JP6384077B2 - 固体酸化物形燃料電池スタック、固体酸化物形燃料電池モジュールおよび固体酸化物形燃料電池システム - Google Patents
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Description
さらに、断面略C字状に形成された第一接続部および第二接続部が、径方向内側に向けて付勢された状態で固体酸化物形燃料電池筒状セルを把持するように組み付けられる。すなわち、接続部材の第一接続部および第二接続部が固体酸化物形燃料電池筒状セルの被接続部に取り付けられる前には、第一接続部および第二接続部は付勢力に抗して拡開されて拡開状態(第一接続部および第二接続部の内形寸法が固体酸化物形燃料電池筒状セルの外形寸法より大きい状態)にされる。被接続部に取り付けられた後には、第一接続部および第二接続部は被接続部に当接して把持する当接状態にある。したがって、接続部材を固体酸化物形燃料電池筒状セルに組み付ける際に、組み付け作業によって生じる固体酸化物形燃料電池筒状セルの表面の損傷を抑制することができる。さらに、接続部材と固体酸化物形燃料電池筒状セルとの間の電気抵抗を小さく抑制することができる。したがって、固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、固体酸化物形燃料電池筒状セルと接続部材とを接続するにあたって、簡単な構造によって組付性と導電性との両立を図ることができる。
さらに、温度が変化したときに、固体酸化物形燃料電池筒状セルと第一接続部および第二接続部の熱膨張率の違いによって生じる固体酸化物形燃料電池筒状セルと第一接続部および第二接続部との境界面の応力が、凸部に吸収されて緩和される。
また請求項2に係る固体酸化物形燃料電池スタックの発明は、ベース部材と、ベース部材を貫通して該ベース部材に立設されて、筒状に形成され燃料および酸化剤ガスのうちいずれか一方が流通する内側電極層と、内側電極層の外側に積層され燃料および酸化剤ガスのうちいずれか他方が流通する外側電極層と、内側電極層と外側電極層との間に積層された電解質層と、を備えた複数の固体酸化物形燃料電池筒状セルと、複数の固体酸化物形燃料電池筒状セルを電気的に接続する金属材で形成された複数の接続部材と、を備えた固体酸化物形燃料電池スタックであって、固体酸化物形燃料電池筒状セルは、内側電極層に内側電極層被接続部が形成されるとともに、外側電極層に外側電極層被接続部が形成されており、接続部材は、互いに隣り合う固体酸化物形燃料電池筒状セルのうち一方の内側電極層被接続部または外側電極層被接続部と電気的に接続される第一接続部と、互いに隣り合う固体酸化物形燃料電池筒状セルのうち他方の内側電極層被接続部または外側電極層被接続部と電気的に接続される第二接続部と、第一接続部と第二接続部とを連結する連結部と、を少なくとも備え、第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、被接続部に取り付けられる前後において、一方の内形が固体酸化物形燃料電池筒状セルの径方向に変形可能な構造となるように形成され、第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、断面略C字状に形成されて、径方向に伸縮可能に形成され、第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、固体酸化物形燃料電池筒状セルの長手方向の両端部のうち少なくともいずれか一方に、端に行くにしたがって拡開する拡開部が形成されている。
これによれば、接続部材の第一接続部および第二接続部が固体酸化物形燃料電池筒状セルの被接続部に取り付けられる前には、第一接続部および第二接続部の内形寸法を固体酸化物形燃料電池筒状セルの外形寸法より大きくすることができる。その結果、接続部材を固体酸化物形燃料電池筒状セルに組み付ける際に、組み付け作業によって生じる固体酸化物形燃料電池筒状セルの表面の損傷を抑制することができる。さらに、接続部材の第一接続部および第二接続部が固体酸化物形燃料電池筒状セルの被接続部に取り付けられた後には、第一接続部および第二接続部の各内壁面が各固体酸化物形燃料電池筒状セルの外壁面にそれぞれ当接可能となる。その結果、接続部材と固体酸化物形燃料電池筒状セルとは、電気的に直接接続されるか、あるいは導電接続部を介して接続される。すなわち、第一接続部および第二接続部と固体酸化物形燃料電池筒状セルとの隙間は小さく低減することができ、導電接続部は従来に比してその厚みを小さく抑制することができる。よって、接続部材と固体酸化物形燃料電池筒状セルとの間の電気抵抗を小さく抑制することができる。したがって、固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、固体酸化物形燃料電池筒状セルと接続部材とを接続するにあたって、組付性と導電性との両立を図ることができる。
