JP6378470B2 - 線源側放射線検出器、イメージング・システム及び撮像データを補正する方法 - Google Patents

線源側放射線検出器、イメージング・システム及び撮像データを補正する方法 Download PDF

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Description

本書に開示される主題は一般的には、イメージング・システムに関し、さらに具体的には、イメージング・システム用の線源側焦点スポット監視装置に関する。
計算機式断層写真法(CT)イメージング・システムのような幾つかの公知のイメージング・システムは、ガントリに結合されたX線源及び検出器アセンブリを含んでいる。動作時には、X線源はファン形(扇形)のX線ビーム又はコーン形(円錐形)のX線ビームを、テーブルに配置された被検体又は物体へ向けて放出する。X線ビームは被検体によって減弱された後に、検出器アセンブリに入射する。検出器アセンブリにおいて受光される減弱後のX線ビームの強度は典型的には、被検体によるX線ビームの減弱に依存する。検出器アセンブリの各々の検出器素子が、受光された減弱後のX線ビームを示す別個の電気信号を発生する。これらの電気信号を集合的にX線減弱測定値又はX線画像と呼ぶ。
X線源出力のゆらぎの影響を減少させる又は除去するために、CT前処理演算において参照正規化が用いられている。この目的のために、従来の検出器アセンブリは、一組の参照チャネル(参照検出器とも呼ぶ)を含んでいる。参照チャネルは典型的には、当該参照チャネルが被走査体からの干渉なしにX線源から直接X線フォトンを受光するように、検出器アセンブリの再構成視野(FOV)の僅かに外部に配置される。動作時には、参照チャネルによってX線源線束を監視し、測定された信号を測定された投影に適用する。これにより、測定された投影に対するX線源出力のあらゆるばらつきの影響が実質的に除去される。
しかしながら、このCTイメージング・システムを用いて比較的大きい被検体又は物体を画像化するときには、これらの被検体又は物体が走査中に参照チャネルの一部又は全てを遮断する可能性がある。このように、参照チャネルは遮断されると減弱したX線を受光する。結果として、参照チャネルは無効な正規化値を発生する場合があり、これにより画質が劣化する。さらに明確に述べると、誤った正規化のため、表示画像に縞及びアーティファクトが現われる場合がある。
一実施形態では、線源側放射線検出器(SSRD)が提供される。このSSRDは、検出器モジュール・アセンブリと、該検出器モジュール・アセンブリに結合された監視レンズとを含んでおり、検出器モジュール・アセンブリ及び監視レンズはX線源の近傍に配置され、監視レンズは、X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、検出器モジュール・アセンブリは、スリットを透過したX線を検出してX線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されている。
もう一つの実施形態では、イメージング・システムが提供される。このイメージング・システムは、物体へ向けてエネルギを放出するように構成されているX線源と、物体の第一の側に配置された線源側放射線検出器(SSRD)と、物体の反対側の第二の側に配置された撮像検出器とを含んでおり、SSRDは、撮像検出器によって生成される投影データを正規化するのに用いられるデータを出力する。
さらにもう一つの実施形態では、撮像データを補正する方法が提供される。この方法は、線源側放射線検出器(SSRD)から情報を受け取るステップと、撮像検出器から投影データセットを受け取るステップと、SSRDから受け取った情報を用いて投影データセットを補正するステップとを含んでいる。
さらにもう一つの実施形態では、参照追尾用放射線検出器が提供される。この参照追尾用放射線検出器は、検出器モジュール・アセンブリと、該検出器モジュール・アセンブリに結合された監視レンズとを含んでいる。検出器モジュール・アセンブリ及び監視レンズは、患者透過後位置の(ポスト・ペイシェント)撮像検出器の近傍に配置される。監視レンズは、X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでいる。検出器モジュール・アセンブリは、スリットを透過したX線を検出してX線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されている。
様々な実施形態に従って形成される線源側放射線検出器(SSRD)を含むイメージング・システムの単純化した概略ブロック図である。 図1に示すSSRDの部分展開図である。 様々な実施形態に従って形成される図2に示す監視レンズの前面遠近図である。 図2に示す監視レンズの上面図である。 図2に示す監視レンズの側面図である。 図2に示す監視レンズの一部の断面図である。 様々な実施形態に従って、図2に示す検出器モジュール・アセンブリに関してスリット対及び複数の開口の構成を示す図である。 様々な実施形態による図1に示すX線源によって放出され得るX線ビーム・パターンの一例の概略図である。 様々な実施形態に従って発生され得る焦点スポット移動補正値を示すグラフである。 他の様々な実施形態に従って発生され得る他の焦点スポット移動補正値を示すグラフである。 様々な実施形態に従って形成されるマルチ・モダリティ・イメージング・システムの見取り図である。 図8に示すシステムのブロック概略図である。
以上の概要及び以下の本発明の幾つかの実施形態の詳細な説明は、添付図面と併せて読むとさらに十分に理解されよう。図面が様々な実施形態の機能ブロックの線図を示す範囲では、機能ブロックは必ずしもハードウェア回路の間の区分を示す訳ではない。従って、例えば、機能ブロックの1又は複数(例えばプロセッサ、コントローラ、回路若しくはメモリ)が単体のハードウェアとして実装されてもよいし、多数のハードウェアとして実装されてもよい。尚、様々な実施形態は図面に示されている構成及び手段に限定されないことを理解されたい。
本書で用いる場合には、単数形で記載されており単数不定冠詞を冠した要素又はステップとの用語は、排除を明記していない限りかかる要素又はステップを複数備えることを排除しないものと理解されたい。さらに、「一実施形態」に対する参照は、所載の特徴を同様に組み入れている追加の実施形態の存在を排除しないものと解釈されたい。また、反対に明記されていない限り、特定の特性を有する1若しくは複数の要素を「含んでいるcomprising」又は「有しているhaving」実施形態は、この特性を有しないような追加の要素も包含し得る。
本書で用いられる「モジュール」との用語は、ソフトウェア、ハードウェア例えばプロセッサ、又はアルゴリズム若しくは方法を実行する命令によってプログラムされているソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを指す。本書に記載されるモジュールは、無線通信又は有線接続を介した通信を行なうことができる。
様々な実施形態が、X線源と撮像されている被検体との間に配置された線源側放射線検出器(SSRD)を提供する。このSSRDは、X線が被検体によって減弱される前にX線源から直接X線を受光するように構成されている。SSRDから受け取った情報を用いて、撮像されている被検体の反対側に配置された第二の撮像検出器から取得される情報に正規化を施すことができる。従って、様々な実施形態の技術的効果は、SSRDがX線源からの正規化情報(様々な実施形態において撮像検出器から取得される情報を補正するのに用いられ得る)を取得する参照センサとして作用するように、SSRDをX線源の近傍に配置することにある。SSRDはまた、X線源12を追尾することもでき、典型的にはX線管焦点スポット及びX線源12から放出されたX線の強度を追尾することができる。
図1は、様々な実施形態に従って形成される計算機式断層写真法(CT)イメージング・システム10の単純化したブロック図である。イメージング・システム10は、被検体16例えば撮像されている患者を含む容積を通して放射線例えばX線14を放出するように構成されているX線源12を含んでいる。図1に示す実施形態では、イメージング・システム10はまた、調節自在型コリメータ18を含んでいる。動作時には、放出されたX線14は、上述の容積を通過する当該X線14に関連する角度範囲を1又は複数の次元において制限する調節自在型コリメータ18の開口を通過する。さらに明確に述べると、コリメータ18は、放出されたX線14を全体的にコーン形又は全体的にファン形のビーム等に成形し、成形後のビームが被検体16に入射して被検体16を通過する。コリメータ18は、異なる走査モードに対応するように調節されることができ、ヘリカル・スキャン・モードでは狭いファン形X線ビームを提供し、アキシャル・スキャン・モードではより広いコーン形X線ビームを提供する等を行なう。コリメータ18は、一実施形態では2枚の円筒形円板から形成されることができ、これらの円板を回転させて被検体16を通過するX線14の形状又は角度範囲を調節する。選択随意で、コリメータ18は、2枚以上の平行移動式プレート又はシャッタを用いて形成されてもよい。様々な実施形態では、コリメータ18は、当該コリメータ18によって画定されるアパーチャが撮像検出器20の形状に対応するように形成され得る。
動作時には、X線14は被検体16を通過して、撮像検出器20に入射する。撮像検出器20は、アレイを形成するように単一又は複数の横列を成して配列され得る複数の検出器素子24を含んでいる。検出器素子24は、入射したX線14の強度を表わす電気信号を発生する。これらの電気信号は、被検体16の内部の1又は複数の特徴又は構造の画像を再構成するように取得されて処理される。
イメージング・システム10はまた、電力信号及びタイミング信号をX線源12に与えるように構成されているX線制御器26を含んでいる。イメージング・システム10はさらに、データ取得システム28を含んでいる。動作時には、データ取得システム28は、撮像検出器20の読み出し電子回路部によって収集されたデータを受け取る。データ取得システム28は、サンプリングされたアナログ信号を撮像検出器20から受け取り、またプロセッサ30による後の処理のためにデータをディジタル信号へ変換することができる。選択随意で、ディジタルからアナログへの変換を撮像検出器20に設けられた回路によって行なってもよい。
プロセッサ30は本書に記載される諸作用を果たすようにプログラムされており、本書で用いられるプロセッサとの用語は当技術分野でコンピュータと呼ばれる集積回路のみに限らず、コンピュータ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラム可能論理コントローラ、特定応用向け集積回路、及び他のプログラム可能回路を広く指し、これらの用語は本書では互換的に用いられる。
イメージング・システム10はまた、X線源12と被検体16との間に配置されたSSRD50を含んでいる。図示の実施形態では、SSRD50は、コリメータ18に隣接して配置されている。但し、SSRD50はX線源と被検体16との間の任意の位置に配置されてよく、図1に示す位置は一例に過ぎないことを認められたい。動作時には、X線源12から放出されたX線14はSSRD50に入射する。加えて、SSRD50はまた、当該SSRD50がX線源12の非遮断像を有する限り、被検体16の後方に配置されてもよいことを理解されたい。SSRD50は、後にあらためて詳述するように、アレイを形成するように横列及び縦列を成して配列されている複数の検出器素子を含んでいる。SSRD検出器素子は、入射したX線14の強度を表わす電気信号を発生する。電気信号は、後にあらためて詳述するように、被検体16の内部の1又は複数の特徴又は構造の画像を再構成するように取得されて処理される。
様々な実施形態では、イメージング・システム10はまた、SSRD50から情報を受け取って、X線ビーム14の焦点スポットの位置を示す情報を生成するように構成されている焦点スポット監視モジュール52を含んでいる。様々な実施形態では、モジュール52はまた、焦点スポットの強度及び/又はX線ビーム14の出力レベル(kVp)を示す情報を生成するように構成される。モジュール52は、焦点スポット位置、焦点スポット強度、及び/又はX線ビーム14の出力レベルを自動的に決定するように構成され得る。モジュール52は、プロセッサ30に内蔵される単体のハードウェアとして実装され得る。選択随意で、モジュール52は、プロセッサ30にインストールされる一組の命令として実装されてもよい。この一組の命令は、独立プログラムであってもよいし、プロセッサ30にインストールされたオペレーティング・システムのサブルーチンとして組み込まれていてもよいし、プロセッサ30のインストールされたソフトウェア・パッケージの機能であってもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせであってもよい。
図2は、図1に示すSSRD50の部分展開図である。SSRD50は、監視レンズ100及び検出器モジュール・アセンブリ102を含んでいる。様々な実施形態では、検出器モジュール・アセンブリ102は複数のシンチレータ110を含んでいる。シンチレータ110は、入射するX線ビームによって衝突されるとX線ビームのエネルギを吸収して、吸収されたエネルギを光の形態で再び放出する。検出器モジュール・アセンブリ102はさらに、隣接するシンチレータから光エネルギを受け取って、ここから電気信号を発生する複数の光センサ又はフォトダイオード112を含んでいる。典型的には、各々のシンチレータ110がX線を光エネルギへ変換する。また、各々のフォトダイオード112が光エネルギを検出して、対応する電気信号を対応するシンチレータ110によって放出された光の関数として発生する。これらの電気信号は読み出し電子回路部114によって処理されて、後の処理及び画像再構成のためにデータ・プロセッサ30及び/又はモジュール50へ送信される。様々な実施形態では、検出器モジュール・アセンブリ102は、例えば軟質ケーブル116及びコネクタ118を用いてプロセッサ30に結合されていてよい。
