JPH0876674A - ホログラム転写箔とホログラムラベル - Google Patents

ホログラム転写箔とホログラムラベル

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JPH0876674A
JPH0876674A JP23023594A JP23023594A JPH0876674A JP H0876674 A JPH0876674 A JP H0876674A JP 23023594 A JP23023594 A JP 23023594A JP 23023594 A JP23023594 A JP 23023594A JP H0876674 A JPH0876674 A JP H0876674A
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hologram
light
color
transfer foil
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JP23023594A
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English (en)
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Takao Kondo
貴夫 近藤
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被転写体の偽造防止手段として適用された場
合にその偽造防止効果の増大が図れるホログラム転写箔
若しくはホログラムラベルを提供する。 【構成】 このホログラム転写箔10は、ベースシート11
と、この上に設けられた剥離層12と、この上に設けられ
常温では無色を呈し体温付近では青色を呈するインキか
ら成る変色層13と、この上に設けられたホログラム形成
層14と、この凹凸面に沿って設けられた光反射層15と、
この上に設けられた接着剤層16とでその主要部が構成さ
れる。このホログラム転写箔10を用いて形成されたホロ
グラム構成層に対し白色光を照射するとホログラムパタ
ーンが肉眼で確認され、かつこれを暖めると変色層が青
色に変化する。従って、ホログラムパターンと変色層の
色変化を確認することにより真正と偽物とを識別するこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写若しくは貼着によ
り被転写体表面にホログラム構成層が形成されるホログ
ラム転写箔若しくはホログラムラベルに係り、特に、被
転写体の偽造防止手段として適用された場合にその偽造
防止効果の増大が図れるホログラム転写箔若しくはホロ
グラムラベルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からホログラムは装飾性、立体感に
よる意外性の効果を生かして書籍や雑誌の表紙並びに挿
絵、ギフト商品、ノベルティ商品あるいはディスプレイ
や広告の分野において利用され、また、最近では商品券
等の有価証券、クレジットカード、IDカード、ビデオ
ソフト等の偽造防止手段として採用されている。
【0003】上記ホログラムはその表面に干渉縞の凹凸
パターンが形成されて成るもので、その表面に白色光が
照射されると凹凸パターン面による反射回折光が互に干
渉して結像しその結像位置に立体感のあるホログラム像
が観察されるものである。そして、凹凸パターンを利用
することからレリーフ型ホログラムと呼ばれている。ま
た、反射回折光は波長によりその回折角が異なるため自
然光が分散して得られる連続スペクトルを構成し虹模様
に見えることからレインボーホログラムと呼ばれること
もある。また、このホログラムは一般にこの凹凸パター
ン面に沿って金属等の光反射層を設けこれにより反射回
折光の強度を増大させて上記ホログラム像を明るくした
ものが用いられている。
【0004】ところで、上記クレジットカードやビデオ
ソフト等に対し上述したホログラムを適用する場合、従
来、ホログラム転写箔を用いた転写法やホログラムラベ
ルを用いた貼着法等により行われている。
【0005】すなわち、上記ホログラム転写箔は、図7
に示すようにベースシートaと、このベースシートa上
に剥離可能に設けられた剥離層bと、この剥離層b上に
設けられた凹凸パターンを有するホログラム形成層c
と、このホログラム形成層cの凹凸パターン面に沿って
設けられた光反射層dと、この光反射層d上に設けられ
た接着剤層eとでその主要部が構成されており、上記接
着剤層eを介しベースシートaを除く各層が図示外の被
転写体表面に転写されてその表面にホログラム構成層を
形成するものである。
【0006】他方、上記ホログラムラベルは、図8に示
すように透明シートfと、この透明シートf上に設けら
れた凹凸パターンを有するホログラム形成層cと、この
ホログラム形成層cの凹凸パターン面に沿って設けられ
た光反射層dと、この光反射層d上に設けられた接着剤
層eとでその主要部が構成されており、上記接着剤層e
を介し透明シートfと各層が図示外の被転写体表面に貼
着されてその表面にホログラム構成層を形成するもので
あった。
【0007】尚、図7及び図8中、gは接着剤層eと剥
離性を有する剥離材料層、hは接着剤層eを保護する保
護シートをそれぞれ示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様なホ
ログラムは素人にとってその偽造が困難なことから上述
したクレジットカードやビデオソフト等の偽造防止手段
として広く利用されている。しかし、ホログラムの知識
を有する者にとっては比較的簡単にホログラムパターン
の偽造が可能なため上記ビデオソフト等の偽造防止手段
