JP6376437B2 - ホログラム体を用いた認証方法および認証装置、並びに認証方法において用いられるホログラム体 - Google Patents

ホログラム体を用いた認証方法および認証装置、並びに認証方法において用いられるホログラム体 Download PDF

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Description

本発明は、ホログラム体が取り付けられた被着体の認証を行う認証方法および認証装置に関する。また本発明は、認証方法において用いられるホログラム体に関する。
種々の情報を記録した情報記録体の中には、金券や証券のように、それらの情報記録体自身が高額な金銭的価値を持つものや、それら自身は金銭的価値を有していなくても、不正に使用されると経済的な損失の大きいクレジットカードや身分証のようなものがある。いずれの情報記録体においても、偽物を本物と偽る偽造や、本物を入手し、不正に変更する改ざんを試みる等の不正が後を絶たない。また工業製品やブランド品の中にも、それら自身の付加価値が高く、このため、模造や改ざんによって不正者が大きな利益を得ることができるものがある。
偽造、模造や改ざんに対抗する措置の一つとして、例えば特許文献1に開示されているように、ホログラムを有するホログラム体を含むシールを情報記録体や工業製品に貼付することが行なわれている。ホログラムを代表とする光回折構造は、通常の印刷では表現できない特殊な見た目の特徴をもち、構造が精緻であり、製造に高度な技術を要する事から、多く使用されている。なお一般に、ホログラムとしては、見た目に基づいて真偽判定などを行うための三次元画像が記録されたホログラムや、専用の機械を用いて真偽判定などを行うための回折格子が所定のパターンで形成されたホログラムなどが知られている。以降の本明細書において、ホログラムとは、三次元画像だけでなく回折格子をも指す用語として使用する。なお、三次元画像および回折格子の両方を記録したホログラムも存在し得る。
特許第4514934号公報
一般に、同種の情報記録体や工業製品に対しては、同種のホログラム体を含むシールが貼付される。この場合、正規の情報記録体や工業製品からシールが剥がされ、そして偽造等された情報記録体や工業製品にそのシールが貼付されてしまうと、偽造等されたものであるかどうかを見分けることが困難になってしまう。
このような課題を考慮して、上述の特許文献1においては、表面にアルミニウム薄膜が形成されたホログラム層の下に、感熱発色層を設けることが提案されている。この場合、アルミニウム薄膜に対する追記録が実施されると、感熱発色層が発色する。このため、不正の意図で追記録がなされたとしても、容易に検知することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の方法によっては、ホログラム体を含むシールが正規品から剥がされ、そして偽造品等に貼付された場合や、シールが添付された正規品が改ざんされて再利用される場合に、そのような行為を検知することができない。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る認証方法および認証装置を提供することを目的とする。
本発明は、ホログラム体が取り付けられた被着体の認証を行う認証方法であって、前記ホログラム体は、ホログラム層と、加熱されることによって発色する感熱発色層と、を有し、前記認証方法は、前記被着体に取り付けられた前記ホログラム体の入射面に向けて光を照射する照射工程と、前記ホログラム体によって回折された光を検出する検出工程と、前記検出工程において検出された光の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定工程と、を備え、前記閾値は、前記感熱発色層が発色していない状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも小さく、かつ、前記感熱発色層が発色している状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも大きくなるよう、設定されている、認証方法である。
本発明による認証方法は、前記判定工程において、光の強度が予め定められた閾値を超えた場合に、前記ホログラム体を加熱して前記感熱発色層を発色させる加熱工程をさらに備えていてもよい。
本発明による認証方法において、前記加熱工程は、前記感発色層が部分的に発色するよう実施されてもよい。
本発明による認証方法において、前記ホログラム層の面積に対する前記感熱発色層の面積の比率が、50%以上であってもよい。
本発明による認証方法において、前記ホログラム層は、体積型ホログラムを含み、前記感熱発色層は、前記ホログラム層に対して前記入射面側に配置されていてもよい。
