JP6386959B2 - 昇降装置 - Google Patents

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本発明は、アームの先端に固定された移動対象を基準面に対して垂直に昇降移動させる昇降装置に関する。
上述した種の昇降装置として、特許文献1に記載の移動型X線撮影装置がある。この装置は、移動台車に、床(基準面)に対して垂直移動可能な支柱部を備え、この支柱部の上部から水平に突出たアームの先端にX線管装置(上述の移動対象に該当)を搭載して構成されている。支柱部を電動モータ等の駆動手段により垂直方向に上下動させることによって、X線管装置を垂直方向に昇降移動させることが可能となっている。
移動型X線撮影装置には、支柱部が操作者の頭よりも高く、運搬の際に操作者の目線が支柱部で遮られて運搬しづらく危険を伴うものがある。しかし、上述した移動型X線撮影装置は、支柱部を垂直方向に縮めることが可能なので、運搬する際に支柱部を操作者の目線が遮られない位置まで縮めれば、操作者が前方を見ながら安全に運搬することができる。
特開2014−138673号公報
ところで、特許文献1に記載の移動型X線撮影装置では、支柱部を上下に移動する際に電動モータ等の駆動手段を用いるので、内蔵バッテリの電力が必要となる。しかし、バッテリの電力が不足したり無くなったり、或いは電気系統の故障が生じると、支柱部を上下動させることができなくなるという問題がある。
また、支柱部を上下動する動作を手動で行なおうとすると、支柱部の内部等にバランス錘、滑車及び紐等を組合せて支柱部を上下に伸縮させる構造が必要となるが、その構造は複雑で実現が容易でないという問題がある。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、アームの先端に固定された移動対象を基準面に対して垂直に昇降させる動作を、手動で行える簡易な構造で実現することができる昇降装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、移動対象を基準面に対して垂直に昇降移動させる昇降装置において、前記基準面と平行方向にガイド部が設けられた台車と、前記ガイド部に沿って移動自在に取り付けられたスライド部と、上下方向に平行な上下アームの各基端部が、前記スライド部に前記垂直方向に所定間隔空けて、回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該上下アームの各先端部が前記基端部と同一間隔で前記垂直方向に前記移動対象に取り付けられた平行アームと、アーム基端部が、前記台車の側面の前記平行アームの先端部側に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの上アーム又は下アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた回転リンクアームと、弾性力を有し、前記平行アーム先端の前記移動対象の前記垂直方向のストローク範囲において当該移動対象を含む荷重に相反するばね反力を作用させ、このばね反力により当該荷重に対して昇降バランスを取る弾性手段とを備え前記回転リンクアームは、アーム基端部が、前記台車の側面の前記平行アームの先端部側に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの上アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた第1回転リンクアームと、アーム基端部が、前記台車の側面の前記第1回転リンクアームの基端部の取付位置から前記垂直方向に所定長さ離れた位置に、回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの下アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた第2回転リンクアームとを備えることを特徴とする。
この構成によれば、移動対象と共に平行アームの先端部が上下動すると、これと同時に、平行アームの基端部が、スライド部を介してガイド部に沿った方向に、移動対象方向とこの逆方向とに前後動する。これと同時に、回転リンクアームの基端部が、台車の側面の平行アーム先端部側の回転軸中心に回動自在に取り付けられているので、回転リンクアームの先端部が円弧状に回動する。この回動により、平行アームの先端部は、回転リンクアームの基端部の取付軸中心を通る垂直線に沿って上下動するように規制される。
更に、その上下動は、平行アームの基端部がガイド部に沿った方向(水平方向とする)に前後動することに連動している。つまり、平行アームの基端部の水平方向の直線運動を、平行アームの先端部の前記垂直方向の直線運動に変換して、移動対象が前記垂直方向に上下動することになる。この上下動は、アーム同士の当接する端部が回転軸で貫かれて互いのアームが回転軸中心に回動自在であるといった、アーム等の各部材の回動自在な組合せにより行なわれる。この構造により、移動対象を手動により上下に簡単に移動させることができる。言い換えれば、アーム先端に固定された移動対象を基準面に対して垂直に昇降させる動作を、手動で行える簡易な構造で実現することができる。ここで、基準面とは、水平面、水平な床面、角度が3°等の傾いた平面や床面を定義する。
また、本発明の昇降装置は、平行アーム先端の移動対象の前記垂直方向の長大ストローク範囲において、移動対象を含む荷重に相反する弾性手段のばね反力が働くので、このばね反力で昇降バランスを取りながら、軽い操作力で移動対象を前記垂直方向に移動することができる。
また、2本の回転リンクアームを備えるので、平行アームを支える力が強くなり、移動対象の重量が重い場合でも破損等しないように耐え得ることができる。
請求項2に係る発明は、移動対象を基準面に対して垂直に昇降移動させる昇降装置において、前記基準面と平行方向にガイド部が設けられた台車と、前記ガイド部に沿って移動自在に取り付けられたスライド部と、上下方向に平行な上下アームの各基端部が、前記スライド部に前記垂直方向に所定間隔空けて、回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該上下アームの各先端部が前記基端部と同一間隔で前記垂直方向に前記移動対象に取り付けられた平行アームと、アーム基端部が、前記台車の側面の前記平行アームの先端部側に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの上アーム又は下アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた回転リンクアームと、弾性力を有し、平行アーム先端の前記移動対象の前記垂直方向のストローク範囲において当該移動対象を含む荷重に相反するばね反力を作用させ、このばね反力により当該荷重に対して昇降バランスを取る弾性手段とを備え、前記弾性手段は、当該弾性手段の先端部が前記上アームの先端部の近傍に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該弾性手段の基端部が前記スライド部に回転軸中心に回動自在に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、移動対象と共に平行アームの先端部が上下動すると、これと同時に、平行アームの基端部が、スライド部を介してガイド部に沿った方向に、移動対象方向とこの逆方向とに前後動する。これと同時に、回転リンクアームの基端部が、台車の側面の平行アーム先端部側の回転軸中心に回動自在に取り付けられているので、回転リンクアームの先端部が円弧状に回動する。この回動により、平行アームの先端部は、回転リンクアームの基端部の取付軸中心を通る垂直線に沿って上下動するように規制される。
