JP6379682B2 - 遠心機 - Google Patents

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本発明は、液体試料を連続的に流して遠心分離処理する遠心機(遠心分離機)の構造に関する。
高速回転時の遠心力によって密度の異なる物質を分離あるいは分析するために、遠心機(遠心分離機)が用いられている。遠心機においては、ロータを回転させるモータの回転速度(回転数:rpm)が定められ、ロータに試料が導入された状態で、ある定められた時間だけこの回転数でロータが回転し、この間に試料には強い遠心力が加わる。この際の加速度(遠心加速度)は、重力加速度Gを単位として数万G以上となる場合もあり、この場合には、特にロータの回転速度を高速とするため、ロータは、真空排気されたロータ室に設けられる場合が多い。遠心分離処理後には、試料は密度に応じて分離される。
こうした遠心機を用いて、例えばワクチン等を製造することができる。この場合には、ワクチンの原料となる試料が遠心分離処理され、密度に応じて分離された後に所望の密度に対応した部分が選択的に抽出され、ワクチンとして使用される。分析のために用いられる遠心機とは異なり、こうした目的で使用される遠心機は、回転するロータ中に試料が連続的に注入されることによって多量の試料を扱うことができ、処理後に所望の量のワクチンが得られるような構成とされる。この処理を繰り返すことにより、更に大量のワクチンを製造することができる。
こうした遠心機の構成は、例えば特許文献1に記載されている。図9は、こうした遠心機(連続遠心分離機)200全体の構成を示す斜視図である。この遠心機200においては、実際に試料に対して遠心分離処理が行われる分離ユニット210と、この遠心機200全体の制御を行う制御ユニット250とが用いられる。両者は、配管や電源ケーブル等で構成された配管群251で接続されている。分離ユニット210においては、試料を内部に保持するロータ230が、円筒形状のチャンバ211内で駆動部212によって回転する構成とされる。チャンバ211はベース213上に固定され、ベース213に固定されたリフタ214を用いてロータ230及び駆動部212は上下方向と前後方向で移動可能とされる。このため、ロータ230のチャンバ211への収容、あるいはロータ230のチャンバ211からの取り出しは、リフタ214を操作することによって行われる。図9は、ロータ230をチャンバ211から取り出した状態を示しており、この状態は、処理の準備中の状態に対応している。分離ユニット210は、回転中にもロータ230中に試料が連続的に供給できるような構成とされる。ロータ230の上部には中空のアッパシャフト215が、下部には中空のロアシャフト216がそれぞれ固定され、試料はアッパシャフト215、ロアシャフト216を介してロータ230中を流れる。アッパシャフト215は、駆動部212がロータ230を回転させる回転軸にもなっている。この回転軸は鉛直方向に沿った形態とされ、ロータ230をチャンバ211に収容し、遠心分離処理が行われる。
図10は、ロータ230がチャンバ211に収容された際の形態を示す断面図であり、回転軸に沿った鉛直方向の断面を示している。この状態は、図9とは異なり、遠心分離処理時の形態に対応している。この状態では、ロータ230が収容された状態で、駆動部212に固定されたアッパプレート217によってチャンバの上側が封止される。これにより、チャンバ211内には遠心室211Aが形成され、遠心室211Aでロータ230が回転する。チャンバ211の内側には、仮にロータ230が高速で回転中に破損した場合にチャンバ211よりも外側にその被害が及ぶことを抑制するために、チャンバ211と同心の円筒形状とされた厚く強固なプロテクタ218が設置される。また、プロテクタ218の内側には、ロータ230の温度を制御するための冷媒が流れるエバポレータ219が設置され、これによって遠心分離処理時において、遠心室211A内のロータ230の温度を制御、あるいはロータ230を冷却することができる。
図10において、上側でアッパシャフト215は駆動部212に装着され、中空のアッパシャフト215の内部は上側に設けられた上部配管接続部220と接続される。アッパシャフト215は駆動部212内に設けられた軸受(図示せず)で回転自在に支持される。駆動部212の上側に上部シール部221が設けられ、上部配管接続部220及びアッパシャフト215の内部は外部から封止される。同様に、下側においては、中空のロアシャフト216の内部は下部配管接続部222と接続され、ベース213に固定された下部シール部223によって、下部配管接続部222及びロアシャフト216の内部は封止される。ロアシャフト216は、下部シール部223内に設けられた軸受(図示せず)で回転自在に支持される。
