JP3100769B2 - 光ピックアップ調整方法 - Google Patents

光ピックアップ調整方法

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JP3100769B2 JP04172470A JP17247092A JP3100769B2 JP 3100769 B2 JP3100769 B2 JP 3100769B2 JP 04172470 A JP04172470 A JP 04172470A JP 17247092 A JP17247092 A JP 17247092A JP 3100769 B2 JP3100769 B2 JP 3100769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホログラムを用いた
小型の光ピックアップが必要とされる分野、特に光ディ
スク,コンパクトディスク(以下、CDと略す)等の光
ピックアップを用いた電気機器において、フォーカス制
御およびトラッキング制御を最適に行えるように、光ピ
ックアップを調整するための光ピックアップ調整方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホログラムグレイテングを用いた光ピ
ックアップは、光学系が簡単になり、この結果小型化,
軽量化,コストダウンが可能となり、一部で実用化され
ている。特にフォーカス検出方法として、2つのスポッ
ト径の差を利用するスポットサイズデテクション方法
(以下SSD法と記す)を使用し、ホトディテクタ配置
として平行分割した光学系を用いて検出する方法、そ
の組み合わせ誤差が200μm程度まで許容できるた
め、量産性に優れた方法であると考えられる。このこと
について図5および図6を用いて説明を加える(Proc.I
nt.on Optical Memory,1989; Japanese Journal of App
lied Phisics, Vol.28 (1989) Supplement 28-3,pp. 18
9-192参照) 。
【0003】これらの図において、受光素子であるホト
ディテクタ9および光源である半導体レーザー8は約1
mm立方体の銅ブロック10の上に図に示されるように
設置されている。今、組立誤差の要因として一番大きい
ホトディテクタ9と半導体レーザー8との設置誤差につ
いて考えてみる。今、ホトディテクタ9は、銅ブロック
10上符号9aの位置に配置されている。このホトデ
ィテクタ9の符号9aの位置に対する理想的な半導体レ
ーザー8の位置はSSDスポット検出用のフォーカス信
号検出部22a,22bおよびトラッキング信号検出部
24a,24bの真ん中を走る中線41の上にある符号
8aの位置が理想的な位置であるが、実際にはこれより
距離eだけずれた符号8bの位置にある場合について考
えてみる。今、符号8aの位置にある半導体レーザー8
から出射された光は図6に示すように、反射型ホログラ
ム5によって反射され曲げられる。曲げられた光は対物
レンズ7によって光ディスク4上に集光される。この集
光された光、つまり光スポットは、光ディスク4によっ
て反射され反射型ホログラム5に戻される。この反射型
ホログラム5の拡大図を図7に示す。トラッキング信号
を発生させる光を分離するトラッキング部用グレイティ
ングが符号27a,27bで示した領域である。また、
フォーカス信号を発生するフォーカス部用グレイティン
グが符号28a,28bで示した領域である。トラッキ
ング部用グレイティング27aによって分離された光は
ホトディテクタ9上でトラッキング用光スポット23a
になる。同様に、トラッキング部用グレイティング27
bによって分離された光はトラッキング用光スポット2
3bになり、フォーカス部用グレイティング28aによ
って分離された光はフォーカス用光スポット21aにな
り、フォーカス部用グレイティング28bによって分離
された光はフォーカス用光スポット21bになる。
【0004】今、フォーカス部用グレイティング28
a,28bには、弱い曲率が与えられているので、レン
ズ作用がある。今、フォーカス部用グレイティング28
aがプラス曲率、すなわちホトディテクタ9より前に集
光点ができるようになっている。また、フォーカス部用
グレイティング28bは逆にホトディテクタ9より後ろ
に集光点が発生するようにマイナス曲率が与えられてい
る。当然ながら曲率を与えない場合は、半導体レーザー
8の発光面とホトディテクタ9の受光面とが同一面上に
あれば、2つの光スポットはホトディテクタ9上に作ら
れる。
【0005】光学鏡筒19は、一方の開口端面が中心軸
