JP6380924B2 - インパクト回転工具の慣性モーメントの測定方法とその測定方法を用いたインパクト回転工具 - Google Patents

インパクト回転工具の慣性モーメントの測定方法とその測定方法を用いたインパクト回転工具 Download PDF

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Description

本発明は、インパクト回転工具の慣性モーメントの測定方法とその測定方法を用いたインパクト回転工具に関するものである。
インパクト回転工具は、駆動源の一例であるモータの回転出力を減速機構で減速した回転をハンマの打撃や油圧によりパルス状の衝撃トルクに変換し、衝撃トルクによって締め付け作業や弛緩作業を行う工具である。インパクト回転工具によれば、減速機構のみを用いた回転工具と比較して高いトルクが得られるために作業性が向上する。そのため、インパクト回転工具は、建築現場や組立工場などで幅広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−206181号公報
ところで、インパクト回転工具では、高いトルクによって対象物が締め付けられ過ぎる場合がある。その一方で、こうした締め過ぎを避けるために、ボルトやねじ等の対象物が緩めに締め付けられて、対象物が所望の強さで固定されない場合もある。
そこで、所定のトルクで対象物の締め付けを行うために、出力軸に設けたトルクセンサ等のセンサによりトルクを測定し、センサの出力値に基づくトルクが目標トルク等の所定トルクに達すると、モータの駆動を停止させることが考えられる。この際、慣性モーメントの補正をする必要があるが、出力軸に取着される部材によって慣性モーメントが変化する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、慣性モーメントを適正に測定することができるインパクト回転工具の慣性モーメントの測定方法とその測定方法を用いたインパクト回転工具を提供することにある。
上記課題を解決するために、インパクト回転工具の慣性モーメントの測定方法は、駆動源からの出力軸にかかるトルクを測定するトルク測定部と、前記出力軸の角加速度を測定する角加速度測定部とを有し、測定対象物が取着された状態で前記出力軸を回転させ、前記トルク測定部で測定されたトルクと、前記角加速度測定部で測定された角加速度から前記測定対象物の慣性モーメントを算出することを特徴とする。
上記課題を解決するために、インパクト回転工具は、駆動源の動力をパルス状のトルクに変化させてインパクト力を発生させるインパクト力発生部と、発生した前記インパクト力によりパルス状のトルクを先端工具に伝達する出力軸と、前記出力軸に加わるトルクである測定トルクを測定するトルク測定部と、前記出力軸の角加速度を測定する角加速度測定部と、前記先端工具が取着された状態で前記出力軸を回転させ、前記トルク測定部で測定されたトルクと前記角加速度測定部で測定された角加速度に基づいて前記先端工具の慣性モーメントを算出する慣性モーメント算出部と、前記角加速度と前記測定トルクと前記慣性モーメントを基に締め付けトルクを算出するトルク算出部と、前記締め付けトルクを基に前記駆動源を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
また上記構成において、前記駆動源は電動モータであり、前記トルク測定部は、前記駆動源への通電電流の測定値から前記測定トルクを測定することが好ましい。
また上記構成において、前記駆動源は電動モータであり、前記角加速度測定部は、前記駆動源の速度から前記出力軸の角加速度を測定することが好ましい。
また上記構成において、前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が回転する際の前記測定トルクと前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することが好ましい。
また上記構成において、前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が回転する際の前記測定トルク及び前記角加速度と、前記出力軸が停止する際の前記測定トルク及び前記角加速度とに基づいて前記慣性モーメントを算出することが好ましい。
また上記構成において、前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が加速又は減速を複数回行われた際の前記測定トルク及び前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することが好ましい。
また上記構成において、前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が加速及び減速を複数回行われた際の前記測定トルク及び前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することが好ましい。