図11、12は、それぞれ上部シール部221付近、下部シール部223付近の構造を示す断面図である。図11においては、アッパシャフト215の上端にはシャフトヘッド224Aが固定される。シャフトヘッド224Aは、外側から上部シール部221に固定されたリップシール225Aで回転自在に支持され、リップシール225Aによって潤滑油が上側からロータ230側に漏れることが抑制される。一方、上部配管接続部220は接続ブロック226Aに固定され、上部配管接続部220の内部は、下側のシールホルダ227Aの内部と接続される。接続ブロック226Aは上部シール部221に固定され、この際、シャフトヘッド224Aの上端部とシールホルダ227Aの間はメカニカルシール228Aで封止される。これによって、上部配管接続部220及びアッパシャフト215の内部が封止され、かつ上部配管接続部220を固定させた状態でアッパシャフト215を円滑に回転させることができる。
図12の構成は、図11の構成を上下反転させたものに対応する。すなわち、図12におけるロアシャフト216、シャフトヘッド224B、リップシール225B、下部配管接続部222、接続ブロック226B、シールホルダ227B、下部シール部223、メカニカルシール228Bの関係は、それぞれ図11におけるアッパシャフト215、シャフトヘッド224A、リップシール225A、上部配管接続部220、接続ブロック226A、シールホルダ227A、上部シール部221、メカニカルシール228Aの関係を上下方向で反転させたものとなっている。このため、上記と同様に、下部配管接続部222及び中空のロアシャフト216の内部が封止され、かつ下部配管接続部222を固定させた状態でロアシャフト216を円滑に回転させることができる。上部配管接続部220、下部配管接続部222には試料を通過させる管を装着することができる。
すなわち、図11、12に示された構成によって、アッパシャフト215、ロアシャフト216及びこれらに接続されたロータ230を回転させた状態で、アッパシャフト215、ロアシャフト216の内部に連続的に試料を流すことができる。このため、上部配管接続部220、下部配管接続部222に外部から試料供給用の管を装着すれば、一方からロータ230内に試料を供給し、他方から試料やロータ230内の空気を排出することができる。通常は、鉛直方向下側にある下部配管接続部222が試料を供給する側とされる。
特許文献1に記載の遠心機においては、ロータ230は、35000〜40000rpmの高速で回転する。このため、遠心室211Aは、真空排気系(図示せず)で排気され、減圧される。
図13は、ロータ230の回転軸(中心軸)に沿った断面図である。ロータ230は、円筒形状のロータボディ231の上部が蓋状の上部ロータカバー232で、下部が蓋状の下部ロータカバー233でそれぞれ封止される。ロータボディ230の内部における中心軸付近には、コア240が固定される。ロータボディ231は強度の高い金属で形成され、コア240は強度の高い金属、または十分な強度を持った樹脂材料で形成される。コア240はロータボディ231と係合するように組み合わされるため、遠心分離処理時にはこれらは一体となって回転する。試料は、コア240とロータボディ231との間の空隙に溜められる。大量の試料に対して遠心分離処理を効率的に行うために、コア240の形状としては、様々なものが用いられている。
図14は、ロータ230の回転軸に垂直な断面形状の2種類の例を示す。ここでは、円筒形のロータボディ231の内部に、柱状(円柱形状)のコア本体241とその外周に放射状に複数設けられたフィン242とが一体化されたコア240が用いられている。また、ここで示されたHは、図14におけるフィン242の高さ(コア本体241表面からフィン242の先端までの寸法)であり、この構成ではこれはコア本体241表面からロータボディ231の内面の間隔と等しい。ここで処理対象となる液体の試料においては、高速回転時に内部で乱流(渦)が発生しやすくなり、この場合には、分離の精度が低下する。こうした乱流の発生は、ロータ230内部の空間を細かく区分けすることによって抑制することができる。ただし、遠心分離処理を行うためには、この空間をロータ230における径方向において区分をすることは好ましくない。このため、フィン242は図14において放射状に(径方向に沿って)複数設けられる。ロータ230内において試料が溜められ、分離処理が行われる分離空間Sは、コア本体241の表面、ロータボディ231の内面、フィン242の側面で仕切られた空間となり、複数のフィン242によって、分離空間Sが円周方向で複数分割されて形成される。
図14(a)においては分離空間Sを径方向で狭くすると共にHを小さくし、図14(b)においては分離空間Sを径方向で広くすると共にHを大きく設定している。前者においては乱流をより抑制できるが、分離空間Sは狭くなるために、1回の処理で扱える試料の総量は少なくなる。後者においては、1回の処理で扱える試料の総量を多くすることができるが、乱流抑制の効果は比較的小さくなる。このため、コア240の形状は、処理対象の試料に応じて適宜設定することができる。このため、図13に示された構造において、ロータボディ231、上部ロータカバー232、下部ロータカバー233、コア240は容易に分解可能とされ、複数種類のコア240が適宜選択されて用いられる。また、遠心分離処理が終了した後で、これらを分解清掃することも容易に行われる。