本発明による認証方法において、前記ホログラム層は、エンボス型ホログラムを含んでいてもよい。この場合、前記ホログラム体は、前記ホログラム層に対して前記入射面とは反対の側に配置され、光を反射する反射層をさらに有している。また、前記感熱発色層は、前記ホログラム層に対して前記入射面側に配置されている、または、前記ホログラム層と前記反射層との間に配置されている。
本発明は、ホログラム体が取り付けられた被着体の認証を行う認証装置であって、前記ホログラム体は、ホログラム層と、加熱されることによって発色する感熱発色層と、を有し、前記認証装置は、前記被着体に取り付けられた前記ホログラム体の入射面に向けて光を照射する照射部と、前記ホログラム体によって回折された光を検出する検出部と、前記検出部によって検出された光の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定部と、を備え、前記閾値は、前記感熱発色層が発色していない状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも小さく、かつ、前記感熱発色層が発色している状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも大きくなるよう、設定されている、認証装置である。
本発明は、上記記載の認証方法において用いられるホログラム体であって、ホログラム層と、加熱されることによって発色する感熱発色層と、を有する、ホログラム体である。
本発明において、被着体に取り付けられるホログラム体は、ホログラム層と、加熱されることによって発色する感熱発色層と、を有している。また、ホログラム体が取り付けられた被着体の認証は、ホログラム体によって回折された光の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかに基づいて行われる。閾値は、感熱発色層が発色していない状態のホログラム体によって回折された光の強度よりも小さく、かつ、感熱発色層が発色している状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも大きくなるよう、設定されている。このため、被着体の認証を実施した後、感熱発色層を加熱して感熱発色層の発色を生じさせることにより、その後にホログラム体が再利用されてしまうことを防ぐことができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるホログラム体が取り付けられた被着体を示す断面図。 図2は、ホログラム体の変形例を示す断面図。 図3(a)〜(d)は、図2に示すホログラム体の製造工程の一例を示す図。 図4は、感熱発色層が発色していない状態のホログラム体が取り付けられた被着体を検査する工程を示す図。 図5は、感熱発色層を加熱して感熱発色層を発色させる工程を示す図。 図6は、感熱発色層が発色している状態のホログラム体が取り付けられた被着体を検査する工程を示す図。 図7は、パターン状に発色した感熱性発色層を備えたホログラム体を示す断面図。 図8は、パターン状に設けられた感熱性発色層を備えたホログラム体を示す断面図。 図9は、ホログラム体の変形例を示す断面図。 図10は、ホログラム体の変形例を示す断面図。
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態について説明する。はじめに、本実施の形態におけるホログラム体10について説明する。図1は、被着体20に取り付けられたホログラム体10を示す断面図である。
ホログラム体
図1に示すように、被着体20に取り付けられたホログラム体10は、被着体20側から順に積層された接着層13、ホログラム層11および感熱性発色層12を有している。被着体20としては、種々の情報が記録された情報記録体や、高い付加価値を有する工業製品などが考えられる。ここでは、被着体20がインクカートリッジである場合について説明する。なお図1においては、ホログラム体10の表面のうち、後述する認証方法において光が入射される入射面が符号10aで表され、被着体20に取り付けられる接着面が符号10bで表されている。
(ホログラム層)
ホログラム層11は、光回折構造を有するホログラムが形成された層である。ホログラムとしては、いわゆる二次元ホログラムとも称される、エンボス型ホログラムや、いわゆる三次元ホログラムとも称される、体積型ホログラムなどが適宜用いられ得る。本実施の形態においては、ホログラム層11が体積型ホログラムを含む例について説明する。この場合、ホログラム層11を構成する材料としては、フォトポリマーや銀塩材料等を用いることができる。ホログラム層11の厚みは、例えば1μm〜30μmの範囲内になっている。
(感熱性発色層)
