以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明における第1の実施形態の画像処理装置100の構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、演算処理装置(CPU)102と、ハードディスク(HD)104と、メモリ106と、ディスプレイ108と、入力部110と、記録媒体ドライブ112と、ネットワークインタフェース(I/F)114と、バス116とを備える。
CPU102は、画像処理装置100の動作を制御する。CPU102は、例えば、HD104などに記録されているプログラムを実行する。
HD104は、プログラム(例えば、画像処理プログラム)や画像データなどのデジタルデータを記録する。画像データは、本実施形態では、RAW形式の画像データ(RAW画像データ)であって、RAW現像(調整及び出力処理)を行う際に必要となる調整値が付加されている画像データである。RAW現像とは、RAW画像データに対して、設定(調整)された調整値を用いて画像処理を施すことである。但し、画像データは、RAW形式の画像データに限定されず、RAW形式以外の形式の画像データであってもよい。
メモリ106は、CPU102のワークエリアとして使用されるメインメモリである。
ディスプレイ108は、画像データに対応する画像や文字を表示する表示画面を含む表示部である。
入力部110は、本実施形態では、キーボードやマウス(ポインティングデバイス)などの種々の入力デバイスを含む。ユーザは、入力部110を使用することで、ディスプレイ108に表示された画像の画質を調整する(即ち、画像処理プログラムを実行する)ことができる。
記録媒体ドライブ112は、CD−ROMやDVD−ROMなどの外部記録媒体112Aに格納されているデータを読み出す、或いは、外部記録媒体112Aにデータを書き込む装置である。本実施形態では、HD104にプログラムが記録されているが、外部記録媒体112Aに記録されたプログラムを、記録媒体ドライブ112を介して、CPU102に実行させてもよい。
ネットワークI/F114は、通信回線114Aを介して、ネットワークNWに接続する。本実施形態では、上述したように、HD104にプログラムが記録されているが、ネットワークNW上のプログラムを、ネットワークI/F114及び通信回線114Aを介して、CPU102に実行させてもよい。
バス116は、CPU102、HD104、メモリ106、ディスプレイ108、入力部110、記録媒体ドライブ112及びネットワークI/F114を接続する内部バスである。
なお、HD104に記録された本実施形態の画像処理プログラムは、画像処理装置100の各構成要素を、画像表示手段、画質調整手段、入力手段、算出手段、制御手段として機能させる。画像表示手段は、画像を表示画面に表示する。画質調整手段は、画像表示手段によって表示画面に表示される画像について、複数の調整項目の調整値に基づいて画質を調整する。入力手段は、ユーザにより表示画面に表示される画像の画質の調整目的が入力される。算出手段は、入力手段に入力された調整目的に基づいて複数の調整項目のそれぞれの調整値の目標となる目標値を算出する。制御手段は、表示画面に表示される画像の現在の調整値と算出手段によって算出された目標値との違いが分かるように、現在の調整値及び目標値を表示画面に表示するよう画像表示手段を制御する。
また、HD104に記録された本実施形態の画像処理プログラムは、画像処理装置100の各構成要素を、変更手段、生成手段、表示手段、選択手段、取得手段、通知手段として機能させる。変更手段は、複数の調整項目のそれぞれの調整値を変更する。生成手段は、表示画面に表示される画像に対して、算出手段によって算出された複数の目標値を用いて画像処理を施して複数のサムネイル画像を生成する。表示手段は、生成手段によって生成された複数のサムネイル画像を表示画面に表示する。選択手段は、表示手段によって表示された複数のサムネイル画像をユーザに選択させる。取得手段は、選択手段によって選択されたサムネイル画像の複数の調整項目のそれぞれの調整値を取得する。通知手段は、変更手段によって表示画面に表示される画像の複数の調整項目のそれぞれの調整値が目標値に変更された場合に、その旨を通知する。
以下、画像処理装置100における画像処理(画像処理プログラム)の動作について説明する。画像処理装置100における画像処理は、CPU102が画像処理装置100の各部を統括的に制御することによって実行される。また、本実施形態では、画像処理プログラムが起動され、画質を調整する処理対象の画像を選択させるための画像選択ダイアログがディスプレイ108に表示されているものとする。ここで、図2は、画像処理装置100における画像処理を説明するためのフローチャートである。
ステップS1002では、画質を調整する処理対象の画像が選択されたか否か(即ち、画像選択ダイアログにおいて画像選択の指示があったか否か)を判定する。画質を調整する処理対象の画像が選択されていない場合には、画質を調整する処理対象の画像が選択されるまで待機する。一方、画質を調整する処理対象の画像が選択されている場合には、ステップS1004に移行する。
ステップS1004では、図3に示すメインウインドウ130と図4に示す画質調整ウインドウ140をディスプレイ108に表示する。図3は、ステップS1004でディスプレイ108に表示されるメインウインドウ130の一例を示す図である。図4は、ステップS1004でディスプレイ108に表示される画質調整ウインドウ140の一例を示す図である。
メインウインドウ130は、図3に示すように、画質を調整する処理対象の画像を表示する表示領域132と、画像の保存を指示する保存ボタン134と、画像処理プログラムの終了を指示する終了ボタン136とを含む。
画質調整ウインドウ140は、図4に示すように、複数の調整項目ごとに、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の画質を調整するための画質調整コントローラ142を含む。本実施形態では、複数の調整項目として、デジタル露出補正、コントラスト、色の濃さ及びシャープネスを示しているが、ホワイトバランスや彩度などの画像を構成するために必要な調整項目を含んでもよい。また、本実施形態では、画質調整コントローラ142をスライダーとしたが、ラジオボタン、チェックボックス、コンボボックス、ボタンなどであってもよい。画質調整コントローラ142における調整値142aは、画像データに含まれる調整値情報に基づいて初期設定される。なお、画像データが調整値情報を含んでいない場合には、画質調整コントローラ142における調整値142aは、画像情報に基づいて初期設定される。また、画質調整ウインドウ140は、後述するナビゲーションウインドウの表示を指示するナビゲーションボタン144を含む。
ステップS1006では、ナビゲーションウインドウの表示が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、画質調整ウインドウ140のナビゲーションボタン144が押下(選択)されたか否かを判定する。ナビゲーションウインドウの表示が指示されていない場合には、ステップS1008に移行して、ナビゲーションウインドウを用いない画質調整処理を行う。一方、ナビゲーションウインドウの表示が指示されている場合には、ステップS1010に移行して、ナビゲーションウインドウを用いた画質調整処理(ナビゲーション画質調整処理)を行う。なお、ステップS1008の画質調整処理及びステップS1010のナビゲーション画質調整処理については、後で詳細に説明する。
ステップS1012では、画像処理プログラムの終了が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、メインウインドウ130の終了ボタン136が押下(選択)されたか否かを判定する。画像処理プログラムの終了が指示されていない場合には、ステップS1006に移行する。一方、画像処理プログラムの終了が指示されている場合には、ステップS1014に移行して、ステップS1004でディスプレイ108に表示したメインウインドウ130と画質調整ウインドウ140を閉じ、画像処理(画像処理プログラム)を終了する。
図5を参照して、ステップS1008の画質調整処理について説明する。
ステップS1102では、画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142における調整値142aが変更されたか否かを判定する。画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142における調整値142aが変更されている場合には、ステップS1104に移行する。一方、画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142における調整値142aが変更されていない場合には、ステップS1106に移行する。
