JP6364913B2 - 吸着式ヒートポンプシステム及び冷熱生成方法 - Google Patents

吸着式ヒートポンプシステム及び冷熱生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、吸着式ヒートポンプシステム及び冷熱生成方法に関する。
吸着式ヒートポンプとして、特許文献1には、一対の吸着器と、凝縮器及び蒸発器を備えた構成が記載されている。
このような構成の吸着式ヒートポンプにおいては、一般的に、吸着時と脱離時の温度差を大きくすることにより、1サイクル当たりの吸着材における吸着量の差を大きくすることができる。吸着/脱離の量の差を大きくすることにより、効率よく冷熱生成を行うことができる。
また、非特許文献1には、吸着式ヒートポンプシステムにおいて、吸着器を2段に分けて搭載することにより脱着能力を高めたことが記載されている。
特開2010−151386号公報
2013年度日本冷凍空調学会年次大会「50℃で駆動する吸着式ヒートポンプの出力に対する吸着器内流量の影響」
しかしながら、吸着器における吸着時と脱離時の温度差が大きいと、顕熱ロス(実際のエネルギー交換に利用できない熱量)が大きくなる。実際の吸着式ヒートポンプでは、より効率的に冷熱を得ることが望まれる。また、非特許文献1には、2段に分けた吸着器同士を接続することのみが記載されているだけであり、2個の吸着器をより効率的に再生することが望まれる。
本発明は上記事実を考慮し、効率的に冷熱生成が可能な吸着式ヒートポンプ及び冷熱生成方法を得ることを課題とする。
請求項1に係る吸着式ヒートポンプは、熱媒を蒸発させる蒸発器と、前記熱媒を凝縮する凝縮器と、前記蒸発器と接続され前記熱媒を吸着すると共に、前記凝縮器と接続され前記熱媒を脱離して第1再生されるメイン吸着器と、前記メイン吸着器と接続され、前記第1再生による熱媒脱離後の前記メイン吸着器から残存する熱媒を吸着して前記メイン吸着器を第2再生する再生アシスト吸着器と、を備えている。
請求項1に係る吸着式ヒートポンプでは、蒸発器における熱媒の蒸発により冷熱が生成される。また、蒸発器と接続されたメイン吸着器が蒸発した蒸発器の熱媒を吸着する。メイン吸着器は、熱媒を凝縮する凝縮器と接続されており、熱媒を脱離して第1再生される。凝縮器では、メイン吸着器からの熱媒が凝縮される。さらに、メイン吸着器は、再生アシスト吸着器と接続されており、再生アシスト吸着器によって相対圧が下がることから、第1再生後に熱媒が更に脱離して第2再生される。再生アシスト吸着器は、メイン吸着器からの熱媒を吸着する。
請求項1に係る吸着式ヒートポンプによれば、メイン吸着器を再生アシスト吸着器と連通させて再生することにより、第2再生時の相対圧を第1再生時の相対圧よりも小さくすることができる。したがって、メイン吸着器からより多くの熱媒を脱離させて、効率よく冷熱生成を行うことができる。
また、請求項1に係る吸着式ヒートポンプによれば、第1再生後に再生アシスト吸着器を用いてメイン吸着器の第2再生を行うので、メイン吸着器の再生をすべて再生アシスト吸着器で行う必要がない。したがって、再生アシスト吸着器に求められる吸着量を少なくすることができ、小容量の再生アシスト吸着器で効率的にメイン吸着器の再生を補助することができる。
請求項2に係る吸着式ヒートポンプは、前記再生アシスト吸着器は、前記メイン吸着器の第1再生時に前記熱媒を脱離してアシスト再生されること、を特徴とする。
請求項2に係る吸着式ヒートポンプによれば、再生アシスト吸着器の再生(アシスト再生)を、メイン吸着器の第1再生時に行うので、時間ロスを少なくして再生アシスト吸着器の再生を効率よく行うことができる。
請求項3に係る吸着式ヒートポンプは、前記メイン吸着器が、前記蒸発器、前記凝縮器、及び前記再生アシスト吸着器と各々接続された第1メイン吸着器及び第2メイン吸着器を含んで構成されている。
請求項3に係る吸着式ヒートポンプによれば、2個のメイン吸着器が、蒸発器と凝縮器の間に並列に配置されているので、2個のメイン吸着器の冷熱生成と再生を交互に行うことにより、連続した冷熱生成を行うことができる。
請求項4に係る吸着式ヒートポンプは、前記第1メイン吸着器による前記熱媒の吸着時に前記第2メイン吸着器の前記第1再生、前記第2再生が行われると共に、前記第2メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生が行われ、前記第2メイン吸着器による前記熱媒の吸着時に前記第1メイン吸着器の前記第1再生、前記第2再生が行われると共に、前記第1メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生が行われること、を特徴とする。
