JP6382986B2 - ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体、およびそれらの製造方法 - Google Patents

ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体、およびそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末およびゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を製造する方法に関する。本発明はさらに、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末およびゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体に関する。
超ナノ結晶ダイアモンドまたは超分散ダイアモンド(UDD)とも呼ばれるナノダイアモンド(ND)は、デトネーション法合成によって数百キログラムで容易に製造されることができる独自ナノ材料である。
デトネーション法ナノダイアモンド(ND)は、非酸化性媒体中における負の酸素の残余との高爆発性混合物の爆発性分解により1963年にソビエト社会主義共和国連邦からの研究者により最初に合成された。典型的な爆発性混合物は、トリニトロトルエン(TNT)とヘキソーゲン(RDX)との混合物であり、そしてTNT/RDXの好ましい質量比は、40/60である。
デトネーション法合成の結果として、デトネーション法ブレンドとも呼ばれるダイアモンドを有するすすが得られた。このブレンドは、ナノダイアモンド粒子を含み、この粒子は典型的には約2〜8nmの平均粒径、ならびにデトネーション法チャンバーの材料から生じる金属および金属酸化物粒子および使用された爆発物によって汚染された異なる種類の非ダイアモンド炭素を有している。デトネーション法ブレンド中のナノダイアモンドの含有量は、典型的には30〜75wt%である。
デトネーション法から得られたナノダイアモンド含有ブレンドは、典型的には1mm超の直径を有するいくらかの硬い凝集体を含む。そうした凝集体は壊すのが難しい。さらにブレンドの粒径分布は非常に広く、典型的には数μm〜数十μmの範囲である。
ダイアモンド炭素は、sp3炭素を含み、そして非ダイアモンド炭素は主に、sp2炭素種、例えばカーボンオニオン、炭素フラーレン殻、アモルファス炭素、黒鉛状炭素またはそれらいずれかの組み合わせを含む。
デトネーション法ブレンドの精製のための多くのプロセスがある。精製ステージは、ナノダイアモンドの生産において、最も複雑かつおよび高価なステージと考えられている。
最終のダイアモンドを有する生成物を単離するために、材料中に存在する不純物を溶解させるかまたは気化させるかのいずれかに向けられた化学的操作の複合が使用される。不純物は、概して2種:非炭素(金属酸化物、塩等)および非ダイアモンド形態の炭素(グラファイト、ブラック、アモルファス炭素)からなる。
化学的精製技術は、ダイアモンドおよび非ダイアモンド形態の炭素の酸化剤への異なる安定性に基づく。液相酸化剤はガス系または固体系より利点を提供し、なぜなら、液相酸化剤は反応区間におけるより高い反応物濃度を得ることを可能にし、したがって高い反応速度を提供するからである。
近年、デトネーション法ナノダイアモンドは、電気めっき(電解および無電解の両方)、研磨、種々のポリマー機械的および熱的複合物、CVDシーディング(seeding)、油および滑剤添加物の中の幾つかの既存の用途、ならびにルミネッセンスイメージング、薬物送達、量子工学などの可能な新規な用途により、益々注目を集めた。それらの使いやすさは、デトネーション法ナノダイアモンドの外側表面は、例えば粉砕およびふるいによるミクロンダイアモンドから誘導されたナノダイアモンドと反対に、種々の表面機能性により覆われているという事実に基づく。
入手できるデトネーション法ナノダイアモンド材料が種々の表面機能性、したがって凝集(数百ナノメートル〜数μm)を種々有するという事実は、工業用途におけるそれらの使用を効果的に限定する。凝集ナノダイアモンドグレードの適用では、非常に高いフィラー充填が典型的には必要なので、それらのコスト効率的な使用を今日の大部分の用途において不可能としている。さらに、ナノダイアモンドの凝集は、種々の最終生成物の用途の技術上の特性の最適化を有効に限定または妨げる。凝集は生成物の光学特性が保たれなければならない用途におけるナノダイアモンドの使用を不可能にし;凝集は研磨および微細研磨用途において擦り傷を生じ;凝集はポリマー複合物の機械的特性への直接の逆効果を有する場合があり;(電解質のpHレジームと関連した非最適なナノダイアモンドのゼータ電位による)電気めっき電解質または無電解堆積薬品における凝集はそれらの使用を不可能にし、または機械的に改善された金属被膜を製造することを経済的に非効率にし;凝集は薬物担体材料としてのナノダイアモンドの使用を効率的に妨げ;凝集はCVDで生成させたダイアモンド膜の品質等への悪影響を有する。
ナノダイアモンドが実質的に単官能化されたタイプである場合、それらの粉末形態、懸濁液形態および分散体形態の両方でのナノダイアモンド材料のコスト効率的かつ技術的に最適化された使用のみが達成されることができ、したがって表面改質のタイプによって、種々の溶媒およびポリマー、金属またはセラミック材料への最大限の親和性を有する。そうした実質的に単官能化されたナノダイアモンドは、表面官能化のタイプによって、非常に、正のまたは負のゼータ電位値のいずれかを有する。
ゼータ電位の意義は、その値がコロイド分散体の安定性に関連することができることである。ゼータ電位は分散体または懸濁液中の隣接した、同様に帯電した粒子間の反発の度合いを示す。充分小さい分子および粒子では、高いゼータ電位は安定性を与えるであろう、すなわち、溶液または分散体は凝結に抵抗するであろう。電位が低い場合、引力は反発力を超え、そして分散体は、破壊し、そして凝集するであろう。したがって、(負のまたは正の)高いゼータ電位を有するコロイドは電気的に安定化されており、一方、低いゼータ電位を有するコロイドは、凝固または凝集する傾向がある。ゼータ電位が0〜±5mVの場合、コロイドは急速な凝固または凝集に曝される。±10mV〜±30mVの範囲のゼータ電位値はコロイド(分散体)の初期不安定性を示し、±30mV〜±40mVの範囲の値は中程度の安定性を示し、±40mV〜±60mVの範囲の値は良好な安定性を示し、優れた安定性は±60mV超ゼータ電位でのみ到達される。
ナノダイアモンドを異なる官能基で官能化するためのいくつかの方法を開発した。典型的な官能化されたナノダイアモンドは、水素化ナノダイアモンド、カルボキシル化ナノダイアモンド、水酸化ナノダイアモンドおよびアミノ官能化ナノダイアモンドであるが、典型的には反対に帯電した官能性の混合物、したがって、中程度のゼータ電位値を依然含み、したがってそれらの溶媒分散体の形態では入手できない。
アミノ官能化(ナノ)ダイアモンドを生成するためのいくつかの方法が知られている。
公表文献A.Krueger and D.Lang,Adv.Funct.Mater.2012,22,890〜906は、ナノダイアモンド表面の直接アミノ化のための可能な方法を記載する。Kruegerらは、真のナノダイアモンドの表面の上へアミノ基の直接のグラフト化の成功例がないことを認めている。
公表文献K.I.Sotowa,T.Amamoto,A.Sobana,K.Kusakabe,T.Imato,Diamond Relat.Mater.2004,13,145〜150は、(水素化ダイアモンド粒子から製造される)塩素化ダイアモンドとガス状アンモニアとを高温下サブミクロン(0.5μm)のダイアモンド粒子上で反応させることによるダイアモンド表面上にNH基の形成を記載する。そうした大きいダイアモンド粒子特性はこれらのデトネーション法ナノダイアモンド粒子のものと強く違いが出る。
公表文献A.Krueger and D.Lang,Adv.Funct.Mater.2012,22,890〜906は、ダイアモンド表面から多少さらに離れてアミノ官能性を確立するための方法をまた記載する。この方法は、アミノ化シランの使用、芳香族部分のグラフト化およびアミノメチル基の生成を含む。
公表文献V.N.Mochalin.I.Neitzel、B.J.M.Etzold.A.Peterson.G.Palmese and Y.Gogotsi、ACS Nano.Vol.5,No.9,7494〜7502,2011は、カルボキシル化されたナノダイアモンド表面にエチレンジアミンを結合させることによるアミノ化ナノダイアモンドの調製を表す。またこの中では、アミノ官能基はナノダイアモンド表面に直接グラフト化されていないが、非常に長い鎖構造の端に位置する。生成されたアミノ官能化ナノダイアモンドのゼータ電位は最高の+27.5mVであるので、アミノ官能化の度合いはまたかなり低いままである。
国際公開第2011/041714A1号パンフレットは、遊離アミンで表面官能化されたナノダイアモンドの製造方法を開示する。この方法において、化学的に活性なナノダイアモンドの表面上でカルボキシル基は、不活性溶媒中の(i)活性化剤と、または(ii)塩素化剤と反応する。次にこの材料は不活性溶媒中でビスアミンと反応する。ビスアミンは、保護されていない形態の両方のアミン基を有することができ、この場合反応は遊離アミノ基で固定化したアミドを与える。代わりに、ビスアミンは1つの保護されていないアミノ基および1つの保護されたアミノ基を有することができる。この場合反応は保護されたアミノ基で固定化したアミドを与える。保護基は、遊離アミンを含むアミドを用いて、表面官能化されたナノダイアモンドを与える任意の周知の条件を使用して除去されることができる。
米国特許出願公開第2005/0158549A1号明細書は、フッ素化ナノダイアモンドからアミノナノダイアモンド誘導体を生成するための方法を開示する。フッ素化ナノダイアモンドは、無水エチレンジアミン中ピリジンの存在下約130℃において24時間窒素雰囲気下で還流される。室温に混合物を冷却した後で、最終生成物はろ過され、水およびエタノールで洗浄され、そして真空オーブン中70℃で一晩乾燥されて、アミノナノダイアモンド誘導体の暗茶色粉末を与える。
ナノダイアモンド粒子と他の材料、有機、無機および金属のいずれもとの間の静電相互作用を最適化するので、定量的に官能化されたまたは主に1種類のみの表面機能性を有するナノダイアモンド表面を使用することが非常に重要である。表面官能化の均質性は、ポリマー、セラミック材料および金属などの目標とされた材料との最も強い可能な相互作用または(エポキシドの場合と同じように)共有結合までもを作り出す。さらに、均質の表面官能化は、デトネーション法ナノダイアモンド粒子の凝集をより弱くし、固体および液体マトリックスの両方中に分散することをより容易にする。
上記の開示に基づいて、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末および高度にゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を生成させるための効率的な方法への定性的および定量的なニーズが依然ある。
本発明は、請求項1に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を生成するための方法に関する。
本発明はさらに、請求項6に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を生成するための方法に関する。
本発明はさらに、請求項18に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末に関する。
本発明はさらに、請求項24に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体に関する。
実質的に周囲圧力でアンモニアガスを含むガス雰囲気下でナノダイアモンド粒子を加熱することによって、非常にゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を生成できることが驚くことに今や見出された。プロセスは加圧条件を使用することなく行われたので、加圧条件が必要な方法に比較して、本発明の方法はより安全で、拡張可能であり、そしてさらに経済的である。
ガス雰囲気中でアンモニアガスとともに1種または2種以上の不活性ガスを使用することによって、より低濃度のアンモニアガスが非常にゼータポジティブなアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を生成するのに必要であることが、驚くことにまた見出された。1〜10%のアンモニアガス濃度は、本発明の方法のために充分である。アンモニアガス濃度が低い場合、プロセスそれ自体はより安全かつさらにコスト効果的である。
