JP6386205B1 - 先行手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の先行手摺と比べて、よりコンパクトに折り畳んだ状態で保管や運搬を行うことができる先行手摺を提供する。【解決手段】先行手摺4Aは、左右方向にのびる水平なバーよりなる手摺本体5と、上端部が手摺本体5の左右各端部に回動自在に連結され、下端部に左右2本の支柱2のソケット金具21に挿入されて係り止められる垂下状の係止部7を有する左右2つの連結リンク6と、一端部が連結リンク6の長さ中間部に回動自在に連結され、他端部に支柱2に取り付けられる取付部9を有し、両支柱2間に互いに交差するように斜めに架設される2本のブレース8とを備えている。先行手摺4Aは、左右2つの連結リンク6が手摺本体5の延長方向にのびるように回動させられるとともに、2本のブレース8が手摺本体5に沿うように回動させられる折り畳み形態を取りうる。【選択図】図6

Description

この発明は、くさび緊結式足場等の仮設足場において、隣り合う支柱間に架設して作業者が作業床から墜落するのを防止する手摺に関し、より詳細には、仮設足場の組立時に、上層の作業床の設置に先行して、下層の作業床から上層の手摺を設置する手摺先行工法のために用いられる先行手摺に関する。
手摺先行工法による仮設足場に用いられる先行手摺として、例えば下記の特許文献1,2に記載のものが知られている。
図23に示すように、この先行手摺(40)は、前後左右の各側部に複数のソケット金具(21)が上下方向に間隔をおいて設けられている支柱(2)が使用された仮設足場(100)において、左右に隣り合う2本の支柱(2)間に架設されるものであって、両支柱(2)間に水平状に架設される手摺本体(50)と、一端部が手摺本体(50)の左右各端部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結された2本のブレース(8)とを備えており、2本のブレース(8)は、手摺本体(50)の下方において両支柱(2)間に交差状に架設されている。手摺本体(50)は、その左右両端に近い部分が下方に円弧状に湾曲させられて、左右両端部(50b)が先端下向きとなされている。手摺本体(50)の左右両端部(50b)には、両支柱(2)の左右対向側部における所定高さ位置のソケット金具(21)に挿入されて係り止められる垂下状の係止部(70)が設けられている。各ブレース(8)の他端部、すなわち先端部には、両支柱(2)における前記ソケット金具(21)よりも下方の所定高さ位置に着脱自在に取り付けられる取付部(9)が設けられている。取付部(9)は、正面より見て左右方向外方に開口したコ字形をなし、上下の水平部(91a)に垂直貫通状の挿入孔(図示略)を有し、かつ両支柱(2)の左右対向側部における前記ソケット金具(21)よりも下方の所定高さ位置にあるソケット金具(21)に嵌め被せられる嵌合基部(91)と、嵌合基部(91)の上下部(91a)の挿入孔およびソケット金具(21)に挿入されて係り止められるくさび状の係止部材(92)とよりなる。
上記の先行手摺(40)によれば、手摺本体(50)の両端部(50b)が垂下状となされていて、その分だけ長さ中間の水平部(50a)の架設位置が高くなるので、作業床(3)からの墜落の危険性をより低減することができる。
また、上記の先行手摺(40)を保管したり運搬したりする際には、2本のブレース(8)を回動させて手摺本体(50)とほぼ平行になるように折り畳んだ状態とされる(図6(b)および図14(b)参照)。
従来のその他の先行手摺として、下記の特許文献3に記載のものが知られている。この先行手摺は、左右方向にのびる水平なバーよりなる手摺本体と、上端部が手摺本体の左右各端部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されているとともに、下端部に、左右に隣り合う2本の支柱の左右対向側部の所定高さ位置に設けられたソケット金具に挿入されて係り止められる垂下状の係止部を有している左右2つの連結リンクと、一端部が左右各連結リンクの長さ中間部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されているとともに、他端部に、両支柱における前記ソケット金具よりも下方の所定高さ位置に着脱自在に取り付けられる取付部を有しており、両支柱間に互いに交差するように斜めに架設される2本のブレースとを備えている。
各連結リンクは、左右方向外方に向かって斜め下向きにのびており、係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす回動位置と、左右方向内側に倒れて係止部と手摺本体とがほぼ平行になる回動位置との間で回動自在となされている。
上記の先行手摺を保管・運搬する場合、2本のブレースを手摺本体とほぼ平行になるように回動させるとともに、左右各連結リンクをその下端の係止部が手摺本体とほぼ平行になるように左右方向内方に向かって回動させることにより、折り畳んだ状態とされる。
特開2009−150197号公報 特開2012−97513号公報 特開2017−223082号公報
しかしながら、上記特許文献1,2記載の先行手摺(40)の場合、保管や運搬に際して前記のように折り畳んだとしても、各ブレース(8)の方が手摺本体(50)よりも長いため、各ブレース(8)の先端部が手摺本体(50)の両端から大きく突出し、折り畳み時の全長が長くなり、また、手摺本体(50)の垂下状の両端部(50b)の長さ分だけ、長さ方向と直交する方向の嵩も大きくなるという問題があった。
また、上記特許文献3の先行手摺では、手摺本体が水平なバーよりなり、左右各連結リンクが左右方向内側に倒れるようになっているため、折り畳んだ状態で長さ方向と直交する方向の嵩は小さくなるが、その反面、各連結リンクの長さ分だけ、各ブレースの先端部が手摺本体の両端からさらに大きく突出するため、折り畳み時の全長がさらに長くなって嵩張り、また、保管、運搬等の際に各ブレースの突出部分に外力が加わって同部分が曲がったり破損したりするおそれがあった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、従来の先行手摺と比べて、よりコンパクトに折り畳んだ状態で保管や運搬を行うことができる先行手摺を提供することを目的としている。
この発明は、上記の目的を達成するために、以下の態様からなる。
なお、この発明を特定するに当たり、建物の周囲に立設された仮設足場における建物と反対側(例えば図1,10の向かって手間側)を「前」、同仮設足場における建物側(例えば図1,10の向かって奥側)を「後」といい、また、「左右」は、前から見た場合の左右(例えば図1,10の左右)をいうものとする。
1)左右方向に間隔をおいて立てられた複数本の支柱を備えており、各支柱の左右各側部に複数のソケット金具が上下方向に所定間隔おきに設けられている仮設足場において、左右に隣り合う2本の支柱間に架設される先行手摺であって、
左右方向にのびる水平なバーよりなる手摺本体と、
上端部が手摺本体の左右各端部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されているとともに、下端部に、前記2本の支柱の左右に対向する側部における所定高さ位置に設けられたソケット金具に挿入されて係り止められる垂下状の係止部を有している左右2つの連結リンクと、
一端部が左右各連結リンクの長さ中間部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されているとともに、他端部に、前記2本の支柱における前記ソケット金具よりも下方の所定高さ位置に着脱自在に取り付けられる取付部を有しており、前記2本の支柱間に互いに交差するように斜めに架設される2本のブレースとを備えており、
前記先行手摺は、左右2つの連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動させられるとともに、2本のブレースが手摺本体に沿うように回動させられる折り畳み形態を取りうるようになっている、先行手摺。
2)手摺本体の左右各端部および左右各連結リンクの上端部のうちいずれか一方に、前後方向にのびる連結ピンが設けられているとともに、同他方に、連結ピンが挿通されるピン挿通孔を対応箇所に有する前後1対の連結壁部が設けられており、