ステップS1104では、画質を調整する処理対象のRAW画像データを読み込み、ステップS1102で変更された調整値を用いて画像処理を施し、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像を更新する。ここで、例えば、デジタル露出補正の調整値の変更可能な範囲を−2から+2とし、かかる範囲内で0.1刻みで調整値を設定(変更)できる場合を例として、画像処理を具体的に説明する。まず、RAW画像データのRGB値を輝度値に変換する。デジタル露出補正の調整値が変更されると、変更された調整値を用いてRAW画像データの輝度値に対して露出補正処理を行う。そして、露出補正処理の結果をRGB値に逆変換して画像情報を更新する。なお、本実施形態では、輝度値を用いた画像処理を説明したが、画像処理は別の方法であってもよい。
ステップS1106では、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の保存が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、メインウインドウ130の保存ボタン134が押下(選択)されたか否かを判定する。メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の保存が指示されていない場合には、ステップS1008の画質調整処理を終了する。一方、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の保存が指示されている場合には、ステップS1108に移行する。
ステップS1108では、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像を保存して、画質調整処理を終了する。画像を保存する際には、例えば、保存フォーマット及びファイル名をユーザに入力されせるための画像保存ダイアログがディスプレイ108に表示され、入力された保存フォーマット及びファイル名で画像が保存される。
図6を参照して、ステップS1010のナビゲーション画質調整処理について説明する。
ステップS1202では、図7に示すナビゲーションウインドウ150をディスプレイ108に表示する。図7は、ステップS1202でディスプレイ108に表示されるナビゲーションウインドウ150の一例を示す図である。
ナビゲーションウインドウ150は、画像の画質調整目的ごとに、複数の画質調整目的ボタン152を含む。本実施形態では、画質調整目的として、「明るくしたい」、「暗くしたい」、「くっきりさせたい」及び「ぼやかせたい」の4つの画質調整目的を示すが、それ以外の画質調整目的であってもよい。
ステップS1204では、ナビゲーションウインドウ150の画質調整目的ボタン152が選択されたか否かを判定する。ナビゲーションウインドウ150の画質調整目的ボタン152が選択されていない場合には、画質調整目的ボタン152が選択されるまで待機する。一方、ナビゲーションウインドウ150の画質調整目的ボタン152が選択されている場合には、ステップS1206に移行する。
ステップS1206では、ステップS1204で選択された画質調整目的ボタン152に応じて、調整項目の調整値(目標値)を算出する。本実施形態では、「明るくしたい」の画質調整目的ボタン152が選択され、かかる画質調整目的を実現するための目標値を4つ算出する場合を説明する。画像は、デジタル露出補正の調整値及び色の濃さの調整値をプラス方向に変更(調整)することで明るくなる。例えば、現在のデジタル露出補正の調整値及び色の濃さの調整値が0であり、最大値が+2.0とすると、4つの目標値として、以下の第1の目標値、第2の目標値、第3の目標値及び第4の目標値に示すように、0と+2.0との間を4等分した調整値を算出する。
第1の目標値 「デジタル露出補正の調整値:+0.5、色の濃さの調整値:+0.5」
第2の目標値 「デジタル露出補正の調整値:+1.0、色の濃さの調整値:+1.0」
第3の目標値 「デジタル露出補正の調整値:+1.5、色の濃さの調整値:+1.5」
第4の目標値 「デジタル露出補正の調整値:+2.0、色の濃さの調整値:+2.0」
本実施形態では、現在の調整値とかかる調整値の最大値又は最小値との間を等分して目標値を算出しているが、例えば、撮像情報などの画像情報を取得し、適切な調整値を自動的に算出して目標値としてもよい。また、ステップS1206で算出する目標値の数は4つに限定されるものではない。また、本実施形態では、1つの画質調整目的ボタン152のみが選択されているが、複数の画質調整目的ボタン152が選択され、かかる複数の画質調整目的から複合的に目標値を算出してもよい。
ステップS1208では、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の画像データに対して、ステップS1206で算出された調整項目の調整値(目標値)を用いて画像処理を施してサムネイル画像を生成及び表示する。具体的には、図8に示すように、ナビゲーションウインドウ150のサムネイル表示領域154にサムネイル画像を表示する。図8では、4つの目標値(第1の目標値、第2の目標値、第3の目標値及び第4の目標値)のそれぞれについてサムネイル画像が生成され、4つのサムネイル画像がサムネイル表示領域154に表示されている。図8は、ステップS1208でディスプレイ108に表示されるナビゲーションウインドウ150の一例を示す図である。
ステップS1210では、ステップS1208でナビゲーションウインドウ150のサムネイル表示領域154に表示された複数のサムネイル画像から1つのサムネイル画像が選択されたか否かを判定する。サムネイル画像が選択されていない場合には、サムネイル画像が選択されるまで待機する。一方、サムネイル画像が選択されている場合には、ステップS1212に移行する。
ステップS1212では、図9に示すように、ナビゲーションウインドウ150のサムネイル表示領域154に表示された複数のサムネイル画像のうち、選択されたサムネイル画像SIの周りに選択枠SFを表示する。本実施形態では、ナビゲーションウインドウ150のサムネイル表示領域154に表示された複数のサムネイル画像のうち、選択されたサムネイル画像SIを区別するために、選択枠SFを表示するが、他の方法で選択されたサムネイル画像SIを区別してもよい。図9は、ステップS1212でディスプレイ108に表示されるナビゲーションウインドウ150の一例を示す図である。
ステップS1214では、図10に示すように、画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142において、現在の調整値142aとの違いが分かるように、選択されたサムネイル画像SIの調整値(目標値)142bを表示(明示)する。なお、選択されたサムネイル画像SIの選択枠SFと画質調整コントローラ142における選択されたサムネイル画像SIの調整値(目標値)142bとは同じ色で表示され、対応付けされている。複数のサムネイル画像が選択されている場合には、選択枠SFと調整値(目標値)142bとは、サムネイル画像ごとに異なる色で表示する。本実施形態では、選択されたサムネイル画像SI(選択枠SF)と調整値(目標値)142bとを対応付けするために、選択枠SFと調整値(目標値)142bとを同じ色で表示しているが、例えば、同じマークを付加するなどして対応付けをしてもよい。また、本実施形態では、調整値(目標値)142bをマークで表示(明示)しているが、例えば、点滅させたり、半透明で表示(明示)させたりしてもよい。ここで、図10は、ステップS1214でディスプレイ108に表示される画質調整ウインドウ140の一例を示す図である。
ステップS1216では、図11に示すように、画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142において、現在の調整値142a及びサムネイル画像SIの調整値(目標値)142bとの違いが分かるように、変更前の調整値142cを表示(明示)する。具体的には、変更前の調整値142cを現在の調整値142a及びサムネイル画像SIの調整値(目標値)142bと異なる色で表示する。これにより、ユーザは変更前の調整値142cと現在の調整値142aとを比較しながら調整項目の調整値を変更(調整)することができる。また、ユーザは変更前の調整値142cを記憶及び記録することなく、調整項目の調整値を変更前の調整値142cに戻すことが可能となる。ここで、図11は、ステップS1216でディスプレイ108に表示される画質調整ウインドウ140の一例を示す図である。なお、図11では、サムネイル画像SIの調整値(目標値)142bと変更前の調整値142cに基づいて現在の調整値142aが変更された例を示している。但し、ステップS1216の時点では、現在の調整値142aと変更前の調整値142cとは重なっている(図10参照)ことに注意されたい。
