JP6378864B2 - 引戸捕捉装置、および引戸ストッパー - Google Patents

引戸捕捉装置、および引戸ストッパー Download PDF

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本発明は、引戸の閉じた状態或いは開いた状態を保持する引戸捕捉装置、および引戸捕捉装置に用いられる引戸ストッパーに関する。
従来、引戸が閉じた状態を保持する引戸捕捉装置が知られている。この引戸捕捉装置は、例えば、引戸が走行するレール側に引戸ストッパーを設けるとともに引戸側に支持軸を設け、引戸が完全に閉じた状態で、ストッパーが支持軸を捕捉・保持するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、引戸を勢いよく閉じたとき(支持軸が勢いよくストッパーに突き当たったとき)、ストッパーが支持軸を捕捉しきれずに跳ね返ってしまい、その反動で引戸が開いてしまうことがある。これを解決するために、ストッパーを開閉方向に移動可能に構成するとともに、ストッパーを閉方向へ引き込むばねを設けたものも知られている。この技術によれば、ストッパーが移動することによって支持軸がストッパーに突き当たっても捕捉状態が外れ難くなるとともに、ばねによって反動を吸収して閉じた状態へと引戸を引き込むようになる(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−299317号公報 特開2005−36497号公報
上述したそれぞれの引戸捕捉装置の技術では、ストッパーが支持軸を確実に捕捉・保持するように、ストッパーの捕捉力を大きくすることが好ましい。しかしながら、この捕捉力を大きくすると、利用者が引戸を開こうとする際に、この大きな捕捉力に抗して捕捉力以上の力で引戸を開かなければならない。そのため、高齢者の方や子供のように大きな力を作用させづらい人にとって引戸が開け難くなってしまう。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、大きな捕捉力を有し、かつ、大きな力を作用させずに引戸を開くことができる引戸捕捉装置、および引戸ストッパーを提供するためのものである。
上述課題を解決するため、本発明に係る引戸捕捉装置は、引戸側に被捕捉部材を設け、引戸レール側に前記被捕捉部材を捕捉する引戸ストッパーを設け、前記引戸の閉状態を保持する引戸捕捉装置であって、前記引戸ストッパーは、引戸ストッパー本体と、前記被捕捉部材を捕捉し、前記引戸ストッパー本体に対して前記引戸の開閉方向へ移動可能に構成され、開方向へ移動したときに前記被捕捉部材と協働して捕捉を強制的に解除或いは捕捉力を低減する低減手段を有するストッパーと、前記ストッパーを戸閉方向へと付勢するストッパー用ばねとを備え、前記ストッパーは、2つの捕捉アームを有し、これらの捕捉アームの基端部側が連結されると共に先端部側が開放された略U字形状に形成され、前記捕捉アームの先端部側から前記被捕捉部材が入り込む捕捉溝が設けられており、前記捕捉アームの弾性で前記被捕捉部材を挟み込むことで前記被捕捉部材を捕捉し、前記捕捉アームの先端部側を前記低減手段で強制的に拡開することで前記被捕捉部材の捕捉が解除或いは捕捉力が低減されるように構成したことを特徴とする。
さらに、前記低減手段は、前記引戸ストッパー本体に誘導突起または誘導長穴のいずれか一方を有し、前記捕捉アームに前記誘導突起または誘導長穴が挿入される誘導長穴または誘導突起のいずれか他方を有し、前記ストッパーの開方向への移動によって前記誘導突起が前記誘導長穴に沿って相対的に移動することで、前記捕捉アームが強制的に拡開するように構成することもできる。
また、前記捕捉アームの前記誘導長穴または前記誘導突起のいずれか他方を、前記ストッパーの先端部側に配置し、前記捕捉アームの先端部と基端部との間には、前記捕捉溝の幅寸法を狭くした幅狭部が形成されていてもよい。
さらに、前記被捕捉部材は、その断面形状において中央部がくびれたひょうたん型に形成され、前記被捕捉部材の前記中央部のくびれに前記幅狭部が入り込むようにして前記被捕捉部材を捕捉するようにしてもよい。
さらにまた、前記捕捉アームの捕捉溝側の内側面には、前記幅狭部よりも戸開側に第1傾斜面が形成され、前記幅狭部よりも戸閉側に前記第1傾斜面よりも急傾斜な第2傾斜面が形成されていてもよい。
また、前記誘導長穴の傾斜角度は、前記第2傾斜面46の傾斜角度よりも緩やかに形成されていてもよい。
また、前記引戸の開状態、或いは開状態と閉状態の両方を保持するように構成することもできる。
