JP6373199B2 - 猫用踏み台および猫用ケージ - Google Patents

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Description

本発明は、猫を室内で飼育するのに適した猫用踏み台と、その猫用踏み台を装備した猫用ケージに関する。
猫を室内で飼育するに際しては、高い場所を好む猫の習性に合わせて高低差を設けた遊具がよく利用される。その種の遊具の代表的なものは、1本ないし複数本の支柱を床面に立設して複数の踏み板(ステップ)やハウス箱等を階段状に取り付け、猫が自由に登り降りして遊んだり休んだりすることができるように構成した、キャットタワーと称される組立式遊具である(例えば、特許文献1、2)。
また、キャットタワーに類似する遊具として、収納家具の前面扉または側板に踏み板を取り付けたもの(特許文献3)、室内の壁面に踏み板を取り付けたもの(特許文献4)、襖開口部の鴨居と敷居との間に板状パネルを建て込んで踏み板を取り付けたもの(特許文献5)なども公知である。
一方、警戒心の強い猫が安心できるテリトリーの確保、留守中の事故防止、排泄の躾、乳幼児や来客への配慮など、安全面や衛生面を考慮して、猫を一時的にケージ内で飼育することもある。猫用ケージとしては、底面の大きさに比べて背が高めで、内側に数枚の踏み板を段違い状に取り付けられるようにしたものが種々、市販されている。また、特許文献6には、猫の繁殖用設備として、網目状パネルで囲んだ背の高いケージの内側に踏み板や小部屋を設けたものが提案されている。
特開2012−115149号公報 特開2012−24066号公報 登録実用新案第3143981号公報 特開2010−11761号公報 登録実用新案第3185662号公報 登録実用新案第3119783号公報
近年、猫をケージ内で飼育するメリットについて徐々に理解が深まり、特にマンションでの室内飼いを中心に猫用ケージが普及しつつある。かかる猫用ケージは、猫がなるべくストレスを感じなくて済むように、特に上下方向の拡がり感や遊び心に富むものが好ましい。
しかしながら、前記従来の猫用遊具や現状市販されている猫用ケージに取り付けられている踏み板は、いずれも平坦な板状体で、単に猫が上に乗るという機能しか想定されていない。ケージ内の限定された空間に猫が好むような変化を与えるには、多用途に活用できる形態が望まれるところである。また、踏み板をケージ内に取り付ける際の作業性や、設置後の安定性といった面でも改良の余地がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、特に猫用ケージ内での利用を意図してなされたものであって、猫用ケージへの着脱が容易であるとともに、単なる踏み板としてだけでなく多用途に活用することのできる猫用踏み台を提案するものである。
あわせて本発明は、かかる猫用踏み台を装備した、猫にとって快適かつ安全で、飼い主にとっても使い勝手に優れる猫用ケージを提案するものである。
前述の目的を達成するため、本発明の猫用踏み台は、少なくとも1カ所に直線状縁部を有する平坦な底部と、前記底部の前記直線状縁部から立ち上げられた背壁部と、前記底部の直線状縁部以外の縁部から立ち上げられた前壁部とを有する踏み台本体を具備し、前記背壁部には、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルに係止可能な取付手段が設けられるとともに、前記前壁部には、その中間部分の上縁側に切欠開口部が形成された、との構成を採用する。
このように構成された猫用踏み台は、踏み台本体が、底部とその周縁に立ち上げられた背壁部および前壁部によって囲まれた適当な深さの椀皿状(底面が閉じて上方に開口した形状)に形成されるので、踏み台本体の全体的な剛性が向上するとともに、単なる平坦な板状体では得られない使い勝手を得ることができる。底部の直線状縁部から立ち上げられた背壁部は、その横断面が直線的な形状になるので、この背壁部をケージパネルに添わせて係止することにより、ケージパネルへの取付状態が安定する。また、ケージパネルに添設されない前壁部の中間部分には切欠開口部が形成されるので、踏み台本体に多少の深さがあっても、猫の出入り(登り降り)が容易になる。