様々な実施形態では、監視レンズ100は、第一の側130及び反対側の第二の側132を含んでいる。監視レンズ100はまた、第一の側130から外向きに延在し又は突出した部分134を含んでいる。様々な実施形態では、複数の開口(後にあらためて詳述する)が部分134に形成されている。第二の側132には陥凹部136が形成されている。陥凹部136は、検出器モジュール・アセンブリ102を収容するような寸法を有する。従って、図示の実施形態では、陥凹部136は、検出器モジュール・アセンブリ102が陥凹部136に設置されるとアセンブリ102の移動が制限されるように、検出器モジュール・アセンブリ102の形状又は寸法に類似した形状又は寸法を有する。様々な実施形態では、監視レンズ100は、単一の一体型装置として作製される。さらに明確に述べると、監視レンズ100は、単一の成形作業で単一部材片として作製されてもよいし、単一部材片として打ち抜きされてもよい。監視レンズ100は、X線を実質的に通過させない材料から作製される。例えば監視レンズ100は、例えば鉛材から作製され得る。監視レンズ100はまた、結合されると監視レンズ100を形成するような多数の別個の部材片から作製されていてもよい。さらに、焦点スポット追尾のために多数のスロット又は多数の孔を用い得ることを理解されたい。監視レンズ100は、例えば中実ブロック材の切削、鋳造、金属射出成形、及び/又は多部材片型のレンズ設計のためのこれらの手法の組み合わせによって構築され得る。
図3は、図2に示す監視レンズ100の前面遠近図である。図4は、図2に示す監視レンズ100の上面図である。図5は、図2に示す監視レンズ100の側面図である。図6は、図2に示す監視レンズ100の一部の断面図である。図3〜図6に示すように、様々な実施形態では、監視レンズ100は、貫通するように形成された複数のスリット及び複数の開口を含んでいる。さらに明確に述べると、これらのスリット及び開口は、第一の側130に入射したX線が監視レンズ100を通って第二の側132まで透過して検出器モジュール・アセンブリ102に入射することを可能にしている。次いで、後にあらためて詳述するように、検出器モジュール・アセンブリ102がX線を検出して出力を発生する。
様々な実施形態では、監視レンズ100は、第一のスリット対140及び第二のスリット対142を含んでいる。本書で用いられるスリットとは、相対的に狭い幅及びこの幅よりも実質的に長い長さを有する例えば矩形の開口である。監視レンズ100はまた、少なくとも一つの開口144を含んでいる。図示の実施形態では、監視レンズは三つの開口144を含んでいる。但し、監視レンズは単一の開口144、二つの開口144、又は三つよりも多い開口144を含み得ることを認められたい。図示の実施形態では、第一のスリット対140は第一のスリット150及び第二のスリット152を含んでいる。同様に、スリット160及び162が、スリット対150及び152から90°で配設されたもう一つのスリット対を形成している。各々のスリット対は、スリット同士の間の中心平面から相対向する角度オフセットを有する平面に位置している。これらの中心平面は、xスリットについてはYZ平面となり、ZスリットについてはYX平面となる。このスリット対の角度によって、典型的には焦点スポットの前方に位置するスリット対の焦点が決まる。すなわち、スリット対は、互いに対して一定の角度を成す交差平面に収束する投影を生成する。スリットのアスペクト比(幅対深さ比)は、焦点スポットを追尾するためのレンズの感度を決める設計パラメータであって、長さ対幅の比が大きいほど追尾能力は敏感になる。加えて、このアスペクト比によって、全ての信号対雑音比にわたり作用する軸外散乱X線を拒絶するスリットの能力が決まる。
上述のように、スリット150、152、160、及び162に加えて、監視レンズ100はまた少なくとも一つの開口144を含んでいる。図示の実施形態では、監視レンズ100は、第一の開口170、第二の開口172、及び第三の開口174を含んでいる。図示の実施形態では、第一の開口170は第四の側166に近接して配設され、第三の開口174は第三の側164に近接して配設され、第二の開口172は第一の開口170と第三の開口174との間に配設されている。また、複数の開口144は、第一のスリット対140及び第二のスリット対142より内側に配設されている。図6に示すように、開口170は、監視レンズ100の一部として一体形成されている分割部180によって開口172から離隔されている。また、第二の開口172は、やはり監視レンズ100と一体形成されている分割部182によって第三の開口174から離隔されている。動作時には、分割部180及び182は、X線を第一の開口170、第二の開口172又は第三の開口174の何れかにコリメートするコリメータとして作用する。各開口144の作用については後にあらためて詳述する。
図3へ戻り、スリット150、152、154、及び156の各々は幅184及び長さ186を有する。スリット150は、スリット152から距離188だけ離隔され、スリット160はスリット162から距離190だけ離隔されている。図示の実施形態では、スリット150及び152の長さ及び幅はスリット160及び162の長さ及び幅と実質的に同じである。但し、他の様々な実施形態では、スリット150及び152の長さ及び幅は、スリット160及び162の長さ及び幅と異なっていてもよいことを認められたい。また、監視レンズ100は厚み192を有する。
図7は、検出器モジュール・アセンブリ102に関して第一及び第二のスリット対140及び142、並びに複数の開口144の構成を示す単純化した図である。上述のように、スリット150、152、160、及び162は、相対的に狭い幅及びこの幅よりも実質的に長い長さを有し、例えば矩形を有している。図示の実施形態では、スリット150、152、160、及び162の各々は、約1個分のピクセル幅である幅を有する。また、スリット150、152、160、及び162の各々は、約12個分のピクセルに延在する長さを有する。また、開口144の各々は、約4個分のピクセルに延在する幅と、約3個分のピクセルに延在する幅とを有する。このように、動作時には、各々のそれぞれの開口144を透過したX線はM×Nのピクセル・アレイによって検出され、図示の実施形態ではM=3及びN=4である。また、スリット150、152、160、及び162を透過したX線の各々は、O×Pのピクセル・アレイによって検出され、図示の実施形態ではO=1及びP=12である。図示の実施形態では、各々の光センサ112が1個のピクセル194を画定している。このように、各々のピクセル194によって発生される電気信号は、得られる画像の1個のピクセルに対応する。
様々な実施形態では、SSRD50を用いて、焦点スポット移動(半影、及び隣り合ったチャネルの間の利得ばらつきを生じ得る)を補正し又は補償することができる。さらに明確に述べると、SSRD50は、第一及び第二のスリット対140及び142を用いて焦点スポット追尾を行なうことができる。動作時には、第一のスリット対140を用いて、第一の方向又は第一の撮像軸例えばx軸に沿ったX線焦点スポットの運動を追尾し、第二のスリット対142を用いて、第二の異なる方向又は第二の撮像軸例えばz軸に沿ったX線焦点スポットの運動を追尾する。例えば、第一のスリット対140を用いて焦点スポット位置をz方向に追尾し、第二のスリット対142を用いて焦点スポット位置をz方向に追尾することができる。
焦点スポットは、放射線がX線源12(図1に示す)から投射される原点となる領域である。様々な実施形態では、X線源12によって発生されるX線14は焦点スポットから円錐パターンに発散する。アキシャル・スキャンから臨床に適した画像細部を提供する等のように許容可能な分解能で画像を形成するために、焦点スポットがx軸及びz軸に正しく整列していることが望ましい。例えば、動作時に、イメージング・システム10は様々な要因によって発熱し得る。この熱によって放射線源構造の幾つかの熱膨脹を生ずる場合があり、これにより対応する偏移が焦点スポット位置に生じ得る。この焦点スポット位置の偏移を補正するために、SSRD50すなわち第一及び第二のスリット対140及び142から取得された情報を用いて、撮像手順中の焦点スポットの位置を正確に決定する。次いで、第一及び第二のスリット対140及び142から導かれた情報を用いて、撮像検出器20から取得される撮像データを補正することができる。
