JP6385583B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
本発明は複数のアンテナを備えるアンテナ装置に関する。
近年、無線データ通信の高速大容量通信に対応するため、複数のアンテナを備えるアンテナ装置が求められている。このようなアンテナ装置では、複数のアンテナがそれぞれ信号を受信できるように、複数のアンテナの互いの相関を低く保つことが重要であり、そのための技術が開発されている。特許文献1には、微小アンテナと、MSA(マイクロストリップアンテナ)と、GNDパターンを有するモジュール基板と、を備える無線データ通信モジュールが開示されている。当該無線データ通信モジュールでは、微小アンテナによる放射に主として寄与する電流がGNDパターンの長手方向に流れるようになっている。MSAが構成される平面は、モジュール基板と平行に配置されている。また、MSAがモジュール基板の長手方向と直交する幅方向に共振するように形成されている。以上により、微小アンテナによる共振方向が、MSAによる共振方向と直交する。
しかしながら、上述の従来技術では、微小アンテナによる放射に伴いGNDパターンを流れる電流は、主方向であるGNDパターンの長手方向以外の方向にも流れる。すなわち、MSAの共振方向と直交しない方向にも電流は流れるため、微小アンテナとMSAとが相互干渉してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数のアンテナを備えるアンテナ装置において、複数のアンテナ間の相互干渉を従来に比べて低減することができる技術を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るアンテナ装置は、地導体を有する第1の基板と、上記第1の基板から給電される第1のアンテナと、地導体を有する第2の基板と、上記第2の基板から給電される第2のアンテナと、を備え、上記第1の基板の主面と上記第2の基板の主面とのなす角が直角になるように配置され、上記第1のアンテナが給電されているときに第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第2の基板の主面の垂線に平行な第1の方向である。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るアンテナ装置は、地導体を有する第1の基板と、上記第1の基板から給電される第1のアンテナと、地導体を有する第2の基板と、上記第2の基板から給電される第2のアンテナと、を備え、上記第1の基板の主面と上記第2の基板の主面とのなす角が直角になるように配置され、上記第1のアンテナおよび上記第2のアンテナは、それぞれ第1の周波数、および当該第1の周波数より高い周波数である第2の周波数で共振し、上記第1のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合に上記第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第2の基板の主面の垂線に平行な第1の方向であり、上記第2のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合に上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の基板の主面の垂線に平行な第2の方向である。
本発明の一態様によれば、複数のアンテナを備えるアンテナ装置において、複数のアンテナ間の相互干渉を従来に比べて低減することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態(実施形態1)について、図1に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は、本発明の実施形態1に係るアンテナ装置1の外観を模式的に示す図であり、(a)は、アンテナ装置1の正面図であり、(b)は、アンテナ装置1の左側面図であり、(c)は、アンテナ装置1の上面図である。なお、本明細書では、x軸、y軸、およびz軸はそれぞれ、図1の(a)に示すように、後述する第1の基板11の主面の垂線方向(第2の方向)に沿った軸をx軸、後述する第2の基板21の主面の垂線方向(第1の方向)に沿った軸をz軸、x軸およびz軸の双方に直角な軸をy軸とする。
本発明の一実施形態(実施形態1)について、図1に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は、本発明の実施形態1に係るアンテナ装置1の外観を模式的に示す図であり、(a)は、アンテナ装置1の正面図であり、(b)は、アンテナ装置1の左側面図であり、(c)は、アンテナ装置1の上面図である。なお、本明細書では、x軸、y軸、およびz軸はそれぞれ、図1の(a)に示すように、後述する第1の基板11の主面の垂線方向(第2の方向)に沿った軸をx軸、後述する第2の基板21の主面の垂線方向(第1の方向)に沿った軸をz軸、x軸およびz軸の双方に直角な軸をy軸とする。
アンテナ装置1は、図1の(a)に示すように、第1の筐体10および第2の筐体20を備えている。また、第1の筐体10には、グランド(地導体)を有する第1の基板11と、第1の基板11から第1の給電部12によって給電される第1のアンテナ13とが内蔵されている。また、第2の筐体20は、図1の(c)に示すように、グランドを有する第2の基板21と、第2の基板21から第2の給電部22によって給電される第2のアンテナ23とが内蔵されている。図1に示すように、第1の基板11がyz平面と平行に配置されており、第2の基板21がxy平面と平行に配置されている。換言すると、第1の基板11および第2の基板21は、互いの主面のなす角が直角になるように配置されている。第1の基板11のグランドは、これに限定されないが、例えば、z軸方向が長手方向であり、y軸方向が短手方向である略矩形の形状を有するものであり得る。また、第2の基板21のグランドは、これに限定されないが、例えば、x軸方向およびy軸方向の一方が長手方向であり、他方が短手方向である略矩形の形状または略方形の形状を有するものであり得る。なお、本発明における「直角」とは、対象となる2つの面が厳密に直角である場合に限定されるものではなく、例えば、一方の面の垂線と他方の面とのなす角が、0度以上〜10度以下であれば、上述した「直角」に含まれる。
本実施形態では、第1のアンテナ13が給電されているときに第1の基板11のグランドを流れるグランド電流(高周波電流)D1は、図1の(a)および(b)に示すように、z軸方向になるように調整されている。第1のアンテナ13のグランド電流D1がz軸方向になるように調整する方法の例として、グランドのz軸方向の電気長を、第1のアンテナ13の使用周波数に対応する波長の1/4にする方法が挙げられる。なお、第1のアンテナ13のグランド電流D1をz軸方向に流れるように調整する方法はこれに限定されず、他にも、BPF(Band Pass Filter)、切り欠きなどを用いる方法であってもよい。
一方、第2のアンテナ23が給電されているときにグランドを流れるグランド電流は、図1の(c)に示すように、主方向となるグランド電流D21に加えて、グランド電流D22およびグランド電流D23といったグランド電流が流れる。しかしながら、上述したように、第1のアンテナ13のグランド電流D1の主方向はz軸方向であるため、第2のアンテナ23のグランド電流D21、グランド電流D22、およびグランド電流D23の流れる方向は何れも、グランド電流D1の流れる方向に直角である。
このように、本実施形態に係るアンテナ装置1は、グランドを有する第1の基板11と、第1の基板11から給電される第1のアンテナ13と、グランドを有する第2の基板21と、第2の基板21から給電される第2のアンテナ23を備え、第1の基板11の主面と第2の基板21の主面とのなす角が直角になるように配置されている。また、アンテナ装置1では、第1のアンテナ13が給電されているときに第1の基板11のグランドを流れるグランド電流D1の主方向は、z軸方向である。そのため、アンテナ装置1では、第1の基板11のグランドを流れるグランド電流D1の方向は、第2の基板21のグランドを流れるグランド電流の方向に直角になるため、第1のアンテナ13および第2のアンテナ23との間の相互干渉を従来に比べて低減することができる。
〔変形例1〕
実施形態1の変形例について、図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。図2は、本発明の変形例1に係るアンテナ装置1aを模式的に示す図であり、(a)は、アンテナ装置1aの正面図であり、(b)は、アンテナ装置1aの左側面図であり、(c)は、アンテナ装置1aの上面図である。本変形例では、第1のアンテナ13aおよび第2のアンテナ23aは、それぞれ第1の周波数(Low band)、および第1の周波数より高い周波数である第2の周波数(High band)で共振する。なお、以下の実施形態および変形例においても、アンテナが複数の周波数にて共振する場合は、第1の周波数(Low band)および第2の周波数(High band)にて共振する構成とする。
実施形態1の変形例について、図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。図2は、本発明の変形例1に係るアンテナ装置1aを模式的に示す図であり、(a)は、アンテナ装置1aの正面図であり、(b)は、アンテナ装置1aの左側面図であり、(c)は、アンテナ装置1aの上面図である。本変形例では、第1のアンテナ13aおよび第2のアンテナ23aは、それぞれ第1の周波数(Low band)、および第1の周波数より高い周波数である第2の周波数(High band)で共振する。なお、以下の実施形態および変形例においても、アンテナが複数の周波数にて共振する場合は、第1の周波数(Low band)および第2の周波数(High band)にて共振する構成とする。
アンテナ装置1aでは、図2の(a)に示すように、第1の筐体10aには、グランドを有する第1の基板11aと、第1の基板11aから第1の給電部12aによって給電される第1のアンテナ13aとが内蔵されている。また、第2の筐体20aには、図2の(c)に示すように、グランドを有する第2の基板21aと、第2の基板21aから第2の給電部22aによって給電される第2のアンテナ23aとが内蔵されている。
本変形例では、第1のアンテナ13aが第1の周波数で給電される場合のグランド電流D11aは、図2に示すように、z軸方向に流れるように調整されている。また、第2のアンテナ23aが第2の周波数で給電される場合のグランド電流D22aは、図2に示すように、x軸方向に流れるように調整されている。なお、所定の方向にグランド電流が流れるように調整する方法は、実施形態1と同じである。
この場合、第1のアンテナ13aが第2の周波数で給電される場合のグランド電流D12aが、例えば、図2に示すようにy軸方向に流れたとしても、グランド電流D12aが流れる方向は、第2のアンテナ23aが第2の周波数で給電される場合のグランド電流D22aの流れる方向とは直角である。また、第2のアンテナ23aが第1の周波数で給電される場合のグランド電流D21aが、例えば、図2に示すようにx軸方向に流れたとしても、グランド電流D21aが流れる方向は、第1のアンテナ13aが第1の周波数で給電される場合のグランド電流D11aの流れる方向とは直角である。
このように、本変形例に係るアンテナ装置1aは、グランドを有する第1の基板11aと、第1の基板11aから給電される第1のアンテナ13aと、グランドを有する第2の基板21aと、第2の基板21aから給電される第2のアンテナ23aとを備え、第1の基板11aの主面と第2の基板21aの主面とのなす角が直角になるように配置されている。また、第1のアンテナ13aおよび第2のアンテナ23aは、それぞれ第1の周波数および第2の周波数で共振し、第1のアンテナが第1の周波数で給電される場合にグランドを流れるグランド電流の主方向はz軸方向である。また、第2のアンテナ23aが第2の周波数で給電される場合にグランドを流れるグランド電流の主方向はx軸方向である。そのため、アンテナ装置1aは、第1のアンテナ13aおよび第2のアンテナ23aが、それぞれ、何れの周波数で通信する場合であっても、互いのグランド電流の方向が直角になる。そのため、アンテナ装置1aは、複数の周波数で通信する場合であっても、第1のアンテナ13aおよび第2のアンテナ23aとの間の相互干渉を低減することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態(実施形態2)について、図3および図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図3は、本発明の実施形態2に係るアンテナ装置1bの外観を模式的に示す図であり、(a)は、アンテナ装置1bの正面図であり、(b)は、アンテナ装置1bの左側面図であり、(c)は、アンテナ装置1bの上面図である。本実施形態に係るアンテナ装置1bは、図3に示すように、第1の筐体10bが胴体、第2の筐体20bが頭部である人型ロボットである。また、アンテナ装置1bは、第1の筐体10bと第2の筐体20bとを繋ぐ部位(首)に設けられた可動部(不図示)によって、第2の筐体20bを、z軸に平行な回転軸を中心に回転させることができる。