本発明の方法を用いて生成されたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末をさらに処理することによって、非常にゼータポジティブなアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を生成できることがまた驚いたことに見出された。生成されたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、幾つかの液体媒体中に分散されて、非常にゼータポジティブなアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を得ることができる。
図1は、サンプル(サンプルA、B、CおよびD)の位置および本発明による炉中のガスの流れ方向を示す。 図2は、本発明による700℃および800℃で6時間行われたナノダイアモンドアミノ官能化工程の温度プロットを示す。 図3は、左側の、未処理の市販されているMolto Nuevoナノダイアモンドサンプル、および右側の、800℃で調製された本発明によるアミノ官能化ナノダイアモンドサンプルを示す。 図4は、ビーズ補助超音波破壊(beads assisted sonic disintergration)(BASD)工程後のアミノ官能化ナノダイアモンド分散体の粒径分布を示す。本発明によるアミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、700℃において、ニートアンモニアガス流中、市販されているMolto Nuevo粉末から調製された。 図5は、700℃で6時間アミノ官能化を行った本発明による温度プロットを示す。測定点間の距離は(14チャネル)10cmである。 図6は、本発明によるビーズ補助超音波破壊(BASD)工程後のアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のゼータ電位を示す。アミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、700℃において、ニートアンモニアガス流中、市販されているMolto Nuevo粉末から調製された。 図7は、本発明によるビーズ補助超音波破壊(BASD)工程後のアミノ官能化ナノダイアモンド分散体の粒径分布を示す。アミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、600℃において、ニートアンモニアガス流中、市販されているMolto Nuevo粉末から調製された。 図8は、本発明によるビーズ補助超音波破壊(BASD)工程後のアミノ官能化ナノダイアモンド分散体の粒径分布を示す。 図9は、本発明によるビーズ補助超音波破壊(BASD)工程後のアミノ官能化ナノダイアモンド分散体の粒径分布を示す。 図10は、本発明によるビーズ補助超音波破壊(BASD)工程後のアミノ官能化ナノダイアモンド分散体の粒径分布を示す。
用語「ゼータポジティブナノダイアモンド」により、正のゼータ電位を有するナノダイアモンド粒子を意味する。
用語「アミノ官能化ナノダイアモンド」により、その表面上にアミノ官能基を有するナノダイアモンド粒子を意味する。
用語「ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド」により、その表面上にアミノ官能基を有しかつ正のゼータ電位を有するナノダイアモンド粒子を意味する。
用語「ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体」により、ナノダイアモンド粒子がそれらの一次粒子形態で実質的に存在し、そしてそれらの表面上にアミノ官能基を有し、そして分散体が正のゼータ電位を有する、液体媒体およびナノダイアモンド粒子の分散体を意味する。
粒径分布D10により、10%の粒子が所与の粒径より小さく、そして90%の粒子が所与の粒径より大きいことを意味する。
粒径分布D50により、50%の粒子が所与の粒径より小さく、そして50%の粒子が所与の粒径より大きいことを意味する。
粒径分布D90により、90%の粒子が所与の粒径より小さく、そして10%の粒子が所与の粒径より大きいことを意味する。
本明細書中で参照されるゼータ電位は、水性懸濁液または分散体中で測定されたゼータ電位に関する。
本発明の第1の形態において、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末を生成する方法が提供される。
さらに特にガス雰囲気中、5ミリバール〜2バールの範囲の圧力下ナノダイアモンド粒子を加熱することを含むゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末の製造方法が提供され、このガス雰囲気は、アンモニアガスを含む。
ナノダイアモンドは、デトネーション法ナノダイアモンドである。すなわち、ナノダイアモンドは、デトネーション法を使用して生産される。言い換えれば、ナノダイアモンドは、デトネーション法合成から生じる。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を生成するための前駆体ナノダイアモンド粒子は、本質的に純粋なナノダイアモンド粒子、好ましくは少なくとも87wt%、さらに好ましくは少なくとも97wt%のナノダイアモンド含有量を有する本質的に純粋なナノダイアモンド粒子であることができる。ナノダイアモンド粒子は、ナノダイアモンドの生産から生じたグラファイトおよびアモルファス炭素を含むことができる。これらは、金属、金属塩としてまたは金属酸化物形態のいずれかのいくらかの残留する金属不純物をまた含むことができる。ナノダイアモンドのアミノ官能化のために前駆体として使用されるナノダイアモンド粒子は市販されている。
ナノダイアモンドに含まれるデトネーション法ブレンドは、アミノ官能性を含む種々の様々な官能基を示す。
好ましくは、前駆体ナノダイアモンド粒子は、酸化剤を使用して、ナノダイアモンド粒子表面上に高度に既に含まれているアミノ官能基として保存することによって、デトネーション法ブレンドから製造された粒子である。このアミノ基はナノダイアモンド表面に共有結合で直接結合している。ナノダイアモンドブレンド酸化のためのある特に好適な酸化剤は、硝酸である。ナノダイアモンドブレンド酸化のための好適な酸化剤のもう一つの例はKMnOである。
好ましくは、ナノダイアモンド粒子は、酸性の、酸素を有する表面機能性の少なくとも一部がナノダイアモンド粒子の表面から除去される、前処理に曝されたナノダイアモンド粒子である。該ナノダイアモンド粒子の酸価(acid value)は、好ましくは3.0未満である。酸価は、下記で説明するように、滴定によって決定されることができる。
酸性の、酸素を有する表面機能性の除去は、400〜950℃などの高温において、ナノダイアモンド粒子を連続的にアルゴンガスで、または連続的にアルゴンおよび水素のガス流で処理することによって行うことができる。好ましくは、除去は、高温において、連続的なアルゴンガス流れを用いて行われる。
酸性の、酸素を有する表面機能性の少なくとも一部が除去されたナノダイアモンド粒子は市販されている。
ナノダイアモンド粉末をアミノ官能化するための本発明の方法において、ガス雰囲気は、アンモニアガスを含む。ガス雰囲気下でナノダイアモンド粒子の加熱工程の間に異物による干渉を避けるために、好ましくは少なくとも99.9%、さらに好ましくは少なくとも、99.999%の純度を有するアンモニアガスが使用される。アンモニアガスは反応チャンバー中への導入前に、例えば、パラジウム膜を介することによって、クリーニングされることができる。アンモニアガスは、周期的にまたは連続的に反応チャンバー中に供給されることができる。アンモニアガスは市販されている。
一態様では、ガス雰囲気は、実質的にアンモニアガスのみ、好ましくはアンモニアガスのみ、好ましくは少なくとも99.9%の純度を有するアンモニアガスを含む。
本発明の別の態様では、ガス雰囲気は、さらに1種または2種以上の不活性ガスを含む。不活性ガスは、化学的に反応しない任意のガスであることができる。すなわち、不活性ガスは、本発明の方法において化学的に反応しない任意のガスであることができる。好ましくは、不活性ガスは、アルゴン、窒素、ヘリウム、またはそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、不活性ガスは、アルゴンである。
好ましくは、ガス雰囲気下でのナノダイアモンド粒子の加熱は、アンモニアガスを用いて反応チャンバー中で生じ、そして1種または2種以上の不活性ガスは、加熱の間に反応チャンバーを通して連続的に導かれる。アンモニアガスおよび1種または2種以上の不活性ガスは混合物として、0.01〜20slpm(Standard liter per minute、基準リッター/分)、好ましくは0.1〜15slpm、そしてさらに好ましくは0.1〜10slpmの流量で反応チャンバーを通して連続的に導かれる。
反応チャンバーを通して導かれたガス混合物中のアンモニアガス含有量は、1〜10%、好ましくは2〜8%、そしてさらに好ましくは3〜7%である。アンモニアガス含有量は、反応性ガス流中のアンモニア含有量に関する。ここでパーセンテージは粒子のパーセンテージに関する。
反応チャンバーは、当業者に知られた本発明で使用できる任意の好適な反応器であることができる。反応チャンバーは、例えば好適な炉であることができる。
アンモニアガスを含むガス雰囲気下でナノダイアモンド粒子の加熱は、実質的に周囲圧力下で生じる。一態様では、加熱は5ミリバール〜20バール、好ましくは5ミリバール〜2バールの範囲の圧力下で生じる。
ナノダイアモンド粒子は、1〜15時間、好ましくは2〜10時間、そしてさらに好ましくは3〜9時間のアンモニアガスを含むガス雰囲気下で加熱される。
ナノダイアモンド粒子は、300〜1000℃、好ましくは400〜900℃、そしてさらに好ましくは400〜850℃の温度において、アンモニアガスを含むガス雰囲気下で加熱される。
アンモニアガスを含むガス雰囲気下でナノダイアモンド粒子を加熱することによって得られたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、最初は凝集した粉末形態である。凝集した粉末が、水中で1時間の超音波処理に、例えばHielscher 400W超音波機器を用いた処理に、曝された場合、凝集した形態のゼータポジティブ水素化ナノダイアモンド粒子の平均粒径分布(D50)は、2nm〜400nm、好ましくは2nm〜200nmである。導電性のために、該粒径分布測定、信頼性のあるおよび再現可能な結果を、0.1〜1.5wt%で変わるナノダイアモンド濃度で得ることができる。
水中に懸濁されるにつれて、得られたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子のゼータ電位は、7超のpHで測定して、+30mV超、好ましくは+35mV超、さらに好ましくは+40mV超、そして最も好ましくは+50mV超である。
水中に懸濁されるにつれて、得られたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子のゼータ電位は、0.5〜14のpH範囲で、好ましくは1〜13のpH範囲で、そしてさらに好ましくは2〜12のpH範囲で+30mV超である。
水中に懸濁されるにつれて、得られた5wt%ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド懸濁液のpHは、少なくとも8.0、好ましくは8.5超、さらに好ましくは9.0超、そして最も好ましくは少なくとも10である。pHは、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンドおよび水のみを実質的に含む懸濁液から測定される。すなわち、懸濁液はpHに影響するなんらかの添加物を含まない。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の塩基価(base value)は、10超、好ましくは15超、そして最も好ましくは18超である。
上記の塩基価/官能性の決定を以下のように行う:固体サンプルを(1.5g)計量する。Hielscher 400W超音波ユニットを使用して100mlの酢酸中にサンプルを分散させる。メチルバイオレットを指示薬として使用して、サンプルを0.1Mの過塩素酸(酢酸中)を用いて滴定する。100mlの酢酸を参照サンプルとして使用する。滴定終点を指示薬により、そして/またはMetrohm Solvotrode電極を使用した電位差測定手段を用いて、そして滴定曲線を描いて、特徴付ける。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の酸価は、3未満、好ましくは2未満、そして最も好ましくは1.5未満である。
