JP6368205B2 - ヒートポンプシステム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷凍サイクルの運転制御に用いられる電装品を冷却するヒートポンプシステムに関する。
従来の空気調和機には、冷凍サイクルの運転制御に発熱部品の電装品が用いられている。冷凍サイクルの運転により電装品は発熱して高温となるため、特許文献1に記載したように、空気熱交換器の下流空気側が熱源となるように放熱部を設置し、ヒートパイプを介して電装品を冷却する冷却技術が知られている。
特開2006−266547号公報
冷凍サイクル内を流れる冷媒の温度を熱源に用いてヒートパイプにより発熱部品の電装品を冷却する際、冷凍サイクルに四方弁を備え、四方弁の切換により冷房運転と暖房運転を行なうヒートポンプシステムの場合、ヒートパイプ放熱部の設置位置如何によって課題が生じている。
冷凍サイクルの凝縮器と膨張弁の間にヒートパイプの放熱部を設置した場合、冷房運転時、冷媒は、中〜高温高圧の液状態となり、ヒートパイプの放熱部の温度は、条件によっては最高50℃程度の高温となる。このため、ヒートパイプの放熱部と受熱部とを循環する作動液は、放熱部での冷却熱源が高温のため、放熱部で充分な放熱・凝縮効果が得られず、発熱部品である電装品に充分な冷却効果を付与することができない。
また、四方弁を切り換えて暖房運転になった場合、ヒートパイプの放熱部は膨張弁と蒸発器の間に位置することとなり、冷媒は低温低圧の気液二相流となる。この場合、冷媒の温度は、条件によっては0℃以下となるため、冷却能力は高いものの、ヒートパイプの受熱部温度も低温となり、電装品に結露が発生したり、電装品に故障が発生したり、電装品の機能を有効に発揮することができない虞がある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、電装品の冷却熱源に膨張弁前後の冷媒温度を用いて電装品を効果的に冷却し、電装品の機能維持を安定して図ることができるヒートポンプシステムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るヒートポンプシステムは、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器および冷房運転と暖房運転を切り換える四方弁を、冷媒配管で接続して構成される冷凍サイクルと、この冷凍サイクルの運転制御に用いられる電装品とからヒートポンプシステムを構成し、前記膨張弁前後の冷媒配管にヒートパイプの放熱部をそれぞれ設ける一方、前記ヒートパイプの受熱部を前記電装品に設けて電装品冷却システムを構成したことを特徴とするものである。
第1の実施形態に係るヒートポンプシステムを示す構成図。 第2の実施形態に係るヒートポンプシステムを示す構成図。 第3の実施形態に係るヒートポンプシステムを示す構成図。 第3の実施形態に示された冷凍サイクルのモリエル線図。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係るヒートポンプシステムを示す構成図である。
ヒートポンプシステム10は、圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13、蒸発器14および四方弁15を冷媒配管16で接続して構成される冷凍サイクル17と、冷凍サイクル17の運転制御を行なう発熱部品の制御器である電装品18とから構成される。四方弁15の切換操作により、冷房運転と暖房運転が行なわれ、冷房運転時に放熱器として働く凝縮器12は、冷房運転時には蒸発器として機能する。また、冷房運転時の蒸発器14は暖房運転時に凝縮器として機能する。
