JP6370436B2 - 振動型駆動装置及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は超音波モータ等の振動型駆動装置に関する。
被駆動物を直線状に駆動するリニア型超音波モータとして、従来において、特許文献1のような振動型駆動装置(リニア型超音波モータ)が提案されている。
図4を用いて、上記のリニア型超音波モータの駆動原理について説明する。
図4(a)のリニア型超音波モータの外観斜視図に示されるように、リニア型超音波モータ510は、振動体501と被駆動体506および振動体501を被駆動体506に加圧するための加圧部材(不図示)から構成されている。
振動体501は、電気−機械エネルギー変換素子として用いる圧電素子505と、該圧電素子505の片面に接合されて一体化される矩形の形状に形成された弾性体502と、この弾性体502の上面に対して凸状に形成された2つの突起部503、504から構成される。
超音波モータにおいては、圧電素子に特定の周波数の電圧を印加することで、所望の振動モードを複数励振し、これら振動モードを重ね合わせることにより、駆動するための振動を形成する。
このような振動は、図4(a)のモータでは、図4(b−1)、(b−2)に示す2つの曲げ振動モードを振動体501に励振させる。
この2つの曲げ振動モードはどちらも、板状の振動体501の面外方向の曲げ振動モードである。
一方の振動モードは、振動体501の長手方向に2次の曲げ振動モード(Mode−A)であり、他方の振動モードは、振動体501の短手方向に1次の曲げ振動モード(Mode−B)である。
振動体501の形状は、2つの振動モードの共振周波数が一致するか、近くなるように設計される。
突起部503、504は、Mode−Aの振動において振動の節となる位置、またはその近傍に配置されており、Mode−Aの振動によって、突起部先端面503−1、504−1は、配置された位置を支点として振り子運動をするため、X方向に往復運動する。
また、突起部503、504は、Mode−Bの振動において振動の腹となる位置、またはその近傍に配置されており、Mode−Bの振動によって、突起部先端面503−1、504−1はZ方向に往復運動する。
これら2つの振動モード(Mode−AとMode−B)の振動位相差が±π/2近傍となるように同時に励振し、重ね合わせることで、突起部先端面503−1、504−1が、XZ面内で楕円運動する。
この楕円運動により、振動体501に加圧接触された被駆動体506を一方向に駆動することが出来る。
特開2004−304887号公報
上記した従来例の振動型駆動装置(リニア型超音波モータ)においては、圧電素子に電圧を印加するための構成として、フレキシブルプリント基板を用いるようにすることが知られている。
具体的には、圧電素子の片面には複数の電極が形成され、この複数の電極にフレキシブルプリント基板を介して不図示の駆動制御装置から駆動信号が印加される構成が採られていた。
また、このフレキシブルプリント基板は、圧電素子に接着剤により接着固定される構成が採られていた。
図5に、フレキシブルプリント基板606が接着された振動体601の例を示す。
図5(a)は斜視図を、図5(b)は図5(a)の斜視図をA方向から見た側面図を、図5(c)はB方向から見た側面図を、図5(d)はフレキシブルプリント基板606の接着面側から見た裏面図を示している。
フレキシブルプリント基板606は、圧電素子605と接着された接着部606cと圧電素子605の端から引き出され駆動制御装置まで接続するための非接着部606dとからなる。
前記の接着部606cと非接着部606dとの境界部606eは、振動体が振動している時に、図5(e)に示すように振動変位が大きい部分となっている。
この時、フレキシブルプリント基板606は振動体601と一体となって振動する。このため、フレキシブルプリント基板606を介して力が圧電素子605に伝わり、圧電素子605のMode−Bの曲げ振動(変位)を阻害する要因となり、効率の低下を招くこととなる。
この影響は、特に、接着剤の量が接着部606cと非接着部606dとの境界部606eに多くなると、その分フレキシブルプリント基板606の剛性や重量等が上がる結果、顕著になる。その結果、個々の振動体間で振動特性がばらつく要因となっていた。
本発明は、上記課題に鑑み、フレキシブルプリント基板を電気−機械エネルギー変換素子に固定するようにした振動型駆動装置を構成するに当たり、振動体の振動が抑制されにくく、振動特性のばらつきを少なくすることが可能となる振動型駆動装置の提供を目的とする。
本発明の振動型駆動装置は、電気−機械エネルギー変換素子と弾性体とを有する振動体と、
前記振動体と結合しているフレキシブルプリント基板と、を有し、前記フレキシブルプリント基板は、前記電気−機械エネルギー変換素子と結合している結合部と、前記電気−機械エネルギー変換素子と結合していない非結合部と、前記結合部と前記非結合部との境界部と、を有し、前記境界部が、前記振動体に励起される振動モードの振動の節部に位置することを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブルプリント基板を電気−機械エネルギー変換素子に固定するようにした振動型駆動装置を構成するに当たり、振動体の振動が抑制されにくく、振動特性のばらつきを少なくすることが可能となる振動型駆動装置を実現することができる。
振動体の一態様を説明する図である。 振動体の一態様を説明する図である。 振動体の一態様を説明する図である。 リニア型超音波モータを説明する図であり、(a)は特許文献1のリニア型超音波モータの外観斜視図、(b−1)、(b−2)はその振動体に励振される振動モードを示す図である。 フレキシブルプリント基板が接着された振動体を説明する図である。 振動モードと振動の節を説明する図である。 振動体の一態様を説明する図である。 振動体の一態様を説明する図である。 振動型駆動装置の応用例を説明する図である。
本発明の実施形態における振動型駆動装置は、電気−機械エネルギー変換素子として用いる圧電素子及び突起部が形成された弾性体とを有する振動体と、
該振動体の突起部と接触する接触部を有する被駆動体と、該圧電素子に駆動信号を入力するためのフレキシブルプリント基板を備える。
そして、上記圧電素子への印加によって節線が略直交する第一の曲げ振動モードと第二の曲げ振動モードとによる2つの曲げ振動モードによる楕円運動を上記振動体の突起部に励起する。
これにより、該突起部と接触する上記被駆動体を相対移動させるように構成されている。その際、本発明の実施形態における振動型駆動装置においては、前記フレキシブルプリント基板は、前記電気−機械エネルギー変換素子に固定された固定部と、前記電気−機械エネルギー変換素子に固定されていない非固定部と、を備える。そして、前記固定部と前記非固定部との境界部が、前記振動体の振動の節部に位置する構成とされている。
これにより、振動体の振動が抑制され、振動特性のばらつきを少なくすることができる。
[実施例1]
実施例1として、本発明を適用した振動型駆動装置における振動体の構成例について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る振動型駆動装置のフレキシブルプリント基板と結合された振動体101の構成を示す図である。
図1(a)は斜視図を、図1(b)はA方向から見た側面図を、図1(c)はB方向から見た側面図を、図1(d)はフレキシブルプリント基板側から見た裏面図を示している。振動体101は、矩形形状の弾性体102と圧電素子105と2つの突起部103、104から構成されている。
突起部103、104は、弾性体上であって、長手方向に2次の曲げ振動モードにおいて振動の節となる位置、またはその近傍であり、更に短手方向に1次の曲げ振動モードにおいて振動の腹となる位置、またはその近傍となる位置に設けられている。
弾性体102と2つの突起部103、104の材質はステンレス鋼である。
圧電素子105は、電気量(電圧)を機械量(振動)に変換する電気−機械エネルギー変換素子である。
フレキシブルプリント基板106は圧電素子105と不図示の電源との導通を行う導通部品である。
フレキシブルプリント基板106は圧電素子105と接着される接着部106cと非接着部106dからなる。
以下で、フレキシブルプリント基板106と圧電素子105の接合について説明する。ここでは、接合は接着剤により行われる。
フレキシブル基板106の圧電素子105との接着部106cと非接着部106dの境界部106eが、駆動に用いる2つの振動モードに共通する振動の節部になるようにする。振動の節部とは、振動の腹よりも振動の節に近い部分であることを意味し、振動体の節部とは、振動体において、振動体に励起されている振動の腹よりも節に近い部分を指す。同様に、振動の腹部とは、振動の節よりも振動の腹に近い部分であることを意味し、振動体の腹部とは、振動体において、振動体に励起されている振動の節よりも腹に近い部分を指す。
ここで、図6(a)に長手方向に2次の曲げ振動モードと振動の節の関係を示す。
2次の曲げ振動モードでは、3つの振動の節が存在し、圧電素子表面で振動が少ない所が駆動方向と垂直方向に延在する線上に存在する。
また図6(b)短手方向に1次の曲げ振動モードと振動の節の位置関係を示す。1次の曲げ振動モードでは、2つの振動の節が存在し、圧電素子表面で振動が少ない所が駆動方向に延在する線上に存在する。
本実施例においては、図1(d)に示すように長手方向に2次の曲げ振動モードの振動の節の1つである2つの突起部103及び104の間の中心線上L1から不図示の電源との導通を行うためのフレキシブルプリント基板106の非接着部106dを駆動方向と直交する向きに延出している。
さらに、短手方向に1次の曲げ振動モードにおいても振動の節部W1から出るように、フレキシブルプリント基板106の接着部106cと非接着部106dの境界部106eから非接着部106dの一部にかけて、表面の一部をフッ素樹脂等の難接着材にする。
この構成にすることで、接着剤により接着する際に、接着剤が圧電素子105全面に塗布された場合でも、フレキシブルプリント基板106が圧電素子105の端面まで接着されることを防止できる。
次に、上記構成を有する振動型駆動装置の駆動方法及び作用効果について説明する。
電源(不図示)から振動体を構成する圧電素子105にフレキシブルプリント基板106の電極を介し交番電圧を印加する。
交番電圧の印加により、振動体101に2つの面外曲げ振動が励振され、突起部103、104の接触面には楕円運動が励振される。
その結果、突起部103、104と加圧接触している被駆動体は、摩擦駆動力を受け、駆動される。
上記の構成にすることにより、フレキシブルプリント基板106において、接着部106cと駆動制御装置まで接続するための非接着部106dとの境界部106eは、図1(e)に示すように振動の少ない振動の節部となっている。
その結果、振動体101が振動してもフレキシブルプリント基板106の非接着部106dの振動はほぼ生じず、フレキシブルプリント基板106による機械的振動の阻害を少なくすることができる。
なお、本実施例では、フレキシブルプリント基板の一部に難接着材を設けたが、フレキシブルプリント基板に難接着剤を設けないで同様の効果を出す方法を以下に説明する。
他の方法として、フレキシブルプリント基板を圧電素子に接着する際に、圧電素子の節部から端部にかけてテフロン(登録商標)シート等の難接着材をフレキシブルプリント基板と圧電素子の間に挟む。
接着剤が固化した後に、難接着材を外すことで、フレキシブルプリント基板の圧電素子との結合部と非結合部との境界部が、駆動に用いる2つの曲げ振動モードの振動の節部とほぼ一致する。
その結果、フレキシブルプリント基板による機械的振動の阻害を少なくすることができる。
[実施例2]
実施例2として、圧電素子とフレキシブルプリント基板とが異方性導電材により結合されるようにした構成例について説明する。
図2は、本実施例における振動型駆動装置のフレキシブルプリント基板と結合された振動体の構成を示す図である。
異方性導電材により結合されるようにした点以外の構成(弾性体、圧電素子、2つの曲げ振動モードを励振させて駆動する原理)は、実施例1と同様であるので、重複する部分の説明を省略する。
本実施例において、圧電素子205とフレキシブルプリント基板206とは異方性導電材により結合されている。
フレキシブルプリント基板206の圧電素子205との結合部206cと非結合部206dとの境界部206eが駆動に用いる2つの振動モードに共通する振動の節部となるように異方性導電材の寸法を調整する。
本実施例では異方性導電材の導電方向と垂直な面の形状をフレキシブルプリント基板206の結合部206cの形状と同じにし、重ね合わせている。
接着剤を用いないことで、フレキシブルプリント基板が圧電素子の端部まで結合されるのを防ぐことが出来る。
上記の構成にすることにより、フレキシブルプリント基板による機械的振動の阻害を少なくすることができる。
[実施例3]
実施例3として、圧電素子の端部の少なくとも一部の厚みは、フレキシブルプリント基板と接着される圧電素子の厚みより小さくされた構成例について説明する。
図3は、本実施例における振動型駆動装置のフレキシブルプリント基板と結合された振動体の構成を示す図である。
圧電素子の端部の少なくとも一部の厚みは、フレキシブルプリント基板と接着される圧電素子の厚みより小さくされた点以外の構成(弾性体、圧電素子、2つの曲げ振動モードを励振させて駆動する原理)は、実施例1と同様であるので、重複する部分の説明を省略する。
本実施例において、圧電素子305の端部の少なくとも一部の厚みは、フレキシブルプリント基板306と接着される圧電素子305の厚みより小さく構成されている。
本実施例では、圧電素子305は、フレキシブルプリント基板306との接着面側の長手方向の両端が段差形状となっている。
この段差部と非段差部の境界部つまりフレキシブルプリント基板との接着面の短手方向の端部305bは、一次の曲げ振動モードの振動の節部にする。
このように圧電素子305の両端に段差部を設けることで、フレキシブルプリント基板306との接着の際に、フレキシブルプリント基板306が振動の大きい圧電素子305の端面305cと接着するのを防ぐことができる。
ここで圧電素子305の両端に同じ形状の段差部を設け対称形状としたのは、対称な振動を起こすためである。
上記の構成にすることにより、フレキシブルプリント基板306の圧電素子305との結合部306cと非結合部306dとの境界部306eが、駆動に用いる2つの曲げ振動モードの振動の節部とほぼ一致する。
その結果、フレキシブルプリント基板による機械的振動の阻害を少なくすることができる。
[実施例4]
実施例4として、実施例1と異なる形態の構成例について説明する。
図7は、本発明の実施例4における振動型駆動装置のフレキシブルプリント基板と結合された振動体の構成を示す図である。
本実施例は、弾性体、2つの曲げ振動モードを励振させて駆動する原理、等は実施例1と同様であるので、以下では実施例1と異なる構成について説明する。
本実施例において、圧電素子405は薄いシート状で多数枚重ねて積層化した積層構造となっている。積層化された複数の内部電極を接続するための層間配線として、圧電層の層内に穴を設け電極材料を埋め込んだスルーホール(またはバイヤホールとも言う)が形成されている。
そして、圧電素子の表面でスルーホールの端部を露出し、図のように突出している表面電極405aを形成している。
圧電素子405の表面電極405aは、駆動に用いる2つの振動モードの振動の節部に設置する。
図6(b)に示すように、フレキシブルプリント基板406は、一つ表面電極に対して一つずつ接着できるように、表面電極の数だけ分岐された非接着部である分岐部406dを有する。フレキシブルプリント基板406の接着部406cは、圧電素子405の表面電極405aを覆うように配置される。
そのため、フレキシブルプリント基板406と圧電素子405との接着部分を、2つの振動モードの振動の節部に限定させることができる。
上記の構成にすることにより、減衰効果のある接着剤の使用量を減らすことができるとともに、フレキシブルプリント基板による機械的振動の阻害を少なくすることができる。
[実施例5]
実施例5として、実施例3と異なる形態の構成例について説明する。
図8は、本実施例5における振動型駆動装置のフレキシブルプリント基板と結合された振動体の構成を示す図である。
本実施例は、弾性体、2つの曲げ振動モードを励振させて駆動する原理、等は実施例3と同様であるので、以下では実施例3と異なる構成について説明する。
本実施例は、図8のように、左右の2方向にフレキシブルプリント基板を張り出させて、例えばフレキシブルプリント基板の非結合部の一方806dは電極を有し、他方806fは電極が無い構成とする。
このような構成とすることで、左右対象となり、振動のバランスが良好になるとともに、フレキシブルプリント基板により振動体を支持することが可能になる。
このとき、フレキシブルプリント基板806の圧電素子805との結合部806cと非結合部806d,806fとの境界部が駆動に用いる2つの曲げ振動モードの振動の節部とほぼ一致している。
上記の構成とすることで、機械的振動の阻害を少なくできる。
また、フレキシブルプリント基板の非結合部806d,806fで振動体を支持することが可能なため、別途振動体を支持する部品を減らすことができる。
[実施例6]
本発明の振動型駆動装置の応用例として、カメラなどの撮像装置(光学機器)のレンズ鏡筒に、レンズを駆動しオートフォーカスする為の振動型駆動装置を組み込んだ例を図9を用いて説明する。
図9は、レンズ鏡筒のレンズの駆動機構部を説明する図である。本実施例の振動型駆動装置による被駆動体の駆動機構は、フレキシブル基板が結合された電気−機械エネルギー変換素子と突起部が形成された弾性体とを有する振動体が固定された被駆動体と、この被駆動体を摺動自在に保持する、平行に配された第一ガイドバーと第二ガイドバーとを備えている。
そして、この電気−機械エネルギー変換素子に対する駆動電圧の印加によって生成された振動体の突起部の楕円運動によって、振動体と該振動体の突起部と接触する第二ガイドバーとの間に相対移動力を発生させる。これによって、被駆動体を第一及び第二ガイドバーに沿って移動可能に構成されている。
具体的には、図9に示すように、本実施例の振動型駆動装置による被駆動体の駆動機構100は、主にレンズホルダ2、レンズ7、フレキシブル基板が結合された振動体1、加圧磁石5、2つのガイドバー3、4及び不図示の基体から構成される。
2本のガイドバーで構成された第一のガイドバー3、第二ガイドバー4は、互いに平行に配置されるようにそれらの各ガイドバーの両端が、不図示の基体により保持固定されている。
レンズホルダ2は、円筒状のホルダ部2a、振動体1及び加圧磁石5を保持固定する保持部2b、第一ガイドバー3と嵌合してガイドの作用をなす第一のガイド部2cから構成される。
加圧手段を構成するための加圧磁石5は永久磁石及び永久磁石の両端に配置される2つのヨークから構成される。加圧磁石5とガイドバー4との間に磁気回路が形成され、これら部材間に吸引力が発生する。加圧磁石5はガイドバー4とは間隔を設けて配置されており、ガイドバー4は振動体1と接するように配置されている。前記の吸引力によりガイドバー4と振動体1との間に加圧力が与えられる。
振動体1の2箇所の突起部11aが第二ガイドバー4と加圧接触して第二のガイド部を形成する。第二のガイド部は磁気による吸引力を利用してガイド機構を形成しており、外力を受ける等により振動体1とガイドバー4が引き離される状態が生じるが、これに対しては、つぎのように対処されている。すなわち、レンズホルダ2に備えられる脱落防止部2dがガイドバーに当たることで、レンズホルダ2が所望の位置に戻るように対応が施されている。
振動体1に所望の電気信号を与えることで振動体1とガイドバー4との間に駆動力が発生し、この駆動力によりレンズホルダの駆動が行われる。
振動型駆動装置としては、実施例1乃至5で示した振動型駆動装置のいずれも用いることができる。
これらの振動型駆動装置を撮像装置に用いることで、振動エネルギーの損失を抑制できるため、消費電力を低減した撮像装置を提供することができる。
なお、図9では、本発明の振動型駆動装置を撮像装置に用いた例を示したが、応用例はこれに限定されず、顕微鏡等の各種ステージの駆動にも用いることができる。
101 振動体
102 弾性体
103、104 突起部
105 圧電素子
106 フレキシブルプリント基板

Claims (12)

  1. 電気−機械エネルギー変換素子と弾性体とを有する振動体と、
    前記振動体と結合しているフレキシブルプリント基板と、を有し、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記電気−機械エネルギー変換素子と結合している結合部と、前記電気−機械エネルギー変換素子と結合していない非結合部と、前記結合部と前記非結合部との境界部と、を有し、
    前記境界部が、前記振動体に励起される振動モードの振動の節部に位置する
    ことを特徴とする振動型駆動装置。
  2. 前記電気−機械エネルギー変換素子と前記結合部とは、接着剤によって結合している
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動型駆動装置。
  3. 前記電気−機械エネルギー変換素子の端部の少なくとも一部の厚みは、前記電気−機械エネルギー変換素子の前記結合部と結合している部分の厚みよりも、小さい
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振動型駆動装置。
  4. 前記電気−機械エネルギー変換素子と前記結合部とは、異方性導電材によって結合している
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動型駆動装置。
  5. 前記電気−機械エネルギー変換素子は、前記節部に位置する表面電極を有し、
    前記結合部は、前記表面電極と結合している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振動型駆動装置。
  6. 前記フレキシブルプリント基板で前記振動体を支持している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に振動型駆動装置。
  7. 前記振動体に複数の振動モードを励起し、
    前記境界部が、前記複数の振動モードに共通する振動の節部に位置する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動型駆動装置。
  8. 電気−機械エネルギー変換素子と弾性体とを有する振動体と、
    前記振動体と結合しているフレキシブルプリント基板と、を有し、
    前記電気−機械エネルギー変換素子と前記フレキシブルプリント基板とが、前記振動体に励起される複数の振動モードに共通する振動の節部だけで結合している
    ことを特徴とする振動型駆動装置。
  9. 前記電気−機械エネルギー変換素子は、前記節部に位置する表面電極を有し、
    前記表面電極と前記フレキシブルプリント基板とが、結合している
    ことを特徴とする請求項8に記載の振動型駆動装置。
  10. 前記電気−機械エネルギー変換素子と前記フレキシブルプリント基板とは、前記振動体に励起される振動モードの振動の複数の節部だけで結合している
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の振動型駆動装置。
  11. 前記振動体に第1の振動モードと第2の振動モードとを励起し、
    前記弾性体は、突起部を有し、
    前記突起部は、前記第1の振動モードの振動の節部に位置し、且つ、前記第2の振動モードの振動の腹部に位置する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に振動型駆動装置。
  12. レンズと、
    前記レンズを保持するレンズ保持部材を駆動する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の振動型駆動装置と、を有する
    ことを特徴とする光学機器。
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