X線源12の焦点スポットはまた、X線源12及び/又は検出器アセンブリ20に起こる回転力に起因する機械的な偏向によって、検出器コリメータ18に対する位置が変化し得る。SSRD50の一つの可能な付加的用途は、回転速度に対する焦点スポット位置との間の伝達関数を求めることにある。次いで、かかる情報を収集されたモジュール・データに適用して、画質を改善することができる。
図8は、図1に示すX線源12によって放出され得るX線ビーム・パターンの一例の概略図である。図8に示すように、X線ビーム14は焦点スポット200から発散する。また、スリット150は、予め決められた焦点距離202にコリメートされている。単一のスリットすなわちスリット150のみを図示しているが、他のスリット152、160、及び162の作用もスリット150の作用と同様であることを認められたい。様々な実施形態では、焦点スポット200が上下に移動するのに伴って、スリット150によって発生される信号も変化することが認められよう。例えば、焦点スポット200が、X線がスリット150を自由に通過するような第一の位置にある場合には、X線はスリット150の後方に位置するピクセル194に入射するので、スリット150からの出力(読み出し電子回路部114によって記録される)は相対的に高いレベルとなり、すなわち信号は相対的に高くなる。同様に、焦点スポット200が第一の位置にある間にはX線はスリット152を自由に通過することができないため、スリット152からの出力(読み出し電子回路部114によって記録される)は第一のスリット150からの出力よりも低いレベルとなる。従って、焦点スポット200の位置が例えばz軸に沿って偏移するのに伴って、第一及び第二のスリット150及び152からの出力が変化することが認められよう。従って、様々な実施形態では、z軸のような第一の軸での焦点スポット偏移を決定するために、スリット150及び152からの出力の比(S150/S152)が計算される。このように、比(S150/S152)は、第一の軸に沿った焦点運動を表わす。様々な実施形態では、z軸に沿った焦点スポットの位置すなわち比(S150/S152)は、例えばスポット位置モジュール52及び/又はプロセッサ30を用いて算出され得る。
同様に、図3に戻り、焦点スポット200が横から横へ移動するのに伴って、スリット160及び162によって発生される信号が変化することを認められたい。例えば、焦点スポット200が、X線がスリット160を自由に通過するような第一の位置にある場合には、X線はスリット160の後方に位置するピクセル194に入射するので、スリット160からの出力(読み出し電子回路部114によって記録される)は相対的に高いレベルとなり、すなわち信号は相対的に高くなる。同様に、焦点スポット200が第一の位置にある間にはX線はスリット162を自由に通過することができないため、スリット162からの出力(読み出し電子回路部114によって記録される)は第一のスリット160からの出力よりも低いレベルとなる。従って、焦点スポット200の位置が例えばx軸に沿って偏移するのに伴って、第一及び第二のスリット160及び162からの出力が変化することが認められよう。従って、様々な実施形態では、x軸のような第二の軸での焦点スポット偏移を決定するために、第二の比(S160/S162)を算出し、このようにして第二の軸に沿った焦点運動を表わす。
図9は、様々な実施形態に従って生成され得る焦点スポット移動補正値302を示すグラフ300であって、x軸は焦点スポット200の位置を表わし、y軸は、z方向での焦点スポット移動に対処するように様々なビューを補償し又は補正するために、撮像検出器20から取得される情報に適用され得る利得値を表わす。この実施形態の例では、線302が、スリット150及び152を用いて算出される比(S150/S152)を表わす。従って、図9に示すように、比(S150/S152)が変化するのに伴って、z方向において各々のビューに適用される利得も呼応して変化する。
同様に、図10は、様々な実施形態に従って生成され得る焦点スポット移動補正値312を示すグラフ310であって、x軸は焦点スポット200の位置を表わし、y軸は、x方向での焦点スポット移動に対処するように様々なビューを補償し又は補正するために、撮像検出器20から取得される情報に適用され得る利得値を表わす。この実施形態の例では、線312が、スリット160及び162を用いて算出される比(S160/S162)を表わす。従って、図10に示すように、比(S160/S162)が変化するのに伴って、x方向において各々のビューに適用される利得も呼応して変化する。尚、様々な実施形態では、焦点スポット200がx方向には移動していないがz方向に移動している場合に、比S3/S4を用いて画像データを補正し得ることを認められたい。同様に、焦点スポット200がz方向には移動していないがx方向に移動している場合に、比S1/S2を用いて画像データを補正することができる。
図3へ戻り、前述のように、監視レンズ100は、単一の開口144、二つの開口144、又は三つよりも多い開口144を含み得る。図示の実施形態では、監視レンズ100は三つの開口144を含んでいる。動作時には、これらの開口144を用いて、X線ビーム14の強度値及び/又はX線源12の出力レベル(kVp)の両方を決定する。さらに明確に述べると、開口144は、イメージング・システム10がX線ビーム14の強度値及び/又はX線源12の出力レベル(kVp)を経時的に追尾することを可能にする。様々な実施形態では、開口の各々が内部に設置されたフィルタを含んでいる。例えば、第一の開口170にはフィルタ250が設置されており、第二の開口172にはフィルタ252が設置されており、第三の開口174にはフィルタ254が設置されている。様々な実施形態では、フィルタ250、252、及び254を用いて、撮像検出器20から取得される投影データを正規化するのに用いられる補正値を発生する。さらに明確に述べると、X線強度を問わず画質を保つために、画像を形成する前に、撮像検出器20から取得される投影データを正規化する。具体的には、各々のビューについて、投影データを、撮像検出器20に入射するX線の強度に対して正規化する。従って、様々な実施形態では、フィルタ250、252、及び254から取得されるフィルタ通過後の情報を用いて、撮像検出器20から取得される投影データを処理する。様々な実施形態では、フィルタ250、252、及び254は同じフィルタである。例えば、フィルタ250、252、及び254はkエッジ・フィルタとして実装され得る。従って、フィルタ250、252、及び254は、全てが同じkエッジ・フィルタとして具現化されるので類似の態様でX線を吸収する。従って、フィルタ250、252、及び254の各々において観測されるX線強度は実質的に同じになる。結果として、三つのフィルタ250、252、及び254からの出力を平均して、撮像検出器20によって取得される各々のビュー又は投影を補正し又は正規化するのに用いられる補正値を発生する。参照正規化又はkVp測定に用いられる開口の形状は、各開口の読み取り値が焦点スポットの移動又は位置に影響されないように構築されることを銘記することが重要である。このことを可能にするために、開口の側壁に、各開口壁に平行に形成される各平面がSSRD50の後に(X線経路に従って)収束するように、X追尾用スリット及びZ追尾用スリットの反対のテーパを設ける。
