以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による撮像設定装置10の構成を示している。図1に示すように、撮像設定装置10は、生成部100と、出力部101と、入力部102と、記憶部103と、算出部104と、表示部105とを有する。
生成部100は、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する。出力部101は、第1の値を撮像装置20に出力する。入力部102は、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値と、第1の値が撮像装置20の撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データとを撮像装置20から入力する。第2の値は、撮像部に設定された第1の値に連動して変化する。また、入力部102は、第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データを撮像装置20から入力する。
記憶部103は、第1の制御パラメータの第3の値と第2の制御パラメータの第4の値とを記憶する。算出部104は、第1の値と第3の値との第1の差分と、第2の値と第4の値との第2の差分とを算出する。表示部105は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。
例えば、生成部100と算出部104との機能は、これらの動作を規定する命令を含むプログラムを、撮像設定装置10のコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。また、このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により撮像設定装置10に伝送されることで撮像設定装置10に入力されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
次に、図2を参照して、撮像設定装置10の動作を説明する。図2は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置10の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、生成部100は、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する(ステップS100)。第1の制御パラメータは、ユーザによって値が設定される制御パラメータである。例えば、第1の制御パラメータは、露出に関するパラメータである。例えば、絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される絞り優先モードでは、第1の制御パラメータは絞りである。第1の値が生成された後、出力部101は、生成部100によって生成された第1の値を撮像装置20に出力する(ステップS105)。
第1の値が出力された後、入力部102は、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像部に設定された第1の値に連動して変化する第2の値を撮像装置20から入力する(ステップS110)。例えば、第2の制御パラメータは、露出に関するパラメータである。例えば、絞り優先モードでは、第2の制御パラメータはシャッタースピードである。第2の値が入力された後、入力部102は、第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データを撮像装置20から入力する(ステップS115)。
第1の画像データが入力された後、算出部104は、第1の値と第1の制御パラメータの第3の値との第1の差分と、第2の値と第2の制御パラメータの第4の値との第2の差分とを算出する(ステップS120)。例えば、第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた第1の制御パラメータの値である。あるいは、第3の値は、第1の制御パラメータの値として推奨される推奨値である。例えば、第4の値は、第2の値が撮像部に設定される前に第2の制御パラメータの値として撮像部に設定された設定値である。あるいは、第4の値は、第2の制御パラメータの値として推奨される推奨値である。第4の値は、撮像部に設定された第3の値に連動して第2の制御パラメータの値として撮像部に設定された設定値であってもよい。ステップS120では、算出部104は、記憶部103から第3の値と第4の値とを読み出す。また、ステップS120では、算出部104は、記憶部103から読み出された第3の値および第4の値と、撮像装置20から入力された第1の値および第2の値とを用いて第1の差分と第2の差分とを算出する。
第1の差分と第2の差分とが算出された後、表示部105は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する(ステップS125)。第1の差分情報と第2の差分情報とが図示された後、表示部105は、入力部102によって入力された第1の画像データに基づく画像を表示する(ステップS130)。
ステップS115の処理が行われた後、ステップS110の処理が行われてもよい。また、ステップS130の処理が行われた後、ステップS125の処理が行われてもよい。また、ステップS120の処理が行われる前にステップS130の処理が行われてもよい。
本実施形態によれば、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する生成部100と、第1の値を撮像装置20に出力する出力部101と、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像装置20の撮像部に設定された第1の値に連動して変化する第2の値と、第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データとを撮像装置20から入力する入力部102と、第1の制御パラメータの第3の値と第2の制御パラメータの第4の値とを記憶する記憶部103と、第1の値と第3の値との第1の差分と、第2の値と第4の値との第2の差分とを算出する算出部104と、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示し、第1の画像データに基づく画像を表示する表示部105と、を有する撮像設定装置10が構成される。
また、本実施形態によれば、生成部100が、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する生成ステップ(ステップS100)と、出力部101が、第1の値を撮像装置20に出力する出力ステップ(ステップS105)と、入力部102が、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像装置20の撮像部に設定された第1の値に連動して変化する第2の値を撮像装置20から入力する第1の入力ステップ(ステップS110)と、入力部102が、第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された画像データを撮像装置20から入力する第2の入力ステップ(ステップS115)と、算出部104が、第1の値と第1の制御パラメータの第3の値との第1の差分と、第2の値と第2の制御パラメータの第4の値との第2の差分とを算出する算出ステップ(ステップS120)と、表示部105が、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する第1の表示ステップ(ステップS125)と、表示部105が、画像データに基づく画像を表示する第2の表示ステップ(ステップS130)と、を有する撮像設定方法が構成される。
また、本実施形態によれば、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する生成ステップ(ステップS100)と、出力部101によって、第1の値を撮像装置20に出力する出力ステップ(ステップS105)と、入力部102によって、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像装置20の撮像部に設定された第1の値に連動して変化する第2の値を撮像装置20から入力する第1の入力ステップ(ステップS110)と、入力部102によって、第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された画像データを撮像装置20から入力する第2の入力ステップ(ステップS115)と、第1の値と第1の制御パラメータの第3の値との第1の差分と、第2の値と第2の制御パラメータの第4の値との第2の差分とを算出する算出ステップ(ステップS120)と、表示部105によって、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する第1の表示ステップ(ステップS125)と、表示部105によって、画像データに基づく画像を表示する第2の表示ステップ(ステップS130)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムが構成される。
本実施形態では、第1の制御パラメータの第1の差分情報と、第1の制御パラメータに連動する第2の制御パラメータの第2の差分情報とが表示される。これによって、互いに連動する複数の制御パラメータの状態を把握しやすくすることができる。ユーザは、どの制御パラメータが互いに連動するのかを把握しやすい。
次に、本実施形態の具体的な例を説明する。
(第1の例)
図3は、撮像設定装置10の具体的な例である撮像設定装置11の構成を示している。図3に示すように、撮像設定装置11は、生成部100と、出力部101と、入力部102と、記憶部103と、算出部104と、表示部105と、操作部106とを有する。既に説明した構成については、説明を省略する。
操作部106は、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値の指示をユーザから受け付ける。したがって、第1の制御パラメータの第1の値は、ユーザからの指示に基づく。操作部106は、表示部105に配置されたタッチパネルであってもよい。生成部100は、操作部106が受け付けた指示に基づいて第1の値を生成する。
本例では、入力部102は、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた第1の制御パラメータの値である第3の値を入力する。また、入力部102は、第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた第2の制御パラメータの値である第4の値を撮像装置20から入力する。記憶部103は、入力部102によって入力された第3の値と第4の値とを記憶する。
本例では、入力部102は、第3の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データを撮像装置20から入力する。表示部105は、第2の画像データに基づく画像を表示する。
本例では、入力部102は、動画を構成する複数の第2の画像データまたは静止画を構成する1枚の第2の画像データを撮像装置20から入力する。表示部105は、複数の第2の画像データに基づく動画を表示する。あるいは、表示部105は、1枚の第2の画像データに基づく静止画を表示する。
本例では、入力部102は、第2の値と、第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された、動画を構成する複数の第1の画像データとを撮像装置20から入力する。表示部105は、第1の差分情報と第2の差分情報とを図示し、複数の第1の画像データに基づく動画を表示する。
本例では、複数のモードのいずれかが撮像部に設定される。撮像部に設定されるモードを切り替えることが可能である。本例では、絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される絞り優先モードが撮像部に設定される。本例では、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとは、露出に関するパラメータである。絞り優先モードでは、第1の制御パラメータは絞りであり、第2の制御パラメータはシャッタースピードである。
本例では、第1の制御パラメータの第1の値は絞りの設定値である。第2の制御パラメータの第2の値はシャッタースピードの設定値である。第1の制御パラメータの第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値である。第2の制御パラメータの第4の値は、第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値である。
図4を参照して、撮像設定装置11の動作を説明する。図4は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置11の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、入力部102は、第1の制御パラメータである絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値(第3の値)を入力する。また、入力部102は、第2の制御パラメータであるシャッタースピードの設定値(第2の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値(第4の値)を撮像装置20から入力する(ステップS200)。
設定値が入力された後、記憶部103は、入力部102によって入力された絞りの設定値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)とを基準値として記憶する(ステップS205)。絞りの基準値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とは、互いに関連付けられて記憶されていてもよい。
基準値が記憶された後、入力部102は、絞りの基準値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データを撮像装置20から入力する(ステップS210)。例えば、ステップS210では、入力部102は、動画を構成する複数の第2の画像データまたは静止画を構成する1枚の第2の画像データを撮像装置20から入力する。
第2の画像データが入力された後、表示部105は、入力部102によって入力された第2の画像データに基づく画像を表示する(ステップS215)。例えば、ステップS215では、表示部105は、複数の第2の画像データに基づく動画を表示する。あるいは、ステップS215では、表示部105は、1枚の第2の画像データに基づく静止画を表示する。
画像が表示された後、生成部100は、絞りの設定値(第1の値)を生成する(ステップS220)。ステップS220は図2のステップS100に対応する。
絞りの設定値(第1の値)が生成された後、出力部101は、生成部100によって生成された絞りの設定値(第1の値)を撮像装置20に出力する(ステップS225)。ステップS225は図2のステップS105に対応する。
絞りの設定値(第1の値)が出力された後、入力部102は、撮像部に設定された絞りの設定値(第1の値)と、その絞りの設定値(第1の値)に連動して変化するシャッタースピードの設定値(第2の値)とを撮像装置20から入力する(ステップS230)。ステップS230は図2のステップS110に対応する。絞りの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力される代わりに、ステップS220で生成された絞りの設定値(第1の値)が記憶部103に記憶されてもよい。絞りの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力されることによって、実際に撮像装置20に設定された値に基づいて処理が行われる。
設定値が入力された後、入力部102は、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データを撮像装置20から入力する(ステップS235)。例えば、ステップS235では、入力部102は、動画を構成する複数の第1の画像データを撮像装置20から入力する。入力部102は、静止画を構成する1枚の第1の画像データを撮像装置20から入力してもよい。ステップS235は図2のステップS115に対応する。
第1の画像データが入力された後、算出部104は、撮像装置20から入力された絞りの設定値(第1の値)と、記憶部103に記憶されている絞りの基準値(第3の値)との第1の差分を算出する。また、算出部104は、撮像装置20から入力されたシャッタースピードの設定値(第2の値)と、記憶部103に記憶されているシャッタースピードの基準値(第4の値)との第2の差分を算出する(ステップS240)。ステップS240は図2のステップS120に対応する。
第1の差分と第2の差分とが算出された後、表示部105は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する(ステップS245)。ステップS245は図2のステップS125に対応する。
第1の差分情報と第2の差分情報とが図示された後、表示部105は、入力部102によって入力された第1の画像データに基づく画像を表示する(ステップS250)。例えば、ステップS250では、表示部105は、複数の第1の画像データに基づく動画を表示する。表示部105は、静止画を構成する1枚の第1の画像データに基づく静止画を表示してもよい。ステップS250は図2のステップS130に対応する。
ステップS220からステップS250の処理が繰り返し行われてもよい。つまり、絞りの設定値が繰り返し更新され、それに応じて画像が更新されてもよい。
ステップS200からステップS215の少なくともいずれかの処理は、任意である。つまり、ステップS200からステップS215の少なくともいずれかの処理が行われなくてもよい。
ステップS200とステップS205との処理が行われる代わりに、ユーザが絞りの設定値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)とを知り、それらを撮像設定装置11に入力してもよい。
ステップS200またはステップS205の処理が行われる前にステップS210またはステップS215の処理が行われてもよい。また、ステップS220からステップS250の少なくともいずれかの処理が行われた後にステップS210とステップS215との処理が行われてもよい。
ステップS235の処理が行われた後、ステップS230の処理が行われてもよい。また、ステップS250の処理が行われた後、ステップS245の処理が行われてもよい。また、ステップS240の処理が行われる前にステップS250の処理が行われてもよい。
撮像装置20は、第1の画像データと第2の画像データとを同時に撮像設定装置11に出力してもよい。例えば、撮像装置20は、第1の画像データを生成する第1の撮像部と、第2の画像データを生成する第2の撮像部とを有していてもよい。あるいは、撮像装置20は、1フレーム毎に交互に第1の画像データと第2の画像データとを出力してもよい。
図5は、表示部105の画面の第1の例を示している。表示部105は、領域120と、領域130と、画像領域140とを表示する。第1の制御パラメータの第1の差分情報が領域120に表示される。具体的には、絞りの第1の差分情報が領域120に表示される。第2の制御パラメータの第2の差分情報が領域130に表示される。具体的には、シャッタースピードの第2の差分情報が領域130に表示される。撮像装置20から入力された画像データに基づく画像が画像領域140に表示される。
領域120と、領域130との形状は、縦方向に細長い長方形である。領域120と、領域130とは、画像領域140の左側に配置されている。領域120は、画像領域140に隣接している。領域130は、領域120に隣接している。図5に示すように、領域120と領域130とが隣接していることが望ましい。
表示部105は、絞りの第1の差分情報を示す図形である矢印121と、絞りの設定値を示す図形である円122とを領域120に表示する。つまり、表示部105は、矢印121によって第1の差分情報を表示する。円122は矢印121の頭の位置に表示される。
領域120の範囲は、撮像部に設定可能な絞りの値の範囲に対応する。領域120において、より上側の位置が、露出がより大きな設定値に対応する。領域120の上端は、撮像部に設定可能な絞りの値の最小値に対応する。また、領域120において、より下側の位置が、露出がより小さな設定値に対応する。領域120の下端は、撮像部に設定可能な絞りの値の最大値に対応する。露出が大きくなるほど、絞りは大きくなるが、絞りの値(F値)は小さくなる。入力部102は、撮像部に設定可能な絞りの値の最大値と最小値とを撮像装置20から入力してもよい。また、記憶部103は、撮像部に設定可能な絞りの値の最大値と最小値とを記憶してもよい。
矢印121の頭の位置は、絞りの設定値(第1の値)に対応する。矢印121の尾の位置は、絞りの基準値(第3の値)に対応する。例えば、絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前、円122は矢印121の尾の位置に表示され、矢印121は表示されていない。絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前の円122が破線で示されている。矢印121の長さは、絞りの設定値(第1の値)と絞りの基準値(第3の値)との差分の大きさを示している。表示部105は、円122によって、絞りの設定値(第1の値)または絞りの基準値(第3の値)を図示する。
円122は移動可能である。ユーザは、操作部106を操作することによって、円122を移動させる。これによって、操作部106は、絞りの設定値(第1の値)の指示をユーザから受け付ける。円122の移動に応じて矢印121が表示される。操作部106は、円122の位置の情報を生成部100に出力する。生成部100は、円122の位置に対応する絞りの設定値(第1の値)を生成する。操作部106は、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとのうち第1の制御パラメータに関する円122の移動に係る指示のみを受け付ける。操作部106は、第2の制御パラメータに関する円132の移動に係る指示を受け付けない。
表示部105は、シャッタースピードの第2の差分情報を示す図形である矢印131と、シャッタースピードの設定値を示す図形である円132とを領域130に表示する。つまり、表示部105は、矢印131によって第2の差分情報を表示する。円132は矢印131の頭の位置に表示される。
領域130の範囲は、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の範囲に対応する。領域130において、より上側の位置が、露出がより大きな設定値に対応する。領域130の上端は、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最大値(最も遅い値)に対応する。また、領域130において、より下側の位置が、露出がより小さな設定値に対応する。領域130の下端は、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最小値(最も速い値)に対応する。入力部102は、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最大値と最小値とを撮像装置20から入力してもよい。また、記憶部103は、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最大値と最小値とを記憶してもよい。
矢印131の頭の位置は、シャッタースピードの設定値(第2の値)に対応する。矢印131の尾の位置は、シャッタースピードの基準値(第4の値)に対応する。例えば、シャッタースピードの設定値(第2の値)が撮像部に設定される前、円132は矢印131の尾の位置に表示され、矢印131は表示されていない。シャッタースピードの設定値(第2の値)が撮像部に設定される前の円132が破線で示されている。矢印131の長さは、シャッタースピードの設定値(第2の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)との差分の大きさを示している。表示部105は、円132によって、シャッタースピードの設定値(第2の値)またはシャッタースピードの基準値(第4の値)を図示する。
ユーザが円122を移動させた後、入力部102は、シャッタースピードの設定値(第2の値)を撮像装置20から入力する。表示部105は、領域130においてシャッタースピードの設定値(第2の値)に対応する位置に円132を表示する。これによって、円132が移動する。また、表示部105は、矢印131を表示する。
例えば、領域120と領域130との長さは等しい。つまり、表示部105は、撮像部に設定可能な絞りの値の範囲と、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の範囲とを同一のスケールで表示する。
表示部105は、第1の表示形態で矢印121を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で矢印131を表示してもよい。例えば、矢印121と矢印131とが異なる色で表示されてもよい。矢印121と矢印131とが異なる明るさで表示されてもよい。矢印121の模様と矢印131の模様とが異なっていてもよい。第1の差分情報を示す図形の種類と、第2の差分情報を示す図形の種類とが異なっていてもよい。これによって、ユーザは、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとを識別しやすい。
表示部105は、第1の表示形態で領域120を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で領域130を表示してもよい。すなわち、表示部105は、第1の表示形態で表示された領域120に矢印121を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で表示された領域130に矢印131を表示してもよい。例えば、領域120と領域130とが異なる色で表示されてもよい。領域120と領域130とが異なる明るさで表示されてもよい。領域120の模様と領域130の模様とが異なっていてもよい。
領域120と領域130とが1つの領域であってもよい。つまり、表示部105は、第1の差分情報と第2の差分情報とを同一の領域に表示してもよい。
ユーザは、矢印121が示す第1の差分情報に応じて、矢印131が示す第2の差分情報を把握することができる。つまり、ユーザは、絞りの値とシャッタースピードの値とが互いに連動することを視覚的に把握することができる。さらに、ユーザは、絞りの値の変化量に応じたシャッタースピードの値の変化量を視覚的に把握することができる。
また、ユーザは、円122が示す絞りの値と、円132が示すシャッタースピードの値とを視覚的に把握することができる。例えば、ユーザは、絞りの設定値(第1の値)に対応するシャッタースピードの設定値(第2の値)を視覚的に把握することができる。
したがって、ユーザは、互いに連動する複数の制御パラメータの関係を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、複数の制御パラメータの調整方法を学習することができる。
表示部105は、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。また、表示部105は、絞りの基準値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示する。
画像142は画像141に重なっている。画像141と画像142とが、互いに重ならないように表示されてもよい。
ユーザは、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とが反映された画像141の状態を確認することができる。つまり、ユーザは、絞りとシャッタースピードとの設定値が変更された後の画像141の状態を確認することができる。また、ユーザは、絞りの基準値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とが反映された画像142の状態を確認することができる。つまり、ユーザは、絞りとシャッタースピードとの設定値が変更される前の画像142の状態を確認することができる。
表示部105は、画像142を表示しなくてもよい。ユーザは、絞りとシャッタースピードとの設定値が変更された後の画像141を参考にして、露出の状態を判断することができる。
図6は、表示部105の画面の第2の例を示している。図6では、円122と円132とが表示されていない。例えば、ユーザは、矢印121の頭の位置を移動させることによって、絞りの値を設定する。これ以外については、図6は図5と同様である。ユーザは、矢印121の頭と尾とのそれぞれの位置によって、絞りの設定値(第1の値)と絞りの基準値(第3の値)とを把握することができる。また、ユーザは、矢印131の頭と尾とのそれぞれの位置によって、シャッタースピードの設定値(第2の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とを把握することができる。
図7は、表示部105の画面の第3の例を示している。図7では、領域120と、領域130との形状は、横方向に細長い長方形である。領域120と、領域130とは、画像領域140の上側に配置されている。
表示部105は、第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示してもよい。
図8は、表示部105の画面の第4の例を示している。表示部105は、画像領域140を表示する。絞りの第1の差分情報と、シャッタースピードの第2の差分情報と、撮像装置20から入力された画像データに基づく画像とが画像領域140に表示される。画像領域140は、第1の差分情報を表示する第1の領域であると同時に、第2の差分情報を表示する第2の領域である。
表示部105は、絞りの設定値(第1の値)を示す円150と、絞りの基準値(第3の値)を示す円151と、撮像部に設定可能な絞りの値の最大値を示す円152と、撮像部に設定可能な絞りの値の最小値を示す円153とを表示する。円150と、円151と、円152と、円153との中心の位置は同一である。
円152から円153までの範囲が、撮像部に設定可能な絞りの値の範囲に対応する。円150から円151までの範囲が、絞りに関する第1の差分に対応する。つまり、円150と円151とは、第1の差分情報に対応する。
円150の大きさは変更可能である。ユーザは、操作部106を操作することによって、円150の大きさを変化させる。これによって、操作部106は、絞りの設定値(第1の値)の指示をユーザから受け付ける。操作部106は、円150の位置の情報を生成部100に出力する。生成部100は、円150の位置に対応する絞りの設定値(第1の値)を生成する。
表示部105は、シャッタースピードの設定値(第2の値)を示す円160と、シャッタースピードの基準値(第4の値)を示す円161と、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最大値を示す円162と、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最小値を示す円163とを表示する。円160と、円161と、円162と、円163との中心の位置は同一である。
円162から円163までの範囲が、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の範囲に対応する。円160から円161までの範囲が、シャッタースピードに関する第2の差分に対応する。つまり、円160と円161とは、第2の差分情報に対応する。
ユーザが円150の大きさを変化させた後、入力部102は、シャッタースピードの設定値(第2の値)を撮像装置20から入力する。表示部105は、シャッタースピードの設定値(第2の値)に対応する位置に円160を表示する。
例えば、円152と円162との大きさは等しく、円153と円163との大きさは等しい。つまり、表示部105は、撮像部に設定可能な絞りの値の範囲と、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の範囲とを同一のスケールで表示する。
表示部105は、第1の表示形態で円150と円151とを表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で円160と円161とを表示してもよい。例えば、円150および円151と円160および円161とが異なる色で表示されてもよい。円150および円151と円160および円161とが異なる明るさで表示されてもよい。円150および円151の模様と円160および円161の模様とが異なっていてもよい。
表示部105は、第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示してもよい。
図9は、表示部105の画面の第5の例を示している。表示部105は、画像領域140を表示する。絞りの第1の差分情報と、シャッタースピードの第2の差分情報と、撮像装置20から入力された画像データに基づく画像とが画像領域140に表示される。画像領域140は、第1の差分情報を表示する第1の領域であると同時に、第2の差分情報を表示する第2の領域である。
表示部105は、絞りに関する図形170を表示する。図形170は、第1の差分情報を示す図形171を含む。図形171の第1の端部172は、絞りの設定値(第1の値)を示している。図形171の第2の端部173は、絞りの基準値(第3の値)を示している。
図形170の第1の端部174は、撮像部に設定可能な絞りの値の最大値を示している。図形170の第2の端部175は、撮像部に設定可能な絞りの値の最小値を示している。
図形171の大きさは変更可能である。ユーザは、操作部106を操作することによって、図形171の大きさを変化させる。図形171の第1の端部172が移動することによって、図形171の大きさが変化する。これによって、操作部106は、絞りの設定値(第1の値)の指示をユーザから受け付ける。操作部106は、図形171の第1の端部172の位置の情報を生成部100に出力する。生成部100は、図形171の第1の端部172の位置に対応する絞りの設定値(第1の値)を生成する。
表示部105は、絞りに関する図形180を表示する。図形180は、第1の差分情報を示す図形181を含む。図形181の第1の端部182は、シャッタースピードの基準値(第4の値)を示している。図形181の第2の端部183は、シャッタースピードの設定値(第2の値)を示している。
図形180の第1の端部184は、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最大値を示している。図形180の第2の端部185は、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の最小値を示している。
ユーザが図形171の大きさを変化させた後、入力部102は、シャッタースピードの設定値(第2の値)を撮像装置20から入力する。表示部105は、シャッタースピードの設定値(第2の値)に対応する位置と図形181の第2の端部183の位置とが一致するように図形181を表示する。
例えば、図形170と図形180との大きさは等しい。つまり、表示部105は、撮像部に設定可能な絞りの値の範囲と、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の範囲とを同一のスケールで表示する。
表示部105は、第1の表示形態で図形171を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で図形181を表示してもよい。例えば、図形171と図形181とが異なる色で表示されてもよい。図形171と図形181とが異なる明るさで表示されてもよい。図形171の模様と図形181の模様とが異なっていてもよい。
表示部105は、第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示してもよい。
シャッタースピードの設定値に連動して、露出が適正になるように絞りの値が設定されるシャッタースピード優先モードが撮像部に設定されてもよい。シャッタースピード優先モードが撮像部に設定された場合における撮像設定装置11の動作は、上記の動作と同様である。シャッタースピード優先モードでは、第1の制御パラメータはシャッタースピードであり、第2の制御パラメータは絞りである。
(第2の例)
図3に示す撮像設定装置11を用いて本例を説明する。本例では、記憶部103は、第3の値と、第2の制御パラメータの値として推奨される推奨値である第4の値、または第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた第2の制御パラメータの設定値である第4の値を記憶する。