また上記構成において、前記出力軸にはボルトが取着された先端工具が取り付けられ、締結対象物に対してボルトの締め作業を行うものであり、前記慣性モーメント算出部は、前記締め作業の開始時から前記ボルトが前記締結対象物に着座するまでの間の前記測定トルク及び前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することが好ましい。
また上記構成において、前記出力軸に取着された先端工具の慣性モーメントを算出できたことを報知する報知部を有することが好ましい。
本発明のインパクト回転工具の慣性モーメントの測定方法とその測定方法を用いたインパクト回転工具によれば、慣性モーメントを適正に測定することができる。
実施形態におけるインパクト回転工具の模式側断面図である。 インパクト回転工具の電気的構成を示すブロック図である。 (a)はインパクト回転工具の一方向回転時の回転角度変化について説明するための説明図であり、(b)はインパクト回転工具の一方向回転時の角速度変化について説明するための説明図である。 インパクト回転工具の慣性モーメント算出について説明するためのフローチャートである。 インパクト回転工具の動作の一例を示すフローチャートである。 (a)軸トルクセンサ出力を示すグラフであり、(b)は回転エンコーダのパルス信号を示すグラフであり、(c)は軸部回転に伴う角度変化を示すグラフである。 トルク算出部から出力される電圧信号の波形を示すグラフである。
以下、インパクト回転工具の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、インパクト回転工具11は、把持可能な手持ち式であり、例えばインパクトドライバーあるいはインパクトレンチ等である。インパクト回転工具11の外装を形成する本体ハウジング12は、有底筒状の胴部13と、胴部から延出するハンドル部14とを備える。ハンドル部14は、胴部13の軸線に対して交差する一方向であって、図1における下方に向かって胴部13から延びている。
胴部13内の基端部側であって、図1における右側の位置には、駆動源の一例としてのモータ15が配設されている。モータ15は、モータ15の回転軸線が胴部13の軸線に一致し、かつ、モータ15の軸16が胴部13の先端側を向くように胴部13内に配設される。モータ15は、例えばブラシモータ又はブラシレスモータ等の直流モータである。モータ15の軸16には、インパクト力発生部17が接続されている。インパクト力発生部17は、モータ15の回転動力をパルス状のトルクに変換してインパクト力を発生させる。
インパクト力発生部17は、モータ15側から順に減速機構18と、ハンマ19と、アンビル20と、出力軸の一例である主軸21とを備える。
減速機構18は、モータ15の回転を所定の減速比で減速させて必要なトルクを得る。ハンマ19には、減速機構18により減速されてトルクが高められた回転力が伝達される。アンビル20は、ハンマ19によって打撃される。主軸21には、ハンマ19の打撃によって回転力が衝動的に印加される。なお、主軸21はアンビル20の一部としてアンビル20に一体形成されてもよいし、アンビル20とは別に形成された主軸21がアンビル20に固定された構成としてもよい。
ハンマ19は、減速機構18の出力により回転する駆動軸22に取り付けられている。ハンマ19は、駆動軸22に対して回転自在であり、かつ、駆動軸22に沿って前後方向にスライド可能である。また、ハンマ19は、減速機構18とハンマ19との間に介装されたコイルばね23の弾性力により、図1における左方側である胴部13内の先端側へ付勢され、アンビル20と当接する位置に配置される。
ハンマ19には、アンビル20に向けて延びる一対の当接部19aが周方向に沿って等配され、各当接部19aは、アンビル20の径方向へ延出する当接部20aと周方向にて当接する。減速機構18によって減速された駆動軸22の回転は、ハンマ19とアンビル20とが当接部19a,20aの当接を介して一体に回転することにより、アンビル20と同軸の主軸21に伝達される。胴部13の先端部であって、図1における左端部には、ソケット孔に挿着された状態で先端工具24を着脱するチャック部13aが設けられている。
先端工具24の回転によりボルト又はねじ等の締結部材の締め付け作業が進んだときには、例えば、締結部材の締め付け始め等と比べて、主軸21に加わる負荷が大きい。あるいは、先端工具24の回転によりボルト又はねじ等の締結部材の緩め作業が進んだときには、例えば、締結部材の緩め始め等と比べて、主軸21に加わる負荷が小さい。そして、ハンマ19とアンビル20との間に所定以上の力が加わった状態では、ハンマ19はコイルばね23を圧縮しつつ駆動軸22に沿って後方であって、図1では右方へ移動する。ハンマ19が、こうした移動によってアンビル20に対して一定以上回動すると、コイルばね23の圧縮力が開放されることによって、ハンマ19は、回転しながらコイルばね23の付勢力によりアンビル20を打撃する。ハンマ19の打撃は、主軸21が受ける負荷によって、アンビル20に対してハンマ19が一定以上回動する度に繰り返される。こうしたハンマ19によるアンビル20の打撃は、インパクトとして締結部材に作用する。