さらに、断面略C字状に形成された第一接続部および第二接続部が、径方向内側に向けて付勢された状態で固体酸化物形燃料電池筒状セルを把持するように組み付けられる。すなわち、接続部材の第一接続部および第二接続部が固体酸化物形燃料電池筒状セルの被接続部に取り付けられる前には、第一接続部および第二接続部は付勢力に抗して拡開されて拡開状態(第一接続部および第二接続部の内形寸法が固体酸化物形燃料電池筒状セルの外形寸法より大きい状態)にされる。被接続部に取り付けられた後には、第一接続部および第二接続部は被接続部に当接して把持する当接状態にある。したがって、接続部材を固体酸化物形燃料電池筒状セルに組み付ける際に、組み付け作業によって生じる固体酸化物形燃料電池筒状セルの表面の損傷を抑制することができる。さらに、接続部材と固体酸化物形燃料電池筒状セルとの間の電気抵抗を小さく抑制することができる。したがって、固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、固体酸化物形燃料電池筒状セルと接続部材とを接続するにあたって、簡単な構造によって組付性と導電性との両立を図ることができる。
さらに、第一接続部および第二接続部を固体酸化物形燃料電池筒状セルに組み付ける際に、拡開部から挿入することで、より確実に損傷を抑制することができる。
これによれば、複数の固体酸化物形燃料電池筒状セルを電気的に直列接続する固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、固体酸化物形燃料電池筒状セルと接続部材とを接続するにあたって、組付性と導電性との両立を図ることができる。
これによれば、固体酸化物形燃料電池モジュールにおいて、上述した請求項1〜請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池スタックに係る作用・効果を得ることができる。
これによれば、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、上述した請求項1〜請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池スタックに係る作用・効果を得ることができる。
以下、本発明による固体酸化物形燃料電池システムの第一実施形態について説明する。図1に示すように、この固体酸化物形燃料電池システムは、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、固体酸化物形燃料電池モジュール11、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、および制御装置15を備えている。
断熱部材32は、ベース部材31の中央部、すなわち固体酸化物形燃料電池円筒セル33の立設範囲に配置されている。この立設範囲に複数の貫通穴32aが形成されている。断熱部材32は柔軟性を有しているため、貫通穴32aを固体酸化物形燃料電池円筒セル33より若干小径としても、固体酸化物形燃料電池円筒セル33を貫通穴32aに圧入することが可能となる。
断熱部材32は、ベース部材31の上面に当接して設置されている。断熱部材32の上面には、接続部材34の少なくとも一部が当接して設置されている。断熱部材32は、接続部材34の高さ方向(固体酸化物形燃料電池円筒セル33の長手方向に沿った方向)の位置決め用治具として使用されている。
なお、両タイプ33−A,33−Bの一端側であって、第一燃料極層被接続部33a1および第二空気極層被接続部33c2より一端側には、空気極層33cが形成されていない。また、本実施形態では、固体酸化物形燃料電池円筒セル33は固体酸化物形燃料電池円筒形に形成されているが、筒状であれば、断面方形に形成するようにしてもよい。
電気的に隣り合う第一タイプの固体酸化物形燃料電池円筒セル33−Aと第二タイプの固体酸化物形燃料電池円筒セル33−Bは、図2に示すように、長手方向の取り付け向きが逆となるようにベース部材31に配設されている。
主として図5に示すように、一端側(下端側)の接続部材34は、第一燃料極層被接続部33a1と第二空気極層被接続部33c2とを接続する。図5,6に示すように、接続部材34は、第一接続部34a、第二接続部34bおよび連結部34cを備えている。第一接続部34aは、第一燃料極層被接続部33a1(または第二燃料極層被接続部33a2:内側電極層被接続部に相当する)と電気的に接続される。第二接続部34bは、第二空気極層被接続部33c2(または第一空気極層被接続部33c1:外側電極層被接続部)と接続される。連結部34cは、第一接続部34aと第二接続部34bとを連結する。