更に、その上下動は、平行アームの基端部がガイド部に沿った方向(水平方向とする)に前後動することに連動している。つまり、平行アームの基端部の水平方向の直線運動を、平行アームの先端部の前記垂直方向の直線運動に変換して、移動対象が前記垂直方向に上下動することになる。この上下動は、アーム同士の当接する端部が回転軸で貫かれて互いのアームが回転軸中心に回動自在であるといった、アーム等の各部材の回動自在な組合せにより行なわれる。この構造により、移動対象を手動により上下に簡単に移動させることができる。言い換えれば、アーム先端に固定された移動対象を基準面に対して垂直に昇降させる動作を、手動で行える簡易な構造で実現することができる。ここで、基準面とは、水平面、水平な床面、角度が3°等の傾いた平面や床面を定義する。
また、本発明の昇降装置は、平行アーム先端の移動対象の前記垂直方向の長大ストローク範囲において、移動対象を含む荷重に相反する弾性手段のばね反力が働くので、このばね反力で昇降バランスを取りながら、軽い操作力で移動対象を前記垂直方向に移動することができる。
また、移動対象と共に平行アームの先端部の前記垂直方向の位置及び基端部の水平方向の位置が移動し、平行アームの角度が変わるに応じて弾性手段が伸縮する。この弾性手段の伸縮は、移動対象を含む荷重の重さを軽減するばね反力が作用するように伸縮する。従って、平行アームの角度が変化しても、常時軽い操作力で移動対象を前記垂直方向に移動することができる。
請求項3に係る発明は、請求項において、前記弾性手段は、当該弾性手段の先端部が前記上アームの先端部の近傍に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該弾性手段の基端部が前記スライド部に回転軸中心に回動自在に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、移動対象と共に平行アームの先端部の前記垂直方向の位置及び基端部の水平方向の位置が移動し、平行アームの角度が変わるに応じて弾性手段が伸縮する。この弾性手段の伸縮は、移動対象を含む荷重の重さを軽減するばね反力が作用するように伸縮する。従って、平行アームの角度が変化しても、常時軽い操作力で移動対象を前記垂直方向に移動することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記弾性手段は、当該弾性手段の基端部が前記上アームの基端部の取付位置から所定長さ前記垂直方向に下がった位置から所定長さ基準面と平行方向に離れた前記スライド部上の第1の位置に取り付けられており、当該弾性手段の先端部が、前記上アームの基端部の取付位置から所定長さ離れた当該上アーム上の第2の位置に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2の位置を適正に定めることにより、移動対象を含む荷重に相反する弾性手段のばね反力で昇降バランスを取ることが可能に、弾性手段を取る付けることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項において、前記移動対象を含む荷重に相反するばね反力が作用するように更に補助ばねを取り付けたことを特徴とする。
この構成によれば、平行アーム動作時の傾斜角度によっては、移動対象の重量モーメントにバランスを取るための弾性手段のばね反力モーメントが小さくなってバランスが取れなくなるが、補助ばねのばね反力を加算することによって、ばね反力をより大きくすることができるので、バランスを取ることが可能となる。
請求項6に係る発明は、請求項において、前記回転リンクアームの基端部の回転軸に、当該回転リンクアームの回転力を生成するハンドルを取り付けたことを特徴とする。
この構成によれば、移動対象の昇降時にハンドルを回すことにより、回転リンクアームの回転力が生成されるので、移動対象の昇降動作を制御することが容易となり、これによって、昇降時の距離を微調整することが可能となる。
請求項7に係る発明は、請求項2又は6において、前記平行アームの長手方向の長さと、前記回転リンクアームの長手方向の長さとの比を所定の比率に保持した状態で、当該平行アーム及び当該回転リンクアームの長手方向の長さを可変可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、平行アーム及び回転リンクアームの長手方向の長さを、所定の比率に保持した状態で任意に変えることにより、平行アームの各先端部の移動対象の、前記垂直方向の可動範囲を自在に大きく又は小さくすることができる。
本発明によれば、アームの先端に固定された移動対象を基準面に対して垂直に昇降させる動作を、手動で行える簡易な構造で実現することができる昇降装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る昇降装置の構造を示す内部側面図である。 本実施形態の昇降装置の構造を示し、(a)は昇降装置の平行アーム先端の移動対象を最上部に移動した様態を示す内部側面図、(b)は昇降装置の平行アーム先端の移動対象を中間位置に移動した様態を示す内部側面図、(c)は昇降装置の平行アーム先端の移動対象を最下部に移動した様態を示す内部側面図である。 本実施形態の昇降装置の回転リンクアームの他の取付構造を示す図である。 本実施形態の昇降装置の昇降機構の動作を示す図である。 本実施形態の昇降装置の昇降機構の幾何学図である。 本実施形態の昇降装置の平行アームの角度状態を示し、(a)は平行アームが160°の状態の斜視図、(b)は平行アームが120°の状態の斜視図、(c)は平行アームが90°の状態の斜視図である。 本実施形態の昇降装置の平行アームの角度状態を示し、(a)は平行アームが60°の状態の斜視図、(b)は平行アームが30°の状態の斜視図、(c)は平行アームが20°の状態の斜視図である。 本実施形態の昇降装置の平行アームのアーム角度θが20°〜160°の場合の、移動対象の重量モーメントと、理想ばね反力モーメントと、実効ばね反力モーメントとの曲線を示す図である。 本実施形態の昇降装置の平行アームのアーム角度θが20°〜160°の場合のモーメント計算結果を示す図である。 本実施形態の昇降装置の補助ばねの取付構造を示し、(a)及び(b)は補助ばねとしての一例の圧縮ばねの取付構造を示す図、(c)は補助ばねとしての他例の圧縮ばねの取付構造を示す図である。 本実施形態の昇降装置の回転リンクアームを片側2本取り付けた構造を示す図である。 本実施形態の昇降装置の応用例としての移動型X線撮影装置の構成を示し、(a)はX線カメラを最上部に移動した様態を示す内部側面図、(b)はX線カメラを中間位置に移動した様態を示す内部側面図、(c)はX線カメラを最下部に移動した様態を示す内部側面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る昇降装置の構造を示す内部側面図である。
