JP6373279B2 - スペクトル協調のための方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信に関する。
関連出願の相互参照
本出願は、その内容が参照により本明細書に組み込まれている、2013年1月28日に出願した米国特許仮出願第61/757,498号明細書、2013年4月12日に出願した米国特許仮出願第61/811,439号明細書、および2013年5月30日に出願した米国特許仮出願第61/829,079号明細書の利益を主張する。
この10年間に無線トラフィックの成長には著しいものがあった。スマートフォンおよびタブレットパーソナルコンピュータ(PC)などの無線デバイスは、至る所に存在するようになり、その増強された接続性およびデータ送信を必要とするアプリケーションの広範な使用により、そのようなデバイスおよびそのアプリケーションは、フィーチャフォンまたは標準的なモバイルデバイスよりも著しく広い(例えば、いくつかのタブレットPCについては122倍ほどの)スペクトルを使用する。また、モバイルブロードバンドサービスに対する市場規模も成長し続けている。近年の研究では、モバイルブロードバンドサービスに対する市場は、2012年の10億人のユーザから2015年には約80億人のユーザにまで成長する可能性があると予測している。さらに、グローバルモバイルデータは、2011年時点で、4年続けて倍以上に増えており、それは予測可能な未来においても増え続ける可能性がある。従って、モバイルブロードバンドの使用には、より広いスペクトルが必要である。
従来、無線デバイスは、専用の帯域を独占的に使用しており、追加のスペクトルがモバイルブロードバンドに対して必要になった場合に、それは、スペクトルのリパーパシング(repurposing)を行う(すなわち、プライマリスペクトルユーザ(primary spectrum user)を他の帯域に移動する)ことによって創り出された。しかし、時間がたつにつれて、リパーパシングの実施は、他の帯域に移動される必要のあるプライマリスペクトルユーザサービスの性質のせいで、より困難で、より実現性の低いものとなってきた。特に、広く使用されている既存サービスのリパーパシングは、1755〜1850MHz帯域の潜在的リパーパシングが10年を要し、180億ドル程度の費用がかかると結論した近年の報告書によって確認されているように、極端に高い費用がかかり、長期にわたる事業となるであろう。その結果、監督機関は、帯域幅の逼迫を解決する新しいスペクトルを取得するためにリパーパシング以外の方法が必要になり得ることを理解し始めている。
スペクトル協調(spectrum coordination)のための方法および装置が説明される。スペクトル協調の方法は、スペクトルコーディネータ(spectrum coordinator)が、スペクトルコーディネータがサポートするCRSから共有スペクトルに対する要求を受信することを含む。要求は少なくとも1つの最低保護要件を含む。スペクトルコーディネータは、CRSから受信された少なくとも1つの最低保護要件に基づきCRSに対する保護基準を決定する。スペクトルコーディネータは、CRSに対する保護基準を、共有スペクトルをスペクトルコーディネータがサポートしていない他のCRSに割り当てる際の使用のため、ジオロケーションデータベースに送信する。
添付図面と併せて例として与えられる、以下の説明からより詳細な理解が得られる。
1または複数の開示される実施形態が実装され得る例示的な通信システムのシステム図である。 図1Aに例示されている通信システム内で使用され得る例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。 図1Aに例示されている通信システム内で使用され得る例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。 大統領科学技術諮問委員会(PCAST)の報告書において推奨されている例示的な3層階層の図である。 例示的な3層スペクトル共有モデル(three-tier spectrum sharing model)の図である。 従来の免許方式、ライセンスドシェアドアクセス(licensed shared access)(LSA)方式、および免許不要方式の間の比較の図である。 従来の個別の免許付与のフレームワークおよびLSAフレームワークの図である。 階層的な、多層の、共有スペクトルモデル(shared spectrum model)の例示的なアーキテクチャのブロック図である。 階層的な、多層の、共有スペクトルモデルの例示的なアーキテクチャのブロック図である。 例示的なネットワーク登録方法の流れ図である。 例示的なネットワーク登録解除方法の流れ図である。 例示的なネットワーク再構成情報方法の流れ図である。 層1スペクトルユーザがスペクトルを共有のため他のスペクトルユーザに利用可能にする例示的な方法の流れ図である。 層2スペクトルユーザがスペクトルを要求する例示的な方法の流れ図である。 スペクトル再割り当ての例示的な方法の流れ図である。 層2スペクトルユーザによってトリガーされるスペクトルの再割り当ての例示的な方法の流れ図である。 例示的な除外エリア(preclusion area)の高水準ブロック図である。 共有スペクトルマネージャ(shared spectrum manager)(SSM)に対する例示的なアーキテクチャのブロック図である。 オークションメカニズムをサポートするメッセージの例の図である。 ビッドアンドアスク(bid and ask)メッセージに関連する例示的な情報要素(IE)の図である。 機密扱いスペクトル(classified spectrum)を割り当てる例示的な方法の流れ図である。 機密扱いスペクトルを割り当てる例示的な方法の流れ図である。 スペクトル使用量を利用可能性に変換することによる機密扱い解除の例示的な方法の図である。 機密扱い連邦スペクトルマネージャ(classified Federal spectrum manager)(C−FSM)がSSMに代わって機密扱いスペクトルに対するスペクトル割り当てを実行する、機密扱いスペクトルを割り振るための別の例示的な方法の図である。 グレイゾーン(grey-zone)のあるデータベース設計を背景とするデバイスの動作の例示的な図解の図である。 図21のグレイゾーンの概念の使用についての流れ図である。 SSMがテレビジョンホワイトスペース(TVWS)データベースの特別ユーザである例示的なアーキテクチャのブロック図である。 SSMがプライマリスペクトルユーザの保護権利を有する増強されたホワイトスペースデバイス(WSD)として振る舞う非事前予約スペクトル(non-pre-reserved spectrum)を有するTVWSの特別ユーザのふりをするSSMに対する例示的なメッセージ交換の流れ図である。 TVWSにおいて動作しており、SSMによって管理される層2スペクトルユーザの保護のためのTVWSデータベースへの例示的な増強の図である。 SSMが層2スペクトルユーザであるWSDからのスペクトル要求に関して新しいタイプのインカンベント(incumbent)スペクトルユーザとして振る舞う非事前予約スペクトルを有するTVWSの特別ユーザのふりをするSSMに対する例示的なメッセージ交換の流れ図である。 SSMが層2スペクトルユーザであるWSDからのスペクトル要求に関して新しいタイプのインカンベントスペクトルユーザとして振る舞う非事前予約スペクトルを有するTVWSの特別ユーザのふりをするSSMに対する例示的なメッセージ交換の流れ図である。 SSMが層3スペクトルユーザであるWSDからのスペクトル要求に関して新しいタイプのインカンベントスペクトルユーザとして振る舞う非事前予約スペクトルを有するTVWSの特別ユーザのふりをするSSMに対する例示的なメッセージ交換の流れ図である。 SSMが事前予約スペクトルを有するTVWSデータベースの特別ユーザとして活動する例示的な情報交換の流れ図である。 SSMがセンシング/測定を通じて直接的にジオロケーションデータベースにアクセスするデバイスの存在を決定する例示的なシステムの図である。 SSMが全てのWSDから全てのスペクトル要求を受信するための例示的なアーキテクチャのブロック図である。 SSMがサブセットエリアを管理するときのSSM TVWSデータベース同期化のブロック図である。 WSDがSSMを通じてTVWSデータベースにアクセスする接続タイプ1に対する情報交換の流れ図である。 層2スペクトルユーザがSSMサービスにアクセスしている接続タイプ2に対する情報の流れの流れ図である。 層3スペクトルユーザがSSMサービスにアクセスしている接続タイプ3に対する情報の流れの流れ図である。 図6Aおよび図6Bに示される例示的なアーキテクチャから派生する論理的SSMアーキテクチャのブロック図である。 例示的なSSMアーキテクチャのブロック図である。 新しいCRS登録手順の流れ図である。 新しいCRS登録手順の流れ図である。 例示的な共存手順の流れ図である。 例示的な共存手順の流れ図である。 共存を使用可能にするための例示的なSSM手順の流れ図である。 共存を使用可能にするための例示的なSSM手順の流れ図である。 共存を使用可能にするための例示的なSSM手順の流れ図である。 チャネルへの優先アクセスのための手順の流れ図である。 チャネルへの優先アクセスのための手順の流れ図である。 優先アクセスのためのSSM手順の流れ図である。 優先アクセスのためのSSM手順の流れ図である。 優先アクセスのためのSSM手順の流れ図である。 例示的なネゴシエーション手順の流れ図である。 例示的なネゴシエーション手順の流れ図である。 例示的なネゴシエーション手順の流れ図である。
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実行され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、映像、メッセージング、放送等のコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じてこのようなコンテンツにアクセスできるようにすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などの、1または複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示する実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワークおよび/またはネットワーク要素についても考えることは理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作し、かつ/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであることも可能である。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されることが可能であり、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電化製品、ホワイトスペースデバイス(WSD)などを含むことができる。
通信システム100はまた基地局114aおよび基地局114bを含むことができる。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースし、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された任意のタイプのデバイスとすることもできる。例えば、基地局114a、114bは、無線基地局(BTS)、Node−B、eNode B、Home Node B、Home eNode B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ、ホワイトスペースデバイス(WSD)などである可能性がある。基地局114a、114bは、それぞれ単一要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互に接続された基地局および/またはネットワーク要素も含む可能性があることは理解されよう。
基地局114aは、RAN104の一部とすることができ、RAN104は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノード、その他など、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことがある。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内の無線信号を送信および/または受信するように構成されることが可能である。セルはさらに、セルセクタに分割されることができる。例えば、基地局114aと関連するセルは3つのセクタに分割されることができる。従って、一実施形態では、基地局114aは3つのトランシーバ、すなわちセルの各セクタに1つを含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を使用することができ、従って、セルの各セクタに複数のトランシーバを利用することができる。
基地局114a、114bは、エアインタフェース116によってWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信することができ、エアインタフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光線等)であってもよい。エアインタフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されることもできる。
より詳細には、上記のように、通信システム100は、多元接続システムであることが可能であり、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどの、1または複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えば、RAN104中の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインタフェース116を確立することができるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインタフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装することができる。
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE 802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、GSM(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、Home Node B、Home eNode B、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、車、学校などの局所的エリアにおける無線接続性を容易にするための任意の好適なRATを利用することもできる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE 802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE 802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を使用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。従って、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを必要とされないことがある。
RAN104は、コアネットワーク106と通信していることが可能であり、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(voice over internet protocol)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、移動体位置情報サービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像分配などを提供すること、および/または、ユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を行うことができる。図1Aには示していないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATを、または異なるRATを使用する他のRANと直接通信または間接通信していることが可能であることは理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を使用している可能性があるRAN104に接続されていることに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を使用している別のRAN(図示しない)とも通信している可能性がある。
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして働くこともできる。PSTN108は、旧来の電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート中のTCP(transmission control protocol)、UDP(user datagram protocol)、インターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有されるおよび/または運用される有線通信ネットワークまたは無線通信ネットワークを含むことができる。例えばネットワーク112は、RAN104と同じRATを、または異なるRATを使用することができる、1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード能力を含むことができる、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、様々な無線リンクを通じて様々な無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用することができる基地局114aおよびIEEE 802無線技術を使用することができる基地局114bと通信するように構成されることが可能である。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信要素122、スピーカ/マイク124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136、および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、依然として一実施形態と一致していながら、前述の要素の任意のサブコンビネーションも含むことができることは理解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などであることも可能である。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作できるようにする他の任意の機能も行うことができる。プロセッサ118は、送受信要素122に結合されることが可能であるトランシーバ120に結合されることが可能である。図1Bはプロセッサ118およびトランシーバ120を別個の構成要素として示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子部品パッケージまたはチップに共に統合されることが可能であることは理解されるであろう。
送受信要素122は、エアインタフェース116を通じて基地局(例えば、基地局114a)へ信号を送信する、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成されることが可能である。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信するおよび/または受信するように構成されたアンテナであることが可能である。別の実施形態では、送受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光線信号を送信し、かつ/または受信するように構成されたエミッタ/検波器であることが可能である。さらに別の実施形態では、送受信要素122は、RFと光信号の両方を送受信するように構成されることが可能である。送受信要素122は、無線信号の任意の組合せも送信し、かつ/または受信するように構成され得ることは理解されよう。
さらに、送受信要素122は図1Bでは単一要素として描かれているが、WTRU102は任意の数の送受信要素122も含むことができる。さらに詳細には、WTRU102は、MIMO技術を使用することができる。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116を通じて無線信号を送受信するための2つ以上の送受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信される信号を変調し、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されることができる。上述のように、WTRU102は、マルチモード能力を有することができる。従って、トランシーバ120は、WTRU102が例えばUTRAおよびIEEE 802.11など、複数のRATによって通信できるようにするための複数のトランシーバを含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイク124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、これらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイク124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。さらにプロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの好適なメモリからの情報にアクセスすることも、および任意のタイプの好適なメモリにデータを格納することもできる。非リムーバブルメモリ130には、RAM、ROM、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶装置も含まれる。リムーバブルメモリ132は、加入者アイデンティティモジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたは家庭用コンピュータ(図示せず)など、WTRU102に物理的に位置していないメモリからの情報にアクセスする、およびこのメモリにデータを格納することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素に対して電力を分配および/または制御するように構成されることが可能である。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)、その他)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されることが可能であるGPSチップセット136に結合されることも可能である。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはこれに代えて、WTRU102は基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインタフェース116を通じて位置情報を受信する、および/または2以上の近傍基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてその位置を決定することができる。WTRU102は、依然として一実施形態と一致していながら、任意の好適な位置決定方法によって位置情報を取得することができることは理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合されることが可能であり、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能性、および/または有線接続性もしくは無線接続性を提供する1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上記のように、RAN104は、E−UTRA無線技術を使用して、エアインタフェース116を通じてWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、コアネットワーク106と通信していることもある。
RAN104は、eNode−B140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、依然として一実施形態と一致していながら、任意の数のeNode−Bを含むことができることは理解されよう。eNode−B140a、140b、140cは、それぞれエアインタフェース116を通じてWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eNode−B140a、140b、140cはMIMO技術を実装することができる。従って、例えばeNode−B140aは、複数のアンテナを使用してWTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
eNode−B140a、140b、140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)と関連付けられることが可能であり、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されることが可能である。図1Cに示すように、eNode−B140a、140b、140cは、X2インターフェースを通じて互いと通信することができる。
図1Cに示すコアネットワーク106は、モビリティ管理エンティティ(MME)142、サービングゲートウェイ144およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。前述の要素の各々はコアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素の何れか1つがコアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有される、および/または運営される場合があることは理解されよう。
MME142は、S1インターフェースを介してRAN104中のeNode−B142a、142b、142cのそれぞれに接続されることが可能であり、制御ノードとして働くことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラ活性化(activation)/非活性化(deactivation)、WTRU102a、102b、102cの最初のアタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担うことができる。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなど他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供することができる。
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN104中のeNode B140a、140b、140cのそれぞれに接続されることが可能である。サービングゲートウェイ144は、一般的に、ユーザのデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/WTRU102a、102b、102cからルーティングし、転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eNodeB間のハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに使用できるときページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理し、格納することなど、他の機能を行うこともできる。
サービングゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続することができ、PDNゲートウェイ146がWTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106はWTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと伝統的な固定通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができる、またはIPゲートウェイと通信することができる。さらにコアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cにネットワーク112へのアクセスを提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有されるおよび/または運営される他の有線ネットワークまたは無線ネットワークを含むことができる。
多くのスペクトル帯域は、現在、プライマリスペクトルユーザによって完全には利用されず、これらの帯域の一部は、他のユーザに、例えば、ジオロケーションまたはタイミングに基づき、利用可能である場合がある。従って、帯域を共有するステップは、急速に増大する帯域幅要件を満たす努力の中で帯域のリパーパシングを補完し得るツールであるものとしてよい。共有に利用可能であるものとしてよい帯域の例は、テレビジョン(TV)送信(一般にTVホワイトスペース(TVWS)と称される)にもはや使用されていない地上波放送スペクトルの未利用部分、米国連邦政府による使用のために現在割り振られているスペクトル、および他の未利用または利用不足スペクトルを含み得る。
TVWSに関して、連邦通信委員会(FCC)は、2010年に、さまざまな免許不要の使用のためにこれらの周波数(例えば、470〜790MHz帯域)を空けて、米国のTVWSデータベースへのアクセスのためのその初期規則を公開している。未利用スペクトルの量および正確な周波数は、ロケーションによって異なり得るが、これらは、そのような使用が他のプライマリスペクトルユーザに干渉しない限り無線通信のためにセカンダリユーザによって活用されてもよい。WiFi、LTEおよび他のセルラー技術に対するそのようなスペクトルの使用は、考慮中である。
米国連邦政府による使用のために現在割り振られているスペクトルに関して、2010年6月に、10年以内に500MHzのスペクトルを商業用途に利用可能にすることを政府機関に要求する大統領覚書が公表された。この要求は、米国内のモバイルスペースにおける技術の拡張および革新を、そのような革新が新しいスペクトルの創出を実現可能にすることを必要とすることを認識しながら、可能にすることを意図されていた。大統領覚書に応えて、大統領科学技術諮問委員会(PCAST)は2012年7月に報告書(一般に「PCAST報告書」と称される)を公表した。PCAST報告書では、大統領が「それを利用不足の連邦スペクトルを可能な最大限の範囲において共有する米国政府の方針にし」、新しい共同利用スペクトル方針を実施するために1,000MHzのスペクトルを識別することを推奨した。報告書では、新しい連邦スペクトルを活用するための推奨されるプランについても詳述した。
PCAST報告書では、追加のスペクトルを提供することは、著しい経済成長の機会を提供し得るが、サービスをクリア(clear)し、スペクトルの再割り振りを行うことによってそのような追加のスペクトルを提供することは実現可能でないとさらに結論した。その代わりに、報告書では、例えば、それが未利用である期間中に、または他の連邦もしくは商業サービスが有害な干渉を引き起こすことなくローカルに配備され得るエリア内でそれらのスペクトルを共有することによってスペクトルを効率的に使用することを連邦機関に奨励することを推奨した。報告書は、スペクトル共有に基づく3層階層に従って統制される新しい連邦スペクトルアーキテクチャの将来の採用も推奨した。
図2は、PCAST報告書で推奨された例示的な3層階層の図200である。図2に示される例において、第1の層202(または層1)は、連邦プライマリスペクトルユーザ用であり、第2の層204(または層2)は、スペクトルをアクセスするときに層1ユーザよりも低い優先度を有し得るセカンダリスペクトルユーザ用であり、第3の層206(または層3)は、スペクトルをアクセスするときに最低の優先度を有し得る一般認可スペクトルユーザ用である。スペクトルを完全には使用していないときに、層1スペクトルユーザは、他のスペクトルユーザによるスペクトルの使用を除外し得ない。層2ユーザは、例えば、スペクトル使用に対する個別の免許を取得するためにデータベースに登録して、料金を支払う必要があり得る。層3ユーザは、例えば、スペクトルを使用するために料金を支払うことを期待され得ないが、日和見的な様式でのみそれを使用することができる。しかし、TVWSに対する要件と同様に、より低いレベルの使用は、スペクトルのより高いレベルの使用に対して有害な干渉を引き起こすことを許され得ない。
図3は、例示的な3層スペクトル共有モデルの図300である。図3に示される例において、軍ユーザ304および公安/政府機関ユーザ306などの層1スペクトルユーザ、スモールセルLTEまたはWiFiネットワーク308などの層2スペクトルユーザ、およびアドホック、消費者およびスマートグリッドユーザ310などの層3スペクトルユーザは、全て、それがそれらに利用可能にされたときに、共有スペクトル312にアクセスすることができる。
3層階層に従って統制されるアーキテクチャの将来の実装を推奨することに加えて、PCAST報告書では、送信機および受信機の技術的特性、スペクトルの割り振りを行うときの受信機性能のストレスになる使用、および受信機性能特性の最終的改善に基づく共存のためのフレームワークの将来の実装を推奨した。報告書では、スペクトルの使用を評価するメカニズムが、MHz単位のスペクトルの実際の使用だけでなく、これらのメカニズムが他のサービスが同じスペクトルを使用することをどれだけ効果的に許容し得るかにも基づくこと、また除外されないことも推奨した。
PCAST報告書は、今後10年間にその中で提供される推奨を実装するプランを提示している。2700MHzから3700MHzの帯域のスペクトルが、3層方式における初期使用のターゲットにされた。
2012年12月12日に、FCCはルール設定に関する告示(NPRM)をさらに付け加え、そこでは、それは、軍および衛星運用に対して現在は利用不足である、3550〜3650MHz帯域において、市民ブロードバンドサービス(CBS)の創出を提案した。提案されたCBSでは、スモールセルおよびスペクトル共有を使用し、また3層共有アクセスモデルを使用し、層1は、インカンベント(incumbent)アクセスと称され、層2は、優先アクセス(PA)と称され、層3は、一般認可アクセス(GAA)と称される。提案されたCBSにおいて、層1インカンベントユーザは、層2および層3ユーザから保護され、層2PAユーザは、層3GAAユーザからの有害な干渉からも保護される。NPRMは、層1ユーザとしてのサービス品質(QoS)依存ユーザ(例えば、病院、公益事業、並びに州および地方政府)によるCBSの使用、並びに層3ユーザとしての家庭およびビジネスユーザ(ネットワーク事業者を含む)による共有スペクトルの使用も予見し、デバイスの最大送信電力に対するゾーンおよび固定された限度に基づき各アクセスタイプに対する許容される運用エリアの潜在的使用を含む、CBSを実装することに関する多数の異なる提案を一覧にした。
2013年11月1日に、FCCは、3層モデルを使用するが、PA層に対する適格基準を拡大し、その層の使用に対する免許付与概念を精緻化した改訂フレームワークに関するパブリックコメントを募る公示を公表した。例えば、潜在的なスペクトルユーザは、PA層を使用するための独占的免許を申請することができ、複数の当事者が免許を申請する場合にオークションの概念が適用され得る。
他の未利用または利用不足スペクトルに関して、欧州郵便電気通信主官庁会議(CEPT)および欧州委員会の両方を含む、欧州の監督機関も、ライセンスドシェアドアクセス(LSA)(認可共有アクセス(ASA)としても知られる)を通じたスペクトル共有の重要性に気付いている。LSAモデルは、2層モデルであり、層1スペクトルユーザは、インカンベント(例えば、政府および国防ユーザ)であり、層2スペクトルユーザは、インカンベントとの共有およびバイナリベース(shared and binary basis)(例えば、時間、ロケーションおよび/または周波数)で独占的使用に対して認可されている。LSAの概念は、比較的単純であり、現在のインカンベント使用量が留まり得る間、帯域の未利用部分は、モバイルブロードバンド事業者、またはいくつかの場合において、2またはそれ以上の事業者などの、セカンダリユーザに独占的に割り当てられ得る。2またはそれ以上のLSA免許所有者がいる場合、これらは、共有帯域に対する独占権を有していない可能性があり、従って、サービス品質(QoS)を斟酌するため何らかのコーディネータがいる必要がある。
図4は、従来の免許方式、LSA方式、および免許不要方式の間の比較の図400である。従来の方式402では、QoSを確実にするためスペクトルユーザによる独占的使用に対するクリアされたスペクトルへのアクセスに関してオークションが実施され得る。LSA方式404では、QoSを確実にするためにインカンベントユーザとの共有またはバイナリベース(shared or binary basis)(例えば、時間、ロケーション、および/または周波数)で独占的使用が他のスペクトルユーザに付与され得る。免許不要方式(例えば、TVWS)では、スペクトルへの他のスペクトルユーザのアクセスを通じた制御はないので、その結果、予測不可能なQoSが生じ得る。
図5は、従来の個別の免許付与のフレームワーク502およびLSAフレームワーク504の図500である。LSAでは、例えば、管理/監督機関は、インカンベントがLSA/ASAスペクトルにアクセスすることを可能にするためLSA/ASAスペクトルへのアクセスの条件を適用し、その一方で、そのようなスペクトルが利用可能であるとき/場合にLSA/ASAスペクトル免許の動的付与を含む、プライマリインカンベントユーザも保護する。
いくつかの要因が、LSAが実際に編成され、実装される仕方に影響を及ぼし得る。これらは、限定はしないが、インカンベントによって使用される帯域およびスペクトル、並びにLSA免許の必要性を含む。例えば、いくつかの帯域、インカンベント、およびLSA免許がある場合、スペクトルマネージャなどの集中型エンティティの使用が、有利になることがある。他方で、単一のインカンベントが、単一のLSA免許所有者が比較的静的な方法で使用できるように何らかのスペクトルを利用可能なまま残している場合、共有は、集中型エンティティなしで実行され得る。
本明細書で説明されている実施形態は、例えば、共有スペクトルマネージャ(SSM)(本明細書ではスペクトルコーディネータとも称される)および層化アクセスユーザ(例えば、スペクトル要求またはスペクトル割り当て/再割り当て)のための手順並びにスペクトル使用量評価、最上位層スペクトルユーザ(プライマリスペクトルユーザまたはインカンベントスペクトルユーザとも称される)によるスペクトル共有を奨励するインセンティブ価格決定モデル、および機密扱いプライマリスペクトルユーザから情報を機密扱い解除する方式を含む、階層型多層システムにおける共有スペクトルアクセスのための柔軟なアーキテクチャを提供する。さらに、他の(例えば、非層化)免許不要スペクトル(例えば、TVWS)とのSSMの使用を可能にする実施形態について説明されており、そこでは、例えば、免許不要スペクトルへのアクセスは、プライマリスペクトルユーザのみを保護することが意図されているデータベース(例えば、ジオロケーションデータベース/TVWSデータベース)によって制御され得る。より具体的には、SSMがTVWSの特別ユーザであり、SSMが全てのTVWSスペクトル要求を受信するアーキテクチャについて説明されている。本明細書で説明されている実施形態のいくつかは、TVWSデータベースまたはジオロケーションデータベースを特に参照しつつ説明されている。当業者であれば、これらのデータベースが、同じ機能を果たすことができ、従って、これらの用語は入れ替えて使用され得ることを理解するであろう。
図6Aおよび図6Bは、階層的な、多層の、共有スペクトルモデルの例示的なアーキテクチャ600a/600bのブロック図である。例示的なアーキテクチャは、一般的なアーキテクチャであり、3層PCASTモデル、2層LSAモデル、または2層TVWSモデルなどの、特定の多層モデルをサポートするように構成され得る。図6Aおよび図6Bに示されるアーキテクチャは、スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びにインセンティブおよび課金データベース632を含む、または通信している可能性のある共有スペクトルマネージャ(SSM)628を含む。SSM628は、層1ユーザと通信しているものとしてよく、これは、例えば、非連邦(例えば、商業)層1ユーザ604aとの直接通信、非機密扱い層1連邦ユーザ610との直接通信、非機密扱い連邦スペクトルマネージャ(NC−FSM)612を介した非機密扱い層1連邦ユーザ610との通信、および/または機密扱い連邦スペクトルマネージャ(C−FSM)620を介した機密扱い層1連邦ユーザ618との通信を含む。SSM628は、層2ユーザ604b、層3ユーザ604c、管理者/監督機関(例えば、FCC)634、および/または近隣共有スペクトルマネージャ636と通信している可能性もある。NC−FSM612は、非機密扱い連邦システム情報データベース614を含むか、または通信しているものとしてよく、C−FSMは、機密扱い連邦システム情報データベース622と通信しているものとしてよい。
SSM628は、スペクトル使用量、利用可能性、課金、およびインセンティブ情報を、プライマリユーザが信頼できる方法で他のスペクトルユーザによる使用のためにスペクトルを捧げ、下位層スペクトルユーザはそのスペクトルを透過的な方法で使用することができるような仕方で制御し得る。SSM628は、柔軟な動的スペクトル共有を確実にし得る、保護、アクセス保証、および実際のスペクトル使用量の詳細を扱うことができ、またSSM間通信を使用して国境を越えたシナリオ(潜在的に、異なる規制の下で運用し得る)を扱うことができる。SSM628は、プライマリユーザが保護され、各スペクトルユーザの要求されたQoSが保証され得るような方法でスペクトルを各要求側アクセスユーザに割り当てる責任を有するものとしてよい。SSM628は、スペクトル共有に関連するインセンティブを計算するステップ、およびスペクトルユーザのパラメータに基づきスペクトルユーザよるスペクトル使用量に関連する全費用を計算するステップも管理することができる。
図6Aおよび図6Bに示されるSSM628は、スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びにインセンティブおよび課金データベース632を含む。SSM628は、スペクトル使用量および利用可能性データベース630を、内部的に、または外部インターフェースを通じてのいずれかで維持することができる。スペクトル使用量および利用可能性データベース630は、現在のスペクトル使用量および利用可能性に関する情報を維持し、新しいスペクトル割り当て、スペクトル使用量変更などがなされるときにデータベース内に維持されている情報を動的に変えることができる。スペクトル使用量および利用可能性データベース630は、SSM628が有している現在のスペクトルを、利用可能であり層1ユーザによって現在未利用であることを層1ユーザが示しているものに基づき層2または層3ユーザに割り当てるために利用可能であるように維持することもできる。さらに、スペクトル使用量および利用可能性データベース630は、層2または層3スペクトルユーザに割り当てられたスペクトル、さらにはそのスペクトル使用量に関連する追加の使用量パラメータ(例えば、層2または層3スペクトルユーザによって使用される最大送信電力または関連する送信距離、使用時間など)に関する情報を維持することができる。インセンティブおよび課金データベース632は、各層2または層3スペクトルユーザがそのスペクトル使用量に対して支払わなければならない金額(例えば、課金)および別のスペクトルユーザに使用のためにSSM628がスペクトルを割り当てた各層1スペクトルユーザに負わされる金額(例えば、インセンティブ)を動的に追跡するために使用され得る。
上記に加えて、SSM628は、層1ユーザがこの情報を活用して、登録されている層1スペクトルユーザにアドバタイズすることができる現在のインセンティブ(例えば、スペクトル1単位当たりの支払金)を計算することができる。与えられた時間におけるインセンティブは、セカンダリユーザからの需要、層1スペクトルユーザによって提供される追加の共存情報の量、スペクトルのタイプまたは予備契約などの、いくつかの要素に基づき得る。例えば、非機密扱い層1ユーザについては、層1ユーザによって提供される共存情報が多ければ多いほど、支出され得るインセンティブは多くなり得る。さらに、SSM628は、スペクトルを共有する層1スペクトルユーザの要求があったときに、層1スペクトルユーザからのスペクトル利用可能性情報、さらにはスペクトル割り当てアルゴリズムに必要な層1ユーザの特性(例えば、受信機特性またはセンシングパラメータ)をも収集し、この情報をスペクトル使用量および利用可能性データベース630に格納し得る。
SSM628は、各スペクトルユーザ(例えば、層2および/または層3ユーザ)からのスペクトル要求を収集し、機密扱い連邦スペクトルマネージャ(C−FSM)620とインターフェースして、機密扱い連邦制御の下で利用可能なスペクトルを使用し(例えば、軍スペクトル使用量)、非機密扱い連邦スペクトルマネージャ(NC−FSM)612とインターフェースし、および/または非機密扱い層1スペクトルユーザ610と、さらには非連邦(または商業)層1スペクトルユーザ604aと直接的にインターフェースして、機密扱い連邦制御の下にない連邦スペクトルを使用することもできる。NC−FSM612は、連邦スペクトルの全部または一部を制御することができるが、SSM628は、NC−FSM612の制御下にない可能性のある(非連邦スペクトルユーザの場合など)、上で説明されているような、層1スペクトルユーザと直接的に、インタラクティブにやり取りすることもできる。
SSM628は、周期的にスペクトル最適化/割り当てを実行して、各スペクトルユーザのQoSを満たしながらスペクトルの最も効率的な使用を確実にすることもできる。SSM628は、スペクトル有効性に関係する計量の値を最適化するような方法でスペクトルを割り当てることができる。SSM628は、各層2および層3スペクトルユーザに対する現在のチャネル使用量および関連する共存パラメータをスペクトル使用量および利用可能性データベース630に維持して、将来のスペクトルアクセス要求を簡素化し、層2スペクトルユーザに対する必要なQoSの維持および層3スペクトルユーザに対する共存を確実にすることもできる。SSM628は、費用およびインセンティブ情報を課金およびインセンティブデータベース632に維持し、時間の経過に合わせて各スペクトルユーザに対する料金および層1スペクトルユーザに支払われ得るインセンティブを追跡し、全体的スペクトル使用量が変化したときの料金およびインセンティブに対する変更を斟酌することができる。さらに、SSM628は、スペクトルユーザに対して、実行する必要があり得るプライマリユーザのセンシング並びに必要になり得るか、またはセンシングの役に立ち得る追加の情報を伝達することができる。
プライマリスペクトルユーザは、それが所有する帯域幅の未利用部分を共有する層1またはインカンベントスペクトルユーザまたはシステムである。プライマリスペクトルユーザは、SSM628と情報を交換することができる論理的エンティティであるか、または単純に、プライマリスペクトルユーザによるスペクトルの使用量に関する情報を有する受動的データベースであってよい(またはそれら2つの組合せ)。さらに、プライマリスペクトルユーザは、NC−FSM612またはC−FSM620(連邦スペクトルのみの場合)によって管理され得るか、またはこれらのいずれかから独立しているエンティティであり得る(例えば、非連邦もしくは商業システムまたはNC−FSM612によって管理されない非機密扱い連邦システム)。プライマリスペクトルユーザは、SSM628に対して、スペクトルを共有する意志に関する情報を示し、SSM628に対して、利用可能なスペクトルの使用の規則を伝達し、プライマリスペクトルユーザに関係するパラメータを維持し、および/またはSSM628に伝達して、システムの保護を確実にし(例えば、受信機特性、信号変調もしくはシグネチャ、信号タイミング情報、またはプライマリスペクトルユーザの存在を検出するために必要な潜在的なセンシングアルゴリズムもしくはパラメータに関係する他の情報)、SSM628に対して、緊急事態で使用する場合にスペクトルが取り返される必要があるかどうかを伝達することができる(例えば、避難時間、ロケーション、または持続時間)。利用可能なスペクトルに対する使用の規則は、例えば、利用可能な期間、スペクトル使用の有効期限、ロケーション/地域情報、および/またはプライマリスペクトルユーザがそのスペクトルへのアクセスを取り戻すために別の層2または層3スペクトルユーザによる特定の周波数の使用を先取するプライマリシステムの潜在的必要性および/または能力を含み得る。
連邦スペクトル領域は、機密扱い(例えば、軍)スペクトルおよび非機密扱い(例えば、政府によって使用される衛星通信)スペクトルを含む。スペクトルのこれら2つのクラスに基づき、2つの異なる管理システム(NC−FSM612およびC−FSM620)は、SSM628とインタラクティブにやり取りし、各々SSM628との異なるインターフェースを有する。
C−FSM620は、使用量が機密情報となるが、SSM628の制御下で共有に利用可能であるものとしてよい、全てのスペクトル(例えば、軍スペクトル)を管理する責任を有し得る。C−FSM620は、各スペクトルユーザのスペクトル使用量および与えられた地理的ロケーションにおいて共有に利用可能なスペクトルを有する機密扱い連邦システム情報データベース622を維持し、SSM628と、機密扱いベクトル使用量に関する情報をフィルタリングすることによって安全な方法で利用可能なスペクトルに関して伝達することができる。SSM628との通信は、例えば、スペクトル使用量のみに関する限定された情報を送信することによって、またはSSM628によって行われる作業全体のサブタスクを実行することによって達成され得る(他の場合には軍スペクトルの物理特性のスペクトル使用量に関する機密情報を必要とする場合がある)。フィルタリングされたスペクトル情報のいくつかの特性は(注目するプライマリスペクトルに依存し得るが)共有が行われるプライマリスペクトルユーザの物理(PHY)レイヤ特性(例えば、変調方式もしくはスペクトルマスク)の非存在および詳細なジオロケーション情報(例えば、基地局のロケーション、または範囲)の非存在を含み、これにより、近隣の帯域またはエリアにおける現在の使用量に関する情報の提供なしで一般的な「利用可能性」情報のみを提供し得る。C−FSM620は、全ての利用可能なスペクトルをSSM628によって使用可能であるものにしないことによって帯域内の正確なスペクトル使用量を隠す能力を有し得る。さらに、C−FSM620は、使用について提案されたスペクトルユーザ(例えば、層2または層3)の識別に基づき特定のスペクトル使用を拒絶する追加の柔軟性、さらにはSSM628によって初期提案された特定のスペクトル使用量パラメータを修正もしくは設定する能力を有することができる。換言すれば、SSM628が特定の層2または層3スペクトルユーザによるある程度のスペクトル使用を提案したときに、C−FSM620は、それがそのような使用がそのスペクトルが共有されることを可能にしている機密扱いシステムへのセキュリティリスクを引き起こすと決定した場合にそのようなスペクトル使用を拒絶する能力を有し得る。C−FSM620は、SSM628のサービスを使用して、機密でない方法により機密扱いシステム使用に使用され得る、緊急事態で使用する場合にスペクトルが取り返される必要がある場合にSSM628に伝達し得る追加のスペクトルを取得することができる。
C−FSM620がSSM628に提示される情報をフィルタリングする能力に加えて、SSM628は、それ自体、連邦政府機関からの入力と連携して開発され得る。SSM628は、C−FSM620とスペクトルユーザとの間の中間エンティティであるので、スペクトルユーザは、SSM628内のフィルタリングされた機密扱い情報への直接的アクセスを有し得ず、そこで、機密扱い層1スペクトルユーザにセキュリティの追加のレイヤを提供する。
他のスペクトルユーザ604bおよび604cは、SSM628にスペクトルを要求することができる二次的な商業システムの各々を表す。これは、層2スペクトルユーザ(保証されたQoS)および/または層3スペクトルユーザ(一般アクセスユーザ)を含み得る。これらのエンティティの各々の中のスペクトル管理の責任を有するマスターデバイスまたはエンティティは、SSM628とのアクセスインターフェース上で通信し、SSM628によって管理されるスペクトルへのアクセスをネゴシエートし、取得することができる。他のスペクトルユーザは、アクセスの好ましいまたは必要な方法(層2、層3、アクセスの優先度など)、要求された帯域幅、およびスペクトル利用可能性時間を示すことができる。さらに、他のスペクトルユーザ604aおよび604bは、要求された送信電力または使用される最大送信電力を示し、および/または能力情報(例えば、使用可能な周波数範囲またはセンシング能力)および使用量パラメータ(例えば、スペクトルマスク)を使用可能な各周波数範囲について提供することができる。他のスペクトルユーザは、デバイスおよびネットワーク情報(例えば、無線アクセス技術(RAT)、送信機および受信機特性、使用可能な周波数範囲、トラフィック、またはアンテナ高さ)を提供し、必要なQoSを提供し、システムがスペクトルに対していくらの代価を支払うかに関する情報(例えば、受け入れ可能な費用の範囲)を提供し、特定の期間(例えば、有効期間(TTL))にSSM628からの再構成要求に基づきスペクトル使用量を適応させ(例えば、周波数または層を変更する)、合意した使用期間の終わりに、またはスペクトルが退避される必要がある緊急事態のシナリオにおいて、スペクトルを使用することを停止し、スペクトルの使用に必要なセンシングを実行し、センシングされた情報をSSM628に返し、および/または共通スペクトルについて他のスペクトルユーザとのネゴシエーションまたは共存を可能にすることもできる。
LSAシステムについては、SSM628は、層1スペクトルユーザ(LSAインカンベント)と直接的に、インタラクティブにやり取りすることができ、層3アクセスは許容され得ない。その代わりに、層2スペクトルユーザ604bは、SSM628を通じてスペクトルを共有する契約をネゴシエートすることができる。ここで、SSM628は、層1スペクトルユーザと潜在的な層2スペクトルユーザ604bとの間のそのような通信を円滑にする規制エンティティまたはサードパーティエンティティであるものとしてよい。共有契約および契約条件は、予めネゴシエートされ得るので、SSM628がインセンティブまたは課金情報を維持する必要はあり得ない。例えば、層2スペクトルユーザ604b(LSA免許所有者)から層1スペクトルユーザ(LSAインカンベント)への支払いは、スペクトル使用に先だって行われ得る。この例では、層1スペクトルユーザのみが、非連邦スペクトルユーザ604aまたは非機密扱い層1スペクトルユーザであってよく、アーキテクチャ600は、NC−FSM612、非機密扱い連邦システム情報データベース614、C−FSM620、機密扱い連邦システム情報データベース622、インセンティブおよび課金データベース632、または層3スペクトルユーザ604cを含まないように、LSAに対して適応され得る。
SSM628のサービスを使用するために、スペクトル共有階層内の全てのエンティティは、SSM628に登録するものとしてよい。登録は、SSM628に時間的に固定されたままになる可能性の高いエンティティに関する特定の情報を提供するために使用され得る。そのような情報の例は、ロケーション(ネットワークそれ自体の)、一般的な送信/受信特性、RAT、アンテナ高さ、およびセンシング能力を含む。層1スペクトルユーザについては、この情報は、層1スペクトルユーザそれ自体によって、またはC−FSM620(機密情報を難読化するために適宜フィルタリングされる)、またはNC−FSM612のいずれかによって提供され得る。
SSM628は、そのような登録手順を採用して、関わっているシステムに応じて、スペクトル利用可能性または潜在的スペクトルインセンティブを後でブロードキャストまたはアドバタイズすることができる。例えば、SSM628に登録する層1スペクトルユーザは、後で、そのようなスペクトルが利用可能になるとすれば、または層1スペクトルユーザがそのようなスペクトルを共有する意思がある場合にそれが受信することができるインセンティブ(スペクトル1単位当たりの潜在的な支払い)に関する定期的アドバタイズメントまたはブロードキャストを受信することができる。層2スペクトルユーザについて、アドバタイズメントは、与えられた時間にスペクトル1単位当たりの支払われるべき必要な価格を示し得る。
図7は、例示的なネットワーク登録方法の流れ図700である。例示的なネットワーク登録方法において、スペクトルユーザ604は、SSM628と直接的に、インタラクティブにやり取りするものとして示されている。これは、アーキテクチャ600に関して上で説明されているようにSSM628と直接的にインタラクティブにやり取りする非連邦スペクトルユーザまたは非機密扱い層1スペクトルユーザの場合であるものとしてよい。しかし、これは、また、NC−FSM612またはC−FSM620がSSM628と通信する場合に一般化され得る。その結果、情報の流れは、スペクトルユーザそれ自体を示しているが、それは、NC−FSM612またはC−FSM620が1または複数の層1スペクトルユーザに代わってSSM628と通信する場合にも一般化され得る。これは、スペクトルユーザがSSMと直接的に通信しているものとして示される場合に本明細書で提供されている他の流れ図について正しいものとしてよい。
図7に示される方法では、層1、層2、または層3スペクトルユーザ604(場合によっては)は、特定のネットワーク情報とともにネットワーク登録要求(702)をSSM628に送信する。SSM628は、この情報をスペクトル使用量および利用可能性データベース630に格納し(704)、要求側スペクトルユーザ604による登録プロセスを確認する(706)ことができる。これで要求側スペクトルユーザ604は、SSM628に登録され得るので、SSM628は、周期的または時折のブロードキャストまたはアドバタイズメントを送信することができる(708)。
ある時点において、スペクトルユーザ604は、SSM628によって提供されるサービスから登録解除することを決定し得る。この場合、スペクトルユーザ604は、SSM628との登録解除に関与し得る。
図8は、例示的なネットワーク登録解除方法の流れ図800である。図8に示される方法では、スペクトルユーザ604は、ネットワーク登録解除要求メッセージをSSM628に送信する(802)。SSM628は、既に格納されているネットワーク情報をスペクトル使用量および利用可能性データベース630から取り出し(804)、要求側スペクトルユーザ604にネットワーク登録解除確認を送信する(806)ことができる。そのような登録解除プロセスは、従って、SSM628によって要求側スペクトルユーザ604に送信されるべきさらなるブロードキャストまたはアドバタイズメントを無効化することができる。
登録702を提供される静的な、または半静的な情報の一部が変化するシナリオでは、スペクトルユーザ604は、ネットワーク再構成を通じてそのスペクトルユーザ604に関係するSSM628によって現在格納されている情報を修正することを試み得る。
図9は、例示的なネットワーク再構成情報方法の流れ図900である。図9に示される例示的な方法において、SSM628に以前に登録されたスペクトルユーザ604は、それが行う必要のあるネットワーク構成変更(902)を有する。スペクトルユーザ604は、変更された情報(例えば、新しいロケーション、新しいRAT、新しい送信/受信特性、新しいアンテナ高さ、新しい能力、新しい帯域幅、または新しいセンシング)を含む、ネットワーク再構成要求をSSM628に送信することができる(904)。SSM628は、スペクトル使用量および利用可能性データベース630内の要求側スペクトルユーザ604に関連するネットワーク情報を更新し(906)、ネットワーク再構成確認を要求側スペクトルユーザ604に送信することができる(908)。
スペクトル共有プロセスは、1または複数の層1スペクトルユーザがそれらがスペクトルを共有に利用可能にしたいと決定したときに起動され得る。1または複数の層1スペクトルユーザは、それらが一部または全部使用していないスペクトルをそれらが有し、そのスペクトルをSSM628の制御下で他のスペクトルユーザとの共有に利用可能にすることを望んでいると決定し得る。層1スペクトルユーザは、帯域幅1単位当たりの近似的なインセンティブの定期的または時折のブロードキャストをSSM628から受信していることもしていないこともあり得る。
図10は、層1スペクトルユーザがスペクトルを共有のため他のスペクトルユーザに利用可能にする例示的な方法の流れ図1000である。図10に示される例示的な方法において、層1スペクトルユーザ604aは、それが共有に利用可能なスペクトルを有すると決定し(1002)、インセンティブクエリ(1004)をSSM628に送信して、それがそのスペクトルを他のスペクトルユーザによる使用に利用可能にすることによってSSM628から受け取ることができる実際の支払額を見つけ出す。層1スペクトルユーザ604aは、この問い合わせを、それがスペクトル共有に対するインセンティブに関してSSM628からブロードキャストを既に受信していたかどうかに関係なく行うことができる。インセンティブクエリは、層1スペクトルユーザ604aが有している、共有に利用可能な帯域幅に関する特性を含み得る。そのような特性は、例えば、実際の帯域幅/スペクトル(例えば、開始周波数および終了周波数)、スペクトルが共有に利用可能である持続時間、層1スペクトルユーザ604aが利用可能な、示されている持続時間の前にスペクトルを再利用する必要がある場合のスペクトルの退避の要件、必要な保護情報(例えば、与えられたロケーションにおいて他のスペクトルユーザから来る最大干渉レベルの形態の)、および層1スペクトルユーザ604aとの共存を補助する共存関係情報(例えば、もしあればサポートされている共存方法)を含み得る。例えば、共存情報は、層1スペクトルユーザ604aがそのスペクトルの一部のみを諦めるように層1スペクトルユーザ604aおよび最終的にスペクトルを使用することができる層2または層3スペクトルユーザが時間領域複信(TDD)または周波数領域複信(FDD)の方法で同じ帯域を共有することを可能にし得る。それは、互いへの干渉を引き起こすことなくより高い電力で両方のシステムの送信を可能にし得る情報も含み得る(例えば、方向性)。
インセンティブクエリに応えて、SSM628は、SSMが層1スペクトルユーザ604aによって提供されるスペクトルを別のスペクトルユーザに割り当てる場合に層1スペクトルユーザ604aに支払われる期待インセンティブを算出することができる(1006)。この算出は、データベース内の利用可能なスペクトルの現在の量に基づき即座に行われ得る(例えば、純粋に動的な価格設定モデルに対して)。この場合、インセンティブは、与えられた時間に利用可能であるスペクトルの量、および潜在的に、以下で説明されている他の要素の関数であるものとしてよい。代替的に、インセンティブは、スペクトルの割り当てに先立って現れる固定オークション手順に基づくものとしてよい。
SSM628は、インセンティブ応答メッセージにおいて要求側層1スペクトルユーザ604aに対して算出されたインセンティブを報告することができる(1008)。インセンティブは、提案されたスペクトル利用可能性に対するドル金額として報告されるものとしてよく、SSM628が1または複数のスペクトルユーザに対して実際の割り当てを行うときに特定の量だけ変化し得る最小または推定インセンティブを表し得る。例えば、SSM628は、層1スペクトルユーザ604によって提供される情報に基づき特定の最小インセンティブを保証することができる。SSM628は、スペクトルに対する割り当てが行われたときに、他のスペクトルユーザに対する価格設定は、この最小インセンティブが収集され、約束されたドル金額が、共有スペクトルを提供する層1スペクトルユーザ604aに提供されるように設計される。また、層1スペクトルユーザ604aに伝達されるか、または層1スペクトルユーザ604aによって先験的に知られているかのいずれかである特定のデルタドル金額だけ変化し得る、推定されたドル金額であってもよい。
層1スペクトルユーザ604aは、それがSSM628から受信するインセンティブ応答に基づきそのスペクトルを共有することを望んでいるかどうかに関して最終決定を下すことができる。例えば、層1スペクトルユーザ604aが、インセンティブが低すぎて最初に約束された通りにスペクトルをSSM628に利用可能である状態に保つ必要性を正当化することができないと決定する場合、層1スペクトルユーザ604aは、スペクトルを共有しないと決定し得るか、または新しいインセンティブクエリで特性の修正されたセットを提案し得る。層1スペクトルユーザ604aが、それが共有を推進することを望んでいると決定した場合、これは、スペクトル解放表示をSSM628に送信することができる(1010)。この表示は、インセンティブクエリで最初に示された(および/またはスペクトル解放表示で示された)スペクトルが、スペクトルを使用することを望んでいる可能性のある他のスペクトルユーザに提供するためにSSM628に実際に利用可能であることを確認するものであってよい。その結果、SSM628が割り振るために利用可能なスペクトルのプールの一部としてのこのスペクトルの利用可能性は、スペクトル使用量および利用可能性データベース630内に維持され得る(1012)。さらに、SSM628は、層1スペクトルユーザ604aに対する実際のインセンティブを再計算することができる(1014)(例えば、スペクトル解放表示が共有に対するインセンティブ問い合わせとわずかに異なるスペクトルを示していた場合)。このインセンティブは、SSM628が後でそれが注目している層1スペクトルユーザ604aに約束したものを決定することができるようにインセンティブおよび課金データベース632に格納され得る(1016)。
SSM628に以前に登録された層2スペクトルユーザは、任意の時点において、例えば、それが需要に基づき、またはSSM628によって提供されるスペクトルの近似的費用のブロードキャストに応えて、新しいスペクトルへのアクセスを必要とする場合に、SSM628にスペクトルを要求することができる。
図11は、層2スペクトルユーザがスペクトルを要求する方法の流れ図1100である。図11に示される例示的な方法において、層2スペクトルユーザ604bは、スペクトル要求をSSM628に送信する(1102)(例えば、無線通信に使用するスペクトルの割り当てに対して)。スペクトル要求は、共有スペクトルの要求された割り当てに必要な帯域幅(例えば、スペクトルユーザが要求している特定の帯域幅またはスペクトルユーザが要求している帯域幅の量(例えば、使用可能範囲内の))、および層2スペクトルユーザ604bが必要とする共有スペクトル上の無線通信のためのアクセスの質(QoA)に関する少なくとも1つの特性に関する情報を含み得る。共有スペクトル上の無線通信のためのQoAに関する少なくとも1つの特性は、例えば、スペクトルユーザが要求されたスペクトルを使用することを要求している持続時間、要求された割り当てに対するQoSの最小レベル、要求されたスペクトル上の無線通信のための所望の最大送信電力、必要なカバレッジ、または必要な範囲を含み得る。さらに、層2スペクトルユーザ604bは、期待価格、またはスペクトルユーザがスペクトルの割り当てに対して支払う意志のある受け入れ可能な価格の範囲を、例えば、それが関連する費用に対して支払う意志がないスペクトルをそれが取得しないことを確実にするために示し得る。スペクトル要求に応えて、SSM628は、スペクトル割り当て算出を実行し得る(1103)。
スペクトル割り当て算出を実行するために、SSM628は、スペクトル割り当てアルゴリズムを実行することができ(1112)、これは、SSM628が要求側スペクトルユーザ604bのスペクトルおよびQoAの必要性を満たす要求側スペクトルユーザ604bに対するスペクトルを割り当てるステップと、層2スペクトルユーザ604bがスペクトルの使用に対して支払わなければならない、また帯域幅が割り当てを満たすために使用される層1スペクトルユーザ604aのインセンティブ要件を満たすのを助けるスペクトル割り当てに対する費用を算出するステップとを含み得る。スペクトル割り当ておよび費用の算出は、現在利用可能であるスペクトル、そのスペクトルに関連するその必要な使用特性または使用制限、および影響を与えられる1または複数の層1スペクトルユーザに支払われるべき必要なインセンティブに関する情報の使用を必要とし得る。さらに、スペクトルの使用に対する実際の費用の算出は、現在の供給/需要状況(例えば、利用可能なスペクトルおよび特定の層2スペクトルユーザ604bに対する選好に関する情報によって表される、例えば、登録手順における層2スペクトルユーザ604bの識別に基づく)の知識を必要とし得る。その結果、SSM628は、スペクトル割り当て算出の実行に先立って、および/または実行中にその関連するデータベースにクエリを実行し得る。図11に示される例示的な方法1100において、SSM628は、スペクトル利用可能性クエリをスペクトル使用量および利用可能性データベース630に送信し(1104)、それに応えて、スペクトル使用量および利用可能性データベース630からスペクトル利用可能性応答メッセージを受信する(1106)。同様に、SSM628は、課金クエリをインセンティブおよび課金データベース632に送信し(1108)、それに応えて、インセンティブおよび課金データベース632から課金応答メッセージを受信し得る(1110)。
スペクトル要求に応えて、SSM628は、スペクトル割り当て応答メッセージを要求側層2スペクトルユーザ604bに送信することができ(1114)、これは、例えば、帯域幅要件を満たす無線通信にWTRUが使用する共有スペクトルの割り当て、およびスペクトル要求に含まれるQoAに関する少なくとも1つの特性を含み得る。さらに、スペクトル割り当て応答は、共有スペクトルの割り当てに関連するパラメータ(例えば、共有スペクトル上で送信するための最大電力、スペクトルユーザが共有スペクトルをセンシングする要件に関する情報、WTRUが共有スペクトルを退避させる必要のある条件に関する少なくとも1つの規則、または共有スペクトルの割り当ての総持続時間)、および/または共有スペクトルの割り当てを使用することに関連する費用を含み得る。層2スペクトルユーザ604bは、スペクトル割り当てに関連する費用を支払うことに合意し、それは、スペクトル割り当て応答に応えてスペクトル使用量表示をSSM628に送信することができ(1116)、これは、スペクトルユーザが通信に割り当てられたスペクトルを使用し始めたことをSSM628に示すことができる。その結果、SSM628は、割り当てられたスペクトルが現在使用されていることを反映するようにデータベース(例えば、スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びにインセンティブおよび課金データベース632)を更新し得る。代替的に、層2スペクトルユーザ604bは、それが必要な量の代価を支払うことを望んでいないと決定し、修正または変えられたスペクトル要求をSSM628(図示せず)に送信することができる。
図11に示され、説明されている例は、層2スペクトルユーザが特定のQoA制約条件に関して共有スペクトルの割り当てを要求し受信することに対するものであるが、当業者であれば、類似のデバイス、システム、または手順を容易に実装することができ、ここでは、層3スペクトルユーザは、割り当てに対する特定のQoA制約条件の要求なしで共有スペクトルの割り当てを要求した。そのような一実施形態は、層3スペクトルユーザは、単純に、それが層3スペクトルユーザであること(例えば、それが要求された割り当てに対するQoSの最小レベルを必要としないこと)を示し得る。
図11に関して上述されているように、層2または層3スペクトルユーザからのスペクトル要求は、SSM628におけるスペクトル割り当て算出1103をトリガーし得る。この同じ算出が、他の理由からトリガーされることもあり、その結果、1または複数のスペクトルユーザに対するスペクトル再割り当てまたは再割り振りが行われ得る。SSMスペクトル割り当て算出は、例えば、層1スペクトルユーザのスペクトルのサブライセンス期間の失効によってトリガーされ得る。この例では、サブライセンス期間が失効したときに、SSM628は、これらのユーザに共有スペクトルを全く使用することを停止させるのではなく、特定の層2スペクトルユーザを他のスペクトルに再割り当てすることを試みることができる(例えば、より高い優先度のユーザまたは支払いがより高いユーザがより良い処置を受けることができる)。別の例では、SSMスペクトル割り当て算出は、層1スペクトルユーザからのスペクトル再利用要求によってトリガーされ得る。この例では、リースの失効と同様に、層1スペクトルユーザのスペクトルを層2および/または層3スペクトルユーザに利用可能なスペクトルから排除する層1スペクトルユーザからの再利用要求は、SSM628がスペクトル割り当て算出を実行することをトリガーし得る。別の例では、SSMスペクトル割り当て算出は、新しい層2スペクトルユーザからのスペクトル要求または既存の層2スペクトルユーザからのリース延長要求によってトリガーされ得る。図11に示される例示的な方法と同様に、これらの例は、SSM628がスペクトル割り当てアルゴリズムを実行することを必要とし得る。
上記の例の各々において、層2および層3スペクトルユーザに対して行われるスペクトル割り当ては、特定の有効期限または有効期間(TTL)において確認され得る。TTLの使用は、スペクトル割り当て算出が特定の時間インスタンスのみに局在化されることを可能にし、また、異なるスペクトルユーザへのスペクトル再割り当ての回数を低減することもできる。その結果、一実施形態では、層2スペクトルユーザは、特定の契約持続時間(例えば、月数)においてSSM628による共有スペクトルへのアクセスを取得することができるが、スペクトルは、例えば、1日または数日であってもよい、TTLの失効時に再構成/変更/低減/増大され得る。TTLは、スペクトルを共有することに合意した層1スペクトルユーザの必要性(例えば、それらがどれだけの時間、通常の状況でスペクトルを再利用することを可能にするか)、層2スペクトルユーザのQoS要件、またはSSM628の計算能力などの、要素に基づきSSM628によって決定され得る。さらに、TTLは、全ての層2スペクトルユーザに共通であるか、または各層2スペクトルユーザに特定のものであってよい。
図12は、スペクトル再割り当ての例示的な方法の流れ図1200である。図12に示される例は、スペクトル再割り当てに対するトリガーの各々がTTLとどのようにインタラクティブにやり取りし得るかを示す。各TTL境界または有効期限失効時に、最後のTTLにおいてトリガーのどれかが生じた場合に、SSM628は、スペクトル再割り当てをトリガーし得る(1202)。そのようなトリガーは、例えば、上述されているように、層1スペクトルユーザのスペクトルのリース期間の失効、層1スペクトルユーザからのスペクトル再利用要求、新しい層2スペクトルユーザからのスペクトル要求、または既存の層2スペクトルユーザからのスペクトルリースおよび/または延長要求を含み得る。TTLの失効時に(1204)、現在スペクトルを使用している層2スペクトルユーザ604bは、スペクトル継続要求を送信することができ(1206)、これはそれがスペクトル使用およびQoSの現在の量を維持することを望んでいることをSSM628に示すことができる。代替的に、メッセージは、層2スペクトルユーザのスペクトルの必要性が次の有効期限についてより大きいか、またはより小さいことをSSM628に示し得る。層2スペクトルユーザは、このメカニズムを通じてTTL値それ自体の変更を要求することもできる。スペクトル継続要求で提供されるトリガーおよび情報に基づき、SSM628は、スペクトル割り当てアルゴリズムを実行し(1103)、スペクトル割り当て応答メッセージを1または複数の層2スペクトルユーザ604bに、新しい(潜在的に修正された)スペクトル割り当て、使用量パラメータ(例えば、送信電力)などとともに送信し得る(1210)。1または複数の層2スペクトルユーザ604bが、新しい割り当てを受け入れ、スペクトル使用インジケータをSSM628に送信する場合(1212)、SSM628は、適切なデータベース内のその現在のスペクトル使用量および費用/インセンティブ追跡情報をしかるべく更新し得る(1012)。
別の代替的手段として、SSM628内のスペクトル再割り当ては、TTLの境界に当たらない時間にトリガーされ得る。従って、別の実施形態では、層2スペクトルユーザは、それと独立して、その自らの必要性に基づくリースまたはレンタル期間に(TTL境界またはそれ以外において)そのスペクトル使用量を変更することを決定することができる。スペクトル使用量のそのような変更の一例は、層2スペクトルユーザが送信電力、帯域幅などを動的に低減することによってお金を節約する(例えば、費用を低減する)ことを可能にし得る。層2スペクトルユーザは、共有スペクトルの使用中の与えられた時間において帯域幅または送信電力の低減のために期待される費用節減に基づきそのような決定を下すことができる。この情報は、初期契約もしくはスペクトル要求/応答情報に内在し得るか、SSM628によって周期的にブロードキャストされ得るか、または層2スペクトルユーザ604bによって明示的に要求され得る。その共有スペクトル使用量の低減に関連する著しい費用節減があり得ること、さらには層2スペクトルユーザ604bが一定期間にわたって帯域幅使用量のそのような低減により機能し得るという事実を知ったうえで、層2スペクトルユーザ604bは、スペクトルをSSM628に効果的に売り戻すことができる。
図13は、層2スペクトルユーザによってトリガーされるスペクトルの再割り当ての例示的な方法の流れ図1300である。図13に示される例において、層2スペクトルユーザ604bは、インセンティブおよび課金データベース632および何らかの算出/推定からこの情報を効果的に取得することができる(1304)、このSSM628内での費用節減問い合わせを通じて共有スペクトルの低減に対する潜在的費用節減を知る(1302)。費用節減問い合わせは、予定されている有効帯域幅低減または電力低減に関連しているか、または単位帯域幅または電力低減として表され得る。層2スペクトルユーザ604bが、送信電力または帯域幅を低減することを決定した場合(1306)、それは、新しい送信電力(例えば、SSM628によって最初に与えられる最大送信電力より低い)および/または帯域幅(例えば、SSM628によって最初に与えられる帯域幅のサブセット)を示すスペクトル変更通知を送信し得る(1308)。SSM628は、該当する場合には、全帯域幅使用効率を確実にするために、スペクトル割り当てアルゴリズムを、例えば、そのデータベース内の情報を使用して層2スペクトルユーザに対する使用量特性の新しいセットを決定することで実行することができる。層2スペクトルユーザ604bの提案は、代替的に、変更がない場合のように採用され得る。新しい費用およびインセンティブ情報が算出され(1103)、SSM628は、層2スペクトルユーザ604bで新しい使用量パラメータ、費用などを確認する(1314)前にデータベース(例えば、スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びにインセンティブおよび課金データベース632)をしかるべく更新することができる(1012)。
層2および層3スペクトルユーザによるスペクトルのより効率的な使用の動機付けをし、SSM628に利用可能なスペクトルを評価するためのツールを提供するために、一実施形態では、SSM628は、拡張ピクセル方式を通じてスペクトルユーザのスペクトル使用量を評価することができる。ピクセルベースの方式は、最初に、特定の地理的面積(例えば、100m×100m)を定義するために使用され、それによって、TVWSデータベースは、特定の最大電力までの送信を許す。拡張ピクセルベースの方式では、ピクセルは、帯域幅次元、さらには帯域外干渉の次元をも含むように拡張され得る。それは、この方式がデバイスに対する最大送信電力を指定するだけでなく、スペクトルユーザが使用しているスペクトルの量を測定または評価するためにも使用され得るようにさらに一般化され得る。
エリアが広いか、またはスペクトルユーザによって使用される帯域幅が大きければ大きいほど、そのスペクトルユーザが干渉のせいで他のスペクトルユーザによるスペクトルの使用を除外することが多くなり得る。その結果、スペクトルの使用が増えると(例えば、地理的に、一時的に、または周波数範囲内で)、結果として、スペクトルを使用しようとするスペクトルユーザへの費用が高くなり得る。他のユーザについて除外されたスペクトルの量を効果的に評価するために、拡張されたピクセルが、m2*MHzの単位で定義され得る。さらに、除外されたスペクトルは、考慮されているシステムのアクティブチャネルだけでなく、その隣接チャネルをも含み得る(例えば、スペクトルユーザの帯域外放射を斟酌するため)。無線システムは、スペクトルマスク(例えば、与えられた周波数におけるその送信の最大スペクトル密度)によって特徴付けられ得るので、除外エリアは、考慮されているチャネルに依存し、従って、各チャネルまたは帯域幅部分は、別に分析され得る。
図14は、例示的な除外エリアの高水準ブロック図1400である。図14に示される例は、スペクトルユーザに対する除外エリア(および事実上、使用されるスペクトル)を算出するときの拡張ピクセルの高水準概念を示している。図示されている例において、スペクトルユーザは、APまたは基地局であってよい。アクティブチャネル1402上で、AP1414aによる送信は、帯域幅1410aを占有し、1412a、1412b、1412c、1412d、1412e、1412f、1412g、1412h、1412i、1412j、1412k、14121、1412m、および1412nによって表される地理的エリアを占有する。第1の隣接チャネル1404において、同じ基地局1414bによる帯域外放射は、帯域幅1410bに対する1416a、1416b、1416c、および1416dによって表される地理的エリアを占有し得る。また、第2の隣接チャネル1406において、同じ基地局1414cによる帯域外放射は、1418aによって表される地理的エリアを占有し得る。隣接チャネル1404および1406上の基地局送信は、アクティブチャネル1402上のそれよりも低いので(例えば、帯域外除去により)、隣接チャネル上の除外された地理的エリアはより小さい。全体として、スペクトルユーザの除外エリアは、考慮されているチャネルの各々における帯域幅*面積の積の和であるものとしてよい。層2スペクトルユーザ1408に対するスペクトルマスクも、図14に示されている。アクティブチャネル1402、第1の隣接チャネル1404、および第2の隣接チャネル1406に対する除外エリアは、1420o、1416e、および1416f、並びに1418bおよび1418cによって、それぞれ表される。
除外されたエリアの算出は、複数の方法のうちのどれかで行われ得る。最高電力の送信を表すAPまたは基地局のスペクトルマスクは、特定のロケーションにおける放射電力を定義するために使用され、伝搬モデルは、この送信による実効等方放射電力(EIRP)が定義された閾値より高いままである地理的面積を推定するために使用され得る。モバイルデバイスの存在を斟酌するためにマージンが伝搬信号電力内に組み込まれ、与えられたロケーションにおける信号電力のレベルに加わるものとしてよい。除外エリアの範囲を定義するための閾値(EIRPthresh)使用は、考慮されている近隣スペクトルユーザに依存し得る。例えば、費用または価格設定の評価に使用されるスペクトルの量を評価するために、SSM628は、固定閾値EIRPthreshを使用することができ、これは他のシステムがそのエリア内の干渉の与えられた量で適切に動作することを可能にする最大EIRP値の平均を表し得る。代替的に、SSM628が、2つの近隣システムが動作する能力を評価したい場合(例えば、スペクトル割り振りのプロセスで)、EIRPthreshは、スペクトルユーザそれ自体の実際の閾値に等しいものとしてよい。
上記の例に基づきスペクトル除外を算出するための手順は以下の通りであってよい。層2または層3スペクトルユーザにおけるマスターデバイスまたは管理エンティティ(例えば、BSまたはAP)は、その自地理的ロケーションをそのスペクトルマスクとともにSSM628に提供することができる。そのような情報は、SSM628に送信されるスペクトル要求で提供され得る。管理エンティティは、例えば、事業者の運用、運営、および管理(OA&M)に、置かれているものとしてよい。マスターデバイスは、SSM628に(例えば、スペクトル要求において)、マージンを計算する際に必要になると思われる移動局に関するある種の粗い情報(例えば、移動局の最大数、その自スペクトルマスク、または期待速度)を提供することもできる。SSM628は、マスターデバイスまたは管理エンティティから取得された情報を使用して、除外されたスペクトルを計算することができる。SSM628は、実際の除外されたエリアの情報および近隣スペクトルユーザに関する情報(例えば、それらのスペクトルユーザに対するEIRPthreshを含む)を使用して、スペクトルユーザによるスペクトルの実際の地理的使用量を決定することができる。SSM628は、層2または層3スペクトルユーザが単位時間当たりに支払い得る費用/価格の算出の一部として計算された除外スペクトルを使用することもできる。他の要素もスペクトルの実際の費用に影響を及ぼすことがあり、以下で詳しく説明される。
除外エリアを算出する別の方式は、スペクトルユーザまたはSSM628に、各ピクセルにおけるデバイスおよびその許容可能最大送信電力に基づき各ピクセルでEIRPを算出または推定させることであるものとしてよい。これは、各デバイス(または少なくともそのデバイスが置かれているピクセル)の近似的地理的ロケーションを必要とし得る。十分に大きいピクセルを定義することによって、算出または推定手順は、あまり頻繁に繰り返されなくてもよくなる。この場合、除外エリア算出は、より動的なものとなり(除外に対して静的および近似的面積ではなく)、除外は、スペクトルユーザが変わり、デバイスが移動するときに監視され得る。
上記の例に基づきスペクトル除外を算出するための手順は以下の通りであってよい。スレーブデバイスまたはモバイルは、その地理的ロケーションをマスターデバイスに報告し、そのロケーションを、モバイルデバイスが特定の量だけ移動するか、またはピクセルから外に移動するたびごとに更新することができる。マスターデバイスは、スレーブデバイスのロケーションを収集し、そのスペクトルマスクおよびマスターのスペクトルマスクを使用して、EIRPをピクセルごとに計算することができる。ピクセルごとのEIRPは、第1の例で説明されているような結果を使用するSSM628に送信され得る(例えば、スペクトル占有、さらには費用算出に対して)。
スペクトルユーザによって使用されるスペクトルの量の評価に対する拡張ピクセル方法は、TVWSに対するOFCOMで開発されるメカニズムに似ているメカニズムの使用を含み得る。米国ではFCCが輪郭を使用してプライマリユーザを保護する排除ゾーンを定義した(例えば、WDS干渉から放送システムを保護するためにホワイトスペースデバイス(WSD)による送信を許さない放送局を中心として配置される円形エリア)。層2スペクトルユーザによって必要とされるスペクトル使用量を背景として、類似の方式が使用され得る。3層方式における層2スペクトルユーザは、SSM628によって有害な干渉からの何らかの保護を保証されなければならない。その結果、その使用は、保護輪郭の定義を伴い得る。これでは、層2スペクトルユーザは、SSM628とコンタクトした時に、SSM628に、情報として、1または複数のAP、BSおよび/または移動局のロケーション、特定の周波数帯でシステムに対して定義される1または複数の保護輪郭の中心およびサイズ、並びにスペクトルユーザによって使用されるスペクトルに隣接する帯域またはチャネル上で送信するシステムに対する必要な規則を示すことができる。1または複数の保護輪郭は、層2スペクトルユーザと同一チャネルを運用し得る近隣システムに対する地理的境界を定義することができる。スペクトルユーザによって使用されるスペクトルに隣接する帯域またはチャネル上で送信するシステムに対する必要な規則に関して、例えば、層2スペクトルユーザは、SSM628に、隣接するチャネルにおいて、スペクトルユーザが低減された最大送信電力に制限されるべきであり、隣接する帯域内への除去の特定の量を保証する特定のスペクトルマスクを有するべきであることを示すことができる。
代替的に、層2スペクトルユーザは、そのシステムの特性(例えば、干渉限界、BSおよび/またはデバイスのロケーション)をSSM628に送信することができ、SSM628は、それ自体、輪郭、および隣接する帯域内で運用するスペクトルユーザに対する必要な規則を計算することができる。
両方のシナリオにおいて(層2は輪郭および保護基準を計算し、さらにはSSMは輪郭および保護基準を計算した)、SSM628は、他のユーザの除外に関してスペクトルの費用を評価することができる。そのような費用は、輪郭および技術的パラメータの計算に基づく要素、すなわち、1または複数の保護輪郭の実際の地理的面積(m2)、保護輪郭が有効になり得る帯域幅(MHz)、課されるべき隣接チャネル規則の相対的制限、および層2スペクトルユーザによって必要とされる相対的使用時間(例えば、パーセンテージおよび使用量)に定量値を付けることを伴い得る。実際の地理的面積に関して、面積が広ければ広いほど、関連する費用は大きくなる。帯域幅に関して、保護輪郭が適用される帯域幅が大きければ大きいほど、関連する費用は大きくなる。課されるべき隣接チャネル規則の相対的制限に関して、例えば、隣接チャネル/帯域に対する送信電力限度は、典型的な層2スペクトルユーザに対する基準電力と比較され、電力の差が、費用を評価するために使用され得る。電力の差が大きければ大きいほど、また電力限度が適用される帯域幅が広ければ広いほど、関連する費用は大きくなる。
スペクトル共有を円滑にするために、未利用スペクトルをレンタルまたはサブリースすることについてスペクトル所有者が補償されることを可能にするインセンティブ構造が使用され得る。インセンティブ構造は、層1スペクトルユーザに、スペクトルを共有に利用可能にするのに十分なインセンティブを提供するステップと、層2および層3スペクトルユーザを含む事業者に、彼らが機器およびインフラストラクチャに投資してスペクトルを活用し、インセンティブをサポートする需要を創出するように特定の価格でスペクトルの利用可能性の十分な保証を提供するステップとに基づくものとしてよい。
図15は、SSM628に対する例示的なアーキテクチャのブロック図1500である。図15に示される例示的なSSM628は、インセンティブエンジン1516とマーケットインセンティブツールボックス1524とを含む。例示的なインセンティブエンジン1516は、スペクトル使用量および利用可能性データベース630、固定インセンティブカルキュレータ1520、およびトランザクションマネージャ1522を含む。例示的なマーケットインセンティブツールボックス1524は、オークションハウス1526を含む。SSM628は、これらのエンティティを使用して、インセンティブ構造を使用可能にし得る。図15に示されるSSM628は、バイヤーインターフェース1510を介してバイヤー無線リソース管理(RRM)エンティティ1502と、またセラーインターフェース1512を介してセラーRRMエンティティ1506とインターフェースすることができる。図15に示されるバイヤーRRMエンティティ1502は、インセンティブマネージャ1504を含み、図15に示されるセラーRRMエンティティ1506は、インセンティブマネージャ1508を含む。
層1スペクトルユーザに支払われるインセンティブは、固定されるか、または市場ベースとすることができる。固定インセンティブでは、インセンティブは、供給と需要に依存せず、スペクトルの使用に先立って予め決定されている値を有するものとしてよい。市場ベースのインセンティブは、利用可能なバイヤーおよびセラーに数に基づき変動し得る。
スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びに固定インセンティブカルキュレータ1520が、固定インセンティブ構造に必要であり、オークションハウス1526およびトランザクションマネージャ1522は、市場インセンティブ構造に必要になり得る(両方とも以下で詳述される)。トランザクションマネージャ1522は、図6Aおよび図6Bのインセンティブおよび課金データベース632、さらには課金およびインセンティブに関連するトランザクションを処理するSSM628の何らかのアクティブな部分の両方を含み得る。さらに、スペクトルを購入または販売することを望んでいる当事者は、インセンティブマネージャをサポートしている必要があり得る。一実施形態では、当事者は、バイヤーとセラーの両方であってよい。市場ベースのインセンティブでは、SSM628は、オークションハウス1526をサポートし、バイヤーとセラーとの間の仲介人として活動し得る。バイヤーおよびセラーが合意に至った後、トランザクションマネージャ1522は、口座情報を取り扱い、安全なトランザクションを管理することができる。図15に示される例では、インセンティブ構造を処理するSSM628のエンティティまたはサブコンポーネントのみ(例えば、インセンティブおよび費用の決定)が図示されている。例えば、SSM628の場合、どのような周波数スペクトルが、どのスペクトルユーザに割り当てられ得るかを管理し決定するサブコンポーネントがあり得る。しかし、これらのサブコンポーネントは、説明をインセンティブ構造のみに絞るため図15には示されていない。
図15に示される例示的なアーキテクチャにおいて、層2リセラーは、バイヤーインターフェース1510とセラーインターフェース1512の両方とのインセンティブマネージャを有することができる。この方法において、層2スペクトルユーザは、より長い期間でスペクトルを購入し、それを、より短い期間で再販売することを動的な方法で行うことができる。また、これは、そのスペクトルの使用中に、それが(例えば、より短い期間で)より低い最大送信電力またはより低い全スペクトル量で運用することができることも理解し得る。この場合、それは、スペクトルのセラーとして活動することができ、それにより、SSM628は、バイヤーとして活動することができる。
固定インセンティブは、監督機関によって設定されるか、SSM628によって算出されるか、または固定された方式を使用して層1スペクトルユーザとネゴシエートされ得る。この場合、層2スペクトルユーザからスペクトル要求を受信した後、SSM628は、単純に、固定インセンティブ値をデータベース内で調べ、その値を層2スペクトルユーザに中継し、そのオファーを受け入れるか、または断ることができる。トランザクションマネージャは、支払いを処理することができる。一実施形態では、インセンティブ価格は、複数の固定価格要素からなるものとしてよく、SSM628は、固定インセンティブカルキュレータ1520を使用し、要求に関する情報、すなわち、時間、必要な周波数および空間リソース、隣接チャネル漏洩電力比(ACLR)の質、隣接チャネル選択度(ACS)の質、無線技術効率(例えば、LTE、WiFiまたはWiMax)、ネットワーク内の他のユーザに対する影響、電力限度および価格限度のうちの1または複数に基づき固定インセンティブを算出することができる。
これらの要素のうちのいくつかは、SSM628または層2もしくは層3スペクトルユーザによって、除外スペクトルのマッピングに組み合わされることもあり得る。この例では、インセンティブ価格は、除外スペクトル、および一実施形態では、1または複数の他の要素の関数であってよい。
一例において、インセンティブ価格は、監督機関またはスペクトルの所有者によって設定された単位当たりの規制された、またはネゴシエートされた価格が与えられた場合に計算され得る。例示的な算出が以下で与えられる。
インセンティブ価格=(価格要素/時間)*(価格要素/アクティブチャネル帯域幅)*(価格要素/アクティブチャネル使用面積)*Tx_Index*Interference_Index
ただし、時間に対する規制された、または設定された価格および単位、アクティブチャネル帯域幅、アクティブチャネル使用面積などがあり得る。Tx_Indexは、ACLRおよびACSのいくつかのパラメータに基づき定義され得る。Interference_Indexは、スペクトルユーザが他のユーザに影響を及ぼし、それらをスペクトルを使用することから除外する程度を示す計量とすることができる。
別の例では、インセンティブ価格は、以下で与えられるような、上記で説明されている除外スペクトルに基づき算出され得る。
インセンティブ価格=(除外スペクトル)*(価格要素/時間)
一実施形態では、スペクトルが延長期間で購入される場合、より大きい周波数ブロックが使用される場合、より大きいピクセル面積が購入される場合、第2または第3の層のスペクトルユーザを管理する事業者が監督機関の観点から優先権を有している場合などに、ディスカウントが利用可能にされ得る。さらに、1ピクセル当たりの価格は、人口密度などの要素に応じて変わり得る。
事業者は、異なる要素に基づき特定の優先権を有する(および従って、ディスカウントを活用する)ことができる。例えば、免許スペクトルの購入で大きい顧客ベースまたは大きい支出を有する事業者は、そのような優先権を享受できる。代替的に、監督機関は、無線サービスに対するよりバランスのとれた市場を創出しようと、より小さい免許スペクトルを有するより小規模の事業者に優先権を与えることができる。さらに、特定の事業者による監督機関とのいくつかの契約が、それらが1年ごとに特定の量のスペクトルまで、それらがそのような優先権を有している限り、買い付けることを保証するために行われ得る。この契約は、SSM628を構築または維持するある程度の費用に対して事業者に支払わせることも含み得る。この場合、これらの要素は、行政によって提供される方針を通じてSSM628に利用可能にされ得る。
インセンティブを決定するために市場要素が使用される実施形態では、所有者は、SSM628を使用してそのスペクトルを、それがインセンティブマネージャ1508をサポートし、またSSM628が市場メカニズムを使用するオークションハウス1526をサポートしている場合に、売買することができる。市場メカニズムは、動的な時間依存の方法で層2スペクトルユーザがスペクトルを再販売することを可能にすることによってユーザの体験の質を高めるためにも使用され、これはエンドユーザによるサービス購入の異なるレベルを利用し得る。市場インセンティブメカニズムは、多くの形態があり得るが、特に自動化オークションの形態をとり得る。市場インセンティブに関係するメッセージおよびシグナリングについて以下で説明される。
市場インセンティブ構造の下で、オークションは、バイヤーから少なくとも1つの初期最大ビッド(bid)、またはセラーから1つの最小アスクから始めることができる。バイヤーおよびセラーは、ビッドおよびアクス情報要素の異なる組合せを使用して複数のオファーをポストすることができる。ビッドがセラーによって受け入れられるか、またはアスクがバイヤーによって受け入れられた後、市場ウィンドウがあり得、これにより、競合するオファーが送信され得る。市場ウィンドウが失効した場合、取引が締結され、詳細がトランザクションマネージャに送信され、両当事者の口座を処理することができる。
図16は、オークションメカニズムをサポートするメッセージの例の図1600である。図16に示される例では、バイヤーのインセンティブマネージャ1504は、注目する地域および特定のフィルタに関する情報(例えば、時間範囲、価格、帯域幅、および/またはアクセスの質)を含む、オークションデータクエリをスペクトル使用量および利用可能性データベース630に送信することができる(1602)。スペクトル使用量および利用可能性データベース630は、例えば、競売に対する現在のビッド指定および競売に対する現在のアスク指定を含む、オークションデータ応答で応答することができる(1604)。オークションは、以下のどれかに従って実行され得る。バイヤーのインセンティブマネージャ1504は、例えば、ビッド指定を含む静的ビッドをオークションハウス1526に送信し(1606)、ビッドが受け入れられた場合に、オークションハウス1526は、ビッド受け入れメッセージで応答することができる(1608)。そのときにビッドが受け入れられない場合、バイヤーのインセンティブマネージャ1504は、例えば、ビッド指定を含む動的ビッドをオークションハウス1526に送信し(1610)、オークションハウス1526は、動的ビッドアクノリッジメント、例えば、最後のオークションデータクエリが送信された(1614)以降のビッド指定更新を含む動的ビッド更新、およびその時点における静的取引のステータスに応じて静的取引が受け入れられるか、拒絶されるか、または保留になる(1616)ことを知らせる通知で応答する(1612)ことができる。代替的に、セラーのインセンティブマネージャ1508は、例えば、アスク指定を含む静的アスクをオークションハウス1526に送信し得る(1618)。アスクが受け入れられた場合、バイヤーのインセンティブマネージャ1504は、例えば、アスク指定を含むアスク受け入れメッセージをオークションハウス1526に送信し得る(1620)。取引のステータスに応じて、オークションハウス1526は、静的取引受け入れ、拒絶、または保留メッセージをセラーのインセンティブマネージャ1508に送信することができる(1622)。
図17は、ビッドアンドアスクメッセージに関連する例示的情報要素(IE)の図1700である。図17に示される例示的なIEは、アスクID、ソースID、デスティネーションID IE1702、失効時間IE1704、無線リソースIEの列挙1706(例えば、時間、空間および/または帯域幅情報を示す)、無線能力IE1708、送信スペクトルマスク指定IE1710、送信電力限度IE1712、ACS指定IE1714、無線技術IE1716、価格IE1718および契約モデルIE1720を含む。
価格を(例えば、長期契約または短期契約スポット価格設定で)設定する動的方法は、スペクトル使用量それ自体が格納され得ないので、市場環境内の従来の商品の場合よりもわずかに異なる必要があり得る。その代わりに、そのような市場は、例えば、電力の卸売りおよび配電の市場に類似しているものとしてよい。1または複数のモデル(例えば、以下で説明されているような)が、SSM628を背景として使用され得る。
均一需給均衡化価格モデルでは、スペクトルを共有する意志のあるセラー(例えば、層1スペクトルユーザまたスペクトル再販売者)は、オークションハウスに(例えば、その所望のインセンティブについて)問い合わせることができる。SSM628は、最低アスクから最高アスクまで、全ての需要が満たされるまで、全てのスペクトル要求を処理することができ、実際の価格設定は、最後の需要を満たしたものであってよい。この方式は、全ての利用可能なスペクトルが与えられた時間に同じ価格で共有され得るので使用帯域に基づき不公正価格差別化を排除することができる。それは、層1スペクトルユーザに高需要市場においてそれらのアスクを低く保持させることを強制することもでき、これは層1スペクトルユーザがスペクトルを共有するためのより効率的な方法の開発、さらにはより多くのスペクトルを共有する必要性に有利に働き得る。しかし、このモデルを使用して、層2スペクトルユーザに、それに対する要求が行われるときにスペクトルの正確な費用を与えることは困難な場合がある。このモデルでは、複数の層1スペクトルユーザが存在することを仮定するものとしてよい。
ペイアズアスクプライス(pay as ask price)モードでは、スペクトルを共有する意志のある層1スペクトルユーザは、SSMのオークションハウスにアスクを入れることもできるが、それらが受け取る金額はそれらが行うアスクに正確に対応し得る。このモデルでは、層1スペクトルユーザがスペクトルを共有する動機付けは、より高くなる場合がある(例えば、それらはそれらが受け取る正確なインセンティブを示し得るので)。
組合せアスクアンドビッドモデルでは、層1スペクトルユーザは、アスクをサブミットし、層2スペクトルユーザは、ビッドをサブミットし得る。ビッドは、関係当事者が供給と需要の均衡点に到達できるように公開して利用可能にされ得る。ビットまたはアスクに対する何らかの制限があり得る。例えば、アスクは、販売される帯域の技術的な指定(例えば、空間時間周波数、ACLR、ACSなど)を含み、ビッドは、そのリソースに対する価格のみを含み得る。異なる指定は、異なる価格結果をもたらし得るので、セラーは、同じリソースに対して複数のアスクを提示することができる(例えば、Ask1 OR Ask2 OR Ask3の形態で)。