に直交した形で設けられ、他方の開口端面が中心軸に対
して略45度傾斜した形で設けられ、この他方の開口に
近接して周胴に対物レンズ取付用の開口が設けられてい
る。光学鏡筒19の一方の開口端面には、銅ブロック1
0を取りつけた支持体6aを一方の開口端面内で回動可
取りつけている。また、光学鏡筒19の他方の開口
端には、反射型ホログラム5を固定した支持体6b
学鏡筒19の他方の開口端面内で回動可能に取りつけて
いる。26は、光学鏡筒19および支持体6a,6b等
を一体化した可動部であり、駆動用コイル25によって
上下あるいは左右に移動して、フォーカス調整あるいは
トラッキング調整を行う。
【0006】さて、このように、光ディスク4が半導体
レーザー8の結像位置にある場合は、フォーカス用光ス
ポット21a,21bの集光点はホトディテクタ9の前
と後ろの位置に均等に外れて存在するから、ホトディテ
クタ9面上ではそれぞれ同一のスポット径を有すること
になる。さてこのような方式の特徴として半導体レーザ
ー8の出射位置に対して結像点は、収差のことを別にす
ると途中の光経路に関係なく半導体レーザー8から反射
型ホログラム5で設計された位置の差だけ離れた所(図
5の場合はd)に結像点がくる。
【0007】いま反射型ホログラム5の設定が所定の角
度から回転した場合、半導体レーザー8が理想的な位置
8aにあっても、図5に示されたような光スポット列2
1a,21b,23a,23bが形成される。よってこ
の例では、半導体レーザー8の位置が理想位置よりもず
れている場合に限って説明を加えることとする。
【0008】さて、このような光学系は安定ではある
が、光源である半導体レーザー8とホトディテクタ9の
位置関係は微妙に設定する必要がある。そこで従来で
は、もし半導体レーザー8の位置が理想的な位置よりず
れている場合、ホトディテクタ9および半導体レーザー
8を支持する支持体6aを治具で回転させることによ
り、図5に示すように、光スポット列21a,21b,
23a,23bとホトディテクタ9とを配置し、それに
よって半導体レーザー8の理想的な位置からのずれを補
正することが可能となる。
【0009】また、前述したように、たとえ半導体レー
ザー8が理想的位置8aにあったとしても、光スポット
列21a,21b,23a,23bはやはり図5のよう
になるから、この場合もホトディテクタ9および半導体
レーザー8を支持する支持体6aを回転するか、もしく
は反射型ホログラム5を回転することによって光スポッ
ト列21a,21b,23a,23bとホトディテクタ
9の位置関係を正常にすることが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この原理を用いて、従
来は光学系を調整することが行われてきた。この場合の
最大の欠点は光源である半導体レーザー8の位置と支持
体6aの回転中心がどのような関係になっているかが明
らかになっていないことである。通常、半導体レーザー
8が支持体6aの回転中心に位置していることはほとん
ど無い。今この場合、支持体6aを回転することによ
り、光源である半導体レーザー8自身も移動してしま
う。この半導体レーザー8の移動によって発生する最大
の問題点は、半導体レーザー8が光軸中心から外れてし
まうことにある。通常の光ピックアップ用の対物レンズ
7で光軸中心から許容されるのは、光ディスク4の傾き
等を考慮すると、高々100μm程度である。この10
0μm程度は回転軸中心と光軸中心とが位置しない場合
は容易に発生することが考えられる。
【0011】また、反射型ホログラム5を回転させてこ
の補正を行う場合、さらにこの問題は重要となる。ここ
で、図3に示される光学系において、反射型ホログラム
5を回転する場合を考える。これを回転するには当然光
学鏡筒19から反射型ホログラム5をごくわずかながら
離す必要がある。今20μm程度離したとする。いま反
射型ホログラム5の直径を2mmとする。このときミラ
ーは最大 0.02/1=0.02Rad=1.15度 傾くことになる。
【0012】この時、反射型ホログラム5と半導体レー
ザー8との間の距離が10mm程度であるとすると、こ
の傾きの発生だけで 0.02×10=0.2mm=200μm の像高が発生することになる。よって従来考えられてい
たように単に理想的な回転だけが与えられる構造であれ
ば良いが、実際には半導体レーザー8を回転する場合の
みならず、反射型ホログラム5を回転調整するときに、
像高が発生し、なかなか理想的な調整を行うことが困難
であった。
【0013】一方、特に小型化をねらうために光ピック
アップが一体駆動されている場合を考えてみる。この場
