JP6363437B2 - 電子キーシステム - Google Patents
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Description
図1に示すように、電子キーシステム1は、車両10と電子キー20との間の無線通信を通じて各種の車両制御を行う。
電子キー20は、電子キー制御部21と、LF受信部22と、UHF送信部23と、マイク24と、を備えている。これらのうち電子キー制御部21を除く各部は、それぞれ電子キー制御部21に電気的に接続され、当該電子キー制御部21によって統括的に制御される。
UHF送信部23は、電気信号をUHF(Ultra High Frequency)帯に変調するとともに、変調した無線信号を送信する。
電子キー制御部21は、LF受信部22を通じて後述のリクエスト信号を受信すると、リクエスト信号の受信を示す情報及びメモリ21aに記憶されたIDコードを含ませたレスポンス信号を生成する。当該生成されたレスポンス信号は、UHF送信部23において変調された後、無線送信される。
図1に示すように、車両10は、車載制御部11と、LF送信部12と、UHF受信部13と、第1の超音波振動子14と、第2の超音波振動子15と、ドアロック装置16と、を備えている。これらのうち車載制御部11を除く各部は、それぞれ車載制御部11と電気的に接続され、当該車載制御部11によって統括的に制御される。
第1の超音波振動子14は、車載制御部11から電気信号が入力される間、20〜数百kHzで振動(超音波振動)する。なお、第1の超音波振動子14の超音波振動によりドアハンドル17も超音波振動する。
車載制御部11のメモリ11aには、電子キー20と共通のIDコードが記憶されている。また、メモリ11aには、第1の超音波振動子14の超音波振動により超音波が放射されてから当該超音波の受信に基づき返信される超音波応答信号を受信するまでの時間から車両10と電子キー20との間の距離を算出するための距離算出式が記憶されている。また、車載制御部11は、図示しないカウンタを使用して第1の超音波振動子14を超音波振動させてから超音波応答信号を受信するまでの時間を計測することが可能とされている。
次に、電子キーシステム1の作用について説明する。なお、超音波を利用して車両10と電子キー20との間の距離を判断する技術、及びドアハンドル17を超音波振動させることにより、当該ドアハンドル17に付着している水滴を除去する技術については周知であることから、ここでの説明は割愛する。
(1)ドアハンドル17に車載制御部11からの電気信号に基づいて超音波振動する第1の超音波振動子14を内蔵させた。これにより、ドアハンドル17を超音波振動させること及び超音波を車外にむけて放射することができる。ドアハンドル17の超音波振動によりドアハンドル17に付着している水滴を除去することができる。また、車載制御部11は、超音波を放射してからこれに対する応答である超音波応答信号を受信するまでにかかる時間から車両10と電子キー20との間の距離を算出することができる。さらに、車載制御部11は、第2の超音波振動子15からドアハンドル17の超音波振動の強さに応じた電圧の電気信号の受信を通じてドアハンドル17への接触の有無を判断することができる。
・上記実施形態において、車載制御部11は、リクエスト信号に対する応答としてのレスポンス信号を受信した場合に第1の超音波振動子14を振動させたが、リクエスト信号及びレスポンス信号の送受は必ずしも必要ない。このように構成した場合でも、上記実施形態の(1)の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、ドアハンドル17にスイッチを設けてもよい。そして、車載制御部11は、第2の超音波振動子15によるドアハンドル17への接触と、ドアハンドル17に設けられたスイッチによる操作とで、車載機器の動作を変更してもよい。例えば、第2の超音波振動子15によってドアハンドル17への接触を検出した場合には、ドアロック装置16の動作をロックからアンロックへの切り替えに限定し、ドアハンドル17に設けられたスイッチの操作を検出した場合には、ドアロック装置16の動作をアンロックからロックへの切り替えに限定する。このように構成すれば、ユーザは、ドアをロックに切り替えたのかアンロックに切り替えたのかを認識しやすい。
・上記実施形態において、電子キー20は、車両10専用の電子キーに限らない。電子キーとしての機能を有するスマートフォンなどの携帯端末であってもよい。
(イ)前記音波振動子、前記受信部、及び前記接触検出部のうち少なくとも2つは一体化されモジュールを構成していること。
(ロ)前記接触部は、前記モジュールが搭載されるドアハンドルであること。
このシステムによれば、ドアハンドルへの搭載にかかる工数が少ない。
このシステムによれば、車両周囲に生成される音波は、人間の耳には聞こえない帯域の音波、すなわち超音波であることから、ユーザはうるさくない。
Claims (4)
- 接触部に第1の超音波振動子を搭載する車両と電子キーとの間で行う無線通信が成立する場合に車載機器の動作が実行又は許可される電子キーシステムにおいて、
前記第1の超音波振動子の振動に伴う前記接触部における振動が変化したことを利用して前記接触部における接触の有無、及び前記第1の超音波振動子の振動に伴い発生する超音波が前記車両から前記電子キーに届くまでの時間を利用して前記車両と前記電子キーとの間の距離の両方を検出し、その検出結果に基づき前記車載機器の動作の実行又は許可を判断する制御部を備える電子キーシステム。 - 接触部に第1の超音波振動子を搭載する車両と電子キーとの間で行う無線通信が成立する場合に車載機器の動作が実行又は許可される電子キーシステムにおいて、
前記第1の超音波振動子の振動に伴う前記接触部における振動が変化したことを利用して前記接触部における接触の有無、及び前記第1の超音波振動子の振動に伴い発生する超音波が前記車両から前記電子キーに届くまでの時間を利用して前記車両と前記電子キーとの間の距離のうち少なくとも一方を検出し、その検出結果に基づき前記車載機器の動作の実行又は許可を判断する制御部を備え、
前記電子キーは、超音波を拾うマイクと、このマイクで拾った超音波の応答として電波を送信する送信部と、を備え、
前記車両は、前記電波を受信する受信部と、前記第1の超音波振動子が振動してから前記電波を受信するまでに要した応答時間から前記車両と前記電子キーとの間の距離を算出する算出部と、を備え、
前記制御部は、前記電子キーとの間で行う無線通信が成立することに加えて、前記算出部の算出距離に基づき電子キーが車両に近接していると判断されるとき、前記車載機器の動作を実行又は許可する電子キーシステム。 - 請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、
前記接触部はドアハンドルであり、当該ドアハンドルに前記第1の超音波振動子を搭載し、前記第1の超音波振動子の振動に伴う前記ドアハンドルにおける振動が変化したことを利用して前記ドアハンドルにおける接触の有無を検出する電子キーシステム。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
前記車両は、前記接触部に内蔵され前記接触部の振動に応じた電圧を出力する第2の超音波振動子を備え、
前記制御部は、前記電子キーとの間で行う無線通信が成立することに加えて、前記第2の超音波振動子が出力する電圧が変化したことをトリガとして、前記車載機器の動作を実行する電子キーシステム。
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