請求項4に係る吸着式ヒートポンプによれば、第1メイン吸着器と第2メイン吸着器の冷熱生成と第1再生、第2再生とを交互に行うことにより、連続した冷熱生成を行うことができる。また、再生アシスト吸着器のアシスト再生は、第1メイン吸着器の第1再生時、及び第2メイン吸着器の第1再生時に行われる。このように、再生アシスト吸着器の再生を行うことにより、再生アシスト吸着器は、一方のメイン吸着器が第1再生された後に連続して当該メイン吸着器の第2再生を行うことができる。したがって、1つの再生アシスト吸着器を用いて第1メイン吸着器及び第2メイン吸着器の第2再生を行うことができる。
請求項5に係る吸着式ヒートポンプは、前記再生アシスト吸着器は、前記凝縮器と接続されていること、を特徴とする。
請求項5に係る吸着式ヒートポンプによれば、再生アシスト吸着器を凝縮器と接続することにより、再生アシスト吸着器から脱離された熱媒も凝縮し、メイン吸着器から脱離されて凝縮された熱媒と共に蒸発器に送ることが可能となる。
請求項6に係る冷熱生成方法は、蒸発器で熱媒を蒸発させて冷熱生成を行うと共に、前記熱媒をメイン吸着器で吸着し、前記メイン吸着器と前記熱媒を凝縮する凝縮器とを連通させて、前記吸着した熱媒を前記メイン吸着器から脱離させて前記メイン吸着器を第1再生し、前記第1再生による熱媒脱離後に再生アシスト吸着器と前記メイン吸着器とを接続して前記メイン吸着器から残存する熱媒を前記再生アシスト吸着器で吸着して前記メイン吸着器を第2再生する。
請求項6に係る冷熱生成方法によれば、メイン吸着器からの熱媒を再生アシスト吸着器で吸着してメイン吸着器を第2再生するので、メイン吸着器からより多くの熱媒を脱離させることができる。このように、再生アシスト吸着器を用いることにより、効率よく冷熱生成を行うことができる。
また、請求項6に係る冷熱生成方法によれば、第1再生後に再生アシスト吸着器を用いてメイン吸着器の第2再生を行うので、メイン吸着器の再生をすべて再生アシスト吸着器で行う必要がない。したがって、再生アシスト吸着器に求められる吸着量を少なくすることができ、小容量の再生アシスト吸着器で効率的にメイン吸着器の再生を補助することができる。
請求項7に係る冷熱生成方法は、前記メイン吸着器の第1再生時に前記熱媒を脱離して前記再生アシスト吸着器をアシスト再生する。
請求項7に係る冷熱生成方法によれば、再生アシスト吸着器の再生(アシスト再生)を、メイン吸着器の第1再生時に行うので、時間ロスを少なくして再生アシスト吸着器の再生を効率よく行うことができる。
請求項8に係る冷熱生成方法は、前記メイン吸着器は、第1メイン吸着器及び第2メイン吸着器を有し、前記第1メイン吸着器での前記冷熱生成時に、前記第2メイン吸着器の前記第1再生及び前記第2再生を行うと共に、前記第2メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生を行い、前記第2メイン吸着器での前記冷熱生成時に、前記第1メイン吸着器の前記第1再生及び前記第2再生を行うと共に、前記第1メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生を行う。
請求項8に係る冷熱生成方法によれば、第1メイン吸着器と第2メイン吸着器の冷熱生成と第1再生、第2再生とを交互に行うことにより、連続した冷熱生成を行うことができる。また、再生アシスト吸着器のアシスト再生は、第1メイン吸着器の第1再生時、及び第2メイン吸着器の第1再生時に行われる。このように、再生アシスト吸着器の再生を行うことにより、1つの再生アシスト吸着器を第1メイン吸着器及び第2メイン吸着器の第2再生に用いることができる。
本発明は上記構成としたので、効率的に冷熱生成が可能な吸着式ヒートポンプ及び冷熱生成方法を得ることができる。
本発明の実施形態の吸着式ヒートポンプシステムの構成を示す概略図である。 吸着材の吸着特性の一例を示す吸着等温線のグラフである。 図2の吸着特性を有する吸着材の再生温度を80℃から5℃ずつ低下させたときの吸着量差Δqをプロットしたグラフである。 アシスト用吸着材の吸着特性の一例を示す吸着等温線のグラフである。 吸着式ヒートポンプ10の運転処理のフローチャートである。 第1冷熱生成モード開始指示のフローチャートである。 第1再生第2モード開始指示のフローチャートである。 アシスト再生の開始指示のフローチャートである。 第2再生第2モード開始指示のフローチャートである。 第2冷熱生成モード開始指示のフローチャートである。 第1再生第1モードの開始指示のフローチャートである。 第2再生第1モード開始指示のフローチャートである。 (A)は第1冷熱生成モード及び第1再生第2モード時の配管接続関係を説明する図であり、(B)は第1冷熱生成モード及び第2再生第2モード時の配管接続関係を説明する図である。 (A)は第2冷熱生成モード及び第1再生第1モード時の配管接続関係を説明する図であり、(B)は第2冷熱生成モード及び第2再生第1モード時の配管接続関係を説明する図である。 比較例の吸着式ヒートポンプシステムの構成を示す概略図である。 実施例と比較例の吸着式ヒートポンプでの再生温度と吸着量差Δqとの関係を示すグラフである。