本例では、複数のモードのいずれかが撮像部に設定される。撮像部に設定されるモードを切り替えることが可能である。複数のモードは、絞り優先モードとシャッタースピード優先モードとの少なくとも1つと、マニュアルモードとを含む。記憶部103は、撮像部のモードがマニュアルモードであるときに、推奨値である第4の値を記憶する。
絞り優先モードでは、絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される。絞り優先モードでは、第1の制御パラメータが絞りであり、第2の制御パラメータがシャッタースピードである。シャッタースピード優先モードでは、シャッタースピードの設定値に連動して、露出が適正になるように絞りの値が設定される。シャッタースピード優先モードでは、第1の制御パラメータがシャッタースピードであり、第2の制御パラメータが絞りである。マニュアルモードでは、ユーザの指示に基づいて絞りの値とシャッタースピードの値とが設定される。マニュアルモードでは、第1の制御パラメータが絞りとシャッタースピードとであり、第2の制御パラメータが露出である。
本例では、生成部100は、複数の制御パラメータのうち、撮像部に設定されているモードに対応する第1の制御パラメータの第1の値を生成する。例えば、絞り優先モードが設定された場合、生成部100は、絞りの第1の値を生成する。また、シャッタースピード優先モードが設定された場合、生成部100は、シャッタースピードの第1の値を生成する。また、マニュアルモードが設定された場合、生成部100は、絞りの第1の値とシャッタースピードの第1の値とを生成する。このように、生成部100は、撮像部に設定されているモードに応じて、生成する第1の制御パラメータの値を切り替える。
本例では、表示部105は、第1の差分情報を第1の領域に図示し、第4の値が推奨値である場合に、第1の表示形態で表示された、第1の領域と異なる第2の領域に第2の差分情報を図示する。また、表示部105は、第4の値が設定値である場合に、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で表示された第2の領域に第2の差分情報を図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。
あるいは、本例では、表示部105は、第1の差分情報を図示し、第4の値が推奨値である場合に第1の表示形態で第2の差分情報を図示する。また、表示部105は、第4の値が設定値である場合に、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で第2の差分情報を図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。
絞り優先モードおよびシャッタースピード優先モードでは、撮像装置20は、撮像部によって生成された画像データから環境光を判別し、その環境光に対応する露出の状態を判別する。また、撮像装置20は、露出が適正になるように、すなわち露出の値が標準露出値になるように、第2の制御パラメータの設定値を決定する。適正な露出の状態は、撮影シーン毎に異なっていてもよい。例えば人物ポートレートの撮影シーンであれば、適正露出を明るめにするなどが考えられる。これらのモードでは、露出補正によって露出を変更することが可能である。露出補正では、撮像装置20は、露出に対する、ユーザからの変更の指示を受け付ける。撮像装置20は、この指示に基づいて補正後の露出の値を決定し、決定された露出の値を撮像部に設定する。これによって、露出の状態が変更される。
本例では、マニュアルモードが撮像部に設定される。マニュアルモードでは、露出の状態に関わらず、絞りの値とシャッタースピードの値とを任意に設定することが可能である。マニュアルモードでは、露出の値が標準露出値と一致するとは限らない。本例では、露出の値が絞りの設定値とシャッタースピードの設定値とに連動する。つまり、本例では、第2の制御パラメータは、露出である。
マニュアルモードでは、第1の制御パラメータの第1の値は絞りの設定値とシャッタースピードの設定値とである。第2の制御パラメータの第2の値は露出の設定値である。第1の制御パラメータの第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値とシャッタースピードの設定値とである。第2の制御パラメータの第4の値は、露出の推奨値である、または第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた露出の設定値である。
例えば、露出の推奨値は、標準露出値である。露出の値が標準露出値に近づくように絞りまたはシャッタースピードの値を設定することによって、露出が適正になる。したがって、標準露出値が、露出の設定値として推奨される。
次に、図10を参照して、撮像設定装置11の動作を説明する。図10は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置11の動作の手順を示している。
マニュアルモードでは、絞りの値とシャッタースピードの値とを同時に設定することが可能である。これは、絞りの値とシャッタースピードの値とを時分割で設定することと同等である。このため、本例では、シャッタースピードの値が固定されている状態で絞りの値が変更される場合の動作を説明する。また、本例では、露出の第4の値が推奨値である場合の動作を説明する。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、入力部102は、第1の制御パラメータである絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値(第3の値)を入力する(ステップS300)。
絞りの設定値(第3の値)が入力された後、記憶部103は、入力部102によって入力された絞りの設定値(第3の値)を絞りの基準値(第3の値)として記憶する(ステップS305)。また、記憶部103は、標準露出値を露出の推奨値(第4の値)として予め記憶している。例えば、標準露出値はEV14である。絞りの基準値(第3の値)と露出の推奨値(第4の値)とは、互いに関連付けられて記憶されていてもよい。
絞りの基準値(第3の値)が記憶された後、生成部100は、絞りの設定値(第1の値)を生成する(ステップS310)。ステップS310は図2のステップS100に対応する。
絞りの設定値(第1の値)が生成された後、出力部101は、生成部100によって生成された絞りの設定値(第1の値)を撮像装置20に出力する(ステップS315)。ステップS315は図2のステップS105に対応する。
絞りの設定値(第1の値)が出力された後、入力部102は、撮像部に設定された絞りの設定値(第1の値)と、その絞りの設定値(第1の値)に連動して変化する露出の設定値(第2の値)とを撮像装置20から入力する(ステップS320)。ステップS320は図2のステップS110に対応する。絞りの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力される代わりに、ステップS310で生成された絞りの設定値(第1の値)が記憶部103に記憶されてもよい。絞りの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力されることによって、実際に撮像装置20に設定された値に基づいて処理が行われる。
設定値が入力された後、入力部102は、絞りの設定値(第1の値)と露出の設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データを撮像装置20から入力する(ステップS325)。例えば、ステップS325では、入力部102は、動画または静止画を構成する第1の画像データを撮像装置20から入力する。ステップS325は図2のステップS115に対応する。
第1の画像データが入力された後、算出部104は、撮像装置20から入力された絞りの設定値(第1の値)と、記憶部103に記憶されている絞りの基準値(第3の値)との第1の差分を算出する。また、算出部104は、撮像装置20から入力された露出の設定値(第2の値)と、記憶部103に記憶されている露出の推奨値(第4の値)との第2の差分を算出する(ステップS330)。ステップS330は図2のステップS120に対応する。
第1の差分と第2の差分とが算出された後、表示部105は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する(ステップS335)。ステップS335は図2のステップS125に対応する。
第1の差分情報と第2の差分情報とが図示された後、表示部105は、入力部102によって入力された第1の画像データに基づく画像を表示する(ステップS340)。例えば、ステップS340では、表示部105は、第1の画像データに基づく動画または静止画を表示する。ステップS340は図2のステップS130に対応する。
ステップS300では、入力部102は、絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前に撮像装置20に設定されていた露出の設定値(第4の値)を撮像装置20から入力してもよい。ステップS305では、記憶部103は、絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前に撮像装置20に設定されていた露出の設定値(第4の値)を記憶してもよい。
ステップS310からステップS340の処理が繰り返し行われてもよい。つまり、絞りの設定値が繰り返し更新され、それに応じて画像が更新されてもよい。また、ステップS310の処理が行われる前などのタイミングで図4のステップS210とステップS215との処理が行われてもよい。
ステップS300とステップS305との処理は、任意である。つまり、ステップS300とステップS305との処理が行われなくてもよい。ステップS300とステップS305との処理が行われる代わりに、ユーザが絞りの設定値(第3の値)を知り、絞りの設定値(第3の値)を撮像設定装置11に入力してもよい。
ステップS325の処理が行われた後、ステップS320の処理が行われてもよい。また、ステップS340の処理が行われた後、ステップS335の処理が行われてもよい。また、ステップS330の処理が行われる前にステップS340の処理が行われてもよい。
図11は、表示部105の画面の例を示している。表示部105は、領域120と、領域130と、領域190と、画像領域140とを表示する。第1の制御パラメータの第1の差分情報が領域120と領域130とに表示される。具体的には、絞りの第1の差分情報が領域120に表示される。また、シャッタースピードの第1の差分情報が領域130に表示される。第2の制御パラメータの第2の差分情報が領域190に表示される。具体的には、露出の第2の差分情報が領域190に表示される。撮像装置20から入力された画像データに基づく画像が画像領域140に表示される。
領域120と、領域130と、領域190との形状は、縦方向に細長い長方形である。領域120と、領域130と、領域190とは、画像領域140の左側に配置されている。領域120は、画像領域140に隣接している。領域130は、領域120に隣接している。領域190は、領域130に隣接している。領域120と領域130とのいずれかと領域190とが隣接していることが望ましい。
表示部105は、絞りの第1の差分情報を示す図形である矢印121と、絞りの設定値を示す図形である円122とを領域120に表示する。領域120については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、シャッタースピードの第1の差分情報を示す図形である矢印と、シャッタースピードの設定値を示す図形である円132とを領域130に表示する。本例では、シャッタースピードの値が固定されているため、矢印は領域130に表示されていない。領域130については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、露出の第2の差分情報を示す図形である矢印191と、露出の設定値を示す図形である円192とを領域190に表示する。つまり、表示部105は、矢印191によって第2の差分情報を表示する。円192は矢印191の頭の位置に表示される。
領域190の範囲は、撮像部に設定可能な露出の値の範囲に対応する。領域190において、より上側の位置が、露出がより大きくなる露出の値に対応する。領域190の上端は、撮像部に設定可能な露出の値の最大値に対応する。また、領域190において、より下側の位置が、露出がより小さくなる露出の値に対応する。領域190の下端は、撮像部に設定可能な露出の値の最小値に対応する。入力部102は、撮像部に設定可能な露出の値の最大値と最小値とを撮像装置20から入力してもよい。また、記憶部103は、撮像部に設定可能な露出の値の最大値と最小値とを記憶してもよい。
矢印191の頭の位置は、露出の設定値(第2の値)に対応する。矢印191の尾の位置は、露出の基準値(第4の値)に対応する。例えば、絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前、円192は矢印191の尾の位置に表示され、矢印191は表示されていない。絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前の円192が破線で示されている。矢印191の長さは、露出の設定値(第2の値)と露出の基準値(第4の値)との差分の大きさを示している。表示部105は、円192によって、露出の設定値(第2の値)または露出の基準値(第4の値)を図示する。
ユーザが円122を移動させた後、入力部102は、露出の設定値(第2の値)を撮像装置20から入力する。表示部105は、領域190において露出の設定値(第2の値)に対応する位置に円192を表示する。これによって、円192が移動する。また、表示部105は、矢印191を表示する。
例えば、領域120と、領域130と、領域190との長さは等しい。つまり、表示部105は、撮像部に設定可能な絞りの値の範囲と、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の範囲と、撮像部に設定可能な露出の値の範囲とを同一のスケールで表示する。
表示部105は、第1の表示形態で矢印121を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で矢印191を表示してもよい。例えば、矢印121と矢印191とが異なる色で表示されてもよい。矢印121と矢印191とが異なる明るさで表示されてもよい。矢印121の模様と矢印191の模様とが異なっていてもよい。第1の差分情報を示す図形の種類と、第2の差分情報を示す図形の種類とが異なっていてもよい。これによって、ユーザは、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとを識別しやすい。
表示部105は、第1の表示形態で領域120を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で領域190を表示してもよい。すなわち、表示部105は、第1の表示形態で表示された領域120に矢印121を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で表示された領域190に矢印191を表示してもよい。例えば、領域120と領域190とが異なる色で表示されてもよい。領域120と領域190とが異なる明るさで表示されてもよい。領域120の模様と領域190の模様とが異なっていてもよい。
領域120と、領域130と、領域190との少なくとも2つが1つの領域であってもよい。つまり、表示部105は、第1の差分情報と第2の差分情報とを同一の領域に表示してもよい。あるいは、表示部105は、複数の第1の制御パラメータに対応する複数の第1の差分情報を同一の領域に表示してもよい。
ユーザは、矢印121が示す第1の差分情報に応じて、矢印191が示す第2の差分情報を把握することができる。つまり、ユーザは、絞りの値と露出の値とが互いに連動することを視覚的に把握することができる。さらに、ユーザは、絞りの値の変化量に応じた露出の値の変化量を視覚的に把握することができる。
また、ユーザは、円122が示す絞りの値と、円192が示す露出の値とを視覚的に把握することができる。例えば、ユーザは、絞りの設定値(第1の値)に対応する露出の値(第2の値)を視覚的に把握することができる。
したがって、ユーザは、互いに連動する複数の制御パラメータの関係を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、複数の制御パラメータの調整方法を学習することができる。
本例では、ユーザは、矢印191がより短くなるように、すなわち露出の値が露出の推奨値に近づくように絞りの設定値(第1の値)を設定することによって、露出をより適正にすることができる。
露出の基準値(第4の値)が露出の推奨値である場合と、露出の基準値(第4の値)が以前の露出の設定値である場合とがある。表示部105は、第1の差分情報を領域120(第1の領域)に図示する。表示部105は、露出の基準値(第4の値)が露出の推奨値である場合に、第1の表示形態で表示された、領域120と異なる領域190(第2の領域)に第2の差分情報を図示してもよい。また、表示部105は、露出の基準値(第4の値)が露出の設定値である場合に、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で表示された領域190に第2の差分情報を図示してもよい。例えば、これらの2つの場合で領域190の色が異なる。これらの2つの場合で領域190の明るさが異なっていてもよい。これらの2つの場合で領域190の模様が異なっていてもよい。これによって、ユーザは、露出の推奨値と以前の露出の設定値とを識別しやすい。露出の基準値(第4の値)が露出の推奨値と以前の露出の設定値とのどちらであるのかを示すメッセージが表示されてもよい。
絞り優先モードまたはシャッタースピード優先モードでは、露出は常に標準露出である。このため、絞り優先モードまたはシャッタースピード優先モードでは、露出の値は推奨値である標準露出値と一致している。このとき、露出の設定値と露出の推奨値との差分は0であり、差分は一定である。
表示部105は、露出の基準値(第4の値)が露出の推奨値である場合に第1の表示形態で第2の差分情報を図示してもよい。また、表示部105は、露出の基準値(第4の値)が露出の設定値である場合に、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で第2の差分情報を図示してもよい。例えば、これらの2つの場合で矢印191が異なる色で表示されてもよい。これらの2つの場合で矢印191が異なる明るさで表示されてもよい。これらの2つの場合で矢印191の模様が異なっていてもよい。
