JP6364695B2 - 搬送装置及び搬送システム - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置及び搬送システムに関するものである。
下記特許文献1には、搬送装置及び搬送システムの一形態が記載されている。
特許文献1に記載の被搬送物の方向変換装置は、複数のコンベヤの相対向する始・終端間に、各別に駆動される4個の駆動輪体を、その輪体軸心を揃えて矩形状に配設し、これら駆動輪体の外周に、それぞれ複数個の遊転自在なつづみ型ローラを、そのローラ軸心を輪体軸心に対して傾斜させて並列配置する構成となっている。
実開昭62−186813号公報
ところで、従来技術では、被搬送物の大きさや材質等が統一されていない場合、被搬送物を支持するローラ面積が増減し、推進力に偏りが生じたり、被搬送物とローラとの間に滑りが発生する場合があり、被搬送物が所定の搬送経路から斜めにずれる等して搬送精度が悪かった。
このため、従来では、例えば、θ回転が可能なテーブルを、X軸リニアガイド及びY軸リニアガイドによって案内する構成のユニットを組み、被搬送物を当該テーブルに載せて搬送することで搬送精度を出していた。しかしながら、動作範囲に対してユニットの占有面積が大きく、また、互いに交差するX軸リニアガイド及びY軸リニアガイドは重ねて組むことから、ユニットの高さを抑えることが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、搬送精度を確保しつつ、占有面積及び高さを抑えることができる搬送装置及び搬送システムの提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、被搬送物を第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに搬送する搬送装置であって、前記第1方向と直交する回転軸を有し前記第1方向に回転すると共に、モジュール本体上に設定された前記第1方向に延びる第1軸によって分割された一方側と他方側の領域のそれぞれに配置され、互いに正逆転駆動可能な第1駆動ローラ対、及び、前記第2方向と直交する回転軸を有し前記第2方向に回転すると共に、モジュール本体上に設定された前記第2方向に延びる第2軸によって分割された一方側と他方側の領域のそれぞれに配置され、互いに正逆転駆動可能な第2駆動ローラ対、を含む駆動ローラ群を備える搬送モジュールと、前記被搬送物を載置する載置面の裏面を前記駆動ローラ群に支持されるテーブルと、を有し、前記テーブルには、前記載置面の裏面に、四方に延在する案内溝が設けられ、前記搬送モジュールには、前記第1軸と前記第2軸の交点に、前記案内溝と係合し前記テーブルを案内する案内ピンが設けられている、搬送装置を採用する。
また、本発明は、被搬送物を載置するテーブルと、前記テーブルを受け渡しながら前記被搬送物を搬送する複数の搬送モジュールと、を有する搬送システムであって、前記テーブル及び前記搬送モジュールの少なくとも一つとして、先に記載の搬送装置のテーブル及び搬送モジュールを有する、という構成を採用する。
本発明によれば、搬送精度を確保しつつ、占有面積及び高さを抑えることができる搬送装置及び搬送システムが得られる。
本発明の実施形態における搬送システムの斜視図である。 本発明の実施形態における搬送モジュールの斜視図である。 本発明の実施形態におけるテーブルの裏面側の斜視図である。 本発明の実施形態における図1に示す矢視A−A断面図である。 本発明の実施形態における駆動ローラ群のホイールの構成図である。 本発明の実施形態における案内ピンの断面図である。 本発明の実施形態における搬送モジュールの構成部材の平面配置図である。 本発明の実施形態における搬送モジュールの動作パターンの一例を示す図である。 本発明の実施形態における搬送モジュールの検出部の検出結果に基づく駆動ローラ群の制御の一例を示す図である。 本発明の実施形態における搬送システムの平面図である。 本発明の実施形態の一変形例に係る搬送システムの平面図である。 本発明の実施形態の一変形例に係る搬送システムの平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における搬送システム1の斜視図である。図2は、本発明の実施形態における搬送モジュール20の斜視図である。図3は、本発明の実施形態におけるテーブル10の裏面側の斜視図である。図4は、図1に示す矢視A−A断面図である。図5は、本発明の実施形態における駆動ローラ群40のホイール43の構成図である。図6は、本発明の実施形態における案内ピン30の断面図である。図7は、本発明の実施形態における搬送モジュール20の構成部材の平面配置図である。