本実施形態の昇降装置は、水平方向の直線運動を垂直方向の直線運動に変換するスコットラッセルリンク機構に、平行リンク機構と重量バランスさせるためのばね(弾性手段)を組合せたアーム式垂直昇降バランス機構として構成したものである。この構成により、アーム先端の移動対象の垂直方向の長大ストローク範囲において、移動対象を含む荷重に相反するばね反力で昇降バランスを取りながら、軽い操作力で移動対象を垂直方向に移動することを可能としたものである。なお、移動対象とは、荷重を有する物である。
図1に示すように、昇降装置10は、複数のキャスタ11が設けられた箱形の移動台車12に、移動対象13を水平な床面(基準面)14に対して垂直に昇降移動させる昇降機構20を備えて構成されている。なお、移動台車12は、移動対象13の取付側を前方、この前方と反対側を後方、前方側を正面に見て右側を右側面、左側を左側面とする。従って、図1は左側面側から内部を見た側面図である。ここで、請求項記載の基準面としての床面14は、水平としたが、角度が3°等の傾いた平面である場合も想定できる。
昇降機構20は、平行アーム21U,21Lと、水平アーム22a及びこの水平アーム22aに対して垂直な垂直アーム22bから成るL字スライドアーム(スライド部)22と、回転リンクアーム24と、弾性手段としてのガスばね(又は、ガススプリング)25を備えて構成されている。
この構成を図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態に係る昇降装置の構造を示し、(a)は昇降装置の平行アーム先端の移動対象を最上部に移動した様態を示す内部側面図、(b)は昇降装置の平行アーム先端の移動対象を最上部と最下部との中間位置に移動した様態を示す内部側面図、(c)は昇降装置の平行アーム先端の移動対象を最下部に移動した様態を示す内部側面図である。
図2(a)〜(c)に示すように、L字スライドアーム22の水平アーム22aの両端部は、○形状で示す接続部(回転軸)により、移動台車12の後述する水平ガイド部(ガイド部)12aに水平移動自在に係合されている。水平ガイド部12aは、移動台車12の側面上部に、前後方向に水平なスリットを貫通して形成されている。この水平ガイド部12aに水平アーム22aが係合されたL字スライドアーム22は、水平ガイド部12aに沿って水平方向に自在に移動可能となっている。
L字スライドアーム22の垂直アーム22bには、平行アーム21U,21Lの各基端部r1が垂直方向に所定間隔空けて接続部により接続されている。平行アーム21U,21Lは、上述した平行リンク機構を構成するための、上下に平行に配置された同じ長さの2本のアームであり、上側が上アーム21U、下側が下アーム21Lとなっている。この平行アーム21U,21Lの各先端部t1は、各基端部r1と同じ垂直方向の間隔で移動対象13に接続されている。但し、上アーム21Uの基端部r1と、水平アーム22aの後端部とは、同一の接続部により互いに接続され、且つ水平ガイド部12aに係合されている。なお、平行アーム21U,21Lの各基端部r1、各先端部t1に同一符号を付したのは相対的に位置が変化しないためである。
このように垂直アーム22bに接続された平行アーム21U,21Lの基端部r1は、L字スライドアーム22と共に水平ガイド部12aに沿って水平方向に自在に移動可能となっている。
回転リンクアーム24は、当該アーム24の基端部r2が、移動台車12の側面の平行アーム21U,21Lの先端部t1側の上隅部(以降、前側上隅部という)に接続部で接続され、当該アーム24の先端部t2が、上アーム21Uの中間位置に接続部で接続されている。また、前側上隅部への基端部r2の接続位置は、水平ガイド部12aの水平軸線を延長した線上に位置する。但し、平行アーム21U,21Lの長手方向の長さ(L21)と、回転リンクアーム24の長手方向の長さ(L24)との比は、2(L21):1(L24)とする。
なお、回転リンクアーム24の先端部t2は、上アーム21Uに代え、図3に示すように、下アーム21Lの中間位置に接続部で接続してもよい。この場合、回転リンクアーム24の基端部r2は、図1に示した回転リンクアーム24の基端部r1の移動台車12の側面への取付位置から、垂直方向へ所定長さ離れた位置に取り付ける。即ち、図3に示すように、90°傾いた上アーム21Uの先端部t1から垂直方向に所定長さ離れた下アーム21Lの先端部t1に対応する移動台車12の側面の位置に、回転リンクアーム24の基端部r2を回転自在に取り付ける。
図1に示すガスばね(ばね)25は、平行アーム21U,21LとL字スライドアーム22との間に配置され、当該ばね25の基端部r3が、垂直アーム22bにおける下アーム21Lから突出た部分に接続部で接続され、当該ばね25の先端部t3が、上アーム21Uの先端部t1の近傍に接続されている。詳細には、ばね25の基端部r3は、図2(b)に示すように、上アーム21Uの基端部接続位置a0から所定長さ下方側で、この下方位置から所定長さBだけ水平方向(床面14と平行方向)に離れた位置(第1の位置)b1に接続されている。ばね25の先端部t3は、上アーム21Uの基端部接続位置a0から所定長さL1だけ前方に離れた上アーム21U上の位置(第2の位置)a1に接続されている。なお、所定長さ下方側と、所定長さB及びL1については後述する。
なお、上述した○形状で示す接続部(回転軸)は、ベアリング等の回動又は回転自在な部品を用いたものである。この接続部により接続された各アーム21U,21L,22,24及びガスばね25は、互いに自在に回動可能となっている。
従って、移動対象13と共に上アーム21Uの先端部t1が上下動すると同時に、上アーム21Uの基端部r1がL字スライドアーム22でガイドされながら水平方向に前後動する。これと同時に、回転リンクアーム24の基端部r2が、移動台車12の側面の前側上隅部に回転軸中心に回動自在に取り付けられているので、アーム24の先端部t2が、図4に符号ACで示す円弧状に回動する。
この回動により、平行アーム21U,21Lの先端部t1は、回転リンクアーム24の基端部r2の取付軸中心を通る垂直線Vlに沿って上下動するように規制される。更に、その上下動は、平行アーム21U,21Lの基端部r1が水平ガイド部12aに沿って水平方向に前後動することに連動している。つまり、平行アーム21U,21Lの基端部r1の水平方向の直線運動を、平行アーム21U,21Lの先端部t1の垂直方向の直線運動に変換して、移動対象13が垂直方向に上下動するようになっている。
このような構成の昇降装置10では、手動により、図2(a)に示すように、移動対象13を最上部の位置から下方に向かって下げ、図2(b)に示す中間部の位置を経由して、図2(c)に示す最下部の位置まで移動することができる。この逆方向にも移動することができる。
その移動時の移動対象13の最大ストローク間隔、言い換えれば、移動対象13の最上部位置と最下部位置との間隔は、例えば、図4に示すように、平行アーム21U,21Lの長さL0=750[mm]とした場合、1410[mm](=L2)となる。つまり、最大ストローク間隔L2=1410[mm]である。ここで、移動対象13の垂直方向の最上部位置をV0、中間部位置をV1、最下部位置をV2で示す。
