JP6364976B2 - ミラーアクチュエータ及び光空間通信システム用アンテナ - Google Patents

ミラーアクチュエータ及び光空間通信システム用アンテナ Download PDF

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Description

本発明は、ミラーアクチュエータ及び光空間通信システム用アンテナに関する。
光は波長や位相などによる多重化が可能であるため、電波通信より多くの情報が高速で送受信できるため、光空間通信システムへの利用が検討されている。この際に、光信号の送受信は、光空間通信システム用アンテナを用いて、レーザ光を光送信器と光受信器との間で直接送受信することにより行われる。
光送信器と光受信器との間で直接光信号が送受信されるため、光ファイバなどの媒体が不要となる。このため、航空機や人工衛星など移動体間の高速データ通信や、航空機や人工衛星にて撮像した高精細な画像データを地上に高速で送信できるようになる。
しかし、このような特徴を利用するためには、光送信器と光受信器とが厳密に相対することが必要となる。また、高速移動中でも、相手のアンテナを高速で捕捉し追尾することが必要となる。
このような条件を満たすため、一般に、光空間通信におけるビーム指向装置には、指向方向を大まかに制御する粗捕捉追尾機構(Coarse Pointing Mechanism:CPM)と、1万分の1度オーダで精密に制御する精捕捉追尾機構(Fine Pointing Mechanism:FPM)との2制御機構が採用されている。このとき、CPMには大型のジンバルミラーが用いられ、FPMには小型のミラーアクチュエータが用いられることが多い。
例えば、特開2001−264663号公報には、図25に示すようなミラー駆動機構が開示されている。このミラー駆動機構は2軸ジンバル型であり、ミラー250を含むミラー搭載部249は変形可能な弾性ピボット246a〜246b、248a〜248bを介してベースに固定されている。そして、ミラー250が、ヨーク245a〜245b、254a〜254b、永久磁石251a〜251b、252a〜252b、コイル255a〜255b、256a〜256bで構成される駆動部の電磁力により、図中のX軸周り、Y軸周りに傾くようになっている。
また、特開平11−281925号公報には、レーザーポインティング装置が開示されている。図26(a)はレーザーポインティング装置の上面図、図26(b)はその側面図である。このレーザーポインティング装置は、ミラー101を含むミラーホルダ102を備えている。そして、ミラーホルダ102の中心からZ軸方向に伸びたトーションバー103、および、ミラーホルダ102のXY面からZ軸方向に折り曲がった板バネ104を介してベース105に固定されている。
ミラーホルダ102にはアーム106が伸びており、その端にコイル107a〜107dと永久磁石108a〜108dからなる駆動部が設置されている。この駆動部の電磁力により、ミラーホルダ102がトーションバー103の固定端部を中心にして、θx方向、θy方向に傾くようになる。このとき、トーションバー103、および、板バネ104は、ミラーホルダ102のZ軸方向のズレを抑制している。
特開2001−264663号公報 特開平11−281925号公報
航空機や人工衛星など移動体に搭載された光送受信器は、様々な機械擾乱や外乱を受ける。航空機であれば、ジェットエンジンの振動、航空機の加減速、乱気流などが擾乱や外乱の原因であり、人工衛星であれば、ホィール、慣性基準装置などが擾乱や外乱の原因である。また、航空機や人工衛星で、光送受信器のCPMとして使用されているジンバル自身も擾乱や外乱の原因となる。
このような、擾乱や外乱により、ミラーは、回転成分と並進成分とを含む変位を起こす。即ち、図25〜図26の軸定義によると、X軸やY軸の周りにミラーが回転すると、反射角ものずれてしまう。また、ミラーがZ軸の方向に並進変位すると、反射角のずれは生じないが、反射光は平行移動してしまう。
従って、擾乱や外乱の回転成分や並進成分を分離して検出し、それぞれの成分をキャンセルするように制御する必要がある。しかしながら、上述した特開2001−264663号公報及び特開平11−281925号公報にかかる構成では、回転成分と並進成分とを分離して検出することができない問題があった。
そこで、本発明の主目的は、擾乱や外乱によるミラー反射面のぶれを回転成分と並進成分とに分離して検出して制御できるミラーアクチュエータ及び光空間通信システム用アンテナを提供することである。
上記課題を解決するため、ミラーの位置を検出し、この検出結果に基づき前記ミラーの位置を制御するミラーアクチュエータにかかる発明は、電磁石が複数配置されたベース部と、電磁石に対向配置された永久磁石部が設けられると共に、ミラーを保持したミラーホルダ部と、一端がベース部に固着され、他端がミラーホルダ部に固着されてベース部に対してミラーホルダ部を弾性力で支持する複数の弾性部材と、反射面が所定の反射率分布に設定されると共に、ミラーとの相対位置が固定された検出光反射部と、検出光反射部の反射面に検出光を照射し、該反射面で反射された検出光を受光した際の受光点の変化及び受光量の変化から検出光反射部と相対位置が固定されたミラーの位置を検出する光学系と、光学系からの信号に基づき複数の電磁石を駆動する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、光空間通信システム用アンテナにかかる発明は、上記ミラーアクチュエータと、ミラーアクチュエータに固着されたミラーと、を備えて、ミラーで光通信号を反射することを特徴とする。
