JP6372678B1 - 溶融金属めっき鋼帯の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

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Abstract

溶融金属めっき浴が収容された浴槽に鋼帯を連続的に浸漬させ、該浴槽中に配設されたシンクロールにより該鋼帯の進行方向を転換したのち、該シンクロールの上方かつ、めっき浴の浴面下に設置された、スラビライジング側およびコレクト側の2つのロールからなるサポートロールの相互間を通過させて浴外へ引き出すことにより外表面にめっき層が形成された溶融金属めっき鋼帯を製造する方法において、該サポートロールのうちのスタビライジング側のロールに、そのロール胴の少なくとも上面側を隙間を隔てて覆い隠す整流板を配置し、該サポートロールの出側からめっき浴の浴面に至るまでの間に位置する鋼帯へ向かう溶融金属めっき浴の流れを、該隙間を通して該スタビライジング側のロールの下方側へ誘導する。

Description

本発明は、溶融金属めっき鋼帯の製造方法およびその製造装置に関するものである。
溶融金属めっき浴を溶融亜鉛めっき浴として、そのめっき浴に鋼帯を連続的に浸漬、通板させることによって溶融亜鉛めっき鋼帯を製造する連続溶融亜鉛めっき法では、ドロスと呼ばれる異物が発生することが知られている。その原因としては、鋼帯が溶融亜鉛めっき浴中を通板する際、該鋼帯から溶出した鉄が溶融亜鉛めっき浴中の成分元素(亜鉛、アルミニウム)と反応して金属間化合物を生成したり、亜鉛が酸化したりすることで発生することが知られている。
このうち、亜鉛よりも密度の高いドロスは、ボトムドロス(主としてFe−Zn系合金)となり、溶融亜鉛めっき浴中内で沈降・堆積する。逆に、亜鉛よりも密度の低いドロスは、トップドロス(主として酸化亜鉛、Fe−Al系合金)となり、溶融亜鉛めっき浴中から浴面へと浮上する。
かかるドロスは、いずれのものも、鋼帯の表面に付着した場合に表面品質に悪影響を与えることから、鋼帯のめっき処理においてはドロスの付着を回避することが極めて重要になっている。
ドロスの付着を防止する先行技術として、例えば、特許文献1には、上面視でシンクロールと重ならない位置において、該シンクロールとサポートロールとの間に位置する被めっき帯と対向させて整流板を配置し、その整流板により該被めっき帯にサポートロールが接触することで変更された随伴流の流れを、シンクロールの下部側、若しくはシンクロールと浴槽底面との間に誘導する技術が開示されている。
また、特許文献2には、シンクロールの上方の浴面近傍域に整流板を配置して溶融亜鉛流を制御する技術が開示されている。
特開2013−44048号公報 特開2013−224457号公報
上記先行文献1の技術は、整流板を導入することによって、被めっき帯の通過に伴って発生する随伴流と浴底部の流動を分離するものであり、これによればボトムドロスの巻き上げを抑制することはできたものの、とくに、サポートロールがめっき浴の浴面から100mm以内に配置されているような設備を使用してめっき処理を実施する場合にあっては、サポートロールの出側からめっき浴の浴面に至るまでの領域のめっき浴中に浮遊するトップドロスが鋼帯へ付着するのが避けられない状況にあった。また、先行文献2に開示された技術においては、その図1において示されている(ハ)の流れ(鋼板とシンクロールが接する位置の近傍で衝突し上方に向きを変えた流れ)を制御して(二)の流れ(浴面近傍でサポートロール方向に向きを変えた流れ)を低減させることができ、これによりサポートロールの下部側でのドロスの巻き込みを抑制することが可能であったが、先行文献2の技術も先行文献1と同様、サポートロールの出側から浴面に至るまでの領域において浮遊するトップドロスの鋼帯への付着を回避するのは困難であった。
本発明の課題は、サポートロールの出側からめっき浴の浴面に至るまでの領域において浮遊するトップドロスの付着に起因した鋼帯の品質劣化を効果的に回避できる溶融金属めっき鋼帯の製造方法およびその製造装置を提案するところにある。
本発明は、溶融金属めっき浴を収容する浴槽に鋼帯を連続的に浸漬させ、該浴槽中に配設されたシンクロールにより該鋼帯の進行方向を転換したのち、該シンクロールの上方かつ、めっき浴の浴面下に設置された、スタビライジング側およびコレクト側の2つのロールからなるサポートロールの相互間を通過させて浴外へ引き出すことにより外表面にめっき層が形成された溶融金属めっき鋼帯を製造する方法において、