SSM修正価格モデルでは、上記で説明されているモデルはどれも、特定の要素に基づきいくつかの制限またはインセンティブ修正でSSM628を構築させることによって修正され得る。例えば、均一需給均衡化価格モデルは、スペクトルユーザがスペクトルを使用するための長期(例えば、1年)契約へのビッドに使用され得る。しかし、層1スペクトルユーザに与えられる最終インセンティブは、SSM628が強制することができるいくつかの方針または効率基準に基づき修正され得る。これらの方針の例(SSMが行政とのインターフェースを通じて受信するか、またはSSMアルゴリズムに組み込まれ得る)は、SSMが共存を補助し得る層1スペクトルユーザに関するより多くの情報を提供する層1スペクトルユーザにより大きなインセンティブを与えるステップ(例えば、PHYレイヤタイミング、変調、または層1および層2スペクトルユーザの送信を相互干渉なく同じ帯域上で可能にし得る他のコード情報を提供する)、SSMがそのスペクトルに対して与えられた時間に層1スペクトルユーザからのより少数の期待される中断を有し得るスペクトルに対するより大きいインセンティブを与えるステップ(そのスペクトルが長期契約スペクトルであるか、またはスポット価格設定に依存する短期スペクトルであるか)、およびSSM(またはそれを統制し得る何らかの規制)は、いくつかのタイプのスペクトルへのより大きいインセンティブを必要とすることがある。SSMがそのスペクトルに対して与えられた時間に層1スペクトルユーザからのより少数の期待される中断を有し得るスペクトルに対するより大きいインセンティブを与えるステップに関して、これらのより大きいインセンティブは、その特定のスペクトルによる高いQoSにより層2スペクトルユーザにより高い価格を請求することによって生成され得る。一定の中断を有するスペクトルはそれでも、使用パーセンテージが保証されている限り、事業者によっては価値がある場合がある。他の事業者は、使用時間の定義済み保証を必要とすることがあり得る。SSMが特定のタイプのスペクトルへのより大きいインセンティブを必要とすることに関して、例えば、軍用レーダーに使用されるスペクトルなどの機密スペクトルを共有する層1スペクトルユーザは、そのようなスペクトルを安全に共有するために必要なより複雑なメカニズムによりより大きいインセンティブを与えられ得る。代替的に、軍用スペクトルは、共存を達成するためにより複雑なハードウェアにより多くの金額を投資する層2スペクトルユーザにとってはより安価であり得る。
SSM628は、価格設定および契約モデルを使用して、LSAおよびPCASTの一方または両方のモデルを通じてスペクトルアクセスを可能にすることができる。契約モデルは、例えば、レンタル契約、サブリース契約、および共有所有権契約を含み得る。
一実施形態では、SSM628は、トランザクションマネージャを含むものとしてよく、これは、契約に関わる当事者に対する口座情報を含み、資金トランザクションを処理する機能を果たし得る。一実施形態では、SSM628は、そのような情報を保護するために組み込みセキュリティ機能を有するものとしてよい。
非常に動的なインタラクティブな操作に対して、頻繁な金融トランザクションは実現可能でないことがあり、その場合代わりに中間トークンが交換され得る。トークンは、期間の終わりに(例えば、毎月)支払われる何らかの金銭的価値を有するものとしてよい。代替的に、トークンは、再生価値であってよく、再生率は、支払われる金額に依存し、当事者が蓄えることができる最大数のトークンがあってよい。
バイヤーとセラーとの間に取引が成立した場合(例えば、オークションハウス機能または固定インセンティブカルキュレータを通じて)、取引の詳細を含むメッセージがトランザクションマネージャに送信され、これが、資金のトランザクションを成立させ、トランザクションが完了したときに更新メッセージをデータベースに送信することができる。規制も、この方式に組み込まれ、特定のパーセンテージのスペクトルが長期契約機会を通じてそれらに利用可能にされることを確実にすることによって主要スペクトルユーザの利益をさらに保護することもできる。
一実施形態では、レンタル契約(例えば、数ヶ月または数年の規模のLSA契約)が、スペクトルの免許所有者と無線ネットワーク事業者との間で、指定された金額について、指定された量のスペクトルリソースと引き換えに、交わされ得る。レンタル契約は、免許所有者にまたはサードパーティに売り戻され、これは元のレンタル契約と異なるレンタル価格であるものとしてよい。
ネゴシエーションの結果として、トランザクションマネージャは、資金をバイヤーの口座からセラーの口座に移動することができる。一実施形態では、レンタル契約は、ディスカウントされた更新価格を含み得る。これは、スペクトルに付加価値を付けてスペクトルユーザがスペクトルを購入するさらなるインセンティブをもたらし得るが、それは層2スペクトルユーザがそれがその更新契約の利益を得て他のスペクトルユーザに高値を付け得ることを知ってインフラストラクチャに投資し得るからである。
一実施形態では、免許所有者(または存在する場合にレンタル契約所有者)とバイヤーとの間でサブリース契約が交わされ、金銭またはトークンがスペクトルリソースの指定された量と引き換えに移動され得る。サブリース契約は、元のレンタル契約の規則に従う必要があり、さらなる条件がサブリース契約に追加される可能性がある。サブリース契約は、日、分、秒などの順に一時的自動スペクトル契約に使用され得る。サブリース所有者は、そのスペクトルを所有していると考えられ得るので、サブリースをさらに許すことも可能であり得る。
例えば、事業者は、レンタル契約を締結し、イノベータネットワークは、サブリース契約を締結し、イノベータネットワーク上の特定のAPは、サブリース上にさらにサブリースを締結し、階層型ネットワークアーキテクチャを創出することができる。サブリース契約は、潜在的に元のレンタル契約と異なる価格で、免許所有者に売り戻されるか、またはサードパーティに販売され得る。
共有所有権契約では、複数のスペクトルユーザが、いくつかの制約条件が関与するスペクトルを共有する契約を締結することができる。そのような契約は、帯域に付加価値を付けて、帯域への一般的アクセスを許すが、LTEなどの特定の標準のみに対するものとしてよい。これは、WiFiによる共存手順の必要性を排除し、競合を許しながら全体的なスペクトル再利用および性能を改善することができる。複数の事業者が、それらの間の割り振られているスペクトルの使用を、直接(少数の事業者が関与している場合)またはサードパーティ管理エンティティの使用を通じて(例えば、1つの特定のRATに対する一般的アクセスの場合)、独立して調整することができるか、または共有所有権契約において、調整は行われないと想定することができる(例えば、WiFiネットワークの場合)。一実施形態では、共存標準がこのタイプのスペクトル所有権モデルに適用され得る。
共有所有権契約を実装する一方法は、再生トークンに基づきアクセスを優先順位付けすることであってよい。例えば、第1のスペクトルユーザU1は、あるスペクトルに1ドル費やし、U1のトークンは、単位時間当たり1トークンの割合で再生することができる。第2のスペクトルユーザU2がスペクトルに2ドル付けた場合、U2は、単位時間当たり2トークンを獲得し、短期スペクトル割り振りにU1より高値を付けることができる。代替的に、固定された数のトークンが、スペクトル全体を通して生成されるものとしてよく、ユーザに、スペクトルのそれらの共有分に比例して分配され得る。これは、共有契約モデルの一部としてトークン上限値が確定されることを許し、また大きい資本(例えば、10億ドル程度)を持たない革新的ユーザがターゲットロケーションにおける市場に参入し、必要に応じてスペクトルの少なくとも一部へのアクセスを得ることを可能にする。
一実施形態では、SSM628は、連邦スペクトルを使用して、層2および層3スペクトルユーザのスペクトル必要性を満たすことできる。そのような一実施形態では、そのようなスペクトルがどのように使用されるかに関する情報は、連邦政府に対して機密扱いにされ、従って、共有され得ない。図6Aおよび図6Bに示される例示的アーキテクチャにおいて、C−FSM620は、連邦スペクトル領域に含まれる。C−FSM620は、SSM628とインタラクティブにやり取りし、スペクトルの現在の使用(その使用は機密扱い情報と考えられ得る)に関する情報をフィルタリングして、この情報が、SSM628から、またはSSM628のサービスを使用するスペクトルユーザ(例えば、604a、604b、または604c)のどれからも見えないようにすることができる。C−FSM620の制御下にあるスペクトルは、これ以降、機密扱いスペクトルと称され得る。
図18Aおよび図18Bは、機密扱いスペクトルを割り当てる例示的な方法の流れ図1800a/1800bである。図18Aおよび図18Bに示される例において、C−FSM620は、スペクトルをSSM628に利用可能にするスペクトル利用可能性表示手順に携わる(1801)。SSMは、後で、スペクトルを割り当てるスペクトル割り当て手順に携わる(1803)。
図18Aおよび図18Bに示される例示的なスペクトル利用可能性表示手順1801において、C−FSM620は、機密扱いシステム情報データベース622にアクセスすることによって、共有に利用可能である(1806)実際のスペクトルおよびそのスペクトルに関する情報を決定する(1808)。機密扱いシステム情報データベース622から取得される(1810)機密扱いシステム情報は、例えば、付近のスペクトルユーザまたは与えられたエリア内のスペクトルユーザに関する知識、各エリア内で利用可能な実際の帯域幅、および情報の各部分に関連する機密度を含み得る。例えば、付近のスペクトルユーザの1つが衛星システムであるという知識は、機密であること(または機密扱い状態を保つ必要)はあり得ないが、別の付近のスペクトルユーザが重要な海軍訓練施設であるという知識は、極秘状態に保たれる必要があり得る。この情報は機密扱いシステム情報データベース622内に維持され、C−FSM620によってクエリを通じて取得され得る。
インセンティブクエリを送信するステップ(1814)に先立って(商業層1スペクトルユーザまたはNC−FSM612の場合のように)、C−FSM620は、最初に情報をフィルタリングして、機密扱い解除のプロセスを実行し得る(1812)。そのようなプロセスは、そのスペクトルに対する利用可能なスペクトルおよび使用要件に関する情報を、それが機密扱い情報を推論または発見するのに十分な情報を伝えないように表現することができる。機密扱い解除に続いて、SSM628は、C−FSM620からのインセンティブクエリに応えて(1814)、インセンティブを算出することができる(1816)。C−FSM620は、スペクトルを図10に関して上記で説明されている手順に従うようにすることにおけるその利益を示すことができる。例えば、SSM628は、インセンティブ応答をC−FSM620に送信することができ(1818)、C−FSM620は、スペクトル解放表示をSSM628に送信することができる(1820)。SSM628は、スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びにインセンティブおよび課金データベース632を更新することができる(1822)。
SSM628が通常実行するスペクトル割り当てアルゴリズムは、通常通りに行われるものとしてよいが(1824/1826)、SSM628は、C−FSM620によって利用可能にされたスペクトルに対して特別な対策を講じる必要があり得る。これを行うために、スペクトル使用量および利用可能性データベース630内のフラグが使用され、これにより、利用可能とマークされているスペクトルは、実際にはC−FSM620から来ることを示し得る。この場合、SSM628が、このフラグが存在している場合にスペクトルの特定の割り当てを行う準備ができているときに、それは、例えば、提案されたスペクトル使用量メッセージ1828を通じて、提案されたスペクトル使用量に関する詳細をC−FSM620に最初に提供することができる。提案されたスペクトル使用量メッセージは、いくつかある情報の中でも特に、スペクトルをスペクトルユーザとして使用するシステムまたはデバイスのID、予定された持続時間、およびスペクトルを使用するときに従うべき使用量パラメータまたは要件を含み得る。例えば、提案された割り当てがSSM628によって行われたデバイスまたはシステムが、セキュリティ脅威を提案し得るシステムからなる場合、C−FSM620は、提案された割り当てを拒絶するか、またはそれを修正する機会を有する。C−FSM620は、スペクトル使用量のセキュリティおよび保護レベルを決定し(1830)、スペクトル使用量応答をSSM628に送信し(1832)、提案されたスペクトル使用量メッセージ1828で要求されるスペクトル使用量を確認、拒絶、または修正することができる。SSM628は、スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びにインセンティブおよび課金データベース632を更新することができる(1834)。
スペクトル機密扱い解除は、考慮されている実際の実装およびプライマリスペクトルユーザに応じて複数の形態をとり得る。例示のためいくつかの例が以下に与えられており、機密扱い解除、さらには層1スペクトルユーザ(それが商業ユーザであるか、またはC−FSMであるかに関係なく)とSSMとの間の実際の情報交換に対する実装オプションをさらに示すことができる。
一例において、機密扱い解除は、スペクトル使用量をスペクトル利用可能性に変換することによって実装され得る。この例では、層1スペクトルユーザ(または層1スペクトルユーザに対する責任がある管理エンティティ)からSSM628へのインターフェースは、SSM628に送信される情報がプライマリスペクトルユーザの現在の使用(例えば、プライマリユーザ基地局のロケーション、モバイルデバイス、放送局、送信電力、許容可能な干渉レベルなど)を示すようなものであってよい。この場合、SSM628は、この情報を使用し、注目しているプライマリスペクトルユーザに関して提供される情報に対していくつかの算出を適用することによって与えられたエリア内の使用可能スペクトルの実際の量を決定することができる。
図19は、スペクトル使用量を利用可能性に変換することによる機密扱い解除の例示的な方法を示す図1900である。図19に示される例において、非機密扱いまたは商業スペクトル(1907)については、非機密扱い(およびフィルタリングされない)情報は、SSM628に直接送信され(1901)、上述されているようにスペクトル利用可能算出および決定を行うことができる。しかし、機密扱いスペクトルについては(1908)、非機密扱いおよびフィルタリングされていない情報は、C−FSM620に送信され得る(1903)。両方の場合において、非機密扱いのフィルタリングされない情報は、例えば、使用済み帯域幅および/またはチャネル、タワー、レーダーおよび/またはアンテナの地理的ロケーション、干渉限界、プライマリスペクトルユーザの時間使用量、信号の必要な範囲、および/または送信機の送信電力を含み得る。機密扱いスペクトル(1908)では、C−FSM620は、スペクトル利用可能性算出を行い、SSM628に機密扱い解除情報(例えば、利用可能な帯域幅および/またはチャネルなどの他のシステムの利用可能なスペクトルおよび使用制限、スペクトル使用可能性の潜在的エリア、ロケーション当たりの必要な最大EIRP、および/またはロケーション当たりの必要なスペクトルマスク)のみを送信する(1905)ことによって機密扱い解除を実行することができる。この方法で、SSM628によって通常実行される作業の一部がC−FSM620によって実行され、C−FSM620は、現在のシステムに関する情報を送信しなくてよい。機密扱いと非機密扱いの両方のスペクトルを取り扱う際に、SSM628は、プライマリスペクトルユーザからの情報を使用してスペクトル割り当てを実行する必要があり得、これは機密扱い解除され(C−FSM620から来る)、非機密扱いで、フィルタリングされない(NC−FSM612または商業層1スペクトルユーザ604aから来る)ものとしてよい。
別の例について、機密扱い解除は、時間、周波数、または地理的位置の情報を機密扱い解除することによって実装され得る。例えば、機密扱いスペクトルユーザが特定の地理的ロケーションを使用している場合、C−FSM620は、他の地理的エリアも利用不可能であることを示すことによって利用可能性情報を機密扱い解除し(実際にはそれらがそうでないときに)、それにより、地理的位置における特定のシステムの正確なロケーションを決定することをより困難にすることができる。代替的に、スペクトルの時間利用可能性(例えば、スペクトルが毎日1時間同時に利用可能である)が何らかの機密情報またはそれ自体において機密情報を構成するスペクトルユーザの性質の何らかの表示を提供する場合、利用可能性情報は、情報の機密度が取り除かれるように人為的に低減され得る(例えば、3日おきに1時間またはランダムに選んだ日に)。
機密扱い解除は、複数の要素を組み合わせることによっても実行され得る。例えば、周波数ホッピングを実行するレーダー信号は、時間的なホッピングシーケンスを正確に提供しない(または毎回利用可能な周波数スロットを提供しない)が、むしろ、現実よりも多い占有時間周波数スロットがあることを示すことによって機密扱い解除され、これにより、レーダーの正確な周波数ホッピングシーケンスを決定することをより困難にすることができる。
図18は、機密扱いスペクトルを背景とするスペクトル割り当てに対する一代替的手段を示しており、それにより、SSM628は、利用可能な機密扱いスペクトルの実際のスペクトル割り当てを実行し、層2および層3スペクトルユーザの必要性を満たす。図20は、C−FSM620がSSM628に代わって機密扱いスペクトルに対するスペクトル割り当てを実行する、機密扱いスペクトルを割り振るための別の例示的な方法の図2000である。そのような技術は、スペクトル利用可能性表示部分においてC−FSM620によってSSM628に送信される情報がさらに低減され得るので、スペクトルの機密扱い解除を提供するためのメカニズムでもあり得る。
例えば、SSM628がそのようなスペクトル上でスペクトル割り振りを実行することを可能にするために利用可能なスペクトルに関する情報をSSM628に送信しなければならないよりはむしろ、C−FSM620が利用可能なスペクトルの量を送信するだけでよい。SSM628は、特定の規則または指針に基づき、またはピクセルが使用可能なものおよび使用不可能なものとして割り当てられ、使用不可能なスペクトルの量は、ピクセルの数に関して定量化される、上述されているのと類似する技術を使用して利用可能なスペクトルの量を評価することができる。そのような定量化は、SSM628が近似的インセンティブを決定するために、またC−FSM620がこのインセンティブに対してスペクトルを共有する意志があるかどうかに関して決定するために十分であり得る。その結果、図20に示されるスペクトル利用可能性表示部分1801は、インセンティブクエリメッセージ1814が、第2の代替的手段における帯域幅利用可能性に関するより少ない情報(利用可能な実際のスペクトルおよびスペクトルを使用するのに必要な制限よりはむしろスペクトルの利用可能な量および一般的周波数範囲のみ)を含み得ることを除き、図18のスペクトル利用可能性表示部分1801と同じメッセージングを有し得る。
スペクトル割り当てが、第2の代替的手段で行われる時に(2002)、SSM628は、最初に、スペクトル要求または他のイベントなどの、スペクトル割り当てアルゴリズムトリガーに応えて(2004)、割り当てられるべき何らかのスペクトルが機密扱いスペクトルであると決定する(2006)ことができる。これがその場合であれば、SSM628は、機密扱いスペクトル割り当て要求をC−FSM620に送信し(2008)、C−FSM620に、その機密扱いスペクトルの割り振りを行うよう要求することができる。要求は、典型的にはスペクトル使用量および利用可能性データベース630内に見つけられるか、またはスペクトル要求の時点で層2/3スペクトルユーザから取得されるスペクトルを必要とする層2/層3スペクトルユーザに関する情報(例えば、それらの送信電力、スペクトルマスク、または必要な範囲)を含み得る。C−FSM620は、SSM628に代わってこれらのスペクトルユーザに対するスペクトル割り当てを実行し(2010)、その結果をSSM628に送信する(2012)ことができる。SSM628は、全てのスペクトルの必要性を依然として満たす非機密扱いスペクトル上でスペクトル割り当てアルゴリズムを続行し(2014)、スペクトル使用量および利用可能性データベース630並びにインセンティブおよび課金データベース632を更新し(2016)、最終的に、層2/3スペクトルユーザにそれらの割り当てられたスペクトル(図示せず)を通知することができる。
TVWSで使用されるデータベースメカニズムと同様に、SSM628はデータベースとして振る舞い、それが特定の地理的ロケーションにおいて送信し得るかどうかを層2または層3スペクトルユーザに示すことができる。この状況において、SSM628は、TVWSデータベースのと似たタイプのスペクトル利用可能性データベースとして活動し得る(例えば、スペクトル割り当て/決定において)。
図21は、グレイゾーンのあるデータベース設計を背景とするデバイスの動作の例示的な図解の図2100である。図21に示される例は、除外ゾーン2102(スペクトルユーザが送信し得ないTVWSにおけるFCC輪郭に類似する)に基づくが、スペクトルの利用可能性を決定するためにセンシングを使用することを必要とし得る追加のグレイゾーン2104にも基づく。図21に示される例において、除外ゾーン2102およびグレイゾーン2104は、干渉からの保護を必要とするスペクトルユーザ2108を中心として配置される。そのようなスペクトルユーザ2108は、スペクトルを所有するプライマリスペクトルユーザ(例えば、層1スペクトルユーザ)または干渉からの保護の(SSM628またはデータベースからの)保証を必要とする層2スペクトルユーザであってよい。輪郭は、保護されるべきスペクトルユーザ(例えば、層1または層2スペクトルユーザ)それ自体によって、またはSSM628によって、層1または層2スペクトルユーザによって提供される情報に基づき行われる算出を通じて定義され得る。除外ゾーン2102は、保護されているスペクトルユーザ(例えば、層1または層2スペクトルユーザ)を保護するために他のスペクトルユーザが送信することができない地理的エリアを示し得る。他方、グレイゾーン2104は、他のスペクトルユーザが送信することができ、かつ十分でない場合にそのままでデータベース情報を提供することができるかどうかを決定するためにセンシングが必要になり得るエリアを示し得る。例えば、グレイゾーン2104では、他のスペクトルユーザによる送信は、データベースはアクセスを有し得ない、地形、天候、またはスペクトルユーザが屋内/屋外にいるかどうかなどの要素に応じて可能である場合も可能でない場合もある。この場合、送信するスペクトルユーザ(例えば、保護スペクトルと同じ周波数で、ただし、有害な干渉を引き起こさないことを保証することによって、送信することを許されているスペクトルユーザ)は、それが送信できるかどうかの決定に先立ってセンシングを実行するよう求められ得る。グレイゾーンは、送信するスペクトルユーザが、より低い送信電力の使用、制限された期間にわたる送信、または安全ゾーン内では課されない他の運用制限など、保護スペクトルユーザを保護するための何らかの制限を使用することを求められ得るエリアも表し得る。最後に、安全ゾーン2106は、送信するスペクトルユーザがセンシングを必要とすることなく送信することを許され得るエリアを表し得る。この技術は、異なるタイプのスペクトルユーザに対する多くのスペクトル帯域をもっぱら管理するSSM628を背景として適用され得るが、それは、TVWSデータベースまたはLSAに対するLSAリポジトリなどの、特定の帯域を管理する単純なデータベースの設計にも適用され得る。
除外ゾーン2102およびグレイゾーン2104は、図21に示されるような地理的円形であり得るが、他の形に構造化されていてもよい(例えば、地形、市または国の端などによって定義される格子状エリアまたは非円形エリア)。ゾーンは、TV放送タワー、FSS地球局などの保護スペクトルユーザの受信機などの、保護スペクトルユーザの送信機であるか、またはスペクトルユーザそれ自体(層2スペクトルユーザとして保護を有するLTEスモールセルのクラスタなど)の周りにあるかのいずれかであってよい、保護スペクトルユーザ2108のロケーションを中心として配置され得る。従って、除外ゾーン2102は、別のスペクトルユーザによる同じチャネル上の送信が保護スペクトルユーザに対する干渉を引き起こすエリアを表し得る。
グレイゾーン2104では、潜在的な送信するスペクトルユーザは、最初に、センシングを通じて、そのスペクトルの利用可能性および保護スペクトルユーザへの干渉を引き起こすことなく送信する能力を決定することができる。このシナリオでは、SSM628は、センシングをガイドするための保護スペクトルユーザ2108に関する情報を提供し得る。例えば、保護スペクトルユーザ2108は、特定のパイロットまたは同期シーケンスを送信することができ、これはセンシングを構成するために送信するスペクトルユーザにデータベース/SSMによって提供され得る。
図22は、図21に示されるグレイゾーン概念の使用に対する流れ図2200であり、グレイゾーン概念の場合にデータベースとインターフェースすることに関与し得る情報の流れを提供する。
図22に示される例において、保護スペクトルユーザ2202は、スペクトルのその使用に関する情報をデータベースまたはSSM628に提供し得る(2206)。この情報は、例えば、保護スペクトルユーザ2202の送信機および/または受信機のジオロケーション情報、送信機/受信機が適切な運用を可能にし得る最大干渉レベルなどの保護基準、保護スペクトルユーザの受信機の隣接チャネル除去、などを含み得る。SSM628は、この情報に基づき除外およびグレイゾーンを計算することができる(2208)。代替的に、除外およびグレイゾーンは、保護スペクトルユーザそれ自体によって算出され、この情報は、SSM628またはデータベース(図示せず)に送信され得る。ある時点において、潜在的な送信するスペクトルユーザ2204は、スペクトル要求メッセージを通じてSSMまたはデータベース628にスペクトルを使用することを要求することができる(2210)。スペクトル要求メッセージは、例えば、潜在的な送信するスペクトルユーザ2204(または基地局および/または移動局などのそのシステムのコンポーネント)に対するジオロケーション情報、さらにはACS、ACLR、送信電力、または期待される範囲などの、スペクトルユーザの特性をも含み得る。データベース/SSM628は、潜在的な送信するスペクトルユーザによる送信が許され得るか、またどこで許され得るかを示すスペクトル応答を提供することができる(2212)。この決定は、除外ゾーン、グレイゾーンおよび安全ゾーンに関する潜在的な送信するスペクトルユーザのロケーションに基づき行われ得る。例えば、データベース628は、安全ゾーン内に配置される全ての移動局または基地局が送信を許されることを示し得る。
グレイゾーン内に配置されている潜在的な送信するスペクトルユーザにおけるデバイスについて、SSM/データベース628は、送信がセンシングの実行の影響を受けることを示し得る(2214)。この場合、スペクトル応答は、潜在的な送信するスペクトルユーザにおけるセンシングデバイスでのセンシングを駆動するために保護スペクトルユーザのRATおよび特性などの、センシングの実行に対するターゲット情報も含み得る(例えば、パイロットシーケンス、同期シーケンス、ホッピングシーケンス、またはセンシングをいつ実行するかのタイミング)。潜在的な送信するスペクトルユーザは、スペクトルの使用が上述されている規則に従うこと、すなわち、グレイゾーン内の送信がグレイゾーン内でセンシングが実行された後にのみ生じることを保証することができ、そのロケーションにおける保護システム信号はそのロケーションでスペクトルの使用を可能にする程度に十分に弱いと決定される。さらに、センシングの結果も、SSM/データベース628に送り返され得る(2218)。この情報は、センシングの結果に基づきグレイゾーンエリアおよびロケーションを動的に修正するためにSSM/データベース628によって使用され得る。グレイゾーンのそのようなオプションの更新フェーズは、センシングされた情報を周期的に送信し(2218)、SSM/データベース628でグレイゾーンを再算出すること(2220)によって実行され得る。この例では、データベース/SSM628は、スペクトル応答を周期的に送信する(2222)こともでき、潜在的な送信するスペクトルユーザ2204は、グレイゾーン内に配置されているときにセンシングを実行し、安全ゾーンに配置されているときに通常に送信する(2224)ことができる。
代替的に、グレイゾーンは、グレイゾーン内に配置されているデバイスがいくつかの修正された送信特性で送信しなければならないエリアであってもよい。特に、グレイゾーンは、デバイスからの何らかの修正された、または低減された送信電力を必要とするか、または何らかの共存方式(データベースによって規定され得る)の使用を必要とし得る。この場合、図21は、それぞれが送信機の変化する特性を有する、グレイゾーンの複数のレベルがあるように容易に適応され得る。安全ゾーンに接近すると、対応するグレイゾーン内の送信特性の制限は、ますます弱くなり得る。
上記実施形態で説明されているSSM628は、任意の帯域からのスペクトルを使用することができ、スペクトルの免許が、上述の1または複数の手順を使用して特定の免許所有者に付与される。さらに、SSM628は、TVWSなどの免許不要スペクトルを使用することができる。免許不要スペクトルの特定の場合において、データベースは、既に存在し得るか、または特定の優先スペクトルユーザ(インカンベントとも称される)を保護するような方法でデバイス(例えば、ホワイトスペースデバイス(WSD))によるスペクトルアクセスを管理するために展開される。TVWSでは、インカンベントは、例えば、デジタルTV(DTV)および/または無線マイクロフォンを含み得る。既存のデータベースは、既に、スペクトルユーザがデータベースとの直接通信によりTVWSスペクトルにアクセスすることを可能にしているものとしてよい。さらに、スペクトルが免許不要であると想定されているので、スペクトルの使用は、CEPTによって定義されているように、非干渉、非保護ベースであり得る。換言すれば、TVWSデータベースにアクセスするWSDは、それらがTVWSでチャネルを使用する時に保護を得られない。
スペクトルユーザに割り振るために、SSM628にTVWSスペクトルへのアクセス権を付与することが望ましい場合がある。しかし、SSM628がTVWSデータベースと通信することを可能にするためにいくつかの変更が行われる必要があり得る。さらに、層2スペクトルユーザがインカンベントに対して有害な干渉を引き起こすことを防ぎ、また非協調ユーザ(例えば、TVWSデータベースに直接アクセスし得るWSD)が他の層2スペクトルユーザおよび/または層1スペクトルユーザまたはインカンベントに干渉するのを防ぐ方法でSSM628が免許不要スペクトルから層2および層3スペクトルユーザにチャネルを割り当てることを可能にするため変更が行われる必要があり得る。以下で説明される実施形態において、非協調ユーザという用語は、SSMによって提供されるサービスなしでジオロケーションデータベースにコンタクトすることが想定されるWSDを指すものとしてよい。
SSM628が既存の免許不要スペクトル(TVWSなど)と併せて使用されることを可能にする実施形態について以下で説明されており、これにより、スペクトルユーザによるスペクトルへのアクセスは、インカンベントのみ(TVWSの場合にはDTV)を保護することを意図されているジオロケーションデータベースによって制御され得る。特に、SSM628がTVWSの特別ユーザであり、SSMが全てのTVWSスペクトル要求を受信する2つのアーキテクチャについてそれぞれ説明されている。
SSM628がTVWSの特別ユーザであるアーキテクチャでは、WSDは、TVWS要求をTVWSデータベースに直接行うことができ、他のスペクトルユーザ(例えば、層2および層3スペクトルユーザ)はそれらのスペクトル要求をSSMに直接行うことができる。ここで、SSMは、TVWSデータベースの特別ユーザであると想定され得る。SSMとTVWSデータベースとの間のインターフェースについて、本明細書において説明され、これは、SSMがより多くの情報(例えば、より広いエリアおよび潜在的に多くのユーザにサービスを提供するために必要である)を有すること、さらにはTVWSデータベースに直接アクセスし得る他のWSDが存在するにもかかわらずSSMの層2スペクトルユーザのQoSを確実にすること可能にする。このアーキテクチャに関して2つのオプションが説明されており、これは、SSMがTVWSデータベースによる事前予約されている特定のチャネルを有するかどうかに依存し得る。SSMがジオロケーションデータベースと直接通信することができるスペクトルユーザの存在を発見するためにセンシングを実行することによって層2スペクトルユーザを(例えば、ジオロケーションデータベースに直接アクセスするデバイスから)保護することができる第3のオプションについても説明される。
SSM628が全てのTVWSスペクトル要求を受信するアーキテクチャにおいて、SSMは、スペクトルに対する全ての要求を、従来(またはレガシー)のTVWSデータベースにのみアクセスすることを望むSSMおよびWSDのサービスを使用しているスペクトルユーザから両方とも受信することができる。この場合、本明細書ではSSMへの3つのタイプのアクセスについて、説明されており(例えば、タイプ1、タイプ2、およびタイプ3)、SSMは、各タイプのアクセスに対する要求を、異なる仕方で取り扱うことができる。WSDは、WSDがSSMの存在に気付くことなくSSMを通じて間接的にTVWSデータベース(例えば、タイプ1)へのアクセスを要求することができる。
両方のアーキテクチャ(すなわち、SSMがTVWSデータベースのいずれかの特別ユーザである場合、またはSSMが全てのTVWSスペクトル要求を受信する場合)において、SSMは、免許不要スペクトルを使用し、潜在的に、それから値を導出することができる(例えば、制御された干渉環境でTVWSチャネルの潜在的に独占的な使用を与えられている層2スペクトルユーザからの潜在的支払いの形態で)。TVWSにおけるインカンベントに対する経済的インセンティブの使用は(上述されているように)予見されないが、SSMによって取得される価値または支払いは、他の目的に使用することができる。例えば、層2スペクトルを提供するためにTVWSを使用するSSMは、監督機関に対して手数料を支払う必要があり得るが、その場合、層2スペクトルにアクセスするための費用は、この費用を相殺し得る。さらに、SSMプロバイダおよびTVWSデータベースプロバイダが、異なるエンティティである場合、TVWSデータベースプロバイダは、現在ホワイトスペースデバイスに提供されている直接アクセスを超えるSSMに対する特別なサービスを提供するために手数料を必要とすることがある。ここでもまた、この手数料は、SSMを通じてTVWSスペクトルを使用する層2スペクトルユーザによって収集される支払いを通じて相殺され得る。本明細書で説明されている実施形態は、特にTVWSに関して説明され得るが、SSMの実際の実装では、それらのスペクトルへのアクセスをそのスペクトルが使用され得ない期間に諦めるために層1スペクトルユーザにインセンティブが支払われる必要があるスペクトルを含む、TVWSに加えたスペクトルの他のソースを扱うことができる。その観点から、SSMは、層1スペクトルユーザが存在するスペクトルソースに必要なインセンティブを導出するために異なるスペクトルソース(TVWSスペクトルを含む)からの支払いをプールする必要があり得る。
図23は、SSM628がTVWSデータベース2304の特別ユーザである例示的なアーキテクチャ2300のブロック図である。例示的なアーキテクチャ2300は、SSM628、免許不要スペクトルのインカンベントスペクトルユーザ604d、および少なくとも1つのWSD604eと直接通信しているTVWSデータベース2304を含む。WSD604eは、古典的なTVWSリンクを介してTVWSデータベース2304と通信することができる(例えば、FCCまたはOFCOMによって定義されている規制、またはPAWSによって定義されているプロトコルを使用して)。インカンベントスペクトルユーザ604dは、また、管理または特別なTVWSリンク2302を介してSSM628と通信しているものとしてよい。層2および/または層3スペクトルユーザ604f、604g、および604hは、SSM628との通信を介して免許不要スペクトルにアクセスすることができる。