ピン挿通孔は、所定形状の長孔よりなるものであって、その長さ方向に沿って連結ピンが移動可能となされており、
左右各連結リンクの係止部が前記ソケット金具に挿入されて係り止められた状態において、連結ピンがピン挿通孔の両端部のうち所定の一方の端部に位置させられた時に、手摺本体の上下方向および左右方向の移動が規制され、左右各連結リンクの係止部が前記ソケット金具から外された状態において、連結ピンが同他方の端部に位置させられた時に、左右各連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動可能となされる、上記1)の先行手摺(第1〜第4の実施形態、図1〜図17参照)。
3)手摺本体の左右各端部および左右各連結リンクの上端部に、連結ピンがピン挿通孔の前記一方の端部に位置させられた時に互いに係り合わせられて左右各連結リンクの所定方向への回動を規制しうるが、連結ピンがピン挿通孔の前記他方の端部に位置させられた時に係り合わせが外れて左右各連結リンクの前記所定方向への回動を許容しうる係合部が設けられている、上記2)の先行手摺(第1〜第4の実施形態、図1〜図17参照)。
4)手摺本体の左右各端面に平面より見て左右方向外方に開口したコ字形の保持金具の中央壁部が固着され、同保持金具の前後壁部に連結ピンがまたがって取り付けられており、
左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分が保持金具の内部に挿入されて保持金具の前後壁部の裏面に沿いうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、左右方向内方に向かって斜め上向きにのびる長孔よりなるピン挿通孔が形成され、これらのピン挿通孔に連結ピンが挿通されており、
前記係合部が、保持金具の中央壁部の外表面よりなる係合面と、左右各連結リンクにおける前後1対の連結壁部の先端部分に係合面と向かい合うように形成された係合縁とよりなり、
連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合縁が係合面に係り合わせられて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合縁と係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が許容される、上記3)の先行手摺(第1の実施形態、図1〜図6参照)。
5)左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分どうしの間に手摺本体の左右各端部を挿入しうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、略左右方向にのびる長孔よりなるピン挿通孔が形成され、連結ピンが、両連結壁部のピン挿通孔に挿通されているとともに手摺本体の左右各端部を前後に貫通させられており、
前記係合部が、手摺本体の左右各端部における外表面の下側部よりなる係合面と、ピン挿通孔の下方に位置するように左右各連結リンクの前後1対の連結壁部にまたがって取り付けられた前後方向にのびる係合ピンとよりなり、
連結ピンがピン挿通孔の左右方向内端部に位置させられた時に、係合ピンが係合面に係り合わせられて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の左右方向外端部に位置させられた時に、係合ピンと係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が許容される、上記3)の先行手摺(第2の実施形態、図7〜図9参照)。
6)手摺本体の左右各端面に平面より見て左右方向外方に開口したコ字形の保持金具の中央壁部が固着され、同保持金具の前後壁部に連結ピンがまたがって取り付けられており、
左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分が保持金具の前後壁部の外表面に沿いうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、略下方にのびる縦孔部および縦孔部の下端から略左右方向外方にのびる横孔部を有するL形の長孔よりなるピン挿通孔が形成され、これらのピン挿通孔に連結ピンが挿通されており、
前記係合部が、保持金具の前後壁部の下縁よりなる係合縁と、ピン挿通孔の下方に位置するように左右各連結リンクの前後1対の連結壁部にまたがって取り付けられた前後方向にのびる係合ピンとよりなり、
連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合縁が係合面に係り合わせられて、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、左右各連結リンクの左右方向内方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合縁と係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向内方および左右方向外方への回動が許容される、上記3)の先行手摺(第3の実施形態、図10〜図14参照)。
7)左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分どうしの間に手摺本体の左右各端部を挿入しうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、略下方にのびる縦孔部および縦孔部の下端から略左右方向外方にのびる横孔部を有するL形の長孔よりなるピン挿通孔が形成され、連結ピンが、両連結壁部のピン挿通孔に挿通されているとともに手摺本体の左右各端部を前後に貫通させられており、
前記係合部が、手摺本体の左右各端部における外表面の下側部よりなる係合面と、ピン挿通孔の下方に位置するように左右各連結リンクの前後1対の連結壁部にまたがって取り付けられた前後方向にのびる係合ピンとよりなり、
連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合ピンが係合面に係り合わせられて、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、左右各連結リンクの左右方向内方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合ピンと係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向内方および左右方向外方への回動が許容される、上記3)の先行手摺(第4の実施形態、図15〜図17参照)。
8)連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられて、係合ピンが係合面に係り合わせられた状態において、手摺本体の左右各端面が係止部の左右方向外側縁の延長線に近接する位置に配されるように、手摺本体が、その左右各端部において連結ピンが前後に貫通させられている箇所から所要距離だけ左右方向外方に延長させられている、上記7)の先行手摺(第4の実施形態、図15〜図17参照)。
9)手摺本体の左右各端面に平面より見て左右方向外方に開口したコ字形の保持金具の中央壁部が固着され、
左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分が保持金具の内部に挿入されて保持金具の前後壁部の裏面に沿いうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、
左右各連結リンクにおける両連結壁部の先端部分が、保持金具の前後壁部に、これらを貫通する連結ピンによって取り付けられており、
左右各連結リンクにおける両連結壁部の先端部分に、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに、保持金具の中央壁部の外表面よりなる係合面に係り合わせられて、左右各連結リンクの左右方向内方への回動を規制しうる係合縁が、係合面と向かい合うように形成されており、
左右各連結リンクの係止部の先端部分に、ソケット金具の上縁部に引っ掛けうるように左右方向内方に突出した爪部が形成されており、
左右各連結リンクにおける両連結壁部の先端部分および保持金具の前後壁部に、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに、互いに合致して重なるピン挿通孔が形成され、
左右各連結リンクの前連結壁部の先端部分および保持金具の前壁部に形成されたピン挿通孔に、前連結ピンがまたがって挿通され、左右各連結リンクの後連結壁部の先端部分および保持金具の後壁部に形成されたピン挿通孔に、後連結ピンがまたがって挿通されているとともに、前連結ピンと後連結ピンとの間にこれらを互いに離れる方向に付勢するバネが介在されており、
前後各連結ピンの前後方向外端部を押さえながらまたは押さえることなく、前記相対位置にある左右各連結リンクに対して左右方向外向きの外力を加えることにより、左右各連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動させられるようになっている、上記1)の先行手摺(第5の実施形態、図18〜図22参照)。
上記1)の先行手摺にあっては、左右2つの連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動させられるとともに、2本のブレースが手摺本体に沿うように回動させられることによって、折り畳み形態となされる。この折り畳み形態では、手摺本体と左右の連結リンクとがほぼ1直線上に並ぶとともに、2本のブレースが手摺本体に沿わされるので、上記特許文献1,2の先行手摺と比べて長さ方向と直交する方向の嵩が小さくなる上、両連結リンクが手摺本体の延長方向にのびているので、上記特許文献1,2の先行手摺および上記特許文献3の先行手摺と比べて全長も短くなる。
従って、上記1)の先行手摺によれば、従来の先行手摺と比べて、よりコンパクトに折り畳んだ状態で保管や運搬を行うことができるので、保管等に必要なスペースが小さくなり、また、運搬性や作業性も向上する。加えて、上記1)の先行手摺によれば、折り畳み形態において、各ブレースの先端部は、手摺本体の両端から大きく突出しないため、保管や運搬等の際に外力によって曲がったり破損したりするおそれがない。
上記2)の先行手摺によれば、左右各連結リンクの係止部がソケット金具に挿入されて係り止められた状態において、連結ピンがピン挿通孔の一方の端部に位置させられた時に、手摺本体の上下方向および左右方向の移動が規制されるので、2本の支柱間に水平に架設された手摺本体を作業者が掴んだ場合等でも手摺本体が不用意に動くことがなく、安心感が得られ、安全性も高められる。
そして、左右各連結リンクの係止部がソケット金具から外された状態において、連結ピンが他方の端部に位置させられた時に、左右各連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動可能となされるので、折り畳み形態に容易に移行させることができ、組立・解体時の作業性が向上する。
上記3)の先行手摺によれば、左右各連結リンクの所定方向への回動の規制およびその解除が、手摺本体の左右各端部および左右各連結リンクの上端部に設けられた係合部どうしの係り合わせおよびその解除によって行われるので、動作が確実に行われ、また、構成が単純化されているので、製造が容易であり、コストが抑えられる。
上記4)の先行手摺によれば、手摺本体と各連結リンクとの連結構造が、手摺本体の端面に固着された保持金具の前後壁部と、各連結リンクに設けられたピン挿通孔を有する1対の連結壁部とを、連結ピンによって連結することにより構成されており、また、係合部が、保持金具の係合面と、両連結壁部の係合縁とで構成されているので、製造が容易であり、コストが抑えられる。
また、上記4)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合縁が係合面に係り合わせられて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が規制されるので、先行手摺の手摺本体を2本の支柱間に架設する際に、各連結リンクの係止部を各支柱のソケット金具に挿入しやすくなる。
さらに、上記4)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合縁と係合面との係り合わせが外れて各連結リンクの左右方向外方への回動が許容されるので、折り畳み形態への移行をスムーズに行いうる。
上記5)の先行手摺によれば、手摺本体と各連結リンクとの連結構造が、手摺本体の端部と、各連結リンクに設けられたピン挿通孔を有する1対の連結壁部とを、連結ピンによって連結することにより構成されており、また、係合部が、手摺本体の端部の係合面と、両連結壁部に取り付けられた係合ピンとで構成されているので、製造が容易であり、コストが抑えられる。
また、上記5)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の左右方向内端部に位置させられた時に、係合ピンが係合面に係り合わせられて各連結リンクの左右方向外方への回動が規制されるので、先行手摺の手摺本体を2本の支柱間に架設する際に、各連結リンクの係止部を各支柱のソケット金具に挿入しやすくなる。
さらに、上記5)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の左右方向外端部に位置させられた時に、係合ピンと係合面との係り合わせが外れて各連結リンクの左右方向外方への回動が許容されるので、折り畳み形態への移行をスムーズに行いうる。
上記6)の先行手摺によれば、手摺本体と各連結リンクとの連結構造が、手摺本体の端面に固着された保持金具の前後壁部と、各連結リンクに設けられたピン挿通孔を有する1対の連結壁部とを、連結ピンによって連結することにより構成されており、また、係合部が、保持金具の係合縁と、各連結リンクの両連結壁部に取り付けられた係合ピンとで構成されているので、製造が容易であり、コストが抑えられる。
また、上記6)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合縁が係合面に係り合わせられて、各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、各連結リンクの左右方向内方への回動が規制されるので、先行手摺の手摺本体が2本の支柱間に架設された際に、より確実に固定された状態となる。
しかも、上記6)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合縁と係合面との係り合わせが外れて各連結リンクの左右方向内方および左右方向外方への回動が許容されるので、折り畳み形態への移行をスムーズに行いうるとともに、先行手摺の手摺本体を2本の支柱間に架設する際に、各連結リンクの係止部を各支柱のソケット金具に挿入しやすくなる。
さらに、上記6)の先行手摺によれば、ピン挿通孔がL形の長孔よりなるので、連結ピンをピン挿通孔の上下端部間で移動させる動作がスムーズに行われる。
上記7)の先行手摺によれば、手摺本体と各連結リンクとの連結構造が、手摺本体の端部と、各連結リンクに設けられたピン挿通孔を有する1対の連結壁部とを、連結ピンによって連結することにより構成されており、また、係合部が、手摺本体の端部の係合面と、各連結リンクの両連結壁部に取り付けられた係合ピンとで構成されているので、製造が容易であり、コストが抑えられる。
また、上記7)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合ピンが係合面に係り合わせられて、各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、各連結リンクの左右方向内方への回動が規制されるので、先行手摺の手摺本体が2本の支柱間に架設された際に、より確実に固定された状態となる。
しかも、上記7)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合ピンと係合面との係り合わせが外れて各連結リンクの左右方向内方および左右方向外方への回動が許容されるので、折り畳み形態への移行をスムーズに行いうるとともに、先行手摺の手摺本体を2本の支柱間に架設する際に、各連結リンクの係止部を各支柱のソケット金具に挿入しやすくなる。
さらに、上記7)の先行手摺によれば、ピン挿通孔がL形の長孔よりなるので、連結ピンをピン挿通孔の上下端部間で移動させる動作がスムーズに行われる。