上記の塩基価/官能性の決定を以下のように行う:固体サンプルを(1.5g)計量する。Hielscher 400W超音波ユニットを使用して75mlの中和されたエタノール(含水量0.5wt%)中にサンプルを分散させる。フェノールフタレインを指示薬として使用して、調製されたサンプルを0.1M KOH(メタノール中)を用いて滴定する。滴定の間アルゴンガス流を用いて連続的にサンプルを処理する。指示薬を使用して、そしてMetrohm Solvotrode電極を使用した電位差測定手段を用いて、そして滴定曲線を描いて、滴定終点を検出する。
導入された新規のアミノ官能性は、好ましくはナノダイアモンド表面に直接結合される。
一態様では、生成されたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子表面は、500〜5000mg/kg、好ましくは1000〜3000mg/kg、さらに好ましくは1400〜2400mg/kgの窒素を含む。測定をKjeldahl法により行う。測定をサンプル乾燥質量から計算する。
本発明の第2の形態において、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を生成する方法が提供される。
さらに特に、以下を含む、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を生成する方法が提供される:
i)ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末を生成するために、5ミリバール〜2バールの範囲の圧力下で、アンモニアガスを含むガス雰囲気において、ナノダイアモンド粒子を加熱すること、
ii)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を液体媒体中に懸濁すること、そして
iii)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド懸濁液を、ビーズ補助超音波破壊(BASD)工程に曝すこと。
ステップi)において、ナノダイアモンド粒子はアンモニアガスを含むガス雰囲気下、実質的に周囲圧力で、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を生成するために、加熱される。
ナノダイアモンドは、デトネーション法ナノダイアモンドである。すなわち、ナノダイアモンドは、デトネーション法により生成される。言い換えれば、ナノダイアモンドは、デトネーション法合成から生じる。
前駆体ナノダイアモンド粒子は、本質的に純粋なナノダイアモンド粒子、好ましくは少なくとも87wt%、さらに好ましくは少なくとも97wt%のナノダイアモンド含有量を有する、ナノダイアモンド粒子であることができる。ナノダイアモンド粒子は、ナノダイアモンドの生産から生じたグラファイトおよびアモルファス炭素を含むことができる。ナノダイアモンド粒子はまた、金属、金属塩または金属酸化物形態のいずれかとして、いくらかの残留する金属不純物を含むことができる。アミノ官能化ナノダイアモンドのために前駆体として使用されるナノダイアモンド粒子は市販されている。
好ましくは、ナノダイアモンド粒子は、酸性の、酸素を有する表面機能性の少なくとも一部がナノダイアモンド粒子の表面から除去される前処理に曝されたナノダイアモンド粒子である。
酸性の、酸素を有する表面機能性の除去は、600〜800℃などの高温において、ナノダイアモンド粒子を連続的にアルゴンガスで、または連続的にアルゴンおよび水素のガス流で処理することによって行うことができる。除去は、高温において、連続的なアルゴンガス流れを用いて行われる。
酸性の、酸素を有する表面機能性の少なくとも一部が除去されたナノダイアモンド粒子は市販されている。
ナノダイアモンド粉末をアミノ官能化するための本発明の方法において、ガス雰囲気は、アンモニアガスを含む。ガス雰囲気下でナノダイアモンド粒子の加熱工程の間に異物による干渉を避けるために、好ましくは少なくとも99.9%、さらに好ましくは少なくとも、99.999%の純度アンモニアガスが使用される。アンモニアガスは反応チャンバー中への導入前に、例えば、パラジウム膜を介することによって、クリーニングされることができる。アンモニアガスは、周期的にまたは連続的に反応チャンバー中に供給されることができる。アンモニアガスは市販されている。
一態様では、ガス雰囲気は、実質的にアンモニアガスのみ、好ましくはアンモニアガスのみ、好ましくは少なくとも99.9%の純度を有するアンモニアガスを含む。
本発明の別の態様では、ガス雰囲気は、さらに1種または2種以上の不活性ガスを含む。不活性ガスは、化学的に反応しない任意のガスであることができる。すなわち、不活性ガスは、本発明の方法において化学的に反応しない任意のガスであることができる。好ましくは、不活性ガスは、アルゴン、窒素、ヘリウム、またはそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、不活性ガスは、アルゴンである。
好ましくは、ガス雰囲気下でのナノダイアモンド粒子の加熱は、アンモニアガスを用いて反応チャンバー中で生じ、そして1種または2種以上の不活性ガスは、加熱の間に反応チャンバーを通して連続的に導かれる。
アンモニアガスおよび1種または2種以上の不活性ガスは混合物として、0.01〜50slpm(Standard liter per minute、基準リッター/分)、好ましくは0.1〜15slpm、そしてさらに好ましくは0.1〜10slpmの流量で反応チャンバーを通して連続的に導かれる。
反応チャンバーを通して導かれたガス混合物中のアンモニアガス含有量は、1〜10%、好ましくは2〜8%、そしてさらに好ましくは3〜7%である。アンモニアガス含有量は、反応性ガス流中のアンモニア含有量に関する。ここでパーセンテージは粒子のパーセンテージに関する。
反応チャンバーは、当業者に知られた本発明で使用できる任意の好適な反応器であることができる。反応チャンバーは、例えば好適な炉であることができる。
アンモニアガスを含むガス雰囲気下でのナノダイアモンド粒子の加熱は、実質的に周囲圧力下で生じる。一態様では、加熱は5ミリバール〜20バール、好ましくは5ミリバール〜2バールの範囲の圧力下で生じる。
ナノダイアモンド粒子は、1〜15時間、好ましくは2〜10時間、そしてさらに好ましくは3〜9時間のアンモニアガスを含むガス雰囲気下で加熱される。
ナノダイアモンド粒子は、300〜1000℃、好ましくは400〜900℃、そしてさらに好ましくは400〜850℃の温度において、アンモニアガスを含むガス雰囲気下で加熱される。
ガス雰囲気下でナノダイアモンド粒子を加熱することによって得られたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、最初は凝集した粉末形態である。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の塩基価は、10超、好ましくは15超、そして最も好ましくは18超である。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の酸価は、3未満、好ましくは2未満、そして最も好ましくは1.5未満である。
導入された新規のアミノ官能性は、好ましくはナノダイアモンド表面に直接結合される。
ステップii)において、得られたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、液体媒体中に懸濁される。
いずれかの公知の好適な方法および機器は、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を液体媒体中に懸濁するために使用できる。そうした方法の例は、マグネチックスターラー攪拌、超音波、マグネチックスターラーと超音波処理との組み合わせ、マグネチックスターラー攪拌その後の超音波処理、またはマグネチックスターラー攪拌その後の超音波処理その後のマグネチックスターラー攪拌である。
懸濁液のpHは、好適な酸または塩基を使用することによって調整できる。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子は、凝集した形態で、または凝集したおよび分散した形態の混合物として、懸濁液中で使用できる。凝集した懸濁液形態の粒径分布は、2nm〜400nm、好ましくは2nmおよび200nmである。
液体媒体は、任意の好適な液体媒体であることができる。液体媒体は、好ましくは極性プロトン性溶媒、極性非プロトン性溶媒、双極性非プロトン性溶媒、芳香族溶媒、塩素化溶媒、イオン性液体、または任意の該媒体の混合物からなる群から選択される。
好ましい極性プロトン性溶媒は、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール;エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオールなどの直鎖脂肪族ジオール;1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、エトヘキサジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオールなどの分枝ジオール;およびギ酸および酢酸などのカルボン酸である。
好ましい極性非プロトン性溶媒は、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネートおよびN−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびN−エチル−2−ピロリドン(NEP)などのラクタムである。
好ましい双極性非プロトン性溶媒は、アセトンおよびメチルエチルケトン(MEK)、プロピレングリコールモノメチルエステルアセトン(PGMEA)などのケトン;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル、γ−ブチロラクトン(GBL)などのラクトン;N,N−メチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド(DMSO)である。
好ましい芳香族溶媒は、トルエン、キシレンおよびベンゼンである。
好ましい塩素化溶媒は、ジクロロメタン、トリクロロエチレンおよびクロロホルムである。
好ましいイオン性液体は、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジシアナミド、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−メチルアンモニウムメチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムチオシアネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートおよび1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートである。最も好ましいイオン性液体は、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライドおよび1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライドである。
さらに好ましくは、液体媒体は、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオール、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−エチル−2−ピロリドン(NEP)およびジメチルスルホキシド(DMSO)、またはこれらの溶媒の混合物からなる群から選択される。
最も好ましくは、液体媒体は水である。水は、脱イオン化されていることができる。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末は、水または他の液体媒体中に直接懸濁されることができる。代わりに、ゼータポシティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末は最初に水中に懸濁され、次に水より上の沸点を有し、そして水性ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド懸濁液と水中で少なくとも部分的に可溶性である別の液体媒体と混合され、そして次に水を留去し、水以外の液体媒体中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子を与える。
ステップiii)において、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド懸濁液は、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体を得るためのビーズ補助超音波破壊(BASD)工程に曝される。
BASD工程は、組み合わされたビーズミリングおよび超音波処理工程を意味する。すなわち、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド懸濁液は、同時に、ビーズ粉砕されかつ超音波処理で処理される。ビーズ粉砕機器および超音波機器、およびBASD工程は、当業者に知られている。ビーズ補助超音波破壊工程は、通過または再循環法によって操作されることができる。通過法において、材料は、1つの終端において装置に供給され、そして他の終端において放出される。再循環法において、材料は、必要な粒径が得られるまで、システム中を循環する。粉砕媒体粒子が小さければ小さい程、最終生成物の粒径は小さい。装置の粉砕チャンバーはまた、粉砕機中で周囲空気と生じることができるであろう酸化または爆発反応を防ぐために粉砕される材料と反応しない、窒素などの不活性シールドガスで充填されることができる。超音波処理は、全ミリングの間続けられるか、または任意のステージでスイッチを切って、そして任意選択的に再びスイッチを入れられることができる。BASD工程は好適な粒径が得られるまで行われる。ビーズ補助超音波破壊のための装置は市販されている。懸濁液pHは、好適な酸または塩基を使用することにより、BASD工程の前、間、または後に調整されることができる。
分散体中の得られたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子は、実質的に分散した形態にある。該アミノ官能化ナノダイアモンド分散体のD50値は、好ましくは30nm未満、そしてさらに好ましくは15nm未満である。
本発明の態様において、BASD工程後に、得られた水性ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体はさらに処理される。水より上の沸点を有し、そして水中で少なくとも部分的に可溶性である水以外の液体媒体は、水性ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体と混合され、そして次に水を留去し、水以外の液体媒体中に分散されたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子を与える。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のゼータ電位は、7超のpHで測定して、+35mV超、好ましくは+40mV超、そして最も好ましくは+50mV超である。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のゼータ電位は、7以下のpHで測定して、+40mV超、好ましくは+50mV超である。
ゼータ電位が7超のpHで測定して、+35mV超である場合、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体は安定である。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のD90平均粒径分布は、2nm〜70nm、好ましくは2nm〜50nm、さらに好ましくは2〜30nm、そして最も好ましくは3nm〜12nmである。
分散体中のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の濃度は、少なくとも0.2wt%、好ましくは0.2〜10wt%、そしてさらに好ましくは0.5〜8wt%である。
好ましくはゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のpHは、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、少なくとも8、好ましくは少なくとも8.5、さらに好ましくは少なくとも9.0、そして最も好ましくは少なくとも10.0である。pHはゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンドおよび液体媒体のみを実質的に含む分散体から測定される。すなわち、分散体はpHに影響するなんらかの添加物を含まない。
本発明の第3の形態において、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末が提供される。
さらに特に、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子を含むゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末が提供され、水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンドのpHは、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して少なくとも8.0である。
好ましくは水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンドのpHは、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、少なくとも8.5、さらに好ましくは少なくとも9.0、そして最も好ましくは少なくとも10.0である。pHはゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンドおよび水のみを実質的に含む分散体から測定される。すなわち、分散体はpHに影響するなんらかの添加物を含まない。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の塩基価は、10超、好ましくは15超、そして最も好ましくは18超である。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の酸価は、3未満、好ましくは2未満、そして最も好ましくは1.5未満である。
水中で懸濁された、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子のゼータ電位、は、pH7超で測定して、+30mV超、さらに好ましくは+35mV超、またさらに好ましくは+40mV超、そして最も好ましくは+50mV超である。
水中で懸濁して、得られたゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子のゼータ電位は、1.5〜13のpH範囲で、好ましくは2〜11のpH範囲で、そしてさらに好ましくは2〜10で、+30mV超である。
一態様では、正のアミノ官能化ナノダイアモンド粒子表面は、500〜5000mg/kgの、好ましくは1000〜3000mg/kgの、さらに好ましくは1400〜2400mg/kgの窒素を含む。測定をKjeldahl法により行う。測定をサンプル乾燥質量から算出する。
本発明の第4の形態において、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子および液体媒体を含むゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体が提供される。
さらに特に、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子および液体媒体を含むゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体が提供され、ここで、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のpHは、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、少なくとも8.0であり、そして分散体中のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の濃度は、少なくとも0.2wt%である。
好ましくは、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のpHは、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、少なくとも8.5、好ましくは少なくとも9.0、そして最も好ましくは少なくとも10.0である。pHはゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンドおよび液体媒体のみを実質的に含む分散体から測定される。すなわち、分散体はpHに影響するなんらかの添加物を含まない。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の塩基価は、10.0超、好ましくは15超、そして最も好ましくは18超である。
滴定を用いて測定したゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の酸価は、3.0未満、好ましくは2.0未満、そして最も好ましくは1.5未満である。酸価がより低い程、正のゼータ電位値はより高くなり、したがってまたより高い分散性となる。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のゼータ電位は、7超のpHで測定して、+30mV超、好ましくは+35mV超、さらに好ましくは+40mV超、そして最も好ましくは+50mV超である。
ある態様では、ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のゼータ電位は、7以下のpHで測定して、+40mV超、好ましくは+50mV超である。
分散体中のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の濃度は、少なくとも0.2wt%、好ましくは0.2〜10wt%、そしてさらに好ましくは0.5〜8wt%である。
液体媒体は、任意の好適な液体媒体であることができる。液体媒体は、好ましくは極性プロトン性溶媒、極性非プロトン性溶媒、双極性非プロトン性溶媒、芳香族溶媒、塩素化溶媒、イオン性液体、またはいずれかのこれらの媒体の混合物からなる群から選択される。
好ましい極性プロトン性溶媒は、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール;エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオールなどの直鎖脂肪族ジオール;1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、エトヘキサジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオールなどの分枝ジオール;およびギ酸および酢酸などのカルボン酸である。
好ましい極性非プロトン性溶媒は、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネートおよびN−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびN−エチル−2−ピロリドン(NEP)などのラクタムである。
好ましい双極性非プロトン性溶媒は、アセトンおよびメチルエチルケトン(MEK)、プロピレングリコールモノメチルエステルアセトン(PGMEA)などのケトン、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル、γ−ブチロラクトン(GBL)などのラクトン;N,N−メチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド(DMSO)である。
好ましい芳香族溶媒は、トルエン、キシレンおよびベンゼンである。
好ましい塩素化溶媒は、ジクロロメタン、トリクロロエチレンおよびクロロホルムである。