図1には、本発明の実施形態に係る吸着式ヒートポンプ10が示されている。吸着式ヒートポンプ10は、蒸発器12、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16、再生アシスト吸着器18、及び凝縮器20を備えている。
蒸発器12は、内部に熱媒である流体を有し、熱媒を蒸発させ、その際の気化熱により外部からエネルギー(熱量)を吸収する動作(冷熱生成)を行うことが可能である。本実施形態では、熱媒として水を用いる。蒸発器12は、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16と、配管21、22で各々接続されている。配管21にはバルブ21Aが設けられており、配管22にはバルブ22Aが設けられている。バルブ21A、22Aは、制御部72と接続されており、制御部72によって開閉が制御されている。バルブ21、22を開放することにより、蒸発器12から第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16への熱媒の移動が可能となる。
制御部72はCPU、メモリ、バルブや三方弁を切り替えるドライバを含んで構成されている。制御部72は、予め記録されたプログラムに基づいてバルブや三方弁を切り替えることで、吸着式ヒートポンプ10を作動させる。
蒸発器12内には、配管P0が配設されており、配管P0は冷熱機器70に接続されている。配管P0内は熱交換用の流体で満たされており、不図示のポンプによって配管P0内を熱交換流体が循環することにより、蒸発器12で生成した冷熱が冷熱機器70に供給される。
第1メイン吸着器14内には吸着材14Aが配置され、第2メイン吸着器16内には吸着材16Aが配置されている。吸着材14A、16Aは、熱媒として気相の水を吸着/脱離するものであり、例えば、活性炭、メソポーラスシリカ、ゼオライト等を用いることができる。吸着材14A、16Aは、後述する冷熱生成モード時には、蒸発器12からの熱媒を吸着し、第1、第2再生モード時には吸着した熱媒を脱離する。
第1メイン吸着器14は、再生アシスト吸着器18と配管23で接続され、凝縮器20と配管24で接続されている。第2メイン吸着器16は、再生アシスト吸着器18と配管25で接続され、凝縮器20と配管26で接続されている。配管23、24、25、26には、バルブ23A、24A、25A、26Aが設けられている。バルブ23A、24A、25A、26Aは、制御部72と接続されており、制御部72によって開閉が制御されている。バルブ23A、25Aを開放することにより、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16から再生アシスト吸着器18への熱媒の移動が可能となる。また、バルブ24A、26Aを開放することにより、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16から凝縮器20への熱媒の移動が可能となる。
第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16内には、配管P1、P2が配設されている。配管P1、P2は、三方弁30、32を介して配管P1C、P1H、及び、配管P2C、P2Hに分岐され、熱源部H及び冷却部Cに接続されている。配管P1、P2内は熱交換用の流体で満たされており、不図示のポンプによって配管P1、P2内を熱交換流体が循環することにより、熱源部Hで温められた熱交換流体または冷却部Cで冷却された熱交換流体が第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16に供給される。三方弁30、32は、制御部72と接続されており、制御部72によって切り換えが制御されている。
再生アシスト吸着器18内にはアシスト吸着材18Aが配置されている。アシスト吸着材18Aは、熱媒としての水を吸着/脱離するものであり、例えば、活性炭、メソポーラスシリカ、ゼオライト等を用いることができる。アシスト吸着材18Aは、後述する第2再生モード時には第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16からの熱媒を吸着し、第1再生モード時には吸着した熱媒を脱離する。
再生アシスト吸着器18は、凝縮器20と配管28で接続されている。配管28には、バルブ28Aが設けられている。バルブ28Aは、制御部72と接続されており、制御部72によって開閉が制御されている。バルブ28Aを開放することにより、再生アシスト吸着器18から凝縮器20への熱媒の移動が可能となる。