表示部105は、絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、絞りの基準値(第3の値)が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示してもよい。
ユーザは、絞りの設定値(第1の値)が反映された画像141の状態を確認することができる。つまり、ユーザは、絞りの設定値が変更された後の画像141の状態を確認することができる。
(第3の例)
図3に示す撮像設定装置11を用いて本例を説明する。本例では、入力部102は、第1の制御パラメータの値として推奨される推奨値である第3の値を撮像装置20から入力する。記憶部103は、入力部102によって入力された第3の値と、第4の値とを記憶する。
本例では、複数のモードのいずれかが撮像部に設定される。撮像部に設定されるモードを切り替えることが可能である。本例では、絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される絞り優先モードが撮像部に設定される。本例では、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとは、露出に関するパラメータである。絞り優先モードでは、第1の制御パラメータは絞りであり、第2の制御パラメータはシャッタースピードである。
本例では、第1の制御パラメータの第1の値は絞りの設定値である。第2の制御パラメータの第2の値はシャッタースピードの設定値である。第1の制御パラメータの第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像装置20によって決定された絞りの値である。撮像装置20は、撮像部によって生成された画像データから環境光を判別し、その環境光に対応する露出の状態を判別する。また、撮像装置20は、露出が適正になるように、絞りの値を決定する。絞りの設定値を、この決定された絞りの値に設定することによって、露出が適正になる。したがって、この決定された絞りの値が、絞りの設定値として推奨される。適正な露出の状態は、撮影シーン毎に異なっていてもよい。第2の制御パラメータの第4の値は、第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値である。
図12を参照して、撮像設定装置11の動作を説明する。図12は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置11の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、入力部102は、第1の制御パラメータである絞りの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前に撮像装置20によって決定された絞りの推奨値(第3の値)を入力する。また、入力部102は、第2の制御パラメータであるシャッタースピードの設定値(第2の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値(第4の値)を撮像装置20から入力する(ステップS400)。
絞りの推奨値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)とが入力された後、記憶部103は、入力部102によって入力された絞りの推奨値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)とを基準値として記憶する(ステップS405)。絞りの推奨値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とは、互いに関連付けられて記憶されていてもよい。
基準値が記憶された後、ステップS410からステップS440の処理が行われる。ステップS410からステップS440の処理は、図4のステップS220からステップS250の処理と同様である。
ステップS410からステップS440の処理が繰り返し行われてもよい。つまり、絞りの設定値が繰り返し更新され、それに応じて画像が更新されてもよい。また、ステップS410の処理が行われる前などのタイミングで図4のステップS210とステップS215との処理が行われてもよい。
ステップS400とステップS405との処理は、任意である。つまり、ステップS400とステップS405との処理が行われなくてもよい。ステップS400とステップS405との処理が行われる代わりに、ユーザが絞りの推奨値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)とを知り、それらを撮像設定装置11に入力してもよい。
ステップS425の処理が行われた後、ステップS420の処理が行われてもよい。また、ステップS440の処理が行われた後、ステップS435の処理が行われてもよい。また、ステップS430の処理が行われる前にステップS440の処理が行われてもよい。
図13は、表示部105の画面の例を示している。表示部105は、領域120と、領域130と、画像領域140とを表示する。第1の制御パラメータの第1の差分情報が領域120に表示される。具体的には、絞りの第1の差分情報が領域120に表示される。第2の制御パラメータの第2の差分情報が領域130に表示される。具体的には、シャッタースピードの第2の差分情報が領域130に表示される。撮像装置20から入力された画像データに基づく画像が画像領域140に表示される。
表示部105は、絞りの第1の差分情報を示す図形である矢印121と、絞りの設定値を示す図形である円122とを領域120に表示する。領域120については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、シャッタースピードの第2の差分情報を示す図形である矢印131と、シャッタースピードの設定値を示す図形である円132とを領域130に表示する。領域130については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、シャッタースピードの基準値(第4の値)が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示してもよい。
ユーザは、互いに連動する複数の制御パラメータの関係を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、複数の制御パラメータの調整方法を学習することができる。さらに、ユーザは、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とが反映された画像141の状態を確認することができる。
本例では、ユーザは、矢印121がより短くなるように、すなわち絞りの設定値が絞りの推奨値に近づくように絞りの設定値(第1の値)を設定することによって、露出をより適正にすることができる。
前述した第2の例では、第1の制御パラメータに連動する第2の制御パラメータの推奨値が表示される。一方、本例では、ユーザが直接変更する第1の制御パラメータの推奨値が表示される。第2の制御パラメータの値が推奨値に近づくように第1の制御パラメータの値を設定する場合よりも、第1の制御パラメータの値が推奨値に近づくように第1の制御パラメータの値を設定する場合のほうが、操作が分かりやすい。したがって、制御パラメータの調整のための操作がより容易になる。
(第4の例)
図3に示す撮像設定装置11を用いて本例を説明する。本例では、表示部105は、第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係を固定する。
本例では、複数のモードのいずれかが撮像部に設定される。撮像部に設定されるモードを切り替えることが可能である。表示部105は、第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係を複数のモード間で固定する。
本例では、表示部105は、第1の差分情報または第2の差分情報が表示される位置と、第1の画像データに基づく画像が表示される位置との相対的な関係を固定する。表示部105は、第1の差分情報または第2の差分情報が表示される位置と、第1の画像データに基づく画像が表示される位置との相対的な関係を複数のモード間で固定する。
本例では、表示部105は、第1の差分情報を第1の領域に図示し、第2の差分情報を、第1の領域と表示形態が異なる第2の領域に図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。さらに、表示部105は、第1の領域が第2の領域よりも相対的に目立つように、第1の領域と第2の領域とを表示する。
あるいは、本例では、表示部105は、第1の差分情報を第1の表示形態で図示し、第2の差分情報を、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。さらに、表示部105は、第1の差分情報が第2の差分情報よりも相対的に目立つように、第1の差分情報を第1の表示形態で図示し、第2の差分情報を第2の表示形態で図示する。
本例では、入力部102は、複数の制御パラメータのうち、第1の制御パラメータと異なる第3の制御パラメータの第5の値を撮像装置20から入力する。記憶部103は、第3の制御パラメータの第6の値を記憶する。算出部104は、第5の値と第6の値との第3の差分を算出する。表示部105は、第3の差分が0である場合、第1の差分情報と、第2の差分情報と、第5の値とのうち、第1の差分情報と第2の差分情報とのみを図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。つまり、表示部105は、第3の差分に基づく第3の差分情報と第5の値とを非表示とする。言い換えると、表示部105は、第3の差分に係る情報を非表示とする。第3の制御パラメータは、撮像部に設定されているモードに対応する。
本例では、シャッタースピードの設定値に連動して、露出が適正になるように絞りの値が設定されるシャッタースピード優先モードが撮像部に設定される。本例では、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータと第3の制御パラメータとは、露出に関するパラメータである。シャッタースピード優先モードでは、第1の制御パラメータはシャッタースピードであり、第2の制御パラメータは絞りであり、第3の制御パラメータは露出である。
本例では、第1の制御パラメータの第1の値はシャッタースピードの設定値である。第2の制御パラメータの第2の値は絞りの設定値である。第1の制御パラメータの第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値である。第2の制御パラメータの第4の値は、第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値である。第3の制御パラメータの第5の値は、第1の値に対応する露出の設定値である。
シャッタースピード優先モードでは、露出が適正になるように、すなわち露出の値が標準露出値になるように、絞りの設定値が決定される。このため、第5の値は標準露出値であり、環境光が一定である場合、第5の値は一定である。また、本例では、第6の値は標準露出値である。この場合、第3の差分は0であり、第3の差分は一定である。つまり、第3の制御パラメータは、第1の制御パラメータおよび第2の制御パラメータと異なり、第3の差分が一定の制御パラメータである。
図14を参照して、撮像設定装置11の動作を説明する。図14は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置11の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、入力部102は、第1の制御パラメータであるシャッタースピードの設定値(第1の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値(第3の値)を入力する。また、入力部102は、第2の制御パラメータである絞りの設定値(第2の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値(第4の値)を撮像装置20から入力する。また、入力部は、シャッタースピードの設定値(第1の値)と絞りの設定値(第2の値)とに対応する露出の設定値(第6の値)を撮像装置20から入力する(ステップS500)。シャッタースピード優先モードでは、露出の設定値(第6の値)は標準露出値である。
設定値が入力された後、記憶部103は、入力部102によって入力されたシャッタースピードの設定値(第3の値)と絞りの設定値(第4の値)と露出の設定値(第6の値)とを基準値として記憶する(ステップS505)。シャッタースピードの基準値(第3の値)と絞りの基準値(第4の値)と露出の設定値(第6の値)とは、互いに関連付けられて記憶されていてもよい。
基準値が記憶された後、ステップS510とステップS515との処理が行われる。ステップS510とステップS515との処理は、絞りの設定値がシャッタースピードの設定値に変更される点を除いて、図4のステップS210とステップS215との処理と同様である。
シャッタースピードの設定値(第1の値)が出力された後、入力部102は、撮像部に設定されたシャッタースピードの設定値(第1の値)と、そのシャッタースピードの設定値(第1の値)に連動して変化する絞りの設定値(第2の値)と、それらの設定値に対応する露出の設定値(第5の値)とを撮像装置20から入力する(ステップS520)。シャッタースピード優先モードでは、露出の設定値(第5の値)は標準露出値である。ステップS520は図2のステップS110に対応する。シャッタースピードの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力される代わりに、ステップS510で生成されたシャッタースピードの設定値(第1の値)が記憶部103に記憶されてもよい。シャッタースピードの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力されることによって、実際に撮像装置20に設定された値に基づいて処理が行われる。
設定値が入力された後、入力部102は、シャッタースピードの設定値(第1の値)と絞りの設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データを撮像装置20から入力する(ステップS525)。例えば、ステップS525では、入力部102は、動画または静止画を構成する第1の画像データを撮像装置20から入力する。ステップS525は図2のステップS115に対応する。
第1の画像データが入力された後、算出部104は、撮像装置20から入力されたシャッタースピードの設定値(第1の値)と、記憶部103に記憶されているシャッタースピードの基準値(第3の値)との第1の差分を算出する。また、算出部104は、撮像装置20から入力された絞りの設定値(第2の値)と、記憶部103に記憶されている絞りの基準値(第4の値)との第2の差分を算出する。また、算出部104は、撮像装置20から入力された露出の設定値(第5の値)と、記憶部103に記憶されている露出の基準値(第6の値)との第3の差分を算出する(ステップS530)。ステップS530は図2のステップS120に対応する。
第1の差分と、第2の差分と、第3の差分とが算出された後、ステップS535とステップS540との処理が行われる。ステップS535とステップS540との処理は、図4のステップS245とステップS250との処理と同様である。前述したように、第3の差分は0であるため、ステップS535では、表示部105は露出の設定値(第5の値)を非表示とする。第5の値と第6の値とは、露出の絶対値ではなく、標準露出値からの差分であってもよい。
ステップS510からステップS540の処理が繰り返し行われてもよい。つまり、シャッタースピードの設定値が繰り返し更新され、それに応じて画像が更新されてもよい。また、ステップS510の処理が行われる前などのタイミングで図4のステップS210とステップS215との処理が行われてもよい。
ステップS500とステップS505との処理は、任意である。つまり、ステップS500とステップS505との処理が行われなくてもよい。ステップS500とステップS505との処理が行われる代わりに、ユーザがシャッタースピードの設定値(第3の値)と絞りの設定値(第4の値)と露出の設定値(第6の値)とを知り、それらを撮像設定装置11に入力してもよい。
ステップS525の処理が行われた後、ステップS520の処理が行われてもよい。また、ステップS540の処理が行われた後、ステップS535の処理が行われてもよい。また、ステップS530の処理が行われる前にステップS540の処理が行われてもよい。
図15は、表示部105の画面の例を示している。表示部105は、領域120と、領域130と、画像領域140とを表示する。第1の制御パラメータの第1の差分情報が領域130に表示される。具体的には、シャッタースピードの第1の差分情報が領域130に表示される。第2の制御パラメータの第2の差分情報が領域120に表示される。具体的には、絞りの第2の差分情報が領域120に表示される。撮像装置20から入力された画像データに基づく画像が画像領域140に表示される。
表示部105は、シャッタースピードの第1の差分情報を示す図形である矢印131と、シャッタースピードの設定値を示す図形である円132とを領域130に表示する。領域130については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、絞りの第2の差分情報を示す図形である矢印121と、絞りの設定値を示す図形である円122とを領域120に表示する。領域120については、既に説明したので、説明を省略する。
円132は移動可能である。ユーザは、操作部106を操作することによって、円132を移動させる。これによって、操作部106は、シャッタースピードの設定値(第1の値)の指示をユーザから受け付ける。円132の移動に応じて矢印131が表示される。操作部106は、円132の位置の情報を生成部100に出力する。生成部100は、円132の位置に対応するシャッタースピードの設定値(第1の値)を生成する。操作部106は、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとのうち第1の制御パラメータに関する円132の移動に係る指示のみを受け付ける。操作部106は、第2の制御パラメータに関する円122の移動に係る指示を受け付けない。
