JP2014231171A - 真贋判定ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】カラーコピー機を用いた偽造に対して抑止効果があり、真贋判定の基準が明確で、確認する際の光源状態などに依存しない贋判定ラベルを提供すること。【解決手段】透明基材1上に、カラーシフト層2、光吸収層3、粘着層4を順次積層した真贋判定ラベル10であって、前記光吸収層3が、加熱により光吸収性が失われ、透明となるサーモインキ層であり、カラーシフト層が2コレステリック液晶層で、光吸収層3と粘着層4の間に、印刷層5、白色反射層6を設けた。【選択図】図1

Description

銀行券、債権、商品券、小切手などの金券、有価証券ならびに、クレジットカード、IDカード、公文書など各種証明書、重要書類などの偽造対策および複製対策として、商品やその包装物に貼付して使用される、物品の偽造防止及び物品の真贋判定に使うための真贋判定ラベル関する。
有価証券、各種証明書及び重要書類等の印刷物や、模造品対策として商品に貼付されるシール、また商品が未開封であることを証明する封印シールなどは、その価値を保証、維持または証明する必要があるため、セキュリティ性の高い偽造防止を施す必要がある。
偽造防止技術には、誰が見ても偽造防止技術と認知でき、真贋判定を可能とするオバート技術と、特定の人物のみが偽造防止技術の存在を知り、特定の方法で真贋判定を行うコバート技術に分けられる。
オバート技術としては、見る角度によって色や模様が変る多層干渉膜や回折構造体などが挙げられる。コバート技術としては、機器やフィルタなどを使用して判定を行う蛍光印刷や万線潜像などが挙げられる。偽造防止効果をより高めるため、これらは互いに組み合わせて製品化されることが多い。
多層干渉膜としては、金属薄膜やセラミックス薄膜を用い、屈折率の異なる薄膜を組み合わせて、所望の光学的効果を発現させる。その積層薄膜を粉砕して顔料化して、カラーシフトインキとし用いられる(特許文献1)。
回折構造体としては、コレステリック液晶を挙げることができ、墨インキ等を用いた光吸収層上に、コレステリック液晶層を設け、視認する角度を変えて見ることで、色が変化して見えるカラーシフト効果を得ることができる(特許文献2)。
このカラーシフト効果は、カラーコピー機を用いた偽造に対して有効であり、カラーコピーされたものには、カラーシフト効果がないため、コピーしたものだと判断でき、真贋判定に使うことができる(特許文献2)。
しかしながら、カラーシフトは、その効果が確認する際の光源状態などに依存するため、色変化効果を明確に定義することができず、真贋判定基準が曖昧となりがちである。
特表2002−523606号公報 特開2011−235514号公報
カラーコピー機を用いた偽造に対して抑止効果があり、真贋判定の基準が明確で、確認する際の光源状態などに依存しない真贋判定ラベルを提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、透明基材上に、カ
ラーシフト層、光吸収層、粘着層を順次積層した真贋判定ラベルであって、
前記光吸収層が、加熱により光吸収性が失われ、透明となるサーモインキ層であることを特徴とする真贋判定ラベルである。
また、請求項2に記載の発明は、前記カラーシフト層がコレステリック液晶層であることを特徴とする請求項1に記載の真贋判定ラベルである。
また、請求項3に記載の発明は、前記光吸収層と前記粘着層の間に、印刷層を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真贋判定ラベルである。
また、請求項4に記載の発明は、前記光吸収層と前記粘着層の間に、印刷層および白色反射層を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真贋判定ラベルである。
カラーシフト層により、カラーコピー機による偽造に対して抑止効果があり、さらに、真贋判定時には、確認する際の光源状態などに依存せず、加熱により、明確にその真贋判定ができる。本発明は、二つの異なる技術からなる真贋判定方法を持つセキュリティラベルであり、カラーシフト効果の曖昧な判断基準を補い、かつ、サーモインキのセキュリティデバイスとしての効力の低さを補うことができる。
