JP6381717B1 - 車両用回転電機の回転子 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着層が硬化するまでの間、永久磁石の径方向の位置決めと仮固定を容易に実現し、性能のばらつきを抑える。
【解決手段】回転子軸12に圧入される円筒状のボス部と前記ボス部の軸方向端部から径方向外側に延びるディスク部と前記ディスク部の外周端から互いに噛み合うように軸方向に延びた複数の爪状磁極131とを有する一対の回転子鉄心13と、周方向に隣接する2つの爪状磁極131の間に挿入された複数の永久磁石40a、40bと、回転子鉄心13の周りに設けられたボビン50と、ボビン50の上に設けられた回転子巻線14を備え、ボビン50に永久磁石40a、40bの内径側を支持する羽部501を設けた。
【選択図】図6

Description

この発明は、車両に搭載される交流発電機などの車両用回転電機の回転子に関するものである。
従来より、例えば、車両に搭載される交流発電機では、回転子を構成するランデル型の爪状磁極と固定子との間で磁束を確実に受け渡すため、この爪状磁極の側面間に永久磁石を介在させて、爪状磁極間の磁束の漏洩を防止する技術が知られている。さらに、この永久磁石が遠心力により径方向外側に飛び出して破損することを防止するための技術が知られている。
このような従来技術として、例えば特開2008−29124号公報(特許文献1)に開示されているように、回転子を構成する一対の回転子鉄心のディスク部に凹部を設け、さらに爪状磁極の外周部に鍔部を設けて、永久磁石を拘束する車両用回転電機の回転子、あるいは、例えば特開2000−134888号公報(特許文献2)に開示されているように、回転子の側面に溝加工を施し、磁石外周面と溝の間に磁石より軟質な材料を嵌入する車両用回転電機の回転子が知られている。
特開2008−29124号公報 特開2000−134888号公報
このような車両用回転電機の回転子においては、永久磁石は接着剤などで固定されることが一般的であるが、接着層が硬化するまでの間、永久磁石を仮固定することを目的として爪状磁極に凹部や溝が設けられている。しかし、このような凹部や溝に対しては永久磁石を後から挿入する必要があるため、凹部や溝の径方向の寸法を永久磁石の寸法より大きくする必要がある。そのため、凹部や溝と永久磁石の径方向には隙間が発生し、その隙間分だけ永久磁石の位置がばらついてしまい、その結果、回転子外部に出ていく磁束が変化するため、性能もばらついてしまう課題がある。
この発明は、前記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接着層が硬化するまでの間、永久磁石の径方向の位置決めと仮固定を容易に実現し、性能のばらつきを抑えることができる車両用回転電機の回転子を提供することにある。
この発明に係る車両用回転電機の回転子は、回転子軸に圧入される円筒状のボス部と前記ボス部の軸方向端部から径方向外側に延びるディスク部と前記ディスク部の外周端から互いに噛み合うように軸方向に延びた複数の爪状磁極とを有する一対の回転子鉄心と、周方向に隣接する2つの前記爪状磁極の間に挿入された複数の永久磁石と、前記回転子鉄心の周りに設けられたボビンと、前記ボビンの上に設けられた回転子巻線と、を備え、
前記ボビンに前記永久磁石の内径側を支持する羽部を設け、前記永久磁石の挿入方向と同じ側の前記羽部のみが前記永久磁石の内径側を支持することを特徴とする。
この発明に係る車両用回転電機の回転子によれば、ボビンに設けられた羽部によって、永久磁石を外径側に押し付けることで仮固定し、接着層が硬化するまでの間、永久磁石は適切な位置決めをされた状態で仮固定される。これにより車両用回転電機の性能のばらつきを抑えることができる。
この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子に、永久磁石を配置していない状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の部分側面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の一部を示す周方向断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の一部を示す周方向断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の一部を示す軸方向断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子巻線用ボビンを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の一部を示す軸方向断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の部分側面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用回転電機の回転子巻線用ボビンを示す図である。