好ましいイオン性液体は、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジシアナミド、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−メチルアンモニウムメチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムチオシアネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートおよび1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートである。最も好ましいイオン性液体は、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライドおよび1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライドである。
さらに好ましくは、液体媒体は、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオール、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−エチル−2−ピロリドン(NEP)およびジメチルスルホキシド(DMSO)、またはこれらの溶媒の混合物からなる群から選択される。
最も好ましくは、液体媒体は、水である。水は、脱イオン化されていることができる。
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子のD90平均粒径分布は、好ましくは2nm〜70nmである。
以下において、本発明は例によりさらに詳細に記載されるであろう。例の目的は、請求項の範囲を制限しない。
[装置および材料]
超音波機器:(company Hielscherからの)Hielscher UP400S。
ビーズ粉砕機器:(company Buhler GmbH、Germanyからの)Buhler PML2。
粒径およびゼータ電位測定器具:Malvern Zetasizer Nano ZS。
XRDパターンを、固定分散スリット(サイズ0.8059°)を有するが、入射ビームモノクロメーターなしのMoKα放射(Kα,0.70932Å)を使用することによる、Philips粉末X線回折装置を使用することによって角度5〜45°(2セータ)で記録した。放射出力は1575Wであった。
ナノダイアモンド酸価および塩基価を滴定により決定した。1.5g/滴定のサンプルサイズで各サンプル測定を2回行った。滴定を自動化されたMetrohm滴定装置を用いて行った。
酸官能性の決定:固体サンプルを正確に計量(1.5g)した。Hielscher 400W超音波ユニットを使用して75mlの中和されたエタノール(含水量0.5wt%)中にサンプルを分散させた。0.1MのKOH(メタノール中)を用い、フェノールフタレインを指示薬として使用して、調製されたサンプルを滴定した。滴定の間アルゴンガス流を用いて連続的にサンプルを処理した。指示薬を使用して、そしてMetrohm Solvotrode電極を使用した電位差測定手段を用いて、そして滴定曲線を描いて、滴定終点を検出した。
塩基官能性の決定:固体サンプルを正確に計量(1.5g)した。Hielscher 400W超音波ユニットを使用して100mlの酢酸中にサンプルを分散させた。メチルバイオレットを指示薬として使用して、サンプルを0.1Mの過塩素酸(酢酸中)を用いて滴定した。100mlの酢酸を参照サンプルとして使用した。滴定終点を指示薬により、そして/またはMetrohm Solvotrode電極を使用した電位差測定手段を用いて、そして滴定曲線を描いて、特徴付けた。
0.1wt%に希釈したサンプルの生成物ゼータ電位値を測定した。0.5wt%に希釈したサンプルの生成物粒径分布を測定した。
窒素を含む生成物表面を、Ahma Ymparisto Oy、FinlandにおいてKjeldahl法を用いて測定した。測定をサンプル乾燥質量から計算した。
溶媒系ナノダイアモンド分散体湿気含有量を、Ketek Oy、FinlandにおいてKarl Fischer法により決定した。
炉(反応チャンバー):
6区間水平のチューブ状炉(6zHTF):
4つのるつぼ、それぞれに、99.7%のAlを100ml充填。
単一ステップでのガス変化−最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次にガスを導入した、
処理の間ガス流は、200ml/分であった。
ナノダイアモンド粉末:
ナノダイアモンド粉末Aとも呼ばれる、(company Carbodeonから市販されている)uDiamond(商標)Moltoナノダイアモンド粉末。
ナノダイアモンド粉末Bとも呼ばれるHeyuan ZhongLian Nanotechnology Co、Ltdからのナノダイアモンド粉末。
溶媒:
N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、アッセイ≧99.5%をVWR Chemicals/Prolabo、アッセイ≧99.5%から購入した。
γ−ブチロラクトン(GBL)、アッセイ≧ 99%を、Sigma Aldrichから購入した。
エチレングリコール(EG)、Normapur、アッセイ99.9%をVWR Prolaboから購入した。
[800℃でアルゴンガス下ナノダイアモンド粉末Aからの酸性の、酸素を有する表面機能性の除去]
この工程において、市販されているナノダイアモンド粉末Aを、Molto Nuevoでcompany Carbodeonからまた市販されている処理されたナノダイアモンド粉末A製品名を得るために800℃でアルゴンガスを用いて処理する。
20.00g、20.00g、20.00gおよび20.00gのナノダイアモンド粉末Aを、アルミナるつぼ上に載せた。ガス変化を単一ステップで行い、最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次にアルゴンガスを導入した。アルゴンガス流を200ml/分に調整した。800℃の処理温度に到達するにつれて、サンプルを6時間該ガス流下に保ち、続いて14時間以内で反応炉を室温に徐々に冷却した。粉末を集め、そして混合した。混合されたサンプルを計量し、そして収率を92.0%と測定した。
サンプル(Molto Nuevo)をXRD分析にかけ、そして処理は、黒鉛状炭素含有量を増加させず、そしてナノダイアモンド結晶サイズ(111)になんら実用上の影響を与えなかったことは注目される。XRD分析の結果を表1中に示す。処理されたナノダイアモンド粉末AをMolto Nuevoとして印を付けた。
5wt%濃度でサンプルpHを8.2と測定した。サンプル滴定は、0.4の酸価および17.9の塩基価を与えた。出発材料、ナノダイアモンド粉末Aで、酸価13.7および塩基価10.4と測定した。
結果は、酸性の、酸素を有する表面機能性の効果的な除去およびナノダイアモンド表面上のアミノ官能性のような保持された塩基性官能性を明らかに示す。二酸化炭素を含む溶媒は、ここでの酸価測定に影響を与える場合があることにまた注目される。
0.1gサンプルの得られたナノダイアモンドを、100mlの脱イオン水中に混合し、そして生じる混合物を、1時間超音波処理に曝した。生じた懸濁液のゼータ電位を+42.0mVと測定した。
表1.XRD分析の結果
[600℃で水素およびアルゴンガス下、ナノダイアモンド粉末Bから酸性の、酸素を有する表面機能性の除去]
処理されたナノダイアモンド粉末Bを得るために、この工程において市販されているナノダイアモンド粉末Bを、800℃で水素およびアルゴンガスを用いて処理した。
20.00g、20.00g、20.00gおよび20.00gのナノダイアモンド粉末Bを、アルミナるつぼ上に載せた。ガス変化を単一ステップで行い、最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次にアルゴン中の4%水素ガス(99.9999%)を導入した。水素を含有するアルゴンガス流を200ml/分に調整した。600℃の処理温度に到達するにつれて、サンプルを6時間該ガス流下に保ち、続いて14時間以内で反応炉を室温に徐々に冷却した。生じた水素化ナノダイアモンド粉末は、未処理のナノダイアモンド粉末Bより青白い色を示した。粉末を集め、そして混合した。混合されたサンプルを計量し、そして収率を92.2%と測定した。
サンプルおよびその出発材料ナノダイアモンド粉末Bの両方をXRD分析にかけ、そして処理は、黒鉛状炭素含有量を増加させず、そしてナノダイアモンド結晶サイズ(111)になんら実用上の影響を与えなかったことは注目される。XRD分析の結果を表2に示す。
参照されたXRDデータ(表2)において、未処理のナノダイアモンド粉末BをMolto Cとして、そして処理されたナノダイアモンド粉末B(調製されたサンプル)をMolto CHとして印を付けた。5wt%濃度でサンプルpHを、6.93と測定した。サンプル滴定は、1.2の酸価および7.6の塩基価を与えた。ナノダイアモンド粉末B(未処理の)酸価を3.5とおよび塩基価を5.6と決定した。
結果は、酸性の、酸素を有する表面機能性の比較的効果的な除去およびナノダイアモンド表面上のアミノ官能性のような保持された塩基性官能性を明らかに示す。二酸化炭素を含む溶媒は、ここでの酸価測定に影響を与える場合があることにまた注目される。
水素化ナノダイアモンドの0.1gサンプルを100mlの脱イオン水中に混合させ、そして生じた混合物を1時間超音波処理に曝した。生じた懸濁液のゼータ電位を、+60.2mVと測定した。
表2.XRD分析の結果
[本発明による600℃での(上記で調製した)処理されたナノダイアモンド粉末Aのアミノ官能化]
37.35gおよび36.04gの処理されたナノダイアモンド粉末Aをアルミナるつぼ上に載せた。ガス変化を単一ステップで行い、最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次に、ニートアンモニアガスを導入した。アンモニウムガス流を200ml/分に調整した。600℃の処理温度に到達するにつれて、サンプルを6時間該ガス流下で保ち、続いて反応炉を14時間以内で室温に徐々に冷却した。粉末(アミノ官能化ナノダイアモンド)を集め、そして混合した。混合したサンプルを計量し、そして収率を、97.8%と測定した。
(Molto Nuevo−Aと呼ぶ)サンプルをXRD分析にかけた。XRD分析の結果を表3に示す。処理は、黒鉛状炭素含有量を増加させず、そしてナノダイアモンド結晶サイズ(111)になんら実用上の影響を与えなかったことは注目される。5wt%濃度でサンプルpHを、10.1と測定した。サンプル滴定は、1.0の酸価および20.9の塩基価を与えた。二酸化炭素を含んだ溶媒はここでの酸価測定に影響する場合があることは注目される。結果はナノダイアモンド表面中に追加の塩基性(アミノ)表面官能性を導入するこの方法の有効性を明確に示す。
0.1gサンプルのアミノ官能化ナノダイアモンドを100mlの脱イオン水中に混合させ、そして生じた混合物を1時間超音波処理に曝した。生じた懸濁液のゼータ電位を、+60.3mVと測定した。
表3.XRD分析の結果
[本発明による700℃での(上記で調製した)処理されたナノダイアモンド粉末Aのアミノ官能化]
29.55g、28.93g、28.27gおよび13.08gの処理されたナノダイアモンド粉末Aをアルミナるつぼ上に載せた。ガス変化を単一ステップで行い、最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次に、ニートアンモニアガスを導入した。アンモニウムガス流を200ml/分に調整した。図1に炉中のサンプルの位置およびガス流の方向を示す。700℃の処理温度に到達するにつれて、サンプルを6時間該ガス流下で保ち、続いて反応炉を14時間以内で室温に徐々に冷却した。図2は、アミノ官能化工程(試行1)のための温度プロットを示す。図5に、別の温度プロット(測定点の距離は(14チャネル)10cmであることを示す。)
粉末を集め、そして混合した。混合したサンプルを計量し、そして収率は98.1%と測定された。サンプルをXRD分析にかけた、そして処理は、黒鉛状炭素含有量を増加させず、そしてナノダイアモンド結晶サイズ(111)になんら実用上の影響を与えなかったことは注目される。5wt%濃度でサンプルpHを、10.6と測定した。結果はナノダイアモンド表面中に追加の塩基性(アミノ)表面官能性を導入するこの方法の有効性を明確に示す。
0.1gサンプルのアミノ官能化ナノダイアモンドを100mlの脱イオン水中に混合させ、そして生じた混合物を1時間超音波処理に曝した。生じた懸濁液のゼータ電位を、+63.5mVと測定した。
生成された窒素を含んだナノダイアモンドサンプルの表面は2180mg/kgと測定された。測定をKjeldahl法により行った。
[本発明による800℃での(上記で調製した)処理されたナノダイアモンド粉末Aのアミノ官能化]
