JP6289979B2 - 逆止弁 - Google Patents

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この発明は、湯水混合栓や止水栓等の内部通路に設けられ、流体が下流側から上流側へ逆流することを防止する逆止弁に関する。
一般に、この種の逆止弁は、下記特許文献1に記載されているように、本体、弁体及びコイルばねを有している。
本体は、例えば湯水混合栓の内部通路に固定して設けられている。内部通路に本体が設けられることにより、内部通路が本体より上流側に位置する上流側部分と下流側に位置する下流側部分とに区分されている。本体の中央部には、当該中央部を貫通するガイド孔が形成されている。本体の下流側の端面の外周側の部分には、弁座が環状に形成されている。また、本体には、上流側部分と下流側部分とを連通させる通路孔が形成されている。この通路孔は、弁座とガイド孔との間に位置する本体の下流側の端面に開口させられている。
弁体は、本体より下流側に移動可能に設けられた弁部と、この弁部から上流側に向かって延びるガイド軸部とを有している。弁部は、弁座に対して着座、離間し、それによって通路孔を開閉し、ひいては内部通路を開閉する。一方、ガイド軸部は、ガイド孔に移動可能に挿通されている。ガイド軸部の先端部は、ガイド孔を貫通して上流側部分内に突出している。上流側部分内に突出したガイド軸の先端部外周には、環状突出部が形成されるとともに、この環状突出部によって抜け止めされたEリングが装着されている。
ガイド軸部の先端面には、ガイド軸部をその径方向に横断するスリットが形成されている。これにより、環状突出部が形成されたガイド軸部の先端部が弾性的に拡縮径可能になっている。ガイド軸部の先端部を縮径させた状態では環状突出部がガイド孔内を通り抜け可能であり、環状突出部がガイド孔を通り抜けた後、ガイド部の先端部をそれ自体の弾性によって拡径させると、環状突出部がガイド孔に対して通り抜け不能になる。しかも、ガイド軸部の先端部には、Eリングが環状突出部によって抜け止めされた状態で装着されている。Eリングの外径は、環状突出部より大径である。したがって、ガイド軸部をガイド孔から抜き出そうとすると、Eリングが本体の上流側の端面に突き当たる。これにより、ガイド軸部がより一層確実に抜け止めされている。
Eリングと本体との間には、コイルばねが設けられている。このコイルばねは,弁体のガイド軸部をEリングを介して上流側へ付勢し、湯水混合栓の不使用時には、弁体の弁部を弁座に着座させる。弁体は、湯水混合栓の使用時には、通路孔内内を流れる水又は湯によりコイルばねの付勢力に抗して弁座から下流側へ離間移動させられて通路孔を開く。
特開2010−249253号公報
湯水混合栓を使用状態から不使用状態に急激に変化させると、弁体のガイド軸が本体のガイド孔から抜け出るおそれがあった。すなわち、湯水混合栓の内部通路には、内部通路を開閉する栓用弁が設けられている。栓用弁は、逆止弁より下流側に配置されている。栓用弁を開状態から急激に閉状態に変化させると、栓用弁と逆止弁との間の内部通路内に大きな衝撃波が発生する。この衝撃波は、下流側部分内を数回にわたって往復する。すると、下流側部分の各部の圧力が高圧と負圧との間を大きく変動する。この圧力変動により、弁体ががたついてガイド軸部の先端部が縮径する。その結果、Eリングがガイド軸部から外れ、さらにはガイド軸部がガイド孔から抜け出るおそれがあった。
この発明は、上記の問題を解決するために、内部を貫通する通路孔が形成され、この通路孔の下流側の端部が開口する下流側の端面に通路孔の開口部を囲む弁座が環状に形成された本体と、この本体に移動可能に設けられ、上記弁座に対して離間、着座することによって上記通路孔を開閉する弁体と、この弁体を上流側へ付勢して上記弁座に着座させる付勢手段と、上記本体と上記弁体との間に設けられ、内部を上記弁体の移動方向に沿って貫通する装着孔が形成された中間部材とを備え、上記弁体が、上記本体より下流側に配置され、上記弁座に対して着座、離間する弁部と、この弁部から上流側に向かって延び、上記装着孔に挿通された軸部とを有し、上記軸部の上記装着孔から上流側に突出した先端部外周面には径方向に突出する係合突出部が形成され、上記軸部の先端面には、上記係合突出部が形成された上記軸部の先端部を弾性的に拡縮径可能とするスリットが形成され、上記軸部の先端部を縮径させることによって上記係合突出部が上記装着孔に挿通可能とされるとともに、挿通後上記軸部の先端部がそれ自体の弾性で拡径することによって上記係合突出部が上記装着孔に挿通不能とされた逆止弁において、上記軸部の先端面には、基端側に向かって延びる規制孔が形成され、この規制孔には、上記軸部の先端部が縮径することを阻止し、それによって上記係合突出部が上記装着孔を通り抜けることを阻止する規制軸が挿入されていることを特徴としている。