としては未だ改善の余地を有していた。
【0009】すなわち、ビデオソフト等の任意部位に設
けられたホログラム構成層に対してレーザ光を照射し、
かつ、その反射レーザ光を予めセットした感光性材料へ
入射させることにより上記ホログラム構成層に形成され
た凹凸パターンをその感光性材料に複写する、いわゆる
デッドコピーが比較的容易に行えるからであった。
【0010】尚、回折格子を用いたパターンをホログラ
ムに取入れ、肉眼では判定され難い『マシーンリーダブ
ルホロ』と称されるホログラムも開発されているが、こ
のホログラムにおいてはその判定用の装置が必要となる
ため、簡便な偽造防止手段として利用できない問題を有
していた。
【0011】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、肉眼においてホロ
グラムパターンを確認できしかも被転写体の偽造防止手
段として適用された場合にその偽造防止効果の増大が図
れるホログラム転写箔若しくはホログラムラベルを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、ベースシートと、このベースシート上に剥離
可能に設けられた剥離層と、この剥離層上に設けられた
凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸パ
ターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射層
上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介し
ベースシートを除く各層が被転写体に転写されてその表
面にホログラム構成層を形成するホログラム転写箔を前
提とし、上記剥離層とホログラム形成層との間に、常時
と加熱若しくは冷却時において異なる色相を可逆的に呈
する光透過性の変色層が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0013】そして、請求項1記載の発明に係るホログ
ラム転写箔によれば、上記剥離層とホログラム形成層と
の間に常時と加熱若しくは冷却時において異なる色相を
可逆的に呈する光透過性の変色層が設けられているた
め、このホログラム転写箔を用いて被転写体表面にホロ
グラム構成層を形成した場合、従来と同様、ホログラム
構成層のホログラムパターンが肉眼で確認される以外
に、この被転写体を暖めたり冷やしたりするとその部位
の変色層が色変化しその色変化情報を肉眼にて確認する
ことができる。
【0014】従って、被転写体に対する真偽判定の対象
がホログラムパターン情報と上記色変化情報になるた
め、判定の対象が増える分その偽造防止効果を増大させ
ることが可能となる。
【0015】このような技術的手段において上記ホログ
ラム転写箔を構成するベースシート並びに各層の材料と
しては従来のものが利用でき、ベースシートとしてはポ
リエステルやポリカーボネート等の樹脂フィルムが適用
でき、剥離層としてはアクリル系樹脂、アクリル系樹脂
とビニール系樹脂の混合物等が適用できる。また、剥離
層上に設けられるホログラム形成層としてはアクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、セルロースアセテート系樹脂、
ニトロセルロース系樹脂等が適用され、これら材料表面
に複数の干渉縞から成る凹凸パターンを有する金属スタ
ンパ等を加熱押圧してホログラム形成層が形成される。
また、このホログラム形成層の凹凸パターン面に沿って
設けられる光反射層としては表面反射率の高いアルミニ
ウム、スズ等の金属材料が適用できる。ここで、上記金
属材料に代えてホログラム形成層よりその屈折率が大き
い透明性材料を適用した場合、光透過型のホログラムに
することが可能になるため上記変色層の配置位置を剥離
層とホログラム形成層との間だけでなく光反射層と接着
剤層との間へも配置することができる。請求項2に係る
発明はこのような技術的理由によりなされている。
【0016】すなわち、請求項2に係る発明は、ベース
シートと、このベースシート上に剥離可能に設けられた
剥離層と、この剥離層上に設けられた凹凸パターンを有
するホログラム形成層と、この凹凸パターン面に沿って
設けられた光反射層と、この光反射層上に設けられた接
着剤層とを備え、この接着剤層を介しベースシートを除
く各層が被転写体に転写されてその表面にホログラム構
成層を形成するホログラム転写箔を前提とし、上記光反
射層がホログラム形成層よりその屈折率が大きい透明性
材料で構成され、かつ、この光反射層と接着剤層との間
に、常時と加熱若しくは冷却時において異なる色相を可
逆的に呈する光透過性の変色層が設けられていることを
特徴とするものである。
【0017】このような透明性材料としては、例えば、
Sb23、Fe23 、TiO2 、CdS、CeO2
PbCl2 、CdO、Sb23、Bi23、ZnS、W
3、SiO、In23 、PbO、Ta23 、Zn
O、CaO・SiO2 、ZrO、Cd23 、Al23
等を挙げることができ、上記ホログラム形成層上にEB
蒸着法、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッ
タリング法、イオンプレーティング法等の成膜手段にて
形成することができる。
【0018】また、請求項1〜2に係るホログラム転写
箔の接着剤層としてはアクリル系樹脂、ビニール系樹脂
等の感熱若しくは感圧の接着剤が適用できる。尚、ホロ
グラム転写箔の保存性を考慮して上記接着剤層上に剥離
性を有する保護シートを積層させる構成にしてもよい。
【0019】次に、請求項3に係る発明は上記変色層を