本発明の真贋判定ラベルの構成を示した断面概念図である。 本発明の真贋判定ラベルが、偽造防止を必要とする物品に貼付された状態を示した概念図である。 本発明の真贋判定ラベルが、偽造防止を必要とする物品に貼付され、加熱により真贋判定された状態を示した概念図である。 本発明の印刷パターンを内蔵した真贋判定ラベルの構成を示した断面概念図である。 本発明の印刷パターンを内蔵した真贋判定ラベルが、偽造防止を必要とする物品に貼付された状態を示した概念図である。 本発明の印刷パターンを内蔵した真贋判定ラベルが、偽造防止を必要とする物品に貼付され、加熱により真贋判定された状態を示した概念図である。 本発明の印刷パターンと白色反射層を内蔵した真贋判定ラベルの構成を示した断面概念図である。 本発明の印刷パターンと白色反射層を内蔵した真贋判定ラベルが、偽造防止を必要とする物品に貼付された状態を示した概念図である。 本発明の印刷パターンと白色反射層を内蔵した真贋判定ラベルが、偽造防止を必要とする物品に貼付され、加熱により真贋判定された状態を示した概念図である。
以下本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の真贋判定ラベル10の構成を示しており、透明基材1の上に、カラーシフト層2、光吸収層3が積層され、さらに粘着層4、剥離紙8が積層された構成となっていて、偽造防止が必要な被貼付体7に貼り付けられる。
真贋判定ラベル10は、カラーシフト層2が設けられているために、角度を変えて観察すると、色が変化して見え、この色の変化は、光吸収層3を積層することにより、その色の変化はより鮮明となる。
被貼付体7の表面には、真贋を証明するために、「本物」や「GENUINE」といった文字や、真贋を証明するためのマークや記号等の印刷層5が設けられている。この文字や、記号、マークは、真贋判定ラベル10を貼付することにより見えなくなる。
光吸収層3によって真贋判定ラベル10が貼付された部分に施された、文字や、記号、マークは、隠蔽されているが、熱を加えると、光吸収層3が透明となるため、真贋判定ラベル10も透明化して、隠蔽されていた文字や、記号、マークが見えることになる。
通常は、図2に示すように、カラーシフト層2により、色が変化して見え、カラーコピー機を用いた偽造に対して抑止として機能する。加熱することにより、図3に示すように、光吸収層3が、熱に対して反応し、透明となり、隠蔽されていた文字や、記号、マークが浮びあがり、真贋の判定ができる。
図4は、光吸収層3上に、さらに印刷層5を設けた構成を示している。この印刷層5は、図1に示した印刷層5を裏刷りで、透明基材1を通して見たパターンである。
図5は、印刷層5を持たない被貼付体7に、印刷層5を設けた真贋判定ラベル10を貼付した状態を示しており、事前に、印刷層5を設けなくとも、偽造防止が必要な被貼付体7であれば、本発明の真贋判定ラベル10を貼付し、被貼付体7を加熱すれば、図6に示すように、隠蔽されていた文字や、記号、マークといった印刷層5が浮びあがり、真贋の判定ができる。
図7は、図4で示した印刷層5上にさらに白色反射層6を設けたものであり、図8に示した被貼付体7が黒色であっても、加熱により、光吸収層3を透明にしたとき、図9に示すように、白色反射層6があるために、文字や、記号、マークがきれいに浮きあがり、被貼付体7の持つ下地に影響されずに真贋の判定ができる。
カラーシフト層2を構成するカラーシフト材料としては、表面レリーフ型のホログラムや回折格子、多層干渉膜や多層干渉膜を粉砕顔料化したもの、液晶材料、液晶材料を粉砕顔料化したもの等がある。
表面レリーフ型のホログラムや回折格子の凹凸パターンは、電子線硬化型樹脂の表面に電子線を照射して、回折格子を構成する縞状に露光することによって形成することも可能である。この場合には、その干渉縞を1本毎に制御することができるため、ホログラムと同様に任意の立体画像やチェンジング画像を記録することができる。