合、特に光学系を調整する方法としては、従来成されて
きた光ディスクを通常の再生時のように回転することに
よっては、調整することが不可能である。この場合は、
ディスク小片を微動台に乗せ上下方向(フォーカス方
向)、水平方向(トラッキング方向)に微動させながら
フォーカス信号およびトラッキング信号が最良になるよ
うに半導体レーザー8およびホトディテクタ9を支持す
る支持体6aもしくは反射型ホログラム5を支持する支
持体6bを回転調整することになる。しかしこの場合、
トラッキング信号を最良にするためにはディスク小片に
はトラック信号検出用溝が必要である。一方、フォーカ
ス信号を検出するにはトラック信号用溝があった場合、
対物レンズによる集光スポットが溝上に有るか無いかに
よって、反射率が著しく異なるからこのトラック溝の存
在によって逆に正確にフォーカス信号の最良点を決定す
ることが困難であった。
【0014】したがって、この発明の目的は、フォーカ
ス信号の最良点を容易にかつ精度良く決定することがで
きる光ピックアップ調整方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光ピック
アップ調整方法は、光源となる半導体レーザーと受光素
子とが回動可能でかつ移動可能な第1の支持体上に配設
され、かつ前記半導体レーザーから出射された光が、回
動可能な第2の支持体上に配設された反射型ホログラム
で反射された後対物レンズで回折限界に集光されて光デ
ィスク上に光スポットとして照射され、前記光ディスク
からの反射光が前記反射型ホログラムによって反射さ
れ、この際に反射光がトラッキング信号光およびフォー
カス信号光に分離されて前記受光素子に入射し、前記受
光素子によって電気信号に変換される光ピックアップ
の、前記フォーカス信号を最良に調整するための光ピッ
クアップ調整方法である。
【0016】そのため、前記光ディスクの前記対物レン
ズとは反対側に配設した結像光学系によって前記対物レ
ンズによる集光点の像を形成し、かつこの集光点の像の
位置が移動しないように前記第1の支持体を移動させな
がら、前記第1および第2の支持体の何れか少なくとも
一方の回転調整を行って、前記光ディスクをフォーカス
方向に移動させたときの前記フォーカス信号の振れが最
大となるように調整する。
【0017】請求項2記載の光ピックアップ調整方法
は、請求項1と同様にフォーカス信号を最良に調整する
ための光ピックアップ調整方法であり、前記光ディスク
として一部分に平坦な第1の反射面を有し他部分にトラ
ック溝を有する第2の反射面を有する光ディスクを準備
し、この光ディスクを前記フォーカス方向およびトラッ
キング方向に移動可能な微動台に載置し、この微動台を
操作して前記第1の反射面に前記光スポットが照射され
る状態に前記光ディスクを位置させ、前記光ディスクの
前記対物レンズとは反対側に配設した結像光学系によっ
て前記対物レンズによる集光点の像を形成し、かつこの
集光点の像の位置が移動しないように前記第1の支持体
を移動させながら、前記第1および第2の支持体の何れ
か少なくとも一方の回転調整を行って、前記光ディスク
をフォーカス方向に移動させたときの前記フォーカス信
号の振れが最大となるように調整し、つぎに前記フォー
カス信号を前記微動台の駆動部に供給することにより前
記光ディスクをフォーカス方向に駆動して前記対物レン
ズと前記光ディスクとの距離が一定となるように制御
し、前記微動台を操作して前記第2の反射面に前記光ス
ポットが照射される状態に前記光ディスクをトラッキン
グ方向に移動させ、前記第2の反射面上で前記光スポッ
トが前記トラック溝を横断するように前記光ディスクを
駆動しながら前記フォーカス信号の振れが最小となるよ
うに前記第1の支持体を回転調整する。
【0018】
【作用】この発明の原理を図1および図2を用いて詳し
く説明する。まず半導体レーザー8およびホトディテク
タ9を支持する支持体6aもしくは反射型ホログラム5
を支持する支持体6bを回転するときには、通常支持体
6a,6bの回転中心と光軸中心31とが一致していな
いから、これを治具を用いて回転調整で調整しようとす
ると、光軸中心29と半導体レーザー8の位置が狂って
しまう。これを防ぐために、光ディスク4透過率をご
くわずかにもたせ、この透過光30を顕微鏡レンズ3に
より結像させる(特許請求の範囲における結像光学系に
相当する)。この結像(集光スポット31)を観測しな
がら支持体6aまたは支持体6bを回転軸12aまたは
12bの回りに時計方向もしくは反時計方向に回転させ
る。このとき、前述の理由から光軸中心29と集光スポ
