JP4323372B2 - スイッチノブ機構及びスイッチ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチノブ機構及びスイッチ機構に係り、詳しくは押圧操作可能なスイッチノブ機構及びスイッチ機構に関するものである。
例えば、自動車にはオーディオ、エアコンディショナー、ヘッドライト等の車載機器を操作指示する操作ノブ(操作部材)を備えたスイッチ装置が設けられている。操作ノブには、発光ランプが設けられ、発光ランプの点灯状態を目視することで車載機器が如何なる態様にあるかを確認できるようになっている。又、特許文献1に示されるように、車載機器の態様を知らせる手段としては、発光ランプを用いる以外に、操作ノブを振動装置によって振動させることにより、操作者に所望の操作を行ったことを知らせるものも提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−283683号公報
ところが、背景技術に示されるスイッチ装置において、車載機器の態様を発光ランプの点灯状態で確認する場合には、操作ノブを目視して確認することはできるが、操作ノブを触っただけでは分からない。一方、車載機器の態様を振動で確認する場合には、操作ノブを触って確認することはできるが、操作ノブを目視しただけでは分からない。そこで、操作ノブを目視したり触ったりするといったいずれの方法でも車載機器を確認することができることが要望されている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は第1露出部と第2露出部との相対位置により操作指示される対象機機の態様を把握し易くすることができるスイッチノブ機構及びスイッチ機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、意匠面を有するケース本体と、前記意匠面を介してその一部である第1露出部が露出しかつ前記意匠面に対して突出入する方向である突出入方向に沿って移動可能な第1可動体と、前記意匠面を介してその一部である第2露出部が露出しかつ前記突出入方向に沿って移動可能な第2可動体と、前記意匠面に対して入り込む方向である突入方向へ前記第1可動体が移動した場合に該第1可動体を元の位置へ復帰させる復帰手段と、前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて、前記突出入方向における第1位置又は前記突出入方向における第2位置のうち何れか一方に選択的に該第2可動体を位置決めさせる二位置選択手段とを備え、前記第2可動体は、前記突入方向へ移動させる前が前記第1位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第2位置へ位置決めされ、前記突入方向へ移動させる前が前記第2位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第1位置へ位置決めされるように構成され、前記二位置選択手段は、前記突出入方向に沿って移動可能でかつ前記突出入方向に沿う回転軸を中心として回転可能に構成された回転体と、前記回転体を介して前記第2可動体を前記意匠面に対して突出する方向である突出方向へ付勢可能な回転体付勢部材と、前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて前記回転体を第1回転角から第2回転角へ回転させる又は前記第2回転角から前記第1回転角へ回転させるカム機構と、前記回転体が前記第1回転角にある場合に該回転体を係止させることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を規制して前記第2可動体を前記第1位置に位置決めし、前記回転体が前記第2回転角にある場合に該回転体を非係止とすることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を許容して前記第2可動体を前記第2位置に位置決めする付勢制限部材とを備えた
請求項2に記載の発明は、意匠面を有するケース本体と、前記意匠面を介してその一部である第1露出部が露出しかつ前記意匠面に対して突出入する方向である突出入方向に沿って移動可能な第1可動体と、前記意匠面を介してその一部である第2露出部が露出しかつ前記突出入方向に沿って移動可能な第2可動体と、前記意匠面に対して入り込む方向である突入方向へ前記第1可動体が移動した場合に該第1可動体を元の位置へ復帰させる復帰手段と、前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて、前記突出入方向における第1位置又は前記突出入方向における第2位置のうち何れか一方に選択的に該第2可動体を位置決めさせる二位置選択手段とを備え、前記第2可動体は、前記突入方向へ移動させる前が前記第1位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第2位置へ位置決めされ、前記突入方向へ移動させる前が前記第2位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第1位置へ位置決めされるように構成され、前記第1露出部が、前記第2露出部の周囲を囲うように設けられ、前記二位置選択手段は、前記突出入方向に沿って移動可能でかつ前記突出入方向に沿う回転軸を中心として回転可能に構成された回転体と、前記回転体を介して前記第2可動体を前記意匠面に対して突出する方向である突出方向へ付勢可能な回転体付勢部材と、前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて前記回転体を第1回転角から第2回転角へ回転させる又は前記第2回転角から前記第1回転角へ回転させるカム機構と、前記回転体が前記第1回転角にある場合に該回転体を係止させることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を規制して前記第2可動体を前記第1位置に位置決めし、前記回転体が前記第2回転角にある場合に該回転体を非係止とすることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を許容して前記第2可動体を前記第2位置に位置決めする付勢制限部材とを備えた
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記二位置選択手段は、前記突入方向へ前記第2可動体を付勢する可動体付勢部材を備え、前記可動体付勢部材は、前記回転体付勢部材よりも弱い付勢力にて構成されている。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のうちいずれか1項に記載のスイッチノブ機構を備え、前記第2可動体の前記第1位置と前記第2位置との切り替わりを示す信号を出力可能な信号出力手段を備えた。
(作用)
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば以下に示す作用を得る。第1可動体と第2可動体とを突入方向へ移動させた後には、第1可動体は復帰手段により元の位置へ復帰する。また、第1可動体と第2可動体とを突入方向へ移動させた後には、第2可動体は、第1位置又は第2位置のうち何れか一方に選択的に位置決めされる。このため、例えば、第2可動体が第1位置に位置決めされている場合にOFF作動、第2可動体が第2位置に位置決めされている場合にON作動と取り決めると、対象機機のON・OFF状態を第1露出部と第2露出部との相対位置により示すことが可能となる。ユーザは、その両露出部を見たり触ったりすることで、その第1露出部と第2露出部との相対位置を確認することが可能となる。
また、第1可動体と第2可動体とを突入方向へ移動させる毎に、第1露出部と第2露出部との相対位置を確実に変更できる。
さらに、第2可動体が第1位置に位置決めされている場合には、回転体は第1回転角にある。第2可動体が第2位置に位置決めされている場合には、回転体は第2回転角にある。
第1位置に位置決めされている第2可動体(及び第1可動体)を突入方向へ移動させると、回転体は、カム機構の作用により第1回転角から第2回転角へ回転する。すると、回転体付勢部材に付勢された回転体は、付勢制限部材に非係止となり、第2可動体を付勢する。回転体付勢部材(回転体)に付勢された第2可動体は、第2位置に位置決めされる。
一方、第2位置に位置決めされている第2可動体(及び第1可動体)を突入方向へ移動させると、回転体は、カム機構の作用により第2回転角から第1回転角へ回転する。すると、回転体付勢部材に付勢された回転体は、付勢制限部材に係止され、第2可動体を付勢しない。第2可動体は、回転体付勢部材(回転体)に付勢されず、第1位置に位置決めされる。
このように、二位置選択手段は、回転体、回転体付勢部材、カム機構、及び付勢制限部材を備えた機械的機構である。従って、この二位置選択手段は、電力を用いることなく第1位置と第2位置とのうち何れか一方に選択的に第2可動体を位置決めさせることができる。
請求項に記載の発明によれば、第1露出部と第2露出部との相対位置により操作指示される対象機機の態様を把握するというよりも、第1露出部に対して第2露出部が飛び出している、引っ込んでいる、面一であるといった状態により操作指示される対象機機の態様を把握することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。第1位置に位置決めされている第2可動体(及び第1可動体)を突入方向へ移動させると、回転体は、カム機構の作用により第1回転角から第2回転角へ回転する。すると、回転体付勢部材に付勢された回転体は、付勢制限部材に非係止となり、可動体付勢部材の付勢力に抗して第2可動体を付勢する。可動体付勢部材の付勢力に抗して回転体付勢部材(回転体)に付勢された第2可動体は、第2位置に位置決めされる。
一方、第2位置に位置決めされている第2可動体(及び第1可動体)を突入方向へ移動させると、回転体は、カム機構の作用により第2回転角から第1回転角へ回転する。すると、回転体付勢部材に付勢された回転体は、付勢制限部材に係止され、第2可動体を付勢しない。第2可動体は回転体付勢部材(回転体)に付勢されず、可動体付勢部材に付勢され、第1位置に位置決めされる。
従って、第2可動体を地面に近く、回転体を地面から遠くなるようにスイッチノブ機構を設置した場合においても、第2可動体を好適に位置決めできる。
請求項に記載の発明によれば以下に示す作用を得る。第1露出部と第2露出部との相対位置の変更に基づいて信号を出力することが可能となる。
本発明によれば、第1露出部と第2露出部との相対位置により操作指示される対象機機の態様を把握し易くすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明をスイッチ機構に具体化した第1実施形態を図1〜図11に従って説明する。なお、以下の説明では、図2において、下方向を突入方向T1、上方向を突出方向T2、上下方向を突出入方向T3という。
まず、スイッチ機構11の概略について説明する。
図1(a),(b)は、本実施形態のスイッチ機構11を構成する主な部品を示す斜視図である。図2に示すように、本実施形態のスイッチ機構11は、スイッチノブ機構12と信号出力手段としての信号出力機構13(図1(a)参照)とを備えている。
スイッチノブ機構12は、意匠面14aを有するケース本体14、第1露出部15aを有する第1可動体15、第2露出部16aを有する第2可動体16、復帰手段としてのコイルスプリング17、二位置選択手段としての二位置選択機構18を備えている。
このスイッチ機構11は、第1可動体15と第2可動体16とを指などで突入方向T1へ移動させた後には、第1可動体15はコイルスプリング17により元の位置へ復帰するように構成されている。また、第1可動体15と第2可動体16とを指などで突入方向T1へ移動させた後には、第2可動体16は、移動させる前が第1位置S1に位置決めされていた場合には第2位置S2へ位置決めされ(図3参照)、移動させる前が第2位置S2に位置決めされていた場合には第1位置S1へ位置決めされる(図2参照)ように構成されている。この第2可動体16の位置決めの切り替えは、二位置選択機構18により行われている。即ち、第1可動体15と第2可動体16とを突入方向T1へ移動させる毎に、第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置が変更されるように構成されている。
なお、本実施形態における第1位置S1とは、第2露出部16aが第1露出部15aと面一になるときの第2可動体16の位置である。本実施形態における第2位置S2とは、第2露出部16aが第1露出部15aから所定量だけ突出しているときの第2可動体16の位置である。
以下、このスイッチ機構11の構成について詳述する。
図2に示すように、ケース本体14は、略有底円筒状に形成されている。ケース本体14は、円盤状の底部14b、及び略円環状の側部14cを備えている。側部14cの上側面が、前記意匠面14aとされている。底部14bの上面Mには、有蓋円筒状をなす突出体20が設けられている。この突出体20は、本実施形態ではケース本体14と一体に形成されているが、別体で形成してケース本体14の底部14bに固定してもよい。突出体20は、略円環状の側部20a、及び円盤状の天部20bを備えている。底部14bの上面Mのうち突出体20内部の上面は、上面Maとされている。上面Maは、突出体20外周の上面Mよりも上方(第1可動体15側)に形成されている。
第1可動体15は、ケース本体14内に配置されている。第1可動体15は、中央に円形状の貫通孔15bが形成された天板部15c、ケース本体摺接部15d、突出体摺接部15e、及び第2可動体摺接部15fを備えている。
天板部15cは、中央部が膨らむように湾曲した円盤状に形成されている。ケース本体摺接部15dは円環状に形成され、該ケース本体摺接部15dは天板部15cの外周から下方へ向けて延びるように形成されている。突出体摺接部15e及び第2可動体摺接部15fは、円環状に形成されている。該突出体摺接部15e及び第2可動体摺接部15fは、天板部15cの下面から突出するように形成されている。本実施形態では、第2可動体摺接部15fの外周面が、突出体摺接部15eの内周面と一体となるように構成されている。第2可動体摺接部15fの内径は、貫通孔15bの内径よりも大きく形成されている。
ケース本体摺接部15dは、突出入方向T3に沿って側部14cの内周面と摺接可能に構成されている。突出体摺接部15eは、突出入方向T3に沿って側部20aの外周面と摺接可能に構成されている。第2可動体摺接部15fは、突出入方向T3に沿って第2可動体16と摺接可能に構成されている。即ち、第1可動体15は、側部14cの内周面に摺接し、かつ側部20aの外周面に摺接することにより、ケース本体14に対して突出入方向T3に沿って移動可能に構成されている。
コイルスプリング17は、突出体摺接部15e及び突出体20の外周に配置され、コイルスプリング17は、天板部15cと底部14bとの間に配置されている。コイルスプリング17は、天板部15cと底部14bとを離すように付勢する圧縮バネである。第1可動体15は、このコイルスプリング17により突出方向T2へ付勢されており、第1可動体15は、側部14cの上端内周に形成された係止部14dに係止されている。側部20aの外周は、突出入方向T3の中央より下方が拡径された拡径部20cとなっており、その拡径部20cの上面には信号出力機構13(図1(a)参照)を構成するリング状をなす基板25が固定されている。
図1(a)に示すように、信号出力機構13は、前記基板25、リング状をなす可動接点26を備えている。基板25は絶縁体であり、基板25は、可動接点26と対向する面に2つの固定接点25a,25bが固定されている。
図2に示すように、可動接点26は導体であり、可動接点26は、突出体摺接部15eの先端に固定されている。第1可動体15がコイルスプリング17の付勢力に抗して突入方向T1へ所定量移動すると、可動接点26は、固定接点25a,25bに当接するように構成されている。第1可動体15は、可動接点26が固定接点25a,25bに当接した状態では、それ以上突入方向T1へ移動できないように構成されている(図7(b)参照)。
次に、第2可動体16及び二位置選択機構18について説明する。
第2可動体16は、突出入方向T3に沿って移動可能となるように、二位置選択機構18に支持されている。第2可動体16は、本体部16b、突起部16c、6つの被ガイド突部16d、挿通穴16eを備えている。本体部16bは、円柱状に形成されている。突起部16cは、本体部16bの天板部15c側の側面から突出するように形成されている。突起部16cの先端は、第1可動体15の貫通孔15bに挿通されている。この突起部16cの先端が、前記第2露出部16aとなっている。即ち、第1露出部15aが、第2露出部16aの周囲を囲うように配置されている。各被ガイド突部16dは、本体部16bの外周に形成され、各被ガイド突部16dは、突出入方向T3に沿って長尺に形成されている。各被ガイド突部16dは、本体部16bの周方向に沿って等間隔に配置されている(図4参照)。挿通穴16eは、本体部16bの底部14b側の側面から本体部16b内部へ向けて形成されている。
二位置選択機構18は、ボールペン等でも用いられている公知の機構である。ボールペンの頭部に二位置選択機構を備えることにより、ペン先を露出させたり、収納させたりすることができる。二位置選択機構18は、前記突出体20、回転体30、コイルスプリング31,32を備えている。突出体20は付勢制限部材に相当し、コイルスプリング31は回転体付勢部材に相当し、コイルスプリング32は可動体付勢部材に相当する。
図4に示すように、突出体20の天部20bには、第2可動体16の本体部16bを挿通可能な貫通孔33が形成されている。貫通孔33の内周には、被ガイド突部16dをガイドするためのガイド溝34が6つ形成されている。各ガイド溝34は、突出入方向T3に沿って延びるように(図2参照)形成されている。各ガイド溝34は、貫通孔33の周方向に沿って等間隔に配置されている。
図2に示すように、第2可動体16は、その各被ガイド突部16dが各ガイド溝34に配置されていることにより、突出入方向T3に沿って移動可能でかつ回転不能とされている。回転体30は、突出入方向T3に沿う回転軸Oを中心として回転する。
図1(a)に示すように、回転体30は、軸部35、軸部35の外周に形成された鍔部36、及び鍔部36の第2可動体16側の側面から突出するように形成された3つのカム柱37を備えている。鍔部36は、軸部35の軸方向の中程に形成されている。各カム柱37は、鍔部36の周方向に沿って等間隔に形成されている。
ここで、コイルスプリング31、回転体30、第2可動体16、突出体20、コイルスプリング32、及び第1可動体15の組み付け関係を説明する。
図2に示すように、回転体30は、鍔部36及び各カム柱37が突出体20内の空間に配置されている。コイルスプリング31は、軸部35の外周に配置され、かつ鍔部36と底部14bの上面Maとの間に配置されている。コイルスプリング31は、鍔部36と底部14bとを離すように付勢する圧縮バネである。軸部35の底部14b側の端部は、底部14bに形成された軸支孔38に挿通されている。軸支孔38は、突出入方向T3に沿って延びるように形成されている。軸部35の天板部15c側の端部は、第2可動体16の挿通穴16eに挿通されている。
第2可動体16は、その本体部16bが第2可動体摺接部15f内に配置され、その各被ガイド突部16dがそれぞれガイド溝34に配置されている。コイルスプリング32は、突起部16cの外周に配置され、かつ天板部15cと本体部16bとの間に配置されている。コイルスプリング32は、天板部15cと本体部16bとを離すように付勢する圧縮バネである。コイルスプリング32の付勢力は、コイルスプリング31の付勢力よりも小さく設定(構成)されている。
次に、天部20bに設けた移動規制部40によって、第2可動体16が第1位置S1又は第2位置S2のうち何れか一方に選択的に位置決めされることについて説明する。
図2及び図4に示すように、天部20bには、6つのガイド溝34のうち3つのガイド溝34内に移動規制部40が形成されている。本実施形態では、移動規制部40は天部20bと一体に形成されているが、別体で形成してもよい。移動規制部40は、ガイド溝34の天板部15c側に形成されている。移動規制部40は、貫通孔33の周方向に沿って、一つ置きのガイド溝34内に形成されている。この移動規制部40は、各ガイド溝34による各被ガイド突部16dのガイドを阻害しないように形成されている。
図4及び図5に示すように、各被ガイド突部16d及び各ガイド溝34は、回転体30が回転軸Oを中心として回転することにより、回転体30の各カム柱37と対向可能とされている。
図2及び図4に示すように、移動規制部40を有するガイド溝34とカム柱37とが対向状態においては、ガイド溝34はカム柱37を挿通し、移動規制部40はカム柱37と当接するように構成されている。即ち、移動規制部40(突出体20)は、コイルスプリング31にて付勢されているカム柱37を係止するように構成されている。そのため、この係止状態では次の作用を奏する。図2に示すように、コイルスプリング32にて付勢されている第2可動体16は、その3つの被ガイド突部16dが、突出体20に係止された3つのカム柱37にそれぞれ当接されている。このとき、第2可動体16は、第1位置S1に位置決めされる。
なお、以下の説明では、カム柱37が移動規制部40(突出体20)に係止しているときの回転体30(鍔部36)の位置(突出入方向T3における位置)を、下方静止位置P1という。また、カム柱37が移動規制部40(突出体20)に係止しているときの回転体30の回転角度を、第1回転角R1という。図4の回転体30の回転角度が第1回転角R1である。
図3及び図5に示すように、ガイド溝34(移動規制部40を有さないもの)とカム柱37とが対向状態においては、ガイド溝34はカム柱37を挿通するように構成されている。即ち、突出体20は、コイルスプリング31にて付勢されているカム柱37を非係止とするように構成されている。コイルスプリング32の付勢力は、コイルスプリング31の付勢力よりも小さく設定されている。そのため、この非係止状態では次の作用を奏する。図3に示すように、コイルスプリング31に付勢されている回転体30は、その3つのカム柱37が、コイルスプリング32を最大限まで縮めるまで第2可動体16の3つの被ガイド突部16dを突出方向T2へ押圧している。このとき、第2可動体16は、第2位置S2に位置決めされる。
なお、以下の説明では、コイルスプリング31の付勢力によってコイルスプリング32を最大限まで縮めている状態での回転体30(鍔部36)の位置(突出入方向T3における位置)を、上方静止位置P2という。また、コイルスプリング31の付勢力によってコイルスプリング32を最大限まで縮めている状態での回転体30の回転角度を、第2回転角R2という。図5の回転体30の回転角度が第2回転角R2である。
従って、回転角度に応じて回転体30は、下方静止位置P1又は上方静止位置P2のうち何れか一方に選択的に位置決めされる。回転体30が下方静止位置P1にある場合には、第2可動体16は第1位置S1に位置決めされ、回転体30が上方静止位置P2にある場合には、第2可動体16は第2位置S2に位置決めされる。この回転体30の下方静止位置P1と上方静止位置P2との切り替えは、図6に示すカム機構41によって行われるように構成されている。
以下、このカム機構41について説明する。
カム機構41(図6(c)参照)は、図2に示す下方静止位置P1にある回転体30(鍔部36)を切替位置P3まで移動させると、該回転体30を所定角度(本実施形態では60度)回転させつつ該回転体30(鍔部36)を上方静止位置P2へ移動させる(図3参照)機構である。カム機構41(図6(c)参照)は、図3に示す上方静止位置P2にある回転体30(鍔部36)を切替位置P3まで移動させると、該回転体30を所定角度(本実施形態では60度)回転させつつ該回転体30(鍔部36)を下方静止位置P1へ移動させる(図2参照)機構である。
なお、切替位置P3とは、下方静止位置P1を基準として上方静止位置P2とは反対側に設定した位置である。
カム機構41を図6(a)〜(d)を用いてさらに詳述する。
図6(a)は、突出体20の斜視図である。図6(c)は、説明の便宜上図6(a)の突出体20を図中の点線位置で切って展開したイメージ図である。なお、突出体20は例えば硬い合成樹脂にて形成されているため、実際にはこのような展開を行うことはできない。図6(b)は、図6(c)のC−C線矢視のイメージ図であり、図6(d)は、図6(c)のD−D線矢視断面のイメージ図である。
図6(c)に示すように、カム機構41は、前記被ガイド突部16d、前記カム柱37、及び突出体20の天部20bに形成されたカム部42により構成されている。
カム部42は、天部20bの貫通孔33の内周面に対して6つのガイド溝34が形成されていることにより、相対的に突出するように形成された部位である。カム部42は、天部20bの貫通孔33の内周面に6つ形成されている。このカム部42の底部14b側(図6(c)における下側)の側面は、斜状のカム面42aとされている。カム面42aは、貫通孔33の周方向に沿って傾いた斜面である。
また、カム柱37の先端面は、鍔部36の周方向に沿って傾いた斜面であるカム面37aとされている。カム面37aは、カム面42aと当接している状態では、該カム面42aと平行になるように形成されている。
図6(c)では、カム面37a,42aは右上がりの斜面となっている。従って、図6(c)に示すように、被ガイド突部16dによって、カム柱37をコイルスプリング31(図3参照)の付勢力に抗して突入方向T1へ移動させてゆくと、回転体30(鍔部36)が切替位置P3まで達したときに、カム柱37が図中右方向へ僅かに移動し、カム面37aがカム面42aに当接する。すると、カム柱37は、コイルスプリング31(図2参照)によって図中上方へ付勢され、かつカム面37aがカム面42aに摺接することにより、図中右上方向へ移動する。
このような作用により、移動規制部40を有さないガイド溝34内に配置されていたカム柱37は、隣の移動規制部40を有するガイド溝34内に配置される。即ち、このような作用により、回転体30(鍔部36)を上方静止位置P2から下方静止位置P1へ移動させ、この結果、第2可動体16を、第2位置S2から第1位置S1へ位置決めさせることができる。
また言い換えると、このような作用により、移動規制部40を有するガイド溝34内に配置されていたカム柱37は、隣の移動規制部40を有さないガイド溝34内に配置される。即ち、このような作用により、回転体30(鍔部36)を下方静止位置P1から上方静止位置P2へ移動させ、この結果、第2可動体16を、第1位置S1から第2位置S2へ位置決めさせることができる。
次に、信号出力機構13を構成する基板45及び可動接点46について説明する。
図1(a)に示すように、基板45は、大きさは異なるものの基板25と同様の構成であり、可動接点46は、大きさは異なるものの可動接点26と同様の構成である。
基板45は、底部14bの上面Maに固定され、可動接点46は、鍔部36の底部14b側の側面に固定されている。可動接点46は、回転体30(鍔部36)が切替位置P3に位置する場合に、固定接点45a,45bに当接するように構成されている。
さらに詳述すると、第1露出部15aと第2露出部16aとが面一の状態(図7(a),(b)参照)で、第1可動体15及び第2可動体16を突入方向T1へ移動さて可動接点26を固定接点25a,25bに当接させると、次に示す作用を得るようにスイッチ機構11は構成されている。図7(b)及び図8(a)に示すように、可動接点46は、カム機構41の作用により固定接点45a,45bに一時的に当接する。
従って、このようなスイッチ機構11と図11に示す制御装置50とを用いることによりユーザはON・OFF操作を行うことができる。
説明すると、図11に示すように、固定接点25a,25b,45a,45bは、制御装置50に電気的に接続されている。制御装置50は、以下に示す条件(1),(2)が共に成立した時に、ON信号又はOFF信号を操作指示される対象機機(図示しない)へ出力するように構成されている。(1)可動接点26が固定接点25a,25bに当接する。(2)可動接点46が固定接点45a,45bに当接する。制御装置50は、前回ON信号を出力していた場合には、今回はOFF信号を出力するように構成されている。一方、制御装置50は、前回OFF信号を出力していた場合には、今回はON信号を出力するように構成されている。
本実施形態では、制御装置50がON信号を出力した場合には、その後、スイッチ機構11の第2可動体16(第2露出部16a)は第2位置S2に位置決めされ、制御装置50がOFF信号を出力した場合には、その後、スイッチ機構11の第2可動体16(第2露出部16a)は第1位置S1に位置決めされるように取り決めている。
次に、第1可動体15及び第2可動体16を指で押圧操作した場合の作用を説明する。
まず、第2露出部16aが第1露出部15aと面一になっている(第1位置S1に位置している)状態で、ユーザがスイッチ機構11を操作する場合を、図7(a)〜図8(b)を用いて説明する。
図7(a)に示すように、ユーザが第1露出部15a及び第2露出部16aを突入方向T1へ押圧すると、図7(b)に示すように、可動接点26は固定接点25a,25bに当接し、可動接点46は固定接点45a,45bに当接する。すると、制御装置50(図11参照)はON信号を出力する。
そして、可動接点46が固定接点45a,45bに当接した直後には、図8(a)に示すように、カム柱37はガイド溝34から外れ、カム柱37のカム面37aは、カム面42aに当接する。カム柱37(回転体30)は、カム面37aとカム面42aとが当接しかつコイルスプリング31に付勢されていることで、移動規制部40を有さないガイド溝34へ移動する。
図8(b)に示すように、コイルスプリング31に付勢されているカム柱37は、移動規制部40(図6(b)参照)に係止しないため、被ガイド突部16d(第2可動体16)をコイルスプリング32の付勢力に抗して突出方向T2へ移動させる。コイルスプリング32は、コイルスプリング31よりも付勢力が弱いため、図8(b)では最大限まで縮んでいる。この結果、第2露出部16aは第1露出部15aから飛び出ている(第2位置S2に位置している)状態となる。
このためユーザは、第1露出部15aと第2露出部16aとの両部を、見たり触ったりすることにより、第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置を認識し、操作指示される対象機機のON・OFF状態を認識することが可能となる。
次に、第2露出部16aが第1露出部15aから飛び出ている(第2位置S2に位置している)状態で、ユーザがスイッチ機構11を操作する場合を、図9(a)〜図10(b)を用いて説明する。
図9(a)に示すように、ユーザが第1露出部15a及び第2露出部16aを突入方向T1へ押圧すると、図9(b)に示すように、可動接点26は固定接点25a,25bに当接し、可動接点46は固定接点45a,45bに当接する。すると、制御装置50(図11参照)はOFF信号を出力する。
そして、可動接点46が固定接点45a,45bに当接した直後には、図10(a)に示すように、カム柱37はガイド溝34から外れ、カム柱37のカム面37aは、カム面42aに当接する。カム柱37(回転体30)は、カム面37aとカム面42aとが当接しかつコイルスプリング31に付勢されていることで、移動規制部40を有するガイド溝34へ移動する。
図10(b)に示すように、コイルスプリング31に付勢されているカム柱37は、移動規制部40に係止する。このため第2可動体16は、コイルスプリング31に付勢されず、コイルスプリング32に付勢されることにより第1位置S1(図2参照)に位置する。この結果、第2露出部16aは第1露出部15aと面一の(第1位置S1に位置している)状態となる。
このためユーザは、第1露出部15aと第2露出部16aとの両部を、見たり触ったりすることにより、第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置を認識し、操作指示される対象機機のON・OFF状態を認識することが可能となる。
従って、第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1可動体15と第2可動体16とを突入方向T1へ移動させた後には、第1可動体15はコイルスプリング17により元の位置へ復帰する。また、第1可動体15と第2可動体16とを突入方向T1へ移動させた後には、第2可動体16は、第1位置S1又は第2位置S2のうち何れか一方に選択的に位置決めされる。第2可動体16が第1位置S1に位置決めされている場合にOFF作動、第2可動体16が第2位置S2に位置決めされている場合にON作動と取り決めたため、対象機機のON・OFF状態を第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置により示すことができる。ユーザは、その両露出部15a,16aを見たり触ったりすることで、その第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置を確認することができる。従って、スイッチ機構11(スイッチノブ機構12)は、第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置により操作指示される対象機機の態様を把握し易くすることができる。
(2)第2可動体16は、突入方向T1へ移動させる前が第1位置S1に位置決めされていた場合には移動後は第2位置S2へ位置決めされ、突入方向T1へ移動させる前が第2位置S2に位置決めされていた場合には移動後は第1位置S1へ位置決めされるように構成した。従って、第1可動体15と第2可動体16とを突入方向T1へ移動させる毎に、第1可動体15の一部である第1露出部15aと、第2可動体16の一部である第2露出部16aとの相対位置を確実に変更できる。
(3)第1露出部15aが、第2露出部16aの周囲を囲うように配置した。従って、第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置により操作指示される対象機機の態様を把握するというよりも、第1露出部15aに対して第2露出部16aが飛び出している、面一であるといった状態により操作指示される対象機機の態様を把握することができる。
(4)第2可動体16が第1位置S1に位置決めされている場合には、回転体30は第1回転角R1にある。第2可動体16が第2位置S2に位置決めされている場合には、回転体30は第2回転角R2にある。
第1位置S1に位置決めされている第2可動体16(及び第1可動体15)を突入方向T1へ移動させると、回転体30は、カム機構41の作用により第1回転角R1から第2回転角R2へ回転する。すると、コイルスプリング31に付勢された回転体30は、移動規制部40(突出体20)に非係止となり、コイルスプリング32の付勢力に抗して第2可動体16を付勢する。コイルスプリング32の付勢力に抗してコイルスプリング31(回転体30)に付勢された第2可動体16は、第2位置S2に位置決めされる。
一方、第2位置S2に位置決めされている第2可動体16(及び第1可動体15)を突入方向T1へ移動させると、回転体30は、カム機構41の作用により第2回転角R2から第1回転角R1へ回転する。すると、コイルスプリング31に付勢された回転体30は、移動規制部40(突出体20)に係止され、第2可動体16を付勢しない。第2可動体16はコイルスプリング31(回転体30)に付勢されず、コイルスプリング32に付勢され、第1位置S1に位置決めされる。
このように、二位置選択機構18は、回転体30、コイルスプリング31,32、カム機構41、及び移動規制部40(突出体20)を備えた機械的機構である。従って、この二位置選択機構18は、電力を用いることなく第1位置S1と第2位置S2とのうち何れか一方に選択的に第2可動体16を位置決めさせることができる。
(5)スイッチ機構11(スイッチノブ機構12)は、突入方向T1へ第2可動体16を付勢するコイルスプリング32を備えた。コイルスプリング32は、コイルスプリング31よりも弱い付勢力にて構成した。従って、第2可動体16を地面に近く、回転体30を地面から遠くなるようにスイッチ機構11(スイッチノブ機構12)を設置した場合においても、第2可動体16を好適に位置決めできる。
詳述すると、例えば、コイルスプリング32を省略し、第2可動体16を地面に近く、回転体30を地面から遠くなるようにスイッチ機構11(スイッチノブ機構12)を設置した場合(図2を上下反対にした場合)には、第2可動体16は、重力により常に天板部15c当接しようとする力が働く。しかしながら、本実施形態のスイッチ機構11(スイッチノブ機構12)は、コイルスプリング32を備えているため、そのようなことは起こらない。
(6)スイッチ機構11は、第2可動体16の第1位置S1と第2位置S2との切り替わりを示す信号を出力可能な信号出力機構13を備えた。信号出力機構13は、第2可動体16における第1位置S1と前記第2位置S2との切り替わりの際に互いに接触する固定接点25a,25bと可動接点26とを備えた。さらに信号出力機構13は、第2可動体16における第1位置S1と前記第2位置S2との切り替わりの際に互いに接触する固定接点45a,45bと可動接点46とを備えた。従って、スイッチ機構11は、第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置の変更に基づいて信号を出力することができる。
(7)スイッチ機構11は、接点機構である固定接点25a,25b及び可動接点26と、同じく接点機構である固定接点45a,45b及び可動接点46とを備えていた。従って、この2つの接点機構があることにより、ユーザが第1可動体15のみを押圧操作し、固定接点25a,25bと可動接点26とが当接し、固定接点45a,45bと可動接点46とが当接していない場合に、制御装置50から信号(ON信号又はOFF信号)を出力することがない。従って、スイッチ機構11は、操作の信頼性を向上できる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図12に従って説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
本実施形態のスイッチ機構51は、二位置選択機構18がソレノイド53に変更され、基板45及び可動接点46が省略され、突出体20から天部20bが省略されているものである。
詳述すると、スイッチ機構51は、スイッチノブ機構52と信号出力機構13(基板45及び可動接点46は省略されている)とを備えている。スイッチノブ機構52は、二位置選択手段及びアクチュエータとしてのソレノイド53を備えている。ソレノイド53は、ケース本体14内に配置されている。ソレノイド53は、第1可動体15と一体に移動する本体部53aと、第2可動体16を固定したプランジャ53bとを備えている。第2可動体16の本体部16bは、プランジャ53bの先端に固定されている。
プランジャ53bは、本体部53aからの突出量が変更可能となっている。プランジャ53bは、本体部53aからの突出量が最小の場合に、第2可動体16(第2露出部16a)を第1位置S1に位置決めするように構成されている。プランジャ53bは、本体部53aからの突出量が最大の場合に、第2可動体16(第2露出部16a)を第2位置S2に位置決めするように構成されている。
従って、このようなスイッチ機構51と図11に示す制御装置50とを用いることによりユーザはON・OFF操作を行うことができる(本実施形態の場合、図11の固定接点45a,45b及び可動接点46を省略)。この場合、制御装置50は、可動接点26が固定接点25a,25bに当接した時に、ON信号又はOFF信号を操作指示される対象機機(図示しない)へ出力するように構成されている。
従って、第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(5)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(1)スイッチ機構51は、第2可動体16の第1位置S1と第2位置S2との切り替わりを示す信号を出力可能な信号出力機構13を備えた。信号出力機構13は、第2可動体16における第1位置S1と前記第2位置S2との切り替わりの際に互いに接触する固定接点25a,25bと可動接点26とを備えた。従って、スイッチ機構51は、第1露出部15aと第2露出部16aとの相対位置の変更に基づいて信号を出力することができる。
なお、前記各実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・前記第1実施形態では、スイッチ機構11は、接点機構である固定接点25a,25b及び可動接点26と、同じく接点機構である固定接点45a,45b及び可動接点46とを備えていた。これに限らず、この2つの接点機構のうち何れか一方を省略してもよい。例えば、図13に示すように、第1露出部15aの直径を3mm、第2露出部16aの直径を20mmに形成した場合には、ユーザが第1露出部15aのみを押圧操作してしまうことが抑制されるため、スイッチ機構11から固定接点45a,45b及び可動接点46を省略することが可能となる。
・前記各実施形態では、第2露出部16aを一つとしていたが、図14(a)〜(c)に示すように、第2露出部16aを複数設けてもよい。この場合、各第2露出部16aは、それぞれ第1露出部15aに周囲を囲まれるように構成されている。このように構成すると、例えばユーザが第2露出部16aを押圧操作する場合に、第2露出部16aが複数あると、一つの場合に比べて指に加わる圧力を分散できる。また、例えば、ユーザが第1露出部15aのみ又は第2露出部16aのみを押圧してしまうことを抑制できる。
・また、図15(a)〜(c)に示すように、第2露出部16aは、その先端が第1露出部15aの表面に沿って長尺になるように構成してもよい。この場合、各第2露出部16aは、それぞれ第1露出部15aに周囲を囲まれるように構成されている。このように構成すると、第2露出部16aは、指などで押圧操作される面積を容易に確保することができる。
・さらには、図16(a)〜(c)に示すように、その先端が長尺(第1露出部15aの表面に沿って長尺)な第2露出部16aを湾曲するように構成してもよい。この場合、各第2露出部16aは、それぞれ第1露出部15aに周囲を囲まれるように構成されている。
・また、第2露出部16aの先端部を、文字を示すように構成してもよい。例えば、図17(a)〜(c)に示すように、複数の第2露出部16aの先端部により、文字を構成してもよい。この場合、各第2露出部16aは、それぞれ第1露出部15aに周囲を囲まれるように構成されている。このように構成すると、ユーザは、第2露出部16aの先端部を目視することにより、その文字情報を確認することができる。
・前記第各実施形態及び図13〜図17の態様の変更では、第1露出部15aと第2露出部16aとが面一の場合の第2可動体16の位置を第1位置S1としていた。これに限らず、第2露出部16aが第1露出部15aから所定量だけ突入しているときの第2可動体16の位置を第1位置S1としてもよい。また、第2露出部16aが第1露出部15aに対して若干突出しているとき、若干突入しているときの第2可動体16の位置を第1位置S1としてもよい。要は、第1露出部15aと第1位置S1に位置する第2露出部16aとの相対位置と、第1露出部15aと第2位置S2に位置する第2露出部16aとの相対位置との差がユーザによって認識できるのであれば、第1位置S1及び第2位置S2を適宜変更してもよい。
・前記第1実施形態では、信号出力機構13は、固定接点25a,25b,45a,45b及び可動接点26,46を備えていた。これに限らず、信号出力機構13(信号出力手段)は、第2可動体16が第1位置S1に位置する場合に、ON作動する第1スイッチを設け、第2可動体16が第2位置S2に位置する場合に、ON作動する第2スイッチを設けてもよい。
・前記第2実施形態では、二位置選択手段及びアクチュエータとしてのソレノイド53を用いていた。この代わりに、リニアモータ、モータとウオームギアとの組み合わせ機構、モータとラックアンドピニオンとの組み合わせ機構などを用いて、第2可動体16を第1位置S1又は第2位置S2のうち何れか一方に選択的に位置決めさせるようにしてもよい。リニアモータ、モータとウオームギアとの組み合わせ機構、モータとラックアンドピニオンとの組み合わせ機構は、それぞれ二位置選択手段に相当し、かつそれぞれアクチュエータに相当する。
・前記第1実施形態では、二位置選択手段としての二位置選択機構18を用いていたが、この代わりに略ハート型のカム溝を有するカム機構(例えば、特開平8−190833公報参考)を用いて、第2可動体16を第1位置S1又は第2位置S2のうち何れか一方に選択的に位置決めさせるようにしてもよい。このカム機構は、二位置選択手段に相当する。
・前記各実施形態において、コイルスプリング17の代わりに復帰手段としての板バネなどを用いてもよい。
・前記第1実施形態において、コイルスプリング31の代わりに回転体付勢部材としての板バネなどを用いてもよい。また、コイルスプリング32の代わりに可動体付勢部材としての板バネを用いてもよい。
次に、上記各実施形態及びその態様の変更から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記スイッチノブ機構において、前記第2露出部は、複数個設けられていること。例えばユーザが第2露出部を押圧操作する場合に、第2露出部が複数あると、一つの場合に比べて指に加わる圧力を分散できる。また、例えば、ユーザが第1露出部のみ又は第2露出部のみを押圧してしまうことを抑制できる。
(ロ)前記スイッチノブ機構において、前記第2露出部は、前記第1露出部の表面に沿う方向において長尺に形成されていること。このように構成すると、第2露出部は、指などで押圧操作される面積を容易に確保することができる。
(ハ)前記スイッチノブ機構において、前記第2露出部は、その先端部が文字を示すように形成されていること。このように構成すると、ユーザは、第2露出部の先端部を目視することにより、その文字情報を確認することができる。
(ニ)前記スイッチノブ機構において、前記二位置選択手段は、直線運動する機構を備えたアクチュエータであること。
(ホ)前記スイッチノブ機構において、前記アクチュエータはソレノイドであり、前記ソレノイドは、前記第1可動体と一体移動する本体部と、前記第2可動体を固定したプランジャとを備えたこと。
(ヘ)前記スイッチ機構において、前記信号出力手段は、前記第2可動体における前記第1位置と前記第2位置との切り替わりの際に互いに接触する固定接点と可動接点とであること。
(a)は、第1実施形態のスイッチ機構の分解斜視図。(b)は、同じくケース本体の一部破断分解斜視図。 図4のA−A線矢視に対応したスイッチ機構の正断面図。 図5のB−B線矢視に対応したスイッチ機構の正断面図。 突出体の平面図であり、第1回転角にある回転体を示す図。 突出体の平面図であり、第2回転角にある回転体を示す図。 (a)は、突出体の斜視図。(b)は、図6(c)のC−C線矢視のイメージ図。(c)は、図6(a)の突出体を図中の点線位置で切って展開したイメージ図。(d)は、図6(c)のD−D線矢視断面のイメージ図。 (a),(b)は、図4のE−E線矢視に対応したスイッチ機構の作用図。 (a),(b)は、図4のE−E線矢視に対応したスイッチ機構の作用図。 (a),(b)は、図5のF−F線矢視に対応したスイッチ機構の作用図。 (a),(b)は、図5のF−F線矢視に対応したスイッチ機構の作用図。 固定接点、可動接点、及び制御装置の電気的接続関係を示すブロック図。 第2実施形態のスイッチ機構の正断面図。 態様の変更である第1露出部と第2露出部を示す平面図。 (a)〜(c)は、態様の変更である第1露出部と第2露出部を示す図。 (a)〜(c)は、態様の変更である第1露出部と第2露出部を示す図。 (a)〜(c)は、態様の変更である第1露出部と第2露出部を示す図。 (a)〜(c)は、態様の変更である第1露出部と第2露出部を示す図。
符号の説明
11,51…スイッチ機構、12,52…スイッチノブ機構、13…信号出力手段としての信号出力機構、14…ケース本体、14a…意匠面、15…第1可動体、15a…第1露出部、16…第2可動体、16a…第2露出部、17…復帰手段としてのコイルスプリング、18…二位置選択手段としての二位置選択機構、20…付勢制限部材としての突出体、30…回転体、31…回転体付勢部材としてのコイルスプリング、32…可動体付勢部材としてのコイルスプリング、41…カム機構、O…回転軸、R1…第1回転角、R2…第2回転角、S1…第1位置、S2…第2位置、T1…突入方向、T2…突出方向、T3…突出入方向。

Claims (4)

  1. 意匠面を有するケース本体と、
    前記意匠面を介してその一部である第1露出部が露出しかつ前記意匠面に対して突出入する方向である突出入方向に沿って移動可能な第1可動体と、
    前記意匠面を介してその一部である第2露出部が露出しかつ前記突出入方向に沿って移動可能な第2可動体と、
    前記意匠面に対して入り込む方向である突入方向へ前記第1可動体が移動した場合に該第1可動体を元の位置へ復帰させる復帰手段と、
    前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて、前記突出入方向における第1位置又は前記突出入方向における第2位置のうち何れか一方に選択的に該第2可動体を位置決めさせる二位置選択手段と
    を備え
    前記第2可動体は、前記突入方向へ移動させる前が前記第1位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第2位置へ位置決めされ、前記突入方向へ移動させる前が前記第2位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第1位置へ位置決めされるように構成され、
    前記二位置選択手段は、
    前記突出入方向に沿って移動可能でかつ前記突出入方向に沿う回転軸を中心として回転可能に構成された回転体と、
    前記回転体を介して前記第2可動体を前記意匠面に対して突出する方向である突出方向へ付勢可能な回転体付勢部材と、
    前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて前記回転体を第1回転角から第2回転角へ回転させる又は前記第2回転角から前記第1回転角へ回転させるカム機構と、
    前記回転体が前記第1回転角にある場合に該回転体を係止させることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を規制して前記第2可動体を前記第1位置に位置決めし、前記回転体が前記第2回転角にある場合に該回転体を非係止とすることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を許容して前記第2可動体を前記第2位置に位置決めする付勢制限部材と
    を備えたことを特徴とするスイッチノブ機構。
  2. 意匠面を有するケース本体と、
    前記意匠面を介してその一部である第1露出部が露出しかつ前記意匠面に対して突出入する方向である突出入方向に沿って移動可能な第1可動体と、
    前記意匠面を介してその一部である第2露出部が露出しかつ前記突出入方向に沿って移動可能な第2可動体と、
    前記意匠面に対して入り込む方向である突入方向へ前記第1可動体が移動した場合に該第1可動体を元の位置へ復帰させる復帰手段と、
    前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて、前記突出入方向における第1位置又は前記突出入方向における第2位置のうち何れか一方に選択的に該第2可動体を位置決めさせる二位置選択手段と
    を備え、
    前記第2可動体は、前記突入方向へ移動させる前が前記第1位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第2位置へ位置決めされ、前記突入方向へ移動させる前が前記第2位置に位置決めされていた場合には移動後は前記第1位置へ位置決めされるように構成され
    前記第1露出部が、前記第2露出部の周囲を囲うように設けられ、
    前記二位置選択手段は、
    前記突出入方向に沿って移動可能でかつ前記突出入方向に沿う回転軸を中心として回転可能に構成された回転体と、
    前記回転体を介して前記第2可動体を前記意匠面に対して突出する方向である突出方向へ付勢可能な回転体付勢部材と、
    前記第2可動体の前記突入方向への移動に基づいて前記回転体を第1回転角から第2回転角へ回転させる又は前記第2回転角から前記第1回転角へ回転させるカム機構と、
    前記回転体が前記第1回転角にある場合に該回転体を係止させることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を規制して前記第2可動体を前記第1位置に位置決めし、前記回転体が前記第2回転角にある場合に該回転体を非係止とすることにより前記回転体付勢部材による前記第2可動体の付勢を許容して前記第2可動体を前記第2位置に位置決めする付勢制限部材と
    を備えたことを特徴とするスイッチノブ機構。
  3. 前記二位置選択手段は、前記突入方向へ前記第2可動体を付勢する可動体付勢部材を備え、
    前記可動体付勢部材は、前記回転体付勢部材よりも弱い付勢力にて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチノブ機構。
  4. 請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のスイッチノブ機構を備え、
    前記第2可動体の前記第1位置と前記第2位置との切り替わりを示す信号を出力可能な信号出力手段を備えたことを特徴とするスイッチ機構。
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