また、第一延設部34a3は、第二把持部34a2の周方向の一端部と重なるように配置されている。
なお、第二接続部34bは、第一接続部34aと同様に第二把持部を設けるようにしてもよい。また、接続部材34は、第一把持部34a1と第二把持部34a2が分離されているタイプでなく、第一把持部34a1と第二把持部34a2とをヒンジ部で連結し、第二把持部34a2が第一把持部34a1に対してヒンジ部回りに相対回転可能な構成とされてもよい。
これによれば、第一把持部34a1と第二把持部34a2とが、固体酸化物形燃料電池円筒セル33を挟むように組み付けられる。すなわち、接続部材34の第一接続部34aおよび第二接続部34bが固体酸化物形燃料電池円筒セル33の被接続部(例えば、燃料極層被接続部33a1)に取り付けられる前には、第一把持部34a1と第二把持部34a2とは離れた位置にあり、被接続部に取り付けられた後には、第一把持部34a1と第二把持部34a2とは被接続部を把持する位置にある。したがって、接続部材34を固体酸化物形燃料電池円筒セル33に組み付ける際に、組み付け作業によって生じる固体酸化物形燃料電池円筒セル33の表面の損傷を抑制することができる。さらに、接続部材34と固体酸化物形燃料電池円筒セル33との間の電気抵抗を小さく抑制することができる。したがって、固体酸化物形燃料電池スタック30において、固体酸化物形燃料電池円筒セル33と接続部材34とを接続するにあたって、簡単な構造によって組付性と導電性との両立を図ることができる。
これによれば、第一把持部34a1と第二把持部34a2とが重なる部分を設けることにより、接続部材34と固体酸化物形燃料電池円筒セル33との導電部の面積(導電面積)をより多く稼ぐことができる。その結果、より導電性を向上させることができる。
以下、本発明による固体酸化物形燃料電池システムの第二実施形態について図7−9を参照して説明する。第二実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの固体酸化物形燃料電池スタックは、接続部材の形状が異なる。第二実施形態に係る接続部材134の第一接続部134aおよび第二接続部134bの少なくともいずれか一方は、断面略C字状に形成されて、径方向に伸縮可能に形成されている。なお、第一実施形態と同様に構成されるものは、同一符号を付してその説明を省略する。
第二接続部134bは、第一接続部134aと同様に、導電性接着剤134dにより固体酸化物形燃料電池円筒セル33(空気極層被接続部33c2)に電気的に接続されている。
接続部材134が固体酸化物形燃料電池円筒セル33の被接続部に取り付けられた後には、第一接続部134aおよび第二接続部134bは、径方向内側に向けて付勢され弾性変形をするため、被接続部に当接して該被接続部を把持する当接状態にある(図8参照)。当接状態にある第一接続部134aおよび第二接続部134bは、元状態より大形(大径)である。
次に、接続部材134を固体酸化物形燃料電池円筒セル33に挿入して所定位置に位置決めする。このとき、第一接続部134aおよび第二接続部134bは、元状態から拡開されて拡開状態である。その結果、挿入する際に、第一接続部134aおよび第二接続部134bが固体酸化物形燃料電池円筒セル33に当接するのを抑制することができ、固体酸化物形燃料電池円筒セル33の表面が損傷するのを抑制することができる。なお、シール接合部を設ける場合には、シール材を所定部位に塗布する。
そして、接続部材134と固体酸化物形燃料電池円筒セル33を焼成し、接続部材134と固体酸化物形燃料電池円筒セル33との間に導電接合部(およびシール接合部)を形成し、電気的接続と機械的固定を行う。
これによれば、断面略C字状に形成された第一接続部134aおよび第二接続部134bが、径方向内側に向けて付勢された状態で固体酸化物形燃料電池円筒セル33(固体酸化物形燃料電池筒状セル)を把持するように組み付けられる。すなわち、接続部材134の第一接続部134aおよび第二接続部134bが固体酸化物形燃料電池円筒セルル33の被接続部に取り付けられる前には、第一接続部134aおよび第二接続部134bは付勢力に抗して拡開されて拡開状態(第一接続部134aおよび第二接続部134bの内形寸法が固体酸化物形燃料電池円筒セル33の外形寸法より大きい状態)にされる。被接続部に取り付けられた後には、第一接続部134aおよび第二接続部134bは被接続部に当接して把持する当接状態にある。したがって、接続部材134を固体酸化物形燃料電池円筒セル33に組み付ける際に、組み付け作業によって生じる固体酸化物形燃料電池円筒セル33の表面の損傷を抑制することができる。さらに、接続部材134と固体酸化物形燃料電池円筒セル33との間の電気抵抗を小さく抑制することができる。したがって、固体酸化物形燃料電池スタック30において、固体酸化物形燃料電池円筒セル33と接続部材134とを接続するにあたって、簡単な構造によって組付性と導電性との両立を図ることができる。
