JP6380367B2 - 圧縮機の逆止弁 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機の逆止弁に関する。
圧縮機は、冷媒通路内を流れる冷媒が逆流することを防止するために、逆止弁を備えている。特開2013−108628号公報(特許文献1)に開示された逆止弁は、筒状の弁座部材と、弁座部材の内側に配置される筒状のガイド部材と、筒状のガイド部材の内側に摺動自在に嵌挿される弁棒と、弁棒(弁体)を閉方向に付勢するコイルバネとを備えている。弁座部材とガイド部材とは、複数本の連結部を介して一体に形成され、弁座部材とガイド部材と連結部との間には、冷媒通路として機能する開口が形成されている。
特開2013−108628号公報
特開2013−108628号公報(特許文献1)に開示された逆止弁においては、弁体と冷媒通路の内壁面とが互いに離間している。弁体が移動する際、弁体の移動は、弁体と、弁座部材の内側に設けられたガイド部材との摺接によって主としてガイドされる。同文献においては、弁体が移動する際、冷媒通路の内壁面が弁体の移動をガイドするような構成は採用されておらず、弁体の移動を安定させるという点において改善の余地があると言える。本発明は、弁体の移動を安定させることが可能な構成を備えた圧縮機の逆止弁を提供することを目的とする。
本発明に基づく圧縮機の逆止弁は、冷媒が通過する冷媒通路内に設けられる圧縮機の逆止弁であって、周壁部と、上記周壁部の内側に位置する弁孔と、上記弁孔の下流側に形成された弁座と、を有する弁座部材と、上記弁座部材の上記弁孔に挿通される胴部と、上記弁孔よりも下流側に配置され上記胴部とともに移動することで上記弁座に接離する頭部と、上記弁孔よりも上流側に配置され上記胴部の径方向外側に設けられたガイド部と、を有する弁体と、を備え、上記弁体の上記ガイド部は、上記冷媒通路の内壁面に摺接する外周面を有している。
好ましくは、上記弁座部材の上記周壁部は、上記冷媒通路の内壁面を形成している部材とは別に設けられた部材であり、上記冷媒通路の内壁面に固定されている。
好ましくは、上記ガイド部は、互いの間に隙間が空くように離れて設けられた第1ガイド部および第2ガイド部を含み、上記弁座部材の上記周壁部は、上記隙間の下流に位置している。
好ましくは、上記弁体の上記胴部は、上記弁孔の内壁に摺接する他の外周面を有している。
好ましくは、上記ガイド部の上記外周面が上記冷媒通路の内壁面に摺接している箇所と、上記胴部の上記他の外周面が上記弁孔の内壁に摺接している箇所との間の軸方向における距離は、上記弁体の移動に伴い変化する。
好ましくは、上記弁体は、互いに別部材として設けられた第1弁体部と第2弁体部とを組み合わせることによって構成されており、上記第1弁体部は、上記胴部および上記頭部を有しており、上記第2弁体部は、上記ガイド部を有している。
好ましくは、上記第1弁体部は、上記胴部の軸方向における端部に係合爪を有しており、上記第2弁体部は、径方向の内側に向かって延びる係合片を有しており、上記係合爪が上記係合片に係合することで、上記第1弁体部と上記第2弁体部とが互いに組み付けられている。
好ましくは、上記係合爪と上記係合片とは、互いに接合されている。
上記の構成によれば、弁体に設けられたガイド部の外周面が、弁体の移動時に冷媒通路の内壁面に摺接する。弁体の上流側の部分が、弁体の移動時にガイド部の外周面と冷媒通路の内壁面との摺接によってガイドされることになるため、弁体の移動を安定させることが可能となる。
実施の形態1における圧縮機を示す断面図である。 図1におけるII−II線に沿った断面図である。 図1におけるIII−III線に沿った断面図である。 実施の形態1における逆止弁を示す断面図である。 図4におけるV−V線に沿った断面図である。 実施の形態1における逆止弁の一部を分解して示す断面図である。 実施の形態1における逆止弁に備えられる第1弁体部を示す斜視図である。 実施の形態1における逆止弁が開弁している様子を示す断面図である。 比較例における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態2における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態3における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態4における逆止弁に備えられる第1弁体部を示す斜視図である。 実施の形態5における逆止弁に備えられる第1弁体部を示す斜視図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(圧縮機10)
図1は、実施の形態1における圧縮機10を示す断面図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面図である。圧縮機10は、ベーン型圧縮機であり、車両に搭載され、車両の空調装置に用いられる。なお、以下に開示する各実施の形態における逆止弁は、スクロール型、斜板式、又はルーツ式の圧縮機にも適用可能である。
図1に示すように、圧縮機10のハウジング11は、円筒状のリヤハウジング12(シェル)と、リヤハウジング12の前端面に接合されたフロントハウジング13とから形成される。リヤハウジング12は、周壁12aを有する(図2,図3も参照)。フロントハウジング13は、筒状のシリンダブロック14を有する。シリンダブロック14は、フロントハウジング13に一体化され、リヤハウジング12内に収容される。リヤハウジング12およびフロントハウジング13の材質は、たとえば金属である。シリンダブロック14の材質も、たとえば金属である。
シリンダブロック14の後端面には、サイドプレート15が接合される。フロントハウジング13およびサイドプレート15は、回転軸16を回転可能に支持している。回転軸16は、シリンダブロック14内を貫通している。回転軸16とフロントハウジング13との間には、リップシール型の軸封装置17aが設けられる。軸封装置17aは、回転軸16の周面に沿った冷媒ガスの洩れを防止する。
シリンダブロック14内には、円筒状の形状を有するロータ18が設けられる。ロータ18は、回転軸16に一体回転可能に止着される。ロータ18の前端面は、フロントハウジング13の端面と対向し、ロータ18の後端面は、サイドプレート15の端面に対向している。
図2および図3に示すように、シリンダブロック14の内周面は、楕円状に形成される。シリンダブロック14内に、ロータ18が設けられる。ロータ18の外周面には、複数のベーン溝18aが放射状に延びるように形成される。複数のベーン溝18aの各々には、ベーン19が出没可能に収容される。複数のベーン溝18aの各々には、図示しない潤滑油が供給される。
回転軸16の回転に伴い、ロータ18が回転する。ベーン19の先端面がシリンダブロック14の内周面に接触すると、ロータ18の外周面と、シリンダブロック14の内壁と、隣り合う一対のベーン19と、フロントハウジング13(図1)と、サイドプレート15(図1)との間に、複数の圧縮室21が区画される。ロータ18の回転方向に関して、圧縮室21が容積を拡大する行程が吸入行程となり、圧縮室21が容積を減少する行程が圧縮行程となる。
図1および図2に示すように、シリンダブロック14の外周面には、シリンダブロック14の周方向における全周に亘って凹部14aが形成される。凹部14aおよびリヤハウジング12の内周面によって、吸入ポート22に連通する吸入室20が区画される。シリンダブロック14は、リヤハウジング12の内周面と協働し、リヤハウジング12(シェル)内に吸入室20を区画する。
図2に示すように、吸入室20は、シリンダブロック14とリヤハウジング12との間に形成され、周方向に延在する。リヤハウジング12の周壁12aの内周面のうち、吸入ポート22が開口している部分は、円弧状の形状を有する。詳細は後述するが、吸入ポート22は、冷媒が通過する冷媒通路を形成しており、吸入ポート22内には、冷媒の逆流を防止する逆止弁40が設けられる。
回転軸16の径方向において、吸入室20および吸入ポート22は、圧縮室21に重なるように配置される。シリンダブロック14には、吸入室20に連通する一対の吸入口23(図2)が形成される。吸入行程の際、圧縮室21と吸入室20とは、吸入口23を介して連通する。
図3に示すように、シリンダブロック14の外周面には、一対の凹部14bが凹設される(図1も参照)。一対の凹部14bは、回転軸16を挟んで互いに反対側に位置する。各凹部14bは、シリンダブロック14の外周面から回転軸16に向けて延びる延設面141bと、延設面141bに対して交差し、シリンダブロック14の外周面に向けて延びる取付面142bとから形成される。
延設面141b、取付面142bおよびリヤハウジング12の内周面によって、吐出室30が区画される。吐出室30は、径方向におけるシリンダブロック14とリヤハウジング12との間に位置している(図1も参照)。シリンダブロック14には、圧縮室21と吐出室30とを連通する吐出口31が形成される。吐出口31は、取付面142bに取り付けられた吐出弁32によって開閉する。圧縮室21で圧縮された冷媒ガスは、吐出弁32を押し退け、吐出口31を介して吐出室30へ吐出される。
図1に示すように、リヤハウジング12の周壁12aには、吐出ポート34が形成される。吐出ポート34には、ジョイント部38が連設される。ジョイント部38には、圧縮機10の外部(たとえば外部冷媒回路のコンデンサ)に向けて延びる吐出配管39が接続される。
リヤハウジング12の後側には、サイドプレート15によって吐出領域35が区画形成される。吐出領域35内には、油分離器36が配設される。油分離器36は、有底円筒状のケース36aを有し、ケース36aの開口側には円筒状の油分離筒36bが嵌合固定される。
ケース36aの下部には、油通路36cが形成される。油通路36cは、ケース36a内と吐出領域35の底部側とを連通する。サイドプレート15およびケース36aには、連通路37が形成される(図3も参照)。連通路37は、吐出室30とケース36a内とを連通する。サイドプレート15には、油供給通路15dが形成される。油供給通路15dは、吐出領域35の底部側に貯留された潤滑油をベーン溝18aに導く。
(逆止弁40)