移動対象13を最上部位置V0から最下部位置V2に移動させた場合の平行アーム21U,21L及び移動対象13の垂直移動について詳細に説明する。この説明ではガスばね25は考慮しない。
回転リンクアーム24の基端部r2は、上述したように移動台車12の側面の前側上隅部(図1参照)に取り付けられ、先端部t2は上アーム21Uの中心位置に取り付けられている。また、上アーム21Uの基端部r1は、L字スライドアーム22{図1参照}と共に水平移動自在に取り付けられている。
図4に示すように、移動対象13が最上部位置V0に存在する場合、平行アーム21U,21Lは、水平ガイド部12aの水平軸線Hlに対して70°傾いている。この場合、上アーム21Uの基端部r1は、水平軸線Hl上の最前方側の水平位置H0に位置し、先端部t1は最上部位置V0に位置する。この際、上アーム21Uの中心は円弧AC上の最上位位置C0に位置するので、回転リンクアーム24の先端部t2も同位置C0に位置する。但し、移動対象13が最下部位置V2に存在する場合も、平行アーム21U,21Lは、水平ガイド部12a(図1参照)の水平軸線Hlに対して70°傾くようになっている。
次に、移動対象13が最上部位置(垂直位置)V0から下方側の垂直位置Vaに移動したとする。この際、上アーム21Uの先端部t1も移動対象13と同じ距離だけ下方へ移動するので、これと同時に上アーム21Uの基端部r1は、垂直移動距離に対応した水平距離だけ後方側の水平位置Haに移動する。これと同時に、上アーム21Uの中心も円弧AC上の下方側位置Caに移動し、同時に回転リンクアーム24の先端部t2も同位置Caに移動する。
以降同様に、移動対象13が垂直位置Vaから下方側の垂直位置Vb,Vc,Vd,Ve,Vf,V1に順次移動すると、上アーム21Uの先端部t1も同距離ずつ下方へ移動し、同時に上アーム21Uの基端部r1が、垂直移動距離毎に対応した水平距離ずつ後方側の水平位置Hb,Hc,Hd,He,Hf,H1に移動する。同時に、上アーム21Uの中心も円弧ACの下方側位置Cb,Cc,Cd,Ce,Cf,C1に順次移動し、同時に回転リンクアーム24の先端部t2も同位置Cb,Cc,Cd,Ce,Cf,C1に順次移動する。
次に、上アーム21Uの基端部r1が水平位置H1、先端部t1が垂直位置V1に位置することにより、上アーム21Uが水平線Hlで示す水平状態となった後は、移動対象13が上述した垂直位置V0〜V1の逆順の動作により、垂直位置V1からV2へ向かって下方へ移動する度に、上アーム21Uも次のように移動する。
即ち、上アーム21Uの先端部t1も移動対象13の移動と同時に下方へ移動し、基端部r1も、先端部t1の垂直移動距離に応じた水平距離だけ前方側へ移動する。最後に、上アーム21Uの先端部t1が最下部位置V2まで移動し、基端部r1が最前方側の水平位置H0まで移動する。これと同時に回転リンクアーム24の先端部t2も、水平状態の上アーム21Uを線分Hlとして、上側位置C0と線分Hlで線対称の下側位置C2まで移動する。
この際、下アーム21Lも、上アーム21Uと同様に平行移動する。また、その逆に、移動対象13が最下部位置V2から最上部位置V0まで垂直方向に上方向きに移動する場合も、平行アーム21U,21Lは、上述した下方向きに移動する場合と逆動作で移動する。
次に、上述したように垂直方向に上下動させる際の移動対象13の重量を、図1に示すガスばね25の反力(ばね反力)により軽減する場合について説明する。
ガスばね25は、窒素ガス等のガスが充填されたシリンダ内部に、外部と気密状にピストンが挿通されており、ピストンが外部から内部へ向かって押圧されると、シリンダ内部のガスが圧縮される。この圧縮力が強くなる程に、ピストンの押圧と反対側に、ピストンを内部から外部へ押し出す反力(ばね反力)が上昇するようになっている。
ここで、図1に示した移動対象13の最大ストローク間隔L2における平行アーム21U,21Lの角度(アーム角度θ)が後述の20°〜160°であるとする。アーム角度θの20°〜160°は、図5に示すように、水平ガイド部12a{図2(a)参照}の水平軸線Hlに対して直交する垂直線Vlaの直交点から下端側を0°、上端側を180°とした場合の角度である。
図5に示すように、平行アーム21U,21Lが、160°の状態の昇降装置10の斜視図を、図6(a)に示す。同様に、120°の状態を図6(b)に示し、90°の状態(平行アーム21U,21Lが水平状態)を図6(c)に示し、60°の状態を図7(a)に示し、30°の状態を図7(b)に示し、20°の状態を図7(c)に示す。但し、図6及び図7に示す昇降装置10の移動台車12は、キャスタ11(図2)の図示を省略した薄型の直方体形状で示してあり、昇降機構20のガスばね25の図示も省略してある。
次に、図8に示す□を結ぶ曲線mo1は、アーム角度θ=20°〜160°の移動対象13の重量モーメントMwを表す。◆を結ぶ曲線mo2は、曲線mo1の重量モーメントMwに対して、所定の抗力(反力)で昇降バランスを取ることが可能な、理想的なばね反力のモーメント(理想ばね反力モーメントMs1)を表す。△を結ぶ曲線mo3は、アーム角度θ=20°〜160°における計算で得られるガスばね25の、実効ばね反力モーメントMs2を表す。但し、移動対象13の最大ストローク間隔L2を実現するアーム角度θが20°〜160°であるとする。
ここで、重量モーメントMwを示す曲線mo1と、理想ばね反力モーメントMs1を示す曲線mo2とは一致しており、アーム角度θが20°〜160°の範囲内であれば、移動対象13を一定の軽い力で垂直移動することが可能となる。本実施形態では、平行アーム21U,21Lに取り付けられたガスばね25の実効ばね反力モーメントMs2が、理想ばね反力モーメントMs1に近似するようにした。
<実施形態のモーメント計算>
図8に曲線mo3で示した実効ばね反力モーメントMs2を求める計算について、図5を参照して説明する。図5は昇降装置10の昇降機構20(図2参照)の幾何学図である。
図5において、L0は、平行アーム21U,21Lの長さを示す。Rは、水平アーム22aの垂直方向の間隔を示す。L1は、上アーム21Uの基端部r1からガスばね25の先端部t3の取付位置までの長さを示す。
A及びBは、ガスばね25の基端部r3の取付位置を示し、Aは上アーム21Uの基端部r1から、垂直線Vla方向のガスばね25の基端部r3の取付位置の水平線と交わる点までの長さを示し、Bはその点からガスばね25の基端部r3の取付位置までの水平方向の長さを示す。つまり、上アーム21Uの基端部r1から垂直方向に長さAだけ下がり、この下がった点から水平方向に長さBだけ先端部t1側へ移動した点が、ガスばね25の基端部r3の取付位置となる。これは、図2(b)に示したガスばね25の基端部r3の取付位置b1に対応している。
図5に示すLaは、ガスばね25の長さ(ばね長さLa)を示す。Lbは、直線状のガスばね25に対して常時直角となる後述の腕の長さを示す。即ち、移動対象13を含む重量wに対するモーメント(cosθ)である重量モーメントMwは、この重量モーメントMwに見合うガスばね25のばね反力Pでバランスを取るが、このバランスを取るためのモーメントが、腕の長さLbとして表される。
