JP6379455B2 - 周波数変調信号検出器及び光受信装置 - Google Patents

周波数変調信号検出器及び光受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、周波数変調信号検出器及び光受信装置に関する。
近年、光通信ネットワークは、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplex)の普及により、ネットワーク接続の可変性が大きくなってきている。このため、ネットワークの接続状況を簡易に観測できる機能の要求が高まっている。この要求を実現する技術の一例として、データを伝送する光信号に監視信号などの制御信号を重畳する技術が知られている。
例えば、WDM伝送システムにおいて、WDM信号に含まれる各波長(チャネル)の光信号(主光信号)に、それぞれ光パスを識別するための制御信号が重畳されることがある。この場合、光伝送装置(以下「ノード」と称することがある。)または受信器は、受信光信号から制御信号を検出することにより、光信号の送信元および光信号の経路を認識することができる。
このような光伝送システムにおいて、各チャネルのデータは、例えば、QPSK、mQAM(mは、16、64、256)などの多値変調方式で変調されて光伝送路を伝送される。一方、監視信号などの制御信号は、例えば、周波数変調方式(FSK:Frequency Shift Keying)で主信号光に重畳される。
なお、発明の目的は異なるが、下記の特許文献1には、送信装置が、第1の信号に基づいて位相変調した光信号を、第1の信号よりも低速な第2の信号に基づいて位相変調又は周波数変調して送信することが記載されている。また、特許文献1に記載の受信装置は、送信装置から受信した光信号を分岐し、分岐した一方の光信号の遅延干渉を行なって干渉光を出力する。そして、受信装置は、当該干渉光を電気信号に変換して全波整流した信号に基づいて第2の信号を取得し、分岐した他方の光信号に基づいて第1の信号を取得する。これにより、特許文献1に記載の技術では、速度の異なる複数の信号を多重し、単一波長スロットに単峰的なスペクトル形状で情報を多重することができる。
また、下記の特許文献2には、n値(nは2以上の整数)に周波数変調された光信号の特定の光周波数を通過する光フィルタと、当該光フィルタを通過した光を受光する受光素子と、を備えた光信号検波回路が記載されている。特許文献2に記載の光フィルタは、上記n値にそれぞれ対応する光周波数をそれぞれ異なる出力ポートに出力するマッハ・ツェンダ形の周期光フィルタである。
国際公開第WO2010/026757号 特開平2−96719号公報
光信号に周波数変調方式で制御信号が重畳されている場合、受信器は、例えば、光信号の周波数変調成分を振幅成分に変換することにより制御信号を検出する。ところが、この場合、光信号に制御信号を重畳するための周波数変調成分が大きいとき(すなわち、周波数変動幅が大きいとき)は、その光信号によって伝送されるデータの品質(例えば、誤り率)が劣化するおそれがある。このため、光信号に制御信号を重畳するための周波数変調成分は、データの品質が劣化しないように、十分に小さく制御されることが好ましい。
光信号の周波数変調成分が小さいときは、受信器において、周波数変調成分から得られる振幅成分も小さい。そうすると、光信号の周波数変調成分から得られる振幅成分は、送信器と受信器との間の光伝送路などにおいて発生する強度変調雑音(AM雑音)の影響を受けやすい。したがって、受信器における制御信号の検出感度は低くなってしまう。
なお、特許文献1及び2には、光信号に重畳された周波数変調信号の検出感度に関して言及していない。
本発明の目的の1つは、光信号に重畳された周波数変調信号の検出感度を向上できるようにすることにある。
本発明の一態様は、周波数変調方式で監視信号が重畳された光信号の波長のスペクトラムの中心波長からシフトした波長に透過帯の中心波長を有し、前記透過帯が前記スペクトラムの一部を透過するよう設定された光フィルタと、前記光フィルタを透過した光を分岐し、各分岐光に対して相対的な遅延差を与えた上で、前記各分岐光を干渉させることで、前記監視信号を検出する光干渉計と、を備える。
光信号に重畳された周波数変調信号の検出感度を向上できる。
一実施形態に係る信号検出回路を適用可能な光伝送システムの一例を示す図である。 図1に例示するWDM伝送装置の構成例を示すブロック図である。 監視信号を重畳する機能を備える光送信器の構成例を示すブロック図である。 周波数変調について説明する図である。 周波数変調信号の検出について説明する図である。 FSK−SV信号の振幅成分およびAM雑音のパワーについてのシミュレーション結果を示す図である。 一実施形態に係る信号検出回路としての非対称干渉計型FSK−SV信号検出器の構成例を示すブロック図である。 図7に例示する光合流部に入力される各光信号の時間に対する周波数変化の一例(上段)と光合流部の時間に対する出力光パワー変化の一例(下段)とを示す図である。 送信FSK−SV信号(電気信号)の波形例(下段)と、上述したFSK−SV信号パルスの周波数変化点を示す電気信号の波形例(上段)とを示す図である。 図7に例示するBPFを設けない場合の図9相当の図である。 図7に例示するBPFの透過帯域を20GHz、オフセット周波数を10GHzに設定した場合の光電変換器の出力波形例を示す図である。 はFSK−SV信号として利用できる光量を示す概念図である。 図7に例示する制御回路による制御を説明すべく光干渉計の遅延時間に対するモニタポートの平均出力光パワーの一例を示す図である。 図7に例示する制御回路による制御を説明すべく光干渉計の位相差に対するモニタポートの平均出力光パワーの一例を示す図である。 第1変形例に係る非対称干渉計型FSK−SV信号検出器の構成例を示すブロック図である。 第2変形例に係る非対称干渉計型FSK−SV信号検出器の構成例を示すブロック図である。 図16に例示するエタロン型光フィルタの周期的な透過帯を説明する図である。 第2変形例に係る差動エンコーダの構成例を示すブロック図である。 図18に例示する差動エンコーダの真理値テーブルの一例を示す図である。 第2変形例に係る信号変換器の構成例を示すブロック図である。 FSK−SV信号を検出する回路(信号検出器)を備える光伝送装置の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