他の様々な実施形態において、フィルタ250はフィルタ252と異なる。また、フィルタ254はフィルタ250及びフィルタ252と異なる。例えば、様々な実施形態では、フィルタ250、252、及び254は全てkエッジ・フィルタとして実装され得る。しかしながら、フィルタ250は、kVの関数としてフィルタ252とは異なる率でX線を吸収する材料から作製され得る。また、フィルタ254は、kVの関数としてフィルタ250及び252とは異なる率でX線を吸収し得る。従って、これらのフィルタの二つについて比を算出すると、X線源12のkVレベルを表わす値が生成される。例えば、比250/252がX線源のkVレベルを表わし得る。また、比252/254がX線源12のkVレベルを表わし得る。このように、フィルタ250、252、及び254は、やはり撮像検出器20によって取得される投影データを正規化するのに用いられ得る情報を与える。
図11は、本書に記載される様々な実施形態を具現化するように構成され得るイメージング・システムの一例400の遠近図である。図12は、イメージング・システム400(図11に示す)の概略ブロック図である。CTイメージング・システム及び陽電子放出断層写真法(PET)イメージング・システムを含む例示的な二重モダリティ・イメージング・システムの環境で様々な実施形態を説明するが、本書に記載される諸作用を果たすことが可能な他のイメージング・システムを用いることも思量されることを理解されたい。
マルチ・モダリティ・イメージング・システム400が図示されており、このイメージング・システム400はCTイメージング・システム402及びPETイメージング・システム404を含んでいる。イメージング・システム400は、異なるモダリティでの多数の走査によって単一のモダリティ・システムよりも高い診断能力を容易にすることを可能にする。一実施形態では、例示的なマルチ・モダリティ・イメージング・システム400はCT/PETイメージング・システム400である。選択随意で、CT及びPET以外のモダリティをイメージング・システム400と共に用いる。例えば、イメージング・システム400は、特に独立型CTイメージング・システム、独立型PETイメージング・システム、磁気共鳴イメージング(MRI)・システム、超音波イメージング・システム、X線イメージング・システム、及び/又は単光子放出計算機式断層写真法(SPECT)イメージング・システム、侵襲処置用Cアーム断層写真法、四肢若しくは乳房走査のような専用目的のCTシステム、並びにこれらの組み合わせであってよい。
CTイメージング・システム402はガントリ410を含んでおり、ガントリ410は、X線のビーム14をガントリ410の反対側に設けられた撮像検出器20へ向けて投射するX線源12を有する。また、X線源12はまた、X線のビーム14をX線源と被検体16との間に装着されたSSRD50へ向けて投射する。撮像検出器20は複数の検出器素子24を含んでおり、これらの検出器素子24は横列及びチャネルを成して配列されて、被検体16のような物体を通過した投射X線を共に感知する。イメージング・システム400はまた、撮像検出器20からの投影データを受け取って、被検体16の画像を再構成するように投影データを処理するプロセッサ30を含んでいる。また、プロセッサ30は、SSRD50からのデータを受け取って、前述のように撮像検出器20から取得された撮像データを補正するようにデータを処理する。
動作時には、操作者が供給した命令及びパラメータをプロセッサ30によって用いて、電動式テーブル422を再配置するための制御信号及び情報を与える。さらに明確に述べると、電動式テーブル422を用いてガントリ410の内外に被検体16を移動させる。具体的には、テーブル422は、ガントリ410を通して延在するガントリ開口424の内部に被検体16の少なくとも一部を移動させる。
イメージング・システム400はまた、本書に記載される様々な方法を具現化するように構成されている焦点スポット監視モジュール52を含んでいる。例えば、モジュール52は、X線源12の焦点スポットの位置を自動的に決定し、焦点スポットの強度を決定し、またX線源12からのX線の出力を決定するように構成され得る。焦点スポット監視モジュール52によって決定された情報を撮像検出器20から取得された透過データに適用して、上述のような様々な投影データ補正を行なうことができる。
モジュール52は、プロセッサ30に内蔵される単体のハードウェアとして実装され得る。選択随意で、モジュール52は、プロセッサ30にインストールされる一組の命令として実装されてもよい。この一組の命令は、独立プログラムであってもよいし、プロセッサ30にインストールされたオペレーティング・システムのサブルーチンとして組み込まれていてもよいし、プロセッサ30のインストールされたソフトウェア・パッケージの機能等であってもよい。尚、様々な実施形態は図面に示されている構成及び手段に限定されないことを理解されたい。
前述のように、検出器20は複数の検出器素子24を含んでいる。各々の検出器素子24が、被検体16を通過したときの入射X線ビームの強度を表わす、従ってビームの減弱の推定を可能にする電気信号すなわち出力を発生する。X線投影データを取得する走査中に、ガントリ410及びガントリ410に装着された構成要素は回転中心440の周りを回転する。図12は単一の横列分の検出器素子24(すなわち検出器横列1列)のみを示している。しかしながら、マルチ・スライス検出器アレイ20は、複数のスライスに対応する投影データが走査中に同時に取得され得るように、複数の平行な検出器横列を成す検出器素子24を含んでいる。
ガントリ410の回転及びX線源12の動作は、制御機構442によって制御される。制御機構442は、電力信号及びタイミング信号をX線源12に与えるX線制御器26と、ガントリ410の回転速度及び位置を制御するガントリ・モータ制御器446とを含んでいる。制御機構442に設けられたデータ取得システム(DAS)28は、検出器素子24及びSSRD50からアナログ・データをサンプリングして、データを後の処理のためにディジタル信号へ変換する。例えば、後の処理は、本書に記載される様々な方法を具現化するためにモジュール52を用いることを含み得る。画像再構成器450が、サンプリングされてディジタル化されたX線データをDAS28から受け取って、高速画像再構成を実行する。再構成された画像はプロセッサ30に入力されて、プロセッサ30は画像を記憶装置452に記憶させる。選択随意で、プロセッサ30は、サンプリングされてディジタル化されたX線データをDAS28から受け取って、本書に記載される様々な方法をモジュール52を用いて実行することができる。プロセッサ30はまた、キーボードを有するコンソール460を介して操作者から命令及び走査パラメータを受け取る。付設されている視覚表示ユニット462によって、操作者は再構成画像及びコンピュータからの他のデータを観察することが可能になる。