これによれば、温度が変化したときに、固体酸化物形燃料電池円筒セル33と第一接続部134aおよび第二接続部134bの熱膨張率の違いによって生じる固体酸化物形燃料電池円筒セル33と第一接続部134aおよび第二接続部134bとの境界面の応力が、凸部134a1,134b1に吸収されて緩和される。
これによれば、第一接続部134aおよび第二接続部134bを固体酸化物形燃料電池円筒セル33に組み付ける際に、拡開部134a2,134b2から挿入することで、より確実に損傷を抑制することができる。
以下、本発明による固体酸化物形燃料電池システムの第三実施形態について図10−12を参照して説明する。第三実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの固体酸化物形燃料電池スタックは、接続部材の接続対象が異なる。第三実施形態に係る接続部材は、同一の内側電極層33a(または外側電極層33c)を接続している。なお、第一実施形態と同様に構成されるものは、同一符号を付してその説明を省略する。
これによれば、接続部材234,334の第一接続部234a1,334a1および第二接続部234b1,334b1が固体酸化物形燃料電池円筒セル233の被接続部に取り付けられる前には、第一接続部234a1,334a1および第二接続部234b1,334b1(他の接続部も)の内形寸法を固体酸化物形燃料電池円筒セル233の外形寸法より大きくすることができる。その結果、接続部材234,334を固体酸化物形燃料電池円筒セル233に組み付ける際に、組み付け作業によって生じる固体酸化物形燃料電池円筒セル233の表面の損傷を抑制することができる。さらに、接続部材234,334の第一接続部234a1,334a1および第二接続部234b1,334b1(他の接続部も)が固体酸化物形燃料電池円筒セル233の被接続部に取り付けられた後には、第一接続部234a1,334a1および第二接続部234b1,334b1の各内壁面が各固体酸化物形燃料電池円筒セル233の外壁面にそれぞれ当接可能となる。その結果、接続部材234,334と固体酸化物形燃料電池円筒セル233とは、電気的に直接接続されるか、あるいは導電接続部を介して接続される。すなわち、第一接続部234a1,334a1および第二接続部234b1,334b1と固体酸化物形燃料電池円筒セル233との隙間は小さく低減することができ、導電接続部は従来に比してその厚みを小さく抑制することができる。よって、接続部材234,334と固体酸化物形燃料電池円筒セル233との間の電気抵抗を小さく抑制することができる。したがって、固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、固体酸化物形燃料電池円筒セル233と接続部材234,334とを接続するにあたって、組付性と導電性との両立を図ることができる。
半円状連結体241を一方のみに設けるのではなく、2つの半円状連結体241により挟持するような構造としてもよい。半円状連結体241の代わりに、上述した半めがね形状部41を複数直列に並べるとともに、反対側にも、上述した半めがね形状部41を複数直列に並べるとともに固体酸化物形燃料電池円筒セル233一個だけ並設方向にずらして互い違いに並べるようにしてもよい。
Claims (5)
- ベース部材と、
前記ベース部材を貫通して該ベース部材に立設されて、筒状に形成され燃料および酸化剤ガスのうちいずれか一方が流通する内側電極層と、前記内側電極層の外側に積層され前記燃料および前記酸化剤ガスのうちいずれか他方が流通する外側電極層と、前記内側電極層と前記外側電極層との間に積層された電解質層と、を備えた複数の固体酸化物形燃料電池筒状セルと、
複数の前記固体酸化物形燃料電池筒状セルを電気的に接続する金属材で形成された複数の接続部材と、
を備えた固体酸化物形燃料電池スタックであって、
前記固体酸化物形燃料電池筒状セルは、前記内側電極層に内側電極層被接続部が形成されるとともに、前記外側電極層に外側電極層被接続部が形成されており、
前記接続部材は、互いに隣り合う前記固体酸化物形燃料電池筒状セルのうち一方の前記内側電極層被接続部または前記外側電極層被接続部と電気的に接続される第一接続部と、互いに隣り合う前記固体酸化物形燃料電池筒状セルのうち他方の前記内側電極層被接続部または前記外側電極層被接続部と電気的に接続される第二接続部と、前記第一接続部と前記第二接続部とを連結する連結部と、を少なくとも備え、
