JP6387995B2 - 車両検査方法 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用オーディオヘッドユニットに対して並列接続された複数のスピーカと、集音指向性を変更可能な車両用集音マイクと、を備えたような車両検査方法に関し、詳しくは、並列接続された複数のスピーカの結線状態や当該スピーカの故障の有無などのスピーカの良否状態を検査する車両検査方法に関する。
一般に、車両には左右のフロントスピーカ(インパネスピーカやフロントドアスピーカ参照)と、左右のリヤスピーカとが設けられており、上記スピーカのうちの何れか複数のスピーカが並列接続される場合がある。
図6は、従来のオーディオシステムを示しており、該オーディオシステムは、オーディオヘッドユニット61と、音声周波増幅器としてのオーディオアンプ62と、車両の左前に配置されたフロントスピーカ63と、車両の左後に配置されたリヤスピーカ64と、車両の右前に配置されたフロントスピーカ65と、車両の右後に配置されたリヤスピーカ66と、を備えている。
上述の各スピーカ63〜66は、車種に対応して低音用スピーカ(ウーファ)、中音用スピーカ(スコーカ)、中高音用スピーカ(ツイドラー)、高音用スピーカ(ツイータ)、フルレンジタイプのスピーカから選定される。
そして、上述のオーディオヘッドユニット61とオーディオアンプ62とをライン(ラインとは電気信号線の略)L31で接続し、オーディオアンプ62と前側左右のフロントスピーカ63,65とは、それぞれ独立したラインL32,L33で接続する一方、車両後側の左右の各リヤスピーカ64,66は、ラインL34,L35を用いて並列接続している。つまり、2つのリヤスピーカ64,66がオーディオヘッドユニット61またはオーディオアンプ62に対して並列接続されたものである。
図7は図6で示したオーディオシステムを備えた車両の組立てラインの完成検査時において、スピーカの結線状態やスピーカの故障の有無などのスピーカの良否状態を検査するフローチャートを示したものである。
図7に示すフローチャートを参照して従来の車両検査方法について説明する。
ステップS71で、まずオーディオヘッドユニット61をスピーカ検査モードに設定した後に、次のステップS72で、オーディオヘッドユニット61からラインL31を介してオーディオアンプ62に対し、各スピーカ63〜66に検査音を発生するよう音源発生指令を行なう。
次に、ステップS73で、上述の音源発生指令を受けてオーディオアンプ62は各スピーカ63〜66毎に順次検査音を発生する。例えば、フロントスピーカ63、リヤスピーカ64,66、フロントスピーカ65の順に検査音を発生する。
この場合、車両前部の左右の各フロントスピーカ63,65はオーディオアンプ42に対してそれぞれ独立して接続されているので、検査音はタイムラグを有して発生されるものの、車両後側の2つのスピーカ64,66は並列接続されている関係上、同時に検査音を発生することになる。
次に、ステップS74で、検査員(いわゆるリスナ)が各々の方向から音(検査音)が出ているか否かを、当該検査員の耳に聞こえてくる検査音が正常か否かを判定し、適確に検査音が発生していると判定したOK時には、次のステップS76で正常であると認識し、検査音が発生していないと判定したNG時には、別のステップS77で、スピーカに対する結線状態の不良、スピーカに対してコネクタが差込まれていない状態、スピーカそれ自体の故障などの異常であると認識する。
このように、従来の車両検査方法(スピーカ検査方法)は、検査員の聴覚に基づく検査であって、並列に接続されたスピーカ(リヤスピーカ64とリヤスピーカ66)の場合には、何れか一方のスピーカに断線等の不良があっても、残りのスピーカから検査音が発生するため、スピーカ検査精度が低く、改善の余地があった。
ところで、特許文献1には、車載スピーカの検査を行なうものにおいて、スピーカに対して出力し、スピーカが駆動されるか否かにより、スピーカのワイヤハーネスの断線や接触不良を検査する車載用検査装置が開示されている。