31.89g、29.92g、32.37gおよび31.37gの処理されたナノダイアモンド粉末Aをアルミナるつぼ上に載せた。ガス変化を単一ステップで行い、最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次に、ニートアンモニウムガスを導入した。アンモニウムガス流を200ml/分に調整した。800℃の処理温度に到達するにつれて、サンプルを6時間該ガス流下で保ち、続いて反応炉を14時間以内で室温に徐々に冷却した。図2は、アミノ官能化工程(試行2)のための温度プロットを示す。粉末を集め、そして混合した。混合したサンプルを計量し、そして収率を、97.6%と測定した。図3は、左側に未処理のナノダイアモンド粉末Aサンプルを、および右側に800℃で調製された本発明によるアミノ官能化ナノダイアモンドサンプルを示す。
サンプルをXRD分析にかけ、そして処理は、黒鉛状炭素含有量を増加させず、そしてナノダイアモンド結晶サイズ(111)になんら実用上の影響を与えなかったことは注目される。5wt%濃度でサンプルpHを、10.35と測定した。結果はナノダイアモンド表面中に追加の塩基性(アミノ)表面官能性を導入するこの方法の有効性を明確に示す。
0.1gサンプルのアミノ官能化ナノダイアモンドを100mlの脱イオン水中に混合させ、そして生じた混合物を1時間超音波処理に曝した。生じた懸濁液のゼータ電位を、+53.4mVと測定した。
生成された窒素を含んだナノダイアモンドサンプルの表面は1530mg/kgと測定された。測定をKjeldahl法により行った。
[本発明による600℃での(上記で調製された)処理されたナノダイアモンド粉末Bのアミノ官能化]
18.26gの処理されたナノダイアモンド粉末Bをアルミナるつぼ上に載せた。ガス変化を単一ステップで行い、最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次に、ニートアンモニウムガスを導入した。アンモニウムガス流を200ml/分に調整した。600℃の処理温度に到達するにつれて、サンプルを6時間該ガス流下で保ち、続いて反応炉を14時間以内で室温に徐々に冷却した。粉末を集め、そしてサンプル(アミノ官能化ナノダイアモンド)を計量し、そして収率は99.12%と測定された。
(Molto CHAと呼ぶ)サンプルをXRD分析にかけた。XRD分析の結果を表4に示す。処理は、黒鉛状炭素含有量を増加させず、そしてナノダイアモンド結晶サイズ(111)になんら実用上の影響を与えなかったことは注目される。5wt%濃度でサンプルpHを、9.16と測定した。結果はナノダイアモンド表面中に追加の塩基性(アミノ)表面官能性を導入するこの方法の有効性を明確に示す。サンプル滴定は、0.5の酸価および10.0の塩基価を与えた。二酸化炭素を含んだ溶媒はここでの酸価測定に影響する場合があることは注目される。結果はナノダイアモンド表面中に追加の塩基性(アミノ)表面官能性を導入するこの方法の有効性を明確に示す。
0.1gサンプルのアミノ官能化ナノダイアモンドを100mlの脱イオン水中に混合させ、そして生じた混合物を1時間超音波処理に曝した。生じた懸濁液のゼータ電位を、+44.6mVと測定した。
生成された窒素を含んだナノダイアモンドサンプルの表面は1930mg/kgと測定された。測定をKjeldahl法により行った。
表4.XRD分析の結果
「本発明による625℃での(上記で調製した)処理されたナノダイアモンド粉末Aのアミノ官能化]
40.0gおよび40.0gの処理されたナノダイアモンド粉末Aをアルミナるつぼ上に載せた。ガス変化を単一ステップで行い、最初に10−1ミリバールまで真空ポンプで注意深く引き、そして次に、ニートアンモニアガスを導入した。アンモニウムガス流を200ml/分に調整した。625℃の処理温度に到達するにつれて、サンプルを6時間該ガス流下で保ち、続いて反応炉を14時間以内で室温に徐々に冷却した。粉末(アミノ官能化ナノダイアモンド)を集め、そして混合した。混合したサンプルを計量し、そして収率を、96.9%と測定した。
0.1gサンプルのアミノ官能化ナノダイアモンドを100mlの脱イオン水中に混合させ、そして生じた混合物を1時間超音波処理に曝した。生じた懸濁液のゼータ電位を、+70.6mVと測定した。
[本発明によるアミノ官能化ナノダイアモンド粉末A(600℃でアミノ官能化)のビーズ補助超音波破壊]
312.5gの脱イオン水および25.0gの(600℃で上記例により調製された)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を、従来の磁性攪拌機を用いて混合し、ナノダイアモンド懸濁液を生成させた。H14ブレードおよび40%振幅を使用して、懸濁液を超音波処理に30分間曝した。氷浴を用いて同時に冷却しながら従来の磁性攪拌機(100回転/分)を用いて懸濁液を攪拌した。
この懸濁液を、30μmのジルコニアビーズを使用して、ビーズ補助超音波破壊に曝した。ミリング速度を3700回転/分に調整し、そして20分の処理時間後に、超音波出力を周期0.5から0.7に低下させた。回転ポンプの速度を、2時間の処理時間中10%に維持した。粉砕機を180mlの水で前充填するにつれて、500mlの5.0wt%の非常にゼータポジティブなアミノ分散したナノダイアモンド分散体の全体積を集めた。分散体のpHを8.5と、そしてゼータ電位を+44.1mVと測定した。粒径分布は以下のようであった:D10 7.25nm;D50 12.3nmおよびD90 26.8nm(図7)。
[本発明によるアミノ官能化ナノダイアモンド粉末A(700℃でアミノ官能化)のビーズ補助超音波破壊]
312.5gの脱イオン水および25.0gの(上記の例により700℃で調製された)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を、従来の磁性攪拌機を用いて混合し、ナノダイアモンド懸濁液を生成させた。H14ブレードおよび40%振幅を使用して、懸濁液を超音波処理に30分間曝した、そして塩酸を加えることによって該懸濁液のpHを8.0に調整した。氷浴を用いて同時に冷却しながら従来の磁性攪拌機(100回転/分)を用いて懸濁液を攪拌した。
この懸濁液を、30μmのジルコニアビーズを使用して、ビーズ補助超音波破壊に曝した。ミリング速度を3700回転/分に調整し、そして20分の処理時間後に、超音波出力を周期0.5から0.7に低下させた。回転ポンプの速度を、75分の処理時間中10%に維持した。粉砕機を180mlの水で前充填するにつれて、500mlの5.0wt%の非常にゼータポジティブなアミノ分散したナノダイアモンド分散体の全体積を集めた。分散体のpHを8.5と、そしてゼータ電位を+51.7mV(0.1wt%濃度で)、図6と測定した。粒径分布は以下のようであった:D10 5.87nm;D50 11.9nmおよびD90 24.0nm(図4)。
[本発明によるアミノ官能化ナノダイアモンド粉末A(625℃でアミノ官能化)のビーズ補助超音波破壊]
236.0gの脱イオン水および14.0gの(上記の例により625℃で調製された)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を、従来の磁性攪拌機を用いて混合し、ナノダイアモンド懸濁液を生成させた。該H14ブレードおよび40%振幅を使用して、懸濁液を超音波処理に30分間曝した、そして塩酸を加えることによって該懸濁液のpHを7.95に調整した。氷浴を用いて同時に冷却しながら従来の磁性攪拌機(100回転/分)を用いて懸濁液を攪拌した。この懸濁液を、30μmのジルコニアビーズを使用して、ビーズ補助超音波破壊に曝した。ミリング速度を3700回転/分に調整し、そして20分の処理時間後に、超音波出力を周期0.5から0.7に低下させた。回転ポンプの速度を、75分の処理時間中10%に維持した。粉砕機を164gの水で前充填するにつれて、500mlの3.5wt%の非常にゼータポジティブなアミノ分散したナノダイアモンド分散体の全体積を集めた。分散体のpHを8.68と、そしてゼータ電位を+44.0mV(0.1wt%濃度で)と測定した。粒径分布は以下のようであった:D10 5.06nm;D50 8.06nmおよびD90 12.9nm。この手順により調製された分散体材料を、下記の極性有機溶媒系分散体の製造のために適用した。
[(本発明による)例−NMP(N−メチルピロリドン)中の非常にゼータポジティブな2.0wt%の一桁代アミノ化ナノダイアモンド分散体の調製]
蒸留器の水浴を予め45℃まで加熱した。101gの0.991wt%の水性の非常にゼータポジティブな、アミン官能化されたナノダイアモンド分散体を500mlの丸底フラスコ中で計量し、続いて50gのNMP溶媒を加えた。生じた混合物を5分間攪拌させた。次に混合物を次の順で蒸発させた:5分で1000ミリバールから100ミリバールに、10〜15分で100ミリバールから15〜20ミリバールに低下。フラスコを水浴中の蒸発器に配置することなく上記の工程を行った。その後、フラスコを水浴(T=45℃)中に配置することにより蒸発を継続させ、水浴温度を15分の間に80〜85℃に上昇させた。次に、35分の全蒸発時間に到達するまで蒸発を続けた。
生じた分散体の質量は44.74gであった。2.0wt%の分散体を得るために、5.26gのNMPを分散体に加えた。生じた分散体の含水量をKarl Fischer滴定により0.53wt%と測定した。
分散体は以下の粒径分布を示した:D10:2.26nm;D50:3.38nm;D90:5.57nm。調製されたアミン官能化されたナノダイアモンドの粒径分布曲線を図8中に具体的に説明した。分散体のゼータ電位は+36.2mVであった。
[(本発明による)例−GBL(γ−ブチロラクトン)中の非常にゼータポジティブな2.0wt%の一桁代アミノ化ナノダイアモンド分散体の調製]
蒸留器の水浴を予め45℃まで加熱した。101gの0.991wt%の水性の非常にゼータポジティブな、アミン官能化されたナノダイアモンド分散体を500mlの丸底フラスコ中で計量し、続いて50gのGBL溶媒を加えた。生じた混合物を5分間攪拌させた。次に混合物を次の順で蒸発させた:5分で1000ミリバールから100ミリバールに、10〜15分で100ミリバールから15〜20ミリバールに低下。フラスコを水浴中の蒸発器に配置することなく上記の工程を行った。その後、フラスコを水浴(T=45℃)中に配置することにより蒸発を継続させ、水浴温度を15分の間に80℃に上昇させた。次に、30分の全蒸発時間に到達するまで蒸発を続けた。
生じた分散体の質量は43.6gであった。2.0wt%の分散体を得るために、6.4gのGBLを分散体に加えた。生じた分散体の含水量をKarl Fischer滴定により0.06wt%と測定した。
分散体は以下の粒径分布を示した:D10:1.23nm;D50:1.78nm;D90:2.67nm。調製されたアミン官能化されたナノダイアモンドの粒径分布曲線を図9中に具体的に説明した。分散体のゼータ電位は+68.9mVであった。
[(本発明による)例−EG(エチレングリコール)中の非常にゼータポジティブな2.0wt%の一桁代アミノ化ナノダイアモンド分散体の調製]
蒸留器の水浴を予め45℃まで加熱した。101gの0.991wt%の水性の非常にゼータポジティブな、アミン官能化されたナノダイアモンド分散体を500mlの丸底フラスコ中で計量し、続いて50gのEG溶媒を加えた。生じた混合物を5分間攪拌させた。次に混合物を次の順で蒸発させた:5分で1000ミリバールから100ミリバールに、10〜15分で100ミリバールから15〜20ミリバールに低下。フラスコを水浴中の蒸発器に配置することなく上記の工程を行った。その後、フラスコを水浴(T=45℃)中に配置することにより蒸発を継続させ、水浴温度を15分の間に100℃に上昇させた。次に、40分の全蒸発時間に到達するまで蒸発を続けた。
生じた分散体の質量は47.55gであった。2.0wt%の分散体を得るために、2.45gのEGを分散体に加えた。生じた分散体の含水量をKarl Fischer滴定により0.08wt%と測定した。
分散体は以下の粒径分布を示した:D10:3.87nm;D50:5.94nm;D90:11.3nm。調製されたアミン官能化されたナノダイアモンドの粒径分布曲線を図10中に具体的に説明した。
(態様)
(態様1)
5ミリバール〜2バールの範囲の圧力におけるガス雰囲気下でデトネーション法ナノダイアモンド粒子を加熱することを含む、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末を生成させるための方法であって、該ガス雰囲気が、アンモニアガスを含む、方法。
(態様2)
該ガス雰囲気が、1種または2種以上の不活性ガスをさらに含む、態様1に記載の方法。
(態様3)
