JP6364752B2 - 封止部材キャップ、蓄電素子、蓄電素子の製造方法 - Google Patents

封止部材キャップ、蓄電素子、蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Description

本明細書に開示される発明は、蓄電素子のセルケースに設けられた貫通孔を封止する技術に関する。
従来から、二次電池などの蓄電素子が用いられている。蓄電素子は、アルミニウム等の金属製のセルケースに、発電要素と電解液が収容されてなる(例えば、特許文献1)。セルケースには、電解液を注入するための注液孔が設けられ、注液孔は電解液が注入された後に封止される。従来から、注液孔を封止する方法として、ブラインドリベットを用いて注液孔を封止する方法が知られている。この方法では、注液孔の密閉性を向上させるために、封止リベットの外周に樹脂製のガスケットを装着させ、当該ガスケットを装着した状態の封止リベットを用いて注液孔を封止する技術が用いられている。
特開2003−132876号公報
封止リベットなどの封止部材にガスケットなどの封止部材キャップを装着させて、注液孔など蓄電素子のセルケースに設けられセルケースの内部と外部を連通する貫通孔を封止する場合、封止部材は貫通孔に沿う軸方向に直交する径方向外側に拡張するように変形する。これに伴って、封止部材キャップは、径方向外側に応力が加わり、変形する。しかし、封止部材の変形量が大きいと、封止部材キャップに加わる応力が強くなり、封止部材キャップが破損する場合があり、この場合には、貫通孔を気密に封止することができない問題が生じてしまう。
本明細書では、セルケースに設けられた貫通孔を気密に封止する技術を開示する。
本明細書によって開示される封止部材キャップは、蓄電素子のセルケースに設けられた貫通孔に封止部材とともに挿入されて前記貫通孔を封止する封止部材キャップであって、前記貫通孔に挿入されるとともに筒状をしており、内部に前記封止部材が挿入される凹部が設けられた挿入部を備え、前記挿入部は、前記貫通孔に挿入された際に前記貫通孔内に位置する本体部と、前記貫通孔に挿入された際に前記セルケース内に位置する断面拡張部と、を有し、前記挿入部の軸方向に直交する平面における前記凹部の断面積は、前記本体部よりも前記断面拡張部のほうが広い。
本明細書によって開示される発明によれば、セルケースに設けられた貫通孔を気密に封止することができる。
単電池の展開図 リベットの断面図 キャップの断面図 封止処理のフローチャート 封止処理中のキャップの断面図 封止処理中の液栓の断面図 封止処理後の液栓の断面図 その他の実施形態における液栓の断面図 その他の実施形態における液栓の断面図
(実施形態の概要)
初めに、本実施形態の蓄電素子の概要について説明する。
本明細書によって開示される封止部材キャップは、蓄電素子のセルケースに設けられた貫通孔に封止部材とともに挿入されて前記貫通孔を封止する封止部材キャップであって、前記貫通孔に挿入されるとともに筒状をしており、内部に前記封止部材が挿入される凹部が設けられた挿入部を備え、前記挿入部は、前記貫通孔に挿入された際に前記貫通孔内に位置する本体部と、前記貫通孔に挿入された際に前記セルケース内に位置する断面拡張部と、を有し、前記挿入部の軸方向に直交する平面における前記凹部の断面積は、前記本体部よりも前記断面拡張部のほうが広い。
この封止部材キャップでは、挿入部に断面拡張部が設けられており、断面拡張部における凹部の断面積が本体部における凹部の断面積よりも広く形成されている。そのため、本体部における凹部と略同一の断面を有する封止部材が凹部に挿入された場合、断面拡張部において、封止部材と封止部材キャップの間にスペースが確保される。従って、封止部材を径方向外側に変形させて貫通孔を封止する場合に、変形された封止部材を当該スペースへと導くことができ、上記のスペースが存在しない場合に比べて封止部材キャップの変形量が抑制される。この封止部材キャップによれば、封止部材の変形に伴って生じる封止部材キャップの変形量を抑制することで封止部材キャップの破損を抑制することができ、当該スペースが存在しない場合に比べて貫通孔を気密に封止することができる。
上記の封止部材キャップでは、前記断面拡張部は、前記本体部よりも前記挿入部の径方向外側に隆起している構成としてもよい。
この封止部材キャップによれば、凹部の断面積が本体部よりも広く形成されている断面拡張部において、断面拡張部が外側に盛り上がって形成されるので、断面拡張部が外側に盛り上がって形成されていない場合に比べて、断面拡張部が他の部分に比べ薄肉となることを抑制することができ、断面拡張部において封止部材キャップが破損することを抑制することができる。
また、上記の封止部材キャップでは、前記挿入部の軸方向に直交する平面において、前記断面拡張部における前記凹部の断面積は、前記貫通孔の断面積よりも広い構成としてもよい。
一般に、封止部材は、径方向において貫通孔より外側に拡張し、その断面積が貫通孔の断面積を超える程度に変形することで貫通孔を封止する。この封止部材キャップによれば、断面拡張部における凹部の断面積が予め貫通孔の断面積よりも広く形成されているので、封止部材の変形に伴って生じる封止部材キャップの変形量をより抑制することができ、封止部材キャップの破損をより抑制することができる。