上記8)の先行手摺によれば、連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられて、係合ピンが係合面に係り合わせられた状態において、手摺本体の左右各端面が係止部の左右方向外側縁の延長線に近接する位置に配されるので、左右2本の支柱とこれらに架設された手摺本体の左右各端部との間に大きな隙間が生じないので、作業員の安全性がより高められ、また作業員に安心感を与えることができる。
上記9)の先行手摺によれば、手摺本体と各連結リンクとの連結構造が、手摺本体の端面に固着された保持金具の前後壁部と、各連結リンクに設けられた1対の連結壁部とを、連結ピンによって連結することにより構成されているので、製造が容易であり、コストが抑えられる。
また、上記9)の先行手摺によれば、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに、各連結リンクにおける両連結壁部の係合縁と保持金具の係合面とが係り合わせられて、各連結リンクの左右方向内方への回動が規制されるので、手摺本体を2本の支柱間に架設する際、図23に示す従来の先行手摺の場合と同様の手順、すなわち、一方の連結リンクの係止部の爪部を一方の支柱のソケット金具の上縁部に引っ掛けておいてから、他方の連結リンクの係止部を他方の支柱のソケット金具の上方に配置し、この状態で、両係止部をソケット金具に挿入して係り止めればよく、したがって、作業員は手摺本体の架設を慣れた手順で行うことができる。
加えて、上記9)の先行手摺によれば、各連結リンクの前連結壁部の先端部分および保持金具の前壁部に形成されたピン挿通孔に、前連結ピンがまたがって挿通され、各連結リンクの後連結壁部の先端部分および保持金具の後壁部に形成されたピン挿通孔に、後連結ピンがまたがって挿通されているとともに、前連結ピンと後連結ピンとの間にこれらを互いに離れる方向に付勢するバネが介在されているので、例えば手摺本体を2本の支柱間に架設する際に、各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置にある状態から連結リンクが左右方向外方に向かって不用意に回動するのが防止され、作業性が損なわれない。
さらに、上記9)の先行手摺によれば、前後各連結ピンの前後方向外端部を押さえながらまたは押さえることなく、前記相対位置にある左右各連結リンクに対して左右方向外向きの外力を加えることにより、左右各連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動させられるので、折り畳み形態への移行をスムーズに行いうる。
この発明の第1の実施形態に係る先行手摺を備えた仮設足場を示す部分正面図である。 同先行手摺の架設時の状態を示す部分拡大正面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 同先行手摺の折り畳み形態に移行する際の状態を示す部分拡大正面図である。 (a)は同先行手摺の折り畳み形態を示す正面図であり、(b)は図23に示す従来の先行手摺の折り畳み形態を示す正面図である。 この発明の第2の実施形態に係る先行手摺の架設時の状態を示す部分拡大正面図である。 図2のVIII−VIII線に沿う断面図である。 同先行手摺の折り畳み形態に移行する際の状態を示す部分拡大正面図である。 この発明の第3の実施形態に係る先行手摺を備えた仮設足場を示す部分正面図である。 同先行手摺の架設時の状態を示す部分拡大正面図である。 図11のXII−XII線に沿う断面図である。 同先行手摺の折り畳み形態に移行する際の状態を示す部分拡大正面図である。 (a)は同先行手摺の折り畳み形態を示す正面図であり、(b)は図23に示す従来の先行手摺の折り畳み形態を示す正面図である。 この発明の第4の実施形態に係る先行手摺の架設時の状態を示す部分拡大正面図である。 図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。 同先行手摺の折り畳み形態に移行する際の状態を示す部分拡大正面図である。 この発明の第5の実施形態に係る先行手摺の架設時の状態を示す部分拡大正面図である。 図18のXIX−XIX線に沿う断面図である。 図18のXX−XX線に沿う断面図である。 同先行手摺の折り畳み形態に移行する際の状態を示す部分拡大正面図である。 図21のXXII−XXII線に沿う断面図である。 従来の先行手摺を備えた仮設足場を示す部分正面図である。
<第1の実施形態>
図1〜図6は、この発明の第1の実施形態に係る先行手摺(4A)を示したものである。この実施形態では、この発明による先行手摺(4A)を、くさび緊結式の仮設足場(1)に適用したものである。
ここで、仮設足場(1)には、所要の複数本の支柱(2)が、間隔をおいて前後2列にかつ列ごとに左右方向に間隔をおいて立てられている(図1では、前列の2本の支柱(2)のみを示している)。
各支柱(2)の表面における前後左右それぞれの側部に、平面より見てコ字形の複数のソケット金具(21)が、上下方向に所定間隔おきに溶接固定されている。各支柱(21)において、前後左右のソケット金具(21)は同一の高さ位置に設けられている。
前後に並んだ2つの支柱(2)の所定高さ位置において互いに向かい合う前後側部のソケット金具(21)に、横桟(図示略)の前後両端部に垂下状に設けられたくさび状のインサート金具(図示略)が上方から挿入されて係り止められ、それによって両支柱(2)と横桟とが連結されている。そして、左右に隣り合う2つの横桟に、踏板(3)の左右端部に設けられたフック(31)が掛け止められ、それによって両横桟に踏板(3)が渡し止められており、この踏板(3)が仮設足場(1)の作業床(3)を構成している。
そして、隣り合う2つの支柱(2)間における作業床(3)の上方領域に、この発明による先行手摺(4A)が架設されている。先行手摺(4A)の詳細は後述する。
なお、この発明による先行手摺(4A)は、上記構造の仮設足場(1)に限らず、例えばソケット金具の種類や配置が異なる他のくさび緊結式足場等にも設置可能である。具体的には、例えば、各支柱に、略ドーナツ状のプレートの前後左右4箇所に係止部を挿入しうる垂直貫通孔があけられてなるプレートタイプのソケット金具(同プレートにおける垂直貫通孔を有する前後左右各部が、上記各ソケット金具(21)に相当)が、上下方向に所定間隔おきに取り付けられている仮設足場においても、この発明の先行手摺を設置することが可能である。
図1に示す通り、先行手摺(4A)は、手摺本体(5)と、左右2つの連結リンク(6)と、2本のブレース(8)とを備えている。
手摺本体(5)は、左右方向にのびる水平なバー、具体的には、例えば横断面円形の鋼製管材等よりなる。
左右各連結リンク(6)は、その上端部が手摺本体(5)の左右各端部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されているとともに、下端部に、両支柱(2)の左右対向側部の所定高さ位置(図1では最上位)にあるソケット金具(21)に挿入されて係り止められる垂下状の係止部(7)を有している。
2本のブレース(筋交)(8)は、例えば横断面円形の鋼製管材等よりなり、両支柱(2)間に互いに交差するように斜めに架設されている。各ブレース(8)の一端部は、左右各連結リンク(6)の長さ中間部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されている。各ブレース(8)の他端部、すなわち先端部には、両支柱(2)における前記ソケット金具(21)よりも下方の所定高さ位置に着脱自在に取り付けられる取付部(9)が設けられている。取付部(9)は、正面より見て左右方向外方に開口したコ字形をなし、上下の水平部(91a)に垂直貫通状の挿入孔(図示略)を有し、かつ両支柱(2)の左右対向側部における前記ソケット金具(21)よりも下方の所定高さ位置(図1では最下位)にあるソケット金具(21)に嵌め被せられる嵌合基部(91)と、嵌合基部(91)の上下水平部(91a)の挿入孔およびソケット金具(21)に挿入されて係り止められるくさび状の係止部材(92)とよりなる。なお、取付部(9)は、上記構成のものには限定されず、その他、例えばクランプ等であってもよい。
図2〜図5には、連結リンク(6)、連結リンク(6)と手摺本体(5)との連結構造、および連結リンク(6)とブレース(8)との連結構造の詳細が示されている。なお、これらの図では左側の連結リンク(6)等が示されているが、右側の連結リンク(6)等については、左右対称である点を除いて左側の連結リンク(6)等と同一の構造を有しているので、詳しい図示は省略する。