本発明の他の実施形態(実施形態2)について、図3および図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図3は、本発明の実施形態2に係るアンテナ装置1bの外観を模式的に示す図であり、(a)は、アンテナ装置1bの正面図であり、(b)は、アンテナ装置1bの左側面図であり、(c)は、アンテナ装置1bの上面図である。本実施形態に係るアンテナ装置1bは、図3に示すように、第1の筐体10bが胴体、第2の筐体20bが頭部である人型ロボットである。また、アンテナ装置1bは、第1の筐体10bと第2の筐体20bとを繋ぐ部位(首)に設けられた可動部(不図示)によって、第2の筐体20bを、z軸に平行な回転軸を中心に回転させることができる。
アンテナ装置1bでは、第1の筐体10bに、グランドを有する第1の基板11bと、第1の基板11bから第1の給電部12bによって給電される第1のアンテナ13bとが内蔵されている。また、第2の筐体20bには、図2の(c)に示すように、グランドを有する第2の基板21bと、第2の基板21bから第2の給電部22bによって給電される第2のアンテナ23bとが内蔵されている。第1のアンテナ13bおよび第2のアンテナ23bは、それぞれ第1の周波数および第2の周波数で共振する。
本実施形態では、第1のアンテナ13bが第1の周波数で給電される場合のグランド電流D11bと、第2の周波数で給電される場合のグランド電流D12bとが、z軸方向に流れるように調整されている。具体的な調整方法について、図4の(a)を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るアンテナ装置1bを示す図であり、(a)は、第1の基板11bの構成を示す図である。
図4の(a)に示すように、第1の基板11bは、第3の基板11b1、第4の基板11b2、およびBPF(第1のフィルタ)を備えている。また、第1の基板11bにおけるグランドは、図4の(a)に示すように、z軸方向に沿って2つのグランドに分離されており、分離されたグランドはそれぞれ、第3の基板11b1および第4の基板11b2上に配置されている。また、BPFは、z軸方向に沿って、第3の基板11b1のグランドと第4の基板11b2のグランドとを接続している。また、BPFは、第1の周波数は通し、第2の周波数は通さないフィルタである。なお、本実施形態では、分離されたグランドはそれぞれ第3の基板、第4の基板に配置されているが、本発明ではこの構成に限定されない。例えば、第1の基板が一枚の基板であり、当該第1の基板上においてグランドがz軸方向に沿って分離される構成としてもよい。また、第1の基板におけるグランドは、2つのグランドに分離される構成に限定されず、3つ以上のグランドに分離される構成であってもよい。
第3の基板11b1のグランドのz軸方向に沿った電気的な長さは、第1の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL11bより短く、第2の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL12bである。そのため、図4の(a)に示すように、第3の基板11b1に配置されたグランドと第4の基板11b2に配置されたグランドとをBPFで接続することにより、第1の基板11bでは、第1のアンテナ13bが第1の周波数で給電される場合に流れるグランド電流D11bもz軸方向に流すように調整することができる。
続いて、アンテナ装置1bの第2の筐体20bが動いた場合について、図4の(b)を用いて説明する。図4の(b)は、アンテナ装置1bの一動作を示す図である。上述したように、第1の基板11bでは、グランド電流D11bおよびグランド電流D12bが流れる主方向はz軸方向であるため、第1の基板11bを流れるグランド電流の方向は、図4の(b)に示すグランド電流D13bの方向である。そのため、図4の(b)に示すように、第2の基板のグランドに流れるグランド電流D21bおよびグランド電流D22bが、それぞれx軸方向およびy軸方向に流れている状態において、アンテナ装置1bの第2の筐体20bが動いても、グランド電流D21bおよびグランド電流D22bの流れる方向は、グランド電流D13bの流れる方向に直角である。
このように、本実施形態に係るアンテナ装置1bでは、第1のアンテナ13bが第1の周波数で給電される場合にグランドを流れるグランド電流D11bの主方向と、第1のアンテナ13bが第2の周波数で給電される場合にグランドを流れるグランド電流D12bの主方向とが、z軸方向になっている。そのため、第2の基板21bがz軸に平行な回転軸を中心に回転しても、第1の基板11bと第2の基板21bとをそれぞれ流れるグランド電流の方向は、互いに直角になる。そのため、アンテナ装置1bは、第2の基板21bがz軸に平行な回転軸を中心に回転する場合であっても、第1のアンテナ13bおよび第2のアンテナ23bとの間の相互干渉を低減することができる。
〔変形例2〕
実施形態2の変形例について、図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。図5は、本発明の変形例2に係るアンテナ装置1cを示す図である。本変形例に係るアンテナ装置1は、第1の筐体10cと第2の筐体20cとを繋ぐ部位(首)に設けられた可動部(不図示)によって、第2の筐体20cを、y軸またはz軸に平行な回転軸を中心に回転させることができる。また、第1の基板11cのグランドを流れるグランド電流は、実施形態2と同様、z軸方向に流れるように調整されている。
実施形態2の変形例について、図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。図5は、本発明の変形例2に係るアンテナ装置1cを示す図である。本変形例に係るアンテナ装置1は、第1の筐体10cと第2の筐体20cとを繋ぐ部位(首)に設けられた可動部(不図示)によって、第2の筐体20cを、y軸またはz軸に平行な回転軸を中心に回転させることができる。また、第1の基板11cのグランドを流れるグランド電流は、実施形態2と同様、z軸方向に流れるように調整されている。
アンテナ装置1cにおける第2の基板21cでは、図5の(a)に示すように、第2のアンテナ23cが第1の周波数で給電される場合に流れるグランド電流D21cの主方向と、第2のアンテナ23cが第2の周波数で給電される場合に流れるグランド電流D22cの主方向とは、y軸方向になるように調整されている。具体的な調整方法について図5の(b)を用いて説明する。図5の(b)は、第2の基板21cの構成を示す図である。