しかしながら、該特許文献1には、並列接続された複数のスピーカを検査する際、何れか一方のスピーカに結線不良などの不具合があっても、並列接続された他方の正常なスピーカから検査音が発生するため、正確な検査を行なうことが困難になるという技術的課題の開示がない。
また、上記特許文献1には、車両用集音マイクの集音方向を各スピーカに向くよう順次変更して集音するという点についても開示されていない。
特開平5−2045号公報
そこで、この発明は、複数のスピーカが並列接続されていても、これら各スピーカの結線状態やスピーカそれ自体の故障の有無などのスピーカの良否状態を確実に検査することができる車両検査方法の提供を目的とする。
この発明による車両検査方法は、車両用オーディオヘッドユニットに対して並列接続された複数のスピーカと、集音指向性を変更可能な車両用集音マイクと、を備えた車両検査方法であって、上記車両用オーディオヘッドユニットにより各スピーカから検査音を発生させる検査音発生ステップと、該検査音発生ステップの際、上記車両用集音マイクの集音方向各スピーカにそれぞれ向くよう当該マイクの集音エリアを各スピーカ毎に順次電気的に変更して集音する検査音集音ステップと、該検査音集音ステップにより集音された検査音の音圧と、予め設定された各スピーカの音圧とを比較する比較ステップと、該比較ステップの結果に基づいて各スピーカの良否状態を判定する判定ステップとを備えたものである。
上述のスピーカは、車種に対応して低音用スピーカ(ウーファ)、中音用スピーカ(スコーカ)、高音用スピーカ(ツイータ)、フルレンジタイプのスピーカから任意のスピーカを選定するとよい。
また、上述の車両用集音マイクは、車両ルーフ部のルームランプ近傍に位置するハンズフリーマイクに設定してもよい。
上記構成によれば、検査音発生ステップで、車両用オーディオヘッドユニットにより各スピーカから検査音を発生させ、次の検査音集音ステップで、検査音発生ステップの際、車両用集音マイクの集音方向各スピーカにそれぞれ向くよう当該マイクの集音エリアを各スピーカ毎に順次電気的に変更して集音し、次の比較ステップで、検査音集音ステップにより集音された検査音の音圧(音の強さ)と、予め設定された各スピーカの音圧(設定音圧)とを比較し、次の判定ステップで、比較ステップの結果に基づいて各スピーカの良否状態を判定する。
ここに、上述のスピーカの良否状態とは、スピーカに対する結線状態の正常、不良(断線、接触不良)、スピーカに対するコネクタ差込みの有無、スピーカそれ自体の良、否(故障)を意味する。
このように、車両用集音マイクの集音方向を各スピーカに向くよう順次変更して集音するので、複数のスピーカが並列接続されていても、これら各スピーカの良否状態を確実に判定することができる。
また、音圧(音の強さ)を用いて、音源発生、集音、比較、判定を実行するので、スピーカ検査精度を確保することができると共に、特に、騒音環境下でも確実にスピーカ検査を行なうことができて、車両組立て工場のように周辺が静かでない工場内においてスピーカ検査を行なう際にも有効である。
この発明の一実施態様においては、上記比較ステップは、上記車両用集音マイクで集音された検査音の音圧および周波数と、予め設定された各スピーカの音圧および周波数とを比較するものである。
上記構成によれば、車両用集音マイクで集音された検査音の音圧のみならず、該集音マイクで集音された検査音の周波数をも、予め設定された各スピーカの周波数(設定周波数)と比較するので、さらに確実にスピーカの故障判定を行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記並列接続された複数のスピーカは、車両左右方向もしくは車両前後方向に配置され、上記車両用集音マイクは、車両の略中央に設置されており、上記検査音集音ステップは、検査音発生中に上記車両用集音マイクの集音方向を、車両左右方向もしくは車両前後方向に順次変更して集音するものである。
上述の車両の略中央は、車両の略中央上部であってもよく、車両の略中央下部であってもよい。
上記構成によれば、車両用集音マイクを車両の略中央に設置したので、並列接続された複数のスピーカが車両左右方向に配置されていても、または、車両前後方向に設置されていても、車両用集音マイクの集音方向を適切に変更して、検査音の集音乃至比較、判定を適確に実行することができる。
