JP6369717B2 - 画像形成装置及び画像形成装置の積載構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置、及び画像形成装置の積載構造に関する。
画像形成装置を2台以上積み重ね、下方の画像形成装置にて記録媒体の片面に画像形成し、当該記録媒体を上方の画像形成装置へ送って、上方の画像形成装置にて裏面に画像形成する方式が知られている。
例えば、特許文献1(特開昭62−220965号公報)では、2台の画像形成装置を前後逆向きにして積み重ねることで、下方の画像形成装置から供給される記録媒体が、上方の画像形成装置では画像形成部に対して裏面を向くよう搬送される構成が開示されている。
また、特許文献2(特開平4−296772号公報)では、上方の画像形成装置と下方の画像形成装置との間に反転搬送ユニットを介在させることで、下方の画像形成装置から上方の画像形成装置へ記録媒体を表裏反転させて供給する構成が開示されている。
ところで、上記特許文献1に記載のように、2台の画像形成装置を前後逆向きにして積み重ねる方式では、各画像形成装置の向きが異なるため、紙詰まり処理や消耗品の交換などの作業性が悪いといった課題がある。また、各画像形成装置に対してアクセスしやすい方向が異なるため、アクセスルートを個別に確保する必要があり、設置場所が制限されるといった課題もある。
一方、上記特許文献2に記載のように、上下の画像形成装置の間に反転搬送ユニットを介在させる方式では、上下の画像形成装置の向きを揃えて積み重ねることが可能である。しかしながら、この場合、反転搬送ユニットが別途必要になるため、製造コストが高くなるうえ、画像形成装置を積み重ねた状態での高さが大きくなってしまうといった課題がある。
上記課題を解決するため、本発明は、他の画像形成装置を上方に連結可能な画像形成装置であって、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、画像が形成された記録媒体を、画像形成装置の外面と前記他の画像形成装置の外面との間の空間で搬送方向を反対方向に変更して搬送するスイッチバック機構と、前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、当該他の画像形成装置へ記録媒体を導入するための相手側受入口と連通し、前記スイッチバック機構によって反対方向に搬送される記録媒体を前記相手側受入口へ排出する排出口と、前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、前記排出口から前記相手側受入口へ記録媒体を案内する排出ガイドと、を備え、前記排出ガイドを、前記相手側受入口へ記録媒体を案内する案内姿勢と、前記排出口を閉鎖する閉鎖姿勢とに切換可能に構成したことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体を、画像形成装置が備えるスイッチバック機構によって搬送方向を反対方向に変更して搬送し、当該記録媒体を排出口から排出して、上方に連結された他の画像形成装置へ供給することができる。このように、本発明によれば、専用の反転搬送ユニットを用いなくても、記録媒体の表裏を反転させて上方の画像形成装置に供給することができる。また、本発明によれば、前後左右の向きを揃えて画像形成装置を連結することもできる。さらに、画像形成装置の外面と他の画像形成装置の外面との間の空間を利用して、記録媒体をスイッチバックさせて(搬送方向を反対方向に変更して)搬送するので、記録媒体をスイッチバックさせる専用の空間を確保する必要がなく、装置の小型化も図れる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのモノクロプリンタの断面側面図である。 前記プリンタの外観斜視図である。 下方のプリンタの上下連結部と上方のプリンタの脚部とを示す拡大図である。 プリンタを積み重ねた状態の外観斜視図である。 上下連結部を凸部で構成し、これと連結される被連結部を凹部で構成した例を示す図である。 第2の排出口の周辺構成を示す装置本体上部の拡大図である。 受入口の周辺構成を示す装置本体下部の拡大図である。 プリンタを積み重ねた状態の断面側面図である。 両面印刷時の紙搬送動作を説明するための図である。 両面印刷時の紙搬送動作を説明するための図である。 両面印刷時の紙搬送動作を説明するための図である。 プリンタ間に生じる隙間を説明するための図である。 第2の排出口と受入口の大きさ及び配置を説明するための図である。 排出ガイドにガイド操作部を設けた実施形態を示す図である。 プリンタの積み重ね動作に伴って排出ガイドを回動可能に構成した実施形態を示す図である。 経路切換部材の切換動作に連動させて排出ガイドを回動可能に構成した実施形態を示す図である。 経路切換部材を切換駆動させる駆動手段の構成を示す図である。 経路切換部材の切換動作に連動させて排出ガイドを回動可能に構成した他の実施形態を示す図である。 排出ガイドを着脱可能に構成した実施形態を示す図である。 排出ガイドの姿勢切換方法を説明するための図である。 排出ガイドを着脱するための把持部を設けた実施形態を示す図である。 排出ガイドの配置を変えた実施形態を示す図である。 定着処理によって用紙にカールが生じる原理を説明するための図である。 第2の排出口の両側に排出ガイドを配置した実施形態を示す図である。 排出ガイドの先端部を凹凸形状に形成した実施形態を示す図である。 先端部が凹凸形状に形成された排出ガイドの斜視図である。 排出ガイドの先端部を直線状に形成した例と、同先端部を凹凸形状に形成した例との、断面側面図である。 受入ガイドが凹凸形状に形成された実施形態を示す図である。 凹凸形状に形成された受入ガイドの凹部又は凸部間に、凹凸形状に形成された排出ガイドの凸部を対応させて配置した状態を示す図である。 排出ガイドを固定式にした実施形態を示す図である。 固定式の排出ガイドを収容する凹部と、凹部に連結される突起部とを備える実施形態配置を示す図である。 前記凹部を示す装置本体の外観斜視図である。 前記突起部を示す装置本体の外観斜視図である。 前記凹部の周辺構成を示す装置本体上部の拡大図である。 前記突起部の周辺構造を示す装置本体下部の拡大図である。 前記凹部と前記突起部とを備えるプリンタを積み重ねた状態の断面側面図である。 凹部カバー部材と受入口カバー部材とを、弾性体又は薄膜体で構成した実施形態を示す図である。 凹部カバー部材と受入口カバー部材とを、水平方向に移動可能に構成した実施形態を示す図である。 排出ガイドを、上下方向にスライド移動可能に構成した実施形態を示す図である。 カール補正装置を、受入口の用紙搬送方向下流側近傍に配置した実施形態を示す図である。 カール補正装置の圧接力を増減可能にした実施形態を示す図である。 逆屈曲部を設けた実施形態を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのモノクロプリンタの断面側面図である。
なお、以下の説明で「画像形成装置」とは、画像を記録する記録媒体であるシートに現像剤としてのトナーやインクを付着させて画像形成を行う装置を意味する。また「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、「シート」とは、紙(用紙)に限らず、OHPシート、布帛なども含み、現像剤を付着させることができる媒体あるいは原稿の意味である。また、「用紙」とは、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。以下の実施形態では、「現像剤」をトナー、シートを「用紙」として説明し、また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
図1に示すプリンタ200は、その画像形成部に、ブラックの現像剤によって画像を形成するためのプロセスユニット1を備えている。プロセスユニット1は、表面に潜像を担持する潜像担持体としての感光体2と、感光体2の周囲に配置される、帯電手段としての帯電ローラ3と、現像手段としての現像装置4と、クリーニング手段としての図示しないドラムクリーニング装置と、図示しない除電装置等を一体的に有している。現像装置4は、内部にトナーを収容する筐体としての現像ハウジング部40と、表面にトナーを担持する現像剤担持体としての現像ローラ41と、現像ローラ41にトナーを供給する現像剤供給部材としての供給ローラ42等で構成されている。プロセスユニット1は、装置本体(画像形成装置本体)100に対して着脱可能に構成され、一度に消耗部品を交換可能となっている。
また、感光体2の周囲には、感光体2の表面を露光する露光装置6が配置されている。本実施形態では、露光装置6として、感光体2の軸方向(主走査方向)に多数のLEDを並べたLEDアレイヘッドを備えるものを用いているが、レーザダイオードを用いたものであってもよい。また、感光体2上の画像を用紙に転写する転写手段としての転写ローラ7が配置されている。転写ローラ7は、感光体2と当接可能な位置に配置されており、両者の当接部において転写ニップが形成される。
装置本体100の下部には、用紙Pを収容可能な記録媒体収容部としての給紙カセット8と、給紙カセット8から用紙を給送する給送手段としての給送ローラ9とが配置されている。また、この給送ローラ9の用紙搬送方向下流側であって、上記転写ニップの上流側には、給送ローラ9によって給送された用紙を一旦停止させてから所定のタイミングで搬送するタイミングローラ対10が配置されている。
また、転写ニップよりも用紙搬送方向下流側には、用紙に転写された画像を定着させる定着装置11が配置され、さらにその下流側には、用紙を装置外へ排出する排出手段としての排紙ローラ対14が配置されている。定着装置11は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ12と、この定着ローラ12に対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ13を備えている。また、装置本体100の上面は、装置外に排出された用紙Pが載置される載置面15となっている。
続いて、図1を参照しつつ、本実施形態に係るプリンタの基本動作について説明する。
図示しない制御部からの給紙信号によって給送ローラ9が回転すると、給紙カセット8に収容されている用紙Pの最上位の用紙のみが分離されて送り出される。用紙Pの先端がタイミングローラ対10のニップ部に到達すると、感光体2に形成されたトナー画像とタイミング(同期)をとると共に、用紙Pの先端スキューを補正するため、用紙Pにたるみを形成した状態で待機する。
作像動作について説明すると、まず、帯電ローラ3にて感光体2の表面を均一な高電位に帯電させる。次いで、図示しない読取装置又はコンピュータ等からの画像情報に基づいて、露光装置6が感光体2の表面を露光し、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この静電潜像に対し、現像装置4の現像ローラ41によってトナーが供給され、トナー画像(現像剤画像)を形成(現像)する。
感光体2にトナー画像が形成されると、タイミングローラ対10と給送ローラ9が駆動を開始し、感光体2上のトナー画像とタイミング(同期)をとって用紙Pを転写ニップへ送る。そして、転写ローラ7よって、送られてきた用紙Pに感光体2上のトナー画像を転写する。なお、用紙Pに転写しきれなかった感光体2上の残留トナーは、図示しないドラムクリーニング装置によって除去され、その後、図示しない除電装置によって感光体2の表面が除電される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置11へと搬送される。定着装置11に送り込まれた用紙Pは、定着ローラ12と加圧ローラ13によって挟まれ、その未定着トナー画像が加熱・加圧されて用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、排紙ローラ対14によって載置面15へ排出される。
図2は、本実施形態に係るプリンタの外観斜視図である。
ここで、図2において、矢印Aで示す方向を装置本体100の「前側」、矢印Bで示す方向を装置本体100の「後側」、矢印Cで示す方向を装置本体100の「右側」、矢印Dで示す方向を装置本体100の「左側」として説明する(以下、同様である。)。
図2に示すように、装置本体100の前面には、給紙カセット8の把持部8aが露出するように配置されている。ユーザー等は、この把持部8aを持って前側(矢印A方向)へ引くことで、給紙カセット8を装置本体100から引き出した状態にすることが可能となっている。
また、装置本体100の下面には、下方へ突出する複数の脚部16が設けられている。本実施形態では、正方形又は長方形に形成された下面の4つの角部に、それぞれ脚部16が設けられている。このように、装置本体100が複数の脚部16を有することで、装置本体100は平面状の設置面に対して下面が上方に離れた状態で設置されるようになっている。
また、装置本体100の上面には、上方に突出する複数の突起17が設けられている。本実施形態では、突起17は、正方形又は長方形に形成された上面の後側の縁に沿って1つ、前側の各角部にそれぞれ1つずつ、合計3つ設けられている。後側に配置されている突起17の前面には、載置面15へ用紙を排出するための排出口18が形成されている。排出口18は、用紙Pを多数枚積載できるように、載置面15よりも高い位置に配置されている。また、各突起17、特に、前側に配置された2つの突起17は、用紙排出の妨げにならないように、いずれも用紙が載置される最大載置領域Eの外側に配置されている。
また、各突起17の上面には、上方に積み重ねられる他のプリンタと連結可能な上下連結部19が設けられている。本実施形態では、上下連結部19を、前側に配置された各突起17に1つずつ、後側に配置された突起17の幅方向両端部に1つずつ、合計4つ設けている。すなわち、上下連結部19は、装置本体100の上面の各角部近傍にそれぞれ配置されている。また、図2の拡大部分に示すように、本実施形態では、上下連結部19を、4つの側面19aを有する矩形の凹部で構成している。
図4は、本実施形態に係るプリンタを積み重ねた積載構造の外観斜視図である。
プリンタを上下に積み重ねるには、図3に示すように、上方のプリンタ200Bの各脚部16を、下方のプリンタ200Aの各上下連結部19に上方から挿入する。これにより、上下のプリンタ200A,200B同士が連結される。また、各上下連結部19の底面は、全て同じ高さに配置されているため、上方のプリンタ200Bは、下方のプリンタ200Aに対して傾くことなく安定姿勢で支持される。また、万が一、衝撃や揺れにより、上方のプリンタ200Bに水平方向の力が作用しても、脚部16が上下連結部19の側面19aに当接するため(図4の拡大部分の参照)、上側のプリンタ200Bの水平移動が規制される。すなわち、上下連結部19の側面19aは、連結された状態で上側のプリンタ200Bの水平移動を規制する移動規制部として機能するので、連結状態を安定して保持することができる。
また、プリンタを上下に積み重ねて連結した状態では、下方のプリンタ200Aの装置本体上面100aと上側のプリンタ200Bの装置本体下面100bとの間に、ユーザー等の使用者が指又は手を挿入して下方のプリンタの載置面15に載置された用紙Pを取り出すための隙間S1〜S3が形成される。斯かる隙間S1〜S3は、プリンタの前側と左右両側にそれぞれ形成される。詳しくは、前側に配置された2つの突起17同士の間と、前側の各突起17と後側の突起17との間に、それぞれ隙間S1〜S3が形成される。これにより、使用者はこれらの隙間S1〜S3のいずれかを通して下方のプリンタ200Aで載置面15に排出された用紙を取り出すことができる。
また、本実施形態では、装置本体100の上面を、載置面15から前端縁及び左右両端縁に向かって同じ高さの平面としている。すなわち、載置面15から隙間S1〜S3が形成される箇所に渡って壁となるものが無いので、各隙間S1〜S3を通して用紙が引っ掛からずに取り出しやすくなっている。
また、本実施形態では、脚部16が、上下連結部19と連結される被連結部を兼ねている。なお、被連結部として脚部16とは別個の凸部を設けてもよい。また、本実施形態とは反対に、図5に示すように、上下連結部19を凸部で構成し、これと連結される被連結部20を凹部で構成してもよい。この場合も、凸部と凹部による連結構造のため、上記実施形態と同様に、上側のプリンタ200Bの水平方向の移動を規制することが可能である。
続けて、本実施形態に係るプリンタの構成についてさらに詳しく説明する。
図1又は図2に示すように、装置本体100の後側の突起17の上面には、用紙を上方へ向けて排出する排出口22が設けられている。この排出口22は、載置面15へ用紙を排出するための上記排出口18とは別個に設けられたものであり、上方に連結される他のプリンタへ用紙を供給するための排出口である。以下、便宜的に、載置面15へ用紙を排出するための排出口18を「第1の排出口」と称し、用紙を上方のプリンタへ向けて排出する排出口22を「第2の排出口」と称する。一方、装置本体100の後側の下面には、下方に連結される別のプリンタから供給される用紙を受け入れるための受入口23が設けられている。
図6は、第2の排出口22の周辺構成を示す装置本体上部の拡大図である。
図6に示すように、装置本体100の上部には、定着装置11から搬送されてきた用紙を上記第1の排出口18へ案内するための第1の排出経路24と、これとは別に、用紙を上記第2の排出口22へ案内するための第2の排出経路25と、搬送方向を反対方向に変更して用紙を第2の排出口22へ搬送するスイッチバック機構としての排紙ローラ対14とが設けられている。
また、排紙ローラ対14は、第1の排出口18から用紙を排出する際に回転する方向である正回転と、それとは逆方向にも回転可能となっている。排紙ローラ対14が逆回転することで、用紙がスイッチバックされ第2の排出経路25を通って第2の排出口22へと搬送される。なお、排紙ローラ対14とは別に、スイッチバック専用のローラ対を設けてもよい。
第2の排出経路25は、定着装置11と排紙ローラ対14との間の箇所で第1の排出経路24から分岐している。この分岐箇所には、搬送経路を切り換える経路切換部材26が配置されている。経路切換部材26は、支軸26aを中心に回動可能に構成されている。これにより、経路切換部材26は、回動することで、定着装置11から搬送される用紙を排紙ローラ対14へと案内する第1の案内姿勢(図6の実線で示す姿勢)と、排紙ローラ対14によってスイッチバックされた用紙を第2の排出口22へ案内する第2の案内姿勢(図6の点線で示す姿勢)とに、切換可能となっている。
第2の排出口22には、排出される用紙を上方へ案内する排出ガイド34が設けられている。排出ガイド34は、支軸34aを中心に回動可能に構成されている。これにより、排出ガイド34は、回動することで、上方へ用紙を案内する案内姿勢(図6の実線で示す姿勢)と、第2の排出口22を閉鎖する閉鎖姿勢(図6の点線で示す姿勢)とに、切換可能に構成されている。また、排出ガイド34は、閉鎖姿勢に切り換えられた状態で、装置本体100に設けられた凹形状のガイド収容部35内に収容されるようになっている。このガイド収容部35内に排出ガイド34が収容されることで、排出ガイド34は装置本体100(突起17)の上面から上方へ突出しない状態となる。
第2の排出経路25は、経路切換部材26と第2の排出口22との間の箇所に、屈曲部25aを有する。屈曲部25aは、90°程度屈曲しており、排紙ローラ対14から水平方向に搬送される用紙を、鉛直方向上方へ搬送するように形成されている。
また、第2の排出経路25の屈曲部25aには、用紙のカールを補正するカール補正装置27が配置されている。カール補正装置27は、デカールローラ28と、デカールローラ28に対向する対向ローラ29と、対向ローラ29をデカールローラ28へ付勢するバネ等の付勢部材30等で構成されている。デカールローラ28と対向ローラ29は、異なる硬度のゴム材料で構成され、互いに圧接されることにより、一方のローラの曲率に沿うようなニップ部が形成される。このニップ部を用紙が通過することにより、用紙がカール方向と逆方向に曲げられカールが補正される。デカールローラ28と対向ローラ29のそれぞれの硬度は、用紙に生じるカールの方向やカール度合に応じて適宜設定すればよい。また、デカールローラ28と対向ローラ29の少なくとも一方を中空のローラで構成し、当該ローラを冷却する冷却装置を設けてもよい。
図7は、受入口23の周辺構成を示す装置本体下部の拡大図である。
図7に示すように、装置本体100の下部には、受入口23から受け入れた用紙を装置内へ導入するための導入経路36が設けられている。この導入経路36は、給紙カセット8から用紙を供給するための供給経路37に対して、タイミングローラ対10の用紙搬送方向上流側近傍で合流している。
また、導入経路36には、用紙を装置内へ案内する受入ガイド38が設けられている。受入ガイド38は、受入口23の用紙搬送方向下流側近傍に対向して配置され、用紙搬送方向下流側に向かって互いに接近するように傾斜している。
図8は、本実施形態に係るプリンタを積み重ねた状態の断面側面図である。
図8に示すように、プリンタを積み重ねた状態では、下方のプリンタ200Aの第2の排出口22の上方に上方のプリンタ200Bの受入口23が配置され、第2の排出口22と受入口23とが互いに対向する。また、図8の拡大部分に示すように、排出ガイド34を閉鎖姿勢から案内姿勢に切り換えることで、第2の排出口22が開放され、第2の排出口22と受入口23とが連通した状態となる。また、案内姿勢に切り換えられた排出ガイド34は、相手側(上方)のプリンタ200Bの受入口23から装置内に侵入した状態で配置される。なお、案内姿勢では、排出ガイド34は、図示しないストッパ機構によってその姿勢が保持される。
次に、プリンタを積み重ねた状態で両面印刷を行う場合の動作について説明する。
まず、下方のプリンタ200Aにて、給紙カセット8から用紙Pを給送し、上記と同様の手順で感光体2上に形成されたトナー画像を、転写ローラ7にて用紙Pの表て面に転写する。そして、定着装置11にて、用紙P上のトナー画像が定着され、用紙Pは排紙ローラ対14へと搬送される。
このとき、図9に示すように、経路切換部材26は、上記第1の案内姿勢で保持されている。これにより、経路切換部材26によって、用紙Pは排紙ローラ対14へと案内される。また、この状態では、用紙を第2の排出口22へと案内する経路(第2の排出経路25)の入口部は、経路切換部材26によって閉鎖されている。このため、用紙Pが第2の排出口22へ案内されることはない。
図10に示すように、排紙ローラ対14へ案内された用紙Pは、正方向に回転する排紙ローラ対14によって少なくとも用紙Pの前端が装置外に排出される。そして、用紙Pの後端が、経路切換部材26の先端部26bを越え、排紙ローラ対14のニップ部Nを通過する前の時点で、排紙ローラ対14の回転を停止する。
その後、図11に示すように、経路切換部材26を、第1の案内姿勢から第2の案内姿勢に切り換える。これにより、用紙を第2の排出口22へと案内する経路(第2の排出経路25)の入口部が開放される。そして、排紙ローラ対14を逆回転させることで、用紙Pを反対方向に搬送し、経路切換部材26に沿って第2の排出口22へ案内する。なお、この状態で、用紙を定着装置11側へ戻す経路の入口部は、経路切換部材26によって閉鎖されているので、定着装置11側へ用紙が案内されることはない。また、用紙Pが第2の排出口22へと案内される際、用紙Pがカール補正装置27のデカールローラ28と対向ローラ29との間を通過することにより、用紙Pのカールが補正される。そして、用紙Pは、第2の排出口22から排出され、上方のプリンタ200Bの受入口23から装置内に導入される。
上方のプリンタ200B内に導入された用紙Pは、タイミングローラ対10によって、感光体2上のトナー画像とタイミング(同期)をとって転写ニップへと送られる。ここで、用紙Pは、上方のプリンタ200Bの感光体2(画像形成部)に対して裏面が対向するように送られる。すなわち、用紙Pは、下方のプリンタ200Aによって搬送方向を前後反転して搬送される(スイッチバックされる)ことで、表裏反転されて上方のプリンタ100Bの転写ニップへ搬送される。
そして、上方のプリンタ200Bにおいて、感光体2上のトナー画像が用紙Pの裏面に転写される。次いで、用紙Pは、定着装置11に送られ、定着装置11によって裏面のトナー画像が用紙Pに定着された後、送り出される。上方のプリンタ200Bでは、経路切換部材26が排紙ローラ対14へ用紙を案内する第1の姿勢で保持されており、これにより、用紙Pは排紙ローラ対14へと案内される。そして、用紙Pは、正方向に回転する排紙ローラ対14によって装置外に排出され、上方のプリンタ200Bの載置面15上に載置される。以上の一連の動作によって、下方のプリンタ200Aと上方のプリンタ200Bによる両面印刷動作が完了する。
以上のように、本実施形態に係るプリンタによれば、プリンタを2台積み重ねて連結することで、下方のプリンタから上方のプリンタへ用紙を表裏反転させて供給することができ、上記特許文献2のような反転搬送ユニットを介在させなくても両面印刷が可能である。このように、本実施形態に係るプリンタによれば、反転搬送ユニットを介在させなくてよいため、プリンタを積み重ねた状態の高さを低く抑えることができると共に、低コストのプリンタの積載構造を提供することが可能となる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、図8に示すように、各プリンタの前後左右の向きを揃えて、あるいは各プリンタの載置面15への排紙方向(記録媒体排出方向)Fが同じ方向となるように、積み重ねた状態で両面印刷が可能である。すなわち、本実施形態に係るプリンタによれば、上記特許文献1に記載のように各画像形成装置を前後逆向きにして積み重ねなくてもよいので、各プリンタに対してアクセスしやすい方向を同方向に揃えることができる。これにより、紙詰まり処理や消耗品の交換などの作業性が向上すると共に、各プリンタへのアクセスルートを個別に確保する必要がなくなるので、設置しやすくなる。
また、本実施形態では、用紙をスイッチバックさせる際、用紙を下方のプリンタの第1の排出口18から装置外に露出させ、下方のプリンタと上方のプリンタとの間に形成される空間で搬送方向を変更している(図10、図11参照)。このように、下方のプリンタの外面(上面)と上方のプリンタの外面(下面)との間に形成される空間を利用して用紙をスイッチバックさせているため、用紙をスイッチバックさせる専用の空間を確保する必要がなく、装置の小型化を図れる。なお、本実施形態では、用紙をスイッチバックさせる空間を、下方のプリンタの載置面15の上方空間としているが、それ以外の下方のプリンタと上方のプリンタとの間の空間で用紙をスイッチバックさせてもよい。
ところで、図12に示すように、プリンタを積み重ねて連結した状態で、部品の寸法公差や取付誤差などにより、下方のプリンタ200Aの第2の排出口22と上方のプリンタ200Bの受入口23との繋ぎ目に隙間G1,G2が生じる場合がある。斯かる隙間G1,G2が生じると、その隙間G1,G2に用紙Pの先端が侵入することで、用紙Pが引っ掛かり、搬送不良や紙詰まりが生じる懸念がある。特に、図12に示すように、用紙Pは、排紙ローラ対14による搬送力を受けることで、その先端が図の右側を向く場合があり、その場合、用紙Pの先端が図の右側の隙間G1に侵入する虞がある。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、用紙が搬送力を受けてその先端が向く方(図8の右側)の第2の排出口22の縁部22a側に、排出ガイド34を配置している。すなわち、排出ガイド34を、用紙が搬送力を受けてその先端が侵入しやすい図の右側の隙間G1に対応する位置に配置している。これにより、案内姿勢の排出ガイド34によって隙間G1の開口部が塞がれるため、隙間G1への用紙の侵入を防止することができ、用紙の先端が隙間G1に引っ掛かることなく用紙を受入口23へ案内することができる。
さらに、本実施形態では、第2の排出口22から受入口23へ用紙を円滑に供給できるようにするため、図13に示すように、受入口23の用紙厚み方向の開口幅W1を、第2の排出口22の用紙厚み方向の開口幅W2よりも大きくしている。これにより、プリンタを積み重ねて連結した状態で、第2の排出口22を、上方の受入口23に対してその用紙厚み方向の開口幅W1内で対向するように配置することができる。従って、第2の排出口22から受入口23へ用紙を供給する際、用紙が上記隙間G1に引っ掛かりにくくなり、用紙を円滑に供給することが可能である。さらに、受入口23の用紙搬送方向下流側近傍に、受入ガイド38を設けることで、下方のプリンタから供給された用紙を円滑に案内することが可能である。
また、本実施形態において、上方に他のプリンタを連結しない場合は、排出ガイド34を閉鎖姿勢に切り換えることで、排出ガイド34によって第2の排出口22を閉鎖しておくことができる。これにより、第2の排出口22から装置内へゴミや異物が入るのを防止することができ、用紙搬送不良や故障を未然に防ぐことができる。しかも、排出ガイド34は回動することで姿勢を切換可能に構成されているため、操作性に優れる。このように、本実施形態では、排出ガイド34が、用紙を上方のプリンタへ案内するガイド部材としての機能と、第2の排出口22を開閉するカバー部材としての機能を兼ねているが、排出ガイド34とは別個に専用のカバー部材を設けてもよい。
排出ガイド34の案内姿勢への切換は、ユーザー等の作業者が手動で行ってもよいが、第2の排出口22へ搬送される用紙が排出ガイド34へ突き当たることによって、排出ガイド34が回動して案内姿勢に切り換わるようにしてもよい。また、用紙が排出ガイド34へ突き当たらないときは、排出ガイド34の自重によって閉鎖姿勢に切り換えられる。このように構成することで、手動による排出ガイド34の切換操作が不要となるので、作業者の作業負担を軽減できると共に、操作し忘れによる不具合の発生も防止できる。また、排出ガイド34を切換駆動させる駆動手段も必要ないため、低コスト化及び装置の小型化を図れる。また、この場合、用紙の突き当たり力よりも排出ガイド34の回動抵抗が大きくならないように、排出ガイド34の重量と支軸34aの摺動摩擦力を設定することが望ましい。
また、本実施形態では、カール補正装置27を、定着装置11よりも用紙搬送方向下流側であって、第2の排出口22よりも用紙送方向上流側に配置しているので、用紙にカールが生じても、用紙が第2の排出口22から排出される前に用紙のカール補正を行うことができる。これにより、排出ガイド34が配置されていない側の隙間G2に対しても用紙の侵入を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、カール補正装置27を、第2の排出経路25の屈曲部25aに配置することで(図6参照)、用紙への搬送抵抗が大きくなる屈曲部25aにおいて、デカールローラ28と対向ローラ29とによって用紙に搬送力を与えるようにしている。これにより、厚紙などの特にスリップしやすい用紙を屈曲部25aで停滞させることなく搬送でき、屈曲部25aにおける紙詰まりを防止することができる。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、主に上記実施形態と異なる点について説明し、それ以外の上記実施形態と重複する点については説明を省略する。
図14に示す実施形態は、排出ガイド34に、排出ガイド34をプリンタの外部から回動操作するためのガイド操作部34bを設けている。
本実施形態では、ガイド操作部34bを、排出ガイド34の長手方向一端部に設けている。図14に示すように、ガイド操作部34bを、作業者が押し下げることで、排出ガイド34を上方へ回動させ、第2の排出口22を開放することができる。このように、排出ガイド34にガイド操作部34bを設けることで、操作性が向上する。
なお、ガイド操作部34bの配置は、図14に示す位置に限らない。例えば、ガイド操作部34bを排出ガイド34の長手方向中央部に配置してもよい。また、ガイド操作部34bを、排出ガイド34の長手方向両端部にそれぞれ設けるなど、複数設けてもよい。また、ガイド操作部34bを、プリンタを積み重ねた状態でも作業者がアクセス可能な位置に配置することで、積み重ねたプリンタを下すことなく、ガイド操作部34bを操作して、第2の排出口22を開放できるようになる。
次に、図15に示す実施形態では、プリンタの積み重ね動作に伴って排出ガイド34を回動可能に構成している。
具体的には、図15に示すように、排出ガイド34にガイド操作部34bを設け、そのガイド操作部34bを上下連結部19である凹部の上部に配置している。このように、ガイド操作部34bを配置することで、図15(b)に示すように、プリンタを積み重ねると、上方のプリンタ200Bの脚部16がガイド操作部34bに接触して押し下げられ、排出ガイド34が上方へ回動して閉鎖姿勢から案内姿勢に切り換えられる。また、上方のプリンタ200Bを取り外した場合は、図15(a)に示すように、脚部16の押下げ力がなくなることで、排出ガイド34が自重又は図示しないバネ等の付勢部材の付勢力によって下方へ回動し、閉鎖姿勢に切り換えられる。
このように、上方のプリンタの連結及び連結解除動作に連動して、排出ガイド34を回動可能に構成することで、排出ガイド34の操作性が向上すると共に、排出ガイド34の操作し忘れも防止できる。従って、プリンタを積み重ねた際に、排出ガイド34を操作し忘れて、第2の排出口22が閉鎖されたまま第2の排出口22へ用紙が搬送されることによる紙詰まりを防止できる。また、プリンタの積み重ねを解除した際に、排出ガイド34を操作し忘れて、第2の排出口22が開いたまま放置されることによる装置内への異物の侵入も防止できるようになる。また、本実施形態では、上方のプリンタ200Bの被連結部としての脚部16が、連結時にガイド操作部34bに接触する接触部として機能するので、接触部を別途設ける必要がなく、製造コスト低減を図れる。なお、脚部16とは別個に専用の接触部を設けてもよい。
図16に示す実施形態では、経路切換部材26の切換動作に連動させて排出ガイド34を回動可能に構成している。
本実施形態では、図16に示すように、排出ガイド34を経路切換部材26と連動させる連動させる連動手段50として、経路切換部材26と一体的に回動するように設けられた駆動プーリ51と、排出ガイド34と一体的に回動するように設けられたガイドギア部34cと、ガイドギア部34cと噛み合うギア部52aを有する従動プーリ52と、駆動プーリ51と従動プーリ52に巻き掛けられた無端状のベルト部材53とを備える。駆動プーリ51と従動プーリ52、及びこれらに巻き掛けられたベルト部材53は、溝付きのプーリとこれに噛み合う歯付きのタイミングベルトとの組み合わせ以外に、溝無しのプーリと歯無しの平ベルトとの組み合わせでもよい。
本実施形態の動作について説明すると、まず、定着装置から搬送されてきた用紙を排紙ローラ対14へ案内する際は、図16(a)に示すように、上記実施形態と同様に、経路切換部材26を第1の案内姿勢で保持する。このとき、排出ガイド34は、第2の排出口22を閉鎖する閉鎖姿勢で保持されている。
そして、排紙ローラ対14によって用紙をスイッチバックする際は、用紙を第2の排出口22へ案内できるように、図16(b)に示すように、経路切換部材26を第2の案内姿勢に切り換える。経路切換部材26が第2の案内姿勢に切り換えられると、経路切換部材26と一体的に駆動プーリ51が図の反時計回りに回転する。そして、この駆動プーリ51の回転による駆動力がベルト部材53を介して従動プーリ52に伝達され、従動プーリ52も図の反時計回りに回転し、これに伴い、従動プーリ52と噛み合う排出ガイド34が図の時計回りに回動する。その結果、排出ガイド34は第2の排出口22を開放し用紙を案内する案内姿勢に切り換えられる。
このように、本実施形態では、用紙をスイッチバックさせる際、用紙を第2の排出口22へ案内できるように、経路切換部材26を第2の案内姿勢に切り換えると、これに伴い、排出ガイド34が案内姿勢に切り換えられる。これにより、第2の排出口22が開放されるので、第2の排出口22から用紙を排出し、上方に連結されたプリンタへ用紙を供給することが可能となる。
また、上方に連結されたプリンタへ用紙の供給を行わない場合は、図16(a)に示すように、経路切換部材26を第1の案内姿勢に切り換えることで、これに連動して排出ガイド34が閉鎖姿勢に切り換えられ、第2の排出口22を閉鎖することが可能である。
以上のように、本実施形態によれば、排出ガイド34の姿勢を、経路切換部材26の切換動作に連動させて切り換えることができるので、排出ガイド34の操作を手動で行う必要がなく、作業者の作業負担が軽減される。また、作業者が誤って排出ガイド34を操作することによる排出ガイド34の破損を防止できる。さらに、排出ガイド34の操作し忘れも防止できるので、第2の排出口22が閉鎖されたまま第2の排出口22へ用紙が搬送されることによる紙詰まりや、第2の排出口22が開いたまま放置されることによる装置内への異物等の侵入を防止することが可能である。
図17は、経路切換部材26を切換駆動させる駆動手段の構成を示す図である。
図17に示す例では、駆動手段60として、経路切換部材26を一方向(この例では図の下方)へ回動させる駆動力を付与するソレノイド61と、ソレノイド61の駆動力とは反対方向へ回動させるように経路切換部材26を付勢する引張バネ等の付勢部材62とを備える。ソレノイド61は、コイルを内蔵するソレノイド本体61aと、コイル内で進退可能に装着されたプランジャ61bとを有している。プランジャ61bは、その先端部分が経路切換部材26の先端部に連結されており、後端部分はソレノイド本体61a内で励磁されたコイルにより吸引されるようになっている。
この例では、図示しない制御部の指令により、ソレノイド本体61aのコイルに通電されると、コイルが励磁され、プランジャ61bがソレノイド本体61a内に吸引される。これにより、経路切換部材26がプランジャ61bによって引っ張られ、付勢部材62の付勢力に抗して、図17の点線で示す第2の切換姿勢に切り換えられる。また、この経路切換部材26の切換動作に連動して、排出ガイド34が図の点線で示す案内姿勢へと切り換えられる。
一方、コイルへの通電が遮断された場合は、プランジャ61bによる引張力が作用しないため、経路切換部材26は付勢部材62の付勢力により、図17の実線で示す第1の案内姿勢に切り換えられる。また、これに伴い、排出ガイド34は、図の実線で示す閉鎖姿勢に切り換えられる。
また、付勢部材62を用いずに、排出ガイド34の自重で経路切換部材26の姿勢を切り換えることも可能である。すなわち、排出ガイド34の自重による閉鎖姿勢への切換動作に連動させて、経路切換部材26を第1の案内姿勢に切り換えるようにしてもよい。この場合、付勢部材62を省略することができるので、部品点数が減少し、低コスト化、小型化に寄与できる。一方、付勢部材62を用いた場合は、経路切換部材26と排出ガイド34の切換を確実に行うことが可能である。
図18に示す実施形態は、上記図16に示す実施形態に対して、排出ガイド34を経路切換部材26の切換動作に連動させる連動手段50の構成が異なる。
本実施形態では、図18に示すように、連動手段50は、経路切換部材26と一体的に回動するように設けられた切換ギア部54と、排出ガイド34と一体的に回動するように設けられたガイドギア部34cと、切換ギア部54とガイドギア部34cとに噛み合い、直線状に往復移動するスライドギア55とを備えている。
本実施形態の動作について説明すると、まず、定着装置から搬送されてきた用紙を排紙ローラ対14へ案内する際は、図18(a)に示すように、上記実施形態と同様に、経路切換部材26を第1の案内姿勢で保持する。このとき、排出ガイド34は、第2の排出口22を閉鎖する閉鎖姿勢で保持されている。
そして、排紙ローラ対14によって用紙をスイッチバックする際は、用紙を第2の排出口22へ案内できるように、図18(b)に示すように、経路切換部材26を第2の案内姿勢に切り換える。経路切換部材26が第1の案内姿勢に切り換えられると、経路切換部材26と一体的に切換ギア部54が図の反時計回りに回転する。そして、この切換ギア部54の回転によってスライドギア55が図の左方向に移動し、これに伴い、排出ガイド34が図の時計回りに回動する。その結果、排出ガイド34は第2の排出口22を開放し用紙を案内可能な案内姿勢に切り換えられる。
また、上方に連結されたプリンタへ用紙の供給を行わない場合は、図18(a)に示すように、経路切換部材26を第1の案内姿勢に切り換えることで、これに連動して排出ガイド34が閉鎖姿勢に切り換えられ、第2の排出口22を閉鎖することが可能である。
以上のように、本実施形態の場合も、上記図16に示す実施形態と同様に、排出ガイド34を、経路切換部材26の切換動作に連動させて駆動させることができるので、作業者が手動で排出ガイド34の姿勢を切り換える必要がない。このため、プリンタ連結時の操作負担を軽減できると共に、作業者が誤って排出ガイド34を操作することによる排出ガイド34の破損や、第2の排出口22が開放された状態となることによるゴミや異物等の侵入を防止することが可能である。しかも、本実施形態の場合は、図16に示す実施形態に比べ、少ない部品点数で同様の効果を得ることが可能である。
なお、本実施形態においても、図17に示すような、ソレノイド61と付勢部材62から成る駆動手段60を用いてもよいし、付勢部材62の代わりに排出ガイド34の自重で経路切換部材26の姿勢を切り換えるようにしてもよい。
図19及び図20に示す実施形態は、上記実施形態とは、排出ガイド34の姿勢の切り換え方が異なる。
図19に示すように、本実施形態では、排出ガイド34を、装置本体100に設けられた取付部64に対して着脱可能に構成している。取付部64は、第2の排出口22の長手方向両端部にそれぞれ配置されており、これに対応して、各取付部64に着脱可能な装着部65が、排出ガイド34の長手方向両端部にそれぞれ設けられている。
図20に示すように、装着部65には、互いに交差して異なる方向に延在する溝状の第1の固定部65aと第2の固定部65bとが設けられている。一方、取付部64は、第1の固定部65aと第2の固定部65bに挿入可能な突起で構成されている。
第1の固定部65aと第2の固定部65bは、互いに異なる方向に延在しているので、取付部64を挿入する固定部を変更することにより、排出ガイド34の姿勢を異ならせて取り付けることができる。具体的に、本実施形態では、図20(a)に示すように、取付部64を第1の固定部65aに挿入することにより、排出ガイド34が第2の排出口22を閉鎖する閉鎖姿勢に保持されるようになっている。一方、図20(b)に示すように、取付部64を第2の固定部65bに挿入した場合は、排出ガイド34は第2の排出口22を開放し用紙を案内する案内姿勢に保持される。
このように、本実施形態では、排出ガイド34を取付部64に着脱するという簡単な構成で排出ガイド34の姿勢の切換を実現することができ、製造コストの低減を図れる。また、万が一、排出ガイド34が破損しても、容易に交換することができる。また、図21に示すように、排出ガイド34に把持部66を設け、排出ガイド34が閉鎖姿勢となった状態でも装置外に突出する把持部66を把持することで、排出ガイド34を容易に取り外せるようにしてもよい。
図22に示す実施形態では、上記実施形態とは、排出ガイド34の配置が異なる。
上記図8に示す実施形態では、排出ガイド34を、第2の排出口22の図の右側の縁部22a側に配置しているが、図22に示す実施形態では、これとは反対側(図の左側)の縁部22b側に排出ガイド34を配置している。特に、この場合、定着処理によって生じる用紙のカールに対して有効である。
ここで、定着処理によって用紙にカールが生じる原理について説明する。
画像を定着する際、用紙は定着ローラと加圧ローラとによって挟まれるが、内部に発熱源を有する定着ローラの方が加圧ローラよりも温度が高くなる傾向にあるため、この影響により、用紙の温度も加圧ローラ13側よりも定着ローラ12側で高くなる傾向にある。その場合、用紙に含まれる水分が加圧ローラ13側から大量に蒸発して収縮し、その結果、図23に示すように、用紙Pは加圧ローラ13側にカールする。
そして、このようにカールした用紙Pが、排紙ローラ対14によってスイッチバックされた後、第2の排出口22へ搬送されると、用紙Pの先端が第2の排出口22と受入口23との繋ぎ目の隙間G2に侵入し、用紙Pが引っ掛かって搬送不良や紙詰まりが生じる懸念がある。このように、定着処理によってカールが生じた場合は、用紙Pが加圧ローラ13側にカールするため、上記図12で説明した隙間G1とは反対側の隙間G2に用紙Pが引っ掛かりやすくなる。
そこで、図22に示す実施形態のように、用紙の加圧ローラ13と接触する面と対向する第2の排出口22の縁部22b側、すなわち、用紙のカールする側に、排出ガイド34を配置することで、上記隙間G2への用紙の侵入を防止することが可能となる。
また、図24に示す実施形態のように、第2の排出口22の両側(両縁部22a,22b側)に排出ガイド34を配置するようにしてもよい。この場合、用紙が搬送力を受けてその先端が向く方(図24の右側)の隙間G1と、定着処理により用紙がカールする方向(図24の左側)の隙間G2の、両隙間G1,G2への用紙の侵入を防止することができる。
図25及び図26に示す実施形態は、第2の排出口22の両側に排出ガイド34が配置され、さらに、各排出ガイド34の先端部(支軸34aを設けた端部とは反対側の端部)が、その長手方向に渡って複数の凹部と凸部が交互に並ぶ凹凸形状に形成されている。両排出ガイド34は、図26に示すように、閉鎖姿勢に切り換えられた状態で、それぞれの先端部の凸部が、相手側の先端部の凹部又は凸部間に対応するように配置される。
図27は、排出ガイド34の先端部を直線状に形成した例{図の(a)}と、同先端部を凹凸形状に形成した例{図の(b)}との、断面側面図である。
図27(a)に示すように、先端部が直線状に形成された各排出ガイド34の後端部から先端部までの長さをLとすると、一方の後端部から他方の後端部までの両排出ガイド34の合計長さX1は2Lとなる(X1=2L)。
一方、図27(b)に示すように、先端部が凹凸形状に形成された各排出ガイド34の後端部から凸部の先端部までの長さを上記と同様のLとすると、両排出ガイド34の合計長さX2は2Lよりも短くなる(X2<2L)。すなわち、先端部が凹凸形状に形成された排出ガイド34は、それぞれが閉鎖姿勢となった場合、互いの凸部が相手側の凹部又は凸部間に侵入するため、先端部が直線状に形成された排出ガイド34よりも、両排出ガイド34の合計長さが短くなる。
このように、先端部が凹凸形状に形成された排出ガイド34を用いた場合は、先端部が直線状に形成された排出ガイド34を用いた場合よりも、両排出ガイド34の合計長さを短くすることができる(X2<X1)。これにより、装置本体上面における排出ガイド34の配置面積を縮小することができ、オペレーションパネル等の設置スペースを確保しやすくなる。また、先端部が凹凸形状に形成された排出ガイド34の場合は、両排出ガイド34の合計長さを短くしても、個々の排出ガイド34の長さLを、先端部が直線状に形成された排出ガイド34と同等、あるいはそれ以上にすることができる。すなわち、排出ガイド34は、上下プリンタ間の上記隙間L1,L2を塞ぐのに十分な長さを確保することができるので、用紙案内機能も十分に発揮できる。なお、先端部を凹凸形状に形成した場合、先端部を直線状に形成した場合のいずれの場合においても、各排出ガイド34を同一形状に形成することで、各排出ガイド34を作り分けする必要がなく、製造コストの低減を図れる。
図28及び図29に示す実施形態では、受入口23の両側に設けられた受入ガイド38が、その長手方向に渡って複数の凹部と凸部が交互に並ぶ凹凸形状に形成されている。
このように、受入ガイド38を凹凸形状に形成することで、下方に連結される別のプリンタの排出ガイド34が上記のような凹凸形状に形成されている場合であっても、当該排出ガイド34と受入ガイド38との干渉を回避しやすくなる。すなわち、プリンタを積み重ねた状態で、図29に示すように、下方のプリンタの排出ガイド34の凸部が上方のプリンタの受入ガイド38の凹部又は凸部間に対応するように配置することで、互いに干渉しにくくなる。これにより、排出ガイド34と受入ガイド38の許容寸法公差の余裕度が高まるので、製造コストの低減を図れる。
図30に示す実施形態では、第2の排出口22の両側に排出ガイド34が設けられているが、各排出ガイド34は、上記実施形態の排出ガイド34とは異なり、姿勢を切り換えるようには構成されていない。本実施形態に係る排出ガイド34は、装置本体100の上面から上方へ突出した状態、すなわち案内姿勢で固定されている。なお、排出ガイド34は、装置本体100と一体的に構成されていてもよいし、別体で構成されていてもよい。
図30(b)に示すように、本実施形態に係るプリンタを積み重ねると、下方のプリンタ200Aの排出ガイド34が、上方のプリンタ200Bの受入口23から装置内へ侵入した状態で配置される。これにより、各排出ガイド34によって、下方のプリンタ200Aと上方のプリンタ200Bとの間に生じる隙間G1,G2の開口部が塞がれるため、上記実施形態と同様に、隙間G1,G2への用紙の侵入を防止することができる。
図31〜図36に示す実施形態は、固定式の排出ガイド34を備える構成において、さらなる改良を加えたものである。
図31に示すように、本実施形態では、第2の排出口22の両側に固定式の排出ガイド34を設けているが、各排出ガイド34は、装置本体100の上面に形成された凹部67の底面に設けられている。このため、排出ガイド34と第2の排出口22は、凹部67の開口部(上端部)よりも上方へ突出しないように収容されている。また、図32に示すように、凹部67は、後側の突起17の上面に左右方向に延びるように形成されている。
一方、装置本体100の下面には、下方へ突出する突起部68が設けられており、この突起部68に受入口23が設けられている。図33に示すように、突起部68は、装置本体100の下面の後部において、左右方向に延びるように形成されている。また、突起部68の長手方向両端部には、下方へ突出する一対の脚部16が設けられている。従って、プリンタを机や床などの設置面に設置した状態では、突起部68が有する各脚部16が設置面に接触する。
図34は、凹部67の周辺構成を示す装置本体上部の拡大図である。
図34に示すように、凹部67の開口部には、凹部67を開閉する一対の凹部カバー部材69が設けられている。各凹部カバー部材69は、支軸69aを中心に回動可能に支持されており、水平状に配置され凹部67の開口部を閉鎖する閉鎖姿勢と、前記開口部を開放するように閉鎖姿勢から下方へ回動した開放姿勢とに、切換可能となっている。また、各凹部カバー部材69は、支軸69aに設けられたトーションバネ等の図示しない付勢部材によって上方へ回動するように付勢されている。この付勢部材の付勢力によって凹部カバー部材69は自動的に閉鎖姿勢に切り換えられ、図示しないストッパによって閉鎖姿勢で保持されるようになっている。
第2の排出口22及び排出ガイド34は、凹部67の底面から上方へ突出するように設けられている。ただし、第2の排出口22及び排出ガイド34は、上記凹部カバー部材69が下方へ回動して開放姿勢となる際に、この凹部カバー部材69と干渉しない高さ位置に設定されている。
図35は、突起部68の周辺構造を示す装置本体下部の拡大図である。
図35に示すように、突起部68の下部に設けられた受入口23には、受入口23を開閉する一対の受入口カバー部材70が設けられている。各受入口カバー部材70は、支軸70aを中心に回動可能に支持されており、水平状に配置され受入口23を閉鎖する閉鎖姿勢と、受入口23を開放するように閉鎖姿勢から上方へ回動した開放姿勢とに、切換可能となっている。また、各受入口カバー部材70は、支軸70aに設けられたトーションバネ等の図示しない付勢部材によって下方へ回動するように付勢されている。この付勢部材の付勢力によって受入口カバー部材70は自動的に閉鎖姿勢に切り換えられ、図示しないストッパによって閉鎖姿勢で保持されるようになっている。
図36は、本実施形態に係るプリンタを積み重ねた状態の断面側面図である。
図36の拡大部分に示すように、突起部68が凹部67内に挿入されると、突起部68の先端部(図の下端部)によって凹部カバー部材69が下方へ押されるため、凹部カバー部材69が下方へ回動し、開放姿勢に切り換えられる。また、突起部68を凹部67内に挿入すると、排出ガイド34が受入口23から内部へ侵入する。このとき、排出ガイド34の先端部(図の上端部)によって受入口カバー部材70が上方へ押され、受入口カバー部材70が上方へ回動し、開放姿勢に切り換えられる。これにより、受入口23が開放され、第2の排出口22と受入口23とが連通した状態となり、第2の排出口22から受入口23へ用紙を供給可能となる。
このように、本実施形態では、突起部68を凹部67内に挿入することで、上方のプリンタ200Bの受入口23を下方のプリンタ200A内(凹部67内)へ侵入させて、第2の排出口22と連通させることができる。これにより、上下プリンタ間に生じる隙間G1,G2への用紙の侵入を防止することができる。また、排出ガイド34は、受入口23から内部へ侵入した状態で保持されるので、第2の排出口22から受入口23への用紙の案内も円滑に行うことが可能である。
また、上方のプリンタ200Bを取り外すことにより、突起部68が凹部67から引き抜かれると、排出ガイド34が受入口23から引き抜かれ、受入口カバー部材70が図示しない付勢部材の付勢力によって自動的に閉鎖姿勢に切り換えられる。また、突起部68が凹部67から引き抜かれることにより、凹部カバー部材69が図示しない付勢部材の付勢力によって自動的に閉鎖姿勢に切り換えられる。
このように、本実施形態では、上下のプリンタの連結を解除した状態では、凹部67と受入口23がそれぞれ閉鎖された状態となることで、凹部67や受入口23からのゴミや異物の侵入を防止できる。さらに、第2の排出口22と排出ガイド34が凹部67内に収容されていることで、第2の排出口22や排出ガイド34の損傷を防止でき、これらが損傷することによる搬送不良や紙詰まりを回避できる。
また、本実施形態のように、凹部カバー部材69や受入口カバー部材70を回動動作により姿勢を切換可能にすることで、これらの部材を着脱によって姿勢を切り換える構成に比べて、操作性に優れると共に、部品を紛失する虞もない。
また、本実施形態のように、凹部カバー部材69や受入口カバー部材70を付勢部材の付勢力によって自動的に閉鎖姿勢に切り換わるようすることで、これらの部材の操作性が向上すると共に、操作し忘れによる凹部67や受入口23への異物の侵入も防止できる。
また、本実施形態では、凹部67が、相手側の突起部68と連結する上下連結部19として機能し、突起部68が、相手側の凹部67と連結される被連結部として機能する。このように、凹部67に上下連結部19としての機能を持たせ、突起部68に上下連結部19に連結される被連結部としての機能を持たせることで、凹部67と突起部68を、上下連結部19や被連結部とは別個に設ける必要がない。これにより、製造コストの低減が図れる。
しかも、本実施形態では、突起部68が、連結時に凹部カバー部材69に接触して姿勢を切り換える接触部として機能し、排出ガイド34が、連結時に受入口カバー部材70に接触して姿勢を切り換える接触部として機能する。このため、これらの接触部を別途設ける必要がなく、製造コスト低減を図れる。なお、突起部68や排出ガイド34とは別個に専用の接触部を設けてもよい。
また、本実施形態に係る突起部68は、下方へ突出した脚部16を有しているので、プリンタを設置した状態では、受入口23と受入口カバー部材70は設置面に対して上方へ離間した非接触状態で保持される。これにより、受入口23や受入口カバー部材70が設置面に接触することによる損傷を回避することもできる。
図37に示す実施形態では、上記凹部カバー部材69と受入口カバー部材70とを、弾性体又は薄膜体で構成している。
この場合、図37(b)に示すように、突起部68が凹部67内に挿入されると、凹部カバー部材69は、突起部68に押されて変形し、閉鎖姿勢から開放姿勢に切り換えられる。また、受入口カバー部材70は、排出ガイド34に押されて変形し、閉鎖姿勢から開放姿勢に切り換えられる。
このように、本実施形態では、凹部カバー部材69と受入口カバー部材70とを、弾性体又は薄膜体で構成することで、これら自身が変形することで姿勢が切り換えられる。これにより、凹部カバー部材69や受入口カバー部材70を回動させる構成(支軸69a,70aや付勢部材等)を設ける必要がなく、製造コストの低減を図れる。
また、図38に示す実施形態では、上記凹部カバー部材69と受入口カバー部材70とを、水平方向に移動可能に構成し、凹部カバー部材69の上面、及び受入口カバー部材70の下面に、それぞれ、水平方向に対して傾斜する傾斜面69b,70bを設けている。
本実施形態において、プリンタを積み重ねる際に、図38(a)に示すように、上方のプリンタ200Bの突起部68を、下方のプリンタ200Aの凹部67内に挿入しようとすると、突起部68の先端が凹部カバー部材69の傾斜面69bに接触する。そして、図38(b)に示すように、突起部68の先端部によって傾斜面69bが押され、凹部カバー部材69が互いに離れる開放位置へ水平移動する。これにより、凹部67の開口部が開放される。
続けて、突起部68をさらに挿入する方向に移動させると、排出ガイド34の先端部が受入口カバー部材70の傾斜面70bに接触する。そして、図38(c)に示すように、排出ガイド34の先端部によって傾斜面70bが押され、受入口カバー部材70が互いに離れる開放位置へ水平移動する。これにより、受入口23が開放され、図38(d)に示すように、第2の排出口22と受入口23とが連通した状態となる。
このように、凹部カバー部材69と受入口カバー部材70とを、水平方向に移動可能にすることで、操作性が向上すると共に、部品の紛失も防止できる。また、上記実施形態のような凹部カバー部材69と受入口カバー部材70とを回動させる構成とは異なり、これらの部材を閉鎖位置から開放位置へ移動させても、自重によって閉鎖位置へ戻ることがないので開放状態を保持できる。
本実施形態では、凹部カバー部材69と受入口カバー部材70に、それぞれ傾斜面69b,70bを設けることで、突起部68の挿入動作に連動して凹部カバー部材69と受入口カバー部材70とが移動するようにしている。なお、外観上好ましくない場合は、傾斜面69b,70bを設けなくてもよい。その場合、凹部カバー部材69と受入口カバー部材70の移動は、手動で行えばよい。また、これらの移動を手動で行う場合は、操作の必要性を作業者に注意喚起するために、印(刻印や色つきのシールなど)を付しておいてもよい。
また、本実施形態では、突起部68が、連結時に凹部カバー部材69に接触して移動させる接触部として機能し、排出ガイド34が、連結時に受入口カバー部材70に接触して移動させる接触部として機能するので、これらの接触部を別途設ける必要がなく、製造コスト低減を図れる。なお、突起部68や排出ガイド34とは別個に専用の接触部を設けてもよい。
図39に示す実施形態では、排出ガイド34を上下方向にスライド移動可能に構成している。
これにより、排出ガイド34は、上方に移動して相手側(上方のプリンタ200B)の受入口23へ用紙を案内する案内位置と、案内位置から下方(用紙搬送方向上流側)に退避した退避位置とに切換可能となっている。
このように構成することで、プリンタを積み重ねて使用する場合は、排出ガイド34を上方へスライド移動させて案内位置に配置することで、下方のプリンタ200Aから上方のプリンタ200Bへ用紙を確実に供給することができる。一方、プリンタを積み重ねて使用しない場合は、排出ガイド34を下方へスライド移動させ退避位置に配置することで、排出ガイド34を装置本体100内に収容してその突出量を抑え、排出ガイド34の損傷を防止することが可能である。
また、本実施形態では、排出ガイド34を上下方向に移動させるガイド操作部34bが設けられている。図39に示すように、プリンタを積み重ねると、上方のプリンタ200Bの脚部16がガイド操作部34bに接触することで、ガイド操作部34bが回動し、これにより、排出ガイド34が上方へ押し上げられて上記案内位置に配置される。また、上方のプリンタ200Bを取り外した場合は、ガイド操作部34bに対する脚部16の接触が解除されることで、排出ガイド34が自重又は図示しないバネ等の付勢部材の付勢力によって下方へ移動し、上記退避位置に戻される。
このように、上方のプリンタの連結及び連結解除動作に連動して、排出ガイド34を移動可能に構成することで、排出ガイド34の操作性が向上すると共に、排出ガイド34の操作し忘れも防止できるようになる。しかも、本実施形態では、上方のプリンタ200Bの被連結部としての脚部16が、連結時にガイド操作部34bに接触する接触部として機能するので、接触部を別途設ける必要がなく、製造コスト低減を図れる。なお、脚部16とは別個に専用の接触部を設けてもよい。
また、ガイド操作部34bを、手動で操作可能にしてもよい。その場合、ガイド操作部34bを、プリンタを積み重ねた状態でも作業者がアクセス可能な位置に配置することで、積み重ねたプリンタを下すことなく、ガイド操作部34bを操作できるようになる。
また、上記図16や図18に示す連動手段50を、図39に示すガイド操作部34bに適用することで、経路切換部材26の切換動作に連動して、ガイド操作部34bが回動するようにしてもよい。その場合、経路切換部材26が、第2の排出口22へ用紙を案内する第2の案内姿勢に切り換わることで、ガイド操作部34bが回動して、排出ガイド34を押し上げ、案内位置へ移動させることができる。反対に、経路切換部材26が、第1の案内姿勢に切り換わった場合は、ガイド操作部34bが反対に回動して、排出ガイド34が下がり、退避位置に配置されるようにする。
このように構成することで、排出ガイド34は、第2の排出口22から用紙が排出されるときしか、上方へ突出した案内位置に切り換えられないので、プリンタの連結時及び連結解除時における排出ガイド34の破損を防止することができる。
また、この場合も、上記図18に示す例と同様に、経路切換部材26を切換駆動させる駆動手段60を、経路切換部材26を一方向へ回動させるソレノイド61と、ソレノイド61の駆動力とは反対方向へ回動させるように付勢する付勢部材62とで構成してもよい。その場合、付勢部材62の付勢力を用いずに、排出ガイド34の自重による退避位置への移動に連動させて、経路切換部材26を第1の案内姿勢に切り換えるようにしてもよい。これにより、部品点数が減少し、低コスト化、小型化に寄与できる。
図40に示す実施形態では、カール補正装置27を、受入口23の用紙搬送方向下流側近傍に配置している。
受入口23の用紙搬送方向下流側近傍は、給紙カセット8の後方空間部であり、デッドスペースとなることが多いため、斯かる空間部にカール補正装置27を配置することで、スペースを有効活用することができる。なお、斯かる箇所に配置されたカール補正装置27では、下方のプリンタ200Aから上方のプリンタ200Bに用紙が供給される前にカール補正は行えないため、プリンタ間の隙間G2への用紙の侵入を防止するために、排出ガイド34を設けることが望ましい。
また、図41に示す実施形態では、カール補正装置27は、デカールローラ28と対向ローラ29との圧接力を増減可能に構成されている。
具体的には、対向ローラ29を付勢する付勢部材30の付勢力を変更する付勢力変更手段31を設ける。この例では、付勢力変更手段31としての調整ねじを回すことで、押圧部材32が対向ローラ29を保持するローラ保持部材33に対して接近離間し、押圧部材32とローラ保持部材33との間に配置される付勢部材30の圧縮量を変化させる。これにより、デカールローラ28と対向ローラ29との圧接力を増減することができ、プリンタの使用条件(用紙の種類、温湿度環境など)に合ったカール補正を行うことができる。
また、カール補正装置27を、カール補正の要否に応じて、装置本体100に対して着脱可能異に構成してもよい。
図42に示す実施形態は、受入口23から受け入れた用紙を装置内へ導入するための導入経路36に、上記第2の排出経路25の屈曲部25aとは反対方向に屈曲する逆屈曲部36aを設けている。
スイッチバックされた用紙は、第2の排出経路25を通って第2の排出口22へ案内されるが、このとき、用紙が屈曲部25aを通過する際に、用紙が曲げられカールすることがある。特に、装置本体を小型化するために、屈曲部25aから第2の排出口22までの高さHを低く設定すると、屈曲部25aの曲率が大きくなるため、なおさら用紙にカールが生じやすくなる。
そこで、上記のように、導入経路36に逆屈曲部36aを設けることで、下方のプリンタ200Aの屈曲部25aにて曲げられた用紙を、上方のプリンタ200Bの逆屈曲部36aにて反対方向に曲げ、用紙のカールを補正することができる。
このような逆屈曲部36aによるカール補正を確実に行うには、逆屈曲部36aの曲率を屈曲部25aの曲率と同じ又は略同一にすることが望ましい。また、逆屈曲部36aの曲率を屈曲部25aの曲率よりも大きくすることで、屈曲部25aの曲率よりも大きい曲率でカールした用紙に対しても効果的にカールの補正を行うことができる。反対に、逆屈曲部36aの曲率を屈曲部25aの曲率よりも小さくした場合は、逆屈曲部36aにおける用紙の搬送抵抗が低減するので、搬送不良や紙詰まりを回避することができる。また、逆屈曲部36aを、デッドスペースとなりがちな受入口23の用紙搬送方向下流側近傍に配置することで、斯かるスペースを有効活用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、同種のプリンタを2台連結した場合を例に説明したが、異なる機種のプリンタ同士を連結してもよいし、プリンタを3台以上連結してもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、モノクロプリンタに限らず、カラープリンタでもよいし、プリンタ以外に、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、少なくとも以下の構成を含む。
[第1の構成]
第1の構成は、他の画像形成装置を上方に連結可能な画像形成装置であって、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、画像が形成された記録媒体を、画像形成装置の外面と前記他の画像形成装置の外面との間の空間で搬送方向を反対方向に変更して搬送するスイッチバック機構と、前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、当該他の画像形成装置へ記録媒体を導入するための相手側受入口と連通し、前記スイッチバック機構によって反対方向に搬送される記録媒体を前記相手側受入口へ排出する排出口と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
斯かる構成の画像形成装置を積み重ねて連結することで、下方の画像形成装置が備えるスイッチバック機構により、記録媒体を、搬送方向を反対方向に変更して、排出口から上方の画像形成装置へ供給することができる。従って、下方の画像形成装置にて記録媒体の表て面に画像形成した後、搬送方向を反対方向に変更して上方の画像形成装置へ供給することで、上方の画像形成装置にて記録媒体の裏面に画像形成を行うことができる。このように、第1の構成の画像形成装置は、搬送方向を反対方向に変更して記録媒体を搬送するスイッチバック機構と、上方に連結された他の画像形成装置の相手側受入口と連通する排出口とを備えることで、反転搬送ユニットを画像形成装置の間に介在させなくても両面印刷ができる。これにより、画像形成装置を積み重ねた状態の高さを低く抑えることができると共に、低コストの画像形成装置の積載構造を提供することが可能となる。
また、第1の構成の画像形成装置によれば、各画像形成装置の前後左右の向きを揃えて積み重ね、両面印刷を行うことが可能である。すなわち、各画像形成装置を前後逆向きにして積み重ねなくてもよいので、各画像形成装置に対してアクセスしやすい方向を同方向に揃えることができる。これにより、装置内で詰まった記録媒体の除去処理や消耗品の交換などの作業性が向上すると共に、各画像形成装置へのアクセスルートを個別に確保する必要がなくなるので、設置しやすくなる。
また、第1の構成では、画像形成装置の外面と他の画像形成装置の外面との間の空間を利用して、記録媒体をスイッチバックさせて(搬送方向を反対方向に変更して)搬送するので、記録媒体をスイッチバックさせる専用の空間を確保する必要がなく、装置の小型化を図れる。
[第2の構成]
第2の構成は、上記第1の構成の画像形成装置において、前記空間は、画像が形成された記録媒体を載置する載置面の上方空間である。
このように構成することで、載置面の上方空間を利用して、記録媒体をスイッチバックさせることができる。
[第3の構成]
第3の構成は、上記第1の構成又は第2の構成の画像形成装置において、画像が形成された記録媒体を前記載置面へ排出する排出手段を備え、前記排出手段は、前記スイッチバック機構の一部を構成する。
排出手段をスイッチバック機構の一部として用いることで、記録媒体をスイッチバックさせるための専用の搬送手段を設ける必要がなくなり、低コスト化及び小型化を図れるようになる。
[第4の構成]
第4の構成は、上記第1〜第3のいずれかの構成の画像形成装置において、別の画像形成装置を下方に連結可能に構成され、前記別の画像形成装置を下方に連結した状態で、当該別の画像形成装置に設けられた相手側排出口と連通し、前記別の画像形成装置によって搬送方向が反対方向にされ前記相手側排出口から排出される記録媒体を、前記画像形成部へ導入するために受け入れる受入口を備えるものである。
このように構成することで、下方に連結された別の画像形成装置から搬送方向を反対方向にして排出される記録媒体を、受入口から導入することができる。
[第5の構成]
第5の構成は、上記第1〜第4のいずれかの構成の画像形成装置において、前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、前記排出口から前記相手側受入口へ記録媒体を案内する排出ガイドを備えるものである。
このような排出ガイドを備えることで、排出口から相手側受入口へ記録媒体を円滑かつ確実に供給することができる。
[第6の構成]
第6の構成は、上記第5の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドを、前記相手側受入口へ記録媒体を案内する案内姿勢と、前記排出口を閉鎖する閉鎖姿勢とに切換可能に構成したものである。
このように構成することで、排出ガイドが、記録媒体を相手側受入口へ案内する機能と、排出口を閉鎖する機能の両方を兼ねることができる。特に、排出ガイドによって排出口を閉鎖することで、排出口へのゴミや異物の侵入を防止することができ、記録媒体搬送不良や故障を未然に防ぐことができる。
[第7の構成]
第7の構成は、上記第6の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドは、回動することにより前記案内姿勢と前記閉鎖姿勢とに切換可能に構成されたものである。
このように、排出ガイドを回動させて姿勢を切換可能にすることで、排出ガイドの操作性が向上する。
[第8の構成]
第8の構成は、上記第7の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドを画像形成装置外部から操作するためのガイド操作部を備えるものである。
このようなガイド操作部を備えることで、排出ガイドを操作しやすくなり、操作性が向上する。
[第9の構成]
第9の構成は、上記第8の構成の画像形成装置において、前記ガイド操作部は、前記他の画像形成装置の連結時における前記他の画像形成装置の接触部との接触により、前記排出ガイドを前記閉鎖姿勢から前記案内姿勢に切り換えるように回動させるものである。
このように構成することで、他の画像形成装置の連結に連動して、排出ガイドを回動させて案内姿勢に切り換えることができる。これにより、排出ガイドの操作性が向上すると共に、排出ガイドの操作し忘れも防止できるようになる。従って、画像形成装置を積み重ねた際に、排出ガイドを操作し忘れて、排出口が閉鎖されたまま排出口へ記録媒体が搬送されることによる記録媒体の詰まりを防止できる。また、画像形成装置の積み重ねを解除した際に、排出ガイドを操作し忘れて、排出口が開いたまま放置されることによる装置内への異物の侵入も防止できるようになる。
[第10の構成]
第10の構成は、上記第9の構成の画像形成装置において、前記接触部は、前記他の画像形成装置を連結するための被連結部である。
このように、接触部を被連結部とすることで、接触部を別途設ける必要がなく、製造コスト低減を図れる。
[第11の構成]
第11の構成は、上記第5〜第10の構成の画像形成装置において、前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、前記排出ガイドを、前記相手側受入口から前記他の画像形成装置内へ侵入するように構成したものである。
排出ガイドを、相手側受入口から画像形成装置内へ侵入するように構成することで、上下に連結された画像形成装置間の隙間に記録媒体が侵入して引っ掛かるのを防止することができる。
[第12の構成]
第12の構成は、上記第7の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドは、前記排出口へ搬送される記録媒体が前記排出ガイドに突き当たることによって前記閉鎖姿勢から前記案内姿勢に切り換えられるように回動し、記録媒体が前記排出ガイドに突き当たらないときは、前記排出ガイドの自重によって前記閉鎖姿勢に切り換えられるように回動するものである。
このように構成することで、排出ガイドの切換を手動で行わなくてもよいので、作業者の作業負担が軽減されると共に、操作し忘れによる不具合の発生も防止できる。また、排出ガイドを切換駆動させる駆動手段も必要ないため、低コスト化及び小型化を図れる。
[第13の構成]
第13の構成は、上記第7の構成の画像形成装置において、画像が形成された記録媒体を前記スイッチバック機構へと案内する第1の案内姿勢と、前記スイッチバック機構によって反対方向に搬送される記録媒体を前記排出口へ案内する第2の案内姿勢とに切換可能な経路切換部材を備え、前記経路切換部材の姿勢が前記第2の案内姿勢に切り換えられる動作に連動して、前記排出ガイドが前記案内姿勢に切り換えられるように回動するものである。
このように構成することで、排出ガイドを、経路切換部材の切換動作に連動させて切り換えることができるので、排出ガイドの切換を手動で行う必要がなく、作業者の作業負担が軽減される。また、作業者が誤って排出ガイドを操作することによる排出ガイドの破損を防止できる。さらに、排出ガイドの操作し忘れも防止できるので、排出口が閉鎖されたまま排出口へ記録媒体が搬送されることによる記録媒体の詰まりや、排出口が開いたまま放置されることによる装置内への異物の侵入を防止できる。
[第14の構成]
第14の構成は、上記第13の構成の画像形成装置において、前記経路切換部材は、回動することにより前記第1の案内姿勢と前記第2の姿勢とに切換可能に構成され、前記経路切換部材と一体的に回動するように設けられた駆動プーリと、前記排出ガイドと一体的に回動するように設けられたガイドギア部と、前記ガイドギア部と噛み合うギア部を有する従動プーリと、前記駆動プーリと前記従動プーリに巻き掛けられた無端状のベルト部材と、を備えるものである。
これにより、経路切換部材から排出ガイドへ駆動力を伝達でき、経路切換部材の切換動作に連動させて排出ガイドを切り換えることができる。
[第15の構成]
第15の構成は、上記第13の構成の画像形成装置において、前記経路切換部材は、回動することにより前記第1の案内姿勢と前記第2の姿勢とに切換可能に構成され、前記経路切換部材と一体的に回動するように設けられた切換ギア部と、前記排出ガイドと一体的に回動するように設けられたガイドギア部と、前記切換ギア部と前記ガイドギア部とに噛み合い、直線状に往復移動するスライドギアと、を備えるものである。
これにより、経路切換部材から排出ガイドへ駆動力を伝達でき、経路切換部材の切換動作に連動させて排出ガイドを切り換えることができる。しかも、この構成の場合は、上記第14の構成に比べ、少ない部品点数で同様の効果を得ることが可能である。
[第16の構成]
第16の構成は、上記第13〜第15のいずれかの構成の画像形成装置において、前記経路切換部材を、前記第1の案内姿勢又は前記第2の案内姿勢に切り換わるように駆動させる駆動手段として、ソレノイドを用いたものである。
ソレノイドによって経路切換部材を駆動させることで、排出ガイドを確実なタイミングで切り換えることができる。
[第17の構成]
第17の構成は、上記第13〜第16のいずれかの構成の画像形成装置において、前記排出ガイドの自重による姿勢の切換に連動して、前記経路切換部材が、前記第1の案内姿勢又は前記第2の案内姿勢に切り換わるように構成したものである。
このように構成することで、経路切換部材を切り換えるための付勢部材を省略することができ、部品点数が減少し、低コスト化、小型化に寄与できる。
[第18の構成]
第18の構成は、上記第6の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドを前記案内姿勢と前記閉鎖姿勢とに姿勢を切り換えて着脱可能なガイド取付部を備えるものである。
これにより、簡単な構成で排出ガイドの姿勢の切換を実現でき、製造コストの低減を図れる。また、万が一、排出ガイドが破損しても、容易に交換することができる。
[第19の構成]
第19の構成は、上記第5〜第18のいずれかの構成の画像形成装置において、加熱源によって加熱される定着部材と、前記定着部材に接触してニップ部を形成する加圧部材とを有し、前記ニップ部に画像が形成された記録媒体を通過させることで画像を記録媒体に定着する定着装置を備え、記録媒体の前記加圧部材と接触する面と対向する前記排出口の縁部側に、前記排出ガイドを配置したものである。
このような箇所に排出ガイドを配置することで、特に、定着処理によって記録媒体にカールが生じた場合の、記録媒体の隙間への侵入を防止できる。
[第20の構成]
第20の構成は、上記第5〜第18のいずれかの構成の画像形成装置において、記録媒体が搬送力を受けてその先端が向く方の前記排出口の縁部側に、前記排出ガイドを配置したものである。
このような箇所に排出ガイドを配置することで、特に、記録媒体が搬送力を受けてその先端が向く方の隙間への記録媒体の侵入を防止できる。
[第21の構成]
第21の構成は、上記第5〜第18のいずれかの構成の画像形成措置において、前記排出口の互いに対向する両縁部側に、それぞれ前記排出ガイドを配置したものである。
排出口の互いに対向する両縁部側に、それぞれ排出ガイドを配置することで、排出口の両側に生じる隙間への記録媒体の侵入を防止できる。
[第22の構成]
第22の構成は、上記第21の構成の画像形成装置において、前記両方の排出ガイドを、前記相手側受入口へ記録媒体を案内する案内姿勢と、前記排出口を閉鎖する閉鎖姿勢とに切換可能に構成すると共に、それぞれの先端部を凹凸形状に形成し、前記各排出ガイドを前記閉鎖姿勢に切り換えた状態で、それぞれの先端部の凸部が相手側の先端部の凹部又は凸部間に対応するように配置されるように構成したものである。
このように構成することで、先端部が直線状に形成された排出ガイドよりも、一方の排出ガイドの後端部から他方の排出ガイドの後端部までの合計長さを短くすることができる。これにより、装置本体上面における排出ガイドの配置面積を縮小することができ、オペレーションパネル等の設置スペースを確保しやすくなる。また、両排出ガイドの合計長さを短くしても、個々の排出ガイドの長さを十分に確保できる。
[第23の構成]
第23の構成は、上記第21の構成又は第22の構成の画像形成装置において、前記各排出ガイドを、同一形状に形成したものである。
各排出ガイドを同一形状に形成することにより、各排出ガイドを作り分けする必要がなく、製造コストの低減を図れる。
[第24の構成]
第24の構成は、上記第5の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドを、画像形成装置本体の上面から突出した状態で固定したものである。
このように、排出ガイドを、固定式としてもよい。
[第25の構成]
第25の構成は、上記第24の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドを、画像形成装置本体に形成された凹部の底面に設けたものである。
このように、排出ガイドを凹部の底面に設けることで、排出ガイドの全部又は一部が凹部内に収容されるため、排出ガイドの損傷を防止できる。
[第26の構成]
第26の構成は、上記第25の構成の画像形成装置において、前記凹部は、前記他の画像形成装置に設けられた被連結部と連結される上下連結部である。
このように、凹部に上下連結部としての機能を持たせることで、凹部を上下連結部とは別個に設ける必要がなく、製造コストの低減が図れる。
[第27の構成]
第27の構成は、上記第25の構成又は第26の構成の画像形成装置において、前記凹部を開閉する凹部カバー部材を備えるものである。
このような凹部カバー部材を備えることで、凹部へのゴミや異物等の侵入を防止できるようになる。
[第28の構成]
第28の構成は、上記第27の構成の画像形成装置において、前記凹部カバー部材は、回動することにより前記凹部を開閉するものである。
このように、凹部カバー部材を回動させる構成とすることで、凹部カバー部材を凹部から着脱する構成に比べて、凹部カバー部材の操作性が向上すると共に、部品の紛失も防止できる。
[第29の構成]
第29の構成は、上記第28の構成の画像形成装置において、前記凹部を閉鎖する方向へ前記凹部カバー部材を付勢する付勢部材を備えるものである。
これにより、付勢部材の付勢力によって、凹部カバー部材が凹部を閉鎖するように自動的に切り換わるので、凹部カバー部材の操作性が向上すると共に、操作し忘れによる凹部への異物の侵入も防止できる。
[第30の構成]
第30の構成は、上記第27〜第29のいずれかの構成の画像形成装置において、前記凹部カバー部材は、前記他の画像形成装置の連結時における前記他の画像形成装置の接触部との接触により前記凹部を開放するものである。
このように構成することで、凹部カバー部材の操作性が向上すると共に、操作し忘れも防止できる。
[第31の構成]
第31の構成は、上記第27の構成の画像形成装置において、前記凹部カバー部材を、弾性体で構成したものである。
このように、凹部カバー部材を弾性体で構成することで、凹部カバー部材を変形させることで凹部を開閉することができる。
[第32の構成]
第32の構成は、上記第27の構成の画像形成装置において、前記凹部カバー部材を、薄膜体で構成したものである。
このように、凹部カバー部材を薄膜体で構成した場合も、凹部カバー部材を変形させることで凹部を開閉することができる。
[第33の構成]
第33の構成は、上記第27の構成の画像形成装置において、前記凹部カバー部材は、水平方向に移動することにより前記凹部を開閉するものである。
このように、凹部カバー部材を水平方向に移動可能にすることで、凹部カバー部材を凹部から着脱する構成に比べて、操作性が向上すると共に、部品の紛失も防止できる。また、凹部カバー部材を移動させても、自重によって元の位置へ戻ることがないので、移動させた状態を保持できる。
[第34の構成]
第34の構成は、上記第33の構成の画像形成装置において、前記凹部カバー部材は、前記他の画像形成装置の接触部が連結時に接触する傾斜面を有し、前記接触部が前記傾斜面に接触することにより、前記凹部カバー部材が水平方向に移動して前記凹部を開放するものである。
このように構成することで、他の画像形成装置の連結に伴って、凹部カバー部材を移動させることができ、操作性が向上する。
[第35の構成]
第35の構成は、上記第5の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドを、前記相手側受入口へ記録媒体を案内する案内位置と、前記案内位置から記録媒体搬送方向上流側に退避した退避位置とにスライド移動可能に構成したものである。
このように構成することで、画像形成装置を積み重ねて使用する場合は、排出ガイドをスライド移動させて案内位置に配置することで、下方の画像形成装置から上方の画像形成装置へ記録媒体を確実に供給することができる。一方、画像形成装置を積み重ねて使用しない場合は、排出ガイドを記録媒体搬送方向上流側へスライド移動させ退避位置に配置することで、排出ガイドの画像形成装置本体からの突出量を抑え、排出ガイドの損傷を防止することができる。
[第36の構成]
第36の構成は、上記第35の構成の画像形成装置において、前記排出ガイドを画像形成装置外部からスライド操作するためのガイド操作部を備えるものである。
このようなガイド操作部を備えることで、排出ガイドを操作しやすくなり、操作性が向上する。
[第37の構成]
第37の構成は、上記第36の構成の画像形成装置において、前記ガイド操作部は、前記他の画像形成装置の連結時における前記他の画像形成装置の接触部との接触により、前記排出ガイドを前記退避位置から前記案内位置に移動させるものである。
このように構成することで、他の画像形成装置の連結に連動して、排出ガイドをスライド移動させて案内位置に切り換えることができるので、排出ガイドの操作性が向上すると共に、排出ガイドの操作し忘れも防止できるようになる。従って、画像形成装置を積み重ねた際に、排出ガイドを操作し忘れて、排出口が閉鎖されたまま排出口へ記録媒体が搬送されることによる記録媒体の詰まりを防止できる。また、画像形成装置の積み重ねを解除した際に、排出ガイドを操作し忘れて、排出口が開いたまま放置されることによる装置内への異物の侵入も防止できるようになる。
[第38の構成]
第38の構成は、上記第37の構成の画像形成装置において、前記接触部は、前記他の画像形成装置を連結するための被連結部である。
このように、接触部を被連結部とすることで、接触部を別途設ける必要がなく、製造コスト低減を図れる。
[第39の構成]
第39の構成は、上記第35の構成の画像形成装置において、画像が形成された記録媒体を前記スイッチバック機構へと案内する第1の案内姿勢と、前記スイッチバック機構によって反対方向に搬送される記録媒体を前記排出口へ案内する第2の案内姿勢とに切換可能な経路切換部材を備え、前記経路切換部材の姿勢が前記第2の案内姿勢に切り換えられる動作に連動して、前記排出ガイドが前記案内位置に移動するものである。
このように構成することで、排出ガイドを、経路切換部材の切換動作に連動させて移動させることができるので、排出ガイドの切換を手動で行う必要がなく、作業者の作業負担が軽減される。また、作業者が誤って排出ガイドを操作することによる排出ガイドの破損を防止できる。さらに、排出ガイドの操作し忘れも防止できるので、排出ガイドが退避位置に配置されたまま排出口へ記録媒体が搬送されることによる記録媒体の搬送不良や詰まりを防止できる。
[第40の構成]
第40の構成は、上記第35〜第39のいずれかの構成の画像形成装置において、前記排出ガイドの自重による移動に連動して、前記経路切換部材を、前記第1の案内姿勢又は前記第2の案内姿勢に切り換わるように構成したものである。
このように構成することで、経路切換部材を切り換えるための付勢部材を省略することができ、部品点数が減少し、低コスト化、小型化に寄与できる。
[第41の構成]
第41の構成は、上記第1〜第40のいずれかの構成の画像形成装置において、前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、前記排出口を、前記相手側受入口に対してその開口幅内で対向するように配置したものである。
このように構成することで、排出口から相手側受入口へ記録媒体を供給する際、記録媒体が画像形成装置間の隙間に引っ掛かりにくくなり、記録媒体を円滑に供給することができる。
[第42の構成]
第42の構成は、上記第1〜第41のいずれかの構成の画像形成装置において、定着装置よりも記録媒体搬送方向下流側であって、前記排出口よりも記録媒体搬送方向上流側に、互いに圧接したローラ間に記録媒体を通過させて記録媒体のカールを補正するカール補正装置を配置したものである。
このような箇所にカール補正装置を配置することにより、記録媒体にカールが生じても、記録媒体が排出口から排出される前にカールの補正を行うことができる。これにより、カールした記録媒体の画像形成装置間の隙間への侵入を抑制することができる。
[第43の構成]
第43の構成は、上記第42の構成の画像形成装置において、前記カール補正装置を着脱可能に構成したものである。
このように構成することで、カール補正装置を、カール補正の要否に応じて着脱することが可能である。
[第44の構成]
第44の構成は、上記第42の構成又は第43の構成の画像形成装置において、前記カール補正装置が備える2つの前記ローラ同士の圧接力を増減可能に構成したものである。
このように構成することで、画像形成装置の使用条件(記録媒体の種類、温湿度環境など)に合ったカール補正を行うことができる。
[第45の構成]
第45の構成は、上記第42〜第44のいずれかの構成の画像形成装置において、前記スイッチバック機構によって反対方向に搬送される記録媒体が前記排出口へ案内される排出経路に屈曲部を有し、前記屈曲部に前記カール補正装置を配置したものである。
屈曲部にカール補正装置を配置することで、記録媒体への搬送抵抗が大きくなる屈曲部において、カール補正手段により記録媒体に搬送力を与えることができる。これにより、厚紙などの特にスリップしやすい記録媒体を屈曲部で停滞させることなく搬送でき、屈曲部における記録媒体の詰まりを防止することができる。
[第46の構成]
第46の構成は、上記第4の構成の画像形成装置において、前記相手側排出口から排出される記録媒体を前記受入口を介して装置内へ案内する受入ガイドを備えるものである。
このような受入ガイドを備えることで、相手側排出口から受入口へ記録媒体を円滑かつ確実に供給することができる。
[第47の構成]
第47の構成は、上記第46の構成の画像形成装置において、前記受入口を開閉する受入口カバー部材を備えるものである。
このような受入口カバー部材を備えることで、受入口へのゴミや異物等の侵入を防止できるようになる。
[第48の構成]
第48の構成は、上記47の構成の画像形成装置において、前記受入口カバー部材は、回動することにより前記受入口を開閉するものである。
このように、受入口カバー部材を回動させる構成とすることで、受入口カバー部材を受入口から着脱する構成に比べて、受入口カバー部材の操作性が向上すると共に、部品の紛失も防止できる。
[第49の構成]
第49の構成は、上記第48の構成の画像形成装置において、前記受入口を閉鎖する方向へ前記受入口カバー部材を付勢する付勢部材を備えるものである。
これにより、付勢部材の付勢力によって、受入口カバー部材が受入口を閉鎖するように自動的に切り換わるので、受入口カバー部材の操作性が向上すると共に、操作し忘れによる受入口への異物の侵入も防止できる。
[第50の構成]
第50の構成は、上記第47〜第49のいずれかの構成の画像形成装置において、前記受入口カバー部材は、前記別の画像形成装置の連結時における前記別の画像形成装置の接触部との接触により前記受入口を開放するものである。
このように構成することで、受入口カバー部材の操作性が向上すると共に、操作し忘れも防止できる。
[第51の構成]
第51の構成は、上記第47の構成の画像形成装置において、前記受入口カバー部材を、弾性体で構成したものである。
このように、受入口カバー部材を弾性体で構成することで、受入口カバー部材を変形させることで受入口を開閉することができる。
[第52の構成]
第52の構成は、上記第47の構成の画像形成装置において、前記受入口カバー部材を、薄膜体で構成したものである。
このように、受入口カバー部材を薄膜体で構成した場合も、受入口カバー部材を変形させることで受入口を開閉することができる。
[第53の構成]
第53の構成は、上記第47の構成の画像形成装置において、前記受入口カバー部材は、水平方向に移動することにより前記受入口を開閉するものである。
このように、受入口カバー部材を水平方向に移動可能にすることで、受入口カバー部材を受入口から着脱する構成に比べて、操作性が向上すると共に、部品の紛失も防止できる。また、受入口カバー部材を移動させても、自重によって元の位置へ戻ることがないので、移動させた状態を保持できる。
[第54の構成]
第54の構成は、上記第53の構成の画像形成装置において、前記受入口カバー部材は、前記別の画像形成装置の接触部が連結時に接触する傾斜面を有し、前記接触部が前記傾斜面に接触することにより、前記受入口カバー部材が水平方向に移動して前記受入口を開放するものである。
このように構成することで、別の画像形成装置の連結に伴って、受入口カバー部材を移動させることができ、操作性が向上する。
[第55の構成]
第55の構成は、上記第46〜第54のいずれかの構成の画像形成装置において、前記受入口の記録媒体搬送方向下流側近傍に、記録媒体のカールを補正するカール補正装置を配置したものである。
受入口の記録媒体搬送方向下流側近傍はデッドスペースとなることが多いため、斯かる空間部にカール補正装置を配置することで、スペースを有効活用することができる。
[第56の構成]
第56の構成は、上記第4の構成の画像形成装置において、前記別の画像形成装置が前記相手側排出口から記録媒体を排出するために備える排出経路の屈曲部とは反対方向に屈曲する逆屈曲部を備えるものである。
このような逆屈曲部を備えることで、別の画像形成装置の屈曲部の通過に伴って曲げられた記録媒体を、逆屈曲部にて反対方向に曲げることができる。これにより、記録媒体のカールを補正することができる。
[第57の構成]
第57の構成は、上記第56の構成の画像形成装置において、前記逆屈曲部の曲率を、前記屈曲部の曲率と同じにした。
逆屈曲部の曲率を、屈曲部の曲率と同じにすることで、記録媒体のカール補正を効果的に行うことができる。
[第58の構成]
第58の構成は、上記第56の構成の画像形成装置において、前記逆屈曲部の曲率を、前記屈曲部の曲率よりも大きくした。
逆屈曲部の曲率を、屈曲部の曲率よりも大きくすることで、屈曲部の曲率よりも大きい曲率でカールした記録媒体に対しても効果的にカールの補正を行うことができる。
[第59の構成]
第59の構成は、上記第56の構成の画像形成装置において、前記逆屈曲部の曲率を、前記屈曲部の曲率よりも小さくした。
逆屈曲部の曲率を、屈曲部の曲率よりも小さくした場合は、逆屈曲部における用紙の搬送抵抗を低減し、記録媒体の搬送不良や詰まりを回避することができる。
[第60の構成]
第60の構成は、上記第56〜第59のいずれかの構成の画像形成装置において、前記逆屈曲部を、前記受入口の記録媒体搬送方向下流側近傍に配置したものである。
受入口の記録媒体搬送方向下流側近傍はデッドスペースとなることが多いため、斯かる空間部に逆屈曲部を配置することで、スペースを有効活用することができる。
14 排紙ローラ対(排出手段)
15 載置面
16 脚部(接触部、被連結部)
18 第1の排出口
22 第2の排出口
23 受入口
34 排出ガイド
34b ガイド操作部
特開昭62−220965号公報 特開平4−296772号公報

Claims (8)

  1. 他の画像形成装置を上方に連結可能な画像形成装置であって、
    記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    画像が形成された記録媒体を、画像形成装置の外面と前記他の画像形成装置の外面との間の空間で搬送方向を反対方向に変更して搬送するスイッチバック機構と、
    前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、当該他の画像形成装置へ記録媒体を導入するための相手側受入口と連通し、前記スイッチバック機構によって反対方向に搬送される記録媒体を前記相手側受入口へ排出する排出口と、
    前記他の画像形成装置を上方に連結した状態で、前記排出口から前記相手側受入口へ記録媒体を案内する排出ガイドと、
    を備え
    前記排出ガイドを、前記相手側受入口へ記録媒体を案内する案内姿勢と、前記排出口を閉鎖する閉鎖姿勢とに切換可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記排出ガイドは、回動することにより前記案内姿勢と前記閉鎖姿勢とに切換可能に構成された請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記排出ガイドを画像形成装置外部から操作するためのガイド操作部を備える請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ガイド操作部は、前記他の画像形成装置の連結時における前記他の画像形成装置の接触部との接触により、前記排出ガイドを前記閉鎖姿勢から前記案内姿勢に切り換えるように回動させる請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記空間は、画像が形成された記録媒体を載置する載置面の上方空間である請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 画像が形成された記録媒体を前記載置面へ排出する排出手段を備え、
    前記排出手段は、前記スイッチバック機構の一部を構成する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 別の画像形成装置を下方に連結可能に構成され、
    前記別の画像形成装置を下方に連結した状態で、当該別の画像形成装置に設けられた相手側排出口と連通し、前記別の画像形成装置によって搬送方向が反対方向にされ前記相手側排出口から排出される記録媒体を、前記画像形成部へ導入するために受け入れる受入口を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置を、上下に複数積み重ねて連結したことを特徴とする画像形成装置の積載構造。
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