以下、本発明に係る遊技機の一実施形態を、パチンコ遊技機を例にして、図1〜図22を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
<外観構成>
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るパチンコ遊技機の外観構成を説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、木製の外枠2の前面に矩形状の前面枠3を開閉可能に取り付け、その前面枠3の裏面に取り付けられている遊技盤収納フレーム(図示せず)内に遊技盤4が装着された構成からなる。遊技盤4は、図2に示す遊技領域40を前面に臨ませた状態で装着され、図1に示すようにこの遊技領域40の前側に透明ガラスを支持したガラス扉枠5が設けられている。なお、上記遊技領域40は、遊技盤4の面上に配設された球誘導レール6(図2参照)で囲まれた領域からなるものである。
一方、パチンコ遊技機1は、図1に示すように、ガラス扉枠5の下側に前面操作パネル7が配設され、その前面操作パネル7には上受け皿ユニット8が設けられ、この上受け皿ユニット8には、排出された遊技球を貯留する上受け皿9が一体形成されている。また、この前面操作パネル7には、球貸しボタン11及びプリペイドカード排出ボタン12(カード返却ボタン12)が設けられている。そして、上受け皿9の上皿表面部分には、内蔵ランプ(図示せず)点灯時に押下することにより演出効果を変化させることができる押しボタン式の演出ボタン装置13が設けられている。また、この上受け皿9には、当該上受け皿9に貯留された遊技球を下方に抜くための球抜きボタン14が設けられている。
また一方、図1に示すように、前面操作パネル7の右端部側には、発射ユニットを作動させるための発射ハンドル15が設けられ、その発射ハンドル15の左側近傍及び前面枠3の上部両側面側には、BGM(Background music)あるいは効果音を発するスピーカ16が設けられている。そして、上記前面枠3の周枠には、LEDランプ等の装飾ランプが配設されている。
他方、上記遊技盤4の遊技領域40には、図2に示すように、略中央部にLCD(Liquid Crystal Display)等からなる液晶表示装置41が配設されている。この液晶表示装置41は、表示エリアを左、中、右の3つのエリアに分割し、独立して数字やキャラクタ、文字(キャラクタの会話や歌詞テロップ等)あるいは図柄(装飾図柄)の変動表示が可能なものである。
一方、液晶表示装置41の真下には、特別図柄1始動口42が配設され、その内部には入賞球を検出する特別図柄1始動口スイッチ42a(図3参照)が設けられている。液晶表示装置41の右下部側には、特別図柄2始動口43が配設され、その内部には入賞球を検出する特別図柄2始動口スイッチ43a(図3参照)が設けられている。そしてさらに、この特別図柄2始動口43は、図2に示すように、開閉部材43bを備えており、この開閉部材43bが開放した場合に遊技球が入賞し易い状態となる。この開閉部材43bは、後述する普通図柄の抽選に当選した場合に、所定回数、所定時間開放するもので、普通電動役物ソレノイド43c(図3参照)によって開閉動作が制御されている。なお、以下では、このような開閉部材43b及び普通電動役物ソレノイド43cを合せた装置を普通電動役物と称することがある。
一方、特別図柄1始動口42の右側には、図2に示すように、入賞装置44が配設されている。この入賞装置44は、後述する特別図柄1,2の抽選に当選したとき、すなわち大当たりしたことにより発生する特別遊技状態の際、開閉扉44aにて閉止されている図示しない大入賞口が開放するように開閉扉44aが特別電動役物ソレノイド44b(図3参照)によって駆動制御され、遊技球が大入賞口(図示せず)に入球可能となる。なお、この大入賞口(図示せず)に入球した遊技球は入賞球として大入賞口(図示せず)内部に設けられている大入賞口スイッチ44cによって検出される。
一方、特別図柄1,2の抽選に当選していないとき、すなわち、特別遊技状態でない場合は、特別電動役物ソレノイド44b(図3参照)によって開閉扉44aが駆動制御され、大入賞口(図示せず)が閉止される。これにより、大入賞口(図示せず)内に遊技球が入球することができなくなる。なお、以下では、このような開閉扉44a及び特別電動役物ソレノイド44bを合せた装置を特別電動役物と称することがある。
他方、液晶表示装置41の右上部には、図2に示すように、ゲートからなる普通図柄始動口45が配設され、その内部には、遊技球の通過を検出する普通図柄始動口スイッチ45a(図3参照)が設けられている。また、上記入賞装置44の右側及び上記特別図柄1始動口42の左側には、一般入賞口46が夫々配設され(図示では、右側に1つ、左側に3つ)、その内部には、夫々、遊技球の通過を検出する一般入賞口スイッチ46a(図3参照)が設けられている。
また、上記遊技盤4の遊技領域40の右下周縁部には、7セグメントが3個並べて構成されており、そのうち2個の7セグメントが特別図柄表示装置47であり、他の7セグメントは特別図柄1や特別図柄2等の保留球数等を表示するものである。この特別図柄表示装置47は、図2に示すように、特別図柄1表示装置47aと特別図柄2表示装置47bとで構成されており、その特別図柄1表示装置47aの左側には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置48が設けられている。なお、上記遊技盤4の遊技領域40には、図示はしないが複数の遊技釘が配設され、遊技球の落下方向変換部材としての風車49が配設されている。
<制御装置>
次に、上記のような外観構成からなるパチンコ遊技機1内に設けられる遊技の進行状況に応じて電子制御を行う制御装置を、図3を用いて説明する。この制御装置は、図3に示すように、遊技動作全般の制御を司る主制御基板60と、その主制御基板60からの制御コマンドに基づいて遊技球を払出す払出制御基板70と、画像と光と音についての制御を行うサブ制御基板80とで主に構成されている。なお、サブ制御基板80は、図3に示すように、演出制御基板90と、装飾ランプ基板100と、液晶制御基板120とで構成されている。
主制御基板60は、主制御CPU600と、一連の遊技制御手順を記述した遊技プログラム等を格納した主制御ROM610と、作業領域やバッファメモリ等として機能する主制御RAM620とで構成されたワンチップマイクロコンピュータを搭載している。
そして、このように構成される主制御基板60には、払出モータMを制御して遊技球を払出す払出制御基板70が接続されている。そしてさらには、特別図柄1始動口42への入賞を検出する特別図柄1始動口スイッチ42aと、特別図柄2始動口43への入賞を検出する特別図柄2始動口スイッチ43aと、普通図柄始動口45の通過を検出する普通図柄始動口スイッチ45aと、一般入賞口46への入賞を検出する一般入賞口スイッチ46aと、開閉扉44aによって開放又は閉止される大入賞口(図示せず)の入賞を検出する大入賞口スイッチ44cとが接続されている。またさらには、開閉部材43bの動作を制御する普通電動役物ソレノイド43cと、開閉扉44aの動作を制御する特別電動役物ソレノイド44bと、特別図柄1表示装置47aと、特別図柄2表示装置47bと、普通図柄表示装置48とが接続されている。
このように構成される主制御基板60は、特別図柄1始動口スイッチ42a又は特別図柄2始動口スイッチ43aあるいは普通図柄始動口スイッチ45aからの信号を主制御CPU600にて受信すると、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか(いわゆる「当たり」)、あるいは、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させないか(いわゆる「ハズレ」)の抽選を行い、その抽選結果である当否情報に応じて特別図柄1,2の変動パターンや停止図柄あるいは普通図柄の表示内容を決定し、その決定した情報を特別図柄1表示装置47a又は特別図柄2表示装置47bあるいは普通図柄表示装置48に送信する。これにより、特別図柄1表示装置47a又は特別図柄2表示装置47bあるいは普通図柄表示装置48に抽選結果が表示されることとなる。そしてさらに、主制御基板60、すなわち、主制御CPU600は、その決定した情報を含む演出制御コマンドDI_CMDを生成し、演出制御基板90に送信する。なお、主制御基板60、すなわち、主制御CPU600が、一般入賞口スイッチ46a、大入賞口スイッチ44cからの信号を受信した場合は、遊技者に幾らの遊技球を払い出すかを決定し、その決定した情報を含む払出制御コマンドを払出制御基板70に送信することで、払出制御基板70が遊技者に遊技球を払出すこととなる。なお、この抽選処理についての詳細は後述することとする。
また、抽選を行った結果、普通図柄の抽選に当選した場合、開閉部材43bが所定回数、所定時間開放するように普通電動役物ソレノイド43cが駆動制御され、特別図柄1,2の抽選に当選した場合、特別電動役物ソレノイド44bが大入賞口(図示せず)を開放するように制御される。
払出制御基板70は、上記主制御基板60(主制御CPU600)からの払出制御コマンドを受信し、その受信した払出制御コマンドに基づいて払出モータ信号を生成する。そして、その生成した払出モータ信号にて、払出モータMを制御し、遊技者に遊技球を払出す。そしてさらに、払出制御基板70は、遊技球の払出動作を示す賞球計数信号や払出動作の異常に係るステイタス信号を送信し、遊技者の操作に応答して遊技球を発射させる発射制御基板71の動作を開始又は停止させる発射制御信号を送信する処理を行う。
演出制御基板90は、上記主制御基板60(主制御CPU600)からの演出制御コマンドDI_CMDを受けて各種演出を実行制御する演出制御CPU900と、演出制御手順を記述した制御プログラム等が格納されているフラッシュメモリからなる演出制御ROM910と、作業領域やバッファメモリ等として機能する演出制御RAM920とで構成されている。そしてさらに、演出制御基板90は、所望のBGMや効果音を生成する音LSI930と、BGMや効果音等の音データ等が予め格納されている音ROM940とが搭載されている。
このように構成される演出制御基板90には、ランプ演出効果を現出するLEDランプ等の装飾ランプが搭載されている装飾ランプ基板100が接続され、さらに、内蔵されているランプ(図示せず)点灯時に遊技者が押下することにより演出効果を変化させることができる押しボタン式の演出ボタン装置13が接続され、BGMや効果音等を発するスピーカ16が接続されている。またさらに、演出制御基板90には、液晶表示装置41を制御する液晶制御基板120が接続されている。
かくして、このように構成される演出制御基板90は、主制御基板60(主制御CPU600)より送信される大当たり抽選結果(大当たりかハズレの別)に基づく特別図柄1,2変動パターン、現在の遊技状態、始動保留球数、抽選結果に基づき停止させる装飾図柄等に必要となる基本情報を含んだ演出制御コマンドDI_CMDを演出制御CPU900にて受信する。そして、演出制御CPU900は、受信した演出制御コマンドDI_CMDに対応した演出パターンを、演出制御ROM910内に予め格納しておいた多数の演出パターンの中から抽選により決定し、その決定した演出パターンを実行指示する制御信号を演出制御RAM920内に一時的に格納する。
そして、演出制御CPU900は、演出制御RAM920に格納しておいた演出パターンを実行指示する制御信号のうち、音に関する制御信号を音LSI930に送信する。これを受けて音LSI930は、当該制御信号に対応する音データを音ROM940より読み出し、スピーカ16に出力する。これにより、スピーカ16より上記決定された演出パターンに対応したBGMや効果音が発せられることとなる。