図1に示されるように、インパクト回転工具11の主軸21には、軸トルクセンサ26と、角加速度センサ27とが取り付けられている。
軸トルクセンサ26は、例えばねじり歪みの検出が可能な磁歪式歪センサであり、主軸21にトルクが加わることにより発生する軸の歪に応じた透磁率の変化を非回転部分に設置されたコイルで検出し、歪に比例した電圧信号を出力する。軸トルクセンサ26の出力する電圧信号がトルクに対応するトルク検出信号S1(図6(a)参照)であり、トルク検出信号S1は、軸トルクセンサ26から本体制御回路30の軸トルク算出部41へ出力される。
角加速度センサ27は、本実施形態では回転エンコーダであって、主軸21の回転により、2相のパルスを回転角算出部42に出力し、回転角算出部42で角度変化に変換される。
ハンドル部14には、トリガレバー29が設けられ、操作者によってトリガレバー29が操作されることによって、インパクト回転工具11は駆動される。また、ハンドル部14の下端部には、略四角箱状の収容ケースからなる電池パック装着部31が着脱可能に設けられ、電池パック装着部31内には、二次電池である電池パック32が収容されている。インパクト回転工具11は、電池パック32を駆動用電源とする充電式である。電池パック32は電力線33を通じて本体制御回路30に接続されている。
モータ15には、モータ15の回転速度を検出する速度検出部34が設けられている。速度検出部34は、例えば、モータ15の回転数に比例した周波数を有する周波数信号を生成する周波数ジェネレータとして具体化される。速度検出部34は、例えば、回転エンコーダ等でもよく、モータ15がブラシレスモータである場合には、速度検出部34は、ホールセンサでもよく、ホールセンサの信号や逆起電力によって回転速度を検出することができる。速度検出部34は、回転速度に対応する信号を本体制御回路30に出力する。
本体制御回路30は、リード線35によってモータ15に対して電気的に接続されて、モータ15の駆動等を制御する。また、本体制御回路30には、トリガレバー29の操作を検知するトリガースイッチが電気的に接続されている。
本体制御回路30は、操作者がトリガレバー29を操作しているときに、トリガレバー29の引き込み量に応じてモータ15の回転速度を変化させる等の制御を行う。本体制御回路30は、モータドライバを介してモータ15への通電を制御し、モータ15の回転制御及びトルク設定を行う。さらに、本体制御回路30は、軸トルクセンサ26の出力と角加速度センサ27の出力を用いて算出した算出トルク値がトルク設定値を超えた場合に停止信号等を出力するようになっている。
本体制御回路30は、リード線35によってモータ15に対して電気的に接続されて、モータ15の駆動等を制御する。また、本体制御回路30には、軸トルクセンサ26及び角加速度センサ27からの信号を本体制御回路30に入力する信号線36,37が接続されている。
次に、図2を参照してインパクト回転工具の電気的構成を説明する。
図2に示すように、インパクト回転工具11は、軸トルクセンサ26と角加速度センサ27と、本体制御回路30とを備える。
本体制御回路30は、軸トルクセンサ26から出力された信号に基づいて主軸21に加わるトルク(測定トルク)を算出する軸トルク算出部41と、角加速度センサ27から出力された信号を入力し回転角を算出する回転角算出部42とを有する。回転角算出部42によって算出された回転角を基に角加速度を算出する角加速度算出部43とを有する。
さらに本体制御回路30は、前記軸トルク算出部41で算出された軸トルクと前記角加速度算出部43で算出された角加速度とに基づいて先端工具24の回転軸回りの慣性モーメントを算出する慣性モーメント算出部44を有する。さらに本体制御回路30は、前記慣性モーメント算出部44で算出された慣性モーメントを保持(記憶)する慣性モーメント保持部45と、測定トルクと角加速度と慣性モーメントを基に締め付けトルクを算出するトルク算出部46を備える。
また、本実施形態の本体制御回路30は、軸トルク算出部41によって算出された測定トルクがバッファ部47に蓄積されるとともに、角加速度算出部43によって算出された角加速度がバッファ部48に蓄積されるようになっている。
また、本体制御回路30は、モータ15のトルク管理及び速度制御等を行う制御部50を備える。制御部50は、締め付けトルクの目標値となる設定トルクを設定するトルク設定部51を備える。
トルク設定部51は、例えば、ボリューム等から構成され、制限速度算出部53及び停止判定部55と電気的に接続されている。モータ15の駆動を停止させる際の設定トルクは、操作者によるトルク設定部51の操作によって設定される。トルク設定部51は、例えば、設定トルクの±10%の範囲内に目標トルクTo(図7参照)を設定する。トルク設定部51は、設定トルクそのものを目標トルクToとする構成でもよい。