図1は、一実施形態に係る周波数変調信号検出器を適用可能な光伝送システムの一例を示す。図1に示す光伝送システム1は、例示的に、WDM伝送装置2〜5、光分岐挿入装置(ROADM:Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)6〜8、波長クロスコネクト(WXC:Wavelength Cross ConnectまたはPXC:Photonic Cross Connect)9、ネットワーク管理システム(NMS)10を備える。
WDM伝送装置2、3、5は、それぞれ、光ファイバ回線を介して光分岐挿入装置6、7、8に接続されている。光分岐挿入装置6、7、8は、それぞれ、光ファイバ回線を介して波長クロスコネクト9に接続されている。WDM伝送装置4は、光ファイバ回線を介して波長クロスコネクト9に接続されている。なお、各光ファイバ回線上には、1または複数の光アンプが設けられていてもよい。
WDM伝送装置2〜5は、波長の異なる複数の光信号を含むWDM信号を送信および受信する。光分岐挿入装置6〜8は、入力WDM信号の中から指定された波長チャネルを通過させる。また、光分岐挿入装置6〜8は、入力WDM信号の中から指定された波長の光信号を分岐してクライアント回線に導く。さらに、光分岐挿入装置6〜8は、クライアント回線から入力される光信号をWDM信号に挿入する。波長クロスコネクト9は、複数の入力ポートおよび複数の出力ポートを備え、指定された光パスを実現するように、入力信号を出力ポートに導く。なお、明示されていないが、波長クロスコネクト9は、光分岐挿入装置6〜8と同様に、クライアント回線への分岐やクライアント回線からの挿入機能を備えていてもよい。
NMS10は、光伝送システム1において、ユーザから指示される光パスを設定する。すなわち、NMS10は、ユーザから指示される光パスを実現するように、WDM伝送装置2〜5、光分岐挿入装置6〜8、及び、波長クロスコネクト9を制御する。
図1に示す例では、光伝送システム1には、光パスP1〜P4が設定されている。各光パスは、それぞれ破線で表されている。光パスP1は、WDM伝送装置2から光分岐挿入装置6および波長クロスコネクト9を介してWDM伝送装置4へ光信号を伝送する。光パスP2は、WDM伝送装置2から光分岐挿入装置6を介してクライアント11へ光信号を伝送する。光パスP3は、WDM伝送装置3から光分岐挿入装置7を介してクライアント12へ光信号を伝送する。光パスP4は、クライアント13から光分岐挿入装置7、波長クロスコネクト9、光分岐挿入装置8を介してWDM伝送装置5へ光信号を伝送する。なお、各光パスP1〜P4は、双方向に光信号を伝送してもよい。
上述した光伝送システム1において、NMS10は、通信資源を効率的にまたは柔軟に利用するために、異なる光パスに対して同じ波長を割り当てることができる。図1に示す例では、光パスP1、P2、P3、P4に対して、それぞれ、波長λ1、λ3、λ1、λ1が割り当てられている。
ユーザあるいはネットワーク管理者は、光パスが正しく設定されているか確認したいことがある。ところが、複数の光パスに対して同じ波長が割り当てられているときは、各波長チャネルのスペクトルをモニタするだけでは、各光パスを識別することは困難である。例えば、波長クロスコネクト9において、各波長チャネルのスペクトルをモニタするだけでは、光パスP1、P4を識別することは困難である。
そこで、NMS10は、各光パスに対してパスID(あるいは、ラベル)を割り当てる。そして、光パスの送信元装置は、光パスを介して伝送する光信号に、パスIDを表す監視(SV:Supervisory)信号を重畳する。例えば、WDM伝送装置2は、光パス1を介して伝送する光信号に対して「パスID=1」を表す監視信号を重畳し、光パス2を介して伝送する光信号に対して「パスID=2」を表す監視信号を重畳する。監視信号は、この実施例では、周波数変調方式で光信号に重畳される。
光伝送装置は、受信系(光受信装置)に、光信号に重畳されている監視信号を検出してパスIDを取得するための信号検出回路14を有する。信号検出回路14は、周波数変調信号検出器の一例である。光伝送装置は、図1に示す実施例では、光分岐挿入装置6〜8および波長クロスコネクト9に相当する。ただし、信号検出回路14は、必ずしも全ての光伝送装置に設ける必要はなく、また、1つの光伝送装置に対して複数の信号検出回路14を設けても良い。また、信号検出回路14は、光伝送装置内に内蔵されていてもよいし、光伝送装置に着脱可能に接続されるようにしてもよい。更に、信号検出回路14は、WDM伝送装置2〜5に設けられてもよい。
図2は、WDM伝送装置の構成例を示すブロック図である。図2に示すWDM伝送装置20は、図1に示す例では、WDM伝送装置2〜5に相当する。WDM伝送装置20は、例示的に、光送信系の一例として、光送信器21−1〜21−nとマルチプレクサ22とを備え、光受信系の一例として、光受信器23−1〜23−nとデマルチプレクサ24とを備える。
各光送信器21−1〜21−nは、入力データ列でキャリア光を変調することにより光信号を生成する。ここで、光送信器21−1〜21−nが使用するキャリア光の波長λ1〜λn(すなわち、光周波数)は、互いに異なっている。また、光信号を送信する光送信器21−1〜21−nには、ネットワーク管理システム10によりパスIDが割り当てられる。パスIDは、監視信号として対応する光送信器21−1〜21−nに与えられる。監視信号は、例えば、所定長のコードである。この場合、各光パスを識別するコードは、図20に示す検出器に接続して用いる場合においては、互いに直交している。また、監視信号は、互いに異なる周波数のトーン信号であってもよい。トーン信号は、特に限定されるものではないが、例えば、正弦波信号である。なお、監視信号の速度(コードのビットレート、トーン信号の周波数など)は、データ列の速度と比較して十分に低速である。
光送信器21−1〜21−nは、周波数変調方式で光信号に監視信号を重畳することができる。すなわち、光送信器21−1〜21−nは、周波数変調方式で監視信号が重畳された光信号を出力することができる。そして、マルチプレクサ22は、光送信器21−1〜21−nから出力される光信号を多重化してWDM信号を生成する。
なお、光送信器21−1〜21−nによる主信号データ列の変調方式は、互いに同じでもよいし異なっていてもよい。例えば、光送信器21−1がQPSK変調光信号を送信し、光送信器21−2が16QAM変調光信号を送信してもよい。また、光送信器21−1〜21−nから出力される光信号のシンボルレートまたはビットレートは、互いに同じでもよいし異なっていてもよい。
デマルチプレクサ24は、伝送路を介して受信するWDM信号を波長分離し、光受信器23−1〜23−nにそれぞれ対応する波長の光信号を出力する。光受信器23−1〜23−nは、それぞれ対応する光信号を復調してデータ列を再生する。
図3は、監視信号を重畳する機能を備える光送信器の構成例を示すブロック図である。図3に示す光送信器は、例えば図2に示す光送信器21−1〜21−nの実施例である。ただし、光信号に周波数変調方式で監視信号を重畳する構成は、図3に示す構成または方法に限定されない。
図3(a)に示す光送信器は、周波数チューナブルレーザ光源31および光変調器32を有する。周波数チューナブルレーザ光源31は、周波数制御信号に応じた発振周波数で連続光を生成する。よって、周波数制御信号として監視信号を与えることにより、周波数チューナブルレーザ光源31は、監視信号に応じた発振周波数で連続光を生成することができる。光変調器32は、周波数チューナブルレーザ光源31により生成される連続光を送信データ列で変調する。この結果、周波数変調方式で監視信号が重畳された光信号が生成される。
図3(b)に示す光送信器は、デジタル信号処理で周波数変調を実現する。すなわち、マッピング回路33は、送信データ列をI成分データ列およびQ成分データ列にマッピングする。積算回路34は、監視信号を積分する。なお、図3(b)に示す構成では、監視信号f(t)は、コードまたはトーン信号の振幅時間波形を表すデジタルデータ列である。そして、積算回路34は、積分結果として、下記の位相情報θ(t)を出力する。
θ(t)=∫2πf(t)dt
mod2π回路35は、積算回路34の出力値を0〜2πの範囲内の値に変換する。ただし、積算回路34の値域が0〜2πとなるように設計されている場合は、mod2π回路35は省略可能である。
回転演算回路36は、下記の演算により、位相情報θ(t)を利用してI成分データ列およびQ成分データ列を回転させる。I、Qは、回転演算回路36の入力データである。また、I’、Q’は、回転演算回路36の出力データである。
I’=Icosθ(t)−Qsinθ(t)
Q’=Isinθ(t)+Qcosθ(t)
回転演算回路36により得られるデータI’およびデータQ’は、それぞれD/A変換器37によりアナログ信号に変換されて光変調器38に与えられる。そして、光変調器38は、レーザ光源39から出力される連続光をデータI’およびデータQ’で変調することにより変調光信号を生成する。この結果、周波数変調方式で監視信号が重畳された光信号が生成される。
図4は、周波数変調について説明する図である。図4は、時刻T0、T1〜T4における光送信器の時間分解出力スペクトルを示している。それぞれの時刻における出力光スペクトルの広がりは、送信データ列による変調に従って生じるスペクトル広がりを表しており、光主信号の変調方式や変調速度に応じてさまざまな幅や形状をとり得る。光送信器から出力される光信号には、図3を参照しながら説明したように、周波数変調方式で監視信号が重畳されている。図4に示す例では、監視信号はデジタルコードであり、時刻T1〜T4において光信号に重畳されるコードは「0110」である。また、光送信器が使用するキャリア光の中心周波数はfcである。
時刻T0においては、光信号に監視信号が重畳されていない。この場合、光送信器は、光信号の中心周波数をシフトさせない。したがって、時刻T0に出力される光信号のスペクトルの中心周波数は、fcである。
時刻T1においては、光信号に「0」が重畳される。この場合、この実施例では、光送信器は、光信号の周波数を−Δfだけシフトさせる。したがって、時刻T1に出力される光信号のスペクトルの中心周波数は、fc−Δfである。
時刻T2においては、光信号に「1」が重畳される。この場合、この実施例では、光送信器は、光信号の周波数を+Δfだけシフトさせる。したがって、時刻T2に出力される光信号のスペクトルの中心周波数は、fc+Δfである。同様に、時刻T3に出力される光信号のスペクトルの中心周波数はfc+Δfであり、時刻T4に出力される光信号のスペクトルの中心周波数はfc−Δfである。
周波数シフトΔfは、キャリア光の周波数と比較して十分に小さい。また、Δfは、WDM伝送システムの隣接チャネルと干渉しないように決定される。例えば、ITU−Tで規定されている50GHz/100GHz周波数グリッド上に波長チャネルが配置されるWDM伝送システムでは、Δfは、特に限定されるものではないが、1MHz〜1GHz程度とする。
図4に示す例では、監視信号が「0」および「1」であるときの周波数シフトがそれぞれ「−Δf」および「+Δf」であるが、この方式に限定されるものではない。例えば、監視信号が「0」および「1」であるときの周波数シフトがそれぞれ「+Δf」および「−Δf」であってもよい。また、監視信号が「0(または、1)」であるときの周波数シフトをゼロとし、監視信号が「1(または、0)」であるときに光周波数をシフトするようにしてもよい。さらに、監視信号は、2値以外の多値周波数シフトキーイングで光信号に重畳してもよい。
なお、図4に示す例では監視信号がデジタル信号であるが、監視信号がアナログ信号である場合も、光周波数をシフトさせる方法は実質的に同じである。ただし、監視信号がアナログ信号である場合には、周波数シフト量は、離散的ではなく、連続的に変化する。
図5は、周波数変調信号の検出について説明する図である。ここでは、光信号は、データ信号および監視信号を伝送する。監視信号は、上述したように、周波数変調方式で光信号に重畳されている。すなわち、監視信号は、周波数変調信号(または、FSK信号)の一例である。よって、以下の記載では、監視信号を「FSK−SV信号」と呼ぶことがある。なお、この光信号の中心波長は、λcである。
上述の光信号からFSK−SV信号を検出する回路は、例えば、図5(a)に示すように、光フィルタ41、受光器(PD)42、DC除去コンデンサ43、検出器44を有する。そして、入力光信号は、光フィルタ41に導かれる。
入力光信号には、上述したように、周波数変調方式でFSK−SV信号が重畳されている。このため、この光信号の中心波長は、図5(b)に示すように、FSK−SV信号に応じて、λc−Δλとλc+Δλとの間で変動する。なお、図5(b)は、光信号のスペクトラムおよび光フィルタ41の透過帯を示している。
受光器42は、光フィルタ41の出力光(すなわち、光フィルタ41によりフィルタリングされた光信号)を電気信号に変換する。この電気信号は、光フィルタ41の出力光のパワーを表す。ここで、光フィルタ41の出力光のパワーは、図5(b)に示す斜線領域の面積で表される。すなわち、光フィルタ41の出力光のパワーは、光信号の中心波長がλc−ΔλであるときはP1で表され、光信号の中心波長がλc+ΔλであるときはP2で表される。