ット31の位置がずれてしまう。このとき、支持体6a
を矢印32aの方向またはこれと直交する矢印33aの
方向に直線移動させることによって再び光軸中心29と
集光スポット31とを一致させることができる。このよ
うにすることにより、回転調整することにより発生する
光軸ずれは取り除くことが可能となる。このようにした
状態で、フォーカス信号37(図4参照)を最良に調整
する。この場合、光ディスク4をトラッキング方向15
には固定で、集光スポット31を光ディスク4の平面部
に位置させた状態で、フォーカス方向14にのみ光ディ
スク4を移動させたときのフォーカス信号37の振れが
最大となるように調整する。
【0019】フォーカス信号37の大まかな調整におい
ては、前述したように、光ディスク4は信号溝の無いこ
とが必要である。しかし、フォーカス信号37を最良に
するためには信号溝による溝横断信号をさらに小さくす
る必要がある。この場合、まず光ディスク4の信号溝の
無い部分でフォーカス信号37が最良となるように半導
体レーザー8およびホトディテクタ9を支持する支持体
6aまたは反射型ホログラム5を支持する支持体6bを
回転して調整する。この際、調整は、光ディスク4をフ
ォーカス方向14に移動させたときに、フォーカス信号
37の振れが最大になるように調整する。
【0020】つぎに、このフォーカス信号検出部22
a,22bからのフォーカス信号20,21を可動コイ
ル17に印加することにより、光ディスク4と対物レン
ズ7との距離を一定に保つことができる。この後、支持
棒18もしくは光学鏡筒19を移動させ、光ディスク4
の溝部に移動させる。そして、トラッキング可動用コイ
ル34に低周波の電圧を加え、今度は可動コイル部(1
7,34)をトラッキング方向15に移動させる。こう
することにより光スポットがトラック溝部を横切ること
により、フォーカス信号に溝横断信号35(図4参照)
が発生する。このような状態をオシロスコープ38で観
測しながら、さらにこの溝横断信号35が最小になるよ
う支持体6aもしくは支持体6bを回転して調整する。
【0021】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1に示し、この
発明について詳しく説明を加える。この発明の実施例の
場合は一体駆動型の光ピックアップ光学系の調整例を用
いて説明をする。一体駆動型の光ピックアップの例を図
1に示す。この例のように一体駆動型の場合、半導体レ
ーザー8,受光用のホトディテクタ9,反射型ホログラ
ム5および対物レンズ7が一つの光学鏡筒19に組み込
まれ、この光学鏡筒19が駆動用コイル(図示せず、図
6では符号25で示している)によって、フォーカス方
向14およびトラッキング方向15に移動させられ、こ
れによって光ディスク4上の信号溝を正確に追うことが
可能となり、光ディスク4上に刻まれた信号を正確に読
み出すことが可能となる。
【0022】一方、別の方法としては対物レンズ7のみ
が、光ディスク4の溝を追うように作られた光ピックア
ップがある。このような光ピックアップはレンズ駆動型
光ピックアップと呼ばれる。しかし反射型ホログラム5
を用いる場合はいずれの場合も同様の調整法が必要とな
るので、この説明については、主として一体駆動型光ピ
ックアップ、特にフォーカス信号検出法としてスポット
サイズディテクション(以下SSD法と記する。)を用
いたものについて説明するが、他の方式のトラッキング
信号方式として3ビーム法、フォーカス信号検出法とし
てSSD法をそれぞれ採用して構成された光ピックアッ
プ光学系を用いた光学系の場合も同様である。
【0023】上記の実施例の場合、光ディスク4の下側
に光学鏡筒19が設置されており、反対側の光ディスク
4の上部には完全に固定された顕微鏡2が設置されてい
る。この顕微鏡2によって作られた像がCCDカメラ1
によって、電気信号に変換されTVモニタ11に映し出
される。この像の拡大像を図2に示す。図2のように画
面上に映し出されるのは単なる集光スポット31であ
る。特にCCDカメラ1を用いる理由は通常光ピックア
ップ光源として用いられる半導体レーザー8は発光波長
が790nm程度であり、その光が目には見えないから
である。
【0024】まず、顕微鏡2において光軸中心29の決
定方法を述べる。まず、光ディスク4をトラッキング方
向15に十分移動させ顕微鏡2によって対物レンズ7の
周辺が完全に見えるようにする。この場合、対物レンズ
7の周辺円の中心が光軸中心29となる。ただし、顕微
鏡レンズ3の倍率によっては、対物レンズ7のレンズ円
周13がすべて見えない場合もあるから、そのような場