この場合、上記中間部材が上記本体に上記弁体の移動方向と同一方向へ移動可能に設けられ、上記弁体が上記本体に対し上記中間部材と一緒に移動するよう、上記弁体が中間部材に移動不能に設けられていることが望ましい。
上記弁体の弁部が上記中間部材の下流側の端面に突き当たるとともに、上記係合突出部が上記中間部材の上流側の端面に突き当たることにより、上記弁体が上記中間部材に移動不能に設けられていることが望ましい。
上記中間部材が上記本体に位置固定して設けられ、上記弁体が上記本体及び上記中間部材に対して移動することができるよう、上記軸部が上記装着孔に摺動可能に挿入されていることが望ましい。
上記規制孔の内周面と上記規制軸の外面との少なくとも一方には、他方に係合することによって上記規制軸が上記規制孔から抜け出ることを阻止する係合部が設けられていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、軸部の先端部が縮径することを規制軸が阻止する。したがって、係合突出部が装着孔から抜け出ることを防止することができる。
図1は、この発明に係る逆止弁が設けられた湯水混合栓を示す正面図である。 図2は、同湯水混合栓の平面図である。 図3は、同湯水混合栓の側面図である。 図4は、図2のX−X線に沿う一部省略拡大断面図であって、この発明に係る逆止弁の第1実施の形態が湯水混合栓の内部通路に設けられた状態で示されている。 図5は、この発明に係る逆止弁の第1実施の形態を閉状態で示す断面図である。 図6は、同第1実施の形態を開状態で示す断面図である。 図7は、同第1実施の形態を、弁体に所定の大きさより小さい圧力が作用した状態で示す断面図である。 図8は、同第1実施の形態を、弁体に所定の大きさを越える圧力が作用した状態で示す断面図である。 図9は、同第1実施の形態において用いられている弁体を図5のX方向から見た図である。 図10は、同第1実施の形態の分解斜視図である。 図11は、この発明に係る逆止弁の第2実施の形態を閉状態で示す断面図である。 図12は、同第2実施の形態において用いられている規制軸を示す正面図である。 図13は、図12のX矢視図である。 図14は、この発明において用いられる規制軸の他の例を示す正面図である。 図15は、図14のX矢視図である。 図16は、この発明において用いられる規制軸のさらに他の例を示す正面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図4は、この発明に係る逆止弁1が設けられた湯水混合栓Aを示す。勿論、逆止弁1は、湯水混合栓Aにのみ使用されるものではなく、それ以外の公知の各種の栓に用いることができる。
湯水混合性Aは、第1及び第2供給管B,Cを有している、第1及び第2供給管B,Cの一端部(上流側の端部)は、浴室等の壁部に固定されている。これにより、湯水混合栓A全体が壁部に固定されている。第1供給管Bの上流側の端部には、水道水等の水が供給される。第2供給管Cの上流側の端部には、高温の湯が供給される。第1及び第2供給管B,Cの下流側の端部には、混合管Dが接続管E,Eを介して接続されている。
図4に示すように、接続管Eは、第1管体E1、第2管体E2及びナットE3を有している。第1管体E1は、その上流側の端部が第1供給管Bの下流側の端部に螺合固定されており、その内部が第1供給管Bの内部に連通している。第2管体E2は、その下流側の端部が混合管Dに螺合固定されており、その内部が混合管Dの内部に連通している。第1管体E1の下流側の端部と、第2管体E2の上流側の端部とは、ナットE3によって接続固定されている。この結果、第1供給管Bが混合管Dに接続管Eを介して接続されており、第1供給管Bに供給された水が接続管Eを通って混合管Dに流入する。同様に、第2供給管Cも、混合管Dに接続管Eを介して接続されており、第2供給管Cに供給された湯が接続管Eを通って混合管Dに流入する。そして、水と湯とが混合管D内において混合される。混合管D内には、栓用弁体(図示せず)が設けられている。栓用弁体を開位置に位置させると、混合管D内において混合された湯水の混合水が出水管Fから流出する。栓用弁体を閉位置に位置させると、出水管Fからの混合水の流出が停止する。
混合管Dの一端部(図1及び図2において左端部)には、温度調節摘みGが設けられている。この温度調節摘みGを適宜の位置に回転させることにより、混合水の温度が調節される。混合管Dの他端部には、開閉ハンドルHが設けられている。開閉ハンドルHは、栓用弁体を開閉操作するためのものであり、開閉ハンドルHを開位置に回転させると、混合水が出水管Fから流出する。開閉ハンドルHを閉位置に回転させると、出水管Fからの混合水の流出が停止する。なお、出水管Fからの混合水の流出量は、開閉ハンドルHの回転位置によって適宜に調節することができる。
第1供給管B、第2供給管C、接続管E,E、混合管D及び出水管Fの内部により、湯水混合栓Aの内部通路Iが構成されている。内部通路Iの一部を構成する接続管E,Eの各内部には、この発明に係る逆止弁1,1がそれぞれ設けられている。一方の逆止弁1は、第1供給管B内の水が一方の接続管Eを通って混合管Dに流入することを許容するが、混合管D内の混合水が第1供給管Bに逆流することを阻止する。他方の逆止弁1は、第2供給管C内の湯が他方の接続管Eを通って混合管Dに流入することを許容するが、混合管D内の混合水が第2供給管Cに逆流することを阻止する。
また、接続管E,Eの内部に逆止弁1,1がそれぞれ設けられることにより、混合栓Aの内部通路Iが、逆止弁1,1より上流側に位置する上流側部分Ia,Iaと、栓用弁体と逆止弁1,1との各間に位置する下流側部分Ib,Ibとに区分されている。栓用弁体を開状態から高速で閉状態にすると、下流側部分Ibに衝撃波が発生する。
次に、この発明に係る逆止弁1について説明すると、図5〜図10に示すように、逆止弁1は、パッキン2、本体3、可動部材(中間部材)4、弁体5及び当接部材6を主な構成要素としている。なお、二つの接続管E,Eにそれぞれ設けられた逆止弁1,1は、互いに同一構成であるので、一方の逆止弁1についてのみ説明する。
パッキン2は、適度の弾性と大きな強度とを備えた素材、例えば比較的硬質のゴム等からなるものであり、断面円形の短筒状に形成されている。パッキン2の内周面の長手方向の略中央部には、環状に延びる取付凹部2aが形成されている。このように構成されたパッキン2は、図4に示すように、第1管体E1の下流側の端面(図4において下端面)と第2管体E2の上流側の端面との間に配置されており、ナットE3を締め付けることにより、第1及び第2管体E1,E2の両端面に押し付けられている。これにより、パッキン2が第1及び第2管体E1,E2間に固定されるとともに、第1及び第2管体E1,E2の端面間がパッキン2によって封止されている。
本体3は、ステンレス鋼等の金属や硬質樹脂からなるものであり、図5〜図8及び図10に示すように、円筒状をなす主部3aを有している。主部3aの上流側の端部は、パッキン2に挿入されている。パッキン2に挿入された主部3aの外周面には、周方向へ環状に延びる取付突出部3bが形成されている。この取付突出部3bは、パッキン2の取付凹部2aに挿入されている。しかも、取付突出部3bの両端面(図5において上下の両端面)は、パッキン2が第1及び第2管体E1,E2に押されて弾性的に圧縮変形されることにより、取付凹部2aの両側面に押し付けられている。これにより、本体3が接続管Eにパッキン2を介して位置固定されるとともに、取付突出部3bの両端面と取付凹部2aの両側面との間が封止され、ひいては主部3aの外周面とパッキン2の内周面との間が封止されている。
主部3aの内周面の下流側の端部には、径方向内側へ向かって突出する環状突出部3bが形成されている。この環状突出部3bの内周部には、上流側に向かって延びる筒部3cが形成されている。主部3a及び筒部3eの内部が通路孔3dとされている。この通路孔3dには、第1供給管B(第2供給管C)から接続管E(E)の上流側の端部内に流入した水(湯)が入り込む。そして、通路孔3d内を下流側へ向かって流れた後、接続管E(E)の下流側の端部を通って混合管D内に流入する。
環状突出部3bの下流側を向く面のうち、通路孔3dの下流側の開口部に隣接する環状の部分が弁座3eとされている。弁座3eは、その中心が主部3aの軸線上に位置するように配置されている。弁座3eは、主部3aの軸線と直交する平面によって構成されているが、環状突出部3bの下流側を向く面に環状の突条を形成し、この突条を弁座としてもよい。
筒部3cの内周面の先端側の部分が、筒状壁面3fとされている。この筒状壁面3fは、断面円形のストレートな円筒面によって構成されており、その軸線を主部3aの軸線と一致させて配置されている。筒状壁面3fは、上流側に向かって小径となるテーパ面によって構成してもよい。筒状壁面3fと弁座3eとの交差部は、円弧面によって滑らかに連結されている。筒部3cの上端面には、受け部3gが形成されている。受け部3gは、主部3aの軸線と直交する平面によって構成されているが、上流側に向かって凸の曲面によって構成してもよい。
可動部材4は、金属や硬質の樹脂からなるものであり、断面円形の環状部4aを有している。環状部4aは、主部3aに摺動可能に嵌合されている。環状部4aの内周面には、径方向内側へ延びる複数の支持腕部4bが形成されている。支持腕部4bは、周方向へ互いに離間して配置されている。したがって、主部3aの上端部に流入した水(湯)は、周方向に隣接する二つの支持腕部4b,4b間を通って支持腕部4bより下流側へ流れることができる。周方向に隣接する二つの支持腕部4b,4b間の隙間は、水(湯)を流すのに十分な広さを有している。各支持腕部4bの先端部には、支持筒部4cが設けられている。支持筒部4cは、断面円形状をなしており、その軸線を環状部4aの軸線と一致させて配置されている。支持筒部4cの内部が装着孔4dとされている。
本体3の環状突出部3bと可動部材4の環状部4aとの間には、圧縮コイルばね(付勢手段)7が設けられている。この圧縮コイルばね7により、可動部材4が上流側(図5〜図8において上側)へ付勢されている。湯水混合栓Aが不使用状態で、内部通路I内を混合水が流れていないときには、可動部材4が圧縮コイルばね7により図5に示す閉位置に位置させられている。可動部材4が閉位置に位置すると、後述するように、弁体5が弁座3eに当接部材6を介して着座して通路孔3dを閉じる。これにより、下流側部分Ib内の混合水が上流側部分Ia内に逆流することが阻止される。湯水混合栓Aの使用時には、可動部材4が通路孔3d内を下流側に向かって流れる水(湯)により圧縮コイルばね7の付勢力に抗して図6に示す開位置まで移動させられる。開位置は、可動部材4が本体3の受け部3gに突き当たることによって定められている。可動部材4が開位置に位置すると、弁体5及び当接部材6が弁座3eから下流側に離間し、通路孔3dが開かれる。したがって、上流側部分Ia内の水(湯)が通路孔3dを通って下流側部分Ib内に流入する。
弁体5は、円板部(弁部)5aを有している。円板部5aは、主部3a及び支持筒部4cより下流側に配置されており、その軸線を支持筒部4cの軸線と一致させた状態で配置されている。円板部5aの外径は、弁座3eの外径とほぼ同一の外径を有している。したがって、円板部5aの上流側を向く端面のうちの外周部は、弁座3eと対向している。なお、円板部5aは、可動部材4が閉位置に移動すると、弁座3eに後述する当接部材6を介して着座する。
円板部5aの上流側を向く端面には、断面円形の軸部5bがその軸線を円板部5aの軸線と一致させて形成されている。軸部5bは、支持筒部4cの装着孔4dに貫通状態で挿入されている。装着孔4dから上流側に突出した軸部5bの先端部(上流側の端部)の外周面には、係合突出部5cが環状に形成されている。この係合突出部5cの外径は、装着孔4dの内径より大径であり、係合突出部5cが支持筒部4cの上流側の端面に突き当たることにより、軸部5bが装着孔4dから下流側に抜け出ることが防止されている。係合突出部5cに続く軸部5bの先端部には、上流側に向かって小径になるテーパ部5dが形成されている。このテーパ部5dの上端部の外径、つまりテーパ部5dの最小外径は、支持筒部4cの内径より小径になっている。
軸部5bの先端面(上流側を向く端面)には、軸部5bを径方向に横断する一つ又は複数(この実施の形態では、図10に示すように二つ)のスリット5eが形成されている。これにより、軸部5bの先端部が弾性的に拡縮径可能になっている。しかも、スリット5eは、係合突出部5cより下流側まで延びている。これにより、係合突出部5cの外径が装着孔4dの内径より小径になるまで軸部5bの先端部が弾性的に縮径可能になっている。したがって、軸部5bの先端部を縮径させることにより、軸部5bを装着孔4dにその下流側の開口部から挿入可能である。しかも、軸部5bの先端部を装着孔4dに挿入するときには、テーパ部5dが装着孔4dの内周面と支持筒部4cの下流側の端面との交差部に突き当たり、軸部5bの先端部を縮径させる。したがって、軸部5bを装着孔4dに容易に挿入することができる。係合突出部5cが装着孔4dを通過すると、軸部5cの先端部がそれ自体の弾性によって元の外径まで拡径する。すると、係合突出部5cが支持筒部4cの上流側の端面に係合し、軸部5bが装着孔4dから下流側へ抜け出ることができなくなる。
軸部5bの先端面には、規制孔5fがその軸線を軸部5bの軸線と一致させて形成されている。規制孔5fは、スリット5eより下流側まで延びている。規制孔5fには、規制軸8が挿入されている。規制軸8の外径は、軸部5bの先端部が拡縮径していない自然状態になっているときの規制孔5fの内径とほぼ同一になっている。したがって、規制軸8が規制孔5fに挿入されると、軸部5bの先端部が縮径不能になり、係合突出部5cが支持筒部4cの上流側を向く面に確実に係合する。これにより、軸部5bが支持筒部4cから下流側へ抜け出ることが確実に防止されている。規制孔5fの内周面の上端部には、係止突起5gが形成されている。この係止突起5gが規制軸8の上流側を向く端面に突き当たることにより、規制軸8が規制孔5fから上流側へ抜け出ることが防止されている。