該サポートロールのうちのスタビライジング側のロールに、そのロール胴の少なくとも上面側を隙間を隔てて覆い隠す整流板を配置し、該サポートロールの出側からめっき浴の浴面に至るまでの間に位置する鋼帯へ向かう溶融金属めっき浴の流れを、該隙間を通して該スタビライジング側のロールの下方側へ誘導することを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法である。前記隙間としては、該隙間の入側から出側に向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大するもの、あるいは、該隙間の入側から中央部へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大する一方、該隙間寸法の拡大部位から該隙間の出側へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に縮小するものが好ましい。
また、本発明は、溶融金属めっき浴を収容する浴槽内に配置され該浴槽内に連続的に浸漬される鋼帯の進行方向を転換するシンクロールと、該シンクロールの上方かつ、溶融金属めっき浴の浴面下に設置された、スタビライジング側およびコレクト側の2つのロールからなるサポートロールとを備え、該シンクロールにより進行方向が転換された鋼帯を、該サポートロールの相互間を通過させて浴外へ引き出すことにより外表面にめっき層が形成された溶融金属めっき鋼帯を製造する製造装置であって、該サポートロールのうちのスタビライジング側のロールに、そのロール胴の外表面に沿う内壁を有し該内壁から該スタビライジング側のロールのロール胴に至るまでの隙間が5〜60mm、上側先端部から該鋼帯の表面に至るまでの離間距離が水平距離にして50〜100mmであり、かつ、該スタビライジング側のロールのロール胴を該ロールの回転中心を基準にして該上側先端部から該浴槽の底部側へ向け60〜135°の範囲で覆う長さをもった整流板を設けた、ことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造装置である。
さらに、本発明は、溶融金属めっき浴を収容する浴槽内に配置され該浴槽内に連続的に浸漬される鋼帯の進行方向を転換するシンクロールと、該シンクロールの上方かつ、溶融金属めっき浴の浴面下に設置された、スタビライジング側およびコレクト側の2つのロールからなるサポートロールとを備え、該シンクロールにより進行方向が転換された鋼帯を、該サポートロールの相互間を通過させて浴外へ引き出すことにより外表面にめっき層が形成された溶融金属めっき鋼帯を製造する製造装置であって、該サポートロールのうちのスタビライジング側のロールに、そのロール胴の外表面に沿う内壁を有し該内壁から該スタビライジング側のロールのロール胴に至るまでの隙間が10〜40mm、上側先端部から該鋼帯の表面に至るまでの離間距離が水平距離にして50〜100mmであり、かつ、該スタビライジング側のロールのロール胴を該ロールの回転中心を基準にして該上側先端部から該浴槽の底部側へ向け60〜135°の範囲で覆う長さをもった整流板を設けた、ことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造装置である。
前記隙間としては、該隙間の入側から出側に向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大するもの、あるいは、該隙間の入側から中央部へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大する一方、該隙間寸法の拡大部位から該隙間の出側へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に縮小するもの、とするのが好ましい。なお、本発明において隙間寸法が連続的に拡大、縮小するとは、該隙間寸法がスタビライジング側のロールのロール胴の外表面に沿いながら徐々に拡大、縮小することを意味しており、該隙間寸法が断続的に拡大、縮小するとは、該隙間寸法がスタビライジング側のロールのロール胴の外表面に沿いながら段階的(階段状)に拡大、縮小することを意味している。
本発明によれば、該サポートロールの出側からめっき浴の浴面に至るまでの間に位置する鋼帯へ向かう溶融金属めっき浴の流れを、整流板により、鋼帯から離れる向き、すなわち、スタビライジング側のロールの下方側へ誘導することができるため、その領域でトップドロスが鋼帯に付着するのを抑制することができる。隙間を、該隙間の入側から出側に向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大するテーパー形状とするか、あるいは、該隙間の入側から中央部へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大する一方、該中央部から該隙間の出側へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に縮小する山型、三日月形状とすることにより、めっき浴内の鋼帯近傍のドロスを効率よく排出することができる。とくに、隙間を山型、三日月形状とすることにより、隙間内に位置する溶融金属めっき浴の流速が速くなり、鋼帯近傍のドロスの排出効率がより一層高まることになる。