ステップS1218では、画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142において、現在の調整値142aが変更されたか否かを判定する。現在の調整値142aが変更されていない場合には、ステップS1222に移行する。一方、現在の調整値142aが変更されている場合には、ステップS1220に移行する。
ステップS1220では、画質を調整する処理対象のRAW画像データを読み込み、ステップS1218で変更された調整値を用いて画像処理を施し、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像を更新する。
ステップS1222では、調整項目の調整値の自動調整が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、ナビゲーションウインドウ150のサムネイル表示領域154に表示されているサムネイル画像がダブルクリックされたか否かを判定する。調整項目の調整値の自動調整が指示されていない場合には、ステップS1226に移行する。一方、調整項目の調整値の自動調整が指示されている場合には、ステップS1224に移行する。なお、本実施形態では、サムネイル画像をダブルクリックすることで、調整項目の調整値の自動調整を指示しているが、例えば、調整項目の調整値の自動調整を指示する自動調整ボタンをナビゲーションウインドウ150に設けてもよい。
ステップS1224では、調整項目の調整値を自動調整する。具体的には、ステップS1222でダブルクリックされたサムネイル画像の調整値(即ち、ステップS1206で算出された調整項目の調整値(目標値))に現在の調整値を変更(調整)する。
ステップS1226では、現在の調整値と目標値とが等しいか否かを判定する。現在の調整値と目標値とが等しくない場合には、ステップS1230に移行する。一方、現在の調整値と目標値とが等しい場合には、ステップS1228に移行する。
ステップS1228では、画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142において、例えば、サムネイル画像SIの調整値(目標値)142bを点滅させるなどして、ユーザに現在の調整値と目標値とが等しいことを通知する。これにより、ユーザは、現在の調整値がかかる調整値を用いて画像処理されたサムネイル画像と同じ画質が得られる調整値であることを知ることができる。なお、ユーザへの通知は、現在の調整値と目標値とが等しい旨のメッセージボックスをメインウインドウ130、画質調整ウインドウ140、或いは、ナビゲーションウインドウ150に表示してもよいし、現在の調整値を点滅させてもよい。
ステップS1230では、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の保存が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、メインウインドウ130の保存ボタン134が押下(選択)されたか否かを判定する。メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の保存が指示されていない場合には、ステップS1234に移行する。一方、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像の保存が指示されている場合には、ステップS1232に移行する。
ステップS1232では、メインウインドウ130の表示領域132に表示されている画像を保存する。具体的には、処理対象の画像データが有する調整値情報を、本実施形態で変更した現在の調整値に変更して、処理対象の画像データを保存する。
ステップS1234では、ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、画質調整ウインドウ140のナビゲーションボタン144が押下(選択)されたか否かを判定する。ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されていない場合には、ステップS1218に移行する。一方、ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されている場合には、ステップS1236に移行する。
ステップS1236では、ナビゲーションウインドウ150を閉じると共に、画質調整ウインドウ140の画質調整コントローラ142におけるサムネイル画像SIの調整値(目標値)142b及び変更前の調整値142cを非表示にする。そして、ナビゲーション画質調整処理を終了する。
このように、第1の実施形態によれば、画像の画質調整目的に応じて、調整すべき調整項目とかかる調整項目の調整値の変更に関する処理とが誘導され、現在の調整値、目標値、変更前の調整値を相対的に比較しながら画質を調整することができる。従って、画像の画質の調整に不慣れなユーザであっても、画像の画質を容易に、且つ、効率的に調整することができる。
[第2の実施形態]
図12は、本発明における第2の実施形態の撮像装置200を示す概略背面図である。撮像装置200は、被写体を撮像するデジタルカメラとして具現化される。撮像装置200は、ユーザインタフェースとして、ファインダー202と、電源ボタン204と、シャッターボタン206と、液晶ディスプレイ(LCD)208と、モードダイアル210と、ディスプレイ(DISP)ボタン212とを有する。更に、撮像装置200は、ユーザインタフェースとして、タッチホイール214と、セットボタン216と、メニューボタン218と、ジャンプボタン220とを有する。ここで、シャッターボタン206は、被写体を撮像する際に押下されるボタンである。LCD208は、撮像した画像(撮像画像)、設定画面、画像データに対応する画像や文字を表示する表示部である。モードダイアル210は、再生モードと撮像モードとを切り替えるためのダイアルである。
また、撮像装置200は、図13に示すように、画像に対して画像処理を施す画像処理部300を備える。図13は、画像処理部300の構成を示すブロック図である。画像処理部300は、演算処理装置(CPU)302と、記憶部304と、内部メモリ306と、CCD308と、信号処理部310と、表示部312と、入力部314と、記録媒体ドライブ316と、バス318とを備える。
CPU302は、画像処理部300の動作を制御する。CPU302は、例えば、記憶部304などに記録されているプログラムを実行する。
記憶部304は、プログラム(例えば、画像処理プログラム)や画像データなどのデジタルデータを記録する。画像データは、本実施形態では、RAW形式の画像データ(RAW画像データ)であって、RAW現像(調整及び出力処理)を行う際に必要となる調整値が付加されている画像データである。RAW現像とは、RAW画像データに対して、設定(調整)された調整値を用いて画像処理を施すことである。但し、画像データは、RAW形式の画像データに限定されず、RAW形式以外の形式の画像データであってもよい。なお、記憶部304は、撮像装置200に固定されていてもよいし、撮像装置200に着脱自在に装着されていてもよい。
なお、記憶部304は、通信回線などを介して接続された他の装置からプログラム及びデータなどを受信して記録してもよい。また、CPU302は、他の装置が有する記憶部に記録されているプログラム及びデータなどを、通信回線などを介して使用することも可能である。
内部メモリ306は、CPU302のワークエリアとして使用される。
CCD308は、撮像した被写体の画像を電気信号に変換して出力する撮像素子である。
信号処理部310は、CCD308から出力された電気信号を画像データに変換する。
表示部312は、図12に示すLCD208に相当するため、ここでの詳細な説明は省略する。
入力部314は、本実施形態では、キーボードやマウス(ポインティングデバイス)などの種々の入力デバイスを含む。
記録媒体ドライブ316は、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの外部記録媒体316Aに格納されているデータを読み出し、或いは、外部記録媒体316Aにデータを書き込む装置である。本実施形態では、記憶部304にプログラムが記録されているが、外部記録媒体316Aに記録されたプログラムを、記録媒体ドライブ316を介して、CPU302に実行させてもよい。
バス318は、CPU302、記憶部304、内部メモリ306、信号処理部310、表示部312、入力部314及び記録媒体ドライブ316を接続する内部バスである。