再生アシスト吸着器18内には、配管P3が配設されている。配管P3は、三方弁34を介して配管P3C、P3Hに分岐され、熱源部H及び冷却部Cに接続されている。配管P3内は熱交換用の流体で満たされており、不図示のポンプによって配管P3内を熱交換流体が循環することにより、熱源部Hで温められた熱交換流体または冷却部Cで冷却された熱交換流体が再生アシスト吸着器18に供給される。
凝縮器20は、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16、及び再生アシスト吸着器18から送られた熱媒を凝縮させ、凝縮熱を外部に放出する動作(温熱生成)を行うことが可能である。凝縮器20は蒸発器12と配管29で接続されており、凝縮後の熱媒を蒸発器12へ送る。また、凝縮器20内には、配管P4が配設されており、配管P4は冷却部Cに接続されている。配管P4内は熱交換用の流体で満たされており、不図示のポンプによって配管P4内を熱交換流体が循環することにより、凝縮器20内の熱媒蒸気が熱交換流体により冷却される。
本実施形態では、上記のように、蒸発器12と凝縮器20の間に、第1メイン吸着器14と第2メイン吸着器16が並列的に配置されている。したがって、第1メイン吸着器14を冷熱生成用に用いている時に第2メイン吸着器16を再生し、第2メイン吸着器16を冷熱生成用に用いているときに第1メイン吸着器14を再生することにより、連続した冷熱生成を行うことができる。
なお、本実施形態において、冷却部Cで冷却される熱交換流体の温度は常温Tmである。また、熱源部Hで温められる熱交換流体の温度は60℃〜90℃が想定されており、この温度が吸着材を再生する際の再生温度Thとなる。本実施形態では、常温Tmを35℃程度、冷熱温度Tlを20℃程度、再生温度Thを80℃程度とする。
ここで、第1メイン吸着器14内の吸着材14A、第2メイン吸着器16内の吸着材16Aによる熱媒の吸着と脱離について説明する。
図2には、相対圧φ(吸着材の圧力と飽和蒸気圧の比)と吸着材の吸着量qとの関係(吸着特性)の一例を示すグラフ(吸着等温線)が示されている。吸着材による吸着量は、相対圧φによって変化するので、この相対圧φを変化させることにより、吸着材による熱媒の吸着、及び吸着材からの熱媒の脱離を行うことができる。相対圧φの変化に対応する吸着材による吸着量の差Δqが大きいほど、効率的に冷熱生成を行うことができる。
上記の相対圧φは、温度に依存するため、熱媒を脱離させるときの温度(再生温度Th)が低いと、吸着量差Δqが小さくなる。図3には、図2の吸着特性を有する吸着材の再生温度を80℃から5℃ずつ低下させたときの吸着量差Δqをプロットしたグラフが示されている。図3に示されるように、再生温度が低下すると、吸着量差Δqが小さくなり、冷熱生成を効率よく行うことが難しい。一方、吸着材の再生に工場やその他各種の排熱を用いることが効率的な冷熱生成には求められるが、これらの排熱は、通常100℃よりも低い低温であり、このような低温の排熱についても利用が求められている。
冷熱生成に寄与している間、上記の特性の吸着材14A、16Aを有する第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16は、蒸発器12と連通され、蒸発器12から蒸発した熱媒を吸着している。このとき、蒸発器12では冷熱生成が行われている。第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16内の温度は常温Tmであり、蒸発器12内の冷熱温度は常温Tmよりも低い冷熱温度Tlである。この時の第1メイン吸着器14(第2メイン吸着器16)の相対圧φ2は、式1で表わされる。
φ2 = 温度Tlでの飽和蒸気圧/温度Tmでの飽和蒸気圧 …(式1)
図2に示された吸着特性を有する吸着材を吸着材14A、16Aとして使用した場合、冷熱温度Tl=20℃、常温Tm=35℃で、相対圧φ2=0.4とすると、吸着材当たりの熱媒吸着量q0=0.3程度となる。
吸着材14A、16Aが吸着した熱媒を脱離する動作を再生といい、本実施形態では、第1再生、第2再生の2段階で再生が行われる。第1再生では、第1メイン吸着器14(第2メイン吸着器16)が凝縮器20と連通される。このとき、第1メイン吸着器14(第2メイン吸着器16)内の温度は再生温度Thであり、凝縮器20内の温度は常温Tmである。この時の第1メイン吸着器14(第2メイン吸着器16)の相対圧φ1は、式2で表わされる。
φ1 = 温度Tmでの飽和蒸気圧/温度Thでの飽和蒸気圧 …(式2)
図2に示される吸着特性を有する吸着材を吸着材14A、16Aとして使用した場合、再生温度Th=80℃、常温Tm=35℃で、相対圧φ1=0.1とすると、吸着材当たりの熱媒吸着量q1=0.08程度となり、吸着材14A、16Aからは、q0とq1の差分Δq1=0.22の熱媒が脱離される。