本発明のさらに特徴的な構成としては、前記踏み台本体の前記底部が互いに直交する2カ所の直線状縁部を有し、前記背壁部が前記2カ所の直線状縁部からそれぞれ立ち上げられて互いに直交し、前記取付手段が前記2カ所の背壁部にそれぞれ設けられたものとすることができる。このような構成を採用すれば、踏み台本体を、互いに直交する2枚のケージパネルによって形成される猫用ケージの内側面入隅部に、2カ所の前壁部を添わせるようにして、しっかりと取り付けることができる。
前記踏み台本体は、前記底部と前記背壁部と前記前壁部とが、互いに丸みをもって一体的に連続するボウル状に形成されるとともに、前記切欠開口部の開口縁が曲線的に形成されたものとすると、より好ましい。ここで「ボウル状」とは、背壁部および前壁部の上縁が概ね外向きに凸となるように連続し、底面からそれら上縁までの高さが、全体の水平面投影形状における最大幅の1/4〜1/2程度であるような形状を目安とする。このように、踏み台本体の角部や縁部を丸みのある形状にすれば、猫が体をぶつけても怪我をしない安全なものとなり、踏み台本体の外観意匠も向上する。
前記切欠開口部は、前記前壁部の横幅の1/5ないし3/5の開口幅と、前記前壁部の高さの1/5ないし3/5の開口深さとを有するように形成されると、後述のような用途に好ましく活用することができる。
さらに、本発明の猫用踏み台は、前記取付手段が、前記背壁部の上縁近傍に着脱可能かつ上下反転可能な取付部材を具備するものとして特徴づけられる。このような取付部材を採用すれば、踏み台本体を猫用ケージに取り付ける際の自由度が拡大するとともに、例えば2個の猫用踏み台を、互いの開口面を相対させて上下に重ね合わせることも可能になる。このような態様は、猫が落ち着きやすいカプセル状の休息具(ベッド)として利用することができる。
踏み台本体および取付部材の具体的な構成としては、前記背壁部の上縁近傍に、前記踏み台本体の外側に向けて所定幅で張り出す水平縁部と、前記水平縁部の外縁から底面側に向けて延出する所定幅の直立縁部とが形成され、前記水平縁部には、前記取付部材を嵌着するためのスリットが形成される一方、前記取付部材は、前記ケージパネルの横線材に係止可能な係止フックと、前記係止フックの背側に形成された嵌着部とを有し、前記取付部材の嵌着部が前記スリットの位置にて前記直立縁部に嵌着されるように構成するのが好ましい。かかる構成を採用して、取付部材の係止フックをケージパネルの横線材に係止することにより、ケージパネルへの着脱が容易かつ確実になる。
さらに、前記背壁部の外側面に複数本の縦リブが突設され、前記取付部を前記ケージパネルに係止した状態で、前記縦リブが前記取付手段よりも下方に位置する他の横線材に当接するように形成すると、より好ましい。かかる構成を採用することにより、背壁部をケージパネルに係止した状態がさらに安定する。
また、前記底部の外底面には、略均一な深さを有する複数個の窪み部が形成されていてもよい。この窪み部は、例えば踏み台本体をケージの床面に載置する際に、合成ゴム等からなる滑り止め部材を貼付するための部位として利用することができる。
また、本発明の猫用ケージは、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、前記したいずれかの構成を具備する猫用踏み台が、一枚ないし複数枚のケージパネルの複数個所に、それぞれの開口面を上向きにして段違い状に取り付けられたものとして構成される。かかる構成より、猫にとって好ましい高低差を有するケージ内空間が形成される。
また、本発明の猫用ケージは、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、踏み台本体の前壁部に切欠開口部が形成された一対の猫用踏み台が、互いの開口面を相対させるように上下に重ねられた状態で、前記ケージパネルに取り付けられたものとすることもできる。かかる構成により、猫用ケージ内に、相対させた切欠開口部を出入り口とするカプセル状の休息具(ベッド)が好適に設置され、猫にとって落ち着きやすい快適な空間が形成される。
また、本発明の猫用ケージは、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、底部の外底面に複数個の窪み部が形成された猫用踏み台が、前記窪み部に滑り止め部材を貼付した状態で前記猫用ケージの床面に載置されたものとすることもできる。かかる構成によれば、猫用踏み台を猫用トイレとして利用する際に、その設置状態が安定する。
また、本発明の猫用ケージは、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、前記したいずれかの構成を具備する猫用踏み台が前記ケージパネルに取り付けられるとともに、正面に配置されるケージパネルの下部に、枠体と、枠体の内側に揺動可能に保持されたスイングドアとを有するロック機能付きのくぐり戸が設けられたものとして構成することもできる。かかる構成を採用すれば、飼い主側の飼育条件や飼育スタイル等に応じて、猫用ケージへの出入りに一定の自由度を付与しながら猫の行動を好適に規制することができる。
前述のように構成される本発明の猫用踏み台は、踏み台本体が、底部とその周縁に立ち上げられた背壁部および前壁部によって囲まれた椀皿状に形成されるので、猫の踏み板(ステップ)として利用できることに加え、餌やおもちゃなど様々なものを入れるための容器にしたり、あるいは猫用ケージ内の床面に載置して猫用トイレにしたりするなど、その使い方が拡がる。椀皿状の形状を有する踏み台本体は、全体的な剛性にも優れる。
また、底部の直線状縁部から立ち上げられた背壁部をケージパネルに添わせて係止することにより、ケージパネルへの取付状態が安定する。ケージパネルに添設されない前壁部の中間部分には適切な大きさの切欠開口部が形成されるので、踏み台本体に多少の深さがあっても、猫の出入り(乗り降り)が容易になる。
踏み台本体に、互いに直交する2カ所の背壁部を形成し、それらを猫用ケージの内側面入隅部に添わせて2枚のケージパネルに取り付ければ、設置状態がさらにしっかりしたものになる。また、2個の猫用踏み台を、互いの開口面を相対させて上下に重ね合わせると、カプセル状の休息具にもなる。
かかる猫用踏み台を様々な形態で装備した猫用ケージ内の空間は、猫にとって安全かつ快適であり、場合によっては隠れ家のように落ち着くこともできる好適な飼育空間となる。
さらに、本発明の猫用踏み台はケージパネルへの着脱性にも優れているので、飼い主側の飼育環境や飼育スタイル、猫用ケージ自体の大きさや形状、猫自身の習性や好み等に合わせて、様々な用途での活用が可能であり、その変更も容易である。
猫用踏み台の一実施形態における踏み台本体の正面側斜視図である。 同、背面側斜視図である。 同、上面図である。 同、側面図である。 同、図3における矢符方向からの正面図である。 同、底面図である。 同、図3におけるA−A位置の断面拡大図である。 猫用踏み台の一実施形態における取付部材のオモテ側斜視図(a)およびウラ側斜視図(b)である。 前記踏み台本体に前記取付部材を嵌着して前記踏み台本体をケージパネルに取り付ける形態を示す説明図である。 前記猫用踏み台をケージ内に取り付けた一態様を示す斜視図である。 前記猫用踏み台をケージ内に取り付けた他の態様を示す斜視図である。 前記猫用踏み台をケージ内に取り付けた、さらに他の態様を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の猫用踏み台は、踏み台本体と、踏み台本体を猫用ケージに取り付けるための取付手段とによって構成される。
(踏み台本体)
踏み台本体は、基本的には平坦な底部と、底部の周縁から立ち上げられた背壁部および前壁部とを有する椀皿状(底面が閉じて上方に開口した形状)の部材である。このような形状の部材は、例えばABS樹脂やポリプロピレン樹脂その他の合成樹脂材料、あるいはアルミニウム合金やステンレス鋼の薄板等を利用して好適に成形することができる。
踏み台本体の底部は、少なくとも一箇所の直線状縁部と、その他の縁部とによって囲まれた平面形状を有する。そして、直線状部分から背壁部が立ち上げられ、その他の縁部からは前壁部が立ち上げられる。背壁部には、猫用ケージの側面を構成するケージパネルに係止可能な取付手段が設けられ、その取付手段を介して背壁部がケージパネルに添設される。底部の平面形状については、ケージパネルに無理なく添う適宜長さの直線状縁部を少なくとも1カ所に有する限り、例えば半円形や、矩形その他の多角形状などを適宜採用することが可能である。
一方、前壁部の上縁側には、踏み台本体への猫の出入り(乗り降り)を容易にするための切欠開口部が形成される。また、踏み台本体を、底部、背壁部および前壁部が互いに丸みをもって一体的に連続するボウル状に形成し、切欠開口部の開口縁も曲線的に形成すると、猫にとっての安全性が向上して、より好ましい。
図1〜図7は、踏み台本体2の好ましい実施形態を示す。例示した踏み台本体2の底部21は、互いに直交する2カ所の直線状縁部と円弧状縁部とによって囲まれた四分円形(中心角が直角の扇形)の平面形状を有している。そして、2カ所の直線状縁部(扇形の半径に相当する部分)から、それぞれ底部21に対して直立するように、背壁部22、22が互いに同じ高さで立ち上げられ、互いに直交している。また、四分円の円弧状縁部からは、前壁部23が、背壁部22と同じ高さまで立ち上げられている。底部21と背壁部22と前壁部23とは、全体的に略均一の厚みで、互いに略均一な曲率を有する丸みをもって隙間なく一体的に連続しており、踏み台本体2は全体として角部のないボウル状に形成されている。
この踏み台本体2の実用的なプロポーションとしては、水平面投影形状における最大幅である前壁部23の横幅(図5における左右方向の最大寸法)と、背壁部4および前壁部23の立ち上がり高さ(図4、5における上下方向の最大寸法)との寸法比率が3:1ないし2:1の範囲になるのが好適である。
前壁部23の中間部分の上縁側には、切欠開口部24が形成されている。例示形態にかかる切欠開口部24は、その開口幅Wが、前壁部23の横幅(図5における左右方向の最大寸法)の半分ないしそれよりも若干大きく、その開口深さHが、前壁部23の高さの半分ないしそれよりも若干大きくなるように、曲線的に形成されている。ただし、切欠開口部24の大きさは、踏み台本体2の全体的なプロポーションや前壁部23の形状等に応じ、開口幅Wが前壁部23の横幅全体の1/5〜3/5で、開口深さHが前壁部の高さの1/5〜3/5となるようにバランスよく形成されればよい。
このように、踏み台本体2の外表面全体および切欠開口部24の開口縁に角部のない曲線的な形状を採用することにより、猫および飼育者の双方にとって安全性の高いものになる。
2カ所の背壁部22、22の上縁近傍には、踏み台本体2の外側に向けて所定幅で張り出す水平縁部25と、水平縁部25の外縁から底面側に向けて延出する所定幅の直立縁部26とがそれぞれ形成されている。そして、水平縁部25の外縁近傍には取付部材3を嵌着するためのスリット27が複数個所に形成されている。
また、2カ所の背壁部22、22の外側面には、それぞれ複数本の縦リブ28が互いに平行に突設されている。縦リブ28の突設寸法は略均一で、その突端は、おおむね直立縁部26の外側面に揃えられている。
また、底部21の外底面には、浅い円形の窪み部29が、四分円形状の角部に近い位置を含めて数カ所に形成されている。
(取付部材)
取付手段を構成する取付部材は、少なくとも1カ所の背壁部の適所、好ましくは背壁部の上縁近傍に、少なくとも1個、好ましくは複数個取り付けられて、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルの横線材に係止される。
図8は取付部材3の具体例を示し、図9は取付部材3を用いて踏み台本体2をケージパネル7に取り付ける形態を示す。例示形態では、一個の踏み台本体2について各背壁部22に3個ずつの取付部材3が取り付けられるようになっている。
取付部材3は、例えばポリプロピレン樹脂など比較的弾性変形しやすい合成樹脂材料からなる成形品で、係止フック31および嵌着部32が正面視略矩形をなすように一体的に成形されている。係止フック31は側面視略U字状で、そのフック内寸がケージパネル7の横線材71の直径に略合致している。係止フック31の自由端の内側には、横線材71への係止を確実にするための小さい係止突起33が設けられている。
嵌着部32は、上下方向に相対する一対の嵌着爪34、34が、係止フック31の背側に突設された形状をなしている。この嵌着爪34、34を、踏み台本体2の水平縁部25におけるスリット27の位置にて直立縁部26の上縁および下縁に嵌着することにより、取付部材3が踏み台本体2に取り付けられる。上下の嵌着爪34、34の断面形状は略同一に形成されているので、この取付部材3は係止フック31の向きを上下反転させても同様にして踏み台本体2に取り付けることができる。
このように構成された取付部材3を利用することにより、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネル7に対して、踏み台本体2を容易かつ確実に着脱することができる。
(猫用ケージ)
猫用踏み台1を猫用ケージ内に取り付けて利用する態様を示した図10〜図12を参照しつつ、まず、猫用ケージの概略的な構成について説明する。例示の猫用ケージ5は、高低差を好む猫の習性に合わせ、全体としてやや背の高い略直方体状をなしている。猫用ケージ5は、例えばABS樹脂などの合成樹脂材料により成形された底トレイユニット6の上に、鉄線材を縦横に格子組みして合成樹脂被覆を施すなどしたケージパネル7を複数枚、建て込んで互いに連結することにより組み立てられる。
底トレイユニット6は、上面視略矩形の床部61と、床部61の左右両縁および後縁から略均一の高さで立ち上げられて正面以外の三方を包囲する下部遮蔽壁部62とが、隙間なく一体的に連続した形状を有している。下部遮蔽壁部62の上縁にはケージパネル7を建て込むための溝部63が形成されている。なお、例示形態では横幅の広い面を正面としているが、猫用ケージの全体的形状や設置環境によっては、横幅の狭い面を正面とする場合もあり得る。
隣接するケージパネル7同士は、適宜のジョイント部材72を介して互いに連結される。例示形態の猫用ケージ5における正面、左右両側面および背面のケージパネル7は、高さ方向に2段連結されている。上縁部には合成樹脂製の天面枠73が取り付けられ、その内側に天井パネル74が適宜のヒンジ部材75等を介して開閉可能に取り付けられている。
正面の下半部に取り付けられたケージパネル7は、スライドドアパネル76を横方向に摺動させることによって左右いずれかの略半分(例示形態では正面外側から見て左半分)が開口するように形成された正面ドアパネルユニットとして構成されている。スライドドアパネル76自体、およびそれを摺動可能に保持する周枠部分はいずれも、線材を縦横に格子組みして形成されている。
この正面ドアパネルユニットのうち開口しない側(例示形態では正面外側から見て右側)の下部には、猫が自由に出入りすることのできるロック機能付きのくぐり戸8が取り付けられている。このくぐり戸8は、正面ドアパネルユニットの周枠部分に取り付けられた枠体81と、枠体81の開口枠内に取り付けられたスイングドア82とを有している。
枠体81は、例えばABS樹脂などの合成樹脂材料により成形された、正面視略角丸正方形状の部材であり、適宜の嵌着手段等を介して、正面ドアパネルユニットの周枠部分を構成する線材に固定されている。
スイングドア82も、例えばABS樹脂などの合成樹脂材料により成形された正面視略角丸正方形状の部材であり、上部2カ所のヒンジ部材83を介して枠体81の上枠部分に連結され、内外方向に、それぞれ略水平になる位置くらいまで自由に揺動しうるように保持される。スイングドア82の下部には、2カ所の係合突部84と、指先を挿入するための指孔85とが設けられる一方、枠体81の下枠部分には横方向への摺動によってスイングドア82の係合突部84に係脱するスライドロック86が組み込まれている。スイングドア82の指孔85に指先を挿し込んでスイングドア82を枠体81に合わせながら、別の指先でスライドロック86を動かして係合突部84に係合させることにより、スイングドア82の揺動が拘束されて、自由な出入りが規制される。スライドロック86を解除した状態では、猫が頭で押すだけでスイングドア82が軽く揺動し、猫が自由に出入りできる。なお、スライドドアパネル76を開口方向に摺動させた状態では、スイングドア82がスライドドアパネル76に干渉するので、くぐり戸は利用できなくなる。
(猫用踏み台の利用態様)
前述した猫用踏み台1は、猫用ケージ5の内側面における適所に取り付けることができる。図10〜図12に示した形態では、猫用踏み台1が、猫用ケージ5の内側面入隅部に添って取り付けられている。すなわち、踏み台本体2の2カ所の背壁部22にそれぞれ複数個ずつ取り付けられた取付部材3が、互いに直交する状態で連結された2枚のケージパネル7の横線材71に係止フック31を係止させてそれぞれ取り付けられる。このとき、背壁部22の外側面に形成された複数本の縦リブ28が、下方に位置する他の横線材71に当接して、背壁部22の直立姿勢を安定させる。このように、踏み台本体2に形成された互いに直交する2カ所の背壁部22を、猫用ケージ5の内側面入隅部に添わせて取り付けると、踏み台本体2に加わる猫の体重その他の荷重が直交2方向に分散されて支持されるので、踏み台本体2が、ぐらつくことなく、しっかりと固定される。
猫用踏み台1を取り付ける位置は、ケージパネル7の横線材71の配置間隔に応じて任意に選択・変更することができる。図10は、開口面を上向きにした猫用踏み台1を2個、左右に高さを変えて段違い状に取り付けた態様を示している。このような利用態様により、猫にとって好ましい高低差を有する踏み板を備えたケージ内空間が形成される。
図11は、2個の猫用踏み台1の互いの開口面を相対させた状態で上下に近接して重ね合わせ、それらを片側の内側面入隅部に取り付けた態様を示す。前述のとおり、取付部材3は踏み台本体2に対し上下を反転させても嵌着することができるので、このような利用態様も可能になる。2個の猫用踏み台1をカプセル状に組み合わせて、相対する切欠開口24、24を出入り口にしたこの態様は、猫にとって落ち着きやすい隠れ家のような休息具(ベッド)となる。なお、開口面を下向きにした上側の猫用踏み台1は、その底部21の上に猫が飛び乗っても何ら差し支えはないので、踏み板としてももちろん利用可能である。
図12は、1個の猫用踏み台1が、底トレイユニット6の床部61の上に載置された態様を示す。このような利用態様では、猫用踏み台1の中に猫砂を入れて簡易的な猫用トイレにすることができる。なお、この態様において取付部材3を使用しない場合は、踏み台本体2から取付部材3を取り外してもよい。また、踏み台本体2の外底面に形成した窪み部29に合成ゴム等からなる滑り止め用部材(図示せず)を貼付して、踏み台本体2の載置状態を安定させると、より好ましい。

このように構成された猫用踏み台は、猫にとって安全で快適な踏み板(ステップ)となるだけでなく、ケージ内の床面に載置して猫用トイレにしたり、2個の猫用踏み台を上下に重ね合わせてカプセル状の休息具にしたりすることもできるなど、様々な用途での活用が可能である。ケージパネルの任意の位置に簡単に着脱することができるので、例示形態に限らず、猫用ケージ自体の大きさや形状、猫の成長や好み等に応じて用途を変更したり、設置個数を増減したりすることもできる。したがって、このような猫用踏み台を装備した猫用ケージ内の空間は、猫にとって快適かつ安全な環境になるとともに、飼い主にとっても多機能で使い勝手のよいものとなる。
なお、例示した猫用踏み台の実施形態は一例であり、前述と同様の作用効果が得られる範囲において、踏み台本体および取付部材の構造、形状等は多少、改変されてもよい。
本発明の猫用踏み台と、これを装備した猫用ケージは、猫だけでなく、猫に類似した習性を有する他の小動物の飼育用具としても利用することができる。
1 猫用踏み台
2 踏み台本体
21 底部
22 背壁部
23 前壁部
24 切欠開口部
25 水平縁部
26 直立縁部
27 スリット
28 縦リブ
29 窪み部
3 取付部材
31 係止フック
32 嵌着部
5 猫用ケージ
7 ケージパネル
71 横線材
8 くぐり戸
81 枠体
82 スイングドア

Claims (12)

  1. 少なくとも1カ所に直線状縁部を有する平坦な底部と、前記底部の前記直線状縁部から立ち上げられた背壁部と、前記底部の直線状縁部以外の縁部から立ち上げられた前壁部とを有する踏み台本体を具備し、
    前記背壁部には、線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルに係止可能な取付手段が設けられるとともに、
    前記前壁部には、その中間部分の上縁側に切欠開口部が形成されたことを特徴とする猫用踏み台。
  2. 請求項1に記載された猫用踏み台において、
    前記踏み台本体の前記底部は互いに直交する2カ所の直線状縁部を有し、
    前記背壁部が前記2カ所の直線状縁部からそれぞれ立ち上げられて互いに直交し、
    前記取付手段が前記2カ所の背壁部にそれぞれ設けられたことを特徴とする猫用踏み台。
  3. 請求項1または2に記載された猫用踏み台において、
    前記踏み台本体は、前記底部と前記背壁部と前記前壁部とが、互いに丸みをもって一体的に連続するボウル状に形成されるとともに、
    前記切欠開口部の開口縁が曲線的に形成されたことを特徴とする猫用踏み台。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された猫用踏み台において、
    前記切欠開口部は、前記前壁部の横幅の1/5ないし3/5の開口幅と、前記前壁部の高さの1/5ないし3/5の開口深さとを有するように形成されたことを特徴とする猫用踏み台。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された猫用踏み台において、
    前記取付手段は、前記背壁部の上縁近傍に着脱可能かつ上下反転可能な取付部材を具備することを特徴とする猫用踏み台。
  6. 請求項5に記載された猫用踏み台において、
    前記背壁部の上縁近傍には、前記踏み台本体の外側に向けて所定幅で張り出す水平縁部と、前記水平縁部の外縁から底面側に向けて延出する所定幅の直立縁部とが形成され、前記水平縁部には、前記取付部材を嵌着するためのスリットが形成される一方、
    前記取付部材は、前記ケージパネルの横線材に係止可能な係止フックと、前記係止フックの背側に形成された嵌着部とを有し、
    前記取付部材の嵌着部が前記スリットの位置にて前記直立縁部に嵌着されることを特徴とする猫用踏み台。
  7. 請求項5または6に記載された猫用踏み台において、
    前記背壁部の外側面に複数本の縦リブが突設され、前記取付部材を前記ケージパネルの横線材に係止した状態で、前記縦リブが前記取付部材よりも下方に位置する他の横線材に当接するように形成されたことを特徴とする猫用踏み台。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載された猫用踏み台において、
    前記底部の外底面に、略均一な深さを有する複数個の窪み部が形成されたことを特徴とする猫用踏み台。
  9. 線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載された複数個の猫用踏み台が、一枚ないし複数枚のケージパネルの複数個所に、それぞれの開口面を上向きにして段違い状に取り付けられたことを特徴とする猫用ケージ。
  10. 線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、
    請求項5〜7のいずれか一項に記載された複数個の猫用踏み台が、互いの開口面を相対させるように上下に重ねられた状態で、前記ケージパネルに取り付けられたことを特徴とする猫用ケージ。
  11. 線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、
    請求項8に記載された猫用踏み台が、前記窪み部に滑り止め部材を貼付した状態で前記猫用ケージの床面に載置されたことを特徴とする猫用ケージ。
  12. 線材を縦横に格子組みしてなるケージパネルを複数枚、連結して組み立てられる猫用ケージにおいて、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載された猫用踏み台が前記ケージパネルに取り付けられるとともに、
    正面に配置されるケージパネルの下部に、枠体と、枠体の内側に揺動可能に保持されたスイングドアとを有するロック機能付きのくぐり戸が設けられたことを特徴とする猫用ケージ。
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