以下、この発明に係る車両用回転電機の回転子の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の断面図で、正面図を示す図2のA−A線に沿って矢印の方向から視た断面を示している。なお、図2の正面図は後述する制御装置のカバーを取り外した状態を示している。
図1及び図2に於いて、回転電機1は、回転電機本体2と、回転電機本体2に搭載された制御装置3とを有する制御装置一体型回転電機であり、例えば、内燃機関により駆動される車両に搭載される。この実施の形態1では、回転電機1はブラシ付の交流発電電動機(ACモータジェネレータ)として構成されている。なお、以下の説明では、各図において同一または相当部分に同一符号を付して説明する。
回転電機本体2は、筒状の固定子4と、固定子4の内側空間部に配置され、固定子4に対して回転可能な回転子5と、固定子4及び回転子5を支持するハウジング6を有している。ハウジング6は、固定子4をその軸方向両端部で挟持する略椀形状のフロントブラケット7及びリヤブラケット8と、フロントブラケット7とリヤブラケット8との間に装架され、フロントブラケット7とリヤブラケット8とを互いに接近する方向に締め付ける複数の締結ボルト9を有している。フロントブラケット7とリヤブラケット8は金属製である。略椀形状のフロントブラケット7及びリヤブラケット8の底部には、吸気孔(図示せず)がそれぞれ複数形成され、同様にフロントブラケット7およびリヤブラケット8の外周両肩部には排気孔(図示せず)が複数形成されている。
固定子4は、フロントブラケット7及びリヤブラケット8との間に挟持されて締結ボルト9により締め付けられた筒状の固定子鉄心10と、固定子鉄心10に設けられた固定子巻線11を有している。この実施の形態1に於いては、固定子巻線11は回転電機1の電機子巻線を構成している。固定子巻線11は、それぞれスター結線またはデルタ結線からなる1つもしくは複数の3相交流巻線により構成されている。
回転子5は、回転子5の軸線上に配置された回転子軸12と、回転子軸12の軸方向の中間部に固定された一対の回転子鉄心13と、これらの回転子鉄心13により包囲された界磁巻線としての回転子巻線14を有している。一対の回転子鉄心13は、回転子5側が電磁石となり固定子巻線11で発電される、所謂、クローポール型磁極を構成しており、回転子軸12に圧入して組み付けられる円筒状のボス部と、このボス部の軸方向端部から径方向外側に延びるディスク部と、このディスク部の外周端から互いに噛み合うように軸方向に延びる複数の爪状磁極とを備えている。この一対の回転子鉄心13は鉄製で、それぞれ後述するように、例えば8つの爪状磁極が外周縁に周方向に等角ピッチで形成されると共に、回転子軸12の軸方向に突設され、爪状磁極をかみ合わせるように対向して回転子軸12に固定されている。
回転子軸12は、フロントブラケット7及びリヤブラケット8を貫通し、フロントブラケット7及びリヤブラケット8のそれぞれに設けられた一対の軸受15を介して回転自在に支持されている。回転子鉄心13の外周部は、固定子4の内周部に所定の間隙を介して対向している。また、回転子鉄心13の軸方向両端部には、回転子5と一体に回転される送風用の一対の冷却ファン16が設けられている。
回転子軸12のフロントブラケット7側の軸方向端部には、プーリ17が固定されている。プーリ17には、車両に搭載された内燃機関(図示せず)の回転軸と連動する伝達ベルト(図示せず)が巻き掛けられ、この伝達ベルトを介して回転電機1と内燃機関との間で動力の授受を行なう。また、回転子軸12のリヤブラケット8側の軸方向端部近傍には、回転子軸12の回転に応じた信号を発生する回転位置検出センサ18と、回転子巻線14に電気的に接続された一対のスリップリング19が設けられている。これらのスリップリング19は、回転子軸12の外周部を囲む環状の導電性部材により構成されている。
導電性材料により構成された一対のブラシ20は、リヤブラケット8に固定されたブラシホルダ21に保持され、各スリップリング19に接触する方向に一対の押圧ばね22によりそれぞれ付勢されている。ブラシ20とスリップリング19は、回転子5の回転に伴って摺動接触し、界磁電流をブラシ20とスリップリング19を介して固定子巻線11に供給する。
