JP6364742B2 - 構造物診断装置、構造物診断方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
前記第1振幅における前記共振状態情報を、当該第1振幅における基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する判断手段と、
を備える構造物診断装置が提供される。
前記振幅の変化に対する前記共振状態情報の変化に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断する判断手段と、
を備え、
前記判断手段は、
前記共振状態情報が、特定の振幅を境に急激に変化する場合、または、前記特定の振幅で前記共振状態情報が、前記振幅を変数とした近似式から外れる場合、前記構造物が劣化していると判断する構造物診断装置が提供される。
前記第1振幅における前記共振状態情報を、当該第1振幅における基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する構造物診断方法が提供される。
前記振幅の変化に対する前記共振状態情報の変化に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断し、
前記共振状態情報が、特定の振幅を境に急激に変化する場合、または、前記特定の振幅で前記共振状態情報が、前記振幅を変数とした近似式から外れる場合、前記構造物が劣化していると判断する構造物診断方法が提供される。
構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示すデータを生成し、当該データに基づいて、第1振幅における前記共振状態情報を生成する機能と、
前記第1振幅における前記共振状態情報を、当該第1振幅における基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得する機能と、
前記振幅の変化に対する前記共振状態情報の変化に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断する機能と、
前記共振状態情報が、特定の振幅を境に急激に変化する場合、または、前記特定の振幅で前記共振状態情報が、前記振幅を変数とした近似式から外れる場合、前記構造物が劣化していると判断する機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
図1は、第1の実施形態に係る構造物診断装置10の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る構造物診断装置10は、共振状態情報取得部110及び判断部120を備えている。共振状態情報取得部110は、構造物で検出された振動のうち、予め定められた複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得する。判断部120は、取得した共振状態情報を、基準時期における上記した共振モードの共振状態を示す基準情報と比較することにより、構造物の状態、例えば劣化状態を判断する。以下、構造物の状態が劣化状態として説明を進める。
ただし、Δfは、ある測定時期における第1振幅での共振周波数と、その一つ前の測定時期における第1振幅での共振周波数との差である。
また、Δtは、ある測定時期から、その一つ前の測定時期までの時間である。
ただし、fは、上記した共振モードにおける共振周波数であり、Δfaは、振幅が共振周波数の基準倍(ただし0超1未満、例えば半値)となる周波数と、共振周波数との差分である。
図5は、第2の実施形態に係る構造物診断装置10の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る構造物診断装置10は、以下の点を除いて、第1の実施形態に係る構造物診断装置10と同様の構成である。
本実施形態に係る構造物診断装置10は、振幅と共振周波数の相関を近似式で近似しない点を除いて、第2の実施形態に係る構造物診断装置10と同様の構成である。
ただし、Δfは、ある振幅における共振周波数の、共振周波数の最大値からの変化量であり、ΔAは、Δfを算出したときの振幅の、共振周波数が最大値をとるときの振幅からの変化量である。
第4の実施形態に係る構造物診断装置10は、複数の共振モード(例えば基本共振モードと一つの高次共振モード)について、図7,9に示した処理を行う点を除いて、第2の実施形態に係る構造物診断装置10と同様の構成である。
図13は、第5の実施形態に係る構造物診断装置10の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る構造物診断装置10は、振動検出部130を複数有している点を除いて、第2〜第4の実施形態のいずれかに係る構造物診断装置10と同様の構成である。複数の振動検出部130は、測定対象となる構造物の互いに異なる部分に取り付けられている。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示すデータを生成し、当該データに基づいて、第1振幅における前記共振状態情報を生成する共振状態情報取得手段と、
前記第1振幅における前記共振状態情報を、基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する判断手段と、
を備える構造物診断装置。
2. 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得する共振状態情報取得手段と、
前記共振状態情報に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断する判断手段と、
を備える構造物診断装置。
3. 1.又は2.に記載の構造物診断装置において、
前記共振状態情報は、前記共振モードの共振周波数の単位時間当たりの変化量である構造物診断装置。
4. 1.又は2.に記載の構造物診断装置において、
前記共振状態情報は、前記共振モードの共振周波数である構造物診断装置。
5. 1.又は2.に記載の構造物診断装置において、
前記共振状態情報は、下記(1)式で算出される、前記共振モードの共振尖鋭度Qである構造物診断装置。
Q=f/Δfa・・・(1)
ただし、f:前記共振モードの共振周波数、Δfa:振幅が前記共振周波数の基準倍となる周波数と、前記共振周波数との差分。
6. 1.〜5.のいずれか一つに構造物診断装置において、
複数の共振モードのそれぞれを前記特定の共振モードとする構造物診断装置。
7. 1.に記載の構造物診断装置において、
前記基準情報は、基準時期における前記共振状態を示しており、
前記基準時期において、基準振幅を基準倍したときの振幅を、前記第1振幅と定義する第1振幅算出手段を備える構造物診断装置。
8. 1.に記載の構造物診断装置において、
前記基準情報は、基準時期における前記共振状態を示しており、
前記基準時期において、下記(2)式で定められる単位振幅あたりの共振周波数変化量f´が基準値以上になるときの振幅を、前記第1振幅と定義する第1振幅算出手段を備える構造物診断装置。
f´=Δf/ΔA・・・(2)
ただしΔf:前記特定モードにおける共振周波数の最大値、ΔA:共振周波数が最大値をとるときの振幅からの変化量。
9. 1.〜8.のいずれか一つに記載の構造物診断装置において、
前記構造物は、コンクリートを用いて建造されている構造物診断装置。
10. 9.に記載の構造物診断装置において、
前記構造物は橋梁である構造物診断装置。
11. 1.〜10.のいずれか一つに記載の構造物診断装置において、
前記構造物は、道路の近くに設けられており、
前記振動は、車両が前記道路を通行するときに発生している構造物診断装置。
12. 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示すデータを生成し、当該データに基づいて、第1振幅における前記共振状態情報を生成し、
前記第1振幅における前記共振状態情報を、基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する構造物診断方法。
13. 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、
前記共振状態情報に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断する構造物診断方法。
14. コンピュータに、
構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示すデータを生成し、当該データに基づいて、第1振幅における前記共振状態情報を生成する機能と、
前記第1振幅における前記共振状態情報を、基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する機能と、
を持たせるプログラム。
15. コンピュータに、
構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得する機能と、
前記共振状態情報に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断する機能と、
を持たせるプログラム。
110 共振状態情報取得部
120 判断部
130 振動検出部
140 モード選択部
150 第1振幅算出部
160 情報記憶部
Claims (16)
- 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示すデータを生成し、当該データに基づいて、第1振幅における前記共振状態情報を生成する共振状態情報取得手段と、
前記第1振幅における前記共振状態情報を、当該第1振幅における基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する判断手段と、
を備える構造物診断装置。 - 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得する共振状態情報取得手段と、
前記振幅の変化に対する前記共振状態情報の変化に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断する判断手段と、
を備え、
前記判断手段は、
前記共振状態情報が、特定の振幅を境に急激に変化する場合、または、前記特定の振幅で前記共振状態情報が、前記振幅を変数とした近似式から外れる場合、前記構造物が劣化していると判断する構造物診断装置。 - 請求項1に記載の構造物診断装置において、
前記共振状態情報取得手段は、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示す近似式を生成し、当該近似式を用いて、第1振幅における前記共振状態情報を生成する構造物診断装置。 - 請求項1〜3いずれか一項に記載の構造物診断装置において、
前記共振状態情報は、前記共振モードの共振周波数の単位時間当たりの変化量である構造物診断装置。 - 請求項1〜3いずれか一項に記載の構造物診断装置において、
前記共振状態情報は、前記共振モードの共振周波数である構造物診断装置。 - 請求項1から3いずれか一項に記載の構造物診断装置において、
前記共振状態情報は、下記(1)式で算出される、前記共振モードの共振尖鋭度Qである構造物診断装置。
Q=f/Δfa・・・(1)
ただし、f:前記共振モードの共振周波数、Δfa:振幅が前記共振周波数の基準倍となる周波数と、前記共振周波数との差分。 - 請求項1〜6のいずれか一項に構造物診断装置において、
複数の共振モードのそれぞれを前記特定の共振モードとする構造物診断装置。 - 請求項1又は3に記載の構造物診断装置において、
前記基準情報は、基準時期における前記共振状態を示しており、
前記基準時期において、基準振幅を基準倍したときの振幅を、前記第1振幅と定義する第1振幅算出手段を備える構造物診断装置。 - 請求項1又は3に記載の構造物診断装置において、
前記基準情報は、基準時期における前記共振状態を示しており、
前記基準時期において、下記(2)式で定められる単位振幅あたりの共振周波数変化量f´が基準値以上になるときの振幅を、前記第1振幅と定義する第1振幅算出手段を備える構造物診断装置。
f´=Δf/ΔA・・・(2)
ただしΔf:前記特定の共振モードにおける共振周波数の最大値からの変化量、ΔA:共振周波数が最大値をとるときの振幅からの変化量。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の構造物診断装置において、
前記構造物は、コンクリートを用いて建造されている構造物診断装置。 - 請求項10に記載の構造物診断装置において、
前記構造物は橋梁である構造物診断装置。 - 請求項1〜11のいずれか一項に記載の構造物診断装置において、
前記構造物は、道路の近くに設けられており、
前記振動は、車両が前記道路を通行するときに発生している構造物診断装置。 - 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示すデータを生成し、当該データに基づいて、第1振幅における前記共振状態情報を生成し、
前記第1振幅における前記共振状態情報を、当該第1振幅における基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する構造物診断方法。 - 構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、
前記振幅の変化に対する前記共振状態情報の変化に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断し、
前記共振状態情報が、特定の振幅を境に急激に変化する場合、または、前記特定の振幅で前記共振状態情報が、前記振幅を変数とした近似式から外れる場合、前記構造物が劣化していると判断する構造物診断方法。 - コンピュータに、
構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得し、前記複数の振幅における共振状態情報に基づいて共振状態情報の振幅依存を示すデータを生成し、当該データに基づいて、第1振幅における前記共振状態情報を生成する機能と、
前記第1振幅における前記共振状態情報を、当該第1振幅における基準となる前記共振状態を示す基準情報と比較することにより、前記構造物の劣化状態を判断する機能と、
を持たせるプログラム。 - コンピュータに、
構造物で検出された振動のうち、複数の振幅における特定の共振モードの共振状態を示す共振状態情報を取得する機能と、
前記振幅の変化に対する前記共振状態情報の変化に基づいて、前記構造物の劣化状態を判断する機能と、
前記共振状態情報が、特定の振幅を境に急激に変化する場合、または、前記特定の振幅で前記共振状態情報が、前記振幅を変数とした近似式から外れる場合、前記構造物が劣化していると判断する機能と、
を持たせるプログラム。
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