規制軸8は、規制孔5fにつぎのようにして挿入することができる。まず、軸部5bを装着孔4dに挿入し、係合突出部5cを装着孔4dから上流側に突出させる。これによって、軸部5cを拡縮径していない元の状態に戻す。次に、軸部5bを支持筒部4cに対して上流側へ移動させる。実際には、後述するように、支持筒部4cと円板部5aとの間に当接部材6が介在している。そこで、当接部材6を弾性的に圧縮変形させ、その圧縮変形させた分だけ軸部5bを上流側へ移動させる。すると、装着孔4dから上流側へ突出した軸部5bの上流側の端部の長さが長くなるので、軸部5bの先端部が弾性的に拡径可能になる。軸部5bの先端部を拡径させ、規制孔5fの上流側の端部、特に係止突起5gが形成された部分を拡径させる。そして、規制軸8を規制孔5fに挿入する。規制軸8が係止突起5gを通過すると、軸部5bの先端部がそれ自体の弾性によって縮径し、係止突起5gが規制軸8の上流側の端面に係合する。これにより、規制軸8が規制孔5fに抜け止め状態で挿入される。
このようにして装着孔4dに規制軸8を挿入した後、圧縮変形された当接部材6が元の状態に戻るまで軸部5bを下流側へ移動させる。すると、当接部材6が元の状態に戻った分だけ軸部5bの先端部が下流側へ移動して装着孔4d内に挿入される。この結果、軸部5bの先端部が大きく拡径することができなくなり、係止突起5gが規制軸8に係合した状態に維持される。したがって、規制軸8が装着孔4dから抜け出ることが確実に防止される。よって、係合突出部5cが支持筒部4cの上流側の端面に係合した状態を維持し、軸部5bが装着孔4dから下流側へ抜け出ることが阻止される。
図9に示すように、円板部5aの下流側の端面には、円板部5aの軸線を中心として環状に延びる外側突条5h及び内側突条5iが形成されている。外側突条5hは、その外周縁が円板部5aの外周縁に一致するように配置されている。内側突条5iは、円板部5aの軸線と外側突条5hとの間のほぼ中央に位置するように配置されている。外側突条5hと内側突条5iとの間には、径方向に延びる複数の(この実施の形態では4つ)径方向突条5jが周方向へ互いに等間隔だけ離れて配置されている。外側突条5h、内側突条5i及び径方向突条5iが形成されることにより、円板部5aの下流側を向く端面には、5個の凹部5kが形成されている。
凹部5kを形成した理由は、次のとおりである。すなわち、衝撃波が発生すると、その衝撃波は、円板部5aの下流側の端面に衝突する。この場合、衝撃波が円板部5aの下流側の端面の各部に同時に、かつ一様に衝突すれば問題ないのであるが、衝撃波の円板部5aへの衝突には、僅かな時間的なずれ、及び各部に作用する力の不均一性がある。このため、衝撃波が円板部5aに達すると、円板部5aが傾く。つまり、円板部5aの周方向の一部が下流側に位置し、周方向の反対側に位置する一部が上流側に位置するように、円板部5aが傾く。すると、上流側に位置する一部に突き当たった衝撃波が円板部5aから直ちに外側へ流れて外れる結果、次の瞬間には円板部5aが逆方向に傾く。このようにして円板部5aが傾きを変える結果、円板部5aが振動的にガタツクという問題がある。
しかるに、突条5h,5i,5jによって凹部5kを形成した場合には、衝撃波の円板部5aへの到達時間に差が生じ、その結果円板部5aが傾斜したとしても、凹部5k内に入り込んだ衝撃波は凹部5k内に留まる。したがって、全ての衝撃波が円板部5aに到達することによって円板部5aの傾斜が戻される。よって、円板部5aが振動的にガタツクことを防止することができる。
円板部5aの上流側を向く面には、当接部材6が設けられている。当接部材6は、比較的硬質のゴム等の適度の弾性とシール性とを兼ね備えた材質からなるものであり、円板状に形成されている。そして、当接部材6は、その軸線を円板部5aの軸線と一致させた状態で円板部5aの上流側を向く面に載置されている。当接部材6の両端面は、当接部材6の軸線と直交する平面によって構成されている。当接部材6の外径は、円板部5aとほぼ同一の外径を有している。したがって、当接部材6の上流側を向く面の外周部は、弁座3eと対向しており、当該外周部が弁座3eに対して着座する実質的な弁座になっている。そこで、当接部材6の弁座3eに着座する当該部分を以下においては弁部6aと称する。
当接部材6の中央部には、貫通孔6bが形成されている。この貫通孔6bには、軸部5bの基端部が挿通されている。貫通孔6bの内径は、軸部5bの外径より所定の寸法だけ小径に設定されている。したがって、貫通孔6bの内周面は、当接部材6自体の弾性によって軸部5bの外周面に押圧接触させられている。これにより、貫通孔6bの内周面と軸部5bの外周面との間が封止されている。