また、画像をドット状の画素領域に分割し、この画素領域毎に異なる回折格子を記録し、これら画素の集合で全体の画像を表現することも可能である。画素は円形のドットの他、星形のドットでも良い。
多層干渉膜は、金属薄膜、セラミックス薄膜、又は、それらを併設してなる複合薄膜として、各層の光学特性と層の組合せの関係による適当な数の層が積層されていれば良い。例えば、屈折率の異なる薄膜を積層する場合、高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜とを組み合わせても良く、また特定の組合せを交互に積層するようにしても、いずれでもよい。それらの層による光学的条件を満たす適当な組合せにより、所望の光学的効果(ここでは構造色)を発現する光学多層干渉薄膜を得ることができる。
液晶材料としては、コレステリック液晶性化合物を含む組成物が好適である。コレステリック液晶性化合物に特有の虹彩が見られるような組成物であればよく、特に限定されるものではない。中でも、コレステリック液晶性化合物を水に溶解した溶液を主体とする組
成物は、コレステリック液晶性化合物に特有の見る角度によって異なる美しい虹彩を見ることができるので、好ましく使用できる。
また、コレステリック液晶の層は、その構成分子が光学活性を有し、薄層内ではネマッティック一軸配向しているが、隣接層間では相互に一定方向に一定角のねじれを起こしている螺旋構造を有している。そのピッチは数百nmから無限大まで分布する。この螺旋構造のため、コレステリック液晶は螺旋ピッチに相応した波長の光を選択的に反射し、青から赤まで煌びやかな色彩を持つ。
代表的なコレステリック液晶性化合物としては、安息香酸コレステリル、塩化コレステリル、オクタン酸コレステリル、ノナン酸コレステリルクロルギ酸コレステリル、炭酸オレイルコレステリル、酢酸コレステリル、エレオステアリン酸コレステリルなどの他、液晶オリゴマー、液晶ポリマーなどを例示することができる。また、コレステリック液晶性化合物としてヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシブチルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロースや、これらのアシル誘導体なども例示することができる。
観察する角度に応じて異なる色彩を見ることができる粉末としては、例えば、雲母などの層状物質が挙げられる。この雲母を還元二酸化チタンや酸化鉄で被覆した粉末を利用することができる。これらは、いわゆるフリップフロップ効果によって、波長分散性能を発揮する。これら粉末をインキ化して公知の印刷法、または塗布法により、波長分散性能を有する層を形成することができる。
本発明の真贋判定ラベルでは、一例として、カラーシフト層2にコレステリック液晶を使用し、光吸収層3として、墨インキの代わりにサーモインキを使用する。サーモインキによる光吸収層を設けることで、液晶層に視認する角度で色が変わるカラーシフトを効果的に与えることができる。
即ち、光吸収層3を設けることにより、被貼付体からの反射光がなくなるため、カラーシフト層2の色変化のみが、観察されることにより、その色変化が鮮明となる。
本発明のカラーシフト層2に用いるサーモインキは、熱をかけると色の消失するインキがあり、可逆的に消発色を繰り返すものでも、不可逆的に、一度消色すると再び発色することのないものでも構わない。また、印刷層5が確認できれば、薄い着色があっても構わない。
サーモインキを構成する感温変色組成物としては、電子供与性化合物(ロイコ色素)、電子受容性化合物(顕色剤)、及び変色温度調整剤からなる感温変色性組成物を用いることができる。
電子供与性化合物電子供与性呈色性有機化合物は、以下の電子受容性化合物(顕色剤)と呈色反応を生起して発色(変色)する成分であり、該化合物としては、公知のものを用いることができるが、ロイコ色素が最適である。
無色又は淡色のロイコ色素としては、感圧複写紙用色素、感熱記録紙用色素として通常知られているものや、その他の感熱変色性組成物を構成するロイコ色素として従来公知のもの等何れも用いることができ、トリフェニルメタンフタリド系、フルオラン系、フェノチアジン系、インドリルフタリド系、ロイコオーラミン系、スピロピラン系、ローダミンラクタム系、トリフェニルメタン系、トリアゼン系、スピロフタランキサンテン系、ナフトラクタム系、アゾメチン系等の従来公知のいかなるものも使用可能である。
具体例としては、3,6−ジメトキシフルオラン、3,6−ジブトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−クロロ−6−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−ジエチルアミノ−7−フェニルアミノフルオラン、3,3−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチル)フェニル−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、2,−(2−クロロアニリノ)−6,−ジブチルアミノスピロ(フタリド−3,9,−キサンテン)等を挙げることができるが、勿論これ等に限定されるものではない。
電子受容性化合物は、顕色剤であって、電子供与性呈色性有機化合物(ロイコ色素)と呈色反応を生起して発色(変色)する成分であり、公知のものを用いることができる。
本電子受容性化合物(顕色剤)としては、例えば、トリアゾール類、フェノール類、ビスフェノール類、芳香族カルボン酸類、脂肪族カルボン酸類、チオ尿素類、リン酸類、又はこれ等のエステル類、エーテル類や金属塩類等の感圧・感熱複写紙用として知られているものを用いることができる。
本顕色剤は、顕色物質を各単独で、あるいは、2種以上のものを組み合わせて用いることができる。その使用量は特に限定されないが、通常、ロイコ色素1重量部に対して0.1〜1000重量部程度の範囲で選択することができる。
変色温度調整剤は、呈色反応の温度を制御するための成分である。変色温度調整剤を用いることにより、変色温度を自由にコントロールできる。変色温度調整剤としては、この種の感温変色性組成物において、変色温度調整剤として使用されている、従来公知の有機媒体であれば何れも用いることができる。
例えば、アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、アマイド類、アゾメチン類、脂肪酸類、炭化水素類等の中から広範囲に選択することができる。
感温変色性素材は、マイクロカプセル化して使用される。これは、インキ化した時に、インキ中の有機溶剤、界面活性剤、合成樹脂、添加剤等の影響を受け、感温変色性素材機能が失われるからである。
マイクロカプセル化に当たっては、必要により、耐光性向上剤である紫外線吸収剤も一緒にマイクロカプセル化され、マイクロカプセル化の平均一次粒子径は、0.5〜20μm、好ましくは0.5〜15μmが良い。
粘着層は、粘着剤を塗布したものであり、アクリル系、合成ゴムおよび天然ゴム系、酢酸ビニル系のものが用いられるが、アクリル系のものが好ましい。
剥離紙は、紙基材に剥離剤を塗布したものであり、剥離剤としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂等があり、エマルジョン型、溶剤型、無溶剤型として塗布することができる。
<実施の形態1>
透明なPET基材1上に、コレステリック液晶からなるカラーシフトインキをスクリーン印刷方式により、ベタコートし、乾燥によりカラーシフト層2を設ける。この上に、さら
に松井色素化学工業所製準不可逆感温変色性色素インキであるサーモロック79を積層し、光吸収層3を形成する。
その上に、アクリル系粘着剤を塗布し、粘着層4設けながら、シリコーン樹脂を塗布した紙基材からなる剥離紙8をラミネートし、ラベル状に打ち抜いて、第1の真贋判定ラベルを作製する。
偽造防止を必要とする被貼付体7の表面に「本物」という印刷を施し、その上に前記第1の真贋判定ラベル10の剥離紙8を外して貼り付ける。