図23に示される例示的なアーキテクチャ2300は、スペクトルをWSDに利用可能にし、インカンベントスペクトルユーザ604dの保護を確実にするデータベース(例えば、TVWSデータベース2304)を既に有している免許不要帯域(例えば、TVWS)からのスペクトルをSSM628が使用することができる可能な一アーキテクチャである。例示的なアーキテクチャ2300では、免許不要帯域がジオロケーションデータベースによって既に管理されていることを想定している。例示的なアーキテクチャ2300では、SSM628は、ジオロケーションデータベースの観点から特別ユーザとして扱われ得る。この実施形態および以下で説明される実施形態において、免許不要スペクトルは、TVWSとして説明されており、ジオロケーションデータベース(GLDB)は、インカンベントをTVWS使用から保護するために使用されるデータベースである。しかし、そのような実施形態は、共有スペクトル帯域に適用することができ、それへのアクセスはデータベースによって管理され得る。
図23に示される例示的なアーキテクチャ2300において、1または複数のWSD604eは、TVWSデータベース2304と直接通信して、例えば、FCCまたはOFCOMによって説明されている既存のメカニズムを使用して、またPAWSなどのプロトコルを使用するTLDBによって提供されるホワイトスペースリソース(例えば、TVWSチャネル)を取得することができる。さらに、SSM628は、TVWSデータベース2304のサービスを使用して、それが層2または層3スペクトルの要求を満たすために使用することができる、免許不要帯域内のスペクトルを取得することができる。この例では、層2または層3スペクトルユーザ(またはWSD)は、SSM628と通信して、GLDBによって提供されるSSM628からのホワイトスペースリソースを取得することができる。一実施形態において、層2および層3スペクトルユーザ並びにWSDは、SSMと通信して、SSMから、第1のモード(例えば、協調モード)でGLDBによって提供されるホワイトスペースリソースを取得することができ、GLDBと直接通信して、第2のモード(例えば、非協調モード)でGLDBによって提供されるホワイトスペースリソースを取得することができる。これについても、図35に関して以下で詳述される。
図23に示される層2または層3スペクトルユーザ604f、604gおよび604hは、ネットワーク事業者(OA&M)、実際のAP、または事業者によって管理されている基地局などの、WTRU、システムまたは基地局であってよい。それらは、家庭またはオフィスに設置されているAPなどの、非管理WSDであってもよい。さらに、層2または層3スペクトルユーザは、それ自体、古典的なTVWSリンク2306を通じて直接アクセスから利用できないSSM628のいくつかのサービスを使用することを好む、WSDであってよい。そのようなサービスは、例えば、システムが同じチャネル上で動作している間に有害な干渉を回避するために異なるRATを使用して動作している複数のデバイスを管理するためにそれらまたは何らかの共存サービスに付けられている保護の何らかのレベルを有するチャネルの割り当てを含み得る。例えば、層2スペクトルユーザまたはWSDは、SSM628と通信して、SSMからホワイトスペースリソースを取得する他のWTRU、GLDBから直接ホワイトスペースリソースを取得する他のWTRU、および近隣要素SSMからホワイトスペースリソースを取得する他のWTRUからの合意されたレベルの干渉のからの保護の保証を受け取ることができる。別の例では、層3スペクトルユーザ(例えば、スペクトルユーザ604h)は、SSM628を通じて(例えば、層3スペクトルユーザとしてSSM628に登録することによって)保護なしでまたはTVWSデータベース2304に対して直接的に免許不要スペクトルを取得することができる。
SSM628を使用する利点は、それがSSM628からの、それがTVWSデータベース2304から取得し得ない、何らかの共存サービスを取得できるという点である。例えば、TVWSデータベース2304は、二次利用のために、またインカンベントユーザ604dの保護の観点から、利用可能であるチャネルを単純に示すことができる。SSM628は、この情報、さらには利用可能なチャネルの質の何らかの表示を提供することができ、これはSSM628に登録している層3スペクトルユーザ(例えば、604h)が運用のためにより良いチャネルを選ぶことを可能にし得る。SSM628は、他のセカンダリユーザが異なるスペクトルユーザ間のより良い共存を確実にすることができる類似のRATまたは技術を使用して動作しているチャネルまたはチャネルのセット上で動作するように層3スペクトルユーザをさらに制限することもできる。例えば、SSM628は、互いに聞き、互いの送信にバックオフするのに十分に近いWiFiシステムが同じチャネル上で動作することを確実にすることができ、これはより良い共存を確実にすることができる。この方法で、層3スペクトルユーザは、TVWSデータベース2304から利用可能なチャネルを取得するSSM628からスペクトルを取得することの利益を受けることができる。
代替的に、SSM628は層1スペクトルユーザとしてTVWS内のスペクトルを使用することができるインカンベントスペクトルユーザ(例えば、インカンベントスペクトルユーザ604d)への直接リンク2302を有するものとしてよく、これにより、金銭的補償およびネゴシエーション手順がその趣旨で層2予約および使用(例えば、上述されているような)の一部として実現され得る。このオプションの実現は、それを許すことができる監督機関からの方針の存在に依存し得る。言い換えると、監督機関は、TV放送事業者が保護情報をSSM628に直接提供することを許すことができる。インカンベントは、TVWSデータベース2304とインターフェースし、それに、SSM628との直接リンクを通じて何らかのスペクトルが層2スペクトルユーザに対して予約されている可能性のあることを通知することもできる。この代替的直接リンクは、図23の例示的なアーキテクチャ2300において、管理または特別なTVWSリンク2302として示されている。
TVWSデータベース2304の特別ユーザとして活動するSSM628によって提供されるスペクトルに対するオプションが2つある。SSM628は、非事前予約スペクトルを有する特別ユーザとして活動し得るか、またはSSM628は、事前予約スペクトルを有する特別ユーザとして活動し得る。
SSM628が、非事前予約スペクトルを有する特別ユーザとして活動する場合、SSM628は、それ自身をTVWSの特別ユーザとして登録することによってTVWSを使用することができる。この場合、TVWSデータベース2304は、SSM628に特定の制御権限を与え、それがスペクトルを層2および層3スペクトルユーザに割り当てるための増強されたインターフェース(例えば、独占使用のためのチャネルを予約する能力)を提供することができる。SSM628が、それ自身を特別ユーザとして登録した後、SSM628は自身が管理しているユーザ(例えば、層2ユーザ)に対して特定のチャネルを予約することができ、ジオロケーションデータベースは、これらのチャネルが、ジオロケーションデータベースへのアクセスのみを使用してTVWSを使用している免許不要ユーザに利用可能であるものとして示されてないことを確実にすることができる。
そうするために、SSM628は、TVWSの特別ユーザとして登録することができる。SSMがTVWSスペクトルを必要とするときに、それは、スペクトルを使用し得るデバイスの送信特性とともに、利用可能なスペクトルに対する要求をTVWSデータベース2304に送信することができる。TVWSデータベース2304は、全ての利用可能なチャネルのリストを示すことができる(これらのチャネルのそれぞれにおいて使用され得る最大送信電力に加えて)。
一実施形態では、TVWSデータベース2304は、SSM628が利用可能なチャネルのサブセットにのみアクセスすることを許すことを決定し、いくつかのチャネルが、SSM628によってサービスを提供されない他の免許不要ユーザによるアクセスにまだ利用可能であることを確実にすることができる。例えば、TVWSデータベース2304は、層2または層3スペクトルユーザに使用され得る利用可能なスペクトルの一部を予約することができる。ここで、TVWSデータベース2304は、SSM628にチャネルの2つのリストをブロードキャストまたは提供することができ、一方のリストは層2および/または層3ユーザによって使用され得るチャネルを示し、他方のリストはレガシーのWSDの動作にのみ使用され得る。SSM628は、その層2スペクトルユーザに代わって、第1のリストからのチャネルまたはスペクトルを予約することのみができるものとしてよい。代替的に、TVWSデータベース628は、第1のリスト(すなわち、SSM628によって使用可能であるチャネルのリスト)のみをSSM628に提供し、第2のリスト(即ち、TVWSデータベース2304に直接アクセスする免許不要システムに予約されているチャネルのリスト)をその自己使用のためにローカルに維持することができる。
チャネルまたはスペクトルがSSM628によって予約された後、TVWSデータベース2304は、チャネルを、与えられた時間についてレガシーのWSDの動作に対して利用可能なチャネルのリストから除外することができる。時間の量は、方針によって決定され、および/または特定のチャネルまたは割り当てられているチャネルを使用しているインカンベントスペクトルユーザによって定義され得る。代替的に、TVWSデータベース2304は、チャネルが層2スペクトルユーザに対して予約されていない限り、SSM628のために取っておいたチャネルからスペクトルを割り当てることを続けることができる。
利用可能なチャネルリストおよびスペクトルに対するSSMの現在の必要性に基づき、SSM628は、その層2および/または層3スペクトルユーザに利用可能なチャネルのうちのいくつかを割り当てることを決定することができる。SSM628は、例えば、この割り当てを、利用可能なチャネルリストを提供され得るTV放送インカンベント保護基準の知識を使用して行うことができる。この割り当てが行われた後、SSM628は、それがスペクトルユーザに割り当てることを決定した選択されたチャネルでTVWSデータベース2304に応答することができる。代替的に、TVWSデータベース2304は、以前に提供された可能性のあるSSMのユーザの必要性に基づき割り当てそれ自体を行うことができる。
層2スペクトルユーザについてSSM628によっていくつかのTVWSチャネルが使用された場合(いくつかのQoS円滑化で)、SSM628は、そのようなチャネルがTVWSデータベース2304に直接アクセスすることができる他のWSDによって使用され得ないことをTVWSデータベース2304に示すことができる。その結果、TVWSデータベース2304は、これらのチャネルを占有されているものとみなし、それらを、TVWSデータベース2304にスペクトルを直接要求するWSDに対して行われる将来の応答に含み得ない。さらに、TVWSデータベース2304は、SSM628から層2スペクトルユーザに対する保護基準を取得することができる。
保護基準および層2スペクトルユーザに関するSSM628から取得されたスペクトル使用情報に基づき、TVWSデータベース2304は、この情報を使用して、TVWSチャネルのそれぞれ(層2スペクトルユーザへのロケーションの近隣または隣接チャネル内のいずれかで)または利用可能なチャネルリスト上で許容可能な新しい最大送信電力を再計算し、SSM628によってスペクトルへのアクセスを与えられた層2スペクトルユーザ604fを保護することができる。WSDからの将来の要求が、TVWSデータベース2304に対して直接行われるときに、TVWSデータベース2304は、チャネル利用可能性および/または層2保護基準を考慮する新しく計算された許容可能な送信電力を反映する潜在的に最大の送信電力で応答することができる。
代替的に、インカンベントスペクトルユーザは、TVWSデータベース2304に、何らかのスペクトルが利用可能であるものとしてよいが、ただし、層2または層3スペクトルユーザの動作についてのみ、例えば、特定の有効期間(TTL)で利用可能であり、その場合、TTL機能は、レガシーWSDデバイスではサポートされ得ないことを知らせることができる。インカンベントスペクトルユーザは、インカンベントが何らかの経済的インセンティブまたは支払いを受け取ってそのチャネル使用量を二次使用に利用可能にするためそのチャネルの一部がSSM628によって使用されることも必要とすることがある。このシナリオでは、インカンベントは、TVWSデータベース2304に、そのチャネルがそれがスペクトルを利用しているかのように占有されたことを示すことができる。その一方で、インカンベントスペクトルユーザは、SSM628と直接通信して、チャネルをSSM628に利用可能にすることができる。インカンベントは、SSM628に、インカンベントスペクトルユーザの保護基準を提供し、SSM628は、この同じ保護基準を使用して層2および層3スペクトルユーザに対してこれらのチャネルを使用することができる。換言すれば、SSM628が、実際のインカンベントスペクトル使用量の保護基準および限度の範囲内でチャネルを層2スペクトルユーザに割り当てる場合、層2スペクトルユーザは、SSM628がTVWSデータベース2304と通信しなくても、本質的にTVWSデータベース2304との直接のアクセスを通じてTVWSを使用するWSDから保護を提供され得る。この場合、SSM628は、インカンベントスペクトルユーザ(例えば、DTV局)との直接通信によってその層2スペクトルユーザに対する保護を達成することができ、インカンベントスペクトルユーザによって占有されている特定のチャネルに対してTVWSデータベース2304と通信する必要はないものとしてよい。SSM628は、同時に、TVWSデータベース2304からチャネルを取得して、SSM628と直接通信していないそれらのインカンベントから使用することができる。その結果、SSM628とインカンベントスペクトルユーザとの間の直接リンクは、インカンベントのサブセットのみを有すると想定され、SSM628によって独占的に依存される必要はないものとしてよい。
上述されている手順は、TVWSデータベースとSSMとの間の潜在的なインタラクティブなやり取りの高水準の説明を提供する。情報交換のより詳細な説明は、インカンベントの保護および層2スペクトルユーザの保護に対する責任が2つのエンティティの間でどのように分割されるかに依存し得る。これらの責任に対する多数の可能な分割について以下で説明され、各場合において情報がどのように交換されるかについて説明することができる。
例示的な一分割において、SSM628は、保護権利を有する増強されたWSD、またはプライマリスペクトルユーザとして振る舞うものとしてよく、TVWSデータベース2304は、チャネルをSSM628に提供することができる。換言すれば、SSM628は、SSM628の他のユーザが既に使用中の層2スペクトルユーザに干渉する可能性のあるチャネルを割り当てられ得ないことを確実にすることによって層2スペクトルユーザを保護することができる。さらに、TVWSデータベース2304は、TVWSデータベース2304に直接アクセスすることができるWSDの観点から層2スペクトルユーザに保護を提供することもできる。TVWSデータベース2304は、SSM628から層2スペクトルユーザに対する保護基準を取得することができ、TVWSデータベース2304は、追加のチャネル割り当てが層2スペクトルユーザへの干渉を引き起こし得ないことを確実にし得る。
図24は、SSMがプライマリシステムの保護権利を有する増強されたWSDとして振る舞う非事前予約スペクトル有するTVWSの特別ユーザとして活動するSSM628に対する例示的なメッセージ交換の流れ図2400である。図24に示される例において、WSD2 604eは、FCC、PAWS、および/またはOFCOMのいずれかによって指定された既存の方法のうちの1つを使用してTVWSデータベースにTVWSチャネルを要求する(2402)。さらに、SSM628は、TVWSデータベース2304の特別ユーザとしてTVWSデータベース2304に登録することができる。これは、SSM628がTVWSチャネルへのより制御されたアクセスを有し、何らかのレベルのQoSを確実にすることを簡素化できる追加の保護でチャネルの使用をサポートすることを可能にし得る。
TVWSデータベース2304に登録するときに、SSM628は、最初に、特別ユーザ登録要求を介してそれがサポートするユーザのロケーションおよび技術に関する何らかの基本情報を提供することができる。TVWSデータベース2304は、TV放送保護の観点からSSM628により適切であると思われるSSM要求に応えて、そのような情報を使用してチャネルを供給することができる。例えば、TVWSデータベース2304は、後で、TV放送システムによる頻繁な使用があるエリア内にある可能性が低いチャネルをSSM628に予約または発行することができる。例えば、SSM628は、TVWSデータベース2304によってサービスを提供されているエリアのサブセットであるエリアにサービスを提供しているものとしてよく、SSMサービスエリアでは、チャネル1、2および10は、そのエリア内の放送局の欠如により、常に利用可能であり得る。この場合、チャネル1、2および10は、TVWSデータベース2304がSSM628に対して予約するための理想的な候補であり得る。さらに、TVWSデータベースアルゴリズムは、SSM628によって最終的に行われる潜在的要求を満たすために内部的にSSM628に対してスペクトルを予約することを決定することができる。そのような予約されたチャネルは、TVWSデータベース22304と直接通信するWSDに利用可能にされ得ない。この場合、SSM628によってサポートされているユーザのロケーションに関する粗い情報が、TVWSデータベース2304にとって有用なものとなり得る。
登録要求に応えて、TVWSデータベース2304は、SSM628に、特別ユーザ登録応答を介してSSM628によって運用されているエリア内の何らかの粗い利用可能性情報を提供することができる。この情報は、TVWSを使用して(またはその代わりに他の帯域を使用して)SSM628のサービスを使用する層2または層3スペクトルユーザからの要求を満たすことを決定するときにSSMの決定プロセスにおいて使用され得る。
WSD1 604fは、例えば、層2スペクトルユーザであってよい。ある時点において、WSD1 604fは、それが特定のQoS要件を有するより多くのスペクトルを必要とすると決定し得る(2406)。従って、それは、特定の保護要件を有するスペクトルに対してSSM628に要求を行うことができる(2410)。例えば、WSD1 604fは、最小帯域幅要件、信号対雑音比(SINR)要件、利用可能性時間要件、または最大許容可能干渉レベルを示し得る。WSD1 604fは、例えば、RAT、スペクトルマスクおよび所望の送信電力、基地局のロケーションおよび所望の範囲、または受信機感度特性を含み得る、ネットワーク使用情報も提供することができる。
SSM628は、TVWSスペクトルを使用してこの要求を満たすことを決定することができ(2412)、従って、特別なTVWS要求をTVWSデータベースに対して行うことができる(2414)。特別なTVWS要求は、WSD2によって行われる要求に比較して増強され得る。例えば、要求は、WSD1 604fのネットワーク使用情報を含むことができ、これは、例えば、デバイスの技術特性(例えば、マスク、ロケーション、RAT、または最大送信電力)を含み得る。要求は、WSD1 604fに対する保護基準も含み得る。要求は、保護基準の一部として何らかのタイミング関係要件(例えば、チャネルが利用可能であるべき最小時間量)を有することもできる。WSD1 604fに対する保護基準は、層2スペクトルユーザの送信機および/または受信機のロケーション並びにこれらの送信機/受信機の各々が受け入れることができる干渉の必要な最大EIRPの形態で表され得る。代替的に、SSM628は、層2スペクトルユーザの地理的使用のスペクトルマップを提供することができる。これは、与えられた地理的ロケーションにおける層2スペクトルユーザ送信機の各々によって送信される期待電力を含み得る。代替的に、SSM628は、ロケーションの与えられたセットに対する必要なSINRレベルのマップを提供することができ、TVWSデータベース2304は、同じチャネル(ただし、近隣のロケーション内の)を使用することを許されるか、または干渉が層2スペクトルユーザを保護するような方法で隣接チャネルを使用することを許され得る他のWSDを尊重する必要があり得る。この代替的方法において、TVWSデータベース2304は、層2スペクトルユーザを保護するために複雑な算出を実行する必要はなく、SSM628がSSM628によって指定されたロケーションにおいて認識し得ない他のWSDからの何らかの最大干渉を単に確実にするだけでよい。最大干渉またはSINRはSSM628によって受信される層2スペクトルユーザのQoS要件からSSM628によって算出され得る。換言すれば、各地理的ロケーションにおける必要なSINRは、最初に、層2スペクトルユーザによって初期スペクトル要求時になされる層2スペクトルユーザからのQoS要件に基づきSSM628によって計算され得る。
TVWSデータベース2304によって実行されるアルゴリズムは、割り当てが提供された層2スペクトルユーザの保護基準を考慮していることを確実にするために増強され得る。保護基準が何らかの最大干渉保証の形態である例において、TVWSデータベース2304は、最初に、DTVインカンベントに干渉を提供することなく使用され得るチャネル上の期待される最大干渉を計算し、層2スペクトルユーザによって必要とされる最大干渉レベルを満たすチャネルのみを提供することができる。そのような機能は、例えば、TVWSデータベース2304の現在の機能を増強するために、SWの機能レイヤとしてTVWSデータベース2304に追加され得る。
TVWSデータベース2304は、保護基準を使用して、保護基準を満たし得るSSM628に割り当てる潜在的チャネルを選択し(2416)、これらの潜在的チャネルをSSMに(使用可能なチャネルおよび制限を通じて)伝達することができる(2418)。使用可能なチャネルに関連する制限は、例えば、最大送信電力、時間利用可能性(例えば、TTL)、スペクトルマスク要件、または帯域外放射を含むものとしてよく、これはインカンベントスペクトルユーザ、および一実施形態では、他のSSMによって保護されている他の層2スペクトルユーザの保護を確実にすることができる。利用可能なチャネルおよび制限に基づき、SSM628は、これらのチャネルまたはチャネルのサブセットを使用する(またはより制限の強い条件をこれらのチャネル上で使用する)ことを決定し、その選択を、選択されたチャネルおよび条件メッセージを通じてTVWSデータベース2304に伝達することができる(2422)。それは、スペクトル応答をWSD1 604fに送り返して、付与されたスペクトルを示すこともできる。代替的に、使用されるチャネルの選択は、WSD1 604fによって行われ得る。換言すれば、TVWSデータベース2304によって提供されるオプションは、スペクトル応答メッセージを介してSSM628によってWSD1 604fに転送され(2424)、WSD1 604fは、使用されるチャネルを選択して、これをSSM628に示すことができる。
TVWSデータベース2304は、SSM628によって(または、前述の代替的方法に応じて、WSD1 604fによって)伝達された選択されたチャネルおよび条件に基づきWSD1 604fに対する保護基準を格納することができる(2426)。これらの保護基準は、他のWSD(例えば、WSD2 604e)がTVWSチャネルに対する要求を行うときに行われる将来の算出に使用され得る。換言すれば、与えられたエリアにおける利用可能なチャネル、これらのチャネル上で許容可能な最大送信電力、これらのチャネルの時間利用可能性などは、保護基準としてTVWSデータベース2304によって格納されている情報によって変えられ得る。これに従い、SSM628は、チャネルがデバイスまたはSSM628によって管理されている層2/層3スペクトルユーザによって使用され続け得るかどうかをTVWSデータベース2304で(例えば、SSM628によって割り振られたチャネルに関連する有効期限の失効時に)周期的にチェックすることができる。
代替として、SSM628は、使用可能であるものとしてよいロケーションの範囲に対してTVWSデータベース2304へのジェネリックな要求を行うことができる。要求においていくつかの想定された技術または潜在的技術が指定され得るか、またはTVWSデータベース2304において、TVWSデータベース2304がインカンベントスペクトルユーザの保護を確実にし得るチャネルのセットを提供するために必要な情報を有するように要求されたロケーションにおいて適用され得る最悪の場合の技術に要求が適用されることを想定し得る。これらのロケーションは、スペクトルを必要とする複数の保留中の層2または層3スペクトルユーザの必要性の組合せを含み得る。
SSM628が、チャネルについてTVWSデータベース2304への要求を行う時に、それは、最初に、TVWSデータベース2304によって提供されるチャネルが、これらのチャネル(例えば、TVWSデータベース2304の応答から取得される)上で使用され得る許容可能な電力レベルに基づき1または複数の層2スペクトルユーザに対して採用され得るかどうかを決定することができる。TVWSデータベース2304によって報告されるような、許容可能な電力レベルが層2スペクトルユーザの必要性を満たしている場合、SSM628は、選択されたチャネルおよび条件メッセージを使用してTVWSデータベース2304でこれらのチャネルを予約することを決定することができる。層2スペクトルユーザのQoSを円滑にするために、SSM628は、TVWSデータベース2304に対して、各ロケーションにおける層2スペクトルユーザの期待電力(TVWSデータベース2304によって示されている最大電力以下であってよい)および既に保証されているQoSを維持するためにこれらのロケーションの各々において維持される必要があり得るSNRを示すことができる。SNR要件は、直接的にTVWSデータベース2304にコンタクトするWSDによるさらなる使用を制限し層2スペクトルユーザを保護するために伝達され得る。この情報により、TVWSデータベース2304は、WSD2(604e)の場合に図24に示されるようにTVWSデータベース2304から直接的にTVWSチャネルを要求することができる他のWSDに対する送信電力を計算することができるものとしてよい。
図25は、TVWSにおいて動作しており、SSMによって管理される層2スペクトルユーザの保護のためのTVWSへの例示的な増強の図2500である。図25に示される例において、TVWSデータベース2304は、インカンベント保護情報(DTV)データベース2502、層2保護情報データベース2504、およびWSD使用量情報データベース2506を含む。TVWSデータベース2304と直接通信するWSD604eが、TVWSで使用するためにチャネルを要求するときに、TVWSデータベース2304におけるアルゴリズム2508は、インカンベント保護情報(例えば、インカンベント保護情報データベース2502内に維持されている)だけでなく、層2保護情報(例えば、層2保護情報データベース2504内に維持されている)およびWSD使用量情報(例えば、WSD使用量情報データベース2506内に維持されている)をも考慮して、WSD604eに与えられるチャネル割り当てオプションがスペクトルを現在使用している層2スペクトルユーザの保護要件に違反しないことを確実にすることができる。SSM628は、SSM628が特別ユーザとしてスペクトルの要求を行ったときにTVWSデータベース2304に保護情報を提供していることがあり得、保護情報は、層2スペクトルユーザによるスペクトルの使用が変わることをSSM628が示すたびごとに更新され得る。WSD604eによる実際のチャネル使用量は、将来の要求でもこの使用量を考慮し得るようにWSD使用量情報データベース2506にも格納され得る。
図24および代替的実施形態に示される例示的な情報の流れでは、TVWSデータベース2304がSSM628を使用しないWSD(例えば、古典的なTVWSリンクを使用するWSD)によるチャネルの使用量に関する知識を有していると想定することができる。これは、規制または標準においてデバイスがそれらのスペクトル使用量をTVWSデータベース2304に提供することを必要とする場合に提供され得る。SSM628による層2スペクトルユーザの保護は、TVWSデータベース2304によって与えられる有効期限を通じて提供され得る。例えば、層2スペクトルユーザは、SSM628を使用していないWSDにTVWSデータベース2304によって与えられたTVWSチャネルの有効期限が失効しているときに対応する特定の時間インスタンスでTVWSチャネルを使用することを開始することのみを許され得る。層2スペクトルユーザによるTVWSチャネルの使用の遅延時間は、層2スペクトルユーザのQS規定を損ない得る他のデバイス(TVWSデータベースに直接アクセスした)がないことを保証し得る。
例えば、層2WSD1は、スペクトルの要求を行うことができ、SSM628は、この要求をTVWSデータベース2304に送信することができる。TVWSデータベース2304は、チャネルのリストで、それらが利用可能になるときに、SSM628に応答することができる。SSM628が、潜在的に利用可能なチャネルを決定するときに、それは、これらのチャネルに対してTVWSデータベース2304から直接的にスペクトルを要求したデバイス(WSD2など)がなくなる時点を示し得る。この有効期限は、TVWSデータベース2304によってSSM628に提供されており、WSD2に提供される利用可能性情報とともに提供された有効期限に依存し得る。WSD2がそのチャネル使用量を更新しようとしたときに、それは、チャネルがもはや利用可能でないことをTVWSデータベース2304から見いだすことができる。有効期限が失効すると、SSM628によってWSD1に割り当てられたスペクトルは、WSD1によって使用され得る。他方で、WSD2によるTVWSデータベース2304への将来のアクセスは、WSD1による使用(例えば、より少ないチャネルが利用可能であるか、またはより制限の強い電力制限)を示すためにチャネルの利用可能性の変化を示し得る。
別の例示的な分割では、SSM628は、新しいタイプのインカンベントスペクトルユーザとして振る舞い得る。この場合、TVWSデータベース2304は、DTVインカンベントなどのインカンベントスペクトルユーザだけでなくSSM628が管理している層2スペクトルユーザをも保護するタスクを実行することができる。この場合、SSM628は、WSDよりも、TVWSデータベース2304へのインカンベントとして振る舞い得る。さらに、層2スペクトルユーザに対する実際のチャネルの割り当ては、TVWSデータベース2304それ自体によって行われるものとしてよく、これは、層2スペクトルユーザによるTVWSの使用のための技術的パラメータ(例えば、最大送信電力および使用時間)を決定することができる。この場合、TVWSデータベース2304は、他のWSDからの干渉からの保護を層2スペクトルユーザに提供する追加のレイヤを装備され得る(従って、スペクトル管理機能の一部はTVWSデータベース2304に一体化され得る)。SSM628は、通常のWSDとしてTVWSデータベース2304に層3スペクトルユーザに対するスペクトルを要求し、一実施形態では、これらのチャネルに関係する追加の共存またはセンシング情報を層3スペクトルユーザに提供することができる。
SSMがプライマリシステムの保護権利を有する増強されたWSDとして振る舞う場合と比較したこの場合の利点は、TVWSにおける層2スペクトル使用の保護は、SSM628およびTVWSデータベース2304内の必要最低限のものだけを装備した、または簡素化された部分の両方においてこの機能を有するのではなく単一のロケーション(例えば、TVWSデータベース2304)でのみ確実にされ得る点である。不利点は、TVWSデータベースに対してなされる増強がこの特定の場合により大きいものである必要があり得るという点であり得る。
図26Aおよび図26Bは、SSM628が層2スペクトルユーザであるWSDからのスペクトル要求に関して新しいタイプのインカンベントスペクトルユーザとして振る舞う非事前予約スペクトルを有するTVWSの特別なユーザのふりをするSSMに対する例示的なメッセージ交換の流れ図2600a/2600bである。図26Aおよび図26Bに示される例において、SSMがプライマリシステムの保護権利を有する増強されたWSDとして振る舞う場合と同様に、WSD2 604eは、FCC、PAWSおよび/またはOFCOMのいずれかによって指定された既存の方法のうちの1つを使用してTVWSデータベースにTVWSチャネルを要求する(2602)。さらに、SSM628は、TVWSの特別ユーザとしてTVWSデータベース2304に登録することができ(2604/2606)、これは、SSM628にSSM628がTVWSを使用して他よりも特定のエリアにおいてスペクトルを割り当てることを決定することを可能にし得る特定の情報を交換することを可能にし得る。例えば、情報は、SSM628のサービスロケーションおよびそのエリア内に存在し得る放送局の相対的ロケーションを含み得る。この方法で、SSM628がWSD1 604fから要求を受信し、これがTVWSをこの要求を満たす良い候補にする場合、SSM628は、この決定を適切に行うことができる。
図26Aおよび図26Bに示される例において、WSD1 604fは、層2スペクトルユーザである。WSD1 604fが、特定のQoS要件を有するスペクトルを必要とし(2608)、従って、SSM628への要求を行う(2610)時に、SSM628は、TVWSを使用して要求を満たすことを決定し得る(2612)。SSM628は、QoS要件を保護基準に翻訳し(2614)、TVWS要求を行うことによってスペクトル割り当てをTVWSデータベース2304にハンドオーバし得る(2616)。TVWS要求は、例えば、WSD1 604fの送信特性およびQoS要件によって導出され得る保護基準を含み得る。WSD1 604fの送信特性は、TVWSデータベース2304がインカンベントスペクトルユーザ(例えば、DTVまたは層1スペクトルユーザ)の保護を確実にするその要求するWSD1 604fに対するチャネルを選択することを可能にし得る情報を含み得る。そのような送信特性は、例えば、RAT、BSおよび潜在的にWTRUのロケーション、アンテナ高さ、またはアンテナ角度などのパラメータを含み得る。この情報は、ここで、この情報がSSM628によって中継され、単一のデバイスのみではなく送信デバイスのセット(例えば、BSとその接続されているWTRUまたは潜在的に、単一の要求を使用するBSのセット)に関する情報を含み得ることを除き、WSDによってTVWSデータベースに従来通り送信され得る情報に類似するものとしてよい。送信特性に加えて、SSM628は、保護基準も送信することができる。保護基準は、例えば、層2スペクトルユーザ604fをそれが最終的にTVWSにおける利用可能なチャネルを使用し始めるときに保護することができるためにジオロケーションデータベースによって必要とされる情報を含み得る。これは、例えば、チャネルの必要な利用可能性時間または必要とされる中断のない時間または与えられたエリア内で(またはBSなどの特定の受信機のロケーションにおいて)許容可能な最大干渉レベルを含み得る。代替的に、SSM628は、QoS要件の全てを送信することができ、その場合、TVWSデータベース2304それ自体がこの翻訳を実行することができる。
