JP6384440B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、燃料電池セルを積層した燃料電池スタックのセル積層方向の一端側にエンドプレートを備え、このエンドプレートから燃料電池スタックの各燃料電池セルに燃料ガス(例えば、水素ガス)と、酸素含有ガス(例えば、空気)と冷却水を導入している。通常、エンドプレートは、アルミ等の軽量金属から形成されるので、水分との回避のためガスや冷却水に対する絶縁性が求められる。このため、貫通孔の内周壁面から貫通孔端部のエンドプレート表面に掛けて絶縁部材を配設することが提案されている(例えば、特許文献1)。また、ガスや冷却水に対するシール性も求められるので、この特許文献では、絶縁部材に凸部を設け、この凸部でシールを図っている。
特開2006−49129号公報
ところで、絶縁部材は、絶縁性を有する樹脂等でエンドプレートに射出成形手法で一体的に形成されるものの、その形成領域に亘って絶縁部材がエンドプレートに隙なく密着している訳ではない。また、絶縁部材とエンドプレートとでは、膨張率が相違するため、燃料電池の運転温度の高低の繰り返しにより、絶縁部材の形成領域において、絶縁部材とエンドプレートとの間に隙間が顕在化し得る。そうすると、この絶縁部材の形成領域における間隙は、エンドプレートとガスや冷媒の配管部材との装着箇所に繋がって、燃料電池外部からの水分の進入経路となり得る。通常運転において、燃料電池に外部から水分が浸入することはさほど起きないが、例えば車両搭載の燃料電池では、走行中の水ハネや道路冠水による車両水没が起きると、燃料電池が水分に晒されるので、絶縁部材の形成領域における間隙から燃料電位セルへの水分の浸入が危惧される。絶縁部材の形成領域からの水分浸入の抑制は、水分抑制のためのシール材を別途設けることで達成できるとは言え、ガスや冷却水に対するシール材とは別のシール材が必要となるので、シール構造の複雑化やコスト増加を招きかねない。こうしたことから、ガスや冷却水に対するシール性と絶縁部材の形成領域からの水分の浸入抑制とを図る簡便なシール構造が要請されるに到った。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池が提供される。この燃料電池は、燃料電池セルを積層した燃料電池スタックのセル積層方向の一端側に配設され、前記燃料電池セルに必要なガスまたは冷媒が通過する貫通孔を有するエンドプレートと、前記貫通孔に連続する供給孔を有し前記エンドプレートに装着される配管部材とを有する燃料電池であって、前記エンドプレートは、前記配管部材が装着される側のプレート面に、前記貫通孔を取り囲む陥没凹所と、前記貫通孔の孔周囲領域の前記陥没凹所の底面領域と前記貫通孔の内周壁面の全域とを被覆し、前記陥没凹所の陥没側壁との間に所定の間隙を残して設けられた絶縁性の絶縁被覆部材と、前記間隙に配設され、前記間隙における前記陥没凹所の底面と前記陥没凹所に対向する前記配管部材の装着面とに接触するシール材とを備える。
この形態の燃料電池によれば、絶縁被覆部材の底面被覆部位と陥没凹所の陥没側壁との間の間隙に配設した単一のシール材により、ガスや冷媒に対するシール性と、貫通孔の孔周囲領域の陥没凹所の底面領域から貫通孔の内周壁面の全域にかけての絶縁被覆部材の形成領域からの水分の浸入抑制とを共に達成できる。そして、用いるシール材が一つで済むことから、この形態の燃料電池によれば、シール構造の簡便化とシールコストの低下を図ることができる。また、水分浸入の抑制のためのシール材をガスや冷却水に対するシール材の外側に配設して両シール材を配管部材で押圧する必要はなく、配管部材をエンドプレートの陥没凹所を塞ぐことができる大きさにすればよいので、コンパクト化も達成できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池の製造方法や燃料電池のエンドプレートの形態で実現することができる。
本発明の実施形態の燃料電池の構成を示す概略斜視図である。 図1における2−2線に沿った断面を配管部材の装着前後において示す説明図である。 絶縁被覆部材の形成の様子とシール材が配設される間隙の形成の様子とを示す説明図である。 シール材によるシールの様子を説明するための説明図である。