該不活性ガスが、アルゴン、窒素、ヘリウム、またはそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはアルゴンである、態様2に記載の方法。
(態様4)
該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、1〜15時間、好ましくは2〜10時間、そしてさらに好ましくは3〜9時間加熱される、態様1〜3のいずれか一項に記載の方法。
(態様5)
該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、300〜1000℃、好ましくは400〜900℃、そしてさらに好ましくは400〜850℃の温度において加熱される、態様1〜4のいずれか一項に記載の方法。
(態様6)
i)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を生成させるために5ミリバール〜2バールの範囲の圧力におけるガス雰囲気下でデトネーション法ナノダイアモンド粒子を加熱することであって、該ガス雰囲気がアンモニアガスを含むことと、
ii)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末を、液体媒体中に懸濁させることと、
iii)ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド懸濁液をビーズ補助超音波破壊に曝すことと、
を含み、
分散体中のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の濃度が少なくとも0.2wt%である、
ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体を生成させるための方法。
(態様7)
ステップi)において、該ガス雰囲気は、1種または2種以上の不活性ガスをさらに含む、態様6に記載の方法。
(態様8)
ステップi)において、該不活性ガスが、アルゴン、窒素、ヘリウム、またはそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはアルゴンである、態様7に記載の方法。
(態様9)
ステップi)において、該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、1〜15時間、好ましくは2〜10時間、そしてさらに好ましくは3〜9時間加熱される、態様6〜8のいずれか一項に記載の方法。
(態様10)
ステップi)において、該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、300〜1000℃、好ましくは400〜900℃、そしてさらに好ましくは400〜850℃の温度において加熱される、態様6〜9のいずれか一項に記載の方法。
(態様11)
該液体媒体が、極性プロトン性溶媒、極性非プロトン性溶媒、双極性非プロトン性溶媒、芳香族溶媒、塩素化溶媒、イオン性液体、またはこれらの溶媒の混合物からなる群から選択される、態様6〜10のいずれか一項に記載の方法。
(態様12)
該極性プロトン性溶媒が、水、アルコール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオールまたはカルボン酸であり;該極性非プロトン性溶媒が、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネートまたはラクタムであり;該双極性非プロトン性溶媒が、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、プロピレングリコールモノメチルエステルアセトン(PGMEA)などのケトン、エステル、N,N−メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはγ−ブチロラクトン(GBL)などのラクトンであり;該芳香族溶媒が、トルエン、キシレンまたはベンゼンであり;該塩素化溶媒が、ジクロロメタン、トリクロロエチレンまたはクロロホルムであり;そして該イオン性液体が、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジシアナミド、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−メチルアンモニウムメチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムチオシアネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートおよび1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートである、態様11に記載の方法。
(態様13)
該液体媒体が、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオール、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−エチル−2−ピロリドン(NEP)およびジメチルスルホキシド(DMSO)、またはいずれかのこれらの溶媒の混合物からなる群から選択され、好ましくは該液体媒体が水である、態様6〜12のいずれか一項に記載の方法。
(態様14)
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のゼータ電位が、7超のpHで測定して、+35mV超、好ましくは+40mV超、そして最も好ましくは+50mV超である、態様6〜13のいずれか一項に記載の方法。
(態様15)
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のゼータ電位が、7以下のpHで測定して、+40mV超、好ましくは+50mV超である、態様6〜13のいずれか一項に記載の方法。
(態様16)
ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体のD90平均粒径分布が、2nm〜70nm、好ましくは2nm〜50nm、さらに好ましくは2〜30nm、そして最も好ましくは3nm〜12nmである、態様6〜15のいずれか一項に記載の方法。
(態様17)
該分散体中の該ゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の濃度が、0.2〜10wt%、そしてさらに好ましくは0.5〜8wt%である、態様6〜16のいずれか一項に記載の方法。
(態様18)
5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンドのpHが少なくとも8.0である、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子を含むゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末。
(態様19)
5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンドのpHが、少なくとも8.5、さらに好ましくは少なくとも9.0、そして最も好ましくは少なくとも10.0である、態様18に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末。
(態様20)
デトネーション法ナノダイアモンド材料の塩基価が、滴定を用いて測定して、10超、好ましくは15超、そして最も好ましくは18超である、態様18または19に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末。
(態様21)
デトネーション法ナノダイアモンド材料の酸価が、滴定を用いて測定して、3未満、好ましくは2未満、そして最も好ましくは1.5未満である、態様18〜20のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末。
(態様22)
水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子のゼータ電位が、7超のpHで測定して、+30mV超、さらに好ましくは+35mV超、またさらに好ましくは+40mV超、そして最も好ましくは+50mV超である、態様18〜21のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末。
(態様23)
水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化粒子のゼータ電位が、1.5〜13のpH範囲、好ましくは2〜11のpH範囲、そしてさらに好ましくは2〜10のpH範囲において、+30mV超である、態様18〜22のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粉末。
(態様24)
ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のpHが、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して少なくとも8.0であり、そして分散体中のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド粒子の濃度が、少なくとも0.2wt%である、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子および液体媒体を含むゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
(態様25)
該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のpHが、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、好ましくは少なくとも8.5、さらに好ましくは少なくとも9.0、そして最も好ましくは少なくとも10.0である、態様24に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様26)
デトネーション法ナノダイアモンド材料の塩基価が、滴定を用いて測定して、10.0超、好ましくは15超、そして最も好ましくは18超である、態様24または25に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様27)
デトネーション法ナノダイアモンド材料の酸価が、滴定を用いて測定して、3.0未満、好ましくは2.0未満、そして最も好ましくは1.5未満である、態様24〜26のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様28)
該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のゼータ電位が、7超のpHで測定して、+30mV超、さらに好ましくは+35mV超、またさらに好ましくは+40mV、そして最も好ましくは+50mV超である、態様24〜27のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様29)
該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のゼータ電位が、7以下のpHで測定して、+40mV超、そして好ましくは+50mV超である、態様24〜28のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様30)
該液体媒体が、極性プロトン性溶媒、極性非プロトン性溶媒、双極性非プロトン性溶媒、芳香族溶媒、塩素化溶媒、イオン性液体、またはこれらの溶媒の混合物からなる群から選択される、態様24〜29のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様31)