第2再生では、第1メイン吸着器14(第2メイン吸着器16)が再生アシスト吸着器18と連通される。このとき、第1メイン吸着器14(第2メイン吸着器16)内の温度は再生温度Thであり、再生アシスト吸着器18内の温度は常温Tmである。この時の第1メイン吸着器14(第2メイン吸着器16)の相対圧φ3は、式3で表わされる。
φ3 = 温度Tmでの再生アシスト吸着器における平衡圧力/温度Thでの飽和蒸気圧 …(式3)
ここで、再生アシスト吸着器18内の温度は常温Tmであり、飽和蒸気圧は凝縮器20における飽和蒸気圧と同じである。同じ常温Tm下では、アシスト吸着材18Aにより、再生アシスト吸着器18内の平衡圧力は常温Tmでの飽和蒸気圧よりも低くなる。したがって、相対圧φ3は、相対圧φ1よりも小さくなる。図2に示される吸着特性を有する吸着材を吸着材14A、16Aとして使用した場合、相対圧φ3=0.05とすると、吸着材当たりの熱媒吸着量q2=0.05程度となり、吸着材14A、16Aからは、q1とq2の差分Δq2=0.03の熱媒がさらに脱離される。
以上のように、冷熱生成時には多くの熱媒を吸着し、再生時には吸着した熱媒をできるだけ多く脱離させることにより、効率のよい冷熱生成を行うことができる。すなわち、冷熱生成時における吸着材による吸着量q0と、再生時における吸着材の吸着量q2の差Δq0=Δq1+Δq2が大きいほど、効率的に冷熱生成を行うことができる。
次に、再生アシスト吸着器18内のアシスト吸着材18Aによる熱媒の吸着及び脱離(アシスト再生)について説明する。アシスト吸着材18Aから熱媒を脱離させるアシスト再生は、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の第1再生時に行われる。アシスト再生の時には、再生アシスト吸着器18内の温度は再生温度Thとされ、再生アシスト吸着器18は凝縮器20と連通状態とされる。このときの再生アシスト吸着器18の相対圧はφ1となる。
図4には、相対圧とアシスト吸着材18Aの吸着量の関係(吸着特性)の一例を示すグラフ(吸着等温線)が示されている。当該吸着特性を有するアシスト吸着材18Aを使用した場合、常温Tm=35℃、再生温度Th=80℃、相対圧φ1=0.1とすると、吸着材当たりの熱媒吸着量は、0.01程度となる。
アシスト吸着材18Aは、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の第2再生時に、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16から脱離された熱媒を吸着(アシスト吸着)する。第2再生時には、再生アシスト吸着器18内の温度は常温Tmであり、凝縮器20とは非連通状態とされる。アシスト吸着材18Aでは熱媒の吸着が行われ、図4に示される吸着特性を有する吸着材をアシスト吸着材18Aとして使用すると、吸着量が0.21程度となるまで吸着が進む。
上記の例では、アシスト吸着材18Aでの吸着差Δq4=0.2となる。吸着量差Δq4が大きいほど、効率よくアシスト吸着材18Aを用いることができるため、アシスト吸着材18Aとしては、相対圧φ1から0.1〜0.2程度高い相対圧で大きな吸着量差を有するものを選択することが好ましい。
次に、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10の運転処理について説明する。吸着式ヒートポンプ10の運転処理においては、第1メイン吸着器14及び第2メイン吸着器16の一方の冷熱生成モード時に、他方が第1再生モード、第2再生モードになり、冷熱生成モードと第1再生モード、第2再生モードとが交互に繰り返されて、連続した冷熱生成が行われる。以下、第1メイン吸着器14の冷熱生成モードを冷熱生成第1モード、第2メイン吸着器16の冷熱生成モードを冷熱生成第2モードという。また、第1メイン吸着器14の第1再生モード、第2再生モードを第1再生第1モード、第2再生第1モードといい、第2メイン吸着器16の第1再生モード、第2再生モードを第1再生第2モード、第2再生第2モードという。
吸着式ヒートポンプ運転処理は、制御部72によって実行される。ユーザーから制御部72へ処理開始指示が入力されると、図5に示す吸着式ヒートポンプ運転処理が実行される。
まず、ステップS10において、第1冷熱生成モードの開始が指示される。第1冷熱生成モードの開始は、図6に示されるように、ステップS12でバルブ23Aを閉鎖させ、ステップS14でバルブ21Aを開放させ、ステップS16で三方弁30を切り換えて配管P1をP1Cと連通させることにより指示される。これにより、蒸発器12では熱媒が蒸発し、蒸発した熱媒が配管21を経由して第1メイン吸着器14へ移動し、吸着材14Aで吸着される。このとき、蒸発器12内の温度は、冷熱温度Tlであり、第1メイン吸着器14内の温度は常温Tmである。吸着材14Aは、相対圧φ2で熱媒を吸着する(図13(A)参照)。