一方、本発明に係る引戸ストッパーは、引戸レール側または引戸側のいずれか一方に配置され、前記引戸側或いは引戸レール側のいずれか他方に設けられた被捕捉部材を捕捉して前記引戸の閉状態を保持するものであり、引戸ストッパー本体と、前記被捕捉部材を捕捉し、前記引戸ストッパー本体に対して前記引戸の開閉方向へ移動可能に構成され、開方向へ移動したときに捕捉を強制的に解除或いは捕捉力を低減するストッパーと、前記ストッパーを戸閉方向へと付勢するストッパー用ばねとを備えたことを特徴とする。
さらに、前記ストッパーは、前記被捕捉部材を捕捉した状態で、前記ストッパー用ばねの付勢力に抗して所定の移動距離だけ開方向へ移動したときに捕捉を強制的に解除或いは捕捉力を低減するようにしてもよい。
また、前記ストッパーは、2つの捕捉アームを有し、これらの捕捉アームの基端部側が連結されると共に先端部側が開放された略U字形状に形成され、前記捕捉アームの先端部側から前記被捕捉部材が入り込む捕捉溝が設けられており、前記捕捉アームの弾性で前記被捕捉部材を挟み込むことで前記被捕捉部材を捕捉し、前記捕捉アームの先端部側を強制的に拡開することで前記被捕捉部材の捕捉が解除或いは捕捉力が低減されるように構成することもできる。
本発明に係る引戸捕捉装置および引戸ストッパーでは、ストッパーが開方向へと移動したときに捕捉が強制的に解除或いは捕捉力が低減されるようになっているので、引戸を開くときに従来技術のように捕捉アームの弾性に抗して大きな力を作用させる必要がない。そのため、大きな力を作用させづらい人にとっても引戸を容易に開けることができる。また、ストッパーの戸閉時の捕捉力は、従来技術と同等或いはそれ以上に設定することができるので、大きな捕捉力をそのまま維持することができる。
本発明の実施の形態に係る引戸捕捉装置を備えた収納棚を示す正面図である。 図1のX部の拡大図である。 引戸ストッパーの分解斜視図であって、上下を逆にして示したものである。 引戸ストッパーの分解斜視図であって、上下を逆にして示したものである ストッパー40を単体で示した斜視図である。 図4の状態から、ばね受け部材にストッパーおよびストッパー用ばねを組み付けた分解斜視図である。 図5の状態から、ばね受け部材を引戸ストッパー本体に組み付けた分解斜視図である。 引戸が完全に閉じられた状態であって、支持軸が捕捉溝の中で捕捉された状態を示す底面図である。 図8から引戸を戸開側へ少し移動させた状態であって、支持軸が幅狭部に係合・捕捉された状態を示す底面図である。 図9から引戸をさらに戸開側へ移動させた状態であって、支持軸の捕捉が解除される状態を示す底面図である。 図8のA−A断面図である。 本発明の変形例であって、図8に対応するものである。 本発明の他の変形例であって、図8に対応するものである。
以下、本発明の実施の形態に係る引戸捕捉装置8、および引戸ストッパー10について、図1〜図11を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で使用する前後、上下、左右(戸開側、戸閉側)の方向は、図1および図2を正面から見たときの方向をいうものとする。
また、本明細書において、「閉状態」「閉じた状態」とは、引戸3が完全に閉じた状態をいい、「開状態」「開いた状態」とは、引戸3が完全に開いた状態をいうものとする。
引戸捕捉装置8、および引戸ストッパー10が取り付けられる収納棚1は、図1に示すように、収納棚本体2と、この収納棚本体2の手前側開口部を覆う引戸3とで構成されている。この収納棚本体2の天面部2Bおよび底面部2Cの手前側には、左右に延在する溝が形成されており、この溝の内部に引戸レール4,6がそれぞれ取り付けられている。
引戸3の上側の左右の角部には、上側ガイド部5がそれぞれ左右対称に配設されている。この上側ガイド部5には、引戸3の上面よりも上側に突出する支持軸5Aが設けられている。この支持軸5Aは、上述した引戸レール4のスライド溝内部に入り込み、引戸レール4に沿って左右に案内されるようになっている。また、支持軸5Aは、ばね5Bによって上側に付勢されており、ばね5Bに抗して支持軸5Aを下側に押し下げることによって、引戸3が引戸レール4に着脱できるように構成されている。
また、引戸3の下側の左右の角部には、下側ガイド部7がそれぞれ配設されている。この下側ガイド部7には、走行ローラ7Aが設けられている。この走行ローラ7Aは、上述した底面部2C側の引戸レール6に沿って左右に走行する。これらの引戸レール4、6および上下のガイド部5、7によって、引戸3は、左右方向にスムーズに移動する。
一方、収納棚本体2の天面部2Bには、図1および図2に示すように、引戸レール4の左右の両端に引戸ストッパー10がそれぞれ取り付けられている。引戸レール4の右側に位置する引戸ストッパー10は、引戸3の戸閉時において引戸3が完全に閉じたとき(閉状態)に、支持軸5Aを捕捉して引戸3の閉状態を保持する。一方、左側に位置する引戸ストッパー10は、引戸3の戸開時において引戸3が完全に開いたとき(開状態)に、支持軸5Aを捕捉して引戸3の開状態を保持する機能を有している。