連結リンク(6)は、互いに接合一体化された上リンク部材(6a)および下リンク部材(6b)によって構成されている。
上リンク部材(6a)は、左右方向内方(図2では右方)に向かって斜め上方にのびている前後1対の連結壁部(61)と、両連結壁部(61)の左右方向外側縁(図2では左側縁)どうしを連結する外側壁部(62)とよりなる横断面略コ字形のものであって、例えば鋼材により形成されている。両連結壁部(61)の先端部分の対応箇所には、左右方向内方(図2の右方)に向かって斜め上向きにのびる長孔よりなるピン挿通孔(611)が形成されている。また、両連結壁部(61)の左右方向内側縁(図2の右側縁)の先端部分には、垂直な係合縁(612)が形成されている。
下リンク部材(6b)は、正面よりみて略倒立L形の前後壁部(63)と、前後壁部(63)の左右方向外側縁(図2では左側縁)の長さ中間部分どうしを連結する外側壁部(64)とよりなる横断面略コ字形のものであって、例えば鋼材により形成されている。前後壁部(63)は、それらの上端部分が上方に向かって広がるように前後方向外向きに折り曲げられ、また、それらの下端部分が下方に向かって窄まるように前後方向内向きに折り曲げられている。詳しい図示は省略したが、下リンク部材(6b)の前後壁部(63)の上端縁は、上リンク部材(6a)の両連結壁部(61)の下端縁に溶接されており、それによって上下リンク部材(6a)(6b)が一体化されている。前後壁部(63)の水平部分どうしの間に、ブレース(8)の偏平状に押し潰された一端部(81)が挿入されている。そして、前後壁部(63)の水平部分およびブレース(8)の一端部(81)が、連結ピン(11)によって回動自在に連結されている。連結ピン(11)は、例えばリベットにより構成されている。前後壁部(63)の垂直部分および外側壁部(64)によって、ソケット金具(21)に挿入可能なくさび状の係止部(7)が構成されている。前後壁部(63)の下端部分は、先細り状となされているとともに、左右方向内方(図2の右方)に向かって突出した爪部(65)を有している。なお、爪部(65)は省略してもよい。
手摺本体(5)の左右各端面に、平面より見て左右方向外方(図2では左方)に開口したコ字形の保持金具(12)の中央壁部(121)が固着されている。保持金具(12)の内部には、各連結リンク(6)における両連結壁部(61)の先端部分が挿入されて、保持金具(12)の前後壁部(122)の内面に沿わされるようになっている。そして、保持金具(12)の前後壁部(122)に、連結ピン(13)がまたがって取り付けられているとともに、連結ピン(13)が、各連結リンク(6)における両連結壁部(61)のピン挿通孔(611)に挿通されている。連結ピン(13)は、例えばリベットにより構成されている。保持金具(12)の中央壁部(121)の外表面によって係合面(121a)が構成されており、同係合面(121a)は、各連結リンク(6)における両連結壁部(61)の係合縁(612)と向かい合うようになされている。中央壁部(121)の中心には、円形の孔(121b)があけられている。この孔(121b)は、保持金具(12)が両端面に接合された状態で手摺本体(5)をめっきする際に、めっき液を手摺本体(5)内から排出させるためのものである。
図2〜図4に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611)の下端部に位置させられた時に、係合縁(612)が係合面(121a)に係り合わせられて、左右各連結リンク(6)の左右方向外方(図2では時計回り方向)への回動が規制されるようになっている。
また、この状態では、図2に二点鎖線で示すように、左右各連結リンク(6)の左右方向内方(図2では反時計回り方向)への回動が許容されるようになっている。したがって、図1に示す作業床(3)の設置に先行して、その一層下の作業床(図示略)から先行手摺(4A)を2本の支柱(2)間に架設する場合、まず、連結ピン(13)がピン挿通孔(611)の下端部に位置させられる図2の状態としておいてから、一方のブレース(8)の下部を一方の手で、手摺本体(5)の他端部を他方の手でそれぞれ握って持ち上げながら、一方の連結リンク(6)の係止部(7)を一方の支柱(2)のソケット金具(21)に挿入して係り止め、次いで、他方のブレース(8)を片手または両手で握って持ち上げながら、他方の連結リンク(6)の係止部(7)を他方の支柱(2)のソケット金具(21)に挿入して係り止める。この際、各連結リンク(6)は、左右方向内方に向かって回動可能となされているので、係止部(7)をソケット金具(21)に挿入しやすい。その後、2本のブレース(8)の取付部(9)を両支柱(2)の所定高さ位置に順次取り付け、それによって先行手摺(4A)の架設が完了する。よって、この実施形態の先行手摺(4A)によれば、架設作業を容易に行いうる。
一方、図5に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611)の上端部に位置させられた時に、係合縁(612)と係合面(121a)との係り合わせが外れて、左右各連結リンク(6)の左右方向外方への回動が許容される。
したがって、先行手摺(4A)を保管・運搬する際には、連結ピン(13)がピン挿通孔(611)の下端部に位置させられる図5の状態としておいてから、図5に二点鎖線で示すように、左右2つの連結リンク(6)を手摺本体(5)の延長方向にのびるように回動させるとともに、2本のブレース(8)を手摺本体(5)に近接または当接して沿うように回動させて、折り畳み形態に移行させればよい。
図6は、この実施形態の先行手摺(4A)の折り畳み形態を、図23に示す従来の先行手摺(40)の折り畳み形態と比較して示すものである。図6(a)に示すように、この実施形態の先行手摺(4A)の折り畳み形態は、図6(b)に示す従来の先行手摺(40)の折り畳み形態と比べて、その全長が短くなされているとともに、長さ方向と直交する方向(図6の上下方向)の嵩も小さくなっているので、保 管等に必要なスペースを小さくすることができ、また、運搬性や作業性にも優れている。
<第2の実施形態>
図7〜図9は、この発明の第2の実施形態に係る先行手摺(4B)を示したものである。
この実施形態の先行手摺(4B)は、以下の点を除いて、図1〜図6に示す第1の実施形態の先行手摺(4A)と実質的に同一の構成および機能を有するものである。
すなわち、第2の実施形態の先行手摺(4B)では、手摺本体(5)の左右各端部に保持金具が固着されておらず、左右各連結リンク(6)における上リンク部材(6a)の前後1対の連結壁部(61)の先端部分どうしの間に、手摺本体(5)の左右各端部が挿入されている。
両連結壁部(61)の先端部分の対応箇所に形成されたピン挿通孔(611X)は、左右方向にのびる長孔よりなる。
そして、連結ピン(13)が、両連結壁部(61)のピン挿通孔(611X)に挿通されているとともに、手摺本体(5)の左右各端部を前後に貫通させられている。
手摺本体(5)の左右各端部における表面の下側部によって、係合面(51)が形成されている。一方、左右各連結リンク(6)の前後1対の連結壁部(61)におけるピン挿通孔(611X)の下方位置に、前後方向にのびる係合ピン(14)がまたがって取り付けられている。係合ピン(14)は、例えばリベットにより構成されている。
図7および図8に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611X)の左右方向内端部(図7では右端部)に位置させられた時に、係合ピン(14)が係合面(51)に係り合わせられて、左右各連結リンク(6)の左右方向外方(図7では時計回り方向)への回動が規制されるようになっている。また、この状態では、図7に二点鎖線で示すように、左右各連結リンク(6)の左右方向内方(図7では反時計回り方向)への回動が許容されるようになっている。
一方、図9に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611X)の左右方向外端部(図9では左端部)に位置させられた時に、係合ピン(14)と係合面(51)との係り合わせが外れて、左右各連結リンク(6)の左右方向外方への回動が許容される。したがって、先行手摺(4B)を保管・運搬する際には、連結ピン(13)がピン挿通孔(611X)の左右方向外端部に位置させられる図9の状態としておいてから、図9に二点鎖線で示すように、左右2つの連結リンク(6)を手摺本体(5)の延長方向にのびるように回動させるとともに、2本のブレース(8)を手摺本体(5)に近接または当接して沿うように回動させて、折り畳み形態に移行させればよい。