本発明によれば、擾乱や外乱によるミラーのぶれを回転成分と並進成分とに分離して検出するので、簡単な構成で高精度のミラー制御が可能になる。また、これにより、送受信光の指向方向が安定して制御できる。
第1実施形態にかかるミラーアクチュエータの上面図である。 図1におけるA−A断面図である。 ミラーホルダ部の構成を示す図で、(a)は上面図、(b)は(a)のB−B断面図である。 ベース部の構成を示す図で、(a)は上面図、(b)は(a)のC−C断面図である。 永久磁石部と電磁石とを例示した図である。 検出光反射部は、反射率特性を例示した図である。 2次元PSDの構成を示す図である。 2次元PSDに入射する検出光を示した図で、(a)は検出光反射部が傾いていない場合、(b)はY軸の周りに検出光反射部47が回転している場合の図である。 ミラーがZ軸に沿って移動した際に、検出光反射部に形成される検出光のスポット形状を示した図で、(a)はミラーが+Z軸方向に変位した場合、(b)はフォーカス位置、(c)は−Z軸方向に変位した場合の図である。 ミラーがZ軸に沿って移動することにより、2次元PSDに入射する検出光の受光量が変化することを示した図である。 制御部のブロック図である。 位置検出部の設計例を示す図である。 検出光反射部の反射率特性を示す図である。 ミラーの並進量と受光量の関係を示す図である。 第2実施形態にかかる検出光反射部の反射率が中心で最も小さく、周辺に近づくに従い単調に大きくなる場合を示した図である。 2次元PSDの受光量が、+Z軸方向で光量が増大し、−Z軸方向で減少することを例示した図である。 検出光反射部の反射率が、中心側の反射率がその外側の反射率より大きい場合である。 検出光反射部の反射率が、中心側の反射率がその外側の反射率より小さい場合である。 ミラーがZ軸方向に並進したときの受光量が、スポットが境界を含むようになり単調に減少するようすを示した図である。 ミラーがZ軸方向に並進したときの受光量が、スポットが境界を含むようになり単調に増加するようすを示した図である。 中央部に凸状領域を有する検出光反射部を示した図である。 中央部に凹状領域を有する検出光反射部を示した図である。 中央部に回折ピッチが刻まれてなる回折領域を有する検出光反射部を示した図である。 第3実施形態にかかる位置検出部の構成を示す図である。 関連技術の説明に適用されるミラー駆動機構の構成図である。 関連技術の説明に適用されるレーザーポインティング装置の構成図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態にかかるミラーアクチュエータ2の上面図である。また、図2は、図1のA−A断面図である。このミラーアクチュエータ2は、ミラーホルダ部10、ベース部20、ミラーホルダ駆動部30、位置検出部40を主要構成とする。
図3は、ミラーホルダ部10の構成を示す図で、図3(a)は上面図(送受信光反射面側)、(b)は(a)のB−B断面図である。なお、本明細書では、送受信光が入射する側の面を上面、この上面に対する反対側の面を下面と記載する(図3(b)を参照)。
ミラーホルダ部10は、概ね正8角形に形成されたホルダ板12、該ホルダ板12の中央部分にミラー4が装着されるミラー取付孔13が設けられている。また、ミラーホルダ部10には板バネ等の弾性部材11(11a〜11d)の一端が固着されている。
弾性部材11は、概略「し」字状をなす板状の弾性部材で、ミラー取付孔13の中心に対して回転対称位置に4つ設けられている。弾性部材11の一端は、上述したようにミラーホルダ部10に固着され、他端はベース部20に固着されている。そして、弾性部材11が弾性変形することにより、ミラーホルダ部10はベース部20に対して並進し、また傾動するようになっている。
また、ミラーホルダ部10にはミラーホルダ駆動部30を構成する永久磁石部31が、取り付けられている。これについては、後述する。
図4は、ベース部20の構成を示す図で、図4(a)は上面図、(b)は(a)のC−C断面図である。ベース部20は、概ね正方形のベース板21、このベース板21の中心に貫通して設けられた位置検出孔22を備える。また、ベース板21のコーナ近傍領域には、脚部23が立設されている。この脚部23を介して弾性部材11はベース板21にねじ等により固定されている。さらに、ベース板21には位置検出孔22を囲むように、ミラーホルダ駆動部30を構成する電磁石32(32a〜32d)が配置されている。