前記第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、前記被接続部に取り付けられる前後において、前記一方の内形が前記固体酸化物形燃料電池筒状セルの径方向に変形可能な構造となるように形成され、
前記第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、断面略C字状に形成されて、前記径方向に伸縮可能に形成され、
前記第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、周方向に沿って外方に向けて凸設された複数の凸部がさらに形成されている固体酸化物形燃料電池スタック。 - ベース部材と、
前記ベース部材を貫通して該ベース部材に立設されて、筒状に形成され燃料および酸化剤ガスのうちいずれか一方が流通する内側電極層と、前記内側電極層の外側に積層され前記燃料および前記酸化剤ガスのうちいずれか他方が流通する外側電極層と、前記内側電極層と前記外側電極層との間に積層された電解質層と、を備えた複数の固体酸化物形燃料電池筒状セルと、
複数の前記固体酸化物形燃料電池筒状セルを電気的に接続する金属材で形成された複数の接続部材と、
を備えた固体酸化物形燃料電池スタックであって、
前記固体酸化物形燃料電池筒状セルは、前記内側電極層に内側電極層被接続部が形成されるとともに、前記外側電極層に外側電極層被接続部が形成されており、
前記接続部材は、互いに隣り合う前記固体酸化物形燃料電池筒状セルのうち一方の前記内側電極層被接続部または前記外側電極層被接続部と電気的に接続される第一接続部と、互いに隣り合う前記固体酸化物形燃料電池筒状セルのうち他方の前記内側電極層被接続部または前記外側電極層被接続部と電気的に接続される第二接続部と、前記第一接続部と前記第二接続部とを連結する連結部と、を少なくとも備え、
前記第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、前記被接続部に取り付けられる前後において、前記一方の内形が前記固体酸化物形燃料電池筒状セルの径方向に変形可能な構造となるように形成され、
前記第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、断面略C字状に形成されて、前記径方向に伸縮可能に形成され、
前記第一接続部および第二接続部の少なくともいずれか一方は、前記固体酸化物形燃料電池筒状セルの長手方向の両端部のうち少なくともいずれか一方に、端に行くにしたがって拡開する拡開部が形成されている固体酸化物形燃料電池スタック。 - 前記接続部材は、複数の前記固体酸化物形燃料電池筒状セルを電気的に直列接続し、
前記固体酸化物形燃料電池筒状セルは、前記内側電極層の一部は露出されており、前記内側電極層の前記一部の露出部に前記内側電極層被接続部が形成されており、
前記接続部材の前記第一接続部は、前記内側電極層被接続部と電気的に接続され、
前記接続部材の前記第二接続部は、前記外側電極層被接続部と電気的に接続されている請求項1または請求項2記載の固体酸化物形燃料電池スタック。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池スタックと、 前記固体酸化物形燃料電池スタックの燃焼ガスにより加熱され、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに供給された改質用燃料を予熱する蒸発部と、
前記蒸発部から供給された前記水蒸気と前記改質用燃料の混合ガスとから前記燃料である改質ガスを生成する改質部と、
を備えている固体酸化物形燃料電池モジュール。 - 発電ユニットと、
貯湯水を貯湯する貯湯槽と、
を備えている固体酸化物形燃料電池システムであって、
前記発電ユニットは、
請求項4に記載の固体酸化物形燃料電池モジュールと、
前記固体酸化物形燃料電池モジュールから排気される燃焼排ガスと前記貯湯槽から供給される前記貯湯水との間で熱交換を行い、前記燃焼排ガスを凝縮して凝縮水を排出する熱交換器と、
前記熱交換器から排出される前記凝縮水を純水化する水タンクと、
補機を駆動して前記固体酸化物形燃料電池システムの運転を制御する制御装置と、
少なくとも前記固体酸化物形燃料電池モジュールから出力される直流電力を交流電力に変換して交流の系統電源に接続されている電源ラインに出力する電力変換装置と、
を備えている固体酸化物形燃料電池システム。
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