なお、これらの引戸ストッパー10は、左右で同じ構造であり、左右対称に配置されている。以下の説明では、右側に位置する引戸ストッパー10について説明し、左側の引戸ストッパー10の説明は省略する。また、本明細書で引戸捕捉装置8とは、引戸ストッパー10と、支持軸5Aによって構成されるものとする。
図3および図4は、図1および図2で示す引戸ストッパー10の上下を逆にした状態で分解した分解斜視図である。また、図5は、ストッパー40を単体で示した斜視図である。
引戸ストッパー10は、図3〜図6に示すように、引戸ストッパー10の上側の全体を覆うように構成される引戸ストッパー本体20と、この引戸ストッパー本体20の戸閉側に組み付けられるばね受け部材30、ストッパー40、ストッパー用ばね50とで構成されている。
引戸ストッパー本体20は、図3および図4に示すように、左右方向に長手方向を有しており、戸閉側に形成された取付部22と、この取付部22から戸開側へと延びるスライド溝部23とで構成されている。取付部22の端部には、上下方向に貫通する嵌合穴22Aが形成されている。この嵌合穴22Aには、詳細は後述するばね受け部材30の嵌合突部32Aが組み付けられる。
スライド溝部23は、断面が略コ字形状に形成されており、このコ字形状の開口が下側に向くように配置される。また、スライド溝部23は、左右の側壁部21を有しており、これらの側壁部21に挟まれる態様で、左右方向へ延びるスライド溝23Aが設けられている。このスライド溝23Aは、天面部2Bに組み付けられた状態で(図2参照)、上述した引戸レール4のスライド溝(引戸3の支持軸5Aが案内される溝)が延長されるように形成されている。
左右の側壁部21の高さ寸法は、図4に示すように、戸開側から戸閉側に向かうに従い上側に段差状に3段階に低くなるようにしてある。
戸閉側の一番低い段差部24Aには、左右2つ(合計4つ)の固定用穴21Aがそれぞれ形成されている。これらの固定用穴21Aには、詳細は後述するばね受け部材30の固定用突起31Aがそれぞれ挿入される。
また、中央部の左右の段差部24Bには、その下面(図3および図4の紙面上では、上面)から下側に向かって突出する誘導突起21Bがそれぞれ形成されている。これらの誘導突起21Bには、詳細は後述するストッパー40の誘導長穴44(図3および図5参照)がそれぞれ挿入される。
ばね受け部材30は、図3および図4に示すように、戸閉側に形成された取付部32と、この取付部32から戸開側へと延びるスライド溝部34とで構成されている。取付部32には、上側に向かって突出する嵌合突部32Aが設けられている。また取付部32には、嵌合突部32Aを上下に貫通する態様で取付穴32Bが形成されている。
スライド溝部34には、左右に側壁部31がそれぞれ形成されている。これらの左右の側壁部31には、その上面(図3および図4の紙面上では、下面)から上側に向かって突出する左右2つ(合計4つ)の固定用突起31Aがそれぞれ形成されている。
また、スライド溝部34には、左右の側壁部31を前後方向に連結する態様でばね受け33が設けられている。このばね受け33の戸閉側の内面には、引戸ストッパー10が組み立てられた状態で、詳細は後述するストッパー用ばね50の一端部51Aが当接する(図11参照)。
ストッパー40は、図3〜図5に示すように、前後方向に並んで位置する2つの捕捉アーム41と、左右方向に延在するスライド部42とを備えている。なお、図5で示すストッパー40は、図3および図4で示すストッパー40と上下が逆にして描かれている。
捕捉アーム41は、弾性を有する樹脂材料で形成されており、2つの捕捉アーム41が基端部41Aで左右に連結されると共に先端部41Cが開放された略U字形状に形成されている。これらの2つの捕捉アーム41の間には、左右方向に延びる捕捉溝43が設けられている。この捕捉溝43には、引戸3の支持軸5Aが戸開側(先端部41C側)から入り込み、捕捉アーム41によって係合・捕捉されるようになる。
また、2つの捕捉アーム41には、捕捉溝43の幅寸法が狭くなるように幅狭部41Bがそれぞれ形成されている。より詳細には、捕捉アーム41の捕捉溝43側の内側面には、引戸ストッパー10を上側から見た図8に示すように、捕捉アーム41の戸開側の先端部から戸閉側に向かうに従って前後方向(図8の紙面上下方向)における内側(捕捉溝43側)へ緩やかに傾斜する第1傾斜面45が形成され、幅狭部41Bで捕捉溝43が最も狭くなっている。また、捕捉溝43は、幅狭部41Bからさらに戸閉側に向かうに従って外側へ拡がる態様で傾斜する第2傾斜面46が形成されている。この第2傾斜面46は、第1傾斜面45と比較して、急傾斜になるように形成されている。
また、2つの捕捉アーム41には、図5に示すように、その上面側に誘導長穴44がそれぞれ形成されている。これらの2つの誘導長穴44は、戸閉側から戸開側に向かうに従って2つの穴が前後方向に広がる(離れる)ようにハの字状に形成されている。
これらの誘導長穴44の傾斜角度(左右に延びる水平線に対する誘導長穴44の長手方向の鈍角の傾斜角度)は、水平線に対する第1傾斜面45の鈍角の傾斜角度とほぼ一致(ほぼ平行)に形成されている。また、上述した誘導長穴44の傾斜角度は、水平線に対する第2傾斜面46の鈍角の傾斜角度よりも緩やかになるように形成されている。
これらの誘導長穴44は、その左右方向の位置が、幅狭部41Bよりも戸開側(左側)であって捕捉アーム41のできるだけ先端部41C側になるように形成されている。また、誘導長穴44の長さは、ストッパー40が移動距離L(詳細は後述する。図10参照)を十分に移動できる長さに形成されている。
スライド部42は、ストッパー40が左右方向に移動するときに、左右の側面部42Bが引戸ストッパー本体20の内側面21Cと接触し、摺動するように形成されている。これにより、ストッパー40が引戸ストッパー本体20に対して左右方向にスムーズに移動できるようになる。また、スライド部42は、基端部41Aから上側に延びる連結部42Aで繋がっており、ストッパー40全体が一体になるように形成されている。
また、連結部42Aの戸開側の内面には、引戸ストッパー10が組み立てられた状態で、詳細は後述するストッパー用ばね50の他端部51Bが当接する(図11参照)。すなわち、連結部42Aは、ストッパー用ばね50の付勢力をストッパー40に伝達する機能も果たしている。
ストッパー用ばね50は圧縮コイルばねであり、ストッパー40を戸閉側へと付勢するように機能する。
次に、引戸ストッパー10の組立手順について、図6および図7を用いて説明する。
図6は、図4の状態からばね受け部材30にストッパー40およびストッパー用ばね50を組み付けた分解斜視図、図7は、図5の状態から、ばね受け部材30を引戸ストッパー本体20に組み付けた分解斜視図である。
まず、図6に示すように、ストッパー40をばね受け部材30に組み付ける。このとき、ストッパー40のスライド部42は、ばね受け部材30の取付部32とばね受け33の間に斜め下側から挿入する。その後、ばね受け部材30のばね受け33とストッパー40の連結部42Aとの間に、ストッパー用ばね50を挿入する。これにより、ストッパー用ばね50の一端部51Aはばね受け33によって受けられ、他端部51Bは連結部42Aによって受けられるようになる。また、ストッパー40は、ストッパー用ばね50の付勢力によって、連結部42Aの戸閉側の面が取付部32に当接するように押圧される。
その後、図7に示すように、ストッパー40が組み付けられたばね受け部材30を、引戸ストッパー本体20に組み付ける。このとき、ばね受け部材30の嵌合突部32Aは、引戸ストッパー本体20の嵌合穴22Aに嵌め込まれる。また、ばね受け部材30の4つの固定用突起31Aは、引戸ストッパー本体20の4つの固定用穴21Aにそれぞれ挿入される。さらに、ストッパー40の2つの誘導長穴44は、引戸ストッパー本体20の誘導突起21Bに嵌め込まれる。さらにまた、ストッパー40のスライド部42は、その側面部42Bが引戸ストッパー本体20の内側面21Cによって挟まれる態様で組み付けられる。これにより、引戸ストッパー10の組み付けが完了する。
なお、ストッパー40の連結部42Aの戸閉側の面と、ばね受け部材30の取付部32との間に、緩衝部材(図示せず)を取り付けるようにしてもよい。これによれば、ストッパー40がストッパー用ばね50の付勢力で移動したときに、この緩衝部材でストッパー40を受けることで、衝突音やその振動を小さく抑えることができる。
次に、本発明に係る引戸捕捉装置8、および引戸ストッパー10の動作および作用について、図8〜図11を用いて説明する。
図8は、引戸3が完全に閉じられた状態であって、支持軸5Aが捕捉溝43の中で捕捉された状態を示す図、図9は、図8から引戸3を戸開側へ少し移動させた状態であって、支持軸5Aが幅狭部41Bに係合・捕捉された状態を示す図、図10は、図9から引戸3をさらに戸開側へ移動させた状態であって、支持軸5Aの捕捉が解除される状態を示す図である。また、図11は、図8のA−A断面図である。
なお、図8〜図10では、説明を容易にするために、ストッパー40を断面で示し、誘導突起21Bと誘導長穴44との位置関係が分かるようにしている。
まず、引戸3側に設けられた支持軸5Aの水平断面形状について説明する。この支持軸5Aの断面形状は、図8〜図10に示すように、中央部T2がくびれたひょうたん形状に形成されている。また、左端部T1から中央部T2まで、および、中央部T2から右端部T3までがなだらかな曲線で繋がれている。さらに、支持軸5Aの4つの角部が丸みを有するように面取りされている。これらの形状により、支持軸5Aがストッパー40の捕捉溝43内へスムーズに侵入および離脱できるようになり、捕捉時の係合音(接触音)や振動が少なくなるようにしている。
引戸3を完全に閉じた状態では、図8に示すように、支持軸5Aが捕捉溝43内に入り込むようになる。より詳細には、ストッパー40の幅狭部41Bが支持軸5Aのひょうたん型にくびれた中央部T2に入り込む態様で支持軸5Aが捕捉アーム41によって捕捉・保持される。この状態では、誘導突起21Bは、誘導長穴44の先端部41C側に位置し、捕捉アーム41の先端部41Cが前後方向の外側に開かないようになる。この図8の状態から引戸3を戸開側に移動させると、支持軸5Aの右端部T3が幅狭部41Bに当接する。これにより、引戸3が容易に戸開側へ移動するのを防止している。
また、引戸3をさらに戸開側に移動させると、図9に示すように、支持軸5Aの右端部T3が第2傾斜面46或いは幅狭部41Bを外側へと押圧し、捕捉アーム41が弾性によって変形する。このとき、捕捉アーム41の戸開側の先端部41Cは、誘導突起21Bが誘導長穴44の先端部41C側で嵌合しているので、前後方向の位置が規制されて外側に移動しない(拡開しない)。そのため、捕捉アーム41は、基端部41Aおよび先端部41Cによって両端が支持され、基端部41Aおよび先端部41Cの間に位置する幅狭部41Bの部分のみが外側に弾性変形するようになる。このように、幅狭部41Bの両端を固定することによって、支持軸5Aを大きな捕捉力(挟圧力)で捕捉・保持するようになる。
なお、第2傾斜面46の傾斜角度は、第1傾斜面45の傾斜角度と比較して急傾斜に形成されているので、支持軸5Aが幅狭部41Bを超えて戸開側へ移動するためには、大きな力を集中して作用させる必要がある。そのため、捕捉状態において、支持軸5Aの右端部T3は、幅狭部41Bを超えて戸開側に移動し難くなる。
一方、支持軸5Aを戸開側から戸閉側へと入り込ませる力については、第1傾斜面45が緩やかな傾斜で形成されているので、小さな力を徐々に作用させるだけでよい。そのため、戸閉時において、支持軸5Aの右端部T3は、幅狭部41Bを超えて戸閉側へ移動し易くなる。
また、図9の状態からさらに引戸3を戸開側に移動させると、幅狭部41Bが支持軸5Aの右端部T3を捕捉(挟圧)したまま、ストッパー40を戸開側にスライド移動させるようになる。より詳細には、支持部5Aを捕捉する力がストッパー用ばね50の付勢力に勝り、ストッパー用ばね50を圧縮しながらストッパー40が移動距離L(図10参照)だけ移動するようになる。この移動距離Lは、引戸3を勢いよく閉じて支持軸5Aが戸開方向へ跳ね返ったとしても、ストッパー用ばね50の付勢力で戸閉方向へ引き戻すことができる長さである。この移動距離Lは、引戸3の種類や大きさ、重量、形状等によって、最適な長さに設定することができる。
また、誘導突起21Bは、図10に示すように、ストッパー40が移動距離Lだけ移動するのに伴い、戸開側(先端部41C側)から戸閉側(基端部41A側)へと相対的に移動する。この誘導突起21Bの相対的な移動のための力は、第2傾斜面46の鈍角の傾斜角度よりも誘導長穴44の鈍角の傾斜角度が緩くなっているため、支持軸5Aの右端部T3が幅狭部41Bを乗り越える力よりも、誘導突起21Bが誘導長穴44に沿って相対的に移動する力の方が小さくなる。
また、誘導長穴44が捕捉アーム41の先端部41C側に配置されているので、基端部41Aからの長さを長く確保することで、誘導長穴44部分に大きなモーメント力を作用させることができ、捕捉アーム41の先端部41Cを拡開させる力が小さくてすむ。
これにより、ストッパー40の移動に伴い捕捉アーム41の先端部が強制的に拡開方向W1へと開かれ、幅狭部41Bと支持軸5Aの右端部T3との捕捉が強制的に解除或いは幅狭部41Bでの捕捉力が大幅に低減される。その結果、従来技術のように幅狭部41Bを弾性変形させて強制的に乗り越えさせるほどの大きな戸開力を作用させなくても、ストッパー40を移動距離Lだけ移動させつつ幅狭部41Bでの捕捉を強制的に解除或いは捕捉力を低減できるので、引戸3に大きな力を作用させなくても容易に開くことができるようになる。
本発明の実施の形態に係る引戸捕捉装置8によれば、引戸3側に支持軸5Aを設け、引戸レール4側に支持軸5Aを捕捉する引戸ストッパー10を設け、引戸3の閉状態を保持するものであり、引戸ストッパー10は、引戸ストッパー本体20と、支持軸5Aを捕捉し、引戸ストッパー本体20に対して引戸3の開閉方向へ移動可能に構成され、開方向へ移動したときに捕捉を強制的に解除或いは捕捉力を低減するストッパー40と、ストッパー40を戸閉方向へと付勢するストッパー用ばね50とを備えているので、引戸3を開くときに従来技術のように捕捉アームの弾性に抗して大きな力を作用させる必要がなく、捕捉状態が容易に解除される或いは解除され易くなる。そのため、大きな力を作用させづらい人にとっても引戸3を容易に開けることができる。また、ストッパー40の捕捉力は、従来技術と同等或いはそれ以上に設定することができるので、大きな捕捉力をそのまま維持することができる。