貼り付けられた真贋判定ラベルは、角度によって、色が変化し、カラーコピー機を用いた偽造に対して抑止効果があり、被貼付体7の表面に印刷された「本物」は隠蔽されている。このラベルの85℃に加熱されたヒーターを押し付けると、光吸収層3が黒色から透明になり、今まで隠蔽されていた「本物」が見えるようになる。
<実施の形態2>
透明なPET基材上に、コレステリック液晶からなるカラーシフトインキをスクリーン印刷方式により、ベタコートし、乾燥によりカラーシフト層2を設けた。この上に、さらに松井色素化学工業所製準不可逆感温変色性色素インキであるサーモロック79を積層し、光吸収層3を形成し、その上に、PET基材側から見て「本物」と見えるように、逆向きとに印刷し、さらには白色インキをベタコートし、さらにその上に、アクリル系粘着剤を塗布しながら、シリコーン樹脂を塗布した紙基材をラミネートし、ラベル状に打ち抜いて、第2の真贋判定ラベル10を作製する。
偽造防止を必要とする被貼付体7の表面に、前記第2の真贋判定ラベル10の剥離紙8を外して貼り付ける。
貼り付けられた真贋判定ラベル10は、角度によって、色が変化し、光吸収層3上に印刷された「本物」は隠蔽されている。このラベルの85℃に加熱されたヒーターを押し付けると、光吸収層3が黒色から透明になり、今まで隠蔽されていた「本物」が見えるようになる。
このラベルは、まず視認する角度を変えてカラーシフト効果を確認し、カラーコピー機を用いた偽造に対して抑止効果があり、その後、ラベル表面に指などで加熱を行うと、サーモインキの効果により光吸収層である黒色が消失する。これにより、液晶層によるカラーシフトの効果が失われるため、ラベルが透明状態となり印刷で予め入れられた印が、ラベル基材を通して確認できる。
<実施の形態3>
実施の形態2に使用したサーモロック79(松井色素化学工業所製準不可逆感温変色性色素インキ)をサーモロック48に代え、後は、実施の形態2と同様にして第3の真贋判定ラベル10を作製し、偽造防止を必要とする被貼付体7の表面に、剥離紙を外して貼り付ける。
第3の真贋判定ラベル10は、視認する角度を変えることにより、カラーシフト効果が確認でき、カラーコピー機を用いた偽造に対して抑止効果があり、その部分を、手で暖めると、光吸収層3が多少ではあるが、透明化して、今まで隠蔽されていた「本物」を確認できる。
従来のコレステリック液晶によるカラーシフトは、その効果が確認する際の光源状態な
どに依存するため、効果を明確に定義することができず真贋判定基準が曖昧になりがちであるが、それに対し、サーモインキの色消失効果は環境に依存せず発現するため、効果の明確な定義が可能である。しかし、サーモインキ自体はありふれたものであり、偽造防止デバイスとしての効力はあまり高くない。
本発明の真贋判定ラベル10は、カラーコピー機を用いた偽造に対して抑止効果があり、二つの異なる技術からなる真贋判定方法を持つセキュリティラベルであり、カラーシフト効果の曖昧な判断基準さを補い、かつ、サーモインキのセキュリティデバイスとしての効力の低さを補うことができる。
1・・・透明基材
2・・・カラーシフト層
3・・・光吸収層
4・・・粘着層
5・・・印刷層
6・・・白色反射層
7・・・被貼付体
8・・・剥離紙
10・・・真贋判定ラベル
20・・・ヒーター

Claims (4)

  1. 透明基材上に、カラーシフト層、光吸収層、粘着層を順次積層した真贋判定ラベルであって、
    前記光吸収層が、加熱により光吸収性が失われ、透明となるサーモインキ層であることを特徴とする真贋判定ラベル。
  2. 前記カラーシフト層がコレステリック液晶層であることを特徴とする請求項1に記載の真贋判定ラベル。
  3. 前記光吸収層と前記粘着層の間に、印刷層を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真贋判定ラベル。
  4. 前記光吸収層と前記粘着層の間に、印刷層および白色反射層を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真贋判定ラベル。
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