図5の(b)に示すように、第2の基板21cは、第5の基板21c1、第6の基板21c2、およびBPF1(第2のフィルタ)を備えている。また、第2の基板21cにおけるグランドは、図5の(b)に示すように、y軸方向に沿って2つのグランドに分離されており、分離されたグランドはそれぞれ、第5の基板21c1および第6の基板21c2上に配置されている。また、BPF1は、y軸方向に沿って、第5の基板21c1のグランドと第6の基板21c2のグランドとを接続している。また、BPF1は、上述のBPFと同様、第1の周波数は通し、第2の周波数は通さないフィルタである。なお、本実施形態においても、分離されたグランドはそれぞれ第3の基板、第4の基板に配置されているが、本発明ではこの構成に限定されない。例えば、第2の基板が一枚の基板であり、当該第2の基板上においてグランドがy軸方向に沿って分離される構成としてもよい。また、第2の基板におけるグランドは、2つのグランドに分離される構成に限定されず、3つ以上のグランドに分離される構成であってもよい。
第5の基板21c1のグランドのy軸方向に沿った電気的な長さは、第1の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL21cより短く、第2の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL22cである。そのため、図5の(b)に示すように、第5の基板21c1と第6の基板21c2とをBPF1で接続することにより、第2の基板21cでは、第2のアンテナ23cが第1の周波数で給電される場合に流れるグランド電流D21cもy軸方向に流れるように調整することができる。
続いて、アンテナ装置1cの第2の筐体20cを、y軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合について、図5の(c)を用いて説明する。図5の(c)は、アンテナ装置1cの一動作を示す図である。上述したように、第1の基板11cでは、グランド電流D11cおよびグランド電流D12cが流れる主方向はz軸方向であるため、第1の基板11cを流れるグランド電流の方向は、図5の(c)に示すグランド電流D13cの方向である。また、第2の基板21cに流れるグランド電流D23cはy軸方向である。そのため、第2の筐体20cが、y軸に平行な回転軸を中心に回転した場合であっても、グランド電流D13cの流れる方向は、グランド電流D23cの流れる方向に直角である。
次に、アンテナ装置1cの第2の筐体20cをz軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合について、図5の(d)を用いて説明する。図5の(d)は、アンテナ装置1cの他の動作を示す図である。上述したように、第1の基板11cを流れるグランド電流D13cの方向はz軸方向であり、第2の基板21cを流れるグランド電流D23cの方向はy軸方向であるため、第2の筐体20cがz軸に平行な回転軸を中心に回転しても、グランド電流D13cの流れる方向は、グランド電流D23cの流れる方向に直角である。
このように、本変形例に係るアンテナ装置1cでは、第2のアンテナ23cが第1の周波数で給電される場合にグランドを流れるグランド電流D21cの主方向と、第2のアンテナ23cが第2の周波数で給電される場合にグランドに流れるグランド電流D22cの主方向とが、y軸方向になっている。そのため、第2の基板21cがz軸およびy軸の何れの軸に平行な回転軸を中心に回転しても、第1の基板11cと第2の基板21cとをそれぞれ流れるグランド電流の方向は、互いに直角になる。そのため、アンテナ装置1cでは、第2の基板がz軸およびy軸の何れを中心に回転する場合であっても、第1のアンテナ13bおよび第2のアンテナ23bとの間の相互干渉を低減することができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態(実施形態3)について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施形態に係るアンテナ装置1dは、第1の筐体10dと第2の筐体20dとを繋ぐ部位(首)に設けられた可動部(不図示)によって、第2の筐体20dを、x軸、y軸、またはz軸に平行な回転軸を中心に回転させることができる。また、第1の基板11dのグランドを流れるグランド電流は、実施形態2と同様、z軸方向に流れるように調整されている。
本発明のさらに他の実施形態(実施形態3)について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施形態に係るアンテナ装置1dは、第1の筐体10dと第2の筐体20dとを繋ぐ部位(首)に設けられた可動部(不図示)によって、第2の筐体20dを、x軸、y軸、またはz軸に平行な回転軸を中心に回転させることができる。また、第1の基板11dのグランドを流れるグランド電流は、実施形態2と同様、z軸方向に流れるように調整されている。
図6は、本発明の実施形態3における第2の基板21dの構成を示す図であり、(a)は、第2の基板21dの第1の状態を示す図であり、(b)は、第2の基板21dの第2の状態を示す図である。図6に示すように、第2の基板21dは、第7の基板21d1、第8の基板21d2、および2つのBPF(第3のフィルタ)を備えている。ここで、2つのBPFはそれぞれ、y軸方向、x軸方向に沿って、第7の基板21d1のグランドと第8の基板21d2のグランドとを接続している。
第2の基板21dにおけるグランドは、y軸方向およびx軸方向に沿って2つのグランドに分離されており、分離されたグランドはそれぞれ、第7の基板21d1及び第8の基板21d2上に配置されている。なお、本実施形態においても、分離されたグランドはそれぞれ第7の基板、第8の基板に配置されているが、本発明ではこの構成に限定されない。例えば、第2の基板が一枚の基板であり、当該第2の基板上においてグランドがy軸方向、x軸方向に沿って分離される構成としてもよい。また、第2の基板におけるグランドは、2つのグランドに分離される構成に限定されず、3つ以上のグランドに分離される構成であってもよい。
なお、上記2つのBPFの一方は、共振周波数が互いに異なるBPF2およびBPF4であって、y軸方向に沿って、第7の基板21d1のグランドと第8の基板21d2のグランドとに対して選択的に接続されるBPF2およびBPF4を備え、2つのBPFの他方が、共振周波数が互い異なるBPF3およびBPF5であって、x軸方向に沿って、第7の基板21d1のグランドと第8の基板21d2のグランドとに対して選択的に接続されるBPF3およびBPF5を備える構成とすることができる。
ここで、第7の基板21d1および第8の基板21d2が、BPF2およびBPF3を介して接続されている状態を第1の状態と称し、第7の基板21d1および第8の基板21d2が、BPF4およびBPF5を介して接続されている状態を第2の状態と称する。第1の状態と第2の状態とは、スイッチ等によって切り替え可能である。
(第1の状態)
第1の状態について、図6の(a)を用いて説明する。図6の(a)に示すように、第7の基板21d1のy軸方向に沿った長さは、第1の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL21dより短く、第2の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL22dより長い。そのため、上述した実施形態と同様、第1の周波数を通し、第2の周波数を通さないBPF2を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。さらに、x軸方向にグランド電流が流れないよう、第1の周波数を通さず、第2の周波数を通すBPF3を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。そのため、第1の状態では、第2のアンテナ23dが第1の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D21dと、第2のアンテナ23dが第2の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D22dとが流れる方向は、何れもy軸方向になる。
第1の状態について、図6の(a)を用いて説明する。図6の(a)に示すように、第7の基板21d1のy軸方向に沿った長さは、第1の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL21dより短く、第2の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL22dより長い。そのため、上述した実施形態と同様、第1の周波数を通し、第2の周波数を通さないBPF2を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。さらに、x軸方向にグランド電流が流れないよう、第1の周波数を通さず、第2の周波数を通すBPF3を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。そのため、第1の状態では、第2のアンテナ23dが第1の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D21dと、第2のアンテナ23dが第2の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D22dとが流れる方向は、何れもy軸方向になる。
(第2の状態)
第2の状態について、図6の(b)を用いて説明する。図6の(b)に示すように、第7の基板21d1のx軸方向に沿った長さは、第1の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL21dより短く、第2の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL22dより長い。そのため、上述した実施形態と同様、第1の周波数を通し、第2の周波数を通さないBPF5を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。さらに、y軸方向にグランド電流が流れないよう、第1の周波数を通さず、第2の周波数を通すBPF4を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。そのため、第2の状態では、第2のアンテナ23dが第1の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D21dと、第2のアンテナ23dが第2の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D22dとが流れる方向は、何れもx軸方向になる。
第2の状態について、図6の(b)を用いて説明する。図6の(b)に示すように、第7の基板21d1のx軸方向に沿った長さは、第1の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL21dより短く、第2の周波数に対応する波長の1/4の長さであるL22dより長い。そのため、上述した実施形態と同様、第1の周波数を通し、第2の周波数を通さないBPF5を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。さらに、y軸方向にグランド電流が流れないよう、第1の周波数を通さず、第2の周波数を通すBPF4を介して、第7の基板21d1および第8の基板21d2を接続する。そのため、第2の状態では、第2のアンテナ23dが第1の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D21dと、第2のアンテナ23dが第2の周波数で通信する場合に流れるグランド電流D22dとが流れる方向は、何れもx軸方向になる。
(アンテナ装置1dの動作)
アンテナ装置1dが動作した場合について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態3に係るアンテナ装置1dを示す図である。なお、上述したように、第1の基板11dでは、グランド電流D13dの流れる主方向はz軸方向である。
アンテナ装置1dが動作した場合について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態3に係るアンテナ装置1dを示す図である。なお、上述したように、第1の基板11dでは、グランド電流D13dの流れる主方向はz軸方向である。
まず、第2の筐体20dを、y軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合について、図7の(a)を用いて説明する。図7の(a)は、アンテナ装置1dの一動作を示す図である。図7の(a)に示すように、第2の筐体20dを、y軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合、第2の基板21dを、第1の状態に切り替える。こうすることにより、第2の筐体20dを、y軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合であっても、グランド電流D13dの流れる方向は、グランド電流D23dの流れる方向に直角になる。
次に、第2の筐体20dを、z軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合について、図7の(b)を用いて説明する。図7の(b)は、アンテナ装置1dの他の動作を示す図である。図7の(b)に示すように、第2の筐体20dを、z軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合、第2の基板21dを、第1の状態に切り替える。こうすることにより、第2の筐体20dを、z軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合であっても、グランド電流D13dの流れる方向は、グランド電流D23dの流れる方向に直角になる。
