JP6378884B2 - 成膜方法 - Google Patents

成膜方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6378884B2
JP6378884B2 JP2014011237A JP2014011237A JP6378884B2 JP 6378884 B2 JP6378884 B2 JP 6378884B2 JP 2014011237 A JP2014011237 A JP 2014011237A JP 2014011237 A JP2014011237 A JP 2014011237A JP 6378884 B2 JP6378884 B2 JP 6378884B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
base material
substrate
target
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014011237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015137414A (ja
Inventor
谷 典明
典明 谷
敦仁 井堀
敦仁 井堀
原田 学
学 原田
松本 昌弘
昌弘 松本
昌司 久保
昌司 久保
寿弘 鈴木
寿弘 鈴木
敦史 齋藤
敦史 齋藤
泰彦 赤松
泰彦 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2014011237A priority Critical patent/JP6378884B2/ja
Publication of JP2015137414A publication Critical patent/JP2015137414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6378884B2 publication Critical patent/JP6378884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、成膜方法に関し、より詳しくは、透明ガラス基板や透明フィルムなどの基材の表面にその透過率を維持したまま高硬度の薄膜を成膜するためのものに関する。
携帯電話やデジタルカメラ等の携帯機器には、画像や文字等の情報の表示や入力のために透明ガラス基板が搭載されている。この透明ガラス基板には、使用環境に適した機械的強度や耐候性等といった性能が求められることから、強化ガラスが一般に用いられている。このような強化ガラスは例えば特許文献1で知られている。
上記のものでは、例えば、ロールアウト法で成形、研磨された所定の板厚(例えば、2mm)を持つガラス基板を硝酸カリウム溶融塩中に浸漬することで低温イオン交換処理を行い(化学強化処理)、その後に硝酸カリウムを洗浄して乾燥し、乾燥後に分断加工を施して強化ガラスを得る。この強化ガラスによれば、板厚方向の両表面には、カリウムイオンが表面近傍のガラスバルク中へと拡散することで圧縮応力が作用する層が形成され、板厚方向の両表面が強化された状態となり、切断加工によって形成された加工面は、圧縮応力が作用しない層、即ち、その領域が化学強化されていない状態となる。
ここで、上記携帯機器には、使用者の利便性の更なる向上等の要請から、軽量化が常時求められている。これに伴い、透明ガラス基板にも更なる薄板化が求められているが、その板厚が薄くなる(例えば板厚が0.3mm)と、上記従来例を適用して板厚方向の両表面を化学強化することが事実上できない(即ち、化学強化処理にて圧縮応力が作用する層を形成するだけの厚みがガラス基板にない)という問題が生じてきた。
このため、比較的高硬度のシリコン酸化物膜やシリコン窒化物膜といった誘電体膜をスパッタリング法、真空蒸着法やCVD法にてガラス基板表面に成膜することが考えられる。この場合、誘電体膜をより高硬度のものとするには、誘電体膜自体の膜厚を厚くすればよい。然し、例えば、シリコン窒化物膜は、その膜厚が厚くなると、可視光に対する吸収率が大きくなり、ガラス基板の透明性や色合いが損なわれるといった不具合が生じる。
特開2008−247732号公報
そこで、本発明は、以上の点に鑑み、膜厚を厚くしない場合でも十分な硬度を持ち、透明ガラス基板や透明フィルムといった基材に成膜してもその透明性や色合いを損なうことがない薄膜を成膜するための成膜方法を提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、成膜手段を有する処理室内で基材を保持する工程と、真空引きした処理室内で基板表面に圧縮方向の応力を持つ薄膜を成膜する工程とを含み、基材を保持する工程は、基材の成膜面側を上とし、基材を上方に向って凸状に湾曲させた状態で基材を保持することを特徴とする。
これによれば、基材を所定の曲率で上方に向って凸状に湾曲するように弾性変形させ、この状態で圧縮方向の応力を持つ薄膜を成膜した後、成膜済みの基材の湾曲状態を解消し、成膜時より曲率半径が大きい状態(基材の成膜面が平坦に戻る状態を含む)に戻すと、このときの力が薄膜に加わることで当該薄膜自体が本来有している応力に比較して一層高い圧縮応力が得られるようになる。その結果、薄膜の膜厚を然程厚くしなくても十分高い硬度が得られる。