なお、記憶部304に記録された本実施形態の画像処理プログラムは、画像処理部300の各構成要素を、画像表示手段、画質調整手段、入力手段、算出手段、制御手段として機能させる。画像表示手段は、画像を表示画面に表示する。画質調整手段は、画像表示手段によって表示画面に表示される画像について、複数の調整項目の調整値に基づいて画質を調整する。入力手段は、ユーザにより表示画面に表示される画像の画質の調整目的が入力される。算出手段は、入力手段に入力された調整目的に基づいて複数の調整項目のそれぞれの調整値の目標となる目標値を算出する。制御手段は、表示画面に表示される画像の現在の調整値と算出手段によって算出された目標値との違いが分かるように、現在の調整値及び目標値を表示画面に表示するよう画像表示手段を制御する。
また、記憶部304に記録された本実施形態の画像処理プログラムは、画像処理部300の各構成要素を、変更手段、生成手段、表示手段、選択手段、取得手段、通知手段として機能させる。変更手段は、複数の調整項目のそれぞれの調整値を変更する。生成手段は、表示画面に表示される画像に対して、算出手段によって算出された複数の目標値を用いて画像処理を施して複数のサムネイル画像を生成する。表示手段は、生成手段によって生成された複数のサムネイル画像を表示画面に表示する。選択手段は、表示手段によって表示された複数のサムネイル画像をユーザに選択させる。取得手段は、選択手段によって選択されたサムネイル画像の複数の調整項目のそれぞれの調整値を取得する。通知手段は、変更手段によって表示画面に表示される画像の複数の調整項目のそれぞれの調整値が目標値に変更された場合に、その旨を通知する。
以下、撮像装置200の画像処理部300における画像処理(画像処理プログラム)の動作について説明する。画像処理部300における画像処理は、CPU302が画像処理部300の各部を統括的に制御することによって実行される。また、本実施形態では、モードダイアル210が操作され、撮像装置200が再生モードになると、画像処理プログラムが起動される。換言すれば、本実施形態では、撮像装置200の再生モードにおける画像処理(画像処理プログラム)の動作について説明する。ここで、図14は、撮像装置200の画像処理部300における画像処理を説明するためのフローチャートである。
ステップS2002では、外部記録媒体316Aに格納されている画像データの1つを一時的に内部メモリ306に転送し、画像処理を施して画像を表示部312(LCD208)に表示する。
ステップS2004では、表示部312に表示されている画像の切り替えが指示されたか否か、即ち、本実施形態では、タッチホイール214の左右キーが押下されたか否かを判定する。表示部312に表示されている画像の切り替えが指示されている場合には、次の画像を表示するために、ステップS2002に移行する。一方、表示部312に表示されている画像の切り替えが指示されていない場合には、ステップS2006に移行する。
ステップS2006では、表示部312に表示されている画像の画質の調整が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、メニューボタン218が押下(選択)されたか否かを判定する。表示部312に表示されている画像の画質の調整が指示されていない場合には、ステップS2004に移行する。一方、表示部312に表示されている画像の画質の調整が指示されている場合には、ステップS2008に移行する。
ステップS2008では、図15に示すように、表示部312に表示されている画像(即ち、表示画面)上に、複数の調整項目332を表示する。本実施形態では、複数の調整項目332として、露出補正、コントラスト及び彩度を表示しているが、別の調整項目を表示させてもよい。また、複数の調整項目332のうち1つの調整項目332aはハイライト表示され、ハイライト表示された調整項目332aの調整値を変更(調整)するための画質調整コントローラ334が表示部312に表示されている画像上に表示される。本実施形態では、画質調整コントローラ334をスライダーとしたが、ラジオボタン、チェックボックス、コンボボックス、ボタンなどであってもよい。画質調整コントローラ334における調整値334aは、画像データに含まれる調整値情報に基づいて初期設定される。なお、画像データが調整値情報を含んでいない場合には、画質調整コントローラ334における調整値334aは、画像情報に基づいて初期設定される。図15は、ステップS2008で表示部312に表示されている画像上に表示される複数の調整項目332の一例を示す図である。
ステップS2010では、ナビゲーション画質調整処理が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、DISPボタン212が押下(選択)されたか否かを判定する。ナビゲーション画質調整処理が指示されていない場合には、ステップS2012に移行して、画質調整処理を行う。一方、ナビゲーション画質調整処理が指示されている場合には、ステップS2014に移行して、ナビゲーション画質調整処理を行う。なお、ステップS2012の画質調整処理及びステップS2014のナビゲーション画質調整処理については、後で詳細に説明する。
ステップS2014では、表示部312に表示されている画像の画質の調整の終了が指示されたか否か、即ち、メニューボタン218が押下(選択)されたか否かを判定する。表示部312に表示されている画像の画質の調整の終了が指示されていない場合には、ステップS2010に移行する。一方、表示部312に表示されている画像の画質の調整の終了が指示されている場合には、ステップS2016に移行する。
ステップS2016では、ステップS2008で画像上に表示した複数の調整項目332を非表示にする。なお、複数の調整項目332の非表示に伴って、ハイライト表示された調整項目332aの調整値を変更(調整)するための画質調整コントローラ334も非表示になる。
ステップS2018では、再生モードの終了が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、モードダイアル210が操作されてモードが切り替えられたか否かを判定する。再生モードの終了が指示されていない場合には、ステップS2004に移行する。一方、再生モードの終了が指示されている場合には、画像処理(画像処理プログラム)を終了する。
図16を参照して、ステップS2012の画質調整処理について説明する。
ステップS2102では、ステップS2008で画像上に表示した複数の調整項目332において、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、タッチホイール214の上下キーが押下されたか否かを判定する。ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されていない場合には、ステップS2106に移行する。一方、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されている場合には、ステップS2104に移行する。
ステップS2104では、ステップS2102における指示に応じて、ハイライト表示される調整項目332aを変更する。本実施形態では、図17に示すように、タッチホイール214の下キーが押下されるたびに、ハイライト表示される調整項目332aは、露出補正、コントラスト、彩度、露出補正の順で変更される。また、タッチホイール214の上キーが押下されるたびに、ハイライト表示される調整項目332aは、露出補正、彩度、コントラスト、露出補正の順で変更される。図17は、ステップS2104において、ハイライト表示される調整項目332aの変更を説明するための図である。
ステップS2106では、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されたか否か、即ち、本実施形態では、タッチホイール214の左右キーが押下されたか否かを判定する。ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されていない場合には、ステップS2110に移行する。一方、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されている場合には、ステップS2108に移行する。
ステップS2108では、画質を調整する処理対象のRAW画像データを読み込み、ステップS2106で変更された調整値を用いて画像処理を施し、表示部312に表示されている画像を更新する。ここで、例えば、露出補正の調整値の変更可能な範囲を−2から+2とし、かかる範囲内で0.1刻みで調整値を設定(変更)できる場合を例として、画像処理を具体的に説明する。まず、RAW画像データのRGB値を輝度値に変換する。露出補正の調整値が変更されると、変更された調整値を用いてRAW画像データの輝度値に対して露出補正処理を行う。そして、露出補正処理の結果をRGB値に逆変換して画像情報を更新する。なお、本実施形態では、輝度値を用いた画像処理を説明したが、画像処理は別の方法であってもよい。