構成する材料を特定した発明に関する。
【0020】すなわち、請求項3に係る発明は、請求項
1又は2記載の発明に係るホログラム転写箔を前提と
し、光透過性の変色層が、電子供与性呈色性有機化合物
と、フェノール性水酸基を有する化合物と、これ等二化
合物の呈色反応を減感する不揮発性化合物を主成分と
し、これ等の混合物が微小カプセルに内包されたものを
ビヒクル中に分散した材料により構成されていることを
特徴とするものである。
【0021】この請求項3に係る発明においては、電子
供与性呈色性有機化合物で色を選び、フェノール性水酸
基を有する化合物で呈色させて濃度を定め、更に、アル
コール類、エステル類、ケトン類、エーテル類のいずれ
かの化合物の種類又は配合量で変色温度を決定すること
ができる。言い換えると、略−100℃〜200℃の間
の温度において赤、青、黄、緑、橙、紫、その他配色に
より微妙な色まで有色から無色に、無色から有色へと変
化させることが前記物質を適宜組合わせることにより可
能となり、更に、一般の染料、顔料などを追加して配合
することにより有色から別の有色へ変化させることが可
能となる。尚、変色層を構成するこれ等材料の組合わせ
如何によってはその光透過性に劣るものも存する。この
ため、上記変色層を形成するに際しては変色層の膜厚を
適宜値に設定して光透過性が具備されるよう配慮するこ
とが望ましい。
【0022】以下、各構成材料について説明すると、ま
ず、上記電子供与性呈色性有機化合物としては、ジアリ
ールフタリド類、ポリアリールカルビノール類、ロイコ
オーラミン類、ローダミンBラクタム類、インドリン
類、スピロピラン類、フルオラン等がある。これ等の化
合物を例示すると、クリスタルバイオレットラクトン、
マラカイトグリーンラクトン、ミヒラーヒドロール、ク
リスタルバイオレットカルビノール、マラカイトグリー
ン・カルビノール、N−(2,3−ジクロロフェニル)
ロイコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、N−ア
セチルオーラミン、N−フェニルオーラミン、ローダミ
ンBラクタム、2−(フェニルイミノエタンジリデン)
3,3−ジメチルインドリン、N−3,3−トリメチル
インドリノベンゾスピロピラン、8−メトキシ−N.
3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジルオキシフルオラ
ン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン等
がある。
【0023】一方、昇華性又は揮発性のフェノール性水
酸基を有する化合物としては、例えば、p−エチルフェ
ノール、o−エチルフェノール、p−クレゾール、o−
クレゾール、m−クレゾール、2,4−キシレノール、
ピロカテコール、レゾルシン、メチルカテコール、エチ
ルカテコール、プロピルカテコール、t−ブチルカテコ
ール、α−ナフトール、チモール、オイゲノール、イソ
オイゲノール、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ
安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プロピル、p−オ
キシ安息香酸ブチル等がある。
【0024】また、不揮発性のフェノール性水酸基を有
する化合物としては、例えば、ノニルフェノール、ドデ
シルフェノール、スチレネーティドフェノール、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2,4,6トリクロルフェノール、o−フェ
ニルフェノール、p−フェニルフェノール、p−(p−
クロロフェニル)フェノール、o−(o−クロロフェニ
ル)フェノール、p−オキシ安息香酸オクチル、p−オ
キシ安息香酸ドデシル、ビスフェノールA、1,2−ジ
オキシナフタレン、2,3−ジオキシナフタレン、フェ
ノールフタレイン、o−クレゾールフタレイン、プロト
カテキュー酸プロピル、プロトカテキュー酸ブチル、プ
ロトカテキュー酸オクチル、プロトカテキュー酸ドデシ
ル、2,3,4トリオキシエチルベンゼン、没食子酸メ
チル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸ブ
チル、没食子酸ヘキシル、没食子酸オクチル、没食子酸
ドデシル、没食子酸セチル、没食子酸ステアリル、2,
3,5トリオキシナフタレン、タンニン酸、フェノール
樹脂初期縮合物等がある。
【0025】また、不揮発性かつ親水性のフェノール性
水酸基を有する化合物としては、例えば、没食子酸、没
食子酸メチル、没食子酸アンモニウム、タンニン酸、プ
ロトカテキュー酸、プロトカテキュー酸メチル、プロト
カテキュー酸エチル、プロトカテキュー酸アンモニウ
ム、ジオキシナフタレン、スルホン酸ナトリウム等があ
る。
【0026】更に、減感作用を有する不揮発性化合物と
しては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアル
コール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ア
イコシルアルコール、ドコシルアルコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール(分子量20
0,400,600,1500,4000,6000,
20000)、トリメチロールプロパン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、第四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ショ糖エステル、フタル酸ジメチ