<第3の実施形態>
図10〜図14は、この発明の第3の実施形態に係る先行手摺(4C)を示したものである。
この実施形態の先行手摺(4C)は、以下の点を除いて、図1〜図6に示す第1の実施形態の先行手摺(4A)と実質的に同一の構成および機能を有するものである。
すなわち、第3の実施形態の先行手摺(4C)では、左右各連結リンク(6)における前後1対の連結壁部(61)の先端部分が、保持金具(12)の前後壁部(122)の外表面に沿いうるようになされている。
また、両連結壁部(61)の先端部分の対応箇所に形成されたピン挿通孔(611Y)が、略下方にのびる縦孔部および縦孔部の下端から略左右方向外方にのびる横孔部を有するL形の長孔よりなり、これらのピン挿通孔(611Y)に連結ピン(13)が挿通されている。
保持金具(12)の前後壁部(122)の下縁によって、係合縁(122a)が形成されている。一方、左右各連結リンク(6)の前後1対の連結壁部(61)におけるピン挿通孔(611Y)の下方位置に、前後方向にのびる係合ピン(14X)がまたがって取り付けられている。係合ピン(14X)は、例えば両連結壁部(61)に形成された円孔(613)に両端部が圧入された圧入ピンにより構成される他、リベットにより構成されていてもよい。
以上の構成により、連結ピン(13)をピン挿通孔(611Y)の上下端部間で移動させることができ、また、ピン挿通孔(611Y)がL形の長孔よりなるので、上記移動の動作がスムーズとなる。
図11および図12に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の下端部に位置させられた時に、係合ピン(14X)が係合縁(122a)に係り合わせられて、左右各連結リンク(6)の係止部(7)と手摺本体(5)とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、各連結リンク(6)の左右方向内方(図11では反時計回り方向)への回動が規制される。したがって、先行手摺(4C)の手摺本体(5)が2本の支柱(2)間に架設された際に、手摺本体(5)の上下方向および左右方向の移動が規制されるので、より確実に固定された状態となる。
一方、図13に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の上端部に位置させられた時に、係合ピン(14X)と係合縁(122a)との係り合わせが外れて、同図に二点鎖線で示すように、左右各連結リンク(6)の左右方向内方および左右方向外方への回動が許容される。
したがって、図10に示す作業床(3)の設置に先行して、その一層下の作業床(図示略)から先行手摺(4C)を2本の支柱(2)間に架設する場合、まず、一方の連結リンク(6)側の連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の上端部に位置させられる図13の状態としておいてから、一方のブレース(8)の下部を一方の手で、手摺本体(5)の他端部を他方の手でそれぞれ握って持ち上げながら、一方の連結リンク(6)の係止部(7)を一方の支柱(2)のソケット金具(21)に挿入して係り止める。この際、一方の連結リンク(6)は、左右方向内方に向かって回動可能となされているので、係止部(7)をソケット金具(21)に挿入しやすい。次いで、他方の連結リンク(6)側の連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の下端部に位置させられて、他方の連結リンク(6)の左右方向内方への回動が規制された図11の状態としておいてから、他方のブレース(8)を片手または両手で握って持ち上げていくと、手摺本体(5)の自重および一方の支柱(2)側に向かって手摺本体(5)に作用する外力により、一方の連結リンク(6)側の連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の下端部に移動させられて、一方の連結リンク(6)側の連結ピン(13)の左右方向内方への回動が規制され(図11参照)、ここから、さらに他方のブレース(8)を持ち上げて、他方の連結リンク(6)の係止部(7)を他方の支柱(2)のソケット金具(21)に挿入して係り止める。その後、2本のブレース(8)の取付部(9)を2本の支柱(2)の所定高さ位置に順次取り付け、それによって先行手摺(4C)の架設が完了する。よって、この実施形態の先行手摺(4C)によれば、架設作業を容易に行いうる。
また、先行手摺(4C)を保管・運搬する際には、連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の上端部に位置させられる図13の状態としておいてから、図13に二点鎖線で示すように、左右2つの連結リンク(6)を手摺本体(5)の延長方向にのびるように回動させるとともに、2本のブレース(8)を手摺本体(5)に近接または当接して沿うように回動させて、折り畳み形態に移行させればよい。
図14は、この実施形態の先行手摺(4C)の折り畳み形態を、図23に示す従来の先行手摺(40)の折り畳み形態と比較して示すものである。図14(a)に示すように、この実施形態の先行手摺(4C)の折り畳み形態は、図14(b)に示す従来の先行手摺(40)の折り畳み形態と比べて、その全長が短くなされているとともに、長さ方向と直交する方向(図14の上下方向)の嵩も小さくなっているので、保管等に必要なスペースを小さくすることができ、また、運搬性や作業性にも優れている。
<第4の実施形態>
図15〜図17は、この発明の第4の実施形態に係る先行手摺(4D)を示したものである。
この実施形態の先行手摺(4D)は、以下の点を除いて、図10〜図14に示す第3の実施形態の先行手摺(4C)と実質的に同一の構成および機能を有するものである。
すなわち、第4の実施形態の先行手摺(4D)では、手摺本体(5)の左右各端部に保持金具が固着されておらず、左右各連結リンク(6)における上リンク部材(6a)の前後1対の連結壁部(61)の先端部分どうしの間に、手摺本体(5)の各端部が挿入されている。
そして、連結ピン(13)が、両連結壁部(61)のピン挿通孔(611Y)に挿通されているとともに、手摺本体(5)の左右各端部を前後に貫通させられている。
手摺本体(5)の左右各端部における外表面の下側部によって、係合面(51)が構成されている。この係合面(51)が、左右各連結リンク(6)の両連結壁部(61)にまたがって取り付けられた係合ピン(14X)と係り合わせられるようになっている(図15および図16参照)。
図15に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の下端部に位置させられた時に、係合ピン814X)が係合面(51)に係り合わせられて、左右各連結リンク(6)の係止部(7)と手摺本体(5)とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、左右各連結リンク(6)の左右方向内方(図15では反時計回り方向)への回動が規制される。
一方、図17に示すように、連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の上端部に位置させられた時に、係合ピン(14X)と係合面(51)との係り合わせが外れて、左右各連結リンク(6)の左右方向内方および左右方向外方への回動が許容される。
また、この実施形態では、手摺本体(5)が、その左右各端部において連結ピン(13)が前後に貫通させられている箇所から所要距離(D1)だけ左右方向外方(図15では左方)に延長させられている。したがって、図15に示すように連結ピン(13)がピン挿通孔(611Y)の下端部に位置させられて係合ピン(14X)が係合面(51)に係り合わせられた状態において、手摺本体(5)の左右各端面が係止部(7)の左右方向外側縁(図15の左側縁)の延長線(L1)に近接する位置に配されるようになっている。これにより、左右2本の支柱(2)とこれらに架設された手摺本体(5)の左右各端部との間に大きな隙間が生じないので、作業員の安全性がより高められ、また作業員に安心感を与えることができる。
<第5の実施形態>
図18〜図22は、この発明の第5の実施形態に係る先行手摺(4E)を示したものである。