図1は本発明の実施形態の燃料電池10の構成を示す概略斜視図である。燃料電池10は、燃料電池セル100をZ方向(以下、「セル積層方向」とも呼ぶ)に複数積層した燃料電池スタック110を、一対のエンドプレート170F,170Eで挟持する。燃料電池10は、その一端側のエンドプレート170Fと燃料電池スタック110との間に、絶縁板165Fを介在させてターミナルプレート160Fを有する。以下、エンドプレート170Fが配設された燃料電池10の一端側を、便宜上、前端側と称し、図における紙面奥側の他端側を後端側と称する。
燃料電池10は、後端側のエンドプレート170Eと燃料電池スタック110との間にも、同様に、後端側の絶縁板165Eを介在させて後端側のターミナルプレート160Eを有する。燃料電池スタック110のそれぞれの燃料電池セル100と、ターミナルプレート160F,160Eと、絶縁板165F,165Eおよびエンドプレート170F,170Eは、それぞれ、略矩形状の外形を有するプレート構造を有しており、長辺がX方向(水平方向)で短辺がY方向(垂直方向,鉛直方向)に沿うように配置されている。
前端側のターミナルプレート160Fおよび後端側のターミナルプレート160Eは、燃料電池スタック110の発電電力の集電板であり、集電端子161から集電した電力を外部へ出力する。前端側の絶縁板165Fおよび後端側の絶縁板165Eは、上記の各ターミナルプレートとエンドプレートとを絶縁する。前端側のエンドプレート170Fおよび後端側のエンドプレート170Eは、共に、アルミ等の軽量金属プレートであり、以下に説明するようにガスや冷却水の給排に関与する。
前端側におけるエンドプレート170Fと絶縁板165Fとターミナルプレート160Fは、燃料ガス供給孔171および燃料ガス排出孔172と、酸化剤ガス供給孔173および酸化剤ガス排出孔174と、冷却水供給孔175および冷却水排出孔176とを各プレートの貫通孔として有する。つまり、エンドプレート170Fは、燃料電池セル100を積層した燃料電池スタック110のセル積層方向の一端側(前端側)に配設され、燃料電池スタック110へのガスまたは冷媒(冷却水)の供給用と排出用の燃料ガス供給孔171等の貫通孔を有する。上記した給排孔は、燃料電池スタック110の対応する位置に設けられているそれぞれの孔(不図示)と連通して、それぞれに対応するガス或いは冷却水の給排マニホールドを構成する。
その一方、後端側におけるエンドプレート170Eと絶縁板165Eとターミナルプレート160Eには、これらの給排孔は設けられていない。これは、反応ガス(燃料ガス,酸化剤ガス)および冷却水を前端側のエンドプレート170Fからそれぞれの燃料電池セル100に対して供給マニホールドを介して供給しつつ、それぞれの燃料電池セル100からの排出ガスおよび排出水を前端側のエンドプレート170Fから外部に対して排出マニホールドを介して排出するタイプの燃料電池であることによる。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、前端側のエンドプレート170Fから反応ガスおよび冷却水を供給し、後端側のエンドプレート170Eから排出ガスおよび排出水が外部へ排出されるタイプ等の種々のタイプとすることができる。
酸化剤ガス供給孔173は、前端側のエンドプレート170Fの下端の外縁部にX方向(長辺方向)に沿って配置されており、酸化剤ガス排出孔174は、上端の外縁部にX方向に沿って配置されている。燃料ガス供給孔171は、前端側のエンドプレート170Fの右端の外縁部のY方向(短辺方向)の上端部に配置されており、燃料ガス排出孔172は、左端の外縁部のY方向の下端部に配置されている。冷却水供給孔175は、燃料ガス供給孔171の下側にY方向に沿って配置されており、冷却水排出孔176は、燃料ガス排出孔172の上側にY方向に沿って配置されている。なお、上記した各給排孔は、燃料電池スタック110のそれぞれの燃料電池セル100においては、複数の給排孔に分けられている。