当接部材6の中央部は、円板部5aと支持筒部4cとにより弾性的に圧縮された状態で挟持されている。この結果、当接部材6の上流側及び下流側の各端面が、当接部材6自体の弾性によって円板部5aの上流側を向く面及び支持筒部4cの下流側を向く面にそれぞれ押し付けられている。これにより、当接部材6と円板部5a及び支持筒部4cとの各接触面間が封止されている。当接部材6と円板部5a及び支持筒部4cとの各接触面間は、それらを接着することによって封止してもよい。
当接部材6は、円板部5aと支持筒部4cとによって弾性的に圧縮された状態で挟持されている。したがって、当接部材6は、円板部5aを下流側へ付勢している。そして、その付勢力によって係合突出部5cが支持筒部4cの上流側を向く面に押し付けられている。つまり、支持筒部4cの上流側の端面には係合突出部5cが押し付けられ、支持筒部4cの下流側の端面には、円板部5aが当接部材6を介して押し付けられている。換言すれば、支持筒部4cが円板部5aと係合突出部5cとにより当接部材6を介して挟持されている。この結果、弁体5及び当接部材6が支持筒部4cに固定されている。したがって、弁体5及び当接部材6は、可動部材4と一緒に上流側及び下流側へ移動する。
湯水混合栓Aの不使用時には、上流側部分Ia内の圧力と下流側部分Ib内の圧力が同一である。したがって、弁体5及び当接部材6が可動部材4と共に圧縮コイルばね7によって図5に示す閉位置まで上流側へ移動させられる。弁体5及び当接部材6が閉位置に移動すると、当接部材6の弁部6aが弁座3eに着座し、通路孔3dを閉じる。したがって、下流側部分Ib内の混合水が上流側部分Ia内に流入することがない。湯水混合栓Aの使用時には、通路孔3d内を流れる水(湯)により、弁体5及び当接部材6が圧縮コイルばね7の付勢力に抗して下流側へ移動させられる。弁体5及び当接部材6は、図6に示すように、可動部材4が本体3の受け部3gに突き当たる開位置まで移動させられる。弁体5及び当接部材6が開位置に移動すると、当接部材6が弁座3eから下流側へ離間する結果、通路孔3dが開かれる。そして、上流側部分Ia内の水(湯)が、通路孔3dを通って下流側部分Ib内に流入する。
当接部材6の上流側を向く面には、当接部材6の軸線を中心として環状に延びる環状溝6cが形成されている。環状溝6cは、弁部6aに対しその内周部に接するように配置されている。環状溝6cの幅方向(当接部材6の径方向)の中央を結ぶ円の直径は、筒部3cの内径とほぼ同一に設定されている。したがって、環状溝6cの両側面は、筒部3cの内周面を当接部材6の径方向に跨いでおり、弁体5及び当接部材6が圧縮コイルばね7によって閉位置に移動させられたときには、弁部6aだけが弁座3eに突き当たるようになっている。
環状溝6cの両側面のうちの径方向内側の側面が当接壁面6dとされている。当接壁面6dは、環状溝6cの開放部から底部側へ向かうにしたがって、つまり上流側から下流側へ向かうにしたがって当接部材6の中心から離間するように傾斜させられている。したがって、当接壁面6dの各部の外径は、環状溝6cの開放側で小さく、底部側で大きくなっている。当接壁面6dの最小直径は、筒部3cの内径、つまり筒状壁面3fの内径より小径に設定されている。当接壁面6dの最大直径は、筒状壁面3fの内径より大径に設定されている。したがって、環状溝6cの深さ方向(当接部材6の軸線方向;上下流方向)の中間部においては、当接壁面6dの直径が筒状壁面3fの内径と同一になっている。
当接壁面6dの開放側の端部の直径が筒状壁面3fの内径より大径であるので、図5に示すように、弁体5及び当接部材6が閉位置に位置したときは勿論のこと、図7に示すように、弁体5に比較的小さな衝撃波(による圧力)が作用した場合であっても、弁部6aが弁座3eに着座するだけであり、当接壁面6dが筒状壁面3fに突き当たることはない。
しかし、弁体5に作用する衝撃波の圧力が所定の大きさを越えると、図8に示すように、弁部6aが衝撃波の圧力によって大きく押し潰されるとともに、弁部6aが当接部材6の径方向外側へ向かうにように押し倒される。この結果、弁体5及び当接部材6が閉位置から上流側へ移動させられる。すると、当接壁面6dのうちの筒状壁面3fと同一直径を有する中間部より下流側の部分が筒状壁面3fの下流側の部分に突き当たる。この結果、本体3と当接部材6が、弁部6aと弁座3eとにおいて押圧接触するのみならず、当接壁面6dと筒状壁面3fとにおいて押圧接触する。つまり、本体3と当接部材6との接触箇所が、一か所から二か所に増える。
上記構成の逆止弁1を備えた湯水混合栓Aにおいて、いま栓用弁体が閉位置に位置し、湯水混合栓Aが不使用状態にあるものとする。このときには、弁体5及び当接部材6が圧縮コイルばね7により可動部材4を介して上流側に付勢され、閉位置に位置させられている。したがって、弁部6aが弁座3eに着座し、下流側部分Ib内の混合水が通路孔3dを通って上流側部分Ia内に逆流することを防止する。
栓用弁体を開位置に位置させて湯水混合栓Aを使用状態にすると、弁体5及び当接部材6が上流側部分Ia内の水(湯)により圧縮コイルばね7の付勢力に抗して開位置まで移動させられる。その結果、通路孔3dが開かれ、上流側部分Ia内の水(湯)が通路孔3dを通って下流側部分Ib内に流入する。下流側部分Ib内において混合された水及び湯の混合水は、出水管Fから流出する。
湯水混合栓Aを使用状態から急激に不使用状態にすると、下流側部分Ib内に衝撃波が発生する。この場合、衝撃波が小さいと、図7に示すように、弁部6aが若干押し潰されるが、当接壁面6dが筒状壁面3fに接触することがない。しかるに、衝撃波が所定の大きさを越え、弁体5に作用する上流側への押圧力が所定の大きさを越えると、図8に示すように、当接壁面6dが筒状壁面3fに突き当たる。この結果、本体3と当接部材6が、弁部6aと弁座3eとにおいて押圧接触するのみならず、当接壁面6dと筒状壁面3fとにおいて押圧接触する。つまり、本体3と当接部材6との接触箇所が、一か所から二か所に増える。したがって、本体3と当接部材6との間を確実に封止することができ、通路孔3dを確実に閉じることができる。よって、下流側部分Ib内の混合水が通路孔3dを通って上流側部分Iaに逆流することを防止することができる。
特に、当接壁面6dと筒状壁面3fとが当接部材6の軸線方向に一定の長さをもって接触するので、弁体5及び当接部材6が傾斜することを抑える。当接部材が傾斜すると、弁部6aのうちの最も下流側に位置する部分と弁座3eとの接触圧が小さくなってそこから混合水が逆流するおそれがある。しかるに、この逆止弁1においては、当接壁面6dと筒状壁面3fとが接触することにより、当接部材6が傾斜することを抑えるので、混合水の逆流を防止することができる。仮に、当接部材6が傾斜したとしても、弁部6aのうちの最も下流側に位置する部分と周方向において同一位置に位置する当接壁面6dは、筒状壁面3fに当接部材6の傾斜の分だけ強く押圧接触する。したがって、混合水の逆流をより一層確実に防止することができる。
また、弁体5の円板部5aの下流側を向く端面に凹部5kが形成されているので、弁体5がガタツクことを防止することができるが、仮に弁体5がガタついたとしても、弁体5の軸部5bが可動部材4の装着孔4dから下流側へ抜け出ることを防止することができる。すなわち、軸部5bが装着孔4dから下流側へ抜け出るためには、係合突出部5cの外径が装着孔4dの内径より小径になるまで軸部5bの先端部が縮径する必要がある。ところが、軸部5bの規制孔5fには、その内径とほぼ同一の外径を有する規制軸8が挿入されている。したがって、軸部5bの先端部は、縮径不能であり、係合突出部5cの外径が装着孔4dの内径より小径になることがない。よって、係合突出部5cは装着孔4dを通り抜け不能であり、軸部5bは装着孔4dから下流側へ抜け出ることがない。なお、規制軸8の外径は、係合突出部5cの外径を装着孔4dの内径より大径に維持することができる範囲であれば、規制孔5fの内径より若干小径にしてもよい。
次に、この発明の第2実施の形態を説明する。なお、この第2実施の形態については、上記第1実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、上記第1実施の形態と同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図11は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態の逆止弁1´においては、規制軸8に代えて規制軸8Aが用いられている。図12及び図13に示すように、規制軸8Aの外周面には、その長手方向の一端から他端まで延びる縦溝8aが形成されている。この縦溝8aの深さは、規制軸8Aの半径より若干大きな値に設定されている。このような縦溝8aが形成されることにより、規制軸8Aが弾性的に拡縮径可能になっている。これにより、規制軸8Aは、規制孔5fに容易に挿入することができるようになっている。
規制軸8Aの外周面には、複数(この実施の形態では2つ)の突条(係合部)8bが形成されている。複数の突条8bは、規制軸8Aの軸線方向へ互いに離間して配置されている。突条8bは、縦溝8aが形成された部分を除いて周方向へ環状に延びている。突条8bの下流側を向く側面は、下流側に向かって小径となるテーパ面とされている。これにより、突条8bを規制孔5fに容易に挿入することができるようなっている。一方、突条8bの上流側を向く面は、規制軸8Aの軸線と直交する平面によって構成されている。この結果、突条8bの外周部が鋭角を有している。したがって、規制軸8Aを規制孔5fに挿入した後、規制軸8Aを規制孔5fから上流側へ引き抜こうとすると、突条8bが規制孔5fの内周面に食い込む。これにより規制軸8Aが規制孔5fから抜け出ることが阻止されている。
図14及び図15は、この発明に係る逆止弁において用いられる規制軸の他の例を示す。この例の規制軸8Bは、規制軸8Aを変形したものであり、縦溝8aが形成されていない。その他の構成は、規制軸8Aと同様である。
図16は、規制軸のさらに他の例を示す。この例の規制軸8Cは、規制軸8Bを変形したものであり、突条8bが一つだけ形成されている。その他の構成は、規制軸8Bと同様である。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、弁体5及び当接部材6を本体3に対し可動部材4を介して移動可能に設けているが、可動部材4を本体3に一体に形成し、あるいは別体に形成した可動部材4を本体3に固定し、弁体5及び当接部材6を可動部材4に対して上流側及び下流側へ向かう方向へ移動可能に設けてもよい。そのような変形例は、例えば弁体5の軸部5bを可動部材4の支持筒部4cの装着孔4dに移動可能に挿入し、装着孔4dから上流側に突出した軸部5bの先端部と支持筒部4cの上流側の端面との間に軸部5bを上流側に付勢するコイルばね等の付勢手段を設けることによって達成することができる。
また、上記の実施の形態においては、規制軸8A,8B,8Cの外周面に突条(係合部)8bを形成しているが、規制孔5fの内周面に突条8bに代わる突条(係合部)を形成してもよい。
1 逆止弁
1´ 逆止弁
3 本体
3d 通路孔
3e 弁座
4 可動部材(中間部材)
4d 装着孔
5 弁体
5a 円板部(弁部)
5b 軸部
5c 係合突出部
5e スリット
5f 規制孔
7 圧縮コイルばね(付勢手段)
8 規制軸
8A 規制軸
8B 規制軸
8C 規制軸
8b 突条(係合部)

Claims (5)

  1. 内部を貫通する通路孔が形成され、この通路孔の下流側の端部が開口する下流側の端面に通路孔の開口部を囲む弁座が環状に形成された本体と、この本体に移動可能に設けられ、上記弁座に対して離間、着座することによって上記通路孔を開閉する弁体と、この弁体を上流側へ付勢して上記弁座に着座させる付勢手段と、上記本体と上記弁体との間に設けられ、内部を上記弁体の移動方向に沿って貫通する装着孔が形成された中間部材とを備え、上記弁体が、上記本体より下流側に配置され、上記弁座に対して着座、離間する弁部と、この弁部から上流側に向かって延び、上記装着孔に挿通された軸部とを有し、上記軸部の上記装着孔から上流側に突出した先端部外周面には径方向に突出する係合突出部が形成され、上記軸部の先端面には、上記係合突出部が形成された上記軸部の先端部を弾性的に拡縮径可能とするスリットが形成され、上記軸部の先端部を縮径させることによって上記係合突出部が上記装着孔に挿通可能とされるとともに、挿通後上記軸部の先端部がそれ自体の弾性で拡径することによって上記係合突出部が上記装着孔に挿通不能とされた逆止弁において、
    上記軸部の先端面には、基端側に向かって延びる規制孔が形成され、この規制孔には、上記軸部の先端部が縮径することを阻止し、それによって上記係合突出部が上記装着孔を通り抜けることを阻止する規制軸が挿入されていることを特徴とする逆止弁。
  2. 上記中間部材が上記本体に上記弁体の移動方向と同一方向へ移動可能に設けられ、上記弁体が上記本体に対し上記中間部材と一緒に移動するよう、上記弁体が中間部材に移動不能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
  3. 上記弁体の弁部が上記中間部材の下流側の端面に突き当たるとともに、上記係合突出部が上記中間部材の上流側の端面に突き当たることにより、上記弁体が上記中間部材に移動不能に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の逆止弁。
  4. 上記中間部材が上記本体に位置固定して設けられ、上記弁体が上記本体及び上記中間部材に対して移動することができるよう、上記軸部が上記装着孔に摺動可能に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
  5. 上記規制孔の内周面と上記規制軸の外面との少なくとも一方には、他方に係合することによって上記規制軸が上記規制孔から抜け出ることを阻止する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の逆止弁。
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