ステップS2110では、表示部312に表示されている画像の保存が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、セットボタン216が押下(選択)されたか否かを判定する。表示部312に表示されている画像の保存が指示されていない場合には、ステップS2012の画質調整処理を終了する。一方、表示部312に表示されている画像の保存が指示されている場合には、ステップS2112に移行する。
ステップS2112では、表示部312に表示されている画像を保存して、画質調整処理を終了する。具体的には、ユーザが選択した保存形式に応じて、圧縮処理などの画像処理を施し、外部記録媒体316Aに保存する。
図18を参照して、ステップS2014のナビゲーション画質調整処理について説明する。
ステップS2202では、図19に示すように、表示部312に表示されている画像(即ち、表示画面)上に、ナビゲーションウインドウ340を表示する。ナビゲーションウインドウ340は、画像の画質調整目的ごとに、複数の画質調整目的ボタン342を含む。本実施形態では、画質調整目的として、「明るくしたい」、「暗くしたい」、「くっきりさせたい」及び「ぼやかせたい」の4つの画質調整目的を示すが、それ以外の画質調整目的であってもよい。図19は、ステップS2202で表示部312に表示されるナビゲーションウインドウ340の一例を示す図である。
ステップS2204では、ナビゲーションウインドウ340の画質調整目的ボタン342が選択されたか否かを判定する。ナビゲーションウインドウ340の画質調整目的ボタン342が選択されていない場合には、画質調整目的ボタン342が選択されるまで待機する。一方、ナビゲーションウインドウ340の画質調整目的ボタン342が選択されている場合には、ステップS2206に移行する。
ステップS2206では、ステップS2204で選択された画質調整目的ボタン342に応じて、調整項目の調整値(目標値)を算出する。本実施形態では、「明るくしたい」の画質調整目的ボタン342が選択され、かかる画質調整目的を実現するための目標値を4つ算出する場合を説明する。画像は、露出補正の調整値及び色の濃さの調整値をプラス方向に変更(調整)することで明るくなる。例えば、現在の露出補正の調整値及び色の濃さの調整値が0であり、最大値が+2.0とすると、4つの目標値として、以下の第1の目標値、第2の目標値、第3の目標値及び第4の目標値に示すように、0と+2.0との間を4等分した調整値を算出する。
第1の目標値 「露出補正の調整値:+0.5、色の濃さの調整値:+0.5」
第2の目標値 「露出補正の調整値:+1.0、色の濃さの調整値:+1.0」
第3の目標値 「露出補正の調整値:+1.5、色の濃さの調整値:+1.5」
第4の目標値 「露出補正の調整値:+2.0、色の濃さの調整値:+2.0」
本実施形態では、現在の調整値とかかる調整値の最大値又は最小値との間を等分して目標値を算出しているが、例えば、撮像情報などの画像情報を取得し、適切な調整値を自動的に算出して目標値としてもよい。また、ステップS2206で算出する目標値の数は4つに限定されるものではない。
ステップS2208では、表示部312に表示されている画像の画像データに対して、ステップS2206で算出された調整項目の調整値(目標値)を用いて画像処理を施してサムネイル画像を生成及び表示する。具体的には、図20に示すように、ナビゲーションウインドウ340のサムネイル表示領域344にサムネイル画像を表示する。図20では、4つの目標値(第1の目標値、第2の目標値、第3の目標値及び第4の目標値)のそれぞれについてサムネイル画像が生成され、4つのサムネイル画像がサムネイル表示領域344に表示されている。図20は、ステップS2208で表示部312に表示されるナビゲーションウインドウ340の一例を示す図である。
ステップS2210では、ステップS2208でナビゲーションウインドウ340のサムネイル表示領域344に表示された複数のサムネイル画像から1つのサムネイル画像が選択されたか否かを判定する。例えば、タッチホイール214を操作してサムネイル画像を切り替えながらセットボタン216を押下することで、複数のサムネイル画像から1つのサムネイル画像が選択される。サムネイル画像が選択されていない場合には、サムネイル画像が選択されるまで待機する。一方、サムネイル画像が選択されている場合には、ステップS2212に移行する。
ステップS2212では、ナビゲーションウインドウ340を閉じる。
ステップS2214では、図21に示すように、表示部312に表示されている画像(即ち、表示画面)上に、ステップS2210で選択されたサムネイル画像SI’を表示する。図21は、ステップS2214及び後述するステップS2216で表示部312に表示されるサムネイル画像SI’及び画質調整コントローラ334(現在の調整値334a及びサムネイル画像SI’の調整値(目標値)334b)の一例を示す図である。
ステップS2216では、図21に示すように、画質調整コントローラ334において、現在の調整値334aとの違いが分かるように、選択されたサムネイル画像SI’の調整値(目標値)334bを表示(明示)する。本実施形態では、調整値(目標値)142bをマークで表示(明示)しているが、例えば、点滅させたり、半透明で表示(明示)させたりしてもよい。
ステップS2218では、図22に示すように、画質調整コントローラ334において、現在の調整値334a及びサムネイル画像SI’の調整値(目標値)334bとの違いが分かるように、変更前の調整値334cを表示(明示)する。具体的には、変更前の調整値334cを現在の調整値334a及びサムネイル画像SIの調整値(目標値)334bと異なる色で表示する。これにより、ユーザは変更前の調整値334cと現在の調整値334aとを比較しながら調整項目の調整値を変更(調整)することができる。また、ユーザは変更前の調整値334cを記憶及び記録することなく、調整項目の調整値を変更前の調整値334cに戻すことが可能となる。ここで、図22は、ステップS2218で表示部312に表示される画質調整コントローラ334(現在の調整値334a、サムネイル画像SI’の調整値(目標値)334b及び変更前の調整値334c)の一例を示す図である。なお、図22では、サムネイル画像SI’の調整値(目標値)334bと変更前の調整値334cに基づいて現在の調整値334aが変更された例を示している。但し、ステップS2218の時点では、現在の調整値334aと変更前の調整値334cとは重なっている(図21参照)ことに注意されたい。
ステップS2220では、画像上に表示した複数の調整項目332において、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、タッチホイール214の上下キーが押下されたか否かを判定する。ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されていない場合には、ステップS2224に移行する。一方、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されている場合には、ステップS2222に移行する。
ステップS2222では、ステップS2222における指示に応じて、ハイライト表示される調整項目332aを変更する。
ステップS2224では、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されたか否か、即ち、本実施形態では、タッチホイール214の左右キーが押下されたか否かを判定する。ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されていない場合には、ステップS2228に移行する。一方、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されている場合には、ステップS2226に移行する。
ステップS2226では、画質を調整する処理対象のRAW画像データを読み込み、ステップS2224で変更された調整値を用いて画像処理を施し、表示部312に表示されている画像を更新する。
ステップS2228では、調整項目の調整値の自動調整が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、ジャンプボタン220が押下(選択)されたか否かを判定する。調整項目の調整値の自動調整が指示されていない場合には、ステップS2232に移行する。一方、調整項目の調整値の自動調整が指示されている場合には、ステップS2230に移行する。
ステップS2230では、調整項目の調整値を自動調整する。具体的には、ステップS2210で選択されたサムネイル画像の調整値(即ち、ステップS2206で算出された調整項目の調整値(目標値))に現在の調整値を変更(調整)する。
ステップS2232では、現在の調整値と目標値とが等しいか否かを判定する。現在の調整値と目標値とが等しくない場合には、ステップS2236に移行する。一方、現在の調整値と目標値とが等しい場合には、ステップS2234に移行する。