感熱性発色層12は、加熱される前は透明性を有するが、加熱されることによって不可逆的に所定の色を発色するようになる層である。感熱性発色層12は、例えば、発色剤、加熱された時に発色剤と発色反応を起こして発色剤を発色させる顕色剤、および、発色剤と顕色剤とを結合するバインダなどを用いることに構成され得る。その他、必要に応じて発色促進剤や助剤等がさらに感熱性発色層12に含まれていてもよい。発色剤、顕色剤、バインダ、発色促進剤、助剤等としては、例えば、特開平7−156541号公報や特許第4514934号公報等に記載されている公知のものを用いることができる。例えば発色剤として、特開平7−156541号公報に記載されているロイコ染料を用いることができる。感熱性発色層12の厚みは、例えば0.05μm〜10μmの範囲内になっている。
(接着層)
接着層13は、ホログラム体10の接着面10bを構成する層であり、被着体20に対する所定の接着力を有する層である。接着層13の具体的な構成は、ホログラム体10を被着体20に取り付ける方法に応じて適宜定められる。例えば、ホログラム体10が転写箔やシールの形態で被着体20に対して貼付される場合、接着層13は、ホログラム体10が被着体20に貼付される前にホログラム体10の接着面10bに取り付けられている図示しない基材に対しては離型性を有するとともに、被着体20に対しては接着性を有するよう構成される。また、熱溶着によってホログラム体10が被着体20に取り付けられる場合、接着層13は、熱可塑性樹脂によって構成されている。なお接着層13を構成する熱可塑性樹脂としては、その溶融温度が、感熱性発色層12が発色する温度よりも低いものが用いられる。これによって、ホログラム体10を被着体20に取り付ける際に感熱性発色層12が発色してしまうことを防ぐことができる。
ホログラム体10が転写箔やシールの形態で被着体20に対して貼付される場合、接着層13の厚みは例えば5μm〜200μmの範囲内になっている。熱溶着によってホログラム体10が被着体20に取り付けられる場合、接着層13の厚みは例えば0.5μm〜100μmの範囲内になっている。
なお図2に示すように、ホログラム体10は、感熱性発色層12を保護するための保護層14をさらに有していてもよい。この場合、保護層14が、後述する認証方法の際に光が入射される入射面10aを構成する。また図2に示すように、ホログラム体10は、保護層14を感熱性発色層12に取り付けるために感熱性発色層12と保護層14との間に配置された粘着層15をさらに有していてもよい。
ホログラム体の製造方法
次に、ホログラム体10を製造する方法の一例について説明する。ここでは、図2に示すホログラム体10を製造する方法の一例について、図3(a)〜(d)を参照して説明する。
はじめに、従来の体積型ホログラムの製造方法の場合と同様にして、図3(a)に示すように、PET基材21/ホログラム層11/PP基材22の第1積層体を作製する。なお本明細書において、記号「/」は、積層体の層間の界面を意味している。
フォトポリマーや銀塩材料等を用いてホログラム層11を形成する方法が特に限られることはなく、公知のホログラム作製方法が適宜用いられ得る。例えば、ホログラム層11が三次元画像を含む場合、物体光と可干渉な平行光からなる、所定の第1波長の参照光を、フォトポリマーや銀塩材料に入射させることにより、三次元画像が記録されたホログラム層11を得ることができる。
次に、ホログラム層11からPP基材22を剥がし、その後、ホログラム層11上に、感熱性発色層12を構成する材料を含む塗布液を塗布する。これによって、図3(b)に示すように、PET基材21/ホログラム層11/感熱性発色層12の第2積層体を得ることができる。塗布液としては、例えば、上述するロイコ染料などの発色剤および顕色剤を含む溶液を用いる。塗布方法としては、グラビア法、ロールコート法、スプレーコート法、ディッピング法等を適宜用いることができる。単位面積あたりの塗布量は、例えば5g/m〜7g/mの範囲内とすることができる。なお、ホログラム層11に対する感熱性発色層12の密着性を向上させるため、ホログラム層11上に上述の塗布液を塗布する前に、ホログラム層11の表面にコロナ処理を施してもよい。
ホログラム体10からの回折光の強度が、感熱性発色層12が発色する前後で有意に異なる限りにおいて、ロイコ染料などの発色剤の光学特性が特に限られることはない。例えば、発色後の感熱性発色層12の色が特に限られることはなく、後述する認証方法においてホログラム体10に照射される光の色すなわち波長に基づいて適宜定められ得る。具体的には、発色後の感熱性発色層12の色は、後述する認証方法においてホログラム体10に照射される光を遮蔽又は減衰させることができるよう、定められる。例えば、発色後の感熱性発色層12は、認証方法においてホログラム体10に照射される光の波長に対する選択的な吸収性を有していてもよい。若しくは、波長によらず光を吸収することができるよう、発色後の感熱性発色層12が黒色であってもよい。好ましくは、感熱性発色層12は、発色前は無色透明であるよう構成される。これによって、感熱性発色層12が発色する前後でのホログラム体10からの回折光の強度の差をより大きくすることができる。