操作者が供給した命令及びパラメータをプロセッサ30によって用いて、DAS28、X線制御器26及びガントリ・モータ制御器446に制御信号及び情報を与える。加えて、プロセッサ30は、電動式テーブル422を制御するテーブル・モータ制御器464を動作させて、ガントリ410に被検体406を配置する。具体的には、テーブル422は、図11に示すようにガントリ開口424を通して被検体16の少なくとも一部を移動させる。
図12へ戻り、一実施形態では、プロセッサ30は、CD−ROM、DVD、又は網若しくはインターネットのような他のディジタル・ソース等の非一時的なコンピュータ可読の媒体472から命令及び/又はデータを読み取る装置470、例えばCD−ROMドライブ、DVDドライブ、光磁気ディスク(MOD)装置、又はイーサネット(登録商標)装置等のような網接続装置を含めた他の任意のディジタル装置を含んでいる。他の実施形態では、プロセッサ30はファームウェア(図示されていない)に記憶されている命令を実行する。プロセッサ30は本書に記載する諸作用を果たすようにプログラムされており、本書で用いられるコンピュータとの用語は当技術分野でコンピュータと呼ばれている集積回路のみに限らず、コンピュータ、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラム可能論理コントローラ、特定応用向け集積回路、及び他のプログラム可能な回路を広範に指しており、これらの用語は本書では互換的に用いられている。
この実施形態の例では、X線源12、撮像検出器20、及びSSRD50は、X線ビーム474が被検体16と交差する角度が定常的に変化するように、撮像平面の内部で、撮像されている被検体16の周りをガントリ410によって回転する。一つのガントリ角度における撮像検出器20からの一群のX線減弱測定値すなわち投影データを「ビュー」と呼ぶ。被検体16の「走査」は、X線源12、撮像検出器20、及びSSRD50の一回転中に異なるガントリ角度すなわちビュー角度で形成される一組のビューを含んでいる。CT走査では、投影データは、被検体16を通る二次元スライスに対応する画像を再構成するように処理される。
以上、マルチ・モダリティ・イメージング・システムの実施形態の例について詳細に説明した。図示のマルチ・モダリティ・イメージング・システムの各構成要素は本書に記載される特定の実施形態に限定されず、各々のマルチ・モダリティ・イメージング・システムの各構成要素を本書に記載される他の構成要素とは独立に別個に用いてよい。例えば、上で述べたマルチ・モダリティ・イメージング・システム構成要素を他のイメージング・システムと共に用いてもよい。
本書で用いる場合には、単数形で記載されており単数不定冠詞を冠した要素又はステップとの用語は、排除を明記していない限りかかる要素又はステップを複数備えることを排除しないものと理解されたい。さらに、本発明の「一実施形態」に対する参照は、所載の特徴を同様に組み入れている追加の実施形態の存在を排除しないものと解釈されたい。また、反対に明記されていない限り、特定の特性を有する1若しくは複数の要素を「含んでいるcomprising」又は「有しているhaving」実施形態は、この特性を有しないような追加の要素も包含し得る。
また、本書で用いられる「画像を再構成する」との表現は、画像を表わすデータが生成されるが可視画像は形成されないような本発明の実施形態を排除するものではない。従って、本書で用いられる「画像」との用語は可視画像及び可視画像を表わすデータの両方を広く指す。但し、多くの実施形態は少なくとも1枚の可視画像を形成し又は形成するように構成されている。
本書で用いられる「ソフトウェア」及び「ファームウェア」との用語は互換的であり、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、及び不揮発性RAM(NVRAM)メモリを含めたメモリに記憶されて、コンピュータによって実行される任意のコンピュータ・プログラムを含んでいる。以上のメモリ形式は例示のみのためのものであり、従ってコンピュータ・プログラムの記憶に利用可能なメモリの形式に関して制限するものではない。
以上の記載は例示説明のためのものであって制限するものではないことを理解されたい。例えば、上述の各実施形態(及び/又は各実施形態の諸観点)を互いに組み合わせて用いてよい。加えて、本発明の範囲を逸脱することなく、特定の状況又は材料を発明の教示に合わせて適応構成する多くの改変を施すことができる。本書に記載されている材料の寸法及び形式は、発明の各パラメータを定義するためのものであるが、限定するものではなく例示する実施形態である。以上の記載を吟味すれば、当業者には他の多くの実施形態が明らかとなろう。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲に関連して、かかる特許請求の範囲が網羅する等価物の全範囲と共に決定されるものとする。特許請求の範囲では、「including包含する」との用語は「comprising含む」の標準英語の同義語として、また「in whichこのとき」との用語は「whereinここで」の標準英語の同義語として用いられている。また、特許請求の範囲では、「第一」、「第二」及び「第三」等の用語は単にラベルとして用いられており、これらの用語の目的語に対して数値的要件を課すものではない。さらに、特許請求の範囲の制限は、「手段プラス機能(means-plus-function)」形式で記載されている訳ではなく、かかる特許請求の範囲の制限が、「〜のための手段」に続けて他の構造を含まない機能の言明を従えた文言を明示的に用いていない限り、合衆国法典第35巻第112条第6パラグラフに基づいて解釈されるべきではない。
この書面の記載は、最適な態様を含めて発明の様々な実施形態を開示し、また任意の装置又はシステムを製造して利用すること及び任意の組み込まれた方法を実行することを含めてあらゆる当業者が発明の様々な実施形態を実施することを可能にするように実例を用いている。特許付与可能な発明の様々な実施形態の範囲は特許請求の範囲によって画定されており、当業者に想到される他の実例を含み得る。かかる他の実例は、特許請求の範囲の書字言語に相違しない構造要素を有する場合、又は特許請求の範囲の書字言語と非実質的な相違を有する等価な構造要素を含む場合には、特許請求の範囲内にあるものとする。
10:計算機式断層写真法(CT)イメージング・システム
12:X線源
14:X線
16:被検体
18:調節自在型コリメータ
20:撮像検出器
24:検出器素子
26:X線制御器
28:データ取得システム(DAS)
30:プロセッサ
50:線源側放射線検出器(SSRD)
52:焦点スポット監視モジュール
100:監視レンズ
102:検出器モジュール・アセンブリ
110:シンチレータ
112:光センサ又はフォトダイオード
114:読み出し電子回路部
116:軟質ケーブル
118:コネクタ
130:第一の側
132:第二の側
134:外向きに延在し又は突出した部分
136:陥凹部
140:第一のスリット対
142:第二のスリット対
144:少なくとも一つの開口
150:第一のスリット
152:第二のスリット
160、162:スリット
164:第三の側
166:第四の側
170:第一の開口
172:第二の開口
174:第三の開口
180、182:分割部
184:幅
186:長さ
188、190:距離
192:厚み
194:ピクセル
200:焦点スポット
202:焦点距離
