図1Aは、1または複数の開示される実施形態を実施することができる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)など、1または複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家電製品などを含むことができる。
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインターフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、基地送受信機局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
基地局114aは、RAN104の部分とすることができ、RAN104は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、したがって、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用することができる。
基地局114a、114bは、エアインターフェース116上で、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
より具体的には、上で言及されたように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAなどの、1または複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
別の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実施することができる。
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、GSMエボリューション用の高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物、およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することがある。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信することができることが理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続するのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たすことができる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用することができる1または複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上で異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用することができる基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、非取外し式メモリ130と、取外し式メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合することができることが理解されよう。
送信/受信要素122は、エアインターフェース116上で、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、またはそこから信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成することができることが理解されよう。
加えて、図1Bでは、送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116上で無線信号を送信および受信するための2以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信される予定の信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、非取外し式メモリ130および/または取外し式メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。非取外し式メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。取外し式メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されたメモリではなく、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)上などに配置されたメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素への電力の分配および/または制御を行うように構成することができる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケル−カドミウム(NiCd)、ニッケル−亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116上で位置情報を受信することができ、および/または2以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて、自らの位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法を用いて、位置情報を獲得することができることが理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含むことができる。
図1Cは、実施形態による、RAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上で言及されたように、RAN104は、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するために、E−UTRA無線技術を利用することができる。RAN104は、コアネットワーク106とも通信することができる。
RAN104は、eノードB140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。eノードB140a、140b、140cは、各々が、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、eノードB140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
eノードB140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示されず)と関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにアップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。図1Cに示されるように、eノードB140a、140b、140cは、X2インターフェース上で互いに通信することができる。
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されているが、これらの要素は、どの1つをとっても、コアネットワークオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解されよう。
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB140a、140b、140cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME142は、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能も提供することができる。
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB140a、140b、140cの各々に接続することができる。サービングゲートウェイ144は、一般に、ユーザデータパケットのWTRU102a、102b、102cへの/からの経路選択および転送を行うことができる。サービングゲートウェイ144は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能な場合に行うページングのトリガ、およびWTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能も実行することができる。
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続することができ、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)155のアクセスルータ(AR)150は、インターネット110と通信することができる。AR150は、AP160a、160b、160cの間の通信を容易にすることができる。AP160a、160b、160cは、STA170a、170b、170cと通信することができる。コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
異なるジオロケーションデータベース間または共用スペクトルを提供するために使用することができるスペクトル管理機能間の通信が、インカンベントユーザおよび2次ユーザ保護を容易にすることができる方法および装置が、本明細書で説明される。