図1に示すように、被搬送物を載置するテーブル10と、テーブル10を搬送する搬送モジュール20によって、搬送装置2が構成される。さらに、複数の搬送モジュール20が集まることで、搬送システム1が構成される。
搬送システム1は、テーブル10と、テーブル10を受け渡しながら被搬送物100を搬送する複数の搬送モジュール20a〜20eと、を有する。テーブル10は、被搬送物を載置する載置面11を有し、搬送モジュール20a〜20eの順に受け渡される。
テーブル10は、図3に示すように、被搬送物100を載置する載置面11の裏面12に、四方に延在する案内溝13が形成されている。案内溝13は、平面視略矩形状のテーブル10の中央部から縁部の四辺のそれぞれに直交するように直線的に延在している。案内溝13には、テーブル10の縁部において、幅が次第に大きくなるピン誘導部14が設けられている。本実施形態のピン誘導部14は、案内溝13の幅を一次関数的に大きくするものであり、平面視で略二等辺三角形状を呈する。
一方、テーブル10の中央部には、案内溝13が十字に交差する交差部15が設けられている。交差部15は、半球状(皿モミ状)に形成されている。本実施形態の交差部15は、案内溝13の幅及び深さより大きい半径を有する半球状の溝となっている。また、テーブル10の四隅には、面取り部16が形成されている。面取り部16は、テーブル10の四隅の角を落とすことで形成され、テーブル10の回転半径を小さくする。
テーブル10の裏面12は、案内溝13によって4つの領域12a〜12dに分割される。テーブル10は、案内溝13によって分割された4つの領域12a〜12dのそれぞれに被検出部17を備える。被検出部17は、搬送モジュール20に設けられた検出部45(後述)と協働して、テーブル10の位置検出を行うものである。例えば、検出部45が光センサーである場合には、被検出部17は反射板から形成される。また、例えば、検出部45が磁気センサーである場合には、被検出部17は磁性体から形成される。
搬送モジュール20は、図2に示すように、矩形箱状の筐体21(モジュール本体)を備える。筐体21は、二段構造となっており、上段部22と、下段部23と、を有する。上段部22は、駆動ローラ群40や検出部45等の駆動・センサー系を収容する空間である。下段部23は、搬送モジュール20の動作を制御する不図示の制御基板や電源等の制御・電源系を収容する空間である。
下段部23の空間は、下段底板24と、複数の柱部25と、複数の側板26と、上段底板27と、によって形成される。下段底板24は、略正方形の板面を有する板体である。柱部25は、平面視で略L字に屈曲した形状を有し、下段底板24の四隅に立設する。側板26は、略長方形の板面を有する板体であり、隣り合う柱部25の間に取り付けられる。上段底板27は、下段底板24と同じ大きさの略正方形の板面を有する板体であり、四隅を柱部25によって支持される。なお、メンテナンス等の際は、側板26を取り外すことで、制御基板等に容易にアクセスすることができる。
上段部22の空間は、上段底板27と、複数の柱部28と、天板29と、によって形成される。柱部28は、平面視で略L字に屈曲した形状を有し、上段底板27の四隅に立設する。天板29は、下段底板24、上段底板27と同じ大きさの略正方形の板面を有する板体であり、四隅を柱部25によって支持される。天板29には、上段部22に収容された駆動ローラ群40の周面42を表面に露出させる孔が複数形成されている。また、天板29には、テーブル10を案内する案内ピン30が設けられている。
案内ピン30は、図4に示すようにテーブル10の案内溝13に係合し、テーブル10を案内するものである。この案内ピン30は、略正方形の天板29の中央部に立設している。案内ピン30は、案内溝13の深さ方向において、案内溝13との係合位置を調整する調整機構31(図6参照)を備える。すなわち、図4に示すように隣り合う搬送モジュール20a,20bは、設置する床面の平面精度によっては高さ方向にバラツキが生じ得るため、案内ピン30は、このバラツキを吸収可能な構成となっている。