その後、セパレータ/粘着層23/PET基材24の第3積層体を準備し、次に、第3積層体のセパレータを剥がして、第3積層体の粘着層23を、上述の第2積層体の感熱性発色層12に取り付ける。これによって、図3(c)に示すように、PET基材21/ホログラム層11/感熱性発色層12/粘着層23/PET基材24の第4積層体を得る。その後、ホログラム層11からPET基材21を剥がし、次に、ホログラム層11上に、セパレータ/接着層13/PET基材25の第5積層体を準備し、その後、第5積層体のセパレータを剥がして、第5積層体の接着層13を第4積層体のホログラム層11に取り付ける。このようにして、図3(d)に示すように、PET基材25/接着層13/ホログラム層11/感熱性発色層12/粘着層15/保護層14の積層体を得ることができる。この積層体を、PET基材25を剥がして被着体20に貼付することにより、図1に示す、ホログラム体10が取り付けられた被着体20を得ることができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、図1に示すホログラム体10が取り付けられた被着体20を認証するための検査を、認証装置30を用いて行う方法について説明する。ここでは、被着体20が、インクジェットプリンタで用いられるインクカートリッジからなり、また認証装置30がインクジェットプリンタ内に設けられている場合について説明する。以下、被着体20のことをインクカートリッジ20とも記載する。
認証装置
はじめに認証装置30について説明する。認証装置30は、インクカートリッジ20に取り付けられたホログラム体10の入射面10aに向けて光を照射する照射部31と、ホログラム体によって回折された光を検出する検出部32と、検出部によって検出された光の強度が、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定部33と、を備えている。また認証装置30は、ホログラム体10を加熱して感熱性発色層12を発色させる加熱部34をさらに備えていてもよい。なお加熱部34は、認証装置30ではなくインクカートリッジ20に設けられていてもよい。
認証方法
次に図4乃至図6を参照して、ホログラム体10が取り付けられたインクカートリッジ20の認証を行う認証方法について説明する。なおホログラム体10の感熱性発色層12は、当初は発色していない状態にあるものとする。
インクカートリッジ20がインクジェットプリンタに装着されると、認証装置30の照射部31は、図4に示すように、インクカートリッジ20に取り付けられたホログラム体10の入射面10aに向けて光L1を照射する照射工程を実施する。参照光で用いた第1波長と同一の波長成分を含む限りにおいて、光L1が特に限られることはない。例えば、光L1として、第1波長からなる単色光を用いてもよく、若しくは、第1波長を含む白色光を用いてもよい。
ホログラム層11に入射した光L1のうち第1波長の光は、図4において符号L2で示すように、ホログラム層11によって回折される。認証方法においては、上述の照射工程の後、この光L2を、検出部32を用いて検出する検出工程を実施する。ホログラム層11によって回折された光L2を検出することができる限りにおいて、検出部32の構成や配置が特に限られることはない。
次に、判定部33を用いて、検出部32によって検出された光L2の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定工程を実施する。ここで閾値は、感熱発色層12が発色していない状態のホログラム体10によって回折された光L2の強度よりも小さく、かつ、感熱性発色層12が発色している状態のホログラム体10によって回折された光L2の強度よりも大きくなるよう、設定されている。以下、閾値の設定方法の一例について説明する。
はじめに、発色していない状態の感熱性発色層12を有するホログラム体10を複数準備する。次に、認証装置30を用いて、各ホログラム体10に光L1を照射した場合に得られる、ホログラム体10によって回折された光L2の強度を測定する。その後、光L2の強度の平均値Uを算出する。この平均値Uに、0よりも大きく1よりも小さい所定の係数kを掛けた値を、判定部33で用いられる閾値として設定することができる。係数kは、発色した状態にある感熱性発色層12の透過率、ホログラム層11の面積に対する感熱性発色層12の面積の比率、測定誤差やホログラム体10の個体差等を考慮して適切に定められる。以下の説明においては、kが0.5である場合について説明する。