該極性プロトン性溶媒が、水、アルコール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオールまたはカルボン酸であり;該極性非プロトン性溶媒が、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネートまたはラクタムであり;該双極性非プロトン性溶媒が、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、プロピレングリコールモノメチルエステルアセトン(PGMEA)などのケトン、エステル、N,N−メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはγ−ブチロラクトン(GBL)などのラクトンであり;該芳香族溶媒が、トルエン、キシレンまたはベンゼンであり;該塩素化溶媒が、ジクロロメタン、トリクロロエチレンまたはクロロホルムであり;そして該イオン性液体が、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジシアナミド、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−メチルアンモニウムメチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムチオシアネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートおよび1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートである、態様30に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様32)
該液体媒体が、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオール、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−エチル−2−ピロリドン(NEP)およびジメチルスルホキシド(DMSO)、またはいずれかのこれらの溶媒の混合物からなる群から選択され、好ましくは、該液体媒体は水である、態様24〜31のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。
(態様33)
該分散体中の該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子のD90平均粒径分布が、2nm〜70nmである、態様24〜32のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化ナノダイアモンド分散体。

Claims (27)

  1. 5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンドのpHが少なくとも8.0であり、水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子のゼータ電位が+40mV超である、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子を含むゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末。
  2. 5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンドのpHが、少なくとも8.5である、請求項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末。
  3. デトネーション法ナノダイアモンド材料の塩基価が、滴定を用いて測定して、10超である、請求項またはに記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末。
  4. デトネーション法ナノダイアモンド材料の酸価が、滴定を用いて測定して、3未満である、請求項のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末。
  5. 水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子のゼータ電位が、7超のpHで測定して、+40mV超である、請求項のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末。
  6. 水中に懸濁されたゼータポジティブアミノ官能化粒子のゼータ電位が、1.5〜13のpH範囲において、+30mV超である、請求項のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末。
  7. ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のゼータ電位が+40mV超であり、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のpHが、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して少なくとも8.0であり、そして分散体中のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子の濃度が、少なくとも0.2wt%である、ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子および液体媒体を含むゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  8. 該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のpHが、5wt%のナノダイアモンド濃度で測定して、少なくとも8.5である、請求項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  9. デトネーション法ナノダイアモンド材料の塩基価が、滴定を用いて測定して、10.0超である、請求項またはに記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  10. デトネーション法ナノダイアモンド材料の酸価が、滴定を用いて測定して、3.0未満である、請求項のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  11. 該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のゼータ電位が、7超のpHで測定して、+40mV超である、請求項10のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  12. 該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体のゼータ電位が、7以下のpHで測定して、+40mV超である、請求項11のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  13. 該液体媒体が、極性プロトン性溶媒、極性非プロトン性溶媒、双極性非プロトン性溶媒、芳香族溶媒、塩素化溶媒、イオン性液体、またはこれらの溶媒の混合物からなる群から選択される、請求項12のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  14. 該極性プロトン性溶媒が、水、アルコール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオールまたはカルボン酸であり;該極性非プロトン性溶媒が、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネートまたはラクタムであり;該双極性非プロトン性溶媒が、ケトン、エステル、N,N−メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはラクトンであり;該芳香族溶媒が、トルエン、キシレンまたはベンゼンであり;該塩素化溶媒が、ジクロロメタン、トリクロロエチレンまたはクロロホルムであり;そして該イオン性液体が、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジシアナミド、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−メチルアンモニウムメチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムチオシアネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートおよび1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルカーボネートである、請求項13に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  15. 該液体媒体が、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、直鎖脂肪族ジオール、分枝ジオール、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N−エチル−2−ピロリドン(NEP)およびジメチルスルホキシド(DMSO)、またはいずれかのこれらの溶媒の混合物からなる群から選択される、請求項14のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  16. 該分散体中の該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子のD90平均粒径分布が、2nm〜70nmである、請求項15のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体。
  17. 500Pa(5ミリバール)〜200kPa(2バール)の範囲の圧力におけるガス雰囲気下でデトネーション法ナノダイアモンド粒子を加熱することを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末を生成させるための方法であって、該ガス雰囲気が、アンモニアガスを含む、方法。
  18. 該ガス雰囲気が、1種または2種以上の不活性ガスをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 該不活性ガスが、アルゴン、窒素、ヘリウム、またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、1〜15時間加熱される、請求項17〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、300〜1000℃の温度において加熱される、請求項17〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. i)ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末を生成させるために500Pa(5ミリバール)〜200kPa(2バール)の範囲の圧力におけるガス雰囲気下でデトネーション法ナノダイアモンド粒子を加熱することであって、該ガス雰囲気がアンモニアガスを含むことと、
    ii)ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粉末を、液体媒体中に懸濁させることと、
    iii)ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド懸濁液をビーズ補助超音波破壊に曝すことと、
    を含む、請求項7〜16のいずれか一項に記載のゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド分散体を生成させるための方法。
  23. ステップi)において、該ガス雰囲気は、1種または2種以上の不活性ガスをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. ステップi)において、該不活性ガスが、アルゴン、窒素、ヘリウム、またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
  25. ステップi)において、該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、1〜15時間加熱される、請求項22〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. ステップi)において、該デトネーション法ナノダイアモンド粒子が、300〜1000℃の温度において加熱される、請求項22〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 該分散体中の該ゼータポジティブアミノ官能化デトネーション法ナノダイアモンド粒子の濃度が、0.2〜10wt%である、請求項22〜26のいずれか一項に記載の方法。
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