JP6368185B2 - 線形運動デバイスの位置センサ及びその位置センサを用いた線形運動デバイスの位置制御装置 - Google Patents

線形運動デバイスの位置センサ及びその位置センサを用いた線形運動デバイスの位置制御装置 Download PDF

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本発明は、線形運動デバイスの位置センサ及びその位置センサを用いた線形運動デバイスの位置制御装置に関し、より詳細には、物体の移動を検出する磁気センサを用いた線形運動デバイスの位置センサ及びその位置センサを用いた線形運動デバイスの位置制御装置に関する。
近年、携帯電話などの市場においては、CCD(電荷結合素子;Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS;相補型MOS)などの固体撮像素子を有するモバイルカメラを搭載する端末が多数存在するようになり、モバイルカメラに適用される光学系において瞬時に高精度な位置検出を行う機能を有するセンサが強く求められている。
一般的に、モバイルカメラの光学系制御用アクチュエータには、ボイスコイルモータ(VCM)が使用されており、駆動用コイルの近傍にセンサが設置されている。一般的なVCM環境であると、放熱環境が厳しく、センサや磁石が駆動用コイルの発熱の影響を受け、検知用磁石の減磁又はセンサ温特のドリフトが見えてしまい、正確な位置検出が難しくなる。また、VCMは、駆動時に、一般的に磁石が移動する方向と垂直方向の力を受けるため、センサとのGAPが変動し、正確な位置検出が難しくなる可能性がある。
これらの問題に対して、例えば、特許文献1のようにホールセンサ(磁気センサ対)を用いて光学レンズ等の位置検出を実施しているものがある。この特許文献1のものは、撮影光軸に対して直交する平面内で撮像素子を移動させることによりブレを補正する撮像装置に関するもので、可動部の基台部に設けられた磁石に対向する位置には、後方側の面上に第1のコイルであるXコイルと、前方側の面上に第1の磁力検出手段である一対のホール素子とが配設されている。
また、特許文献2のものは、移動自在に配設される磁石と、磁石の移動方向に沿って配設された少なくとも2つの磁気センサの出力に基づいて、所定の基準位置から磁石の相対位置を検出する位置検出部とを備える位置検出装置が開示されている。この特許文献2の位置検出装置では、磁石の移動方向にN極とS極が分布し、位置検出部が磁気センサの和信号を磁気センサの差信号で除算して得られる結果に基づいて、磁石の所定の基準位置からの相対位置を検出するもので、これにより、温特の影響を原理的キャンセルすることができる。
特開2010−15107号公報 実用新案登録第3189365号公報
しかしながら、従来の位置検出装置では、1軸方向の移動物体(磁石)の位置を検出して制御する形態であるため、磁石の移動方向に合わせて、磁気センサの配置を変更する必要がある。
特に、スマートフォンなどのオートフォーカスや手触れ補正用途においては、移動物体(磁石)及び移動物体を移動させる駆動コイルの配置関係によって、位置検出ICチップを配置できるスペースが変わることがあり、それに伴い、スペースの問題で、位置検出ICチップの形状が長方形であることが好まれる。また、VCMの設計思想により、長方形状の位置検出ICチップが配置される向きが変わることがある。結果として、上述した配置関係によって、磁気センサの配置を変更する必要がでてくる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、配置される向きに関わらず、移動物体である磁石の位置を検出することができる線形運動デバイスの位置センサ及びその位置センサを用いた線形運動デバイスの位置制御装置を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、磁石(21)を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサ(1)において、前記磁石(21)の磁場に応じて第1の出力信号(Vh1)を出力する第1の磁気センサ(11)と、該第1の磁気センサ(11)から平面視で第1の方向に離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第2の出力信号(Vh2)を出力する第2の磁気センサ(12)と、前記第1の磁気センサ(11)から平面視で前記第1の方向とは異なる第2の方向に離間し、かつ前記第2の磁気センサ(12)とも離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第3の出力信号(Vh3)を出力する第3の磁気センサ(13)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)が入力され、前記線形運動デバイスの移動方向に対する前記位置センサ(1)が配置される向きに関する配置情報に基づいて前記磁石(21)の位置信号(Vout)を算出する位置信号算出部(30)と、を備え、前記位置信号算出部(30)は、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)との和信号(Vh1+Vh2)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)との差信号(Vh1−Vh2)とで前記位置信号(Vout)を算出するか、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)との和信号(Vh1+Vh3)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)との差信号(Vh1−Vh3)とで前記位置信号(Vout)を算出するか、のいずれかを前記配置情報に基づいて選択可能に構成されていることを特徴とする。(実施形態1,実施例1及び2/図1,図2,図3,図5,図6,図8,図9)
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記第1乃至第3の磁気センサ(11乃至13)は、長方形状の基板(10)又は基板上に形成され、前記第1の方向が、前記基板(10)の長辺方向であり、前記第2の方向が、前記基板(10)の短辺方向であり、前記配置情報は、前記線形運動デバイスの移動方向が前記第1の方向に沿うように前記位置センサ(1)が配置されるか、又は、前記第2の方向に沿うように前記位置センサ(1)が配置されるかに関する情報であることを特徴とする。(実施形態1/図1)
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記第1の磁気センサ(11)及び前記第2の磁気センサ(12)は、前記基板(10)の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、前記第3の磁気センサ(13)は、前記基板(10)の中央から他方の片側の長辺寄りに配置されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、磁石(21)を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサ(1)において、前記磁石(21)の磁場に応じて第1の出力信号(Vh1)を出力する第1の磁気センサ(11)と、該第1の磁気センサ(11)から平面視で第1の方向に離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第2の出力信号(Vh2)を出力する第2の磁気センサ(12)と、前記第1の磁気センサ(11)から平面視で前記第1の方向とは異なる第2の方向に離間し、かつ前記第2の磁気センサ(12)とも離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第3の出力信号(Vh3)を出力する第3の磁気センサ(13)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)が入力され、前記線形運動デバイスの移動方向に対する前記位置センサ(1)が配置される向きに関する配置情報に基づいて前記磁石(21)の位置信号(Vout)を算出する位置信号算出部(30)と、を備え、前記第3の磁気センサ(13)から平面視で前記第1の方向に離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第4の出力信号(Vh4)を出力する第4の磁気センサ(14)をさらに備え、前記位置信号算出部(30)は、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)が入力され、前記配置情報に基づいて前記磁石(21)の位置信号(Vout)を算出し、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第4の出力信号(Vh4)との和信号(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)の和(Vh1+Vh3)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第4の出力信号(Vh4)の和(Vh2+Vh4)との差信号((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))とで、前記位置信号(Vout)を算出するか、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)との和信号(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)の和(Vh1+Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)の和(Vh3+Vh4)の差信号((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4))とで、前記位置信号(Vout)を算出するか、のいずれかを前記配置情報に基づいて選択可能に構成されていることを特徴とする。(実施形態2、図15)
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記位置信号算出部(30)は、前記和信号(Vh1+Vh2又はVh1+Vh3)を前記差信号(Vh1−Vh2又はVh3−Vh1)で除算((Vh1+Vh2)/(Vh1−Vh2)又は(Vh1+Vh3)/(Vh3−Vh1))した結果に基づいて、前記位置信号(Vout)を算出することを特徴とする。(実施形態1/図8,図9)
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記位置信号算出部(30)は、前記和信号(Vh1+Vh2又はVh1+Vh3)(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)を前記差信号(Vh1−Vh2又はVh3−Vh1)(((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))又は((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)))で除算((Vh1+Vh2)/(Vh1−Vh2)又は(Vh1+Vh3)/(Vh3−Vh1))((Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)/((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))又は(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)/((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)))した結果に基づいて、前記位置信号(Vout)を算出することを特徴とする。(実施形態2/図15)
また、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記位置信号算出部(30)は、前記配置情報を出力する配置情報出力部(35)と、前記配置情報に基づいて前記第1乃至第3の磁気センサ(11乃至13)からの出力信号(Vh1乃至Vh3)を選択してそれぞれ出力する選択部(31)と、該選択部(31)の出力から前記和信号(Vh1+Vh2又はVh1+Vh3)を算出する和信号算出部(32a,32b)と、前記選択部(31)の出力から前記差信号を算出する差信号算出部(33)と、前記和信号を前記差信号で除算する除算部(34)と、を有することを特徴とする。(実施形態1/図8、図9)
また、請求項8に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記位置信号算出部(30)は、前記配置情報を出力する配置情報出力部(35)と、前記配置情報に基づいて前記第1乃至第4の磁気センサ(11乃至14)からの出力信号(Vh1乃至Vh4)を選択してそれぞれ出力する選択部(31)と、該選択部(31)の出力から前記和信号(Vh3+Vh4又はVh2+Vh4)(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)を算出する和信号算出部(32a,32b,32c)と、前記選択部(31)の出力から前記差信号(((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))又は((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)))を算出する差信号算出部(33)と
、前記和信号を前記差信号で除算する除算部(34)と、を有することを特徴とする。(実施形態2/図15)
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記第1乃至第4の磁気センサ(11乃至14)は、長方形状の基板(10)又は基板上に形成され、前記第1の方向が、前記基板(10)の長辺方向であり、前記第2の方向が、前記基板(10)の短辺方向であり、前記配置情報は、前記線形運動デバイスの移動方向が前記第1の方向に沿うように前記位置センサ(1)が配置されるか、又は、前記第2の方向に沿うように前記位置センサ(1)が配置されるかに関する情報であることを特徴とする。(実施形態2/図10)
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記第1の磁気センサ(11)及び前記第2の磁気センサ(12)は、前記基板(10)の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、前記第3の磁気センサ(13)及び前記第4の磁気センサ(14)は、前記基板(10)の中央から他方の片側の長辺寄りに配置されていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1乃至第3の磁気センサ(11乃至13)は、長方形状の基板(10)又は基板上に形成され、前記第1の磁気センサ(11)及び前記第2の磁気センサ(12)は、前記基板(10)の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、前記第3の磁気センサ(13)は、前記基板(10)の中央から他方の片側の長辺寄りで、かつ第1の磁気センサ(11)及び前記第2の磁気センサ(12)とで正三角形を形成する位置に配置されていることを特徴とする。(実施形態3,図16)
また、請求項12に記載の発明は、磁石(21)を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサ(1)において、前記磁石(21)の磁場に応じて第1の出力信号(Vh1)を出力する第1の磁気センサ(11)と、該第1の磁気センサ(11)から平面視で第1の方向に離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第2の出力信号(Vh2)を出力する第2の磁気センサ(12)と、前記第1の磁気センサ(11)から平面視で前記第1の方向とは異なる第2の方向に離間し、かつ前記第2の磁気センサ(12)とも離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第3の出力信号(Vh3)を出力する第3の磁気センサ(13)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)が入力され、前記線形運動デバイスの移動方向に対する前記位置センサ(1)が配置される向きに関する配置情報に基づいて前記磁石(21)の位置信号(Vout)を算出する位置信号算出部(30)と、を備え、前記第3の磁気センサ(13)から平面視で前記第1の方向とは逆方向に離間して配置され、前記磁石(21)の磁場に応じて第4の出力信号(Vh4)を出力する第4の磁気センサ(14)をさらに備え、前記位置信号算出部(30)は、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)が入力され、前記配置情報に基づいて前記磁石(21)の位置信号(Vout)を算出し、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第4の出力信号(Vh4)との和信号(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)の和(Vh1+Vh3)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第4の出力信号(Vh4)の和(Vh2+Vh4)との差信号((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))とで、前記位置信号(Vout)を算出するか、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)との和信号(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)の和(Vh1+Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)の和(Vh3+Vh4)の差信号((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4))とで、前記位置信号(Vout)を算出するか、のいずれかを前記配置情報に基づいて選択可能に構成され、前記第1乃至第4の磁気センサ(11乃至14)は、長方形状の基板(10)又は基板上に形成され、前記第1の磁気センサ(11)及び前記第の磁気センサ(13)は、前記基板(10)の中央で長辺に沿って離間して配置され、前記第の磁気センサ(12)及び前記第4の磁気センサ(14)は、前記基板(10)の一方及び他方の片側の長辺寄りに配置されていることを特徴とする。(実施形態4,図17)