ミラーホルダ駆動部30は、永久磁石部31(31a〜31d)、及び、電磁石32(32a〜32d)を備えている。そして、1つの永久磁石部31と1つの電磁石32とは対向して配置されて対をなしている。この対をなす磁石を磁石ユニットと記載する。なお、電磁石32はヨークを持つか否かは任意である。これまでに説明したように、永久磁石部31はホルダ板12に固着され、電磁石32はベース板21に固着されている。
図5は、永久磁石部31aと電磁石32aとを例示した図である。永久磁石部31は、磁極を逆にした2つの永久磁石31_N,31_Sを重ねて形成されている。そして、電磁石32に通電されると、通電量に応じて磁場が発生する。図5では、永久磁石31_N,31_S及び電磁石32の磁極を例示的に示している。この磁場は永久磁石部31の磁場と磁気相互作用を行い、そのときの力によりホルダ板12は弾性部材11の弾性力に抗して変位する。複数の磁石ユニットが設けられて、各電磁石にはそれぞれ異なる電流値及び向きの電流が流せるので、電流値及び電流の向きの違いにより、ホルダ板12はベース板21に対して並進変位や傾斜変位をさせることができる。
なお、永久磁石部31をベース板21に固着し、電磁石32をホルダ板12に設けても良い。また、上記説明では、永久磁石部31と電磁石32との配置関係は、横並配置としたが、例えば、ホルダ板12の下面に永久磁石部31を取付け、この永久磁石部31に対向するように電磁石32をベース板21に縦並配置としても良い。
位置検出部40は、制御部46、検出光反射部47、位置検出孔22に対向してベース板21の下面側に設けられた光学系を主要構成としている。このとき光学系は、半導体レーザダイオード等の光源41、集光レンズ42、偏光ビームスプリッタ43、4分の1波長板44、2次元位置検出素子(PSD)45、制御部46、ミラー4に固着された検出光反射部47を含んでいる。なお、光源41を別の場所に設けておき、その出射光を光ファイバで集光レンズ42に導くようにしても良い。
ミラー取付孔13に装着されたミラー4の上面は、光通信のためのレーザ光等を反射する面全体が一様な反射率を持つように形成されたアンテナ面をなしている。また、ミラー4の下面には、このミラー4の位置を検出するための検出光反射部47が設けられている。
この検出光反射部47は、図6に示すような反射率特性を持つように形成されている。図6は、検出光反射部47の反射率分布を例示した図で、反射率は中心側から周辺側に向かって単調に小さくなっている。なお、かかる反射率分布を持つ検出光反射部47は、ミラー4の成膜条件を調整することにより作成することができる。
ところで、本実施形態では、位置検出部40からの検出光をミラー4の下面に照射し、この下面で反射された反射光の光量等からミラー4の位置を検出する。この際、検出光は、必ずミラー4に照射しなければならない訳ではなく、常にミラー4と一体に動くように構成された部材に照射しても良い。図3(b)に示す符号47は、この部材(以下、この部材を検出光反射部47と記載)を示し、ミラー4の下面に貼り付け等して、ミラー4と一体に設けられている。無論、ミラー4の下面を検出光反射部47としてもよい。
以下、位置検出部40の詳細な構成をミラー4の位置調整処理の説明と併せて行う。この際、光源41から出射された検出光はS偏光の光であったとする。検出光は、図2に示すように、集光レンズ42で集光されて、偏光ビームスプリッタ43に入射する。偏光ビームスプリッタ43は、S偏光の光は反射し、P偏光の光は透過させる作用がある。従って、光源41からのS偏向の検出光は、偏光ビームスプリッタ43で反射されて、4分の1波長板44を通過してミラー4の下面(検出光反射部47)に入射して反射される。S偏向の検出光は、4分の1波長板44を通過する際に、円偏向の光に変換される。
検出光反射部47で反射された光(反射光)は、4分の1波長板44でP偏光の光に変換され、偏光ビームスプリッタ43に入射する。偏光ビームスプリッタ43は、P偏光の光を透過させるので、反射光は2次元PSD45に入射するようになる。このとき、反射光が2次元PSD45の受光面で焦点を結ぶように、光源41と集光レンズ42間の距離等が設定されている。
図7は、2次元PSD45の構成を示す図である。2次元PSD45は、受光部51及びこの受光部51の4面に設けられた電極52(52a〜52d)を備える。
受光部51は高抵抗光半導体であり、光が入射すると、光電効果により受光量に比例した電荷が発生する。そこで、発生した電荷による電位を電極52によって検出する。電極52で検出された電位は、受光点と電極52とのまでの距離に反比例する。受光点は検出光反射部47の位置に対応するので、電極52からの信号を解析することにより検出光反射部47が固着されたミラー4の位置を知ることができる。
図1に示すように、ベース板21の板面内にX−Y軸をとり、その法線方向にZ軸を設定した場合、ミラー4の位置は、X,Y軸の周りの回転、及び、Z軸に平行な変位に分解することができる。
図8は、2次元PSD45に入射する検出光を示した図で、図8(a)は検出光反射部47が傾いていない場合(即ち、ミラー4が傾いていない場合)、図8(b)はY軸の周りに検出光反射部47が回転している場合(即ち、ミラー4が回転している場合)の図である。