本発明の基材を保持する工程においては、基材の曲率半径を50mm〜5000mmの範囲に設定することが好ましい。この場合、基材の曲率半径が50mmより小さいと、硬度を効果的に高めることができない。これは、成膜時の基材の曲率半径が小さいため、成膜後の基材を成膜時より曲率半径が大きい状態に戻したとき、薄膜の圧縮応力が当該薄膜と基材との密着性を上回り、薄膜自体が粉々に割れたような状態になることに起因していると考えられる。他方、基材の曲率半径が5000mmを超えると、成膜済みの基材を成膜時より曲率半径が大きい状態に戻したとき、圧縮応力の増加量が十分でなく、効果的に硬度を高めることができない。
ところで、基材を透明ガラス基板または透明フィルムとし、薄膜を比較的高硬度のシリコン酸化物膜やシリコン窒化物膜といった誘電体膜とし、この誘電体膜を従来技術に係るスパッタリング法、真空蒸着法やCVD法にて基材表面に成膜する場合、誘電体膜自体の膜厚を厚くしないと、誘電体膜をより高硬度にはできず、膜厚が厚いと、その透明性や色合いを損なう。それに対して、本発明は、薄膜の膜厚を然程厚くしなくても十分高い硬度が得られるため、透明ガラス基板または透明フィルム自体の透明性や色合いを損なうことがないという利点があり、携帯機器への適用に有利である。
本発明においては、前記誘電体膜は、金属元素の酸化物、弗化物或いは窒化物またはこれらの複合物膜であることが好ましく、このとき、前記誘電体膜の膜厚が0.5μm〜10μmの範囲に設定されることが好ましい。
(a)及び(b)は、本発明の実施形態の成膜方法を実施することができるスパッタリング装置の模式断面図。 図1の要部を拡大して示す斜視図。
以下、図面を参照して、基材を矩形の透明ガラス基板(以下、「基板S」という)とし、成膜手段をスパッタリングカソードSCとし、基板Sの一方の表面に、圧縮方向の応力を持つ誘電体膜としてのシリコン酸化物膜を反応性スパッタリング法により成膜する場合に、本発明の成膜方法を適用した実施形態を説明する。以下、基板Sから後述のターゲット3に向かう方向を上とし、これを基準に方向を示す用語を用いるものとする。
図1を参照して、SMは、本実施形態の成膜方法を実施することができるマグネトロン方式のスパッタリング装置(以下、「スパッタ装置SM」という)である。スパッタ装置SMは、処理室11を画成する真空チャンバ1を備え、真空チャンバ1には、排気管21を介して真空ポンプ2が接続され、所定圧力に真空引きできる。真空チャンバ1にはスパッタリングカソードSCが設けられている。スパッタリングカソードSCは、ターゲット3と、このターゲット3の上方に配置されるマグネットユニット4とを備え、ターゲット3が処理室11を臨むように真空チャンバ1の上部に気密保持した状態で設置される。
ターゲット3は、シリコン製のものまたはシリコンの酸化物、窒化物若しくは弗化物またはこれらの複合物(例えば、SiON)から適宜選択される。この場合、ターゲット3は、基板Sの輪郭に応じて平面視矩形の輪郭を持つように公知の方法で作製される。なお、ターゲット3の平面視形状はこれに限定されるものではなく、円形のものを用いることもできる。また、ターゲット3は、スパッタリングによる成膜中、ターゲット3を冷却するバッキングプレート31に、インジウムやスズなどのボンディング材(図示せず)を介して接合されている。なお、ターゲット3は、基板Sの一方の表面に形成しようとする誘電体膜に応じて、マグネシウム、アルミニウム若しくはジルコニウム等の金属製またはこれらの金属の酸化物、窒化物若しくは弗化物またはこれらの複合物から適宜選択することができる。
更に、ターゲット3は、真空チャンバ1外に配置されるDC電源や高周波電源などのスパッタ電源5に接続され、例えば、ターゲット3に負の電位を持った所定電力や高周波電力が投入できるようになっている。特に図示して説明しないが、ターゲット3を真空チャンバ1の上部に設けた後、ターゲット3の周囲には、アノードとしての役割を果たすシールド板が設置される。
ターゲット3の上方に配置されるマグネットユニット4は、バッキングプレート31の裏面に平行に設けられる磁性材料製で支持板(ヨーク)41を有し、支持板41の下面には、複数個の永久磁石42がその下側の極性を変えて所定のパターンで配置されている。そして、ターゲット3の下方空間に閉ループの釣り合った磁場(図示せず)を発生させ、スパッタ時、ターゲット3の下方で電離した電子等を捕捉してターゲット3から飛散したスパッタ粒子を効率よくイオン化する。なお、永久磁石42に代えて電磁石を用いることができ、また、各永久磁石42の配置については、ターゲット3の形状や面積等に応じて種々の形態を有する公知のものが利用できるため、ここでは詳細な説明を省略する。マグネットユニット4は、スパッタレートが高くなる磁場の位置をかえてターゲット3をその全面に亘って均等に侵食領域が得られるように、成膜中に回転または往復運するように構成してもよい。