ユーザが円132を移動させた後、入力部102は、絞りの設定値(第2の値)を撮像装置20から入力する。表示部105は、領域120において絞りの設定値(第2の値)に対応する位置に円122を表示する。これによって、円122が移動する。また、表示部105は、矢印121を表示する。
表示部105は、シャッタースピードの設定値(第1の値)と絞りの設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、シャッタースピードの基準値(第3の値)と絞りの基準値(第4の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示してもよい。
ユーザは、互いに連動する複数の制御パラメータの関係を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、複数の制御パラメータの調整方法を学習することができる。さらに、ユーザは、シャッタースピードの設定値(第1の値)と絞りの設定値(第2の値)とが反映された画像141の状態を確認することができる。
本例では、表示部105は、第1の制御パラメータの第1の差分情報が表示される位置と、第2の制御パラメータの第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係を固定する。例えば、表示部105は、第1の差分情報が表示される領域を、第2の差分情報が表示される領域よりも常に右に表示する。表示部105は、モードによらず、この相対的な関係を固定する。第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係は複数のモード間で一定である。
具体的には、シャッタースピード優先モードでは、表示部105は、領域130を表示し、第1の差分情報を領域130に図示する。また、表示部105は、領域120が領域130に隣接するように領域120を表示し、第2の差分情報を領域120に図示する。図15では、表示部105は、領域120が領域130に隣接するように領域130の左に領域120を表示し、第2の差分情報を領域120に図示する。
また、絞り優先モードでは、表示部105は、図15における領域130の位置に領域120を表示し、第1の差分情報を領域120に図示する。また、表示部105は、領域130が領域120に隣接するように領域130を表示し、第2の差分情報を領域130に図示する。すなわち、表示部105は、領域130が領域120に隣接するように領域120の左に領域130を表示し、第2の差分情報を領域130に図示する。
本例では、表示部105は、第1の制御パラメータの第1の差分情報が表示される位置と、画像が表示される位置との相対的な関係を固定する。例えば、表示部105は、第1の差分情報が表示される領域を、画像が表示される領域よりも常に左に表示する。表示部105は、モードによらず、この相対的な関係を固定する。第1の差分情報が表示される位置と、画像が表示される位置との相対的な関係は複数のモード間で一定である。
具体的には、シャッタースピード優先モードでは、表示部105は、領域130を表示し、第1の差分情報を領域130に図示する。また、表示部105は、画像領域140が領域130に隣接するように画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。図15では、表示部105は、画像領域140が領域130に隣接するように領域130の右に画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。
また、絞り優先モードでは、表示部105は、図15における領域130の位置に領域120を表示し、第1の差分情報を領域120に図示する。また、表示部105は、画像領域140が領域120に隣接するように画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。すなわち、表示部105は、画像領域140が領域120に隣接するように領域120の右に画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。
第1の制御パラメータの第1の差分情報は、第2の制御パラメータの第2の差分情報の常に右に表示される。モードによらず、この位置関係が固定されるので、ユーザは、第1の差分情報と第2の差分情報とを識別しやすい。さらに、第1の差分情報は、画像141の常に左に表示される。モードによらず、この位置関係が固定されるので、ユーザは、第1の差分情報を識別しやすい。
本例では、表示部105は、第1の差分情報が表示される領域130が、第2の差分情報が表示される領域120よりも相対的に目立つように、領域120と領域130とを表示する。例えば、表示部105は、領域120を、領域130よりも目立たない色で表示する。
表示部105は、第1の差分情報が第2の差分情報よりも相対的に目立つように、第1の差分情報を第1の表示形態で図示し、第2の差分情報を、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で図示してもよい。例えば、表示部105は、第2の差分情報を示す円122を、第1の差分情報を示す円132よりも目立たない色で表示してもよい。
第1の差分情報が表示される領域130、または第1の差分情報を示す円132がより目立つことによって、ユーザは、設定値を指定する対象の第1の制御パラメータを識別しやすい。
本例では、表示部105は、露出の第5の値と露出の第6の値との第3の差分が0であるため、露出の第5の値を非表示とする。つまり、表示部105は、第1の制御パラメータの第1の値および第3の値と、第2の制御パラメータの第2の値および第4の値と、第3の制御パラメータの第5の値とのうち、第1の制御パラメータの第1の値および第3の値と、第2の制御パラメータの第2の値および第4の値とのみを図示する。
例えば、マニュアルモードが設定されている場合、図11に示すように、露出に関する領域190が表示され、第2の差分情報が領域190に表示される。モードがマニュアルモードからシャッタースピード優先モードに変更された場合、露出に関する第3の差分が0となる。このため、図15に示すように、領域190は表示されない。
上記のように、複数の制御パラメータのうち、露出を決定する主要な第1の制御パラメータに関する情報と、第1の制御パラメータに連動する第2の制御パラメータに関する情報とのみが表示される。このため、ユーザは、第1の制御パラメータに関する情報と、第2の制御パラメータに関する情報とに注目しやすくなる。また、第3の制御パラメータに関する情報が表示されないので、画像141をより広い領域に表示することができる。したがって、画像141の視認性が向上する。
(第5の例)
図3に示す撮像設定装置11を用いて本例を説明する。本例では、入力部102は、複数の制御パラメータのうち、第1の制御パラメータと異なる第3の制御パラメータの第5の値を撮像装置20から入力する。記憶部103は、第3の制御パラメータの第6の値を記憶する。算出部104は、第5の値と第6の値との第3の差分を算出する。表示部105は、第5の値と前記第6の値との第3の差分が0である場合、第5の値を図示する。つまり、表示部105は、第3の差分に基づく第3の差分情報を非表示とし、第5の値を図示する。言い換えると、表示部105は、第3の差分に係る情報のうち第5の値のみを図示する。
本例では、複数のモードのいずれかが撮像部に設定される。撮像部に設定されるモードを切り替えることが可能である。第3の制御パラメータは、撮像部に設定されているモードに対応する。
本例では、複数のモードのいずれかが撮像部に設定される。撮像部に設定されるモードを切り替えることが可能である。複数のモードは、絞り優先モードとシャッタースピード優先モードとの少なくとも1つと、マニュアルモードとを含む。
絞り優先モードでは、絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される。絞り優先モードでは、第1の制御パラメータが絞りであり、第2の制御パラメータがシャッタースピードである。シャッタースピード優先モードでは、シャッタースピードの設定値に連動して、露出が適正になるように絞りの値が設定される。シャッタースピード優先モードでは、第1の制御パラメータがシャッタースピードであり、第2の制御パラメータが絞りである。マニュアルモードでは、ユーザの指示に基づいて絞りの値とシャッタースピードの値とが設定される。マニュアルモードでは、第1の制御パラメータが絞りとシャッタースピードとであり、第2の制御パラメータが露出である。
本例では、表示部105は、複数の制御パラメータの第1の差分情報または第2の差分情報が表示される位置の相対的な関係を複数の制御パラメータ間で固定する。
本例では、表示部105は、第1の差分情報を第1の領域に図示し、第2の差分情報を、第1の領域と表示形態が異なる第2の領域に図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。さらに、表示部105は第1の領域が第2の領域よりも相対的に目立つように、第1の領域と第2の領域とを表示する。
あるいは、本例では、表示部105は、第1の差分情報を第1の表示形態で図示し、第2の差分情報を、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。さらに、表示部105は、第1の差分情報が第2の差分情報よりも相対的に目立つように、第1の差分情報を第1の表示形態で図示し、第2の差分情報を第2の表示形態で図示する。
本例では、表示部105は、第1の差分情報と第2の差分情報とを識別する情報を表示する。
本例では、シャッタースピードの設定値に連動して、露出が適正になるように絞りの値が設定されるシャッタースピード優先モードが撮像部に設定される。本例では、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータと第3の制御パラメータとは、露出に関するパラメータである。シャッタースピード優先モードでは、第1の制御パラメータはシャッタースピードであり、第2の制御パラメータは絞りであり、第3の制御パラメータは露出である。
本例では、第1の制御パラメータの第1の値はシャッタースピードの設定値である。第2の制御パラメータの第2の値は絞りの設定値である。第1の制御パラメータの第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値である。第2の制御パラメータの第4の値は、第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値である。第3の制御パラメータの第5の値は、第1の値に対応する露出の設定値である。
シャッタースピード優先モードでは、露出が適正になるように、すなわち露出の値が標準露出値になるように、絞りの設定値が決定される。このため、第5の値は標準露出値である。環境光が一定である場合、第5の値は一定である。また、本例では、第6の値は標準露出値である。この場合、第3の差分は0であり、第3の差分は一定である。つまり、第3の制御パラメータは、第1の制御パラメータおよび第2の制御パラメータと異なり、第3の差分が一定の制御パラメータである。
図16を参照して、撮像設定装置11の動作を説明する。図16は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置11の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、ステップS600からステップS630の処理が行われる。ステップS600からステップS630の処理は、図14のステップS500からステップS530の処理と同様である。
ステップS630で第1の差分と第2の差分と第3の差分とが算出された後、表示部105は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報と、露出の設定値(第5の値)とを図示する(ステップS635)。ステップS635は図2のステップS125に対応する。前述したように、第3の差分は0であるため、ステップS635では、表示部105は第3の差分を図示せず、露出の設定値(第5の値)を図示する。第5の値と第6の値とは、露出の絶対値ではなく、標準露出値からの差分であってもよい。
第1の差分情報と、第2の差分情報と、露出の設定値(第5の値)とが図示された後、表示部105は、入力部102によって入力された第1の画像データに基づく画像を表示する(ステップS640)。例えば、ステップS640では、表示部105は、第1の画像データに基づく動画または静止画を表示する。ステップS640は図2のステップS130に対応する。
ステップS610からステップS640の処理が繰り返し行われてもよい。つまり、シャッタースピードの設定値が繰り返し更新され、それに応じて画像が更新されてもよい。また、ステップS610の処理が行われる前などのタイミングで図4のステップS210とステップS215との処理が行われてもよい。
ステップS600とステップS605との処理は、任意である。つまり、ステップS600とステップS605との処理が行われなくてもよい。ステップS600とステップS605との処理が行われる代わりに、ユーザがシャッタースピードの設定値(第3の値)と絞りの設定値(第4の値)と露出の設定値(第6の値)とを知り、それらを撮像設定装置11に入力してもよい。
ステップS625の処理が行われた後、ステップS620の処理が行われてもよい。また、ステップS640の処理が行われた後、ステップS635の処理が行われてもよい。また、ステップS630の処理が行われる前にステップS640の処理が行われてもよい。
図17は、表示部105の画面の例を示している。表示部105は、領域120と、領域130と、領域190と、画像領域140とを表示する。第1の制御パラメータの第1の差分情報が領域130に表示される。具体的には、シャッタースピードの第1の差分情報が領域130に表示される。第2の制御パラメータの第2の差分情報が領域120に表示される。具体的には、絞りの第2の差分情報が領域120に表示される。第3の制御パラメータの第5の値を示す図形が領域190に表示される。具体的には、露出の第5の値を示す図形が領域190に表示される。撮像装置20から入力された画像データに基づく画像が画像領域140に表示される。
表示部105は、シャッタースピードの第1の差分情報を示す図形である矢印131と、シャッタースピードの設定値を示す図形である円132とを領域130に表示する。領域130については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、絞りの第2の差分情報を示す図形である矢印121と、絞りの設定値を示す図形である円122とを領域120に表示する。領域120については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、露出の設定値(第5の値)を示す図形である円192を領域190に表示する。前述したように、領域190の範囲は、撮像部に設定可能な露出の値の範囲に対応する。円192は、領域190において、撮像装置20から入力された露出の設定値(第5の値)に対応する位置に表示される。
表示部105は、シャッタースピードの設定値(第1の値)と絞りの設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、シャッタースピードの基準値(第3の値)と絞りの基準値(第4の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示してもよい。
ユーザは、互いに連動する複数の制御パラメータの関係を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、複数の制御パラメータの調整方法を学習することができる。さらに、ユーザは、シャッタースピードの設定値(第1の値)と絞りの設定値(第2の値)とが反映された画像141の状態を確認することができる。
第3の差分が0である第3の制御パラメータである露出の値が図示されるので、ユーザは、第3の差分が0である第3の制御パラメータを識別することができる。
本例では、表示部105は、複数の制御パラメータの第1の差分情報または第2の差分情報が表示される位置の相対的な関係をモードによらず複数の制御パラメータ間で固定する。複数の制御パラメータの第1の差分情報または第2の差分情報が表示される位置の相対的な関係は複数のモード間かつ複数の制御パラメータ間で一定である。本例では、複数の制御パラメータは、シャッタースピードと、絞りと、露出とである。シャッタースピードの第1の差分情報または第2の差分情報と、絞りの第1の差分情報または第2の差分情報とが表示される位置の相対的な関係が複数のモード間かつ複数の制御パラメータ間で一定である。
撮像部に設定されているモードがシャッタースピード優先モードから絞り優先モードに変更される場合、複数の制御パラメータに関する情報が表示される位置の相対的な関係は固定される。図17に示すように、シャッタースピード優先モードでは、領域130に隣接して領域190が表示され、領域190に隣接して領域120が表示される。シャッタースピードに関する領域130と、露出に関する領域190と、絞りに関する領域120との位置の相対的な関係は、モードが絞り優先モードに変更された後も変わらない。つまり、モードが絞り優先モードに変更された後、それぞれの領域が並ぶ順番は、モードがシャッタースピード優先モードであるときの順番と同一である。
複数の制御パラメータに関する情報が表示される位置の相対的な関係が固定されるため、モードが変更された場合でも、ユーザは複数の制御パラメータを把握しやすい。
本例では、表示部105は、第1の差分情報が表示される領域130が、第2の差分情報が表示される領域120よりも相対的に目立つように、領域120と領域130とを表示する。例えば、表示部105は、領域130を、領域120よりも目立つ色で表示する。
表示部105は、第1の差分情報が第2の差分情報よりも相対的に目立つように、第1の差分情報を第1の表示形態で図示し、第2の差分情報を、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で図示してもよい。例えば、表示部105は、第2の差分情報を示す円122を、第1の差分情報を示す円132よりも目立たない色で表示してもよい。
本例では、表示部105は、第1の差分情報と第2の差分情報とを識別する情報を、第1の差分情報が表示される領域130、または第2の差分情報が表示される領域120に表示する。図17では、「AUTO」という文字が、領域120の円122上に表示される。これによって、ユーザは、絞りの値が自動で設定されること、すなわち絞りの値がシャッタースピードの値に連動することを知ることができる。つまり、ユーザは、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとを識別しやすい。ユーザが値を直接設定することが可能であることを示す文字が領域130に表示されてもよい。
表示部105は、第1の差分情報が表示される領域130と、第2の差分情報が表示される領域120とが、露出の値が表示される領域190よりも目立つように、領域130と、領域120と、領域190とを表示してもよい。あるいは、第1の差分情報と第2の差分情報とが、露出の値よりも目立つように、第1の差分情報と、第2の差分情報とを図示してもよい。これによって、ユーザは、値が変化する制御パラメータと、値が変化しない制御パラメータとを識別しやすい。
(第6の例)
図3に示す撮像設定装置11を用いて本例を説明する。本例では、記憶部103は、第1の制御パラメータの第3の値と第2の制御パラメータの第4の値とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データと第3の値と第4の値とを関連付けて記憶する。表示部105は、第2の画像データに基づく画像を表示する。
本例では、入力部102は、第1の制御パラメータの第3の値と第2の制御パラメータの第4の値とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データであって、第3の値と第4の値とが付加された第2の画像データを撮像装置20から入力する。記憶部103は、入力部102によって入力された第2の画像データを記憶する。
本例では、表示部105は、第1の制御パラメータの第1の値を示す数値、または第2の制御パラメータの第2の値を示す数値を表示する。
本例では、絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される絞り優先モードが撮像部に設定される。本例では、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータと第3の制御パラメータとは、露出に関するパラメータである。絞り優先モードでは、第1の制御パラメータは絞りであり、第2の制御パラメータはシャッタースピードであり、第3の制御パラメータは露出である。
本例では、第1の制御パラメータの第1の値は絞りの設定値である。第2の制御パラメータの第2の値はシャッタースピードの設定値である。第1の制御パラメータの第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値である。第2の制御パラメータの第4の値は、第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値である。第3の制御パラメータの第5の値は、第1の値に対応する露出の設定値である。
絞り優先モードでは、露出が適正になるように、すなわち露出の値が標準露出値になるように、シャッタースピードの設定値が決定される。このため、第5の値は標準露出値である。環境光が一定である場合、第5の値は一定である。また、本例では、第6の値は標準露出値である。この場合、第3の差分は0であり、第3の差分は一定である。つまり、第3の制御パラメータは、第1の制御パラメータおよび第2の制御パラメータと異なり、第3の差分が一定の制御パラメータである。
図18を参照して、撮像設定装置11の動作を説明する。図18は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置11の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、入力部102は、第1の制御パラメータである絞りの設定値(第1の値)と第2の制御パラメータであるシャッタースピードの設定値(第2の値)とが撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)と、それらの設定値に対応する露出の設定値(第6の値)とが付加された第2の画像データを撮像装置20から入力する(ステップS700)。例えば、入力部102は、静止画を構成する1枚の第2の画像データを撮像装置20から入力する。例えば、絞りの設定値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)と露出の設定値(第6の値)とは、第2の画像データの属性データに含まれる。第2の画像データに付加されている絞りの設定値(第3の値)は絞りの基準値である。第2の画像データに付加されているシャッタースピードの設定値(第4の値)はシャッタースピードの基準値である。第2の画像データに付加されている露出の設定値(第6の値)は露出の基準値である。
第2の画像データが入力された後、記憶部103は、入力部102によって入力された第2の画像データを記憶する(ステップS705)。絞りの設定値(第3の値)とシャッタースピードの設定値(第4の値)と露出の設定値(第6の値)とが第2の画像データに付加されている。このため、ステップS705では、記憶部103は、第2の画像データと、絞りの設定値(第3の値)と、シャッタースピードの設定値(第4の値)と、露出の設定値(第6の値)とを関連付けて記憶する。
第2の画像データが記憶された後、ステップS710とステップS715との処理が行われる。ステップS710とステップS715との処理は、図4のステップS220とステップS225との処理と同様である。
ステップS715で絞りの設定値(第1の値)が出力された後、入力部102は、撮像部に設定された絞りの設定値(第1の値)と、その絞りの設定値(第1の値)に連動して変化するシャッタースピードの設定値(第2の値)と、露出の設定値(第5の値)とを撮像装置20から入力する(ステップS720)。ステップS720は図2のステップS110に対応する。絞りの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力される代わりに、ステップS710で生成された絞りの設定値(第1の値)が記憶部103に記憶されてもよい。絞りの設定値(第1の値)が撮像装置20から入力されることによって、実際に撮像装置20に設定された値に基づいて処理が行われる。
設定値が入力された後、ステップS725とステップS730との処理が行われる。ステップS725とステップS730との処理は、絞りの設定値とシャッタースピードの設定値とが入れ替わる点を除いて、図16のステップS625とステップS630との処理と同様である。
ステップS730で第1の差分と第2の差分とが算出された後、表示部105は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報と、露出の設定値(第5の値)とを図示する(ステップS735)。ステップS735は図2のステップS125に対応する。第2の画像データが生成されたときと、第1の画像データが生成されたときとで環境光が同一である場合、第3の差分は0である。このため、ステップS735では、表示部105は第3の差分を図示せず、露出の設定値(第5の値)を図示する。第5の値と第6の値とは、露出の絶対値ではなく、標準露出値からの差分であってもよい。
第1の差分情報と、第2の差分情報と、露出の設定値(第5の値)とが図示された後、表示部105は、入力部102によって入力された第1の画像データに基づく画像を表示する。また、表示部105は、記憶部103に記憶されている第2の画像データに基づく画像を表示する(ステップS740)。例えば、ステップS740では、表示部105は、第1の画像データに基づく動画または静止画を表示する。また、ステップS740では、表示部105は、第2の画像データに基づく静止画を表示する。ステップS740は図2のステップS130に対応する。
ステップS735では露出の設定値(第5の値)が図示されなくてもよい。この場合、ステップS730で第3の差分が算出されなくてもよい。また、ステップS720で露出の設定値(第5の値)が撮像装置20から入力されなくてもよい。また、露出の設定値(第6の値)が第2の画像データに付加されていなくてもよい。
ステップS710からステップS740の処理が繰り返し行われてもよい。つまり、絞りの設定値が繰り返し更新され、それに応じて画像が更新されてもよい。
ステップS725の処理が行われた後、ステップS720の処理が行われてもよい。また、ステップS740の処理が行われた後、ステップS735の処理が行われてもよい。また、ステップS730の処理が行われる前にステップS740の処理が行われてもよい。
図19は、表示部105の画面の例を示している。表示部105は、領域120と、領域130と、領域190と、画像領域140とを表示する。第1の制御パラメータの第1の差分情報が領域120に表示される。具体的には、絞りの第1の差分情報が領域120に表示される。第2の制御パラメータの第2の差分情報が領域130に表示される。具体的には、シャッタースピードの第2の差分情報が領域130に表示される。第3の制御パラメータの第5の値を示す図形が領域190に表示される。具体的には、露出の第5の値を示す図形が領域190に表示される。撮像装置20から入力された画像データに基づく画像が画像領域140に表示される。
表示部105は、絞りの第1の差分情報を示す図形である矢印121と、絞りの設定値を示す図形である円122とを領域120に表示する。領域120については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、シャッタースピードの第2の差分情報を示す図形である矢印131と、シャッタースピードの設定値を示す図形である円132とを領域130に表示する。領域130については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、露出の設定値(第5の値)を示す図形である円192を領域190に表示する。前述したように、領域190の範囲は、撮像部に設定可能な露出の値の範囲に対応する。領域190については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。また、表示部105は、絞りの基準値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示する。表示部105は、画像142を表示しなくてもよい。
表示部105は、絞りの設定値(第1の値)を示す数値210と、シャッタースピードの設定値(第2の値)を示す数値211とを画像領域140に表示する。表示部105は、絞りの第1の差分情報が表示される領域120に数値210を表示してもよい。また、表示部105は、シャッタースピードの第2の差分情報が表示される領域130に数値211を表示してもよい。また、表示部105は、数値210と数値211との一方のみを表示してもよい。また、表示部105は、数値210と数値211とを表示しなくてもよい。
ユーザは、互いに連動する複数の制御パラメータの関係を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、複数の制御パラメータの調整方法を学習することができる。さらに、ユーザは、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とが反映された画像141の状態を確認することができる。さらに、ユーザは、絞りの基準値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とが反映された画像142の状態を確認することができる。
ユーザは、記憶部103に記憶された第2の画像データに付加されている絞りの基準値(第3の値)とシャッタースピードの基準値(第4の値)とを参考に、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とを決定することができる。撮像装置20から入力される第2の画像データは、撮像装置20に保存されている任意の画像データであってもよい。ユーザは、撮影イメージに近い画像など、参考となる画像を表示するために第2の画像データを選択することが可能である。
ユーザは、絞りの設定値(第1の値)を示す数値210と、シャッタースピードの設定値(第2の値)を示す数値211とを参考に、絞りの設定値(第1の値)とシャッタースピードの設定値(第2の値)とを決定することができる。
(第7の例)
図3に示す撮像設定装置11を用いて本例を説明する。本例では、複数の第2の制御パラメータが第1の制御パラメータに連動する。
本例では、複数のモードのいずれかが撮像部に設定される。撮像部に設定されるモードを切り替えることが可能である。複数のモードは、マニュアルモードと、絞り優先モードと、シャッタースピード優先モードと、プログラムモードとのうち少なくとも2つを含む。
マニュアルモードでは、ユーザの指示に基づいて絞りの値とシャッタースピードの値とが設定される。マニュアルモードでは、第1の制御パラメータが絞りとシャッタースピードとであり、第2の制御パラメータが露出である。絞り優先モードでは、絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される。絞り優先モードでは、第1の制御パラメータが絞りであり、第2の制御パラメータがシャッタースピードである。シャッタースピード優先モードでは、シャッタースピードの設定値に連動して、露出が適正になるように絞りの値が設定される。シャッタースピード優先モードでは、第1の制御パラメータがシャッタースピードであり、第2の制御パラメータが絞りである。プログラムモードでは、第1の制御パラメータが露出であり、第2の制御パラメータが絞りと、シャッタースピードと、ISO感度とである。第2の制御パラメータがISO感度でなくてもよい。
本例では、生成部100は、複数の制御パラメータのうち、撮像部に設定されているモードに対応する第1の制御パラメータの第1の値を生成する。例えば、絞り優先モードが設定された場合、生成部100は、絞りの第1の値を生成する。また、シャッタースピード優先モードが設定された場合、生成部100は、シャッタースピードの第1の値を生成する。また、マニュアルモードが設定された場合、生成部100は、絞りの第1の値とシャッタースピードの第1の値とを生成する。また、プログラムモードが設定された場合、生成部100は、露出の第1の値を生成する。このように、生成部100は、撮像部に設定されているモードに応じて、生成する第1の制御パラメータの値を切り替える。
本例では、露出の設定値に連動して、絞りの値とシャッタースピードの値とを設定するプログラムモードが撮像部に設定される。本例では、第1の制御パラメータと複数の第2の制御パラメータとは、露出に関するパラメータである。プログラムモードでは、第1の制御パラメータは露出であり、複数の第2の制御パラメータは、絞りと、シャッタースピードと、ISO感度とである。
本例では、第1の制御パラメータの第1の値は露出の設定値である。複数の第2の制御パラメータの第2の値は、絞りの設定値と、シャッタースピードの設定値と、ISO感度の設定値とである。第1の制御パラメータの第3の値は、第1の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた露出の設定値である。複数の第2の制御パラメータの第4の値は、第2の値が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値と、シャッタースピードの設定値と、ISO感度の設定値とである。
図20を参照して、撮像設定装置11の動作を説明する。図20は、制御パラメータの設定に関する撮像設定装置11の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、入力部102は、第1の制御パラメータである露出の設定値(第1の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた露出の設定値(第3の値)を入力する。また、入力部102は、第2の制御パラメータである絞りの設定値(第2の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていた絞りの設定値(第4の値)を撮像装置20から入力する。また、入力部102は、第2の制御パラメータであるシャッタースピードの設定値(第2の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたシャッタースピードの設定値(第4の値)を撮像装置20から入力する。また、入力部102は、第2の制御パラメータであるISO感度の設定値(第2の値)が撮像部に設定される前に撮像部に設定されていたISO感度の設定値(第4の値)を撮像装置20から入力する(ステップS800)。
設定値が入力された後、記憶部103は、入力部102によって入力された露出の設定値(第3の値)と、絞りの設定値(第4の値)と、シャッタースピードの設定値(第4の値)と、ISO感度の設定値(第4の値)とを基準値として記憶する(ステップS805)。露出の設定値(第3の値)と、絞りの設定値(第4の値)と、シャッタースピードの設定値(第4の値)と、ISO感度の設定値(第4の値)とは、互いに関連付けられて記憶されていてもよい。
基準値が記憶された後、生成部100は、露出の設定値(第1の値)を生成する(ステップS810)。ステップS810は図2のステップS100に対応する。
露出の設定値(第1の値)が生成された後、出力部101は、生成部100によって生成された露出の設定値(第1の値)を撮像装置20に出力する(ステップS815)。ステップS815は図2のステップS105に対応する。
露出の設定値(第1の値)が出力された後、入力部102は、撮像部に設定された露出の設定値(第1の値)と、その露出の設定値(第1の値)に連動して変化する絞りの設定値(第2の値)と、シャッタースピードの設定値(第2の値)と、ISO感度の設定値(第2の値)とを撮像装置20から入力する(ステップS820)。ステップS820は図2のステップS110に対応する。露出の設定値(第1の値)が撮像装置20から入力される代わりに、ステップS810で生成された露出の設定値(第1の値)が記憶部103に記憶されてもよい。露出の設定値(第1の値)が撮像装置20から入力されることによって、実際に撮像装置20に設定された値に基づいて処理が行われる。
設定値が入力された後、入力部102は、露出の設定値(第1の値)と、絞りの設定値(第2の値)と、シャッタースピードの設定値(第2の値)と、ISO感度の設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データを撮像装置20から入力する(ステップS825)。例えば、ステップS825では、入力部102は、動画または静止画を構成する第1の画像データを撮像装置20から入力する。ステップS825は図2のステップS115に対応する。