この実施形態の先行手摺(4E)は、以下の点を除いて、図1〜図6に示す第1の実施形態の先行手摺(4A)と実質的に同一の構成および機能を有するものである。
すなわち、第5の実施形態の先行手摺(4E)では、左右各連結リンク(6)における両連結壁部(61)の先端部分が、保持金具(12)の前後壁部(122)に、これらを貫通する連結ピン(13)によって回動自在に取り付けられている。
左右各連結リンク(6)における両連結壁部(61)の先端部分に、各連結リンク(6)の係止部(7)と手摺本体(5)とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに、保持金具(12)の中央壁部(121)の外表面よりなる係合面(121a)に係り合わせられて、各連結リンク(6)の左右方向内方(図18では反時計回り方向)への回動を規制しうる係合縁(612)が、係合面(121a)と向かい合うように形成されている。
左右各連結リンク(6)における両連結壁部(61)の先端部分および保持金具(12)の前後壁部(122)、より詳細には、これらの壁部(61)(122)における連結ピン(13)の下方位置に、各連結リンク(6)の係止部(7)と手摺本体(5)とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに互いに重なって合致する円形のピン挿通孔(614)(122b)が形成されている。
左右各連結リンク(6)の前連結壁部(61)の先端部分および保持金具(12)の前壁部(122)に形成されたピン挿通孔(614)(122b)に、前連結ピン(15)がまたがって挿通されている。また、左右各連結リンク(6)の後連結壁部(61)の先端部分および保持金具(12)の後壁部に形成されたピン挿通孔(614)(122b)に、後連結ピン(15)がまたがって挿通されている。さらに、前連結ピン(15)と後連結ピン(15)との間に、これらを互いに離れる方向に付勢するバネ(16)が介在されている。バネ(16)は、側面より見て略V形の板バネよりなり、その一端部が前連結ピン(15)の前後方向内端部に取り付けられ、その他端部が後連結ピン(15)の前後方向内端部に取り付けられている。前後各連結ピン(15)の前後方向外端部は、その左右方向外側半部(図18および図20では左半部)が、平面よりみて先細り状に傾斜させられた傾斜面(151)となされている。
この実施形態の先行手摺(4E)にあっては、左右各連結リンク(6)の係止部(7)と手摺本体(5)とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに、各連結リンク(6)における両連結壁部(61)の係合縁(612)と保持金具(12)の係合面(121a)とが係り合わせられて、各連結リンク(6)の左右方向内方への回動が規制される。
したがって、手摺本体(5)を2本の支柱(2)間に架設する際、図23に示す従来の先行手摺(40)の場合と同様の手順で行うことができる。すなわち、一方のブレース(8)の下部を一方の手で、手摺本体(5)の他端部を他方の手でそれぞれ握って持ち上げながら、一方の連結リンク(6)の係止部(7)の爪部(65)を一方の支柱(2)のソケット金具(21)の上縁部に引っ掛け、次いで、他方のブレース(8)を片手または両手で握って持ち上げていくと、一方の連結リンク(6)の係止部(7)が一方の支柱(2)のソケット金具(21)に挿入されて係り止められ、さらに他方のブレース(8)を持ち上げて、他方の連結リンク(6)の係止部(7)を他方の支柱(2)のソケット金具(21)に挿入して係り止める。その後、2本のブレース(8)の取付部(9)を両支柱(2)の所定高さ位置に順次取り付け、それによって先行手摺(4A)の架設が完了する。したがって、この実施形態の先行手摺(4E)によれば、作業員は手摺本体(5)の架設を慣れた操作手順で行うことができる。また、上記操作を行う際、前後連結ピン(15)およびこれらを互いに離れる方向に付勢するバネ(16)によって、各連結リンク(6)の係止部(7)と手摺本体(5)とがほぼ直角をなす相対位置に保持されており、連結リンク(6)が左右方向外方に向かって不用意に回動するのが防止されるので、作業性が損なわれない。
また、上述した第5の実施形態の先行手摺(4E)では、図18に示す状態から、例えば、前後各連結ピン(15)の前後方向外端部を一方の手の指で押さえながら、他方の手で連結リンク(6)を左右方向外向き(図18では左向き)に引っ張ると、前後各連結ピン(15)が保持金具(12)の前後壁部(122)のピン挿通孔(122b)から外れる。この操作によって、図21に示すように、連結リンク(6)を手摺本体(5)の延長方向にのびるように回動させて、先行手摺(5)を折り畳み形態にスムーズに移行させることができる。
また、前後各連結ピン(15)を押さえなくても、連結リンク(6)を左右方向外向きに強く引っ張れば、前後各連結ピン(15)における前後方向外端部の傾斜面(151)が、保持金具(12)における前後各壁部(122)のピン挿通孔(122b)の縁に圧接させられ、それによって各連結ピン(15)が前後方向内方に引っ込み、前後各壁部(122)のピン挿通孔(122b)から外れるので、上記と同様に、連結リンク(6)を手摺本体(5)の延長方向にのびるように回動させることができる。
この発明は、手摺先行工法による組立・解体が行われる仮設足場において、作業床からの作業員の墜落事故を防止するための先行手摺として好適に用いられる。
(1)(100):仮設足場
(2):支柱
(21):ソケット金具
(3):棚板(作業床)
(4A)(4B)(4C)(4D)(4E)(40):先行手摺
(5)(50):手摺本体
(51):係合面(係合部)
(6):連結リンク
(61):連結壁部
(611)(611X)(611Y):ピン挿通孔
(612):係合縁(係合部)
(614):ピン挿通孔
(7)(70):係止部
(8):ブレース
(9):取付部
(12):保持金具
(121):中央壁部
(121a):係合面(係合部)
(122):前後壁部
(122b):ピン挿通孔
(13):連結ピン
(14)(14X):係合ピン(係合部)
(15):前後連結ピン
(16):バネ

Claims (9)

  1. 左右方向に間隔をおいて立てられた複数本の支柱を備えており、各支柱の左右各側部に複数のソケット金具が上下方向に所定間隔おきに設けられている仮設足場において、左右に隣り合う2本の支柱間に架設される先行手摺であって、
    左右方向にのびる水平なバーよりなる手摺本体と、
    上端部が手摺本体の左右各端部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されているとともに、下端部に、前記2本の支柱の左右に対向する側部における所定高さ位置に設けられたソケット金具に挿入されて係り止められる垂下状の係止部を有している左右2つの連結リンクと、
    一端部が左右各連結リンクの長さ中間部に前後方向にのびる軸を中心として回動自在に連結されているとともに、他端部に、前記2本の支柱における前記ソケット金具よりも下方の所定高さ位置に着脱自在に取り付けられる取付部を有しており、前記2本の支柱間に互いに交差するように斜めに架設される2本のブレースとを備えており、
    前記先行手摺は、左右2つの連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動させられるとともに、2本のブレースが手摺本体に沿うように回動させられる折り畳み形態を取りうるようになっている、先行手摺。
  2. 手摺本体の左右各端部および左右各連結リンクの上端部のうちいずれか一方に、前後方向にのびる連結ピンが設けられているとともに、同他方に、連結ピンが挿通されるピン挿通孔を対応箇所に有する前後1対の連結壁部が設けられており、
    ピン挿通孔は、所定形状の長孔よりなるものであって、その長さ方向に沿って連結ピンが移動可能となされており、
    左右各連結リンクの係止部が前記ソケット金具に挿入されて係り止められた状態において、連結ピンがピン挿通孔の両端部のうち所定の一方の端部に位置させられた時に、手摺本体の上下方向および左右方向の移動が規制され、左右各連結リンクの係止部が前記ソケット金具から外された状態において、連結ピンが同他方の端部に位置させられた時に、左右各連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動可能となされる、請求項1記載の先行手摺。