真空チャンバ1の下部には、ターゲット3に対向させて基板ホルダ6が設けられている。図2も参照して、基板ホルダ6は、基板Sの輪郭に対応する矩形の上面61aを持つ台座61と、基板Sの互いに対向する辺に沿う外周縁部S1,S1にその全長に亘って(または部分的に)接触し、下方に向けて押圧力を加えた状態で基板Sを保持する上下動自在な2個のクランプ62とを備える。クランプ62には、上下動自在な駆動手段63が連結され、駆動手段63の上下動に連動して両クランプ62,62が上下動する。台座61の上面61aは、基板Sの中央部からクランプ側の両辺S1,S1に向けて所定の曲率で湾曲する凸状面(所謂かまぼこ形)に形成されている。これにより、台座61上に基板Sを設置し、クランプ62を下降させると、基板Sが台座61の上面61aに沿って所定の曲率で湾曲するように弾性変形され、台座61の上面61aに基板Sの下面が面接触した状態で保持される。なお、駆動手段63については、エアーシリンダ、駆動軸、べローズ等から構成される公知のものが利用できるため、ここでは、詳細な説明は省略する。なお、本実施形態では、駆動手段63を備えたものを例に説明しているが、手動でクランプ62を押し付けながら基板Sを湾曲させ、機械的に台座61に固定するようにしてもよい。
また、真空チャンバ1には、Ar等の希ガスと、酸素、窒素または弗素といった反応ガスとで構成されるスパッタガスを処理室11に導入するガス導入手段7が設けられている。ガス導入手段7は、例えば真空チャンバ11の側壁に取付けられるガス管71を有し、ガス管71は、マスフローコントローラ72を介して図外のガス源に連通している。そして、スパッタ装置SMは、マイクロコンピュータやシーケンサ等を備えた図示省略の制御手段を有し、スパッタ電源5、マスフローコントローラ72や真空ポンプ2の稼働が統括制御される。以下に、ターゲット3をシリコンとしてシリコン酸化物膜(誘電体膜)を成膜する場合を例に、上記スパッタリング装置SMを用いた実施形態の成膜方法を具体的に説明する。
クランプ62が上動した位置で基板Sを台座61の上面に位置決め設置した後、クランプ62を下動させる。これにより、基板Sが台座61の上面61aに沿って所定の曲率で湾曲するように弾性変形され、台座61の上面61aに基板Sの下面が面接触した状態で保持される。この場合、基板Sの曲率半径を50mm〜5000mmの範囲に設定されるように台座61の上面61aが形成される。基板Sの曲率半径が50mmより小さいと、硬度を効果的に高めることができない。これは、成膜時の基材の曲率半径が小さいため、成膜後の基板Sを成膜時より曲率半径が大きい状態に戻したとき、薄膜の圧縮応力が当該薄膜と基材との密着性を上回り、薄膜自体が粉々に割れたような状態になることに起因していると考えられる。他方、基板Sの曲率半径が5000mmを超えると、成膜済みの基板Sを成膜時より曲率半径が大きい状態に戻したとき、圧縮応力の増加量が十分でなく、効果的に硬度を高めることができない。
上記のように基板Sが基板ホルダ6に保持されると、真空チャンバ1内を密閉して真空ポンプ2を稼働する。そして、処理室11が所定圧力(例えば、2×10−4Pa)まで真空引きされると、ガス導入手段7を介してスパッタガス(アルゴンガスと酸素ガス)を導入し、ターゲット3に対してスパッタ電源5により負の電位を持った所定電力(例えば、10kW)を投入する。これにより、基板Sとターゲット3との間の空間にプラズマが形成され、プラズマ中のアルゴンガスのイオンをターゲット3に向けて加速させて衝撃させ、スパッタ粒子(ターゲット原子)が基板Sに向かって飛散される。このとき、スパッタガス中の酸素と結合して基板S表面に反応性スパッタリングによりシリコン酸化物膜が成膜される。成膜終了後、処理室11を大気開放し、クランプ62を上動させて成膜済みの基板Sを取り出す。
以上によれば、基板Sを所定の曲率で上方に向って凸状に湾曲するように弾性変形させ、この状態で圧縮方向の応力を持つシリコン酸化物膜を成膜した後、クランプ62を上動して成膜済みの基板Sの湾曲状態を解消すると、基板Sが成膜時より曲率半径が大きい状態に戻るときの力が薄膜に加わることで当該薄膜自体が本来有している応力に比較して一層高い圧縮応力が得られるようになる。その結果、シリコン酸化物膜の膜厚を然程厚くしなくても十分高い硬度が得られる。しかも、基板Sの透明性や色合いを損なうことがない。
以上の効果を確認するために、図1に示すスパッタ装置SMを用いて次の実験を行った。実験1では、基材Sとして100mm×100mm×0.2mm(厚さ)のガラス基板(可視光に対する平均透過率90%)を用意し、ガラス基板を基台61上面に設置し、クランプ62で保持したとき、曲率半径が1000mmとなるように湾曲されるようにした。スパッタ条件として、ターゲットをシリコン製とし、真空チャンバ内の圧力が2×10−4Paまで真空引きされた後、アルゴンガスを100sccm、酸素ガスを10sccmで導入し、処理室内が0.5Paに保持されるようにした。そして、スパッタ電源5により10kWの直流電力を印加し、ガラス基板表面に1μm厚さで成膜されるようにスパッタ時間を設定して、誘電体膜としてのシリコン酸化物膜を成膜して発明品1を得た。なお、比較実験として、上面が平坦な基台を用いた以外は、上記実験1と同じように成膜し、比較品1を得た。
以上によれば、成膜後に真空チャンバから取り出した発明品1(基板を平坦に戻した状態)に対してその膜のビッカース硬度(Hv)を測定したところ、1650MPaであった。また、市販のスチールウールで膜表面を擦ったところ、500回摺動しても目視による傷は生じないことが確認された。なお、成膜済みのガラス基板を測定したところ、可視光に対する平均透過率が約90%で同等であり、透明性や色合いを損なっていないことが確認された。それ対して、比較品1では、ビッカース硬度(Hv)は500MPaであり、上記同様、市販のスチールウールで膜表面を擦ったところ、4〜5回の摺動で膜表面に傷が多数認められた。