腕の長さLbには、上述した図8に示す曲線mo2の理想ばね反力モーメントMs1を実現する理想腕の長さLb1(図9参照)と、曲線mo3の実効ばね反力モーメントMs2を得る実効腕の長さLb2(図9参照)とがある。図5に示す腕の長さLbは、実効腕の長さLb2に対応しているとする。
θは、上述したアーム角度θ(平行アーム21U,21Lの角度)である。
ばね長さLaは、次式(1)で求められる。
La=√[{L1・cos(θ−90°)−B}
+{L1・sin(θ−90°)+A}] …(1)
但し、式(1)は、次式(2)のピタゴラスの定理に基づいている。
La={L1・cos(θ−90°)−B}
+{L1・sin(θ−90°)+A} …(2)
腕の長さLbは、Lb′:Lb=La:L1に基づいて、次式(3)で求められる。
Lb=Lb′×L1/La …(3)
但し、式(3)の関係は、LbがL1に対応しており、Lb′がLaに対応しているので、Lb′が、腕の長さLbの相似形であるとすると、次式(4)で求められる。なお、相似形Lb′を図9に示す。
Lb′=C×sin(180−θ+α) …(4)
この式(4)のCは、図5に示すA,B,Cから成る直角三角形の1辺Cであり、次式(5)のピタゴラスの定理に基づいている。
C=√(B+A) …(5)
また、上式(4)のαは、図5に示す水直線Vlaと、上アーム21Uの基端部r1と、ガスばね25の基端部r3の取付位置(Bの位置)とを結ぶ線分との間の角度であり、次式(6)から求められる。
α=asin(B/C) …(6)
式(6)において、asinは、アークsinである。
移動対象13の自重によるモーメント、即ち、重量モーメントMwは、次式(7)により求められる。
Mw=w・L0・cos(θ−90°) …(7)
実効ばね反力モーメントMs2は、次式(8)により求められる。
Ms2=P×Lb …(8)
Pは、上述のガスばね25のばね反力である。
このような計算式(1)〜(8)により、アーム角度θが20°〜160°の場合に得られる実効ばね反力モーメントMs2の数値等を記載したモーメント計算表を図9に示し、その説明を行う。但し、図9に示すモーメント計算表は、上記のアーム角度θ=20°〜160°が含まれるアーム角度θ=10°〜170°の場合の計算結果を10°毎に示している。アーム角度θ=90°が、平行アーム21U,21Lが水平な状態である。
また、計算に当たって、移動対象13の重量と平行アーム21U,21Lの重量とを加算した重量w=35kgとし、平行アーム21U,21Lの長さL0=800[mm]、上アーム21Uの基端部r1からガスばね25の先端部t3までの長さL1=750[mm]、α=10.43°、C=127.10[mm]、A=125[mm]、B=23.0[mm]、平行アーム幅R=120[mm]と定めた。
まず、図6(a)に示すように、平行アーム21U,21Lのアーム角度θが160°の場合は、図9に示すように、重量モーメントMw=9577、実効ばね反力モーメントMs2=10712[kgfmm]であり、モーメント比Ms(=Ms2)/Mw=1.119[kgfmm]である。この際、ばね反力P=191.3[kgf]、ばねストロークS=8.2[mm]、実効腕の長さLb2=56.0[mm]、ばね長さLa=862.0[mm]、ばね長さLaに対する相似形Lb′=64.4[mm]である。更に、実効値に対する比較対象としては、理想ばね反力モーメントMs1=9577[kgfmm]であり、理想腕の長さLb1=50.1[mm]である。この理想ばね反力モーメントMs1と実効ばね反力モーメントMs2との関係は、図8に示した曲線mo2と曲線mo3とに対応している。但し、図9に示す理想腕の長さLb1は、重量モーメントMwをばね反力Pで除算(Mw/P)して求めている。
図9に示すように、重量モーメントMwは、アーム角度θが、図6(a)〜(c)で示すように、θ=160°から90°へ向かって小さくなる程に、大きくなり、90°の場合にMw=28000[kgfmm]で最大となる。更に、重量モーメントMwは、アーム角度θが90°から図7(a)〜(c)で示すように、θ=60°,30°,20°と小さくなる程に、小さくなる。
理想ばね反力モーメントMs1は、図8に曲線mo2で示したように、曲線mo1の重量モーメントMwに対して、所定の抗力で理想的な昇降バランスを取るモーメントなので、図9に示すように重量モーメントMwの各数値と同じ値となっている。
これに対して、実機における実効ばね反力モーメントMs2は、重量モーメントMwの各数値と同じ値では無いが、近似する値となっている。即ち、実効ばね反力モーメントMs2は、アーム角度θ=80°の場合に、Ms2=28955[kgfmm]と最大であり、θ=90°の場合は、それに近似するMs1=28701[kgfmm]となっている。つまり、実効ばね反力モーメントMs2は、アーム角度θが略90°の場合に最大となっている。
実効ばね反力モーメントMs2の算出に必要な実効腕の長さLb2は、アーム角度θ=160°〜20°において、実効ばね反力モーメントMs2と同傾向の数値となっている。但し、実効腕の長さLb2は、アーム角度θ=90°の場合が127.09[mm]と最大となっている。また、実効腕の長さLb2の算出に必要な相似形Lb′は、実効腕の長さLb2と同傾向の数値となっているが、アーム角度θ=100°の場合が127.1[mm]と最大となり、θ=90°の場合は125.0[mm]とその最大値に近似している。つまり、相似形Lb′も、アーム角度θが略90°の場合に最大となっている。
また、理想腕の長さLb1は、アーム角度θ=160°〜20°において、理想ばね反力モーメントMs1と同傾向の数値となっているが、θ=100°の場合に最大値の125.5となり、θ=90°の場合は124.0[mm]とその最大値に近似している。つまり、理想腕の長さLb1も、アーム角度θが略90°の場合に最大となっている。
ばね反力P及びばねストロークSは、アーム角度θが160°から20°へ向かって小さくなる程に、ガスばね25が圧縮され大きくなっている。この逆に、ばね長さLaは、アーム角度θが160°から20°へ向かって小さくなる程に、圧縮され小さくなっている。
モーメント比Ms/Mwは、重量モーメントMwに対する実効ばね反力モーメントMs2の比である。実効ばね反力モーメントMs2は、移動対象13の重量モーメントMwに対して、ばね反力Pで昇降バランスを取るモーメントなので、重量モーメントMwの各数値と同じ値が理想的である。従って、モーメント比Ms/Mwは、「1」が理想的であるが、アーム角度θが160°付近の場合と、20°付近の場合とに、「1」と比較してやや乖離がある。
特に、20°付近の場合に「1」との乖離が大きい。これは、図8に示す重量モーメントMwの曲線mo1と、実効ばね反力モーメントMs2の曲線mo3との関係から分かる。即ち、20°付近で重量モーメントMwに対して実効ばね反力モーメントMs2が小さくなっている。その乖離を少なくするために、次のように補助ばねを設けてもよい。
補助ばねは、例えば図10(a)に示すように圧縮ばね40であり、この圧縮ばね40の先端にプレート40aが固定され、基端が移動台車12の側面に固定されている。この固定位置は、アーム角度θが略30°になった場合の水平ガイド部12aから垂直方向Vlbに所定長さ下がった位置とする。この理由は、図8に曲線mo3で示す実効ばね反力モーメントMs2が、曲線mo1で示す重量モーメントMwに対して乖離して行く位置がアーム角度θ=略30°であり、この位置から圧縮ばね40でガスばね25のばね反力Pを補助するためである。