また、請求項13に記載の発明は、請求項1乃至2、5、7及び11のいずれか一項に記載の発明において、前記磁気センサが、ホール素子であることを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項4、6、8乃至10及び12のいずれか一項に記載の発明において、前記磁気センサが、ホール素子であることを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項1乃至3、5、7、11及び13のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサ(1)と、移動自在に配設される磁石(21)と、前記位置センサ(1)による位置検出結果と、前記線形運動デバイスを目標位置に移動させるための目標位置指令信号とに基づいて前記磁石(21)を移動させるための操作量信号を生成する操作量信号生成回路と、を備えていることを特徴とする。(図2,図5)
また、請求項16に記載の発明は、請求項4、6、8乃至10、12及び14のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサ(1)と、移動自在に配設される磁石(21)と、前記位置センサ(1)による位置検出結果と、前記線形運動デバイスを目標位置に移動させるための目標位置指令信号とに基づいて前記磁石(21)を移動させるための操作量信号を生成する操作量信号生成回路と、を備えていることを特徴とする。(図11,図13)
また、請求項17に記載の発明は、請求項1乃至3、5、7、11及び13のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサ(1)と、移動自在に配設される磁石(21)と、前記位置センサ(1)による位置検出結果に基づいて前記磁石(21)を移動させる駆動コイル(22)と、を備えていることを特徴とする。(図2,図5)
また、請求項18に記載の発明は、請求項4、6、8乃至10、12及び14のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサ(1)と、移動自在に配設される磁石(21)と、前記位置センサ(1)による位置検出結果に基づいて前記磁石(21)を移動させる駆動コイル(22)と、を備えていることを特徴とする。(図2,図5)
また、請求項19に記載の発明は、請求項16又は18に記載の発明において、前記磁石(21)が、前記第1の方向に沿ってN極とS極が分布している場合に、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第4の出力信号(Vh4)との和信号(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第3の出力信号(Vh3)の和(Vh1+Vh3)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第4の出力信号(Vh4)の和(Vh2+Vh4)との差信号((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))とで、前記磁石(21)の前記位置信号(Vout)を算出するように構成され、前記磁石(21)が、前記第2の方向に沿ってN極とS極が分布している場合に、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)の和信号(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)と、前記第1の出力信号(Vh1)と前記第2の出力信号(Vh2)の和(Vh1+Vh2)と前記第3の出力信号(Vh3)と前記第4の出力信号(Vh4)の和(Vh3+Vh4)との差信号((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4))とで、前記磁石(21)の前記位置信号(Vout)を算出するように構成されていることを特徴とする。(図15)
また、請求項20に記載の発明は、請求項15乃至19のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置制御装置を備え、前記線形運動デバイスがカメラレンズであるオートフォーカス機構であることを特徴とする。
本発明によれば、配置される向きに関わらず、移動物体である磁石の位置を検出することができる線形運動デバイスの位置センサ及びその位置センサを用いた線形運動デバイスの位置制御装置を実現することができる。
本発明に係る位置センサの実施形態1を説明するための構成図である。 本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例1を説明するための構成図である。 図2に示した位置制御装置における位置センサの上面図である。 図2に示した位置制御装置におけるa−a線断面図である。 本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例2を説明するための構成図である。 図5に示した位置制御装置における位置センサの上面図である。 図5に示した位置制御装置におけるb−b線断面図である。 本発明に係る位置センサの実施形態1における各磁気センサからの各出力信号から位置信号を算出するブロック図である。 本発明に係る位置センサの実施形態1における各磁気センサからの各出力信号から位置信号を算出する他のブロック図である。 本発明に係る位置センサの実施形態2を説明するための構成図である。 本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例3を説明するための構成図である。 図11に示した位置制御装置における位置センサの上面図である。 本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例4を説明するための構成図である。 図13に示した位置制御装置における位置センサの上面図である。 本発明に係る位置センサの実施形態2における各磁気センサからの各出力信号から位置信号を算出するブロック図である。 本発明に係る位置センサの実施形態3を説明するための構成図である。 本発明に係る位置センサの実施形態4を説明するための構成図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態及び各実施例について説明する。
<本実施形態1>
図1は、本発明に係る位置センサの実施形態1を説明するための構成図である。図中符号1は位置センサ、10は基板、11は第1の磁気センサ、12は第2の磁気センサ、13は第3の磁気センサを示している。
本実施形態1の位置センサ1は、磁石を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサである。
第1乃至第3の磁気センサ11乃至13は、長方形状の基板10又は基板10上に形成され、第1の方向が、基板10の長辺方向であり、第2の方向が、基板10の短辺方向である。
また、第1の磁気センサ11及び第2の磁気センサ12は、基板10の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、第3の磁気センサ13は、基板10の中央から他方の片側の長辺寄りに配置されている。
つまり、本実施形態1の位置センサ1は、基板上に第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12と第3の磁気センサ12とが配置されている。各磁気センサ11乃至13の配置関係は、第2の磁気センサ12が、第1の磁気センサ11から平面視で長辺方向である第1の方向に離間して配置され、第3の磁気センサ13が、第1の磁気センサ11から平面視で第1の方向とは異なる短辺方向である第2の方向に離間し、かつ、第2の磁気センサ12とも離間して配置されている。
磁気センサは、磁石の磁場に応じて出力信号を出力する。具体的には、シリコンホール素子、化合物ホール素子、磁気抵抗素子などが挙げられるが、特に、ホール素子であることは好ましい。
また、第1の方向と第2の方向は、直交していることが好ましい。また、第1の方向は、長方形状の基板10の長辺方向であり、第2の方向は、長方形状の基板10の短辺方向であることが好ましい。また、線形運動デバイスに取り付けられた磁石が移動する移動方向が、第1の方向か第2の方向に沿っていることが好ましい。
このような第1乃至第3の磁気センサの配置において、第1の磁気センサ11は、磁石(図2の符号21参照)の磁場に応じて第1の出力信号Vh1(図8参照)を出力する。また、第2の磁気センサ12は、第1の磁気センサ11から平面視で第1の方向に離間して配置され、磁石の磁場に応じて第2の出力信号Vh2を出力する。また、第3の磁気センサ13は、第1の磁気センサ11から平面視で第1の方向とは異なる第2の方向に離間し、かつ第2の磁気センサ12とも離間して配置され、磁石の磁場に応じて第3の出力信号Vh3を出力する。
図2は、本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例1を説明するための構成図である。図中符号21は磁石、22は駆動コイル、51は位置制御装置を示している。なお、図1と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。位置センサ1は、図1に示した位置センサの短辺方向が磁石の移動方向に配置されている。