DC除去コンデンサ43は、受光器42により生成される電気信号からDC成分を除去する。したがって、DC除去コンデンサ43から出力される電気信号は、振幅成分に変換されたFSK−SV信号を表す。なお、データ信号は、例えば、受光器42の電気帯域制限(高域側)、または、不図示の低域通過フィルタによって平均化されているものとする。或いは、受光器42の動作速度がデータ信号のシンボルレートに対して十分に低速である場合には、データ信号は受光器42によって平均化される。平均化されたデータ信号は、実質的に、DC除去コンデンサ43により除去される。そして、検出器44は、DC除去コンデンサ43の出力信号からFSK−SV信号を検出する。
ところが、入力光信号は、AM雑音を含んでいる。AM雑音は、例えば、光送信器と光受信器との間の伝送路において光信号に付加される。したがって、検出器44に入力される信号Pは、下式で表される。なお、2×Psvは、FSK−SV信号に起因する振幅成分を表す。また、2×Pam_noiseは、AM雑音を表す。なお、ここでは、便宜的に2倍を掛けた表現にしている。
P=2×(Psv+Pam_noise)
検出器44は、信号Pから2×Psvを検出することによりFSK−SV信号を検出する。したがって、Psvに対してPam_noiseが小さければ、検出器44は、FSK−SV信号を精度良く検出できる。
Psvの大きさは、FSK−SV信号の周波数変動幅(図4に示す例では、Δf)に依存する。ところが、FSK−SV信号の周波数変動幅が大きいときは、光信号によって伝送されるデータの品質(例えば、誤り率)が劣化するおそれがある。このため、FSK−SV信号の周波数変動幅は、データの品質が劣化しないように小さく制御される。そうすると、Psvを大きくするには限界がある。すなわち、Pam_noiseに対してPsvを十分に大きくすることには限界がある。
図6は、FSK−SV信号の振幅成分およびAM雑音のパワーについてのシミュレーション結果を示す。横軸は、光信号の中心周波数と光フィルタ41の透過帯の中心周波数との差分(すなわち、オフセット周波数)を表す。FSK−SV信号の周波数変動幅は、100MHzである。AM雑音の変調深さ(modulation depth)は、2パーセントである。光フィルタ41の透過帯の幅は、20GHzである。
このシミュレーションによれば、AM雑音に対して、FSK−SV信号の振幅成分は小さい。例えば、FSK−SV信号の振幅成分が最大となるようにオフセット周波数が制御されたときであっても、FSK−SV信号の振幅成分は、AM雑音よりも約7dBも小さい。したがって、図5(a)に示す検出回路では、FSK−SV信号を感度よく検出することは困難である。
図7は、一実施形態に係る周波数変調信号検出器としての非対称干渉計型FSK−SV信号検出器の構成例を示すブロック図である。図7に示す非対称干渉計型FSK−SV信号検出器は、例示的に、光フィルタ51、光伝搬路52,54A,54B,57A,57B,61、光分岐部53、光位相調整部55、光遅延部56、光合流部58、モニタPD59、制御回路60、光電変換器62及び信号変換器63を備える。
光フィルタ51は、例えば帯域通過フィルタ(BPF)であり、例示的に、図5(b)に示した透過帯を有する。すなわち、BPF51は、例示的に、中心波長λcよりも長波長側(あるいは短波長側でもよい)にシフトした波長に透過帯の中心波長を有し、入力WDM光信号のうち1波長の光信号帯域(スペクトラム)の一部を透過する帯域幅を有する。当該帯域幅は、例示的に、1波長の光信号帯域の半分よりも狭い帯域に設定してよい。BPF51を透過した光は、FSK−SV信号に比例する強度変調信号成分を含む。なお、BPF51の出力光のパワーも、既述の光フィルタ41と同様に、図5(b)に示す斜線領域の面積で表される。すなわち、BPF51の出力光のパワーは、光信号の中心波長がλc−ΔλであるときはP1で表され、光信号の中心波長がλc+ΔλであるときはP2で表される。
光伝搬路52は、BPF51を透過した光信号を光分岐部53に導く。当該光伝搬路52を伝搬する光信号は、強度変調成分及び周波数変調成分を含む光信号である。なお、光伝搬路52には、光ファイバや光導波路を適用することができる。他の光伝搬路54A,54B,57A,57B及び61についても同様である。
光分岐部53は、光伝搬路52から入力された光信号を2分岐して光伝搬路54A及び54Bへ出力する。光分岐部53は、例示的に、2入力2出力の光カプラを用いて実現してよい。この場合、当該光カプラの入力ポートの1つは、空きポートでよい。
光伝搬路54Aは、光分岐部53で分岐された光信号の一方を光位相調整部55に導く。また、伝搬路54Bは、光分岐部53で分岐された光信号の他方を光遅延部56に導く。
光位相調整部55は、光伝搬路54Aから入力される光信号の位相を調整する。当該調整は、モニタPD59でモニタされる、光合流部58の出力光パワーに応じて、制御回路60によって制御される。当該制御の詳細については後述する。
光遅延部56は、光伝搬路54Bから入力される光信号を遅延させる。遅延時間は、例示的に、FSK−SV信号周期の約1/10に設定される。光遅延部56は、例示的に、光ファイバによる遅延線を用いて実現できる。例えば、FSK−SV信号が1MHz相当で、最大周波数偏移が100MHzの場合、光ファイバによる遅延線20mで、線形な周波数変化を仮定すると、FSK−SV信号の周波数変化点において約π/10の位相差(図8の上段参照)を発生させることができる。
光伝搬路57A及び57Bは、それぞれ、光位相調整部55及び光遅延部56から出力される光信号を光合流部58に導く。
光合流部58は、各光伝搬路57A及び57Bから入力される光信号を干渉させて干渉光を光伝搬路61へ出力する。干渉光の一部はモニタPD59へ分岐される。光合流部58は、例示的に、2入力2出力の光カプラを用いて実現できる。
上述の光分岐部53、光伝搬路54A,54B,57A,57B、光位相調整部55、光遅延部56、及び、光合流部58は、非対称型の光干渉計50の一例を成す。
モニタPD59は、光合流部58から入力される光信号のパワーに応じた電気信号を生成して制御回路60に出力する。
