JP5232096B2 - 多板クラッチ装置 - Google Patents
多板クラッチ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5232096B2 JP5232096B2 JP2009176686A JP2009176686A JP5232096B2 JP 5232096 B2 JP5232096 B2 JP 5232096B2 JP 2009176686 A JP2009176686 A JP 2009176686A JP 2009176686 A JP2009176686 A JP 2009176686A JP 5232096 B2 JP5232096 B2 JP 5232096B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- input member
- clutch outer
- engaging portion
- side engaging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
入力部材と一体に連動するクラッチアウタと、前記クラッチアウタの内側において出力部材と一体に連動するクラッチインナとを備え、クラッチアウタの内周面に形成されたクラッチアウタ側係合部に係合する摩擦板と、クラッチインナの外周面に形成されたクラッチインナ側係合部に係合する摩擦板とが交互に配置され、これらが圧接されることによりクラッチアウタからクラッチインナへ動力が伝達される多板クラッチ装置において、
前記入力部材に設けられた入力部材側係合部と前記クラッチアウタ側係合部とが係合することによって、入力部材とクラッチアウタとが一体化されるように構成され、
前記入力部材は、駆動源の駆動歯車と噛合する従動歯車に連結される円環状で、且つ椀状に形成された部材であり、該入力部材の外周に円筒部が形成され、前記入力部材側係合部は、入力部材の前記外周円筒の内周面に形成され、前記クラッチアウタ側係合部に前記クラッチアウタの外周から係合されることを特徴とする多板クラッチ装置である。
クラッチアウタ側係合部に係合可能な入力部材側係合部を入力部材に形成し、クラッチアウタ側係合部を利用してクラッチアウタと入力部材とを一体化したので、クラッチアウタ側に入力部材と係合させるための特別な係合部が不要となり、大型化を抑制できる。さらに、それに伴う加工も必要がなくなることで、クラッチアウタに必要とされる強度を保ちつつ、クラッチの大型化を防ぐことができる。
また、椀状の入力部材にてクラッチアウタの外周側から係合するようにしたので、クラッチアウタと入力部材にてクラッチアウタ内部の空間を閉じた空間に形成できるので、クラッチ内部の潤滑油の滞留を促して潤滑性を保つことができるとともに、クラッチ内部から発生する騒音の低減を図ることができる。
一端閉塞円筒形のクラッチアウタの開放端側から摩擦板を挿入した後に入力部材にて係合するようにしたため、入力部材でクラッチアウタの開放端に蓋をする形になるので、内部に収容した摩擦板の脱落を防ぐことができる。
エンジンの幅方向に並べて配置されるツインクラッチ装置の場合は一般にクラッチの幅が大きくなるため、エンジンの大型化を招きやすいが、入力部材をエンジン中心寄りに配置されるクラッチアウタのみに係合するようにしたので、クラッチの外側即ちエンジンの外側への出っ張りを抑制してエンジンの大型化を防ぐことができる。
弾性部材を介して結合することにより、クラッチ内部の潤滑油の漏れ出しを抑制できて潤滑性を保つことができるとともに、入力部材とクラッチアウタとによる騒音を低減することができる。
一方、図6、図7に示されるように、入力部材38の外周部には、上記クラッチアウタの係合溝37aに係合可能の係合歯形38aが設けられ、第2クラッチのクラッチアウタ37Bの係合溝37aの、開放端に近い部分に係合させることによって、入力部材38とクラッチアウタ37Bの回転方向の結合を図っている。クラッチアウタの係合溝37aを利用して、入力部材38とクラッチアウタ37Bとを一体回転可能にしたので、クラッチアウタ37B側に入力部材38と係合させるための特別な係合部の形成が不要となり、大型化を抑制できる。
(1)クラッチアウタ側係合部に係合可能な入力部材側係合部を入力部材に形成し、クラッチアウタ側係合部を利用してクラッチアウタと入力部材とを一体化したので、クラッチアウタ側に入力部材と係合させるための特別な係合部が不要となり、大型化を抑制できる。さらに、それに伴う加工も必要がなくなることで、クラッチアウタに必要とされる強度を保ちつつ、クラッチの大型化を防ぐことができる。
(2)外周面に係合部を形成した円環状の入力部材をプライマリ従動歯車とは別体の部品として形成し、これをプライマリ従動歯車と連結し、その係合部をクラッチアウタ側係合部に係合させて、プライマリ従動歯車とクラッチアウタとを一体回転可能にし、係合部の加工を入力部材側にのみ施し、プライマリ従動歯車自体に新たな係合部を形成しなくても済むようにしたので、プライマリ従動歯車の加工が複雑とならずに、汎用部品のプライマリ従動歯車を使用することができて、コスト上昇を抑制することができる。
(3)椀状の入力部材にてクラッチアウタの外周側から係合するようにしたものにおいては、入力部材とクラッチアウタとによってクラッチアウタの内部空間を閉じた空間に形成できるので、クラッチ内部の潤滑油の滞留を促して潤滑性を保つことができるとともに、クラッチ内部から発生する騒音の外部への洩れの低減を図ることができる。
(4)一端閉塞円筒形のクラッチアウタの開放端側から摩擦板を挿入した後に入力部材にて係合するようにしたため、入力部材でクラッチアウタの開放端に蓋をする形になるので、内部に収容した摩擦板の脱落を防ぐことができる。