図1および図2を参照して、上述のとおり、吸入ポート22は、リヤハウジング12(シェル)の周壁12aを貫通するように設けられ、吸入ポート22の外側部分にはジョイント部24が連設される。ジョイント部24には、吸入配管25が接続される。図示しないエバポレータから吸入配管25を介して、吸入ポート22内に冷媒ガスが流れ込む。吸入ポート22は、冷媒が通過する冷媒通路を形成している。吸入ポート22内には、逆止弁40が設けられる。
図4は、逆止弁40を示す断面図である。図5は、図4におけるV−V線に沿った断面図である。図5中においては、弁座部材50の周壁部51(規制面51T)は、その端面が図示されている。図5中の弁座部材50の周壁部51(規制面51T)は、断面構造を表すものではないが、説明の便宜上、ハッチング線を付している。図6は、逆止弁40の一部(弁座部材50、弁体60およびコイルバネ70)を分解して示す断面図である。本実施の形態の逆止弁40は、弁座部材50、弁体60およびコイルバネ70(図4)を備える。
(弁座部材50)
図4および図6を主として参照して、弁座部材50は、全体として中空環状の形状を有しており、弁孔54を内側に形成している。弁座部材50の材質は、たとえば金属である。本実施の形態の弁座部材50は、全体として軸方向の周りに回転対称となる形状を有している。弁座部材50は、その構成部位として、周壁部51および円環部52を含んでいる。
周壁部51は、環状の部材を軸方向に延在させた形状を有する。本実施の形態においては、周壁部51は、吸入ポート22の内壁面を形成している部材(リヤハウジング12)とは別に設けられた部材であり、吸入ポート22の内壁面に圧入により固定される(図5参照)。
円環部52は、周壁部51の内側に設けられ、周壁部51の内側から径方向の内側に向かって突出する形状を有する。本実施の形態においては、円環部52は、周壁部51の下流側の端部から、径方向内側に向かって突出するように設けられている。弁座部材50の断面形状を見た場合、一対のL字形状が左右対称に現れる。円環部52は、周壁部51の軸方向における途中部分から、径方向内側に向かって突出するように設けられていても構わない。
弁座部材50は、全体として環状に形成されており、最も下流側に位置する弁座53、最も上流側に位置する規制面51T、内周面56(図6)、および外周面57(図6)を含む。
弁座53は、軸方向における弁座部材50の一端側の表面により形成される。本実施の形態では、円環部52における下流側の表面が、弁座53を形成している。弁座53は、弁孔54よりも下流側に位置しており、軸方向に対して垂直な平面内に位置するように形成される。弁座53は、後述する弁体60(第1弁体部61)のシール面65S(図6)に接触する。
規制面51Tは、軸方向における弁座部材50の他端側の表面により形成される。本実施の形態では、周壁部51における上流側の表面が、規制面51Tを形成している。規制面51Tも、弁座53と同様に、軸方向に対して垂直な平面内に位置するように形成される。規制面51Tは、後述する弁体60(第2弁体部62)の下端面68Kに接触する(図8参照)。
内周面56は、弁座53(弁座部材50の一端側の表面)における径方向内側部分と、規制面51T(弁座部材50の他端側の表面)における径方向内側部分とを接続するように、これらの各径方向内側部分の間に設けられる。内周面56の下流側の部分は、弁孔54の内壁を形成している。
本実施の形態の内周面56は、内壁51S、バネ受け面52U、および弁孔54を有する。内壁51Sは、周壁部51の上流側部分の内周面により形成される。バネ受け面52Uは、円環部52の上流側の表面により形成される。コイルバネ70の下端は、バネ受け面52U上に載置される。弁座部材50の内壁51Sは、コイルバネ70の径方向における移動を規制する。弁孔54は、周壁部51の内側に位置している。本実施の形態においては、弁孔54は、内周面56のうち、円環部52における内周面により形成される。
図4に示すように、本実施の形態の吸入ポート22は、大径部22aと、大径部22aの下流側に位置する中径部22bと、中径部22bの下流側に位置する段差部22cと、段差部22cの下流側に位置する小径部22dとを含む。中径部22bの内径は、大径部22aの内径よりも小さく、小径部22dの内径は、中径部22bの内径よりも小さい。
弁座部材50の外周面57は、弁座53(弁座部材50の一端側の表面)における径方向外側部分と、規制面51T(弁座部材50の他端側の表面)における径方向外側部分とを接続するように、これらの各径方向外側部分の間に設けられる。本実施の形態における外周面57は、周壁部51の径方向外側に位置する表面により形成される。弁座部材50は、上流側から下流側に向かって吸入ポート22(大径部22a)の中に挿入される。その後、弁座部材50(周壁部51)は、中径部22bの内側に圧入される。圧入により、弁座部材50の外周面57は、吸入ポート22(中径部22b)の内壁面に固定される。
(弁体60)
図4に示すように、逆止弁40の弁体60は、吸入ポート22(冷媒通路)内に設けられ、弁座部材50の弁座53に接離することができる。詳細は後述されるが、コイルバネ70は、弁体60(第1弁体部61の胴部63)の周囲を取り囲むように設けられ、弁座部材50(バネ受け面52U)と、弁体60に設けられたバネ受け部66との間に配置される。コイルバネ70は、弁体60を吸入室20(図2)から遠ざかる方向(閉方向)に付勢する。本実施の形態の弁体60は、弁体60に設けられた下端面68Kが、弁座部材50の規制面51Tに接触することで、開方向の移動が規制されるように構成されている(図8参照)。