ミラー4が傾いていない場合は、検出光は、2次元PSD45の中心を受光点Pとして受光される(図8(a))。これに対し、ミラー4がX軸の周りにθx方向に回転した場合は、受光点PはY軸に沿って2次元PSD45の端部側に移動し、ミラー4がY軸の周りにθy方向に回転した場合は、X軸に沿って2次元PSD45の端部側に移動する。
一方、ミラー4がZ軸方向に変位した場合、検出光の焦点位置はミラー4のZ軸位置に対応して変化するようになる。図9は、ミラー4がZ軸に沿って移動した際に、検出光反射部47に形成される検出光のスポット形状を示した図である。そして、図9(a)はミラー4が+Z軸方向に変位した場合、図9(b)はフォーカス位置、図9(c)は−Z軸方向に変位した場合を示している。なお、フォーカス位置とは、検出光が2次元PSD45の受光面で最小のスポット径となるときのミラー4の位置をいう。そして、+Z軸方向、−Z軸方向は、このフォーカス位置から+Z軸方向、−Z軸方向に変位することをいう。
図10は、ミラー4がZ軸に沿って移動することにより、2次元PSD45に入射する検出光の受光量が変化することを示した図である。反射率特性は検出光反射部47の径方向で変化するため、+Z軸方向の並進では受光量が小さくなり(周辺部で反射される光量が増える)、逆に−Z軸方向の並進で受光量が増大する(中央部で反射される光量が増える)。
制御部46は、このようなミラー4の変位に対応した2次元PSD45の出力信号に基づき、ミラー4の変位を回転成分、並進成分に分離して検出し、ミラーホルダ駆動部30を制御する。
図11は、制御部46のブロック図である。制御部46は、増幅回路61、減算回路62、加算回路63、規格化回路64を備える。
増幅回路61は、2次元PSD45の各電極52a〜52dに対応して設けられた増幅器61a〜61dを備え、各電極52からの信号を所定の増幅率で増幅する。以下、電極52からの信号又は、増幅回路61で増幅された信号をIa、Ib、Ic、Idと記載する。
減算回路62は、第1減算部62aと第2減算部62bとを備え、各減算部62a,62bは対向する電極52からの信号を減算して差分信号を算出する処理を行う。即ち、第1減算部62aは第1減算信号I_1(=Ia−Ic)を算出し、第2減算部62bは第2減算信号I_2(=Ib−Id)を算出する。
加算回路63は、第1加算部63a、第2加算部63bを備えると共に、合成部63cを備えて、各電極52からの信号を加算し、合成して、これを光強度信号として出力する。即ち、第1加算部63aは第1加算信号I_3(=Ia+Ic)を算出し、第2加算部63bは第2加算信号I_4(=Ib+Id)を算出する。そして、合成部63cは第1加算信号I_3と第2加算信号I_4とを加算した光強度信号It(=Ia+Ib+Ic+Id)を算出する。
規格化回路64は、第1規格部64a、第2規格部64bを備え、第1減算信号I_1、第2減算信号I_2を規格化した第1規格差分信号Ix、第2規格差分信号Iyを算出する。即ち、第1規格部64aは、第1減算信号I_1を光強度信号Itで規格化したX方向変位信号Ix(=I_1/It)を算出し、第2規格部64bは、第2減算信号I_2を光強度信号Itで規格化したY方向変位信号Iy(=I_2/It)を算出する。
X方向変位信号Ixは、X軸方向の変化量を示す信号であり、Y方向変位信号Iyは、Y軸方向の変化量を示す信号である。また、光強度信号Itは、光強度を示す信号である。
制御部46は、このようなX方向変位信号Ix、Y方向変位信号Iyに基づき各電磁石32に流す電流を決定し、決定した電流を各電磁石32に流す。このとき、座標変換を行いミラー4の回転量θx、θyを算出して各電磁石32に流す電流を決定しても良い。
これにより、各電磁石32には電流に応じた磁場が発生して、永久磁石部31と磁気相互作用を行う。電磁石32はベース板21に固定され、永久磁石部31はホルダ板12に固着されて、ベース板21とホルダ板12とは弾性部材11で連結されているので、永久磁石部31に作用する磁気相互作用による力で弾性部材11が変形する。従って、このホルダ板12に取り付けられているミラー4の位置を制御することが可能になる。
次に、このような位置検出部40の具体例を説明する。表1は、位置検出部40の仕様例を示した表である。また、図12は位置検出部40の設計例を示す図、図13に検出光反射部47の反射率特性を示す図である。

Figure 0006364976
光源41と集光レンズ42との距離f=13[mm]とする。このとき焦点距離f=10[mm]の集光レンズ42からの検出光は、レンズの公式により、集光レンズ42から、
F=1/(1/f−1/f
=1/(1/10−1−13)
=44.25[mm]
の位置に焦点を結ぶ。
これに対し、集光レンズ42から2次元PSD45までの距離は、屈折率n=1の空気中が30.5[mm]、屈折率n=1.6の偏光ビームスプリッタ43が20[mm]、4分の1波長板44が2[mm]なので合計が22[mm]であるため、光路長は
L=30.5+22/1.6
=44.25[mm]
となる。従って、集光レンズ42からの検出光は、2次元PSD45の受光部に焦点を結ぶ。
次に、回転の検出角度範囲について説明する。検出光反射部47から2次元PSD45までは、屈折率n=1の空気中が16[mm]、屈折率n:1.6の偏光ビームスプリッタ43が10[mm]、4分の1波長板44が1[mm]なので合計11[mm]となり、光路長は
L=16+11/1.6
=22.875[mm]
となる。
2次元PSD45の受光部サイズは、12×12[mm]であるので、光学角の検出角度範囲は、
±tan−1{(12/2)/22.875}
=±14.7[deg]
となる。検出光反射部47の各軸の回転角は、この半分の角度であるので、±7.35[deg]の回転に対応することができることになる。
次に、並進検出範囲を説明する。集光レンズ42の有効径が10[mm]であり、検出光の焦点距離が44.25[mm]、集光レンズ42から検出光反射部47までの光路長が、
L=14.5+11/1.6
=21.375[mm]
であるので、検出光反射部47上のスポット径は、
φ=10×(44.25−21.375)/44.25
=5.17[mm]
となる。
従って、ミラー4の並進で検出光反射部47上のスポット径は、5.17[mm]から変化する。検出光反射部47の反射率は、スポット径に対して変化するため、ミラー4の並進により検出光反射部47の反射率が変化する。ミラー4の並進量と受光量の関係を図14に示す。なお、図14の受光量は、検出光反射部47は完全反射の場合を1としている。ミラー4の並進±4[mm]に対して、反射光量が単調に変化するため、±4[mm]以上の並進に対応できることがわかる。
次に、角度検出分解能を示す。2次元PSD45の位置分解能は入射する光による光電流に反比例するので、2次元PSD45上の光量を算出し、光電流を見積もる。光源41の出力は、[1mW]である。ここで、光源41から出射した光のうち、集光レンズ42に入力する光は約30[%]であるとする。偏光ビームスプリッタ43、及び、4分の1波長板44の透過率が約97[%]であるので、これらを4回透過すれば約88.5[%]に低下する。また、検出光反射部47の反射率は、スポット径に対して変化するが、図14を参照し約25[%]と見積もることができる。
以上から、2次元PSD45の集光点の光量は、
P=1×0.3×0.885×0.25
=0.066[mW]
となる。
光の光電流への変換感度が0.3[A/W]であるので、光電流は、
I=0.0066×0.3
=0.0758[μm]
である。位置分解能は、光電流1[μA]に対して、1.5[μm]であるので、45.8[μA]ならば、
Δ=1.5/45.8
=0.0758[μm]
となる。
そこで、検出光反射部47から2次元PSD45までの光路長が22.875[mm]であるので、位置分解能を検出光学角に換算すると、
tan−1{0.0758[μm]/22.875[mm]}=1.90e−4[deg]
となる。
検出光反射部47の回転角は、検出光学角の半分であるため、角度検出分解能は0.95−4[deg]となる。
最後に並進検出分解能を説明する。図14を参照すれば、ミラー4の並進±1[mm]に対して、光量は約±5[%]変化する。従って、ミラー4の並進に対する2次元PSD45上の光量変化の感度は、
ΔP=1×0.3×0.885×0.05
=13.28[μW/mm]
である。光電流に換算すると、
ΔI=13.25×0.3
=3.98[μA/mm]
である。
なお、2次元PSD45の暗電流が1[nA]であるので、並進の検出分解能は、
Δ=0.001/3.98
=2.5e−4[mm]
である。
以上説明したように、外部からの擾乱によってミラーにぶれが生じても、ぶれの回転成分と並進成分とを個別に検出でき、かつ、個別に制御できるようになる。従って、送受信光の指向方向を安定して制御するミラーアクチュエータ及び光空間通信システム用アンテナが提供できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同一構成に関しては、同一符号を用いて説明を適宜省略する。第1実施形態においては、検出光反射部47の反射率特性は、中心側から周辺側に向かって単調に小さくなる分布に設定した場合を説明した。しかし、本発明は、かかる構成に限定されず、後述するような構成であっても良い。
図15は、検出光反射部47の反射率が、中心で最も小さく、周辺に近づくに従い単調に大きくなる場合を示している。この場合、Z軸方向に並進したときの受光量は、図16に示すように、+Z軸方向で光量が増大し、−Z軸方向で減少する。
図17、図18は、検出光反射部47の反射率が、ミラー中心に対して同心円状の境界を境に段階的に変化する場合を示している。そして、図17は、中心側の反射率がその外側の反射率より大きい場合である。また、図18は、中心側の反射率がその外側の反射率より小さい場合である。図17の場合、Z軸方向に並進したときの受光量は、図19に示すように、スポットが境界を含むようになると単調に減少するようになる。一方、図18の場合、Z軸方向に並進したときの受光量は、図20に示すように、スポットが境界を含むようになると単調に増大するようになる。