(5)クラッチアウタの内面に摩擦板の移動規制部材を設けたため、入力部材と摩擦板との干渉を抑制して入力部材による摩擦板への影響を抑制できると共に、入力部材を取付けない状態のとき、摩擦板がクラッチアウタから脱落することを防ぐので、組付け性が向上する。
(6)エンジンの幅方向に並べて配置されるツインクラッチ装置の場合は一般にクラッチの幅が大きくなるため、エンジンの大型化を招きやすいが、入力部材をエンジン中心寄りに配置されるクラッチアウタのみに係合するようにしたので、クラッチの外側即ちエンジンの外側への出っ張りを抑制してエンジンの大型化を防ぐことができる。
(7)弾性部材を介して、入力部材とクラッチアウタとを結合したものにおいては、クラッチ内部の潤滑油の漏れ出しを抑制できて潤滑性を保つことができるとともに、入力部材とクラッチアウタとの間で生じる騒音を低減することができる。
(8)弾性部材を、入力部材とクラッチアウタとに挟んで固定保持するようにしたので、特別な固定保持手段が不要であるため、部品点数を増やすことなく簡素な構造で弾性部材を固定保持できる。
Claims (4)
- 入力部材(93)と一体に連動するクラッチアウタ(91B)と、前記クラッチアウタ(91B)の内側において出力部材と一体に連動するクラッチインナ(92B)とを備え、
クラッチアウタ(91B)の内周面に形成されたクラッチアウタ側係合部に係合する摩擦板(43)と、クラッチインナ(92B)の外周面に形成されたクラッチインナ側係合部に係合する摩擦板(44)とが交互に配置され、これらが圧接されることによりクラッチアウタ(91B)からクラッチインナ(92B)へ動力が伝達される多板クラッチ装置において、
前記入力部材(93)に設けられた入力部材側係合部(93b)と前記クラッチアウタ側係合部とが係合することによって、入力部材(93)とクラッチアウタ(91B)とが一体化されるように構成され、
前記入力部材(93)は、駆動源の駆動歯車と噛合する従動歯車(20)に連結される円環状で、且つ椀状に形成された部材であり、該入力部材(93)の外周に円筒部(93a)が形成され、前記入力部材側係合部(93b)は、入力部材(93)の前記外周円筒部(93a)の内周面に形成され、前記クラッチアウタ側係合部に前記クラッチアウタ(91B)の外周から係合される
ことを特徴とする多板クラッチ装置。 - 前記クラッチアウタ(91A)は、円筒の一端が閉塞された形状であり、クラッチアウタ側係合部に係合する前記摩擦板(43)を、クラッチアウタ(91A)の開放端から挿入できるように、クラッチアウタ(91A)の内周面には開放端から連続してクラッチアウタ側係合部が形成され、クラッチアウタ側係合部に係合する前記摩擦板(43)が挿入された後に、前記入力部材(93)はクラッチアウタ側係合部に挿入されて一体化されることを特徴とする請求項1に記載の多板クラッチ装置。
- 前記クラッチ装置は、複数の一端閉塞円筒形のクラッチアウタ(91A,91B)が、その閉塞端を互いに密着固定されたツインクラッチ装置であって、
前記クラッチアウタ(91A,91B)は、多板クラッチ装置が設置されるエンジンの左右方向に並べて配置され、前記入力部材(93)はエンジン中心寄りに配置されるクラッチアウタ(91B)のみに係合されることを特徴とする請求項1または2に記載の多板クラッチ装置。 - 前記入力部材(93)と前記クラッチアウタ(91B)が、それらの間に弾性部材(94)を介して結合されること特徴とする請求項1、2または3に記載の多板クラッチ装置。」
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009176686A JP5232096B2 (ja) | 2009-07-29 | 2009-07-29 | 多板クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009176686A JP5232096B2 (ja) | 2009-07-29 | 2009-07-29 | 多板クラッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011033044A JP2011033044A (ja) | 2011-02-17 |
JP5232096B2 true JP5232096B2 (ja) | 2013-07-10 |
Family
ID=43762328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009176686A Expired - Fee Related JP5232096B2 (ja) | 2009-07-29 | 2009-07-29 | 多板クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5232096B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6490625B2 (ja) * | 2016-06-29 | 2019-03-27 | ダイハツ工業株式会社 | オイル供給構造 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6314135Y2 (ja) * | 1980-11-05 | 1988-04-20 | ||
JPH0765628B2 (ja) * | 1985-09-24 | 1995-07-19 | スズキ株式会社 | 摩擦クラツチ |
JPH0643562Y2 (ja) * | 1988-02-27 | 1994-11-14 | 株式会社クボタ | 多板摩擦式伝動機構 |