判定部33は、検出部32によって検出された光L2の強度が、閾値である0.5×Uを超えるかどうかを判別する。ここでは感熱性発色層12は発色していない状態にあるので、検出部32によって検出された光L2の強度は0.5×Uよりも大きい。この結果に基づいて、認証装置30は、ホログラム体10が取り付けられたインクカートリッジ20が、インクジェットプリンタで使用可能なものであることを認証する。このような認証が一旦なされると、このインクカートリッジ20がインクジェットプリンタから取り外されるまでは、ユーザーは、このインクカートリッジ20を有効に使用することができる。
その後、認証装置30は、図5に示すように、加熱部34を用いて、ホログラム体10を加熱して感熱性発色層12を発色させる加熱工程を実施してもよい。感熱性発色層12を発色させることができる限りにおいて、加熱部34の具体的な構成が特に限られることはない。
次に、発色した状態の感熱性発色層12を含むホログラム体10が取り付けられたインクカートリッジ20を一旦インクジェットプリンタから取り外し、その後、このインクカートリッジ20を再びインクジェットプリンタに装着した場合について説明する。この場合、ホログラム体10の入射面10aに向けて照射された光L1は、発色後の感熱性発色層12を透過した後、ホログラム層11に到達する。その後、ホログラム層11によって回折された光L2は、発色後の感熱性発色層12を再び透過した後、検出部32に到達する。このように図6に示す例においては、光が照射部31から検出部32に至る経路において、発色後の感熱性発色層12を2回透過する。ここで上述のように、発色後の感熱性発色層12は、ホログラム体10に照射される光を遮蔽又は減衰させるものである。例えば、ホログラム体10に照射される光に含まれる第1波長の光が発色後の感熱性発色層12を透過する際の透過率をTとする場合、透過率Tは1よりも十分小さくなっている。この場合、照射部31から照射される光L1のうち第1波長の光の強度をIとし、検出部32に到達する光L2のうち第1波長の光の強度をIとすると、強度Iは少なくともT×Iよりも小さくなっている。従って、透過率Tの値や、判定部33で用いられる閾値を適切に設定することにより、T×Iが判定部33の閾値よりも小さくなるようにすることができる。またこのように設定することにより、インクカートリッジ20に取り付けられているホログラム体10の感熱性発色層12が発色した状態であることを検知することができるようになる。すなわち、装着されているインクカートリッジ20が、認証不可のものである、という判断をすることができる。例えば、ホログラム体10が装着されているインクカートリッジ20が、使用済みのものであることや、偽造品であることを判定することができる。これによって、使用済みのインクカートリッジ20が再利用されることや、偽造品が利用されることを防ぐことができる。
また、加熱工程の前後での光L2の強度の差に基づいて、ホログラム体10が取り付けられたインクカートリッジ20の認証を実施してもよい。ここで本実施の形態によれば、加熱工程によって感熱性発色層12が発色するので、加熱工程を経ることによって光L2の強度が減少する。このような現象は、感熱性発色層12を備えたホログラム体10に特有のものである。例えば、コピー機によって複製されたホログラム体や、正規のホログラム体10にホログラム記録材料を貼り付けることによって複製されたホログラム体などにおいては、加熱工程の前後での光L2のそのような強度差は生じない。従って本実施の形態によるホログラム体10は、コピー機による偽造の防止効果や、ホログラム記録材料の貼り付けによる光学複製の防止効果をもたらすこともできる。
変形例
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
上述の本実施の形態においては、図5に示すように、加熱工程において、感熱性発色層12が全域にわたって加熱され、この結果、感熱性発色層12が全域にわたって発色する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、加熱工程は、感熱性発色層12が部分的に発色するよう実施されてもよい。例えば図7に示すように、感熱性発色層12のうち発色する部分が所定のパターン形状を有するよう、加熱工程が実施されてもよい。図7において、加熱されて発色した部分が符号12aで表されており、未発色の部分が符号12bで表されている。この場合、発色部分12aまたは未発色部分12bのパターン形状に基づいて、ホログラム体10自体は正規のものであることを目視で確認することができる。すなわち本変形例によれば、装着されているインクカートリッジ20が認証不可のものである、という判断をすることだけでなく、ホログラム体10自体が正規のものであるかどうかに関する情報を容易に得ることができる。これによって、認証結果に基づく対応法のバリエーションを増やすことが可能になる。
感熱性発色層12が部分的に発色するよう感熱性発色層12を加熱する具体的な方法が特に限られることはなく、公知の加熱方法が適宜用いられ得る。例えば、サーマルプリンタ装置やレーザーエングレーブ装置等を用いた加熱方法を採用することができる。