合は微動台等についている目盛りから円周中心、すなわ
ち光軸中心29を決定することができる。このように光
軸中心29が決定できた後、再びトラッキング方向15
に光ディスク4を引き戻す。こうすると、顕微鏡2と対
物レンズ7との間に光ディスク4が介在することになる
ので、すでにレンズ円周13は観測できなくなる。つぎ
に、半導体レーザー8に電流を流し半導体レーザー8を
発光させる。半導体レーザー8から出射された光は対物
レンズ7によって集光される。この集光像は顕微鏡2を
上下させることによってCCDカメラ1上に結像させる
ことができる。いまこの集光スポット31と光軸中心2
9とが一致しない場合、支持体6aを矢印32aもしく
は矢印33aの方向に移動させることによって、それら
を一致させることができる。
【0025】図2によって示されている半導体レーザー
8およびホトディテクタ9は光ディスク4を通じて見る
ことはできないが、実質はこのように見えているのと同
様である。したがって、この図から容易に分かるよう
に、支持体6aを矢印12cで示す回転方向に回転させ
ると、集光スポット31が移動してしまうことが容易に
理解できる。したがって、SSD法を使用する際に回転
方法によって調整する場合、この集光スポット31が絶
えず光軸中心29にくるように、矢印32a,33aの
方向に支持体6aを移動させながら支持体6aを治具を
用いて回転することによって、集光スポット31の光軸
中心29からのずれを補正することができる。いま、支
持体6aを回転させた時、光軸中心29から集光スポッ
ト31がずれた場合、これを打ち消すように例えば支持
体6aを矢印32aもしくは矢印33aの方向に移動さ
せれば良いことは簡単に理解ができる。
【0026】また一方、反射型ホログラム5を支持する
支持体6bを回転させた場合も、同様に支持体6aを移
動することによって光軸中心29に集光スポット31を
移動することが可能である。従来例の所でも述べたよう
に、反射型ホログラム32を回転させて調整を行う場
合、集光スポット31が移動するのは反射型ホログラム
5の傾きが変化するためである。したがって、これを補
正するためには、回転によって発生した傾き変化を補正
する方向に反射型ホログラム5の傾きを加えるか、もし
くは前述したように支持体6aを移動すればよく、これ
によって反射型ホログラム5の極僅かの傾斜角変化によ
る、集光スポット31の位置のずれを容易に補正するこ
とができる。
【0027】よってこの発明を用いた場合、半導体レー
ザー8およびホトディテクタ9を支持する支持体6aも
しくは反射型ホログラム5を支持する支持体6bを回転
させることによって発生する集光スポット31と光軸中
心29のずれを、支持体6aを直線移動させることによ
って補正することにより、回転調整によって正確にフォ
ーカス信号37が最良になるよう調整することが可能で
ある。
【0028】以上の第1の実施例の説明が請求項1の内
容に対応するものであり、以下の第2の実施例の説明が
請求項2,3に対応するものである。さて、この発明に
よって光軸中心29に集光スポット31を位置しながら
フォーカス信号が最良になるように調整することが可能
となるが、このことによってSSD法による調整はすべ
て完了した訳ではない。このことを図3および図4を用
いて詳細に説明する。
【0029】フォーカス信号検出にSSD法を用いた場
合において、上記したように、光軸中心29を維持しな
がら図4に示されるフォーカス信号37の振幅が最大に
なるように支持体6aもしくは支持体6bを回転調整す
る。このように調整された光学鏡筒19を図3に示され
たように配置する。この場合、光ディスク4はトラッキ
ング可動コイル34およびフォーカス可動コイル17よ
りなる可動コイル部に取り付けられている。このトラッ
キング可動コイル34およびフォーカス可動コイル17
よりなる可動コイル部はバネ39等で支持棒18に固定
されており、トラッキング可動コイル34およびフォー
カス可動コイル17に流れる電流によってトラッキング
方向15およびフォーカス方向14に光ディスク4を移
動させることが可能である。以上の構造が特許請求の範
囲における微動台を構成している。16は永久磁石であ
る。
【0030】さて光学鏡筒19では、支持体6aは、前
述したように図4に示されるフォーカス信号37が出る
ように調整されているから、このフォーカス信号37に
基づいてフォーカス可動コイル17に電流を流すと光デ
ィスク4と対物レンズ7との間隔は一定に保たれる。こ
の場合、図4におけるフォーカス信号37の信号状態
は、図3におけるフォーカス検出信号20,21をオシ