250、252、254:フィルタ
300、310:グラフ
302、312:焦点スポット移動補正値
400:イメージング・システム
402:CTイメージング・システム
404:PETイメージング・システム
410:ガントリ
422:電動式テーブル
424:ガントリ開口
440:回転中心
442:制御機構
446:ガントリ・モータ制御器
450:画像再構成器
452:記憶装置
460:コンソール
462:視覚表示ユニット
464:テーブル・モータ制御器
470:命令及び/又はデータを読み取る装置
472:非一時的なコンピュータ可読の媒体

Claims (15)

  1. 検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を備えた線源側放射線検出器(SSRD)であって、
    前記検出器モジュール・アセンブリ及び前記監視レンズはX線源の近傍に配置され、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、前記複数のスリットは、第一の方向に構成された第一のスリット対と、異なる第二の方向に構成された第二のスリット対とを含んでおり、
    前記監視レンズは、前記複数のスリットの間に配設されて前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている少なくとも一つの開口をさらに含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記開口を透過した前記X線を検出して前記焦点スポットの強度を示す情報を生成するように構成されている、線源側放射線検出器(SSRD)。
  2. 前記第一のスリット対は、第一の方向での前記焦点スポットの移動を示す情報を生成し、なおかつ前記第一のスリット対は前記第二のスリット対と垂直であり、
    前記第二のスリット対は、第二の方向での前記焦点スポットの移動を示す情報を生成する、請求項1に記載の線源側放射線検出器(SSRD)。
  3. 検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を備えた線源側放射線検出器(SSRD)であって、
    前記検出器モジュール・アセンブリ及び前記監視レンズはX線源の近傍に配置され、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、前記複数のスリットは、第一の方向に構成された第一のスリット対と、異なる第二の方向に構成された第二のスリット対とを含んでおり、
    前記監視レンズは三つの開口をさらに含んでおり、該三つの開口の各々に異なるフィルタが設置され、前記三つの開口は、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されており、前記検出器モジュール・アセンブリは、第一の開口からの出力を第二の開口からの出力に対して比較して前記X線の出力を示す情報を生成するように構成されている、線源側放射線検出器(SSRD)。
  4. 前記焦点スポットの位置を追尾するための情報を用いて物体について前記監視レンズとは反対側に配置されている第二の撮像検出器から取得されるデータを正規化する請求項1に記載の線源側放射線検出器(SSRD)。
  5. 検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を備えた線源側放射線検出器(SSRD)であって、
    前記検出器モジュール・アセンブリ及び前記監視レンズはX線源の近傍に配置され、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、
    前記監視レンズは複数の開口をさらに含んでおり、該開口の各々にフィルタが設置され、前記複数の開口は、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されており、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記複数の開口を透過した前記X線を検出して前記焦点スポットの強度を示す情報を生成するように構成されている、線源側放射線検出器(SSRD)。
  6. 検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を備えた線源側放射線検出器(SSRD)であって、
    前記検出器モジュール・アセンブリ及び前記監視レンズはX線源の近傍に配置され、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、
    前記監視レンズは複数の開口をさらに含んでおり、該開口の各々に異なるフィルタが設置され、前記複数の開口は、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されており、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記複数の開口を透過した前記X線を検出して前記X線の出力を示す情報を生成するように構成されている、線源側放射線検出器(SSRD)。
  7. 物体を撮像するイメージング・システムであって、
    前記物体へ向けてエネルギを放出するように構成されているX線源と、
    前記物体の第一の側に配置された線源側放射線検出器(SSRD)と、
    前記物体の反対側の第二の側に配置された撮像検出器と
    を備えており、前記線源側放射線検出器(SSRD)は、前記撮像検出器により生成される投影データを正規化するのに用いられるデータを出力し、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)は、
    検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を含んでおり、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、
    前記複数のスリットは、
    第一の方向に構成された第一のスリット対と、
    異なる第二の方向に構成された第二のスリット対と
    を含んでおり、
    前記監視レンズは、前記複数のスリットの間に配設されて前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている少なくとも一つの開口をさらに含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記開口を透過した前記X線を検出して前記焦点スポットの強度を示す情報を生成するように構成されている、イメージング・システム。
  8. 前記第一のスリット対は、第一の方向での前記焦点スポットの移動を示す情報を生成し、なおかつ前記第一のスリット対は前記第二のスリット対と垂直であり、
    前記第二のスリット対は、第二の方向での前記焦点スポットの移動を示す情報を生成する、請求項7に記載のイメージング・システム。
  9. 物体を撮像するイメージング・システムであって、
    前記物体へ向けてエネルギを放出するように構成されているX線源と、
    前記物体の第一の側に配置された線源側放射線検出器(SSRD)と、
    前記物体の反対側の第二の側に配置された撮像検出器と