燃料電池10は、燃料ガス供給孔171への燃料ガス供給、燃料ガス排出孔172からの余剰燃料ガス排出、酸化剤ガス供給孔173への空気供給、酸化剤ガス排出孔174からの余剰空気排出、冷却水供給孔175への冷却水供給、冷却水排出孔176からの冷却水回収に、それぞれ個別の配管部材を用い、各配管部材をエンドプレート170Fのプレート面170sに装着して備える。配管部材については、燃料ガス供給孔171への燃料ガス供給を図る配管部材を例に挙げ後述する。エンドプレート170Fは、こうした配管部材を装着してガスや冷却水の給排を図るべく、プレート面170sに、陥没凹所171a〜176aを備える。これら陥没凹所、例えば陥没凹所171aは、燃料ガス供給孔171を取り囲むようプレート面170sに陥没形成されている。他の陥没凹所172a〜176aも同様である。なお、図1では、プレート面170sから陥没した陥没凹所171a〜176aを、図示の都合上、平面状に示している。
図2は図1における2−2線に沿った断面を配管部材190の装着前後において示す説明図である。図2の上段は、配管部材190の装着前における断面を示し、下段は、配管部材190の装着後の断面を示している。なお、部材区別の煩雑さを避けるため、ハッチングを適宜省略して断面視している。
配管部材190は、エンドプレート170Fの燃料ガス供給孔171に連続する燃料ガス供給孔192を有し、装着面193がエンドプレート170Fのプレート面170sに密着するようボルト194により締め付けられて、エンドプレート170Fに装着される。エンドプレート170Fは、燃料ガス供給孔171から陥没凹所171aに掛けて延在する絶縁被覆部材180と、絶縁被覆部材180を取り囲むように陥没凹所171aに配設されたシール材200とを有する。絶縁被覆部材180は、燃料ガス供給孔171の孔周囲領域の陥没凹所171aの底面領域171d(図3参照)と燃料ガス供給孔171の内周壁面171bの全域とを被覆し、燃料ガス供給孔171を通過する燃料ガスに対する絶縁を図る。この絶縁被覆部材180は、シール性と弾性を有し燃料ガスや冷却水に対する絶縁性を有する樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)や、ナイロン系樹脂等から形成され、後述するようにエンドプレート170Fに一体成形される。
シール材200は、押圧を受けて部材表面に接触することでシール性を発揮するいわゆるガスケットであり、配管部材190のボルト締め固定による押圧を受けて、エンドプレート170Fと配管部材190とをシールする。このシール材200は、燃料ガス供給孔171から陥没凹所171aに掛けて形成済みの絶縁被覆部材180を取り囲む間隙171cに配設されている。この間隙171cは、図2の拡大図に示すように、絶縁被覆部材180が陥没凹所171aの底面領域171d(図3参照)を被覆する底面被覆部位182と陥没凹所171aの陥没側壁171eとの間に後述するように形成される。
図3は絶縁被覆部材180の形成の様子とシール材200が配設される間隙171cの形成の様子とを示す説明図である。絶縁被覆部材180の形成に当たっては、まず、エンドプレート170Fを準備する。このエンドプレート170Fには、絶縁被覆部材180の厚み分が拡径した燃料ガス供給孔171と、この供給孔を取り囲む陥没凹所171aが形成されている。この場合、シール材200の配設に際して、シール材200にいびつな変形が起きないよう、陥没凹所171aの陥没側壁171eの角部はコーナー円弧171Rとされている。
次に、エンドプレート170Fを一体成形金型にセットする。この金型は、下型300と上型310とから構成され、上型310は、下型300まで突出したコア部312と、環状の樹脂遮蔽突起314を備える。エンドプレート170Fの金型セット状態において、コア部312は、エンドプレート170Fの燃料ガス供給孔171の中央に位置し、樹脂遮蔽突起314は、エンドプレート170Fの陥没凹所171aの底面に接触する。陥没凹所171aの底面への樹脂遮蔽突起314の接触により、キャビティー320が形成される。このキャビティー320は、燃料ガス供給孔171の内周壁面171bの全域と、樹脂遮蔽突起314からコア部312に掛けての領域、即ち、燃料ガス供給孔171の孔周囲領域の陥没凹所171aの底面領域171dとを含んでおり、絶縁被覆部材180の形成用の既述した樹脂材料の注入を受ける。樹脂遮蔽突起314は、キャビティー320への樹脂材料の注入により形成される絶縁被覆部材180の端部壁面183の角部がコーナー円弧182Rとなるように、突起先端の角部をコーナー円弧314Rとしている。