次に、ステップS20において、第1再生第2モードの開始が指示される。第1再生第2モードの開始は、図7に示されるように、ステップS22でバルブ22A及び25Aを閉鎖させ、ステップS24でバルブ26Aを開放させ、ステップS26で三方弁32を切り換えて配管P2をP2Hと連通させることにより指示される。これにより、第2メイン吸着器16内の温度は再生温度Thとなり、凝縮器20(常温Tm)と連通され、吸着材16Aが相対圧φ1で再生される。
次に、ステップS30において、アシスト再生の開始が指示される。アシスト再生の開始は、図8に示されるように、ステップS32でバルブ28Aを開放させ、ステップS34で三方弁34を切り換えて配管P3をP3Hと連通させることにより指示される。これにより、再生アシスト吸着器18内の温度は再生温度Thとなり、凝縮器20(常温Tm)と連通され、アシスト吸着材18Aが相対圧φ1で再生される。
次に、ステップS38(図5参照)で所定時間T1が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T1は、第2メイン吸着器16の吸着材16Aの再生にかける時間であり、相対圧φ1において吸着材16Aを十分再生させることのできる時間を確保することが好ましい。所定時間T1が経過すると、ステップS40に進む。
ステップS40において、第2再生第2モードの開始が指示される。第2再生第2モードの開始は、図9に示されるように、ステップS42でバルブ26A、28Aを閉鎖させ、ステップS44でバルブ25Aを開放させ、ステップS46で三方弁34を切り換えて配管P3をP3Cと連通させることにより指示される。これにより、第2メイン吸着器16は凝縮器20との連通が遮断されると共に再生アシスト吸着器18と連通される。第2メイン吸着器16内は再生温度Thが維持され、再生アシスト吸着器18内の温度は常温Tmとなり、第2メイン吸着器16の吸着材16Aは相対圧φ3で再生される。このとき、再生アシスト吸着器18のアシスト吸着材18Aは、第2メイン吸着器16からの熱媒を吸着する(図13(B)参照)。
次に、ステップS48(図5参照)で所定時間T2が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T2は、第2メイン吸着器16の吸着材16Aが相対圧φ3で十分に再生することができる時間を確保することが好ましい。所定時間T2が経過すると、ステップS50に進む。
ステップS50では、第2冷熱生成モードの開始が指示される。第2冷熱生成モードの開始は、図10に示されるように、ステップS52でバルブ25Aを閉鎖させ、ステップS54でバルブ22Aを開放させ、ステップS56で三方弁32を切り換えて配管P2をP2Cと連通させることにより指示される。これにより、蒸発器12では熱媒が蒸発し、蒸発した熱媒が配管22を経由して第2メイン吸着器16へ移動し、吸着材16Aで吸着される。このとき、蒸発器12内の温度は、冷熱温度Tlであり、第2メイン吸着器16内の温度は常温Tmである。吸着材16Aは、相対圧φ2で熱媒を吸着する(図14(A)参照)。
次に、ステップS60において、第1再生第1モードの開始が指示される。第1再生第1モードの開始は、図11に示されるように、ステップS62でバルブ21Aを閉鎖させ、ステップS64でバルブ24Aを開放させ、ステップS66で三方弁30を切り換えて配管P1をP1Hと連通させることにより指示される。これにより、第1メイン吸着器14内の温度は再生温度Thとなり、凝縮器20(常温Tm)と連通され、吸着材14Aが相対圧φ1で再生される。
次に、ステップS70において、アシスト再生の開始が指示される。アシスト再生の開始は、前述した図8に示される、ステップS32、S36で定義される。これにより、再生アシスト吸着器18内の温度は再生温度Thとなり、凝縮器20(常温Tm)と連通され、アシスト吸着材18Aが相対圧φ1で再生される。
次に、ステップS78(図5参照)で所定時間T3が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T3は、第1メイン吸着器14の吸着材14Aの再生にかける時間であり、相対圧φ1において吸着材14Aを十分再生させる時間を確保することが好ましい。所定時間T3が経過すると、ステップS80に進む。