また、図21、図22は、検出光反射部47が平面以外の形状を持つ場合を示している。図21は、検出光反射部47の中央部が凸状領域47aを持つ場合であり、図22は、検出光反射部47の中央部が凹状領域47bを持つ場合を示している。なお、図21,図22においては、検出光反射部47の中央部に凹状領域47b又は凸状領域47aを設け、その外側の領域は平面の場合を示すが、検出光反射部47の中央部に平面領域を設け、その外側の領域に凹状領域47b又は凸状領域47aを設けてもよい。
図23は、検出光反射部47の中央部に回折ピッチが刻まれてなる回折領域47cを設けた場合を示している。回折ピッチは、入射した光をそのまま反射する0次光と、回折する±1次回折光に分離する作用を持つ。そこで、2次元PSD45上では、±1次回折光として分離した光の分だけ光量が落ちた光が入射することになる。±1次回折光として分離する光量は、回折領域47c上のビーム径に依存し、このことを利用して、Z軸方向の並進を検出できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同一構成に関しては、同一符号を用いて説明を適宜省略する。これまでの説明では、外部からの擾乱によってミラー4がぶれて、2次元PSD45に入射する光量や受光点が変化することを利用して、ぶれの回転成分と並進成分とを個別に検出するようにした。このとき、光源41から出射される光の光量は変化しないことを前提とした。しかし、例えば、電源の電圧変動が生じた場合には、光源41から出射される光の光量は変動してしまい、信頼性の高い制御が困難になることがある。
そこで、本実施形態では、光源41から出射される光量をモニタすることにより、かかる出射光量の変動の影響も制御できるように、モニタ用フォトダイオード等の光量検出器48を追加した。図24は、このときの位置検出部40の構成を示す図である。
この光量検出器48は、光源41と反対側の位置であって、偏光ビームスプリッタ43の側面に配置されている。偏光ビームスプリッタ43は、S偏光とP偏光を分離するが、その効率が100[%]でないため、わずかな光がモニタ用のフォトダイオード48に入射する。従って、光源41から出射される光量に揺らぎが生じると、光量検出器48の出力信号にも揺らぎが生じる。
そこで、光量検出器48から出力信号に基づき、光源41の電源系にフィードバック制御することで、光源41からの光量が一定になるように調整できる。これにより高精度にミラーの位置制御が可能になる。
本発明は、上記実施形態に限定されるもためはなく、種々の変形が可能であることは云うまでもない。例えば、アクチュエータの型式としては、二軸型に限らず、一軸型であってもよい。
また、本アクチュエータの適用対象としては、人工衛星間通信装置の光アンテナ装置のミラー回転アクチュエータに限らず、指向制御が必要なミラー以外の部材の指向を制御するものであってもよい。
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
<付記1>
ミラーの位置を検出し、この検出結果に基づき前記ミラーの位置を制御するミラーアクチュエータにおいて、
電磁石が複数配置されたベース部と、
前記電磁石に対向配置された永久磁石部が設けられると共に、前記ミラーを保持したミラーホルダ部と、
一端が前記ベース部に固着され、他端が前記ミラーホルダ部に固着されて前記ベース部に対して前記ミラーホルダ部を弾性力で支持する複数の弾性部材と、
反射面が所定の反射率分布に設定されると共に、前記ミラーとの相対位置が固定された検出光反射部と、
前記検出光反射部の反射面に検出光を照射し、該反射面で反射された前記検出光を受光した際の受光点の変化及び受光量の変化から前記検出光反射部と相対位置が固定された前記ミラーの位置を検出する光学系と、
前記光学系からの信号に基づき複数の前記電磁石を駆動する制御部と、
を備えることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記2>
付記1に記載のミラーアクチュエータであって、
前記検出光反射部は、前記ミラーの一方の面に形成されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記3>
付記1に記載のミラーアクチュエータであって、
前記検出光反射部は、前記ミラーの一方の面に固着して設けられていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記4>
付記1乃至3のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記検出光反射部の反射率は、当該検出光反射部の中心で最も大きく、周辺で最も小さくなるように単調に変化し、又は、前記検出光反射部の中心で最も小さく、周辺では最も大きくなるように単調に変化する分布に設定されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記5>
付記1乃至3のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記検出光反射部の反射率は、当該検出光反射部と同心円領域毎に異なる値に形成され、かつ、中心側領域の反射率が、周辺側領域の反射率より大きい値に設定され、又は、前記検出光反射部と同心円領域毎に異なる値に形成され、かつ、中心側領域の反射率が、周辺側領域の反射率より小さい値に設定されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記6>