冷凍サイクル17の凝縮器12と膨張弁13の間および膨張弁13と蒸発器14の間の冷媒配管16には放熱ブロック20a,20bがそれぞれ設けられる。放熱ブロック20a,20bは膨張弁13の前後に設置され、ヒートパイプ21a,21bの一端側を放熱部に構成している。ヒートパイプ21a,21bの他端側は、受熱ブロック22a,22bを介して電装品18に固定される。受熱ブロック22a,22bはヒートパイプ21a,21bの他端側受熱部を構成している。
ヒートパイプ21a,21bは、その放熱部を構成する放熱ブロック20a,20bと、ヒートパイプ21a,21bの受熱部を構成する受熱ブロック22a,22bとにより電装品冷却システム24が構成される。電装品冷却システム24のヒートパイプ21a,21bには重力式ヒートパイプが用いられる。重力式ヒートパイプは、上方に放熱部が、下方に受熱部がそれぞれ設けられる。ヒートパイプ21a,21bの放熱部を構成する放熱ブロック22a,22bは、ヒートパイプ受熱部を構成する受熱ブロック22a,22bより鉛直方向において高い位置に設置される。
放熱ブロック20a,20bおよび受熱ブロック22a,22bは、熱伝導性が良好な銅、アルミニウム等の金属材料で構成される。ヒートパイプ21a,21bは、管内部が減圧されて水、代替冷媒(HFC)等の熱媒体の作動流が封入されている。ヒートパイプ21a,21bは、熱伝導性が良好な銅、アルミニウム等の金属材料で構成される。
ヒートパイプ21a,21bを用いた電装品冷却システム24では、ヒートパイプ21a,21bの受熱部で電装品18を冷却した作動液は吸熱して蒸発され、蒸気は上方のヒートパイプ放熱部に移動する。ヒートパイプ21a,21bの放熱部で放熱することにより、凝縮して液体の作動液となる。ヒートパイプ放熱部で凝縮された作動液は、重力作用で受熱部に戻る循環動作となる。以後、この循環動作が繰り返されて発熱部品の電装品18は冷却される。ヒートパイプ21a,21bは、空気と作動液とが熱交換しないように断熱されており、受熱部及び放熱部を除く部分を、以下、断熱部という。
また、電装品冷却システム24ではヒートパイプ21a,21bに重力式ヒートパイプを用いる代わりに、ウィック式ヒートパイプを用いてもよい。ウィック式ヒートパイプは、ヒートパイプ内部にウィックや内部管壁に細い溝を設けて毛細管現象を利用して作動液が移動されるために、重力作用に関係なくヒートパイプの放熱部と受熱部とを設置することができる。ウィック式ヒートパイプではヒートパイプの放熱部と受熱部とを鉛直方向で同じ高さ位置に配置しても、放熱部の上方に受熱部を設置する配置構成としてもよい。
[冷房・冷却運転の場合]
冷房・冷却運転の場合、四方弁15を切換操作し、冷凍サイクル17内を図1の実線矢印Aで示すように冷媒を循環させる。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁15を経て凝縮器12に送られ、ここで凝縮され、高温高圧の液冷媒となる。凝縮器12で凝縮された液冷媒は膨張弁13上流側の冷媒配管16を流れる。放熱ブロック20aでは、高温高圧の液冷媒が作動流と熱交換され、中・高温(例えば30℃〜50℃程度)の温度となる。この液冷媒は続いて膨張弁13で断熱膨張される。膨張弁13で膨張した冷媒は、低温低圧(例えば0℃〜20℃程度)の気液二相冷媒となる。
膨張弁13から蒸発器14の冷媒配管16を流れる低温低圧の二相冷媒により膨張弁13下流側の放熱ブロック20bでは低温(0℃〜20℃)程度となる。
一方、電装品冷却システム24の各放熱ブロック20a,20bで放熱され、放熱部温度近傍の温度で凝縮された作動液は、ヒートパイプ21a,21b内を重力作用で下降し、受熱部の受熱ブロック22a,22bに移動される。受熱ブロック22a,22bで作動液は混合され、温度は中間温度に平均化されて電装品18を効果的に冷却することができる。このため、電装品18で冷凍サイクル17の運転制御を行なっても、発熱部品の電装品18を有効的に効率よく冷却することができる。