図10(a)に示すように、下アーム21Lが30°よりもやや鈍角では、圧縮ばね40の先端のプレート40aに当たっておらず、図10(b)に示す下アーム21L角度の20°に向かうに従い、下アーム21Lがプレート40aに当接して圧縮ばね40を圧縮することになる。この圧縮時のばね反力が、ガスばね25のばね反力Pに加わってばね反力Pを強める。これにより、アーム角度θが30°付近から、重量モーメントMwに対して乖離する実効ばね反力モーメントMs2を強めて、重量モーメントMwに略一致させることができる。
この他、補助ばねとして、図10(c)に示すように、ガスばね25内部の基端部r3側の底面に圧縮ばね41を設けてもよい。アーム角度θが30°よりもやや鈍角では、ガスばね25のロッド25aのピストン25bは、圧縮ばね41に当接せず、アーム角度θが30°付近から鋭角になるに従って、圧縮ばね41に当接して圧縮する構造とする。これによっても、その圧縮時のばね反力が、ガスばね25のばね反力Pに加わってばね反力Pを強めるので、実効ばね反力モーメントMs2を重量モーメントMwに略一致させることができる。
このように補助ばねによって、アーム角度θが20°付近の場合でも、モーメント比Ms/Mwを「1」に近づける補正が可能となる。
<実施形態の最適なガスばね及びその取付位置の選定方法>
次に、上述した実効ばね反力モーメントMs2を実現するための、最適なガスばね25の選定、及びガスばね25の取付位置の選定方法について説明する。これは、図8に示した曲線mo1の重量モーメントMwに、曲線mo3の実効ばね反力モーメントMs2を近似させる方法である。この方法は次の(1)〜(4)の順に実行される。
(1)平行アーム21U,21Lの長さL0を決定する。これは、平行アーム21U,21Lの長さL0を、昇降装置10の使用用途に応じて、必要な昇降ストローク量(=最大ストローク間隔L2)に見合ったアームの長さL0とする。本実施形態では、図4に示すようにL2=1410[mm]であり、L0=750[mm]である。アームの長さL0を、変数1とする。
(2)ガスばね25の先端部t3の取付位置を決定する。この際、ガスばね25の先端部t3は、上アーム21Uの任意の位置L1とする。L1は、上述したように、図2(b)に示した上アーム21Uの基端部接続位置a0から所定長さL1だけ離れた位置a1である。即ち、ばね長さLaを考慮して、上アーム21Uの先端部t1が最上部位置V0(図4参照)の場合に、ばねストロークSが0又は0に近い値となる上アーム21Uの位置に、先端部t3を取り付けるのがよい。ガスばね25の先端部t3の取付位置を、変数2とする。
(3)ガスばね25の基端部r3の取付位置を決定する。基端部r3は、上述したようにL字スライドアーム22の垂直アーム22bの長さA及びBに規制される位置に取り付けられている。このようなガスばね25の基端部r3の取付位置を、上述したように、長さA及びBを任意に選定し、上述した式(8)のMs2=ばね反力P×実効腕の長さLb2によって、実効ばね反力モーメントMs2を求め、重量モーメントMwに近似させる。つまり、図9の計算表に示すように近似させることである。この際、ばね力Pも、製作可能範囲で任意に選定しながら、重量モーメントMwに近似させる。
ここで、ガスばね25の基端部r3の取付位置を、変数3とする。ばね反力Pを、変数4とする。なお、基端部r3は、移動台車12の側面上の下アーム21Lの基端部r1の近傍に取り付けてもよい。
(4)上述した変数1〜4を変えながらシミュレーションにより、重量モーメントMwに実効ばね反力モーメントMs2を、最適に近似できるアームの長さL0、ばね25の基端部r3及び先端部t3の取付位置、ばね反力P(ばね仕様)を決定する。
<実施形態の効果>
このような本実施形態の昇降装置10は、移動対象13を基準面である床面14に対して垂直に昇降移動させる装置である。本実施形態の特徴は、昇降装置10が、水平方向に水平ガイド部12aが設けられた移動台車12と、水平ガイド部12aに水平移動自在に取り付けられたL字スライドアーム22とを備える。更に、平行な上アーム21U及び下アーム21Lの各基端部r1が、L字スライドアーム22に垂直方向に所定間隔空けて、回転軸中心に回動自在に取り付けられ、上アーム21U及び下アーム21Lの各先端部t1が基端部r1と同一間隔で垂直方向に移動対象13に取り付けられた平行アーム21U,21Lを備える。
更に、昇降装置10は、アームの基端部r2が、移動台車12の側面の平行アーム21U,21Lの先端部t1側に回動自在に取り付けられ、同アームの先端部t2が、平行アーム21U,21Lの上アーム21U又は下アーム21Lの中間位置に回動自在に取り付けられた回転リンクアーム24と、弾性力を有し、平行アーム21U,21Lの先端の移動対象13の垂直方向のストローク範囲において当該移動対象13を含む荷重に相反するばね反力を作用させ、このばね反力により当該荷重に対して昇降バランスを取る弾性手段としてのガスばね25とを備える構成とした。
この構成によれば、移動対象13と共に平行アーム21U,21Lの先端部が上下動すると、これと同時に、平行アーム21U,21Lの上アーム21Uの基端部r1が、L字スライドアーム22を介して水平ガイド部12aに沿って水平方向に前後動する。これと同時に、回転リンクアーム24の基端部が、移動台車12の側面の平行アーム21U,21Lの先端部t1側に回転軸中心に回動自在に取り付けられているので、回転リンクアーム24の先端部が円弧状に回動する。この回動により、平行アーム21U,21Lの先端部は、回転リンクアーム24の基端部の取付軸中心を通る垂直線Vla(図5)に沿って上下動するように規制される。
更に、その上下動は、平行アーム21U,21Lの基端部r1が水平ガイド部12aに沿って水平方向に前後動することに連動している。つまり、平行アーム21U,21Lの基端部r1の水平方向の直線運動を、平行アーム21U,21Lの先端部t1の垂直方向の直線運動に変換することにより、平行アーム21U,21Lの先端部t1の移動対象13が垂直方向に上下動することになる。この上下動は、アーム同士の当接する端部が回転軸で貫かれて互いのアームが回転軸中心に回動自在であるといった、アーム等の各部材の回動自在な組合せにより行なわれる。この構造により、手動により移動対象13を上下に動かすことで簡単に実行することができる。言い換えれば、平行アーム21U,21Lの先端部t1に固定された移動対象13を基準面に対して垂直に昇降させる動作を、手動で行える簡易な構造で実現することができる。
また、本発明の昇降装置10は、平行アーム21U,21L先端の移動対象13の垂直方向の長大のストローク範囲において、移動対象13を含む荷重に相反するガスばね25のばね反力Pが働くので、このばね反力Pで昇降バランスを取りながら、軽い操作力で移動対象13を垂直方向に移動することができる。
更に、本発明の昇降装置10は、バランス錘を用いた重錘式のようにバランス錘を用いないので、軽量化を図ることができると共に、装置全体の小型化を図ることができる。
また、ガスばね25は、当該ガスばね25の先端部t3が上アーム21Uの先端部t1の近傍に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該ガスばね25の基端部r1がL字スライドアーム22に回転軸中心に回動自在に取り付けられている構成とした。