図3は、図2に示した位置制御装置における位置センサの上面図で、図2の配置とした場合の位置センサにおける出力信号の選択の模式図で、図4は、図2に示した位置制御装置におけるa−a線断面図で、図2の配置とした場合の位置制御装置の断面図である。
本実施例1の位置制御装置51は、線形運動デバイスの位置センサ1と、移動自在に配設される磁石21と、位置センサ1による位置検出結果に基づいて磁石21を移動させる駆動コイル22とを備えている線形運動デバイスの位置制御装置である。
また、本実施例1の位置センサ1は、長方形状の基板10上に第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12と第3の磁気センサ13とが配置されている。各磁気センサ11乃至13の配置関係は、第2の磁気センサ12が、第1の磁気センサ11から長辺方向である第1の方向に離間して配置され、第3の磁気センサ13が、第1の磁気センサ11から、第1の方向とは異なる短辺方向である第2の方向に離間して配置されている。この場合、磁石21の移動方向が位置センサ1の長辺方向である。離間する距離としては、同じ距離であることが好ましい。具体的には、シリコン基板に形成されたシリコンホール素子であることが好ましい。
また、本実施例1の位置制御装置51は、線形運動デバイスの移動と共に移動する磁石21と位置センサ1と駆動コイル22とを備えている。
磁石21は、直方体形状であり、図2において、矢印の方向に移動自在に配設されている。移動方向に沿ってN極とS極が着磁され、また、厚み方向にもS極とN極が着磁されている。
駆動コイル22は、位置センサ1による位置検出結果に基づいてコイル電流が供給され、磁石21を移動させる。駆動コイル22は、磁石21に対向して配置され、長方形状を有することが好ましい。
図2に示した位置制御装置51では、位置センサ1は、磁石21の移動方向と位置センサ1の第1の方向が略平行となるように配置されている。また、位置センサ1は、駆動コイル22の外側に配置されている。図2に示したように配置とすることで、駆動コイル22からの漏れ磁界の影響を大きく低減でき、位置制御装置のコンパクト化を図ることができる。
図2の配置の場合は、位置センサ1の第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12の出力信号を用いて磁石21の位置信号を算出する。図2の配置の場合、磁石21は、第1の方向に沿って移動する。その際、図4に示すように、第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12では、入力される磁場の大きさに差が生まれる。
この磁石21が移動することによって(紙面左右に)、片方の磁気センサに入力される磁場の強度は増加し、もう片方の磁気センサに入力される磁場の強度は減少することとなる。したがって、両者の和信号を算出することで、基準点からどれだけ移動したかを検出することができる。さらに、両差の差信号は、磁石21からでる磁束全体としては一定であるため、磁石21が移動方向に移動しても大凡一定となる。
具体的には、以下の第1の算出を行う。つまり、1)第1の算出として、少なくとも、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との和信号Vh1+Vh2と、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との差信号Vh1−Vh2とで、磁石21の位置信号を算出する。
また、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との和信号Vh1+Vh2と、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との差信号Vh1−Vh2とで、磁石の位置を検出する。この和信号Vh1+Vh2を差信号Vh1−Vh2で除する(Vh1+Vh2)/(Vh1−Vh2)ことで、磁石の移動方向における位置を検出することができる。
以上のように、少なくとも3つの磁気センサ11乃至13を所定の関係で配置し、配置される向きによって(配置情報に基づいて)、位置信号の算出(どの磁気センサからの信号を和演算、差演算するか)を変更可能に構成されている。
そのため、配置される向きによらず、位置検出を行うことができる。また、和信号を差信号で除算して位置信号を検出することで、磁石や磁気センサの温度特性やコイルから発生する局所的な熱の影響、そして、機械的なGAP変動の影響をキャンセルし、高精度に位置検出可能となる。
図5は、本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例2を説明するための構成図である。図中符号52は位置制御装置を示している。なお、図2と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
図6は、図5に示した位置制御装置における位置センサの上面図で、図6の配置とした場合の位置センサにおける出力信号の選択の模式図で、図7は、図5に示した位置制御装置におけるb−b線断面図で、図5の配置とした場合の位置制御装置の断面図である。
本実施例2の位置制御装置52は、線形運動デバイスの位置センサ1と、移動自在に配設される磁石21と、位置センサ1による位置検出結果に基づいて磁石21を移動させる駆動コイル22とを備えている線形運動デバイスの位置制御装置である。
また、本実施例2の位置センサ1は、長方形状の基板10上に第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12と第3の磁気センサ13とが配置されている。各磁気センサ11乃至13の配置関係は、第2の磁気センサ12が、第1の磁気センサ11から長辺方向である第1の方向に離間して配置され、第3の磁気センサ13が、第1の磁気センサ11から、第1の方向とは異なる短辺方向である第2の方向に離間して配置されている。この場合、磁石21の移動方向が位置センサ1の短辺方向である。離間する距離としては、同じ距離であることが好ましい。具体的には、シリコン基板に形成されたシリコンホール素子であることが好ましい。
このように、本実施例2の位置制御装置においては、位置センサ1は、磁石21の移動方向と位置センサ1の第2の方向が略平行となるように配置されている。また、位置センサ1は、駆動コイル22の内側に配置されている。図5の配置とすることで、VCMのトルクを最大限に生かせ、位置制御装置のコンパクト化を図ることができる。
図5の配置の場合は、位置センサ1の第1の磁気センサ11と第3の磁気センサ13の出力信号を用いて磁石の位置検出を行う。図5の配置の場合、磁石21は第2の方向に沿って移動する。その際、図7に示すように、第1の磁気センサ11と第3の磁気センサ13では、入力される磁場の大きさに差が生まれる。
この磁石21が移動することによって(紙面左右に)、片方の磁気センサに入力される磁場の強度は増加し、もう片方の磁気センサに入力される磁場の強度は減少することとなる。したがって、両者の和信号を算出することで、基準点からどれだけ移動したかを検出することができる。さらに、両差の差信号は、磁石からでる磁束全体としては一定であるため、磁石が移動方向に移動しても一定となる。
具体的には、以下の第2の算出を行う。つまり、2)第2の算出として、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3との和信号Vh1+Vh3と、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3との差信号Vh1−Vh3とで、磁石の位置を検出する。
この和信号Vh1+Vh3を差信号Vh1−Vh3で除する(Vh1+Vh3)/(Vh1−Vh3)ことで、磁石の移動方向における位置を、磁石や磁気センサの温度特性やコイルから発生する局所的な熱の影響、そして、機械的なGAP変動の影響をキャンセルし、高精度に位置検出することが可能となる。
以上のように、本実施形態1では、位置センサを磁石の移動方向に対してどのような向きで配置するかに応じて、どの磁気センサの組み合わせで、和信号と差信号を用いて位置を検出するかを選択可能に構成されている。それによって、位置センサの配置の方向によらず、位置を検出することが可能となる。そのため、位置制御装置として、磁石やコイルの形状や配置などに自由度が増す。
図8は、本発明に係る位置センサの実施形態1における各磁気センサからの各出力信号から位置信号を算出するブロック図である。図中符号30は位置信号算出部、31は選択部、32は和信号算出部、33は差信号算出部、34は除算部、35は配置情報出力部を示している。なお、図3及び図6と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
位置信号算出部30は、各磁気センサ11乃至13の出力信号である第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2と第3の出力信号Vh3とが入力され、線形運動デバイスの移動方向に対する位置センサ1が配置される向きに関する配置情報に基づいて磁石の位置信号Voutを算出する。
具体的には、以下の第1の算出か、第2の算出を選択可能に構成されている。つまり、1)第1の算出として、少なくとも、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との和信号Vh1+Vh2と、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との差信号Vh1−Vh2とで、磁石21の位置信号を算出するか、2)第2の算出として、少なくとも、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3との和信号Vh1+Vh3と、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3との差信号Vh1−Vh3とで、磁石21の位置信号を算出する。
位置信号算出部30は、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との和信号Vh1+Vh2と、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2との差信号Vh1−Vh2とで位置信号Voutを算出するか、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3との和信号Vh1+Vh3と、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3との差信号Vh1−Vh3とで位置信号Voutを算出するか、のいずれかを配置情報に基づいて選択可能に構成されている。
また、位置信号算出部30は、和信号Vh1+Vh2又はVh1+Vh3を差信号Vh1−Vh2又はVh1−Vh3で除算(Vh1+Vh2)/(Vh1−Vh2)又は(Vh1+Vh3)/(Vh1−Vh3)した結果に基づいて、位置信号Voutを算出する。
このように、位置信号算出部30には、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2と第3の出力信号Vh3とが入力される。位置信号算出部30は、選択部31と配置情報出力部35と和信号算出部32と差信号算出部33除算部34とを有している。
配置情報出力部35は、線形運動デバイスの移動方向に対する位置センサ1の配置される向きに関する配置情報を出力する。具体的には、上述した図2の第1の配置か、上述した図5の第2の配置かを区別する情報を出力する。メモリなどの記憶部に、この配置情報を記憶し、選択部31へ配置情報を出力する形態などが挙げられる。
配置情報は、線形運動デバイスの移動方向が第1の方向に沿うように位置センサ1が配置されるか、又は、第2の方向に沿うように位置センサ1が配置されるかに関する情報である。
選択部31は、配置情報に基づいて、次段の和信号算出部32と差信号算出部33へ、どの出力信号を出力するかを選択する。
和信号算出部32と差信号算出部33は、それぞれ和信号と差信号を算出し、除算部34では、和信号を差信号で除することで位置信号を算出する。
以上のように、図8に示したブロック図においては、各磁気センサ11乃至13からの出力信号Vh1乃至Vh3が入力される初段において、配置情報に基づいて、次段へそれぞれ出力する出力信号を選択し、位置信号Voutを算出する。
図9は、本発明に係る位置センサの実施形態1における各磁気センサからの各出力信号から位置信号を算出する他のブロック図である。図中符号32a,32bは和信号算出部、33a,33bは差信号算出部、34a,34bは除算部を示している。なお、図8と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
図9に示したブロック図では、初段ではなく、後段で配置情報に基づいて、除算した結果を選択するように構成されている。
<本実施形態2>
図10は、本発明に係る位置センサの実施形態2を説明するための構成図である。図中符号14は第4の磁気センサを示している。なお、図1と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態2の位置センサ1は、磁石を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサである。
第1乃至第4の磁気センサ11乃至14は、長方形状の基板10又は基板10上に形成され、第1の方向が、基板10の長辺方向であり、第2の方向が、基板10の短辺方向である。
また、第1の磁気センサ11及び第2の磁気センサ12は、基板10の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、第3の磁気センサ13及び第4の磁気センサ14は、基板10の中央から他方の片側の長辺寄りに配置されている。
つまり、第3の磁気センサ13から平面視で第1の方向に離間して配置され、磁石21の磁場に応じて第4の出力信号Vh4を出力する第4の磁気センサ14をさらに備えている。
また、本実施形態2の位置センサ1は、長方形状の基板10上に第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12と第3の磁気センサ13と第4の磁気センサ14とが配置されている。各磁気センサ11乃至14の配置関係は、第2の磁気センサ12は、第1の磁気センサ11から第1の方向に離間して配置され、第3の磁気センサ13は、第1の磁気センサ11から、第1の方向とは異なる第2の方向に離間して配置され、第4の磁気センサ14は、第3の磁気センサ13から第1の方向に離間して基板上に配置されている。好ましくは、4回対称の位置に各磁気センサが配置される構成である。
図11は、本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例3を説明するための構成図である。図中符号53は位置制御装置を示している。なお、図2と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。位置センサ1は、図10に示した位置センサの長辺方向が磁石の移動方向に配置されている。
図12は、図11に示した位置制御装置における位置センサの上面図で、図11の配置とした場合の位置センサにおける出力信号の選択の模式図である。
本実施例3の位置制御装置53は、線形運動デバイスの位置センサ1と、移動自在に配設される磁石21と、位置センサ1による位置検出結果に基づいて磁石21を移動させる駆動コイル22とを備えている線形運動デバイスの位置制御装置である。
また、本実施例3の位置センサ1は、長方形状の基板10上に第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12と第3の磁気センサ13と第4の磁気センサ14とが配置されている。各磁気センサ11乃至14の配置関係は、第2の磁気センサ12が、第1の磁気センサ11から長辺方向である第1の方向に離間して配置され、第3の磁気センサ13が、第1の磁気センサ11から、第1の方向とは異なる短辺方向である第2の方向に離間して配置され、第4の磁気センサ14が、第3の磁気センサ13から、第1の方向に離間して配置されている。この場合、磁石21の移動方向が位置センサ1の長辺方向である。離間する距離としては、同じ距離であることが好ましい。具体的には、シリコン基板に形成されたシリコンホール素子であることが好ましい。
図13は、本発明に係る位置センサを備えた線形運動デバイスの位置制御装置の実施例4を説明するための構成図である。図中符号54は位置制御装置を示している。なお、図11と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。位置センサ1は、図10に示した位置センサの短辺方向が磁石の移動方向に配置されている。
図14は、図13に示した位置制御装置における位置センサの上面図で、図13の配置とした場合の位置センサにおける出力信号の選択の模式図である。
本実施例4の位置制御装置54は、線形運動デバイスの位置センサ1と、移動自在に配設される磁石21と、位置センサ1による位置検出結果に基づいて磁石21を移動させる駆動コイル22とを備えている線形運動デバイスの位置制御装置である。
また、本実施例4の位置センサ1は、長方形状の基板10上に第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12と第3の磁気センサ13と第4の磁気センサ14とが配置されている。各磁気センサ11乃至14の配置関係は、第2の磁気センサ12が、第1の磁気センサ11から長辺方向である第1の方向に離間して配置され、第3の磁気センサ13が、第1の磁気センサ11から、第1の方向とは異なる短辺方向である第2の方向に離間して配置され、第4の磁気センサ14が、第3の磁気センサ13から、第1の方向に離間して配置されている。この場合、磁石21の移動方向が位置センサ1の短辺方向である。離間する距離としては、同じ距離であることが好ましい。具体的には、シリコン基板に形成されたシリコンホール素子であることが好ましい。
上述した図11に示した実施例3の位置制御装置53では、位置センサ1は、磁石21の移動方向と位置センサ1の第1の方向が略平行となるように配置されている。また、位置センサ1は、駆動コイル22の外側に配置されている。図11の配置とすることで、駆動コイル22からの漏れ磁界の影響を大きく低減でき、位置制御装置のコンパクト化を図ることができる。
また、図11の配置の場合は、図12に示すように、第1の磁気センサ11と第3の磁気センサ13とを1組とし、第2の磁気センサ12と第4の磁気センサ14とをもう1組とする。
そして、以下の第3の算出を行う。つまり、3)第3の算出として、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3と第2の出力信号Vh2と第4の出力信号Vh4との和信号Vh1+Vh3+Vh2+Vh4と、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3の和Vh1+Vh3と第2の出力信号Vh2と第4の出力信号Vh4の和Vh2+Vh4との差信号(Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4)とで、磁石の位置を検出する。
この和信号Vh1+Vh3+Vh2+Vh4を差信号(Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4)で除する(Vh1+Vh3+Vh2+Vh4)/((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))ことで、磁石21の移動方向における位置を検出することができる。
一方、図13に示した実施例4の位置制御装置54では、位置センサ1は、磁石21の移動方向と位置センサ1の第2の方向が略平行となるように配置されている。また、位置センサ1は、駆動コイル22の内側に配置されている。図13の配置とすることで、VCMのトルクを最大限に活用でき、位置制御装置のコンパクト化を図ることができる。
また、図13の配置の場合は、図14に示すように、第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12とを1組とし、第3の磁気センサ13と第4の磁気センサ14とをもう1組とする。
そして、以下の第4の算出を行う。つまり、4)第4の算出として、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2と第3の出力信号Vh3と第4の出力信号Vh4との和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4と、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2の和Vh1+Vh2と第3の出力信号Vh3と第4の出力信号Vh4の和Vh3+Vh4との差信号(Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)とで、磁石の位置を検出する。
この和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4を差信号(Vh1+Vh2)−(Vh3−Vh4)で除する(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)/((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4))ことで、磁石の移動方向における位置を検出することができる。
以上のように、本実施形態2では、位置センサを磁石の移動方向に対してどのような向きで配置するかに応じて、どの磁気センサの組み合わせで、和信号と差信号を用いて位置を検出するかを選択可能に構成されている。それによって、位置センサの配置の方向によらず、位置を検出することが可能となる。そのため、位置制御装置として、磁石やコイルの形状や配置などに自由度が増す。
図15は、本発明に係る位置センサの実施形態2における各磁気センサからの各出力信号から位置信号を算出するブロック図である。図中符号32cは和信号算出部を示している。なお、図8及び図9と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
位置信号算出部30は、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2と第3の出力信号Vh3と第4の出力信号Vh4が入力され、配置情報に基づいて磁石21の位置信号Voutを算出する。
配置情報は、線形運動デバイスの移動方向が第1の方向に沿うように位置センサ1が配置されるか、又は、第2の方向に沿うように位置センサ1が配置されるかに関する情報である。
位置信号算出部30は、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3と第2の出力信号Vh2と第4の出力信号Vh4との和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4と、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3の和Vh1+Vh3と第2の出力信号Vh2と第4の出力信号Vh4の和Vh2+Vh4との差信号(Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4)とで、位置信号(Vout)を算出するか、
第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2と第3の出力信号Vh3と第4の出力信号Vh4との和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4と、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2の和Vh1+Vh2と第3の出力信号Vh3と第4の出力信号Vh4の和Vh3+Vh4の差信号(Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)とで、位置信号Voutを算出するか、のいずれかを配置情報に基づいて選択可能に構成されている。
つまり、磁石21が、第1の方向に沿ってN極とS極が分布している場合に、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3と第2の出力信号Vh2と第4の出力信号Vh4との和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4と、第1の出力信号Vh1と第3の出力信号Vh3の和Vh1+Vh3と第2の出力信号Vh2と第4の出力信号Vh4の和Vh2+Vh4との差信号(Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4)とで、磁石21の位置信号Voutを算出するように構成されている。
また、磁石21が、第2の方向に沿ってN極とS極が分布している場合に、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2と第3の出力信号Vh3と第4の出力信号Vh4の和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4と、第1の出力信号Vh1と第2の出力信号Vh2の和Vh1+Vh2と第3の出力信号Vh3と第4の出力信号Vh4の和Vh3+Vh4との差信号(Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)とで、磁石21の位置信号Voutを算出するように構成されている。
また、位置信号算出部30は、和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4を差信号(Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4)又は(Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)で除算(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)/((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))又は(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)/((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)))した結果に基づいて、位置信号Voutを算出する。
また、位置信号算出部30は、配置情報を出力する配置情報出力部35と、配置情報に基づいて第1乃至第4の磁気センサ11乃至14からの出力信号Vh1乃至Vh4を選択してそれぞれ出力する選択部31と、この選択部31の出力から和信号(Vh1+Vh2又はVh1+Vh3)(Vh3+Vh4又はVh2+Vh4)を算出する和信号算出部32a,32bと、和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4を算出する和信号算出部32cと、選択部31の出力から差信号(Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4)又は(Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)を算出する差信号算出部33と、和信号Vh1+Vh2+Vh3+Vh4を差信号(Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4)又は(Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4)で除算(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)/((Vh1+Vh3)−(Vh2+Vh4))又は(Vh1+Vh2+Vh3+Vh4)/((Vh1+Vh2)−(Vh3+Vh4))する除算部34とを有している。
<実施形態3>
図16は、本発明に係る位置センサの実施形態3を説明するための構成図である。なお、図1と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態3の位置センサ1は、磁石を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサである。
第1乃至第3の磁気センサ11乃至13は、長方形状の基板10又は基板10上に形成され、第1の方向が、基板10の長辺方向であり、第2の方向が、基板10の短辺斜め方向である。
また、第1の磁気センサ11及び第2の磁気センサ12は、基板10の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、第3の磁気センサ13は、基板10の中央から他方の片側の長辺寄りで、かつ第1の磁気センサ11及び第2の磁気センサ12とで正三角形を形成する位置に配置されている。
以上のように、少なくとも3つの磁気センサ11乃至13を所定の関係で配置し、配置される向きによって(配置情報に基づいて)、位置信号の算出(どの磁気センサからの信号を和演算、差演算するか)を変更可能に構成されている。
そのため、配置される向きによらず、位置検出を行うことができる。また、和信号を差信号で除算して位置信号を検出することで、磁石や磁気センサの温度特性や機械的なGAP変動の影響をキャンセルし、高精度に位置検出可能となる。
<実施形態4>
図17は、本発明に係る位置センサの実施形態4を説明するための構成図である。なお、図10と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態4の位置センサ1は、磁石を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサである。
第1乃至第4の磁気センサ11乃至14は、長方形状の基板10又は基板10上に形成され、第1の方向が、基板10の短辺斜め方向であり、第2の方向が、基板10の長辺方向である。
また、第1の磁気センサ11及び第2の磁気センサ12は、基板10の中央で長辺に沿って離間して配置され、第3の磁気センサ13及び第4の磁気センサ14は、基板10の一方及び他方の片側の長辺寄りに配置され、第1の磁気センサ乃至第4の磁気センサは、基板10の長辺及び短辺に対して菱形位置となっている。
以上のように、少なくとも4つの磁気センサ11乃至14を所定の関係で配置し、配置される向きによって(配置情報に基づいて)、位置信号の算出(どの磁気センサからの信号を和演算、差演算するか)を変更可能に構成されている。
そのため、配置される向きによらず、位置検出を行うことができる。また、和信号を差信号で除算して位置信号を検出することで、磁石や磁気センサの温度特性や機械的なGAP変動の影響をキャンセルし、高精度に位置検出可能となる。
なお、図16及び図17は、位置センサの変形例であり、磁気センサの配置や、個数は適宜設計変更である。
本実施形態1乃至4の位置センサは、位置制御装置の磁石にレンズが取り付けられたオートフォーカス機構が好適である。
また、本実施形態1乃至4の位置センサと、位置センサで得られた位置信号と目標位置指令信号とに基づいて、線形運動デバイスの位置を制御する操作量信号を生成する操作量信号生成回路と、を備える位置制御装置が好適である。その操作量信号に基づいて磁石を移動させる駆動コイルを備える構成であってもよい。
上述してきたブロック図、つまり、図8,図8,図15には、ホール素子のオフセットをキャンセルするためのスイッチ回路、アンプ、ADコンバータ、その他演算回路などが省略されているが、それらが必要に応じて適宜追加されることは言うまでもない。
また、上述した線形運動デバイスの位置制御装置を備え、線形運動デバイスがカメラレンズであるオートフォーカス機構を実現することも可能である。
1 位置センサ
10 基板
11 第1の磁気センサ
12 第2の磁気センサ
13 第3の磁気センサ
14 第4の磁気センサ
21 磁石
22 駆動コイル
30 位置信号算出部
31 選択部
32,32a,32b,32c 和信号算出部
33,33a,33b 差信号算出部
34,34a,34b 除算部
35 配置情報出力部
51,52,53,54 位置制御装置

Claims (20)

  1. 磁石を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサにおいて、
    前記磁石の磁場に応じて第1の出力信号を出力する第1の磁気センサと、
    該第1の磁気センサから平面視で第1の方向に離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第2の出力信号を出力する第2の磁気センサと、
    前記第1の磁気センサから平面視で前記第1の方向とは異なる第2の方向に離間し、かつ前記第2の磁気センサとも離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第3の出力信号を出力する第3の磁気センサと、
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号が入力され、前記線形運動デバイスの移動方向に対する前記位置センサが配置される向きに関する配置情報に基づいて前記磁石の位置信号を算出する位置信号算出部と、
    を備え
    前記位置信号算出部は、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との和信号と、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との差信号とで前記位置信号を算出するか、
    前記第1の出力信号と前記第3の出力信号との和信号と、前記第1の出力信号と前記第3の出力信号との差信号とで前記位置信号を算出するか、
    のいずれかを前記配置情報に基づいて選択可能に構成されている線形運動デバイスの位置センサ。
  2. 前記第1乃至第3の磁気センサは、長方形状の基板又は基板上に形成され、
    前記第1の方向が、前記基板の長辺方向であり、前記第2の方向が、前記基板の短辺方向であり、
    前記配置情報は、前記線形運動デバイスの移動方向が前記第1の方向に沿うように前記位置センサが配置されるか、又は、前記第2の方向に沿うように前記位置センサが配置されるかに関する情報である請求項に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  3. 前記第1の磁気センサ及び前記第2の磁気センサは、前記基板の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、
    前記第3の磁気センサは、前記基板の中央から他方の片側の長辺寄りに配置されている請求項に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  4. 磁石を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサにおいて、
    前記磁石の磁場に応じて第1の出力信号を出力する第1の磁気センサと、
    該第1の磁気センサから平面視で第1の方向に離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第2の出力信号を出力する第2の磁気センサと、
    前記第1の磁気センサから平面視で前記第1の方向とは異なる第2の方向に離間し、かつ前記第2の磁気センサとも離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第3の出力信号を出力する第3の磁気センサと、
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号が入力され、前記線形運動デバイスの移動方向に対する前記位置センサが配置される向きに関する配置情報に基づいて前記磁石の位置信号を算出する位置信号算出部と、
    を備え
    前記第3の磁気センサから平面視で前記第1の方向に離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第4の出力信号を出力する第4の磁気センサをさらに備え、
    前記位置信号算出部は、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号が入力され、前記配置情報に基づいて前記磁石の位置信号を算出し、
    前記第1の出力信号と前記第3の出力信号と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号との和信号と、前記第1の出力信号と前記第3の出力信号の和と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号の和との差信号とで、前記位置信号を算出するか、
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号との和信号と、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号の和と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号の和の差信号とで、前記位置信号を算出するか、
    のいずれかを前記配置情報に基づいて選択可能に構成されている線形運動デバイスの位置センサ。
  5. 前記位置信号算出部は、前記和信号を前記差信号で除算した結果に基づいて、前記位置信号を算出する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  6. 前記位置信号算出部は、前記和信号を前記差信号で除算した結果に基づいて、前記位置信号を算出する請求項4に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  7. 前記位置信号算出部は、前記配置情報を出力する配置情報出力部と、前記配置情報に基づいて前記第1乃至第の磁気センサからの出力信号を選択してそれぞれ出力する選択部と、該選択部の出力から前記和信号を算出する和信号算出部と、前記選択部の出力から前記差信号を算出する差信号算出部と、前記和信号を前記差信号で除算する除算部と、を有する請求項に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  8. 前記位置信号算出部は、前記配置情報を出力する配置情報出力部と、前記配置情報に基づいて前記第1乃至第4の磁気センサからの出力信号を選択してそれぞれ出力する選択部と、該選択部の出力から前記和信号を算出する和信号算出部と、前記選択部の出力から前記差信号を算出する差信号算出部と、前記和信号を前記差信号で除算する除算部と、を有する請求項に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  9. 前記第1乃至第4の磁気センサは、長方形状の基板又は基板上に形成され、
    前記第1の方向が、前記基板の長辺方向であり、前記第2の方向が、前記基板の短辺方向であり、
    前記配置情報は、前記線形運動デバイスの移動方向が前記第1の方向に沿うように前記位置センサが配置されるか、又は、前記第2の方向に沿うように前記位置センサが配置されるかに関する情報である請求項8に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  10. 前記第1の磁気センサ及び前記第2の磁気センサは、前記基板の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、
    前記第3の磁気センサ及び前記第4の磁気センサは、前記基板の中央から他方の片側の長辺寄りに配置されている請求項9に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  11. 前記第1乃至第3の磁気センサは、長方形状の基板又は基板上に形成され、
    前記第1の磁気センサ及び前記第2の磁気センサは、前記基板の中央から一方の片側の長辺寄りに配置され、
    前記第3の磁気センサは、前記基板の中央から他方の片側の長辺寄りで、かつ第1の磁気センサ及び前記第2の磁気センサとで正三角形を形成する位置に配置されている請求項1に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  12. 磁石を備えた線形運動デバイスの位置を検出する線形運動デバイスの位置センサにおいて、
    前記磁石の磁場に応じて第1の出力信号を出力する第1の磁気センサと、
    該第1の磁気センサから平面視で第1の方向に離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第2の出力信号を出力する第2の磁気センサと、
    前記第1の磁気センサから平面視で前記第1の方向とは異なる第2の方向に離間し、かつ前記第2の磁気センサとも離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第3の出力信号を出力する第3の磁気センサと、
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号が入力され、前記線形運動デバイスの移動方向に対する前記位置センサが配置される向きに関する配置情報に基づいて前記磁石の位置信号を算出する位置信号算出部と、
    を備え、
    前記第3の磁気センサから平面視で前記第1の方向とは逆方向に離間して配置され、前記磁石の磁場に応じて第4の出力信号を出力する第4の磁気センサをさらに備え、
    前記位置信号算出部は、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号が入力され、前記配置情報に基づいて前記磁石の位置信号を算出し、
    前記第1の出力信号と前記第3の出力信号と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号との和信号と、前記第1の出力信号と前記第3の出力信号の和と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号の和との差信号とで、前記位置信号を算出するか、
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号との和信号と、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号の和と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号の和の差信号とで、前記位置信号を算出するか、
    のいずれかを前記配置情報に基づいて選択可能に構成され、
    前記第1乃至第4の磁気センサは、長方形状の基板又は基板上に形成され、
    前記第1の磁気センサ及び前記第の磁気センサは、前記基板の中央で長辺に沿って離間して配置され、
    前記第の磁気センサ及び前記第4の磁気センサは、前記基板の一方及び他方の片側の長辺寄りに配置されている線形運動デバイスの位置センサ。
  13. 前記磁気センサが、ホール素子である請求項1乃至3、5、7及び11のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  14. 前記磁気センサが、ホール素子である請求項4、6、8乃至10及び12のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサ。
  15. 請求項1乃至3、5、7、11及び13のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサと、
    移動自在に配設される磁石と、
    前記位置センサによる位置検出結果と、前記線形運動デバイスを目標位置に移動させるための目標位置指令信号とに基づいて前記磁石を移動させるための操作量信号を生成する操作量信号生成回路と、
    を備えている線形運動デバイスの位置制御装置。
  16. 請求項4、6、8乃至10、12及び14のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサと、
    移動自在に配設される磁石と、
    前記位置センサによる位置検出結果と、前記線形運動デバイスを目標位置に移動させるための目標位置指令信号とに基づいて前記磁石を移動させるための操作量信号を生成する操作量信号生成回路と、
    を備えている線形運動デバイスの位置制御装置。
  17. 請求項1乃至3、5、7、11及び13のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサと、
    移動自在に配設される磁石と、
    前記位置センサによる位置検出結果に基づいて前記磁石を移動させる駆動コイルと、
    を備えている線形運動デバイスの位置制御装置。
  18. 請求項4、6、8乃至10、12及び14のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置センサと、
    移動自在に配設される磁石と、
    前記位置センサによる位置検出結果に基づいて前記磁石を移動させる駆動コイルと、
    を備えている線形運動デバイスの位置制御装置。
  19. 前記磁石が、前記第1の方向に沿ってN極とS極が分布している場合に、
    前記第1の出力信号と前記第3の出力信号と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号との和信号と、前記第1の出力信号と前記第3の出力信号の和と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号の和との差信号とで、前記磁石の前記位置信号を算出するように構成され、
    前記磁石が、前記第2の方向に沿ってN極とS極が分布している場合に、
    前記第1の出力信号と前記第2の出力信号と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号の和信号と、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号の和と前記第3の出力信号と前記第4の出力信号の和との差信号とで、前記磁石の前記位置信号を算出するように構成されている請求項16又は18に記載の線形運動デバイスの位置制御装置。
  20. 請求項15乃至19のいずれか一項に記載の線形運動デバイスの位置制御装置を備え、前記線形運動デバイスがカメラレンズであるオートフォーカス機構。
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