第1の画像データが入力された後、算出部104は、撮像装置20から入力された露出の設定値(第1の値)と、記憶部103に記憶されている露出の基準値(第3の値)との第1の差分を算出する。また、算出部104は、撮像装置20から入力された絞りの設定値(第2の値)と、記憶部103に記憶されている絞りの基準値(第4の値)との第2の差分を算出する。また、算出部104は、撮像装置20から入力されたシャッタースピードの設定値(第2の値)と、記憶部103に記憶されているシャッタースピードの基準値(第4の値)との第2の差分を算出する。また、算出部104は、撮像装置20から入力されたISO感度の設定値(第2の値)と、記憶部103に記憶されているISO感度の基準値(第4の値)との第2の差分を算出する(ステップS830)。ステップS830は図2のステップS120に対応する。
第1の差分と第2の差分とが算出された後、表示部105は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する(ステップS835)。ステップS835では、第2の差分情報については、絞りと、シャッタースピードと、ISO感度とのそれぞれの第2の差分情報が図示される。ステップS835は図2のステップS125に対応する。
第1の差分情報と第2の差分情報とが図示された後、表示部105は、入力部102によって入力された第1の画像データに基づく画像を表示する(ステップS840)。例えば、ステップS840では、表示部105は、第1の画像データに基づく動画または静止画を表示する。ステップS840は図2のステップS130に対応する。
ステップS810からステップS840の処理が繰り返し行われてもよい。つまり、露出の設定値が繰り返し更新され、それに応じて画像が更新されてもよい。また、ステップS810の処理が行われる前などのタイミングで図4のステップS210とステップS215との処理が行われてもよい。
ステップS800とステップS805との処理は、任意である。つまり、ステップS800とステップS805との処理が行われなくてもよい。ステップS800とステップS805との処理が行われる代わりに、ユーザが露出の設定値(第3の値)と、絞りの設定値(第4の値)と、シャッタースピードの設定値(第4の値)と、ISO感度の設定値(第4の値)とを知り、それらを撮像設定装置11に入力してもよい。
ステップS825の処理が行われた後、ステップS820の処理が行われてもよい。また、ステップS840の処理が行われた後、ステップS835の処理が行われてもよい。また、ステップS830の処理が行われる前にステップS840の処理が行われてもよい。
図21は、表示部105の画面の第1の例を示している。表示部105は、領域120と、領域130と、領域190と、領域220と、画像領域140とを表示する。第1の制御パラメータの第1の差分情報が領域190に表示される。具体的には、露出の第1の差分情報が領域190に表示される。第2の制御パラメータの第2の差分情報が領域120と、領域130と、領域220とに表示される。具体的には、絞りの第2の差分情報が領域120に表示され、シャッタースピードの第2の差分情報が領域130に表示され、ISO感度の第2の差分情報が領域220に表示される。撮像装置20から入力された画像データに基づく画像が画像領域140に表示される。
領域120と、領域130と、領域190と、領域220との形状は、縦方向に細長い長方形である。領域120と、領域130と、領域190と、領域220とは、画像領域140の左側に配置されている。領域130は、画像領域140に隣接している。領域190は、領域130に隣接している。領域220は、領域190に隣接している。領域120は、領域220に隣接している。領域120と領域130と領域220とのいずれかと領域190とが隣接していることが望ましい。
表示部105は、露出の第1の差分情報を示す図形である矢印191と、露出の設定値を示す図形である円192とを領域190に表示する。領域190については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、絞りの第2の差分情報を示す図形である矢印121と、絞りの設定値を示す図形である円122とを領域120に表示する。領域120については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、シャッタースピードの第2の差分情報を示す図形である矢印131と、シャッタースピードの設定値を示す図形である円132とを領域130に表示する。領域130については、既に説明したので、説明を省略する。
表示部105は、ISO感度の第2の差分情報を示す図形である矢印221と、ISO感度の設定値を示す図形である円222とを領域220に表示する。つまり、表示部105は、矢印221によって第2の差分情報を表示する。円222は矢印221の頭の位置に表示される。
領域220の範囲は、撮像部に設定可能なISO感度の値の範囲に対応する。領域220において、より上側の位置が、より大きいISO感度の値に対応する。領域220の上端は、撮像部に設定可能なISO感度の値の最大値に対応する。また、領域220において、より下側の位置が、より小さいISO感度の値に対応する。領域220の下端は、撮像部に設定可能なISO感度の値の最小値に対応する。入力部102は、撮像部に設定可能なISO感度の値の最大値と最小値とを撮像装置20から入力してもよい。また、記憶部103は、撮像部に設定可能なISO感度の値の最大値と最小値とを記憶してもよい。
矢印221の頭の位置は、ISO感度の設定値(第2の値)に対応する。矢印221の尾の位置は、ISO感度の基準値(第4の値)に対応する。例えば、露出の設定値(第1の値)が撮像部に設定される前、円222は矢印221の尾の位置に表示され、矢印221は表示されていない。露出の設定値(第1の値)が撮像部に設定される前の円222が破線で示されている。矢印221の長さは、ISO感度の設定値(第2の値)とISO感度の基準値(第4の値)との差分の大きさを示している。表示部105は、円222によって、ISO感度の設定値(第2の値)またはISO感度の基準値(第4の値)を図示する。
ユーザが円192を移動させた後、入力部102は、ISO感度の設定値(第2の値)を撮像装置20から入力する。表示部105は、領域220においてISO感度の設定値(第2の値)に対応する位置に円222を表示する。これによって、円222が移動する。また、表示部105は、矢印221を表示する。
例えば、領域120と、領域130と、領域190と、領域220との長さは等しい。つまり、表示部105は、撮像部に設定可能な絞りの値の範囲と、撮像部に設定可能なシャッタースピードの値の範囲と、撮像部に設定可能な露出の値の範囲と、撮像部に設定可能なISO感度の値の範囲とを同一のスケールで表示する。
表示部105は、第1の表示形態で矢印191を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で矢印121と、矢印131と、矢印221とを表示してもよい。例えば、矢印191と他の矢印とが異なる色で表示されてもよい。矢印191と他の矢印とが異なる明るさで表示されてもよい。矢印191の模様と他の矢印の模様とが異なっていてもよい。第1の差分情報を示す図形の種類と、第2の差分情報を示す図形の種類とが異なっていてもよい。これによって、ユーザは、第1の制御パラメータと第2の制御パラメータとを識別しやすい。
表示部105は、第1の表示形態で領域190を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で領域120と、領域130と、領域220とを表示してもよい。すなわち、表示部105は、第1の表示形態で表示された領域120に矢印121を表示し、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で表示された他の領域に他の矢印を表示してもよい。例えば、領域190と他の領域とが異なる色で表示されてもよい。領域190と他の領域とが異なる明るさで表示されてもよい。領域190の模様と他の領域の模様とが異なっていてもよい。
領域120と、領域130と、領域190と、領域220との少なくとも2つが1つの領域であってもよい。つまり、表示部105は、第1の差分情報と第2の差分情報とを同一の領域に表示してもよい。あるいは、表示部105は、複数の第2の制御パラメータに対応する複数の第2の差分情報を同一の領域に表示してもよい。
ユーザは、矢印191が示す第1の差分情報に応じて、矢印121と、矢印131と、矢印221とが示す第2の差分情報を把握することができる。つまり、ユーザは、露出の値と、第2の制御パラメータの値とが互いに連動することを視覚的に把握することができる。さらに、ユーザは、露出の値の変化量に応じた第2の制御パラメータの値の変化量を視覚的に把握することができる。
また、ユーザは、円192が示す露出の値と、他の円が示す第2の制御パラメータの値とを視覚的に把握することができる。例えば、ユーザは、露出の設定値(第1の値)に対応する第2の制御パラメータの第2の値を視覚的に把握することができる。
したがって、ユーザは、互いに連動する複数の制御パラメータの関係を視覚的に把握することができる。また、ユーザは、複数の制御パラメータの調整方法を学習することができる。
表示部105は、露出の設定値(第1の値)と、絞りの設定値(第2の値)と、シャッタースピードの設定値(第2の値)と、ISO感度の設定値(第2の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データに基づく画像141を画像領域140に表示する。表示部105は、露出の基準値(第3の値)と、絞りの基準値(第4の値)と、シャッタースピードの基準値(第4の値)と、ISO感度の基準値(第4の値)とが撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第2の画像データに基づく画像142を画像領域140に表示してもよい。
ユーザは、露出の設定値(第1の値)と、絞りの設定値(第2の値)と、シャッタースピードの設定値(第2の値)と、ISO感度の設定値(第2の値)とが反映された画像141の状態を確認することができる。つまり、ユーザは、露出と、絞りと、シャッタースピードと、ISO感度との設定値が変更された後の画像141の状態を確認することができる。
複数の第2の制御パラメータの第2の差分情報のうち、表示される第2の差分情報をユーザが選択できてもよい。また、表示された複数の第2の制御パラメータの第2の差分情報が並ぶ順番をユーザが選択できてもよい。
絞りの設定値に連動して、露出が適正になるようにシャッタースピードの値が設定される絞り優先モードでは、絞りの設定値に連動する制御パラメータが変化する場合がある。例えば、絞りの値が小さくなると共にシャッタースピードが遅くなる。シャッタースピードが所定値以下となった場合、手振れの影響が大きくなる。このため、さらに絞りの値が小さくなった場合、シャッタースピードは変化せず、ISO感度の値が大きくなる。
シャッタースピードが所定値を超えている場合、第2の制御パラメータはシャッタースピードであり、第3の差分が一定である第3の制御パラメータはISO感度である。また、シャッタースピードが所定値以下である場合、第2の制御パラメータはISO感度であり、第3の制御パラメータはシャッタースピードである。第2の制御パラメータの第2の差分情報と、第3の制御パラメータの第5の値とが図示される場合、ユーザは、絞りの値に連動する第2の制御パラメータが切り替わることを把握することができる。
図22は、表示部105の画面の第2の例を示している。以下では、図21と異なる点について説明する。
本例では、表示部105は、第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係を固定する。例えば、表示部105は、第1の差分情報が表示される領域を、第2の差分情報が表示される領域よりも常に右に表示する。表示部105は、モードによらず、この相対的な関係を固定する。第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係は複数のモード間で一定である。
具体的には、プログラムモードでは、表示部105は、領域190を表示し、第1の差分情報を領域190に図示する。また、表示部105は、領域130が領域190に隣接するように領域130を表示し、第2の差分情報を領域130に図示する。図22では、表示部105は、領域130が領域190に隣接するように領域190の左に領域130を表示し、第2の差分情報を領域130に図示する。表示部105は、領域120または領域220が領域190に隣接するように領域120または領域220を表示してもよい。
絞り優先モードでは、表示部105は、図22における領域190の位置に領域120を表示し、第1の差分情報を領域120に図示する。また、表示部105は、領域130が領域120に隣接するように領域130を表示し、第2の差分情報を領域130に図示する。すなわち、表示部105は、領域130が領域120に隣接するように領域120の左に領域130を表示し、第2の差分情報を領域130に図示する。表示部105は、領域190または領域220が領域120に隣接するように領域190または領域220を表示してもよい。
シャッタースピード優先モードでは、表示部105は、図22における領域190の位置に領域130を表示し、第1の差分情報を領域130に図示する。また、表示部105は、領域120が領域130に隣接するように領域120を表示し、第2の差分情報を領域120に図示する。すなわち、表示部105は、領域120が領域130に隣接するように領域130の左に領域120を表示し、第2の差分情報を領域120に図示する。表示部105は、領域190または領域220が領域130に隣接するように領域190または領域220を表示してもよい。
本例では、表示部105は、第1の制御パラメータの第1の差分情報が表示される位置と、画像が表示される位置との相対的な関係を固定する。例えば、表示部105は、第1の差分情報が表示される領域を、画像が表示される領域よりも常に左に表示する。表示部105は、モードによらず、この相対的な関係を固定する。第1の差分情報が表示される位置と、画像が表示される位置との相対的な関係は複数のモード間で一定である。
具体的には、プログラムモードでは、表示部105は、領域190を表示し、第1の差分情報を領域190に図示する。また、表示部105は、画像領域140が領域190に隣接するように画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。図22では、表示部105は、画像領域140が領域190に隣接するように領域190の右に画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。
絞り優先モードでは、表示部105は、図22における領域190の位置に領域120を表示し、第1の差分情報を領域120に図示する。また、表示部105は、画像領域140が領域120に隣接するように画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。すなわち、表示部105は、画像領域140が領域120に隣接するように領域120の右に画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。
シャッタースピード優先モードでは、表示部105は、図22における領域190の位置に領域130を表示し、第1の差分情報を領域130に図示する。また、表示部105は、画像領域140が領域130に隣接するように画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。すなわち、表示部105は、画像領域140が領域130に隣接するように領域130の右に画像領域140を表示し、画像141を画像領域140に表示する。
第1の制御パラメータの第1の差分情報は、第2の制御パラメータの第2の差分情報の常に右に表示される。モードによらず、この位置関係が固定されるので、ユーザは、第1の差分情報と第2の差分情報とを識別しやすい。さらに、第1の差分情報は、画像141の常に左に表示される。モードによらず、この位置関係が固定されるので、ユーザは、第1の差分情報を識別しやすい。
表示部105は、第1の差分情報が表示される領域190が、第2の差分情報が表示される領域130等よりも相対的に目立つように、それぞれの領域を表示してもよい。例えば、表示部105は、領域130等を、領域190よりも目立たない色で表示してもよい。
表示部105は、第1の差分情報が第2の差分情報よりも相対的に目立つように、第1の差分情報を第1の表示形態で図示し、第2の差分情報を、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で図示してもよい。例えば、表示部105は、第2の差分情報を示す円132等を、第1の差分情報を示す円192よりも目立たない色で表示してもよい。
図23は、表示部105の画面の第3の例を示している。以下では、図22と異なる点について説明する。本例では、複数の第2の制御パラメータの複数の第2の差分のうち、絞りの第2の差分が最も大きい。シャッタースピードの第2の差分が2番目に大きい。ISO感度の第2の差分が最も小さい。
本例では、入力部102は、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第2の値と、第1の画像データとを撮像装置20から入力する。記憶部103は、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第4の値を記憶する。表示部105は、複数の第2の制御パラメータのうち第2の差分が相対的に大きい第2の制御パラメータの第2の差分情報が表示される位置と、複数の第2の制御パラメータのうち第2の差分が相対的に小さい第2の制御パラメータの第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係を固定する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。
表示部105は、モードによらず、この相対的な関係を固定する。第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係は複数のモード間で一定である。
例えば、表示部105は、第2の差分が最も大きい第2の制御パラメータの第2の差分情報が表示される位置から離れるにつれて、第2の差分が小さくなるように、第2の制御パラメータの第2の差分情報を図示する。あるいは、表示部105は、第2の差分が最も小さい第2の制御パラメータの第2の差分情報が表示される位置から離れるにつれて、第2の差分が大きくなるように、第2の制御パラメータの第2の差分情報を図示する。つまり、表示部105は、複数の第2の制御パラメータの複数の第2の差分情報が大きい順、または小さい順に並ぶように、複数の第2の制御パラメータの複数の第2の差分情報を図示する。