また、上記の封止部材キャップでは、前記断面拡張部は、前記挿入部が前記貫通孔に挿入された際に前記セルケースの前記貫通孔に隣接した内面と干渉する構成としてもよい。
一般に、封止部材が径方向外側に拡張する場合、本体部における凹部ではセルケースにより拡張が規制されていることから、挿入部の本体部にセルケースの内部側において隣接した部分で封止部材が拡張しやすい。この封止部材キャップによれば、当該部分に断面拡張部が形成されていることから、断面拡張部が本体部と離間して形成されている場合に比べて、断面拡張部において確保される封止部材と封止部材キャップの間のスペースに封止部材を変形させやすい。また、断面拡張部がセルケースの内面と干渉することで、断面拡張部を用いて貫通孔を気密に封止しやすい。
また、上記の封止部材キャップでは、前記挿入部の周りに設けられ、前記挿入部が前記貫通孔に挿入された際に前記セルケースの外面に当接する鍔部を更に備える構成としてもよい。
この封止部材キャップでは、封止部材キャップに鍔部が設けられているので、封止部材キャップが貫通孔に入り込むことが抑制される。また、断面拡張部が貫通孔に挿入された際にセルケースの内面と干渉する位置に設けられているので、封止部材キャップが貫通孔から抜け出ることが抑制される。この封止部材キャップによれば、断面拡張部と鍔部が形成されていることで、挿入部の軸方向において、封止部材キャップを貫通孔に留めることができる。
また、上記の封止部材キャップでは、前記鍔部の前記セルケースの外面に当接する第1当接面には、前記第1当接面における他の部分よりも隆起した第1隆起部が設けられている構成としてもよい。この封止部材キャップによれば、鍔部をセルケースの外面に押しつけることで、第1隆起部を変形させ、セルケースと封止部材キャップの間を気密に保持することができる。
また、上記の封止部材キャップでは、前記封止部材には、前記凹部に挿入された際に前記鍔部の第2当接面に当接して前記鍔部を前記セルケース側に押圧する押圧部を有し、前記鍔部の前記押圧部と当接する範囲における前記第2当接面には、前記第2当接面における他の部分よりも隆起した第2隆起部が設けられている構成としてもよい。この封止部材キャップによれば、封止部材の押圧部により鍔部をセルケースの外面に押しつけることで、第2隆起部を変形させ、封止部材キャップと封止部材の間を気密に保持することができる。
また、上記の封止部材キャップでは、前記挿入部は、前記凹部を覆う底部が設けられている構成としてもよい。この封止部材キャップによれば、挿入部に底部が設けられていることで、封止部材キャップと封止部材の間を気密に保持することができる。
また、上記の封止部材キャップでは、前記封止部材は、ブラインドリベットからなる構成としてもよい。この封止部材キャップによれば、ブラインドリベットを用いることにより、レーザ溶接等の他の方法に比べて、安全にかつ容易に貫通孔を封止することができる。
また、上記の封止部材キャップでは、前記封止部材キャップは、前記ブラインドリベットの先端を覆う樹脂製のキャップである構成としてもよい。この封止部材キャップによれば、封止部材キャップが樹脂により形成されている。一般に樹脂は金属よりも弾性率が高い。そのため、貫通孔に挿入されることにより貫通孔を気密に封止することができる。また、樹脂は絶縁物であるため、封止部材キャップとセルケースとの間に局部電池が発生することを抑制することができる。
また、上記の封止部材キャップでは、その材質がフッ素樹脂である構成としてもよい。一般にフッ素樹脂は、耐熱性や強度面で優れており、かつ、電解液に対する耐久性を示す耐電解液性に優れている。そのため、蓄電素子の発熱や蓄電素子に衝撃が加わった場合でも、封止部材キャップが破損することが抑制され、貫通孔を気密に封止することができる。また、蓄電素子に注入される電解液が封止部材キャップに付着した場合でも、封止部材キャップが変質することが抑制され、貫通孔を気密に封止することができる。
本明細書では蓄電素子も開示し、当該蓄電素子は、発電要素と、前記発電要素を収容する収容空間、及び、前記収容空間と外部とを連通する貫通孔が設けられたセルケースと、封止部材と、上記の封止部材キャップと、を備える。
また、本明細書では、蓄電素子の製造方法も開示し、当該蓄電素子の製造方法は、貫通孔を有するセルケースと、前記貫通孔に挿入されて前記貫通孔を封止する封止部材及び封止部材キャップと、を具備する蓄電素子の製造方法であって、前記封止部材キャップは、筒状をしており、内部に凹部が設けられた挿入部を備え、前記挿入部は、本体部と、断面拡張部とを有し、前記挿入部の軸方向に直交する平面における前記凹部の断面積は、前記本体部よりも前記断面拡張部のほうが広く、該製造方法は、前記貫通孔に前記挿入部を挿入し、前記本体部を前記貫通孔内に位置させるとともに、前記断面拡張部を前記セルケース内に位置させ、前記貫通孔に前記封止部材キャップを挿入するキャップ挿入工程と、
前記キャップ挿入工程後に前記凹部に前記封止部材を挿入する挿入工程と、前記封止部材を変形させて前記貫通孔を封止する封止工程と、を備える。