続いて、第2の筐体20dを、x軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合について、図7の(c)を用いて説明する。図7の(c)は、アンテナ装置1dのさらに他の動作を示す図である。図7の(c)に示すように、第2の筐体20dを、x軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合、第2の基板21dを、第2の状態に切り替える。こうすることにより、第2の筐体20dを、x軸に平行な回転軸を中心に回転させた場合であっても、グランド電流D13dの流れる方向は、グランド電流D23dの流れる方向に直角になる。
なお、第2の筐体20dを、第2の筐体20dの中心を通るz軸を中心に回転させた場合、第1の状態に切り替えるように説明したが、第2の状態に切り替えてもよい。この構成について、図7の(d)を用いて説明する。図7の(d)は、アンテナ装置1dのさらに他の動作を示す図である。図7の(d)に示すように、第2の筐体20dを、第2の筐体20dの中心を通るx軸を中心に回転させる場合、第2の基板21dを、第2の状態に切り替える。こうすることにより、第2の筐体20dを、第2の筐体20dの中心を通るx軸を中心に回転させた場合であっても、グランド電流D13dの流れる方向は、グランド電流D23dの流れる方向に直角になる。
このように、本実施形態に係るアンテナ装置1dでは、第2のアンテナ23dが第1の周波数で給電される場合に第2の基板21dのグランドを流れる高周波電流の主方向、および第2のアンテナが第2の周波数で給電される場合に第2の基板21dのグランドを流れる高周波電流の主方向は、y軸方向またはx軸方向である。そのため、第2の基板21dが、x軸、y軸、およびz軸の何れの軸に平行な回転軸を中心に回転しても、第1の基板11dと第2の基板21dとをそれぞれ流れるグランド電流の方向を、互いに直角にすることができる。そのため、アンテナ装置1dでは、第2の基板21dがx軸、y軸、およびz軸の何れの軸に平行な回転軸を中心に回転する場合であっても、第1のアンテナ13dおよび第2のアンテナ23dとの間の相互干渉を低減することができる。
なお、本実施形態における2つのBPF(第3のフィルタ)は、それぞれ、共振周波数が互いに異なる2つのBPFを備えていたが、本実施形態における2つのBPFはこの構成に限定されない。例えば、本実施形態における2つのBPFは、2つのBPFのそれぞれを構成する定数を変化させ、上述したBPF2およびBPF4(または、BPF3およびBPF5)の何れかの共振周波数に切り替え可能な構成であってもよい。このような構成であっても、上述した動作と同様の動作を行うことができるので、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るアンテナ装置(1、1b〜1d)は、地導体を有する第1の基板(11、11b〜11d)と、上記第1の基板から給電される第1のアンテナ(13〜13d)と、地導体を有する第2の基板(21、21b〜21d)と、上記第2の基板から給電される第2のアンテナ(23、23b〜23d)と、を備え、上記第1の基板の主面と上記第2の基板の主面とのなす角が直角になるように配置され、上記第1のアンテナが給電されているときに第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第2の基板の主面の垂線に平行な第1の方向(z軸方向)である。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第1のアンテナが給電されているときに第1の基板の地導体を流れる高周波電流の方向は、第2のアンテナが給電されているときに第2の基板の地導体を流れる高周波電流の方向に直角になるため、第1のアンテナおよび第2のアンテナとの間の相互干渉を従来に比べて低減することができる。
本発明の態様1に係るアンテナ装置(1、1b〜1d)は、地導体を有する第1の基板(11、11b〜11d)と、上記第1の基板から給電される第1のアンテナ(13〜13d)と、地導体を有する第2の基板(21、21b〜21d)と、上記第2の基板から給電される第2のアンテナ(23、23b〜23d)と、を備え、上記第1の基板の主面と上記第2の基板の主面とのなす角が直角になるように配置され、上記第1のアンテナが給電されているときに第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第2の基板の主面の垂線に平行な第1の方向(z軸方向)である。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第1のアンテナが給電されているときに第1の基板の地導体を流れる高周波電流の方向は、第2のアンテナが給電されているときに第2の基板の地導体を流れる高周波電流の方向に直角になるため、第1のアンテナおよび第2のアンテナとの間の相互干渉を従来に比べて低減することができる。
本発明の態様2に係るアンテナ装置(1a)は、地導体を有する第1の基板(11a)と、上記第1の基板から給電される第1のアンテナ(13a)と、地導体を有する第2の基板(21a)と、上記第2の基板から給電される第2のアンテナ(23a)と、を備え、上記第1の基板の主面と上記第2の基板の主面とのなす角が直角になるように配置され、上記第1のアンテナおよび上記第2のアンテナは、それぞれ第1の周波数、および当該第1の周波数より高い周波数である第2の周波数で共振し、上記第1のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合に上記第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第2の基板の主面の垂線に平行な第1の方向であり、上記第2のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合に上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の基板の主面の垂線に平行な第2の方向である。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、複数の周波数で通信する場合であっても、第1の基板の地導体を流れる高周波電流の方向は、第2の基板の地導体を流れる高周波電流の方向に直角になるため、第1のアンテナおよび第2のアンテナとの間の相互干渉を低減することができる。
本発明の態様3に係るアンテナ装置は、上記態様1または2において、地導体を流れる高周波電流の主方向に沿った上記第1の基板の長さは、上記第1のアンテナの使用周波数に対応する波長の1/4の長さであってもよい。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、より好適に、第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向を、第1の方向に調整することができる。