制御部50は、モータ15の回転速度を測定するモータ速度測定部52と、制限速度を算出する前記制限速度算出部53と、モータ15の駆動を制御するモータ制御部54とを備える。本体制御回路30にはCPUが設けられ、制御部50は、例えば、CPUが制御用プログラムを実行することにより各部52〜54が構築されるソフトウェアからなる。なお、制御部50を構成する各部52〜54は、ASIC等の集積回路によりハードウェアで構成されたり、各部52〜54における一部がソフトウェアで構成され、かつ、その他の一部がハードウェアで構成されたりしてもよい。
モータ速度測定部52は、速度検出部34から入力した速度に対応する信号に基づきモータ15の回転速度を測定する。制限速度算出部53は、測定されたモータ15の回転速度と予め設定されている目標トルクToとを入力し、目標トルクToの大きさに応じて、トリガレバー29を引いた時のモータ15の回転速度の制限速度を算出する。モータ制御部54は、モータ15の回転速度を制限速度以下に制限するようにモータ15の駆動を制御する。つまり、モータ制御部54は、目標トルクToが小さいときには、トリガレバー29を最大限に引いても、モータ15を最高速度に達しない速度に制限する。
本体制御回路30は、トルク算出部46で算出したトルク値が目標トルクに達したか否かを判定する停止判定部55を備える。また本体制御回路30は、停止時のトルク値などを記録する記録部56を備える。
(慣性モーメント設定モード)
本実施形態のインパクト回転工具11では、慣性モーメントを設定する慣性モーメント設定モードを有する。この慣性モーメント設定モードは、例えば作業者が実際の作業をする前に、出力軸としての主軸21に先端工具24を取着した状態での慣性モーメントIを算出して設定が可能なモードである。この慣性モーメント設定モードは、例えばインパクト回転工具11に設けられるモード選択ボタン(図示略)が作業者によって任意のタイミングで押下されることで選択することが可能となっている。
また、本実施形態のインパクト回転工具11に備えられる慣性モーメント設定モードでは作業者がトリガレバー29が一旦引き込んで、トリガレバー29を離す一連の操作で慣性モーメントを設定するようになっている。
ここで、図3(a)に示すように、トリガレバー29が引き込まれると主軸21が回転し、所定期間t1において回転角度が下に凸の二次曲線(放物線)を描くように増大する。このとき、図3(b)に示すように、角速度は増加(加速)する。
その後、トリガレバー29を引き込んだ状態を維持すると、図3(a)中、期間t2で示すように主軸21は等回転角度で回転する。このとき、図3(b)に示すように、角速度は変化しない、即ち等速となる。
そして、トリガレバー29を離すと、主軸21の回転が緩やかとなり、所定期間t3において回転角度が上に凸の二次曲線(放物線)を描くように緩やかに増大する。このとき、図3(b)に示すように、角速度は減少(減速)する。
上述したことから、本実施形態の慣性モーメント設定モードでは、一方向に主軸21が回転する際に速度が変化する加速時(所定期間t1)の慣性モーメントと減速時(所定期間t3)の慣性モーメントとを算出するようになっている。
図2及び図4に示すように、トリガレバー29が操作されてトリガースイッチ(図示略)がオン状態とされると(ステップS10:YES)、制御部50のモータ制御部54は、モータ15に駆動電流を供給してモータ15を駆動させる(ステップS11)。これにより、主軸21並びに先端工具24が回転される。
次いで、出力軸である主軸21の軸トルクを軸トルクセンサ26で並びに軸トルク算出部41により算出する(ステップS12)。
次いで、前記ステップS12で算出された軸トルクをバッファ部47に保管(記憶)する(ステップS13)。
次いで、出力軸である主軸21の角加速度を角加速度センサ27、回転角算出部42及び角加速度算出部43により算出する(ステップS14)。
次いで、前記ステップS14で算出された角加速度をバッファ部48に保管(記憶)する(ステップS15)。
次いで、モータ15の加速が終了したか否かをモータ速度測定部52により測定する(ステップS16)。そして、モータ速度測定部52の測定結果によりモータ15の加速が続いている間(ステップS16:NO)、ステップS12から処理を繰り返す。
そして、モータ15の加速が終了すると(ステップS16:YES)、加速期間中にバッファ部47に記憶された軸トルクの情報が慣性モーメント算出部44に出力されて慣性モーメント算出部44によりトルク平均値Tを算出する(ステップS17)。
次いで、加速期間中にバッファ部48に記憶された角加速度の情報が慣性モーメント算出部44に出力されて慣性モーメント算出部44により角加速度の平均値αを算出する(ステップS18)。
次いで、慣性モーメント算出部44はトルク平均値Tと角加速度の平均値αから加速期間中の慣性モーメントI1を算出する(ステップS19)。なお、慣性モーメントI1は、I1=T1/αにより算出することができる。ちなみに、ステップS17からステップS19間において角加速度の算出や軸トルクの算出等は行わなくてもよい。