また上述の本実施の形態においては、感熱性発色層12が、ホログラム層11上のほぼ全域にわたって設けられる例を示した。すなわち、ホログラム層11の面積に対する感熱性発色層12の面積の比率がほぼ100%である例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図8に示すように、ホログラム層11の面積に対する感熱性発色層12の面積の比率が100%未満であってもよい。例えば、ホログラム層11の面積に対する感熱性発色層12の面積の比率が、50%以上であってもよい。比率を50%以上にすることにより、発色後の感熱性発色層12による光の吸収性や遮蔽性を十分に確保することができる。ホログラム層11の面積に対する感熱性発色層12の面積の比率の上限は特には限られないが、例えば、感熱性発色層12が発色した後、感熱性発色層12が設けられていない部分を目視で確認できる程度に、比率の上限が設定されていてもよい。これによって、上述の図7に示す変形例の場合と同様に、ホログラム体10自体が正規のものであるかどうかに関する情報を得ることができるようになる。上述の比率の上限は、ホログラム体10自体が正規のものであるかどうかに関する情報を高い精度で得られるよう、ホログラム層11自体の面積などを考慮して適宜定められるが、例えば80%や90%に設定される。好ましくは、感熱性発色層12は、特有のパターン形状で設けられている。これによって、感熱性発色層12が発色した後、ホログラム体10自体が正規のものであるかどうかをより確実に目視で判断することができる。
また、発色後の感熱性発色層12を透過した光を視認可能である程度に、すなわち、発色後の感熱性発色層12によって光が完全には遮断されないように、感熱性発色層12が構成されていてもよい。この場合、ホログラム層11の面積に対する感熱性発色層12の面積の比率がほぼ100%である場合であっても、ホログラム層11によってもたらされる画像や回折パターンを、発色後の感熱性発色層12を介して認証することができる。従って、ホログラム体10自体が正規のものであるかどうかを容易に判断することができる。
また上述の本実施の形態においては、ホログラム層11が体積型ホログラムを含む例を示した。しかしながら、ホログラム層11に記録されるホログラムのタイプが特に限られることはない。例えばホログラム層11は、表面に形成された凹凸からなる干渉縞を有するエンボス型ホログラムを含んでいてもよい。この場合、図9に示すように、ホログラム体10は、ホログラム層11に対して入射面10aとは反対の側、すなわち接着面10b側に配置され、光を反射する反射層16をさらに有している。
ホログラム層11がエンボス型ホログラムを含む場合、感熱性発色層12は、図9に示すように、ホログラム層11に対して入射面10a側に配置されていてもよく、若しくは図10に示すように、ホログラム層11と反射層16との間に配置されていてもよい。いずれの場合であっても、図9および図10に示すように、照射部31からの光は、ホログラム層11を透過した後に反射層16によって反射され、再びホログラム層11を透過して検出部32に到達するまでの間に、上述の本実施の形態の場合と同様に、感熱性発色層12を2回透過する。従って、図9および図10に示す変形例においても、検出部32によって検出された光の強度に基づいて、感熱性発色層12の発色が生じているかどうかを検知することができる。このため、ホログラム体10が再利用されることを防ぐことができる。
また上述の本実施の形態において、発色剤および顕色剤を含む塗布液をホログラム層11上に塗布することによって感熱性発色層12が形成される例を示した。しかしながら、ホログラム体10がホログラム層11および感熱性発色層12を有する限りにおいて、ホログラム体10の製造方法が特に限られることはない。例えば、図示はしないが、はじめに、ホログラム層11を含む積層体と感熱性発色層12を含む積層体とをそれぞれ別個に作製し、次に、これら2つの積層体を貼り合わせることによって、ホログラム層11および感熱性発色層12を有するホログラム体10を作製してもよい。この場合、図示はしないが、ホログラム層11と感熱性発色層12との間に、ホログラム層11と感熱性発色層12とを接合させるための粘着層が存在していてもよい。
また上述の本実施の形態においては、感熱性発色層12が、加熱部34によって加熱されることによって発色する例を示したが、これに限られることはない。例えば感熱性発色層12は、被着体20が所定の環境に置かれている間に、例えばインクカートリッジがインクジェットプリンタに装着されている間に、周囲環境から受ける熱に起因して経時的に発色するよう構成されたものであってもよい。この場合、ホログラム体10またはホログラム体10が取り付けられた被着体20は、被着体20が所定の環境に置かれるまでは発色しないよう、低温環境で保管されていてもよい。