制御回路60は、モニタPD59でモニタされたパワーに応じて光位相調整部55による位相調整量を制御する。当該制御は、例示的に、各光伝搬路57A及び57Bから光合流部58に入力される光信号のFSK−SV信号成分の値に差異がある時間部分(FSK−SV信号パルスの変化点)において、光が光電変換器61へ出力するようになされる。
光伝搬路61は、光合流部58から出力される光を光電変換器62に導く。
光電変換器62は、光伝搬路61から入力される光を電気信号に変換する。当該電気信号は、FSK−SV信号パルスの周波数変化点(立上り及び立下り)を示す電気信号であり、送信側で重畳されたFSK−SV信号の電気信号の2倍の信号速度を有する。
信号変換器63は、光電変換器62から入力される、FSK−SV信号パルスの変化点を示す電気信号から送信側で重畳されたFSK−SV信号のパルス情報を再生して、FSK−SV信号を再生する。
上述した非対称干渉計型FSK−SV信号検出器では、まず、BPF51にて、入力WDM光信号から、1波長の信号帯域の一部(当該信号帯域の半分よりも狭い帯域)の光信号が切り出される。切り出された光信号は、1波長の光信号の中心波長から長波長側(あるいは短波長側)にシフトした波長に中心波長を有する。
次いで、BPF51によって切り出された(BPF51を透過した)光信号は、光伝搬路52を通じて光分岐部53に入力される。光分岐部53は入力された光信号を2分岐して、一方を光位相調整部55へ出力し、他方を光遅延部56へ出力する。
光遅延部56に入力された光信号は、例示的に、FSK−SV信号の信号周期の約1/10だけ遅延されて光合流部58へ出力される。光位相調整部55に入力された光信号は、既述の位相調整を受けた後、光合流部58に出力される。
図8の上段に、光合流部58に入力される各光信号の時間に対する周波数変化の一例を示し、図8の下段に、光合流部58の時間に対する出力光パワー変化の一例を示す。図8の上段において、実線で示す波形が光遅延部56による遅延を受けていない光信号の波形に相当し、点線で示す波形が光遅延部56による遅延を受けた光信号の波形に相当する。各光信号は、遅延の有無によって、相対的に約π/10の位相差を有する。
図8に例示するように、光合流部58は、FSK−SV信号成分の値に差異がある時間部分(FSK−SV信号パルスの変化点)において光を出力する。別言すると、光遅延部56による遅延を受けた光信号と遅延を受けない光信号との平均位相差に応じた光パワー変動が光合流部58の出力に現れる。例えば、FSK−SV信号成分(周波数成分)の差が最大のタイミングにおいて出力光パルスのピークが発生する。
光合流部58から上述のごとく出力された光パルスは、光伝搬路61を通じて光電変換器62に出力され、光電変換器62において電気信号に変換される。当該電気信号は、FSK−SV信号パルスの周波数変化点を示す電気信号であり、信号変換器63にて、送信側で重畳されたFSK−SV信号のパルス情報が再生されて、FSK−SV信号が再生される。
図9に、送信FSK−SV信号(電気信号)の波形例(下段)と、上述したFSK−SV信号パルスの周波数変化点を示す電気信号の波形例(上段)とを示す。図9は、送信FSK−SV信号のビットレートが1Mb/sであり、周波数偏差が100MHzの場合の波形例を例示している。図9の下段と上段の波形を比較すれば分かるように、送信FSK−SV信号パルスの周波数変化点(立上り及び立下り)においてピークを有する検出信号が得られる。比較例として、図10に、BPF51を設けない場合の図9相当の波形例を示す。図10に例示するように、送信FSK−SV信号パルスの周波数変化点(立上り及び立下り)においてパルスが出力されるが、当該パルスはノイズが大きいためFSK−SV信号を精度良く再生するのは困難である。
図11に、BPF51の透過帯域を20GHz、オフセット周波数を10GHzに設定した場合の光電変換器62の出力波形例を示す。なお、図11の横軸は周波数を表し、縦軸はパワーを表す。図11に例示するように、AM雑音(変調度2%)よりも、FSK−SV信号の2倍波が20dB以上大きい。すなわち、図6の例に比べて、FSK−SV信号パワーとAM雑音パワーとの比(SN比)が約30dB改善することが分かる。
図12に、本実施形態のFSK−SV信号検出器で利用できる光量と、従来のFSK−SV信号検出器で利用できる光量との違いを、概念図で示す。図12(b)に例示するように、従来のFSK−SV信号検出器では、FSK−SV信号として検出できる光パワー変動量は、縦線枠で示す部分×T(T=SV信号周期)であり、SV信号1周期内で利用できる光量は概一定で、光量自体が小さい。これに対し、図12(a)に例示するように、本実施形態のFSK−SV信号検出器では、FSK−SV信号として検出できる光パワー変動量は、縦線枠で示す部分×Tp(Tp=SV信号周期内で発生するパルス信号幅)である。なお、Tp<T/10である。すなわち、本実施形態のFSK−SV信号検出器では、パルス動作ではあるが、瞬間的に光フィルタ51を透過する全光量を利用できる。そのため、パルス出力時以外の光出力をほぼゼロにすることで、従来のFSK−SV信号検出器よりも大きな瞬時値の信号を得ることができる。したがって、AM雑音などの影響を従来よりも低減できる。
(制御回路60による光位相調整制御)
次に、上述した制御回路60による光位相調整部55の制御の一例について説明する。概略すると、制御回路60は、モニタPD59の平均出力パワーが最大になるように光位相調整部55を制御することで、光合流部58から出力される光信号のSN比を最大化することが可能である。
図7に例示した光干渉計50では、光分岐部53から光合流部58へ至る2つの光経路を通過した光信号の位相差が2πの整数倍の場合に、光合流部58のモニタPD59と接続されたポート(以下「モニタポート」と称することがある。)に全ての光が出力される。これに対し、2つの光信号の位相差が2πの整数倍でない光成分は、光合流部58の光電変換器62が接続されたポートに出力される。したがって、以下の4つのケースが考えられる。
(1)光干渉計50の2つの光経路の位相差が2πの整数倍で、かつ、光合流部58で合流する2つの光信号の周波数が同じであるケース。このケースでは、光合流部58のモニタポートに光が出力される。
(2)光干渉計50の2つの光経路の位相差が2πの整数倍で、かつ、光合流部58で合流する2つの光信号の周波数が異なるケース。このケースでは、光合流部58の光電変換器61が接続されたポートに光が出力される。
(3)光干渉計50の2つの光経路の位相差が2πの整数倍で無く、かつ、光合流部58で合流する2つの光信号の周波数が同じであるケース。このケースでは、光合流部58のモニタポート及び光電変換器62が接続されたポートのそれぞれに光が出力され得る。
(4)光干渉計50の2つの光経路の位相差が2πの整数倍で無く、かつ、光合流部58で合流する2つの光信号の周波数が異なるケース。このケースでは、光合流部58のモニタポート及び光電変換器62が接続されたポートのそれぞれに光が出力され得る。
つまり、光干渉計50の2つの光経路の位相差が2πの整数倍で無い場合には、光合流部58で合流する2つの光信号の周波数差の有無によらず、光合流部58のモニタポートと光電変換器62が接続されたポートとの双方に光が出力され得る。そのため、周波数変化点での光信号検出のSNが劣化する。当該劣化を避けるため、例えば、光合流部58で合流する2つの光信号の光位相条件を光位相調整部55により調整する。
光位相調整部55は、例示的に、光信号を伝搬させる媒体(光導波路や光ファイバなど)で、かつ、光の位相を、この媒体の屈折率を変化させることによって調整する。温度変化で媒体の屈折率を調整する場合には、光導波路や光ファイバの温度を近接するヒーター及びペルチェ素子などを用いて変化させることができる。また、光導波路を電気光学効果のある材料で構成すると、印加電圧を変化させることで、光の位相を調整できる。
また、光遅延部56により一方の光信号に与えられる遅延時間の最適値は、FSK−SV信号の変調周期(T)と、光信号の周波数変調の立上り/立下がり時間(tr/tf)とによって決まる。その最適な状態(光合流部58の光電変換器62へのポートに良好なSNの光信号が出力される時)では光信号のSNが最大になる。そのため、光信号の周波数変調の立上り/立下がり時間(tr/tf)が周波数変調周期(T)に対して十分小さい場合、つまり、(tr+tf)<<Tの場合には、光干渉計50に入力される光信号のパワーは時間的にほぼ一定なので、モニタポートの出力はおおよそで(T−(tr+tf))/T×(光干渉計50への入力パワー)の値に近づき出力が最大になる。
例えば、FSK−SV信号のビットレートが1Mb/Sであり、FSK−SV信号の変調周期が1000nsであるとして、シミュレーション計算を行なうと、図13に示すように、遅延時間を130nsにした場合に、得られる光信号のSNが最良になる。この時に、光合流部58のモニタポートの平均出力が最大になる。なお、最適な遅延時間は、FSK−SV信号のビットレートに応じて変化する。そのため、制御回路60は、光合流部58のモニタポートの平均出力が最大になるように光位相調整部55を制御することで、得られる光信号のSNを最大にでき得る。
また、図14に例示するように、図7に例示した光干渉計50において、2つの光経路を通過した各光信号の位相差が2πの整数倍である場合に、得られる光信号のSNが最良になり、この時に、光合流部58のモニタポートの平均出力が最大になる。したがって、制御回路60は、当該モニタポートの平均出力が最大になるように光位相調整部55を制御することで、得られる光信号のSNを最大にでき得る。
(第1変形例)
図15は、上述した実施形態の第1変形例に係る非対称干渉計型FSK−SV信号検出器の構成例を示すブロック図である。図15に示す非対称干渉計型FSK−SV信号検出器は、図7に例示した構成を偏波ダイバーシティ構成にしたものに相当する。すなわち、図15に例示する信号検出器は、BPF51の後段に偏光分離素子64を備え、偏光分離素子64にてBPF51の通過光を直交する2つの偏波成分に分離し、それぞれの偏波成分に対して図7に点線枠Aで示すブロックによる信号処理を実施する。
偏光分離素子64には、例示的に、複屈折性結晶や、多層膜コーティングプリズムを用いた偏波分離ビームスプリッタなどを用いて実現できる。偏光分離素子64で分離された偏波成分の一方(例えば図15の紙面上下方向に電界の振動方向を有する偏波成分)は、光伝搬路65Aを通じて一方の光分岐部53Aに導かれる。偏光分離素子64で分離された偏波成分の他方(例えば図15の紙面垂直方向に電界の振動方向を有する偏波成分)は、光伝搬路65Bを通じて他方の光分岐部53Bに導かれる。
光分岐部53A及び53Bは、それぞれ、図7に例示した光分岐部53と同一若しくは同様のものであり、偏光分離素子64で分離された偏波成分の一方を2分岐する。光分岐部53Aで2分岐された一方の偏波成分の光は、光伝搬路54A及び54Bを通じて一方の偏波成分に対応した光位相調整部55A及び光遅延部56Aに入力される。
光位相調整部55A及び光遅延部56Aは、それぞれ、図7に例示した光位相調整部55及び光遅延部56と同一若しくは同様のものである。したがって、光位相調整部55A及び光遅延部56Aにより、一方の偏波成分を光分岐部53Aで分岐した2つの光信号に対して既述のとおりの相対的な位相差が与えられる。当該位相差は、既述のように、モニタPD59Aの平均出力パワーが最大となるように制御回路60Aによって制御(調整)される。
光位相調整部55A及び光遅延部56Aの各出力光は、それぞれ対応する光伝搬路57A及び57Bを通じて光合流部58Aに入力される。光合流部58Aは、図7に例示した光合流部58と同一若しくは同様のものである。したがって、光合流部58Aは、一方の偏波成分について図8及び図9に例示したようにFSK−SV信号の周波数変化点に応じた光パルスを出力する。当該光パルスは、光伝搬路61Aを通じて光電変換器62Aへ導かれる。
光電変換器62Aは、図7に例示した光電変換器62と同一若しくは同様のものである。したがって、光電変換器62Aは、一方の偏波成分について光合流部58Aから出力される光パルスを電気信号に変換して、FSK−SV信号パルスの周波数変化点を示す電気信号を得る。
一方、光分岐部53Bで2分岐された一方の偏波成分の光は、光伝搬路54A及び54Bを通じて他方の偏波成分に対応した光位相調整部55B及び光遅延部56Bに入力される。
光位相調整部55B及び光遅延部56Bは、それぞれ、図7に例示した光位相調整部55及び光遅延部56と同一若しくは同様のものである。したがって、光位相調整部55B及び光遅延部56Bにより、他方の偏波成分を光分岐部53Bで分岐した2つの光信号に対して既述のとおりの相対的な位相差が与えられる。当該位相差は、既述のように、モニタPD59Bの平均出力パワーが最大となるように制御回路60Bによって制御(調整)される。
光位相調整部55B及び光遅延部56Bの各出力光は、それぞれ対応する光伝搬路57A及び57Bを通じて光合流部58Bに入力される。光合流部58Bは、図7に例示した光合流部58と同一若しくは同様のものである。したがって、光合流部58Bは、他方の偏波成分について図8及び図9に例示したようにFSK−SV信号の周波数変化点に応じた光パルスを出力する。当該光パルスは、光伝搬路61Bを通じて光電変換器62Bへ導かれる。