また、前記のように試料において乱流を抑制するためには、フィン242は、ロータ230内における回転軸(中心軸)方向の全域にわたり存在することが好ましい。また、最も強い遠心力が印加されるロータボディ231の内面付近においてもフィン242が存在するようにする必要がある。このため、図14に示されるように、フィン242の最も外側の端部(最外端)とロータボディ231と内面とは接することが好ましいが、これらが厳密には接さずに僅かな隙間が設けられることが、組み立てを容易とするためには好ましい。この僅かな隙間によってロータボディ231にコア240をセットする際に容易に挿入することができる。ただしこの隙間はロータをセットする際に作業者が手で挿入することができる程度であればよい。
特開2004−322054号公報
特許文献1に記載の遠心機のように、高速でロータ230を回転させる場合においては、停止中にフィン242の最外端とロータボディ231の内面とが接していた場合でも、外側にあるロータボディ231にはフィン242よりも強い遠心力が働き、ロータボディ231が膨らむため、回転中にフィン242の最外端とロータボディ231の内面とが離間する場合がある。上記のとおり停止時にこれらの間に僅かな隙間がある場合には、この隙間は更に広がる。また、図14に示されるように、試料に金属等の高密度の粒子が含まれた場合には、これらは遠心力でロータボディ231の内面に沈殿物Pとして堆積する。沈殿物Pは、フィン242の最外端とロータボディ231の内面との間の隙間にも堆積する。
この状態でロータ230の回転を停止させ、遠心分離処理を終了させた場合には、ロータボディ231は収縮し、沈殿物Pがこれらの間に挟まれた状態でフィン242の最外端とロータボディ231の内面とが再び接する、あるいは近接する。この場合、沈殿物Pに起因して、フィン242(コア240)とロータボディ231とが固着することがあった。特に、前記の通り、フィン242がロータ240において回転軸に沿った方向の全域にわたり形成されている場合には、全域にわたりこの固着が発生するため、その後でロータボディ213とコア240とを分離することが困難となる場合があった。
この場合には、ロータ230を分解する際には、強い力を加えてこの固着部分を機械的に剥がす、あるいは固着部分を化学的に溶解する等の作業が必要となり、生産性の悪化が生じた。また、ロータ230を分解する際に、ロータボディ213やコア240を破損、劣化させ、再使用が困難となるという問題も生じた。
このように、連続式の遠心機において、ロータボディとコアとの間の固着を抑制することは困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の遠心機は、柱状のコア本体の径方向に突出して中心軸方向に延在し、前記中心軸に垂直な断面形状が前記コア本体から放射状に突出するように形成された複数のフィンが前記コア本体と一体化された構成を具備するコアと、前記コアを前記中心軸の回りで囲む円筒形状の内面を具備するロータボディと、が組み合わされて固定され、前記中心軸の両端側の間で前記ロータボディ内に試料が流される構成とされたロータが、前記中心軸の回りで回転する設定とされた遠心機であって、前記試料は前記コアの前記中心軸に沿った一端側から前記ロータに注入され、前記フィンは、前記中心軸に沿った方向において前記一端側と逆の他端側に設けられた第1の領域と前記コアの前記一端側に設けられた第2の領域を有し、前記第2の領域における前記フィンの前記径方向の高さは、前記第1の領域における前記フィンの前記高さより低くされ、前記フィンは、前記第2の領域において、前記他端側から前記一端側に向かって、前記ロータボディの前記内面と前記フィンとの間の隙間が拡張するように、前記中心軸から見た外径が小さくなるようなテーパ形状とされたことを特徴とする。
本発明の遠心機において、前記第2の領域における前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面との間の間隔の最大値は、前記コア本体の表面と前記ロータボディの前記内面の間隔の1/2以下であることを特徴とする。
本発明の遠心機は、前記ロータの前記中心軸が鉛直方向とされ、前記一端側は下側、前記他端側は上側とされたことを特徴とする。
本発明の遠心機は、前記第1の領域において、前記ロータの回転時には、前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面との間に前記試料が入る空隙が形成されることを特徴とする