また、演出制御CPU900は、演出制御RAM920に格納しておいた演出パターンを実行指示する制御信号のうち、光に関する制御信号を装飾ランプ基板100に送信する。これにより、装飾ランプ基板100が、ランプ演出効果を現出するLEDランプ等の装飾ランプを点灯又は消灯する制御を行うため、上記決定された演出パターンに対応したランプ演出が実行されることとなる。
さらに、演出制御CPU900は、演出制御RAM920に格納しておいた演出パターンを実行指示する制御信号のうち、画像に関する液晶制御コマンドを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、上記決定された演出パターンに対応した画像が液晶表示装置41に表示されることとなる。なお、液晶制御基板120には演出内容に沿った画像を表示するための種々の画像データが記憶されており、さらに、演出出力全般の制御を担うVDP(Video Display Processor)が搭載されている。
ところで、上記説明した各基板への電源供給は、図3に示す電源基板130より供給されている。この電源基板130は、電圧生成部1300と、電圧監視部1310と、システムリセット生成部1320とを含んで構成されている。この電圧生成部1300は、遊技店に設置された図示しない変圧トランスから供給される外部電源である交流電圧AC24Vを受けて複数種類の直流電圧を生成するもので、その生成された直流電圧は、図示はしないが各基板に供給されている。
また、電圧監視部1310は、上記交流電圧AC24Vの電圧を監視するもので、この電圧が遮断されたり、停電が発生したりして電圧異常を検出した場合に電圧異常信号ALARMを主制御基板60に出力するものである。なお、電圧異常信号ALARMは、電圧異常時には「L」レベルの信号を出力し、正常時には「H」レベルの信号を出力する。
また、一方、システムリセット生成部1320は、電源投入時のシステムリセット信号を生成するもので、その生成されたシステムリセット信号は、図示はしないが各基板に出力されている。
<変動時間管理処理>
ここで、上記説明した制御装置のうち、本発明の特徴部分は、主制御基板60にて処理される特別図柄1,2の変動時間管理処理に関する部分であるため、この点につき、図4〜図8を参照して具体的に説明する。
特別図柄1始動口42(図2参照)へ遊技球が入賞(特別図柄1始動口スイッチ42a(図3参照)にて検出)した際、図4に示すように、液晶表示装置41の右上隅部に示す特別図柄1の変動が実行される(画面P1参照)。そして、特別図柄2始動口43へ遊技球が入賞(特別図柄2始動口スイッチ43a(図3参照)にて検出)した際、図4に示すように、液晶表示装置41の中央に示す特別図柄2の変動が実行されることとなる(画面P2参照)。このように、特別図柄1始動口42へ遊技球が入賞し、特別図柄2始動口43へ遊技球が入賞すると、図4に示すように、特別図柄1(画面P1参照)、特別図柄2(画面P2参照)が同時変動することとなる。
ところで、特別図柄1(画面P1参照)、特別図柄2(画面P2参照)が同時変動した際、大当たりは同時に発生しないようになっている。すなわち、特別図柄2の変動が停止し大当たりした場合、その大当りの処理が終了するまで、特別図柄1の変動は停止せず、継続されることとなる。この際、特別図柄1の変動時間を管理しているタイマの減算は停止することとなる。
この点、図5を用いて具体的に説明すると、特別図柄1始動口42(図2参照)へ遊技球が入賞(特別図柄1始動口スイッチ42a(図3参照)にて検出)することによって、特別図柄1が変動し(タイミングT1参照)、この特別図柄1の変動が大当たりに関するものであった場合、特別図柄1の変動が停止すると(タイミングT2参照)、大当たり処理が実行される(タイミングT3〜T4参照)。この際、遊技状態が、当り抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態(以下、確変状態という)及び変動時間短縮状態(以下、時短状態という)となる。
そして、大当たり処理終了後、さらに、特別図柄1の変動が開始し(タイミングT4参照)、次いで、特別図柄2始動口43へ遊技球が入賞(特別図柄2始動口スイッチ43a(図3参照)にて検出)すると、特別図柄2が変動することとなる(タイミングT5参照)。この際、開閉部材43b(図2参照)の開放が延長されていると、特別図柄1の変動時間が長くなる。
すなわち、この特別図柄2の変動が大当たりに関するものであった場合、特別図柄2の変動が停止すると(タイミングT6参照)、大当たり処理が実行される(タイミングT7〜T8参照)。なお、この際、特別図柄1の変動時間を管理しているタイマの減算は停止し(タイミングT7〜T8参照)、もって、特別図柄1の変動が継続されることとなる。
さらに、特別図柄2始動口43へ遊技球が入賞(特別図柄2始動口スイッチ43a(図3参照)にて検出)し、もって、特別図柄2が変動し(タイミングT8参照)、この変動も大当たりに関するものであった場合、変動が停止(タイミングT9参照)した後、大当たり処理が実行される(タイミングT10〜T11参照)。この際、特別図柄1の変動時間を管理しているタイマの減算は停止し(タイミングT10〜T11参照)、もって、特別図柄1の変動が継続されることとなる。
またさらに、特別図柄2始動口43へ遊技球が入賞(特別図柄2始動口スイッチ43a(図3参照)にて検出)し、もって、特別図柄2が変動し(タイミングT11参照)、この変動も大当たりに関するものであった場合、変動が停止(タイミングT12参照)した後、大当たり処理が実行される(タイミングT13〜T14参照)。この際、特別図柄1の変動時間を管理しているタイマの減算は停止し(タイミングT13〜T14参照)、もって、特別図柄1の変動が継続されることとなる。
そして、特別図柄2始動口43へ遊技球が入賞(特別図柄2始動口スイッチ43a(図3参照)にて検出)し、もって、特別図柄2が変動し(タイミングT14参照)、この変動中に、特別図柄1の変動時間が経過すると、特別図柄1の変動は停止することとなる(タイミングT15参照)。
かくして、上記説明したように、開閉部材43b(図2参照)の開放が延長されており、特別図柄2の大当たりが連続的に発生すると、特別図柄1の変動時間が長くなる。例えば、5分、10分というように、通常の変動時間に比べ変動時間が長くなる。それゆえ、通常の変動時間を管理するタイマであれば、2バイトサイズで充分に対応可能であったが、5分、10分の変動時間を管理しようとすると3バイトサイズのタイマが必要となる。すなわち、タイマ管理は、後述する主制御基板60にて処理されるタイマ割込み処理にて行われるが、そのタイマ割込みが4ms毎に発生するため、2バイトサイズであれば、4ms×65536=262144ms≒262秒(4分22秒)までの変動時間を管理することが可能である。しかしながら、5分、10分の変動時間を管理しようとすると、2バイトサイズでは対応することができず、もって、3バイトサイズのタイマが必要となる。そこで、特別図柄1,特別図柄2の変動時間を管理するため、全てのタイマを3バイトサイズにするということが考えられるが、それでは、主制御ROM610の容量を圧迫することとなり、データ容量を削減させることができない。
それゆえ、本実施形態おいては、変動時間が長くなる可能性のある特別図柄1の変動時間を管理する特別図柄1動作タイマSS1_TIMERのデータサイズを3バイトにし、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERのデータサイズを2バイトにする。ただ、一部の変動時間の長い演出に合せる為、他の変動時間の短い演出までも同様に3バイトサイズを使用して減算処理していては、非効率な管理となる。
そこで、本実施形態においては、特別図柄1の変動時間を特別図柄1動作タイマSS1_TIMERに加え、図6に示す、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBL,確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLを用いて管理することとする。すなわち、図6(a)に示す通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBLは、主制御ROM610内に予め格納されており、大当たりハズレの種別に対応した当落番号が格納され(TB1参照)、その当落番号に対応した2バイトの変動時間(TB2参照)が格納されている。すなわち、当落番号「01H」の場合は、変動時間「0012H」が対応し、当落番号「02H」の場合は、変動時間「0123H」が対応し、当落番号「03H」の場合は、変動時間「0456H」が対応し、当落番号「04H」の場合は、変動時間「0789H」が対応し、当落番号「05H」の場合は、変動時間「089AH」が対応することとなり、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBLには、全て2バイトの変動時間が格納されている。
一方、図6(b)に示す確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLは、主制御ROM610内に予め格納されており、大当たりハズレの種別に対応した当落番号が格納され(TB10参照)、その当落番号に対応した3バイトの変動時間(TB11参照)が格納されている。すなわち、当落番号「10H」の場合は、変動時間「011234H」が対応し、当落番号「11H」の場合は、変動時間「012345H」が対応し、当落番号「12H」の場合は、変動時間「023456H」が対応し、当落番号「13H」の場合は、変動時間「034567H」が対応し、当落番号「14H」の場合は、変動時間「045678H」が対応することとなり、確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLには、全て3バイトの変動時間が格納されている。
かくして、遊技状態が通常状態の場合、主制御CPU600は、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBLを選択し、その中から、当落番号(TB1参照)に対応した変動時間(TB2参照)を選択する。そして、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにその選択した変動時間を設定する。これにより、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERには、2バイトのデータサイズの変動時間が設定されることとなるため、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERは、2バイト分の減算処理を行うこととなる。
一方、遊技状態が確変及び時短状態の場合、主制御CPU600は。確変時短変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLを選択し、その中から、当落番号(TB10参照)に対応した変動時間(TB11参照)を選択する。そして、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにその選択された変動時間を設定する。これにより、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERには、3バイトのデータサイズの変動時間が設定されこととなるため、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERは、3バイト分の減算処理を行うこととなる。
しかして、本実施形態によれば、変動時間が短いものを格納している通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBLと、変動時間が長いものを格納している確変時短変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLを用いて、遊技状態に応じて、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにデータサイズの異なる変動時間を設定し、その設定した変動時間を減算することで、特別図柄1の変動時間を管理している。そのため、特別図柄1の変動時間が長くなっても、主制御ROM610の容量を圧迫することなく、効率的に変動時間の管理をすることができる。
一方、図7に示すように、液晶表示装置41に、特別図柄1の変動時間の残り時間を表示する場合(図示では、残り300秒、画面P3参照)、従来においては、特別図柄1の変動開始時に主制御基板60(主制御CPU600)より演出制御基板90に演出制御コマンドDI_CMDが送信され、演出制御基板90は、その演出制御コマンドDI_CMDに基づいて、演出制御基板90側で変動時間の残り時間を管理していた。そのため、液晶表示装置41に表示されている残り時間と、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理している時間とでズレが生じる場合があり、もって、遊技者に不利益を与える懸念があると言う問題があった。
そこで、本実施形態においては、図8に示す残り時間参照テーブルD_CHKTIMER_TBLを用いて、演出制御基板90に変動時間の残り時間を知らせる演出制御コマンドDI_CMDを送信するようにしている。すなわち、図8に示す残り時間参照テーブルD_CHKTIMER_TBLは、主制御ROM610内に予め格納されており、変動時間の残り時間(TB20参照)が格納されている。具体的には、残り5分を示す「0124F8H」というデータ、残り4分を示す「00EA60H」というデータ、残り3分を示す「00AFC8H」というデータ等が格納されている。
かくして、液晶表示装置41に、特別図柄1の変動時間の残り時間を表示する際、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理しているタイマ値と、残り時間参照テーブルD_CHKTIMER_TBLに格納されている値とを比較し、一致している値があれば、それに対応した演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信する。すなわち、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理しているタイマ値が「0124F8H」であれば、残り5分を示すデータと一致することとなるため、残り5分を示す演出制御コマンドDI_CMD(例えば、C005H)を演出制御基板90に送信する。これを受けて、演出制御基板90は、その内容を液晶表示装置41に表示させる液晶制御コマンドを生成し、液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41に図7に示すような残り時間が表示されることとなる。
また同様に、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理しているタイマ値が「00EA60H」であれば、残り4分を示すデータと一致することとなるため、残り4分を示す演出制御コマンドDI_CMD(例えば、C004H)を演出制御基板90に送信し、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理しているタイマ値が「00AFC8H」であれば、残り3分を示すデータと一致することとなるため、残り3分を示す演出制御コマンドDI_CMD(例えば、C003H)を演出制御基板90に送信することとなる。これにより、液晶表示装置41に残り時間4分(240秒)又は3分(180秒)の表示がされることとなる。
しかして、本実施形態によれば、所定残り時間になる毎に、演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信することで、液晶表示装置41に表示される残り時間と、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理している残り時間とのズレを低減させるようにしている。このようにすれば、液晶表示装置41に表示されている残り時間と、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理している時間とのズレを低減することができ、もって、遊技者に不利益を与える事態を低減することができる。さらには、演出制御基板90側で変動時間の残り時間を管理する必要がないため、効率的に変動時間の残り時間を管理することができる。なお、本実施形態においては、所定の残り時間になる毎に、演出制御コマンドDI_CMDを送信する例を示したが、それに限らず、例えば、特定の残り時間(例えば、残り時間3分)の時だけ、演出制御コマンドDI_CMDを送信するようにしても良い。
<主制御基板処理>
次に、上記説明した変動時間管理処理の処理方法を主制御ROM610内に格納されている図9〜図22に示すプログラムの概要を用いてより詳しく説明する。
<メイン処理>
まず、パチンコ遊技機1に電源が投入されると、電源基板130(図3参照)の電圧生成部1300にて生成された直流電圧が各制御基板に投入された旨の電源投入信号が送られ、その信号を受けて、主制御CPU600(図3参照)は、図9に示す主制御メイン処理を行う。主制御CPU600は、まず、最初に自らを割込み禁止状態に設定する(ステップS1)。
次いで、主制御CPU600は、当該主制御CPU600内のレジスタ値等の初期設定を行う(ステップS2)。
続いて、主制御CPU600は、電源基板130(電圧監視部1310)より出力されている電圧異常信号ALARM(図3参照)を2回取得し、その2回取得した電圧異常信号ALARMのレベルが一致するか否かを確認した上で図示しない当該主制御CPU600の内部レジスタ内に格納し、その電圧異常信号ALARMのレベルを確認する(ステップS3)。そして電圧異常信号ALARMのレベルが「L」レベルであれば(ステップS4:YES)、ステップS3の処理に戻り、電圧異常信号ALARMのレベルが「H」レベルであれば(ステップS4:NO)、ステップS5の処理に進む。すなわち、主制御CPU600は、電圧異常信号ALARMが正常レベル(すなわち「H」レベル)に変化するまで同一の処理を繰り返す(ステップS3〜S4)。このように、電圧異常信号ALARMを2回取得することで、正確な信号を読み込むことができる。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620(図3参照)へのデータ書込みを許可する(ステップS5)。このように、電圧異常信号ALARMの正常レベル(正常値)を検出するまで主制御RAM620へのデータ書き込みを禁止することにより、電源基板130に供給される交流電圧AC24Vが安定して供給される前に、不安定な信号が主制御RAM620にアクセスし、主制御RAM620に記憶されているデータを書き換えてしまうという事態を防止することができる。
次いで、主制御CPU600は、演出制御基板90に液晶表示装置41に待機画面を表示させるような処理コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を送信し(ステップS6)、バックアップフラグBFLの内容を判定する(ステップS7)。なお、このバックアップフラグBFLとは、図11に示す電圧監視処理の動作が実行されたか否かを示すデータである。
このバックアップフラグBFLがOFF状態(ステップS7:OFF)であれば、後述する図11に示す電圧監視処理の動作が実行されていないこととなり、主制御CPU600は、主制御RAM620内の全領域を全てクリアする処理を行う(ステップS11)。一方、バックアップフラグBFLがON状態(ステップS7:ON)であれば、後述する図11に示す電圧監視処理の動作が実行されていることとなるため、主制御CPU600は、チェックサム値を算出するためのチェックサム演算を行う(ステップS8)。なお、チェックサム演算とは、主制御RAM620の作業領域を対象とする8ビット加算演算である。
そして、主制御CPU600は、上記チェックサム値が算出されたら、この演算結果を主制御RAM620内のSUM番地の記憶値と比較する処理を行う(ステップS9)。そして、記憶された演算結果は、主制御RAM620内に記憶されている他のデータと共に、電源基板130にて生成されるバックアップ電源によって維持されている。
このSUM番地の記憶値と上記ステップS8の処理にて算出されたチェックサム値が不一致(ステップS9:NO)であれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内の全領域を全てクリアする処理を行う(ステップS11)。そして一致(ステップS9:YES)していれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内に記憶されているデータに基づいて電源遮断時の遊技動作に復帰させる処理を行う(ステップS10)。
<メイン処理:バックアップ復帰処理>
このステップS10の処理について、図10を参照して詳細に説明する。
まず、主制御CPU600は、電源復帰表示コマンドを送信する。具体的には、主制御CPU600は、液晶表示装置41に電源復帰画面を表示させるような処理コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を演出制御基板90に送信する(ステップS20)。これにより、液晶表示装置41に電源復帰の表示がされることとなる。
次いで、主制御CPU600は、電源断のとき潜伏確変状態であった等の遊技情報を保持していることを報知する(ステップS21)。
次いで、主制御CPU600は、特図1、2始動保留球数指定コマンドを送信する。具体的には、主制御CPU600は、液晶表示装置41に特別図柄1の始動保留球数並びに特別図柄2の始動保留球数を表示させるような処理コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を演出制御基板90に送信する(ステップS22)。これにより、液晶表示装置41に特別図柄1の始動保留球数並びに特別図柄2の始動保留球数が表示されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、始動入賞によって記憶されている変動パターン振分け指定番号に対応した演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信する(ステップS23)。これにより、液晶表示装置41に、その振分け指定番号に対応した変動パターンが表示されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄1変動中フラグの値を確認し、特別図柄1が変動しているか否かを確認する(ステップS24)。特別図柄1変動中フラグの値が5AHであれば、特別図柄1が変動中であると判断し(ステップS24:YES)、ステップS25の処理に進む。一方、特別図柄1動作ステータスフラグの値が5AHでなければ、特別図柄1が変動中でないと判断し(ステップS24:NO)、ステップS27の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、普通電動役物開放状態延長フラグを確認し、普通電動役物の開放が延長されているか否かを確認する(ステップS25)。普通電動役物開放状態延長フラグがON状態であれば、普通電動役物の開放が延長されていると判断し(ステップS25:YES)、ステップS26の処理に進む。一方、普通電動役物開放状態延長フラグがOFF状態であれば、普通電動役物の開放が延長されていないと判断し(ステップS25:NO)、ステップS27の処理に進む。
かくして、特別図柄1が変動中で、且つ、普通電動役物が開放状態であれば、主制御CPU600は、特別図柄1の残り変動時間に対応した演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信する(ステップS26)。すなわち、主制御CPU600は、残り変動時間が5分で、その5分のデータ値が「0124F8H」であれば、C301H(3バイト目),C224H(2バイト目),C1F8H(1バイト目)というように、各1〜3バイトの各バイト数に対応した演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信する。これにより、電源復帰直後から、残り変動時間の管理が演出制御基板90側で可能となる。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄1,2動作ステータスフラグの値を確認し、客待ち中か否かを確認する(ステップS27)。特別図柄1,2動作ステータスフラグの値が、00H又は01Hであれば、客待ち中であると判断し(ステップS27:YES)、液晶表示装置41にデモ画面を表示させるようなデモコマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を演出制御基板90に送信する(ステップS28)。これにより、液晶表示装置41にデモ画面が表示されることとなる。
一方、特別図柄1,2動作ステータスフラグの値が、00H又は01H以外であれば、客待ち中でないと判断し(ステップS27:NO)、ステップS29の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、各種フラグをクリアする(ステップS29)。具体的には、乱数回路異常確認フラグ、エラーフラグ、電波エラーカウンタ、磁気エラーカウンタ、各入賞口エラーカウンタを0クリアする。その後、主制御CPU600は、ステップS10の処理を終え、ステップS12の処理に進むこととなる。
<メイン処理>
かくして、ステップS10又はステップS11の処理を終えた後、主制御CPU600は、その内部に設けられている一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能等を有するCTC(Counter Timer Circuit)の設定を行う。すなわち、主制御CPU600は、4ms毎に定期的にタイマ割込みがかかるように上記CTCの時間定数レジスタを設定する(ステップS12)。そしてその後、主制御CPU600は、ループ処理を行う。
<タイマ割込み処理>
続いて、図11を参照して、上述したメイン処理を中断させて、4ms毎に開始されるタイマ割込みプログラムについて説明する。このタイマ割込みが生じると、主制御CPU600内のレジスタ群の内容を主制御RAM620のスタック領域に退避させる退避処理を実行し(ステップS50)、その後電圧監視処理を実行する(ステップS51)。この電圧監視処理は、電源基板130(図3参照)から出力される電圧異常信号ALARMのレベルを判定し、電圧異常信号ALARMが「L」レベル(異常レベル)であれば、主制御RAM620内に記憶されているデータのバックアップ処理、すなわち、当該データのチェックサム値を算出し、その算出したチェックサム値をバックアップデータとして主制御RAM620内に保存する処理を行う。
次いで、主制御CPU600は、上記電圧監視処理(ステップS51)が終了すると、各遊技動作の時間を管理している各種タイマ(普通図柄変動タイマ、普通図柄役物タイマ等)のタイマ減算処理を行う(ステップS52)。
そして続いて、主制御CPU600には、特別図柄1始動口スイッチ42a(図3参照)と、特別図柄2始動口スイッチ43a(図3参照)と、普通図柄始動口スイッチ45a(図3参照)と、一般入賞口スイッチ46a(図3参照)と、大入賞口スイッチ44c(図3参照)を含む各種スイッチ類のON/OFF信号が入力され、主制御RAM620内の作業領域にON/OFF信号レベルや、その立ち上がり状態が記憶される(ステップS53)。なお、このスイッチ入力処理は、不正入賞があった場合に、立ち上がり状態を無効(入賞無効)にする処理も行い、賞球を払出すために上記大入賞口スイッチ44c,一般入賞口スイッチ46aに何個の遊技球が入賞したのかのカウントも行っている。
次いで、主制御CPU600は、乱数管理処理を行う(ステップS54)。具体的には、当否抽選に使用する普通図柄、特別図柄1,2等の乱数を更新する処理を行うものである。
次いで、主制御CPU600は、エラー管理処理を行う(ステップS55)。なお、エラー管理処理は、遊技球の補給が停止したり、あるいは、遊技球が詰まったりなど、機器内部に異常が生じていないかの判定を含むものである。
次いで、主制御CPU600は、賞球管理処理を実行する(ステップS56)。この賞球管理処理は、払出制御基板70(図3参照)に払出し動作を行わせるための払出制御コマンドを出力している。
次いで、主制御CPU600は、普通図柄処理を実行する(ステップS57)。この普通図柄処理は、普通図柄の当否抽選を実行し、その抽選結果に基づいて普通図柄の変動パターンや普通図柄の停止表示状態を決定したりするものである。
次いで、主制御CPU600は、普通電動役物管理処理を実行する(ステップS58)。この普通電動役物管理処理は、普通図柄処理(ステップS57)の抽選結果に基づき、普通電動役物開放遊技発生に必要な普通電動役物ソレノイド43cの制御に関する信号が生成される。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄処理を実行する(ステップS59)。この特別図柄処理では、特別図柄1,2の当否抽選を実行し、その抽選の結果に基づいて特別図柄1,2の変動パターンや特別図柄1,2の停止表示態様を決定する。なお、この特別図柄処理の詳細については、後述することとする。
次いで、主制御CPU600は、特別電動役物管理処理を実行する(ステップS60)。この特別電動役物管理処理では、主に、大当たり抽選結果が「大当たり」又は「小当たり」であった場合、その当りに対応した当り遊技を実行制御するために必要な設定処理を行う。この際、特別電動役物ソレノイド44bの制御に関する信号も生成される。なお、この特別電動役物管理処理の詳細については、後述することとする。
次いで、主制御CPU600は、LED管理処理を実行する(ステップS61)。このLED管理処理は、処理の進行状態に応じて、特別図柄表示装置47や普通図柄表示装置48への出力データを生成したり、当該データに基づく制御信号を出力したりする処理である。
次いで、主制御CPU600は、ソレノイド駆動処理を行う(ステップS62)。この際、主制御CPU600は、普通電動役物管理処理(ステップS58)にて生成された普通電動役物ソレノイド43cの制御に関する信号を確認すると共に、特別電動役物管理処理(ステップS60)にて生成された特別電動役物ソレノイド44bの制御に関する信号を確認する。そしてこの信号に基づき、普通電動役物ソレノイド43c又は特別電動役物ソレノイド44bの作動/停止が制御され、開閉部材43bが開放又は閉止、あるいは、大入賞口(図示せず)が開放又は閉止するように開閉扉44aが動作することとなる。
次いで、主制御CPU600は、割込み許可状態に戻し(ステップS63)、主制御RAM620のスタック領域に退避させておいたレジスタの内容を復帰させタイマ割込みを終える(ステップS64)。これにより、割込み処理ルーチンからメイン処理(図9参照)に戻ることとなる。
<特別図柄処理>
次に、図12〜図20を参照して、上記特別図柄処理(図11のステップS59)について詳細に説明する。図12に示すように、特別図柄処理は、先ず、特別図柄1始動口42(図2参照)の特別図柄1始動口スイッチ42a(図3参照)において、遊技球の入球(入賞球)を検出した否かを確認し(ステップS100)、さらに、特別図柄2始動口43(図2参照)の特別図柄2始動口スイッチ43aにおいて、遊技球の入球(入賞球)を検出したか否かを確認する(ステップS101)。
<特別図柄処理:始動口チェック処理1(2)>
この処理について、図13を用いて詳しく説明する。なお、始動口チェック処理1は、特別図柄1に関する処理であるのに対し、始動口チェック処理2は、特別図柄2に関する処理であるが、処理内容としては、同じであるため、まとめて説明することとする。
主制御CPU600は、特別図柄1始動口42又は特別図柄2始動口43に遊技球が入球(入賞)したか否かを確認、すなわち、特別図柄1始動口42の特別図柄1始動口スイッチ42a又は特別図柄2始動口43の特別図柄2始動口スイッチ43aのレベルを確認する(ステップS200)。これにより、遊技球の入球(入賞)を検出しなければ(ステップS200:NO)、始動口チェック処理1(2)を終える。
一方、遊技球の入球(入賞)を検出すれば(ステップS200:YES)、主制御CPU600は、特別図柄1,2の変動契機となる始動保留球数が所定数、主制御RAM620内の始動保留記憶領域に格納されているか否かを確認する(ステップS201)。その始動保留球数が、4未満であれば(ステップS201:≠MAX)、当該始動保留球数を1加算(+1)する(ステップS202)。
次いで、主制御CPU600は、図11に示すステップS54にて管理されている特別図柄1,2の変動停止の際用いられる乱数値及び変動パターン用乱数値を特別図柄1,2の変動契機となる始動保留球数が格納されている主制御RAM620内の始動保留記憶領域に格納する。そしてさらに、主制御CPU600は、図11に示すステップS54にて管理されている大当たり判定用乱数値を特別図柄1,2の変動契機となる始動保留球数が格納されている主制御RAM620内の始動保留記憶領域に格納する(ステップ203)。
次いで、主制御CPU600は、現在の遊技状態(特別図柄大当たり判定フラグがONに設定されているか否か等)を確認し、先読み禁止状態か否かを判定する(ステップS204)。そして、先読み禁止状態でなければ(ステップS204:NO)、主制御CPU600は、上記ステップS203にて主制御RAM620内の始動保留記憶領域に格納した特別図柄1,2の当否抽選に用いられる大当たり判定用乱数値を取得し(ステップS205)、さらに、図示しない始動口入賞時乱数判定テーブルを取得する(ステップS206)。
次いで、主制御CPU600は、上記ステップS205にて取得した大当たり判定用乱数値及びステップS206にて取得した始動口入賞時乱数判定テーブル(図示せず)を用いて、大当たり抽選を行い、さらに、上記ステップS203にて主制御RAM620内の始動保留記憶領域に格納した特別図柄1,2用乱数値を用いて、大当たりの種類(16R確変大当り、16R非確変大当たり等)を決定し、変動パターン用乱数値を用いて、変動パターンを決定し、それに応じた特別図柄1,2始動口入賞コマンドを生成する(ステップS207)。
次いで、主制御CPU600は、上記生成された特別図柄1,2始動口入賞コマンドに応じた下位バイトの始動保留加算コマンドを生成する(ステップS208)。
一方、主制御CPU600は、上記ステップS208の処理を終えるか、又は、上記ステップS201にて特別図柄1又は2の始動保留球数が4以上であるか(ステップS201:=MAX)、あるいは、先読み禁止状態であれば(ステップS204:YES)、増加した始動保留球数に応じた上位バイトの始動保留加算コマンドを生成する(ステップS209)。
次いで、主制御CPU600は、上記ステップS208にて生成した下位バイトの始動保留加算コマンドと、上記ステップS209にて生成した上位バイトの始動保留加算コマンドとを結合した上で、始動保留加算コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)として、演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS210)。これにて、主制御CPU600は、始動口チェック処理1(2)の処理を終える。
<特別図柄処理>
かくして、図12に示すステップS100及びステップS101の処理を終えると、主制御CPU600は、特別図柄小当たり作動フラグがONに設定されているか、すなわち、特別図柄小当たり作動フラグに5AHが設定されているかを確認する(ステップS102)。特別図柄小当たり作動フラグに5AHが設定されていれば(ステップS102:ON)、特別図柄1又は2の何れかが小当たり中であると判断し、特別図柄の表示データの更新を行った後(ステップS114)、特別図柄処理を終える。
一方、特別図柄小当たり作動フラグに5AHが設定されていなければ(ステップS102:OFF)、特別図柄大当たり作動フラグがONに設定されているか、すなわち、特別図柄大当たり作動フラグに5AHが設定されているかを確認する(ステップS103)。特別図柄大当たり作動フラグに5AHが設定されていれば(ステップS103:ON)、特別図柄1又は2の何れかが大当たり中であると判断し、特別図柄の表示データの更新を行った後(ステップS114)、特別図柄処理を終える。
一方、特別図柄大当たり作動フラグに5AHが設定されていなければ(ステップS103:OFF)、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの減算処理を行う(ステップS104)。
<特別図柄処理:特別図柄1動作タイマ減算処理>
この処理について、図14を用いて詳しく説明する。まず、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値を確認する(ステップS300)。特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値が0であれば(ステップS300:YES)、特別図柄1の変動が停止していると判断し、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマ減算処理を終える。
一方、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値が0でなければ(ステップS300:NO)、特別図柄1が変動中であると判断し、主制御CPU600は、普通電動役物開放状態延長フラグを確認し、普通電動役物の開放が延長されているか否かを確認する(ステップS301)。普通電動役物開放状態延長フラグがON状態であれば、普通電動役物の開放が延長されていると判断し(ステップS301:YES)、もって、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERに、確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBL(図6(b)参照)に格納されている3バイトサイズの変動時間が設定されていると判断し、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの減算処理を3バイトサイズで行う(ステップS302)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマ減算処理を終える。
一方、普通電動役物開放状態延長フラグがOFF状態であれば、普通電動役物の開放が延長されていないと判断し(ステップS301:NO)、もって、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERに、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBL(図6(a)参照)に格納されている2バイトサイズの変動時間が設定されていると判断し、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの減算処理を2バイトサイズで行う(ステップS303)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマ減算処理を終える。
<特別図柄処理:特別図柄1動作タイマ減算処理(別実施例)>
ところで、図14においては、普通電動役物開放状態延長フラグを確認し、これによって、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの減算処理を変更するようにしたが、これに限らず、図15に示すような方法でも良い。
すなわち、図15に示すように、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値を確認する(ステップS350)。特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値が0であれば(ステップS350:YES)、特別図柄1の変動が停止していると判断し、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマ減算処理を終える。
一方、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値が0でなければ(ステップS350:NO)、特別図柄1が変動中であると判断し、特別図柄1動作タイマのデータサイズフラグを取得する(ステップS351)。すなわち、特別図柄1動作タイマのデータサイズフラグは、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERに、確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBL(図6(b)参照)に格納されている3バイトサイズの変動時間が設定された際、ONに設定され、それ以外は、OFFに設定されているフラグである。
この特別図柄1動作タイマのデータサイズフラグがONに設定されていれば(ステップS352:YES)、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERに、確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBL(図6(b)参照)に格納されている3バイトサイズの変動時間が設定されていると判断し、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの減算処理を3バイトサイズで行う(ステップS353)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマ減算処理を終える。
一方、特別図柄1動作タイマのデータサイズフラグがOFFに設定されていれば(ステップS352:NO)、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERに、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBL(図6(a)参照)に格納されている2バイトサイズの変動時間が設定されていると判断し、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの減算処理を2バイトサイズで行う(ステップS354)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマ減算処理を終える。
<特別図柄処理>
かくして、主制御CPU600は、上記ステップS104の処理を終え、特別図柄1の挙動を示す処理状態、すなわち、特別図柄1動作ステータスフラグの値を確認する(ステップS105)。より詳しく説明すると、主制御CPU600は、特別図柄1動作ステータスフラグの値が00H又は01Hであれば、特別図柄1変動待機中(特別図柄1の変動が行われておらず次回の変動のための待機状態であることを示す)であると判定し、特別図柄1変動開始処理を行う(ステップS106)。
一方、特別図柄1動作ステータスフラグの値が02Hの場合、主制御CPU600は、特別図柄1変動中(特別図柄1が現在変動中であることを示す)であると判定し、特別図柄1変動中処理を行う(ステップS107)。この特別図柄1変動中処理にて、特別図柄1の変動停止コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)が演出制御基板90(図3参照)に送信される。これにより、液晶表示装置41に表示される特別図柄1が上記特別図柄1変動開始処理にて生成された特別図柄1の停止図柄の内容にて停止することとなる。なお、このような処理を終えた後、特別図柄1動作ステータスフラグの値に03Hがセットされることとなる。
一方、特別図柄1動作ステータスフラグの値が03Hの場合、主制御CPU600は、特別図柄1確認中(特別図柄1の変動が終了して停止中であることを示す)であると判定し、特別図柄1確認時間中処理を行う(ステップS108)。なお、このような処理を終えた後、特別図柄1動作ステータスフラグの値に00Hがセットされることとなる。
ここで、図16〜図18を参照して、特別図柄1変動開始処理(ステップS106)、特別図柄1変動中処理(ステップS107)、特別図柄1確認時間中処理(ステップS108)についてより詳しく説明する。
<特別図柄処理:特別図柄1変動開始処理>
図16に示すように、主制御CPU600は、特別図柄1の始動保留球数が0か否かを確認する(ステップS400)。すなわち、主制御CPU600は、特別図柄1の始動保留球数が格納されている主制御RAM620を確認し、0であると判断した場合(ステップS400:=0)、特別図柄1動作ステータスフラグを確認する(ステップS401)。そして、特別図柄1動作ステータスフラグに00Hが設定されていれば(ステップS401:YES)、主制御CPU600は、特別図柄1変動開始処理を終える。
一方、特別図柄1動作ステータスフラグに00Hが設定されていなければ(ステップS401:NO)、客待ちデモコマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を、演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS402)。そして、主制御CPU600は、特別図柄1動作ステータスフラグに00Hを設定し(ステップS403)、特別図柄1変動開始処理を終える。
他方、特別図柄1の始動保留球数が格納されている主制御RAM620を確認し、始動保留球数が0でないと判断した場合(ステップS400:≠0)、主制御CPU600は、特別図柄1の始動保留球を1減算する(ステップS404)。
次いで、主制御CPU600は、始動保留減算コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を、演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS405)。そしてその後、主制御CPU600は、特別図柄1の始動保留球数が格納されている主制御RAM620の領域をシフトし(ステップS406)、特別図柄1の始動保留球数4の主制御RAM620の領域に0を設定する(ステップS407)。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄1時短回数カウンタ(特別図柄1の時短状態が終了するまでの残り回数を計数するためのカウンタ)が0であるか否かを判定し、残りの時短回数がある場合は、その残り時短回数情報を含む残り時短回数コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を、演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS408)。なお、この残り時短回数コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)は、演出制御基板90(図3参照)側において、残りの時短回数情報を報知する際に利用される。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS203にて主制御RAM620内に格納した大当り判定用乱数値を利用し、今回の特別図柄1変動表示ゲームに係る当落抽選を行う(ステップS409)。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS203にて主制御RAM620内に格納した特別図柄1用乱数値を用いて、特別図柄1の停止図柄を決定する(ステップS410)。
次いで、主制御CPU600は、遊技状態移行準備処理、すなわち、通常状態、時短状態、潜伏確変状態、確変動状態等の移行を決定する(ステップS411)。そして、その処理の後、主制御CPU600は、特別図柄1の変動パターンの生成を行う。この際、主制御CPU600は、遊技状態が通常状態の場合、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBLを選択(図6(a)参照)し、その中から、当落番号(TB1参照)に対応した変動時間(TB2参照)を選択する。そして、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにその選択した2バイトサイズの変動時間を設定する。一方、遊技状態が確変及び時短状態の場合、主制御CPU600は。確変時短変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLを選択し、その中から、当落番号(TB10参照)に対応した変動時間(TB11参照)を選択する。そして、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにその選択された3バイトサイズの変動時間を設定する(ステップS412)。
かくして、このように設定された特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの減算処理が図12に示すステップS104にて実行されることとなる。なお、ステップS412の処理の際、図12に示すステップS104の処理を図15に示す内容にて処理する場合、特別図柄1動作タイマのデータサイズフラグのON、OFF設定が行われる。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄1変動中フラグをONに設定(5AHを設定)し(ステップS413)、液晶表示装置41に表示される装飾図柄の装飾図柄指定コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を生成し(ステップS414)、その生成した装飾図柄指定コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS415)。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄1動作ステータスフラグに02Hを設定し(ステップS416)、特別図柄1変動開始処理を終える。
<特別図柄処理:特別図柄1変動中処理>
次に、特別図柄1変動中処理について図17を用いて説明する。
図17に示すように、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値を確認する(ステップS500)。0であれば(ステップS500:YES)、特別図柄1の変動を停止させるため、特別図柄1変動停止コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS501)。そしてその後、主制御CPU600は、特別図柄1動作ステータスフラグに03Hを設定し、特別図柄1変動中フラグに00Hを設定し、特別図柄1動作タイマのデータサイズフラグをOFFに設定する。そしてさらに、主制御CPU600は、特別図柄1の当否抽選結果を一定時間維持させるために、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERに例えば、約500msの時間が設定される(ステップS502)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄1変動中処理を終える。
一方、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値が0でなければ(ステップS500:NO)、主制御CPU600は、残り時間参照テーブルD_CHKTIMER_TBL(図8参照)を取得し(ステップS503)、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理しているタイマ値と、残り時間参照テーブルD_CHKTIMER_TBLに格納されている値とを比較する(ステップS504)。一致するものがなければ(ステップS504:NO)、主制御CPU600は、特別図柄1変動中処理を終える。
一方、一致するものがあれば(ステップS504:YES)、その一致した値に対応した演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90(図3参照)に送信する。すなわち、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理しているタイマ値が「0124F8H」であれば、残り5分を示すデータと一致することとなるため、残り5分を示す演出制御コマンドDI_CMD(例えば、C005H)を演出制御基板90に送信する。これを受けて、演出制御基板90は、その内容を液晶表示装置41に表示させる液晶制御コマンドを生成し、液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41に図7に示すような残り時間が表示されることとなる(ステップS505)。
しかして、本実施形態によれば、所定残り時間になる毎に、演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信することで、液晶表示装置41に表示される残り時間と、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理している残り時間とのズレを低減させるようにしている。このようにすれば、液晶表示装置41に表示されている残り時間と、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERにて管理している時間とのズレを低減することができ、もって、遊技者に不利益を与える事態を低減することができる。さらには、演出制御基板90側で変動時間の残り時間を管理する必要がないため、効率的に変動時間の残り時間を管理することができる。
かくして、主制御CPU600は、上記ステップS505の処理を行い、特別図柄1変動中処理を終える。
<特別図柄処理:特別図柄1確認時間中処理>
次に、特別図柄1確認時間中処理について図18を用いて説明する。
図18に示すように、主制御CPU600は、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERの値を確認する(ステップS600)。0でなければ(ステップS600:≠0)、主制御CPU600は、特別図柄1確認時間中処理を終える。
一方、特別図柄1動作タイマSS1_TIMERが0であれば(ステップS600:=0)、主制御CPU600は、特別図柄1動作ステータスフラグに01Hを設定し(ステップS601)、特別図柄大当たり判定フラグがONに設定されているか(5AHが設定されているか)を確認する(ステップS602)。特別図柄大当たり判定フラグがONに設定されていれば(5AHが設定されていれば)(ステップS602:YES)、特別図柄大当たり判定フラグに00Hを設定し、図12に示すステップS103にて使用する特別図柄大当たり作動フラグに5AHを設定し、そして、普通電動役物開放状態延長フラグに00Hを設定し、普通図柄時短フラグに00Hを設定し、普通図柄確変フラグに00Hを設定し、特別図柄1時短フラグに00Hを設定し、特別図柄1確変フラグに00Hを設定し、特別図柄1確変時短状態フラグに00Hを設定し、変動パターン振分け指定番号に00Hを設定し、後述する特別図柄1時短回数カウンタ及び特別図柄1確変回数カウンタ並びに特別図柄1変動回数カウンタに00Hを設定する処理を行う(ステップS603)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄1確認時間中処理を終える。
他方、特別図柄大当たり判定フラグがONに設定されていなければ(5AHが設定されていなければ)(ステップS602:NO)、主制御CPU600は、特別図柄小当たり判定フラグがONに設定されているか(5AHが設定されているか)を確認する(ステップS604)。特別図柄小当たり判定フラグがONに設定されていれば(5AHが設定されていれば)(ステップS604:YES)、特別図柄小当たり判定フラグに00Hを設定し、図12に示すステップS102にて使用する特別図柄小当たり作動フラグに5AHを設定し(ステップS605)、特別図柄1時短回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS606)。他方、特別図柄小当たり判定フラグがONに設定されていなければ(5AHが設定されていなければ)(ステップS604:NO)、ステップS605の処理をせず、特別図柄1時短回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS606)。
特別図柄1時短回数カウンタの値が0でなければ(ステップS606:NO)、特別図柄1時短回数カウンタの値を1減算し(ステップS607)、主制御CPU600は、再度、特別図柄1時短回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS608)。そして、特別図柄1時短回数カウンタの値が0であれば(ステップS608:YES)、普通電動役物開放状態延長フラグに00Hを設定し、普通図柄時短フラグに00Hを設定し、普通図柄確変フラグに00Hを設定し、特別図柄1時短フラグに00Hを設定し、特別図柄1確変時短状態フラグに00Hを設定し、変動パターン振分け指定番号に00Hを設定し(ステップS609)、主制御CPU600は、ステップS610の処理に進む。
一方、上記ステップS606にて、特別図柄1時短回数カウンタの値が0で(ステップS606:YES)、上記ステップS608にて、特別図柄1時短回数カウンタの値が0であれば(ステップS608:NO)、主制御CPU600は、ステップS610の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、ステップS610の処理において、特別図柄1確変回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS610)。特別図柄1確変回数カウンタの値が0であれば(ステップS610:YES)、ステップS614の処理に進む。
一方、特別図柄1確変回数カウンタの値が0でなければ(ステップS610:NO)、主制御CPU600は、特別図柄1確変回数カウンタの値を1減算し(ステップS611)、再度、特別図柄1確変回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS612)。そして、特別図柄1確変回数カウンタの値が0でなければ(ステップS612:NO)、ステップS614の処理に進む。
一方、特別図柄1確変回数カウンタの値が0であれば(ステップS612:YES)、主制御CPU600は、普通電動役物開放状態延長フラグに00Hを設定し、普通図柄時短フラグに00Hを設定し、普通図柄確変フラグに00Hを設定し、特別図柄1時短フラグに00Hを設定し、特別図柄1確変フラグに00Hを設定し、特別図柄1確変時短状態フラグに00Hを設定し、変動パターン振分け指定番号に00Hを設定する処理を行い(ステップS613)、ステップS614の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄1変動回数カウンタの値を確認し(ステップS614)、0であれば、特別図柄1確認時間中処理を終え、0でなければ、特別図柄1変動回数カウンタを1減算する処理を行う(ステップS615)。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄1変動回数カウンタの値を確認し(ステップS616)、0でなければ、特別図柄1確認時間中処理を終え、0であれば、変動パターン振分け指定番号に所定値(例えば、05H)を設定する処理を行う(ステップS617)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄1確認時間中処理を終える。
<特別図柄処理>
このように、上記ステップS106、ステップS107、ステップS108のいずれかの処理を終えると、主制御CPU600は、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの減算処理を行う(ステップS109)。
<特別図柄処理:特別図柄2動作タイマ減算処理>
この処理について、図19を用いて詳しく説明する。まず、主制御CPU600は、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの値を確認する(ステップS700)。特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの値が0であれば(ステップS700:YES)、特別図柄2の変動が停止していると判断し、主制御CPU600は、特別図柄2動作タイマ減算処理を終える。
一方、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの値が0でなければ(ステップS700:NO)、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの値を減算し(ステップ701)、特別図柄2動作タイマ減算処理を終える。なお、特別図柄2の変動時間は、特別図柄1の変動時間のように2バイトサイズを超える変動時間が発生することはないため、図6に示すようなテーブルを用いなくとも良い。
<特別図柄処理>
かくして、主制御CPU600は、上記ステップS109の処理を終え、特別図柄2の挙動を示す処理状態、すなわち、特別図柄2動作ステータスフラグの値を確認する(ステップS110)。より詳しく説明すると、主制御CPU600は、特別図柄2動作ステータスフラグの値が00H又は01Hであれば、特別図柄2変動待機中(特別図柄2の変動が行われておらず次回の変動のための待機状態であることを示す)であると判定し、特別図柄2変動開始処理を行う(ステップS111)。
一方、特別図柄2動作ステータスフラグの値が02Hの場合、主制御CPU600は、特別図柄2変動中(特別図柄2が現在変動中であることを示す)であると判定し、特別図柄2変動中処理を行う(ステップS112)。この特別図柄2変動中処理にて、特別図柄2の変動停止コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)が演出制御基板90(図3参照)に送信される。これにより、液晶表示装置41に表示される特別図柄2が上記特別図柄2変動開始処理にて生成された特別図柄2の停止図柄の内容にて停止することとなる。なお、このような処理を終えた後、特別図柄2動作ステータスフラグの値に03Hがセットされることとなる。
一方、特別図柄2動作ステータスフラグの値が03Hの場合、主制御CPU600は、特別図柄2確認中(特別図柄2の変動が終了して停止中であることを示す)であると判定し、特別図柄2確認時間中処理を行う(ステップS113)。なお、このような処理を終えた後、特別図柄2動作ステータスフラグの値に00Hがセットされることとなる。
ここで、図16,図18及び図19を参照して、特別図柄2変動開始処理(ステップS111)、特別図柄2変動中処理(ステップS112)、特別図柄2確認時間中処理(ステップS113)についてより詳しく説明する。
<特別図柄処理:特別図柄2変動開始処理>
図16に示すように、主制御CPU600は、特別図柄2の始動保留球数が0か否かを確認する(ステップS400)。すなわち、主制御CPU600は、特別図柄2の始動保留球数が格納されている主制御RAM620を確認し、0であると判断した場合(ステップS400:=0)、特別図柄2動作ステータスフラグを確認する(ステップS401)。そして、特別図柄2動作ステータスフラグに00Hが設定されていれば(ステップS401:YES)、主制御CPU600は、特別図柄2変動開始処理を終える。
一方、特別図柄2動作ステータスフラグに00Hが設定されていなければ(ステップS401:NO)、客待ちデモコマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を、演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS402)。そして、主制御CPU600は、特別図柄2動作ステータスフラグに00Hを設定し(ステップS403)、特別図柄2変動開始処理を終える。
他方、特別図柄2の始動保留球数が格納されている主制御RAM620を確認し、始動保留球数が0でないと判断した場合(ステップS400:≠0)、主制御CPU600は、特別図柄2の始動保留球を1減算する(ステップS404)。
次いで、主制御CPU600は、始動保留減算コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を、演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS405)。そしてその後、主制御CPU600は、特別図柄2の始動保留球数が格納されている主制御RAM620の領域をシフトし(ステップS406)、特別図柄2の始動保留球数4の主制御RAM620の領域に0を設定する(ステップS407)。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄2時短回数カウンタ(特別図柄2の時短状態が終了するまでの残り回数を計数するためのカウンタ)が0であるか否かを判定し、残りの時短回数がある場合は、その残り時短回数情報を含む残り時短回数コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を、演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS408)。なお、この残り時短回数コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)は、演出制御基板90(図3参照)側において、残りの時短回数情報を報知する際に利用される。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS203にて主制御RAM620内に格納した大当り判定用乱数値を利用し、今回の特別図柄2変動表示ゲームに係る当落抽選を行う(ステップS409)。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS203にて主制御RAM620内に格納した特別図柄2用乱数値を用いて、特別図柄2の停止図柄を決定する(ステップS410)。
次いで、主制御CPU600は、遊技状態移行準備処理、すなわち、通常状態、時短状態、潜伏確変状態、確変動状態等の移行を決定する(ステップS411)。そして、その処理の後、主制御CPU600は、特別図柄2の変動パターンの生成を行う。この際、主制御CPU600は、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERに変動時間を設定する(ステップS412)。
かくして、このように設定された特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの減算処理が図12に示すステップS109にて実行されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄2変動中フラグをONに設定(5AHを設定)し(ステップS413)、液晶表示装置41に表示される装飾図柄の装飾図柄指定コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を生成し(ステップS414)、その生成した装飾図柄指定コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS415)。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄2動作ステータスフラグに02Hを設定し(ステップS416)、特別図柄2変動開始処理を終える。
<特別図柄処理:特別図柄2変動中処理>
次に、特別図柄2変動中処理について図20を用いて説明する。
図20に示すように、主制御CPU600は、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの値を確認する(ステップS800)。0であれば(ステップS800:YES)、特別図柄2の変動を停止させるため、特別図柄2変動停止コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を演出制御基板90(図3参照)に送信する処理を行う(ステップS801)。そしてその後、主制御CPU600は、特別図柄2動作ステータスフラグに03Hを設定し、特別図柄2変動中フラグに00Hを設定する。そしてさらに、主制御CPU600は、特別図柄2の当否抽選結果を一定時間維持させるために、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERに例えば、約500msの時間が設定される(ステップS802)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄2変動中処理を終える。
一方、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの値が0でなければ(ステップS800:NO)、特別図柄2が変動中であると判断し、特別図柄2変動中処理を終える。
<特別図柄処理:特別図柄2確認時間中処理>
次に、特別図柄2確認時間中処理について図18を用いて説明する。
図18に示すように、主制御CPU600は、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERの値を確認する(ステップS600)。0でなければ(ステップS600:≠0)、主制御CPU600は、特別図柄2確認時間中処理を終える。
一方、特別図柄2動作タイマSS2_TIMERが0であれば(ステップS600:=0)、主制御CPU600は、特別図柄2動作ステータスフラグに01Hを設定し(ステップS601)、特別図柄大当たり判定フラグがONに設定されているか(5AHが設定されているか)を確認する(ステップS602)。特別図柄大当たり判定フラグがONに設定されていれば(5AHが設定されていれば)(ステップS602:YES)、特別図柄大当たり判定フラグに00Hを設定し、図12に示すステップS103にて使用する特別図柄大当たり作動フラグに5AHを設定し、そして、普通電動役物開放状態延長フラグに00Hを設定し、普通図柄時短フラグに00Hを設定し、普通図柄確変フラグに00Hを設定し、特別図柄2時短フラグに00Hを設定し、特別図柄2確変フラグに00Hを設定し、特別図柄2確変時短状態フラグに00Hを設定し、変動パターン振分け指定番号に00Hを設定し、後述する特別図柄2時短回数カウンタ及び特別図柄2確変回数カウンタ並びに特別図柄2変動回数カウンタに00Hを設定する処理を行う(ステップS603)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄2確認時間中処理を終える。
他方、特別図柄大当たり判定フラグがONに設定されていなければ(5AHが設定されていなければ)(ステップS602:NO)、主制御CPU600は、特別図柄小当たり判定フラグがONに設定されているか(5AHが設定されているか)を確認する(ステップS604)。特別図柄小当たり判定フラグがONに設定されていれば(5AHが設定されていれば)(ステップS604:YES)、特別図柄小当たり判定フラグに00Hを設定し、図12に示すステップS102にて使用する特別図柄小当たり作動フラグに5AHを設定し(ステップS605)、特別図柄2時短回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS606)。他方、特別図柄小当たり判定フラグがONに設定されていなければ(5AHが設定されていなければ)(ステップS604:NO)、ステップS605の処理をせず、特別図柄2時短回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS606)。
特別図柄2時短回数カウンタの値が0でなければ(ステップS606:NO)、特別図柄2時短回数カウンタの値を1減算し(ステップS607)、主制御CPU600は、再度、特別図柄2時短回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS608)。そして、特別図柄2時短回数カウンタの値が0であれば(ステップS608:YES)、普通電動役物開放状態延長フラグに00Hを設定し、普通図柄時短フラグに00Hを設定し、普通図柄確変フラグに00Hを設定し、特別図柄2時短フラグに00Hを設定し、特別図柄2確変時短状態フラグに00Hを設定し、変動パターン振分け指定番号に00Hを設定し(ステップS609)、主制御CPU600は、ステップS610の処理に進む。
一方、上記ステップS606にて、特別図柄2時短回数カウンタの値が0で(ステップS606:YES)、上記ステップS608にて、特別図柄2時短回数カウンタの値が0であれば(ステップS608:NO)、主制御CPU600は、ステップS610の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、ステップS610の処理において、特別図柄2確変回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS610)。特別図柄2確変回数カウンタの値が0であれば(ステップS610:YES)、ステップS614の処理に進む。
一方、特別図柄2確変回数カウンタの値が0でなければ(ステップS610:NO)、主制御CPU600は、特別図柄2確変回数カウンタの値を1減算し(ステップS611)、再度、特別図柄2確変回数カウンタの値が0か否かを確認する(ステップS612)。そして、特別図柄2確変回数カウンタの値が0でなければ(ステップS612:NO)、ステップS614の処理に進む。
一方、特別図柄2確変回数カウンタの値が0であれば(ステップS612:YES)、主制御CPU600は、普通電動役物開放状態延長フラグに00Hを設定し、普通図柄時短フラグに00Hを設定し、普通図柄確変フラグに00Hを設定し、特別図柄2時短フラグに00Hを設定し、特別図柄2確変フラグに00Hを設定し、特別図柄2確変時短状態フラグに00Hを設定し、変動パターン振分け指定番号に00Hを設定する処理を行い(ステップS613)、ステップS614の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄2変動回数カウンタの値を確認し(ステップS614)、0であれば、特別図柄2確認時間中処理を終え、0でなければ、特別図柄2変動回数カウンタを1減算する処理を行う(ステップS615)。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄2変動回数カウンタの値を確認し(ステップS616)、0でなければ、特別図柄2確認時間中処理を終え、0であれば、変動パターン振分け指定番号に所定値(例えば、05H)を設定する処理を行う(ステップS617)。これにて、主制御CPU600は、特別図柄2確認時間中処理を終える。
<特別図柄処理>
かくして、主制御CPU600は、上記ステップS111,S112,S113のいずれかの処理を終えた後、特別図柄の表示データの更新を行い(ステップS114)、特別図柄の処理を終える。
<特別電動役物管理処理>
次に、図21及び図22を参照して、上記特別電動役物管理処理(図11に示すステップS60)について詳細に説明する。
図21に示すように、主制御CPU600は、まず、特別図柄小当たり作動フラグがONに設定されているか、すなわち、特別図柄小当たり作動フラグに5AHが設定されているかを確認する(ステップS900)。特別図柄小当たり作動フラグに5AHが設定されていれば(ステップS900:ON)、特別図柄1又は特別図柄2が小当たり中であると判断し、小当たり遊技に係る入賞装置44の一連の動作を制御するための小当たり処理を行い(ステップS901)、特別電動役物管理処理を終える。
一方、特別図柄小当たり作動フラグに5AHが設定されていなければ(ステップS900:OFF)、特別図柄大当たり作動フラグがONに設定されているか、すなわち、特別図柄大当たり作動フラグに5AHが設定されているかを確認する(ステップS902)。特別別図柄大当たり作動フラグに5AHが設定されていれば(ステップS902:ON)、特別図柄1又は2が大当たり中であると判断し、特別電動役物管理処理を終える。
一方、特別図柄大当たり作動フラグに5AHが設定されていなければ(ステップS902:OFF)、普通図柄始動口45(図2参照)の普通図柄始動口スイッチ45a(図3参照)において、遊技球の入球を検出した否かを確認する(ステップS903)。検出していなければ(ステップS903:NO)、大当たりが開始されていないと判断し、特別電動役物管理処理を終える。
すなわち、大当たりした際、所定の時間内に入賞装置44内の大入賞口(図示せず)に多くの遊技球を入賞させなければならないが、途中で、トイレに行きたくなった等急用が発生した場合、遊技者は遊技を中断するタイミングがなく、もって、遊技者に不利益が発生する可能性があった。そこで、大当たりが確定した際、大当たり開始を遊技者に任意のタイミングで決めてもらうようにすれば、遊技者に急用が発生したとしても、遊技を一時的に中断することができる。具体的に示せば、ステップS903の処理の際、図22に示すような液晶表示装置41を表示させるような演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90(図3参照)に送信する。これにより、図22に示すような液晶表示装置41が表示される。すなわち、一時停止中(画面P10)であることが表示され、右のゲート(すなわち、普通図柄始動口45)を通過すると大当たりがはじまるよ(画面P11)という表示がされることとなる。これにより、遊技者が、普通図柄始動口45(図2参照)に遊技球を入球させない限り、ステップS903に示すように、大当たりが開始されないこととなる。このようにすれば、大当たりが確定したとしても、遊技者は、任意のタイミングで遊技を開始することができるため、遊技者への不利益を低減させることができる。
かくして、普通図柄始動口45(図2参照)の普通図柄始動口スイッチ45a(図3参照)において、遊技球の入球を検出すれば(ステップS903)、大当たりが開始される。すなわち、主制御CPU600は、特別電動役物動作ステータスフラグの値を確認する(ステップS904)。より詳しく説明すると、特別電動役物動作ステータスフラグに00Hが設定されていれば、開始処理中(大当たり遊技開始前の待機状態であることを示す)であると判定し、大当たり開始処理(ステップS905)を行う。そして、特別電動役物動作ステータスフラグに01Hが設定されていれば、作動開始処理中(ラウンド遊技開始前の待機状態であることを示す)であると判定し、特別電動役物作動開始処理(ステップS906)を行う。また、特別電動役物動作ステータスフラグに02Hが設定されていれば、作動中(ラウンド遊技が実行中であることを示す)であると判定し、特別電動役物作動中処理(ステップS907)を行う。またさらに、特別電動役物動作ステータスフラグに03Hが設定されていれば、継続判定中(次回のラウンド遊技を継続させるか否かの判定中であることを示す)であると判定し、特別電動役物作動継続判定処理(ステップS908)を行う。そして、特別電動役物動作ステータスフラグに04Hが設定されていれば、終了処理中(大当たり遊技終了時の終了処理中であることを示す)であると判定し、大当たり終了処理(ステップS909)を行う。
しかして、これらの処理により大当り遊技に係る入賞装置44の動作が制御されることなる。そして、ステップS905〜ステップS909の何れかの処理を終えると、主制御CPU600は、特別電動役物管理処理を終える。
しかして、以上説明した本実施形態によれば、効率的に変動時間を管理することができる。
なお、本実施形態においては、大当たり確定後、一時的に遊技を中断させた際、普通図柄始動口45(図2参照)に遊技球を入球させたことでもって、大当たりを開始するようにしたが、それに限らず、例えば、演出ボタン装置13等のボタンを遊技者が押下したら大当りを開始するようにしても良い。
また、本実施形態においては、確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLに格納されている変動時間が、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBLに格納されている変動時間より全て長いものが格納されている例を示したが、それに限らず、確変時短時変動時間テーブルD_TIMER_B_TBLに格納されている変動時間の一部だけが、通常時変動時間テーブルD_TIMER_A_TBLに格納されている変動時間よりも長いものでも良い。