ステップS80において、第2再生第1モードの開始が指示される。第2再生第1モードの開始は、図12に示されるように、ステップS82でバルブ24A、28Aを閉鎖させ、ステップS84でバルブ23Aを開放させ、ステップS86で三方弁34を切り換えて配管P3をP3Cと連通させることにより指示される。これにより、第1メイン吸着器14は凝縮器20との連通が遮断されると共に再生アシスト吸着器18と連通される。第1メイン吸着器14内は再生温度Thが維持され、再生アシスト吸着器18内の温度は常温Tmとなり、第1メイン吸着器14の吸着材14Aは相対圧φ3で再生される。このとき、再生アシスト吸着器18のアシスト吸着材18Aは、第1メイン吸着器14からの熱媒を吸着する(図14(B)参照)。
次に、ステップS88(図5参照)で所定時間T4が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T2は、第1メイン吸着器14の吸着材14Aの相対圧φ3において十分再生させる時間を確保することが好ましい。所定時間T4が経過すると、ステップS10に戻り、以下の処理を繰り返す。
以上のように、吸着式ヒートポンプ運転が行われることにより、連続して冷熱生成することができる。
本実施形態の吸着式ヒートポンプ10では、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16を再生アシスト吸着器と連通させて第2再生を行うので、相対圧φ3を第1再生時の相対圧φ1よりも小さくすることができる。したがって、吸着材14A、16Aからより多くの熱媒を脱離させることができ、効率よく冷熱生成を行うことができる。
また、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10では、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の第2再生は、凝縮器20と連通させて行う第1再生の後に行われる。したがって、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の再生のすべてを再生アシスト吸着器18で行う必要がない。これにより、再生アシスト吸着器18に求められる吸着量を少なくすることができ、再生アシスト吸着器18を小容量のもので効率的使用し、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の再生を補助することができる。
また、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10では、再生アシスト吸着器18の再生(アシスト再生)が、第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の第1再生時に行われる。したがって、一方のメイン吸着器(第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の一方)が第1再生された後に連続して当該メイン吸着器(第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16の一方)の第2再生を行うことができ再生アシスト吸着器18の再生を時間ロスを少なくして効率よく行うことができる。これにより、2個のメイン吸着器(第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16)を1個の再生アシスト吸着器18で第2再生することができる。
また、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10では、2個のメイン吸着器(第1メイン吸着器14、第2メイン吸着器16)を用い、一方での冷熱処理と他方での再生を交互に行うことで、連続した冷熱生成を行うことができる。
また、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10では、再生アシスト吸着器18についても凝縮器20と接続されているので、再生アシスト吸着器18で脱離された熱媒についても凝縮器20で凝縮させて液相状態とし、蒸発器12へ送ることができる。
なお、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10は、第1メイン吸着器14と第2メイン吸着器16の2個のメイン吸着器を備えたが、連続運転しない場合には、1個のメイン吸着器(第1メイン吸着器14または第2メイン吸着器16)のみを備えるものであってもよい。この場合には、1個のメイン吸着器で冷熱生成、第1再生、第2再生を繰り返す。この場合でも、第1メイン吸着器14(または第2メイン吸着器16)を再生アシスト吸着器と連通させて第2再生を行うので、相対圧φ3を第1再生時の相対圧φ1よりも小さくすることができ、吸着材14A(16A)からより多くの熱媒を脱離させることができ、効率よく冷熱生成を行うことができる。また、第1メイン吸着器14(または第2メイン吸着器16)の第2再生は、凝縮器20と連通させて行う第1再生の後に行われる。したがって、第1メイン吸着器14(または第2メイン吸着器16)の再生のすべてを再生アシスト吸着器18で行う必要がなく、比較的小容量の再生アシスト吸着器18を効率的に使用することができる。