ロスコープ38に入力することにより確認することが可
能となる。
【0031】図4では、横軸が光ディスク4と対物レン
ズ7との距離を表している。縦軸がこのときホトディテ
クタ9に発生する電圧である。このときフォーカス信号
20,21と可動コイル部とを結んだ場合、フォーカス
可動コイル17は絶えずフォーカス信号37(20,2
1)が零ボルトとなるよう、すなわち対物レンズ7と光
ディスク4とが一定の間隔になるようフォーカス可動コ
イル17がフォーカス方向14に移動するから光ディス
ク4と対物レンズ7との距離が一定に保たれる。このよ
うにして、光ディスク4上で光が絞られた状態におい
て、今度はトラッキング可動コイル34にも電圧を加え
ることにより、トラッキング可動コイル34をトラッキ
ング方向15に移動し、これによって光ディスク4をト
ラッキング方向15に移動させることが可能となり、光
スポットが光ディスク4の平坦な反射面4aに照射され
る状態から連続したトラック溝を有する反射面4bに照
射される状態へ移行し、光ディスク4のトラック溝を光
スポットが横断することになる。このときに発生するフ
ォーカス信号が図4における溝横断信号35である。こ
こまでの調整の場合、通常はフォーカス信号にトラック
溝を横断するのに相当するうねった信号が現れる。これ
はSSD法でフォーカス信号を検出した場合、ホトディ
テクタ9上で極僅かの位置ずれ、もしくはホトディテク
タ9のアンバランスがあればこのような溝横断信号35
が現れる。このような溝横断信号35はフォーカス誤差
の原因となる。すなわち光ディスク4と対物レンズ7と
の位置関係は一定でなければならないのに、トラック溝
の状態でフォーカス信号が変化する、すなわち光ディス
ク4と対物レンズ7との距離が僅かではあるが変動する
ことになるから、光ディスク4を読み出すときに変動成
分が読み出し信号に乗ってくるため良好な信号とはなら
ない。そこで、この発明の実施例では、このような信号
を検出しながら極僅かに支持体6aを回転し、この溝横
断信号35をできるだけ0に近づけるようにさらに支持
体6aをわずかに回転することによってなされる。図4
中、符号36で示した曲線は、光スポットがトラック溝
を横断する際にフォーカス信号に現れる溝横断信号がで
きるだけ0に近づくように調節した後のフォーカス信号
を示している。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の光ピックアップ調整方法
によれば、半導体レーザーおよび受光素子を設けた第1
の支持体もしくは反射型ホログラムを設けた第2の支持
体のいずか少なくとも一方の回転調整によって発生す
る光軸中心からの集光スポットのずれを補正することが
可能となり、光ピックアップのフォーカス調整を精度良
く行うことができ、特性の良好な光ピックアップが製造
可能となる。したがって半導体レーザーおよび受光素子
を設けた第1の支持体に対する要求精度も低減化されコ
ストも低減化することが可能となる。
【0033】請求項2記載の光ピックアップ調整方法に
よれば、フォーカス信号検出としてSSD法を用いた場
合、さらに詳細なフォーカス調整を施すことが可能とな
る。この方式を用いた場合、光ディスクを回転せずかつ
光ピックアップを動かすことなく調整することが可能と
なるから、一体駆動光ピックアップに対しても、またレ
ンズ駆動に対しても詳細でかつ安定な調整を行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ピックアップ調整方法の第1の実
施例を示す概略図である。
【図2】第1の実施例における顕微鏡像の一例を示す概
略図である。
【図3】この発明の光ピックアップ調整方法の第2の実
施例を示す概略図である。
【図4】オシロスコープによるフォーカス信号像を示す
波形図である。
【図5】半導体レーザーおよびホトディテクタと光スポ
ットとの位置関係を示す概略図である。
【図6】一体駆動型光ピックアップの概略図である。
【図7】反射型ホログラムの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 顕微鏡 3 顕微鏡レンズ 4 光ディスク 5 反射型ホログラム 6a,6b 支持体 7 対物レンズ 8 半導体レーザー 9 ホトディテクタ 10 銅ブロック 11 TVモニタ 12a,12b 回転軸 13 レンズ円周 14 フォーカス方向 15 トラッキング方向 16 磁石 17 フォーカス可動コイル 18 支持棒 19 光学鏡筒 20 21 フォーカス信号 22a 22b フォーカス用スポット 23a 23b トラッキング用スポット 24a 24b トラッキング信号検出部 25 駆動用コイル 26 可動部 27a 27b トラッキング部グレティング 28a 28b フォーカス部グレティング 29 光軸中心 30 透過光 31 集光スポット 34 トラッキング可動用コイル 35 溝横断信号 38 オシロスコープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 G11B 7/09 G11B 7/095 G11B 7/135