本発明の遠心機は、前記第1の領域において、前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面とが直接接する構成とされたことを特徴とする。
本発明の遠心機において、前記中心軸に沿った前記第2の領域の長さは、前記中心軸に沿った前記第1の領域の長さの2倍以下であることを特徴とする。
本発明の遠心機は、前記ロータボディの前記内面と前記コアとの間に可撓性の沈殿物回収シートが挿入され、前記第1の領域において、前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面の間に前記沈殿物回収シートが挿入されたことを特徴とする。
本発明の遠心機は、前記沈殿物回収シートと前記ロータボディの前記内面との間の摩擦係数が、前記フィンと前記ロータボディの前記内面との間の摩擦係数よりも小さいことを特徴とする。
本発明の遠心機において、前記ロータはチャンバ内において減圧雰囲気中で回転する構成とされたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、連続式の遠心機において、ロータボディとコアとの間の固着を抑制することができる。
本発明の実施の形態となる遠心機において用いられるロータの断面図である。 本発明の実施の形態となる遠心機において用いられるロータのコア(a)と従来のコア(b)を比較した側面図である。 従来の遠心機におけるロータボディ内面付近の遠心分離処理中(a)、処理終了後(b)の状況を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態となる遠心機において用いられるロータの2種類の形状を示す側面図である。 本発明の実施の形態となる遠心機において用いられるロータの変形例の断面図である。 沈殿物回収シートの形態を示す図である。 沈殿物回収シートが設けられた場合における、ロータの回転軸に垂直な断面図である。 沈殿物回収シートが設けられた場合における、ロータボディ内面付近の遠心分離処理中(a)、処理終了後(b)の状況を模式的に示す図である。 一般的な遠心機全体の構成を示す図である。 従来の遠心機において、ロータがチャンバに収容された際の構造を示す断面図である。 遠心機におけるチャンバの上側の構造を示す断面図である。 遠心機におけるチャンバの下側の構造を示す断面図である。 従来の遠心機において用いられるロータの回転軸に沿った断面図である。 従来の遠心機において用いられるロータの回転軸に垂直な断面図の例である。
本発明の実施の形態に係る遠心機(遠心分離機)について説明する。この遠心機は、前記の遠心機200と同様に連続式であり、特にそのロータの内部構造に特徴を有する。ロータ以外の構造は、その周囲のチャンバを含め、前記の遠心機200と同様である。このロータにおいても、前記のロータ230と同様に、内部のコアにフィンが設けられるために、試料に乱流が発生することが抑制される。ただし、このロータにおいては、ロータの停止時において、フィンの外端部とロータボディの内面との間に試料が入る構成とされた領域が、回転軸方向において局所的に設けられる。これにより、フィンとロータボディとの間の固着が抑制されるために、遠心分離処理後にコアとロータボディとの間の分離を容易に行うことができる。
図1は、このロータ10の回転軸に沿った断面図であり、図13に対応する図である。このロータ10においても、内面が円筒形状とされたロータボディ11、上部ロータカバー12、下部ロータカバー13が同様に用いられる。コア20がこれらに囲まれた内部に設けられる点についても同様である。
上部ロータカバー12とロータボディ11の上部との間にはOリング14Aが、下部ロータカバー13とロータボディ11の下部との間にはOリング14Bが挟持された状態で、これらは固定される。これにより、上部ロータカバー12とロータボディ11の間、及び下部ロータカバー13とロータボディ11の間は密封される。
コア20が主として柱状のコア本体21と、これから外側に延伸する板状のフィン22とで構成されている点についても前記と同様である。コア本体21の上部には、コア20を上部ロータカバー12に装着するためのコア上部固定部23が、コア本体21の下部には、コア20を下部ロータカバー13に装着するためのコア下部固定部24が、軸心にそれぞれ設けられている。上部ロータカバー12の下面には下側に突出する突起部25Aが設けられ、コア上部固定部23に設けられた嵌合孔23Aに突起部25Aが嵌合することによって、コア20は上部ロータカバー12に装着される。同様に、下部ロータカバー13の上面には上側に突出する突起部25Bが設けられ、コア下部固定部24に設けられた嵌合孔24Aに突起部25Bが嵌合することによって、コア20は下部ロータカバー13に装着される。これによって、コア20は、ロータボディ11内で、上部ロータカバー12と下部ロータカバー13間に配置される。