本実施の形態の弁体60は、互いに別部材として設けられた第1弁体部61と第2弁体部62とを組み合わせることによって構成される。第1弁体部61の材質は、たとえば樹脂製であり、第2弁体部62の材質も、たとえば樹脂製である。図7は、第1弁体部61を示す斜視図である。
(第1弁体部61)
図6および図7を主として参照して、第1弁体部61は、その構成部位として、胴部63、頭部65、隆起部67、および環状部69を含んでいる。頭部65は、略円盤状の形状を有する。頭部65は、弁座部材50に設けられた弁孔54よりも下流側に配置され(図4参照)、吸入ポート22に対面する。頭部65は、弁孔54よりも大きな外形形状を有し、頭部65における上流側に位置する表面の外周部分は、シール面65Sを形成している。
頭部65は、次述する胴部63とともに軸方向に往復移動する。頭部65のシール面65S(図6)が弁座部材50の弁座53に接離することで、弁孔54が閉開する。頭部65における上流側に位置する表面の中央部分には、錐状(本実施の形態では円錐状)の形状を有する隆起部67が形成されている。
胴部63は、弁座部材50の弁孔54の内側に挿通される。本実施の形態の胴部63は、複数の(本実施の形態では4つの)柱状部63a〜63d(図7)を有している。複数の柱状部63a〜63dは、頭部65の上流側に位置する表面から、上流側に向かって平行に延在している。複数の柱状部63a〜63dは、周方向において互いの間に間隔D(図7)を空けて設けられている。
胴部63(柱状部63a〜63d)の軸方向における端部には、径方向の外側に向かって延びる係合爪63Tが設けられる。環状部69は、複数の柱状部63a〜63dに対して交差する方向(本実施の形態では直交する方向)に環状に延びる形状を有している。環状部69は、複数の柱状部63a〜63dの延在方向(長手方向)における途中部分を連結している。
図6に示すように、本実施の形態における環状部69は、複数の柱状部63a〜63dの延在方向における中間位置よりも、複数の柱状部63a〜63dの先端側に位置している。言い換えれば、複数の柱状部63a〜63dの延在方向における長さ寸法をHとすると、環状部69の下流端69Kは、複数の柱状部63a〜63dの延在方向における中間位置(H/2の位置)と、複数の柱状部63a〜63dの先端部(係合爪63Tが設けられている側の端部)との間に位置するように設けられているとよい。環状部69が複数の柱状部63a〜63dの先端部に近ければ近いほど、複数の柱状部63a〜63dが撓みにくくなり、複数の柱状部63a〜63dをより強く補強することが可能となる。
上述のとおり、胴部63(複数の柱状部63a〜63d)は、弁座部材50の弁孔54の内側に挿通される。挿通の際、複数の柱状部63a〜63dの先端部は、係合爪63Tが弁孔54の内壁を乗り越えることに伴い、環状部69を弾性変形の起点として内径側に撓む。係合爪63Tが弁孔54の内壁を乗り越えることで、複数の柱状部63a〜63dは、弁孔54の内側に配置されることになる。
第1弁体部61の胴部63(複数の柱状部63a〜63d)は、弁座部材50の弁孔54に対して相対移動可能であり、胴部63の外周面63S(図6)は、弁孔54の内壁に摺接する「他の外周面」として機能することになる。
複数の柱状部63a〜63dの内側には、空間S1(図7)が形成される。隣り合う柱状部63a〜63dの間には、間隔Dの存在により隙間S2が形成される。空間S1のうちの下流側の部分と、隙間S2のうちの下流側の部分とは、開弁時に、弁座53の位置よりも下流側に位置する。したがって、空間S1および隙間S2は、開弁時に冷媒が通過する流路として機能することができ(図8参照)、胴部63は、開弁時に、胴部63の内側に形成された空間S1および隙間S2を介して冷媒通路を連通させることができる。
(第2弁体部62)
図4〜図6(主として図6)を参照して、第2弁体部62は、その構成部位として、4つのガイド部68(68a〜68d)と、これらを連結する連結部64とを含んでいる。4つのガイド部68(68a〜68d)は、同一円周上に位置するように曲成された、円弧状の断面形状を有しており、周方向において互いの間に間隔を空けて設けられている(図5中の隙間Sを参照)。ガイド部68(68a〜68d)は、4つに限られず、2つ、3つ、あるいは5以上のガイド部を、周方向において互いの間に等間隔を空けるように設けてもよい。また、ガイド部の間隔は、等間隔でなくても構わない。ガイド部68a,68c(図5)同士は、軸中心を挟んで互いに対向するように配置され、ガイド部68b,68d(図5)同士も、軸中心を挟んで互いに対向するように配置されている。
連結部64は、円環状の形状を有する。連結部64は、4つのガイド部68(68a〜68d)の内側に設けられ、4つのガイド部68(68a〜68d)の内径側の部分を連結している。連結部64は、「径方向の内側に向かって延びる係合片」として機能することができる。上述のとおり、胴部63(柱状部63a〜63d)の軸方向における端部には、径方向の外側に向かって延びる係合爪63Tが設けられる。係合爪63Tが連結部64(係合片)に係合することで、第1弁体部61と第2弁体部62とが互いに組み付けられる。