具体的には、表示部105は、領域190を表示し、第1の差分情報を領域190に図示する。また、表示部105は、領域120が領域190に隣接するように領域120を表示し、最も大きい絞りの第2の差分を領域120に図示する。また、表示部105は、領域130が領域120に隣接するように領域130を表示し、2番目に大きいシャッタースピードの第2の差分を領域130に図示する。また、表示部105は、領域220が領域130に隣接するように領域220を表示し、最も小さいISO感度の第2の差分を領域220に図示する。これによって、表示部105は、絞りの第2の差分情報が表示される位置から離れるにつれて、表示される第2の差分が小さくなるように、第2の制御パラメータの第2の差分情報を図示する。
第2の差分情報が第2の差分の大きさの順に表示されるので、ユーザは、露出の調整により大きな影響を与える制御パラメータを把握しやすくなる。
図23では、第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係は固定されていなくてもよい。
図24は、表示部105の画面の第4の例を示している。以下では、図22と異なる点について説明する。本例では、複数の第2の制御パラメータの複数の第2の差分のうち、絞りと、シャッタースピードとの第2の差分が所定量を超えている。また、ISO感度の第2の差分が所定量以下である。
本例では、入力部102は、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第2の値と、第1の画像データとを撮像装置20から入力する。記憶部103は、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第4の値を記憶する。表示部105は、第1の差分情報を図示し、複数の第2の制御パラメータのうち第2の差分が所定量を超えている第2の差分情報のみを図示する。つまり、表示部105は、複数の第2の制御パラメータのうち第2の差分が所定量以下である第2の差分情報を非表示とする。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。
具体的には、絞りと、シャッタースピードとの第2の差分が所定量を超えている。このため、表示部105は、絞りの第2の差分情報が表示される領域120を表示し、シャッタースピードの第2の差分情報が表示される領域130を表示する。また、ISO感度の第2の差分が所定量以下である。このため、表示部105は、ISO感度の第2の差分情報が表示される領域220を非表示とする。
領域120と、領域130と、領域190とに加えて領域220が表示される場合、画像領域140が、図24に示される状態よりも狭くなる。この場合、画像領域140の領域143に画像が表示される。また、領域220が非表示となる場合、画像領域140において、領域143よりも広い領域144に画像が表示される。つまり、表示部105は、複数の制御パラメータの複数の第2の差分のいずれかが所定量以下である場合、複数の制御パラメータの複数の第2の差分の全てが所定量を超える場合よりも広い領域に、第1の画像データに基づく画像を表示する。
所定量を超えた差分に関する第2の差分情報のみが表示されるので、ユーザは、露出の調整により大きな影響を与える制御パラメータを把握しやすくなる。また、非表示となる第2の差分情報がある場合、ユーザは、より広い領域に表示された画像によって、画像の変化を確認しやすくなる。
図24では、第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係は固定されていなくてもよい。
図25は、表示部105の画面の第5の例を示している。以下では、図22と異なる点について説明する。本例では、複数の第2の制御パラメータの複数の第2の差分のうち、絞りの第2の差分が最も大きい。
本例では、入力部102は、複数の制御パラメータのうち、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第2の値と、第1の制御パラメータの第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データとを撮像装置20から入力する。記憶部103は、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第4の値を記憶する。表示部105は、第1の差分情報を図示し、第2の差分が相対的に大きい第2の差分情報を第1の領域に図示する。また、表示部105は、第2の差分が相対的に小さい第2の差分情報を、第1の領域と表示形態が異なる第2の領域に図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。
本例では、表示部105は、第1の領域を第2の領域よりも強調して表示する。すなわち、表示部105は、第2の表示形態よりも強調された第1の表示形態で第1の領域を表示し、第2の表示形態で第2の領域を表示する。
例えば、表示部105は、第1の領域が第2の領域よりも相対的に目立つように、第1の領域と第2の領域とを表示する。具体的には、表示部105は、最も大きい絞りの第2の差分が表示される領域120(第1の領域)が、相対的に小さいシャッタースピードおよびISO感度の第2の差分が表示される領域130および領域220(第2の領域)よりも相対的に目立つように、領域120と、領域130と、領域220とを表示する。例えば、表示部105は、領域120を領域130および領域220よりも目立つ色で表示する。
第2の差分が相対的に大きい第2の差分情報と、第2の差分が相対的に小さい第2の差分情報とが、異なる領域に表示される。このため、ユーザは、露出の調整により大きな影響を与える制御パラメータを把握しやすくなる。
図25では、第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係は固定されていなくてもよい。
図26は、表示部105の画面の第6の例を示している。以下では、図22と異なる点について説明する。本例では、複数の第2の制御パラメータの複数の第2の差分のうち、絞りの第2の差分が最も大きい。
本例では、入力部102は、複数の制御パラメータのうち、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第2の値と、第1の制御パラメータの第1の値が撮像部に設定されているときに撮像部によって生成された第1の画像データとを撮像装置20から入力する。記憶部103は、複数の第2の制御パラメータのそれぞれの第4の値を記憶する。表示部105は、第1の差分情報を図示し、第2の差分が相対的に大きい第2の差分情報を第1の表示形態で図示する。また、表示部105は、第2の差分が相対的に小さい第2の差分情報を、第1の表示形態と異なる第2の表示形態で図示する。また、表示部105は、第1の画像データに基づく画像を表示する。
本例では、表示部105は、第2の差分が相対的に大きい第2の差分情報を、第2の差分が相対的に小さい第2の差分情報よりも強調して図示する。すなわち、表示部105は、第2の差分が相対的に大きい第2の差分情報を、第2の表示形態よりも強調された第1の表示形態で図示し、第2の差分が相対的に小さい第2の差分情報を第2の表示形態で図示する。
例えば、表示部105は、第2の差分が相対的に大きい第2の差分情報が、第2の差分が相対的に小さい第2の差分情報よりも相対的に目立つように第1の差分情報と第2の差分情報とを図示する。具体的には、表示部105は、最も大きい絞りの第2の差分を示す矢印121が、相対的に小さいシャッタースピードおよびISO感度の第2の差分を示す矢印131および矢印221よりも相対的に目立つように、矢印121と、矢印131と、矢印221とを表示する。例えば、表示部105は、矢印121を矢印131および矢印221よりも目立つ色で表示する。
第2の差分が相対的に大きい第2の差分情報と、第2の差分が相対的に小さい第2の差分情報とが、異なる表示形態で表示される。このため、ユーザは、露出の調整により大きな影響を与える制御パラメータを把握しやすくなる。
図26では、第1の差分情報が表示される位置と、第2の差分情報が表示される位置との相対的な関係は固定されていなくてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図27は、本実施形態による撮像装置30の構成を示している。図27に示すように、撮像装置30は、撮像部300と、生成部301と、設定部302と、記憶部303と、算出部304と、表示部305とを有する。
撮像部300は、撮像を行い、画像データを生成する。生成部301は、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する。設定部302は、第1の値を撮像部300に設定する。また、設定部302は、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像部300に設定された第1の値に連動して変化する第2の値を撮像部300に設定する。設定部302は、設定された第2の値を出力する。また、設定部302は、必要に応じて、第1の値と、第1の制御パラメータの第3の値と、第2の制御パラメータの第4の値とのいずれかを出力してもよい。
記憶部303は、第1の制御パラメータの第3の値と第2の制御パラメータの第4の値とを記憶する。算出部304は、第1の値と第3の値との第1の差分と、第2の値と第4の値との第2の差分とを算出する。表示部305は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する。また、表示部305は、第1の値が撮像部300に設定されているときに撮像部300によって生成された画像データに基づく画像を表示する。
例えば、生成部301と、設定部302と、算出部304との機能は、例えばこれらの動作を規定する命令を含むプログラムを、撮像装置30のコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムの実装方法は、撮像設定装置10の動作を制御するためのプログラムの実装方法と同様であってもよい。
次に、図28を参照して、撮像装置30の動作を説明する。図28は、制御パラメータの設定に関する撮像装置30の動作の手順を示している。
制御パラメータの設定に関する動作が開始されると、生成部301は、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する(ステップS900)。
第1の値が生成された後、設定部302は、生成部100によって生成された第1の値と、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像部300に設定された第1の値に連動して変化する第2の値とを撮像部300に設定する(ステップS905)。
第1の値と第2の値とが撮像部300に設定された後、算出部304は、第1の値と第1の制御パラメータの第3の値との第1の差分と、第2の値と第2の制御パラメータの第4の値との第2の差分とを算出する(ステップS910)。ステップS910では、算出部304は、記憶部303から第3の値と第4の値とを読み出す。また、ステップS910では、算出部304は、記憶部303から読み出された第3の値および第4の値と、設定部302から出力された第1の値および第2の値とを用いて第1の差分と第2の差分とを算出する。
第1の差分と第2の差分とが算出された後、表示部305は、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する(ステップS915)。第1の差分情報と第2の差分情報とが図示された後、表示部305は、第1の値が撮像部300に設定されているときに撮像部300によって生成された画像データに基づく画像を表示する(ステップS920)。
ステップS920の処理が行われた後、ステップS915の処理が行われてもよい。
撮像装置30は、撮像設定装置11における操作部106を有していてもよい。また、生成部301と、記憶部303と、算出部304と、表示部305とのそれぞれは、撮像設定装置11における生成部100と、記憶部103と、算出部104と、表示部105とのそれぞれと同様であってもよい。
本実施形態によれば、撮像を行い、画像データを生成する撮像部300と、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する生成部301と、第1の値と、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像部300に設定された第1の値に連動して変化する第2の値とを撮像部300に設定する設定部302と、第1の制御パラメータの第3の値と第2の制御パラメータの第4の値とを記憶する記憶部303と、第1の値と第3の値との第1の差分と、第2の値と第4の値との第2の差分とを算出する算出部304と、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示し、第1の値が撮像部300に設定されているときに撮像部300によって生成された画像データに基づく画像を表示する表示部305と、を有する撮像装置30が構成される。
また、本実施形態によれば、生成部301が、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する生成ステップ(ステップS900)と、設定部302が、第1の値と、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像部300に設定された第1の値に連動して変化する第2の値とを撮像部300に設定する設定ステップ(ステップS905)と、算出部304が、第1の値と第1の制御パラメータの第3の値との第1の差分と、第2の値と第2の制御パラメータの第4の値との第2の差分とを算出する算出ステップ(ステップS910)と、表示部305が、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する第1の表示ステップ(ステップS915)と、表示部305が、第1の値が撮像部300に設定されているときに撮像部300によって生成された画像データに基づく画像を表示する第2の表示ステップ(ステップS920)と、を有する撮像設定方法が構成される。
また、本実施形態によれば、撮像を制御するための複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータの第1の値を生成する生成ステップ(ステップS900)と、第1の値と、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像部300に設定された第1の値に連動して変化する第2の値とを撮像部300に設定する設定ステップ(ステップS905)と、第1の値と第1の制御パラメータの第3の値との第1の差分と、第2の値と第2の制御パラメータの第4の値との第2の差分とを算出する算出ステップ(ステップS910)と、表示部305によって、第1の差分を示す第1の差分情報と、第2の差分を示す第2の差分情報とを図示する第1の表示ステップ(ステップS915)と、表示部305によって、第1の値が撮像部300に設定されているときに撮像部300によって生成された画像データに基づく画像を表示する第2の表示ステップ(ステップS920)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムが構成される。
本実施形態では、第1の制御パラメータの第1の差分情報と、第1の制御パラメータに連動する第2の制御パラメータの第2の差分情報とが表示される。これによって、互いに連動する複数の制御パラメータの状態を把握しやすくすることができる。ユーザは、どの制御パラメータが互いに連動するのかを把握しやすい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図29は、本実施形態による撮像システム1000の構成を示している。図29に示すように、撮像システム1000は、撮像設定装置10aと、撮像装置20とを有する。
撮像設定装置10aは、生成部100と、第1の出力部101aと、第1の入力部102aと、記憶部103と、算出部104と、表示部105とを有する。生成部100と、記憶部103と、算出部104と、表示部105とのそれぞれは、図1に示す撮像設定装置10におけるそれぞれの構成と同様である。第1の出力部101aは、図1に示す撮像設定装置10における出力部101と同様である。第1の入力部102aは、図1に示す撮像設定装置10における入力部102と同様である。
撮像装置20は、撮像部200と、第2の入力部201と、設定部202と、第2の出力部203とを有する。撮像部200は、撮像を行い、画像データを生成する。第2の入力部201は、第1の制御パラメータの第1の値を撮像設定装置10aから入力する。
設定部202は、第1の値と、複数の制御パラメータのうち第1の制御パラメータと異なる第2の制御パラメータの第2の値であって、撮像部200に設定された第1の値に連動して変化する第2の値とを撮像部200に設定する。設定部202は、設定された第2の値を出力する。また、設定部202は、必要に応じて、第1の値と、第1の制御パラメータの第3の値と、第2の制御パラメータの第4の値とのいずれかを出力してもよい。
第2の出力部203は、設定部202から出力された第2の値と、第1の値が撮像部200に設定されているときに撮像部200によって生成された画像データとを撮像設定装置10aに出力する。
撮像設定装置10aは、図3に示す撮像設定装置11と同様であってもよい。
本実施形態によれば、撮像設定装置10aと撮像装置20とを有する撮像システム1000であって、撮像設定装置10aは、生成部100と、第1の出力部101aと、第1の入力部102aと、記憶部103と、算出部104と、表示部105と、を有し、撮像装置20は、撮像を行い、画像データを生成する撮像部200と、第1の値を撮像設定装置10aから入力する第2の入力部201と、第1の値と第2の値とを撮像部200に設定する設定部202と、第2の値と画像データとを撮像設定装置10aに出力する第2の出力部203と、を有する撮像システム1000が構成される。
本実施形態では、第1の制御パラメータの第1の差分情報と、第1の制御パラメータに連動する第2の制御パラメータの第2の差分情報とが表示される。これによって、互いに連動する複数の制御パラメータの状態を把握しやすくすることができる。ユーザは、どの制御パラメータが互いに連動するのかを把握しやすい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。