また、コア下部固定部24における軸心から外れた場所には、下側に突出するコアピン24Bが設けられ、このコアピン24Bが、下部ロータカバー13側に設けられたピン孔13Aと嵌合する。これによって、コア20が下部ロータカバー13、ロータボディ11、上部ロータカバー12から回動することが抑制される。すなわち、上記の構成によって、コア20、下部ロータカバー13、ロータボディ11、上部ロータカバー12が一体化された状態で回転する。
上部ロータカバー12の上面における軸心には、アッパシャフト連結部26が設けられ、このアッパシャフト連結部26に、図9等におけるアッパシャフト215がナット等を用いて結合される。同様に、下部ロータカバー13の下面における軸心には、ロアシャフト連結部27が設けられ、このロアシャフト連結部27に、図9等におけるロアシャフト216が結合される。アッパシャフト連結部26には、これを上下方向に貫通する貫通孔28Aが形成され、この貫通孔28Aが中空のアッパシャフト215の内部と連通する。上部ロータカバー12には、貫通孔28Aと上部ロータカバー12の下面側とを連通させる連通孔29Aが設けられる。また、コア20の上面(ロータカバー23と対向する面)には、水平方向に延伸するガイド溝30Aが形成されている。よって、ロータカバー23とガイド溝30Aによって流路が構成されている。このため、アッパシャフト215の内部は、貫通孔28A、連通孔29A、ガイド溝30Aを介して、ロータボディ11等でコア20が囲まれて設けられた空間(図14における分離室S)と連通する。なお、後述するように、ロータ10においてはコア20によって分離室Sが複数区分けされて形成されており、連通孔29A、ガイド溝30Aはこの分離室S毎に形成されている。
同様に、下部ロータカバー13側においても貫通孔28B、連通孔29B、ガイド溝30Bが設けられる。すなわち、これらの構造によって、アッパシャフト215の内部、ロアシャフト216の内部と、ロータボディ11等でコア20が囲まれて設けられた空間(図14における分離室S)を連通させ、これらの間に遠心分離処理の対象となる試料を流すことができる。また、この遠心機におけるコア20以外の構成は、前記の遠心機200と同様である。このため、上記のコア20を高速で回転させた状態で、コア20の内部に試料を供給することができる。通常は、試料はロアシャフト216側からアッパシャフト215側に流される。この場合、図14における沈殿物Pはロータ10の底部側に多く溜まるため、ロータ10を安定して回転させることができる。逆に、アッパシャフト215側から試料を流す場合には、ロータ10内の上側に沈殿物Pが多く溜まり、その一部が回転中に下側に落下する可能性がある。この場合には、回転中にロータ10の重量バランスがくずれるために、振動が発生し、ロータ10を安定して回転させることが困難となる場合がある。試料の内容によって、こうした問題が発生しにくい場合には、アッパシャフト215側からロアシャフト216側に試料を流してもよい。
図14に示された構造と同様に、板状のフィン22は軸心から外側に向かって放射状に形成されている。ここで、図1における上側の領域X(第1の領域)ではフィン22の最外端(中心軸から見て最も外側となるフィン22の端部)はロータボディ11の内面は接しているが、図1における下側の領域Y(第2の領域)では、フィン22の最外端はロータボディ11の内面は接さない構成とされる。すなわち、領域Yにおいては、フィン22の最外端とロータボディ11の内面との間には、空隙100が形成されている。ここで、ロータボディ11の内面は円筒形状とされ、フィン22の最外端が領域Yにおいてはテーパ形状とされるために、空隙100が形成される。前記の通り、高速回転時にはロータボディ11が膨らむが、ロータ10の停止時(遠心力が印加されない状態)においても空隙100が存在する設定とされる。あるいは、前記と同様に、領域Xにおいてフィン22の最外端が厳密にロータボディ11の内面と接する必要はなく、これらが近接していてもよい。この場合においては、領域Yにおけるフィン22と最外端とロータボディ11の内面との間の隙間は、領域Xにおけるフィン22と最外端とロータボディ11の内面との間の隙間よりも広く設定される。
図2(a)は、このコア20の側面図であり、図2(b)は前記の従来のコア240の側面図である。ここで、図中の左側が実際の上側となっている。このコア20は、下側(図2(a)における右側)の領域Yにおいては、下側に向かってその最大径が小さくなるようなテーパ形状とされる。つまり、図14におけるフィン22の高さHは、領域Yにおいては、領域Xのある方向から領域Yがある方向に向けて徐々に低くなっている。