制御装置3は、固定子巻線11に電気的に接続された2個のパワーモジュール構成体23と、直流電源としての車載バッテリ(図示せず)からの直流電力を調整して界磁電流として回転子巻線14に供給する1個の界磁回路部24と、パワーモジュール構成体23と界磁回路部24を制御する1個の制御回路部25と、パワーモジュール構成体23と界磁回路部24と制御回路部25との間で制御信号の送受信を行う信号中継装置26とを有している。制御装置3は、後述するように、リヤブラケット8の軸方向端部に固定されており、絶縁樹脂により構成されたカバー27により覆われている。また、制御回路部25には、外部機器(例えば内燃機関制御ユニットなど)との間で信号の送受信を行うための外部接続用のコネクタ28が設けられている。
制御回路部25は、制御回路を有する制御基板251を備え、この制御基板251は樹
脂252により保護されている。制御回路部25には、信号中継装置26を通じて回転位置検出センサ18からの信号が送信されると共に、コネクタ28を介して内燃機関制御ユニットなどの外部機器からの信号が送信される。制御回路部25は、これらの送信された信号による情報に基づいて、界磁回路部24及びパワーモジュール構成体23にそれぞれ設けられたスイッチング素子(図示せず)をスイッチング制御する。
界磁回路部24は、モールド樹脂によりモールドされたスイッチング素子などの電子部品により構成されており、制御回路部25によりスイッチング素子がスイッチング制御され、回転子巻線14への界磁電流を調整する。界磁回路部24には、冷却フィン241(図2参照)を備えたヒートシンク242が設けられている。界磁回路部24により調整された界磁電流は、回転子巻線14に供給されて回転子巻線14に直流磁界を発生させる。回転子巻線14に発生した直流磁界による磁束は、回転子5の周面に於いて一方の回転子鉄心13から他方の回転子鉄心13に至るように流れ、その間に固定子巻線11と鎖交する。
同一構成の2個のパワーモジュール構成体23は、電力変換回路を構成する6個のスイッチング素子を備えたパワーモジュール29をそれぞれ備えている。これらのスイッチング素子により構成された電力変換回路は、バッテリ(図示せず)からの直流電力を交流電力に変換して固定子巻線11に供給するインバータ回路として動作し、または、固定子巻線11からの交流電力を直流電力に変換してバッテリを充電すると共に車載機器に直流電力を供給するコンバータ回路として動作する。電力変換回路を構成するスイッチング素子は、例えば、パワートランジスタ、MOSFET、IGBTなどの半導体スイッチング素子により構成される。2個のパワーモジュール構成体23は、2組の電機子巻線に1対1で対応する3相電力変換回路を構成している。
信号中継装置26は、パワーモジュール構成体23と界磁回路部24のそれぞれに電気的に接続された信号中継部材30と、この信号中継部材30に設けられ、制御回路部25に接続される信号中継接続部31とを有している。パワーモジュール構成体23及び界磁回路部24と制御回路部25との間の信号の送受信は、前述のように構成された信号中継装置26を介して行われる。
次に、回転電機1の回転子5について詳細に説明する。
図3は、永久磁石を挿入していない状態の回転子5の側面図である。回転子5は、一対の回転子鉄心13のそれぞれの爪状磁極131が互いに噛み合うように構成されており、回転子巻線14に界磁電流が通電されると、周方向に隣り合う2つの爪状磁極131の一方がN極に磁化され、他方がS極に磁化されるとともに、互いに対向する周方向側面の間で磁束が周方向に受け渡される。
一つの爪状磁極131と隣り合う爪状磁極131の周方向側面によって空隙が形成される。爪状磁極131は、横断面がほぼ台形形状を有し、先端部に近づくほど先細形状であって、外周面に後述する鍔部132a、132bが形成されている。一つの爪状磁極131と隣り合う爪状磁極131の周方向側面によって形成された空隙には、後述する永久磁石が挿入されている。回転子鉄心13のディスク部には、軸方向に深堀りされて凹部となる段差部が周方向側面と鍔部132a、132bに連接して形成されている。永久磁石の軸方向端面は、この段差部によって軸方向に拘束される。なお、段差部の径方向寸法は、永久磁石の径方向厚さよりも大きく設定されている。
永久磁石は、周方向の2つの側面の一方がN極の磁極面をなし、他方がS極の磁極面をなす。そして、永久磁石は、N極の側面がN極に磁化される爪状磁極131の周方向側面に対向するように、かつ、S極の側面がS極に磁化される爪状磁極131の周方向側面に
対向するように、2つの爪状磁極131の間に配置される。これにより爪状磁極131と固定子4の間で確実に磁束を受け渡すことが可能になる。なお、永久磁石は、直方体に構成されたネオジウム磁石などの希土類磁石であり、長手方向が軸方向を向くように回転子5に組み込まれている。
図4は、回転子5の一部を側面から見た展開図であり、図3の爪状磁極131と図3では図示省略した永久磁石40a、40bのみを示した簡易図である。なお、図4では、爪状磁極131を爪状磁極131a〜131cとして図示している。