この製造方法で製造される蓄電素子では、封止部材キャップの挿入部に断面拡張部が設けられており、断面拡張部における凹部の断面積が本体部における凹部の断面積よりも広く形成されている。そのため、当該蓄電素子を製造する際に、挿入工程において、本体部における凹部の断面積を有する封止部材が凹部に挿入された場合、断面拡張部において、封止部材と封止部材キャップの間にスペースが確保される。従って、封止工程において封止部材を変形させると、変形させた封止部材が当該スペースに入りこみ、断面拡張部に当接して押圧し、貫通孔を封止する。この蓄電素子の製造方法によれば、変形させた封止部材によって生じる封止部材キャップの変形量を抑制することで封止部材キャップの破損を抑制することができ、当該拡張部分が存在しない場合に比べて貫通孔を気密に封止することができる。
<実施形態>
一実施形態を図1〜図7を参照しつつ説明する。
1.単電池の構成
本実施形態における単電池14(図1参照)は、繰り返し充放電可能な二次電池であり、より具体的にはリチウムイオン電池である。本実施形態の単電池14は、その複数個が導電性を有する板部材であるバスバーによってお互いに接続されて例えば電気自動車やハイブリット自動車に搭載され、電気エネルギーで作動する動力源に電力を供給する。単電池14は、蓄電素子の一例である。
図1に示すように、単電池14は、電極ユニット20と、発電要素50と、クリップ60A、60Bと、ケース62と、液栓70とを含む。以下、説明上、図1における上下方向を単電池14の上下方向とし、ケース62の側面のうちの面積の広い側の側面に垂直な方向を単電池14の前後方向、面積の狭い側の側面に垂直な方向を単電池14の左右方向として説明する。
ケース62は、アルミニウム等の金属製であり、直方体形状をしており、上端が開放された上方開放型に形成されている。ケース62の内部には、扁平型をなす発電要素50が収容される収容空間56が設けられるとともに、当該収容空間56に電解液が充填される。収容空間56に連通するケース62の上端開口62Aは、電極ユニット20を構成する長方形の板部材である蓋体68によって塞がれる。ケース62と蓋体68とが、セルケースの一例である。
電極ユニット20では、蓋体68の上面に一対の正極端子22及び負極端子24が左右方向に並んで配置されている。また、各電極端子22、24に接続され、蓋体68の下面から下方に向かって伸びる一組の集電体28A、28Bが設けられている。各集電体28A、28Bは、それぞれ大きな電流容量が得られるように十分な厚さを有する金属板からなり、正極集電体28Aは、例えばアルミニウム合金板からなり、負極集電体28Bは、例えば銅板合金板からなる。
発電要素50は、正極板52と負極板54の間に図示しないセパレータを挟んだ状態で扁平型に巻回した筒形状に構成されている。正極板52と負極板54は、各板が帯状を有しており、その長手方向に巻回して筒形状に構成されている。正極板52は、帯状をなすアルミニウム箔の表面に正極活物質層が形成されたものであり、その長手方向と直交する方向に延びる一方の縁(つまり、右端側の短辺)には、正極活物質層が形成されずにアルミニウム箔が露出した正極集電箔52Aが形成されている。また、負極板は、帯状をなす銅箔の表面に負極活物質層が形成されたものであり、その長手方向と直交する方向に延びる他方の縁(つまり左端側の短辺)には、負極活物質層が形成されずに銅箔が露出した負極集電箔54Aが形成されている。
正極集電箔52Aは、発電要素50の右側に配置され、図1に二点鎖線で示される側面部分において、正極集電体28Aに接続される。同様に、負極集電箔54Aは、発電要素50の左側に配置され、図1に二点鎖線で示される側面部分において、負極集電体28Bに接続される。
集電体28A、28Bと集電箔52A、54Aは、クリップ60A、60Bによって挟み込まれた状態で超音波溶接されることで接続される。クリップ60A、60Bは、溶接される集電体28A、28B及び集電箔52A、54Aの材質と同等の抵抗値を有する材料からなり、正極側のクリップ60Aはアルミニウム合金からなり、負極側のクリップ60Bは銅合金からなる。
発電要素50は、集電体28A、28Bに接続された後に、ケース62に収容される。そして、ケース62と蓋体68が溶接されることで、発電要素50がケース62内に封止される。蓋体68の中央部には、ケース62内に電解液を注液するための円柱状の注液孔66が設けられている。注液孔66は、ケース62内部に設けられた収容空間56と、単電池14外部に広がる外部空間とを連通する。単電池14が製造される工程では、ケース62内に発電要素50が封止された後、注液孔66を介して電解液がケース62内に注され、その後、注液孔66が液栓70によって封止される。また、蓋体68の中央部には、ケース62内の圧力が基準値以上に高くなった場合にケース62内のガスを放出する非復元型の安全弁64が設けられている。注液孔66は、貫通孔の一例である。
2.液栓の形状
液栓70は、金属製のマンドレル76と金属製の封止体78とを含むブラインドリベット(以下、リベット)72(図2参照)と、有底の樹脂製キャップ(以下、キャップ)74(図3参照)とを備える。リベット72とキャップ74は、共に注液孔66に挿入されて注液孔66を封止する。リベット72は、封止部材の一例であり、キャップ74は、封止部材キャップの一例である。
(リベットの形状)
図2に示すように、マンドレル76は、円柱状の軸部80と楕円球状の大径部82とを備える。大径部82は、軸部80の下端に設けられ、軸部80の軸方向(つまり、上下方向)に直交する平面において軸部80よりも直径が大きく形成されている。つまり、軸部80の軸方向に直交する方向のうち、少なくとも一方向における寸法が、同方向における軸部80の寸法よりも大きく形成されている。マンドレル76の軸部80と大径部82との境界には、軸部80よりも直径を細く形成されて軸部80よりも脆弱となった脆弱部84が設けられている。以下の説明において、直径、外径、及び内径を表す場合には、軸方向(深さ方向)に直交する平面における直径、外径、及び内径を表す。
封止体78は、マンドレル76よりも柔らかい金属で構成されており、大径部82が設けられた軸部80の下端を覆っている。封止体78は、有底の円筒である筒部86と円盤状のフランジ88とを備える。筒部86は、その軸方向における長さが蓋体68の厚みよりも長く形成されている。筒部86の下端には、底部86Aが設けられており、底部86Aはマンドレル76の大径部82の下面を覆っている。また、筒部86の上端の周囲には、フランジ88が設けられており、その外径が筒部86より大きく、更には蓋体68に設けられた注液孔66よりも大きく形成されている。フランジ88は、押圧部の一例である。
筒部86には、マンドレル76の下端が収容される収容孔86Bが設けられている。収容孔86Bの内径は、軸部80を覆う部分では、軸部80の直径とほぼ同一に形成されており、大径部82を覆う部分では、軸部80を覆う部分よりも拡径して大径部82の直径とほぼ同一に形成されている。筒部86では、軸部80を覆う収容孔86Bの内径が大径部82を覆う収容孔86Bの内径よりも細く形成され、かつ、下端に底部86Aが形成されることで、マンドレル76が封止体78に対して移動不能に固定されている。
(キャップの形状)
図3に示すように、キャップ74は、筒状の挿入部90と円盤状の鍔部100とを備える。キャップ74の材質としては、フッ素樹脂を用いることができ、フッ素樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニールエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、PFA変性PTFE等を用いることが好ましい。挿入部90は、その軸方向(つまり、上下方向)における内径及び外径が連続して変化しているとともに均一な肉厚を有する有底の円筒であり、その内部にリベット72の下端を収容可能な凹部92が設けられている。挿入部90の下端には、底部90Aが設けられており、底部90Aは挿入部90の下端を気密に覆い、挿入部90の下端を密閉している。鍔部100は、挿入部90の上端からその全周に亘って径方向外側に向かって延出して設けられている。
挿入部90は、その軸方向における長さが蓋体68の厚みよりも長く形成されており、鍔部100側から本体部94と、導入部96を含む。本体部94と導入部96とは、同心の円筒形状をなし、本体部94と導入部96に至る範囲に凹部92が設けられている。凹部92も、その深さ方向(つまり、上下方向)における長さが蓋体68の厚みよりも長く形成されている。
本体部94は、挿入部90が注液孔66に挿入された際に注液孔66内に位置する部分であり、その軸方向における長さが蓋体68の厚みとほぼ同一に形成されている。本体部94の外径は、注液孔66の内径とほぼ同一に形成されており、本体部94の内径は、封止体78の筒部86の外径とほぼ同一に形成されている。
導入部96は、挿入部90が注液孔66に挿入された際にケース62内部に位置する部分であり、本体部94と隣接する部分に拡径部98が設けられている。拡径部98は、本体部94よりも挿入部90の全周に亘って外側に隆起して拡径しており、その外径が本体部94の外径、つまり注液孔66の内径よりも大きく形成されている。つまり、拡径部98の軸方向(つまり、上下方向)に直交する方向のうち、少なくとも一方向における外面の寸法は、同方向における本体部94の外面の寸法よりも大きく形成されている。拡径部98は、球面状の外形を有し、本体部94と隣接する上部側から下部側に向けて、その軸方向に直交する方向における径寸法が、徐々に大きくなった後に徐々に小さくなる形状を有している。拡径部98は、断面拡張部の一例である。
また、拡径部98は、本体部94よりも凹部92が挿入部90の径方向外側に拡大しており、その内径が本体部94の内径、つまり封止体78の筒部86の外径よりも大きく形成されている。つまり、凹部92の深さ方向に直交する平面おける凹部92の断面積は、本体部94よりも拡径部98のほうが広く形成され、深さ方向に直交する方向のうち、少なくとも一方向における凹部92の寸法は、本体部94よりも拡径部98のほうが大きい。そのため、図3に一点鎖線で示すように、液栓70で注液孔66を封止する際に、挿入部90の凹部92にリベット72が挿入されると、拡径部98とリベット72の間にスペース102が形成される。本実施形態では、更に、拡径部98は、その内径が本体部94の外径、つまり注液孔66の内径よりも大きく形成されており、拡径部98における凹部92の断面積が、注液孔66の断面積よりも広く形成されている。つまり、凹部92の深さ方向に直交する方向のうち、少なくとも一方向における寸法は、同方向における注液孔66の寸法よりも大きく形成されている。