具体的には、第1弁体部61の胴部63(複数の柱状部63a〜63d)は、連結部64(係合片)の内側に挿通される。挿通の際、複数の柱状部63a〜63dの先端部は、係合爪63Tが連結部64(係合片)の内壁を乗り越えることに伴い、環状部69を弾性変形の起点として内径側に撓む。係合爪63Tが連結部64(係合片)の内壁を乗り越えることで、複数の柱状部63a〜63dは、連結部64(係合片)の内側に配置されることになる。係合爪63Tが連結部64(係合片)に係合することで、第1弁体部61と第2弁体部62とが互いに組み付けられる。係合爪63Tと連結部64とが係合している箇所を、接着剤、溶着(超音波溶着など)またはリベット留めなどで接合してもよい。第1弁体部61と第2弁体部62とを互いに接合することで、弁体60に高い負荷がかかった場合でも第1弁体部61と第2弁体部62とが分離してしまうことを防止できる。
連結部64の下流側の表面は、バネ受け部66を形成している。弁体60(第1弁体部61および第2弁体部62)が弁座部材50に組み付けられて逆止弁40として一体化された状態では、4つのガイド部68および第2弁体部62のバネ受け部66は、弁孔54よりも上流側に配置される。4つのガイド部68は、胴部63の径方向外側に配置される。コイルバネ70は、第1弁体部61の胴部63の周囲を取り囲むように設けられ、弁座部材50(バネ受け面52U)とバネ受け部66との間に配置される。
コイルバネ70の上端は、バネ受け部66に接触する。第1弁体部61と第2弁体部62とが互いに組み付けられ、弁体60として一体化された状態では、第2弁体部62のバネ受け部66は、第1弁体部61の胴部63から径方向外側に向かって延びるように配置される(図4参照)。4つのガイド部68(68a〜68d)は、バネ受け部66の径方向外側に位置する。本実施の形態においては、4つのガイド部68の各々の内周面68U(図6)は、コイルバネ70の径方向外側に位置し、コイルバネ70の径方向における移動を規制する。すなわち、胴部63とガイド部68との間に径方向におけるクリアランスが設けられていたとしても、本実施の形態における弁体60のガイド部68は、コイルバネ70の径方向における移動を規制することで、弁体60の安定した往復移動を実現することができる。コイルバネ70の位置ずれが抑制されることにより、コイルバネ70は安定して伸縮でき、弁体60は安定して移動可能となる。急激な圧力変動が発生した場合であっても、コイルバネ70が径方向外側に位置ずれすることはほとんどなく、コイルバネ70の挙動が不安定となることもほとんどない。
本実施の形態においては、4つのガイド部68の各々の外周面68S(図4,図6)が、吸入ポート22(冷媒通路)の内壁面に摺接可能な大きさおよび形状を有している(図5参照)。たとえば、図5に示すように、外周面68Sは、吸入ポート22(大径部22a)の内壁面の曲率半径よりもわずかに小さな曲率半径を有するように構成される。すなわち、本実施の形態における弁体60のガイド部68は、吸入ポート22の内壁面に摺接することで、弁体60の安定した移動を実現することもできる。
逆止弁40は、ガイド部68(内周面68U)がコイルバネ70の径方向における移動を規制することで弁体60を安定して移動させることができるという構成と、ガイド部68(外周面68S)が吸入ポート22の内壁面に摺接することで弁体60を安定して移動させることができるという構成との両方を備えていることが好ましいが、いずれか一方のみを備えていてもよい。
本実施の形態においては、第1弁体部61の胴部63の外周面63S(図6)が、「他の外周面」として機能し、弁孔54の内壁に摺接する。当該摺接によっても、弁体60を安定して移動させることができる。逆止弁40は、ガイド部68(外周面68S)が吸入ポート22の内壁面に摺接するという構成と、胴部63の外周面63Sが弁孔54の内壁に摺接するという構成との両方を備えていることが好ましいが、いずれか一方のみを備えていてもよい。逆止弁40がこれら両方の摺接構成を備えている場合には、ガイド部68(外周面68S)と吸入ポート22の内壁面との間のクリアランスと、胴部63の外周面63Sと弁孔54の内壁との間のクリアランスは、略同じに設定されていることが好ましい。
図5を参照して、逆止弁40を吸入ポート22内に配置することに関して、上述のとおり、ガイド部68a(第1ガイド部)およびガイド部68b(第2ガイド部)は、周方向において互いの間に隙間Sが空くように離れて設けられている。ガイド部68b,68c間においても同様であり、ガイド部68c,68d間においても同様であり、ガイド部68d,68a間においても同様である。
本実施の形態では、4つの隙間Sが形成される。4つの隙間Sは、90°の配置間隔で周方向に並ぶように形成される。弁座部材50の周壁部51(規制面51T)は、これらの4つの隙間Sの下流(真下)に位置している。換言すると、吸入ポート22の中に配置された逆止弁40を軸方向に沿って見た場合(図5に示すように、逆止弁40を平面的に見た場合)、4つの隙間Sを通して、弁座部材50の周壁部51(規制面51T)を視認することができる。