図4に示すように、爪状磁極131a〜131cの間にそれぞれ永久磁石40a及び40bが挿入されている。図の上方向が、プーリ17(図1参照)が組み付けられるフロント側であり、図の下方向が、制御装置3(図1参照)が組み付けられるリヤ側である。
図5は、図4のA−A断面図で磁石挿入前の断面図である。回転子鉄心13の周りにボビン50が設けられており、その上に回転子巻線14が設けられている。さらに、回転子巻線14と爪状磁極131aとを電気的に絶縁するために、ボビン50には羽部501が一体的に設けられている。ここで、羽部501のフロント側をフロント側羽部501f、リヤ側をリヤ側羽部501rとすると、フロント側羽部501fが永久磁石40aの挿入される位置まで伸びている。なお、ボビン50と羽部501とは、必ずしも一体的に設ける必要はないが、羽部501と一体的に設けることにより製造が容易になる利点がある。
図6は、図4のA−A断面図で磁石挿入後の断面図である。永久磁石40aはフロント側から挿入され、その過程でボビン50に設けられた羽部501のフロント側羽部501fを押し曲げる。ボビン50は例えばポリアミド系樹脂などの軟らかく弾性力のある部材で構成されており、永久磁石40aの挿入は容易に行うことが出来る。永久磁石40aが挿入された後、フロント側羽部501fの弾性力によって永久磁石40aは外径側へと押し付けられる。前述のように、爪状磁極131aの外周面には遠心力によって永久磁石40aが外周面に飛び出さないように鍔部132aが形成されており、永久磁石40aは鍔部132aと、後述の図7で説明する爪状磁極131bに同様に形成された鍔部132bに押し当てられる。これにより、永久磁石40aは鍔部132a及び鍔部132bを基準に安定した径方向の位置決めがなされる。また、フロント側羽部501fの弾性力により、永久磁石40aは仮固定され、自重などにより位置がずれることはない。このように、フロント側羽部501fによって永久磁石40aの挿入、位置決め、仮固定の工程が容易に行える。
図7は、図4のB−B断面図である。ボビン50の羽部501は、フロント側羽部501fとリヤ側羽部501rがあり、図7ではフロント側羽部501fのみが永久磁石40aを支持しているが、リヤ側羽部501rのみで支持してもよく、あるいはフロント側羽部501fとリヤ側羽部501rの両方で支持しても構わない。
図8はボビン50の概形図である。図8では永久磁石を押し付ける構造になっているのがフロント側羽部501fのみの場合の一例であるため、フロント側羽部501fのみが拡張されている。
なお、図5、図6、図7では、永久磁石40aをすべてフロント側から挿入する前提であるが、もし、リヤ側のボビン50のリヤ側羽部501rが永久磁石40aの挿入エリアまで伸びていると、リヤ側羽部501rの先端に永久磁石40aが引っかかって磁石の挿入が困難となる可能性があり磁石挿入の容易性が得られない。そのため、永久磁石の挿入方向と同じ側のボビン50の羽部501のみで永久磁石を支持することにより、一層容易に磁石挿入が可能となる。また、永久磁石はリヤ側から挿入しても構わない。その場合、ボビン50はリヤ側羽部501rのみが永久磁石を押し付ける構造がより望ましい。
図9は、図4のB−B断面図の他の例である。図9では永久磁石40aと鍔部132a、132bの間に非磁性体で構成された平板状の保護部材90を搭載している。図7の場合、永久磁石40aを挿入する際、ボビン50のフロント側羽部501fによって外径側に押しつけられるため、永久磁石40aと鍔部132a、132bと擦れて永久磁石40aに傷がつく可能性があり、このため永久磁石40aを保護する目的で非磁性体で構成された保護部材90を搭載している。
以上のように、実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子によれば、ボビン50に設けられた羽部501のフロント側羽部501fとリヤ側羽部501rの何れか一方、もしくは両方の弾性力によって、永久磁石40a、40bを爪状磁極131a、131bの外周面側に押し付けることで仮固定し、かつ、爪状磁極131の鍔部132a、132bを基準に径方向に位置決めされるため、接着層が硬化するまでの間、永久磁石40a、40bは適切な位置決めをされた状態で仮固定される。これにより車両用回転電機の性能のばらつきを抑えることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る車両用回転電機の回転子について説明する。
実施の形態1では永久磁石がすべてフロント側もしくはリヤ側の同一方向から挿入されることを前提として説明したが、この場合、例えば図10に示す永久磁石40aと永久磁石40bのように、挿入の軌道が互いに干渉しあい、同時に挿入できない永久磁石が存在する。これを解決するため実施の形態2は、挿入の軌道が干渉しあう永久磁石をそれぞれフロント側とリヤ側から挿入する構造にすることで、永久磁石40aと永久磁石40bの同時挿入を可能にするものである。