また上述の本実施の形態においては、ホログラム体10が取り付けられたインクカートリッジ20を一旦認証した後に、ホログラム体10を加熱して感熱性発色層12を発色させる加熱工程が実施される例を示したが、加熱工程を実施するタイミングが特に限られることはない。例えば、インクカートリッジ20の使用が終了したとき、すなわちインクカートリッジ20内のインクを使い切ったときに、ホログラム体10を加熱して感熱性発色層12を発色させる加熱工程を実施してもよい。インクカートリッジ20の使用が終了したタイミングを検出する方法としては、何らかのセンサを用いてインクカートリッジ20内のインクの残量や使用回数等を測定する方法が考えられる。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 ホログラム体
10a 入射面
10b 接着面
11 ホログラム層
12 感熱発色層
12a 発色部分
12b 未発色部分
13 接着層
14 保護層
15 粘着層
16 反射層
20 被着体
30 認証装置
31 照射部
32 検出部
33 判定部
34 加熱部

Claims (6)

  1. ホログラム体が取り付けられた被着体の認証を行う認証方法であって、
    前記ホログラム体は、ホログラム層と、加熱されることによって不可逆的に発色する感熱発色層と、を有し、
    前記認証方法は、
    前記被着体に取り付けられた前記ホログラム体の入射面に向けて光を照射する照射工程と、
    前記ホログラム体によって回折された光を検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出された光の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定工程と、を備え、
    前記閾値は、前記感熱発色層が発色していない状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも小さく、かつ、前記感熱発色層が発色している状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも大きくなるよう、設定されており、
    前記判定工程において、光の強度が予め定められた閾値を超えた場合に、前記ホログラム体を加熱して前記感熱発色層を不可逆的に発色させる加熱工程をさらに備える、認証方法。
  2. 前記加熱工程は、前記感熱発色層が部分的に発色するよう実施される、請求項1に記載の認証方法。
  3. 前記ホログラム層の面積に対する前記感熱発色層の面積の比率が、50%以上である、請求項1又は2に記載の認証方法。
  4. 前記ホログラム層は、体積型ホログラムを含み、
    前記感熱発色層は、前記ホログラム層に対して前記入射面側に配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の認証方法。
  5. 前記ホログラム層は、エンボス型ホログラムを含み、
    前記ホログラム体は、前記ホログラム層に対して前記入射面とは反対の側に配置され、光を反射する反射層をさらに有し、
    前記感熱発色層は、前記ホログラム層に対して前記入射面側に配置されている、または、前記ホログラム層と前記反射層との間に配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の認証方法。
  6. ホログラム体が取り付けられた被着体の認証を行う認証装置であって、
    前記ホログラム体は、ホログラム層と、加熱されることによって不可逆的に発色する感熱発色層と、を有し、
    前記認証装置は、
    前記被着体に取り付けられた前記ホログラム体の入射面に向けて光を照射する照射部と、
    前記ホログラム体によって回折された光を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された光の強度が、予め定められた検出位置で、予め定められた閾値を超えるかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部による判定の結果、光の強度が予め定められた閾値を超えた場合に、前記ホログラム体を加熱して前記感熱発色層を不可逆的に発色させる加熱部と、を備え、
    前記閾値は、前記感熱発色層が発色していない状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも小さく、かつ、前記感熱発色層が発色している状態の前記ホログラム体によって回折された光の強度よりも大きくなるよう、設定されている、認証装置。
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