  3. 手摺本体の左右各端部および左右各連結リンクの上端部に、連結ピンがピン挿通孔の前記一方の端部に位置させられた時に互いに係り合わせられて左右各連結リンクの所定方向への回動を規制しうるが、連結ピンがピン挿通孔の前記他方の端部に位置させられた時に係り合わせが外れて左右各連結リンクの前記所定方向への回動を許容しうる係合部が設けられている、請求項2記載の先行手摺。
  4. 手摺本体の左右各端面に平面より見て左右方向外方に開口したコ字形の保持金具の中央壁部が固着され、同保持金具の前後壁部に連結ピンがまたがって取り付けられており、
    左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分が保持金具の内部に挿入されて保持金具の前後壁部の裏面に沿いうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、左右方向内方に向かって斜め上向きにのびる長孔よりなるピン挿通孔が形成され、これらのピン挿通孔に連結ピンが挿通されており、
    前記係合部が、保持金具の中央壁部の外表面よりなる係合面と、左右各連結リンクにおける前後1対の連結壁部の先端部分に係合面と向かい合うように形成された係合縁とよりなり、
    連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合縁が係合面に係り合わせられて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合縁と係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が許容される、請求項3記載の先行手摺。
  5. 左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分どうしの間に手摺本体の左右各端部を挿入しうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、略左右方向にのびる長孔よりなるピン挿通孔が形成され、連結ピンが、両連結壁部のピン挿通孔に挿通されているとともに手摺本体の左右各端部を前後に貫通させられており、
    前記係合部が、手摺本体の左右各端部における外表面の下側部よりなる係合面と、ピン挿通孔の下方に位置するように左右各連結リンクの前後1対の連結壁部にまたがって取り付けられた前後方向にのびる係合ピンとよりなり、
    連結ピンがピン挿通孔の左右方向内端部に位置させられた時に、係合ピンが係合面に係り合わせられて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の左右方向外端部に位置させられた時に、係合ピンと係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向外方への回動が許容される、請求項3記載の先行手摺。
  6. 手摺本体の左右各端面に平面より見て左右方向外方に開口したコ字形の保持金具の中央壁部が固着され、同保持金具の前後壁部に連結ピンがまたがって取り付けられており、
    左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分が保持金具の前後壁部の外表面に沿いうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、略下方にのびる縦孔部および縦孔部の下端から略左右方向外方にのびる横孔部を有するL形の長孔よりなるピン挿通孔が形成され、これらのピン挿通孔に連結ピンが挿通されており、
    前記係合部が、保持金具の前後壁部の下縁よりなる係合縁と、ピン挿通孔の下方に位置するように左右各連結リンクの前後1対の連結壁部にまたがって取り付けられた前後方向にのびる係合ピンとよりなり、
    連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合縁が係合面に係り合わせられて、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、左右各連結リンクの左右方向内方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合縁と係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向内方および左右方向外方への回動が許容される、請求項3記載の先行手摺。
  7. 左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分どうしの間に手摺本体の左右各端部を挿入しうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、両連結壁部の先端部分の対応箇所に、略下方にのびる縦孔部および縦孔部の下端から略左右方向外方にのびる横孔部を有するL形の長孔よりなるピン挿通孔が形成され、連結ピンが、両連結壁部のピン挿通孔に挿通されているとともに手摺本体の左右各端部を前後に貫通させられており、
    前記係合部が、手摺本体の左右各端部における外表面の下側部よりなる係合面と、ピン挿通孔の下方に位置するように左右各連結リンクの前後1対の連結壁部にまたがって取り付けられた前後方向にのびる係合ピンとよりなり、
    連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられた時に、係合ピンが係合面に係り合わせられて、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置に配されるとともに、左右各連結リンクの左右方向内方への回動が規制される一方、連結ピンがピン挿通孔の上端部に位置させられた時に、係合ピンと係合面との係り合わせが外れて左右各連結リンクの左右方向内方および左右方向外方への回動が許容される、請求項3記載の先行手摺。
  8. 連結ピンがピン挿通孔の下端部に位置させられて、係合ピンが係合面に係り合わせられた状態において、手摺本体の左右各端面が係止部の左右方向外側縁の延長線に近接する位置に配されるように、手摺本体が、その左右各端部において連結ピンが前後に貫通させられている箇所から所要距離だけ左右方向外方に延長させられている、請求項7記載の先行手摺。
  9. 手摺本体の左右各端面に平面より見て左右方向外方に開口したコ字形の保持金具の中央壁部が固着され、
    左右各連結リンクの上部が、左右方向内方に向かって斜め上方にのびかつ先端部分が保持金具の内部に挿入されて保持金具の前後壁部の裏面に沿いうる前後1対の連結壁部を有するものとなされ、
    左右各連結リンクにおける両連結壁部の先端部分が、保持金具の前後壁部に、これらを貫通する連結ピンによって取り付けられており、
    左右各連結リンクにおける両連結壁部の先端部分に、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに、保持金具の中央壁部の外表面よりなる係合面に係り合わせられて、左右各連結リンクの左右方向内方への回動を規制しうる係合縁が、係合面と向かい合うように形成されており、
    左右各連結リンクの係止部の先端部分に、ソケット金具の上縁部に引っ掛けうるように左右方向内方に突出した爪部が形成されており、
    左右各連結リンクにおける両連結壁部の先端部分および保持金具の前後壁部に、左右各連結リンクの係止部と手摺本体とがほぼ直角をなす相対位置にあるときに、互いに合致して重なるピン挿通孔が形成され、
    左右各連結リンクの前連結壁部の先端部分および保持金具の前壁部に形成されたピン挿通孔に、前連結ピンがまたがって挿通され、左右各連結リンクの後連結壁部の先端部分および保持金具の後壁部に形成されたピン挿通孔に、後連結ピンがまたがって挿通されているとともに、前連結ピンと後連結ピンとの間にこれらを互いに離れる方向に付勢するバネが介在されており、
    前後各連結ピンの前後方向外端部を押さえながらまたは押さえることなく、前記相対位置にある左右各連結リンクに対して左右方向外向きの外力を加えることにより、左右各連結リンクが手摺本体の延長方向にのびるように回動させられるようになっている、請求項1記載の先行手摺。
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