そして、トリガレバー29が引き戻されてされて前記トリガースイッチがオフ状態とされると(ステップS20:YES)、制御部50のモータ制御部54は、モータ15への駆動電流の供給を停止させてモータ15の減速が開始される(ステップS21)。これにより、主軸21並びに先端工具24の回転速度が徐々に減速される。
次いで、出力軸である主軸21の軸トルクを軸トルクセンサ26で並びに軸トルク算出部41により算出する(ステップS22)。
次いで、前記ステップS22で算出された軸トルクをバッファ部47に保管(記憶)する(ステップS23)。
次いで、出力軸である主軸21の角加速度を角加速度センサ27、回転角算出部42及び角加速度算出部43により算出する(ステップS24)。
次いで、前記ステップS24で算出された角加速度をバッファ部48に保管(記憶)する(ステップS25)。
次いで、モータ15の減速が終了したか否か、即ちモータ15が停止したか否かをモータ速度測定部52により測定する(ステップS26)。そして、モータ速度測定部52の測定結果によりモータ15の減速が続いている間(ステップS26:NO)、ステップS22から処理を繰り返す。
そして、モータ15の減速が終了すると(ステップS26:YES)、減速期間中にバッファ部47に記憶された軸トルクの情報が慣性モーメント算出部44に出力されて慣性モーメント算出部44によりトルク平均値Tを算出する(ステップS27)。
次いで、減速期間中にバッファ部48に記憶された角加速度の情報が慣性モーメント算出部44に出力されて慣性モーメント算出部44により角加速度の平均値αを算出する(ステップS28)。
次いで、慣性モーメント算出部44はトルク平均値Tと角加速度の平均値αから減速期間中の慣性モーメントI2を算出する(ステップS29)。なお、慣性モーメントI1は、I2=T2/αにより算出することができる。
次いで、慣性モーメント算出部44はステップS19及びステップS29で算出した慣性モーメントI1,I2から加速期間中及び減速期間中における平均の慣性モーメントIを算出する(ステップS30)。なお、慣性モーメント算出部44は、算出した慣性モーメントIを慣性モーメント保持部45に出力して、慣性モーメント保持部45に慣性モーメントIが保持(記憶)される。これによって、先端工具24を主軸21に取着した状態での慣性モーメントIを設定できるため、実際の作業時の慣性モーメントと近づけることが可能となっている。
次に、本実施形態のインパクト回転工具11の作用を説明する。
例えば、操作者がボルトやねじ等を締め付ける時には、予めトルク設定部51が操作されて設定トルクが設定される。
図1、図2及び図5に示すように、トリガレバー29が操作されてトリガースイッチ(図示略)がオン状態とされる(ステップS40)と、制御部50は、トルク設定部51によって設定された設定トルクと慣性モーメント保持部45に保持された慣性モーメントを確認する(ステップS41)。
そして、停止判定部55は、前記トルク設定部51によって設定された設定トルクに基づいて閾値である目標トルクToを設定する(ステップS42)。次いで、制御部50のモータ制御部54は、モータ15に駆動電流を供給してモータ15を駆動させる(ステップS43)。
次いで、本体制御回路30の軸トルク算出部41は、軸トルクセンサ26によって検出されたトルク検出信号S1を常時取得する(ステップS44)。軸トルク算出部41は、一時記憶領域であるバッファ部47に1打撃分のトルク検出信号S1を出力して、バッファ部47は1打撃分のトルク検出信号S1を蓄積していく(ステップS45)。
また、本体制御回路30の回転角算出部42は、角加速度センサ27によって検出されたA相、B相のパルス信号(回転エンコーダ信号)Sa,Sbを取得する(ステップS46)。ちなみに図6(b)に示すように、各パルス信号Sa,Sbはそれぞれ90度位相のずれた矩形波状の信号である。
次いで、回転角算出部42は、回転角度(回転角)を算出する(ステップS47)。ここで、その回転角度の変化の一例について説明すると、図6(c)に示すように、衝撃により回転角度が増える。具体的には、アンビル20が回転駆動されると、まずアンビル20と先端工具24間、先端工具24と締結部材間の回転ガタが詰まり、締結部材等が若干ねじれることで回転角度が増える(区間P1)。次いで、締結部材が実際に締まることでさらに回転角度が増える(区間P2)。そして、締結部材が締まらなくなった後は、締結部材等のねじれがもどり、さらに回転ガタができ始めることにより回転角度が減る(区間P3)。
次いで、角加速度算出部43は、締結部材が実際に締まりだす締まり期間である区間P2を算出する(ステップS48)。ここで、区間P2としては、直前の打撃時における最大角度と、今回の打撃時における最大角度との差分に対応する区間として、角加速度算出部43は区間P2を算出する。
次いで、トルク算出部46は、角加速度算出部43によって算出された締まり期間である区間P2に基づいてトルクの算出期間を設定する(ステップS49)。