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源となる半導体レーザーと受光素子と
    が回動可能でかつ移動可能な第1の支持体上に配設さ
    れ、かつ前記半導体レーザーから出射された光が、回動
    可能な第2の支持体上に配設された反射型ホログラムで
    反射された後対物レンズで回折限界に集光されて光ディ
    スク上に光スポットとして照射され、前記光ディスクか
    らの反射光が前記反射型ホログラムによって反射され、
    この際に反射光がトラッキング信号光およびフォーカス
    信号光に分離されて前記受光素子に入射し、前記受光素
    子によって電気信号に変換される光ピックアップの、前
    記フォーカス信号を最良に調整するための光ピックアッ
    プ調整方法であって、 前記光ディスクの前記対物レンズとは反対側に配設した
    結像光学系によって前記対物レンズによる集光点の像を
    形成し、かつこの集光点の像の位置が移動しないように
    前記第1の支持体を移動させながら、前記第1および第
    2の支持体の何れか少なくとも一方の回転調整を行っ
    て、前記光ディスクをフォーカス方向に移動させたとき
    の前記フォーカス信号の振れが最大となるように調整す
    ることを特徴とする光ピックアップ調整方法。
  2. 【請求項2】 光源となる半導体レーザーと受光素子と
    が回動可能でかつ移動可能な第1の支持体上に配設さ
    れ、かつ前記半導体レーザーから出射された光が、回動
    可能な第2の支持体上に配設された反射型ホログラムで
    反射された後対物レンズで回折限界に集光されて光ディ
    スク上に光スポットとして照射され、前記光ディスクか
    らの反射光が前記反射型ホログラムによって反射され、
    この際に反射光がトラッキング信号光およびフォーカス
    信号光に分離されて前記受光素子に入射し、前記受光素
    子によって電気信号に変換される光ピックアップの、前
    記フォーカス信号を最良に調整するための光ピックアッ
    プ調整方法であって、 前記光ディスクとして一部分に平坦な第1の反射面を有
    し他部分にトラック溝を有する第2の反射面を有するも
    のを準備し、この光ディスクを前記対物レンズの方向
    (以下、フォーカス方向と呼ぶ)およびこれと直交する
    方向(以下、トラッキング方向と呼ぶ)に移動可能な微
    動台に載置し、この微動台を操作して前記第1の反射面
    に前記光スポットが照射される状態に前記光ディスクを
    位置させ、前記光ディスクの前記対物レンズとは反対側
    に配設した結像光学系によって前記対物レンズによる集
    光点の像を形成し、かつこの集光点の像の位置が移動し
    ないように前記第1の支持体を移動させながら、前記第
    1および第2の支持体の何れか少なくとも一方の回転調
    整を行って、前記光ディスクをフォーカス方向に移動さ
    せたときの前記フォーカス信号の振れが最大となるよう
    に調整し、つぎに前記フォーカス信号を前記微動台の駆
    動部に供給することにより前記光ディスクをフォーカス
    方向に駆動して前記対物レンズと前記光ディスクとの距
    離が一定となるように制御し、前記微動台を操作して前
    記第2の反射面に前記光スポットが照射される状態に前
    記光ディスクをトラッキング方向に移動させ、前記第2
    の反射面上で前記光スポットが前記トラック溝を横断す
    るように前記光ディスクを駆動しながら前記フォーカス
    信号の振れが最小となるように前記第1の支持体を回転
    調整することを特徴とする光ピックアップ調整方法。
  3. 【請求項3】 フォーカス信号の検出は前記受光素子
    のスポット形状の大きさの差から行う請求項1または請
    求項2記載の光ピックアップ調整方法。
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