この発明によれば、複数のスピーカが並列接続されていても、これら各スピーカの結線状態やスピーカそれ自体の故障の有無などのスピーカの良否状態を確実に検査することができる効果がある。
本発明の車両検査方法に用いるオーディオシステムのブロック図 車両用集音マイクの集音方向の変更を示す説明図 車両検査方法を示すフローチャート オーディオシステムの他の実施例を示すブロック図 車両用集音マイクの集音方向変更の他の実施例を示す説明図 従来の車両検査方法に用いるオーディオシステムのブロック図 従来の車両検査方法を示すフローチャート
複数のスピーカが並列接続されていても、これら各スピーカの結線状態やスピーカそれ自体の故障の有無などのスピーカの良否状態を確実に検査するという目的を、車両用オーディオヘッドユニットに対して並列接続された複数のスピーカと、集音指向性を変更可能な車両用集音マイクと、を備えた車両検査方法において、上記車両用オーディオヘッドユニットにより各スピーカから検査音を発生させる検査音発生ステップと、該検査音発生ステップの際、上記車両用集音マイクの集音方向各スピーカにそれぞれ向くよう当該マイクの集音エリアを各スピーカ毎に順次電気的に変更して集音する検査音集音ステップと、該検査音集音ステップにより集音された検査音の音圧と、予め設定された各スピーカの音圧とを比較する比較ステップと、該比較ステップの結果に基づいて各スピーカの良否状態を判定する判定ステップとを備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両検査方法を示すが、まず、図1を参照して当該車両検査方法に用いるオーディオシステムの構成について説明する。
図1は本発明の車両検査方法に用いるオーディオシステムのブロック図であって、図1に示すように、この実施例のオーディオシステムは、車両用オーディオヘッドユニット10(以下、単に、オーディオヘッドユニット10と略記する)と、音声周波増幅器としてのオーディオアンプ11と、車両の左前に配置されたフロントスピーカ12と、車両の左後に配置されたリヤスピーカ13と、車両の右前に配置されたフロントスピーカ14と、車両の右後に配置されたリヤスピーカ15と、車両の略中央上部として車両ルーフ部におけるルームランプ(室内灯)近傍に設けられ、集音指向性を変更可能な車両用集音マイク16(以下、単に、集音マイク16と略記する)と、を備えている。
上述の集音マイク16は、車幅方向略中央で、かつ車両前後方向略中央に設けられることが好ましいが、少なくとも車幅方向の略中央に設けられていればよい。
ここで、上述のフロントスピーカ12,14は、フロントドアまたはインストルメントパネルに配置されており、また、上述のリヤスピーカ13,15は、リヤドアまたはリヤパッケージトレイなどのリヤシェルフ(rear shelf)に配置されている。
また、上述のオーディオヘッドユニット10は、プログラムを格納するROM17と、中央処理装置としてのCPU18と、予め設定した各スピーカ12〜15の音圧(設定音圧)データ、予め設定した各スピーカ12〜15の周波数(設定周波数)データ、並びに、集音マイク16の集音方向を電気的に順次変更させる集音方向変更順序データ、などの必要なデータを読出し可能に記憶するRAM19と、スピーカ検査後にスピーカ12〜15が正常である場合には、その旨を可視的にOK表示し、スピーカ12〜15が不良または異常である場合には、その旨を可視的にNG表示する表示部20と、を備えている。
上述の各スピーカ12〜15の異常(または不良)は、スピーカ12〜15に対する結線状態の不良(断線、接触不良)、スピーカ12〜15に対してコネクタが差込まれていない状態、スピーカ12〜15それ自体の故障を含む。
上述の各スピーカ12〜15としては、車種やグレードに対応して、低音用スピーカ(woofer、ウーファ)、中音用スピーカ(スコーカまたはミッドレンジスピーカと称される)、中高音用スピーカ(twiddler、ツイドラー)、高音用スピーカ(tweeter、ツイータ)、フルレンジタイプのスピーカを任意に選定して採用することができる。
