JP2015019341A - 音声調整卓及びこれを用いた音響システム - Google Patents

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Abstract

【課題】マイク回線チェックと音量及び音質調整に複数人を要せず、容易に行うことのできる音声調整卓を提供する。【解決手段】音声調整卓20は、オペレータによるマイク回線の選択とこの回線の調整開始の指示を受け付けるリモート操作パネル27、選択したマイク回線のマイク10に音声を入力するためのテスト音声出力部22、マイク10から入力された音声信号に対し、音量及び音質を調整する音声調整処理部23、音声レベルを測定するレベルメータ24、理想特性カーブを格納した特性曲線格納部26、測定された音声レベルと理想特性カーブとを比較し、この比較結果に基づいたマイク回線のチェック結果をリモート操作パネル27に表示させる自動音声調整制御部25、を備える。自動音声調整制御部25は、前記比較結果に基づき、音声調整処理部23を介して音量及び音質を自動調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクの回線チェックと音声調整を行う音声調整卓及びこれを用いた音響システムに関する。
放送、収録、ライブ、及び劇場などの音響システムには音声調整卓が使用されている。音声調整卓は、複数の音源に対して音声回線を通じて接続されており、音声回線を通じて入力された音源からの出力信号に対して、音量及び音質の音声調整を行う。
音声調整卓が使用される音響システムにおいて、音声や楽器等の収音にマイクロフォン(以下、単に「マイク」という)が使用されている。イベントによりマイクの使用本数は異なるが、多い場合には100本近いマイクをステージ上に配置してその音声を音声回線を通じて音声調整卓へ送り、音量及び音質の調整が行われている。
特開2006−287716号公報
マイクの配置はイベント毎に異なるため、その都度異なるマイクセッティングを行う必要がある。ステージ上の各位置に配置されるマイクは、複数のマイク接続用のケーブルを指定位置まで引き回して音声調整卓と接続することになる。
各イベント本番前のリハーサル段階では、マイクケーブルが正しく接続されているかどうか、マイクケーブルが断線していないか、マイクが故障していないか等をチェックする必要がある。このようなマイク回線チェックは、マイクの前で作業員が発声すると同時に別の作業員が音声調整卓の前で入力音声レベルの確認を行う方法でなされることが多い。
マイク本数が100本近くと膨大になると、多くの人員を割かねばならず、マイク回線チェックに相当の手間をかけて行われていた。
また、マイクの用途はイベント毎に異なり、人の発声、楽器、会場の雰囲気などの収音に使われ、さらに使用するマイクの種別や経年変化等のマイクの状態などによる音量及び音質の違いがあるため、上記マイク回線チェックと同時に音量と音質の調整を行う必要がある。この場合も、上記マイク回線チェックと同様に、作業員がマイクに向かって発声すると同時に別の作業員が音声調整卓の前で入力音声レベルを調整する手順で行われる。
このように、各種イベントの音響システムの構築にマイク回線のチェックと調整は必ず行われるにも関わらず、毎回多くの人員をかけて行わなければならないという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、マイク回線チェックと音量及び音質調整に複数人を要せず、容易に行うことのできる音声調整卓とこれを用いた音響システムを提供することにある。
本発明の音声調整卓は、次の構成を備えることを特徴とする。
(1)オペレータによるマイク回線の選択を受け付ける操作表示部。
(2)選択したマイク回線のマイクに音声を入力するためのテスト音声出力部。
(3)音声信号の音声レベルを測定する測定部。
(4)理想特性曲線を格納した特性曲線格納部。
(5)前記測定された音声レベルと前記理想特性曲線とを比較し、この比較結果に基づいた前記マイク回線のチェック結果を前記操作表示部に表示させる制御部。
また、本発明の音響システムは、複数のマイクと、前記音声調整卓と、を備え、前記音声調整卓は、前記操作表示部がオペレータによるマイク回線の選択とその回線の調整開始の指示を受け付け、前記制御部が、前記比較結果に基づいて、前記音声調整処理部を介して前記音量及び音質を自動調整することを特徴とする。
本発明によれば、マイク回線チェックと音量及び音質調整を、複数人を要せず容易に行うことのできる音声調整卓及びこれを用いた音響システムを得ることができる。
第1の実施形態に係る音響システムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る音響システムの動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る音声調整卓の自動調整を説明するための図である。 第2の実施形態に係る音響システムの全体構成を示す図である。 第2の実施形態に係るマイクを説明するための図である。 第2の実施形態に係るマイクの内部ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の音声調整卓とこれを用いた音響システムについて説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
図1は、本実施形態に係る音響システムの全体構成を示す図である。本音響システムは、複数のマイク10と、音声調整卓20とを備える。複数のマイク10は、放送、収録、ライブ会場、及び劇場などの現場において、予め定められた指定位置に配置されている。各マイク10の回線には、マイク回線番号が付されている。各マイク10は、それぞれケーブルによって音声調整卓20に接続されており、入力された音に応じた音声信号を音声調整卓20に出力する。音声調整卓20は、マイク10から入力された音声信号に対し、音量及び音質の調整を行い、調整した電気信号を出力回線に繋がるミックスバス(MIX BUS)へ出力する。以下では、本実施形態の説明上、「前段」や「後段」等の表現を用いるが、図1において、「前段」とはマイク10側をいい、「後段」とはミックスバス側をいう。
この音声調整卓20は、音声発振器21と、テスト音声出力部22と、音声調整処理部23と、レベルメータ24と、自動音声調整制御部25と、リモート操作パネル27とを備える。
(音声発振器21、テスト音声出力部22)
音声発振器21は、テスト用の音声信号の元となる信号を生成する電子回路である。テスト音声出力部22は、この音声発振器21に接続され、音声発振器21で生成された信号を音声信号に変換し、この音声信号を出力する。テスト音声出力部22にはスピーカ9が接続されており、このスピーカ9から音声信号が音声として出力される。
(音声調整処理部23)
音声調整処理部23は、自動音声調整制御部25からの制御信号に基づいて、マイク10から入力された音声信号に対し、音量及び音質を調整する。この音声調整処理部23は、マイク回線毎に音量変更部23aと音質変更部23bとを備える。図1に示すように、音量変更部23aと音質変更部23bは、マイク回線毎に、マイク10、音量変更部23a、音質変更部23bの順で接続されている。音量変更部23aは、マイク10から入力された音声信号に対し音量(ゲイン)を変更する。音質変更部23bは、イコライザーであり、入力された音声信号に対し音質(周波数特性)を変更する。
(レベルメータ24)
レベルメータ24は、マイク回線毎に音質変更部23bの後段に設けられており、音声信号の音声レベル(音量レベル)を測定する。測定結果は自動音声調整制御部25に出力される。測定した音声レベルとは、横軸が周波数、縦軸が音量の特性カーブである。
(自動音声調整制御部25、特性曲線格納部26)
自動音声調整制御部25は、各マイク回線のレベルメータ24、音量変更部23a、音質変更部23bのそれぞれと接続されており、測定した音声レベルに基づいて音声調整処理部23を自動制御する。自動音声調整制御部25には、理想特性カーブが格納された特性曲線格納部26が接続されており、理想特性カーブを取り込み可能になっている。より具体的には、特性曲線格納部26には各マイク回線に対する理想特性カーブがそれぞれ格納されており、自動音声調整制御部25は、選択されたマイク回線に応じた理想特性カーブを取り込む構成になっている。自動音声調整制御部25は、測定した音声レベルと取り込んだ理想特性カーブとを比較する。自動音声調整制御部25は、この比較結果に基づき、音量変更部23a及び音質変更部23bを制御し、測定される音声レベルを理想特性カーブに近似するように音量及び音質を制御する。