この場合、ボビン50の形状が実施の形態1とは異なり、フロント側から挿入される永久磁石をフロント側羽部501fが、リヤ側から挿入される永久磁石をリヤ側羽部501rが押し付ける構造が望ましい。その理由は実施の形態1と同じである。実施の形態2におけるボビン50の形状例を図11に示す。図8ではフロント側羽部501fもしくはリヤ側羽部501rのみ面積が拡張されているが、図11ではフロント側羽部501fとリヤ側羽部501rの両方の面積が拡張されている
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係る車両用回転電機の回転子について説明する。
実施の形態1及び実施の形態2では、回転子5を一通り組み合わせた後、永久磁石40a、40bを挿入する構造になっている。図示は省略されているが実施の形態3では、フロント側及びリヤ側の回転子鉄心13を組み合わせるときに永久磁石40a、40bも一緒に組み合わせる構造となっている。この場合、永久磁石40a、40bの保持のため、立方体形状の永久磁石の6面の内、内径側をボビン50が支持し、残りの5面を鍔部132a、132bのように爪状磁極131で覆うことにより、永久磁石40a、40bを保持する。
実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2のように永久磁石40a、40bを挿入しないため、挿入の容易性を得る必要がない。そのため、永久磁石40a、40bを押し付けるボビン50の羽部501は、フロント側羽部501f、またはリヤ側羽部501r、あるいはその両方であっても構わない。この実施の形態3では径方向の位置決め及び仮固定の容易性が得られる効果がある。
以上、この発明の実施の形態1から実施の形態3に係る車両用回転電機の回転子について説明したが、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わ
せたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 回転電機、2 回転電機本体、3 制御装置、4 固定子、5 回転子、6 ハウジング、7 フロントブラケット、8 リヤブラケット、9 締結ボルト、10 固定子鉄心、11 固定子巻線、12 回転子軸、13 回転子鉄心、131 爪状磁極、131a 爪状磁極、131b 爪状磁極、131c 爪状磁極、14 回転子巻線、15 軸受、16 冷却ファン、17 プーリ、18 回転位置検出センサ、19 スリップリング、20 ブラシ、21 ブラシホルダ、22 押圧ばね、23 パワーモジュール構成体、24 界磁回路部、241 冷却フィン、242 ヒートシンク、25 制御回路部、251 制御基板、252 樹脂、26 信号中継装置、27 カバー、28 コネクタ、29 パワーモジュール、30 信号中継部材、31 信号中継接続部、40a、40b 永久磁石、50 ボビン、501 羽部、501f フロント側羽部、501r リヤ側羽部、132a、132b 鍔部、90 保護部材

Claims (4)

  1. 回転子軸に圧入される円筒状のボス部と前記ボス部の軸方向端部から径方向外側に延びるディスク部と前記ディスク部の外周端から互いに噛み合うように軸方向に延びた複数の爪状磁極とを有する一対の回転子鉄心と、
    周方向に隣接する2つの前記爪状磁極の間に挿入された複数の永久磁石と、
    前記回転子鉄心の周りに設けられたボビンと、
    前記ボビンの上に設けられた回転子巻線と、
    を備え、
    前記ボビンに前記永久磁石の内径側を支持する羽部を設け、前記永久磁石の挿入方向と同じ側の前記羽部のみが前記永久磁石の内径側を支持することを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  2. 前記ボビンを弾性力のある部材で構成すると共に、前記羽部を前記ボビンと一体的に構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用回転電機の回転子。
  3. 前記爪状磁極の外周面に形成された鍔部の内径面と前記永久磁石の外径側表面の間に、非磁性体で構成された保護部材を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用回転電機の回転子。
  4. 前記永久磁石を直方体とし、前記永久磁石の内径側表面を除く5面を前記爪状磁極で構成される面により囲うように配置したことを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の車両用回転電機の回転子。
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