スピーカとして、低音用スピーカを採用した場合には、当該スピーカを周波数50〜80Hzで駆動するので、RAM19の所定エリアには、50〜80Hzに対応した設定周波数データを記憶する。また、スピーカとして、高音用スピーカを採用した場合には、当該スピーカを周波数1000〜2000Hzで駆動するので、RAM19の所定エリアには、1000〜2000Hzに対応した設定周波数データを記憶する。さらに、スピーカとして、フルレンジタイプのスピーカを採用した場合には、当該スピーカを周波数100〜200Hz(但し、クロスオーバ周波数を除く)で駆動するので、RAM19の所定エリアには、100〜200Hzに対応した設定周波数データを記憶する。
上述の集音指向性を変更可能な集音マイク16としては、ハンズフリーマイクを用いることができ、集音マイク16にハンズフリーマイクを採用した場合には、既存のマイク(ハンズフリーマイク)を集音マイク16として有効利用することができ、集音マイクを別途設ける必要がなくなる。
そして、図1に示すように、上述のオーディオヘッドユニット10とオーディオアンプ11とをラインL1(ラインとは電気信号線の略)で接続し、オーディオアンプ11と左前および右前の各フロントスピーカ12,14とは、それぞれ独立したラインL2,L3で接続する一方、車両後部左右の各リヤスピーカ13,15は、ラインL4,L5を用いてオーディオアンプ11に対して並列接続している。
なお、オーディオヘッドユニット10とオーディオアンプ11とは、図1に示したように別体でもよく、または、オーディオヘッドユニット10とオーディオアンプ11とは一体に構成されてもよく、これら両者が一体に構成された場合には、車両後部左右の各リヤスピーカ13,15はオーディオヘッドユニット10に対して並列接続されることになる。
さらに、集音マイク16とオーディオヘッドユニット10とはラインL6で相互に接続されている。
また、上述の左右のフロントスピーカ12,14は周波数特性が同一、または略同一のものを用いており、左右のリヤスピーカ13,15についても、周波数特性が同一、または略同一のものを用いている。
さらに、図1で示したオーディオヘッドユニット10は、当該オーディオヘッドユニット10がスピーカ検査モードに設定された時(図3に示すフローチャートのステップS1参照)、各スピーカ12〜15から各スピーカ12〜15に対応した音圧および周波数の音源を発生させるべくオーディオアンプ11に指令を出す音源発生指令手段(ステップS2参照)と、上記指令を受けてオーディオアンプ11から上記音源を発生させる検査音発生手段(ステップS3参照)と、上述の検査音の発生中に、集音マイク16の集音方向を各スピーカ(この実施例では、リヤスピーカ13と15)に向くよう順次変更して検査音を集音する検査音集音手段(ステップS4参照)と、集音マイク16により集音された検査音の音圧および周波数と、予め設定された各スピーカ12〜15の音圧(設定音圧)および周波数(設定周波数)とを比較する比較手段(ステップS5参照)と、比較結果に基づいて各スピーカ12〜15の結線状態やスピーカ12〜15それ自体の故障の有無などのスピーカの良否状態を判定する判定手段(ステップS6参照)と、を備えている。
次に、図3に示すフローチャートを参照して車両検査方法(スピーカ検査方法)について説明する。
この実施例では、当該車両検査方法は、図1で示したオーディオシステムを備えた車両の組立てラインの完成検査時において、各スピーカ12〜15の結線状態や各スピーカ12〜15それ自体の故障の有無を検査するものである。
図3に示すフローチャートのモード設定ステップS1で、オーディオヘッドユニット10をスピーカ検査モードに設定する。
次に、指令ステップS2で、オーディオヘッドユニット10からオーディオアンプ11に対して、各スピーカ12〜15から当該各スピーカ12〜15に応じた音圧および周波数の音源を発生させるべく指令を出す。換言すれば、オーディオヘッドユニット10からオーディオアンプ11に対し、スピーカ検査モードに入ったことを通信し、これにより上記音源発生指令を出す。