ステップS2234では、画質調整コントローラ334において、例えば、サムネイル画像SI’の調整値(目標値)334bを点滅させるなどして、ユーザに現在の調整値と目標値とが等しいことを通知する。これにより、ユーザは、現在の調整値がかかる調整値を用いて画像処理されたサムネイル画像と同じ画質が得られる調整値であることを知ることができる。
ステップS2236では、表示部312に表示されている画像の保存が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、セットボタン216が押下(選択)されたか否かを判定する。表示部312に表示されている画像の保存が指示されていない場合には、ステップS2240に移行する。一方、表示部312に表示されている画像の保存が指示されている場合には、ステップS2238に移行する。
ステップS2238では、表示部312に表示されている画像を保存する。具体的には、ユーザが選択した保存形式に応じて、圧縮処理などの画像処理を施し、外部記録媒体316Aに保存する。
ステップS2240では、ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、DISPボタン212が押下(選択)されたか否かを判定する。ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されていない場合には、ステップS2220に移行する。一方、ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されている場合には、ステップS2242に移行する。
ステップS2242では、画像上に表示した複数の調整項目332を非表示にして、ナビゲーション画質調整処理を終了する。なお、複数の調整項目332の非表示に伴って、ハイライト表示された調整項目332aの調整値を変更(調整)するための画質調整コントローラ334も非表示になる。
このように、第2の実施形態によれば、画像の画質調整目的に応じて、調整すべき調整項目とかかる調整項目の調整値の変更に関する処理とが誘導され、現在の調整値、目標値、変更前の調整値を相対的に比較しながら画質を調整することができる。従って、画像の画質の調整に不慣れなユーザであっても、画像の画質を容易に、且つ、効率的に調整することができる。
なお、ステップS2012の画質調整処理及びステップS2014のナビゲーション画質調整処理において、画質調整処理を中断、又は、撮像装置200の電源をオフした場合には、直前までの調整値が記録されるようにすることも可能である。そして、画質調整処理を再開する際には、直前までの調整値が反映されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、撮像装置200を静止画撮像用のデジタルカメラとして説明したが、本発明は、動画撮像可能なデジタルカメラや動画撮像用のデジタルビデオカメラなどの電子カメラにも適用することができる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、撮像装置200の撮像モードにおける画像処理(画像処理プログラム)の動作について説明する。
なお、記憶部304に記録された本実施形態の画像処理プログラムは、画像処理部300の各構成要素を、画像表示手段、画質調整手段、入力手段、算出手段、制御手段として機能させる。画像表示手段は、画像を表示画面に表示する。画質調整手段は、画像表示手段によって表示画面に表示される画像について、複数の調整項目の調整値に基づいて画質を調整する。入力手段は、ユーザにより表示画面に表示される画像の画質の調整目的が入力される。算出手段は、入力手段に入力された調整目的に基づいて複数の調整項目のそれぞれの調整値の目標となる目標値を算出する。制御手段は、表示画面に表示される画像の現在の調整値と算出手段によって算出された目標値との違いが分かるように、現在の調整値及び目標値を表示画面に表示するよう画像表示手段を制御する。
また、記憶部304に記録された本実施形態の画像処理プログラムは、画像処理部300の各構成要素を、変更手段、生成手段、表示手段、選択手段、取得手段、通知手段として機能させる。変更手段は、複数の調整項目のそれぞれの調整値を変更する。生成手段は、表示画面に表示される画像に対して、算出手段によって算出された複数の目標値を用いて画像処理を施して複数のサムネイル画像を生成する。表示手段は、生成手段によって生成された複数のサムネイル画像を表示画面に表示する。選択手段は、表示手段によって表示された複数のサムネイル画像をユーザに選択させる。取得手段は、選択手段によって選択されたサムネイル画像の複数の調整項目のそれぞれの調整値を取得する。通知手段は、変更手段によって表示画面に表示される画像の複数の調整項目のそれぞれの調整値が目標値に変更された場合に、その旨を通知する。
更に、記憶部304に記録された本実施形態の画像処理プログラムは、画像処理部300の各構成要素を、取得手段、選択手段、保存手段として機能させる。取得手段は、表示画面に表示される画像の複数の調整項目のそれぞれについて、変更前の調整値と変更後の調整値とを取得する。選択手段は、取得手段によって取得された変更前の調整値の画像、変更後の調整値の画像又は変更前の調整値の画像及び変更後の調整値の画像の両方を保存するかユーザに選択させる。保存手段は、選択手段によって選択された画像を、取得手段によって取得された調整値と関連付けて保存する、又は、取得手段によって取得された調整値を用いて画像処理を施して保存する。
撮像装置200の撮像モードにおける画像処理は、CPU302が画像処理部300の各部を統括的に制御することによって実行される。図23A及び図23Bは、撮像装置200の画像処理部300における画像処理を説明するためのフローチャートである。
ステップS3002では、CCD308から電気信号を読み出し、表示部312に表示する画像の画像更新処理を行う。なお、ステップS3002の画像更新処理については、後で詳細に説明する。
ステップS3004では、撮像モードの終了が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、電源ボタン204が押下されたか否か、或いは、モードダイアル210が操作されてモードが切り替えられたか否かを判定する。撮像モードの終了が指示されている場合には、画像処理(画像処理プログラム)の動作を終了する。一方、撮像モードの終了が指示されていない場合には、ステップS3006に移行する。
ステップS3006では、被写体の撮像が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、シャッターボタン206が押下されたか否かを判定する。被写体の撮像が指示されている場合には、ステップS3008に移行する。一方、被写体の撮像が指示されていない場合には、ステップS3010に移行する。
ステップS3008では、被写体を撮像する撮像処理を行う。なお、ステップS3008の撮像処理については、後で詳細に説明する。
ステップS3010では、表示部312に表示されている画像の画質の調整が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、メニューボタン218が押下(選択)されたか否かを判定する。表示部312に表示されている画像の画質の調整が指示されていない場合には、ステップS3002に移行する。一方、表示部312に表示されている画像の画質の調整が指示されている場合には、ステップS3012に移行する。
ステップS3012では、図15に示したように、表示部312に表示されている画像(即ち、表示画面)上に、複数の調整項目332を表示する。
ステップS3014では、ステップS3002と同様に、CCD308から電気信号を読み出し、表示部312に表示する画像の画像更新処理を行う。なお、ステップS3014の画像更新処理については、後で詳細に説明する。
ステップS3016では、撮像モードの終了が指示されたか否かを判定する。撮像モードの終了が指示されている場合には、画像処理(画像処理プログラム)の動作を終了する。一方、撮像モードの終了が指示されていない場合には、ステップS3018に移行する。
ステップS3018では、被写体の撮像が指示されたか否かを判定する。被写体の撮像が指示されている場合には、ステップS3020に移行する。一方、被写体の撮像が指示されていない場合には、ステップS3022に移行する。
ステップS3020では、被写体を撮像する撮像処理を行う。なお、ステップS3020の撮像処理については、後で詳細に説明する。