470〜862MHz周波数帯域におけるアナログからデジタルTV送信への移行の結果として、そのスペクトルのある部分は、未使用スペクトルの量および正確な周波数はロケーション毎に様々であるが、TV送信のためにもはや使用されていない。スペクトルのこれらの未使用部分は、TVホワイトスペース(TVWS)と呼ばれることがある。米国連邦通信委員会(FCC)は、これらのTVWS周波数を様々な免許不要の使用のために開放した。これらの周波数は、通信がその周波数の他のインカンベント/1次ユーザに干渉しない場合、任意の無線通信のためにユーザによって利用することができる。デバイスは、それがスペクトル使用権の現保有者である場合、インカンベントであることができ、他のデバイスは、インカンベントに対する有害な干渉を引き起こす方法でそのスペクトルを使用することを禁止されることがある。いわゆるホワイトスペースデバイス(WSD)は、ジオロケーションデータベースと交信して、与えられたエリアにおいて特定のチャネルの使用が許可されるかどうかを決定することによって、TVWSの使用を開始することができる。そのようなデータベースに対するアクセスと関連付けられた規則は、米国FCCによって最初に定められた。以来、欧州電気通信標準化機構ブロードバンド無線アクセスネットワーク(ETSI BRAN:European Telecommunication Standards Institute Broadband Radio Access Networks)、およびホワイトスペースにアクセスするためのインターネットタスクフォースプロトコル(IETF PAWS:Internet Engineering Task Force Protocol to Access White Space)などの標準化団体が、そのようなデータベースにアクセスするためのプロトコルおよび交換されるパラメータの標準化に取り組んできた。
上で説明されたように、いくつかの研究が、モバイルブロードバンドサービスの市場サイズの途方もない世界的成長を予想している。例えば、1つの研究によれば、市場は、2012年の推定10億人のユーザから、2015年には(控えめな成長を仮定した場合の)25億人のユーザから(高めの成長を仮定した場合の)80億人のユーザまでの間のどこかまで成長する可能性がある。加えて、全世界のモバイルデータトラフィックは、2011年には4年連続で2倍以上になっており、少なくとも2016年までそうであり続ける可能性がある。したがって、モバイルブロードバンド使用のために、より多くのスペクトルが必要とされる可能性がある。
従来、スペクトル使用は、専用帯域の排他的利用に基づいて管理されており、モバイルブロードバンドのための追加スペクトルは、スペクトルの別目的利用(すなわち、インカンベントを他の帯域に移動すること)によって生成されてきた。これは、例えば、世界のほとんどの地域で2.5GHzについて起こり、より最近では、デジタル化の配当として知られる、デジタルテレビへの切り換えが原因で生じたUHF帯域の一部の空き領域において行われた。時とともに、別目的利用の実施は、他の帯域に移動させる必要があるインカンベントサービスの性質が原因でますます困難になった。特に、広く使用されている既存のサービスが関わる別目的利用は、きわめてコストと時間がかかる事業である。例えば、1つの研究では、1755〜1850MHz帯域の潜在的な別目的利用は、10年の歳月と約180億ドルのコストがかかると推定された。結果として、規制機関は、十分な新しいスペクトルを獲得して帯域幅不足を解決するために、別目的利用とは別の方法を使用する必要があり得ることに気付き始めた。
ほとんどのスペクトル帯域は、完全には利用されておらず、これらの帯域の一部は、地理的または時間的ベースで他の使用のために利用可能なことがある。以前には共用が実現可能ではなかった帯域において共用を可能にすることができる新しい技術的ソリューションが出現してきている。利用を増やすのに加えて、帯域共用は、別目的利用を補うことができるメカニズムまたはツールとして使用することができる。例えば、米国では、連邦スペクトルに対する共用アクセスを可能にするために、PCASTレポートが、共用アクセスのための階層的3層モデルを提案している。
図2は、PCASTによって提案された、連邦スペクトルに対する共用アクセスのための階層的3層スペクトル共用モデル200の例を示す図である。モデル200は、3層アクセスモデルであり、層1ユーザは、インカンベントユーザ(「連邦1次アクセス(Federal Primary Access)」ユーザ)であり、層2ユーザ(「2次アクセス(Secondary Access)」またはSAユーザ)は、スペクトルにアクセスする場合に層1よりも低いプライオリティを有し、層3ユーザ(「一般認可アクセス(General Authorized Access)」またはGAAユーザ)は、スペクトルにアクセスする場合に最も低いプライオリティを有する。層2ユーザは、データベースに登録し、料金を支払って、スペクトル使用のための個別免許を受けることができるが、層3ユーザは、スペクトルを使用するための料金を支払うことを期待されず、スペクトルを日和見主義的に使用することができる。3層モデルの1つの特徴は、共用スペクトルのより低いレベルの使用が、より高いレベルの使用に対する有害な干渉を引き起こすことを許可しないことである。PCASTレポートにおいて提案されたスペクトル共用モバイルデバイスについてのさらなる情報は、以下のセクションにおいて提供される。
対照的に、欧州において採用された免許制スペクトル共用のための手法は、免許制共用アクセス(LSA)である。LSAは、2層モデル(図示されず)であり、第1層ユーザは、インカンベント(例えば、政府、防衛)を含み、第2層ユーザは、「インカンベントとの2元的な共用ベースでの排他的使用−時間、ロケーション、および/または周波数」について認可される。
図3は、従来の免許制手法310と、免許不要の手法320と、スペクトル共用のためのLSA手法330との間の比較300を示す図である。元の提案では、LSAは、認可制共用アクセス(ASA:Authorized Shared Access)と呼ばれていた。LSAモデルは、モバイルネットワークオペレータ(MNO)と良好な相性を有することができ、MNOは、共用スペクトルにおいて層2ユーザとして動作する場合、容量強化を実現することができる。
最近出現したスモールセル使用は、スペクトル共用の実現可能性を高め、スペクトル共用を通して獲得することができる新しいスペクトルの量を増やすことができる。スモールセルは、与えられた周波数を地理的に離れたサービスのために再利用することをより容易にすることができ、それが、ひいては、インカンベントサービスまたは政府が他のサービスに帯域幅の使用を許可する時間中、与えられた帯域幅を共用することができるサービスの数を増やすことができる。共用を容易にする別の技術的ソリューションは、ジオロケーションデータベースに対するアクセスおよびセンシングなどの新しい「コグニティブ技術」の利用を含むことができる。
スペクトル共用を通して、モバイルブロードバンドサービスは、スペクトルに対する局所的アクセスまたはより短期間のアクセスを効果的に獲得することができ、したがって、排他的なスペクトル免許を使用して今現在提供されているのと同じサービスを、そのような長期間の排他的な免許の購入と関連付けられる大きいコストを招くことなく提供することができる。したがって、スペクトル共用の使用は、使用ケースの新しいセットのための機会を生み出すことができる。より大きいセルの配備および/または共用使用のためのより長期間の免許を可能にするインカンベント使用も存在することができる。そのような使用は、実際のアプリケーションおよび周波数帯域に依存することがある。かなりの量の新しいスペクトルを効果的に利用可能にすることができる、スペクトルに対する共用アクセスの概念は、市場への新規参入者、例えば、新しいネットワークオペレータおよび仮想ネットワークオペレータを可能にすることができる。
2010年6月、米国政府は、500MHzのスペクトルを10年以内に商用で利用可能にするように政府機関に要求した大統領覚書を公開した。この要求は、米国のモバイル空間における技術拡大および革新を可能にすることを、そのような革新が実行可能な新しいスペクトルの生成を必要とすることがあることを認識しながら、意図するものであった。覚書に応えて、大統領科学技術諮問委員会(PCAST)は、利用されていない連邦スペクトルを可能な限り最大限共用するための、および新しい共用使用スペクトル方針を実施する1000MHzのスペクトルを識別するための方針を米国政府が制定することを勧告した。新しい連邦スペクトルを利用するための詳細な計画も勧告された。
PCASTレポートは、追加スペクトルの提供は、著しい経済成長のための機会を提供することができるが、サービスを一掃し、スペクトルを再割り当てする従来の手段を通した追加スペクトルの提供は、そのような手法と関連付けられた時間、コスト、および(スペクトル断片化に起因する)非効率により実現可能ではないことがあると結論付けた。代わりに、連邦機関に対して、例えば、使用されていない期間中において、または他の連邦もしくは商用サービスを有害な干渉を生み出さずに局所的に配備することができるエリアにおいて、スペクトルを共用することによって、スペクトルのより効率的な使用を行うように奨励することによって、スペクトルの新しいソースを生成することが勧告された。PCASTレポートは、スペクトル使用の規範を排他性ではなく共用とすることができる、3層階層に従って管理される新しい連邦スペクトルアーキテクチャを将来採用することができることをさらに示した。また、送信機および受信機両方の技術的特徴に基づいた、したがって、スペクトル割り当てを行うときの受信機性能の使用、および受信機性能特徴の最終的な改善を重視する、共存のためのフレームワークの制定も勧告された。最後に、レポートは、スペクトルの使用を評価するメカニズムが、MHz単位のスペクトルの実際の使用によってばかりでなく、他のサービスが排除されずに同じスペクトルを使用することをこれらのメカニズムがいかに効果的に可能にすることができるかによっても評価されることを勧告した。
図2に示されたPCAST階層的スペクトルモデル200において、層1ユーザは、スペクトルにアクセスするときに最も高いプライオリティを有し、(可能な範囲で)干渉からの保護を保証される。スペクトルを完全に使用しない場合、層1ユーザは、他のユーザによるスペクトル使用を排除しないようにすることができる。層2ユーザは、スペクトルにアクセスするときにより低いプライオリティを有することができ、スペクトル使用のための一時的免許を受けるために、データベースに登録する必要があることがある。層2ユーザには、スペクトル免許のための料金の支払いを期待することができる。層3ユーザは、スペクトルにアクセスするときに最も低いプライオリティを有することができ、層3ユーザには、スペクトルを使用するための料金の支払いを期待することができない。PCASTレポートは、アクセス可能性を決定するために、「センシングおよび/またはデータベース」を使用することができることを示しているが、3層共用モデルの初期実施は、データベースのみを含むことができ、将来的にハイブリッドデータベース−センシング手法に進化することができる。
図4は、PCAST 3層スペクトル共用モデルの高レベル図400であり、例示的な層1、層2、および層3ユーザが示されている。例えば、層1ユーザは、軍事通信ユーザ410、ならびに/または公安および政府通信ユーザ420を含むことができる。層2ユーザは、スモールセルLTEまたはWi−Fiネットワーク430を含むことができ、層3ユーザは、アドホック、消費者、またはスマートグリッドネットワーク440を含むことができる。層1、層2、および層3ユーザの間での共用は、共用スペクトルマネージャ(SSM:shared spectrum manager)450によって管理することができる。
PCASTレポートは、これらの勧告を次の10年間に実施するための計画も立案した。2700MHzと3700MHzとの間のスペクトルが、実質的に利用されていないものとして識別され、3層手法の初期試行および実施のための対象とされた。提案された計画の中核をなすのは、3層手法に基づいてスペクトルの使用および割り当てを管理することができるスペクトルアクセスシステム(SAS:Spectrum Access System)の設計および実施である。受信機管理フレームワークの作成も計画され、その中では、受信機干渉限界を連邦システムのために定めることができ、スペクトル割り当て決定を行うためにSASによって使用することができる。最後に、レポートは、それぞれ、スペクトル共用環境の検証のための、およびテスト施設に移動させることができない連邦サービスとの両立性テストを可能にするための、テストシティ(Test City)およびモバイルテストサービス(Mobile Test Service)の作成について説明している。プロジェクトのための資金は、スペクトル効率性基金から出すことができ、それは、新しいスペクトル共用技術を使用するようにシステムをアップグレードする連邦機関に報奨金を与えるためにも使用することができる。
加えて、FCCによって公表された最近の規則作成案告示(NPRM:Notice of Proposed Rulemaking)は、スモールセルおよびスペクトル共用を利用する軍事および衛星運用のために現在利用されている、3550〜3650MHz帯域において新しい市民ブロードバンドサービス(CBS:Citizens Broadband Service)を生み出すことを提案している。PCASTレポートにおいて行われた勧告は、類似の多層共用アクセスモデルに従ってCBSを構築することを提供しているので、提案はそれを反映している。3つの層は、インカンベントアクセス(層1)、プライオリティアクセス(PA、層2)、および一般認可アクセス(GAA、層3)と呼ばれていた。
3.5GHz帯域において動作する既存の連邦システム(インカンベント)を保護するための要件が存在することができ、GAA使用からの有害な干渉からPA使用を保護するための要件も存在することができる。
NPRMは、特定の帯域を検討することによってPCASTレポートの勧告をさらに敷衍し、予想されるプライオリティアクセスおよび一般認可アクセスユーザについて提案を行う。PCASTとは対照的に、NPRMは、病院、公益事業、州政府および地方政府などをおそらくは含む、様々なサービス品質(QoS)依存ユーザが、プライオリティアクセスユーザとなることがあることを予想している。しかしながら、ネットワークオペレータを含む、レジデンシャルおよびビジネスユーザは、主に一般認可アクセスユーザとすることができる。NPRMとPCASTとの間の別の相違は、PCASTレポートにおける重要な一面である、インカンベントユーザにとっての経済的インセンティブについて、NPRMが検討しないことである。それは、デバイスの最大送信電力についてのゾーンおよび固定された限界に基づいて、各アクセスタイプに許可された動作エリアも示唆する。3650〜3700MHzの範囲内の周波数を含むように3.5GHz帯域を拡大することが可能なこと、および屋内のみでPA使用を許可することが可能なことなど、数々の詳細な提案がNPRM内には存在する。PAおよびGAA使用が特定のゾーン内でのみ許可されるという事実、帯域セグメンテーションを利用することが可能なこと、ならびにデバイスに共通の最大送信電力を定めることが可能なことは、NPRMによって必要とされるSAS機能が、PCASTによって必要とされるSAS機能よりもかなり単純になることがあることを示唆する。NPRMは、それがTV WSデータベースコンセプトをモデルにすることができることを示唆する。
欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT:European Conference of Postal and Telecommunications Administrations)および欧州委員会の両方を含む、欧州における規制機関も、スペクトル共用の重要性に気付いており、元は認可制共用アクセスとして知られていた、免許制共用アクセス(LSA)を通してスペクトル共用を可能にするための標準化および方針変更に向けた取り組みが開始している。
例えば、欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT)のプロジェクトチームが、LSAを利用するために固定およびモバイル通信ネットワーク(MFCN:Fixed and Mobile Communication Network)の配備を期待することができる、2300〜2400MHz帯域について検討するために結成された。2300〜2400MHz帯域における周波数配置に関する、およびその帯域内でLSAフレームワークをいかに適用すべきかについてのガイダンスに関するECC決定が開発された。2300〜2400MHz帯域は、国際モバイル通信(IMT:International Mobile Telecommunications)のために識別されるので、配備されることが予想される最初の技術は、IMTである。境界調整問題も、CEPTによって検討された。
共用スペクトル管理のためのLSA手法は、以下のように要約することができ、すなわち、現在のインカンベント使用は継続することができるが、問題の帯域の未使用部分は、モバイルブロードバンドオペレータなどの2次ユーザに排他的に割り当てることができ、またはいくつかのケースでは、2以上のオペレータに割り当てることができる。3以上のLSAライセンシが存在する場合、各々は、共用帯域に対する排他的権利を有することができず、許容可能なサービス品質(QoS)を可能にするために、ライセンシ間での調整を利用する必要があることがある。LSAフレームワーク自体は、技術および帯域に関して中立であるが、実際には、最初に、追加スペクトルをモバイルブロードバンドのために利用可能にするように適用することができる。
図5は、従来の個別スペクトル免許フレームワークの例を示す図である。スペクトルライセンシ500は、管理機関または規制機関505に、スペクトル使用権の交付を申請することができる。規制機関505は、現在の状態および/またはインカンベント510によるスペクトルの使用に基づいて、スペクトルライセンシ500にスペクトル使用権を交付することができる。スペクトル使用権が交付されると、スペクトルライセンシ500は、例えば、マルチバンドデバイスとすることができるデバイス525による免許されたスペクトルに対するアクセスを制御することができる送受信機515、520を動作させることができる。
図6は、LSAスペクトル共用フレームワークの例を示す図である。スペクトルライセンシ600は、管理機関または規制機関605に、スペクトル使用権の交付を申請することができる。そのようなスペクトル使用権は、インカンベント610との2元的な共用ベースで排他的とすることができる(すなわち、「第2層」)。規制機関605は、現在の状態および/またはインカンベント610によるスペクトルの使用に基づいて、スペクトルライセンシ600に共用スペクトル使用権を交付することができる。第1層スペクトル使用権が交付されると、スペクトルライセンシ600は、例えば、マルチバンドデバイスとすることができるデバイス625による免許されたスペクトルに対するアクセスを、インカンベント610の動作に干渉しないような方法で制御することができる送受信機615、620を動作させることができる。
いくつかの要因が、LSAが実際に組織および実施される方法に影響することがある。これらの要因は、限定することなく、インカンベントの帯域およびスペクトル使用、ならびにLSAライセンシのニーズを含むことができる。例えば、いくつかの帯域、インカンベント、およびLSAライセンシが存在することができる場合、スペクトルマネージャまたはSASなどの集権的エンティティの利用が便利なことがある。あるいは、単一のインカンベントが、単一のLSAライセンシが相対的に静的な方法で使用するために利用可能ないくらかのスペクトルを残すことができる場合、共用は、集権的エンティティを用いずに行うことができる。利害関係者(管理機関、インカンベント、およびLSAライセンシ)の間での責任分担、スペクトルアクセスのための技術的要件(例えば、ACLR、スペクトルマスクなど)、ならびに経済的インセンティブの必要性または使用も、LSA実施に影響する要因とすることができる。
上述されたように、LSAフレームワークが利用されるCEPT内の最初の帯域になることを、2300〜2400MHz帯域に期待することができる。2300〜2400MHz帯域のインカンベント使用は、CEPTの国々において様々であるので、ある国は、2.3GHz帯域の少なくとも一部をIMTのために専用で利用可能にすることができ、ある国は、LSAを使用して一部を利用可能にすることができることがあり、ある国は、いかなる部分もIMTのために利用可能にすることができることはないと仮定することができる。
別のレポートは、LSAの利点は、スペクトルのより効率的な使用を可能にしながら、新しいスペクトルを見つける必要がある場合には、帯域の排他的セグメンテーションまたは別目的利用の代替案も提供することにあると結論付けた。また別のレポートは、無線スペクトルに対する需要がより激しくなると、スペクトルの効率的および生産的な使用は、共用スペクトルアクセスなどの革新的で柔軟な認可方式を適用することによって達成することができると結論付けた。欧州委員会も、TVホワイトスペースおよびLSA両方の標準化を含み、コグニティブ無線システム(CRS)を制御するジオロケーションデータベース間のインターフェースを定める必要性を要求する、CRSの標準化についての指令を発令した。
ETSIの再構成可能無線システムに関する技術委員会(TC RRS:Technical Committee for Reconfigurable Radio Systems)も、調整機能またはスペクトル調整機関(SC:spectrum coordinator)を仮定した、TVホワイトスペースの使用についての標準化を開始した。スペクトルのそのような使用は、スペクトルの調整された使用と呼ばれることがあるが、その理由は、インカンベントに対する有害な干渉を防御するジオロケーションデータベースだけではなく、アーキテクチャが、CRS自体の間の有害な干渉が回避されることを保証するSCも含むからである。
共用スペクトルの割り当ては、近くのインカンベントを保護し、インカンベントに対する有害な干渉が回避される限り、スペクトルを2次システムに割り当てる、ジオロケーションデータベースによって現在管理されている。そのことは、TVWSにも当てはまる。同様に、任意の共用スペクトルにおける(SSMに類似した)スペクトルマネージャは、管理下のユーザに対して追加の共存サービスを提供することができる。
例えば、各々が異なる地理的エリアのために役立つ異なるジオロケーションデータベースは、いくつかのエリアを有すること、またはカバレージの重複を有することができることが可能なことがある。1つのデータベースによって管理されるスペクトルの2次ユーザは、別のデータベースによって原理的に管理されるインカンベントに対する干渉を引き起こすことがある。これと同じ問題は、重複する管理エリアを有することができる異なる共存管理機能にも当てはまることがある。上のケースでは、有害な干渉を回避するために、データベース間またはスペクトル管理機能間における同期または通信を実行することができる。
各データベースによって保護することができるエリアの地理的または地域的関係などの物理的特性によって定めることができる、潜在的な犠牲者データベースの初期リストによって誘導することができる、犠牲者データベース発見手順が、本明細書で説明される。
2つのデータベース間におけるインカンベント情報の1回のみの、定期的な、または不定期の交換であって、それによって、問い合わせデータベースが、犠牲者データベースにインカンベント情報を要求することができ、犠牲者データベースのインカンベントに害を及ぼさずに共用スペクトルデバイスにパラメータを割り当てるために、インカンベント情報を使用することができる交換も開示される。
また、データベース間における情報の1回のみの、定期的な、または不定期の交換であって、それによって、問い合わせデータベースが、チャネルまたは他の類似の構成について、輪郭によって定めることができるエリア内のその制御下にあるCRSの関連する動作パラメータに対して(犠牲者データベースから)制限を受けることがある交換も説明される。そのような制限は、CRSの送信電力に関連することができるが、それらのCRSの動作挙動または送信に関連する他のパラメータにも関連することができる。
最後に、共用スペクトルを求める要求をCRSから受信したデータベースが、最初に、その要求を近隣データベースに転送して、そのデータベースによって保護されるインカンベントに関して許容可能なチャネルを決定することができ、次に、この情報および自らのインカンベントに基づいて、実際の割り当てを行うことができる手順が、本明細書で説明される。
最初、ジオロケーションデータベースは、他のデータベースによって管理されるインカンベントに対する干渉を引き起こすスペクトルの割り当てを回避するために問い合わせることができる、他のジオロケーションデータベースについて知らないことがある。例えば、インカンベント使用情報は、時間の経過にともない変化することがあり、それは、1つのジオロケーションデータベースの制御下で動作するデバイスが、異なるジオロケーションデータベースによって管理されるインカンベントの保護に影響するかどうかに影響することがある。これが理由で、特定のデータベースは、他のデータベースによって管理されるインカンベントに対する有害な干渉を引き起こさずにチャネルを割り当てることができるように、他のどのデータベースと通信する必要があり得るかを決定することができる。本明細書では、「犠牲者データベース」という用語は、第1のデータベースが2次ユーザに、「犠牲者データベース」によって管理されるインカンベントに影響するような方法で、スペクトルを割り当てることがある可能性があるので、第1のデータベースが問い合わせる必要があるデータベースを指すために使用することができる。
図7は、犠牲者データベースの例示的な使用を説明する、例示的な多国間国境スペクトル管理シナリオを示す図である。A国、B国、およびC国は、各々、ジオロケーションデータベース700、705、710をそれぞれ有することができ、その各々は、自国内のインカンベントとの干渉を防御するために、CRSにスペクトルを割り当てることができる。例えば、C国内のCRS715は、データベース710によって管理することができるが、あるロケーションにおいて、ある電力で、ある周波数上で動作することによって、B国内のインカンベント720に対して干渉する可能性を有することがある。このケースでは、B国用のジオロケーションデータベース705は、データベース710によって制御されるCRS(このケースでは、CRS715)によって負の影響を受けるインカンベント(このケースでは、インカンベント720)を制御するので、C国のデータベース710に関して、犠牲者データベースと見なすことができる。
ジオロケーションデータベース700、705、710は、各々が、例えば、(図1の)インターネット110、他のネットワーク112、またはPSTN108を介して、コアネットワーク106などのコアネットワークと通信するコンピュータサーバであること、またはコンピュータサーバを含むことができることに留意されたい。ジオロケーションデータベース700、705、710は、いくつかの実施では、コアネットワークの一部とすることができる。
過剰なシグナリングオーバヘッドなしに、データベースが「犠牲者データベース」を発見するために、「潜在的な犠牲者データベース」のリストを最初に作成し、各データベースから利用可能にすることができる。そのようなリストは、すべてのジオロケーションデータベースのサブセットとすることができることに留意されたい。このようにして、データベースが「実際の」犠牲者データベースを決定するために質問しなければならない潜在的な犠牲者データベースの総数を減らすことによって、シグナリングオーバヘッドを減らすことができる。潜在的な犠牲者データベースのそのようなリストは、純粋に地理によって、または地理、周波数帯域、および/もしくは使用時間の組み合わせによって決定することができる。例えば、各々が国家TVWSデータベースを運用し、共通の国境を有する2国の場合、一方の国で動作する2次デバイスが、隣国内のインカンベントに影響することがあることが可能なことがある。このケースでは、それぞれの国のデータベースは、互いに犠牲者データベースであることができる。
例えば、A国のデータベース700は、B国のデータベース705についての潜在的な関連データベースのリスト内に置くことができ、逆もまた然りである。そのようなリストは、監視団体によって決定することができる。例えば、各国がTVWSのための自らのジオロケーションデータベースを有することができ、国がいくつかの国境を共有することができる欧州などの地域では、欧州連合またはCEPTが、監視団体として、各国についての潜在的な関連データベースのリストを決定することができ、このリストをその国に提供することができる。そのようなリストは、インターネットを介してアクセスするためにサーバ上でホストすることができ、または他の任意の適切な媒体によって利用可能にすることができる。
2つの特定のデータベースの間で干渉が発生し得ないと決定された場合、それらは、影響されるデータベースについての互いのそれぞれのリスト上に置かれる必要なしとすることができる。例えば、隣り合う国によって管理される2つのデータベースが、別々の無関係な周波数帯域を管理することが知られている場合、それらは、お互いの潜在的な犠牲者データベースのリスト内に入れられる必要なしとすることができる。
潜在的な犠牲者データベースのリストが利用可能になると、その後、各データベースは、どの潜在的な犠牲者データベースが「実際の」犠牲者データベースであるかを決定するために、発見手順を実行することができる。上で述べられたように、インカンベント情報、機器配備などの潜在的な変動性により、犠牲者データベースは、時間の経過にともない変化することがある。加えて、潜在的な犠牲者データベースのリストを作成する監視団体は、インカンベント保護基準の詳細のすべてを完全には知らないことがあり、これが理由で、さらなる発見プロセスは、本当に犠牲者データベースではないデータベースと通信する必要を回避するように求められることがある。
図8は、例示的な犠牲者データベース発見手順800を示す図である。問い合わせデータベース810は、ステップ820において、潜在的な犠牲者データベースのリストについて問い合わせることができ、そのリスト上で発見を実行することができる。この例では、潜在的な犠牲者データベース840は、そのようなリスト内に含まれることができる。したがって、問い合わせデータベース810は、犠牲者データベース問い合わせ830を潜在的な犠牲者データベース840に送信することができる。それに応答して、潜在的な犠牲者データベース840は、ステップ850において、問い合わせデータベース810の制御下のデバイスが、潜在的な犠牲者データベース840によって管理されるインカンベントに対する干渉を引き起こす可能性を有するかどうかを決定することができる。次に、潜在的な犠牲者データベース840は、この決定を反映した犠牲者データベース問い合わせ応答860を問い合わせデータベースに送信することができる。
いくつかの実施では、犠牲者データベース問い合わせメッセージ830は、問い合わせデータベース810によって管理される2次システム(例えば、図2に示されたPCAST 3層アクセスモデル下で層2と見なされるシステム)による送信が、潜在的な犠牲者データベース840によって管理されるインカンベント(例えば、図2に示されたPCAST 3層アクセスモデル下で層1と見なされるシステム)に対する干渉を引き起こすかどうかを決定するのに必要とされる情報を、潜在的な犠牲者データベース840に提供することができる。そのような情報は、問い合わせデータベース810によって2次システムに許可することができる最大潜在送信電力、および問い合わせデータベース810によって2次システムにスペクトルを割り当てることができる地理的ロケーションの範囲を含むことができる。いくつかの実施では、犠牲者データベース問い合わせメッセージ830は、2次システム以外のシステムに関連する情報を含むことができることに留意されたい。
例えば、いくつかの国では、規制が、共用スペクトル内で動作するデバイスに総合的な最大送信電力を課すことがある。したがって、問い合わせメッセージ830は、問い合わせデータベース810によって管理されるデバイスの総合的な最大送信電力の表示を含むことができ、問い合わせデータベース810によって管理される送信デバイスの可能なロケーションも含むことができる。可能なロケーションは、地理的範囲、または問い合わせデータベース810によって管理されるエリアを定める輪郭の形態で含むことができる。可能なロケーションは、潜在的な犠牲者データベース840によって管理されるインカンベントに対する干渉が引き起こされることがあるかどうかを計算する際に、潜在的な犠牲者データベース840が使用することができる、最悪ケースロケーション(北、南、東、または西)の形態でも含むことができる。問い合わせメッセージ830は、加えて、または代替的に、潜在的な犠牲者データベース840によって管理されるエリアの境界において生み出されることがある最大の総合的干渉の推定を含むことができる。そのような推定は、可能な集約された干渉の計算、およびデバイスの最悪ケースロケーションから潜在的な犠牲者データベース840によって管理されるエリアの境界までの経路損失の計算を必要とすることがある。そのような計算は、問い合わせデータベース810の制御下でスペクトルを使用することを許可されることがある知られたデバイスの特徴(例えば、許可されたRATまたは最悪ケース干渉を引き起こすRAT、その国において必要とされるスペクトルマスクなど)も使用することができる。各国は、共用スペクトルの使用に関連する独自の規制を有することができるので、この計算は、(潜在的な犠牲者データベースよりもむしろ)問い合わせデータベース810によって最も良く行うことができる。問い合わせデータベース810によって提供される情報は、帯域またはチャネル固有とすることもできる。例えば、2つのデータベース810、840は、各々、異なる帯域またはチャネル上でスペクトルを管理することができ、各帯域またはチャネルに対しては、異なる最悪ケース電力を適用可能とすることができる。
犠牲者データベース問い合わせメッセージ830を受信すると、潜在的な犠牲者データベース840は、問い合わせデータベース810によって提供された情報に基づいて、あるとするならば、問い合わせデータベース810の制御下のどのデバイスが、潜在的な犠牲者データベース840によって管理されるインカンベントに対する干渉を場合によっては引き起こすことがあるかを決定することができる。次に、犠牲者データベース問い合わせメッセージ応答860は、この決定(すなわち、潜在的な犠牲者データベース840が実際の犠牲者データベースであるかどうか)についての表示を含むことができる。潜在的な犠牲者データベース840が、実際の犠牲者データベースである場合、犠牲者データベース内のインカンベントに対する干渉を回避するために、さらなるメカニズム/手順を実行することができる。潜在的な犠牲者データベース840が、実際の犠牲者データベースではない場合、この時点では、2つのデータベース810、840の間でさらなる通信を行わなくてよい。
犠牲者データベース問い合わせメッセージ830は、潜在的な犠牲者データベースのリスト上のデータベースの各々(図示されず)に個別に順次的に送信することができる。あるいは、データベース問い合わせメッセージ830は、ブロードキャストまたはマルチキャストすることができ、リスト内の潜在的な犠牲者データベースのアドレスのみを指定することができる。例えば、ブロードキャストメッセージのケースでは、データベース問い合わせメッセージ830を受信することができるが、潜在的な犠牲者データベースとして特にアドレス指定されていないデータベース(図示されず)は、応答メッセージを送信しなくてよい。
犠牲者データベース発見手順800は、問い合わせデータベース810によって最初に(すなわち、その動作の前に)実行することができる。あるいは、データベース発見手順800は、(インカンベント送信機または受信機の配備など)インカンベント情報の潜在的な変化を考慮して、定期的または不定期に実行することができる。犠牲者データベース問い合わせ応答メッセージ860は、問い合わせデータベース810が発見プロセス800を繰り返すことができる期間またはタイミングも示すことができる。これは、潜在的な犠牲者データベース840が、インカンベント機器配備の変化のタイミングを示すことを可能にすることができる。
犠牲者データベース発見手順800は、潜在的な犠牲者データベース840が、別のデータベース(図示されず)を対象とする問い合わせを実行するトリガを提供することも、またはトリガであることもできる。例えば、上の手順における問い合わせデータベース810が、最初に供給されるデータベースである場合、それ自体は、潜在的な犠牲者データベース840にとっての犠牲者データベースであることもある。このケースでは、データベース810が、データベース840を対象とする犠牲者データベース発見手順800を実行した後、結果として、データベース840は、犠牲者データベース問い合わせメッセージ870をデータベース810に送信するようにトリガされることができる。
犠牲者データベース発見手順800は、問い合わせデータベース810によってCRSにスペクトルが実際に割り当てられる場合の、問い合わせデータベース810と犠牲者データベース840との間の通信についての要件を定めるためにも使用することができる。例えば、犠牲者データベース問い合わせ応答860は、問い合わせデータベース810が、問い合わせデータベース810の制御下のCRSにチャネルまたは電力を割り当てる前に、最初に犠牲者データベース840に確認する必要があり得る条件を定めることができる。例えば、犠牲者データベース問い合わせ応答メッセージ860は、CRSがインカンベントに対する干渉を潜在的に引き起こし得る(問い合わせデータベース810の管理エリア下の)地理的範囲を定めることができる。この範囲は、問い合わせデータベース810の全体的な管理エリア、問い合わせデータベース810によって管理されることが予想されるデバイスのタイプおよび/またはそれらの動作帯域、ならびに問い合わせデータベース810がこれらのデバイスに理論的に割り当てることができる許容可能な最大電力などの、犠牲者データベース問い合わせメッセージ830内に含まれるパラメータから獲得または導出することができる。
データベースが、それがあるとして、実際の犠牲者データベースをひとたび決定すると、犠牲者データベースによって管理されるインカンベントに対する有害な干渉を引き起こさずにスペクトルを割り当てるために、データベースによって2つのメカニズムを使用することができる。第1のメカニズムは、問い合わせデータベースが、(犠牲者データベースによって管理することができる)保護されるインカンベントについての情報を獲得することを含むことができ、第2の方法は、犠牲者データベースおよび問い合わせデータベースが、各CRS割り当て時に実際のCRS情報を交換することを含むことができる。
犠牲者データベース発見手順の結果として、犠牲者データベースは、その管理下のどのインカンベントが、別のデータベースによって管理されるデバイスからの送信から有害な干渉をこうむることがあるかを決定することができることがある。したがって、犠牲者データベースは、問い合わせデータベースが、その後、犠牲者データベースによって管理されるインカンベントに害を及ぼすことなく、共用スペクトル内でデバイスにスペクトルを割り当てることができるように、その特定のまたはそれらの特定のインカンベントについての保護基準に関する情報を、問い合わせデータベースに送信することができる。加えて、各国は、インカンベントに対する許容可能な干渉に関する、およびこの干渉をどのように計算するかに関する固有の規制を有することがあるので、そのような国固有の規則も、インカンベント情報の一部として交換することができる。
そのような情報は、例えば、一度のみ、または犠牲者データベースにおいて実際のインカンベント情報が変更される毎にのみ、送信することができることに留意されたい。このケースでは、犠牲者データベースは、以降の問い合わせを発行することができる頻度または他のタイミング表示を、問い合わせデータベースに伝達することができる。犠牲者データベースは、問い合わせデータベースが以降の問い合わせを発行すべきタイミングを伝達することによって、問い合わせデータベースによって管理されるデバイスからの干渉を回避するために、適切な時間窓内でインカンベント情報を更新することを可能にすることができる。
図9は、例示的なインカンベント情報取得手順900のための基本情報フローを示す図である。問い合わせデータベース910は、インカンベント情報要求920を犠牲者データベース930に送信することができる。次に、犠牲者データベース930は、ステップ940において、影響されるインカンベントおよび/または関連する計算規則に関する情報を選択することができる。次に、犠牲者データベースは、インカンベント情報応答950を問い合わせデータベース910に送信することができる。手順800(図8)に類似した犠牲者データベース発見手順を介して、犠牲者データベース930を実際の犠牲者データベースであると決定することができたことに留意されたい。
インカンベント情報要求メッセージ920は、この例では、影響されるインカンベントについての情報を犠牲者データベースに求める要求を単純に含むことができ、いくつかの実施では、いかなる追加情報も含まないことがある。他方、インカンベント情報応答メッセージ950は、(例えば、図8に関して示され、説明された手順800を介して決定される)問い合わせデータベース910によって管理されるデバイスによって干渉される可能性を有することがあるそれらの特定のインカンベントのみについての保護基準を含むことができる。そのような保護基準は、インカンベントの送信機/受信機のロケーション、および/またはそれらのインカンベントに固有とすることができる、もしくは例えば、問い合わせデータベース910によって管理されるデバイスによって引き起こされることが許可されるインカンベントにおける最大電磁界強度など、犠牲者データベース930が固守している規制に固有とすることができる、有害な干渉を計算するための規則などの情報を含むことができる。
あるいは、犠牲者データベース930は、そのインカンベントに関連する情報を可能な限り機密に保つことを望むことができる。このケースでは、犠牲者データベース930は、問い合わせデータベース910によって制御されるデバイスの動作がその中では制限されるべきである可能な保護地域または輪郭を計算することができる。特に、犠牲者データベース930は、特定のチャネル上では、そのような地域および/または輪郭内の問い合わせデータベース910によって管理されるデバイスが、動作することができないこと、または何らかの制限付きで動作する必要があり得ることを指定することができる。これらの制限は、そのようなデバイスが動作することができる最大電力を含むことができる。そのような制限は、チャネル全体の一部の使用、または(センシング、送信ギャップなど)共存のための何らかの技法の使用をデバイスが動作するためにそれらに課すことも含むことができる。
集約干渉の影響を考慮するために(すなわち、犠牲者データベース930の計算が、より正確になり、問い合わせデータベース910の制御下で動作するデバイスの潜在的な数を考慮するために)、問い合わせデータベース910は、デバイスの数が1つの範囲から別の範囲に変化するたびに、手順900を繰り返すことができる。例えば、インカンベント情報要求メッセージ920は、問い合わせデータベース910によって管理される動作中のデバイスの数についての現在の範囲(最初は、例えば、0〜xと仮定する)を示すことができる。それに応答して、インカンベント情報応答950は、最悪ケースのデバイスの数であるxと関連付けられた電力制限を提供することができる。問い合わせデータベース910によってスペクトルを実際に割り当てられるデバイスの数がxを超えた場合、問い合わせデータベース910は、デバイスの数についての新しい範囲を用いて、上の手順を繰り返すことができる。
図10は、例示的なCRS制限情報取得手順1000における基本情報フローを示している。手順1000は、犠牲者データベース1030が、保護地域または輪郭を問い合わせデータベース1010に送信することができるケースを示している。いくつかの実施では、犠牲者データベース1030は、そのような保護地域または輪郭のみを問い合わせデータベース1010に送信することができる。
図10の例では、問い合わせデータベース1010は、CRS制限情報要求1020を犠牲者データベース1030に送信することができる。犠牲者データベース1030は、ステップ1040において、地域または輪郭、および電力制限ならびに/または他の制限を生成することができる。そのような地域、輪郭、および/または電力制限は、以下でさらに詳細に説明されるように、CRS制限情報要求1020内に含まれる情報に基づいて、犠牲者データベース1030によって決定することができる。次に、犠牲者データベース1030は、そのような地域もしくは輪郭、および電力制限または他の制限を含むことができるCRS制限情報応答1050を、問い合わせデータベース1010に送信することができる。
CRS制限情報要求メッセージ1020は、犠牲者データベース1030が適用される適用可能な制限を決定するために、問い合わせデータベース1010によって管理されるCRSまたは他のデバイスの動作についての情報を含むことができる。そのような情報は、例えば、問い合わせデータベース1010によって管理されるデバイスがその上で動作する地域または帯域を含むことができる。その場合、CRS制限情報応答メッセージ1050は、(本明細書で説明されるように)問い合わせデータベース1010によってそれが管理するCRSに適用される制限を含むことができる。
いくつかのケースでは、手順900(図9)および/または手順1000(図10)は、犠牲者データベース発見手順800(図8)と組み合わせること、または合併することができる。例えば、犠牲者データベース発見手順800における犠牲者データベース問い合わせ応答メッセージ860は、それぞれ、図9および図10に関して説明されたようなインカンベント情報応答950またはCRS制限情報応答1050内に含まれるものに類似した、インカンベント情報またはデバイス動作制限を含むことができる。
インカンベント情報またはCRS制限情報は、犠牲者データベースによって関連するデータベースに、そのようなデータベースからの問い合わせ要求が行われる前に、送信することもできる。例えば、図8に示される発見プロセス800の間に、潜在的な犠牲者データベース840は、そのインカンベントに対する有害な干渉を引き起こすことがあるCRSを管理するデータベース(図示されず)について知ることができる。潜在的な犠牲者データベース840は、メッセージ830などの犠牲者データベース問い合わせ以外の手段を介して、そのようなデータベースについて知ることができることに留意されたい。潜在的な犠牲者データベース840は、そのようなデータベースを追跡することができ、関連するインカンベント情報またはCRS制限情報をそのようなデータベース(図示されず)に(定期的に、または発見手順の後に1回)送信することができる。いくつかの実施では、そのようなデータベースが、その後、インカンベント情報またはCRS制限情報を確認することができることを期待することができる。
第2の手法では、問い合わせデータベース810は、スペクトルに対するアクセスを要求するデバイスに関する実際の情報を、問い合わせデータベース810から犠牲者データベース840に伝達することができる。次に、犠牲者データベース840は、スペクトルを使用していることがあるデバイスの実際の特徴についての知識を用いて、自らのインカンベントを保護することができることがある。例えば、犠牲者データベースは、実際の特徴に基づいて、スペクトルに対するアクセスを要求したデバイスについての変更された動作パラメータを決定することができ、変更された動作パラメータを問い合わせデータベースに送信することができる。
図11は、要求CRS1105と問い合わせデータベース1115と犠牲者データベース1125との間における例示的なCRS情報交換手順1100を示す図である。要求CRS1105は、スペクトル要求1110を問い合わせデータベース1115に送信することができる。ステップ1120において、問い合わせデータベース1115は、CRS情報が犠牲者データベース1125に送信される必要があるかどうかを決定することができる。問い合わせデータベース1115は、CRS情報が犠牲者データベース1125に送信される必要がある(「条件A」)と決定した場合、スペクトル要求転送メッセージ1130を犠牲者データベース1125に送信することができる。それに応答して、犠牲者データベース1125は、許容可能スペクトル応答メッセージ1135を問い合わせデータベース1115に送信することができる。次にステップ1140において、問い合わせデータベース1115は、要求CRS1105についての使用可能スペクトルおよび動作パラメータを、犠牲者データベース1125によって提供されたそれら、および問い合わせデータベース1115内の情報に基づいて決定することができる。次に、問い合わせデータベース1115は、スペクトル応答1145を要求CRS1105に送信することができる。次に、要求CRS1105は、スペクトル確認メッセージ1150を問い合わせデータベース1115に送信することができる。条件Aが成り立つ場合、スペクトル確認転送メッセージ1155を犠牲者データベース1125に送信することができる。
要求デバイスまたはCRS1105は、最初に、スペクトルに対するそのアクセスを制御するデータベース(このケースでは、問い合わせデータベース1115)にスペクトルを要求することができる。このスペクトル要求1110は、デバイスまたはCRS1105と関連付けられた何らかのデバイスパラメータ(例えば、ロケーション、アンテナの高さまたは他の特徴、スペクトルマスク、無線アクセス技術(RAT)など)を含むこと、または示すことができる。スペクトル要求1110に応答する前に、問い合わせデータベース1115は、CRS1105への割り当てが犠牲者データベース1125によって管理されるいかなるインカンベントに対する有害な干渉も引き起こさないことを保証するために、スペクトルを求める同じ要求を(例えば、スペクトル要求転送メッセージ1130を介して)犠牲者データベース1125に行う必要があり得る。したがって、ステップ1120において、問い合わせデータベース1115は、犠牲者データベースの利用可能なチャネルおよび許容可能電力レベルについて、犠牲者データベース1125に確認する必要があるかどうかを決定することができる。この決定は、図8に関して説明された手順800などの発見手順において問い合わせデータベースに最初に提供された情報に基づいて行うことができる。例えば、そのような発見手順は、スペクトル要求を犠牲者データベース1125に転送するように問い合わせデータベース1115に求めることができるCRSについての帯域、チャネル、またはロケーションがどれであるかを(そのようなCRSがあるとすれば)示すこと、または課すことができる。したがって、CRS1105が、スペクトル要求が行われるように犠牲者データベース1125が求めた地理的エリアに含まれる場合、図11の条件Aが満たされることができ、その後、問い合わせデータベース1115は、CRS1105に対するいかなるチャネル割り当てにも先立って、犠牲者データベース1125から情報を獲得する必要があり得る。CRS1105が、犠牲者データベース1125によって管理されるインカンベントに対する有害な干渉が生じることがある地域、帯域、または他の基準内に含まれない場合、問い合わせデータベース1115による動作パラメータの割り当ては、問い合わせデータベース1115によって管理されるインカンベントに関するインカンベント情報のみに基づいて(犠牲者データベース1125と通信する必要なしに)行うことができる。
スペクトル要求転送メッセージ1130では、問い合わせデータベースは、スペクトル要求1110内に含まれていたデバイスまたはCRS1105と関連付けられた同じデバイスパラメータ(例えば、ロケーション、アンテナの高さまたは他の特徴、スペクトルマスク、RATなど)を、犠牲者データベース1125に単純に転送することができる。次に、犠牲者データベース1125は、許容可能スペクトル応答メッセージ1135を使用して、許容可能チャネルおよび(最大電力などの)動作パラメータについて問い合わせデータベース1115に応答することができる。次に、この情報は、スペクトル応答メッセージ1145においてCRS1105に送信することができる、CRS1105についての実際の許容可能な動作パラメータ(動作チャネルおよび最大電力の両方)を定めるために、問い合わせデータベース1115によって維持される自らのインカンベントについて保護情報とともに、問い合わせデータベース1115によって使用することができる。次に、CRS1105は、許容可能動作パラメータのサブセットを選択することができ、スペクトル確認メッセージ1150において、その実際の動作パラメータを問い合わせデータベース1115に示すことができる。次に、問い合わせデータベース1115は、スペクトル確認メッセージ1150において受信されたCRS1105の実際の動作パラメータを示すこの同じ情報を、スペクトル確認転送メッセージ1155において犠牲者データベースに転送することができる。スペクトル確認転送メッセージ1155は、必要ならば、犠牲者データベース1125が、自らの管理下および問い合わせデータベースの管理下両方のCRSからの集約干渉のケースを取り扱うために、犠牲者データベース1125に転送することができる。
上では、特定の組み合わせで特徴および要素が説明されたが、各特徴および要素は、単独でまたは他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用することができることを当業者は理解するであろう。
本明細書では、CRSデバイスによって使用されるスペクトルの管理に関連してある実施が説明されたが、他の種類のデバイスによって使用されるスペクトルも管理することができることに留意されたい。さらに、本明細書では、インカンベントの保護に関連してある実施が説明されたが、他のタイプのデバイスも保護することができる。
加えて、本明細書で説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するための、コンピュータ可読媒体内で具体化されるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続上で送信される)電子信号と、コンピュータ可読記憶媒体とを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定することなく、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび取外し式ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、CD−ROMおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための、無線周波送受信機を実施するために使用することができる。
実施形態
1.問い合わせジオロケーションデータベース(GLDB:geolocation database)において実施される共用スペクトル管理のための方法。潜在的な犠牲者GLDBが、潜在的な犠牲者GLDBのリストから選択される。問い合わせメッセージが、潜在的な犠牲者GLDBに送信される。潜在的な犠牲者GLDBが実際の犠牲者GLDBであるかどうかを示す問い合わせ応答メッセージが、潜在的な犠牲者GLDBから受信される。
2.問い合わせメッセージは、問い合わせGLDBによって管理される少なくとも1つのデバイスによる与えられたロケーションにおける意図されたスペクトル使用に関するスペクトル情報を含む、実施形態1に記載の方法。
3.問い合わせメッセージは、問い合わせGLDBによって管理される少なくとも1つのデバイスのデバイスパラメータおよび利用可能なチャネルについての動作パラメータを含む、実施形態1または2に記載の方法。
4.問い合わせ応答メッセージは、潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントが問い合わせGLDBによって管理されるデバイスの干渉範囲内に存在するかどうかを示す、実施形態1〜3に記載の方法。
5.問い合わせ応答メッセージは、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスが潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントに対して潜在的に干渉することを示す、実施形態1〜4に記載の方法。
6.問い合わせ応答メッセージは、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスと少なくとも1つの他のデバイスとが、潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントに対して累積的に干渉することがあることを示す、実施形態1〜5に記載の方法。
7.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスの動作パラメータは、潜在的な犠牲者GLDBが実際の犠牲者GLDBであることを受信された問い合わせ応答メッセージが示すという条件において変更される、実施形態1〜6に記載の方法。
8.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスからの干渉を潜在的に受けることがある実際の犠牲者GLDBによって管理されるインカンベントに関する干渉情報が、潜在的な犠牲者GLDBに要求され、要求された干渉情報が、潜在的な犠牲者GLDBから受信され、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスの動作パラメータが、潜在的な犠牲者GLDBによって管理されるインカンベントに対する干渉を回避するために、受信された干渉情報に基づいて変更される、実施形態1〜7に記載の方法。
9.動作パラメータは、チャネル、帯域、周波数、またはスペクトルを含む、実施形態1〜8に記載の方法。
10.要求された干渉情報は、潜在的な犠牲者GLDBによって管理されるインカンベントの保護基準を含む、実施形態1〜9に記載の方法。
11.リソース要求が、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスから受信され、リソース要求が制限内に含まれるかどうかが決定され、要求されたリソースが制限内に含まれないという条件において、少なくとも1つの動作パラメータが、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスに割り当てられ、要求されたリソースが制限内に含まれるという条件において、転送メッセージが、リソース要求に基づいて、潜在的な犠牲者GLDBに送信され、少なくとも1つの許容可能な動作パラメータが、潜在的な犠牲者GLDBから受信され、少なくとも1つの動作パラメータが、受信された少なくとも1つの許容可能な動作パラメータに基づいて、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスに割り当てられる、実施形態1〜10に記載の方法。
12.リソース要求は、少なくとも1つのデバイスパラメータを含む、実施形態1〜11に記載の方法。
13.動作パラメータは、チャネル、電力、帯域、周波数、またはスペクトルを含む、実施形態1〜12に記載の方法。
14.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスから利用可能な少なくとも1つのリソースは、潜在的な犠牲者GLDBから受信された情報に基づいて割り当てられ、または制限される、実施形態1〜13に記載の方法。
15.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスの少なくとも1つの動作パラメータは、潜在的な犠牲者GLDBから受信された情報に基づいて変更される、実施形態1〜14に記載の方法。
16.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスは、潜在的な犠牲者GLDBから受信された情報に基づいて、ある周波数帯域上である許可された最大EIRPを使用して動作するように制限される、実施形態1〜15に記載の方法。
17.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスから利用可能なスペクトルは、潜在的な犠牲者GLDBから受信される情報に基づいて、特定の時間期間に制限される、実施形態1〜16に記載の方法。
18.問い合わせGLDBによって管理される少なくとも1つのデバイスは、コグニティブ無線システム(CRS)またはホワイトスペースデバイス(WSD)を含む、実施形態1〜17に記載の方法。
19.潜在的な犠牲者GLDBのリストは、問い合わせGLDBの地理的特徴、潜在的な犠牲者GLDBの地理的特徴、または問い合わせGLDBの地理的特徴および潜在的な犠牲者GLDBの地理的特徴の両方に基づいて定められる、実施形態1〜18に記載の方法。
20.潜在的な犠牲者ジオロケーションデータベース(GLDB)において実施される共用スペクトル管理のための方法。問い合わせメッセージが、問い合わせGLDBから受信され、潜在的な犠牲者GLDBが実際の犠牲者GLDBであるかどうかを示す問い合わせ応答メッセージが、問い合わせGLDBに送信される。
21.問い合わせメッセージは、問い合わせGLDBによって管理される少なくとも1つのデバイスによる与えられたロケーションにおける意図されたスペクトル使用に関するスペクトル情報を含む、実施形態20に記載の方法。
22.問い合わせメッセージは、問い合わせGLDBによって管理される少なくとも1つのデバイスのデバイスパラメータおよび利用可能なチャネルについての動作パラメータを含む、実施形態20〜21に記載の方法。
23.問い合わせ応答メッセージは、潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントが問い合わせGLDBによって管理されるデバイスの干渉範囲内に存在するかどうかを示す、実施形態20〜22に記載の方法。
24.問い合わせ応答メッセージは、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスが潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントに対して潜在的に干渉することを示す、実施形態20〜23に記載の方法。
25.問い合わせ応答メッセージは、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスと少なくとも1つの他のデバイスとが、潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントに対して累積的に干渉することがあることを示す、実施形態20〜24に記載の方法。
26.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスからの干渉を潜在的に受けることがある潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントに関する干渉情報が、問い合わせGLDBに送信される、実施形態20〜25に記載の方法。
27.干渉情報は、潜在的な犠牲者GLDBによって保護されるインカンベントの保護基準を含む、実施形態20〜26に記載の方法。
28.転送メッセージが、問い合わせGLDBによって管理されるデバイスによるリソース要求に基づいて受信され、少なくとも1つの許容可能な動作パラメータが、転送メッセージに基づいて、問い合わせGLDBに送信される、実施形態20〜27に記載の方法。
29.リソース要求は、少なくとも1つのデバイスパラメータを含む、実施形態20〜28に記載の方法。
30.動作パラメータは、チャネル、電力、帯域、周波数、またはスペクトルを含む、実施形態20〜29に記載の方法。
31.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスから利用可能なリソースを割り当てる、または制限するための情報が、問い合わせGLDBに送信される、実施形態20〜30に記載の方法。
32.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスの動作パラメータを変更するための情報が、問い合わせGLDBに送信される、実施形態20〜31に記載の方法。
33.問い合わせGLDBによって管理されるデバイスをある周波数帯域のある許可された最大EIRPを使用する動作に制限するための情報が、問い合わせGLDBに送信される、実施形態20〜32に記載の方法。
34.問い合わせGLDBによって保護されるインカンベントから利用可能なスペクトルを特定の時間期間に制限するための情報が、問い合わせGLDBに送信される、実施形態20〜33に記載の方法。
35.問い合わせGLDBによって管理される少なくとも1つのデバイスは、コグニティブ無線システム(CRS)またはホワイトスペースデバイス(WSD)を含む、実施形態20〜34に記載の方法。
36.プロセッサを備え、潜在的な犠牲者GLDBを潜在的な犠牲者GLDBのリストから選択し、問い合わせメッセージを潜在的な犠牲者GLDBに送信し、潜在的な犠牲者GLDBが実際の犠牲者GLDBであるかどうかを示す問い合わせ応答メッセージを潜在的な犠牲者GLDBから受信するように構成される、共用スペクトル管理のためのジオロケーションデータベース(GLDB)デバイス。
37.コアネットワークを介してコグニティブ無線システム(CRS)と通信するサーバをさらに備える、実施形態36に記載のGLDB。
38.コアネットワーク内にあり、CRSと通信するサーバをさらに備える、実施形態36〜37に記載のGLDB。
39.プロセッサを備え、GLDBデバイスが潜在的な犠牲者GLDBデバイスであることを示す問い合わせメッセージを問い合わせGLDBデバイスから受信し、潜在的な犠牲者GLDBデバイスが実際の犠牲者GLDBデバイスであるかどうかを示す問い合わせ応答メッセージを問い合わせGLDBデバイスに送信されるように構成される、共用スペクトル管理のためのジオロケーションデータベース(GLDB)デバイス。
40.コアネットワークを介してコグニティブ無線システム(CRS)と通信するサーバをさらに備える、実施形態39に記載のGLDB。
41.コアネットワーク内にあり、CRSと通信するサーバをさらに備える、実施形態39〜40に記載のGLDB。