図3は、図14におけるフィン242の外端部付近の状況を模式的に拡大して示す図であり、(a)は遠心分離処理時の状況であり、(b)は遠心分離処理が終了した際の状況を示す。前記の通り、遠心分離処理時(a)には、遠心力によってロータボディ231が膨らむために、フィン242の最外端とロータボディ231との間には、一時的に隙間(一時的隙間V)が形成され、この一時的隙間Vは沈殿物Pで埋められる。その後、遠心分離処理が終了しロータ230の回転が停止した場合には、ロータボディ231は収縮し、フィン242の最外端とロータボディ231の内面とが接する。このため、フィン242の最外端とロータボディ231との間には沈殿物Pに起因した固着部Uが形成される。この状況は、コア20の鉛直方向における領域Xにおいても同様である。
しかしながら、領域Yにおいては、ロータ10の停止時(遠心分離処理の終了時)においても図1に示された空隙100が維持されるため、領域Yにおいては、遠心分離処置が終了した場合においても図3(a)の状態が保たれる。実際には図3(a)における隙間は遠心分離処理時には広く、遠心分離処理の終了後には狭くなるが、少なくとも遠心分離処理の終了時に隙間が存在しているため、図3(b)に示された固着部Uは形成されない。
このため、領域Yにおいてはロータボディ11とコア20との間の固着が抑制され、遠心分離処理の終了後におけるロータ10の分解を容易に行うことができる。前記の通り、フィン22はロータボディ11の回転軸方向(鉛直方向)の全域にわたり設けることが好ましい。このため、領域Xを設けず、全域を領域Yとすることも可能であり、この場合には、全域にわたりこの固着を抑制することができる。しかしながら、試料に最も強い遠心力が印加されるロータボディ11の内面付近にフィン22が存在しないと、この部分で乱流が発生しやすくなる。このため、フィン22がテーパ形状とされない領域Xも設けることが好ましい。こうした場合においても、固着されない領域(領域Y)が確実に存在するため、ロータ10の分解作業が容易となることは明らかである。
また、逆にこのロータ10を組み立てる際には、前記の通り、突起部25Aを嵌合孔23Aに、突起部25Bを嵌合孔24Aに、コアピン24Bをピン孔13Aに、それぞれ嵌合させる。この際、図2(a)における領域Xが設けられていれば、この領域でフィン22はロータボディ11と接し、ガイドとなるため、領域Xを設けることにより、この組み立て作業が容易となる。
このため、図1における空隙100が停止時に形成される領域Yと共に、停止時に空隙100が形成されない領域Xも同時に設けることが好ましい。このため、領域Yの長さは、全長(領域Xと領域Yの長さの和)の2/3以下とすることが好ましい。すなわち、領域Yの長さは領域Xの2倍以下とすることが好ましい。
また、ロータ10内に一様に試料を注入するために、一般には試料は下側(図10における下部配管接続部222側、あるいは図1における貫通孔28B側から注入される場合が多い。こうした場合には、沈殿物Pは、ロータ10内における下側において、上側よりも多く形成される。このため、領域Yを下側、領域Xを上側とした上記の構成が特に好ましい。上側の領域Xにおいては遠心分離処理の終了後にフィン22の外端部とロータボディ11の内面と接するが、これらの間に沈殿物Pが存在しなければ、これらが固着する可能性は低い。また、領域Yにおいて遠心分離処理時に沈殿物Pが図3(a)に示されるように形成されていれば、一時的隙間Vが沈殿物Pによって埋められるために、フィン22によってその両側の分離空間Sが分離されなくとも、実質的に分離空間Sは分離される。このため、隙間Vが生成されても乱流の発生は抑制される。
上記の隙間、あるいは一時的隙間Vは、フィン22のテーパ角(フィン22の外端部と鉛直線とのなす角度)によって設定することができる。図4は、この角度を小さく設定した場合(a)と、大きく設定した場合(b)におけるコア20の側面図である。ここでは、このテーパ角がθ(a)、θ(b)であり、θ>θとされる。図4(b)の場合には、特に下方における隙間の間隔を広くすることができ、フィン22とロータボディ11との間の固着を抑制する効果をより大きくすることができる。このように、このテーパ角は、遠心分離処理時に形成される沈殿物Pの厚さや、乱流抑制の効果を考慮して、適宜設定することができる。
ただし、空隙100(隙間)が広すぎる場合には、乱流の発生を抑制するという効果が小さくなることが明らかである。このため、フィン22の最外端とロータボディ11の内面の間隔の最大値は、分離室Sの径方向の幅(コア本体21の表面とロータボディ11の内面の間隔)の1/2以下とすることが好ましい。領域Yでフィン22の外径はテーパ形状とされるため、この間隔が最大となるのは領域Yの最下部であり、この最大値がこの範囲となるように上記のテーパ角が設定される。
上記の構成に加え、沈殿物回収シートを用いることによって、上記の効果を更に高めることができる。以下ではこの構成について説明する。図5は、図1の構成において沈殿物回収シート40が用いられた場合の断面図である。沈殿物回収シート40は可撓性の樹脂材料等で薄く形成され、ロータボディ11の内面に装着される。図6は、沈殿物回収シート40の展開時の形態(a)、装着時の形態(b)を示す斜視図である。沈殿物回収シート40は、ロータボディ11の円筒形状の内面に沿って装着され、この内面との間の摩擦が小さくなる材料で構成されることが好ましい。すなわち、沈殿物回収シート40とロータボディ11の内面との間の摩擦係数が、フィン22とロータボディ11の内面との間の摩擦係数よりも小さくなるように、沈殿物回収シート40の材料は設定される。