自動調整制御は、理想特性カーブに一致させることが望ましいが、完全に一致させなくても良い。本実施形態では、予め理想特性カーブに対し、所定の許容範囲が設けられており、測定した音声レベルがその許容範囲内に全周波数帯域に亘って含まれる場合に自動調整制御を終了するよう構成されている。この場合、特性曲線格納部26には、理想特性カーブとその許容範囲とを予め紐付けて格納しておく。自動音声調整制御部25は理想特性カーブと共にこの許容範囲も取り込む。許容範囲は、例えば、理想特性カーブを基準に一定の音量の幅を有する範囲とすることができる。この幅は適宜変更可能である。
自動音声調整制御部25は、リモート操作パネル27と有線又は無線で接続されており、リモート操作パネル27に対し表示制御信号を出力する。すなわち、音量及び音質の調整が終了した場合は、リモート操作パネル27に調整完了とマイク回線チェックOKを表示させる信号を出力する。測定した音声レベルが許容範囲外である場合には、マイク回線チェックNGと判定し、リモート操作パネル27にその表示をさせる信号を出力する。なお、マイクケーブルが正しく接続されていない場合、マイクケーブルが断線している場合、マイク10が故障している場合等の音声信号を測定しても検知しない場合は、マイク回線チェックNGとなる。
自動音声調整制御部25は、音声発振器21とも接続されており、音声発振器21を制御できるように構成されている。具体的には、音声発振器21に所定の音声信号を生成させる制御信号を出力する。
(リモート操作パネル27)
リモート操作パネル27は、例えばタッチパネル式の携帯端末等を用いることができ、オペレータによって持ち運ばれて使用される。リモート操作パネル27は、オペレータによる自動制御を行うマイク回線番号と調整開始の指示を受け付ける操作部であるとともに、マイク回線チェック結果と自動調整完了を表示する表示部でもある。リモート操作パネル27は、オペレータからのマイク回線番号の指定と自動調整開始の指示を受け付けると、自動音声調整制御部25に対し、自動音声調整制御部25に音声発振器21を制御させる指示信号を出力する。
[1−2.動作]
次に、図2及び図3を参照しながら、本実施形態の音声調整卓20を用いたマイク回線チェックと音量及び音質の自動調整の動作を説明する。図2は、その動作を示すフローチャートである。図3は、音量及び音質の自動調整の様子を説明するための図で、理想特性カーブが、(a)フラットな場合、および(b)男性の声の場合の例をそれぞれ示す。
まず、オペレータは、チェックするマイク10に向かってテスト音声出力部22と接続されたスピーカ9を設置し(ステップS01)、リモート操作パネル27でスピーカ9を設置したマイク回線番号を指定して自動調整開始を指示する(ステップS02)。
音声調整卓20は自動調整開始指示を受けると、基準周波数(例えば、1kHz)を生成し、テスト音声出力部22から出力させる(ステップS03)。これにより、スピーカ9から音声がチェック対象のマイク10に向かって発せられてマイク10が収音する(ステップS04)。マイク10を介して収音された音声信号の音量レベルをレベルメータ24により測定する(ステップS05)。この測定により、図3(a)及び(b)の最左のグラフの基準周波数における音量が得られる。
自動音声調整制御部25は、得られた基準周波数における音量と理想特性カーブの基準周波数における音量とを比較し(ステップS06)、測定した音量レベルが許容範囲内か否かを判定する(ステップS07)。許容範囲外の場合は(ステップS07のNo)、マイク回線チェックNGと判定してリモート操作パネル27にNGの表示を行う(ステップS08)。許容範囲内の場合は(ステップS07のYes)、図3(a)及び(b)の中央のグラフが示すように、測定した音量レベルが基準レベルに一致するように音量変更部23aを自動調整する(ステップS09)。換言すると、ここでの音量調整は、図3(a)及び(b)の最左のグラフから中央のグラフの遷移のように、全周波数帯域に亘って同量の音量変更を行う。
音量調整を終えた後、図3(a)及び(b)の最右のグラフが示すように、テスト音声出力の周波数を段階的に変化(例えば、20Hz→50Hz→100Hz→…)させながら、測定される音量が取り込んだ理想特性カーブと近似するように音質を自動調整する(ステップS10)。全周波数帯域の調整が完了するとリモート操作パネル27に完了表示とともにマイク回線チェックOKの表示を行う(ステップS11)。オペレータは、マイク回線チェックが終了していないマイク10に向かってスピーカ9を設置し、ステップS02〜ステップS11の過程を、全てのマイク10の回線チェックが終了するまで繰り返す。
[1−3.効果]
(1)本実施形態の音声調整卓20は、オペレータによるマイク回線の選択を受け付けるリモート操作パネル27と、選択したマイク回線のマイク10に音声を入力するためのテスト音声出力部22と、音声レベルを測定するレベルメータ24と、理想特性カーブを格納した特性曲線格納部26と、測定された音声レベルと理想特性カーブとを比較し、この比較結果に基づいたマイク回線のチェック結果をリモート操作パネル27に表示させるように制御する自動音声調整制御部25と、を備えた。これにより、複数人の作業員を要さなくともオペレータ一人で回線チェックができる。
(2)本実施形態の音声調整卓20は、マイク10から入力された音声信号に対し、音量及び音質を調整する音声調整処理部23を更に備え、リモート操作パネル27は、選択したマイク回線の調整開始の指示を受け付け、自動音声調整制御部25は、測定された音声レベルと理想特性カーブの比較結果に基づいて、音声調整処理部23を介して音量及び音質を自動調整するようにした。これにより、複数人の作業員を要さなくともオペレータ一人で回線チェックができるとともに、マイク10の音量及び音質を自動で調整することができる。このため、イベントに応じた音響システムを、手間を少なくして容易に構築することができる。
[2.第2の実施形態]
[2−1.構成]
第2の実施形態について、図4を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図4は、第2の実施形態に係る音響システムのブロック図である。第1の実施形態と異なる点は、図4に示すように、マイクが「チェック機能付きマイク30」である点と、音声調整卓40の構成の点と、チェック機能付きマイク30が音声調整卓40と接続されている点である。以下、詳細に説明する。
(チェック機能付きマイク30)
図5は、第2実施形態に係るチェック機能付きマイク30を示す図であり、図6は、その内部ブロック図である。図5及び図6に示すように、チェック機能付きマイク30は、小型スピーカ31と、メモリ32と、プレーヤー33と、発光部34と、制御部35と、振動板36と、レコーダ端子37とを備える。
メモリ32には、オシレータ音声及び任意の音素材が登録されており、音声調整卓40から制御入力を受けた制御部35がメモリ32とプレーヤー33を制御して選択した音素材を再生し、その音が小型スピーカ31からチェック機能付きマイク30外部に出力される。小型スピーカ31から外部に出力された音は、その音を発したチェック機能付きマイク30が収音する。すなわち、小型スピーカ31から外部に発せられた音は、チェック機能付きマイク30内部に侵入して振動板36を振動させ、チェック機能付きマイク30はその振動を音声信号に変換し後段側に出力する。
メモリ32に登録される音素材としては、例えば、男性ボーカル用の音素材、女性用の音素材、楽器毎の音素材、可聴帯域外であってマイクが収音可能な帯域内の音素材などの複数の音素材がある。音素材は繰り返し再生することも可能になっている。なお、音素材は、予めメモリ32に登録されるほか、パソコン等の外部装置からチェック機能付きマイク30に転送し、レコーダ端子37及び制御部35を介してメモリ32に必要に応じて登録できるようになっている。
発光部34は、そのチェック機能付きマイク30がチェック中であることの確認を行うために用いられる。発光部34は、LED等の発光素子を用いることができる。音声調整卓40から制御入力を受けた制御部35が発光部34を制御して、マイク回線チェック中に発光させる。発光部34は、自身が設けられたチェック機能付きマイク30がマイク回線チェック対象外の場合は発光しない。
(音声調整卓40)
音声調整卓40は、チェック機能付きマイク30を制御する制御出力部41と、音声調整処理部23を手動で制御する操作パネル42と、マイク入力のチェックを行うレベルメータ43と、チェック用の可聴帯域外の高調波をカットするフィルタ44と、操作パネル42の脇に配置されたモニタスピーカ45を備える。
制御出力部41は、チェック機能付きマイク30に接続されており、このマイク30の制御情報をマイク回線に可聴帯域外のパルス信号を重畳して出力する。操作パネル42はチェック機能付きマイク30から離れて配置された音声調整卓40に設けられている。
レベルメータ43は、図4に示すように、チェック機能付きマイク30と音声調整処理部23との間に設けられている。フィルタ44は、このレベルメータ43の後段であって、音声調整処理部23の前段に設けられている。レベルメータ43は、チェック機能付きマイク30から入力された可聴帯域外の高調波を測定し、その結果を自動音声調整制御部25に出力する。フィルタ44は、小型スピーカ31から発せされる可聴帯域外の高調波がマイク回線チェック用であり、レベルメータ43で高調波の測定を行えば後段側に伝送する必要がないため、この高調波をカットするためのものである。
[2−2.作用効果]
(1)チェック機能付きマイク30に、小型スピーカ31と、音素材を記憶するメモリ32と、音素材を再生するプレーヤー33とを備えたことにより、メモリ32に記憶された音素材がプレーヤー33によって再生され、小型スピーカ31から発せられる。チェック機能付きマイク30はこの音声を収音するので、わざわざ作業員がマイクの前にスピーカを配置せずともマイク回線チェックと音量及び音質の自動調整を行うことができる。従って、オペレータは音声調整卓40の前から移動せずともその場でマイク回線チェックと音量及び音質の自動調整を行うことができる。
(2)音声調整卓40に音声調整処理部23を手動で制御する操作パネル42と、スピーカとを設けた。これにより、自動調整では追い込めない細かな調整を行いたい場合にも、マイクに向かって発声することなくマイク内蔵スピーカから選択した音素材を発することで、音声調整卓40側に設置したモニタスピーカ45から再生音を聞きながら音量及び音質を手動で詳細に調整することができる。
(3)メモリ32には、可聴帯域外であってマイクが収音可能な帯域内の音素材が記憶されている。この音素材は人間の耳では聞こえないので、演目本番中であってもマイクが壊れていないか、接続ケーブルが外れていないかを、マイクに向かって発声せずとも、また楽器などが演奏されていない状態でも確認することができる。この構成は、長尺の演目・番組において設置されたマイクがほとんど使う時間帯がない場合、すなわち使わない時間の方が多い場合、マイクを持って若しくは装着して歩き回るなど移動する場合に、マイク故障やケーブル断線、コネクタ外れによるトラブルを発見し、早期に対処できる。
(4)音声調整卓40の制御出力部41により、チェック機能付きマイク30への制御情報はマイク回線に可聴帯域外のパルス信号を重畳して出力するので、チェック機能付きマイク30の制御のためにケーブルを別途設けることなく、既存のマイクケーブルをそのまま利用することができる。
[3.他の実施形態]
(1)第1の実施形態では、音声発振器21を音声調整卓20に内蔵するようにしていたが、リモート操作パネル27に内蔵する構成にしても良い。これにより、音声調整卓20とスピーカ9間の長距離配線を行う必要がなくなる。
(2)第1の実施形態では、スピーカ9をマイク10の目の前に配置する構成としたが、マイク10に覆い被さり固定される形態としても良い。例えば、スピーカに凹部が設けられ、この凹部にマイク10が嵌合する形態である。このような形態とすることにより、マイク10で収音されるスピーカ出力音声を安定させることができ、より高精度な自動調整が可能になる。
(3)第1及び第2の実施形態のレベルメータ24は音量レベルを測定するが、周波数帯域を限定して測定するものではない。そのため、例えば、100Hzの音声信号を出力した場合に、マイクが収音した音声信号の周波数が5kHzであるときでも回線チェックNGの判定にはならない。これを回線チェックNG判定して回線チェック精度を向上させるために、特定周波数の音量レベルを測定できるレベルメータを用いる構成にしても良い。
(4)第1及び第2の実施形態の操作パネル27、42では、マイク回線チェック結果を画面に表示させる構成としたが、音声で知らせる構成としても良い。
(5)第1及び第2の実施形態の特性曲線格納部26には、各マイク回線に対してそれぞれ理想特性カーブを格納しているとしたが、すべてのマイク回線に対して同じ理想特性カーブを格納するようにしても良い。
9 スピーカ
10 マイク
20 音声調整卓
21 音声発振器
22 テスト音声出力部
23 音声調整処理部
23a 音量変更部
23b 音質変更部
24 レベルメータ(測定部)
25 自動音声調整制御部(制御部)
26 特性曲線格納部
27 リモート操作パネル
28 フィルタ
30 チェック機能付きマイク
31 小型スピーカ
32 メモリ
33 プレーヤー
34 発光部
35 制御部
36 振動板
37 レコーダ端子
40 音声調整卓
41 制御出力部
42 操作パネル
43 レベルメータ(測定部)
44 フィルタ
45 モニタスピーカ

Claims (8)

  1. オペレータによるマイク回線の選択を受け付ける操作表示部と、
    選択したマイク回線のマイクに音声を入力するためのテスト音声出力部と、
    音声信号の音声レベルを測定する測定部と、
    理想特性曲線を格納した特性曲線格納部と、
    前記測定された音声レベルと前記理想特性曲線とを比較し、この比較結果に基づいた前記マイク回線のチェック結果を前記操作表示部に表示させる制御部と、を備えることを特徴とする音声調整卓。
  2. 前記マイクから入力された音声信号に対し、音量及び音質を調整する音声調整処理部を更に備え、
    前記操作表示部は、前記選択したマイク回線の調整開始の指示を受け付け、
    前記制御部は、前記比較結果に基づいて、前記音声調整処理部を介して前記音量及び音質を自動調整することを特徴とする請求項1に記載の音声調整卓。
  3. 前記測定部は、所定の周波数の音声レベルを測定することを特徴とする請求項2に記載の音声調整卓。
  4. 複数のマイクと、音声調整卓と、を備える音響システムであって、
    前記音声調整卓は、
    オペレータによるマイク回線の選択とその回線の調整開始の指示を受け付ける操作表示部と、
    選択したマイク回線のマイクに音声を入力するためのテスト音声出力部と、
    前記マイクから入力された音声信号に対し、音量及び音質を調整する音声調整処理部と、
    音声信号の音声レベルを測定する測定部と、
    理想特性曲線を格納した特性曲線格納部と、
    前記測定された音声レベルと前記理想特性曲線とを比較し、この比較結果に基づいた前記マイク回線のチェック結果を前記操作表示部に表示させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記比較結果に基づいて、前記音声調整処理部を介して前記音量及び音質を自動調整することを特徴とする音響システム。
  5. 前記マイクには、スピーカと、複数の音素材が記憶されたメモリとが内蔵され、前記スピーカから前記音素材を出力することを特徴とする請求項4に記載の音響システム。
  6. 前記音素材が、可聴帯域外であってマイクが収音可能な帯域内の音素材であることを特徴とする請求項5に記載の音響システム。
  7. 前記マイクには、発光部が設けられていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の音響システム。
  8. 前記音声調整卓は、前記スピーカから出力する音素材を前記複数の音素材から選択し、この音素材を出力させるようにする制御出力部を更に備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の音響システム。
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