この場合、ヒートパイプ受熱部で電装品18を冷却した作動液は受熱して蒸発して上方の放熱部に移動し、放熱部で放熱、凝縮して液体の作動液になった後、重力により受熱部に戻る動作が繰り返される。その際、ヒートパイプ放熱部では、膨張弁13前後に放熱ブロック20a,20bが設けられ、各放熱ブロック20a,20bで高温冷媒または低温冷媒がそれぞれ熱交換して放熱され、凝縮される高温の作動液と低温の作動液は、ヒートパイプ受熱部で混合され、平均化されるので、ヒートパイプ受熱部で電装品18を効果的に冷却させることができ、電装品18が結露して故障したり、機能が損なわれることもない。
[暖房・加熱運転の場合]
暖房・加熱運転の場合には、四方弁15を切り換えて圧縮機11からの吐出冷媒を図1の破線矢印Bで示すように冷凍サイクル17内を循環する。この暖房・加熱運転では、放熱ブロック20aは、低温低圧冷媒を流す膨張弁13と蒸発器(冷房運転時の凝縮器12に相当)との間に位置され、放熱ブロック20bは高温高圧冷媒を流す凝縮器(冷房運転時の蒸発器14に相当)と膨張弁13の間にそれぞれ位置されるものの、電装品冷却システム24はヒートパイプ21a,21bの受熱部側の受熱ブロック22a,22bにて作動液の温度が平均化されるので、ヒートポンプシステム10は、冷房・冷却運転時と同程度の電装品18の温度・冷却効果が得られる。
[第1の実施形態の効果]
ヒートポンプシステム10は、ヒートパイプ21a,21bを用いた電装品18の冷却熱源に膨張弁13前後の冷媒配管16にヒートパイプ21a,21bの放熱部をそれぞれ設け、膨張弁13前後(上流側と下流側と)の高温冷媒温度と低温冷媒温度とを活用し、ヒートパイプ21a,21bの受熱部で作動液温度が平均化されて電装品を有効的に冷却することができる。電装品18の温度冷却効果を冷房運転時や暖房運転時にも効率よく得ることができ、電装品の制御機能維持を安定的に図ることができる。
電装品冷却システム24は、電装品18の冷却熱源に重力式ヒートパイプを用いたので、ヒートパイプ21a,21bの放熱部を構成する放熱ブロック20a,20bを、ヒートパイプ受熱部を構成する受熱ブロック22a,22bより上方に設置するだけで、ヒートパイプ内で作動液を循環させることができ、簡素な構成で電装品18に高い冷却効果を付与することができる。
また、電装品冷却システム24に用いられるヒートパイプにウィック式ヒートパイプを使用すると、ヒートパイプの受熱部と放熱部に設置位置の制限がなくなり、電装品冷却システム24のレイアウト構成を簡素化することができる。
[第2の実施形態]
図2は、ヒートポンプシステムの第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態に示されたヒートポンプシステム10Aは、図1に示された第1の実施形態のヒートポンプシステム10と電装品冷却システム24Aの構成を除いて異ならないので、同じ構成には同一符号を付し、重複説明を省略ないしは簡略化する。
電装品冷却システム24Aは、膨張弁13前後の冷媒配管16に設けられた放熱ブロック20a,20bがヒートパイプ21a,21bの放熱部を構成している。ヒートパイプ21a,21bは途中から断熱部でYジョイントやTジョイントを用いて一体化され、単一のヒートパイプ21となる。単一のヒートパイプ21は受熱ブロック22を介して電装品18に固定される。受熱ブロック22はヒートパイプ21の受熱部を構成する一方、電装品18は冷凍サイクル16の運転制御を行なう制御器等の発熱部品である。
第2の実施形態のヒートポンプシステム10Aにおいても、電装品冷却システム24Aは、膨張弁13前後の冷媒配管16に放熱ブロック20a,20bが設置される。放熱ブロック20a,20bは電装品18の受熱ブロック22より鉛直方向に高い位置に設置され、ヒートパイプ21,21a,21bは重力式ヒートパイプが用いられる。
また、電装品冷却システム24Aは、重力式ヒートパイプ21,21a,21bを設ける代りに、ウィック式ヒートパイプを用いてもよい。ウィック式ヒートパイプはヒートパイプ内部にウィックや内部管壁に細い溝を設けて毛細管現象を利用したものである。ウィック式ヒートパイプは、毛細管現象により作動液が移動されるため、ヒートパイプの放熱部と受熱部とを重力作用を考慮せずに設置することができる。したがって、ヒートパイプの放熱部と受熱部とを略同じ高さに配置しても、放熱部の上方に受熱部を設置するレイアウト構成が簡素化される。
(ヒートポンプシステムの作用)
第2の実施形態に係るヒートポンプシステム10Aでは、四方弁15を切換操作して冷凍サイクル17を冷房・冷却運転する場合も、暖房・加熱運転する場合も、電装品冷却システム24Aの各放熱ブロック20a,20bで放熱作用を受け、膨張弁13の前後を通る液冷媒あるいはガス冷媒とをそれぞれ熱交換され、高温冷媒や低温冷媒で冷却される。
冷凍サイクル17の冷房・冷却運転時に、凝縮器12からの高温高圧の液冷媒と熱交換した高温(例えば30℃〜50℃程度)の作動液は放熱ブロック20aからヒートパイプ21aに送られる一方、膨張弁13からの低温低圧の二相冷媒と、熱交換した低温(例えば0℃〜20℃程度)の作動液は、放熱ブロック20bからのヒートパイプ21bに送られる。高温の作動液と低温の作動液は途中から合流し、混合して平均化された適温(例えば10℃〜30℃)の作動液となって受熱ブロック22に送られ、発熱部品(例えば90℃程度)の電装品18を効果的に効率よく冷却させる。
冷凍サイクル17の暖房・加熱運転の場合には、高温の作動液が放熱ブロック20b側に生じ、低温の作動液が放熱ブロック20a側に生ずるが、2本のヒートパイプ21a,21bの途中の断熱部でYジョイントやTジョイントにより合流し、混合されるので、冷房・冷却運転の場合と同様、受熱ブロック22に送られる適温の作動液で電装品18は効果的に冷却される。
電装品冷却システム24Aの受熱ブロック22で作動液の電装品18を冷却することにより蒸発すると、ヒートパイプ21,21a,21b内を通って放熱ブロック20a,20bに送られ、ヒートパイプ内を循環させる。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態に係るヒートポンプシステム10Aは、第1の実施形態で説明した作用効果と同じ作用効果を奏する他、ヒートパイプの放熱部側を2本、受熱部側を一体化して単一のヒートパイプとすることで、ヒートパイプの取り廻しが簡素化され、ヒートパイプの配管レイアウト構成を簡素化することができる。
[第3の実施形態]
次に、ヒートポンプシステムの第3の実施形態を図3および図4を参照して説明する。
図3は、ヒートポンプシステムの第3の実施形態を示す冷凍サイクル図である。
第3の実施形態のヒートポンプシステム30は、圧縮機31と、冷房運転と暖房運転を切り換える第1切換弁(四方弁)32と、空気と冷媒を熱交換させる空気熱交換器33と、冷房運転と暖房運転を切り換える第1切換弁32に連動して切り換えられる第2切換弁34と、第2切換弁34の冷媒下流側に順次接続される第1膨張弁35、冷媒冷却システム36、液ガス熱交換器37、レシーバ38および第2膨張弁39と、水と冷媒を熱交換させる水熱交換器40と、凝縮側液冷媒と蒸発側ガス冷媒を熱交換する液ガス熱交換器37と、液冷媒とガス冷媒とを分離させる気液分離器としてのアキュムレータ41とを冷媒配管43で順次接続して冷凍サイクル44が構成される。
このうち、第1膨張弁35下流側の冷媒冷却システム36は第1膨張弁35で絞られ、膨張して温度降下した液冷媒で冷凍サイクル44の運転制御する電装品である制御器45を冷却している。冷媒冷却システム36で制御器45を冷却した冷媒は、液ガス熱交換器37の凝縮(液)側に凝縮側液冷媒として送られる。液ガス熱交換器37では凝縮側液冷媒が第1切換弁32から送られる蒸発側ガス冷媒と熱交換して放熱され、凝縮される。なお、符号46は逆止弁である。
ヒートポンプシステム30は、冷凍サイクル44に四方弁である2つの切換弁32,34と、2つの膨張弁35,39を備え、第1切換弁32で冷房運転と暖房運転を切り換えても、第2切換弁34により、冷媒を第1膨張弁35から冷媒冷却システム36、液ガス熱交換器37、レシーバ38、逆止弁46を経て第2膨張弁39の一方向に流し、常に一定方向の冷媒流路に循環させている。
また、冷凍サイクル44の第1膨張弁35は、例えば電子膨張弁であり、この第1膨張弁35の絞り度を調整することにより、冷媒冷却システム36の温度および圧力を調整することができる。冷媒冷却システム36を流れる冷媒の温度・圧力を調整することにより、冷凍サイクル44の運転制御を行なう電装品である制御器45を、結露を生じさせることなく、有効に冷却することができる。冷媒冷却システム36は、冷凍サイクル44の第1膨張弁35の冷媒下流側に設けられ、冷媒との熱交換により制御器45を直接冷却するものである。冷媒冷却システム36下流側の液ガス熱交換器37と第1切換弁32下流側の液ガス熱交換器37は1つの熱交換器である。
さらに、第2膨張弁39の弁口径は、第1膨張弁35の弁口径より小さく形成され、第1膨張弁35と第2膨張弁39を組み合せることにより、液ガス熱交換器37で熱交換される熱量を大きく変化させることなく、冷凍サイクル44の運転を行なうことができる。これにより、冷房運転と暖房運転を切り換えても、冷凍サイクル44は高効率な運転を行なうことができる。
[冷房運転時]
ヒートポンプシステム30は冷房運転時に、冷凍サイクル44内を実線矢印Cで示すように冷媒が循環される。冷凍サイクル44のモリエル線図は、図4に示すように表わされる。
圧縮機31で図4のa点から圧縮された高温高圧の冷媒は、b点から第1切換弁32を経て凝縮器としての空気熱交換器33に吐出され、ここで吐出冷媒は空気と熱交換して凝縮され、液冷媒となってc点に至る。凝縮された液冷媒は、第2切換弁34を経て第1膨張弁35で断熱膨張して減圧され、中間圧力のd点に至る。
液冷媒は、第1膨張弁35で高圧から中間圧に絞られて温度降下し、続いて冷媒冷却システム36で吸熱し、液ガス熱交換器37の凝縮(液)側に送られ、ここで蒸発ガス冷媒と熱交換して放熱され、再度凝縮されてe点に至る。
再度凝縮された中間圧の液冷媒は、e点から第2膨張弁39で中間圧から低圧に絞られる。その際、第2膨張弁39は、第1膨張弁35よりも弁口径が小さいので、冷媒はより一層絞られて減圧され、温度降下し、低温低圧の気液二相流の冷媒となる。
第2膨張弁39で低圧になった冷媒は、f点から蒸発器としての水熱交換器40に循環し、水と冷媒が熱交換されe点に至る。水を冷却して吸熱された冷媒は蒸発される。蒸発したガス冷媒は、再び液ガス熱交換器37のガス側に循環し、液ガス熱交換器37で蒸発側ガス冷媒は、凝縮側液冷媒と熱交換される。液ガス熱交換器37で凝縮側液冷媒から吸熱した冷媒は、アキュムレータ41を経てa点で圧縮機31に戻され、1つの冷凍サイクルが終了する。圧縮機31に流入した冷媒は、圧縮機31で再び圧縮され、次の冷凍サイクル44の冷房運転が開始される。
なお、図4において、符号Iは飽和液線であり、符号Jは飽和蒸気線である。また、符号Kは過冷却液の等温線(垂直線)であり、符号Lは湿り蒸気の等温線(水平線)であり、符号Mは過熱蒸気の等温線である。
[暖房運転時]
ヒートポンプシステム30は、暖房運転時には、冷媒は、冷凍サイクル44内を破線矢印Dで示すように循環される。圧縮機31で圧縮された冷媒は、第1切換弁32を経て凝縮器としての水熱交換器40に吐き出され、ここで水と冷媒は、熱交換して冷媒が凝縮され、液冷媒となってc点に至る。凝縮された液冷媒は第2切換弁34を経てc点で第1膨張弁35に循環され、ここで絞られて中間圧のd点まで膨張する。
第1膨張弁35で中間圧まで絞られ、d点まで膨張した冷媒は、続いて冷媒冷却システム36で吸熱し、液ガス熱交換器37の液側に送られる。液ガス熱交換器37では凝縮側液冷媒が蒸発側ガス冷媒と熱交換して再度凝縮されてe点に至り、レシーバ38、逆止弁46を経て第2膨張弁39に循環される。第2膨張弁39では中間圧から低圧に大きく絞られて膨張し、f点に至る。
第2膨張弁39で低圧になった低温低圧の気液二相流の冷媒は、第2切換弁34を経て蒸発器としての空気熱交換器33に循環され、ここで空気と冷媒を熱交換して冷媒を等圧で蒸発させ、e点に至る。蒸発したガス冷媒は、再び液ガス熱交換器37のガス側に循環し、ここで蒸発側ガス冷媒は、凝縮側熱冷媒と熱交換される。蒸発ガス冷媒は、液ガス熱交換器37で吸熱されてアキュムレータ41を経て再び圧縮機31に送られ、ここで圧縮される。
第3実施形態のヒートポンプシステム30では、第1膨張弁35と第2膨張弁39とを組み合せ、第2膨張弁39は第1膨張弁35の弁口径より小さい弁口径を備えることにより、液ガス熱交換器37で熱交換する熱量を大きく変化させることなく、液冷媒は中間圧で冷凍サイクル44を再度凝縮させることができる。このため、冷凍サイクル44は冷房運転と暖房運転を切り換えても、高効率な運転を行なうことができる。
第3の実施形態のヒートポンプシステム30において、冷凍サイクル44に第2切換弁39と逆止弁46を備えない場合には、冷房運転と暖房運転を切り換えると、冷房運転時に第1膨張弁35、冷媒冷却システム36、液ガス熱交換器37、レシーバ38、第2膨張弁39に順次流れる冷媒は、暖房運転時には冷房運転時とは冷媒の流れる順路が逆になる。この場合、第2切換弁34から最初に案内される第2膨張弁39は、第1膨張弁35よりも弁口径が小さいため、冷媒は最初に通る第2膨張弁39により、大きく絞られ、減圧されて破線で示すd点に至る。
第2膨張弁39で冷媒が最初に絞られると、高温高圧の液冷媒は第2膨張弁39でc点からd点まで大きく減圧され、中間圧が大きく低下し、液ガス熱交換器37で熱交換される熱量がe点まで等圧変化で放熱して再度凝縮される。その結果、液ガス熱交換器37の熱交換量が増え、蒸発側ガス冷媒の吸熱量が増加し、ヒートポンプ性能が劣ることになる。そのため、冷媒冷却システム36の冷媒温度が低下するため、制御器45に結露が生じたりし、制御器45の冷却性能が阻害される虞がある。
しかし、第3の実施形態は、ヒートポンプシステム30の第1膨張弁35の入口側、第2膨張弁39の出口側に第2切換弁34を設けることで、冷房運転と暖房運転を切り換えても、弁口径の大きな第1膨張弁35により、冷媒冷却システム36を循環する冷媒の圧力および温度を調整することができる。冷媒冷却システム36で冷凍サイクル44を運転制御する(発熱品である電装品等の)制御器45を、結露を生じさせないように冷却することができる。
また、ヒートポンプシステム30は、冷凍サイクル44に2つの切換弁(四方弁)32,34を設け、第2切換弁34により、冷房運転時にも暖房運転時にも冷媒の流れが第1膨張弁35、冷媒冷却システム36、液ガス熱交換器37、レシーバ38、逆止弁46、第2膨張弁39の順に流れるように、常に一定の方向に冷媒を循環させることができる。第1膨張弁35と第2膨張弁39の弁口径が異なっていても、液ガス熱交換器37で凝縮側液冷媒と蒸発側ガス冷媒の熱熱交換量の変動を低減させることができる。
したがって、第3の実施形態のヒートポンプシステム30は、第1膨張弁35と第2膨張弁39の弁口径が異なっていても、液ガス熱交換器37の熱交換量が大きく変動するのを抑えることができ、安定した高効率なヒートポンプ運転を行なうことができる。
なお、図3において、レシーバ38は、水熱交換器40と第2切換弁34との間に設けてもよい。
[第3の実施形態の効果]
第3の実施形態のヒートポンプシステム30は、冷凍サイクル44に冷房運転と暖房運転を切り換える第1切換弁32とこの切換弁に連動する第2切換弁34を設け、第2切換弁34により冷房運転時や暖房運転時にいずれも冷媒の流れを第1膨張弁35、冷媒冷却システム36、液ガス熱交換器37、第2膨張弁39の順となるように常に一定方向に流す構成としたので、冷房運転時と暖房運転時とを切り換えても、冷媒の流れは、第1膨張弁35、冷媒冷却システム36、液ガス熱交換器37、第2膨張弁39の順となり、常に安定した一方向に冷媒を循環させることができる。このため、冷房運転時にも暖房運転時にも、冷媒冷却システム36を流れる冷媒は、第1膨張弁35の下流側となって温度および圧力を調整することができ、冷媒冷却システム36で発熱品である電装品の制御器45を、結露を発生させることなく、安定的に冷却することができる。
また、第1膨張弁35と第2膨張弁39の組合せにより、液ガス熱交換器37で熱交換される熱量を大きく変化させることなく、冷凍サイクル44を安定的に運転させることができ、冷房運転と暖房運転を切り換えても冷凍サイクルの効率の高い運転を安定して行なうことができる。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10A,30…ヒートポンプシステム、11,31…圧縮機、12…凝縮器、13…膨張弁、14…蒸発器、15…四方弁、16,43…冷媒配管、17,44…冷凍サイクル、18…電装品(制御器)、20a,20b…放熱ブロック(放熱部)、21,21a,21b…ヒートパイプ、22,22a,22b…受熱ブロック(受熱部)、24…電装品冷却システム、32…第1切換弁(四方弁)、33…空気熱交換器、34…第2切換弁、35…第1膨張弁、36…冷媒冷却システム、37…液ガス熱交換器、38…レシーバ、39…第2膨張弁、40…水熱交換器、41…アキュムレータ。

Claims (4)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器および冷房運転と暖房運転を切り換える四方弁を、冷媒配管で接続して構成される冷凍サイクルと、この冷凍サイクルの運転制御に用いられる電装品とからヒートポンプシステムを構成し、
    前記膨張弁前後の冷媒配管にヒートパイプの放熱部をそれぞれ設ける一方、前記ヒートパイプの受熱部を前記電装品に設けて電装品冷却システムを構成したことを特徴とするヒートポンプシステム。
  2. 前記電装品冷却システムは、ヒートパイプの放熱部を構成する放熱ブロックを前記ヒートパイプの受熱部を構成する受熱ブロックより上部に設け、前記ヒートパイプを重力式ヒートパイプで構成した請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  3. 前記電装品冷却システムは、ヒートパイプの放熱部を構成する放熱ブロックとヒートパイプの受熱部を構成する受熱ブロックとを接続するヒートパイプを、ウィック式ヒートパイプで構成した請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  4. 前記膨張弁前後の冷媒配管に設けられた放熱部からの各ヒートパイプは途中の断熱部でジョイントにより単一化され、単一のヒートパイプが電装品に固定の受熱部に接続された請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヒートポンプシステム。
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