TVWSデータベース2304は、インカンベントスペクトルユーザに対する保護基準、TVWSデータベースと直接通信した他のWSDの現在の使用量、およびTVWSも使用している他の層2スペクトルユーザに対する保護基準(SSMが要求を行っている可能性のある)を考慮することによって要求するスペクトルユーザ(例えば、WSD1 604f)に対するスペクトル割り当てを実行することができる(2618)。その結果、前の場合との主な違いは、この場合には、TVWSデータベース2304が、TVWSにおいてさらに動作している他の層2スペクトルユーザからの層2スペクトルユーザの保護(前の場合にはSSM628によって行われた)を確実にし得る点である。TVWSデータベース2304は、最大電力および/または使用時間などの、他のパラメータとともに利用可能なチャネルのリスティングをSSM628に提供することができる(2620)。
SSM628は、使用量パラメータを修正するか、または使用量、および他の層2および/または層3スペクトルユーザとの共存に対するさらなるパラメータを提供し(2622)、修正された許容可能なチャネルおよび他のパラメータをWSD1 604fに送信することができる(2624)。修正は、TVWSデータベース2304によって提案されるチャネルのサブセットの選択(例えば、チャネルをダウンセレクトする)またはTVWSデータベース2304によって提案される最大電力の低減を伴い得る。しかし、それは、TVWSに追加のチャネルを含めるステップまたはTVWSデータベースによって示された電力を増大するステップを伴い得ない。
WSD1 604fは、SSM628が後の共存決定で使用するために格納する(2628)ことができる、その選択されたチャネルおよび他の基準(例えば、選択された電力)で応答することができる(2626)。SSM628は、選択されたチャネルおよび他の基準をTVWSデータベース2304に転送することもできる(2630)。SSM628が管理または情報サービスを注目している層2スペクトルユーザ(例えば、WSD 604f)に提供しているかどうかに応じて、最大電力および実際のチャネル使用量に対する最終決定が、SSM628において、または層2スペクトルユーザにおいて、それぞれ行われ得る。図26Aおよび図26Bは、層2スペクトルユーザ604fで決定が行われる場合を示しており、その場合、許容可能なチャネルおよび最大送信電力は、WSD1 604fに中継され、WSD1 604fは、選択されたチャネルおよび電力を、この情報を格納し、それをTVWSデータベース2304に中継する、SSM628に送信する。代替的に、決定は、SSM628において行われる可能性があり、SSM628は、選択されたチャネルおよび電力(さらには利用可能性時間などの追加の使用量情報)を層2スペクトルユーザ604f、さらにはTVWSデータベース2304の両方に提供することができる。TVWSデータベースは、この情報を層2システムの実際の使用量として格納することができる。保護基準と組み合わされることで、これは、TVWSデータベース2304と直接(例えば、SSM628なしで)コンタクトし得る他のWSDからの層2スペクトルユーザの保護を確実にすることができる。
図26Aおよび図26Bに示される例において、TVWSデータベース2304は、TVWS要求が行われる時に層2スペクトルユーザの使用量(チャネルなど)を格納することができる(TVWS応答または許容可能なチャネルおよび最大電力が層2スペクトルユーザの実際の使用量を反映していると想定している)(図示せず)。代替的に、TVWSデータベース2304は、この情報を、それが層2スペクトルユーザが使用する実際の使用量パラメータを受信するときに格納することができる(2632)。
層2保護基準は、インカンベント(例えば、DTV)保護基準に類似する方法でTVWSデータベース2304によって維持されるものとしてよく、従って、層2スペクトルユーザは、単純に、新しいタイプのインカンベントになることができる。これは、層2スペクトルユーザの送信機および受信機のロケーション、それらの技術、そのQoSが満たされることを可能にする層2スペクトルユーザによって受け入れられ得る干渉の最大許容可能レベル、などを含み得る。その結果、層2スペクトルユーザは、実際、層2スペクトルユーザがインカンベントスペクトルユーザ(例えば、DTV)がシステムへのアクセスを再び要求し得るときにスペクトルを残す必要があり得るという事実を除き、TVWSデータベース2304の観点からインカンベントのように見え得る。その結果、この場合、層2スペクトルユーザは、SSM628にそれらをインカンベント情報に類似する情報としてTVWSデータベース2304内に入力させることによって取り扱われ得る。
図27は、SSM628が層3スペクトルユーザであるWSD604hからのスペクトル要求に関して新しいタイプのインカンベントスペクトルユーザとして振る舞う非事前予約スペクトルを有するTVWSの特別なユーザのふりをするSSM628に対する例示的なメッセージ交換の流れ図2700である。図27に示される例において、WSD1 604hは、それが保護基準なしでスペクトルを必要とすると決定し(2702)、従って、SSM628に、送信特性を含むスペクトル要求を送信する(2704)。
層3スペクトルユーザに対する保護基準はあり得ないので、SSM628は、TVWSデータベース2304に直接アクセスするWSDのように振る舞うことができる。この場合、TVWSデータベース2304は層2スペクトルユーザの保護を確実にするために完全な責任を有し得るので、層3スペクトルユーザに対するメッセージングおよび運用は、TVWSデータベース2304に直接コンタクトするWSDのものとほとんど同一である。SSM628は、TVWSスペクトルを使用してWSD1 604hからのスペクトル要求を処理することを決定し得る(2706)。WSD1 604hに代わって、SSM628は、例えば、WSD1 604hに対するRATおよびデバイスパラメータを含むスペクトル要求をTVWSデータベース2304に送信する(2708)ことができる。TVWSデータベース2304は、インカンベント保護基準および層2スペクトルユーザ保護基準の両方から許容可能なチャネルおよび送信電力を決定することができるが(2710)、それは、SSM628がこれらの全てへのアクセスを有し得るからである。図27に示される例は、SSM628がTVWSデータベース2304によって提供される(2712)許容可能なチャネルおよび最大電力情報に基づき層3スペクトルユーザによって使用される(2714)デバイス使用量パラメータ(チャネルおよび送信電力)について決定するので管理サービスを通じて活動するSSM628の場合を示している。情報サービスは、WSDそれ自体で決定が行われ得る前の情報の流れと同様に拡張され得る。図27に示される例において、SSM628は、選択されたチャネルおよび送信電力をTVWSデータベース2304に送信する(2716)。
スペクトル要求を行う時に、SSM628は、WSD1ネットワーク使用量情報のみをTVWSデータベース2304に送信し得るが、それは、この場合、TVWSデータベース2304が、層3スペクトルユーザを他のWSD(SSM628なしのTVWSデータベースに直接スペクトルを要求するものなど)から保護することを求められていないからである。
SSM628が、事前予約スペクトルを有する特別ユーザとして活動している場合、SSM628は、TVWSデータベース2304によって与えられた地理的ロケーション内でチャネルのセットを割り当てられ得る。TVWSデータベース2304は、SSM628が、チャネルにおいてインカンベントスペクトルユーザ(例えば、DTV)がいないことが知られている期間にわたってこれらのチャネルを独立して管理することを可能にし得る。さらに、TVWSデータベース2304は、チャネルの時間利用可能性を決定するためにSSM628によって使用され続けるものとしてよい。換言すれば、SSM628は、利用可能性時間またはデータベースチェック時間の失効時にTVWSデータベース2304を参照し、チャネルがSSM628によって使用され続け得るかどうかを決定することができる。
SSM628に対して予約されるチャネルは、SSM628が特別ユーザとしてTVWSデータベース2304に登録する時に静的に決定され得る。例えば、SSM628は、SSM628によって管理されている層2または層3スペクトルユーザに対して使用され得るTVWSにおけるx個の連続するチャネルのセットを静的に割り当てられ得る。これらのチャネルの割り振りの決定は、(どのチャネルがインカンベントスペクトルユーザに対して予約されているか、どのチャネルがそうでないかの観点から)利用可能性に必ずしも基づかないが、TVWSデータベース2304によって任意に選択され得る。代替的に、TVWSデータベース2304は、この予約をSSM628によってサービスされる近似的なロケーション、および一実施形態では、チャネルを使用している最終的な層2スペクトルユーザの技術的特性に基づかせることができる。層2スペクトルユーザへの保護を確実にしながら予約されたチャネルの概念を使用するために、何らかの保証された保護基準が想定され、この保護基準は、チャネルの予約に従いTVWSデータベース2304によって尊重され得る。例えば、チャネルのセットは、TVWSデータベース2304に直接的チャネルを要求するWSDによって使用可能になるものとしてよく、また、隣接チャネル干渉に対する何らかの最低要件は、SSM628に予約されているチャネル上でTVWSデータベース2304によって保証され得る。そのような保護基準は、チャネルの予約に先立ってSSM628とTVWSデータベース2304との間でネゴシエートされ、および/または合意されたものとしてよい。SSMは、TVWSデータベース2304によって提供される最低保証保護基準に基づき層2および層3スペクトルユーザにチャネルを割り当てることができる。
さらに、チャネルは、同じチャネルを使用している他のスペクトルユーザがいないことを確実にするためにSSM628による実際の登録に続いて何らかの遅延時間においてのみ使用可能になり得る。この遅延時間は、SSM628によってサービスされないWSDにTVWSデータベース2304によって提供された有効期限に関係付けられ得る。
層2スペクトルユーザがSSM628によって管理されるチャネルを使用するときにインカンベントスペクトルユーザの保護を確実にするために、SSM628は、TVWSデータベース2304によって指定される期間に独立してそのチャネルのみを管理することができる。この時間は、インカンベントによるチャネルの期待使用時間を含み得る(TVWSデータベース2304によって知られ得る)。その時間が失効したときに、SSM628は、その情報をTVWSデータベース2304と再同期する必要があり得る。さらに、TVWSデータベース2304が、SSM628に対する特定のチャネルを予約するときに、SSM628は、TVWSデータベース2304とSSM628との間の情報の次回の再同期まで、期間全体にわたってこれらのチャネルの使用量特性(例えば、最大送信電力、および/または許容可能なロケーション)を尊重しなければならない(その場合、予約されたチャネルそれ自体または予約されたチャネルへの制限は、変わり得る)。
層2スペクトルユーザの保護を確実にするために、TVWSデータベース2304は、予約されたチャネルに隣接するチャネル上で保護基準に従わなければならない。例えば、TVWSデータベース2304は、特定のロケーションにおける予約されたチャネルへの干渉(WSDによる隣接するチャネルの使用から来る)は、何らかの最大値に制限されるような方法でWSDにチャネルを割り当てなければならない。
SSMが事前予約スペクトルなしでTVWSデータベース2304の特別ユーザとして活動する場合に関する主な違いの1つは、ここで、TVWSデータベース2304が登録時にSSM628によって使用されるチャネルのセットを取っておくことができる点である。チャネルのこのセットは、SSM628が登録解除するか、またはチャネルをTVWSデータベース2304に返すまでSSM628によって全体的に管理され得る(TVWSデータベース2304による何らかの最低限度の補助により)。特定のチャネルは、SSM628がTVWSデータベース2304に登録されている限り、TVWSデータベース2304に直接アクセスするWSDによって利用可能になり得る。しかし、SSM628によるこれらのチャネルの予約は、以下の制限を受け得る。プライマリスペクトルユーザ(例えば、DTV)がSSM628による使用のために予約されたチャネルを使用する必要がある場合、SSM628は、プライマリスペクトルユーザの送信または受信のエリア(またはWSDが許されていないエリア)でそのチャネルを使用することができず、それらのチャネル、および付近のDTV放送スペクトルユーザを保護するために必要である隣接チャネル上で使用される送信電力は、SSM628によって行われる割り振りによって尊重される必要がある。
TVWSスペクトルがSSM628によって予約される場合に対する一実施形態では、SSM628は特別ユーザとしてTVWSデータベース2304に登録することができる。登録プロセスにおいて、SSM628は、それがサービスすることを好む好適なゾーンまたは一般エリアを示し得る。この一般エリアは、SSM628が有することができる層2または層3スペクトルユーザからの保留中要求に基づき得る。それは、そのロケーションにおける層2および層3スペクトルユーザによるスペクトル使用の最近の履歴または層2スペクトルユーザがSSM628と交わした何らかの長期契約に基づくこともできる。
サービスされる一般エリアに関する情報およびアクティブな放送局の何らかの潜在的知識に基づき、TVWSデータベース2304は、スペクトルを後でそれ自身が使用するためにSSM628に対するチャネルのセットを予約することができる。これらのチャネルは、例えば、それが後で登録解除するまで、SSM628によって潜在的に予約され得る。TVWSデータベース2304は、SSM628に対して予約されたチャネルおよびピクセルごとのこれらのチャネルの使用に対する電力制限(例えば、隣接チャネル漏洩電力、各チャネルまたはチャネルの集合体上の最大送信電力)、並びに利用可能なチャネルの各々に対する許容可能な使用時間を示し得る。TVWSデータベース2304による登録または静的割り当てのときに利用不可能であるチャネルは、TVWSデータベース2304によってそのようなものとしてSSM628に示され得る。
SSM628は、SSM628にスペクトルを要求する層2および層3スペクトルユーザの必要性を満たそうと試みるために必要に応じて利用可能なチャネルを使用することができる。その場合、特定のチャネルが、層2スペクトルユーザに割り当てられ、他のチャネルが、層3スペクトルユーザに割り当てられ得る。層2および層3スペクトルユーザへの割り当ては、TVWSデータベース2304によって指定される通りにチャネルが利用可能である最長の時間にわたって行われ得る。割り当て使用条件および保護基準は、TVWSデータベース2304に伝達され、これは新規に割り当てられた層2の使用の保護を処理することができる。
周期的に、SSM628は、TVWSデータベース2304を調べて占有されているチャネルのどれかが利用可能になっているかどうかを決定することができる。利用不可能なチャネルの周期的チェック中の与えられた時点に、TVWSデータベース2304が、1または複数のチャネルが利用可能になっていることをSSM628に示した場合、SSM628は、必要に応じて層2または層3スペクトルユーザの帯域幅の必要性を満たすためにチャネルを使用し始めることができる。
層2または層3スペクトルユーザへの割り振りのためにSSM628によって使用されている与えられたTVWSチャネルについて、TVWSデータベース2304によって示されるようなそのチャネルの利用可能性時間が失効した時に、SSM628は、再び、TVWSデータベース2304からのチャネルの利用可能性をチェックすることができる。TVWSデータベース2304は、そのチャネルが使用されているか、または利用可能であるかを示し、それが利用可能である場合に、SSM628に、チャネルに対する使用制限を示すことができる。SSM628によるチャネルの使用が継続され得る。チャネルが利用不可能である場合、SSM628は、周期的に、チャネルの利用可能性をチェックすることができる。
図28は、SSM628が事前予約スペクトルを有するTVWSデータベース2304の特別なユーザとして活動する例示的な情報交換の流れ図2800である。図28に示される例において、SSM628は、特別ユーザ登録要求をTVWSデータベース2304に送信することができる(2802)。このメッセージは、例えば、SSM628によってサービスを提供されている注目するエリア、さらにはこのエリア内で使用され得る技術に関する可能な情報を含み得る。TVWSデータベース2304は、SSM628に対して予約されるチャネルを選択し(2804)、特別ユーザ登録応答メッセージをSSM628に送信することができる(2806)。この応答は、SSM628による使用に予約されているチャネルに関する情報を含み得る。これらのチャネルについて、それは、インカンベントスペクトルユーザを保護するためにこれらのチャネルの使用に関する特定の情報も含み得る。例えば、各チャネルに関連する情報は、送信が許されている地理的エリア、これらのロケーションの各々における許容可能な送信電力、および一実施形態では、これらのチャネル/ロケーションに対する帯域外制限を含み得る。代替的に、情報は、インカンベントスペクトルユーザ(例えば、DTV送信局)のロケーション、それらの現在の活動(チャネルを使用しているかしていないか)、およびそれらの必要な保護基準の形態をとり得る。後者の場合、TVWSにおけるチャネルの利用可能性およびインカンベントスペクトルユーザのロケーションおよび活動に基づく許容可能な送信電力を決定するためにTVWSデータベース2304によって実行されるのと似た算出を実行すると想定され得る。
登録に続き、SSM628は、TVWSデータベース2304から取得されたチャネルのセットをそのスペクトルプール内のチャネルに追加することができる(例えば、潜在的WSDまたはそれを要求し得る層2/3スペクトルユーザに後で割り当てるため)(2808)。さらに、SSM628は、これらのチャネルの各々に関連する更新された情報を取得するために、周期的に、TVWSデータベース2304にクエリを実行することができる(2810)。例えば、TVWSデータベース2304によってSSM628に提供される情報が、利用可能なチャネルおよび許容可能な送信電力の形態をとり得る場合に、SSM628は、各チャネル有効タイマーの失効時にこの情報を更新する必要があり得る。他方で、情報がインカンベントユーザのロケーションおよび活動の形態をとる場合、情報は、あまり頻繁に更新されることはない。
WSD1(例えば、604f)が特定のレベルの保護を有するスペクトルを必要とする場合(2812)、それは、要求をSSM628に送信することができ(2814)、これはこの要求を満たすために利用可能なTVWSチャネルを使用することができる(2816)。スペクトル応答メッセージを介して特定のQoSを維持することを必要とするユーザまたはWSDに割り当てが行われる(2818)ときに、SSM628は、保護情報をTVWSデータベース2304に送信して、それに、他のWSD(例えば、TVWSデータベースから直接その動作パラメータを得ることができる、WSD2 604e)による送信の制限を知らせる必要があり得る。TVWSデータベース2304は、この保護基準を格納し、それを、WSDに対する利用可能なチャネルおよび許容可能な送信電力の将来の算出において使用することができる(2822)。
代替的に、割り当てがSSM628によって行われるたびごとに保護情報をSSM628からTVWSデータベース2304に送信する必要性は、TVWSデータベース2304に、SSM628に割り当てられている全てのチャネルが何らかの想定されているか、または最悪の場合の技術的特性とともに使用中であると(登録の開始時に)想定させることによって回避され得る。その結果、TVWSデータベース2304の算出の要件は、例えば、登録時にネゴシエートされた、または交換された情報に基づき即座に設定され得る。このオプションは、それがSSM628によって管理されているシステムによるチャネルの最悪の場合の使用を想定するので、スペクトル効率に関して過度に制限的であり得るが、それは、SSM628がそのスペクトルプール内のチャネルの割り当てを変更するたびごとに新しい保護情報のシグナリングを回避することができる。
一実施形態では、SSM628が事前予約スペクトルでTVWSデータベース2304の特別ユーザとして活動するオプションも、プライマリシステムの保護権利を有する増強されたWSDとして振る舞うSSMまたはTVWSデータベース2304とSSM628との間の機能的分割に関して新しいタイプのインカンベント(上述されているような)として振る舞うSSMを使用することで実現され得る。このオプションに適用可能である詳細は、当業者であれば容易に導出され得る。
一実施形態において、SSM628は、センシング/測定を通じて直接的にジオロケーションデータベースにアクセスするデバイスの存在を決定することができる。ここで、SSM628は、層2スペクトルユーザの保護基準をジオロケーションデータベースに伝達し得ない。ジオロケーションデータベースに直接的にアクセスするWSDから層2のWSDの保護を確実にするために、SSMは、センシング/測定を使用してジオロケーションデータベースに直接的にアクセスするWSDの存在を検出することができる。
図29は、SSMがセンシング/測定を通じて直接的にジオロケーションデバイスにアクセスするデバイスの存在を決定する例示的なシステムの図2900である。図29に示される例示的なシステムは、ジオロケーションデータベース2902と直接通信しているWSD1 604f、およびSSM628を介してジオロケーションデータベース2902と通信し得るWSD2 604eを含む。
図29に関して、WSD1 604fおよびWSD2 604eは、それらが同じチャネルを使用している場合に共存における何らかの衝突を引き起こし得る(またはWSD1 604fが同じチャネル上で動作している場合にWSD2 604eの保護基準に違反し得る)。WSD1 604fは、ジオロケーションデータベース2902にTVWSスペクトルを要求し、チャネルxを受信することができる(またはそれがチャネルxを選択するときの選択元となる潜在的チャネルのリストを与えられ得る)。WSD1 604fは、チャネルxを使用し始めることができる。WSD2 604eは、特定の保護基準でSSM628にチャネルのセットを要求し得る。SSM628は、ジオロケーションデータベース2902に、使用されるチャネルを要求することができ、ジオロケーションデータベース2902は、利用可能なチャネルのリストを提供し、xはチャネルの1つである。WSD2 604eに割り当てられるチャネルについて決定を行うのに先立って、SSM628は、格納されているセンシングまたは測定情報を使用することができる。そのような情報は、SSM628のサービスを使用しているWSDの集合体またはSSM628に登録されているWSDのセットから取得され得る。それは、WSD2 604e(またはSSM628に登録されている他の何らかのWSD)に、センシングを実行してそのチャネル上でWSD1 604fの存在を決定するように即座に命令することによっても取得され得る。前の場合の各々におけるセンシングは、特定のチャネル上のエネルギー測定(例えば、干渉の量を定量化する)、またはより高度なシグネチャ検出アルゴリズムもしくは相関ベースのアルゴリズムを含み得る。それは、同期チャネルもしくはビーコンの検出のためのLTEにおける周波数間測定、またはWiFiの場合にはCSMAアルゴリズムの実行結果などの、RAT特有の情報も含み得る。
このシナリオでは、SSM628とジオロケーションデータベース2902との間のインターフェースが、WSD1 604fとジオロケーションデータベース2902との間のインターフェースと同じである可能性もあり得る。換言すれば、SSM628は、以下のようにジオロケーションデータベース2902と通信することができる。WSD2 604eは、SSM628にスペクトルを要求し、その動作特性を提供することができる。代替的に、その動作特性は、WSD2 604eによって実行される何らかの事前登録を通じてSSM628によって知られ得る。SSM628は、WSD2 604eについてジオロケーションデータベース2902にスペクトルを要求し、WSD2 604eの動作特性を提供することができる。ジオロケーションデータベース2902は、チャネルのリスト、およびWSD2 604eに対する許容可能な最大送信電力をSSM628に提供することができる。SSM628は、測定またはセンシング情報を使用して、WSD1 604f(ジオロケーションデータベース2902と直接通信し得る)によって占有され得るチャネルを無視することによってジオロケーションデータベースによって提供される許容可能なチャネルを低減することができる。
SSM628は、低減された許容可能なチャネルのリストをWSD2 604eに提供することができ、これは実際の選択されたチャネルおよびそれらの実際の動作パラメータ(例えば、電力)で応答することができる。代替的に、SSM628は、運用するチャネル、およびWSD2 604eに代わって動作パラメータの選択行うことができ、そのような動作パラメータは、WSD2 604eによって提供され得る情報に基づき選択され得る。SSM628は、選択されたチャネルおよび動作パラメータをジオロケーションデータベース2902に示すことができる。このシグナリングは、マスターデバイスの制御下にある潜在的なスレーブデバイスをさらに含むように当業者によって拡張され得る。
さらに、スペクトルがWSD2 604eに割り当てられる時に(例えば、層2スペクトルとして、または何らかの保護基準の想定のもとで)、SSM628は、割り当てられたスペクトルがSSM628が認識していないWSDによって潜在的に占有されているかどうかを決定するために測定またはセンシングを継続的に監視することができる(例えば、WSD1 604fがジオロケーションデータベース2902にチャネルを要求し、共存問題を引き起こすか、またはWSD2の保護要件に違反するチャネルを選択する場合)。この場合、そのような測定は、それがセンシングされる必要のある同じスペクトルを現在利用しているので、WSD2 604eから直接取得され得る。SSM628がWSD1 604fの存在を検出した場合、それは、以下のアクションのうちの1つを実行することができる。SSM628は、WSD2 604eに、その保護要件がもはや割り当てられたチャネル上で満たされ得ないという事実を知らせることができる。WSD2 604eは、TVWSを使用しないこと(またはSSMのサービスを使用しないこと)を決定することができ、それが取得し得る他のスペクトルを使用することができる(例えば、別のSSMから、またはそれがそれに利用可能な免許スペクトルを有している場合)。WSD2 604eは、WSD1 604fと同時にスペクトルを使用することに合意することもできる(例えば、それはもはや、保護基準が尊重されることを想定し得ない)。代替的に、SSM628は、使用するWSD2 604eに対する代替的チャネルを見つけるために上述されている手順を繰り返すことを試みることができる。この場合、手順は、SSM628によって過去において既に要求され、TVWSデータベース2304によって利用可能であるものとして示されたチャネル上でSSM628によって収集された追加のセンシングまたは測定も含み得る。SSM628は、WSD2 604eによって第1の要求からのそのような利用可能なチャネルを思い出し、WSD1 604fがWSD2 604eとの衝突を引き起こすチャネルを使用し始めたときに、SSM628は、代替的チャネルを選択するために利用可能な何らかのセンシング情報を既に有しているものとしてよい。
図30は、SSM628が全てのWSDから全てのスペクトル要求を受信するための例示的なアーキテクチャのブロック図3000である。図30に示される例において、非協調WSD(例えば、WSD 604e)からTVWSデータベース2304へのクエリは、全て、SSM628の情報処理および修正ユニット3002を通じて行われ、TVWSデータベース2304に(必要ならば)直接転送される。他方では、層2および層3スペクトルユーザ(例えば、層2スペクトルユーザ604fおよび層3スペクトルユーザ604g)によって行われるSSM628への要求は、最初に、SSM628によって処理され、次いで、一実施形態では、TVWSデータベース2304に送信され得る。要求は、同じ形態で送信され得るか、またはそれらは、考慮されている実施形態に応じて、修正または処理形態で送信され得る。図30に示されるアーキテクチャにおいて、SSM628は、TVWSデータベース2304と別個の、独立したエンティティであると想定され得る。代替的に、SSM628は、TVWSデータベース2304それ自体の中に組み込まれ得る管理レイヤであるか、またはしかし、TVWSデータベース2304と密に結合され得る別個のエンティティであり得る(例えば、両方とも監督機関によって実装されるか、または管理され得る)。例えば、図30に示されるアーキテクチャの非常に簡素化された一実装は、SSM628が現在のTVWSデータベース2304それ自体に一体化されている場合のものであってよい。以下の説明における一般性を目的として、SSM628がTVWSデータベース2304とは別個のエンティティであると想定され得る。しかし、これらの実施形態は、SSM628がTVWSデータベース2304それ自体の中に実装される前述の場合に適用可能であるものとしてもよい。
図30に示されるアーキテクチャは、ユーザとSSM628との間の接続の3つの異なるタイプ(タイプ1、2および3)を想定する。ここで、スペクトルユーザは、マスターWSD(APまたは基地局など)であるか、またはそれは、複数のWSDを管理する事業者であってよい。各タイプの接続は、実際の物理リンクおよび論理リンクを含み得る。3つのタイプの接続の各々について、物理リンクは、WSDまたは層2/3スペクトルユーザとSSM628との間のコンポーネント、およびSSM628とTVWSデータベース2304との間の別のコンポーネントを含み得る。各接続は、物理リンクを有することができ、これは、何らかの処理および修正機能を通じてSSM628によって修正され得る。情報の実際の修正は、接続のタイプに特有のものであってよい。さらに、3つのタイプの接続の場合の論理リンクも異なり得る。タイプ1では、WSD604eは、TVWSデータベース2304内の情報に直接アクセスすることができ、従って、TVWSデータベース2304と直接的に論理リンクを有することができる。他方では、層2および層3スペクトルユーザ604fおよび604hは、実際に、SSM628のサービスを使用していてよく、従って、それらの論理リンクは、SSM628と直接的であってよい。SSM628は、TVWSデータベース2304を使用して、それに論理的にリンクされているスペクトルユーザにサービスを提供することができる。
SSM628は、層2および層3スペクトルユーザ604fおよび604hをサービスすることによって、またWSD(例えば、604e)からTVWS要求を受信することによって、3つの全てのインターフェース(伝えられる情報のタイプおよび期待応答の点で著しく異なり得る)を取り扱うことができる。特に、SSM628は、TVWSデータベース2304に直接クエリを実行することを意図しているWSDによるスペクトルの要求、さらにアクセスを取り扱うことができるものとしてよい。各リンクタイプは、SSM628、およびTVWSデータベース2304がこの特定のアーキテクチャにおいてどのように動作し得るかを完全に詳述するために以下で詳細にさらに説明される。
接続タイプ1は、非干渉、非保護ベースでTVWSの使用を要求するWSD604eによる接続からなるものとしてよい。WSD604eは、SSM628の存在を認識しないので、この接続に対する論理リンクがTVWSデータベース2304と直接的であると考えられ得る。この接続タイプでは、WSD604eは、TVWSデータベースにアクセスするためのプロトコルを使用することができる(例えば、適宜FCCまたはOFCOM)。換言すれば、WSD604eは、そのジオロケーションおよびアンテナ高さ、技術、一意的識別子などの他のパラメータを提供することができ、TVWSデータベース2304からの利用可能なチャネルのリストを期待する。この情報は、SSM628に提供され、これは、それをTVWSデータベース2304に転送することができる。
OFCOM/PAWSインターフェースでは、通信は、TVWSチャネル要求、TVWSチャネル応答、並びに選択されたTVWSチャネルおよび送信電力を介して生じ得る。TVWSチャネル要求に関して、WSDは、そのデバイス特性(例えば、ロケーションおよび/または送信機特性)を提供することによって利用可能なチャネルのリストについてTVWSデータベース2304に要求を行うことができる。TVWSチャネル応答に関して、ジオロケーションデータベースは、利用可能なチャネルおよび各チャネル上で使用され得る最大送信電力を示すことによってWSDに応答することができる。選択されたTVWSチャネルおよび送信電力に関して、1または複数のチャネルおよびTVWSチャネル応答によって指定された限度を尊重し得る関連する送信電力を選択した後に、WSDは、この情報をジオロケーションデータベース2902に送信することができる。
SSM628がTVWSデータベース2304それ自体の中にデータベース内の管理レイヤとして実装される実施形態では、この管理レイヤは全ての要求を受信させられ得るのでWSDによる要求が常にSSM628に対して行われていると想定され得る。SSM628がジオロケーションデータベース2902とは別個の物理的エンティティである実施形態において、SSM628がWSDから全ての要求を受信することを確実にする方法が必要になり得る。
SSM628がWSD604eからメッセージを受信するキャッチオールエンティティとして振る舞うために、WSD604eは、このロケーションに対する承認されたデータベースとしてSSM628に関する座標または情報を与えられ得る。例えば、TVWSデータベース2304にアクセスするのに先立って、WSD604eは、エリア内の承認されたデータベースのリストにアクセスする必要があり得る。承認されたデータベースのリストは、SSM628によってサービスを提供されるエリアについて、そのエリアをサービスするSSM628のコンタクト情報/座標/アクセスメカニズム(TVWSデータベース2304ではなく)を含めるように、監督機関またはTVWSデータベースプロバイダによって変えられ得る。例えば、TVWSデータベースプロバイダの監督機関は、特定のエリアにサービスを提供することを要求するSSM628との契約を有し、従って、TVWSデータベース要求がそのエリア内でこの特定のSSMに送信されることを確実にすることができる。その結果、TVWSデータベース2304を対象とするWSD604eによって行われる全てのアクセスは、代わりに、SSM628に直接送信され得る。
エリアに対する承認されたジオロケーションデータベース2902が複数ある実施形態において、単一のSSM628で、これらのデータベースの全てにアクセスする試みを取り扱うことができる。同じエリア内でサービスを提供するために複数のSSM628が存在し得る実施形態において、SSM628は互いに通信して、それらのそれぞれの管理下で層2スペクトルユーザの保護を確実にすることができる。WSD604eは、要求が、ジオロケーションデータベース2902に直接的に送信される代わりに、SSM628に送信されているという事実を認識する場合もしない場合もある。また、特定のエリアをサービスしているSSM628がない場合、TVWSデータベース2304それ自体の情報/座標が提供され、メッセージは、TVWSデータベース2304に直接送信され得る。SSMが特定のエリア(またはTVWSデータベースによって取り扱われる地理的情報のサブセット)のみをサービスし得る実施形態において、SSM628およびTVWSデータベース2304がそれらの情報を同期させて層2スペクトルユーザの保護を確実にするためのメカニズムが必要になり得る。
図31は、SSMがサブセットエリアを管理するときのSSM TVWSデータベース同期化のブロック図3100である。図31に示される例において、SSM628はエリア3108を管理し、WSD2 604eは、層2スペクトルユーザであってよい、WSD1 604iの動作に悪影響を及ぼし得る。
一実施形態では、SSM628によって管理されるエリア3108は、組み込み保護ゾーンを有することができる。保護ゾーン内に置かれるが、境界に近いWSDは、それらが管理されているエリア3108の境界に近すぎるので層2サービスを提供され得ず、従って、TVWSデータベース2304に直接接続するWSDからの干渉を受けやすいことがある。
一実施形態において、第2のエリアBは、SSMによって管理されるSSM管理エリアA 3104の周りで定義され得る。第2のエリアBでは、TVWSデータベース2304は、スペクトルをWSDに割り当てることを許され得ず、またはエリアBに配置されているWSDへの割り当ては、特定の制限(例えば、著しく低い電力)とともに行われる必要があり得る。この場合、TVWSデータベース2304は、SSM628によって管理されるエリアを認識し、SSM628によって提供される情報(例えば、エリアA内への最大EIRP漏洩)に従って第2のエリアBを定義し得る。情報は、SSM628が最初にプロビジョニングされるときに静的に提供されるか、またはそれは、それがエリアAと結合する新しい層2のWSDを知るときにSSM628によって動的に(例えば、メッセージングを通じて)提供され、変更され得る。
接続タイプ1について、SSM628は、修正なしでTVWSデータベース2304に直接的にWSDによる初期チャネルクエリメッセージを転送することができる。しかし、許容可能なチャネルおよび潜在的に、それらの最大送信電力を含む応答は、SSM628によって直接WSDに送信され得るか、またはそれをWSDに送信するのに先立ってSSM628によって修正され得るかのいずれかである。
図32は、WSDがSSMを通じてTVWSデータベースにアクセスする接続タイプ1に対する情報交換の流れ図3200である。図32に示される例において、WSD604gは、TVWSデータベース2304を対象とするが、SSM628によって受信されるTVWSチャネル要求を送信する(3202)。チャネル要求は、関連する規制フレームワーク(例えば、FCCおよび欧州)に対する現在のTVWS規則で必要とされる情報を含み得る。SSM628は、TVWSチャネル要求メッセージ3202を受信し、それが接続タイプ1のメッセージであると認識して(3204)、それをTVWSデータベース2304に無変更で転送することができる(3206)。TVWSデータベース2304は、WSD604gのジオロケーション情報を使用して、チャネルの各々について利用可能なチャネルおよび最大送信電力を決定することができる(3208)。この情報は、TVWSチャネル応答を通じてSSM628に返され得る(3210)(その内容およびフォーマットは、与えられた規制領域に対する現在の要件と同じであってよい)。
SSM628は、TVWSチャネル応答内の情報を修正する(3212)ことを、応答をWSD604gに転送する(3214)のに先立って、SSM628が現在管理しているが、TVWSデータベース2304は認識していない、層2スペクトルユーザを保護することを意図して行うことができる。TVWSチャネル応答内の情報を修正する際に、SSM628は、アクセスを要求しているWSD604gのジオロケーションに基づき利用可能なチャネルのリストから特定のチャネルを取り除くことができる。例えば、SSM628が、WSDが付近の層2スペクトルユーザに害を及ぼすか、または層2スペクトルユーザが既に応答内のチャネルの1つを採用していると決定した場合、SSM628は、TVWSチャネル応答内の利用可能なチャネルのリストからチャネルを取り除くことができる。代替的に(また、付近のエリア内の潜在的な層2スペクトルユーザを保護するために)、SSM628は、TVWSチャネル応答内のチャネルの1または複数に関連する最大許容可能送信電力を減少させることができる。TVWSデータベース2304によって提供される有効期限は、その後の層2スペクトルユーザによるアクセス時間に対するより大きな粒度を斟酌するために応答の送信に先立ってSSM628によって短縮されてもよい。例えば、通常のWSDが、それらの選択されたTVWSチャネルおよび送信電力を提供する必要がない場合、SSM628は、層2スペクトルユーザが通常のWSD(層2または層3でなくてよい)による干渉を受けないことを確実にするためにWSDに提供される有効期限に依存し得る。この場合、層2スペクトルユーザによるアクセスは、同じエリア内の同じチャネルについて競合しているWSDに提供される有効期限に従うものとしてよい。
SSM628は、変えられたTVWSチャネル応答をWSD604gに送信することができ(3214)、これは使用する1または複数のチャネルを選択することができる(3216)。一実施形態(規制に依存し得る)において、WSD604gは、チャネルおよび送信電力の実際の使用量で応答することができる(3218)。この場合、SSM628は、将来チャネルを層2スペクトルユーザに割り当てる際に使用するためこの情報を格納することができる(3220)。例えば、チャネルは、層2スペクトルユーザに、これらのスペクトルユーザに対してQoSの低下を引き起こすことが期待されていない送信電力を使用するWSDがエリア内にあるかどうかに応じて将来割り当てられ得る。その結果、TVWSチャネルを層2スペクトルユーザに割り当てるSSM628による決定は、その層2スペクトルユーザのQoS要件、さらには同じエリア内で同じまたは隣接するチャネルを使用している可能性のあるWSDの特定の知識に依存し得る(この知識は、タイプ1接続メッセージングから格納された)。SSM628は、選択されたTVWSチャネルおよび送信電力情報をTVWSデータベース2304に転送することもできる。
SSM628が層2スペクトルユーザのみにサービスするようにTVWSを独占するシナリオを回避するために(例えば、図32に示される例ではTVWSデータベースからTVWSチャネル応答内の利用可能なチャネルの大部分または全部を取り除くことによって)、SSM628の決定アルゴリズムにおいてNRAによっていくつかの公平性方針または規制が強制され得る。例えば、SSM628は、規制によって決定された特定の量だけ利用可能なチャネルの数または最大送信電力を低減することのみができ、これにより、SSM628のサービスを使用しない免許不要スペクトルユーザがそれでもTVWSリソースを取得することができることを確実にすることができる。SSM628は、層2スペクトルに対する要求の数および利用可能なTVWSリソースの量に基づき、TVWSスペクトルまたは潜在的に、他のスペクトルをその層2スペクトルユーザに対して使用するかどうかを決定することができる。
接続タイプ2は、SSM628にスペクトルを要求する層2スペクトルユーザと、TVWS帯域からのスペクトルを使用する要求を潜在的に遂行するSSM628とからなる。接続タイプ2は、SSM628とTVWSデータベース2304との間のインターフェースに関して行われる想定に応じて異なる形で実装され得る。
図33は、層2スペクトルユーザがSSMサービスにアクセスしている接続タイプ2に対する情報の流れの流れ図3300である。図33に示される例において、層2スペクトルユーザ604bは、層2スペクトル要求をSSM628に送信することができ(3302)、SSM628は、TVWSチャネルが要求のQoSを潜在的に満たし得るかどうかを(例えば、それが格納した情報に基づき)決定することができる(3304)。SSM628は、PAWSなどのインターフェースを使用してTVWSデータベース2304と通信することができる。
PAWSなどのインターフェースを使用して、SSM628は、利用可能なチャネルのリストについてTVWSチャネル応答をTVWSデータベースに送信し、要求している層2スペクトルユーザのデバイス特性(例えば、ロケーションまたは送信機特性)を提供することができる(3306)。TVWSデータベース2304は、層2スペクトルユーザ604bのジオロケーション情報を使用して、利用可能なチャネルおよび関連する送信電力を決定することができる(3308)。TVWSデータベース2304は、利用可能なチャネルおよび各チャネル上で使用され得る最大送信電力を示すことによってTVWSチャネル要求に応答することができる(3310)。SSM628は、実際のTVWS使用量が層2スペクトルユーザ604bからのQoS要求を満たし得るかどうかを決定し、もしそうならば、要求している層2スペクトルユーザ604bに対するTVWSスペクトルの実際の割り当てを決定することができる(3312)。1または複数のチャネルおよび関連する送信電力を選択した後、SSM628は、選択されたTVWSチャネルおよび送信電力をTVWSデータベース2304に送信することができる(3314)。SSM628は、層2スペクトル応答メッセージを介して層2スペクトルユーザ604bにその情報を送信することもできる(3316)。
図33に例示されている実施形態において、層2スペクトルユーザからSSM628への要求は、それらが情報の流れの条件を満たし、必要な情報を含むようにジオロケーションデータベースに転送するのに先立って再パッケージされる必要がある。この場合、ジオロケーションデータベースの観点から、SSM628は、実際のWSDとして見え得る。層2スペクトルユーザからのスペクトル要求の受信後、SSM628は、TVWSがスペクトルを取得するための適切な周波数帯であるかどうかを決定することができる。この決定は、層2スペクトルユーザのQoS要件および(例えば、接続タイプ1および接続タイプ3のメッセージングから取得された知識を通じて)SSM628が認識している他のWSDに関する層2スペクトルユーザのロケーションに基づくものとしてよい。接続タイプ1に関係する全てのメッセージングは、SSM628によって受信され得るので、SSM628は、SSMのサービスを採用していないWSDの使用量を格納することができる。さらに、SSMは、WSDによって行われた要求の履歴に基づき与えられたエリア内の利用可能なTVWSチャネルを認識しているものとしてよい。結果として、現在格納されている情報は、SSMのサービスおよびTVWSデータベース応答を(それらの利用可能性のタイミングとともに)使用していないWSDからの要求に基づくロケーションのサンプルに対する利用可能なチャネルのリスト、チャネル利用可能性の粗いスペクトルマスク、もしくは要求および応答から時間の経過とともに構築される情報に基づくインカンベントロケーションのうちの1つまたは複数、または利用可能なTVWSチャネル、さらにはそれらの最大送信電力およびデバイス特性(例えば、スペクトルマスク)を現在使用しているWSDのリストを含み得る。この情報は、選択されたTVWSチャネルおよび送信電力メッセージ、例えば、想定されているPAWSインターフェースからの情報を格納することから取得され得る。
TVWSが、スペクトル要求を満たす代替的手段として現れ得る場合、SSM628は、層2スペクトルユーザからの情報を使用してTVWSスペクトル要求メッセージを(既存の規制フォーマットで)作成することができる。TVWSデータベースからの応答が調べられ、TVWSにおける利用可能なチャネルがスペクトル要求を満たすために利用され得るかどうかを確認することができる。そうであれば、SSM628は、スペクトル割り当てを完了し、選択されたチャネルおよび電力を層2スペクトルユーザ、さらにはTVWSデータベース2304に送信することができる。層2スペクトルユーザへの最終的なスペクトル割り当ては、層2スペクトル応答3316で送信され得る。SSM628が通常のWSDからのTVWSスペクトルの正確な使用量を認識しているかどうかに応じて、層2スペクトル応答も、層2スペクトルユーザがQoSの有害な干渉または低下を生じるリスクなしでシステムを使用し始めることができる開始時間、さらにはスペクトル割り当ての有効期限も含み得る。
接続タイプ3は、SSM628にアクセスを要求する層3スペクトルユーザによって使用され得る。ここで、SSM628は、TVWSを層3スペクトルのソースとして使用することを決定することができる。
図34は、層3スペクトルユーザがSSMサービスにアクセスしている接続タイプ3に対する情報の流れの流れ図3400である。図34に示される例において、層3スペクトルユーザ604cは、層3スペクトル要求をSSM628に送信することができる(3402)。SSM628は、層3スペクトル要求3402をTVWSチャネル要求に単純に翻訳し(3404)、その層3スペクトルユーザをTVWS上に割り当てるものとしてよい。これを行うために、SSM628は、TVWSチャネル要求をTVWSデータベース2304に送信することができ(3406)、これは、層3スペクトルユーザ604cのジオロケーション情報を使用して、利用可能なチャネルおよび関連する送信電力を決定することができる(3408)。TVWSデータベース2304は、TVWSチャネル応答でTVWSチャネル要求に応答し得る(3410)。SSM628は、その層3スペクトルユーザが動作するTVWSチャネルを特に選択することを望んでいる場合があるので、TVWSデータベース2304からのTVWSチャネル応答は、SSM628がその層3スペクトルユーザがどのチャネルを利用するかに対する制御を有するようにさらに変えられ得る。
SSM628は、層3スペクトルユーザ604cによって使用されるTVWSチャネル応答で示される利用可能なチャネルのうちの1または複数を選択し(3412)、選択されたチャネルに対応する情報を層3スペクトルユーザ604cに送信することができる(3414)。層3スペクトルユーザ604cは、SSM628でスペクトル使用量を確認することができ(3416)、SSM628は、選択されたTVWSチャネルおよび送信電力をTVWSデータベース2304に転送することができる(3418)。SSMとジオロケーションデータベースとの間のインターフェースに対する実装は、タイプ2の接続に関して説明されているオプションに類似しており、ここでは繰り返されない。
SSM628は、層2または層3スペクトルに関してジオロケーションデータベースから取得されるチャネルを管理することができる。層2スペクトルについては、スペクトルは保護の何らかの保証を有するか、またはこれらのユーザに対するQoSの何らかの予測性を斟酌するユーザに割り当てられ得る。層3スペクトルは、全く保護されていなくてもよい(例えば、SSM628は、インカンベント保護のためジオロケーションデータベースによって提供されているものよりも追加のサービスを提供しない)。従って、SSM628は、2つのタイプのサービスを提供することができ、それにより、これらのサービスは、TVWSスペクトル(または潜在的に、TVWSの外の、SSM628が管理している以外のスペクトル)から提供され得る。2つのタイプのサービスは、このサービスを要求するWSDまたはシステムとのインターフェースを介する共存サービスと、SSM628がスペクトルユーザによって要求されたスペクトルを特定のQoS要件または保護基準に応えて割り当てることができる優先サービスとを含み得る。
共存サービスは、情報サービスまたは管理サービスであってよい(例えば、米国電気電子学会(IEEE)802.19で定義されているような)。情報サービスでは、SSM628は、チャネルおよび動作パラメータのリスト、さらにはWSDを他のWSDと共存させるのを補助し得る追加の情報を提供することができる。管理サービスでは、SSM628は、それ自体で、使用されるチャネルを選択することができる。管理および情報の両サービスの場合、共存は、WSDは、その動作する能力に重大な影響を及ぼし得る衝突はないが、WSDによって行われる要件または運用要求を満たそうとする試みがあり得ないことのみを保証されると想定することができる。共存サービスは、SSM628の層3ユーザに対して提供され得る。優先サービスは、SSM628の層2ユーザに対して提供され得る。
これらの異なるサービスは、層2と層3のスペクトルユーザ間のインターフェースの差別化も引き起こし得る。例えば、層2のWSDは、スペクトルにおいて確実であるべき特定の特性または要件(例えば、最大保証干渉レベルまたは最低保証利用可能性時間)を付けることができ、SSMは、それがスペクトル要求を満たすときにこれらの要件に従わなければならない。層3のWSD(共存サービスのみを受けことができる)は、それが他のスペクトルユーザからの有界な干渉なしで動作することができるという保証のみでスペクトルを要求し得る。SSM628は、近隣のシステムまたはチャネル品質に関する情報を提供し、それを層3のWSDに残して使用されるチャネルを決定することができる。さらに、共存サービスを取得する層3スペクトルユーザは、スペクトルの不足がある場合にはスペクトルの優先使用を保証され得ない。
図35は、図6Aおよび図6Bに示される例示的なアーキテクチャから派生する論理的SSMアーキテクチャのブロック図3500である。図35に示される例示的なアーキテクチャにおいて、インターフェースAは、図6Aおよび図6Bの古典的なTVWSリンクに対応する。図35に示されるインターフェースDは、図6Aおよび図6Bに示されるTVWS管理リンクに対応する。さらに、図35に示されるインターフェースBは、図6Aおよび図6Bに示されるWSDとSSMとの間のリンクに対応し、インターフェースCは、特定のエリア内で動作し得る異なるSSMの間の潜在的な通信リンクを考慮するために図35のアーキテクチャに含まれている。
図35に示されるアーキテクチャは、複数のSSM628aおよび628bを含む。示されているSSM628は、共存機能3608、センシング機能3606、並びに優先使用およびネゴシエーション機能3501を含む。共存機能3608、センシング機能3606、並びに優先使用およびネゴシエーション機能3501の各々は、Bインターフェースを介して協調WSD604rと通信している。共存機能は、Dインターフェースを介してTVWSデータベース2304と、C−Sインターフェースを介してセンシング機能3606と、C−Pインターフェースを介して優先使用およびネゴシエーション機能とさらに通信している。優先使用およびネゴシエーション機能3501は、Dインターフェースを介してTVWSデータベース2304とも通信し、また監督機関方針データベース3602とも通信し得る。TVWSデータベース2304は、非協調WSD604qとも通信している。SSM628aおよび628bは、Cインターフェースを介して互いに通信している。
非協調WSD604qは、FCC/PAWS/OFCOMで定義されているようなWSDであってよい(例えば、TVWSデータベース2304とコンタクトし得るマスターWSD)。協調WSD604rは、インターフェースBを通じてSSM628と通信することができる増強されたWSDであってよい。一実施形態では、WSD604rは、SSM628と通信して、インターフェースBを介してGLDBによって提供されるSSM628からのホワイトスペースリソースを取得することができる。WSD604rは、インターフェースBを介してSSM628と通信し、GLDBから直接ホワイトスペースリソースを取得する他のWTRUからのWSDに対する保証された保護をGLDBから取得することもできる。
SSM628の物理的実装および物理的ロケーションに応じて、協調WSD604rは、WSD(例えば、AP)、WSDのRRM部分(スペクトルユーザと同一のロケーションにあり得るSSMとコンタクトすることができる)、または事業者のOA&M(例えば、事業者がSSM628を使用してTVWSを使用し、SSM628が事業者のネットワーク内にあるか、または事業者のネットワークの外にあり得る場合)に単純に対応することができる。一実施形態では、WSDまたは他のスペクトルユーザは、協調および非協調WSDまたはスペクトルユーザとして異なるモードで動作可能であるものとしてよい(例えば、それぞれ協調モードおよび非協調モードで)。そのようなWSDは、Aインターフェース(またはリンク)およびBインターフェース(またはリンク)の両方を確立するように構成された回路を有することができる。
図35に示される例において、SSM628は3つの論理機能、共存機能3608、センシング機能3606、並びに優先使用およびネゴシエーション機能3501を含む。共存機能3608は、TVWSを使用する異なるWSD間の適切な動作を確実にする主エンジンであってよい。そうするために、それは、TVWSデータベース2304から取得された最良の場合の動作パラメータ(例えば、利用可能なチャネルおよび最大電力)を使用し、これらのパラメータを、SSM628に接続されている異なるWSDが適切に(例えば、同じチャネルまたは隣接チャネルのいずれかで)動作することをさらに可能にするように修正することができる。共存機能3608は、情報サービス(例えば、WSDが利用可能なチャネルのリストおよびエリア内で動作している他のWSDに関する情報を与えられる場合)および管理サービスを提供することができる。
センシング機能3606は、協調WSD604rのセンシングおよび/または測定を構成し、これらの測定を収集して処理する責任を有するものとしてよい。測定は、共存機能3608によって使用され、協調WSD604rによって使用される許容可能なチャネルをさらに定義することができる。そのような測定は、他のWSD(SSM628によって管理される場合もされない場合もある)またはDTVなどの層1スペクトルユーザからの干渉の存在を決定するために使用され得る。
優先使用およびネゴシエーション機能3501は、協調WSD604rが優先(層2)アクセスのためチャネルを予約することを可能にし、期間において優先アクセスを要求することができる異なるWSD間のネゴシエーションに関係する全ての機能を提供することができる。そのようなネゴシエーションは、TVWSチャネルに対してSSM628によって管理されるオークション、行政を通じて設定される価格設定、または監督機関方針に基づきそうすることも許され得る特定のWSDによる優先使用チャネルの割り当てを含み得る。優先使用およびネゴシエーション機能3501は、従って、図示されているように、監督機関方針からの入力を有するものとしてよい。図35には示されていないが、優先使用およびネゴシエーション機能は、共存機能3608の一部であってもよい。
B1インターフェースは、TVWS上で運用するチャネルを要求するためにWSD604rによって使用され得る。WSD604rは、このインターフェースを通じてそのデバイスパラメータ(例えば、RAT、動作範囲またはアンテナ高さ)を提供することができる。それは、SSM628が異なるWSD間の共存を確実にすることを可能にするRATに関係する補足情報(例えば、BSセルID、スクランブリングコードまたはAPチャネル)も提供し得る。WSD604rは、情報サービス、またはチャネルに対する特定の選択の場合にチャネルおよび共存情報(例えば、結果として共存問題を引き起こし得る近隣のシステムに関する情報)の潜在的なセット、および管理サービスの場合に使用する動作パラメータを提供され得る。これは、他のユーザと共存するような仕方で運用するためにWSD604rがSSM628によって適切に構成/再構成されることを可能にし得る。
B2インターフェースは、他のWSDまたはDTVシステムの存在およびそれらの動作電力レベルを検出するように適切なセンシングを構成するためにSSM628b内のセンシング機能3606によって使用され得る。そのような情報はさらなる共存機能(例えば、DTVからの干渉の回避)を提供するために共存機能3608によって使用され得る。
B3インターフェースは、SSM628bから優先使用チャネルを取得し、優先使用およびネゴシエーション機能3501とインタラクティブにやり取りしてオークション、価格設定、優先使用を申請することを許されているユーザの認証などに関係する全てのシグナリングを実行するためにWSD604rによって使用され得る。
D1インターフェースは、TVWSデータベース2304からスペクトルユーザに対する利用可能なTVWSチャネルおよび許容可能な送信電力を取得するために共存機能3608によって使用され得る。このインターフェースは、インターフェースAに類似しているか、または同一であってもよい。D2インターフェースは、TVWSデータベース2304がインターフェースAを通じてTVWSにアクセスするデバイスからそのようなスペクトルユーザの保護を確実にすることができるようにTVWSデータベース2304に優先使用チャネルを使用するスペクトルユーザ(例えば、層2スペクトルユーザ)の保護基準を提供するために使用され得る。
Cインターフェースは、同じまたは近隣のエリア内でTVWSを管理しているものとしてよい異なるSSM(例えば、SSM628Aおよび628B)の間の通信を可能にするために使用され得る。機能の間の関係するインターフェースも、このインターフェースに跨って存在し得る。換言すれば、近隣のSSMにおける共存機能は、一方のSSMによって管理されているWSDが他方のSSMによって管理されているWSDとの共存問題を引き起こさないことを確実にするために共存情報を交換することができる。センシング機能は、別のSSMに登録されているセンシングデバイスを通じて取得される干渉の知識を取得するためにも情報を交換することができる。優先使用およびネゴシエーション機能は、各SSMの制御下でWSDに対する優先使用チャネルとして各近隣のSSMによって予約され得るチャネルについて協調または合意を行うために情報を交換することができる。
C−Sインターフェースは、異なるWSDに割り当てられるか、または提供されるチャネルに対する決定を行う際に共存機能を補助することができる追加の情報をセンシングを通じて取得するために共存機能3608によって使用され得る。異なるWSDによるチャネルの現在の使用量に基づき、共存機能3608は、センシング機能3606からのセンシングを介して取得される追加の情報を要求することができる。
C−Pインターフェースは、優先チャネルの使用なしでSSM638bを使用して動作するWSDが層2スペクトルユーザの保護基準を尊重することを確実にするために共存機能3608によって使用され得る。そのような保護がインターフェースD2によって単純に提供される場合、このインターフェースは、機能を縮小しているか、または全く存在していなくてもよい。代替的に、優先使用およびネゴシエーション機能3501は、共存機能3608それ自体の中に置かれていてもよい。
図35に示される論理的アーキテクチャは、機能の各々のロケーションに応じて、異なるアプリケーションに合わせて手直しされた物理的アーキテクチャを定義するために使用され得る。例えば、LSAまたは類似のものなどの展開の場合に、事業者がそのネットワークに対するスペクトルを予約することを望んでいる場合、優先使用およびネゴシエーション機能3501は、TVWSデータベース2304に物理的に配置され、各事業者に対するチャネルのセットを予約する責任を有するものとしてよい。各事業者は、各事業者のネットワーク内に共存を提供するために論理的協調WSD604r(一実施形態では、BSに、またはOA&Mに配置され得る)と同一のロケーションにあってよいその自らの共存機能3608およびセンシング機能3606を有することができる。スペクトルが優先使用およびネゴシエーション機能3501によって事業者間にどのように分割されたかに応じて、インターフェースCは、このシナリオでは使用され得ない。代替的に、SSM628全体が、事業者OA&Mと同一のロケーションにあってもよく、その場合、インターフェースCは、事業者OA&M間で共存情報を交換し、さらには優先使用チャネルへのアクセスを有し得る事業者間のネゴシエーションを可能にするために使用され得る。
本明細書で説明されている実施形態において、SSM628は、近隣の多層共有スペクトルを使用する複数のコグニティブ無線システム(CRS)の間のスペクトル協調の責任を有している中心エンティティである。これらのCRSは、単一の事業者または複数の事業者によって運用され得る。SSM628は、層1スペクトルユーザデータベースと直接インターフェースして、インカンベントスペクトルユーザによって占有されているチャネル、層2および層3の使用並びに適用可能である規制制限に利用可能なチャネルなどの情報にアクセスすることができる。一実施形態では、層1データベースは、TVWSデータベース2304、またはスペクトルへの優先アクセスを有するプライマリスペクトルユーザに関する使用および保護情報を格納し得る他のデータベースとすることができる。SSM628は、CRS(例えば、CRS内のマスターWSD)と直接インターフェースして、使用に利用可能なチャネルに関する要求を受信し、利用可能なチャネルのリストでCRSに応答し、センシングをサポートするCRSからのチャネルに関するセンシング関係測定を受信する、などを行うこともできる。各CRSは、WiFi AP、セルラーeNb、または事業者のOA&Mであってよい。SSM628は、ジオロケーションデータベースの外部に置かれている独立エンティティであるか、またはジオロケーションデータベースの内部に置かれていてもよい。
SSM628は、CRSに対して、共存管理サービス、共存情報サービス、優先使用サービス、スペクトル仲介サービスのうちの1または複数を提供するか、またはサービスを提供しない(例えば、インカンベント保護だけ)。
図36は、例示的なSSMアーキテクチャのブロック図3600である。図36に示される例において、SSM628は、SSM628に対する制御機能として活動し得るSSMコントローラ3610を含む。SSMコントローラ3610の責任は、CRS(例えば、1または複数のCRS3604)、ジオロケーションデータベース2902、および監督機関の方針データベース3602と外部的にインターフェースし、センシング機能3606、共存機能3608、優先アクセス機能3616、ネゴシエーション機能3618、近隣要素SSMインタラクション機能3612、セキュリティ/認証機能3614、および無線アクセス管理機能3622などのSSM628内の異なる機能と内部的にインターフェースすることであるものとしてよい。一実施形態では、監督機関の方針データベース3602は、SSM628内に置かれ、監督機関の方針に関する情報を含み得る。
共存機能3608は、同じチャネルおよび隣接チャネルを使用するCRS3604間の共存を確実にする責任を有するものとしてよい。換言すれば、共存機能3608は、同一チャネルおよび隣接チャネル干渉を最小限度に抑えるか、または回避することによって層2および層3のCRS3604の間の共存を確実にすることができる。それは、各CRS3604が、その近隣要素と連携し、近傍内の他の要素に対し最小の干渉を引き起こすか、全く干渉を起こさないことを確実にすることができる。共存機能3608は、ジオロケーションデータベース2902から取得された情報およびセンシング機能3606から取得された、またはスペクトルユーザから収集された補足情報(例えば、マスターWSDからの測定、APなどのノードの相互依存性、ノード間の期待される、または測定された干渉、または使用されるRAT)を使用してチャネルの利用可能性を決定することができる。同じチャネルを使用する近傍内のCRS3604の間の共存の一例は、CRS3604によるチャネルの使用を時間多重化するものであってよい。そのような場合、共存機能3608は、各3604に動作の時間スケジュールを提供して同一チャネル干渉を回避することができる。
優先アクセス機能3616は、CRS3604による独占的または優先使用に対する共有スペクトル帯域内のチャネルのセットを予約する責任を有するものとしてよい。優先使用のための各チャネルの割り当ては、1日のうちの数秒/分などの短期ベース、または1週間のうちの数日または数時間などの中期ベースで行われるものとしてよく、指定された持続時間の連続的な時間のブロックは、特定のCRS3604による独占的アクセスのために予約される。チャネルが優先使用のためにCRS3604に割り当てられるときに、そのCRS3604は、免許チャネルを有するのと同じくらい良いクリーンな、干渉のないチャネルを期待し得る。優先アクセス機能3616は、優先アクセスを要求するCRS3604のQoS要件を知る必要があり得る。
ネゴシエーション機能3618は、SSM628とCRS3604との間でネゴシエートする責任を有するものとしてよい。マスターWSDは、CRS3604に代わってネゴシエートすることが期待され得るが、スレーブWSDは、各スレーブWSDがそれ自体のためにチャネルを取得するためにSSM628とネゴシエートするネゴシエータであってもよい。例えば、SSM628におけるネゴシエーション機能は、近傍内のCRS3604への優先/独占的アクセスのために予約されている特定のチャネルをオークションすることができる。近傍内の複数のCRS3604が、優先/独占的アクセスのために予約されている特定のチャネルについてSSM628と同時にネゴシエートすることができる。
近隣要素SSMインタラクション機能3612は、共存を確実にするためにCRS近傍内でスペクトル協調の責任を有する他のサードパーティSSM628とインタラクティブにやり取りする責任を有し得る。これは、近傍内の1つのSSM628による優先使用のために特定のチャネルが割り振られたときに特に有用であり得るが、それらのチャネルは、同じCRS近傍内の近隣要素SSM628による優先使用のために割り振られない。
センシング機能3606は、SSM628の制御下でスペクトルユーザによって実行されるセンシング動作を制御することができ、この情報をスペクトルユーザの各々から収集することができる。この情報は、各共有スペクトル帯域内のセンシングまたは測定によって検出されたプライマリスペクトルユーザおよび/または他のセカンダリCRSに関係する関連情報、その動作チャネル/周波数、動作帯域幅、インカンベント/他のセカンダリCRSがオン(またはオフ)であるときの時間および持続時間、この帯域内でセカンダリベースで動作しているCRSに対する最大送信電力限度、デバイスのみをセンシングするための最低感度要件、インカンベント/セカンダリCRSがチャネルにアクセスすることに戻ったときのCRSに対する退避時間、などを含み得る。センシング機能3606からの情報は、WSDによる動作のためのチャネルをさらに選択するために共存機能3608によって使用され得る。
セキュリティ/認証機能3614は、新しいCRS3604がSSM628に登録し、CRS3604に特有の全てのセキュリティ鍵/パスワードを格納するときにSSM628と各CRS3604との間のセキュリティおよび認証手順を実行する責任を有し得る。それは、SSM628に既に登録されているCRS3604がSSM628のサービスを使用することに戻ったときにセキュリティ/認証手順を実行することもできる。そのような場合、セキュリティ/認証機能3614は、SSM628にアクセスを認可する前に、そのCRSのIDに関連する格納されている鍵/パスワードにアクセスし、認証手順を実行するものとしてよい。
無線アクセス管理機能3622は、CRS3604によって使用される無線アクセスタイプ(例えば、LTE、WiFiまたはHSPA)を管理する責任を有し得る。それは、マスターWSDとスレーブWSDとの間で通信の方向(例えば、アップリンクのみ、ダウンリンクのみ、TDD、またはFDD)を割り振る責任も有し得る。
登録CRSデータベース3620は、SSM628に登録される全てのCRS3604に関する情報を格納することができる。登録CRSデータベース3620に格納されている情報は、マスターWSDのみのデバイスID、全てのWSD(マスターまたはスレーブ)のデバイスID、またはCRS ID(順にCRS3604内の全てのWSDを識別することができる)であってよい。登録CRSデータベース3620は、デバイス能力を格納することもできる(例えば、RF能力、アンテナ本数、またはRAT能力)。
図37Aおよび図37Bは、新しいCRS登録手順の流れ図3700a/3700bである。図37Aおよび図37Bに示される例において、新しい協調CRS(C−CRS)3702(例えば、TVWSで動作している時にSSM628のサービスを使用するCRSまたはWSD)は、SSM628に登録することを望み、登録を要求するためSSM628へのRegistration_Req信号を開始する(3702)。Registration_Req信号は、C−CRS ID(場合によっては、これはマスターWSD IDと同じであってもよい)、ジオロケーション情報、および能力情報(例えば、サポートされているスペクトル帯域、またはアンテナ本数、サポートされているRAT)などの情報を含み得る。
SSM628内のSSMコントローラ3610は、外部エンティティとSSM628内のエンティティとの間のインターフェースとして活動し得る。SSMコントローラ3610は、Registration_Req信号3702を受信し、要求しているC−CRS3702がSSM628に既に登録されているかチェックすることができる(3704)。そうするために、それは、CRS_Registration_Info_Req信号をSSM628内の登録CRSデータベース3620に送信し、C−CRS3702に関する既存の登録情報を要求することができる(3706)。CRS_Registration_Info_Req信号は、最低限、C−CRS IDを含み、Registration_Req信号に含まれる情報の一部または全部も含み得る。
登録CRSデータベース3620は、CRS登録情報が要求しているC−CRS3702に対して存在しているかどうかをチェックして決定し(3708)、CRS_Registration_Information信号をSSMコントローラ3610に送信し、それに、その決定を知らせることができる(3710)。
C−CRS3702に対する登録が、登録CRSデータベース3620内に存在していない場合、SSMコントローラ3610は、Authentication_Req信号をC−CRS3702に送信する(3714)ことによってCRS3702との認証を開始する(3712)ことができる。C−CRS3702は、公開/秘密鍵などの、それ自身を認証するため必要な情報を含むAuthentication_Info信号で応答することができる(3716)。SSMコントローラ3610は、Authenticate_New_CRS信号を使用してこの情報をセキュリティ/認証機能3614に転送する(3720)ことによってSSM628内のセキュリティ/認証機能3614でCRS認証を開始する(3718)ことができる。セキュリティ/認証機能3614は、それがC−CRS3702を認証するために有しているものとしてよい事前格納されている情報(例えば、鍵)を使用してC−CRS3702を認証し(3722)、New_CRS_Authentication_Confirm信号を使用してSMSコントローラ3610に応答する(3724)ために必要な手順を実行することができる。CRS認証が確認された場合、SSMコントローラ3610は、Registration_Storage信号を使用して(3728)、新しいCRSの登録情報を登録CRSデータベース3620に格納する(3726)ことができる。登録CRSデータベース3620がConfirm_Registration_Storage信号を使用して情報の格納を確認した後(3730)、SSMコントローラ3610は、Confirm_CRS_Registration信号を使用して登録確認をC−CRS3702に転送する(3734)ことによって新しいCRSの登録を確認する(3732)ことができる。
図38Aおよび図38Bは、例示的な共存手順の流れ図3800a/3800bである。図38Aおよび図38Bに示される例において、C−CRS3702は、TierIII_Chan_Req信号を使用して層3チャネルをSSM628に要求する(3802)。TierII_Chan_Req信号を受信したことに応えて、SSM628内のSSMコントローラ3610は、TierIII_Access_Req信号を使用してSSM628内の共存機能3608に層3スペクトルユーザのために予約されているチャネルについてクエリを実行することができる(3804)。共存機能3608は、それが層3アクセスのために予約されたチャネルを有しているかどうかをチェックし(3806)、TierIII_Channel_List信号を使用してそのようなチャネルのリストでSSMコントローラ3610に応答するか、または利用可能なチャネルがないと報告し得る(3808)。
共存機能3608が、利用可能なチャネルがないと報告した場合、SSMコントローラ3610は、ジオロケーションデータベース(GLDB)2902に、GLDB_Channel_Request信号を使用して(3812)、CRSのジオロケーションに基づき利用可能なチャネルについてクエリを実行することができる(3810)。GLDBは、CRSについて利用可能なチャネルをチェックし(3814)、GLDB_Channel_Response信号を使用してSSMコントローラ3610に利用可能なチャネルのリストを報告することができる(3816)。GLDB2902によって報告されたチャネルは、いつでもそれを占有しているプライマリスペクトルユーザがいない場合に二次使用に利用可能であるチャネル(例えば、二次使用チャネル)であるか、またはプライマリスペクトルユーザによって占有されているが、プライマリスペクトルユーザが動作していないときに二次使用に利用可能であるチャネル(例えば、プライマリユーザ割り当てチャネル)であるものとしてよい。チャネルは、それが2つのカテゴリのうちのどちらに対応しているかを示すため2進数タグによって識別されることが期待され得る。
SSMコントローラ3610は、Coex_Eval_Req信号を使用して共存機能3608とコンタクトする(3820)ことによって各利用可能なチャネル(例えば、GLDBによって提供される)について共存評価を開始する(3818)ことができる。共存機能3608は、センシング機能を使用するプライマリスペクトルユーザの保護および非協調CRS(U−CRS)検出、優先アクセス機能を使用する優先アクセス保護、および/または近隣要素SSMインタラクション機能を使用する他のC−CRS保護に基づき各チャネルを評価することができる(3822)。共存機能3608は、チャネルの新しいリストおよび対応する送信パラメータを決定して、要求しているCRSの近傍内のCRS間の共存を確実にし(3822)、Coex_Eval_Resp信号を使用してそれをSSMコントローラ3610に送り返して報告する(3824)ことができる。
SSMコントローラ3610は、Check_Regulatory_Policy信号を使用して(3828)各チャネルについて方針をチェックするために規制方針データベース3602にクエリを実行することができる(3826)。方針は、例えば、送信電力限度または隣接チャネル漏洩電力に関するものとしてよい。規制方針データベース3602は、各チャネルについて規制方針をチェックし(3830)、Regulatory_Policy_Response信号を使用して各チャネルに対する方針でSSMコントローラ3610に応答することができる(3832)。SSMコントローラ3610は、使用可能なチャネルのリストおよびそれらの対応する送信パラメータをC−CRS3702に提供して(3834)、TierIII_Chan_Resp信号を使用して共存および規制方針準拠を確実にする(3836)ことができる。
GLDB2902によって報告される二次使用チャネルは、他のCRSと共有されるチャネルであってよい。センシング機能は、チャネルを使用する他のCRSの使用パターンに関する情報を提供することが期待され得る。同様に、プライマリスペクトルユーザ割り当てチャネルは、インカンベントユーザと共有されるチャネルであってよく、センシング機能は、チャネル上のインカンベントの使用パターンを提供することが期待され得る。プライマリユーザ割り当てチャネルは、他のCRSと共有されてもされていなくてもよい。
図39A、図39Bおよび図39Cは、共存を使用可能にするための例示的なSSM手順の流れ図3900a/3900b/3900cである。図39A、図39Bおよび図39Cに示される例において、SSMコントローラ3610は、Coex_Eval信号を介して共存機能3608に共存評価を要求する(3902)。Coex_Eval信号に応えて、共存機能3608は、PU_Sensing_Req信号をセンシング機能3608に送信する(3906)ことによってセンシングに基づきプライマリユーザ占有情報を要求する(3904)ことができる。センシング機能3608は、各プライマリスペクトルユーザ占有チャネル上のセンシング情報を取り出し、PU_Sensing_Respメッセージを介して(3912)使用パターンを共存機能3608に報告する(3910)ことができる。
共存機能3608は、インカンベントスペクトルユーザと共有されるチャネル上のプライマリスペクトルユーザ占有パターンを評価し、Coex_Respメッセージを使用してこの情報をCRSに転送することができる(3914)。共存機能3608は、SU_Sensing_Reqメッセージをセンシング機能3606に送信する(3920)ことによってセンシングに基づきセカンダリスペクトルユーザ占有情報も要求する(3916)ことができる。センシング機能3606は、各二次使用チャネルに関するセンシング情報を取り出し、SU_Sensing_Respメッセージを介して(3926)ユーザタイプと使用パターンとを共存機能3608に報告する(3924)ことができる。
共存機能3608は、二次使用に利用可能であるチャネル上のセカンダリスペクトルユーザ占有パターンを評価し(3928)、Priority_Access_Chan_Req信号を優先アクセス機能3616に送信する(3934)ことによって優先アクセスを有するチャネルを要求する(3930)ことができる。Priority_Access_Chan_Req信号に応えて、優先アクセス機能3616は、優先使用に割り当てられているチャネルのリストを取り出し(3936)、Priority_Access_Chan_Resp信号を介してリストを共存機能3608に送信する(3938)ことができる。
共存機能3608は、優先アクセスのために予約されているチャネルを評価して、それらおよび隣接チャネルを近隣要素CRSに割り当てることを回避することができる(3940)。それは、Neighbor_SSM_Chan_Alloc_Req信号を近隣要素SSMインタラクション機能3612に送信する(3946)ことによって近隣要素SSMによるチャネル割り当てを要求することもできる(3942)。Neighbor_SSM_Chan_Alloc_Req信号に応えて、近隣要素SSMインタラクション機能3612は、事前格納されているチャネル割り当て情報を取り出し、および/または近隣要素SSMに新しいチャネル割り当て情報を要求し(3948)、Neighbor_SSM_Chan_Alloc_Resp信号を介してチャネル割り当てに関する情報を共存機能3608に送信することができる(3950)。
共存機能3608は、同一チャネルおよび/または隣接チャネル干渉を最小にするか、または回避することに基づき要求しているCRSに対するチャネル割り当ておよび送信パラメータを評価し(3952)、評価の結果とともにCoex_Resp信号をSSMコントローラ3610に送信する(3954)ことができる。
図40Aおよび図40Bは、チャネルへの優先アクセスのための手順の流れ図4000a/4000bである。図40Aおよび図40Bに示される例において、C−CRS3708は、TierII_Channel_Request信号を使用して層2チャネルをSSM628に要求する(4002)。TierII_Channel_Request信号に応えて、SSM628内のSSMコントローラ3610は、Priority_Access_Req信号を使用してSSM628内の優先アクセス機能3616に層2スペクトルユーザのために予約されているチャネルについてクエリを実行することができる(4004)。優先アクセス機能3616は、それが層2アクセスのために予約されたチャネルを有しているかどうかをチェックし(4006)、Priority_Access_List信号を使用してそのようなチャネルのリストでSSMコントローラ3610に応答するか、または利用可能なチャネルがないと報告し得る(4008)。
優先アクセス機能が、利用可能なチャネルがないと報告した場合、SSMコントローラ3610は、GLDB2902に、GLDB_Channel_Request信号を使用して(4012)、CRSのジオロケーションに基づき利用可能なチャネルについてクエリを実行することができる(4010)。GLDB2902は、CRSについて利用可能なチャネルをチェックし(4014)、GLDB_Channel_Response信号を使用してSSMコントローラ3610に利用可能なチャネルのリストを報告することができる(4015)。GLDB2902によって報告されたチャネルは、いつでもそれらを占有しているプライマリユーザがいない場合に二次使用に利用可能であるチャネル(例えば、二次使用チャネル)であるか、またはプライマリスペクトルユーザによって占有されているが、プライマリスペクトルユーザが動作していないときに二次使用に利用可能であるチャネル(例えば、プライマリユーザ割り当てチャネル)であるものとしてよい。チャネルは、それらが各々2つのカテゴリのうちのどちらに対応しているかを示すため2進数タグによって識別されることが期待され得る。
SSMコントローラ3610は、Priority_Access_Eval信号を使用して優先アクセス機能3616とコンタクトする(4018)ことによって各利用可能なチャネル(例えば、GLDBによって提供される)について優先アクセス評価を開始する(4016)ことができる。優先アクセス機能3616は、例えば、デバイスのクラスおよび能力、センシング機能を使用するプライマリスペクトルユーザの保護および非協調CRS(U−CRS)検出、優先アクセス機能を使用する優先アクセスチャネル保護、ネゴシエーション結果、および/または近隣要素SSMインタラクション機能を使用する他のC−CRS保護に基づき各チャネルを評価することができる(4020)。優先アクセス機能3616は、チャネルの新しいリストおよび対応する送信パラメータを決定して、要求しているCRSの近傍内のCRS間の共存を確実にし(4020)、Priority_Access_Resp信号を使用してそれをSSMコントローラ3610に送り返して報告する(4022)ことができる。
SSMコントローラ3610は、Check_Regulatory_Policy信号を使用して(4026)各チャネルについて方針をチェックするために規制方針データベース3602にクエリを実行することができる(4024)。方針は、例えば、送信電力限度、使用時間または隣接チャネル漏洩電力に関するものとしてよい。規制方針データベース3602は、各チャネルについて規制方針をチェックし(4028)、Regulatory_Policy_Response信号を使用して各チャネルに対する方針でSSMコントローラ3610に応答することができる(4030)。SSMコントローラ3610は、使用可能なチャネルのリストおよびそれらの対応する送信パラメータ、使用時間等をC−CRS3708に提供して、TierII_Chan_Resp信号を使用して(4034)優先使用および規制方針準拠を確実にする(4032)ことができる。
図41A、図41Bおよび図41Cは、優先アクセスのためのSSM手順の流れ図4100a/4100b/4100cである。図41A、図41Bおよび図41Cに示される例において、SSMコントローラ3610は、TierII_Chan_Req信号を使用して層2チャネルに対する要求を優先アクセス機能3616に行う(4102)。TierII_Chan_Req信号4102に応えて、優先アクセス機能3616は、Check_Priority_Access_Authorizationメッセージを登録CRSデータベース3620に送信する(4108)ことによって、WSDに対する優先アクセス認可を要求することができる(4104)。登録CRSデータベース3620は、WSDに対する優先アクセス認可をチェックし(4110)、Priority_Access_Authorization_Confirm信号で優先アクセス機能3616に応答することができる(4112)。
優先アクセス機能3616は、Negotiation_Outcome_Request信号をネゴシエーション機能3618に送信する(4118)ことによって、WSDによるチャネルに対するネゴシエーションの結果を要求することができる(4114)。ネゴシエーション機能3618は、WSDによるチャネルに対するネゴシエーションの結果を取り出し(4120)、Negotiation_Outcome信号を介して要求されたネゴシエーション結果を優先アクセス機能3616に送信することができる(4122)。優先アクセス機能3616は、Store_Priority_Access_Info信号を介して登録CRSデータベース3620内にCRSに対する優先アクセス情報を格納することができる(4124)。
優先アクセス機能3616は、PU_Sensing_Req信号をセンシング機能3606に送信する(4130)ことによってセンシングに基づき優先スペクトルユーザ占有情報を要求することができる(4126)。センシング機能3606は、各優先スペクトルユーザ占有チャネル上のセンシング情報を取り出し、PU_Sensing_Resp信号を介して(4134)使用パターンを優先アクセス機能3616に報告する(4132)ことができる。
優先アクセス機能3616は、インカンベントスペクトルユーザと共有されるチャネル上の優先スペクトルユーザ占有パターンを評価し(4136)、SU_Sensing_Req信号をセンシング機能3606に送信する(4142)ことによってセンシングに基づきセカンダリスペクトルユーザ占有情報を要求することができる(4138)。センシング機能3606は、各二次使用チャネルに対するセンシング情報を取り出し、SU_Sensing_Resp信号を介して(4146)ユーザタイプと使用パターンとを優先アクセ得機能3616に報告する(4144)ことができる。
優先アクセス機能3616は、二次使用に利用可能なチャネル上のセカンダリスペクトルユーザ占有パターンを評価し(4148)、neighbor_SSM_Chan_Alloc_Req信号を近隣要素SSMインタラクション機能3612に送信する(4154)ことによって近隣要素SSMによるチャネル割り当てを要求する(4150)ことができる。近隣要素SSMインタラクション機能3612は、事前格納されているチャネル割り当て情報を取り出し、および/または近隣要素SSMに新しいチャネル割り当て情報を要求し(4156)、Neighbor_SSM_Chan_Alloc_Resp信号を介してそれを優先アクセス機能3616に報告することができる(4158)。
優先アクセス機能3616は、優先アクセスチャネル割り当ておよび送信パラメータを評価し(4160)、TierII_Chan_Resp信号を介して層2チャネルの割り当てをSSMコントローラ3610に提供することができる(4162)。
優先チャネルを割り当てるために、SSM628は、ネゴシエーション機能3618を使用して、優先アクセスを必要とする各C−CRS3702からの要件に従うチャネル割り当てを行い得る。
図42A、図42Bおよび図42Cは、例示的なネゴシエーション手順の流れ図4200a/4200b/4200cである。図42A、図42Bおよび図43Cに示される例において、ネゴシエーションは、SSMが各C−CRS3702から最低要件を収集することから開始する。
C−CRS3702は、最初に、TierII_Channel_Request信号をSSM628に送信することができる(4202)。SSM628内のSSMコントローラ3610は、Forward_TierII_Requestを介して(4206)、要求を優先アクセス機能2616に転送する(4204)ことができる。優先アクセス機能3616が、利用可能な優先アクセスチャネルがないと決定することを条件として(4208)、それは、Request_Negotiation信号をネゴシエーション機能3618に送信することができる(4210)。
ネゴシエーション機能3618は、優先アクセスに対する最低要件にアクセスし(4212)、Minimum_Requirement_QueryをC−CRS3702に送信することができる(4214)。C−CRS3702は、Minimum_Requirement_Response信号を介して(4218)、その最低要件をネゴシエーション機能3618に提供することができる(4216)。最低要件は、例えば、チャネルの時間利用可能性のパーセンテージおよび/または価格範囲を含み得る。
ネゴシエーション機能3618は、Channel_Share_Queryを少なくとも1つの近隣要素C−CRS4201に送信する(4222)ことによって近隣要素CRSによるチャネル共有オファーを要求することができる(4220)。各近隣要素CRS4201は、Channel_Share_Response信号を介して(4226)、チャネル共有オファー(例えば、チャネルおよび/またはアスク価格の時間共有のパーセンテージ)を提供することができる(4224)。
ネゴシエーション機能3618は、全てのCRSからのオファーを査定し、最良のオファーを選択し、Report_Best_Offer信号を介して(4230)それを要求しているC−CRS3701に報告する(4228)ことができる。C−CRS3702は、オファーが受け入れ可能かどうかを決定し(4232)、Offer_Response信号をネゴシエーション機能3618に送信する(4234)ことによってオファーに応答することができる。オファーが拒絶された場合、ネゴシエーション機能3618は、全てのC−CRSに、Cancel_Channel_ShareメッセージをC−CRSの全てに送信する(4238)ことによって、共有が取り消されることを知らせることができる(4236)。オファーが受け入れられた場合、ネゴシエーション機能3618は、Forward_Offer_Response信号を介して(4242)、オファーしているC−CRSに知らせることができる(4240)。オファーを行ったC−CRSは、共有の確認を提供し(4244)、Offer_Status信号をネゴシエーション機能3618に送信する(4246)ことができる。
ネゴシエーション機能3618は、Negotiation_Outcome信号を介して(4250)、優先アクセス機能3616をネゴシエーション結果で更新することができる(4248)。優先アクセス機能3616は、TierII_Channel_Response信号を介して(4254)、層2チャネル割り当てでC−CRS3702を更新することができる(4252)。
実施形態
1.スペクトルコーディネータが、スペクトルコーディネータがサポートするコグニティブ無線システム(CRS)から共有スペクトルに対する要求を受信するステップを備え、要求は少なくとも1つの最低保護要件を含む、スペクトル協調の方法。
2.スペクトルコーディネータが、CRSから受信された少なくとも1つの最低保護要件に基づきCRSに対する保護基準を決定するステップをさらに備える実施形態1の方法。
3.スペクトルコーディネータが、CRSに対する保護基準を、共有スペクトルをスペクトルコーディネータがサポートしていない他のCRSに割り当てる際の使用のため、ジオロケーションデータベース(GLDB)に送信するステップをさらに備える実施形態2の方法。
4.スペクトルコーディネータが、スペクトルコーディネータがサポートするコグニティブ無線システム(CRS)の地理的ロケーションに関する情報を含む登録要求をGLDBに送信するステップをさらに備える実施形態1〜3のいずれか1つの方法。
5.少なくとも1つの最低保護要件は、最小帯域幅、最小信号対雑音比(SINR)、または最大許容可能干渉レベルのうちの少なくとも1つである実施形態1〜4のいずれか1つの方法。
6.スペクトルコーディネータが、少なくとも1つの最低保護要件に少なくとも基づく特定のサービス品質(QoS)保証によりスペクトルコーディネータがサポートするCRSに共有スペクトルを割り振るステップをさらに備える実施形態1〜5のいずれか1つの方法。
7.スペクトルコーディネータが、割り振られたスペクトルがCRSによる使用に利用可能になる有効期限とともに、割り振られた共有スペクトルに関する情報をCRSに送信するステップをさらに備える実施形態6の方法。
8.共有スペクトルに対する要求は、少なくとも1つの特定の性能要件をさらに含み、少なくとも1つの特定の性能要件は必要な利用可能性時間、最大干渉レベル、または必要な利用可能性時間におけるサービス品質(QoS)のうちの少なくとも1つを含む実施形態1〜7のいずれか1つの方法。
9.スペクトルコーディネータが少なくとも1つの特定の性能要件に基づき使用量パラメータをGLDBに送信するステップをさらに備える実施形態8の方法。
10.スペクトルコーディネータが、割り振られたスペクトルの実際のスペクトル使用量をGLDBに伝達し、GLDBに、保護基準を格納し、使用することを示すステップをさらに備える実施形態1〜9のいずれか1つの方法。
11.保護基準は、SCによってサポートされているCRSを干渉から保護する方法でGLDBからスペクトルを直接取得する他のCRSによる要求に対してスペクトルを割り当てるために、GLDBによって、インカンベントユーザに対する保護基準とともに使用されるものである実施形態2〜10のいずれか1つの方法。
12.スペクトルコーディネータ(SC)と通信して、SCから、第1のモードでジオロケーションデータベース(GLDB)によって提供されるホワイトスペースリソースを取得するように構成された処理ユニットを備える無線送受信ユニット(WTRU)。
13.処理ユニットは、GLDBと直接通信して、第2のモードでGLDBによって提供されるホワイトスペースリソースを取得するようにさらに構成される実施形態12のWTRU。
14.第1のモードではSCから、または第2のモードではGLDBから直接、取得されるホワイトスペースリソースを使用して無線通信を実行するように構成されたトランシーバをさらに備える実施形態12または13のWTRU。
15.処理ユニットは、第1のモードで、SCと通信して、SCからホワイトスペースリソースを取得する他のWTRU、GLDBから直接ホワイトスペースリソースを取得する他のWTRU、および近隣要素SCからホワイトスペースリソースを取得する他のWTRUからの合意されたレベルの干渉からの保護の保証を受けるようにさらに構成される実施得形態12〜14のいずれか1つのWTRU。
16.近隣要素SCからホワイトスペースリソースを取得する他のWTRUからの合意されたレベルの干渉からのWTRUに対する保証された保護は、SCと近隣要素SCとの間のリンクを介して取得される実施形態15のWTRU。
17.処理ユニットは、SCと通信して、SCとGLDBとの間のテレビジョンホワイトスペース(TVWS)管理リンクを介してGLDBによって提供されるSCからのホワイトスペースリソースを取得するように構成される実施形態15のWTRU。
18.処理ユニットは、SCと通信して、GLDBから、TVWS管理リンクを介して、GLDBから直接ホワイトスペースリソースを取得する他のWTRUからの合意されたレベルの干渉からのWTRUに対する保証された保護を取得するように構成される実施形態16または17のWTRU。
19.第1のモードでジオロケーションデータベースと通信するためジオロケーションデータベースとの第1のリンクを確立するように構成された回路をさらに備え、第1のリンクは連邦通信委員会(FCC)によって定義された規制、放送通信庁(OFCOM)によって定義された規制、またはホワイトスペースデータベースにアクセスするためのプロトコル(PAWS)によって定義されたプロトコルのうちの1つを使用するリンクである実施形態12〜18のいずれか1つのWTRU。
20.第2のモードでSCと通信するための第2のリンクを確立するように構成された回路をさらに備える実施形態13〜19のいずれか1つのWTRU。
21.WTRUは、ホワイトスペースデバイス(WSD)である実施形態12〜20のいずれか1つのWTRU。
22.要求側システムが1または複数のWTRUによる使用のため共有スペクトルを取得するための方法であって、共有スペクトルマネージャ(SSM)に、無線通信に使用するための共有スペクトルの割り当てに対するスペクトル要求を送信するステップを備える方法。
23.スペクトル要求は、共有スペクトルの要求された割り当てに対する帯域幅要件および共有スペクトル上の無線通信に対するアクセスの質に関する少なくとも1つの特性に関する情報を含む実施形態22の方法。
24.スペクトル要求に応えて、スペクトル要求に含まれる帯域幅要件とアクセスの質に関する少なくとも1つの特性とを満たす無線通信のために1または複数のWTRUが使用する共有スペクトルの割り当てを含むスペクトル割り当て応答を受信するステップをさらに備える実施形態22または23の方法。
25.帯域幅要件は、1または複数のWTRUが利用する特定の帯域幅、または1または複数のWTRUが利用するスペクトルの量のうちの1つを含む実施形態23または24のいずれか1つの方法。
26.アクセスの質に関する少なくとも1つの特性は、要求された割り当てに対するサービス品質の最低レベル、若しくは1または複数のWTRUが要求された割り当てに対するアクセスの質の最低レベルを必要としないという表示、要求側システムがスペクトルの割り当てに対して支払う意志のある受け入れ可能な価格の範囲、要求されたスペクトル上の無線通信のための所望の最大送信電力、要求側システムが要求されたスペクトルを使用することを要求している持続時間、または必要なカバレッジ若しくは動作の必要な地理的範囲のうちの少なくとも1つを含む実施形態23〜25のいずれか1つの方法。
27.スペクトル割り当て応答は、共有スペクトルの割り当てを使用するステップに関連する費用を含む実施形態24〜26のいずれか1つの方法。
28.スペクトル割り当て応答は、共有スペクトルの割り当てに関連する少なくとも1つのパラメータをさらに含み、少なくとも1つのパラメータは共有スペクトル上で送信するための最大電力、1または複数のWTRUが共有スペクトルをセンシングするための要件に関する情報、1または複数のどのWTRUが共有スペクトルを退避することを必要とするかについての条件に関する少なくとも1つの規則、または共有スペクトルの割り当ての総持続時間の少なくとも1つを含む実施形態24〜27のいずれか1つの方法。
29.要求側システムは、スペクトル割り当て応答に応えて、1または複数のWTRUが通信のために割り振られた共有スペクトルを使用し始めていることをSSMに示すスペクトル使用インジケータをSSMに送信するようにさらに構成される実施形態24〜27のいずれか1つの方法。
特徴および要素が特定の組合せで上述されているが、当業者であれば、それぞれの特徴もしくは要素は単独で、または他の特徴および要素と組み合わせて使用され得ることを理解するであろう。さらに、本明細書で説明されている方法は、コンピュータまたはプロセッサにより実行できるようにコンピュータ可読媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウェアにより実装され得る。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線で、または無線接続で送信される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定はしないが、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、並びにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体を含む。ソフトウェアに関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、またはホストコンピュータにおいて使用するための無線周波トランシーバを実装するために使用され得る。

Claims (11)

  1. スペクトルコーディネータ(SC)におけるスペクトル協調の方法であって、前記方法は、
    前記SCがサポートするコグニティブ無線システム(CRS)から、共有スペクトルについての要求を受信することであって、前記要求は、最低保護要件およびネットワークデバイス位置情報を備える、ことと、
    前記CRSから受信された前記最低保護要件を翻訳することによって前記CRSについての保護基準を決定することと、
    記CRSについての前記保護基準および前記ネットワークデバイス位置情報をジオロケーションデータベース(GLDB)に送信することであって、前記保護基準は、前記GLDBが、前記SCがサポートしていない他のCRSに対して共有スペクトルを割り当てることを可能にし、前記保護基準は、前記GLDBが、前記SCがサポートしていない前記他のCRSに対して前記共有スペクトルを割り当てるときに前記CRSを保護することを可能にする、ことと
    を備える方法。
  2. 前記SCがサポートするCRSの地理的ロケーションに関連付けられ情報を備える登録要求を前記GLDBに送信することをさらに備える、請求項1の方法。
  3. 前記最低保護要件は、最小帯域幅、最小信号対雑音比(SINR)、または最大許容可能干渉レベルのうちの少なくとも1つを備える、請求項1の方法。
  4. 前記最低保護要件に基づいて前記SCがサポートする前記CRSに、特定のサービス品質(QoS)保証を持った共有スペクトルを割り当てることをさらに備える、請求項1の方法。
  5. 前記割り当てられた共有スペクトルが前記CRSによる使用に利用可能になる有効期限とともに、前記割り当てられた共有スペクトルに関連付けられ情報を前記CRSに送信することをさらに備える、請求項4の方法。
  6. 共有スペクトルについての前記要求は、特定の性能要件をさらに備え、前記特定の性能要件は、必要な利用可能性時間、最大干渉レベル、または前記必要な利用可能性時間の間におけるサービス品質(QoS)のうちの少なくとも1つを備える、請求項1の方法。
  7. 前記特定の性能要件に基づいて使用量パラメータを前記GLDBに送信することをさらに備える、請求項6の方法。
  8. 前記割り当てられた共有スペクトルの実際のスペクトル使用量を前記GLDBに送信し、前記GLDBに、前記保護基準を格納し、使用することを示すことをさらに備える、請求項1の方法。
  9. 前記保護基準は、前記GLDBが、前記共有スペクトルのインカンベントユーザに対する保護基準とともに、前記SCによってサポートされ前記CRSを干渉から保護するやり方で、他のCRSによる要求に対して前記共有スペクトルを割り当てることを可能にする、請求項1の方法。
  10. 前記ネットワークデバイス位置情報は、基地局、無線ルータ、ノードB、eノードB、ホームノードB、またはホームeノードBのうちの1つについての位置情報である、請求項1の方法。
  11. 前記CRSの使用量パラメータを格納することをさらに備える、請求項1の方法。
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