ステップS3022では、ナビゲーション画質調整処理が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、DISPボタン212が押下(選択)されたか否かを判定する。ナビゲーション画質調整処理が指示されている場合には、ステップS3024に移行して、ナビゲーション画質調整処理を行う。一方、ナビゲーション画質調整処理が指示されていない場合には、ステップS3026に移行する。なお、ステップS3024のナビゲーション画質調整処理については、後で詳細に説明する。
ステップS3026では、画像上に表示した複数の調整項目332において、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されたか否か、即ち、本実施形態では、タッチホイール214の上下キーが押下されたか否かを判定する。ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されている場合には、ステップS3028に移行する。一方、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されていない場合には、ステップS3030に移行する。
ステップS3028では、ステップS3026における指示に応じて、ハイライト表示される調整項目332aを変更する。
ステップS3030では、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されたか否か、即ち、本実施形態では、タッチホイール214の左右キーが押下されたか否かを判定する。ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されていない場合には、ステップS3014に移行する。一方、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されている場合には、ステップS3032に移行する。
ステップS3032では、ステップS3030における指示に応じて、ハイライト表示されている調整項目332aの調整値334aを変更する。
ステップS3034では、表示部312に表示されている画像の画質の調整の終了が指示されたか否か、即ち、メニューボタン218が押下(選択)されたか否かを判定する。表示部312に表示されている画像の画質の調整の終了が指示されていない場合には、ステップS3014に移行する。一方、表示部312に表示されている画像の画質の調整の終了が指示されている場合には、ステップS3036に移行する。
ステップS3036では、ステップS2008で画像上に表示した複数の調整項目332を非表示にして、画像処理(画像処理プログラム)の動作を終了する。なお、複数の調整項目332の非表示に伴って、ハイライト表示された調整項目332aの調整値を変更(調整)するための画質調整コントローラ334も非表示になる。
図24を参照して、ステップS3002及びS3014の画像更新処理について説明する。
ステップS3102では、画像データを読み込む。具体的には、CCD308から読み出した電気信号を信号処理部310で画像データに変換してCPU302に転送する。
ステップS3104では、画像の画質を調整するための複数の調整項目のそれぞれについて、現在の調整値を取得する。
ステップS3106では、ステップS3102で読み込んだ画像データに対して、ステップS3104で取得した調整値を用いて画像処理を施す。例えば、露出補正の調整値の変更可能な範囲を−2から+2とし、かかる範囲内で0.1刻みで調整値を設定(変更)できる場合を例として、画像処理を具体的に説明する。まず、RAW画像データのRGB値を輝度値に変換する。露出補正の調整値が変更されると、変更された調整値を用いてRAW画像データの輝度値に対して露出補正処理を行う。そして、露出補正処理の結果をRGB値に逆変換して画像情報を更新する。なお、本実施形態では、輝度値を用いた画像処理を説明したが、画像処理は別の方法であってもよい。また、本実施形態では、画像処理は、表示部312に画像を表示するための画像データの伸張及び縮小を含む。
ステップS3108では、ステップS3106で画像処理を施した画像データの画像を表示部312に表示する。
図25を参照して、ステップS3008及びS3020の撮像処理について説明する。
ステップS3202では、画像データを読み込む。具体的には、CCD308から読み出した電気信号を信号処理部310で画像データに変換してCPU302に転送する。
ステップS3204では、画像の画質を調整するための複数の調整項目のそれぞれについて、現在の調整値と画質調整処理を行う前の調整値とが等しいか否かを判定する。現在の調整値と画質調整処理を行う前の調整値とが等しくない場合には、ステップS3210に移行する。一方、現在の調整値と画質調整処理を行う前の調整値とが等しい場合には、ステップS3206に移行する。
ステップS3206では、図26に示すように、現在の調整値を用いて画像処理されたサムネイル画像SIA及び画質調整処理を行う前の調整値を用いて画像処理されたサムネイル画像SIBを生成して表示部312に表示する。図26は、ステップS3206で表示部312に表示されるサムネイル画像SIA及びSIBの一例を示す図である。
ステップS3208では、ステップS3206で表示部312に表示されたサムネイル画像SIA及びSIBに対して、保存する画像が指示されたか否かを判定する。本実施形態では、調整後保存ボタン362、調整前保存ボタン364又は両方保存ボタン366が押下されたか否かを判定する。ここで、調整後保存ボタン362は、現在の調整値を用いて画像処理された画像(サムネイル画像SIA)の保存を指示するボタンである。調整前保存ボタン364は、画質調整処理を行う前の調整値を用いて画像処理された画像(サムネイル画像SIB)の保存を指示するボタンである。両方保存ボタン366は、現在の調整値を用いて画像処理された画像及び画質調整処理を行う前の調整値を用いて画像処理された画像の両方の保存を指示するボタンである。保存する画像が指示されていない場合には、保存する画像が指示されるまで待機する。一方、保存する画像が指示されている場合には、ステップS3210に移行する。
ステップS3210では、ステップ3208における指示に応じて、画像を保存する。具体的には、保存する画像の調整項目の調整値を取得し、処理対象の画像データに調整値情報を付加して(即ち、画像と調整値とを関連付けて)外部記録媒体316Aに保存する。なお、処理対象の画像データがRAW画像データでない場合には、取得した調整値を用いて処理対象の画像データに画像処理を施し、外部記録媒体316Aに保存してもよい。
図27A乃至図27Cを参照して、ステップS3024のナビゲーション画質調整処理について説明する。
ステップS3302では、図19に示したように、表示部312に表示されている画像(即ち、表示画面)上に、ナビゲーションウインドウ340を表示する。本実施形態では、画質調整目的として、「明るくしたい」、「暗くしたい」、「くっきりさせたい」及び「ぼやかせたい」の4つの画質調整目的を示すが、それ以外の画質調整目的であってもよい。
ステップS3304では、ステップS3002及びS3014と同様に、CCD308から電気信号を読み出し、表示部312に表示する画像の画像更新処理を行う(図24参照)。
ステップS3306では、撮像モードの終了が指示されたか否かを判定する。撮像モードの終了が指示されている場合には、画像処理(画像処理プログラム)の動作を終了する。一方、撮像モードの終了が指示されていない場合には、ステップS3308に移行する。
ステップS3308では、被写体の撮像が指示されたか否かを判定する。被写体の撮像が指示されている場合には、ステップS3310に移行する。一方、被写体の撮像が指示されていない場合には、ステップS3312に移行する。
ステップS3310では、ステップS3008及びS3020と同様に、被写体を撮像する撮像処理を行う(図25参照)。
ステップS3312では、ナビゲーションウインドウ340の画質調整目的ボタン342が選択されたか否かを判定する。ナビゲーションウインドウ340の画質調整目的ボタン342が選択されていない場合には、ステップS3304に移行する。一方、ナビゲーションウインドウ340の画質調整目的ボタン342が選択されている場合には、ステップS3314に移行する。
ステップS3314では、ステップS3312で選択された画質調整目的ボタン342に応じて、調整項目の調整値(目標値)を算出する。本実施形態では、「明るくしたい」の画質調整目的ボタン342が選択され、かかる画質調整目的を実現するための目標値を4つ算出する場合を説明する。画像は、露出補正の調整値及び色の濃さの調整値をプラス方向に変更(調整)することで明るくなる。例えば、現在の露出補正の調整値及び色の濃さの調整値が0であり、最大値が+2.0とすると、4つの目標値として、以下の第1の目標値、第2の目標値、第3の目標値及び第4の目標値に示すように、0と+2.0との間を4等分した調整値を算出する。
第1の目標値 「露出補正の調整値:+0.5、色の濃さの調整値:+0.5」
第2の目標値 「露出補正の調整値:+1.0、色の濃さの調整値:+1.0」