上述のとおり、図5中においては、弁座部材50の周壁部51(規制面51T)は、その端面が図示されている。図5中の弁座部材50の周壁部51(規制面51T)は、断面構造を表すものではないが、説明の便宜上、ハッチング線を付している。弁座部材50の周壁部51(規制面51T)が4つの隙間Sの下流(真下)に位置しているという構成によれば、逆止弁40が完成品として組み立てられた後であっても、隙間Sに差し込んだ工具を用いて弁座部材50を吸入ポート22の中に軸方向に圧入することが可能となる。
(作用および効果)
図2および図8を参照して、回転軸16が回転して、ロータ18およびベーン19が回転し、エバポレータから吸入配管25を介して吸入ポート22に冷媒ガスが流れ込むと、弁体60(図8)の頭部65に冷媒ガスの吸入圧が作用し、弁体60がコイルバネ70の付勢力に抗して、吸入ポート22の内周面から離間する方向へ移動する。弁体60の頭部65は、逆止弁40が閉じた状態では吸入ポート22内に収容され、逆止弁40が開いた状態では、吸入ポート22から吸入室20(図2)に突出することになる。
図9は、比較例における逆止弁40Zを示す断面図である。逆止弁40Zにおいては、弁座部材50と、有底筒状のボデー80とが軸方向に並んでいる。弁体60は、ボデー80の中に収容されており、弁座部材50および弁体60も軸方向に並んでいる。ボデー80の底部84は、弁体60の移動を規制するストッパとしての機能と、コイルバネ70を受けるバネ受け面としての機能を有しているが、ボデー80の底部84の存在により、軸方向における長さを短くすることは困難となっている。
また、逆止弁40Zの配置を許容するためにシェルに設けられた空間のうち、ボデー80の底部の外側に位置する空間SS(弁体60から見てボデー80の底部よりも開弁方向の側に位置する空間SS)は、有底筒状のボデー80を収容可能とするために主として設けられており、この空間SSは、冷媒通路としてはほとんど活用されていない。空間SSに異物が滞留することも懸念される。ボデー80の連通窓82が塞がらないように、逆止弁40Zの全体の配置位置を決める必要があり、逆止弁40Zの深さ方向における寸法や、吸入室20の位置、大きさおよび形状に制約が生じやすい。
上記のような逆止弁40Zに対して、本実施の形態における逆止弁40においては(図8参照)、弁体60と弁座部材50とが軸方向において並んでおらず、弁体60と弁座部材50とは径方向において重なるように配置されている。当該構成によれば、逆止弁40を配置するために必要な軸方向におけるスペースを小さくすることができ、筒状の形状を有する吸入ポート22の中に容易に配置できる。逆止弁40が閉じている状態では、逆止弁40(頭部65)が吸入ポート22内に収容されているという構成が採用されているため、圧縮機10の全体としての組み付けや分解も容易である。
本実施の形態においては、複数の柱状部63a〜63dの内側に空間S1(図7)が形成される。隣り合う柱状部63a〜63dの間には間隔Dの存在により隙間S2が形成される。空間S1のうちの下流側の部分と、隙間S2のうちの下流側の部分とは、開弁時に、弁座53の位置よりも下流側に位置する。したがって、空間S1および隙間S2は、開弁時に冷媒が通過する流路として機能することができる(図8参照)。
この際、頭部65に隆起部67が形成されていると、隆起部67は、吸入ポート22の中心付近を流れてきた冷媒ガスを外周側に案内することができる。逆止弁40は開弁状態となり、吸入ポート22を介して吸入室20(図2)に冷媒ガスが吸入される。弁座部材50は、規制面51Tを有しており、弁体60(第2弁体部62)の下端面68Kが規制面51Tに接触することで、最大ストローク量(逆止弁40が全開となる状態)が規定される(図8参照)。
図4および図8を参照して、弁体60が軸方向に移動している際、ガイド部68の外周面68Sは点P1の位置で吸入ポート22の内壁面に摺接し、胴部63の外周面63Sは点P2の位置で弁孔54の内壁に摺接しているとする。点P1は、弁体60の軸方向における上端付近(上流付近)に位置し、点P2は、弁体60の軸方向における下端付近(下流付近)に位置している。すなわち、弁体60が移動する際に離れた2箇所(点P1,P2)で弁体60がガイドされるため、弁体60の安定した移動が得られる(なお実際には、弁体60は点でガイドされるのではなく、弁体60は一定の面積を持った領域でガイドされる)。
ここで、点P1と点P2との間の軸方向における距離は、弁体60の移動に伴い変化する。たとえば、上記距離は、閉弁時においては最大値L1(図4)であり、最大ストローク時においては最小値L2(図8)である。最大ストローク時において距離が最小値L2(図8)となったとしても、本実施の形態においては、ガイド部68の外周面68Sが、所定の表面積を持って吸入ポート22の内壁に摺接し続けるため、弁体60が開閉方向におけるどの位置にあっても弁体60は傾かずに安定して移動することが可能である。
すなわち、本実施の形態における弁体60の第2弁体部62は、ガイド部68の内周面68Uによりコイルバネ70の径方向における位置ずれを抑制できるという機能と、ガイド部68の外周面68Sが吸入ポート22の内壁に摺接することで弁体60の移動をガイドできるという機能と、ガイド部68の下端面68Kが弁座部材50の規制面51Tに接触することで開方向の移動を規制できる(最大ストローク量を規定できる)という機能とを兼ね備えているものである。