本発明の態様4に係るアンテナ装置(1b)は、上記態様1または3において、上記第1のアンテナ(13b)および上記第2のアンテナ(23b)は、それぞれ第1の周波数、および当該第1の周波数より低い周波数である第2の周波数で共振し、上記第1のアンテナが上記第1の周波数で通信する場合における、上記第1の基板(11b)の地導体を流れる高周波電流の主方向、および上記第1のアンテナが上記第2の周波数で通信する場合における、上記第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の方向であり、上記第2の基板は、上記第1の方向に平行な回転軸を中心に回転するようになっていてもよい。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第2の基板が、第1の方向と平行な回転軸を中心に回転する場合であっても、第1の基板の地導体を流れる高周波電流の方向は、第2の基板の地導体を流れる高周波電流の方向に直角になるため、第1のアンテナおよび第2のアンテナとの間の相互干渉を低減することができる。
本発明の態様5に係るアンテナ装置は、上記態様4において、上記第1の基板における地導体は、上記第1の方向に沿って複数の地導体に分離されており、上記第1の基板において分離された複数の地導体は、上記第1の周波数の高周波電流を通し、上記第2の周波数の高周波電流を通さない第1のフィルタ(BPF)を介して互いに接続されていてもよい。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第1のアンテナが第1の周波数で給電される場合に第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向、および第1のアンテナが第2の周波数で給電される場合に第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向が、第1の方向になる構成を容易に実現することができる。
本発明の態様6に係るアンテナ装置(1c)は、上記態様4または5において、上記第2のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向、および上記第2のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の基板の主面の垂線に平行な第2の方向(x軸方向)および上記第1の方向の双方に直角な方向(y軸方向)であり、上記第2の基板は、更に、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な回転軸(y軸)を中心に回転するようになっていてもよい。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第2の基板が、第1の方向および第2の方向に直角な回転軸を中心に回転する場合であっても、第1の基板の地導体を流れる高周波電流の方向は、第2の基板の地導体を流れる高周波電流の方向に直角になるため、第1のアンテナおよび第2のアンテナとの間の相互干渉を低減することができる。
本発明の態様7に係るアンテナ装置は、上記態様6において、上記第2の基板における地導体は、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な方向に沿って複数の地導体に分離されており、上記第2の基板において分離された複数の地導体は、上記第1の周波数の高周波電流を通し、上記第2の周波数の高周波電流を通さない第2のフィルタを介して接続されていてもよい。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第2のアンテナが第1の周波数で給電される場合に第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向、および第2のアンテナが第2の周波数で給電される場合に第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向が、第1の方向および第2の方向の双方に直角な方向になる構成を容易に実現することができる。
本発明の態様8に係るアンテナ装置(1d)は、上記態様4または5において、上記第2のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向、および上記第2のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の方向および上記第1の基板の主面の垂線に平行な第2の方向の双方に直角な方向、または上記第2の方向であり、上記第2の基板は、更に、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な回転軸、および、上記第2の方向に平行な回転軸を中心に回転するようになっていてもよい。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第1の方向および第2の方向の双方に直角な回転軸、および、上記第2の方向に平行な回転軸を中心に回転する場合であっても、第1の基板の地導体を流れる高周波電流の方向は、第2の基板の地導体を流れる高周波電流の方向に直角になるため、第1のアンテナおよび第2のアンテナとの間の相互干渉を低減することができる。
本発明の態様9に係るアンテナ装置は、上記態様8において、上記第2の基板における地導体は、上記第2の方向と、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な方向とに沿って複数の地導体に分離されており、上記第2の基板において分離された複数の地導体は、上記第2の方向と、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な方向とに沿って、それぞれ、上記第1の周波数の高周波電流を通し、上記第2の周波数の高周波電流を通さないフィルタ、および、上記第2の周波数の高周波電流を通し、上記第1の周波数の高周波電流を通さないフィルタの何れかに切り替え可能な第3のフィルタによって接続され、上記第3のフィルタは、上記第2の基板が回転する回転軸に応じて切り替わってもよい。上記の構成によれば、本態様に係るアンテナ装置では、第2の基板が回転する回転軸に応じて、第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向を切り替えるので、第1の基板の地導体を流れる高周波電流の方向が、第2の基板の地導体を流れる高周波電流の方向に直角になる構成を容易に実現することができる。
