JP6382746B2 - パルプモールド成形体の製造方法 - Google Patents
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本実施態様の成形体100の製造方法は、含水状態の成形体100aを形成する抄紙工程と、脱水された成形体100bを形成する脱水工程と、乾燥された成形体100cを形成する加熱乾燥工程と、成形体100を形成するトリミング工程とを備えている。
乾燥された成形体100cの底側を20mm×20mmの範囲で切り出した試験片を、株式会社A&D社製の加熱乾燥式水分計MX−50を用いて、加熱温度条件130℃で水分率を測定する。
以上、本発明をその好ましい一実施態様に基づき説明したが、本発明は前記実施態様に制限されるものではなく、適宜変更可能である。
内部から外部へ連通する連通路を有する一対の割型を突き合わせることにより、内部にキャビティが形成されると共に該キャビティから上方に開口した上方開口部が形成される成形用型に、該成形用型の外部から前記キャビティ内にパルプスラリー及び流体を供給する共用供給口を下端に有する供給管を前記上方開口部から挿入し、
前記供給管の前記共用供給口を通じて前記成形用型の前記キャビティ内に該キャビティの下方部分からパルプスラリーを供給し、
その後、前記供給管に流体を供給して該供給管内の残留パルプスラリーを前記キャビティ内に供給した後、前記共用供給口を通じて該キャビティ内に該キャビティの下方部分から流体を供給して該キャビティの形成面に形成されたパルプ成形体を、前記連通路を介して脱水するパルプモールド成形体の製造方法であって、
前記成形用型に挿入される前記供給管は、前記キャビティの長さに対する該供給管の前記共用供給口までの長さの割合が、60%以上90%以下であるパルプモールド成形体の製造方法。
前記成形用型に挿入される前記供給管は、前記キャビティの長さに対する該供給管の前記共用供給口までの長さの割合が、60%以上、好ましくは65%以上、更に好ましくは70%以上であり、90%以下、好ましくは85%以下、更に好ましくは80%以下であり、具体的には、60%以上90%以下であり、好ましくは65%以上85%以下、更に好ましくは70%以上80%以下である前記<1>に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
<3>
前記成形用型に前記供給管が挿入された状態において、該供給管の前記共用供給口に位置する前記キャビティの横断面積に対する該共用供給口の面積の割合は、5%以上30%以下である前記<1>又は<2>に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
<4>
前記成形用型に前記供給管が挿入された状態において、該供給管の前記共用供給口に位置する前記キャビティの横断面積に対する該共用供給口の面積の割合は、5%以上、好ましくは7.5%以上、更に好ましくは10%以上であり、30%以下、好ましくは27.5%以下、更に好ましくは25%以下であり、具体的には、5%以上30%以下、好ましくは7.5%以上27.5%以下、更に好ましくは10%以上25%以下である前記<3>に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
<5>
前記供給管は、その上部に周方向外方に張り出したシール部を有し、前記成形用型に前記供給管が挿入された状態において、該シール部によって該成形用型の前記上方開口部が閉鎖され、前記キャビティ内が封止状態となる前記<1>〜<4>の何れか1に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
<6>
前記パルプスラリーの供給流量は、5L/min以上、好ましくは10L/min以上であり、25L/min以下、好ましくは20L/min以下であり、具体的には、5L/min以上25L/min以下、好ましくは10L/min以上20L/min以下である前記<1>〜<5>の何れか1に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
<7>
脱水された前記パルプモールド成形体を乾燥型で加熱・乾燥し、乾燥された成形体を形成する工程を具備し、
前記乾燥型の温度は、150℃以上300℃以下、好ましくは200℃以上250℃以下である前記<1>〜<6>の何れか1に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
<8>
前記乾燥された成形体の水分率は、15%以下、好ましくは12%以下である前記<7>に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
<9>
中子を前記乾燥型のキャビティ内に挿入し、該中子内に流体を供給して該中子を該記乾燥型のキャビティ内で膨らませ、パルプモールド成形体をキャビティ形成面に押圧して加熱・乾燥し、前記乾燥された成形体を形成する工程を具備し、
前記中子の押圧力は、0.2MPa以上0.6MPa以下、好ましくは0.3MPa以上0.5MPa以下である前記<7>又は<8>に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
パルプ繊維としては古紙パルプを用い、嵩高剤としては2.5%濃度のポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル水溶液を用いた。パルプスラリー中のパルプ繊維の含有量は2質量%であり、パルプスラリー中の嵩高剤の含有量は0.0007質量%であった。