また、ストッパー40は、2つの捕捉アーム41を有し、これらの捕捉アーム41の基端部41A側が連結されると共に先端部41C側が開放された略U字形状に形成され、捕捉アーム41の先端部41C側から支持軸5Aが入り込む捕捉溝43が設けられており、捕捉アーム41の弾性で支持軸5Aを挟み込むことで支持軸5Aを捕捉し、捕捉アーム41を強制的に拡開することで支持軸5Aの捕捉が解除或いは捕捉力が低減されるように構成しているので、簡単な構造で支持軸5Aを捕捉し、かつ、強制的に捕捉を解除することができる。
また、ストッパー40は、捕捉アーム41が支持軸5Aを捕捉した状態で、ストッパー用ばね50の付勢力に抗して所定の移動距離Lだけ開方向へ移動するようにしているので、引戸3を勢いよく閉じて支持軸5Aが戸開方向へ跳ね返ったとしても、この跳ね返りが移動距離L以下である場合には、ストッパー用ばね50の付勢力で戸閉方向へ引き戻すことができる。また、所定の移動距離Lだけ移動したときに、捕捉アーム41の捕捉を強制的に解除或いは、捕捉力を低減するようにしているので、戸開方向へ跳ね返った力で捕捉アーム41の捕捉状態が強制的に解除されることを防止することができる。
さらに、引戸ストッパー本体20に誘導突起21Bまたは誘導長穴44のいずれか一方を設け、捕捉アーム41に誘導突起21Bまたは誘導長穴44が挿入される誘導長穴44または誘導突起21Bのいずれか他方を設け、ストッパー40の開方向への移動によって誘導突起21Bが誘導長穴44に沿って移動することで、捕捉アーム41が強制的に拡開するように構成しているので、上述した誘導長穴44と誘導突起21Bを設けるだけで、簡単な構造で支持軸5Aの捕捉状態を強制的に解除することができる。
また、前記捕捉アームの前記誘導長穴または前記誘導突起のいずれか他方を、前記ストッパーの先端部側に配置しているので、捕捉アーム41の基端部41Aおよび先端部41Cを固定(両端支持)する態様で支持軸5Aを挟み込むことによって、大きな捕捉力が得られるようになる。また、基端部41Aからの長さを長く確保することで、誘導長穴44部分に大きなモーメント力を作用させることができるので、捕捉アーム41の先端部41Cを拡開させる力が小さくてすむ。
また、捕捉アーム41の先端部41Cと基端部41Aとの間には、捕捉溝43の幅寸法を狭くした幅狭部41Bが形成されているので、基端部41Aと先端部41Cとの間で支持軸5Aを挟み込むとともに、この間で支持軸5Aと幅狭部41Bとを左右方向で係合させることができる。そのため、より大きな捕捉力を確保することができる。
さらに、支持軸5Aは、その断面形状において中央部T2がくびれたひょうたん型に形成され、捕捉アーム41には、捕捉溝43の幅寸法を狭くした幅狭部41Bが形成され、捕捉アーム41は、支持軸5Aの中央部T2のくびれに幅狭部41Bが入り込むようにして支持軸5Aを捕捉しているので、捕捉アーム41での捕捉を確実に行えるようになると共に、この捕捉力をより大きく確保することができる。
さらにまた、捕捉アーム41の捕捉溝43側の内側面には、幅狭部41Bよりも戸開側に第1傾斜面45が形成され、幅狭部41Bよりも戸閉側に第1傾斜面45よりも急傾斜な第2傾斜面46が形成されているので、支持軸5Aが戸開側から戸閉側に移動するときに、支持軸5Aが幅狭部41Bを超えて移動し易くなる一方、支持軸5Aが戸閉側から戸開側に移動するときに、支持軸5Aが幅狭部41Bを超えて移動し難くなる。
また、誘導長穴44の傾斜角度は、第2傾斜面46の傾斜角度よりも緩やかに形成されているので、支持軸5Aの右端部T3が幅狭部41Bを乗り越える力よりも、誘導突起21Bが誘導長穴44に沿って相対的に移動する力の方が小さくなる。
また、本発明の実施の形態に係る引戸ストッパー10によれば、引戸レール4側または引戸3側のいずれか一方に配置され、引戸3側或いは引戸レール4側のいずれか他方に設けられた支持軸5Aを捕捉して引戸3の閉状態を保持するものであり、引戸ストッパー本体20と、支持軸5Aを捕捉し、引戸ストッパー本体20に対して引戸3の開閉方向へ移動可能に構成され、開方向へ移動したときに捕捉を強制的に解除或いは捕捉力を低減するストッパー40と、ストッパー40を戸閉方向へと付勢するストッパー用ばね50とを備えているので、引戸3を開くときに従来技術のように捕捉アームの弾性に抗して大きな力を作用させる必要がなく、捕捉状態が容易に解除される或いは解除され易くなる。そのため、大きな力を作用させづらい人にとっても引戸3を容易に開けることができる。また、ストッパー40の捕捉力は、従来技術と同等或いはそれ以上に設定することができるので、大きな捕捉力をそのまま維持することができる。