また、本実施の形態における弁座部材50は、弁孔54の内壁を形成する内周面56を有しており、弁座部材50の弁孔54には弁体60の胴部63が挿通される。弁座部材50の内周面56(弁孔54の内壁)は、弁体60に摺接して弁体60の移動をガイドするとともに、冷媒通路(弁孔)としても機能することができ、さらに弁座部材50は、規制面51Tと弁体60の下端面68Kとが協働することで開方向の移動を規制することもできる。
吸入室20に吸入された冷媒ガスは、各吸入口23(図2)を介して吸入行程中の各圧縮室21に吸入される。各圧縮室21に吸入された冷媒ガスは、圧縮行程中の圧縮室21の容積減少により圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、各圧縮室21から吐出口31を介して各吐出室30に吐出される。
各吐出室30内の冷媒ガスは、連通路37(図1)を介してケース36a内に流出して、油分離筒36bの外周面に吹き付けられるとともに、油分離筒36bの外周面を旋回しながらケース36a内の下方へ導かれる。遠心分離によって、冷媒ガスから潤滑油が分離される。冷媒ガスから分離された潤滑油はケース36aの底部側へ移動するとともに、油通路36cを介して吐出領域35の底部に貯留される。
吐出領域35の底部に貯留された潤滑油は、油供給通路15dからベーン溝18aに導かれ、背圧としてベーン19を外周側に押し出す。外周側に押し出されたベーン19によって、圧縮室21が区画される。ベーン溝18aに導かれた潤滑油によって、ベーン19とベーン溝18aとの摺動部分が潤滑される。一方、油分離器36において、潤滑油が分離された冷媒ガスは、油分離筒36bの内部を上方へ移動し、吐出ポート34および吐出配管39を介してコンデンサへ吐出される。
一方、回転軸16の回転が停止すると、ロータ18およびベーン19の回転が停止し、圧縮機10の圧縮動作が停止する。すると、図4に示すように、弁体60が、コイルバネ70の付勢力によって吸入ポート22の内周面の側に向けて付勢され、シール面65Sが弁座53に当接する。これにより、逆止弁40が閉弁状態となり、圧縮機10の圧縮停止時における圧縮室21側からの吸入室20および吸入ポート22を介した吸入配管25に向かう冷媒ガスの逆流が防止される。
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2における逆止弁40Aを示す断面図である。本実施の形態においては、弁座部材50の周壁部51は、吸入ポート22の内壁面を形成している部材と一体である。
当該構成によっても、弁体60と弁座部材50とが軸方向において並んでおらず、弁体60と弁座部材50とは径方向において重なるように配置されている。逆止弁40Aを配置するために必要な軸方向におけるスペースを小さくすることができる。逆止弁40Aが閉じている状態では、逆止弁40A(頭部65)が吸入ポート22内に収容されているという構成が採用されているため、圧縮機の全体としての組み付けや分解も容易である。また、実施の形態1の場合と同様に、空間S1および隙間S2は、開弁時に冷媒が通過する流路として機能することができる(図8参照)。
また、本実施の形態においても、弁体60の第2弁体部62は、ガイド部68の内周面68Uによりコイルバネ70の径方向における位置ずれを抑制できるという機能と、ガイド部68の外周面68Sが吸入ポート22の内壁に摺接することで弁体60の移動をガイドできるという機能と、ガイド部68の下端面68Kが弁座部材50の規制面51Tに接触することで開方向の移動を規制できる(最大ストローク量を規定できる)という機能とを兼ね備えているものである。
また、弁座部材50の内周面56(弁孔54の内壁)は、弁体60に摺接して弁体60の移動をガイドするとともに、冷媒通路(弁孔)としても機能することができ、さらに弁座部材50は、規制面51Tと弁体60の下端面68Kとが協働することで開方向の移動を規制することもできる。
[実施の形態3]
図11は、実施の形態3における逆止弁40Bを示す断面図である。本実施の形態の弁体60おいては、上述の実施の形態1,2における第1弁体部61と第2弁体部62とが一体化された構成を有している。当該構成を採用する場合には、胴部63(複数の柱状部63a〜63d)を連結する環状部69は、図11に示すように設けられていないか、あるいは頭部65の近くに設けられていることが好ましい。弁座部材50への組み付けを容易化するためである。本実施の形態においても、胴部63(複数の柱状部)は、弁座部材50の弁孔54の内側に挿通される。挿通の際、複数の柱状部は、複数の柱状部の根元部分を弾性変形の起点として内径側に撓む。複数の柱状部が弁孔54の内壁を乗り越えることで、複数の柱状部は、弁孔54の内側に配置されることになる。当該構成によっても、上述の各実施の形態で述べたものと略同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態4]
図12は、実施の形態4における逆止弁に備えられる第1弁体部61Cを示す斜視図である。第1弁体部61Cと第1弁体部61との相違点は、胴部63を構成する柱状部63a,63bが、実施の形態1のように4本でなく2本(2枚)である点と、実施の形態1のように係合爪63Tを備えていないという点である。当該構成によっても、空間S1は、開弁時に冷媒が通過する流路として機能することができる(図8参照)。
[実施の形態5]
図13は、実施の形態5における逆止弁に備えられる第1弁体部61Dを示す斜視図である。第1弁体部61Dにおける胴部63も柱状の形状を有しているが、本実施の形態の胴部63は、より具体的には、頭部65から上流側に向かって延在する円筒状の形状を有している。胴部63の円筒状に形成された部分には連通窓63Hが設けられており、胴部の63の内側に形成された空間S1および連通窓63Hは、開弁時に冷媒が通過する流路として機能することができる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 圧縮機、11 ハウジング、12 リヤハウジング、12a 周壁、13 フロントハウジング、14 シリンダブロック、14a,14b 凹部、15 サイドプレート、15d 油供給通路、16 回転軸、17a 軸封装置、18 ロータ、18a ベーン溝、19 ベーン、20 吸入室、21 圧縮室、22 吸入ポート(冷媒通路)、22a 大径部、22b 中径部、22c 段差部、22d 小径部、23 吸入口、24,38 ジョイント部、25 吸入配管、30 吐出室、31 吐出口、32 吐出弁、34 吐出ポート、35 吐出領域、36 油分離器、36a ケース、36b 油分離筒、36c 油通路、37 連通路、39 吐出配管、40,40A,40B,40Z 逆止弁、50 弁座部材、51 周壁部、51S 内壁、51T 規制面、52 円環部、52U バネ受け面、53 弁座、54 弁孔、56,68U 内周面、57,63S,68S 外周面、60 弁体、61,61C,61D 第1弁体部、62 第2弁体部、63 胴部、63H,82 連通窓、63T 係合爪、63a,63b,63d 柱状部、64 連結部、65 頭部、65S シール面、66 バネ受け部、67 隆起部、68,68a,68b,68c,68d ガイド部、68K 下端面、69 環状部、69K 下流端、70 コイルバネ、80 ボデー、84 底部、141b 延設面、142b 取付面、D 間隔、L1 最大値、L2 最小値、P1,P2 点、S,S2 隙間、S1,SS 空間。

Claims (8)

  1. 冷媒が通過する冷媒通路内に設けられる圧縮機の逆止弁であって、
    周壁部と、前記周壁部の内側に位置する弁孔と、前記弁孔の下流側に形成された弁座と、を有する弁座部材と、
    前記弁座部材の前記弁孔に挿通される胴部と、前記弁孔よりも下流側に配置され前記胴部とともに移動することで前記弁座に接離する頭部と、前記弁孔よりも上流側に配置され前記胴部の径方向外側に設けられたガイド部と、を有する弁体と、を備え、
    前記弁体の前記ガイド部は、前記冷媒通路の内壁面に摺接する外周面を有しており、
    前記弁体は、前記ガイド部の下流側の端面が前記弁座部材の規制面に接触することにより、開方向の移動が規制される、
    圧縮機の逆止弁。
  2. 前記弁座部材の前記周壁部は、前記冷媒通路の内壁面を形成している部材とは別に設けられた部材であり、前記冷媒通路の内壁面に固定されている、
    請求項1に記載の圧縮機の逆止弁。
  3. 前記ガイド部は、互いの間に隙間が空くように離れて設けられた第1ガイド部および第2ガイド部を含み、
    前記弁座部材の前記周壁部は、前記隙間の下流に位置している、
    請求項2に記載の圧縮機の逆止弁。
  4. 前記弁体の前記胴部は、前記弁孔の内壁に摺接する他の外周面を有している、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の圧縮機の逆止弁。
  5. 前記ガイド部の前記外周面が前記冷媒通路の内壁面に摺接している箇所と、前記胴部の前記他の外周面が前記弁孔の内壁に摺接している箇所との間の軸方向における距離は、前記弁体の移動に伴い変化する、
    請求項4に記載の圧縮機の逆止弁。
  6. 前記弁体は、互いに別部材として設けられた第1弁体部と第2弁体部とを組み合わせることによって構成されており、
    前記第1弁体部は、前記胴部および前記頭部を有しており、
    前記第2弁体部は、前記ガイド部を有している、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の圧縮機の逆止弁。
  7. 前記第1弁体部は、前記胴部の軸方向における端部に係合爪を有しており、
    前記第2弁体部は、径方向の内側に向かって延びる係合片を有しており、
    前記係合爪が前記係合片に係合することで、前記第1弁体部と前記第2弁体部とが互いに組み付けられている、
    請求項6に記載の圧縮機の逆止弁。
  8. 前記係合爪と前記係合片とは、互いに接合されている、
    請求項7に記載の圧縮機の逆止弁。
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