次に、検査音発生ステップS3で、オーディオアンプ11は上述の指令を受けて左前のフロントスピーカ12、車両左右方向に配置された後部の各リヤスピーカ13,15、右前のフロントスピーカ14から、この順に、これら各スピーカ12,13,15,14に対応した音圧および周波数の音源を検査音として発生する。つまり、フロントスピーカ12が検査音を発生した後に、左右の2台のリヤスピーカ13,15が同時に検査音を発生し、次に所定タイムラグを有してフロントスピーカ14が検査音を発生することになる。なお、スピーカの駆動順序はこれに限定されるものではない。
次に、検査音集音ステップS4で、オーディオヘッドユニット10に接続されている集音マイク16で各スピーカ12〜15から出る検査音を順次集音する。この際、オーディオアンプ11に対して並列接続され、かつ車両左右方向に配置された複数のリヤスピーカ13,15からの検査音発生中に集音マイク16の集音方向を、車両左右方向に順次変更して集音する。
すなわち、図2に示すように、集音マイク16の集音方向を左側のリヤスピーカ13に向くように設定して、集音エリアaを形成し、この状態で左側のリヤスピーカ13からの検査音を集音した後に、集音マイク16の集音方向を右側のリヤスピーカ15に向くように設定して、集音エリアbを形成し、この状態で右側のリヤスピーカ15からの検査音を集音する。このため各スピーカからの集音順序はスピーカ12,13,15,14の順となる。
なお、集音エリアa,bの形成順序つまり集音順序は、この逆、つまり集音エリアb,aの順に形成してもよい。また、上記集音マイク16は集音する方向を電気的に変化させることができる。
そして、上述の検査音集音ステップS4では、各スピーカ12〜15からの発生音を集音するのみならず、集音マイク16で順次集音した音響エネルギを電気エネルギに変換してオーディオヘッドユニット10に送る。
次に、比較ステップS5でオーディオヘッドユニット10は上述の検査音集音ステップS4により集音された各スピーカ12〜15の検査音の音圧および周波数と、予め設定された各スピーカ12〜15の音圧(設定音圧)および周波数(設定周波数)とを比較する。
上述の各スピーカ12〜15毎の設定音圧および設定周波数は、RAM19の所定エリアに読出し可能に記憶されている。
複数のリヤスピーカ13,15が並列接続されていても、集音マイク16による集音順序がフロントスピーカ12、リヤスピーカ13、リヤスピーカ15、フロントスピーカ14の順に特定(但し、集音順序はこの順に限定されるものではない)されているので、実際に集音された各スピーカ12〜15の音圧、周波数と、設定音圧、設定周波数とを順次適確に比較することができる。
次に、判定ステップS6で、オーディオヘッドユニット10は、上記比較ステップS5の比較結果に基づいて各スピーカ12〜15の結線状態やスピーカ12〜15それ自体の故障の有無などのスピーカの良否状態を自動判定し、全てのスピーカ12〜15が正常に検査音を出していると判定したYES判定時には、次の正常表示ステップS7に移行する一方で、少なくとも何れかのスピーカに異常があると判定したNO判定時には、別の異常表示ステップS8に移行する。
上述の正常表示ステップS7で、オーディオヘッドユニット10は表示部20を駆動して、当該表示部20にオーディオシステムが正常である旨の可視表示を実行する。
一方、上述の異常表示ステップS8では、オーディオヘッドユニット10が表示部20を駆動して、当該表示部20に何れのスピーカが正常ではないのかを示す可視表示を実行する。
このように、上記実施例の車両検査方法は、オーディオヘッドユニット10に対して並列接続された複数のスピーカ(リヤスピーカ13,15参照)と、集音指向性を変更可能な集音マイク16と、を備えた車両検査方法であって、上記オーディオヘッドユニット10により各スピーカ(リヤスピーカ13,15)から検査音を発生させる検査音発生ステップS3と、該検査音発生ステップS3の際、上記集音マイク16の集音方向を各スピーカ13,15に向くよう順次変更して集音する検査音集音ステップS4と、該検査音集音ステップS4により集音された検査音の音圧と、予め設定された各スピーカ13,15の音圧(設定音圧)とを比較する比較ステップS5と、該比較ステップS5の結果に基づいて各スピーカ13,15の良否状態を判定する判定ステップS6とを備えたものである(図1〜図3参照)。