本発明の実施に用いて好適な製造装置の実施の形態を模式的に示した図(側面図)である。 図1に示した製造装置の要部を拡大して示した図である。 隙間の断面形状の一例を模式的に示した図である。 隙間の断面形状の他の例を模式的に示した図である。 めっき浴の流れる状況を示した図である。 従来の溶融金属めっき鋼帯の製造装置の一例を模式的に示した図である。 従来の溶融金属めっき鋼帯の製造装置の他の例を模式的に示した図である。 本発明の実施に用いて好適な製造装置の他の例を示した図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明の実施に用いて好適な溶融金属めっき鋼帯の製造装置を模式的に示した図(断面表示)であり、図2は、図1に示した装置の要部を拡大して示した図である。
同図における符号1は、溶融金属めっき浴Mを収容する浴槽、2は先端部分がめっき浴内に浸漬され、めっき処理すべき鋼帯Sを浴槽1内に誘導するスナウト、3は浴槽1内に設置され、鋼帯Sの進行方向を転換するシンクロール、4は、シンクロール3の上方かつ、溶融金属めっき浴の浴面下に設置され鋼帯Sの案内とその形状矯正を行うサポートロールである。サポートロール4は、スタビライジング側のロール4a(浴面に近い側(上側)のサポートロール)とコレクト側のロール4b(浴面から遠い側(下側)のサポートロール)の2つのロールから構成されている。
また、5は、溶融金属めっき浴の浴面上に鋼帯Sを挟むように配置されたワイピングノズルである。ワイピングノズル5は、めっき浴の出側で、鋼帯Sの外表面にガスを吹き付け、めっき層の厚さを調整する機能を有している。
また、6は、スタビライジング側のロール4aの少なくとも上面側を隙間t(図2参照)を隔てて覆い隠す整流板である。この整流板6は、スタビライジング側のロール4aのロール胴の外表面に沿う内壁6aが形成されており、整流板6とスタビライジング側のロール4aとの間に形成される隙間tが、5〜60mm、上側先端部6bから鋼帯Sに至るまでの離間距離L(図2参照)が水平距離にして50〜100mm、スタビライジング側のロール4aのロール胴を該ロール4aの回転中心Pを基準にして該上側先端部6bから浴槽1の底部側へ向けθ=60〜135°の範囲で覆う長さH(図2参照)を有している。整流板6としては、ロール4aのロール胴と同等若しくはそれよりも幅広とすることが好ましい。整流板6は、溶融亜鉛中での耐性がある材質とすればよく、例えば、厚さ15mm以上のSUSもしくはセラミックコートを施した鋼材等が好適である。
また、隙間tは、隙間tの入側t1から出側t2に向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大する、例えば図3に示すようなもの、あるいは、隙間tの入側t1から中央部t3へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大する一方、隙間寸法の最大拡大部位である中央部t3から隙間tの出側t2へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に縮小する、例えば図4に示すようなものが好適であり、これにより、めっき浴内の鋼帯近傍のドロスを効率よく排出することができる。なお、上掲図3、図4は、隙間tの一例を示したものであって、図示の形状に限定されることはない。とくに、図4に示した隙間tを備えたものにあっては、隙間tの中央部t3の隙間寸法を最も大きくしたものとして示したが、隙間寸法が最も大きくなる箇所を隙間tの入側t1側あるいは出側t2側へずらしてもよい。
通常、めっき浴の表層領域では、めっき浴が図5に示すように鋼帯Sに向けて流れていることから(浴槽1の壁面側から鋼帯Sに向けて流れる)、図6あるいは図7に示すように、スタビライジング側のロール4a(浴面に近い側(上側)のサポートロール)側のめっき浴中でロール4aの後方に整流板7、8を設置した装置(従来装置)を適用したとしてもその領域に存在するトップドロスの鋼帯Sへの付着は避け難かったが、本発明においては、図2の矢印に示すように、めっき浴の流れを、隙間tを通して該スタビライジング側のロール4aの下方側へと誘導することができるため、トップドロスの鋼帯Sへの付着を抑制することができる。
本発明においては、隙間tを5〜60mmとしたが、その理由は、隙間tを5〜60mmとすることによりめっき浴の流れを効率的に隙間tの入側へと誘導することができるからである。なお、隙間tについては、10〜40mmとするのがより好ましい。
また、本発明では、整流板6の上側先端部6bから鋼帯Sの表面に至るまでの離間距離Lを50〜100mmとしたが、その理由は、離間距離Lを50〜100mmとすることによりめっき浴の流れを隙間tにスムーズに導入することができるからである。なお、離隔距離Lが100mmを超えると鋼帯Sとの距離が広くなりすぎるためドロスを隙間tに誘導し難くなりドロスが鋼帯Sに巻き込まれることが懸念される一方、離間距離Lが50mm未満になると、隙間tにドロスを誘導する際にドロスが鋼帯Sに付着するおそれがある。
さらに、本発明では、整流板6は、スタビライジング側のロール4aのロール胴を60〜135°の範囲で覆うようにしたが、その理由は、スタビライジング側のロール4aのロール胴を覆う範囲が60°未満では、めっき浴の流れをスタビライジング側のロール4aの下方側へ効率的に誘導することができず、一方、スタビライジング側のロール4aのロール胴を覆う範囲が135°を超えると、めっき浴の流れが該スタビライジング側のロール4aの下方に位置する鋼帯Sまで達してドロスを巻き込むことが懸念されるからである。
整流板6の浸漬深さの上端は、表層流動を阻害させることがないよう浴面から10mm以下とするのが好ましい。また、整流板6の浸漬深さの上端は、サポートロール4の上面よりも上(液面に近い位置)に設置する。整流板6の浸漬深さの上端は、サポートロール4のスタビライジング側のロール4aの設置位置によって自動的に決まるものであり、例えば、浴面から深さ60mmの位置にサポートロール4のスタビライジング側のロール4aの上面が位置し、整流板6の厚さを10mm、隙間tが10mmであったとすると、整流板6の浸漬深さの上端は、浴面から深さ40mmのところに位置することになる。
本発明の実施の形態では、スタビライジング側のロール4aを鋼帯Sの裏側(シンクロールと鋼板の位置関係において、鋼板側)に配置しコレクト側のロール4bを鋼帯Sの表側(シンクロールと鋼板の位置関係において、シンクロール側)に配置したものを例として説明したが、コレクト側のロール4bを鋼帯Sの裏側に配置し、スタビライジング側のロール4aを鋼帯の表側に配置した図8に示すような装置に適用することも可能であり、この場合にも整流板6は、上方に位置するロール、すなわち、スタビライジング側のロール4aに設けられる。
<実施例1>
幅800〜1900mm、厚さ0.4〜4.0mmの冷延鋼帯を、表1に示すような整流板を設置した上掲図1に示す如き製造装置を適用して浴温度:450〜460℃、めっき付着量:片面当たり45〜90g/m、ライン速度:60〜150mpmの条件のもとに溶融亜鉛めっき処理を実施し、該冷延鋼帯を300t処理した後の溶融亜鉛めっき鋼帯(コイル)から、500mm×500mmの供試材各5枚を採取し、採取した各5枚の供試材にハット型加工(ポンチ径:300mmφ(R:21mm)、しわ押さえ圧:320kN、ポンチスピード:320mm/min、成形高さ:27mm)を施し、得られた5個のハットの上面の平坦部分をそれぞれ♯150の砥石で一往復研磨した後にドロス起因の異物の個数を測定し、ハット5個の異物の個数を平均してハット1個当たりの異物個数として表1に示した。なお、砥石でハットの上面を研磨したのは、異物を目視で確認しやすくするためである。
Figure 0006372678
表1に示すように、本発明を適用して鋼帯にめっき処理を施した場合には、ドロスの付着が抑制されており、品質の良好な製品の製造が可能であることが確認できた。
<実施例2>
隙間の入側から出側に向けて隙間寸法を連続的に拡大(入側t1の隙間寸法10mm、出側t2の隙間寸法20mm)したテーパー形状をなす隙間を有する図3に示す如き構造からなる製造装置(整流板の浸漬深さの上端:10mm、角度θ:90°、離間距離L:100mm)および隙間の入側から中央部へ向けて隙間寸法を連続的に拡大(入側t1の隙間寸法10mm、中央部t3の隙間寸法40mm)する一方、該中央部から隙間の出側に向けて隙間寸法を縮小(出側t2の隙間寸法10mm)した三日月形状をなす隙間を有する図4に示す如き構造からなる製造装置(整流板の浸漬深さの上端:40mm、角度θ:135°、離間距離L:100mm)を使用して実施例1と同様の冷延鋼帯に溶融亜鉛めっき処理を施した場合のドロス起因の異物個数平均値を調査した(めっき処理の条件、ドロス起因の異物個数平均値の調査条件は実施例1と同じ)。その結果、テーパー形状をなす隙間を有するものにあってはドロス起因の異物個数平均値(個/ハット1個)は13.5であり、表1の番号4のものに比較してさらに品質改善が可能であることが、また、三日月形状をなす隙間を有するものにあってはドロス起因の異物個数平均値は1.1であり、表1の番号6のものに比較してさらに品質改善が可能であることが確認された。
本発明によれば、ドロスの付着に起因した表面欠陥の抑制された溶融金属めっき鋼帯の製造が可能な方法および製造装置が提供できる。
1 浴槽
2 スナウト
3 シンクロール
4 サポートロール
4a スタビライジング側のロール
4b コレクト側のロール
5 ワイピングノズル
6 整流板
6a 内壁
6b 上側先端部
7 整流板
8 整流板
S 鋼帯

Claims (7)

  1. 溶融金属めっき浴を収容する浴槽に鋼帯を連続的に浸漬させ、該浴槽中に配設されたシンクロールにより該鋼帯の進行方向を転換したのち、該シンクロールの上方かつ、めっき浴の浴面下に設置された、スタビライジング側およびコレクト側の2つのロールからなるサポートロールの相互間を通過させて浴外へ引き出すことにより外表面にめっき層が形成された溶融金属めっき鋼帯を製造する方法において、
    該サポートロールのうちのスタビライジング側のロールに、そのロール胴の少なくとも上面側を隙間を隔てて覆い隠す整流板を配置し、該サポートロールの出側からめっき浴の浴面に至るまでの間に位置する鋼帯へ向かう溶融金属めっき浴の流れを、該隙間を通して該スタビライジング側のロールの下方側へ誘導することを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  2. 前記隙間は、該隙間の入側から出側に向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大するものであることを特徴とする請求項1に記載した溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  3. 前記隙間は、該隙間の入側から中央部へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大する一方、該隙間寸法の拡大部位から該隙間の出側へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に縮小するものであることを特徴とする請求項1に記載した溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  4. 溶融金属めっき浴を収容する浴槽内に配置され該浴槽内に連続的に浸漬される鋼帯の進行方向を転換するシンクロールと、該シンクロールの上方かつ、溶融金属めっき浴の浴面下に設置された、スタビライジング側およびコレクト側の2つのロールからなるサポートロールとを備え、該シンクロールにより進行方向が転換された鋼帯を、該サポートロールの相互間を通過させて浴外へ引き出すことにより外表面にめっき層が形成された溶融金属めっき鋼帯を製造する製造装置であって、
    該サポートロールのうちのスタビライジング側のロールに、そのロール胴の外表面に沿う内壁を有し該内壁から該スタビライジング側のロールのロール胴に至るまでの隙間が5〜60mm、上側先端部から該鋼帯の表面に至るまでの離間距離が水平距離にして50〜100mmであり、かつ、該スタビライジング側のロールのロール胴を該ロールの回転中心を基準にして該上側先端部から該浴槽の底部側へ向け60〜135°の範囲で覆う長さをもった整流板を設けた、ことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造装置。
  5. 溶融金属めっき浴を収容する浴槽内に配置され該浴槽内に連続的に浸漬される鋼帯の進行方向を転換するシンクロールと、該シンクロールの上方かつ、溶融金属めっき浴の浴面下に設置された、スタビライジング側およびコレクト側の2つのロールからなるサポートロールとを備え、該シンクロールにより進行方向が転換された鋼帯を、該サポートロールの相互間を通過させて浴外へ引き出すことにより外表面にめっき層が形成された溶融金属めっき鋼帯を製造する製造装置であって、
    該サポートロールのうちのスタビライジング側のロールに、そのロール胴の外表面に沿う内壁を有し該内壁から該スタビライジング側のロールのロール胴に至るまでの隙間が10〜40mm、上側先端部から該鋼帯の表面に至るまでの離間距離が水平距離にして50〜100mmであり、かつ、該スタビライジング側のロールのロール胴を該ロールの回転中心を基準にして該上側先端部から該浴槽の底部側へ向け60〜135°の範囲で覆う長さをもった整流板を設けた、ことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造装置。
  6. 前記隙間は、該隙間の入側から出側に向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大するものであることを特徴とする請求項4または5に記載した溶融金属めっき鋼帯の製造装置。
  7. 前記隙間は、該隙間の入側から中央部へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に拡大する一方、該隙間寸法の拡大部位から該隙間の出側へ向けて隙間寸法が連続的または断続的に縮小するものであることを特徴とする請求項4または5に記載した溶融金属めっき鋼帯の製造装置。
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