この構成によれば、移動対象13と共に平行アーム21U,21Lの先端部t1の垂直方向の位置及び基端部r1の水平方向の位置が移動し、平行アーム21U,21Lの角度が変わるに応じてガスばね25が伸縮する。このガスばね25の伸縮は、移動対象13を含む荷重の重さを軽減するばね反力Pが作用するように伸縮する。従って、平行アーム21U,21Lの角度が変化しても、常時軽い操作力で移動対象13を垂直方向に移動することができる。
また、ガスばね25は、当該ガスばね25の基端部r3が上アーム21Uの基端部r1の取付位置から所定長さAだけ垂直方向に下がった位置から所定長さBだけ水平方向に離れたL字スライドアーム22上の第1の位置に取り付けられている。更に、ガスばね25の先端部t3は、上アーム21Uの基端部r1の取付位置から所定長さL1離れた当該上アーム21U上の第2の位置に取り付けられている構成とした。
この構成によれば、、第1及び第2の位置を適正に定めることにより、移動対象13を含む荷重に相反するガスばね25のばね反力で昇降バランスを取ることが可能に、ガスばね25を取る付けることができる。
また、平行アーム21U,21Lの基端部r1に、当該平行アーム21U,21Lの先端部t1へ向かって弾性力が作用するように補助ばね(図示せず)を取り付ける構成とした。
この構成によれば、平行アーム21U,21L動作時の傾斜角度によっては、移動対象13の重量モーメントにバランスを取るためのガスばね25のばね反力モーメントが小さくなってバランスが取れなくなるが、補助ばねのばね反力を加算することによって、ばね反力をより大きくすることができるので、バランスを取ることが可能となる。
この他、回転リンクアーム24は、前述したように、平行アーム21U,21Lの各先端部t1を垂直方向に規制するが、平行アーム21U,21Lの長さ(L21)と、回転リンクアーム24の長さ(L24)との比を、2(L21):1(L24)に保持したまま、双方のアーム21U,21Lと回転リンクアーム24との長さを長くする程に、図1に示す移動対象13の垂直方向の可動範囲L2を大きくすることができる。
例えば、平行アーム21U,21Lと回転リンクアーム24との長さを可変可能な構造としてもよい。これは、図1に示した昇降機構20において、回転リンクアーム24を、長さを可変可能な入れ子にした2本のアームを任意長さでロックが可能な構造とする。これと同様に、上アーム21Uを、回転リンクアーム24の先端部t2の取付位置と基端部r1との間、並びに、先端部t2の取付位置と先端部t1との間を入れ子にして、任意長さでロックが可能な構造とする。更に、下アーム21Lも、入れ子にして任意長さでロックが可能な構造とする。この構造によって、上述した比を、2(L21):1(L24)に保持したまま、平行アーム21U,21L及び回転リンクアーム24の長手方向の長さを任意に変えることにより、平行アーム21U,21Lの先端部t1に取り付けられた移動対象13の垂直方向の可動範囲L2を、自在に大きく又は小さくすることができる。
更にこの他、回転リンクアーム24を、図11に示すように、第1回転リンクアーム24Uと第2回転リンクアーム24Lとの2本の構成としてもよい。これは、移動台車12の片面側のみの場合である。
第1回転リンクアーム24Uは、基端部r2が、移動台車12(図1参照)の側面の上アーム21Uの先端部t1側(前方上隅部)に、○形状で示す接続部により回転軸中心に回動自在に取り付けられ、先端部t2が、上アーム21Uの中間位置に接続部により回転軸中心に回動自在に取り付けられる。
第2回転リンクアーム24Lは、基端部r2が、移動台車12(図1参照)の側面の第1回転リンクアーム24Uの基端部r2の取付位置から垂直方向に所定長さ離れた位置に、接続部により回転軸中心に回動自在に取り付けられ、先端部t2が、下アーム21Lの中間位置に接続部により回転軸中心に回動自在に取り付けられる。
このような第1及び第2回転リンクアーム24U,24Lを備えても、図11に示すように、移動対象13を、前述したと同様にアーム角度θ=20°〜160°に対応する垂直ストローク範囲で移動させることができる。この場合、片側2本の回転リンクアーム24U,24Lを備える構造としたので、平行アーム21U,21Lを支える力が強くなり、移動対象13の重量が重い場合でも破損等しないように耐え得ることができる。
<実施形態の応用例>
本実施形態の昇降装置10を、移動型X線撮影装置に適用した場合の応用例を、図12を参照して説明する。図12(a)〜(c)は、移動型X線撮影装置10Aの構成を示す図である。但し、図12(a)〜(c)は、図2(a)〜(c)に示す昇降装置10に対応しているので、同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図12に示す移動型X線撮影装置10Aは、平行アーム21U,21Lの各先端部t1に移動対象13(図2参照)に代え、直方体形状のカメラ固定部13Aが取り付けてある。つまり、平行アーム21U,21Lの各先端部t1が、各基端部r1と同じ垂直方向の間隔でカメラ固定部13Aに接続されている。カメラ固定部13Aの上面には、垂直方向の回転軸Vyを中心に、矢印Y1で示すように水平方向に回転可能な第1カメラアーム部13Bが取り付けられている。第1カメラアーム部13Bには、双方向矢印Y2で示すように、前後方向に移動可能な第2カメラアーム部13Cが取り付けられ、第2カメラアーム部13Cの下面側にX線カメラ13Dが撮影方向を下方に向けて取り付けられている。
このような構成の移動型X線撮影装置10Aにおいては、図12(a)〜(c)に示すように、X線カメラ13Dを手動により容易に垂直方向に移動させることができる。移動の際に所望位置で停止させる場合、図示せぬ操作部の停止ボタンを押すことにより、図示せぬ電磁ブレーキ機構により電磁ブレーキが掛かって停止し、この停止位置で固定されるようになっている。なお、電磁ブレーキではなく、機械的なロック機構により手動で所望位置でロックを掛け、停止固定させるようにしてもよい。
このような構成の移動型X線撮影装置10Aによれば、移動型X線撮影装置10Aを運搬する際に、図12(b)に示すように、X線カメラ13Dを下方に移動して平行アーム21U,21L及びX線カメラ13Dを、運搬者の目線が遮られない水平位置に固定すればよい。この場合、運搬者の目線が遮られないので、前方を見ながら安全に運搬することができる。
また、X線カメラ13Dは、手動で容易に上下動できるので、例えば人をX線撮影する際に、所定の位置まで下げて固定することができる。
ここで、移動型X線撮影装置10Aの回転リンクアーム24の基端部r3の回転軸に、図12に破線で示す昇降高さ調整用の環状のハンドル31を取り付けてもよい。このハンドル31は、回転リンクアーム24の回転力を補助するものであり、例えば右回転時にX線カメラ13Dを上昇させ、左回転時に下降させる回転力が作用するようになっている。このようにハンドル31を取り付けることにより、X線カメラ13Dと人の撮影面との距離を微調整することが可能となるので、より適正にX撮影を行うことができる。また、X線カメラ13Dの上下動に電気を使用しないので、内蔵バッテリの電力を本来必要なX線撮影等に有効に利用することができる。