次に、実験2として、ガラス基板の曲率半径を30mm〜20000mmの範囲となるように変化させ、上記実験1と同様に成膜し、ビッカース硬度測定及びスチールウール摺動特性を評価し、その結果を下記表1に示す。
Figure 0006378884
以上の実験2によれば、曲率半径が30mmの基板表面を顕微鏡観察したところ膜一面に細かいひび割れ(クラック)が認められた。これは曲率半径が小さすぎたため、成膜後のガラス基板を平坦に戻した際、シリコン酸化物膜の圧縮応力が密着性を上回ったため、膜に粉々に割れたような状態になったと考えられる。他方、ガラス基板の曲率半径が20000mmの場合、比較品1と同等の特性しか得られないことが確認された。これは、成膜済みの基板Sを成膜時より曲率半径が大きい状態に戻したとき、圧縮応力の増加量が十分でないためと考えられる。
次に、実験3として、成膜時間を変える以外は実験1と同じとし、ガラス基板表面に成膜するシリコン酸化物膜の膜厚を50nm〜10000nmの範囲で変化させ、ビッカース硬度測定及びスチールウール摺動特性を評価し、その結果を下記表2に示す。
Figure 0006378884
以上の実験3によれば、500nmの膜厚以上でないと、ビッカース硬度測定及びスチールウール摺動特性から十分な効果が得られないことが確認された。
次に、実験4として、ターゲットの種とスパッタガス種とを適宜変えて、MgF、SiN、SiON、Al、ZrO膜を基板表面に1μmの膜厚で成膜し、ビッカース硬度測定、スチールウール摺動特性並びに透過率を評価し、その結果を下記表3に示す。
Figure 0006378884
以上の実験4によれば、いずれの薄膜も高い硬度と摺動耐久性とを持ち、また、可視光に対する平均透過率も約90%以上であることが確認された。なお、シリコン窒化物膜については茶色く着色して透明度が低下していた。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、成膜する工程として、スパッタリング法を用いて方法を例に説明したが、圧縮方向の応力を持つ膜が形成できるのであれば、イオンプレーティングを含む真空蒸着法やCVD法により誘電体膜を形成することもできる。この場合、電子銃や抵抗ボードを持つ蒸発源等が成膜手段を構成する。
また、上記実施形態では、基材を透明ガラス基板とした場合を例に説明したが、基材はこれに限定されるものではなく、透明フィルムや金属板等への成膜にも本発明を適用することができる。また、可視光に対する吸収が少ない膜厚でも十分な硬度を持つため、基材の表面に多層構造の積層膜を成膜し、特定の色合いを出すようなとき本発明を適用すれば有利である。
SM…スパッタ装置、11…処理室、SC…スパッタリングカソード(成膜手段)、3…ターゲット(成膜手段)、4…マグネットユニット(成膜手段)、5…スパッタ電源(成膜手段)、7…ガス導入手段、S…処理基板。

Claims (4)

  1. 成膜手段を有する処理室内で基材を保持する工程と、真空引きした処理室内で基材表面に圧縮方向の応力を持つ薄膜をスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用いて成膜する工程とを含み、
    基材を保持する工程は、基材の成膜面側を上とし、基材を上方に向って凸状に湾曲させた状態で基材を保持し、
    前記基材を保持する工程で保持される基材の曲率半径を50mm〜10000mmの範囲にし、前記成膜する工程で前記薄膜を1μm〜10μmの膜厚で成膜することにより、この成膜された薄膜のビッカース硬度を1010MPa以上にすることを特徴とする成膜方法。
  2. 前記基材を透明ガラス基板または透明フィルムとし、前記薄膜を誘電体膜とすることを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 前記誘電体膜は、金属元素の酸化物、弗化物或いは窒化物またはこれらの複合物膜であることを特徴とする請求項2記載の成膜方法。
  4. 前記基材を保持する工程は、前記曲率半径で湾曲する台座の上面に前記基材を設置し、クランプにより前記基材に下方に向けて押圧力を加えた状態で前記台座の上面に前記基材の下面を面接触させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の成膜方法。
JP2014011237A 2014-01-24 2014-01-24 成膜方法 Active JP6378884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014011237A JP6378884B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 成膜方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014011237A JP6378884B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 成膜方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015137414A JP2015137414A (ja) 2015-07-30