また、ストッパー40は、2つの捕捉アーム41を有し、これらの捕捉アーム41の基端部41A側が連結されると共に先端部41C側が開放された略U字形状に形成され、捕捉アーム41の先端部41C側から支持軸5Aが入り込む捕捉溝43が設けられており、捕捉アーム41の弾性で支持軸5Aを挟み込むことで支持軸5Aを捕捉し、捕捉アーム41を強制的に拡開することで支持軸5Aの捕捉が解除或いは捕捉力が低減されるように構成し、引戸ストッパー本体20に誘導突起21Bまたは誘導長穴44のいずれか一方を設け、捕捉アーム41に誘導突起21Bまたは誘導長穴44が挿入される誘導長穴44または誘導突起21Bのいずれか他方を設け、ストッパー40の開方向への移動によって誘導突起21Bが誘導長穴44に沿って移動することで、捕捉アーム41が強制的に拡開するように構成しているので、簡単な構造で支持軸5Aを捕捉し、かつ、強制的に捕捉を解除することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る引戸捕捉装置8および引戸ストッパー10について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施の形態の引戸捕捉装置8では、引戸レール4側に引戸ストッパー10を設け、引戸3側に支持軸5Aを設けているが、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態とは逆に、引戸レール4側に支持軸5Aを設け、引戸3側に引戸ストッパー10を設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、引戸捕捉装置8を収納棚1の上側に設けているが、下側に設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、引戸ストッパー本体20と、ばね受け部材30とを別体にして構成しているが、ばね受け33を引戸ストッパー本体20側に一体で設けるようにしてもよい。すなわち、ストッパー用ばね50の付勢力でストッパー40を戸閉側へ押圧することができる構造であればよい。
さらに、本実施の形態に係る引戸捕捉装置8および引戸ストッパー10は、引戸3が完全に閉じたときに、その閉止状態を保持するものであるが、これに限定されない。例えば、引戸3が完全に開いたときに、その開状態を保持するものであってもよい。この場合、引戸ストッパー10を引戸レール4の戸開側に設けると共に、支持軸5Aを引戸3の戸開側に設けるだけで、簡単に構成することができる。このように構成することで、引戸が完全に開いた状態で大きな捕捉力を有し、かつ、大きな力を作用させずに引戸3を容易に閉じることができる。なお、2つの引戸捕捉装置8を戸開側と戸閉側の両方に構成することで、開状態と閉状態の両方の状態を保持するようにすることもできる。
また、本実施の形態では、引戸ストッパー本体20側に誘導突起21Bを設け、捕捉アーム41側に誘導突起21Bが挿入される誘導長穴44を設けているが、逆であっても構わない。すなわち、引戸ストッパー本体20側に誘導長穴44を設け、捕捉アーム41側に誘導突起21Bを設けるようにしてもよい。この構造によっても、ストッパー40の開方向への移動に伴い、捕捉アーム41の先端部を強制的に拡開方向W1へ開いて、捕捉状態を解除することができる。その結果、引戸3に大きな力を作用させなくても容易に開くことができるようになる。
さらにまた、本実施の形態では、ストッパー40は、2つの捕捉アーム41で支持軸5Aを挟むようにして捕捉しているが、これに限定されるものではない。例えば、捕捉アーム41の代わりに支持軸5Aを横から引っ掛けるようなフック状のものを回動させて、支持軸5Aを捕捉するようにしてもよい。すなわち、ストッパーが所定の位置で支持軸5Aを捕捉できる構造であれば、本発明に適用することができる。
また、本実施の形態では、支持軸5Aの水平面で切断した断面形状をひょうたん型にしているが、この形状に限定されるものではない。図12は、断面形状の変形例であって、図8に対応する図である。また、図13は、断面形状の他の変形例であって、図8に対応するものである。
図12で示す引戸捕捉装置78では、支持軸75Aの断面形状が、図8の支持軸5Aの断面形状と比較して、後側の面が平坦になる(くびれのない)ように形成されている。また、図8の捕捉アーム41と比較して、ストッパー72の後側の捕捉アーム71であって、その内側面の形状が平坦になるように形成されている。
