JP6376437B2 - ホログラム体を用いた認証方法および認証装置、並びに認証方法において用いられるホログラム体 - Google Patents
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Description
図1に示すように、被着体20に取り付けられたホログラム体10は、被着体20側から順に積層された接着層13、ホログラム層11および感熱性発色層12を有している。被着体20としては、種々の情報が記録された情報記録体や、高い付加価値を有する工業製品などが考えられる。ここでは、被着体20がインクカートリッジである場合について説明する。なお図1においては、ホログラム体10の表面のうち、後述する認証方法において光が入射される入射面が符号10aで表され、被着体20に取り付けられる接着面が符号10bで表されている。
ホログラム層11は、光回折構造を有するホログラムが形成された層である。ホログラムとしては、いわゆる二次元ホログラムとも称される、エンボス型ホログラムや、いわゆる三次元ホログラムとも称される、体積型ホログラムなどが適宜用いられ得る。本実施の形態においては、ホログラム層11が体積型ホログラムを含む例について説明する。この場合、ホログラム層11を構成する材料としては、フォトポリマーや銀塩材料等を用いることができる。ホログラム層11の厚みは、例えば1μm〜30μmの範囲内になっている。
感熱性発色層12は、加熱される前は透明性を有するが、加熱されることによって不可逆的に所定の色を発色するようになる層である。感熱性発色層12は、例えば、発色剤、加熱された時に発色剤と発色反応を起こして発色剤を発色させる顕色剤、および、発色剤と顕色剤とを結合するバインダなどを用いることに構成され得る。その他、必要に応じて発色促進剤や助剤等がさらに感熱性発色層12に含まれていてもよい。発色剤、顕色剤、バインダ、発色促進剤、助剤等としては、例えば、特開平7−156541号公報や特許第4514934号公報等に記載されている公知のものを用いることができる。例えば発色剤として、特開平7−156541号公報に記載されているロイコ染料を用いることができる。感熱性発色層12の厚みは、例えば0.05μm〜10μmの範囲内になっている。
接着層13は、ホログラム体10の接着面10bを構成する層であり、被着体20に対する所定の接着力を有する層である。接着層13の具体的な構成は、ホログラム体10を被着体20に取り付ける方法に応じて適宜定められる。例えば、ホログラム体10が転写箔やシールの形態で被着体20に対して貼付される場合、接着層13は、ホログラム体10が被着体20に貼付される前にホログラム体10の接着面10bに取り付けられている図示しない基材に対しては離型性を有するとともに、被着体20に対しては接着性を有するよう構成される。また、熱溶着によってホログラム体10が被着体20に取り付けられる場合、接着層13は、熱可塑性樹脂によって構成されている。なお接着層13を構成する熱可塑性樹脂としては、その溶融温度が、感熱性発色層12が発色する温度よりも低いものが用いられる。これによって、ホログラム体10を被着体20に取り付ける際に感熱性発色層12が発色してしまうことを防ぐことができる。
ホログラム体10が転写箔やシールの形態で被着体20に対して貼付される場合、接着層13の厚みは例えば5μm〜200μmの範囲内になっている。熱溶着によってホログラム体10が被着体20に取り付けられる場合、接着層13の厚みは例えば0.5μm〜100μmの範囲内になっている。
次に、ホログラム体10を製造する方法の一例について説明する。ここでは、図2に示すホログラム体10を製造する方法の一例について、図3(a)〜(d)を参照して説明する。
はじめに認証装置30について説明する。認証装置30は、インクカートリッジ20に取り付けられたホログラム体10の入射面10aに向けて光を照射する照射部31と、ホログラム体によって回折された光を検出する検出部32と、検出部によって検出された光の強度が、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定部33と、を備えている。また認証装置30は、ホログラム体10を加熱して感熱性発色層12を発色させる加熱部34をさらに備えていてもよい。なお加熱部34は、認証装置30ではなくインクカートリッジ20に設けられていてもよい。
次に図4乃至図6を参照して、ホログラム体10が取り付けられたインクカートリッジ20の認証を行う認証方法について説明する。なおホログラム体10の感熱性発色層12は、当初は発色していない状態にあるものとする。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
また、発色後の感熱性発色層12を透過した光を視認可能である程度に、すなわち、発色後の感熱性発色層12によって光が完全には遮断されないように、感熱性発色層12が構成されていてもよい。この場合、ホログラム層11の面積に対する感熱性発色層12の面積の比率がほぼ100%である場合であっても、ホログラム層11によってもたらされる画像や回折パターンを、発色後の感熱性発色層12を介して認証することができる。従って、ホログラム体10自体が正規のものであるかどうかを容易に判断することができる。
10a 入射面
10b 接着面
11 ホログラム層
12 感熱発色層
12a 発色部分
12b 未発色部分
13 接着層
14 保護層
15 粘着層
16 反射層
20 被着体
30 認証装置
31 照射部
32 検出部
33 判定部
34 加熱部
Claims (6)
- ホログラム体が取り付けられた被着体の認証を行う認証方法であって、
前記ホログラム体は、ホログラム層と、加熱されることによって不可逆的に発色する感熱発色層と、を有し、
前記認証方法は、
前記被着体に取り付けられた前記ホログラム体の入射面に向けて光を照射する照射工程と、
前記ホログラム体によって回折された光を検出する検出工程と、
前記検出工程において検出された光の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定工程と、を備え、
前記閾値は、前記感熱発色層が発色していない状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも小さく、かつ、前記感熱発色層が発色している状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも大きくなるよう、設定されており、
前記判定工程において、光の強度が予め定められた閾値を超えた場合に、前記ホログラム体を加熱して前記感熱発色層を不可逆的に発色させる加熱工程をさらに備える、認証方法。 - 前記加熱工程は、前記感熱発色層が部分的に発色するよう実施される、請求項1に記載の認証方法。
- 前記ホログラム層の面積に対する前記感熱発色層の面積の比率が、50%以上である、請求項1又は2に記載の認証方法。
- 前記ホログラム層は、体積型ホログラムを含み、
前記感熱発色層は、前記ホログラム層に対して前記入射面側に配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の認証方法。 - 前記ホログラム層は、エンボス型ホログラムを含み、
前記ホログラム体は、前記ホログラム層に対して前記入射面とは反対の側に配置され、光を反射する反射層をさらに有し、
前記感熱発色層は、前記ホログラム層に対して前記入射面側に配置されている、または、前記ホログラム層と前記反射層との間に配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の認証方法。 - ホログラム体が取り付けられた被着体の認証を行う認証装置であって、
前記ホログラム体は、ホログラム層と、加熱されることによって不可逆的に発色する感熱発色層と、を有し、
前記認証装置は、
前記被着体に取り付けられた前記ホログラム体の入射面に向けて光を照射する照射部と、
前記ホログラム体によって回折された光を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された光の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定部と、
前記判定部による判定の結果、光の強度が予め定められた閾値を超えた場合に、前記ホログラム体を加熱して前記感熱発色層を不可逆的に発色させる加熱部と、を備え、
前記閾値は、前記感熱発色層が発色していない状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも小さく、かつ、前記感熱発色層が発色している状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも大きくなるよう、設定されている、認証装置。
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