次いで、トルク算出部46は、バッファ部47に蓄積された1打撃分の波形(トルク検出信号S1)の内で区間P2の範囲におけるトルク値の平均値を測定トルクTsとして算出する(ステップS50)。
また、角加速度算出部43は、締まり期間である区間P2に基づいて回転角度の算出期間を設定する(ステップS51)。
次いで、角加速度算出部43は、区間P2の範囲における回転角度θのデータから角加速度αを算出する(ステップS52)。角加速度αの算出方法として、まず、前記区間P2の範囲での2次の近似曲線を作成する。2次近似曲線の式は次式で表される。
ここで、角加速度αは、角度θの2回微分で導出されることから次式で角加速度αを算出することができる。
ちなみに、角加速度αは、締まり期間である区間P2においても変動する虞があるが、角加速度αの算出を容易とするため、また区間P2での平均的な値を得るという考えのもと、区間P2では角加速度αを一定として導出している。
次いで、角加速度算出部43で算出された角加速度αがバッファ部48を介してトルク算出部46に出力される。トルク算出部46では、自身で算出した区間P2における測定トルクTsと、入力された角加速度αと、慣性モーメント保持部45で保持された慣性モーメントIにより締め付けトルクTを算出する(ステップS53)。締め付けトルクTは次式で算出することができる。但し、次式のA,B,Cは調整(補正)用の係数であって、この係数は調整等が不要であればA=1,B=1,C=0として考えてもよい。
ここで、打撃毎に算出した締め付けトルクTが単調増加せずに減ってしまう場合を考慮し、トルク算出部46は、例えばこれらを考慮して締め付けトルクTを算出する(ステップS54)。このとき、トルク算出部46は、例えば2打撃分や3打撃分のデータの移動平均によって締め付けトルクTを算出する。但し、算出した打撃後との締め付けトルク算出バラツキが小さく締め付けトルクTが単調増加する場合はこのステップS54を飛ばして、次のステップを実施してもよい。
ここで、締め付けトルクTの変化について説明する。図7に示すように、インパクト回転工具11によるねじの締め付けが開始された直後はハンマ19によってアンビル20が打撃されない。このため、軸トルクセンサ26の出力はねじやボルト等の締結部材の締め付けが進むにつれて徐々に増加する(図7中のDで図示)。これに対し、トルクが一定値を超えることでハンマ19によるアンビル20の打撃が生じると、インパクトパルスIPが繰り返し発生する。それぞれのインパクトパルスIPに対して締め付けトルクTを算出した値が更新され、その値が次の締め付けトルクT算出まで保持される。締め付けトルクTの算出に時間を要するため、インパクトパルスIPから所定時間遅れて更新される。締め付けトルクTはねじやボルト等の締結部材の締め付けが進むに従って次第に大きくなるため、トルク算出部46によって算出された締め付けトルク値は、インパクトパルスIPが生じる毎に階段状に更新されることとなる。
そして、算出した締め付けトルクTが閾値である目標トルクTo未満である場合(ステップS55:NO)、停止判定部55は、停止信号を出力することがないため、ステップS14並びにステップS16から繰り返され、動作が継続される。
また、算出した締め付けトルクTが閾値である目標トルクTo以上である場合(ステップS55:YES)、停止判定部55は、モータ制御部54に対してモータ15における駆動電流の停止を指令する停止信号を出力する。そして、停止判定部55からの停止信号が入力されたモータ制御部54は、モータ15への駆動電流の供給を停止させてモータ15の駆動を停止させる(ステップS56)。すなわち、制御部50は、トルク算出部46が算出したトルクが目標トルクToに達した場合にモータ15の駆動を停止させる。結果として、締め付けトルクTが目標トルクToになると、インパクト回転工具11の駆動が停止される。
また、停止判定部55は、記録部56に操作者によって行われた作業毎の締め付けに要したトルク値や、締め付けに要した時間等が記録させる。そのため、例えば、作業が完了した後に、作業毎のトルク値や時間を操作者は得ることができるようになっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)慣性モーメント算出部44により先端工具24が取着された状態の慣性モーメントを算出することで実際の作業における慣性モーメントを適正に測定することが可能となる。これによって、締め付けトルクの算出精度を向上させることが可能となる。
(2)慣性モーメント算出部44により、出力軸としての主軸21が加速及び減速しているときの慣性モーメントを算出しているため、加速又は減速のみの慣性モーメントを算出する場合と比較して慣性モーメントの測定(算出)精度を向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、慣性モーメント算出部44により、出力軸としての主軸21が加速及び減速しているときの慣性モーメントを算出したが、これに限らない。例えば、主軸21が加速又は減速しているときの慣性モーメントのみを算出して、その慣性モーメントを締め付けトルク算出に用いてもよい。