付記1乃至3のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記検出光反射部は、当該検出光反射部の中心領域が凸状に形成され、周辺側領域が平面に形成され、又は、前記検出光反射部の中心領域が凹状に形成され、周辺側領域が平面に形成されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記7>
付記1乃至3のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記検出光反射部は、当該検出光反射部の中心領域に回折ピッチが刻まれた回折領域を備えることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記8>
付記1乃至7のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記光学系が前記検出光反射部に向けて出射する前記検出光の光量を検出する光量検出器を設けたことを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記9>
付記1乃至8のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記永久磁石部は、磁極を反転させた2つの永久磁石により形成されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記10>
付記1乃至9のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記光学系が半導体レーザダイオードを備え、該半導体レーザダイオードにより前記検出光を出射することを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記11>
付記1乃至10のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
前記検出光は、光ファイバを介して前記光学系に導かれることを特徴とするミラーアクチュエータ。
<付記12>
付記1乃至11のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータと、
前記ミラーアクチュエータに固着されたミラーと、を備えて、
前記ミラーで光通信号を反射することを特徴とする光空間通信システム用アンテナ。
2 ミラーアクチュエータ
4 ミラー
10 ミラーホルダ部
11 弾性部材
12 ホルダ板
13 ミラー取付孔
20 ベース部
21 ベース板
22 位置検出孔
23 脚部
30 ミラーホルダ駆動部
31(31a〜31d) 永久磁石部
31_N,31_S 永久磁石
32(32a〜32d) 電磁石
40 位置検出部
41 光源
42 集光レンズ
43 偏光ビームスプリッタ
46 制御部
47 検出光反射部
47a 凸状領域
47b 凹状領域
47c 回折領域
48 フォトダイオード
48 光量検出器
51 受光部
52(52a〜52d) 電極
61 増幅回路
61a〜61d 増幅器
62 減算回路
62a 第1減算部
62b 第2減算部
63 加算回路
63a 第1加算部
63b 第2加算部
63c 合成部
64 規格化回路
64a 第1規格部
64b 第2規格部

Claims (9)

  1. ミラーの位置を検出し、この検出結果に基づき前記ミラーの位置を制御するミラーアク
    チュエータにおいて、
    電磁石が複数配置されたベース部と、
    前記電磁石に対向配置された永久磁石部が設けられると共に、前記ミラーを保持したミ
    ラーホルダ部と、
    一端が前記ベース部に固着され、他端が前記ミラーホルダ部に固着されて前記ベース部
    に対して前記ミラーホルダ部を弾性力で支持する複数の弾性部材と、
    反射面が所定の反射率分布に設定されると共に、前記ミラーとの相対位置が固定された
    検出光反射部と、
    前記検出光反射部の反射面に検出光を照射し、該反射面で反射された前記検出光を受光
    した際の受光点の変化及び受光量の変化から前記検出光反射部と相対位置が固定された前
    記ミラーの位置を検出する光学系と、
    前記光学系からの信号に基づき複数の前記電磁石を駆動する制御部と、
    を備え、
    前記検出光反射部の反射率は、当該検出光反射部の中心で最も大きく、周辺で最も小さくなるように単調に変化し、又は、前記検出光反射部の中心で最も小さく、周辺では最も大きくなるように単調に変化する分布に設定されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
  2. ミラーの位置を検出し、この検出結果に基づき前記ミラーの位置を制御するミラーアク
    チュエータにおいて、