JP6378884B2 true JP6378884B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=53768635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014011237A Active JP6378884B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 成膜方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6378884B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7285745B2 (ja) 2019-09-18 2023-06-02 東京エレクトロン株式会社 成膜システム、磁化特性測定装置、および成膜方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3187011B2 (ja) * 1998-08-31 2001-07-11 日本電気株式会社 半導体装置の製造方法
DE10019355A1 (de) * 2000-04-18 2001-10-31 Schott Glas Glaskörper mit erhöhter Festigkeit
JP2007234397A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Ulvac Japan Ltd 透明電極及びその形成方法
JP5304112B2 (ja) * 2008-09-01 2013-10-02 日本電気硝子株式会社 薄膜付きガラス基板の製造方法
TWI606986B (zh) * 2012-10-03 2017-12-01 康寧公司 用於保護玻璃表面的物理氣相沉積層

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015137414A (ja) 2015-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6438060B2 (ja) サファイア上での撥油性コーティング
JP2016513753A (ja) 酸素分圧を有する環境内におけるアルミニウム源の使用によって酸化アルミニウムを基板上に成長させ、透光性、耐スクラッチ性の窓部材を形成する方法。
CN108385110B (zh) 一种利用原位溅射结合离子束刻蚀的抛光装置及抛光方法
TW201024443A (en) Sputtering apparatus, method for forming thin film, and method for manufacturing field effect transistor
US10329192B2 (en) Composition of fingerprint-resistant layer consisting of a plurality of thin films and preparation method therefor
CN102965619A (zh) 一种多元金属掺杂无氢类金刚石碳膜的制备方法
TWI630658B (zh) Transparent conductive film and method of manufacturing same
US9249499B2 (en) Coated article and method for making same
CN112267093A (zh) 一种镀膜方法
JP2009041115A (ja) スパッタ源、スパッタリング装置、及びスパッタリング方法
CN109437581A (zh) 一种防眩光3d玻璃的制作方法
JP6378884B2 (ja) 成膜方法
JP6588351B2 (ja) 成膜方法
US20130143063A1 (en) Device housing and method for making same
JPWO2017026190A1 (ja) 強化ガラス基板の製造方法及び強化ガラス基板
JP2016011445A (ja) スパッタリング方法
Hofer-Roblyek et al. Linking erosion and sputter performance of a rotatable Mo target to microstructure and properties of the deposited thin films
JPH07331414A (ja) 耐摩耗性膜
CN208121187U (zh) 一种具有靶材保护功能的镀膜设备
JP7256645B2 (ja) スパッタリング装置及び成膜方法
JP6887230B2 (ja) 成膜方法
JP7219140B2 (ja) 成膜方法
JPH05132774A (ja) スパツタ装置
TWM394991U (en) Target structure and sputtering apparatus thereof
WO2019216331A1 (ja) スパッタリング装置、多層膜の製造方法、成膜装置および成膜装置の使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6378884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250