・上記実施形態では、出力軸としての主軸21の加速及び減速がそれぞれ一度行い、その際の慣性モーメントを慣性モーメント算出部44により算出したが、これに限らない。例えば、加速又は減速を複数回行い、その際の測定トルク及び角加速度から慣性モーメントを慣性モーメント算出部44により算出してもよい。さらに、加速及び減速を複数回行い、その際の測定トルク及び角加速度から慣性モーメントを慣性モーメント算出部44により算出してもよい。
・上記実施形態では、先端工具24にボルト等の締結部材を取り付けない状態で慣性モーメントを算出する構成としたが、ボルト等の締結部材を先端工具24に取り付けた状態で慣性モーメントを算出してもよい。これによって、より実際の作業に近い慣性モーメントを算出することができる。この際、例えば、締結部材の締め作業の開始時から締結部材が締結対象物に着座するまでの間の測定トルク及び角加速度を測定し、測定された測定トルク及び角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出してもよい。
・上記実施形態では特に言及していないが、図2に示すように慣性モーメント設定モード時において慣性モーメント算出部44により慣性モーメントの算出が完了したら、報知部49によって作業者に報知する構成を採用してもよい。報知方法としては、音声やブザー音などによる方法や振動によって報知することが考えられる。
・上記実施形態において、例えば、モータ15への通電電流の測定値から測定トルクを測定(推定)する構成を採用してもよい。これによって、軸トルクセンサ26を省略することが可能となる。
・上記実施形態において、例えば、モータ15の速度から主軸21の角加速度を測定(推定)する構成を採用してもよい。なお、モータ15の速度測定は上記実施形態で述べたように、速度検出部34から入力した速度に対応する信号に基づきモータ15の回転速度を測定することで可能である。これによって、角加速度センサ27を省略することが可能となる。
・上記実施形態における角加速度αの算出式は一例であって適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、角加速度センサ27として回転エンコーダを用いて角度検出を行う構成としたが、これに限らない。角加速度センサ27として角速度検出を行う角速度センサ(ジャイロセンサ)を用いてもよい。この場合、ジャイロセンサで検出された角速度を時間微分することで角加速度を算出することが可能である。
また、角加速度センサ27として主軸21表面の周方向の加速度検出を可能とする加速度センサを用いてもよい。この場合、加速度センサで検出された加速度を半径で除算することで角加速度を算出することが可能である。
・モータ15は、ブラシモータ又はブラシレスモータ以外の直流モータ又は交流モータでもよい。
・インパクト回転工具11の駆動源は、モータに限らず、例えば、ソレノイドでもよい。また、モータやソレノイドのような電動式の駆動源に限らず、油圧式の駆動源でもよい。
・インパクト回転工具11は充電式でないACインパクト回転工具やエア式インパクト回転工具でもよい。
・トルクセンサとして、歪みゲージを主軸21に接着固定してスリップリングや非接触通信でデータを取得する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、インパクト回転工具を把持可能な手持ち式としたが、これに限らない。
・上記実施形態並びに上記各変形例は適宜組み合わせてもよい。
11…インパクト回転工具、15…モータ(駆動源)、17…インパクト力発生部、21…出力軸としての主軸、24…先端工具、26…トルク測定部を構成する軸トルクセンサ、27…角加速度測定部を構成する角加速度センタ、41…トルク測定部を構成する軸トルク算出部、42…角加速度測定部を構成する回転角算出部、43…角加速度測定部を構成する角加速度算出部、44…慣性モーメント算出部、46…トルク算出部、49…報知部、50…制御部、α…角加速度、I,I1,I2…慣性モーメント、T…締め付けトルク、Ts…測定トルク。

Claims (10)

  1. 駆動源からの出力軸にかかるトルクを測定するトルク測定部と、前記出力軸の角加速度を測定する角加速度測定部とを有し、
    先端工具が取着された状態で前記出力軸を回転させ、前記出力軸の回転の加速時に前記トルク測定部で測定された加速時トルク、および、前記出力軸の回転の加速時に前記角加速度測定部で測定された加速時角加速度と、前記出力軸の回転の減速時に前記トルク測定部で測定された減速時トルク、および、前記出力軸の回転の減速時に前記角加速度測定部で測定された減速時角加速度とから前記先端工具が取着された状態の前記出力軸の慣性モーメントを算出することを特徴とするインパクト回転工具の慣性モーメントの測定方法。
  2. 駆動源の動力をパルス状のトルクに変化させてインパクト力を発生させるインパクト力発生部と、
    発生した前記インパクト力によりパルス状のトルクを先端工具に伝達する出力軸と、
    前記出力軸に加わるトルクである測定トルクを測定するトルク測定部と、