第3の目標値 「露出補正の調整値:+1.5、色の濃さの調整値:+1.5」
第4の目標値 「露出補正の調整値:+2.0、色の濃さの調整値:+2.0」
本実施形態では、現在の調整値とかかる調整値の最大値又は最小値との間を等分して目標値を算出しているが、例えば、撮像情報などの画像情報を取得し、適切な調整値を自動的に算出して目標値としてもよい。また、ステップS2206で算出する目標値の数は4つに限定されるものではない。
ステップS3316では、ステップ3316に移行する際にCCD308及び信号処理部310を介して取得された画像データに対して、ステップS3314で算出された調整項目の調整値(目標値)を用いて画像処理を施してサムネイル画像を生成及び表示する。なお、サムネイル画像は、CCD308及び信号処理部310を介して取得された画像データに対して、リアルタイムで画像処理を施して表示してもよい。
ステップS3318では、ステップS3002及びS3014と同様に、CCD308から電気信号を読み出し、表示部312に表示する画像の画像更新処理を行う(図24参照)。
ステップS3320では、撮像モードの終了が指示されたか否かを判定する。撮像モードの終了が指示されている場合には、画像処理(画像処理プログラム)の動作を終了する。一方、撮像モードの終了が指示されていない場合には、ステップS3322に移行する。
ステップS3322では、被写体の撮像が指示されたか否かを判定する。被写体の撮像が指示されている場合には、ステップS3324に移行する。一方、被写体の撮像が指示されていない場合には、ステップS3326に移行する。
ステップS3324では、ステップS3008及びS3020と同様に、被写体を撮像する撮像処理を行う(図25参照)。
ステップS3326では、ステップS3316でナビゲーションウインドウ340のサムネイル表示領域344に表示された複数のサムネイル画像から1つのサムネイル画像が選択されたか否かを判定する。サムネイル画像が選択されていない場合には、ステップS3318に移行する。一方、サムネイル画像が選択されている場合には、ステップ3328に移行する。
ステップS3328では、ナビゲーションウインドウ340を閉じる。
ステップS3330では、図21に示したように、表示部312に表示されている画像(即ち、表示画面)上に、ステップS3326で選択されたサムネイル画像SI’を表示する。
ステップS3332では、図21に示したように、画質調整コントローラ334において、現在の調整値334aとの違いが分かるように、選択されたサムネイル画像SI’の調整値(目標値)334bを表示(明示)する。
ステップS3334では、図22に示したように、画質調整コントローラ334において、現在の調整値334a及びサムネイル画像SI’の調整値(目標値)334bとの違いが分かるように、変更前の調整値334cを表示(明示)する。これにより、ユーザは変更前の調整値334cと現在の調整値334aとを比較しながら調整項目の調整値を変更(調整)することができる。また、ユーザは変更前の調整値334cを記憶及び記録することなく、調整項目の調整値を変更前の調整値334cに戻すことが可能となる。
ステップS3336では、ステップS3002及びS3014と同様に、CCD308から電気信号を読み出し、表示部312に表示する画像の画像更新処理を行う(図24参照)。
ステップS3338では、撮像モードの終了が指示されたか否かを判定する。撮像モードの終了が指示されている場合には、画像処理(画像処理プログラム)の動作を終了する。一方、撮像モードの終了が指示されていない場合には、ステップS3340に移行する。
ステップS3340では、被写体の撮像が指示されたか否かを判定する。被写体の撮像が指示されている場合には、ステップS3342に移行する。一方、被写体の撮像が指示されていない場合には、ステップS3344に移行する。
ステップS3342では、ステップS3008及びS3020と同様に、被写体を撮像する撮像処理を行う(図25参照)。
ステップS3344では、画像上に表示した複数の調整項目332において、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されたか否かを判定する。ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されていない場合には、ステップS3348に移行する。一方、ハイライト表示される調整項目332aの変更が指示されている場合には、ステップS3346に移行する。
ステップS3346では、ステップS3344における指示に応じて、ハイライト表示される調整項目332aを変更する。
ステップS3348では、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されたか否かを判定する。ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されていない場合には、ステップS3352に移行する。一方、ハイライト表示されている調整項目332aの画質調整コントローラ334における調整値334aが変更されている場合には、ステップS3350に移行する。
ステップS3350では、ステップS3348における指示に応じて、ハイライト表示されている調整項目332aの調整値を変更する。
ステップS3352では、調整項目の調整値の自動調整が指示されたか否かを判定する。調整項目の調整値の自動調整が指示されていない場合には、ステップS3356に移行する。一方、調整項目の調整値の自動調整が指示されている場合には、ステップS3354に移行する。
ステップS3354では、調整項目の調整値を自動調整する。具体的には、ステップS3326で選択されたサムネイル画像の調整値(即ち、ステップ3314で算出された調整項目の調整値(目標値))に現在の調整値を変更(調整)する。
ステップS3356では、現在の調整値と目標値とが等しいか否かを判定する。現在の調整値と目標値とが等しくない場合には、ステップS3360に移行する。一方、現在の調整値と目標値とが等しい場合には、ステップS3358に移行する。
ステップS3358では、画質調整コントローラ334において、例えば、サムネイル画像SI’の調整値(目標値)334bを点滅させるなどして、ユーザに現在の調整値と目標値とが等しいことを通知する。これにより、ユーザは、現在の調整値がかかる調整値を用いて画像処理されたサムネイル画像と同じ画質が得られる調整値であることを知ることができる。
ステップS3360では、ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されたか否かを判定する。ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されていない場合には、ステップS3336に移行する。一方、ナビゲーション画質調整処理の終了が指示されている場合には、ステップS3362に移行する。
ステップS3362では、画像上に表示した複数の調整項目332を非表示にして、ナビゲーション画質調整処理を終了する。なお、複数の調整項目332の非表示に伴って、ハイライト表示された調整項目332aの調整値を変更(調整)するための画質調整コントローラ334も非表示になる。
このように、第3の実施形態によれば、撮像装置200が撮像モードであっても、画像の画質調整目的に応じて、調整すべき調整項目とかかる調整項目の調整値の変更に関する処理とが誘導される。また、現在の調整値、目標値、変更前の調整値を相対的に比較しながら画質を調整することができる。従って、画像の画質の調整に不慣れなユーザであっても、画像の画質を容易に、且つ、効率的に調整することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態を実現するソフトウエアのプログラムを記録した記録媒体をシステム又は装置に供給し、かかるシステム又は装置のコンピュータ(CPU又はMPU)が記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することでも実現される。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現し、かかるプログラムを記録した記録媒体は本発明の一側面を構成する。
プログラムを記録するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、上述した実施形態を実現するためのプログラムは、コンピュータ上で稼働するOS(Operating System)の機能を利用するものであってもよい。従って、OSが実際の処理の一部又は全部を行い、かかる処理によって上述した実施形態が実現される場合も含まれる。
更に、上述した実施形態を実現するためのプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。