本発明の態様10に係るアンテナ装置(1b〜1d)は、上記態様1〜9の何れかにおいて、上記第1の基板を胴体に備え、上記第2の基板を頭部に備えた人型ロボットであってもよい。上記の構成によれば、上記各態様に係るアンテナ装置として機能する人型ロボットを実現できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、1a、1b、1c、1d アンテナ装置 11、11a、11b、11c、11d 第1の基板 13、13a、13b、13c、13d 第1のアンテナ 21、21a、21b、21c、21d 第2の基板 23、23a、23b、23c、23d 第2のアンテナ 1、2、3、4、5 BPF(フィルタ)
Claims (9)
- 地導体を有する第1の基板と、
上記第1の基板から給電される第1のアンテナと、
地導体を有する第2の基板と、
上記第2の基板から給電される第2のアンテナと、を備え、
上記第1の基板の主面と上記第2の基板の主面とのなす角が直角になるように配置され、
上記第1のアンテナが給電されているときに第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第2の基板の主面の垂線に平行な第1の方向である、ことを特徴とするアンテナ装置。 - 地導体を有する第1の基板と、
上記第1の基板から給電される第1のアンテナと、
地導体を有する第2の基板と、
上記第2の基板から給電される第2のアンテナと、を備え、
上記第1の基板の主面と上記第2の基板の主面とのなす角が直角になるように配置され、
上記第1のアンテナおよび上記第2のアンテナは、それぞれ第1の周波数、および当該第1の周波数より高い周波数である第2の周波数で共振し、
上記第1のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合に上記第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第2の基板の主面の垂線に平行な第1の方向であり、
上記第2のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合に上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の基板の主面の垂線に平行な第2の方向である、ことを特徴とするアンテナ装置。 - 上記第1のアンテナおよび上記第2のアンテナは、それぞれ第1の周波数、および当該第1の周波数より高い周波数である第2の周波数で共振し、
上記第1のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合における、上記第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向、および上記第1のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合における、上記第1の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の方向であり、
上記第2の基板は、上記第1の方向に平行な回転軸を中心に回転するようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 上記第1の基板における地導体は、上記第1の方向に沿って複数の地導体に分離されており、
上記第1の基板において分離された複数の地導体は、上記第1の周波数の高周波電流を通し、上記第2の周波数の高周波電流を通さない第1のフィルタを介して互いに接続されている、ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。 - 上記第2のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向、および上記第2のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の基板の主面の垂線に平行な第2の方向および上記第1の方向の双方に直角な方向であり、
上記第2の基板は、更に、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な回転軸を中心に回転するようになっている、ことを特徴とする請求項3または4に記載のアンテナ装置。 - 上記第2の基板における地導体は、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な方向に沿って複数の地導体に分離されており、
上記第2の基板において分離された複数の地導体は、上記第1の周波数の高周波電流を通し、上記第2の周波数の高周波電流を通さない第2のフィルタを介して接続されている、ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。 - 上記第2のアンテナが上記第1の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向、および上記第2のアンテナが上記第2の周波数で給電される場合における、上記第2の基板の地導体を流れる高周波電流の主方向は、上記第1の方向および上記第1の基板の主面の垂線に平行な第2の方向の双方に直角な方向、または上記第2の方向であり、
上記第2の基板は、更に、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な回転軸、および、上記第2の方向に平行な回転軸を中心に回転するようになっている、ことを特徴とする請求項3または4に記載のアンテナ装置。 - 上記第2の基板における地導体は、上記第2の方向と、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な方向とに沿って複数の地導体に分離されており、
上記第2の基板において分離された複数の地導体は、上記第2の方向と、上記第1の方向および上記第2の方向の双方に直角な方向とに沿って、それぞれ、上記第1の周波数の高周波電流を通し、上記第2の周波数の高周波電流を通さないフィルタ、および、上記第2の周波数の高周波電流を通し、上記第1の周波数の高周波電流を通さないフィルタの何れかに切り替え可能な第3のフィルタによって接続され、
上記第3のフィルタは、上記第2の基板が回転する回転軸に応じて切り替わることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置。 - 上記第1の基板を胴体に備え、上記第2の基板を頭部に備えた人型ロボットであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のアンテナ装置。
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