    前記出力軸の角加速度を測定する角加速度測定部と、
    前記先端工具が取着された状態で前記出力軸を回転させ、前記トルク測定部で測定されたトルクと前記角加速度測定部で測定された角加速度に基づいて前記先端工具を含む回転部分の慣性モーメントを算出する慣性モーメント算出部と、
    前記角加速度と前記測定トルクと前記慣性モーメントを基に締め付けトルクを算出するトルク算出部と、
    前記締め付けトルクを基に前記駆動源を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするインパクト回転工具。
  3. 請求項2に記載のインパクト回転工具において、
    前記駆動源は電動モータであり、
    前記トルク測定部は、前記駆動源への通電電流の測定値から前記測定トルクを測定することを特徴とするインパクト回転工具。
  4. 請求項2又は3に記載のインパクト回転工具において、
    前記駆動源は電動モータであり、
    前記角加速度測定部は、前記駆動源の速度から前記出力軸の角加速度を測定することを特徴とするインパクト回転工具。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のインパクト回転工具において、
    前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、
    前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、
    前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が回転する際の前記測定トルクと前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することを特徴とするインパクト回転工具。
  6. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のインパクト回転工具において、
    前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、
    前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、
    前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が回転する際の前記測定トルク及び前記角加速度と、前記出力軸が停止する際の前記測定トルク及び前記角加速度とに基づいて前記慣性モーメントを算出することを特徴とするインパクト回転工具。
  7. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のインパクト回転工具において、
    前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、
    前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、
    前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が加速又は減速を複数回行われた際の前記測定トルク及び前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することを特徴とするインパクト回転工具。
  8. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のインパクト回転工具において、
    前記駆動源を駆動させるために操作する操作部を有し、
    前記出力軸には、測定対象物である先端工具のみが取り付けられ、
    前記慣性モーメント算出部は、作業者により前記操作部が操作されて前記出力軸が加速及び減速を複数回行われた際の前記測定トルク及び前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することを特徴とするインパクト回転工具。
  9. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のインパクト回転工具において、
    前記出力軸にはボルトが取着された先端工具が取り付けられ、締結対象物に対してボルトの締め作業を行うものであり、
    前記慣性モーメント算出部は、前記締め作業の開始時から前記ボルトが前記締結対象物に着座するまでの間の前記測定トルク及び前記角加速度に基づいて前記慣性モーメントを算出することを特徴とするインパクト回転工具。
  10. 請求項2〜9のいずれか一項に記載のインパクト回転工具において、
    前記出力軸に取着された先端工具の慣性モーメントを算出できたことを報知する報知部を有することを特徴とするインパクト回転工具。
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