流体としては加圧状態の空気を用いた。加圧流体の圧力は0.2MPaであった。
図1〜図7に示す成形用型1及び供給管2を用いて、脱水された成形体100bを形成した。具体的には、供給管2の共用供給口21を通じて成形用型1のキャビティ14内にパルプスラリーを供給し、キャビティ14の形成面を被覆する抄紙ネット上に、含水状態の成形体100aを形成した。その後、共用供給口21を通じてキャビティ14内に流体を供給してキャビティ14の形成面に形成されたパルプ成形体100aを脱水し、脱水された成形体100bを形成した。成形用型1に挿入される供給管2は、キャビティ14の長さ(L1)に対する供給管2の共用供給口21までの長さ(L2)の割合((L2/L1)×100)が71%であった。また、キャビティ14の横断面積(S1)に対する共用供給口21の面積(S2)の割合((S2/S1)×100)が10%であった。また、パルプスラリーの供給速度は、25L/minであった。次いで、取り出された成形体100bを、図8に示す乾燥型3の内部のキャビティ34に移行して、加熱・乾燥し、乾燥された成形体100cを形成し、図9に示すように上下端部をカットしてパルプモールド成形体100を製造した。乾燥型3の温度は230℃あり、中子4の押圧力は0.4MPaであった。
パルプスラリーの供給速度を、15L/minとする以外は、実施例1と同様にして、パルプモールド成形体100を製造した。
成形用型1に挿入される供給管に関して、キャビティの長さに対する供給管の共用供給口までの長さの割合が3%である短い供給管を用いる以外は、実施例1と同様にして、パルプモールド成形体を製造した。
<肉厚差の測定>
実施例1〜2及び比較例1の質量が66gのパルプモールド成形体に関して、下端と、下端から30mm毎に、該パルプモールド成形体の円周方向の4点(パーティングライン部を基準に90°毎)の肉厚を測定し、平均肉厚を算出した。得られた結果を図10に示す。また、実施例1〜2及び比較例1のパルプモールド成形体における測定値の中で、最も厚い肉厚と最も薄い肉厚との差(肉厚差)を求め、下記表1に示した。
次に、実施例2及び比較例1のパルプモールド成形体に関して、供給されるパルプスラリー量を変更し、製造されるパルプモールド成形体の質量と、圧縮強度との関係を測定した。圧縮強度は、下記に示す圧縮強度の測定方法で測定した。得られた結果を図11に示す。また、実施例2及び比較例1のパルプモールド成形体に関して、パルプモールド成形体が80Nの圧縮強度を得るのに必要な成形体の質量を求め、下記表1に示した。
圧縮試験機(株式会社オリエンテック社製、テンシロン(登録商標)、「RTA−50」)を用いて、パルプモールド成形体をその開口部が水平方向になる向きで載置台に設置する。次いで、上記の肉厚差の測定において得られた成形体の肉厚が最も薄くなる部分を、平面端面であるφ31.5mmの円柱押圧子により、20mm/minの速度で圧縮した場合の強度を、圧縮強度として測定する。
次に、実施例2及び比較例1のパルプモールド成形体に関して、供給管から成形型のキャビティ14にパルプスラリーを供給し始めてから、乾燥型で加熱・乾燥し終えるまでの時間を同一として成形された成形体の水分率を測定した。得られた結果を表1に示す。
11 連通路
12,13 割型
14 キャビティ
15 上方開口部
2 供給管
21 共用供給口
22 シール部
221 蓋体
222 嵌合体
3 乾燥型
32,33 割型
34 キャビティ
35 上方開口部
36 加熱手段
37 蓋
4 中子
100 パルプモールド成形体
100a 含水状態の成形体
100b 脱水された成形体
100c 乾燥された成形体
101 ジョイント部
102 胴部
103 余分な部分
Claims (3)
- 内部から外部へ連通する連通路を有する一対の割型を突き合わせることにより、内部にキャビティが形成されると共に該キャビティから上方に開口した上方開口部が形成される成形用型に、該成形用型の外部から前記キャビティ内にパルプスラリー及び流体を供給する共用供給口を下端に有する供給管を前記上方開口部から挿入し、
前記供給管の前記共用供給口を通じて前記成形用型の前記キャビティ内に該キャビティの下方部分からパルプスラリーを供給し、
その後、前記供給管に流体を供給して該供給管内の残留パルプスラリーを前記キャビティ内に供給した後、前記共用供給口を通じて該キャビティ内に該キャビティの下方部分から流体を供給して該キャビティの形成面に形成されたパルプ成形体を、前記連通路を介して脱水するパルプモールド成形体の製造方法であって、
前記成形用型に挿入される前記供給管は、前記キャビティの長さに対する該供給管の前記共用供給口までの長さの割合が、60%以上90%以下であるパルプモールド成形体の製造方法。 - 前記成形用型に前記供給管が挿入された状態において、該供給管の前記共用供給口に位置する前記キャビティの横断面積に対する該共用供給口の面積の割合は、5%以上30%以下である請求項1に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
- 前記供給管は、その上部に周方向外方に張り出したシール部を有し、前記成形用型に前記供給管が挿入された状態において、該シール部によって該成形用型の前記上方開口部が閉鎖され、前記キャビティ内が封止状態となる請求項1又は2に記載のパルプモールド成形体の製造方法。
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