板39を付勢するばね力を発揮するようにして前記リテーナ40および前記クラッチインナ35間に設けられる複数個のクラッチばね41とを備える。
このようなクラッチ25による動力伝達の断・接は、クラッチカバー28に回動自在に支持されるレリーズロッド43と、レリーズロッド43の回動に応じてメインシャフト22の軸方向に移動するリフターピース44とで構成されるクラッチレリーズ機構46によって切替えられるものであり、クラッチカバー28から突出したレリーズロッド43の外端部に固定されるレバー45に、自動二輪車の乗員によるクラッチ切替え操作力が入力される。
リテーナ40の中央部内面はクラッチベアリング47を介してリフターピース44に支持されており、このリフターピース44で押されることで押圧板39がクラッチばね41のばね力に抗して受圧板38から離反する側に変位するのに応じてクラッチ25は遮断状態となり、リフターピース44への操作力作用が解除されるのに応じて、押圧板39がクラッチばね41のばね力によって受圧板38に近接する側に変位するのに応じてクラッチ25が動力伝達状態となる。
図3および図4を併せて参照して、クランクケース11における右側クランクケース半体11Rの外側面すなわちクラッチ室30に臨む側面には内方側に凹む凹部48が設けられており、その凹部48を覆うようにして右側クランクケース半体11Rに取付けられるポンプカバー49と、右側クランクケース半体11Rとでトロコイドポンプ51のポンプケース50が構成される。
トロコイドポンプ51は、クランクシャフト15と平行な軸線を有するポンプ軸52と、ポンプ軸52とともに回転するインナーロータ53と、インナーロータ53に噛合するアウターロータ54とを有する。凹部48には、インナーロータ53およびアウターロータ54が収容されるものであり、凹部48の内周壁は、右側クランクケース半体11Rおよびポンプカバー49間に形成されるポンプ室55の内周壁となる。
右側クランクケース半体11Rの外側面には凹部48を相互間に挟むようにして一対のねじ孔56が設けられており、ポンプカバー49に挿通される一対のボルト57がねじ孔56に螺合され、ボルト57を締め付けることでポンプカバー49が右側クランクケース半体11Rに取付けられる。
このポンプカバー49の中央部をポンプ軸52は回転自在に貫通するものであり、このポンプ軸52の一端部は、その一端部が回転自在に嵌合される有底の第1の支持孔59を形成するようにして右側クランクケース半体11Rに設けられる第1の軸受部58で回転自在に支持される。またポンプ軸52の他端部は、その他端部が回転自在に嵌合される有底の第2の支持孔61を形成するようにしてクラッチカバー28に設けられる第2の軸受部60で回転自在に支持される。
右側クランクケース半体11Rには、トロコイドポンプ51にオイルを導く吸引側オイル通路62ならびにトロコイドポンプ51から吐出されるオイルを導く吐出側オイル通路63が、ポンプ軸52の軸線と平行に延びつつ第1の軸受部58の周囲に配置されるようにして設けられ、図5で示すように、吸引側オイル通路62および吐出側オイル通路63は、第1の支持孔59の中心軸線を中心とした円弧状の横断面形状を有するように形成される。
しかもトロコイドポンプ51は、クランクシャフト15をクラッチ25との間に挟む位置、この実施の形態では、クランクシャフト15の前方に配置される。
ところでクラッチカバー28は、クラッチ25を軸方向外側から覆うようにして椀状に形成されるクラッチ保護部28aと、クラッチ保護部28aから前方および下方に延出する延出部28bとを一体に有するものであり、延出部28bは、クラッチ保護部28aに比べて右側クランクケース半体11Rにより近接するように形成され、第2の軸受部60は、この延出部28bに設けられる。
ポンプ軸52には、その一直径線に沿ってポンプ軸52から外側方に突出してポンプカバー49の外面に沿う係合突起65が設けられるものであり、この実施の形態では、軸状の部材がポンプ軸52をその一直径線に沿って貫通するようにしてポンプ軸52に取付けられることで係合突起65が形成される。
しかもクランクシャフト15からの動力をポンプ軸52に伝達するための伝動輪である被動歯車67が、一次駆動歯車31に噛合するようにしてポンプカバー49およびクラッチカバー28間に配置されており、ポンプ軸52を貫通させる被動歯車67のポンプカバー49側の側面には、係合突起65を係合させる係止溝66が形成される。
図5に注目して、インナーロータ53に嵌合する嵌合部68が、ポンプ軸52のインナーロータ53に対応する部分から一端部にわたってポンプ軸52に設けられており、その嵌合部68の横断面形状は、ポンプ軸52の中心軸線を中心とする円弧部68aと、その円弧部68aの両端間を結ぶ直線部68bとから成る外周面を有するように形成され、前記インナーロータ53には、前記嵌合部68の外形形状に対応した嵌合孔69が設けられる。
図1および図2に注目して、クランクケース11の左側ケース半体11Lに一端部が回転自在に支持されるようにして右側ケース半体11Rを回転自在に貫通するキック軸70が、クラッチカバー28の延出部28bの後側下部に回転自在に支持されつつクラッチカバー28から他端部を突出させるように配設されており、このキック軸70に設けられる歯車71が第1速用歯車列G1における被動歯車72に噛合される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、トロコイドポンプ51におけるポンプ軸52の一端部を回転自在に支持する第1の軸受部58がクランクケース11における右側クランクケース半体11Rに設けられ、ポンプ軸52の他端部を回転自在に支持する第2の軸受部60がポンプケース50の外方に配置される固定の支持部材であるクラッチカバー28に設けられるので、ポンプ軸52の両端部を回転自在に支持するようにしてポンプ軸52の安定的な回転が可能となる。またポンプカバー49はポンプ軸52の軸受機能を有することなく薄肉に形成されればよく、したがってポンプカバー49の重量およびコストの低減が可能となる。しかもポンプケース50の外方でポンプ軸52に動力を伝達するための伝動輪である被動歯車67をインナーロータ53に近づけて配置することが可能であり、被動歯車67からインナーロータ53までの動力の伝達経路を短縮することができる。