金型セット後は、キャビティー320への樹脂注入と、所定時間の冷却養生と、金型取り外しとが順次実行される。そうすると、絶縁被覆部材180が形成され、この絶縁被覆部材180は、燃料ガス供給孔171の孔周囲領域の陥没凹所171aの底面領域171dと燃料ガス供給孔171の内周壁面171bの全域とを被覆し、燃料ガス供給孔171を通過する燃料ガスに対する絶縁を図る。そして、陥没凹所171aの底面領域171dを被覆する絶縁被覆部材180の底面被覆部位182の端部壁面183と陥没凹所171aの陥没側壁171eとの間には、間隙171cが形成され、この間隙171cの両角部は、コーナー円弧171Rとコーナー円弧182Rとなる。こうして絶縁被覆部材180を一体成形したエンドプレート170Fが得られると、図2に示すように、このエンドプレート170Fの間隙171cにシール材200が配設されて、配管部材190が装着される。
図4はシール材200によるシールの様子を説明するための説明図である。なお、部材区別の煩雑さを避けるため、エンドプレート170Fについてはハッチングを省略して断面視している。間隙171c(図3参照)に配設されたシール材200は、配管部材190の装着状態において、間隙171cにおける陥没凹所171aの底面への接触ポイント201と、陥没凹所171aに対向する配管部材190の装着面193への接触ポイント202と、底面被覆部位182の端部壁面183(図3参照)への接触ポイント203と、陥没凹所171aの陥没側壁171e(図3参照)への接触ポイント204とにより、エンドプレート170Fと配管部材190とをシールする。
以上説明した本実施形態の燃料電池10は、絶縁被覆部材180の底面被覆部位182と陥没凹所171aの陥没側壁171eとの間の間隙171cに配設したシール材200を、配管部材190の装着状態において、図4に示す接触ポイント201〜202において、間隙171cにおける陥没凹所171aの底面と、陥没凹所171aに対向する配管部材190の装着面193とに接触させる。よって、本実施形態の燃料電池10によれば、配管部材190の燃料ガス供給孔192からエンドプレート170Fの燃料ガス供給孔171に流れ込む燃料ガスが図4の黒塗り矢印で示す第1経路R1に沿ってエンドプレート外側にリークしようとしても、このガスリークを遮断して燃料ガスに対するシールを図る。これに加え、本実施形態の燃料電池10は、上記した間隙171cにおける接触ポイント201〜202での陥没凹所171aの底面等へのシール材200の接触により、燃料ガス供給孔171の孔周囲領域の陥没凹所171aの底面領域171d(図3参照)から燃料ガス供給孔171の内周壁面171bの全域に掛けての絶縁被覆部材180の形成領域184を遮蔽してシールするので、絶縁被覆部材180の形成領域184は燃料電池10の外部から浸入した水分の進入経路となり得ない。つまり、燃料電池10の外部の水分が図4の黒塗り矢印で示す第2経路R2に沿って燃料電池セル100野川に浸入しようとしても、浸入水分を上記の接触ポイント201〜202で遮断すると共に、形成領域184を浸入水分の経路としない。
これらの結果、本実施形態の燃料電池10によれば、絶縁被覆部材180の底面被覆部位182と陥没凹所171aの陥没側壁171eとの間の間隙171cに配設した単一のシール材200により、燃料ガスに対するシール性と絶縁被覆部材180の形成領域184からの水分の浸入抑制とを共に達成できる。そして、シール材200を一つ配設すれば済むことから、本実施形態の燃料電池10によれば、シール構造の簡便化とシールコストの低下を図ることができる。水分浸入の抑制のためのシール材を燃料ガスに対するシール材200の外側に配設して両シール材を配管部材190で押圧する必要はなく、配管部材190をエンドプレート170Fの陥没凹所171aを塞ぐことができる大きさにすればよいので、配管部材190をコンパクト化できる。
本実施形態の燃料電池10は、間隙171cに配設したシール材200を、接触ポイント203〜204おいて、絶縁被覆部材180の端部壁面183と陥没凹所171aの陥没側壁171e(図3参照)とにも接触させる。よって、本実施形態の燃料電池10によれば、燃料ガスに対するシール性を高めた上で、絶縁被覆部材180の形成領域184からの水分浸入についても高い実行性で抑制できる。