ル、フタル酸ジエチル、12−ヒドロキシステアリン酸
トリグリセライド、12−ヒドロキシステアリン酸メチ
ル、ヒマシ油、リシノール酸メチル、ミリスチン酸ブチ
ル、バルミチン酸ブチル、ステアリン酸メチル、ステア
リン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オク
チル、オレイン酸ブチル、ポリビニルピロリドン、ヒド
ロキシプロピルセルロース等がある。
【0027】また、減感作用を有する不揮発性の親水性
化合物としては、例えば、トリエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール(分子量200,400,60
0,1500,4000,6000,20000)、ジ
プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、第
四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ショ糖エステル、ポリビニルピロリドン、ジ
エチレングリコールアセテート、ジエチレングリコール
モノブチルエーテルアセテート等がある。
【0028】ここで、上記電子供与性呈色性有機化合
物、フェノール性水酸基を有する化合物及びこれ等二化
合物の呈色反応を減感する不揮発性化合物の中には常時
における温度(室温)で液体であったり揮発し易いもの
も含まれる。また、上記変色層を形成したときの保存安
定性を増したり色変化をより多彩にするには前記三成分
を微小カプセルに内包した着色料を使用すると優れた効
果を発揮する。すなわち、上記三成分着色料を常に均質
に同一系に維持させることが好ましく、三成分中一成分
でも揮発又は流出等により系外に分離したりして三成分
の配合比率が著しく変化することは熱変色性能に対し好
ましくない。このため、請求項3に係る発明においては
公知の微小カプセル化技術を応用して着色料を微小カプ
セルに内包させる構成を採り、これにより上記不都合な
点を解決すると共に熱変色性能の向上を図っている。
【0029】尚、請求項3に係る発明において適用でき
る上記ビヒクルとしては以下に例示されたものが利用で
きる。
【0030】冷却固化型(ワックス型)カルナバワック
ス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
スなど。
【0031】蒸発乾燥型(樹脂/溶剤型)ロジン、マレ
イン酸ロジン、シェラック、カゼイン、アルキッド樹
脂、セルロース誘導体、石油系樹脂、低分子量ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール、石油系溶剤、芳香族系溶
剤、アルコール類、ケトン類、エステル類、水など。
【0032】浸透乾燥型(樹脂/石油系溶剤型)ロジ
ン、ロジン誘導体、マシン油、スピンドル油、灯油な
ど。
【0033】ゲル化乾燥型(エマルジョン型)ビニル共
重合体ラテックス、合成ゴムラテックスなど。
【0034】(樹脂/溶剤型)アルキッド樹脂、変性ゴ
ム、石油系溶剤など。
【0035】酸化重合型(乾燥油型)重合アマニ油、桐
油、脱水ヒマシ油、オイテシカ油など。
【0036】(油変性アルキッド型)大豆油変性、アル
キッド樹脂、ヤシ油変性アルキッド樹脂、アマニ油変性
アルキッド樹脂など。
【0037】熱硬化型(熱硬化性樹脂型)エポキシ樹
脂、アミノ樹脂、熱反応型不飽和炭化水素樹脂など。
【0038】次に、上記変色層を構成する材料が常時に
おける温度において無色を呈する場合、常時における温
度においてこの変色層の存在を肉眼で確認することが困
難となる。従って、この様な材料を用いて上記変色層を
真偽判定用のパターン形状に形成することにより偽造防
止効果を更に改善することが可能となる。請求項4に係
る発明はこの様な技術的理由によりなされている。
【0039】すなわち、請求項4に係る発明は、請求項
1〜3いずれかに記載の発明に係るホログラム転写箔を
前提とし、上記光透過性の変色層が常時における温度に
おいて無色を呈し、かつ、真偽判定用の情報パターン形
状に形成されていることを特徴とするものである。
【0040】尚、真偽判定用の上記情報パターン形状と
しては任意であり、文字パターン形状、バーコードパタ
ーン形状、図形パターン形状等が例示される。
【0041】また、上記変色層を構成する材料が常時に
おける温度と人間の体温付近の温度で異なる色相を呈す
る場合、本発明に係るホログラム転写箔を用いて形成さ
れたホログラム構成層に手等を触れるだけで変色層が色
変化を引き起こす。従って、上述した色変化情報を得る
ための加熱若しくは冷却装置等が必要なくなることから
偽造防止手段としての簡便性が改善される。請求項5に
係る発明はこの様な技術的理由によりなされている。
【0042】すなわち、請求項5に係る発明は、請求項
1〜4いずれかに記載の発明に係るホログラム転写箔を
前提とし、上記光透過性の変色層が、常時における温度
と体温付近の温度で異なる色相を可逆的に呈することを
特徴とするものである。
【0043】次に、請求項6〜10に係る発明は、請求
項1〜5に係るホログラム転写箔と同一の効果を有する
ホログラムラベルに関する。
【0044】すなわち、請求項6に係る発明は、透明シ
ートと、このシート上に設けられた凹凸パターンを有す
るホログラム形成層と、この凹凸パターン面に沿って設
けられた光反射層と、この光反射層上に設けられた接着
剤層とを備え、この接着剤層を介し透明シートと各層が
被転写体に貼着されてその表面にホログラム構成層を形
成するホログラムラベルを前提とし、上記透明シートの
ホログラム形成層側又はその反対側の面に、常時と加熱
若しくは冷却時において異なる色相を可逆的に呈する光