このストッパー72は、前側の捕捉アーム41の幅狭部41Bのみが支持軸75Aの中央部T2のくびれ部に嵌合し、支持軸75Aを捕捉するようになっている。このように、引戸3の大きさや重量に起因してストッパー72の捕捉力が十分に確保できるような場合には、前側の捕捉アーム41のみで支持軸75Aを捕捉するようにしてもよい。なお、当然に、前後の捕捉アーム41、71を逆に構成して、後側の捕捉アーム41のみで支持軸75Aを捕捉するようにしてもよい。
また、図13で示す引戸捕捉装置88では、ストッパー40の構造は上述した実施形態と同じであるが、支持軸85Aの断面形状が略円形に形成されている。この構造では、支持軸85Aの外周面が第2傾斜面46と当接し、2つの捕捉アーム41が支持軸85Aを捕捉するようになっている。
なお、図13において、支持軸85Aの断面形状は、円形のみならず、楕円形状や角部のない丸みを有する形状にすることもできる。
1 収納棚
2 収納棚本体
2B 天面部
2C 底面部
3 引戸
4、6 引戸レール
5 上側ガイド部
5A 支持軸(被捕捉部材)
5B ばね
7 下側ガイド部
7A 走行ローラ
8、78、88 引戸捕捉装置
10、70 引戸ストッパー
20 引戸ストッパー本体
21 側壁部
21A 固定用穴
21B 誘導突起
21C 内側面
22 取付部
22A 嵌合穴
23 スライド溝部
23A スライド溝
24A、24B 段差部
30 ばね受け部材
31 側壁部
31A 固定用突起
32 取付部
32A 嵌合突部
32B 取付穴
33 ばね受け
34 スライド溝部
40 ストッパー
41 捕捉アーム
41A 基端部
41B 幅狭部
41C 先端部
42 スライド部
42A 連結部
42B 側面部
43 捕捉溝
44 誘導長穴
45 第1傾斜面
46 第2傾斜面
50 ストッパー用ばね
51A 一端部
51B 他端部
L 移動距離
T1 左端部
T2 中央部
T3 右端部
W1 拡開方向

Claims (6)

  1. 引戸側に被捕捉部材を設け、引戸レール側に前記被捕捉部材を捕捉する引戸ストッパーを設け、前記引戸の閉状態を保持する引戸捕捉装置であって、
    前記引戸ストッパーは、
    引戸ストッパー本体と、
    前記被捕捉部材を捕捉し、前記引戸ストッパー本体に対して前記引戸の開閉方向へ移動可能に構成され、開方向へ移動したときに前記被捕捉部材と協働して捕捉を強制的に解除或いは捕捉力を低減する低減手段を有するストッパーと、
    前記ストッパーを戸閉方向へと付勢するストッパー用ばねと
    を備え、
    前記ストッパーは、2つの捕捉アームを有し、これらの捕捉アームの基端部側が連結されると共に先端部側が開放された略U字形状に形成され、前記捕捉アームの先端部側から前記被捕捉部材が入り込む捕捉溝が設けられており、前記捕捉アームの弾性で前記被捕捉部材を挟み込むことで前記被捕捉部材を捕捉し、前記捕捉アームの先端部側を前記低減手段で強制的に拡開することで前記被捕捉部材の捕捉が解除或いは捕捉力が低減されるように構成したことを特徴とする引戸捕捉装置。
  2. 前記低減手段は、前記引戸ストッパー本体に誘導突起または誘導長穴のいずれか一方を有し、前記捕捉アームに前記誘導突起または誘導長穴が挿入される誘導長穴または誘導突起のいずれか他方を有し、前記ストッパーの開方向への移動によって前記誘導突起が前記誘導長穴に沿って相対的に移動することで、前記捕捉アームが強制的に拡開するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の引戸捕捉装置。
  3. 前記捕捉アームの前記誘導長穴または前記誘導突起のいずれか他方を、前記ストッパーの先端部側に配置し、前記捕捉アームの先端部と基端部との間には、前記捕捉溝の幅寸法を狭くした幅狭部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の引戸捕捉装置。
  4. 前記被捕捉部材は、その断面形状において中央部がくびれたひょうたん型に形成され、前記被捕捉部材の前記中央部のくびれに前記幅狭部が入り込むようにして前記被捕捉部材を捕捉することを特徴とする請求項3に記載の引戸捕捉装置。
  5. 前記捕捉アームの捕捉溝側の内側面には、前記幅狭部よりも戸開側に第1傾斜面が形成され、前記幅狭部よりも戸閉側に前記第1傾斜面よりも急傾斜な第2傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の引戸捕捉装置。
  6. 前記誘導長穴の傾斜角度は、前記第2傾斜面の傾斜角度よりも緩やかに形成されていることを特徴とする請求項5に記載の引戸捕捉装置。
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