本実施形態の燃料電池10は、間隙171cの底部の両角部をコーナー円弧171Rとコーナー円弧182Rとした。よって、本実施形態の燃料電池10によれば、間隙171cに配設されたシール材200にいびつな変形が起きないにできるので、シール材200の長寿命化を図ることができる。この場合、コーナー円弧182Rは、絶縁被覆部材180における底面被覆部位182の端面に絶縁被覆部材180の成形時に成形されるので、コーナー円弧とするような後加工も必要としない。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
既述した実施形態では、燃料ガス供給のための燃料ガス供給孔171に配管部材190の燃料ガス供給孔192を接続する構成を例に挙げ説明したが、酸化剤ガス供給孔173に配管部材190の酸化剤ガス供給孔を接続する構成や、冷却水供給孔175に配管部材190の冷却水供給孔を接続する構成、燃料ガス排出孔172に配管部材190の燃料ガス排出孔を接続する構成、酸化剤ガス排出孔174に配管部材190の酸化剤ガス排出孔を接続する構成、冷却水排出孔176に配管部材190の冷却水排出孔を接続する構成についても適用できる。
既述した実施形態では、間隙171cに配設したシール材200を、接触ポイント204おいて、陥没凹所171aの陥没側壁171e(図3参照)にも接触させたが、図4に示す接触ポイント201〜202において、間隙171cにおける陥没凹所171aの底面と、陥没凹所171aに対向する配管部材190の装着面193とに接触していれば、底面被覆部位182の端部壁面183或いは陥没凹所171aの陥没側壁171eに接触しないようにしてもよい。具体的には、図4に示す接触ポイント201〜202における接触が確保されるよう間隙171cに配設されたシール材200に対して、底面被覆部位182の端部壁面183と間隙171cの陥没側壁171eのいずれか一方、或いは両者が離れていてもよい。
既述した実施形態では、間隙171cにシール材200を配設したが、間隙171cにFIPG(Formed In Place Gasket)と称される封止材を充填して、間隙171cをFIPGで埋め尽くすようにしてもよい。
10…燃料電池
100…燃料電池セル
110…燃料電池スタック
160E…ターミナルプレート
160F…ターミナルプレート
161…集電端子
165E…絶縁板
165F…絶縁板
170E…エンドプレート
170F…エンドプレート
170s…プレート面
171…燃料ガス供給孔
171R…コーナー円弧
171a…陥没凹所
171b…内周壁面
171c…間隙
171d…底面領域
171e…陥没側壁
172…燃料ガス排出孔
172a…陥没凹所
173…酸化剤ガス供給孔
173a…陥没凹所
174…酸化剤ガス排出孔
174a…陥没凹所
175…冷却水供給孔
175a…陥没凹所
176…冷却水排出孔
176a…陥没凹所
180…絶縁被覆部材
182…底面被覆部位
182R…コーナー円弧
183…端部壁面
184…形成領域
190…配管部材
192…燃料ガス供給孔
193…装着面
194…ボルト
200…シール材
201…接触ポイント
202…接触ポイント
203…接触ポイント
204…接触ポイント
300…下型
310…上型
312…コア部
314…樹脂遮蔽突起
314R…コーナー円弧
320…キャビティー
R1…第1経路
R2…第2経路

Claims (1)

  1. 燃料電池セルを積層した燃料電池スタックのセル積層方向の一端側に配設され、前記燃料電池セルに必要なガスまたは冷媒が通過する貫通孔を有するエンドプレートと、前記貫通孔に連続する供給孔を有し前記エンドプレートに装着される配管部材とを有する燃料電池であって、
    前記エンドプレートは、
    前記配管部材が装着される側のプレート面に、前記貫通孔を取り囲む陥没凹所と、
    前記貫通孔の孔周囲領域の前記陥没凹所の底面領域と前記貫通孔の内周壁面の全域とを被覆し、前記陥没凹所の陥没側壁との間に所定の間隙を残して設けられた絶縁性の絶縁被覆部材と、
    前記間隙に配設され、前記間隙における前記陥没凹所の底面と前記陥没凹所に対向する前記配管部材の装着面とに接触するシール材とを備える、燃料電池。
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