透過性の変色層が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0045】尚、透明シートのホログラム形成層側とは
反対側の面に上記変色層を設ける場合には、変色層が表
面側に露出することからアクリル系樹脂等から成る保護
層を変色層上に設けることが望ましい。
【0046】また、請求項7に係る発明は、透明シート
と、このシート上に設けられた凹凸パターンを有するホ
ログラム形成層と、この凹凸パターン面に沿って設けら
れた光反射層と、この光反射層上に設けられた接着剤層
とを備え、この接着剤層を介し透明シートと各層が被転
写体に貼着されてその表面にホログラム構成層を形成す
るホログラムラベルを前提とし、上記光反射層がホログ
ラム形成層よりその屈折率が大きい透明性材料で構成さ
れ、かつ、この光反射層と接着剤層との間に、常時と加
熱若しくは冷却時において異なる色相を可逆的に呈する
光透過性の変色層が設けられていることを特徴とし、請
求項8に係る発明は、請求項6又は7記載のホログラム
ラベルを前提とし、上記光透過性の変色層が、電子供与
性呈色性有機化合物と、フェノール性水酸基を有する化
合物と、これ等二化合物の呈色反応を減感する不揮発性
化合物を主成分とし、これ等の混合物が微小カプセルに
内包されたものをビヒクル中に分散した材料により構成
されていることを特徴とするものである。
【0047】更に、請求項9に係る発明は、請求項6〜
8いずれかに記載のホログラムラベルを前提とし、上記
光透過性の変色層が常時における温度において無色を呈
し、かつ、真偽判定用の情報パターン形状に形成されて
いることを特徴とし、請求項10に係る発明は、請求項
6〜9いずれかに記載のホログラムラベルを前提とし、
上記光透過性の変色層が、常時における温度と体温付近
の温度で異なる色相を可逆的に呈することを特徴とする
ものである。
【0048】尚、請求項6〜10に係るホログラムラベ
ルを構成する透明シート並びに各層の材料としては従来
のものが利用でき、透明シートとしてポリエステルやポ
リカーボネート等の樹脂フィルムが適用できる。また、
ホログラムラベルにおける変色層、ホログラム形成層、
光反射層、及び、接着剤層等は請求項1〜5に係る発明
において適用された材料と同一の材料が利用できる。
【0049】また、これ等発明に係るホログラム転写箔
若しくはホログラムラベルが適用される被転写体として
は、従来技術において例示されたギフト商品、ノベルテ
ィ商品、商品券、ビデオソフト等が挙げられ、更に、株
券、小切手、手形、証券、通帳類、観賞券、キャッシュ
カード、クレジットカード、パスポート、チケット類等
を例示することができる。
【0050】
【作用】請求項1又は2に係る発明によれば、剥離層と
ホログラム形成層との間又は光反射層と接着剤層との間
に常時と加熱若しくは冷却時において異なる色相を可逆
的に呈する光透過性の変色層が設けられているため、こ
れ等ホログラム転写箔を用いて被転写体表面にホログラ
ム構成層を形成した場合、従来と同様、ホログラム構成
層のホログラムパターンが肉眼で確認される以外に、こ
の被転写体を暖めたり冷やしたりするとその部位の変色
層が色変化しその色変化情報を肉眼にて確認することが
できる。
【0051】従って、被転写体に対する真偽判定の対象
がホログラムパターン情報と上記変色層からの色変化情
報になるため、判定の対象が増える分その偽造防止効果
を増大させることが可能となる。
【0052】また、請求項3に係る発明によれば、光透
過性の変色層が、電子供与性呈色性有機化合物と、フェ
ノール性水酸基を有する化合物と、これ等二化合物の呈
色反応を減感する不揮発性化合物を主成分とし、これ等
の混合物が微小カプセルに内包されたものをビヒクル中
に分散した材料により構成されているため、常時と加熱
若しくは冷却時において異なる色相を可逆的に呈する光
透過性の変色層を確実に形成することが可能となる。
【0053】また、請求項4に係る発明は、光透過性の
変色層が常時における温度において無色を呈し、かつ、
真偽判定用の情報パターン形状に形成されているため、
常時における温度において上記情報パターンを肉眼で確
認することが難しく、加熱若しくは冷却時においてのみ
確認することが可能となる。
【0054】従って、変色層が確認され難いことから偽
造防止効果の増大が図れる。
【0055】また、請求項5に係る発明によれば、光透
過性の変色層が、常時における温度と体温付近の温度で
異なる色相を可逆的に呈することから、上記変色層から
色変化情報を得る際の加熱若しくは冷却装置等が必要な
くなるため偽造防止手段としての簡便性の改善が図れ
る。
【0056】他方、請求項6又は7に係る発明によれ
ば、剥離層とホログラム形成層との間又は光反射層と接
着剤層との間に常時と加熱若しくは冷却時において異な
る色相を可逆的に呈する光透過性の変色層が設けられて
いるため、これ等ホログラムラベルを用いて被転写体表
面にホログラム構成層を形成した場合、従来と同様、ホ
ログラム構成層のホログラムパターンが肉眼で確認され
る以外に、この被転写体を暖めたり冷やしたりするとそ
の部位の変色層が色変化しその色変化情報を肉眼にて確
認することができる。
【0057】従って、請求項1又は2に係るホログラム
転写箔と同様に被転写体に対する真偽判定の対象がホロ
グラムパターン情報と上記変色層からの色変化情報にな
るため、判定の対象が増える分その偽造防止効果を増大
させることが可能となる。
【0058】また、請求項8に係る発明によれば、光透
過性の変色層が、電子供与性呈色性有機化合物と、フェ
ノール性水酸基を有する化合物と、これ等二化合物の呈
色反応を減感する不揮発性化合物を主成分とし、これ等
の混合物が微小カプセルに内包されたものをビヒクル中
に分散した材料により構成されているため、請求項3に