また、ハンドル31に代え、平行アーム21U,21Lの昇降動作を減速させるギア減速機構(図示せず)を設けて、上下移動の微調整が行えるようにしてもよい。つまり、この構成によれば、移動対象13の昇降時に、ギア減速機構によって移動対象13の昇降動作を制御することが容易となり、これによって、昇降時の距離を微調整することが可能となる。
但し、ハンドル31やギア減速機構は、上述した実施形態の昇降装置10に、移動型X線撮影装置10Aと同様に取り付けてもよい。また、上述した電磁ブレーキ機構や、手動による機械的なロック機構も、同様に、昇降装置10に設けてもよい。
なお、昇降装置10は、移動型X線撮影装置10A以外にも、荷物の積み上げ積み下ろし用の装置等の昇降動作が必要な装置に適用することができる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
上述した実施形態では、弾性手段としてガスばね25を引例に挙げたが、この他、コイルばね等の弾力性を有する弾性部材によるばねを適用してもよい。
また、水平ガイド部12aは、移動台車12に水平なスリットを貫通して形成したが、水平なカーテンレールのようなレールを移動台車12に取り付け、レールに水平移動するランナ等の移動部品を取り付け、この移動部品にL字スライドアーム22を取り付けてもよい。この構成によっても、L字スライドアーム22がレールに沿って水平自在に移動するので、平行アーム21U,21Lの各基端部r1を水平自在に移動させることが可能となる。
更に、平行アーム21U,21Lは、平行な2本のアームを有する構成であったが、3本以上の平行なアームを有する構成であってもよい。アームの本数が増える程に、移動対象13の荷重を支持する強度を高くすることができる。
10 昇降装置
11 キャスタ
12 移動台車(台車)
13 移動対象
14 床面(基準面)
20 昇降機構
21U,21L 平行アーム(上アーム,下アーム)
22a 水平アーム
22b 垂直アーム
22 L字スライドアーム(スライド部)
24 回転リンクアーム
25 ガスばね(弾性手段)
31 ハンドル
10A 移動型X線撮影装置
13D X線カメラ

Claims (7)

  1. 移動対象を基準面に対して垂直に昇降移動させる昇降装置において、
    前記基準面と平行方向にガイド部が設けられた台車と、
    前記ガイド部に沿って移動自在に取り付けられたスライド部と、
    上下方向に平行な上下アームの各基端部が、前記スライド部に前記垂直方向に所定間隔空けて、回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該上下アームの各先端部が前記基端部と同一間隔で前記垂直方向に前記移動対象に取り付けられた平行アームと、
    アーム基端部が、前記台車の側面の前記平行アームの先端部側に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの上アーム又は下アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた回転リンクアームと、
    弾性力を有し、平行アーム先端の前記移動対象の前記垂直方向のストローク範囲において当該移動対象を含む荷重に相反するばね反力を作用させ、このばね反力により当該荷重に対して昇降バランスを取る弾性手段とを備え
    前記回転リンクアームは、
    アーム基端部が、前記台車の側面の前記平行アームの先端部側に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの上アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた第1回転リンクアームと、
    アーム基端部が、前記台車の側面の前記第1回転リンクアームの基端部の取付位置から前記垂直方向に所定長さ離れた位置に、回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの下アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた第2回転リンクアームとを備える
    ことを特徴とする昇降装置。
  2. 移動対象を基準面に対して垂直に昇降移動させる昇降装置において、
    前記基準面と平行方向にガイド部が設けられた台車と、
    前記ガイド部に沿って移動自在に取り付けられたスライド部と、
    上下方向に平行な上下アームの各基端部が、前記スライド部に前記垂直方向に所定間隔空けて、回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該上下アームの各先端部が前記基端部と同一間隔で前記垂直方向に前記移動対象に取り付けられた平行アームと、
    アーム基端部が、前記台車の側面の前記平行アームの先端部側に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、同アーム先端部が、前記平行アームの上アーム又は下アームの中間位置に回転軸中心に回動自在に取り付けられた回転リンクアームと、
    弾性力を有し、平行アーム先端の前記移動対象の前記垂直方向のストローク範囲において当該移動対象を含む荷重に相反するばね反力を作用させ、このばね反力により当該荷重に対して昇降バランスを取る弾性手段とを備え
    前記弾性手段は、当該弾性手段の先端部が前記上アームの先端部の近傍に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該弾性手段の基端部が前記スライド部に回転軸中心に回動自在に取り付けられている
    ことを特徴とする昇降装置。
  3. 前記弾性手段は、当該弾性手段の先端部が前記上アームの先端部の近傍に回転軸中心に回動自在に取り付けられ、当該弾性手段の基端部が前記スライド部に回転軸中心に回動自在に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の昇降装置。
  4. 前記弾性手段は、当該弾性手段の基端部が前記上アームの基端部の取付位置から所定長さ前記垂直方向に下がった位置から所定長さ基準面と平行方向に離れた前記スライド部上の第1の位置に取り付けられており、当該弾性手段の先端部が、前記上アームの基端部の取付位置から所定長さ離れた当該上アーム上の第2の位置に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の昇降装置。
  5. 前記移動対象を含む荷重に相反するばね反力が作用するように更に補助ばねを取り付けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の昇降装置。
  6. 前記回転リンクアームの基端部の回転軸に、当該回転リンクアームの回転力を生成するハンドルを取り付けたことを特徴とする請求項に記載の昇降装置。
  7. 前記平行アームの長手方向の長さと、前記回転リンクアームの長手方向の長さとの比を所定の比率に保持した状態で、当該平行アーム及び当該回転リンクアームの長手方向の長さを可変可能としたことを特徴とする請求項2又は6に記載の昇降装置。
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