光電変換器62Bは、図7に例示した光電変換器62と同一若しくは同様のものである。したがって、光電変換器62Bは、他方の偏波成分について光合流部58Bから出力される光パルスを電気信号に変換して、FSK−SV信号パルスの周波数変化点を示す電気信号を得る。
各偏波成分に対応した光電変換器62A及び62Bで得られた電気信号は、電気信号合流部66にて電流を合流し、信号変換器63に入力される。信号変換器63は、図7に例示した信号変換器63と同一若しくは同様のものであり、FSK−SV信号パルスの周波数変化点を示す電気信号から、送信側で重畳されたFSK−SV信号のパルス情報を再生して、FSK−SV信号を再生する。
以上のように、偏波ダイバーシティ構成の非対称干渉計型FSK−SV信号検出器は、偏光分離素子64で分離された各偏波成分のそれぞれに対して同等の信号処理を行なうため、少なくとも、光学部品部分は2系統の処理になる。
また、偏光分離素子64と光電変換器62A及び62Bとの間の光伝搬路には、対応する偏波成分の偏波状態を保持する光学系、例えば、偏波面保持光ファイバなどを用いるとよい。さらに、2系統の光干渉計の制御は、各偏波成分について光遅延量を同等にすることを除いて、個別制御で良い。ただし、当該制御(制御回路60A及び60B)は、各偏波成分に共通としても構わない。
FSK−SV信号検出器を偏波ダイバーシティ構成にすることで、各偏波成分についての光信号処理になるため、偏波ダイバーシティ構成でない通常構成の場合に生じる光学部内部(光伝搬経路内)での偏波状態変化による光の干渉状態の変動が抑圧される。したがって、通常構成の場合よりも安定してFSK−SV信号を受信することができる。
(第2変形例)
図16は、上述した実施形態の第2変形例に係る非対称干渉計型FSK−SV信号検出器の構成例を示すブロック図である。図16に例示する非対称干渉計型FSK−SV信号検出器は、図7に例示した構成に比して、光フィルタ51に代えてエタロン型光フィルタ51Aを備える点が異なる。
エタロン型光フィルタ51Aは、図17に例示するように、波長に対して周期的に変化する透過帯を有する。なお、図17には、WDM信号の各チャネルのスペクトラムを例示している。各チャネル(i−1),i,(i+1)のスペクトラムがそれぞれ実線および破線で2重に描かれているが、これは、FSK−SV信号によってスペクトラムが変動している様子を表している。
入力WDM信号の各チャネルは、例示的に、一定またはほぼ一定の波長間隔で配置される。非限定的な一例として、各チャネルは、50GHz間隔で配置される。そして、各チャネルの光信号にそれぞれFSK−SV信号が多重化されている。
エタロン型光フィルタ51Aは、図17に例示するように、Δλ1間隔で透過帯を有する。なお、Δλ1は、入力WDM信号の各チャネルが配置される間隔とほぼ同じである。
エタロン型光フィルタ51Aは、図17に例示するように、WDM信号の各チャネルのスペクトラムの中心波長の長波長側(あるいは短波長側でもよい)に対応する透過帯が配置されるように制御される。エタロン型光フィルタ51Aが上述のように制御されている場合、WDM信号の各チャネルから抽出される成分は、図7及び図8に例示した実施形態と実質的に同じである。
したがって、光電変換器62では、入力WDM信号に含まれる各チャネル(i)に重畳されたFSK−SV信号(Psv_i)の周波数変化点を示す電気信号を合成した信号に相当する信号が得られる。よって、入力WDM信号中の光信号からFSK−SV信号を精度良く検出できる。
図18は、第2変形例に係る差動エンコーダの構成例を示すブロック図である。図18に例示する差動エンコーダは、図2及び図3に例示した光送信器に適用可能である。例えば、図18に例示する差動エンコーダによって差動エンコードされた信号bを図3(a)及び図3(b)に例示した光送信器での「監視信号」として用いることができる。
差動エンコーダは、例示的に、入力信号aを遅延させて遅延信号an−1を出力する遅延素子67と、入力信号aと遅延信号an−1とに対し排他的論理輪演算(EX−OR)を施して差動エンコード信号bを出力するEX−OR回路68とを備える。なお、図19に、差動エンコーダの真理値テーブルを示す。差動エンコーダは、当該真理値テーブルに従って差動エンコード信号bを生成、出力する。
図20は、既述の信号変換器63の構成例を示すブロック図である。信号変換器63には、フロンドエンド部の受光器69の出力(電気信号)が入力される。受光器69は、例示的に、図7又は図15に例示した構成において信号変換器63の前段部分、あるいは、図16に例示した構成を具備する。
ここで、信号変換器63は、WDM信号の各チャネルの光信号にそれぞれ多重化されているFSK−SV信号を検出することができる。
この例では、FSK−SV信号は、互いに直交するコードで実現されている。また、WDM信号は、m個の波長チャネルを収容するものとする。この場合、信号変換器63は、サンプリング器71、シフトレジスタ72−1〜72−m、相関器73−1〜73−m、判定器74−1〜74−mを有する。なお、入力WDM信号が図2に例示したWDM伝送装置により生成される場合は、好ましくは、m=nである。
サンプリング器71は、受光器69から出力される信号をサンプリングする。サンプリングクロックの周波数は、たとえば、FSK−SV信号を表すコードのビットレート(または、チップレート)と同じである。そして、サンプリング器71により得られるサンプルデータ列は、シフトレジスタ72−1〜72−mに導かれる。シフトレジスタ72−1〜72−mの長さは、FSK−SV信号を表すコードのビット長と同じである。
相関器73−1〜73−mには、それぞれ、対応するコード1〜mが与えられる。コード1〜mは、例えば、図1に例示したNMS10から与えられる。また、コード1〜mは、入力WDM信号中の光信号にそれぞれ多重化されていることが期待されるコードである。そして、相関器73−1〜73−mは、それぞれ、コード1〜mとシフトレジスタ72−1〜72−mに保持されているサンプルデータ列との間の相関を計算する。なお、コード1〜mの内容は、固定的な情報では無く、信号変換器63の同時信号処理の並列数を表す。図1に例示したNMS10が管理するコード情報の総数は、一般的にmより大きい。