次に、鍔部100について説明する。
鍔部100は、その外径が蓋体68に設けられた注液孔66よりも大きく形成されており、図3に二点鎖線で示すように、液栓70で注液孔66を封止する際に、注液孔66にキャップ74が挿入されると、その下面100Aが注液孔66周辺の蓋体68の外面に当接する。鍔部100の下面100Aの一部には、当該下面100Aの他の部分よりも下側に隆起した下側凸部104が形成されている。下側凸部104は、凹部92の全周に亘ってリング状に形成されており、注液孔66を封止する際に、下面100Aの他の部分に先だって蓋体68の外面に当接する。下面100Aは、第1当接面の一例であり、下側凸部104は、第1隆起部の一例である。
また、鍔部100は、図3に一点鎖線で示すように、液栓70で注液孔66を封止する際に、挿入部90の凹部92にリベット72が挿入されると、その上面100Bが封止体78のフランジ88に当接する。鍔部100の上面100Bの当該フランジ88に当接する範囲の一部には、当該上面100Bの他の部分よりも上側に隆起した上側凸部106が形成されている。上側凸部106は、凹部92の全周に亘ってリング状に形成されており、注液孔66を封止する際に、上面100Bの他の部分に先だってフランジ88に当接する。上面100Bは、第2当接面の一例であり、上側凸部106は、第2隆起部の一例である。
上側凸部106及び下側凸部104は、鍔部100の各面における対応する位置に設けられており、上側凸部106は上下方向に移動されることで下側凸部104と重なる位置に設けられている。つまり、上側凸部106の直下に下側凸部104が設けられている。
3.封止処理
次に、図4ないし図6を参照して、単電池14を製造する際に実行される注液孔66の封止処理を説明する。図4に、封止処理のフローチャートを示す。封止処理は、図示されない製造装置により実行される。以下の説明において、製造装置を主体として記載された処理では、製造装置の代わって単電池14の製造者により実行されることがある。
製造装置は、クリップ60A、60Bを用いて電極ユニット20に接続された発電要素50がケース62内に収容され、注液孔66を介して電解液がケース62内に注液されると、封止処理を開始する。封止処理を開始すると、製造装置は、注液孔66にキャップ74の挿入部90を挿入する(S2)。この際、キャップ74の凹部92には、リベット72が挿入されていない。
挿入部90には、注液孔66よりも拡径した拡径部98が形成されているものの、挿入部90には凹部92が設けられており、また、注液孔66に挿入部90が挿入される際に、挿入部90の凹部92に金属製のリベット72が挿入されていない。そのため、樹脂製の挿入部90は、注液孔66に挿入される際に、その弾性を利用して、拡径部98を凹部92側に変形させながら挿入される。
挿入部90の拡径部98は、ケース62内にまで挿入され、挿入された後に注液孔66の内径よりも拡径する。これによって、図5に示すように、拡径部98が、その径方向の全周に亘って蓋体68の注液孔66周辺の内面と干渉する。また、注液孔66に挿入部90が挿入されると、キャップ74の鍔部100が注液孔66周辺の蓋体68の外面に当接する。そのため、注液孔66に挿入部90が挿入されると、キャップ74に設けられた拡径部98及び鍔部100によって、注液孔66の深さ方向(つまり、上下方向)における蓋体68に対するキャップ74の相対移動が抑制されて位置決めされ、注液孔66が仮封止される。
なお、S2の処理後において、キャップ74は、樹脂製のキャップ74の弾力性を利用して、注液孔66に対して取り外し可能な状態となっている。そのため、S2の処理後において、例えば挿入部90の拡径部98が注液孔66を完全に通過しておらず、蓋体68に対してキャップ74が位置決めされていない場合には、挿入部90を注液孔66から取り外して再度注液孔66に挿入される。
次に、製造装置は、注液孔66に挿入されたキャップ74の凹部92にリベット72の下端を挿入する(S4)。これにより、リベット72の下端は、キャップ74を介して注液孔66に挿入され、封止体78のフランジ88がキャップ74の鍔部100に当接して止まり、リベット72の下端がキャップ74によって覆われる。この結果、図6に示すように、リベット72がキャップ74の凹部92に挿入された状態で、キャップ74の拡径部98とリベット72の間にスペース102が形成される。
