JP6369234B2 - 部品結合体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、部品結合体の製造方法に関する。
下記特許文献1には、車両用灯具の振動溶着方法が開示されている。この振動溶着方法は、合成樹脂材料によってそれぞれが形成された灯具ボディと前面レンズとを振動により溶着する方法である。振動溶着において、灯具ボディはボディ受治具に保持されると共に、前面レンズはレンズ受治具に保持されている。ボディ受治具には、灯具ボディよりも硬度が高く、先端が尖った凸部を有する安定部材が設けられている。安定部材を灯具ボディに食込ませることにより、ボディ受治具からの振動が灯具ボディへ伝達されると共に、ボディ受治具からの灯具ボディの外れが防止されている。
特開平11−7805号公報
ところで、車両等の部品として、炭素繊維を含む熱可塑性樹脂材料によって形成された炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)が使用されている。上記振動溶着方法を用い、部品同士を振動溶着する場合、部品の表面の硬度が高く、安定部材が食込み難い。このため、受治具から部品へ振動が与えられると、受治具と部品との間に滑りが生じ、受治具に部品がホールドされないので、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、振動用金型に樹脂製の部品をしっかりとホールドさせて、部品同士を振動溶着により結合させることができる部品結合体の製造方法を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る部品結合体の製造方法は、熱可塑性樹脂材料によって形成された第1部品の板状部位の一表面に板状部位に溶着可能な第2部品を重合わせ、一表面と反対側であって一表面と板厚方向に向かい合う他表面と振動装置から板面方向へ振動が入力される振動用金型との間に、板面方向への振動における板状部位と第2部品との摩擦力よりも、板面方向への振動における板状部位との密着力及び振動用金型との密着力が大きく、かつ振動用金型から板状部位への振動が伝達可能な密着体を介在させる第1工程と、振動用金型を板面方向へ振動させて密着体を介して板状部位に振動を伝達することにより、密着体を介在させない場合に比し、振動用金型に対する板状部位の滑りを小さくして振動用金型から板状部位に振動を伝達し、板状部位と第2部品とを重合わせた部位を溶着させ、板状部位と第2部品とを結合する第2工程と、を備えている。
請求項1に係る部品結合体の製造方法では、まず第1部品の板状部位の一表面に第2部品が重合わされ、板状部位の他表面には振動用金型が配置される。第1部品は熱可塑性樹脂材料によって形成されている。第2部品は板状部位に溶着可能な材料によって形成されている。次に、振動用金型を振動させて板状部位に振動を伝達することにより、板状部位と第2部品とを重合わせた部位を溶着させ、第1部品と第2部品とが結合される。
ここで、板状部位の他表面と振動用金型との間に密着体を介在させ、振動用金型から密着体を介して板状部位へ振動が伝達される。密着体の板状部位、振動用金型のそれぞれとの密着力は板状部位と第2部品との摩擦力よりも大きく、かつ密着体は振動用金型から板状部位へ振動を伝達可能としている。このため、振動用金型に対する板状部位の滑りが小さくなると共に、振動用金型からの振動を板状部位へ伝達させることができる。
請求項2に記載された発明に係る部品結合体の製造方法では、請求項1に係る発明において、第1工程は、振動用金型の硬度よりも高い硬度を有する板状部位を第2部品に結合する工程である。
請求項2に係る部品結合体の製造方法によれば、振動用金型と板状部位との間に密着体が介在されるので、板状部位の硬度が振動用金型の硬度より高くても、振動用金型に対する板状部位の滑りが小さくなると共に、振動用金型からの振動を板状部位へ伝達させることができる。
請求項3に記載された発明に係る部品結合体の製造方法では、請求項1又は請求項2に係る発明において、第1工程は、繊維が含まれる熱可塑性樹脂材料によって形成された第1部品の板状部位と、第1部品と同一の熱可塑性樹脂材料によって形成された第2部品とを結合する工程である。
請求項3に係る部品結合体の製造方法によれば、繊維が含まれる熱可塑性樹脂材料によって第1部品の板状部位及び第2部品が形成されている。このため、振動溶着により板状部位及び第2部品の熱可塑性樹脂材料及び繊維をしっかりと混合させることができる。
請求項4に記載された発明に係る部品結合体の製造方法では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に係る発明において、第2工程は、第1部品の融点温度よりも高い融点温度を有する密着体を板状部位と振動用金型との間に介在させる工程である。
請求項4に係る部品結合体の製造方法によれば、密着体の融点温度が第1部品の融点温度よりも高いので、振動溶着により板状部位と第2部品との間に摩擦熱が生じても、密着体は融点温度に達しない。このため、摩擦熱による温度上昇が生じても、密着体により振動用金型に対する板状部位の滑りが小さくなると共に、振動用金型からの振動を板状部位へ伝達させることができる。
請求項1に記載された発明に係る部品結合体の製造方法は、振動用金型に樹脂製の部品をしっかりとホールドさせて、部品同士を振動溶着により結合させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載された発明に係る部品結合体の製造方法は、部品の硬度が振動用金型の硬度よりも高くても、振動用金型に樹脂製の部品をしっかりとホールドさせて、部品同士を振動溶着により結合させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載された発明に係る部品結合体の製造方法は、部品同士の結合部での熱可塑性樹脂材料及び繊維をしっかりと混合させることができるので、部品同士の結合強度を増強させることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載された発明に係る部品結合体の製造方法は、部品同士の摩擦熱が発生しても、振動用金型に部品をしっかりとホールドさせて、部品同士を振動溶着により結合させることができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係る部品結合体の製造方法が適用された部品結合体としての車両のフロントバンパーリインホースメントの断面図(図2及び図3に示されるA−A切断線で切って車両側面側から見た断面図)である。 図1に示されるフロントバンパーリインホースメントが組付けられた車両前部の骨格構造を車両前方側から見た斜視図である。 図1及び図2に示されるフロントバンパーリインホースメントを車両前方側から見た斜視図である。 本実施の形態に係る部品結合体の製造方法を説明する図1に対応させた第1工程断面図である。 図4に示される要部の拡大工程断面図である。 第2工程断面図である。 図6に示される要部の拡大工程断面図である。
以下、図1〜図7を用いて、本実施の形態に係る部品結合体の製造方法を部品結合体と併せて説明する。なお、図中、適宜示されている矢印FRは本実施の形態が適用された自動車の車両前方向を示し、矢印INは車両幅方向内側を示している。また、矢印UPは車両上方向を示している。なお、自動車等の車体に対する部品結合体及びその製造方法の適用方向が本実施の形態により限定されるものではない。
(車両前部の構成)
図2に示されるように、本実施の形態に係る部品結合体としてのフロントバンパーリインホースメント(以下、単に「バンパーRF」という)20は車両前部10に組付けられている。車両前部10において、バンパーRF20の車幅方向一端部の車両後方側にはクラッシュボックス14を介して車両前後方向を長手方向とするフロントサイドメンバ12が接続されている。一方、バンパーRF20の車幅方向他端部の車両後方側には、フロントサイドメンバ12と平行に設けられたフロントサイドメンバ16がクラッシュボックス18を介して接続されている。
(部品結合体の構成)
図1〜図3に示されるように、バンパーRF20は、車両前方側に設けられた第1部品22と、第1部品22よりも車両後方側に設けられて第1部品22に結合された第2部品24とを備えている。
第1部品22は、車幅方向を長手方向とし、かつ車両上下方向を短手方向とした板状部材によって形成されている。第1部品22の車幅方向両端部22C、22Dは車両後方側へ向かってそれぞれ湾曲されている。第1部品22の下端部は、車両後方側へ折曲げられると共に折曲げられた後端が更に車両下方側へ折曲げられ、車両側面視においてL字状のフランジ部22Aとして形成されている。第1部品22の上端部は、車両後方側へ折曲げられると共に折曲げられた後端が更に車両上方側へ折曲げられ、フランジ部22Aと同様にL字状のフランジ部22Bとして形成されている。図1に示されるように、第1部品22は、車両側面視において、車両上下方向の中間部が車両前方側へ突出されたハット状の断面形状によって構成されている。
一方、図1〜図3に示されるように、第2部品24は、第1部品22と対応して、車幅方向を長手方向とし、かつ車両上下方向を短手方向とした板状部材によって形成されている。第2部品24の車幅方向両端部24C、24Dは車両後方側へ向かってそれぞれ湾曲されている。第2部品24の下端部は、車両前方側へ折曲げられると共に折曲げられた後端が更に車両下方側へ折曲げられ、車両側面視においてL字状のフランジ部24Aとして形成されている。第2部品24の上端部は、車両前方側へ折曲げられると共に折曲げられた後端が更に車両上方側へ折曲げられ、フランジ部24Aと同様にL字状のフランジ部24Bとして形成されている。図1に示されるように、第2部品24は、車両側面視において、車両上下方向の中間部が車両後方側へ突出されたハット状の断面形状によって構成されている。
図1に示されるように、バンパーRF20の下部において、第1部品22のフランジ部22Aと第2部品24のフランジ部24Aとが重合わされた部位に溶着部26Aが形成され、フランジ部22Aは溶着部26Aを介してフランジ部24Aに溶着されている。一方、バンパーRF20の上部において、第1部品22のフランジ部22Bと第2部品24のフランジ部24Bとが重合わされた部位に溶着部26Bが形成され、フランジ部22Bは溶着部26Bを介してフランジ部24Bに溶着されている。また、バンパーRF20の中間部には、第1部品22が車両前方側へ突出され、第2部品24が車両後方側へ突出されているので、第1部品22及び第2部品24によって閉じられた空間28が形成されている。
第1部品22、第2部品24は、本実施の形態において、熱可塑性樹脂材料によって形成されている。詳しく説明すると、第1部品22、第2部品24はいずれも繊維として炭素繊維(CF:Carbon Fiber)が設けられたCFRPによって形成されている。CFRPは、強度が高く、かつ例えば金属材料に比べて軽く、バンパーRF20の材料として最適である。CFRPは一般的に複合材と称されている。この複合材に使用される熱可塑性樹脂材料として、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂(例えば、略号PA6、PA66、PA610、PA10T等)、芳香族ポリアミド樹脂、半芳香族ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタラート(PBT)樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、アクリル(PMMA)樹脂、ABS樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂のいずれかの熱可塑性樹脂材料が使用可能である。熱可塑性樹脂材料に設けられる繊維として、炭素繊維の他に、ガラス繊維(GF:Glass Fiber)、アラミド繊維、バサルト繊維、竹繊維、鉄等の金属繊維、セルロース繊維、ポリプロピレン繊維(自己補強タイプ)のいずれかの繊維が使用可能である。
(部品結合体の製造方法)
本実施の形態に係る部品結合体の製造方法は以下の通りである。まず、第1部品22の一表面(図4において下面)に第2部品24の一表面(図4において上面)が重合わされる。詳しく説明すると、第1部品22のフランジ部22Aと第2部品24のフランジ部24Aとが重合わされると共に、第1部品22のフランジ部22Bと第2部品24のフランジ部24Bとが重合わされる。そして、第2部品24の一表面とは反対側の他表面(図4において下面)側が固定部材34に装着されると共に、第1部品22の一表面とは反対側の他表面(図4において上面)側が振動部材32に装着される。ここで、固定部材34は、全体構成の図示を省略した振動溶着装置の固定用金型である。また、振動部材32は、図4に示される振動装置30に接続され、振動装置30から第1部品22の板面方向への振動Vが入力される振動用金型である。本実施の形態では、振動部材32及び固定部材34がアルミニウム合金材料によって形成されており、第1部品22及び第2部品24の硬度が振動部材32及び固定部材34の硬度よりも高い構成とされている。
図4及び図5に示されるように、振動溶着前に、第1部品22のフランジ部22A、22Bと振動部材32との間に長尺帯状の密着体40が設けられる。密着体40は、フランジ部22A、22B側に予め密着させても、振動部材32側に予め密着させても、どちらでもよい。同様に、第2部品24のフランジ部24A、24Bと固定部材34との間に長尺帯状の密着体40が設けられる。
ここで、第1部品22のフランジ部22A、22Bと第2部品24のフランジ部24A、24Bとの摩擦力がF1とされる。また、密着体40とフランジ部22A、22B、24A、24Bとの密着力がF2とされ、密着体40と振動部材32、固定部材34との密着力がF3とされる。密着力には、接着剤、接着テープ等を使用した化学的な接着力、表面を極力平坦にして分子同士若しくは原子同士の引合う力を利用した物理的な引力、表面間を真空状態として表面同士が吸着される力を利用した物理的な吸着力、そして摩擦力が少なくとも含まれる。本実施の形態の密着体40の密着力F2、F3は、摩擦力F1との間において、下記不等式(1)又は(2)に表された構成とされている。
摩擦力F1 < 密着力F2 ≦ 密着力F3 …(1)
摩擦力F1 < 密着力F3 ≦ 密着力F2 …(2)
つまり、密着体40の密着力F2、密着力F3は、いずれも摩擦力F1よりも大きい設定とされている。摩擦力F1よりも大きい設定とされていれば、密着力F2と密着力F3との大小は特に限定されない。
更に、密着体40は、振動部材32から第1部品22のフランジ部22A、22Bへ、振動装置30から与えられた振動Vを伝達可能な弾性率若しくは硬度を備えている。本実施の形態では、振動装置30から振動部材32に与えられる振動Vの振幅が2mm〜4mmとされている。この振幅が少なくとも50%以上、振動部材32から第1部品22のフランジ部22A、22Bに伝達可能とするため、密着体40は、200MPa以上の弾性率又は50度以上の硬度を有する材料によって形成されている。また、密着体40は、厚さ方向に1つの材料によって形成された単層構造とされてもよいが、本実施の形態では、厚さ方向に複数の材料を積層して形成された複合構造とされている。更に、密着体40は、第1部品22、第2部品24のそれぞれの融点温度よりも高い融点温度を有する材料によって形成されている。詳しく説明すると、本実施の形態では、長尺帯状のウレタン樹脂材料の両面にそれぞれ樹脂製粘着両面テープを貼付けて密着体40が構成されている。
次に、第1部品22の面方向において、振動装置30から振動部材32に振動Vが与えられ(図6参照)、振動溶着が行われる。本実施の形態では、固定部材34が固定された状態において、振動部材32に振動Vが与えられる。この振動Vは第1部品22の第2部品24と重合わされた部位、つまりフランジ部22A、22Bへ密着体40を介して伝達される。振動溶着条件としては、振動部材32に加えられる圧力が0.3MPa〜0.5MPa、振動周波数が100Hz、振動溶着時間が60秒である。これにより、図6に示されるように、フランジ部22Aとフランジ部24Aとの重合わせた部位に摩擦熱が発生し、両者の重合わせた部位が溶融され、そして凝固されて溶着部26Aが形成される。同様に、図6及び図7に示されるように、フランジ部22Bとフランジ部24Bとの重合わせた部位に溶着部26Bが形成される。溶着部26A及び溶着部26Bが形成されると、第1部品22と第2部品24とが結合され、部品結合体としてのバンパーRF20が形成される。
このバンパーRF20は振動部材32及び固定部材34から取外される。これにより、本実施の形態に係る部品結合体が製造される。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る部品結合体としてのバンパーRF20の製造方法では、図4及び図5に示されるように、まず第1部品22の一表面に第2部品24が重合わされ、第1部品22の他表面には振動部材32が配置される。第1部品22は熱可塑性樹脂材料によって形成されている。第2部品24は第1部品22に溶着可能な材料によって形成されている。次に、図6及び図7に示されるように、振動部材32を振動させて第1部品22に振動を伝達することにより、第1部品22と第2部品24とを重合わせた部位を溶着させ、第1部品22と第2部品24とが結合される。
ここで、図4及び図5に示されるように、第1部品22の他表面と振動部材32との間に密着体40を介在させ、振動部材32から密着体40を介して第1部品22へ振動Vが伝達される。密着体40の第1部品22及び振動部材32との密着力F2、F3は第1部品22と第2部品24との摩擦力F1よりも大きく(上記不等式(1)又は(2))、かつ密着体40は振動部材32から第1部品22へ振動Vを伝達可能としている。このため、振動部材32に対する第1部品22の滑りが小さくなると共に、振動部材32からの振動Vを第1部品22へ伝達させることができる。本実施の形態では、第2部品24と固定部材34との間にも密着体40が介在されているので、同様に、固定部材34に対する第2部品24の滑りが小さくなる。これにより、振動部材32に第1部品22がしっかりとホールドされて、振動部材32からの振動Vが第1部品22に伝達される。加えて、固定部材34にも第2部品24がしっかりとホールドされる。第1部品22と第2部品24とを重合わせた部位では、伝達された振動Vにより十分に摩擦熱が発生し、第1部品22と第2部品24とを溶着させて結合させることができる。そして、本実施の形態に係る部品結合体の製造方法によれば、溶着部26A、26Bでは、十分に振動Vが伝達されて摩擦熱を発生させることができるので、溶着不良を効果的に抑制させることができる。更に、第1部品22と第2部品24との結合強度を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る部品結合体の製造方法では、図4及び図5に示されるように、振動部材32と第1部品22との間に密着体40が介在されているので、第1部品22の硬度が振動部材32の硬度より高くても、振動部材32に対する第1部品22の滑りが小さくなると共に、振動部材32からの振動Vを第1部品22へ伝達させることができる。従って、本実施の形態に係る部品結合体の製造方法によれば、第1部品22の硬度が振動部材32の硬度よりも高くても、振動部材32に第1部品22をしっかりとホールドさせて、第1部品22と第2部品24とを振動溶着により結合させることができる。
更に、本実施の形態に係る部品結合体の製造方法では、図1、図6及び図7に示されるように、繊維が含まれる熱可塑性樹脂材料によって第1部品22及び第2部品24が形成されている。このため、振動溶着により、第1部品22及び第2部品24の熱可塑性樹脂材料及び繊維をしっかりと混合させて(絡合わせて)溶着部26A、26Bを形成することができる。従って、本実施の形態に係る部品結合体の製造方法によれば、第1部品22と第2部品24との結合強度を増強させることができる。
また、本実施の形態に係る部品結合体の製造方法では、図4〜図7に示されるように、密着体40の融点温度が第1部品22の融点温度よりも高いので、振動溶着により第1部品22と第2部品24との間に摩擦熱が生じても、密着体40は融点温度に達しない。同様に、密着体40の融点温度が第2部品24の融点温度よりも高いので、振動溶着により第1部品22と第2部品24との間に摩擦熱が生じても、密着体40は融点温度に達しない。このため、摩擦熱による温度上昇が生じても、密着体40により振動部材32に対する第1部品22の滑りが小さくなると共に、振動部材32からの振動Vを第1部品22へ伝達させることができる。従って、第1部品22と第2部品24との摩擦熱が発生しても、振動部材32に第1部品22をしっかりとホールドさせ、かつ固定部材34に第2部品24をしっかりとホールドさせて、第1部品22と第2部品24とを振動溶着により結合させることができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、第1部品、第2部品がいずれも繊維が含まれる熱可塑性樹脂材料によって形成されているが、本発明は、第2部品を第1部品と溶着可能な鉄等の金属材料、アルミニウム等の軽金属材料、又は合金材料、軽合金材料によって形成してもよい。
また、上記バンパーRFに限定されず、本発明は、車両のピラー、ロッカー、メンバー等の車体骨格部材の少なくとも一部を熱可塑性樹脂材料によって形成する部品結合体の製造方法に適用可能である。
更に、本発明は、自動車以外の車両や、航空機、船舶、建造物の部品結合体の製造方法に広く適用可能である。
20 バンパーRF(部品結合体)
22 第1部品
22A、22B、24A、24B フランジ部
24 第2部品
26A、26B 溶着部
30 振動装置
32 振動部材
34 固定部材
40 密着体

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂材料によって形成された第1部品の板状部位の一表面に当該板状部位に溶着可能な第2部品を重合わせ、前記一表面と反対側であって前記一表面と板厚方向に向かい合う他表面と振動装置から板面方向へ振動が入力される振動用金型との間に、前記板面方向への振動における前記板状部位と前記第2部品との摩擦力よりも、前記板面方向への振動における前記板状部位との密着力及び前記振動用金型との密着力が大きく、かつ前記振動用金型から前記板状部位への振動が伝達可能な密着体を介在させる第1工程と、
    前記振動用金型前記板面方向へ振動させて前記密着体を介して前記板状部位に振動を伝達することにより、前記密着体を介在させない場合に比し、前記振動用金型に対する前記板状部位の滑りを小さくして前記振動用金型から前記板状部位に振動を伝達し、前記板状部位と前記第2部品とを重合わせた部位を溶着させ、前記板状部位と前記第2部品とを結合する第2工程と、
    を備えた部品結合体の製造方法。
  2. 前記第2工程は、前記振動用金型の硬度よりも高い硬度を有する前記板状部位を前記第2部品に結合する工程である請求項1に記載の部品結合体の製造方法。
  3. 前記第2工程は、繊維が含まれる前記熱可塑性樹脂材料によって形成された前記第1部品の前記板状部位と、前記第1部品と同一の前記熱可塑性樹脂材料によって形成された前記第2部品とを結合する工程である請求項1又は請求項2に記載の部品結合体の製造方法。
  4. 前記第1工程は、前記第1部品の融点温度よりも高い融点温度を有する前記密着体を前記板状部位と前記振動用金型との間に介在させる工程である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の部品結合体の製造方法。
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