なお、上記実施形態において、熱媒としては、たとえば、水やアンモニアを用いることが可能である。また、吸着材14A、16Aとしては、熱媒の吸着及び脱着が可能であれば良く、例えばシリカゲルを用いることが可能である。また、アシスト吸着材18Aとしては、シリカゲルを用いることもできるが、ゼオライト、活性炭、その他の物質を用いることもできる。
図15には、再生アシスト吸着器18を有しない比較例としての吸着式ヒートポンプ60の概略図が示されている。当該吸着式ヒートポンプ60と本実施形態の吸着式ヒートポンプ10とで、冷熱生成を行った場合の再生温度Th毎の吸着量差Δqを比較した。吸着材14A、16Aとしては図2に示す吸着特性を有するものを用い、アシスト吸着材18Aとしては、図4に示す相対圧φ1よりも0.1高い相対圧で大きな吸着量差を持つ吸着特性を有するものを用いた。再生温度Th55℃〜80℃において、5℃ずつ変化させた場合の吸着量差Δqは、図16のとおりである。再生温度Thが55℃という低温であっても、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10によれば、大きな吸着量差Δqを得ることができる。
10 吸着式ヒートポンプ
12 蒸発器
14 第1メイン吸着器
16 第2メイン吸着器
18 再生アシスト吸着器
20 凝縮器

Claims (8)

  1. 熱媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記熱媒を凝縮する凝縮器と、
    前記蒸発器と接続され前記熱媒を吸着すると共に、前記凝縮器と接続され前記熱媒を脱離して第1再生されるメイン吸着器と、
    前記メイン吸着器と接続され、前記第1再生による熱媒脱離後の前記メイン吸着器から残存する熱媒を吸着して前記メイン吸着器を第2再生する再生アシスト吸着器と、
    を備えた吸着式ヒートポンプ。
  2. 前記再生アシスト吸着器は、前記メイン吸着器の第1再生時に前記熱媒を脱離してアシスト再生されること、を特徴とする請求項1に記載の吸着式ヒートポンプ。
  3. 前記メイン吸着器は、前記蒸発器、前記凝縮器、及び前記再生アシスト吸着器と各々接続された第1メイン吸着器及び第2メイン吸着器を含んで構成されている、請求項1または請求項2に記載の吸着式ヒートポンプ。
  4. 前記第1メイン吸着器による前記熱媒の吸着時に前記第2メイン吸着器の前記第1再生、前記第2再生が行われると共に、前記第2メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生が行われ、前記第2メイン吸着器による前記熱媒の吸着時に前記第1メイン吸着器の前記第1再生、前記第2再生が行われると共に、前記第1メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生が行われること、を特徴とする請求項3に記載の吸着式ヒートポンプ。
  5. 前記再生アシスト吸着器は、前記凝縮器と接続されていること、を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の吸着式ヒートポンプ。
  6. 蒸発器で熱媒を蒸発させて冷熱生成を行うと共に、前記熱媒をメイン吸着器で吸着し、
    前記メイン吸着器と前記熱媒を凝縮する凝縮器とを連通させて、前記吸着した熱媒を前記メイン吸着器から脱離させて前記メイン吸着器を第1再生し、
    前記第1再生による熱媒脱離後に再生アシスト吸着器と前記メイン吸着器とを接続して前記メイン吸着器から残存する熱媒を前記再生アシスト吸着器で吸着して前記メイン吸着器を第2再生する、
    冷熱生成方法。
  7. 前記メイン吸着器の第1再生時に前記熱媒を脱離して前記再生アシスト吸着器をアシスト再生する、請求項6に記載の冷熱生成方法。
  8. 前記メイン吸着器は、第1メイン吸着器及び第2メイン吸着器を有し、
    前記第1メイン吸着器での前記冷熱生成時に、前記第2メイン吸着器の前記第1再生及び前記第2再生を行うと共に、前記第2メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生を行い、
    前記第2メイン吸着器での前記冷熱生成時に、前記第1メイン吸着器の前記第1再生及び前記第2再生を行うと共に、前記第1メイン吸着器の前記第1再生時に前記再生アシスト吸着器の前記アシスト再生を行う、
    請求項7に記載の冷熱生成方法。
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