最後に、製造装置は、封止体78のフランジ88を蓋体68側に押しつけた状態でマンドレル76(図6参照)を引き抜き(S6)、封止処理を終了する。これにより、マンドレル76よりも柔らかい金属で構成されている封止体78に対して、その径方向(つまり、左右及び前後方向)に応力が加わり、変形する。図7に示すように、変形により拡径した封止体78は、キャップ74の拡径部98との間に設けられたスペース102に入り込んで拡径部98の内面側から当接し、拡径部98を外側へと変形させる。この結果、キャップ74の拡径部98の蓋体68と隣接する部分が蓋体68の内面側へと押圧され、キャップ74の拡径部98を介して封止体78が注液孔66に圧着される。
また、封止体78に対して、下側、つまりマンドレル76の大径部82側に応力を加え、マンドレル76の脆弱部84が破断する。これによって、封止体78は、封止体78の筒部86における外径の最大値が、挿入部90の本体部94における内径より拡径した状態で維持され、注液孔66が封止される。
マンドレル76を引き抜く際、封止体78のフランジ88が蓋体68側に押しつけられるので、キャップ74の鍔部100の下面100Aに設けられた下側凸部104が変形して潰れ、キャップ74の鍔部100と蓋体68の外面との間が気密に封止される。また、キャップ74の鍔部100の上面100Bに設けられた上側凸部106が変形して潰れ、キャップ74の鍔部100と封止体78のフランジ88との間が気密に封止される。
4.本発明の効果
(1)本実施形態の単電池14では、キャップ74の導入部96に、本体部94の内径よりも拡径し、本体部94よりも凹部92の断面積が、つまり内径が広い拡径部98が形成されており、キャップ74の凹部92にリベット72が挿入されると、拡径部98とリベット72の間にスペース102が形成される。そのため、リベット72の封止体78を変形させ、変形により拡径した封止体78を当該スペース102に入り込ませることができ、拡径部98を含むキャップ74の導入部96がその径方向外側に拡大して変形することが抑制される。従って、注液孔66を封止する際に、導入部96の変形に伴う破損により、注液孔66が気密に封止されない事態の発生を抑制することができる。
(2)上記の拡径部98の変形を抑制する効果は、拡径部98の内径が大きく、凹部92の断面積が広いほど大きい。本実施形態の単電池14では、拡径部98の内径が注液孔66の内径よりも大きく形成されている。そのため、リベット72を用いて注液孔66を封止するために、拡径部98の内径を更に拡大させ、拡径部98における凹部92の断面積を更に広げる必要がなく、導入部96の変形に伴う破損をより抑制することができる。
(3)本実施形態の単電池14では、拡径部98が本体部94よりもその径方向外側に隆起して形成されており、拡径部98の肉厚が本体部94の肉厚と等しく保たれている。つまり、拡径部98が本体部94などの導入部96の他の部分に比べて薄肉に形成されておらず、拡径部98において導入部96が破損することを抑制することができる。
(4)本実施形態の単電池14では、導入部96において、拡径部98が本体部94に隣接して設けられている。リベット72のマンドレル76を引き抜き、リベット72の封止体78を変形により拡張させる際、本体部94は蓋体68に囲まれていることから、その径方向外側への拡張が規制される。そのため、封止体78は本体部94に隣接した部分で拡張しやすい。そして、本実施形態の単電池14では、当該部分に拡径部98が形成されていることから、拡径部98とリベット72の間に設けられたスペース102に封止体78を変形させやすい。
(5)上記したように、拡径部98は本体部94よりもその径方向外側に隆起しており、また、拡径部98が本体部94に隣接して設けられている。そのため、キャップ74の導入部96が注液孔66に挿入されると、拡径部98が蓋体68の内面と干渉し、注液孔66の周辺を覆う。従って、本実施形態の単電池14では、リベット72がキャップ74の凹部92に挿入される前の状態において、キャップ74を用いて注液孔66を気密に封止しやすい。
(6)本実施形態の単電池14では、キャップ74の導入部96に拡径部98が形成されるとともに、キャップ74に本体部94よりもその径方向(つまり、左右及び前後方向)に向かって延出した鍔部100が設けられている。そして、キャップ74の導入部96が注液孔66に挿入されると、拡径部98が蓋体68の内面と干渉するとともに鍔部100が蓋体68の外面と当接する。従って、キャップ74の導入部96が注液孔66に挿入されると、導入部96の軸方向において、拡径部98及び鍔部100によりキャップ74を蓋体68に対して位置決めすることができ、注液孔66を気密に封止しやすい。
(7)本実施形態の単電池14では、鍔部100の下面100Aに下側凸部104が設けられている。この下側凸部104は、注液孔66を封止する際にパッキンとしての役割を果たすことから、鍔部100と蓋体68の外面との間を気密に封止することができる。また、鍔部100の上面100Bに上側凸部106が設けられている。この上側凸部106は、注液孔66を封止する際にパッキンとしての役割を果たすことから、鍔部100と封止体78のフランジ88との間を気密に封止することができる。
(8)本実施形態の単電池14では、キャップ74の材質としてフッ素樹脂を用いるので、充放電により単電池14が発熱した場合や、単電池14が搭載された電気自動車等の急発進や急停止などにより単電池14に衝撃が加わった場合、或は、単電池14に注入された電解液の跳ね等により当該電解液がキャップ74に付着した場合でも、キャップ74が破損することが抑制され、注液孔66を気密に封止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、蓄電素子の一例として二次電池である単電池14を示したが、これに限らず、蓄電素子は、電気化学現象を伴うキャパシタであってもよい。また、蓄電素子の用途、蓄電素子の電極ユニットの構造等も特に限定されるものではない。
(2)上記実施形態では、キャップ74と共に注液孔66に挿入されて注液孔66を封止するものとして、リベット72を用いる例を示したが、これに限られない。注液孔66を封止するものとしては、ブラインドリベット以外のリベットでもよければ、リベット以外の封止部材であってもよい。つまり、キャップ74の凹部92に挿入された状態で注液孔66を封止する際に変形して拡張し、その拡張部分がキャップ74との間に設けられたスペース102に入り込んで注液孔66を封止するものであれば、その種類を問わない。
(3)また、キャップ74は必ずしも樹脂製である必要もない。但し、キャップ74が樹脂などの絶縁性を有する物体で構成されていることで、金属製の蓋体68との間に局所電池が構成されることが回避され、蓄電素子が劣化することが抑制される。
(4)さらに、キャップ74は有底である必要もない。但し、図9に示すように、キャップ74が無底である場合には、リベット72は、上記実施形態のように、リベット72の封止体78が有底であり、封止体78の底部86Aがマンドレル76の大径部82の下面を覆っている、いわゆるシールドタイプのリベットであることが好ましい。これにより、金属製の封止体78とマンドレル76との間が気密に封止されない場合でも、封止体78の底部86Aによって、注液孔66を気密に封止することができる。
(5)その一方、図8に示すように、キャップ74が有底である場合には、リベット72は、リベット72の封止体78が無底であり、マンドレル76の大径部82の下面がリベット72の封止体78によって覆われていない、いわゆるオープンタイプのリベットであってもよい。この場合、金属製の封止体78とマンドレル76との間が気密に封止されない場合でも、キャップ74の底部90Aによって、注液孔66を気密に封止することができる。
(6)上記実施形態では、キャップ74の鍔部100に下側凸部104及び上側凸部106が形成されている例を用いて説明を行ったが、鍔部100の下面100A全面及び鍔部100の上面100B全面がパッキンとして機能する場合には、図8、9に示すように、必ずしも下側凸部104及び上側凸部106が形成される必要がない。但し、鍔部100に下側凸部104及び上側凸部106が形成され、注液孔66が封止された後に、下側凸部104及び上側凸部106が潰れているかを確認することで、キャップ74の鍔部100と蓋体68の外面との間、及び、キャップ74の鍔部100と封止体78のフランジ88との間が気密に封止されているか否かを確認することができる。
(7)さらには、キャップ74に鍔部100が必ずしも形成されている必要もない。キャップ74の挿入部90によりキャップ74が封止体78に対して位置決めされ、注液孔66が気密に封止される場合には、必ずしもキャップ74に鍔部100が形成されている必要はない。
(8)上記実施形態では、キャップ74の挿入部90において、拡径部98が本体部94に隣接して設けられる例を用いて説明を行ったが、拡径部98はキャップ74の凹部92にリベット72が挿入された状態で、変形して拡張したリベット72の拡張部分が拡径部98によって設けられるスペース102に入り込み、注液孔66を封止する位置であれば、本体部94から離間して設けられていても良く、挿入部90においてその位置を問わない。
(9)上記実施形態では、拡径部98の内径が注液孔66の内径よりも大きく形成されている例を用いて説明を行ったが、拡径部98の内径は本体部94の内径よりも拡径していれば導入部96の変形に伴う破損を抑制することができ、必ずしも注液孔66の内径よりも大きく形成される必要がない。
(10)さらには、拡径部98はその径方向外側に隆起している必要もない。図8に示すように、キャップ74の挿入部90は、その軸方向における内径及び肉厚が連続して変化しているとともに均一な外径を有していてもよい。この場合、拡径部98が、挿入部90の他の部分よりも薄肉となるが、拡径部98において一定値以上の肉厚が確保されていれば、破損は抑制される。そして、拡径部98はキャップ74の凹部92にリベット72が挿入された状態で、変形して拡張したリベット72の拡張部分が拡径部98によって設けられるスペース102に入り込み、それに伴って挿入部90の他の部分よりも変形しやすい拡径部98がその径方向外側にわずかにでも拡張することで、注液孔66を封止することができる。
(11)上記実施形態では、軸方向に直交する平面における断面が円となる注液孔66、リベット72、キャップ74を用いて説明を行ったが、当該断面は円である必要はなく、例えば正方形や長方形などの多角形であってもよい。この場合、「拡径」との説明は、当該断面における断面積が拡張することを示す「断面拡張」と読み替えるものとする。
(12)上記実施形態では、リベット72及びキャップ74が、注液孔66を封止する液栓70として機能する例を示したが、リベット72及びキャップ74が封止する貫通孔は注液孔66に限られない。たとえば、リベット72及びキャップ74が安全弁64として機能し、安全弁64を取り付けるために形成された貫通孔を封止してもよい。
14:単電池、66:注液孔、68:蓋体、70:液栓、72:リベット、74:キャップ、90:挿入部、90A:底部、92:凹部、94:本体部、96:導入部、98:拡径部、100:鍔部、102:スペース、104:下側凸部、106:上側凸部、

Claims (13)

  1. 蓄電素子のセルケースに設けられた貫通孔に封止部材とともに挿入されて前記貫通孔を封止する封止部材キャップであって、
    前記貫通孔に挿入されるとともに筒状をしており、内部に前記封止部材が挿入される凹部が設けられた挿入部を備え、
    前記挿入部は、
    前記貫通孔に挿入された際に前記貫通孔内に位置する本体部と、
    前記貫通孔に挿入された際に前記セルケース内に位置する断面拡張部と、を有し、
    前記挿入部の軸方向に直交する平面における前記凹部の断面積は、前記本体部よりも前記断面拡張部のほうが広い、封止部材キャップ。
  2. 請求項1に記載の封止部材キャップであって、
    前記断面拡張部は、前記本体部よりも前記挿入部の径方向外側に隆起している、封止部材キャップ。
  3. 請求項2に記載の封止部材キャップであって、
    前記挿入部の軸方向に直交する平面において、前記断面拡張部における前記凹部の断面積は、前記貫通孔の断面積よりも広い、封止部材キャップ。
  4. 請求項2または請求項3に記載の封止部材キャップであって、
    前記断面拡張部は、前記挿入部が前記貫通孔に挿入された際に前記セルケースの前記貫通孔に隣接した内面と干渉する、封止部材キャップ。
  5. 請求項4に記載の封止部材キャップであって、
    前記挿入部の周りに設けられ、前記挿入部が前記貫通孔に挿入された際に前記セルケースの外面に当接する鍔部を更に備える、封止部材キャップ。
  6. 請求項5に記載の封止部材キャップであって、
    前記鍔部の前記セルケースの外面に当接する第1当接面には、前記第1当接面における他の部分よりも隆起した第1隆起部が設けられている、封止部材キャップ。
  7. 請求項5または請求項6に記載の封止部材キャップであって、
    前記封止部材には、前記凹部に挿入された際に前記鍔部の第2当接面に当接して前記鍔部を前記セルケース側に押圧する押圧部を有し、
    前記鍔部の前記押圧部と当接する範囲における前記第2当接面には、前記第2当接面における他の部分よりも隆起した第2隆起部が設けられている、封止部材キャップ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の封止部材キャップであって、
    前記挿入部は、前記凹部を覆う底部が設けられている、封止部材キャップ。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の封止部材キャップであって、
    前記封止部材は、ブラインドリベットからなる、封止部材キャップ。
  10. 請求項9に記載の封止部材キャップであって、
    前記封止部材キャップは、前記ブラインドリベットの先端を覆う樹脂製のキャップである、封止部材キャップ。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の封止部材キャップであって、
    前記封止部材キャップの材質がフッ素樹脂である、封止部材キャップ。
  12. 発電要素と、
    前記発電要素を収容する収容空間、及び、前記収容空間と外部とを連通する貫通孔が設けられたセルケースと、
    封止部材と、
    請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の封止部材キャップと、
    を備える蓄電素子。
  13. 貫通孔を有するセルケースと、
    前記貫通孔に挿入されて前記貫通孔を封止する封止部材及び封止部材キャップと、を具備する蓄電素子の製造方法であって、
    前記封止部材キャップは、筒状をしており、内部に凹部が設けられた挿入部を備え、
    前記挿入部は、本体部と、断面拡張部とを有し、前記挿入部の軸方向に直交する平面における前記凹部の断面積は、前記本体部よりも前記断面拡張部のほうが広く、
    該製造方法は、
    前記貫通孔に前記挿入部を挿入し、前記本体部を前記貫通孔内に位置させるとともに、前記断面拡張部を前記セルケース内に位置させ、前記貫通孔に前記封止部材キャップを挿入するキャップ挿入工程と、
    前記キャップ挿入工程後に前記凹部に前記封止部材を挿入する挿入工程と、
    前記封止部材を変形させて前記貫通孔を封止する封止工程と、
    を備える、蓄電素子の製造方法。
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