この構成によれば、検査音発生ステップS3で、オーディオヘッドユニット10により各スピーカ13,15から検査音を発生させ、次の検査音集音ステップS4で、検査音発生ステップS3の際、集音マイク16の集音方向を各スピーカ13,15に向くよう順次変更して集音し、次の比較ステップS5で、検査音集音ステップS4により集音された検査音の音圧(音の強さ)と、予め設定された各スピーカ13,15の音圧(設定音圧)とを比較し、次の判定ステップS6で、比較ステップS5の結果に基づいて各スピーカ13,15の良否状態を判定する。
このように、集音マイク16の集音方向を各スピーカ13,15に向くよう順次変更して集音するので、複数のスピーカ13,15が並列接続されていても、これら各スピーカ13,15の良否状態を確実に判定することができる。
また、音圧(音の強さ)を用いて、音源発生、集音、比較、判定を実行するので、スピーカ検査精度を確保することができると共に、特に、騒音環境下でも確実にスピーカ検査を行なうことができて、車両組立て工場のように周辺が静かでない工場内においてスピーカ検査を行なう際にも有効である。
この発明の一実施形態においては、上記比較ステップS5は、集音マイク16で集音された検査音の音圧および周波数と、予め設定された各スピーカ13,15の音圧および周波数とを比較するものである(図3参照)。
この構成によれば、集音マイク16で集音された検査音の音圧のみならず、該集音マイク16で集音された検査音の周波数をも、予め設定された各スピーカの周波数(設定周波数)と比較するので、さらに確実にスピーカ13,15の故障判定を行なうことができる。
この発明の一実施形態においては、上記並列接続された複数のスピーカ13,15は、車両左右方向に配置され、上記集音マイク16は、車両の略中央(この実施例では、略中央上部)に設置されており、上記検査音集音ステップS4は、検査音発生中に上記集音マイク16の集音方向を、車両左右方向に順次変更して集音するものである(図2,図3参照)。
この構成によれば、集音マイク16を車両の略中央に設置したので、並列接続された複数のスピーカ13,15が車両左右方向に配置されていても、集音マイク16の集音方向を適切に変更して、検査音の集音乃至比較、判定を適確に実行することができる。
また、上記実施例で示したように、集音マイクとしてハンズフリーマイクを採用すると、既存のマイク(ハンズフリーマイク)を集音マイク16として有効利用することができるので、集音マイクを別途設ける必要がなくなる。
図4はオーディオシステムの他の実施例を示すブロック図、図5は集音マイク16の集音方向変更の他の実施例を示す説明図である。
図4に示すように、この実施例2では、オーディオアンプ11に対して、ラインL7,L8を介して左側のフロントスピーカ12と左側のリヤスピーカ13とを並列接続すると共に、オーディオアンプ11に対して、ラインL9,L10を介して右側のフロントスピーカ14と右側のリヤスピーカ15とを並列接続している。
この場合、図3で示した検査音集音ステップS4で、オーディオヘッドユニット10に接続されてる集音マイク16で各スピーカ12〜15から出る検査音を集音するが、この実施例2においては、オーディオアンプ11に対して並列接続され、かつ車両前後方向に配置された複数のスピーカ12と13、および、複数のスピーカ14と15からの検査音発生中に集音マイク16の集音方向を、車両前後方向に順次変更して集音する。
すなわち、図5に示すように、集音マイク16の集音方向を左前のフロントスピーカ12に向くように設定して、集音エリアcを形成し、この状態で左前のフロントスピーカ12からの検査音を集音し、次に、集音マイク16の集音方向を左後のリヤスピーカ13に向くように設定して、集音エリアdを形成し、この状態で左後ろのリヤスピーカ13からの検査音を集音し、次に、集音マイク16の集音方向を右後のリヤスピーカ15に向くように設定して、集音エリアeを形成し、この状態で右後のリヤスピーカ15からの検査音を集音し、次に、集音マイク16の集音方向を右前のフロントスピーカ14に向くように設定して、集音エリアfを形成し、この状態で右前のフロントスピーカ14からの検査音を集音する。なお、集音エリアc,d,e,fの形成順序つまり検査音の集音順序はスピーカ12,13,15,14の順に限定されるものではない。