図6に示すように、調整機構31は、案内ピン30の先端部に回転自在に支持された転動体32と、転動体32を案内溝13の深さ方向に移動自在に保持する保持部材33と、転動体32を案内ピン30の先端部に向けて付勢する付勢部材34と、を備える。転動体32は、球状(ボール状)に形成され、任意の方向に回転自在に支持されている。転動体32の直径は、案内溝13の幅以下に設定されており、案内溝13に進入可能な構成となっている。
保持部材33は、有底円筒状に形成され、内部に転動体32を収容するものである。保持部材33の胴体部内径は、転動体32の外径よりも若干大きく形成されており、保持部材33は、転動体32の回転と上下の移動を許容している。なお、保持部材33の先端部開口は、胴体部内径よりも絞られており、転動体32の飛び出しを規制するようになっている。
付勢部材34は、コイルばね等から形成され、保持部材33の内部に収容されると共に、保持部材33の開口に向けて転動体32を後側から付勢する構成となっている。
上記構成の調整機構31によれば、付勢部材34によって転動体32が保持部材33の先端部から突出する。また、転動体32が荷重を受けた際は、付勢部材34の付勢に抗して転動体32が保持部材33の内部に没入する。このように、案内ピン30は、先端部を形成する転動体32が出没自在な構成となっており、案内溝13との係合位置を調整可能な構成となっている。また、保持部材33の先端部の高さは、駆動ローラ群40の周面42の最大高さに合せられており、調整機構31は、この保持部材33の先端部から転動体32の半径未満のストロークで、案内溝13との係合位置を調整可能な構成となっている。
駆動ローラ群40は、テーブル10に推進力を付与するものであり、図2に示すように、複数の駆動ローラ41から構成される。駆動ローラ41は、テーブル10の裏面12と接触する周面42を有するホイール43と、ホイール43を回転駆動させるモーター44と、を備える。ホイール43は、図5(a)に示すように、円周上に複数のフリーローラ43aを備えた回転体43bを有する。この回転体43bは、図5(b)に示すように、位相をずらして組み合され、モーター44の軸回りに回転すると共に、モーター44の軸方向(図5(b)の左右方向)にもフリーに回転可能な構成となっている。
駆動ローラ群40は、図7に示すように、案内ピン30を中心として四方(第1方向,第2方向)に延在する軸(図7において一点鎖線で示す第1軸L1,第2軸L2)のそれぞれの軸回りに回転自在に設けられた複数の駆動ローラ41(H1〜H4)によって構成される。複数の駆動ローラ41(H1〜H4)は、それぞれが独立して正逆回転駆動可能な構成となっている。図7に示すように、駆動ローラ41(H1)と駆動ローラ41(H3)が配置された第1軸L1と、駆動ローラ41(H2)と駆動ローラ41(H4)が配置された第2軸L2は、十字に交差し、その軸の交点に案内ピン30が配設される。
駆動ローラ41(H2)と駆動ローラ41(H4)は、第1方向と直交する回転軸を有し第1方向に回転すると共に、筐体21上に設定された第1方向に延びる第1軸L1によって分割された一方側(紙面上側)と他方側(紙面下側)の領域のそれぞれに配置されており、互いに正逆転駆動可能な第1駆動ローラ対を構成する。
また、駆動ローラ41(H1)と駆動ローラ41(H3)は、第2方向と直交する回転軸を有し第2方向に回転すると共に、筐体21上に設定された第2方向に延びる第2軸L2によって分割された一方側(紙面左側)と他方側(紙面右側)の領域のそれぞれに配置されており、互いに正逆転駆動可能な第2駆動ローラ対を構成する。
搬送モジュール20は、駆動ローラ群40が設けられた軸によって平面視で分割された4つの領域29a〜29dのそれぞれに被検出部17を検出する検出部45を備える。検出部45は、被検出部17と同じ間隔で矩形状に配置され、被検出部17と対向可能な構成となっている。例えば、検出部45は、被検出部17が反射板である場合には、投光部と受光部とを備える光センサーからなる。また、例えば、検出部45は、被検出部18が磁性体である場合には、磁場の変化を検出するコイルを備える磁気センサーからなる。
次に、上記構成の搬送モジュール20の動作について、図8及び図9を追加参照して説明する。
図8は、本発明の実施形態における搬送モジュール20の動作パターンの一例を示す図である。図9は、本発明の実施形態における搬送モジュール20の検出部45の検出結果に基づく駆動ローラ群40の制御の一例(上から進入したテーブル10を右に排出する場合)を示す図である。
図8(a)は、搬送モジュール20の動作パターンの一つであるテーブル10を左右(第1方向)に移動させる様子を示す。テーブル10を左右に移動させる場合には、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H1)と駆動ローラ41(H3)(第2駆動ローラ対)を停止させ、駆動ローラ41(H2)と駆動ローラ41(H4)(第1駆動ローラ対)を回転駆動させる(第1モード)。例えば、左から右にテーブル10を搬送する場合、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H2)には時計回りに回転駆動させる指令を出し、駆動ローラ41(H2)と相反する方向に向く駆動ローラ41(H4)には反時計回りに回転駆動させる指令を出す。
図8(b)は、搬送モジュール20の動作パターンの一つであるテーブル10を上下(第2方向)に移動させる様子を示す。テーブル10を上下に移動させる場合には、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H2)と駆動ローラ41(H4)(第1駆動ローラ対)を停止させ、駆動ローラ41(H1)と駆動ローラ41(H3)の(第2駆動ローラ対)を回転駆動させる(第2モード)。例えば、上から下にテーブル10を搬送する場合、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H1)には反時計回りに回転駆動させる指令を出し、駆動ローラ41(H1)と相反する方向に向く駆動ローラ41(H3)には時計回りに回転駆動させる指令を出す。
図8(c)は、搬送モジュール20の動作パターンの一つであるテーブル10を回転(方向転換)させる様子を示す。テーブル10を回転させる場合には、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H1〜H4)を回転駆動させる(第3モード)。例えば、時計回りにテーブル10を回転させる場合、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H1〜H4)に時計回りに回転駆動させる指令を出す。
搬送モジュール20は、スタンドアローンで動作し、図7に示す四隅の検出部45(S1〜S4)のON/OFFの検出結果に基づいて予め設定された動作を行う。本実施形態の搬送モジュール20は、検出部45によってテーブル10の進入方向を検出し、駆動ローラ群40によってテーブル10を進入方向に移動させ、検出部45によってテーブル10の案内溝13の交点が案内ピン30と対向する位置まで移動したことを検出した後、駆動ローラ群40によってテーブル10を所定の排出方向に排出するように動作が設定されている。なお、テーブル10の排出方向は、不図示の制御基板の取り換えやプログラムの変更、また、排出方向を切り替えるダイヤルを設けて、そのダイヤルの操作で、設定若しくは切り替えるようにしてもよい。
上から進入したテーブル10を右に排出する場合、図7及び図9に示すように、先ず、検出部45(S1)と検出部45(S2)がONになり、上からのテーブル10の進入が検知される。次に、搬送モジュール20は、センタリング動作を行う。すなわち、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H1)を反時計回り(CCW)に回転駆動させると共に駆動ローラ41(H3)を時計回り(CW)に回転駆動させ、テーブル10を進入方向(下)に移動させる。
テーブル10が進入方向に移動し、案内溝13の交点が案内ピン30と対向する位置まで移動したら、検出部45(S1〜S4)がONになり、テーブル10のセンタリングが検知される。次に、搬送モジュール20は、予め設定された排出方向(右)にテーブル10を送り出す。すなわち、搬送モジュール20は、駆動ローラ41(H2)を時計回り(CW)に回転駆動させると共に駆動ローラ41(H4)を反時計回り(CCW)に回転駆動させ、テーブル10を排出方向(右)に移動させる。そして、検出部45(S2)と検出部45(S3)がONになると、テーブル10の排出完了が検知される。
続いて、上記構成の搬送システム1(搬送装置2)の動作及び作用について、図10を追加参照して説明する。
図10は、本発明の実施形態における搬送システム1の平面図であり、それぞれの搬送モジュール20の排出方向を模式的に図示している。
搬送システム1は、図10に示すように排出方向が設定された搬送モジュール20を並べることで構成される。この搬送システム1は、被搬送物100を載せたテーブル10を、搬送モジュール20a〜20eの順に受け渡しながら搬送する機能を有する。
テーブル10の受け渡しは、図4に示すようにして行われる。搬送モジュール20aは、左から進入したテーブル10を右に排出するように設定されている。また、搬送モジュール20bも、左から進入したテーブル10を右に排出するように設定されている。
図4に示すように、テーブル10の裏面12には、四方に延在する案内溝13が形成されている。一方、搬送モジュール20は、案内溝13と係合しテーブル10を案内する案内ピン30、及び、案内ピン30を中心として四方に延在する軸のそれぞれの軸回りに回転自在に設けられ、それぞれが独立して正逆回転駆動可能な駆動ローラ群40、を備える。搬送モジュール20aは、案内ピン30によってテーブル10を案内しつつ、駆動ローラ群40によってテーブル10を右に排出する。テーブル10は、案内溝13に案内ピン30が係合されているため、搬送経路が斜めになることはなく直線性が確保されると共に、駆動ローラ群40の推進力が適正に作用し、高精度で搬送モジュール20bに受け渡される。
テーブル10は、図4に示すように、搬送モジュール20aの回転駆動する駆動ローラ41から離れる前に、その案内溝13が搬送モジュール20bの案内ピン30に係合する。案内溝13には、テーブル10の縁部において、幅が次第に大きくなるピン誘導部14が設けられている。ピン誘導部14は、図3に示すように、案内溝13の入口を広く形成し、搬送モジュール20bの案内ピン30を案内溝13に誘導する。この構成によれば、テーブル10の受け渡しの際に、案内ピン30を案内溝13に確実に導入することができるため、案内ピン30がテーブル10の縁部と衝突して所定の搬送経路から脱線してしまうことを回避し、搬送精度を確保することができる。
また、案内ピン30は、案内溝13の深さ方向において、案内溝13との係合位置を調整する調整機構31を備える。調整機構31は、図6に示すように、案内ピン30の先端部に回転自在に支持された転動体32と、転動体32を案内溝13の深さ方向に移動自在に保持する保持部材33と、転動体32を案内ピン30の先端部に向けて付勢する付勢部材34と、を備える。この構成によれば、搬送モジュール20aと搬送モジュール20bとの間に高さ方向にバラツキが生じていても、案内ピン30の先端部を形成する転動体32が出没することで、このバラツキを吸収することができる。例えば、案内溝13との係合が浅くなる場合には、転動体32が付勢部材34によって突出することで案内ピン30が伸長し、案内ピン30が案内溝13から外れてしまうことを回避し、搬送精度を確保することができる。
また、テーブル10は、図3に示すように、案内溝13によって分割された4つの領域12a〜12dのそれぞれに被検出部17を備え、搬送モジュール20は、図7に示すように、駆動ローラ群40が設けられた軸によって分割された4つの領域29a〜29dのそれぞれに被検出部17を検出する検出部45を備える。この構成によれば、搬送モジュール20bは、検出部45によってテーブル10の進入方向が上下左右のいずれであるかを検知することができる。例えば、搬送モジュール20bは、検出部45(S1)と検出部45(S4)がONになることで、左からのテーブル10の進入を検知することができる。
搬送モジュール20bは、検出部45によってテーブル10の進入方向を検出したら、駆動ローラ群40によってテーブル10を進入方向(右)に移動させ、検出部45によってテーブル10の案内溝13の交点が案内ピン30と対向する位置まで移動したことを検出した後、駆動ローラ群40によってテーブル10を所定の排出方向(右)に排出する(動作について図9参照)。このように、進入してきたテーブル10を一度、搬送モジュール20の中央にセンタリングすることで、上下左右さらには回転の任意の動きを選択することができる。この搬送モジュール20bから排出されたテーブル10は、図10に示すように、搬送モジュール20cに受け渡される。搬送モジュール20cは、予め設定された排出方向(下)に受け渡されたテーブル10を排出する。また、搬送モジュール20d,20eも予め設定された排出方向(右)に受け渡されたテーブル10を排出する。