FR2799248B1 (fr) * | 1999-09-30 | 2002-07-12 | Mannesmann Sachs Ag | Installation d'embrayage multiple avec differents rayons de friction |
JP4298129B2 (ja) * | 2000-04-12 | 2009-07-15 | Ntn株式会社 | 車輪軸受装置 |
JP2002019412A (ja) * | 2000-07-11 | 2002-01-23 | Nsk Ltd | 車輪駆動用軸受ユニット |
JP2002098165A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-04-05 | Jatco Transtechnology Ltd | 発進クラッチ |
JP2005090694A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Furukawa Co Ltd | スプライン結合構造 |
ATE413303T1 (de) * | 2004-06-21 | 2008-11-15 | Luk Lamellen & Kupplungsbau | Drehmomentübertragungseinrichtung |
JP4701717B2 (ja) * | 2005-01-07 | 2011-06-15 | マツダ株式会社 | 変速機の構造 |
JP2006312998A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | F C C:Kk | 動力伝達装置 |
JP4474359B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2010-06-02 | 本田技研工業株式会社 | ツインクラッチ装置 |
JP3121527U (ja) * | 2006-02-28 | 2006-05-18 | 株式会社ダイナックス | 湿式クラッチ構造 |
JP3124478U (ja) * | 2006-06-08 | 2006-08-17 | 株式会社ダイナックス | 湿式デュアルクラッチパックの引き摺りトルク低減構造 |
JP4946671B2 (ja) * | 2007-07-03 | 2012-06-06 | マツダ株式会社 | クラッチドラムの製造方法および同製造装置 |
-
2009
- 2009-07-29 JP JP2009176686A patent/JP5232096B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011033044A (ja) | 2011-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4798200B2 (ja) | 自動変速機およびその軸方向間隙調整方法 | |
JP6332472B2 (ja) | クラッチおよびそれを備えた変速装置 | |
JP4856509B2 (ja) | 変速装置 | |
JP4270334B2 (ja) | 車両用常時噛み合い式変速装置 | |
JP6958445B2 (ja) | 自動変速機 | |
WO2008041429A1 (en) | Shift control device for vehicle transmission | |
JP2008089063A5 (ja) | ||
JP5050039B2 (ja) | 油圧クラッチ装置 | |
US20140109704A1 (en) | Clutch for transmission | |
JP6293616B2 (ja) | 車両用ギヤ式変速装置及び自動二輪車用減速変速機 | |
JP5232096B2 (ja) | 多板クラッチ装置 | |
JP4599155B2 (ja) | 複式クラッチ装置 | |
EP3540256B1 (en) | Double clutch actuator and double clutch including same | |
JP2012067842A (ja) | クラッチ構造 | |
JP5351652B2 (ja) | ツインクラッチ装置 | |
JP2016125557A (ja) | クラッチおよびそれを備えた変速装置 | |
JP5463253B2 (ja) | クラッチ構造 | |
JP2016125558A (ja) | 変速装置 | |
JP2020101271A (ja) | 自動変速機 | |
CN211175282U (zh) | 变速齿轮的支撑结构 | |
JP7293883B2 (ja) | 車両用変速機 | |
JP6435855B2 (ja) | クラッチおよびそれを備えた変速装置 | |
JP5856939B2 (ja) | 車両用変速装置 | |
JP6958503B2 (ja) | 自動変速機 | |
US20070089964A1 (en) | Clutch including damper springs |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130312 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130322 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5232096 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |