JP6368638B2 - プッシュスイッチ - Google Patents

プッシュスイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP6368638B2
JP6368638B2 JP2014261895A JP2014261895A JP6368638B2 JP 6368638 B2 JP6368638 B2 JP 6368638B2 JP 2014261895 A JP2014261895 A JP 2014261895A JP 2014261895 A JP2014261895 A JP 2014261895A JP 6368638 B2 JP6368638 B2 JP 6368638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
button
rotor
cam surface
pressed
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014261895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016122576A (ja
Inventor
亨 三木
亨 三木
Original Assignee
ミヤマ電器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミヤマ電器株式会社 filed Critical ミヤマ電器株式会社
Priority to JP2014261895A priority Critical patent/JP6368638B2/ja
Publication of JP2016122576A publication Critical patent/JP2016122576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6368638B2 publication Critical patent/JP6368638B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Description

本発明は、プッシュスイッチに関する。
電気的接点のON/OFFが、例えばカム同士の摺り動き動作によって生ずるプッシュスイッチとしては、様々な形式のものが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特許第4132889号公報
特許文献1に記載のプッシュスイッチは、プッシュボタンの押圧によって軸方向に設けられたボタンカム面と回転子カム面とが接触して摺り動く。これにより回転子が回転する。さらに回転子に係り合った接続片のアームが固定端子と接触・離反を繰り返す。以上によって、電気的接点の切り替えが行われる。
しかしながら、特許文献1に記載のプッシュスイッチは、カムの頂点が釣り合うタイミングでプッシュボタンの押圧がなされた場合に、カムを保護する観点において、さらなる改善の余地がある。
そこで本発明は、プッシュボタンの押圧がいかなるタイミングでなされても、カムを保護することができるプッシュスイッチを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、略円筒状の筒部を有してなるケースと、上下に押圧された際の下方への変位を規制する規制部が設けられたボタンと、前記ケースの内部に設けられて前記ボタンを上方に付勢する第1の付勢部材と、前記ボタンの前記上下の動きに応じて前記筒部の内周面の形状に沿って上下運動および回転運動を行う回転子と、前記ケースの内部に設けられて前記回転子を上方に付勢する第2の付勢部材と、前記ボタンが前記押圧された際に、前記ボタンに設けられた第1のカム面と前記回転子に設けられた第2のカム面とが接することで前記回転子に前記上下運動と前記回転運動とを行わせるカム機構と、前記回転子に係り止めされた接続片と、前記ケースに設けられ、前記接続片が接触・離反する固定端子と、を備え、上死点を前記ボタンが押圧されていない状態とし、下死点を前記ボタンが押圧されて前記規制部の先端が前記ケースの底部と接した状態としたとき、前記ボタンは押圧されると前記下死点よりも下方への変位が規制されることによって前記第1のカム面及び前記第2のカム面の変形または破損が防止される程度に前記第1のカム面のさらに下方への変位を物理的に規制することを特徴とする。
本発明によれば、ボタンは上下に押圧された際に下方への変位を規制する規制部を備えている。このようにすることで、ボタンは規制部がケースの底部と接することによって下死点より下方に押圧されて変位することが規制される。これにより、第1のカム面(ボタンカム面3e)が第2のカム面(回転子カム面5d)を過度に押圧して変形または破損しないようにすることができる。以上によって、プッシュボタンの押圧がいかなるタイミングでなされても、カム面を保護することができる。
本発明によれば、プッシュボタンの押圧がいかなるタイミングでなされても、カムを保護することができるプッシュスイッチを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるプッシュスイッチの分解斜視図である。 (a)は本発明の一実施形態にかかるプッシュスイッチの上面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図である。 (a)は上部ケースの斜視図であり、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 (a)はボタンの斜視図であり、(b)はボタンの側面図である。 (a)は接続片の斜視図であり、(b)は接続片の正面図であり、(c)は接続片の側面図である。 (a)は回転子の斜視図であり、(b)は回転子の側面図である。 (a)はボタンが上死点に存在するときのカム機構を平面的に展開した模式図であり、(b)は(a)における接続片と第1端子との位置関係を示す模式図である。 (a)はボタンが押圧され始めた状態のカム機構を平面的に展開した模式図であり、(b)は(a)における接続片と第1端子との位置関係を示す模式図である。 (a)はボタンが下死点に存在するときのカム機構を平面的に展開した模式図であり、(b)は(a)における接続片と第1端子との位置関係を示す模式図である。 (a)はボタンが復帰して上死点に存在するときのカム機構を平面的に展開した模式図であり、(b)は(a)における接続片と第1端子との位置関係を示す模式図である。 比較例にかかるプッシュスイッチの図2(a)のC−C矢視断面図である。
以下本発明の一実施形態にかかるプッシュスイッチについて、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明の一実施形態は、例えば自動車のマップランプのプッシュスイッチに適用することができる。但し特にこれには限定されない。
また説明の便宜上、各図面で共通する部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、図を簡略化して分かりやすく描くために、おのおので要素部品の記載を一部省略している場合がある。前後上下左右の方向軸については、各図の記載によるものとする。
以下、本発明の一実施形態を適宜図面を参照しながら説明する。
まず、図1を参照しながら本発明の実施形態にかかるプッシュスイッチSW1の概略構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるプッシュスイッチの分解斜視図を示している。
本発明の実施形態のプッシュスイッチSW1は、上から順に上部ケース1と、固定端子2a,2b,2cと、ボタン3と、接続片4と、回転子5と、第1スプリング6と、第2スプリング7と、下部ケース8とを有してなる。
上部ケース1(ケース)は、略矩形状の筐体1aと、この筐体1aに設けられた略円筒状の筒部1bとを有している。
固定端子2a,2b,2cは、この筐体1aの上端面1a1の反対側の面に設けられ、接続片4と接触する導電性材料を有してなる3本の端子である(詳細後記)。
ボタン3は、前記筒部1bに嵌め込んで装着され、筒部1bの内面に沿って上下に摺り動きが自在な略円筒状の押圧部材である。ボタン3は、底部からガイドポール3a(規制部)が下方に延び出る形状を呈している(詳細後記)。
接続片4は、後記する回転子5のフランジ5aに係り止めされる。また、接続片4は導電性材料を含んでなり、上面視で略円環板状を呈し、外周部に板状のアーム4aをこの例で3本有している。なお板状のアーム4aは接続片4の外周部に所定間隔例えば120度間隔で前記固定端子2a,2b,2c方向に曲げられるようにして形成され、前記固定端子2a,2b,2cと接触している(詳細後記)。
回転子5は、前記ボタン3の往復動作に応じて、筒部1bの軸中心を回転中心として所定方向に所定角度(所定ステップ)回転しながら筒部1bの内周面の形状に沿って摺り動く部材である。また回転子5は底部にフランジ5aを有し、略円筒形状を呈している(詳細後記)。
第1スプリング6(第1の付勢部材)は、回転子5の円筒状の本体部5bの内部を挿し通されていて、下部ケース8とボタン3(図4)との間に嵌め込まれる部材である。そして、ボタン3をつねに上方に付勢する付勢部材である。
第2スプリング7(第2の付勢部材)は、第1スプリング6と同軸に設けられている。この第2スプリング7は、下部ケース8と回転子5との間に嵌め込んで装着される部材であり、回転子5を下側から支持してつねに上方に付勢する付勢部材である。
なお、第1スプリング6は第2スプリング7よりも小径の例えばコイルバネを用いているが、特にこれには限定されない。
下部ケース8(ケース)は、上部ケース1と嵌まり合って、プッシュスイッチSW1の底部を成す部材である。下部ケース8は、前記した第2スプリング7および第1スプリング6を支持する。また、底部に前記したガイドポール3aが挿入される円筒形の挿入部8aが設けられている。この挿入部8aは、若干拡径した開口部を有しており、この拡径した部分に前記したボタン3(図4)を付勢する第1スプリング6が挿入される。また、この挿入部8aには、前記した回転子5(図6)が緩く外側から嵌め込みされる。
また、下部ケース8は、側壁8b,8cを有している。側壁8b,8cは、底面をなす底部8dから立ち上がるように設けられ、プッシュスイッチSW1の側面を形成している。側壁8b,8cの上端面8b1,8c1は、上部ケース1と嵌まり合う際に、上端面1a1(図3(a))の反対側の面と密着するようにされている。これによって、固定端子2a,2b,2cの平面部2a1,2b1,2c1を上端面1a1(図3(a))の反対側の面との間で挟んで保持し、固定端子2a,2b,2cを固定している。
以下、本発明の一実施形態にかかるプッシュスイッチSW1の動作の概要説明を行う。なお、以下の説明において、「上死点」とは、ボタン3が押圧されていないときの状態を示し、「下死点」とは、ボタン3がもはやそれ以上下方に押圧できない位置まで押圧された状態を示すこととする。(但し厳密ではなく、若干の遊びの移動を含む意味である。)
スイッチがON状態またはOFF状態(なお、スイッチがON状態またはOFF状態のいずれであるかは、ボタン3が押圧される度に切り替わる)にあるプッシュスイッチSW1において、ボタン3を上死点から下方に移動させていくと、回転子5もボタン3と一部が接し、一緒に下方に移動する。この際、ボタン3には、第1スプリング6の付勢力と回転子5を付勢する第2スプリング7の付勢力とが掛かることになる。
接続片4は、その一部が回転子5に係り止めされており、回転子5と一緒に周方向に回転する。また、接続片4は、固定端子2a,2b,2c方向に曲がって形成されたアーム4aを有している。ゆえに、回転子5が下方に移動するとこのアーム4aが板ばねのように接続片4の下端を下方へと押圧する付勢力を発生させる。このようにして、接続片4と固定端子2a,2b,2cとの間隔は広がっていく。しかし、接続片4と固定端子2a,2b,2cとの間隔が広がったとしても、アーム4aが弾性的に変形してこの間隔を吸収するので、接続片4と固定端子2a,2b,2cとは接触した状態が保たれる。従って、スイッチのON状態またはOFF状態はそのまま保持される。
その後、ボタン3がさらに下方に移動すると、筒部1b、ボタン3および回転子5に設けられたカム機構の働きにより、“カチッ”という押圧音とともに回転子5が図1中矢印方向に所定角度回転する。この際、接続片4も回転子5とともに回転するので、固定端子2a,2b,2cと接続片4との接続状態が変化し、スイッチのON/OFF動作が行われる。なお、カム機構の詳細は後記する。
また、この際、ボタン3に設けられたガイドポール3aは、下部ケース8に設けられた挿入部8aに挿入された状態となり、ガイドポール3a、つまり、ボタン3は挿入部8aに案内されながら上下方向に摺り動くので、ボタン3の水平方向におけるブレを抑制することが可能となる。
ボタン3は押圧が進むと、ボタン3に備えられた規制部が上部ケース1または下部ケース8の一部と接する。具体的には、ボタン3に備えられた規制部として例えばガイドポール3aが、下部ケース8の底部8dと接するようにされている。これによってボタン3は下死点に達する。そして押圧力が取り除かれると(ボタン3から指が離されると)、ボタン3は、ボタン3を付勢する第1スプリング6および回転子5を付勢する第2スプリング7から付勢力を受けて復帰動作を開始し、上方に移動していく。回転子5は、第2スプリング7の付勢力を受けて、ボタン3および接続片4を上方に押圧しながら自らも上昇していく。回転子5がある程度上昇すると、詳細を後記するカム機構の働きにより、回転子5は“カチッ”という音を発しながら、図中矢印方向にさらに回転し停止する。回転子5の停止後は、ボタン3は、第1スプリング6のみの付勢力により上方に移動し、ボタン3が押圧される前の元の位置(上死点)に復帰する。
ここで、図2(a),図2(b)を参照しながら、本実施形態にかかるプッシュスイッチSW1を図1の分解斜視図に従って組み立てた場合の断面形状について説明する。
図2(a)は本発明の実施形態にかかるプッシュスイッチSW1の上面図である(但し、後記する比較例にかかるプッシュスイッチSW2の上面図を兼ねる)。そして、この図に示されるC−C矢視断面図が図2(b)である。なお、図2(a)に示されるC−C矢視の線は、後記する図3(a)に示されるA−A矢視の線とは反対側を見た図に相当する。
まず、図2(b)を参照しながら、実施形態にかかるプッシュスイッチSW1を図2(a)に示すC−C矢視線で切断した場合の構成を説明する。
図2(b)に示すように、実施形態にかかるプッシュスイッチSW1は、ボタン3のガイドポール3aを下部ケース8の挿入部8aに挿入しボタン3の上端面3bを押圧した際、ガイドポール3aの下端部が下部ケース8の底部8dに接するようにされている。なおこのとき、回転子5を付勢する第2スプリング7は、これ以上下方に変位できない下死点まではまだ幾分かの余裕を残した状態である。
つまり、ボタン3のガイドポール3aの下端部が下部ケース8の底部8dに接すると、ボタン3のリブ3dに備えられているボタンカム面3e(第1のカム面)が、それ以上物理的に下方に押圧変位しないように規制されている。
ここで、ガイドポール3aの長さは、後記する図9(a)に示される筒部カム面1e(図3(b)の上部ケース1の筒部カム面1eも併せて参照)の位置に関する所定高さを考慮して、適宜の所定長さに決定される。つまり、回転子5の突起5cの回転子カム面5dを下方に押し込んで筒部カム面1e上を摺り動き可能にせしめる程度の、適宜の所定長さに決定される。
以上を換言すると、ガイドポール3aは、下死点において例えばガイドポール3aの下端部が下部ケース8の挿入部8aの底部8dと接する長さで形成されてボタンカム面3e(第1のカム面)のさらに下方への変位を物理的に規制している。これによって例えば回転子カム面5d(第2のカム面)の変形または破損が防止される。
なお、図2(b)中、符号5fは凸部、符号6は第1スプリングである。
続いて、本発明の実施形態のプッシュスイッチSW1を構成する個々の部材についてより詳細に説明を行う。図3(a)は、上部ケース1の斜視図であり、図3(b)は図3(a)のA−A矢視断面図である。
上部ケース1は、直方体状の筐体1aと円筒状の筒部1bとを有してなる。筐体1aは、水平な上端面1a1と上端面1a1より垂直に下方に延び出る側壁1a2とを有してなる。筒部1bの内周面には、互いに案内溝1cで隔てられ、筒部1bの長手方向に沿った凸条1dが例えば60°間隔で6本形成され、それぞれの凸条1dの下端部は斜面状の筒部カム面1eとなっている。
筒部1bは、後記するボタン3(図4)の上下の往復運動を案内する役割を果たす。また、凸条1dの下端部に設けられた筒部カム面1eは、後記する回転子5(図6)を周方向に回転させる役割を果たす。
次に、固定端子2a,2b,2c、および固定端子2a,2b,2cの端子部2a2,2b2,2c2について説明する(図面は図1を参照のこと)。
固定端子2a,2b,2cは、上部ケース1の筐体1aにおいて上端面1a1(図3(a))の反対側の面に取付される。固定端子2a,2b,2cは、接続片4(図5)のアーム4aと接触する平面部2a1,2b1,2c1と、外部配線Wを挟んで保持する端子部2a2,2b2,2c2とを有してなる。
固定端子2a,2b,2cは、例えば第1端子2a、中央端子2b、第2端子2cという3つの端子から構成されている。プッシュスイッチSW1を用いる際には、2本の外部配線Wを、1本は中央端子2bに、残りの1本を第1端子2aまたは第2端子2cのいずれかの端子に接続する。なお、固定端子2a,2b,2cは銅等の導電性部材より形成されている。
平面部2a1,2b1,2c1は、それぞれ独特な形状に成形されている。中央端子2bの平面部2b1は、スイッチのON/OFF状態に関わらず、つねに接続片4のアーム4aとの接触を維持できるような形状に形成されている。また、第1端子2aおよび第2端子2cの平面部2a1,2c1は、接続片4のアーム4aの所定角度回転毎にアーム4aと接触した状態(ON状態)と非接触の状態(OFF状態)を交互に繰り返すような形状に形成されている。
また、端子部2a2,2b2,2c2は、側面視で平面部2a1,2b1,2c1から略L字型に下方に延び出ている。さらに、端子部2a2,2b2,2c2の下端部において、外部配線Wを略クリップ状につかむように保持可能に曲がって形成された把持部2a3,2b3,2c3を備えている。把持部2a3,2b3,2c3の形状をこのような形状とすることによって、外部配線Wの直径にバラツキが存在したり、外部配線Wの先端部が多少曲がっていたとしても、把持部2a3,2b3,2c3の上下のクリップが相互に変形することによって、外部配線Wの形状のバラツキを吸収する。また、上下方向の両側から外部配線Wをつかむように保持して支持するので、例えば上方向から外部配線を下方に押圧支持する片支持の場合と比較して、外部配線Wを確実に挟んで保持することが可能となっている。なお、一例として、本実施形態の場合は中央端子2bがCOM端子とされ、第1端子2a,第2端子2cのいずれか一方はダミーの端子とされている。
次に、図4(a)はボタン3の斜視図であり、図4(b)はボタン3の側面図である。
ボタン3は、略円筒状の部材であり、上端面3bはボタンを押圧するための押圧面となっている。また、下端面3cの中心から下方に向かって前記したガイドポール3aが延び出ている。さらに、下端面3cの外周面には、筒部1bの案内溝1c(図3(b))に遊びをもった状態で嵌まる半径方向外側に張り出したリブ3dが例えば60°間隔で6本設けられている。このリブ3dの下端部は、前記した筒部カム面1e(図3(b))と略同じ方向に傾いた斜面状のボタンカム面3eとなっている。また、このリブ3dの上端に連続してボタン3の外周面には過回転防止用凸条3fが例えば60°間隔で設けられている。この過回転防止用凸条3fの高さはリブ3dよりも低く、リブ3dとともに前記案内溝1c(図3(b))に遊びをもった状態で嵌まる。ボタン3は、前記した筒部1b(図3(b))に嵌め込んで装着される部材である。ボタン3のリブ3dおよび過回転防止用凸条3fが、筒部1b(図3(b))の例えば60°間隔で設けられた案内溝1c(図3(b))に遊びをもった状態で嵌まる。そして、この案内溝1c(図3(b))に沿って上下に往復運動を行う。
ここで、過回転防止用凸条3fは、案内溝1c(図3(b))に沿ってボタン3を上下に案内する役割を果たす。つまり、ボタン3が過剰に押圧されてリブ3dが案内溝1c(図3(b))から外れる場面であっても、過回転防止用凸条3fが案内溝1cと嵌まり合っているので、ボタン3は上下方向のみにしか移動しない。これにより、リブ3dが案内溝1c(図3(b))から外れる場面において、ボタン3が周方向に回転して筒部1bの凸条1d(図3(b))に乗り上げてしまうという動作不良を防止することが可能となる。
図5(a)は、接続片4の斜視図であり、図5(b)は接続片4の正面図であり、図5(c)は接続片4の側面図である。
接続片4は銅等の導電性部材を有してなる略円環板状の部材であり、円環状のベース4bと、ベース4bの外周部に例えば120°間隔で設けられた3本のアーム4aとを有してなる。このアーム4aは、正面視でベース4bの外周に沿うように(図5(b))、側面視で、ベース4bとの接続部で屈曲し、斜め上方(固定端子2a,2b,2cの方向)に延び出ている(図5(c))。このアーム4aは可撓性を有する材料を有してなるので、上方から力が加わると板バネのように撓み、力が取り除かれると再び元の形状に復帰する性質を有する。
このように本発明の実施形態においては、接続片4は板バネのように撓む性質のアーム4aを有している。なお、下死点まで押圧されたボタン3(図4)が上死点に復帰する過程で、回転子5(図6)が、第2スプリング7の付勢力により他の部材と衝突して “カチッ”という小さな音を発生する。このとき、接続片4のアーム4aが撓んでクッションの役割を果たす。
また、ベース4bの内周部には、後記の回転子5(図6)の溝5eに嵌まり合い、接続片4を回転子5(図6)に係り止めするための係止部4cが突出している。
この接続片4は、後記の回転子5(図6)に係り止めされ、回転子5(図6)とともに運動する部材であり、プッシュスイッチSW1のON/OFF動作を行う。この接続片4の動作については後記する回転子5(図6)とともに説明する。
図6(a)は、回転子5の斜視図であり、図6(b)は、回転子5の側面図である。
回転子5は、略円筒状の部材であり、円筒状の本体部5bと、この本体部5bの底部に前記接続片4(図5)が係り止めされるフランジ5aを有している。本体部5bの直径は、前記したボタン3(図4)の直径よりも一回り大きく、ボタン3(図4)の6本のリブ3dの外周が成す円と等しい直径を有している。
本体部5bの上端面には、前記案内溝1cに遊びをもった状態で嵌まる突起5cが例えば60°間隔で設けられており、この突起の上端は、前記ボタンカム面3eと反対の傾きを有する回転子カム面5d(第2のカム面)となっている。また、本体部の側面には、例えば120°間隔で長手方向に沿って、溝5eが形成されており、前記した接続片4(図5)の係止部4c(図5(b))がこの溝5eに係り合うことで、接続片4(図5)はフランジ5aに固定される。また、フランジ5aの上端面には、凸部5fが設けられており、この凸部5fは、ボタン3(図4)が上死点に存在する際に、上端面1a1(図3(a))の反対側の面に押し止めされ、フランジ5aと上端面1a1の反対側の面、つまり、接続片4(図5)と固定端子2a,2b,2cとの間に適度な間隔を保つ役割を果たしている。
回転子5は、詳細を後記するカム機構の働きにより、ボタン3(図4)の直線運動(上下運動)を回転運動に変換するとともに、接続片4(図5)と協働してスイッチのON/OFF動作を行うための部材である。なお本実施形態のカム機構は、ボタン3が押圧された際に、ボタン3のボタンカム面3e(第1のカム面)と回転子5の回転子カム面5d(第2のカム面)とが接することで、回転子5に上下運動と回転運動とを行わせるものである。
ボタン3(図4)が上死点に存在するときには、回転子5は第2スプリング7の付勢力により上端面1a1(図3(a))の反対側の面に押し止めされた状態にある。この際、フランジ5aに設けられた凸部5fの存在により、フランジ5aの上端面と上端面1a1(図3(a))の反対側の面とは密着せず、ある間隔を空けて対峙している。上死点において、フランジ5aに係り止めされた接続片4は、アーム4aが撓んで湾曲した状態でフランジ5aと上端面1a1(図3(a))の反対側の面との間隔に収まるとともに、上端面1a1(図3(a))の反対側の面に設けられた固定端子2a,2b,2c間をON状態またはOFF状態に接続している。
ボタン3(図4)が押圧されると、ボタンカム面3eは回転子カム面5d、つまり回転子5を押圧しながら案内溝1cに沿って下降する。この際、フランジ5aと上端面1a1(図3(a))の反対側の面との間隔が徐々に拡がるが、撓んだ状態にあったアーム4aが、この間隔の拡大に対応して徐々に延びながら固定端子2a,2b,2c間を接続し続けるので、スイッチのON状態またはOFF状態はそのまま維持される。
さらにボタン3(図4)が押圧され、回転子カム面5dが案内溝1cの下端部よりも下降すると、回転子カム面5dは、案内溝1cの案内を離れて、案内溝1c同士を隔てている斜面状の筒部カム面1e(図3(b))を周方向に滑る。つまり、回転子5が所定角度回転する。この際、回転子5に固定された接続片4(図5)も回転子5とともに回転するので、アーム4aと固定端子2a,2b,2cとの接続状態が変化しスイッチのON/OFFの切替動作が行われる。
このように、本発明の実施形態のプッシュスイッチSW1においては、スイッチのON/OFF動作は、アーム4aが伸び切った状態において行われるので、アーム4aの回転時にアーム4aと固定端子2a,2b,2cとの摩擦を従来のプッシュスイッチよりも小さくすることが可能となっている。また、接続片4のアーム4aと固定端子2a,2b,2cとの間にグリス等は封入しなくてもよい。
続いて、プッシュスイッチSW1のカム機構の動作およびプッシュスイッチSW1のON状態からOFF状態への切替動作ついて図7〜図10を参照して説明する。
図7(a),図8(a),図9(a),図10(a)は、筒部1b、ボタン3(図4)および回転子5(図6)が構成するカム機構を平面的に展開した模式図である。なお、この図は例えば図6(a)に示すB−B矢視方向を見て展開したものである。また、図7(b),図8(b),図9(b),図10(b)はそれぞれ、図7(a),図8(a),図9(a),図10(a)に対応する接続片4(図5)と第1端子2aとの位置関係を示す模式図である。
図7(a)は、ボタン3(図4)が押圧されておらず上死点に存在するときのカム機構の状態を示す図面である。なお、リブ3dの下端部は、前記した筒部カム面1eと略同じ傾きを有してなる斜面状のボタンカム面3eを有してなる。また、突起5cの上端部は、リブ3dの下端部とは左右が略反転した形状を呈する斜面状の回転子カム面5dを有してなる。この状態においては、ボタン3(図4)のリブ3dおよび回転子5(図6)の突起5cは、それぞれ第1スプリング6(不図示)および第2スプリング7(不図示)により上方に付勢されて、筒部1bの案内溝1cの上端に位置している。この際、リブ3dのボタンカム面3eは、回転子5(図6)の突起5cと接触した状態となっている。
図7(b)は、ボタン3(図4)が図7(a)の状態にあるときの接続片4(図5)と第1端子2aとの位置関係を示す模式図である。図7(a)の状態においては、回転子5(図6)は、第2スプリング7(不図示)に付勢されて、前記の通り上端面1a1(図3(a))の反対側の面に最も近づいている。回転子5(図6)のフランジ5aに設けられた凸部5fが上端面1a1(図3(a))の反対側の面と接触することで、回転子5(図6)と上部ケース1との間には適当な間隔が空いている。この状態において、フランジ5aに設けられた接続片4(図5)のアーム4aは、撓みながら第1端子2aと接触し、プッシュスイッチSW1はON状態にある。
図8(a)は、ボタン3(図4)が押圧され始めたときのカム機構の状態を示す図面である。この状態においては、リブ3dは、ボタンカム面3eにより回転子5(図6)の突起5cを押しながら案内溝1cに沿って徐々に下降していく。突起5cには、ボタンカム面3eと回転子カム面5dの作用により図の右方向に向かう(回転する)力が生じているが、この段階においては、凸条1dによって回転が阻止されている。
図8(b)は、ボタン3(図4)が図8(a)の状態にあるときの接続片4(図5)と第1端子2aとの位置関係を示す模式図である。リブ3dに押圧されることで回転子5(図6)が下降するので、回転子5(図6)と上部ケース1との間隔が図7(b)よりも拡がっている。しかし、接続片4(図5)のアーム4aが拡がった間隔に追随して変形するので、アーム4aと第1端子2aとは接触しており、プッシュスイッチSW1のON状態は保たれている。
図9(a)は、ボタン3(図4)が下死点まで押圧されたときのカム機構の状態を示す図面である。この状態においては、リブ3dは、案内溝1cの下端部まで下降しており、回転子5(図6)の突起5cは案内溝1cの案内を離れた状態となる。ところで、回転子5(図6)には、第2スプリング7によりつねに上向きの力が掛かっているので、突起5cは、図中矢印に示したようにボタンカム面3eおよび筒部カム面1eを弾性力を受けながら斜め上方にスライド移動するようにして滑り(回転し)、隣接したリブ3dに衝突して停止する。なお、突起5cとリブ3dとが衝突する際“カチッ”という押圧音が発生する。
図9(b)は、ボタン3(図4)が図9(a)の状態にあるときの接続片4(図5)と第1端子2aとの位置関係を示す模式図である。突起5cが図8(a)よりもさらに下方に移動しているので、回転子5(図6)と上部ケース1との間隔は図8(b)よりもさらに拡がっている。また、図9(a)に示したように、回転子5(図6)が回転したので、アーム4aも図面右側に移動(回転)し、第1端子2aとアーム4aとの接触が絶たれスイッチがOFF状態に変化する。
さらに、本発明の実施形態にかかるプッシュスイッチSW1は、アーム4aの屈曲の程度を変更することで、ボタン3(図4)の押圧過程において、スイッチのON/OFF動作のタイミングを変更することが可能である。例えば、アーム4aを殆ど屈曲させず、平面的に形成すれば、ボタン3(図4)の押し始めの時期に、押圧音を待たずに、スイッチをON/OFF動作させることができる。また、固定端子2a,2b,2cの形状を変更することで、ボタン3(図4)が下死点から上死点に復帰する過程の任意の時点でスイッチをON/OFF動作させることも可能である。
図10(a)は、ボタン3(図4)が、第2スプリング7および第1スプリング6の付勢力により上昇し、上死点に復帰したときのカム機構の状態を示す図面である。突起5cは、第2スプリング7により上方に付勢されて図9に示すように筒部カム面1eを滑り(回転し)、初めに位置した案内溝1cに隣接した案内溝1cに嵌まり合う(図10(a))。このとき、突起5cが案内溝1cに嵌まり合う際に、突起5cがリブ3dのボタンカム面3eと衝突することによって、“カチッ”という音を発する。
図10(b)は、ボタン3(図4)が、図10(a)の状態にあるときの接続片4(図5)と第1端子2aとの位置関係を示す模式図である。
図10(a)の状態においては、ボタン3(図4)が上死点に復帰したので、回転子5(図6)は上端面1a1(図3(a))の反対側の面に最も近づいた状態となっている。図7(b)同様に、凸部5fが上端面1a1(図3(a))の反対側の面と接触して、回転子5(図6)と上部ケース1との間に適当な間隔を保っている。この状態において、接続片4(図5)のアーム4aは、第1端子2aとは接触しておらず、プッシュスイッチSW1はOFF状態にある。
次に、図11を参照しながら、比較例にかかるプッシュスイッチSW2を図2(a)に示すC−C矢視線で切断した場合の構成を説明する。なお、図2(a)は比較例にかかるプッシュスイッチSW2の上面図を兼ねており、この図に示されるC−C矢視断面図が図11である。また、図11は本発明の実施形態にかかるプッシュスイッチSW1の図2(b)に対応する、比較例の断面図である。ここで比較例にかかるプッシュスイッチSW2とは、例えばこれまでのプッシュスイッチを考えればよい。
図11に示すように、比較例にかかるプッシュスイッチSW2は、ガイドポール3aを挿入部8aに挿入してボタン3を押圧した際、押圧された回転子5が下死点に到達しても、ガイドポール3aの下端部が下部ケース8の底部8dに接していない。つまり、ガイドポール3aの下端部と下部ケース8の底部8dとの間にクリアランスCLが生じた状態となっている。
この状態では、回転子5は回転子5を付勢する第2スプリング7がこれ以上下方に変位できない下死点に達しているのでこれ以上下方には変位できない。しかしボタン3は第1スプリング6に付勢されているのみであり、ユーザが第1スプリング6の付勢力に抗してボタン3の上端面3bを押圧すれば、クリアランスCLの隙間の分だけ下方に変位する余地がある。そうすると、リブ3dのボタンカム面3eが必要以上に突起5cの回転子カム面5dを押圧して破損してしまい、ボタンカム面3e,回転子カム面5dが相互に変形してしまう可能性があった。ボタンカム面3e,回転子カム面5dが変形してしまうと、図7(a),図8(a),図9(a),図10(a)に示すようなカムのスムーズな動きができなくなる場合があった。
(作用・効果)
図2(b)に示すように、本発明の一実施形態にかかるプッシュスイッチSW1は、下部ケース8の挿入部8aにボタン3のガイドポール3aを挿入し上端面3bを所定量押圧すると、ガイドポール3aの下端部が下部ケース8の底部8dに接する構造を有している。つまり、ボタン3のリブ3dに備えられたボタンカム面3eは、下部ケース8の底部8dにボタン3のガイドポール3aの下端部が接すると、それ以上下方に押圧変位できないように規制される。
ガイドポール3aの長さは、図9(a)に示される筒部カム面1eの位置に関する所定高さを考慮して、回転子5の突起5cを下方に押し込んで筒部カム面1e上を摺り動き可能にせしめる程度の、適宜の所定長さに決定されている。
このようにすることで、ガイドポール3aの下端部と下部ケース8の底部8dとの間にクリアランスCLが生じない。つまり、ユーザが第1スプリング6の付勢力に抗してボタン3の上端面3bを押圧したとしても、クリアランスCLがないので、それ以上下方に変位することが物理的に規制される。このようにすることで、リブ3dのボタンカム面3eが突起5cの回転子カム面5dを過度に押圧して変形したり破損したりしないように、保護することができる。
これによって、図7(a),図8(a),図9(a),図10(a)に示すようなカムのスムーズな動作を確保できる。具体的には、リブ3d,突起5cは案内溝1c内をスムーズに摺り動くことができる。また、ボタン3のリブ3dはユーザによる上端面3bの押圧操作に伴って突起5cをスムーズに下方へ変位させることができる。また、第2スプリング7に付勢された回転子5の突起5cはリブ3dをスムーズに上方へ変位させることができる。また、突起5cは筒部カム面1e上をスムーズに摺り動くことができる。つまり、突起5cは図9に示されるように第2スプリング7によって上方に付勢され筒部カム面1eをスムーズに摺り動くことができる(回転子5がボタン3に対してスムーズに回転できる)。そして図10(a)に示すように、突起5cは、初めに位置した案内溝1cとは異なる隣接した案内溝1cに嵌まり合うことができる。以上で説明した動作がユーザによるボタン3の押圧操作の度にスムーズに繰り返されるので、プッシュスイッチSW1の信頼性を向上させることができる。
上記した一実施形態または比較例は本発明を分かりやすくするために詳細に説明したものであり、必ずしも、説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施形態または比較例の構成の一部を他の実施形態または比較例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態または比較例の構成に、他の実施形態または比較例の構成の一部もしくは全てを加えることも可能である。また、実施形態または比較例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
具体的には、実施形態にかかるプッシュスイッチSW1のガイドポール3aは、下部ケース8の挿入部8aにボタン3のガイドポール3aを挿入しボタン3の上端面3bを所定量押圧すると、ガイドポール3aの下端部が下部ケース8の底部8dに接する。換言すると、ガイドポール3aを規制部としたとき、規制部が下部ケース8の底部8dと接することによって前記した下死点より過度に下方にボタン3が押圧されて変位することが規制される。しかし、これには特に限定されない。具体的には、例えば下部ケース8の挿入部のうち、開口部から底部8dまでの間の内部の途中に小突起が設けられ、ガイドポールが小突起と接して上下方向の動きが規制されるようにすることもできる。また、規制部自体もガイドポール3aには限定されず、規制部と接するケースも下部ケースには限定されない。例えば、ボタン3の適宜の位置に設けられた規制部が上部ケース1の一部と接することによって、下方への変位が規制される構成とすることもできる。つまり、本発明の実施形態にかかるボタン3に備えられた規制部は、上部ケース1または下部ケース8とその一部が接することによって下方への変位が規制されるものであれば、どのようなものでもよい。以上を換言すると、本発明の実施形態にかかるボタン3に備えられた規制部は、下死点において上部ケース1または下部ケース8の一部と接するようにして形成され、これによって回転子カム面5d(第2のカム面)の変形または破損が防止される程度にボタンカム面3e(第1のカム面)のさらに下方への変位を物理的に規制する部材であればよい。
また、実施形態にかかるプッシュスイッチSW1の固定端子2の端子部2a2,2b2,2c2は、図1の側面視において、平面部2a1,2b1,2c1から略L字型に下方に延び出るようにされている。また、端子部2a2,2b2,2c2は下部に外部配線Wを略クリップ状に上下両方向からつかむように保持可能に曲がって形成された把持部2a3,2b3,2c3を備えている。しかし、これには特に限定されない。例えば、端子部2a2,2b2,2c2は、平面部2a1,2b1,2c1からU字型に下方に延び出る形状を呈していてもよい。また、U字型に下方に延び出た先端部が、さらに平面部2a1,2b1,2c1から離間する方向に曲がって形成され、外部配線Wを片側から支持する片支持の構成を有していてもよい。このようにしても、端子部2a2,2b2,2c2自体が変形するので、外部配線Wの形状のバラツキを吸収して確実に挟んで保持できる。
また、本発明の実施形態にかかるプッシュスイッチSW1の回転子5は、例えば図9(b)に示すように右方、すなわち時計回りに回転する例で説明したが、これには限定されない。例えば回転子5は左方、すなわち反時計回りに回転するように設計されていてもよい。この場合には例えば、上部ケース1の筒部カム面1e、リブ3d(ボタンカム面3e)、突起5c(回転子カム面5d)が実施形態とは左右反転させた形状とし、適宜接続片4の形状を変更するなどすればよい。
また、本発明の実施形態にかかるプッシュスイッチSW1の第1スプリング6、第2スプリング7は、スプリングであるとして説明したが、これには限定されない。例えば、輪ゴムなどの付勢部材によって上方に付勢力を生ずるようにされた付勢手段を用いてもよい。
また、本発明の実施形態にかかるプッシュスイッチSW1のボタン3は、上面視で円形状を呈するもので説明したが、特にこれには限定されない。ボタン3の上端面3bの形状は、ユーザが押圧可能なものであれば、どのような形状を呈していてもよい。
1 上部ケース(ケース)、1b 筒部、1c 案内溝(内周面の形状)、1d 凸条(内周面の形状)、1e 筒部カム面(内周面の形状)、2,2a,2b,2c 固定端子、3 ボタン、3a ガイドポール(規制部)、3d リブ、3e ボタンカム面(第1のカム面)、3f 過回転防止用凸条、4 接続片、4a アーム、5 回転子、5d 回転子カム面(第2のカム面)、5f 凸部、6 第1スプリング(第1の付勢部材)、7 第2スプリング(第2の付勢部材)、8 下部ケース(ケース)、8a 挿入部、8d 底部

Claims (2)

  1. 略円筒状の筒部を有してなるケースと、
    上下に押圧された際の下方への変位を規制する規制部が設けられたボタンと、
    前記ケースの内部に設けられて前記ボタンを上方に付勢する第1の付勢部材と、
    前記ボタンの前記上下の動きに応じて前記筒部の内周面の形状に沿って上下運動および回転運動を行う回転子と、
    前記ケースの内部に設けられて前記回転子を上方に付勢する第2の付勢部材と、
    前記ボタンが前記押圧された際に、前記ボタンに設けられた第1のカム面と前記回転子に設けられた第2のカム面とが接することで前記回転子に前記上下運動と前記回転運動とを行わせるカム機構と、
    前記回転子に係り止めされた接続片と、
    前記ケースに設けられ、前記接続片が接触・離反する固定端子と、
    を備え、
    上死点を前記ボタンが押圧されていない状態とし、下死点を前記ボタンが押圧されて前記規制部の先端が前記ケースの底部と接した状態としたとき、
    前記ボタンは押圧されると前記下死点よりも下方への変位が規制されることによって前記第1のカム面及び前記第2のカム面の変形または破損が防止される程度に前記第1のカム面のさらに下方への変位を物理的に規制すること
    を特徴とする、プッシュスイッチ。
  2. 前記規制部は、前記ボタンの下部に設けられたガイドポールであり、前記下死点にあるときは前記ガイドポールの先端が前記ケースの底部に接する状態となること
    を特徴とする、請求項1に記載のプッシュスイッチ。
JP2014261895A 2014-12-25 2014-12-25 プッシュスイッチ Expired - Fee Related JP6368638B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261895A JP6368638B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 プッシュスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261895A JP6368638B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 プッシュスイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016122576A JP2016122576A (ja) 2016-07-07
JP6368638B2 true JP6368638B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=56329176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261895A Expired - Fee Related JP6368638B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 プッシュスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6368638B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11081299B2 (en) * 2018-05-09 2021-08-03 Illinois Tool Works Inc. Snap action switch for generating feedbacks
JP7389540B1 (ja) * 2023-08-17 2023-11-30 ミック電子工業株式会社 押しボタンスイッチ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6191376B1 (en) * 2000-02-01 2001-02-20 Judco Manufacturing, Inc. Pushbutton switch
JP4132889B2 (ja) * 2002-03-14 2008-08-13 ミヤマ電器株式会社 プッシュスイッチ
US6621028B1 (en) * 2002-09-13 2003-09-16 Judco Manufacturing, Inc. Quiet pushbutton switch ratchet mechanism
ATE418148T1 (de) * 2003-08-06 2009-01-15 Miyama Electric Co Ltd Druckknopfschalter
JP4323372B2 (ja) * 2004-04-20 2009-09-02 株式会社東海理化電機製作所 スイッチノブ機構及びスイッチ機構
JP4951446B2 (ja) * 2007-08-31 2012-06-13 アルプス電気株式会社 プッシュスイッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016122576A (ja) 2016-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4132889B2 (ja) プッシュスイッチ
JP6368638B2 (ja) プッシュスイッチ
TWI602993B (zh) Drive
JP6229742B2 (ja) 雌端子及び雌端子の製造方法
US20120155074A1 (en) Straight-tube led lamp switch device and straight-tube led lamp using the same
JP2018049682A (ja) 雌端子及びコネクタ
JP2008130244A (ja) コネクタ
JP2014110214A (ja) 雌端子
JP6512210B2 (ja) コネクタ装置
KR101569345B1 (ko) 형상기억합금 와이어를 이용한 액추에이터
JP2016154077A (ja) プッシュスイッチ
EP0110404B1 (en) Miniature switch
JP2013243067A (ja) スイッチ
JP2009245655A (ja) 雌端子構造及びその連鎖端子
US12020875B2 (en) Selecting switch
KR101725380B1 (ko) 커넥터 단자 및 그를 포함하는 커넥터
WO2019065275A1 (ja) コネクタ
CN105291917A (zh) 头枕支架
JP4815636B2 (ja) スライドスイッチ
JP4628307B2 (ja) スイッチ装置
JP2021184353A (ja) プラグイン端子構造
JP5506022B2 (ja) 雌型端子
JP5979391B2 (ja) ジャック
JP5865089B2 (ja) バルブソケット
EP1505615B1 (en) Pushbutton switch

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6368638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees