JP6365148B2 - 連続溶融金属めっき装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続搬送される金属帯を溶融金属浴中に浸漬させてめっき処理を施すための連続溶融金属めっき装置に関する。
従来、溶融金属めっき鋼板を製造する方法として、金属帯を溶融金属浴に導入し、当該金属帯へ溶融金属を付着させつつ金属帯を引き上げることで、連続的に溶融金属めっき鋼板を製造する方法が知られている。係るめっき処理を行うための連続溶融金属めっき装置では、金属帯を溶融金属浴中に導入し、浴中に設けられたシンクロールに沿って金属帯を搬送することによって金属帯の方向を変え、溶融金属浴から金属帯を導出するようになっている。上記のシンクロールは、軸回転可能な状態で軸受に支持されるが、金属帯の高い走行張力によってシンクロールに所定方向の荷重がかかることから、軸受との摺動部分である軸部が摩耗しやすくなっている。そのために、連続溶融金属めっき装置を長期間連続して使用することがむずかしく、稼働率の低下や、修繕コストの上昇のおそれがある。
これまで、シンクロールの軸部の摩耗対策としては、軸スリーブの耐摩耗性や耐クラック性の向上を目的とするものが主となっている。しかしながら、近年、めっき金属板の生産効率の向上を目指して搬送速度が高速化されつつあり、金属帯の走行張力がより高くなって、軸部のさらなる短寿命化のおそれがある。
これに対して、特許文献1には、シンクロールの胴部内を軸方向に貫通する複数個の筒状空間を設け、当該筒状空間内にロール重量を増量するための粉末を封入することによってロール重量を調整する技術が開示されている。係る特許文献1に開示の技術によれば、ロールの重量化によって、溶融金属浴による浮力と金属帯の走行張力とによりシンクロールにかかる荷重が低減され、軸部の回転摩擦抵抗が低減されるとしている。また、特許文献2には、シンクロールのロール軸を、永久磁石や電磁石を利用して非接触式で支持することにより、ロール軸の機械的接触を無くし、摩擦による騒音とエネルギー損失を少なくすることができるマグネチック軸受装置が開示されている。また、特許文献3には、シンクロールに代えて、鋼帯を非接触状態に維持しながら方向転換させるめっき液噴出孔を備えた方向転換手段を備えた連続溶融金属めっき装置が開示されている。
特開平08−199321号公報 特表2012−526249号公報 特開2002−309356号公報
「製鉄プロセスライン用帯鋼浮上搬送装置の実用化」(三菱重工技報Vol.29,No.1,1992−1)
しかしながら、特許文献1に記載の連続溶融金属めっき装置のシンクロールは、軸方向に貫通する筒状空間を設けるものであり、既存のシンクロールをそのまま利用することができない。また、金属帯の走行張力は、金属帯の材料や厚さ、幅、移動速度等によって異なるが、特許文献1に記載のシンクロールは、金属帯の種類によって封入する粉末の重量を変えなければならず、手間がかかる。また、特許文献2に記載のマグネチック軸受装置は、特定の装置構成を有するものであり、既存のめっき装置に適用するには、めっき装置の大幅な変更が必要となる。また、特許文献3に記載の連続溶融金属めっき装置は、従来のシンクロールを、全く別の方向転換手段に置き換えるものであり、既存のめっき装置に適用するには、めっき装置の大きな変更が必要となる。
さらに、鋼帯に対して溶融亜鉛めっき処理を施す場合、溶融亜鉛槽内において、鋼帯から溶出した鉄(Fe)が溶融亜鉛浴中のアルミニウム(Al)と反応してトップドロス(FeAl)が形成されるため、鋼帯の近傍ではAlが消費される。溶融亜鉛槽には、溶融亜鉛が逐次供給されることから、シンクロールによって方向転換される鋼帯が成すV字の外側の領域では、溶融亜鉛が入れ替わることによって浴組成が回復する一方、V字の内側の領域では、溶融亜鉛の入れ替えが進みにくく、濃度偏差が生じやすい。特に、搬送速度が高速化すると、通板面積の増加に伴ってFeの溶出量も増加するため、V字の内側領域の溶融亜鉛浴のAl濃度が低下しやすくなっている。そうすると、V字の内側領域では、ボトムドロス(FeZn)も発生して、局所的に浴組成が、トップドロスとボトムドロスとの混成域に入りやすいという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、既存の装置の構成を活かしつつ、シンクロールの軸部にかかる荷重を適切に低減して、シンクロールの摩耗を低減することができる連続溶融金属めっき装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、溶融金属浴を収容する溶融金属槽と、軸回転可能な状態で軸受に支持されて前記溶融金属槽内に配置され、前記溶融金属浴中に導入される金属帯の移動方向を変えるシンクロールと、前記移動方向が変わる前後の前記金属帯の内側領域に配置され、前記シンクロールに向けて溶融金属を噴出する溶融金属噴出部と、を備え、前記溶融金属噴出部は、前記溶融金属を噴出するスリットを有するスリットノズルであり、前記スリットは、前記シンクロールの外周面の円周方向に沿って間隔を置いて少なくとも二つ設けられ、前記シンクロールの中心軸に直交する断面で前記シンクロール及び前記溶融金属噴出部を見たときに、それぞれの前記スリットは、前記シンクロールの中心軸の方向よりも他の前記スリット側に向けて形成される、連続溶融金属めっき装置が提供される。
また、前記溶融金属噴出部に形成され、前記溶融金属の噴出方向が前記溶融金属浴の浴底方向に向けられた噴出口は、前記シンクロールの外周面に対向する位置に設けられてもよい。
また、前記溶融金属噴出部は、前記金属帯から前記シンクロールに与えられる荷重の負荷方向に反する方向の荷重を前記シンクロールに与えるよう構成されてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、既存の装置の構成を活かしつつ、シンクロールの軸部にかかる荷重を適切に低減して、シンクロールの摩耗を低減可能な連続溶融金属めっき装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る連続溶融金属めっき装置の概略構成を示す説明図である。 シンクロールの軸受構造の例を示す断面図である。 シンクロールの軸スリーブが受ける荷重を示す説明図である。 同実施形態に係る溶融金属噴出部を示す断面図である。 シンクロールと溶融金属噴出部との位置関係を示す説明図である。 噴出する溶融金属が間隙から流出する様子を示す説明図である。 溶融金属噴出部の配置について説明するための図である。 シンクロールに付加する荷重と軸部が受ける荷重との関係を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.連続溶融金属めっき装置の全体構成例>
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る連続溶融金属めっき装置(以下、単に「めっき装置」とも称する。)の全体構成例を概略的に説明する。図1は、本実施形態に係るめっき装置10の概略構成を示している。係る図1は、めっき装置10を、シンクロール20の中心軸の軸方向に沿って見た側面図を概略的に示している。
めっき装置10は、連続搬送される金属帯12を溶融金属浴14中に浸漬させてめっき処理を施すための装置として構成されている。かかるめっき装置10は、溶融金属浴14を収容する溶融金属槽16と、溶融金属槽16内に配置されたシンクロール20及び絞りロール30a,30bと、溶融金属噴出部50とを備えている。金属帯12は、代表的には鋼帯が例示されるが、これに限られない。
溶融金属槽16は、例えば、上部が開放された容器とすることができる。溶融金属槽16に収容される溶融金属は、例えば、Feの融点より充分低い温度で溶融状態にある溶融金属であれば特に制限は無いが、実用的には、例えば、Zn,Al,Sn,Pbの単体又はこれらの合金が挙げられる。あるいはこれらの金属又は合金に、例えばSi,P等の非金属元素、Ca,Mg,Sr等の典型金属元素、Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu等の遷移金属元素を含有するものも含まれる。
シンクロール20は、溶融金属槽16内で軸回転可能な状態で軸受に支持されており、溶融金属浴14に導入される金属帯12を、シンクロール20の外周面に沿って搬送して、金属帯12の移動方向を転換するものとなっている。絞りロール30a,30bは、シンクロール20によって方向転換させられて上方に導出される金属帯12の進行方向の溶融金属浴14中に配置されている。絞りロール30a,30bは、金属帯12を挟むように配置され、金属帯12の両面に付着する余剰の溶融金属を除去することにより、金属帯12に付着して持ち上げられる溶融金属の量が多くなることを防いでいる。ここまでに説明した溶融金属槽16、シンクロール20、絞りロール30a,30bは、既存のめっき装置の構成をそのまま採用することができる。
溶融金属噴出部50は、シンクロール20によって移動方向が転換される前後の金属帯12の内側の領域、すなわち、方向転換される金属帯12によって形成されるV字の領域に配置されている。溶融金属噴出部50は、例えば、溶融金属を噴出するスリットノズルであり、シンクロール20に向けて溶融金属を噴出して、シンクロール20に荷重を付加するものとなっている。溶融金属噴出部50には、溶融金属を溶融金属噴出部50に向けて圧送するメタルポンプ55が接続されている。メタルポンプ55は、溶融金属槽16内の溶融金属を吸い上げるようにしてもよい。また、溶融金属槽16内の溶融金属を排出しつつ、別の供給部からメタルポンプ55に同種の溶融金属を供給して、溶融金属を循環させてもよい。
<2.シンクロールの軸受構造>
次に、本実施形態に係るめっき装置10のシンクロール20の軸受構造について説明する。図2は、シンクロール20の軸受構造の一例を示している。係る図2は、シンクロール20を軸方向の一方側から見た側面図、及びシンクロール20を軸線に沿って切断した断面図を示している。シンクロール20は、中空の円筒形状を有し、軸方向の両端面の中央には軸スリーブ22a,22bが設けられている。また、軸スリーブ22a,22bの周囲には複数の開口部20aが設けられ、シンクロール20の内部が溶融金属で満たされるようになっている。軸スリーブ22a,22bは、軸部の一例である。軸スリーブ22a,22bは軸受25a,25bに挿入されており、シンクロール20は軸回転可能な状態で軸受25a,25bに支持されている。係るシンクロール20の軸受構造では、シンクロール20が溶融金属浴14による浮力や、金属帯12の張力の影響を受けると、軸スリーブ22a,22bが軸受25a,25bの特定の部分に対して大きい荷重で当接しながら摺動する場合がある。
図3は、シンクロール20が受ける溶融金属浴14の浮力Gv及び金属帯12の張力Tと、軸スリーブ22a(22b)が軸受25a(25b)から受ける荷重Fとを示す説明図である。図3には、シンクロール20、軸スリーブ22a(22b)、軸受25a(25b)及び金属帯12が模式的に示されている。シンクロール20は、垂直方向上方向に溶融金属浴14の浮力Gvを受ける。また、シンクロール20は、金属帯12によって左斜め上方向の張力を受ける。正確には、シンクロール20は、方向転換された金属帯12が成すV字の二等分線の方向に、金属帯12の張力を受ける。したがって、シンクロール20は、溶融金属浴14の浮力Gvの方向と金属帯12の張力の方向とを合成した方向に荷重を受ける。その結果、軸スリーブ22a(22b)は、シンクロール20が受ける荷重の作用方向と反対方向の荷重Fを軸受25a(25b)から受けることとなる。図3の例では、軸スリーブ22a(22b)は、鉛直方向に対して角度φの方向への荷重Fを受けている。
<3.溶融金属噴出部>
次に、本実施形態に係るめっき装置10の溶融金属噴出部50について説明する。図4及び図5は、本実施形態に係るめっき装置10の溶融金属噴出部50の構成例を示す説明図である。図4は、溶融金属噴出部50を、シンクロール20の中心軸の軸方向に沿って見た断面図であり、図5は、シンクロール20及び溶融金属噴出部50の位置関係を示す説明図であって、シンクロール20の外周面を平面的に展開した図である。なお、以下の説明においては、シンクロール20の中心軸の軸方向を、シンクロール20又は溶融金属噴出部50の幅方向ともいい、シンクロール20の軸方向に直交するシンクロール20の断面形状の外周面に沿う方向を円周方向という。
本実施形態に係るめっき装置10の溶融金属噴出部50は、シンクロール20の外周面に対向する対向面53に溶融金属の噴出口となるスリット52a,52bを有する中空体のスリットノズルとして構成されている。溶融金属噴出部50は、中空体の内部に溶融金属を供給するための溶融金属供給口50aを有している。係る溶融金属供給口50aには図示しないメタルポンプが接続されており、メタルポンプによって溶融金属が溶融金属噴出部50に対して圧送される。これにより、スリット52a,52bから溶融金属が噴出し、シンクロール20に対して荷重を付加することができる。
溶融金属噴出部50は、金属帯12が成すV字の内側の領域に配置されているために、シンクロール20に付加される荷重は、溶融金属浴14による浮力Gvの方向及び金属帯12の張力Tを合成した荷重の方向とは反対方向の力成分を含んでいる。したがって、それらの浮力Gv及び張力Tによってシンクロール20に付加される荷重が減殺され、軸スリーブ22a,22bが軸受25a,25bから受ける荷重Fを低減することができる。
また、本実施形態に係る溶融金属噴出部50における対向面53は、シンクロール20の外周面に対応する円弧面を成している。すなわち、対向面53とシンクロール20の外周面との間隙Sの距離hは一定となっている。また、間隙Sは、円周方向の長さlの範囲に存在する。シンクロール20の外周面に対向する対向面53には、二つのスリット52a,52bが設けられている。二つのスリット52a,52bは、円弧を成す対向面53の円周方向の両側に、互いに内向きに設けられている。
すなわち、二つのスリット52a,52bは、シンクロール20の中心軸に向かう方向よりも、互いのスリット52a,52b側に向けて傾斜して形成されている。図4に示す例では、スリット52a,52bは、溶融金属噴出部50の対向面53に対して角度θを成している。また、スリット52a,52bの長さ(幅方向の長さ)Wは、溶融金属噴出部50の幅方向の長さW´よりも小さくなっている。これにより、それぞれのスリット52a,52bから噴出される溶融金属は、シンクロール20の中心軸の方向よりも溶融金属噴出部50の円周方向の内側に向かう方向に噴射される。
二つのスリット52a,52bから噴出する溶融金属がシンクロール20に衝突して外側に向きを変えて流出する際の運動量変化によって、間隙S内に静圧が発生する。係る静圧によって、シンクロール20に対して荷重が付加される。具体的には、図4に示すように、二つのスリット52a,52bから噴出した溶融金属は、シンクロール20に衝突した後、その一部が向きを変えて間隙Sの円周方向外側に向けて流出する。一方、残りの溶融金属は、間隙Sの内部に進入した後、シンクロール20の幅方向の両端から流出する。間隙Sから流出する溶融金属の流量と、間隙S内で発生する静圧とには相関関係があることから、溶融金属噴出部50から噴出させる溶融金属の流量を調節することによって、静圧の大きさを調節し、シンクロール20に付加する荷重を制御することができる。噴出させる溶融金属の流量は、メタルポンプの出力を制御することによって調整することができる。
ここで、溶融金属の流量が少ないと、溶融金属浴14による浮力Gv及び金属帯12の張力Tの合成荷重を減殺する効果が得られない。一方、溶融金属の流量が多すぎると、間隙S内で発生する静圧が過大になって、溶融金属浴14による浮力Gv及び金属帯12の張力Tの方向とは逆方向の荷重をシンクロール20にかけることになる。したがって、噴出させる溶融金属の流量は、溶融金属浴14による浮力Gvや金属帯12の張力T、シンクロール20の重量、金属帯12の材料、厚さ、幅、移動速度、溶融金属の種類等に応じて、適切な値に調整することが好ましい。
溶融金属噴出部50から噴出する溶融金属の流量と、発生する静圧Pとの関係は、例えば、上述の非特許文献1に記載されたフロータの浮上原理により定めることができる。すなわち、溶融金属噴出部50とシンクロール20との間隙Sの高さh及び円周方向の長さl、スリット52a(52b)の円周方向の長さδ及び角度θ、溶融金属の密度γ、流出速度v、スリット52a(52b)から噴出後シンクロール20に衝突して向きを変えた後に間隙Sの円周方向外側に流出する溶融金属の厚さaδ、間隙Sの幅方向外側から流出する溶融金属の速度v’、圧力損失係数εは、以下の関係式(1)〜(3)で表すことができる。
Figure 0006365148
Figure 0006365148
Figure 0006365148
上記式(1)は流量保存則を示し、式(2)は運動量保存則を示し、式(3)は静圧と流出速度との関係を示している。これらの式(1)〜(3)から、溶融金属噴出部50の幅方向の長さW´、間隙Sの円周方向長さl、スリット52a(52b)の円周方向の長さδ及び角度θが定められれば静圧Pが定まり、係る静圧Pを発生させるために必要な溶融金属の流出速度vが求められる。流出速度vが求められれば、溶融金属の流量を算出することができる。
図6は、本実施形態に係るめっき装置10において、溶融金属噴出部50から噴出した溶融金属が、間隙Sから流出する様子を示している。溶融金属噴出部50から噴出した溶融金属は、金属帯12によって形成されたV字の内側領域で、溶融金属噴出部50の円周方向及び幅方向へと流出する。このとき、本実施形態に係る溶融金属噴出部50は、その幅方向の長さW´がシンクロール20の幅方向の長さLよりも小さくなっている(図5を参照)。したがって、二つのスリット52a,52bから噴出する溶融金属が、直接、溶融金属浴14の浴底に向かって進むことがなく、浴底に堆積した堆積ドロスが巻き上げられることがない。係る効果を得るためには、二つのスリット52a,52bの幅方向の長さWをシンクロール20の幅方向の長さLより小さくして、スリット52a,52bをシンクロール20の外周面に対向して位置させればよい。溶融金属噴出部50そのものの幅方向の長さW´がシンクロール20の幅方向の長さLより大きくても構わない。
また、スリットは、溶融金属噴出部50の円周方向の両側に二つのみ設ける態様に限られるものではなく、円周方向に三本以上設けられていてもよい。また、スリットは、一つの溶融金属噴出部50の円周方向に複数設けられるものに限られず、溶融金属噴出部50自体が、円周方向に複数に分けられて、それぞれスリットを有するものであってもよい。さらには、スリットは、溶融金属噴出部50の幅方向の全体に渡って設けられるものに限られない。スリットが、幅方向に、複数に分割されていてもよいし、溶融金属噴出部50自体が、幅方向に複数に分けられて、それぞれスリットを有するものであってもよい。溶融金属噴出部50が複数に分けられていれば、シンクロール20の表面のメンテナンス等の作業を行いやすくなる。
図7は、溶融金属噴出部50の好適な配置の例を示す説明図である。上述のとおり、本実施形態に係るめっき装置10では、溶融金属浴14による浮力Gv及び金属帯12の張力Tの合成荷重は、シンクロール20に対して左斜め上方向に作用する。図7に示した例では、溶融金属噴出部50は、円周方向の中央部分が、当該合成荷重の作用方向の線上に置かれるように配置されている。したがって、溶融金属噴出部50によりシンクロール20に付加される荷重が、上記の合成荷重の方向とはほぼ正反対の方向に作用し、より効率的に合成荷重が減殺される。その結果、軸スリーブ22a,22bが受ける荷重Fを効率的に低減することができる。
以上のように、本実施形態に係るめっき装置10は、溶融金属噴出部50から溶融金属を噴出させることにより、シンクロール20に対して荷重を付加することができる。係る荷重は、溶融金属浴14による浮力Gv及び金属帯12の張力Tによってシンクロール20にかかる合成荷重の方向とは反対方向に作用し、上記の合成荷重を減殺することができる。したがって、シンクロール20の軸スリーブ22a,22bが軸受25a,25bから受ける荷重Fが低減されて、軸スリーブ22a,22bの摩耗を低減することができる。その結果、軸スリーブ22a,22bの使用寿命を延ばすことができ、修繕費が削減されるとともに、めっき装置10の稼働率を向上して、生産コストの低下にも資することができる。
また、本実施形態に係るめっき装置10は、溶融金属浴14内で方向転換される金属帯12が成すV字の内側の領域に配置された溶融金属噴出部50から溶融金属を噴出するものとなっている。したがって、従来、溶融金属の置換あるいは撹拌が生じづらかった領域の溶融金属の置換あるいは撹拌が促進されることとなり、溶融金属浴14内での濃度の偏りを低減することができる。その結果、ボトムドロスの発生を低減することができる。また、本実施形態に係るめっき装置10は、溶融金属噴出部50から噴出する溶融金属が、直接、溶融金属浴14の浴底に向かって進行することがない。したがって、溶融金属浴14の浴底の堆積ドロスを巻き上げることがない。
さらに、本実施形態に係るめっき装置10は、溶融金属噴出部50以外の構成は、既存のめっき装置の構成をそのまま利用することができる。したがって、既存のめっき装置に対して比較的簡易な改良を加えることによって、本実施形態に係るめっき装置10を得ることができる。例えば、溶融金属噴出部50を、シンクロール20を保持するアーム等の保持部に対して取付けてもよいし、シンクロール20の保持部とは別のアーム等の保持部によって溶融金属噴出部50を保持するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、上記実施形態に係るめっき装置10を用いて鋼帯に対して溶融亜鉛をめっき処理する場合のシンクロール20の軸の摩耗について評価を行った。本実施例において、軸の摩耗量の評価方法は以下のとおりである。すなわち、すべり軸受における摩耗量Wear(mm)は面圧P(Pa)、軸スリーブ22a,22bの周速度V(m/s)、時間tに比例することから、摩耗量Wearは以下の式(4)で表すことができる。
Figure 0006365148
また、軸スリーブ22a,22bの周速度Vは、軸スリーブ22a,22bの直径r(m)、シンクロール20の直径L(m)、搬送速度LS(m/s)を用いて、以下の式(5)で表すことができる。
Figure 0006365148
また、面圧Pは、F/A(軸スリーブ22a,22bが受ける荷重F(N)/接触面積A(m))であることから、式(4)及び式(5)から、摩耗量Wearは以下の式(6)で表すことができる。
Figure 0006365148
すなわち、摩耗量Wearは、軸スリーブ22a,22bが受ける荷重F、及び、軸スリーブの周速度Vと時間tとを乗じたFVtにより決定される。したがって、本実施例では、軸スリーブ22a,22bの摺動環境を、FVtを用いて評価することとした。
すでに図3に示したように、シンクロール20には、重力Gg、溶融亜鉛による浮力Gv、鋼帯の総張力Tが作用しており、シンクロール20の片方の軸スリーブ22a(22b)が受ける荷重Fは、以下の式(7)で表すことができる。Fxは、重力方向の荷重成分であり、Fyは、水平方向の荷重成分である。なお、θは、溶融亜鉛浴に導入される鋼帯が垂直方向に対して成す角度である。
Figure 0006365148
重力Ggから浮力Gvを引いた値(Gg−Gv)は重力方向に働く力であり、この値(Gg−Gv)が大きいほど、重力方向の荷重成分Fxが小さくなって、軸スリーブ22a(22b)が受ける荷重Fを小さくすることができる。したがって、本実施例では、図1に示すように、シンクロール20の重力方向の上方に溶融金属噴出部50を配置し、シンクロール20に対して重力方向の荷重を付加する場合の検討を行った。
図8は、鋼帯の張力Tごとに、重力方向上方からシンクロール20に付加される荷重と軸スリーブ22a(22b)が軸受25a(25b)から受ける荷重Fとの関係を示す図である。例えば、鋼帯の張力Tが2000kgfである場合、重力方向の上方からの付加荷重が40kNのときに、軸スリーブ22a(22b)が受ける荷重Fが最小(約6kN)となっている。重力方向の上方からの付加荷重が40kNよりも小さいと、溶融亜鉛による浮力Gv及び鋼帯の張力Tの影響により、軸スリーブ22a(22b)が受ける荷重Fは、付加荷重が40kNの場合の最小値(約6kN)よりも大きくなる。一方、重力方向の上方からの付加荷重が40kNよりも大きい場合であっても、当該付加荷重の影響により、軸スリーブ22a(22b)が受ける荷重Fは、付加荷重が40kNの場合の最小値(約6kN)よりも大きくなる。また、鋼帯の張力Tごとに、軸スリーブ22a(22b)が受ける荷重Fの最小値が異なり、張力Tが大きいほど、荷重Fを最小値とするために必要な付加荷重は大きくなることが分かる。
本実施例では、鋼帯に溶融亜鉛めっきを行う三つのラインL−1,L−2,L−3を検討対象として、重力方向の上方からの付加荷重の有無による軸スリーブ22a,22bの摩耗について評価を行った。具体的には、各ラインL−1,L−2,L−3に備えられためっき装置10のシンクロール20における月平均のFVtを算出することで、1ヶ月当たりの摺動環境を比較した。月平均のFVtは、各ラインL−1,L−2,L−3の操業実績データを基に、鋼帯のコイル単位の張力、搬送速度、通板時間からFVtを算出し、5ヶ月間の値を積算し、平均化することにより算出した。各ラインL−1,L−2,L−3に備えられためっき装置10のシンクロール20の仕様を表1に示す。また、各ラインL−1,L−2,L−3の操業実績データを表2に示す。
Figure 0006365148
Figure 0006365148
表2に示すようにラインL−1,L−2,L−3によって、平均張力及び平均搬送速度に差が見られるが、各ラインの平均張力及び平均搬送速度は、鋼板の断面積(=板幅×板厚)に応じて調整されている。表1及び表2のデータに基づいて算出した各ラインL−1,L−2,L−3の月平均FVtを表3に示す。表3の上段は、重力方向の上方からの付加荷重を与えない現状の計算値であり、下段は、重力方向の上方からの付加荷重を与えた場合の月平均FVtの計算値である。
Figure 0006365148
表3のデータにおいて、付加した荷重は、軸スリーブ22a,22bが受ける荷重Fが最小値となる最適値としている(図8を参照)。いずれのラインL−1,L−2.L−3においても、重力方向の上方から最適な付加荷重を与えることにより、月平均のFVtが6割以上低減することが分かる。すなわち、軸スリーブ22a,22bが受ける荷重F以外の条件を変えない場合であっても、重力方向の上方から33〜54kN程度の付加荷重を与えることにより、月平均のFVtを3分の1程度にすることができることが分かる。
以上の検討に基づき、各ラインL−1,L−2,L−3のめっき装置10のシンクロール20に対して、溶融金属噴出部50を用いて重力方向の上方から付加荷重を与えた場合のシミュレーション結果及び必要なポンプ流量を表4に示す。なお、シンクロール20と溶融金属噴出部50との間隙Sに発生する静圧の計算は、非特許文献1を参照して上記式(1)〜(3)を用いて行った。
Figure 0006365148
表4において、比較例1〜3は、各ラインL−1,L−2,L−3の現状であり、シンクロール20を14日間使用した場合の基準となるFVtを示す。また、比較例4〜6は、各ラインL−1,L−2,L−3のめっき装置10のシンクロール20の重量を8kN増加した場合のシミュレーション結果である。上記の表3に示したように、FVtを大幅に減少させるためには33〜54kNの荷重が必要とされるが、粉末を充填する等によりシンクロール20の重量を増加させることは容易ではない。比較例4〜6では、シンクロール20の重量を8kN増加させているものの、軸スリーブ22a,22bの寿命は16〜18日で、現状に対して2〜4日延長されるにすぎない。
一方、実施例1〜3は、図4及び図5に示す構成を有するスリットノズル(溶融金属噴出部50)から溶融金属を噴出させてシンクロール20に重力方向の荷重を付加した場合のシミュレーション結果である。各実施例1〜3に示した仕様のスリットノズルに対して所定流量の溶融金属を共有することにより、33〜54kNの付加荷重を与えることができることが分かる。必要ポンプ流量は、実在するメタルポンプによって実現可能な範囲である。実施例1〜3では、軸スリーブ22a,22bの寿命は38〜40日で、現状の2.5〜3.0倍に延びている。したがって、本発明に係るめっき装置10によれば、各ラインL−1,L−2,L−3の条件に応じて過重負荷を変えながら、シンクロール20に対して重力方向の最適な負荷を付加することができ、軸スリーブ22a,22bの寿命を大幅に延ばすことができる。
なお、実施例1〜3において、メタルポンプによる溶融亜鉛の流量を400トン/hと仮定すると、方向転換される鋼板が成すV字の内側の領域の体積が1.3mである場合に、約1分でV字の内側の領域の溶融亜鉛浴の置換が完了する計算となる。したがって、シンクロール20に対して重力方向に最適な荷重を付加する場合には、溶融亜鉛浴内の濃度の均一化にもつながり、ボトムドロスの発生を抑えることも可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態で説明したシンクロール20及びシンクロール20の軸受構造は一例であって、本発明は係る構成に限定されない。シンクロールが、軸回転可能な状態で軸受に支持されている構成であれば、本発明を適用することができる。
10 めっき装置
12 金属帯
14 溶融金属浴
16 溶融金属槽
20 シンクロール
22a,22b 軸スリーブ
25a,25b 軸受
30a,30b 絞りロール
50 溶融金属噴出部
50a 溶融金属供給口
52a,52b スリット
53 対向面
55 メタルポンプ

Claims (3)

  1. 溶融金属浴を収容する溶融金属槽と、
    軸回転可能な状態で軸受に支持されて前記溶融金属槽内に配置され、前記溶融金属浴中に導入される金属帯の移動方向を変えるシンクロールと、
    前記移動方向が変わる前後の前記金属帯の内側領域に配置され、前記シンクロールに向けて溶融金属を噴出する溶融金属噴出部と、を備え
    前記溶融金属噴出部は、前記溶融金属を噴出するスリットを有するスリットノズルであり、
    前記スリットは、前記シンクロールの外周面の円周方向に沿って間隔を置いて少なくとも二つ設けられ、
    前記シンクロールの中心軸に直交する断面で前記シンクロール及び前記溶融金属噴出部を見たときに、それぞれの前記スリットは、前記シンクロールの中心軸の方向よりも他の前記スリット側に向けて形成される、連続溶融金属めっき装置。
  2. 前記溶融金属噴出部に形成され、前記溶融金属の噴出方向が前記溶融金属浴の浴底方向に向けられた噴出口は、前記シンクロールの外周面に対向する位置に設けられる、請求項1に記載の連続溶融金属めっき装置。
  3. 前記溶融金属噴出部は、前記金属帯から前記シンクロールに与えられる荷重の負荷方向に反する方向の荷重を前記シンクロールに与えるよう構成される、請求項1又は2に記載の連続溶融金属めっき装置。
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