係るホログラム転写箔と同様、常時と加熱若しくは冷却
時において異なる色相を可逆的に呈する光透過性の変色
層を確実に形成することが可能となる。
【0059】また、請求項9に係る発明は、光透過性の
変色層が常時における温度において無色を呈し、かつ、
真偽判定用の情報パターン形状に形成されているため、
常時における温度において上記情報パターンを肉眼で確
認することが難しく、加熱若しくは冷却時においてのみ
確認することが可能となる。
【0060】従って、請求項4に係るホログラム転写箔
と同様に変色層が確認され難いことから偽造防止効果の
増大が図れる。
【0061】また、請求項10に係る発明によれば、光
透過性の変色層が、常時における温度と体温付近の温度
で異なる色相を可逆的に呈することから、請求項5に係
るホログラム転写箔と同様に上記変色層から色変化情報
を得る際の加熱若しくは冷却装置等が必要なくなるため
偽造防止手段としての簡便性の改善が図れる。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。 『変色層用インキの調製』 電子供与性呈色性有機化合物: 1重量部 CVL(クリスタルバイオレットラクトン) フェノール性水酸基を有する化合物: 10重量部 ドデシルガレート 減感化合物:ミリスチルアルコール 25重量部 まず、上記三成分化合物を加熱溶解して均一化し、着色
料とする。
【0063】次に、5%ゼラチン水溶液80g中に80
℃に加温した着色料30gを滴下し、微小滴になるよう
攪拌する。更に、5%アラビアゴム80gを添加し、一
定攪拌のもとに酢酸を加えてpH5に下げ、200gの
水を加えてコアセルベーションを起こさせ、更にpHを
4.4まで下げ、続いて硬膜のために37%ホルマリン
1gを添加、これまでの操作は温度50℃に保ってお
き、次に濃厚液状膜をゲル化させるために10℃まで冷
却し、更にpHを9に上げ数時間放置して着色料内包カ
プセルを得た。
【0064】次に、この着色料内包カプセル20.0重
量部、5%メトローズ90sH水溶液(信越化学社製メ
チルセルロース)70.0重量部、及び、ウオールポー
ル9130(大日本インキ化学社製酢酸ビニルエマルジ
ョン)10.0重量部とをよく混ぜて均一化し変色層用
インキを調製した。
【0065】尚、この変色層用インキは常時における温
度(常温)で無色を呈し、略39℃に加熱すると青色を
呈しかつ39℃以下に冷却すると無色に戻る特性を備え
ている。 [実施例1]この実施例に係るホログラム転写箔10
は、図1に示すようにポリエステルフィルムから成るベ
ースシート11と、このベースシート11上に設けられ
アクリル系樹脂から成る剥離層12と、この剥離層12
上に設けられ上記変色層用インキから成る変色層13
と、この変色層13上に設けられレリーフ型ホログラム
を構成する凹凸パターン3を有しウレタン系樹脂から成
るホログラム形成層14と、上記凹凸面に沿って設けら
れた膜厚約50オングストロームのアルミニウムから成
る光反射層15と、この光反射層15上に設けられ塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体から成る膜厚約5〜20μ
mの接着剤層16とでその主要部が構成され、この接着
剤層16には剥離材料層17を備える保護シート18が
積層されている。
【0066】そして、このホログラム転写箔10から保
護シート18を剥離材料層17と共に剥がして接着剤層
16を露出させ、接着剤層16を介し被転写体(ビデオ
ソフト)4の表面へ転写して、図2に示すように剥離層
12、変色層13、ホログラム形成層14、光反射層1
5、及び、接着剤層16から成るホログラム構成層10
0を形成した。
【0067】このホログラム構成層100に白色光を照
射すると上記凹凸パターン3に起因したホログラムパタ
ーンが肉眼にて確認される。一方、このホログラム構成
層100に手を当てて暖めると上記変色層13が無色か
ら青色に色変化し、上記ホログラムパターンが青色を呈
するようになる。
【0068】従って、このホログラムパターンとホログ
ラムパターンの色変化とが確認されたものを正のビデオ
ソフトと判定することによりその偽造防止効果を改善す
ることができる。 [実施例2]この実施例に係るホログラム転写箔20
は、図3に示すようにポリエステルフィルムから成るベ
ースシート21と、このベースシート21上に設けられ
アクリル系樹脂から成る剥離層22と、この剥離層22
上に設けられアクリルポリオール樹脂(Tg:75℃、
OH価:100)とニトロセルロース樹脂(重量比で2
5:5)の混合系から成るホログラム形成層23と、こ
のホログラム形成層23の凹凸面に沿って設けられホロ
グラム形成層23よりその屈折率が大きい材料(Zn
S)から成る光反射層24と、この光反射層24上に設
けられ上記変色層用インキから成る変色層25と、この
変色層25上に設けられ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体から成る膜厚約5〜20μmの接着剤層26とでその
主要部が構成され、この接着剤層26には剥離材料層2
7を備える保護シート28が積層されている。 [実施例3]この実施例に係るホログラムラベル30
は、図4に示すようにポリエステルフィルムから成る透
明シート31と、この透明シート31上に設けられ上記
変色層用インキから成る変色層32と、この変色層32
上に設けられレリーフ型ホログラムを構成する凹凸パタ
ーン3を有しウレタン系樹脂から成るホログラム形成層
33と、上記凹凸面に沿って設けられた膜厚約50オン
グストロームのアルミニウムから成る光反射層34と、
この光反射層34上に設けられ塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体から成る膜厚約5〜20μmの接着剤層35と
でその主要部が構成され、この接着剤層35には剥離材
料層36を備える保護シート37が積層されている。 [実施例4]この実施例に係るホログラムラベル40
は、図5に示すように上記変色層32がホログラム形成
層33側ではなくその反対側に設けられている点と、こ
の変色層32表面を被覆するアクリル系樹脂から成る保
護層38が設けられている点を除き実施例3に係るホロ
グラムラベル30と略同一である。 [実施例5]この実施例に係るホログラム転写箔は、上
記変色層用インキから成る変色層が『OK』の文字パタ
ーン形状に形成されている点を除き実施例2に係るホロ
グラム転写箔と略同一である。
【0069】そして、このホログラム転写箔を用いて図
6(A)に示すように被転写体(メンバーズカード)4
の写真欄41の右側隅部にホログラム構成層100を転
写形成した。
【0070】このホログラム構成層100に白色光を照
射すると凹凸パターンに起因したホログラムパターンが
肉眼にて確認される。一方、このホログラム構成層10
0に手を当てて暖めると上記変色層が無色から青色に色
変化し、上記ホログラムパターンを背景に『OK』なる
青色の文字パターンが肉眼にて確認される。
【0071】従って、このホログラムパターンと青色の
文字パターンとが確認されたものを正のメンバーズカー
ドと判定することによりその偽造防止効果を改善するこ
とができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1又は2に係る発明によれば、剥
離層とホログラム形成層との間又は光反射層と接着剤層
との間に常時と加熱若しくは冷却時において異なる色相
を可逆的に呈する光透過性の変色層が設けられているた
め、これ等ホログラム転写箔を用いて被転写体表面にホ
ログラム構成層を形成した場合、従来と同様、ホログラ
ム構成層のホログラムパターンが肉眼で確認される以外
に、この被転写体を暖めたり冷やしたりするとその部位
の変色層が色変化しその色変化情報を肉眼にて確認する
ことができる。
【0073】従って、被転写体に対する真偽判定の対象
がホログラムパターン情報と上記変色層からの色変化情
報になるため、判定の対象が増える分その偽造防止効果
の増大が図れる効果を有する。
【0074】また、請求項3に係る発明によれば、光透
過性の変色層が、電子供与性呈色性有機化合物と、フェ
ノール性水酸基を有する化合物と、これ等二化合物の呈
色反応を減感する不揮発性化合物を主成分とし、これ等
の混合物が微小カプセルに内包されたものをビヒクル中
に分散した材料により構成されているため、常時と加熱
若しくは冷却時において異なる色相を可逆的に呈する光
透過性の変色層を確実に形成できる効果を有する。
【0075】また、請求項4に係る発明は、光透過性の
変色層が常時における温度において無色を呈し、かつ、
真偽判定用の情報パターン形状に形成されているため、
常時における温度において上記情報パターンを肉眼で確
認することが難しく、加熱若しくは冷却時においてのみ
確認することが可能となる。
【0076】従って、変色層が確認され難いことから偽
造防止効果のより増大が図れる効果を有している。
【0077】また、請求項5に係る発明によれば、光透
過性の変色層が、常時における温度と体温付近の温度で
異なる色相を可逆的に呈することから、上記変色層から
色変化情報を得る際の加熱若しくは冷却装置等が必要な
くなるため、偽造防止手段としての簡便性の改善が図れ
る効果を有している。
【0078】他方、請求項6又は7に係る発明によれ
ば、請求項1又は2に係る発明と同様に、被転写体に対
する真偽判定の対象がホログラムパターン情報と上記変
色層からの色変化情報になるため、判定の対象が増える
分その偽造防止効果の増大が図れる効果を有する。
【0079】また、請求項8に係る発明によれば、請求
項3に係る発明と同様に、常時と加熱若しくは冷却時に
おいて異なる色相を可逆的に呈する光透過性の変色層を
確実に形成できる効果を有する。
【0080】また、請求項9に係る発明は、請求項4に
係る発明と同様に、変色層が確認され難いことから偽造
防止効果のより増大が図れる効果を有している。
【0081】また、請求項10に係る発明によれば、請
求項5に係る発明と同様に、変色層から色変化情報を得
る際の加熱若しくは冷却装置等が必要なくなるため、偽
造防止手段としての簡便性の改善が図れる効果を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るホログラム転写箔の断面図。
【図2】実施例1に係るホログラム転写箔を適用してホ
ログラム構成層が形成された被転写体(ビデオソフト)
の断面図
【図3】実施例2に係るホログラム転写箔の断面図。
【図4】実施例3に係るホログラムラベルの断面図。
【図5】実施例4に係るホログラムラベルの断面図。
【図6】図6(A)は実施例5に係るホログラム転写箔
を適用してホログラム構成層が形成された被転写体(メ
ンバーズカード)の平面図、図6(B)は図6(A)の
部分拡大図。
【図7】従来例に係るホログラム転写箔の断面図。
【図8】従来例に係るホログラムラベルの断面図。
【符号の説明】
3 凹凸パターン 4 被転写体(ビデオソフト) 10 ホログラム転写箔 11 ベースシート 12 剥離層 13 変色層 14 ホログラム形成層 15 光反射層 16 接着剤層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースシートと、このベースシート上に剥
    離可能に設けられた剥離層と、この剥離層上に設けられ
    た凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸
    パターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射
    層上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介
    しベースシートを除く各層が被転写体に転写されてその
    表面にホログラム構成層を形成するホログラム転写箔に
    おいて、 上記剥離層とホログラム形成層との間に、常時と加熱若
    しくは冷却時において異なる色相を可逆的に呈する光透
    過性の変色層が設けられていることを特徴とするホログ
    ラム転写箔。
  2. 【請求項2】ベースシートと、このベースシート上に剥
    離可能に設けられた剥離層と、この剥離層上に設けられ
    た凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸
    パターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射
    層上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介
    しベースシートを除く各層が被転写体に転写されてその
    表面にホログラム構成層を形成するホログラム転写箔に
    おいて、 上記光反射層がホログラム形成層よりその屈折率が大き
    い透明性材料で構成され、かつ、この光反射層と接着剤
    層との間に、常時と加熱若しくは冷却時において異なる
    色相を可逆的に呈する光透過性の変色層が設けられてい
    ることを特徴とするホログラム転写箔。
  3. 【請求項3】上記光透過性の変色層が、電子供与性呈色
    性有機化合物と、フェノール性水酸基を有する化合物
    と、これ等二化合物の呈色反応を減感する不揮発性化合
    物を主成分とし、これ等の混合物が微小カプセルに内包
    されたものをビヒクル中に分散した材料により構成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載のホログラ
    ム転写箔。
  4. 【請求項4】上記光透過性の変色層が常時における温度
    において無色を呈し、かつ、真偽判定用の情報パターン
    形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3い
    ずれかに記載のホログラム転写箔。
  5. 【請求項5】上記光透過性の変色層が、常時における温
    度と体温付近の温度で異なる色相を可逆的に呈すること
    を特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のホログラム
    転写箔。
  6. 【請求項6】透明シートと、このシート上に設けられた
    凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸パ
    ターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射層
    上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介し
    透明シートと各層が被転写体に貼着されてその表面にホ
    ログラム構成層を形成するホログラムラベルにおいて、 上記透明シートのホログラム形成層側又はその反対側の
    面に、常時と加熱若しくは冷却時において異なる色相を
    可逆的に呈する光透過性の変色層が設けられていること
    を特徴とするホログラムラベル。
  7. 【請求項7】透明シートと、このシート上に設けられた
    凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸パ
    ターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射層
    上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介し
    透明シートと各層が被転写体に貼着されてその表面にホ
    ログラム構成層を形成するホログラムラベルにおいて、 上記光反射層がホログラム形成層よりその屈折率が大き
    い透明性材料で構成され、かつ、この光反射層と接着剤
    層との間に、常時と加熱若しくは冷却時において異なる
    色相を可逆的に呈する光透過性の変色層が設けられてい
    ることを特徴とするホログラムラベル。
  8. 【請求項8】上記光透過性の変色層が、電子供与性呈色
    性有機化合物と、フェノール性水酸基を有する化合物
    と、これ等二化合物の呈色反応を減感する不揮発性化合
    物を主成分とし、これ等の混合物が微小カプセルに内包
    されたものをビヒクル中に分散した材料により構成され
    ていることを特徴とする請求項6又は7記載のホログラ
    ムラベル。
  9. 【請求項9】上記光透過性の変色層が常時における温度
    において無色を呈し、かつ、真偽判定用の情報パターン
    形状に形成されていることを特徴とする請求項6〜8い
    ずれかに記載のホログラムラベル。
  10. 【請求項10】上記光透過性の変色層が、常時における
    温度と体温付近の温度で異なる色相を可逆的に呈するこ
    とを特徴とする請求項6〜9いずれかに記載のホログラ
    ムラベル。
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