このように、図4,図5で示した実施例2においては、上記並列接続された複数のスピーカ12と13およびスピーカ14と15は、車両前後方向に配置され、上記集音マイク16は、車両の略中央(この実施例では、ルームランプ近傍)に設置されており、上記検査音集音ステップS4は、検査音発生中に上記集音マイク16の集音方向を、車両前後方向に順次変更して集音するものである(図3〜図5参照)。
この構成によれば、集音マイク16を車両の略中央に設置したので、並列接続された複数のスピーカ12と13およびスピーカ14と15が車両前後方向に設置されていても、集音マイク16の集音方向を適切に変更して、検査音の集音乃至比較、判定を適確に実行することができる。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例1と同様であるから、図4,図5において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車両用オーディオヘッドユニットは、実施例のオーディオヘッドユニット10に対応し、
以下同様に、
車両用集音マイクは、集音マイク16に対応し、
並列接続された複数のスピーカは、実施例1のリヤスピーカ13と15(図1参照)、実施例2のフロントスピーカ12とリヤスピーカ13(図4参照)、並びに、実施例2のフロントスピーカ14とリヤスピーカ15(図4参照)に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記オーディオヘッドユニット10とオーディオアンプ11とは、実施例で開示したように別体であってもよく、また、これら各要素10,11を一体的に形成してもよい。
また、上記実施例で開示した周波数50〜80Hz、100〜200Hz、1000〜2000Hzは一例であって、これに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、車両用オーディオヘッドユニットに対して並列接続された複数のスピーカと、集音指向性を変更可能な車両用集音マイクと、を備えた車両検査方法について有用である。
10…オーディオヘッドユニット(車両用オーディオヘッドユニット)
12,14…フロントスピーカ(スピーカ)
13,15…リヤスピーカ(スピーカ)
16…集音マイク(車両用集音マイク)
S3…検査音発生ステップ
S4…検査音集音ステップ
S5…比較ステップ
S6…判定ステップ

Claims (3)

  1. 車両用オーディオヘッドユニットに対して並列接続された複数のスピーカと、
    集音指向性を変更可能な車両用集音マイクと、を備えた車両検査方法であって、
    上記車両用オーディオヘッドユニットにより各スピーカから検査音を発生させる検査音発生ステップと、
    該検査音発生ステップの際、上記車両用集音マイクの集音方向各スピーカにそれぞれ向くよう当該マイクの集音エリアを各スピーカ毎に順次電気的に変更して集音する検査音集音ステップと、
    該検査音集音ステップにより集音された検査音の音圧と、予め設定された各スピーカの音圧とを比較する比較ステップと、
    該比較ステップの結果に基づいて各スピーカの良否状態を判定する判定ステップとを備えたことを特徴とする
    車両検査方法。
  2. 上記比較ステップは、上記車両用集音マイクで集音された検査音の音圧および周波数と、予め設定された各スピーカの音圧および周波数とを比較する
    請求項1に記載の車両検査方法。
  3. 上記並列接続された複数のスピーカは、車両左右方向もしくは車両前後方向に配置され、
    上記車両用集音マイクは、車両の略中央に設置されており、
    上記検査音集音ステップは、検査音発生中に上記車両用集音マイクの集音方向を、車両左右方向もしくは車両前後方向に順次変更して集音する
    請求項1に記載の車両検査方法。
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