判定器74−1〜74−mは、それぞれ、相関器73−1〜73−mにより計算された相関値と閾値とを比較する。そして、判定器74−1〜74−mは、この比較の結果に基づいて、コード1〜mが検出されたか否かを判定する。例えば、相関器73−1により計算された相関値が閾値よりも高ければ、判定器74−1は、入力WDM信号のチャネル1からFSK−SV信号を抽出する。
以上のようにして、1箇所以上の送信側において、互いに直交するコードで実現された、WDM光信号に含まれる各チャネルのFSK−SV信号を差動信号化して送信する。送信信号は、ROADMにて適宜組み合わされたWDM光信号になり、そのWDM光信号に含まれる各チャネルのFSK−SV信号を、受光器69で差動受信して電気信号に変換する。信号変換器63は、この電気信号の状態で、元の互いに直交するコードに復元した電気信号を同時受信する(並列に受信処理する)ことができる。
(光伝送装置)
図21は、FSK−SV信号を検出する回路(信号検出器)を備える光伝送装置の一例を示す。図21に示す光伝送装置は、例示的に、ROADM200である。ROADM200は、光アンプ201、光スプリッタ202、波長ブロッカ203、光スプリッタ204、光カプラ205、光アンプ206、信号検出回路207を有する。信号検出回路207は、図7、図15、図16、又は、図20に例示した構成を具備する。
光アンプ201は、入力WDM信号を増幅する。光スプリッタ202は、光アンプ201により増幅されたWDM信号を波長ブロッカ203に導くと共に、そのWDM信号を分岐してドロップ信号を生成する。ドロップ信号は、例えば、不図示の波長選択分岐器またはデマルチプレクサに導かれる。波長選択分岐器は、指定された波長をドロップ信号から選択してクライアント端末に導く。デマルチプレクサは、ドロップ信号を波長ごとに分離する。この場合、デマルチプレクサにより得られる複数の光信号の一部または全部がクライアント端末に導かれる。
波長ブロッカ203は、例えば、ネットワーク管理システム10からの指示に応じて、入力WDM信号中の指定された波長を通過させ、他の波長をブロックする。光スプリッタ204は、波長ブロッカ203から出力される光信号を分岐して光カプラ205および信号検出回路207に導く。光カプラ205は、光スプリッタ204から出力される光信号にアド信号を加えることにより、出力WDM信号を生成する。アド信号は、例えば、クライアント端末から送信される。そして、光アンプ206は、光カプラ205により得られる出力WDM信号を増幅する。なお、ROADM200は、図21に示す波長ブロッカ203の代わりに、波長選択スイッチを有する構成であってもよい。
信号検出回路207の動作は、図7〜図20を参照して説明した通りである。すなわち、信号検出回路207は、光スプリッタ204から導かれてくるWDM信号の各チャネルのいずれかに重畳されたFSK−SV信号を検出する。
1 光伝送システム
2〜5,20 WDM伝送装置
6〜8,200 光分岐挿入装置(ROADM:Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)
9 波長クロスコネクト(WXC:Wavelength Cross ConnectまたはPXC:Photonic Cross Connect)
10 ネットワーク管理システム(NMS)
11〜13 クライアント
14 信号検出回路(周波数変調信号検出器)
21−1〜21−n 光送信器
22 マルチプレクサ
23−1〜23−n 光受信器
24 デマルチプレクサ
31 周波数チューナブルレーザ光源
32,38 光変調器
33 マッピング回路
34 積算回路
35 mod2π回路
36 回転演算回路
37 D/A変換器
39 レーザ光源
41 光フィルタ
42 受光器
43 DC除去コンデンサ
44 検出器
50 光干渉計
51 光フィルタ
51A エタロン型光フィルタ
52,54A,54B,57A,57B,61,61A,61B,65A,65B, 光伝搬路
53,53A,53B 光分岐部
55,55A,55B 光位相調整部
56,56A,56B 光遅延部
58,58A,58B 光合流部
59 モニタPD
60 制御回路
62,62A,62B 光電変換器
63 信号変換器
64 偏光分離素子
66 電気信号合流部
67 遅延素子
68 排他的論理和(EX−OR)回路
69 受光器
71 サンプリング器
72−1〜72−m シフトレジスタ
73−1〜73−m 相関器
74−1〜74−m 判定器
201,206 光アンプ
202 光スプリッタ
203 波長ブロッカ
204 光スプリッタ
205 光カプラ
207 信号検出回路

Claims (7)

  1. 周波数変調方式で監視信号が重畳された光信号の波長のスペクトラムの中心波長からシフトした波長に透過帯の中心波長を有し、前記透過帯が前記スペクトラムの一部を透過するよう設定された光フィルタと、
    前記光フィルタを透過した光を分岐し、各分岐光に対して相対的な遅延差を与えた上で、前記各分岐光を干渉させることで、前記監視信号を検出する光干渉計と、
    を備えた、周波数変調信号検出器。
  2. 前記光干渉計の出力光パワーをモニタするモニタと、
    前記モニタでモニタされた前記出力光パワーの時間的な平均値が最大となるように前記遅延差を調整する制御回路と、を更に備えた、請求項1に記載の周波数変調信号検出器。
  3. 前記光フィルタの出力光を異なる偏波成分に分離する偏光分離素子を更に備え、
    前記光干渉計が前記偏波成分のそれぞれについて設けられた、請求項1又は2に記載の周波数変調信号検出器。
  4. 前記光フィルタの前記透過帯が、前記波長の光信号のスペクトラムの半分よりも狭い帯域に設定されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の周波数変調信号検出器。
  5. 前記光フィルタが、エタロン型光フィルタである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の周波数変調信号検出器。
  6. 前記遅延差が、前記監視信号の時間周期の10分の1倍程度に設定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の周波数変調信号検出器。
  7. 周波数変調方式で監視信号が重畳された光信号を受信する光受信装置であって、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の周波数変調信号検出器を備えた、光受信装置。
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