    を備えており、前記線源側放射線検出器(SSRD)は、前記撮像検出器により生成される投影データを正規化するのに用いられるデータを出力し、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)は、
    検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を含んでおり、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、
    前記複数のスリットは、
    第一の方向に構成された第一のスリット対と、
    異なる第二の方向に構成された第二のスリット対と
    を含んでおり、
    前記監視レンズは三つの開口をさらに含んでおり、該三つの開口の各々に異なるフィルタが設置され、前記三つの開口は、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されており、前記検出器モジュール・アセンブリは、第一の開口からの出力を第二の開口からの出力に対して比較して前記X線の出力を示す情報を生成するように構成されている、イメージング・システム。
  10. 物体を撮像するイメージング・システムであって、
    前記物体へ向けてエネルギを放出するように構成されているX線源と、
    前記物体の第一の側に配置された線源側放射線検出器(SSRD)と、
    前記物体の反対側の第二の側に配置された撮像検出器と
    を備えており、前記線源側放射線検出器(SSRD)は、前記撮像検出器により生成される投影データを正規化するのに用いられるデータを出力し、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)は、
    検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を含んでおり、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、
    前記監視レンズは複数の開口をさらに含んでおり、該開口の各々にフィルタが設置され、前記複数の開口は、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されており、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記複数の開口を透過した前記X線を検出して前記焦点スポットの強度を示す情報を生成するように構成されている、イメージング・システム。
  11. 物体を撮像するイメージング・システムであって、
    前記物体へ向けてエネルギを放出するように構成されているX線源と、
    前記物体の第一の側に配置された線源側放射線検出器(SSRD)と、
    前記物体の反対側の第二の側に配置された撮像検出器と
    を備えており、前記線源側放射線検出器(SSRD)は、前記撮像検出器により生成される投影データを正規化するのに用いられるデータを出力し、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)は、
    検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を含んでおり、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記スリットを透過した前記X線を検出して前記X線源の焦点スポットの位置を追尾するための情報を生成するように構成されており、
    前記監視レンズは複数の開口をさらに含んでおり、該開口の各々に異なるフィルタが設置され、前記複数の開口は、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されており、前記検出器モジュール・アセンブリは、前記複数の開口を透過した前記X線を検出して前記X線の出力を示す情報を生成するように構成されている、イメージング・システム。
  12. 物体を撮像するイメージング・システムであって、
    前記物体へ向けてエネルギを放出するように構成されているX線源と、
    前記物体の第一の側に配置された線源側放射線検出器(SSRD)と、
    前記物体の反対側の第二の側に配置された撮像検出器と、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)から受け取った情報を用いて前記撮像検出器により生成される投影データセットを補正するプロセッサと
    を備えており、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)は、
    検出器モジュール・アセンブリと、
    該検出器モジュール・アセンブリに結合されている監視レンズと
    を含んでおり、前記監視レンズは、前記X線源からのX線を受け入れるように構成されている複数のスリットを含んでおり、
    前記複数のスリットは、
    第一の方向に構成された第一のスリット対と、
    異なる第二の方向に構成された第二のスリット対と
    を含んでおり、
    前記検出器モジュール・アセンブリは、前記第一のスリット対を用いて第一の方向での前記X線源の焦点スポットの移動を示す情報と、前記第二のスリット対を用いて第二の方向での前記焦点スポットの移動を示す情報とを生成するように構成されており、
    前記プロセッサは、前記第一及び第二の方向での前記焦点スポット移動を示す情報を用いて前記投影データセットを補正する、イメージング・システム。
  13. 撮像データを補正する方法であって、
    被撮像体の第一の側に配設された線源側放射線検出器(SSRD)から情報を受け取るステップと、
    前記被撮像体の反対側の第二の側に配置された撮像検出器から投影データセットを受け取るステップと、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)から受け取った前記情報を用いて前記投影データセットを補正するステップと
    を備え、
    前記線源側放射線検出器(SSRD)は、第一の方向に構成された第一のスリット対と、異なる第二の方向に構成された第二のスリット対とを含んでおり、
    前記第一のスリット対を用いて第一の方向でのX線源の焦点スポットの移動を示す情報を生成するステップと、
    前記第二のスリット対を用いて第二の方向での前記焦点スポットの移動を示す情報を生成するステップと、
    前記第一及び第二の方向での前記焦点スポット移動を示す情報を用いて前記投影データセットを補正するステップと
    をさらに含んでいる、方法。
  14. 前記線源側放射線検出器(SSRD)は、前記第一のスリット対と前記第二のスリット対との間に配設された少なくとも一つの開口をさらに含んでおり、該少なくとも一つの開口を用いて前記焦点スポットの強度を示す情報を生成するステップを含んでいる請求項13に記載の方法。
  15. 前記線源側放射線検出器(SSRD)は複数の開口を含んでおり、該開口の各々に異なるフィルタが設置され、前記複数のフィルタ付き開口から取得された情報を用いて前記X線源の出力を示す情報を生成するステップをさらに含んでいる請求項13に記載の方法。
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