    電磁石が複数配置されたベース部と、
    前記電磁石に対向配置された永久磁石部が設けられると共に、前記ミラーを保持したミ
    ラーホルダ部と、
    一端が前記ベース部に固着され、他端が前記ミラーホルダ部に固着されて前記ベース部
    に対して前記ミラーホルダ部を弾性力で支持する複数の弾性部材と、
    反射面が所定の反射率分布に設定されると共に、前記ミラーとの相対位置が固定された
    検出光反射部と、
    前記検出光反射部の反射面に検出光を照射し、該反射面で反射された前記検出光を受光
    した際の受光点の変化及び受光量の変化から前記検出光反射部と相対位置が固定された前
    記ミラーの位置を検出する光学系と、
    前記光学系からの信号に基づき複数の前記電磁石を駆動する制御部と、
    を備え、
    前記検出光反射部の反射率は、当該検出光反射部と同心円領域毎に異なる値に形成され、かつ、中心側領域の反射率が、周辺側領域の反射率より大きい値に設定され、又は、前記検出光反射部と同心円領域毎に異なる値に形成され、かつ、中心側領域の反射率が、周辺側領域の反射率より小さい値に設定されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
  3. ミラーの位置を検出し、この検出結果に基づき前記ミラーの位置を制御するミラーアク
    チュエータにおいて、
    電磁石が複数配置されたベース部と、
    前記電磁石に対向配置された永久磁石部が設けられると共に、前記ミラーを保持したミ
    ラーホルダ部と、
    一端が前記ベース部に固着され、他端が前記ミラーホルダ部に固着されて前記ベース部
    に対して前記ミラーホルダ部を弾性力で支持する複数の弾性部材と、
    反射面が所定の反射率分布に設定されると共に、前記ミラーとの相対位置が固定された
    検出光反射部と、
    前記検出光反射部の反射面に検出光を照射し、該反射面で反射された前記検出光を受光
    した際の受光点の変化及び受光量の変化から前記検出光反射部と相対位置が固定された前
    記ミラーの位置を検出する光学系と、
    前記光学系からの信号に基づき複数の前記電磁石を駆動する制御部と、
    を備え、
    前記検出光反射部は、当該検出光反射部の中心領域が凸状に形成され、周辺側領域が平面に形成され、又は、前記検出光反射部の中心領域が凹状に形成され、周辺側領域が平面に形成されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
  4. ミラーの位置を検出し、この検出結果に基づき前記ミラーの位置を制御するミラーアク
    チュエータにおいて、
    電磁石が複数配置されたベース部と、
    前記電磁石に対向配置された永久磁石部が設けられると共に、前記ミラーを保持したミ
    ラーホルダ部と、
    一端が前記ベース部に固着され、他端が前記ミラーホルダ部に固着されて前記ベース部
    に対して前記ミラーホルダ部を弾性力で支持する複数の弾性部材と、
    反射面が所定の反射率分布に設定されると共に、前記ミラーとの相対位置が固定された
    検出光反射部と、
    前記検出光反射部の反射面に検出光を照射し、該反射面で反射された前記検出光を受光
    した際の受光点の変化及び受光量の変化から前記検出光反射部と相対位置が固定された前
    記ミラーの位置を検出する光学系と、
    前記光学系からの信号に基づき複数の前記電磁石を駆動する制御部と、
    を備え、
    前記検出光反射部は、当該検出光反射部の中心領域に回折ピッチが刻まれた回折領域を備えることを特徴とするミラーアクチュエータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
    前記検出光反射部は、前記ミラーの反射面の反対側の面に形成されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
    前記検出光反射部は、前記ミラーの反射面の反対側の面に固着して設けられていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
    前記光学系が前記検出光反射部に向けて出射する前記検出光の光量を検出する光量検出器を設けたことを特徴とするミラーアクチュエータ。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータであって、
    前記永久磁石部は、磁極を反転させた2つの永久磁石により形成されていることを特徴とするミラーアクチュエータ。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のミラーアクチュエータと、
    前記ミラーアクチュエータに固着されたミラーと、を備えて、
    前記ミラーで光通信のための光信号を反射することを特徴とする光空間通信システム用アンテナ。
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