図6に示されるように、可撓性の沈殿物回収シート40は、巻かれることによって図5のような円筒形状の状態とされる。この際、図6(b)に示されるように、これをロータボディ11の内面に隙間なく装着するためには、沈殿物回収シート40の円周方向における長さは、回収シート40を装着した際に、その両端部が重なる重ね合わせ部分40Aが設けられるように設定することが好ましい。重ね合わせ部分40Aを設けることによって、遠心分離処理時にロータボディ11が膨らんだ場合でも、その内面を沈殿物回収シート40で隙間なく覆うことができる。重ね合わせ部分40Aの円周方向における長さは、遠心分離処理時にロータボディ11の内面が膨らむ程度に応じて設定することができる。重ね合わせ部分40Aを円周上におけるフィン22の存在しない箇所に設ければ、ロータ10の組み立ても容易である。
図1の構成においては、領域Xにおいて、フィン22の最外端とロータボディ11の内面とが直接接することによって、これらの間に試料が入り込む隙間が形成されなかった。これに対して、図5の構成においては、領域Xにおいて、フィン22の最外端とロータボディ11の内面の間に沈殿物回収シート40が挿入されることによって、フィン22の最外端とロータボディ11の内面との間に試料が入り込む隙間が形成されない構成とされる。あるいは、図1の構成と同様に、フィン22、沈殿物回収シート40、ロータボディ11の内面の間に、径方向において僅かな隙間が設けられていてもよく、この場合には、この隙間が、領域Yにおいて領域Xよりも広く設定される。
図7は、沈殿物回収シート40が設けられた場合におけるロータ10の領域Xにおける回転軸に垂直な断面図である。また、図8(a)(b)は、この場合における領域Xにおけるフィン22の外端部付近の状況を拡大して示す図であり、図3に対応する。図7においては、図14に示された2種類の形状に対応したコア20が用いられた場合について示されている。図7では重ね合わせ部分40Aの記載は省略されている。この構成においては、沈殿物Pは、ロータボディ11の内面ではなく、沈殿物回収シート40の表面に堆積する。また、図8(b)に示されるように、遠心分離処理の終了後にロータボディ11が収縮した場合でも、フィン22の外端部と接するのはロータボディ11ではなく、樹脂製の沈殿物回収シート40となり、フィン22がロータボディ11に固着することはない。また、フィン22が樹脂製の沈殿物回収シート40と固着することもない。このため、沈殿物回収シート40を用いた図5の構成においては、領域Xにおけるフィン22の固着も抑制される。このため、ロータ10の分解作業が更に容易となる。
また、遠心分離処理終了後のロータ10の分解時に沈殿物回収シート40を取り出し、図6(a)のようにこれを広げることによって、沈殿物Pを容易に除去できることができる。このため、ロータ10の分解清掃が特に容易となる。あるいは、沈殿物回収シート40のみを新品と交換してもよい。
この場合、フィン22の径方向の長さは、沈殿物回収シート40の厚さを考慮し、沈殿物回収シート40が用いられた場合でも領域Xと領域Yが設けられるように設定することができる。
なお、上記の例では、ロータボディ11の内面が円筒形状とされ、コア20(フィン22)の一部の外径がテーパ形状とされたが、逆に、コア20の外径にはテーパ形状とされた領域(領域Y)を設けず、ロータボディ11の内面に、外側に向かってテーパ形状とされた部分を設けても、上記と同様の効果を奏することは明らかである。しかしながら、複数枚設けられたフィン22の外端部を加工してテーパ形状とされた部分を設ける方が、ロータボディ11の内面を加工するよりも容易であることは明らかである。また、上記のような可撓性の沈殿物回収シートを用いる場合には、ロータボディ11の内面を円筒形状とした方が、この内面に沈殿物回収シートを装着することが容易となる。このため、フィン22側にテーパ形状とされた領域を設けた上記の構成が特に好ましい。
ただし、フィンの外径の形状としては、図4に示されたような、長さ方向にわたり一定のテーパ角をもつテーパ形状であることは不要である。図1における空隙100が形成されるような形状であれば、この形状は任意である。
なお、上記の構成は、ロータを高速で回転させる遠心機において特に有効である。このため、このロータを収容するチャンバは、真空(減圧雰囲気)とすることが好ましい。こうした場合においても、図1、5の構成のロータ10を回転させながら、内部に試料を連続的に供給することができる。
10、230 ロータ
11、231 ロータボディ
12、232 上部ロータカバー
13、233 下部ロータカバー