またトロコイドポンプ51にオイルを導く吸引側オイル通路62ならびにトロコイドポンプ51から吐出されるオイルを導く吐出側オイル通路63が、ポンプ軸52の軸線と平行に延びつつ第1の軸受部58の周囲に配置されるようにして右側クランクケース半体11Rに設けられるので、クランクケース11内の下部のオイル溜め近くまで吸引側オイル通路62を配設することが可能となり、流路の簡潔な形成が可能となるとともに、吸引側オイル通路62および吐出側オイル通路63を流通するオイルによって第1の軸受部58の冷却が可能となる。
またクランクケース11で回転自在に支持されるクランクシャフト15と、クランクケース11内に収容される変速機21との間に、動力伝達の断・接を切替えるクラッチ25が介設され、クランクシャフト15をクラッチ25との間に挟む位置にトロコイドポンプ51が配置され、クラッチカバー28が、クラッチ25を覆ってクランクケース11に結合されるので、クラッチ25から離隔した位置ではクラッチカバー28をトロコイドポンプ51側に近接させることが可能であり、第1および第2の軸受部58,60を比較的近い位置に効率的に配置することが可能となる。
またポンプ軸52の一直径線に沿って該ポンプ軸52から外側方に突出してポンプカバー49の外面に沿う係合突起65がポンプ軸52に設けられるので、ポンプ軸52にインナーロータ53およびポンプカバー49を組み付けて小組みすることが可能であり、組立性を高めることができる。
またクランクシャフト15からの動力が伝達される被動歯車67が、ポンプ軸52を貫通させるようにしてポンプカバー49およびクラッチカバー28間に配置され、前記被動歯車67のポンプカバー49側の側面に、係合突起65を係合させる係止溝66が形成されるので、係止溝66に係合突起65を係合させることによって、被動歯車67をポンプ軸52に相対回転不能に組み付けることが容易となる。
さらにインナーロータ53に嵌合する嵌合部68がポンプ軸52に設けられ、その嵌合部68の横断面形状が、ポンプ軸52の中心軸線を中心とする円弧部68aと、その円弧部68aの両端間を結ぶ直線部68bとから成る外周面を有するように形成されるので、簡単な構造でポンプ軸52にインナーロータ53を相対回転不能に取付けることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

Claims (6)

  1. ポンプ軸(52)と、該ポンプ軸(52)とともに回転するインナーロータ(53)と、該インナーロータ(53)に噛合するアウターロータ(54)とを有するトロコイドポンプ(51)のポンプケース(50)が、前記インナーロータ(53)および前記アウターロータ(54)を収容する凹部(48)が設けられるクランクケース(11)と、前記凹部(48)を覆うようにして前記クランクケース(11)に取付けられるポンプカバー(49)とで構成される内燃機関のオイルポンプ構造において、前記ポンプ軸(52)の一端部を回転自在に支持する第1の軸受部(58)が前記クランクケース(11)に設けられ、前記ポンプ軸(52)の他端部を回転自在に支持する第2の軸受部(60)が前記ポンプケース(50)の外方に配置される固定の支持部材(28)に設けられることを特徴とする内燃機関のオイルポンプ構造。
  2. 前記トロコイドポンプ(51)にオイルを導く吸引側オイル通路(62)ならびに前記トロコイドポンプ(51)から吐出されるオイルを導く吐出側オイル通路(63)が、前記ポンプ軸(52)の軸線と平行に延びつつ前記第1の軸受部(58)の周囲に配置されるようにして前記クランクケース(11)に設けられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
  3. 前記クランクケース(11)で回転自在に支持されるクランクシャフト(15)と、前記クランクケース(11)内に収容される変速機(21)との間に、動力伝達の断・接を切替えるクラッチ(25)が介設され、前記クランクシャフト(15)を前記クラッチ(25)との間に挟む位置に前記トロコイドポンプ(51)が配置され、前記支持部材であるクラッチカバー(28)が、前記クラッチ(25)を覆って前記クランクケース(11)に結合されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
  4. 前記ポンプ軸(52)の一直径線に沿って該ポンプ軸(52)から外側方に突出して前記ポンプカバー(49)の外面に沿う係合突起(65)が、前記ポンプ軸(52)に設けられることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
  5. 前記クランクシャフト(15)からの動力が伝達される伝動輪(67)が、前記ポンプ軸(52)を貫通させるようにして前記ポンプカバー(49)および前記クラッチカバー(28)間に配置され、前記伝動輪(67)の前記ポンプカバー(49)側の側面に、前記係合突起(65)を係合させる係止溝(66)が形成されることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
  6. 前記インナーロータ(53)に嵌合する嵌合部(68)が前記ポンプ軸(52)に設けられ、その嵌合部(68)の横断面形状が、前記ポンプ軸(52)の中心軸線を中心とする円弧部(68a)と、その円弧部(68a)の両端間を結ぶ直線部(68b)とから成る外周面を有するように形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
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