このように、搬送モジュール20は、案内ピン30を中心として四方に延在する軸のそれぞれの軸回りに回転自在に設けられ、それぞれが独立して正逆回転駆動可能な駆動ローラ群40を備え、各駆動ローラ41の回転方向を切り替えることにより、被搬送物100を様々な方向に自由に搬送することができる。この構成によれば、XYθ軸の3軸を組み合わせたユニットと比較して、取り付け面積がコンパクトとなり、また高さ寸法も抑えることができる。さらに、搬送モジュール20を組み替えることによって容易にレイアウト変更が可能となる。したがって、搬送システム1は、例えばスモールファクトリー等の狭いスペースで多品種少量生産する用途等において特に優れたメリットを有する。
また、個々の搬送モジュール20はスタンドアローンで動作し、それらを並べることにより、搬送システム1を構成することができる。この構成によれば、システム全体を統括するコントローラが不要で、ローコストで搬送システム1を構成することができる。また、この搬送システム1は、搬送モジュール20を並べ、電源を入れるだけで、素早くセットアップが完了し、既存のシステムへの導入が容易である。また、セットアップ及び操作が簡単であるため、作業者への技術的な教育を不要とすることができる。さらに、搬送モジュール20は、スタンドアローン動作であるため、通信に関わる障害が無くシステムが堅牢であると共に、搬送モジュール20の一つが故障した場合、当該箇所の搬送モジュール20を交換するだけで容易に復旧が可能、というメリットを有する。
このように、上述の本実施形態によれば、被搬送物100を第1方向と、第1方向と交差する第2方向とに搬送する搬送装置2であって、第1方向と直交する回転軸を有し第1方向に回転すると共に、筐体21上に設定された第1方向に延びる第1軸L1によって分割された一方側と他方側の領域のそれぞれに配置され、互いに正逆転駆動可能な第1駆動ローラ対、及び、第2方向と直交する回転軸を有し第2方向に回転すると共に、筐体21上に設定された第2方向に延びる第2軸L2によって分割された一方側と他方側の領域のそれぞれに配置され、互いに正逆転駆動可能な第2駆動ローラ対、を含む駆動ローラ群40を備える搬送モジュール20と、被搬送物100を載置する載置面11の裏面12を駆動ローラ群40に支持されるテーブル10と、を有する、という構成を採用することによって、搬送精度を確保しつつ、占有面積及び高さを抑えることができる搬送装置2及び搬送システム1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本発明は、下記変形例を採用し得る。
図11は、本発明の実施形態の一変形例に係る搬送システム1の平面図である。
図11に示す搬送システム1においては、被搬送物100に識別情報50が付されており、搬送モジュール20に識別情報50を読み取る識別情報読取部51が設けられている。また、搬送モジュール20は、読み取った識別情報50に基づいてテーブル10の排出方向を切り替える構成となっている。識別情報50は、例えば、バーコードやICタグ等を採用できる。また、識別情報読取部51は、例えば、バーコードリーダーやICタグリーダー等を採用できる。この構成によれば、被搬送物100の仕分けが可能となり、図11に示す例では、識別情報50a〜50eに応じて5種類の仕分けを行うことができる。
図12は、本発明の実施形態の一変形に係る搬送システム1の平面図である。
図12に示す搬送システム1は、搬送モジュール20とコンベヤ60とを組み合わせて構成される。図12(a)に示す例では、搬送モジュール20が、コンベヤ60の分岐点に設けられており、テーブル10に付された識別情報50に基づいて下流側のコンベヤ60a〜60cのいずれかにテーブル10を排出し、3種類の仕分けを行う構成となっている。また、図12(b)に示す例では、2つの搬送モジュール20が設けられており、上流側の搬送モジュール20によってコンベヤ60aへの仕分けを行い、下流側の搬送モジュール20によってコンベヤ60b,60cへの仕分けを行う構成となっている。
また、例えば、上記実施形態では、搬送モジュール20は、駆動ローラ群40が設けられた軸によって分割された4つの領域29a〜29dのそれぞれに検出部45を備える、という構成を採用したが、本発明はこの構成に限定されることなく、例えば、搬送モジュール20の動作パターンにテーブル10の回転を含めなければ、4つの領域29a〜29dのうち、少なくとも案内ピン30を中心とする対角線上の領域(領域29a,29cの組、若しくは、領域29b,29dの組)のそれぞれに検出部45を備える構成であれば、システムを成立させることができる。この構成によれば、検出部45の設置数を減らし、搬送モジュール20をローコストで製造することができる。
1…搬送システム、2…搬送装置、10…テーブル、11…載置面、12…裏面、12a〜12d…4つの領域、13…案内溝、14…ピン誘導部、17…被検出部、20…搬送モジュール、21…筐体(モジュール本体)、29a〜29d…4つの領域、30…案内ピン、31…調整機構、32…転動体、33…保持部材、34…付勢部材、40…駆動ローラ群、41…駆動ローラ、43…ホイール、43a…フリーローラ、45…検出部、100…被搬送物、L1…第1軸、L2…第2軸

Claims (7)

  1. 被搬送物を第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに搬送する搬送装置であって、
    前記第1方向と直交する回転軸を有し前記第1方向に回転すると共に、モジュール本体上に設定された前記第1方向に延びる第1軸によって分割された一方側と他方側の領域のそれぞれに配置され、互いに正逆転駆動可能な第1駆動ローラ対、及び、前記第2方向と直交する回転軸を有し前記第2方向に回転すると共に、モジュール本体上に設定された前記第2方向に延びる第2軸によって分割された一方側と他方側の領域のそれぞれに配置され、互いに正逆転駆動可能な第2駆動ローラ対、を含む駆動ローラ群を備える搬送モジュールと、
    前記被搬送物を載置する載置面の裏面を前記駆動ローラ群に支持されるテーブルと、を有し、
    前記テーブルには、前記載置面の裏面に、四方に延在する案内溝が設けられ、
    前記搬送モジュールには、前記第1軸と前記第2軸の交点に、前記案内溝と係合し前記テーブルを案内する案内ピンが設けられている、ことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記駆動ローラ群は、回転方向と直交する軸方向に回転自在なフリーローラが円周上に複数設けられたホイールを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記第1駆動ローラ対を前記第1方向に回転させると共に、前記第2駆動ローラ対の回転を停止させ、前記テーブルを前記第1方向に移動させる第1モードと、
    前記第2駆動ローラ対を前記第2方向に回転させると共に、前記第1駆動ローラ対の回転を停止させ、前記テーブルを前記第2方向に移動させる第2モードと、
    前記第1駆動ローラ対と前記第2駆動ローラ対とを前記第1軸と前記第2軸の交点周りの同一の方向に回転させ、前記テーブルを回転させる第3モードと、を備える、ことを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記案内溝には、前記テーブルの縁部において、幅が次第に大きくなるピン誘導部が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記テーブルは、前記案内溝によって分割された4つの領域のそれぞれに被検出部を備え、
    前記搬送モジュールは、前記第1軸と前記第2軸によって分割された4つの領域のうち、少なくとも前記案内ピンを中心とする対角線上の領域のそれぞれに、前記被検出部を検出する検出部を備える、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送装置。
  6. 前記搬送モジュールは、前記検出部によって前記テーブルの進入方向を検出し、前記駆動ローラ群によって前記テーブルを前記進入方向に移動させ、前記検出部によって前記テーブルの前記案内溝の交点が前記案内ピンと対向する位置まで移動したことを検出した後、前記駆動ローラ群によって前記テーブルを所定の排出方向に排出する、ことを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。
  7. 被搬送物を載置するテーブルと、前記テーブルを受け渡しながら前記被搬送物を搬送する複数の搬送モジュールと、を有する搬送システムであって、
    前記テーブル及び前記搬送モジュールの少なくとも一つとして、請求項1〜6のいずれか一項に記載の搬送装置のテーブル及び搬送モジュールを有する、ことを特徴とする搬送システム。
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