13A ピン孔
14A、14B Oリング
20、240 コア
21、241 コア本体
22、242 フィン
23 コア上部固定部
23A、24A 嵌合孔
24 コア下部固定部
24B コアピン
25A、25B 突起部
26 アッパシャフト連結部
27 ロアシャフト連結部
28A、28B 貫通孔
29A、29B 連通孔
30A、30B ガイド溝
40 沈殿物回収シート
40A 重ね合わせ部
100 空隙
200 遠心機(連続遠心分離機)
210 分離ユニット
211 チャンバ
211A 遠心室
212 駆動部
213 ベース
214 リフタ
215 アッパシャフト
216 ロアシャフト
217 アッパプレート
218 プロテクタ
219 エバポレータ
220 上部配管接続部
221 上部シール部
222 下部配管接続部
223 下部シール部
224A、224B シャフトヘッド
225A、225B リップシール
226A、226B 接続ブロック
227A、227B シールホルダ
228A、228B メカニカルシール
250 制御ユニット
251 配管群
P 沈殿物
S 分離空間
U 固着部
V 一時的隙間
X 第1の領域
Y 第2の領域

Claims (9)

  1. 柱状のコア本体の径方向に突出して中心軸方向に延在し、前記中心軸に垂直な断面形状が前記コア本体から放射状に突出するように形成された複数のフィンが前記コア本体と一体化された構成を具備するコアと、前記コアを前記中心軸の回りで囲む円筒形状の内面を具備するロータボディと、が組み合わされて固定され、前記中心軸の両端側の間で前記ロータボディ内に試料が流される構成とされたロータが、前記中心軸の回りで回転する設定とされた遠心機であって、
    前記試料は前記コアの前記中心軸に沿った一端側から前記ロータに注入され、
    前記フィンは、前記中心軸に沿った方向において前記一端側と逆の他端側に設けられた第1の領域と前記コアの前記一端側に設けられた第2の領域を有し、
    前記第2の領域における前記フィンの前記径方向の高さは、前記第1の領域における前記フィンの前記高さより低くされ、
    前記フィンは、前記第2の領域において、前記他端側から前記一端側に向かって、前記ロータボディの前記内面と前記フィンとの間の隙間が拡張するように、前記中心軸から見た外径が小さくなるようなテーパ形状とされたことを特徴とする遠心機。
  2. 前記第2の領域における前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面との間の間隔の最大値は、前記コア本体の表面と前記ロータボディの前記内面の間隔の1/2以下であることを特徴とする請求項1に記載の遠心機。
  3. 前記ロータの前記中心軸が鉛直方向とされ、前記一端側は下側、前記他端側は上側とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心機。
  4. 前記第1の領域において、
    前記ロータの回転時には、前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面との間に前記試料が入る空隙が形成されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の遠心機。
  5. 前記第1の領域において、前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面とが直接接する構成とされたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の遠心機。
  6. 前記中心軸に沿った前記第2の領域の長さは、前記中心軸に沿った前記第1の領域の長さの2倍以下であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の遠心機。
  7. 前記ロータボディの前記内面と前記コアとの間に可撓性の沈殿物回収シートが挿入され、前記第1の領域において、前記フィンの前記中心軸から見て最も外側となる最外端と前記ロータボディの前記内面の間に前記沈殿物回収シートが挿入されたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の遠心機。
  8. 前記沈殿物回収シートと前記ロータボディの前記内面との間の摩擦係数が、前記フィンと前記ロータボディの前記内面との間の摩擦係数よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の遠心機。
  9. 前記ロータはチャンバ内において減圧雰囲気中で回転する構成とされたことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の遠心機。
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