JP6362527B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関し、例えば、固体撮像素子を含む半導体装置の製造方法および半導体装置に好適に利用できるものである。
固体撮像素子として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いたCMOSイメージセンサの開発が進められている。このCMOSイメージセンサは、フォトダイオードと転送トランジスタとを有する複数の画素を含む。フォトダイオードおよび転送トランジスタは、半導体基板の画素領域に形成されている。一方、半導体基板の周辺回路領域には、論理回路を構成するトランジスタ、すなわちロジックトランジスタが形成されている。
特開2008−124310号公報(特許文献1)には、固体撮像装置において、半導体基板上にシリサイド層が形成される周辺回路領域と、シリサイド層が形成されない画素領域とを有し、画素領域内に、3層の絶縁膜によって被覆され、シリサイド層を形成する際の高融点金属をブロックする領域を有する技術が開示されている。
特開2008−124310号公報
CMOSイメージセンサを有する半導体装置の製造工程では、フォトダイオードの例えばn型ウェルを形成するために不純物イオンを注入し、転送トランジスタのドレイン領域を形成するために不純物イオンを注入した後に、フォトダイオード上に、キャップ絶縁膜を形成する。
このような場合、転送トランジスタのドレイン領域を形成するために不純物イオンを注入する際、または、転送トランジスタのドレイン領域を形成した後、フォトレジスト膜からなるマスクを、例えばSPM(Sulfuric Acid Peroxide Mixture)洗浄またはアッシング処理により除去する際に、フォトダイオードに損傷が与えられるおそれがある。すなわち、フォトダイオード中に結晶欠陥が発生するおそれがある。
フォトダイオード中に結晶欠陥が多く含まれていると、光が照射されていないにもかかわらず、光が照射されていると判断されて誤点灯を起こして白点が発生する。また、光を照射していない状態での白点の発生、すなわち画素欠陥の発生の頻度が増加すると、CMOSイメージセンサの性能が低下するおそれがあり、半導体装置の性能が低下する。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置の製造方法において、転送トランジスタのゲート電極を形成し、フォトダイオードを形成した後、転送トランジスタのドレイン領域を形成する前に、フォトダイオード上に、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜を形成する。
また、他の実施の形態によれば、半導体装置は、フォトダイオード上、および、転送トランジスタのゲート電極のフォトダイオード側の側面上に形成され、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜を有する。そして、当該半導体装置は、転送トランジスタのゲート電極のフォトダイオード側の側面上に、キャップ絶縁膜を介して形成されたサイドウォールスペーサを有する。
また、他の実施の形態によれば、半導体装置は、画素領域で、フォトダイオード上、および、転送トランジスタのゲート電極のフォトダイオード側の側面上に形成され、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜を有する。そして、当該半導体装置は、画素領域で形成されたフォトダイオード、画素領域で形成された転送トランジスタ、および、周辺回路領域で形成されたトランジスタを覆うライナー膜を有する。ライナー膜は、転送トランジスタのゲート電極のフォトダイオード側の側面上に形成された部分のキャップ絶縁膜、転送トランジスタのゲート電極のフォトダイオード側と反対側の側面、および、トランジスタのゲート電極の側面の各々に、接触している。
一実施の形態によれば、半導体装置の性能を向上させることができる。
実施の形態1の半導体装置の構成例を示す回路ブロック図である。 画素の構成例を示す回路図である。 実施の形態1の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程の一部を示す製造プロセスフロー図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程の一部を示す製造プロセスフロー図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の第2変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の第3変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 比較例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 比較例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 比較例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 比較例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態2の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態2の半導体装置の製造工程の一部を示す製造プロセスフロー図である。 実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態2の変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態3の半導体装置の製造工程の一部を示す製造プロセスフロー図である。 実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の第2変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことはいうまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、代表的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
さらに、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを省略する場合もある。
また、断面図において、各部位の大きさは実デバイスと対応するものではなく、図面を分かりやすくするため、特定の部位を相対的に大きく表示する場合がある。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら本実施の形態1の半導体装置について詳細に説明する。
<半導体装置の構成>
図1は、実施の形態1の半導体装置の構成例を示す回路ブロック図である。図2は、画素の構成例を示す回路図である。なお、図1では、アレイ状に配置された4行4列の16個の画素を示す。しかし、実施の形態1の半導体装置がカメラなどの電子機器に適用される場合、例えば数百万の画素が設けられる。
図1に示す画素領域1Aには、複数の画素PUがアレイ状に配置され、その周囲には、垂直走査回路102や水平走査回路105などの駆動回路が配置されている。すなわち、本実施の形態1の半導体装置は、画素PUがアレイ状に複数配置された画素アレイを有する。言い換えれば、本実施の形態1の半導体装置は、アレイ状に配置された複数の画素PUを有する。
各画素PUは、選択線SLおよび出力線OLの交点に配置されている。選択線SLは垂直走査回路102と接続され、出力線OLはそれぞれ列回路103と接続されている。列回路103はスイッチSwを介して出力アンプ104と接続されている。各スイッチSwは水平走査回路105と接続され、水平走査回路105により制御される。
例えば、垂直走査回路102および水平走査回路105により選択された画素PUから読み出された電気信号は、出力線OLおよび出力アンプ104を介して出力される。
画素PUは、例えば、図2に示すように、フォトダイオードPDと、4つのMOSFETとを備えている。これらのMOSFETは、nチャネル型であり、RSTはリセットトランジスタ、TXは転送トランジスタ、SELは選択トランジスタ、AMIは増幅トランジスタである。転送トランジスタTXは、フォトダイオードPDにより生成された電荷を転送する。なお、これらのトランジスタの他に、他のトランジスタまたは容量素子などの素子が組み込まれることもある。また、これらのトランジスタの接続形態として、種々の変形例を用いることが可能である。そして、MOSFETは、Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略であり、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)と示されることもある。さらに、FET(Field Effect Transistor)は、電界効果トランジスタの略である。
図2に示す回路例においては、画素PUにおいて、接地電位GNDとノードn1との間にフォトダイオードPDと転送トランジスタTXとが直列に接続されている。ノードn1と電源電位VDDとの間にはリセットトランジスタRSTが接続されている。電源電位VDDは、電源電位線の電位である。電源電位VDDと出力線OLとの間には、選択トランジスタSELおよび増幅トランジスタAMIが直列に接続されている。この増幅トランジスタAMIのゲート電極はノードn1に接続されている。また、リセットトランジスタRSTのゲート電極はリセット線LRSTに接続されている。そして、選択トランジスタSELのゲート電極は選択線SLと接続され、転送トランジスタTXのゲート電極は転送線LTXと接続されている。
フォトダイオードPDは、光電変換により電荷を生成する。転送トランジスタTXは、フォトダイオードPDにより生成された電荷を転送する。増幅トランジスタAMIは、転送トランジスタTXにより転送された電荷に応じて信号を増幅する。選択トランジスタSELは、フォトダイオードPDおよび転送トランジスタTXが含まれた画素PUを選択する。言い換えれば、選択トランジスタSELは、増幅トランジスタAMIを選択する。リセットトランジスタRSTは、フォトダイオードPDの電荷を消去する。
例えば、転送線LTXおよびリセット線LRSTを立ち上げてHレベルとし、転送トランジスタTXおよびリセットトランジスタRSTをオン状態とする。この結果、フォトダイオードPDの電荷が抜かれて空乏化される。その後、転送トランジスタTXをオフ状態とする。
この後、例えば、カメラなどの電子機器の例えばメカニカルシャッターなどのシャッターを開くと、シャッターが開いている間、フォトダイオードPDにおいて、入射光によって電荷が発生し、蓄積される。つまり、フォトダイオードPDは、入射光を受光して電荷を生成する。
次いで、シャッターを閉じた後、リセット線LRSTを立ち下げてLレベルとし、リセットトランジスタRSTをオフ状態とする。さらに、選択線SLおよび転送線LTXを立ち上げてHレベルとし、選択トランジスタSELおよび転送トランジスタTXをオン状態とする。これにより、フォトダイオードPDにより生成された電荷が転送トランジスタTXのノードn1側の端部(後述する図3に示すフローティングディフュージョンFD)に転送される。このとき、フローティングディフュージョンFDの信号、すなわち電位は、フォトダイオードPDから転送された電荷に応じた値に変化し、この信号の値が、増幅トランジスタAMIにより増幅され出力線OLに出力される。この出力線OLの信号、すなわち電位が、電気信号(受光信号)となり、列回路103およびスイッチSwを介して出力アンプ104から出力信号として読み出される。
<画素領域および周辺回路領域の素子構造>
次いで、画素領域および周辺回路領域の素子構造を説明する。図3および図4は、実施の形態1の半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図3および図4では、画素領域1Aの素子構造と、周辺回路領域2Aの素子構造とを、合わせて図示している(以下の半導体装置の構成を示す断面図においても同様)。また、図4では、図3のうち、層間絶縁膜IL1よりも上方の部分の図示を省略している。
図3に示すように、本実施の形態1の半導体装置は、半導体基板1Sと、半導体基板1Sの主面としての上面側の画素領域1Aに形成された半導体領域である活性領域AcTPと、半導体基板1Sの上面側の周辺回路領域2Aに形成された半導体領域である活性領域AcLと、を有する。
活性領域AcTPには、フォトダイオードPDと、転送トランジスタTXと、が形成されている。また、図3および図4では図示を省略するが、画素領域1Aの活性領域には、図2を用いて説明した、増幅トランジスタAMI、選択トランジスタSELおよびリセットトランジスタRSTが形成されていてもよい。
活性領域AcLには、論理回路を構成するロジックトランジスタとしてのトランジスタLTLが形成されている。トランジスタLTLは、電子をキャリアとするnチャネル型のMISFET、および、正孔をキャリアとするpチャネル型のMISFETのいずれかにより構成されている。また、図3および図4では図示を省略するが、周辺回路領域2Aの活性領域には、トランジスタLTLの駆動電圧よりも高い駆動電圧を有するトランジスタが形成されていてもよい。この高い駆動電圧を有するトランジスタも、トランジスタLTLと同様に、nチャネル型のMISFETおよびpチャネル型のMISFETのいずれかにより構成されている。あるいは、周辺回路領域2Aには、駆動電圧の異なる複数種類のトランジスタが形成されていてもよい。
半導体基板1Sは、例えばリン(P)または砒素(As)などのn型不純物を含有する単結晶シリコンである。活性領域AcTPおよびAcLの各々の外周には、素子分離領域STIが配置されている。このように、半導体基板1Sの上面側で、素子分離領域STIで囲まれた各部分が、活性領域AcTPおよびAcL等の活性領域となる。
画素領域1Aでは、活性領域AcTPには、例えばホウ素(B)などのp型不純物を導入した半導体領域としてのp型ウェルPW1が形成されている。また、周辺回路領域2Aでは、活性領域AcLには、例えばホウ素(B)などのp型不純物を導入した半導体領域としてのp型ウェルPW2が形成されている。p型ウェルPW1およびPW2の導電型はp型であり、半導体基板1Sの導電型であるn型とは反対の導電型である。
活性領域AcTP上、すなわちp型ウェルPW1上には、ゲート絶縁膜GItを介してゲート電極GEtが形成されている。ゲート電極GEtは、転送トランジスタTXのゲート電極である。p型ウェルPW1のうち、平面視において、ゲート電極GEtに対して一方の側(図3中左側)に位置する部分PT1には、フォトダイオードPDが形成されている。また、p型ウェルPW1のうち、平面視において、ゲート電極GEtに対して他方の側(図3中右側)、すなわちゲート電極GEtを挟んでフォトダイオードPDと反対側に位置する部分PT2には、電荷蓄積部または浮遊拡散層としての機能を有する、フローティングディフュージョンFDが形成されている。
活性領域AcTPで、p型ウェルPW1の部分PT1の内部には、例えばリン(P)または砒素(As)などのn型不純物を導入した半導体領域としてのn型ウェルNWが形成されている。具体的には、n型ウェルNWは、p型ウェルPW1の部分PT1の上層部に形成されている。このp型ウェルPW1とn型ウェルNWによって、フォトダイオードPDが形成されている。すなわち、フォトダイオードPDは、活性領域AcTPに形成されたp型ウェルPW1と、p型ウェルPW1の内部に形成されたn型ウェルNWとを含む。また、フォトダイオードPDは、p型ウェルPW1とn型ウェルNWとの間のpn接合を含む。
このn型ウェルNWの上面の一部には、p型半導体領域PRが形成されている。このp型半導体領域PRは、半導体基板1Sの上面に多数形成されている界面準位に基づく電子の発生を抑制する目的で形成される。すなわち、半導体基板1Sの上面付近の部分では、界面準位の影響により、光が照射されていない状態でも電子が発生し、暗電流の増加を引き起こす場合がある。このため、電子を多数キャリアとするn型ウェルNWの上面に、正孔を多数キャリアとするp型半導体領域PRを形成することにより、光が照射されていない状態での電子の発生を抑制でき、暗電流の増加を抑制することができる。すなわち、フォトダイオードPDは、n型ウェルNWの上面の一部に形成されたp型半導体領域PRを有する。したがって、p型ウェルPW1のうち、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRが形成された部分が、部分PT1である。
活性領域AcTPで、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部には、例えばリン(P)または砒素(As)などのn型不純物を導入したn型の高濃度半導体領域NRが形成されている。n型の高濃度半導体領域NRは、フローティングディフュージョンFDとしての半導体領域であり、転送トランジスタTXのドレイン領域でもある。すなわち、転送トランジスタTXは、活性領域AcTP上に形成されたゲート電極GEtと、活性領域AcTPの上層部に、ゲート電極GEtに整合して形成されたドレイン領域であるn型の高濃度半導体領域NRとを含む。言い換えれば、ゲート電極GEtと、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に形成されたn型の高濃度半導体領域NRと、により転送トランジスタTXが形成されている。したがって、p型ウェルPW1のうち、n型の高濃度半導体領域NRが形成された部分が、部分PT2である。
n型ウェルNW上およびp型半導体領域PRからなる部分PT1上には、シリコンと酸素とを含有する絶縁膜IF11を介して、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPが形成されている。キャップ絶縁膜CAPは、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1、すなわちフォトダイオードPD、を保護する保護膜として形成されている。また、絶縁膜IF11は、例えば、キャップ絶縁膜CAPをエッチングする際のエッチングストッパとして形成されている。
シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPが形成されることにより、キャップ絶縁膜CAPの保護膜としての性能を向上させ、反射防止膜としての性能を向上させることができる。また、シリコンと酸素とを含有する絶縁膜IF11が形成されることにより、キャップ絶縁膜CAPをエッチングする際のエッチングストッパとしての性能を向上させることができる。
後述する図10を用いて説明するように、本実施の形態1の半導体装置の製造工程では、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に、低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRを形成する前に、n型ウェルNW上およびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、キャップ絶縁膜CAPを形成する。そして、部分PT1上に、キャップ絶縁膜CAPが形成された状態で、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に、低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRを形成する。これにより、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に、低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRを形成する際に、フォトダイオードPDを保護することができる。
また、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRを形成する前に、形成されたキャップ絶縁膜CAPは、半導体装置の製造工程の最後まで除去されずに残され、反射防止膜ARFとして機能する。
好適には、絶縁膜IF11は、酸化シリコン(SiO)膜からなり、キャップ絶縁膜CAPは、窒化シリコン(SiN)膜からなる。窒化シリコン膜は、酸化シリコン膜に比べて、高い化学的安定性を有するか、または、酸化シリコン膜に比べて、高い屈折率を有する。したがって、窒化シリコン膜からなるキャップ絶縁膜CAPが形成されることにより、キャップ絶縁膜CAPの保護膜としての性能をさらに向上させ、反射防止膜としての性能をさらに向上させることができる。また、酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF11が形成されることにより、キャップ絶縁膜CAPをエッチングする際の絶縁膜IF11のエッチングストッパとしての性能をさらに向上させることができる。
また、キャップ絶縁膜CAPは、部分PT1上、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上、および、ゲート電極GEtの上面TS1上に、一体的に形成されている。これにより、n型ウェルNW上およびp型半導体領域PRからなる部分PT1のうち、平面視においてゲート電極GEtに隣接する部分を、保護することができる。そのため、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRを形成する際に、フォトダイオードPDのうち平面視においてゲート電極GEtに隣接する部分を、保護することができる。
ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上には、絶縁膜IF11、キャップ絶縁膜CAPおよび絶縁膜IF21を介して、絶縁膜IF31からなるサイドウォールスペーサSWt1が形成されている。ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側と反対側の側面SSt2上には、オフセットスペーサOFtおよび絶縁膜IF22を介して、絶縁膜IF32からなるサイドウォールスペーサSWt2が形成されている。絶縁膜IF22は、絶縁膜IF21と同層に形成され、絶縁膜IF32は、絶縁膜IF31と同層に形成され、サイドウォールスペーサSWt2は、サイドウォールスペーサSWt1に含まれる絶縁膜IF31と同層に形成された絶縁膜IF32からなる。したがって、サイドウォールスペーサSWt1およびSWt2は、いずれもキャップ絶縁膜CAPと異なる絶縁膜からなる。
このような構造により、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上に形成された絶縁膜と、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側と反対側の側面SSt2上に形成された絶縁膜とは、ゲート電極GEtを中心として非対称に配置されている。これにより、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側と、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側とは反対側との間で、半導体基板1Sに加えられる応力など、種々の特性を異ならせることができ、CMOSイメージセンサとしての半導体装置の特性を最適化することができる。
なお、キャップ絶縁膜CAPの、ゲート電極GEtの側面SSt2側の端部は、ゲート電極GEtの上面TS1上に配置されている。このとき、キャップ絶縁膜CAPの、ゲート電極GEtの側面SSt2側の側面SSc上に、絶縁膜IF23を介して、絶縁膜IF33からなるサイドウォールスペーサSWt3が形成されていてもよい。絶縁膜IF23は、絶縁膜IF21と同層に形成され、絶縁膜IF33は、絶縁膜IF31と同層に形成され、サイドウォールスペーサSWt3は、サイドウォールスペーサSWt1に含まれる絶縁膜IF31と同層に形成された絶縁膜IF33からなる。
これにより、フォトダイオードPDの中央部と、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部との間で、フォトダイオードPD上に形成されるキャップ絶縁膜CAPなどの絶縁膜の構造が異なる。そのため、例えばゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の端部下に位置する部分のp型ウェルPW1に印加される応力などを緩和することができる。
あるいは、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部上の、絶縁膜の層数を、フォトダイオードPDの中央部上の、絶縁膜の層数よりも増加させることなどにより、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部に、光が到達しにくくなる。そのため、フォトダイオードPDの中央部の特性に対する、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部の特性の影響を、低減することができる。
好適には、絶縁膜IF21、IF22およびIF23の各々は、酸化シリコン膜からなり、絶縁膜IF31、IF32およびIF33の各々は、窒化シリコン膜からなる。窒化シリコン膜からなる絶縁膜IF31が、酸化シリコン膜に比べて、高いヤング率を有することにより、フォトダイオードPDのうち、平面視においてゲート電極GEtと隣接する部分、すなわち、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部にかかる応力を、より容易に調整することができる。また、窒化シリコン膜からなる絶縁膜IF31が、酸化シリコン膜に比べて、高い屈折率を有することにより、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部に、光がより到達しにくくなる。
なお、図3および図4に示すように、フローティングディフュージョンFDに含まれる高濃度半導体領域NRが、p型ウェルPW1の部分PT2のうち、サイドウォールスペーサSWt2を挟んでゲート電極GEtと反対側に位置する部分に、サイドウォールスペーサSWt2に整合して形成されていてもよい。また、p型ウェルPW1の部分PT2に、フローティングディフュージョンFDに含まれる低濃度半導体領域NMが、ゲート電極GEtに整合して形成されていてもよい。そして、低濃度半導体領域NMと高濃度半導体領域NRとにより、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有するフローティングディフュージョンFDが形成されていてもよい。
活性領域AcL上、すなわちp型ウェルPW2上には、ゲート絶縁膜GILを介してゲート電極GELが形成されている。ゲート電極GELは、トランジスタLTLのゲート電極である。p型ウェルPW2のうち、平面視において、ゲート電極GELに対して一方の側(図3中左側)に位置する部分PT3には、n型の低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRからなるトランジスタLTLのソース・ドレイン領域SDが形成されている。また、p型ウェルPW2のうち、平面視において、ゲート電極GELに対して一方の側と反対側(図3中右側)に位置する部分PT4には、n型の低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRからなるトランジスタLTLのソース・ドレイン領域SDが形成されている。
なお、本願明細書では、ソース・ドレイン領域とは、ソース領域またはドレイン領域である半導体領域を意味する。
ゲート電極GELの一方の側(図3中左側)の側面SSL1には、オフセットスペーサOFL、および、絶縁膜IF24を介して、絶縁膜IF34からなるサイドウォールスペーサSWL1が形成されている。ゲート電極GELの一方の側と反対側(図3中右側)の側面SSL2には、オフセットスペーサOFL、および、絶縁膜IF25を介して、絶縁膜IF35からなるサイドウォールスペーサSWL2が形成されている。絶縁膜IF24およびIF25の各々は、絶縁膜IF21と同層に形成され、絶縁膜IF34およびIF35の各々は、絶縁膜IF31と同層に形成されている。したがって、サイドウォールスペーサSWL1およびSWL2の各々は、サイドウォールスペーサSWt1に含まれる絶縁膜IF31と同層に形成された絶縁膜IF34およびIF35のそれぞれからなる。
p型ウェルPW2の部分PT3の上層部には、n型の低濃度半導体領域NM、すなわちn-型半導体領域NMが、ゲート電極GELに整合して形成されている。また、p型ウェルPW2の部分PT3のうち、平面視において、サイドウォールスペーサSWL1を挟んでゲート電極GELと反対側に位置する部分の上層部には、n型の高濃度半導体領域NR、すなわちn型半導体領域NRが、サイドウォールスペーサSWL1に整合して形成されている。そして、p型ウェルPW2の部分PT3の上層部には、低濃度半導体領域NMと高濃度半導体領域NRとにより、LDD構造を有するソース・ドレイン領域SDが形成されている。
p型ウェルPW2の部分PT4の上層部には、n型の低濃度半導体領域NMが、ゲート電極GELに整合して形成されている。また、p型ウェルPW2の部分PT4のうち、平面視において、サイドウォールスペーサSWL2を挟んでゲート電極GELと反対側に位置する部分の上層部には、n型の高濃度半導体領域NRが、サイドウォールスペーサSWL2に整合して形成されている。そして、p型ウェルPW2の部分PT4の上層部には、低濃度半導体領域NMと高濃度半導体領域NRとにより、LDD構造を有するソース・ドレイン領域SDが形成されている。
したがって、トランジスタLTLは、ゲート電極GELと、ソース・ドレイン領域SDと、を有する。言い換えれば、ゲート電極GELと、ソース・ドレイン領域SDと、によりトランジスタLTLが形成されている。
n型の高濃度半導体領域NRの上面には、例えばニッケルシリサイドなどの金属シリサイド層からなるシリサイド層SILが形成されている。すなわち、n型の高濃度半導体領域NRの上層部には、シリサイド層SILが形成されている。
なお、シリサイド層SILは、ゲート電極GELの上面に形成されていてもよい。また、フローティングディフュージョンFDであるn型の高濃度半導体領域NRの上面には、シリサイド層SILが形成されていてもよい。あるいは、フローティングディフュージョンFDであるn型の高濃度半導体領域NRの上面には、シリサイド層が形成されていなくてもよい。
画素領域1Aでは、転送トランジスタTXおよびフォトダイオードPDを含めて活性領域AcTPを覆うように、絶縁膜としてのライナー膜LN1が形成され、ライナー膜LN1上に、層間絶縁膜IL1が形成されている。そして、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1には、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1を貫通して、フローティングディフュージョンFDであるn型の高濃度半導体領域NRに達するプラグPGtが形成されている。
また、周辺回路領域2Aでは、トランジスタLTLを含めて活性領域AcLを覆うように、ライナー膜LN1が形成され、ライナー膜LN1上に、層間絶縁膜IL1が形成されている。そして、層間絶縁膜IL1には、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1を貫通して、ゲート電極GELの両側のn型の高濃度半導体領域NRに達するプラグPGLが形成されている。なお、図3では、ゲート電極GELの一方の側と反対側(図3中右側)のn型の高濃度半導体領域NRに達するプラグPGLのみを図示している。
ライナー膜LN1は、例えば窒化シリコン膜からなる。また、層間絶縁膜IL1は、例えば、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)を原料とした酸化シリコン膜からなる。
また、図4に示すように、画素領域1Aで、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1には、コンタクトホールCHtが形成され、周辺回路領域2Aで、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1には、コンタクトホールCHLが形成されている。これらのコンタクトホールCHtおよびCHLの各々には、例えば、チタン膜およびチタン膜上に形成された窒化チタン膜からなるバリア導体膜と、バリア導体膜上に形成されたタングステン膜からなる主導体膜とが、埋め込まれている。これにより、プラグPGtおよびPGLの各々が形成されている。
画素領域1Aで、プラグPGtが形成された層間絶縁膜IL1上、および、周辺回路領域2Aで、プラグPGLが形成された層間絶縁膜IL1上には、図3に示すように、例えば層間絶縁膜IL2が形成されており、この層間絶縁膜IL2内に配線M1が形成されている。上記プラグPGtおよびPGLは、配線M1と接続されている。
層間絶縁膜IL2は、例えば窒化シリコン膜と酸化シリコン膜との積層膜からなるが、これに限定されるものではなく、例えば酸化シリコン膜よりも誘電率の低い低誘電率膜から形成することもできる。低誘電率膜としては、例えば、炭素含有酸化シリコン(SiOC)膜を挙げることができる。また、配線M1は、例えば、銅配線から形成されており、例えばダマシン法により形成することができる。なお、配線M1は、銅配線に限定されるものではなく、アルミニウム配線から形成することもできる。
配線M1が形成された層間絶縁膜IL2上には、例えば、酸化シリコン膜や低誘電率膜からなる層間絶縁膜IL3が形成されており、この層間絶縁膜IL3内に配線M2が形成されている。また、配線M2が形成された層間絶縁膜IL3上には、層間絶縁膜IL4が形成されており、この層間絶縁膜IL4内に配線M3が形成されている。配線M1〜M3は、配線層を形成している。上記プラグPGtおよびPGLは、配線M1〜M3からなる配線層により接続される。これにより、図1および図2に示す回路を形成することができる。
なお、配線M1〜M3は、フォトダイオードPDと平面的に重ならないように形成されている。これは、フォトダイオードに入射する光が配線M1〜M3によって遮られないようにするためである。
さらに、画素領域1Aでは、配線M3が形成された層間絶縁膜IL4上には、マイクロレンズMLが搭載されている。なお、図3に示すように、マイクロレンズMLと層間絶縁膜IL4との間に、半導体基板1S側から順に、パッシベーション膜PFおよびカラーフィルタCLが形成されていてもよい。このとき、図3に示すように、周辺回路領域2Aでも、層間絶縁膜IL4上に、パッシベーション膜PFが設けられていてもよい。
図3において、光が画素PU(図1参照)に照射されると、まず、入射光は、マイクロレンズMLを通過する。その後、可視光に対して透明な層間絶縁膜IL4〜IL1、ライナー膜LN1を通過した後、反射防止膜ARFに入射する。反射防止膜ARFでは、入射光の反射が抑制されて充分な光量の入射光がフォトダイオードPDに入射する。フォトダイオードPDでは、入射光のエネルギーがシリコンのバンドギャップよりも大きいため、光電変換により入射光が吸収されて正孔電子対が生成される。このとき生成された電子は、n型ウェルNWに蓄積される。
そして、適切なタイミングで、転送トランジスタTXをオンする。具体的には、転送トランジスタTXのゲート電極GEtに、しきい値電圧以上の電圧を印加する。すると、p型ウェルPW1のうち、ゲート絶縁膜GIt下の部分に、チャネル領域が形成され、転送トランジスタTXのソース領域であるn型ウェルNWと、転送トランジスタTXのドレイン領域であるn型の高濃度半導体領域NRとが、電気的に導通することになる。この結果、n型ウェルNWに蓄積された電子は、チャネル領域を通ってドレイン領域に達し、ドレイン領域から配線層を通って外部に取り出される。
<半導体装置の製造方法>
次いで、本実施の形態1の半導体装置の製造方法について説明する。図5および図6は、実施の形態1の半導体装置の製造工程の一部を示す製造プロセスフロー図である。図7〜図19は、実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す断面図である。なお、図7〜図19では、画素領域1Aにおける製造工程と、周辺回路領域2Aにおける製造工程とを、合わせて図示している(以下の半導体装置の製造工程を示す断面図においても同様)。
まず、図7に示すように、半導体基板1Sを準備する(図5のステップS11)。このステップS11では、まず、半導体基板1Sとして、例えばリン(P)または砒素(As)などのn型不純物を含有したn型の単結晶シリコン基板を準備する。
次いで、半導体基板1Sに素子分離領域STIを形成する。素子分離領域STIは、半導体基板1S中の溝内に埋め込まれた絶縁部材からなる。例えば、窒化シリコン(SiN)膜をマスクとして半導体基板1Sをエッチングすることにより、半導体基板1Sのうち、活性領域AcTPおよびAcL等の活性領域となる領域に、分離溝を形成する。次いで、この分離溝の内部に酸化シリコン(SiO)膜などの絶縁膜を埋め込むことにより、素子分離領域STIを形成する。このような素子分離方法をSTI(Shallow Trench Isolation)法という。この素子分離領域STIにより活性領域AcTPおよびAcL等の活性領域が区画、すなわち形成される。活性領域AcTPは、半導体基板1Sの主面としての上面側の画素領域1Aに形成され、活性領域AcLは、半導体基板1Sの主面としての上面側の周辺回路領域2Aに形成される。
なお、STI法に代えてLOCOS(Local oxidation of silicon)法を用いて素子分離領域を形成してもよい。この場合、素子分離領域は、熱酸化膜からなる。例えば、半導体基板1Sのうち、活性領域AcTPおよびAcL等の活性領域となる領域を窒化シリコン膜で覆い、熱酸化することにより、酸化シリコン膜等の絶縁部材からなる素子分離領域を形成する。
次いで、図7に示すように、p型ウェルPW1を形成する(図5のステップS12)。このステップS12では、画素領域1Aで、活性領域AcTPに、p型の半導体領域であるp型ウェルPW1を形成する。また、ステップS12では、周辺回路領域2Aで、活性領域AcLに、p型の半導体領域であるp型ウェルPW2を形成する。
このステップS12では、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法を使用することにより、活性領域AcTPおよびAcLで、半導体基板1S内に、例えばホウ素(B)などのp型不純物を導入する。これにより、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW1およびPW2を形成する。p型ウェルPW1およびPW2の導電型はp型であり、半導体基板1Sの導電型であるn型とは反対の導電型である。また、p型ウェルPW1およびPW2の各々におけるp型の不純物濃度は、特に限定されず、任意の値とすることができる。
次いで、図7に示すように、ゲート絶縁膜GItおよびゲート電極GEtを形成する(図5のステップS13)。
このステップS13では、まず、半導体基板1Sを熱酸化することにより、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の上面に、酸化シリコン膜からなる絶縁膜GI1を形成する。また、半導体基板1Sを熱酸化することにより、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の上面に、絶縁膜GI1を形成する。
絶縁膜GI1として、窒化シリコン膜や酸窒化シリコン(SiON)膜などを用いてもよい。また、酸化ハフニウム(HfO)膜に酸化ランタン(La)を導入したハフニウム系絶縁膜などのいわゆる高誘電体膜、すなわち窒化シリコン膜よりも誘電率の高い膜を用いてもよい。これらの膜を、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成することができる。
このステップS13では、次に、画素領域1Aで、絶縁膜GI1上に、例えば多結晶シリコン膜からなる導電膜CF1を、CVD法などを用いて形成し、周辺回路領域2Aで、絶縁膜GI1上に、導電膜CF1を、CVD法などを用いて形成する。
このステップS13では、次に、導電膜CF1および絶縁膜GI1をパターニングする。
具体的には、導電膜CF1上にフォトレジスト膜(図示は省略)を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて露光および現像処理する。このフォトレジスト膜を、レジスト膜とも称する。これにより、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、ゲート電極GEtおよびGELを形成する領域に、フォトレジスト膜を残存させる。
次いで、このフォトレジスト膜をマスクとして、導電膜CF1および絶縁膜GI1をエッチングする。これにより、画素領域1Aで、p型ウェルPW1上に、絶縁膜GI1からなるゲート絶縁膜GItを介して、導電膜CF1からなるゲート電極GEtが形成される。また、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2上に、絶縁膜GI1からなるゲート絶縁膜GILを介して、導電膜CF1からなるゲート電極GELが形成される。
なお、ゲート電極GEtの上面を上面TS1とし、ゲート電極GEtの一方の側(図7中の左側)の側面を側面SSt1とし、ゲート電極GEtの一方の側と反対側(図7中の右側)の側面を側面SSt2とする。また、ゲート電極GELの上面を上面TS2とし、ゲート電極GELの一方の側(図7中の左側)の側面を側面SSL1とし、ゲート電極GELの一方の側と反対側(図7中の右側)の側面を側面SSL2とする。
また、p型ウェルPW1のうち、ゲート電極GEtに対して一方の側(図7中の左側)に位置する部分を部分PT1とし、p型ウェルPW1のうち、ゲート電極GEtに対して一方の側と反対側(図7中の右側)に位置する部分を部分PT2とする。また、p型ウェルPW2のうち、ゲート電極GELに対して一方の側(図7中の左側)に位置する部分を部分PT3とし、p型ウェルPW2のうち、ゲート電極GELに対して一方の側と反対側(図7中の右側)に位置する部分を部分PT4とする。
次いで、図8に示すように、n型ウェルNWを形成する(図5のステップS14)。このステップS14では、画素領域1Aで、p型ウェルPW1のうち、ゲート電極GEtに対して一方の側(図8中の左側)に位置する部分PT1の内部に、イオン注入法によりn型ウェルNWを形成する。
例えば、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、半導体基板1S上にフォトレジスト膜(レジスト膜)R1を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて露光および現像処理を行うことにより、フォトレジスト膜R1をパターニングする。
具体的には、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT1上、ゲート電極GEt上、および、p型ウェルPW1の部分PT2上に、フォトレジスト膜R1を形成し、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3上、ゲート電極GEL上、および、p型ウェルPW2の部分PT4上に、フォトレジスト膜R1を形成する。そして、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT1上に形成された部分のフォトレジスト膜R1を除去する。言い換えれば、p型ウェルPW1の部分PT1が露出するように、フォトレジスト膜R1をパターニングする。
このとき、周辺回路領域2Aでは、p型ウェルPW2は、n型の不純物イオンが注入されないように、フォトレジスト膜R1により覆われている。一方、画素領域1Aでは、p型ウェルPW1の部分PT2は、n型の不純物イオンが注入されないように、フォトレジスト膜R1により覆われている。
そして、画素領域1Aで、フォトレジスト膜R1およびゲート電極GEtをマスクとして、p型ウェルPW1の部分PT1に、n型の不純物イオンIM1を注入する。これにより、p型ウェルPW1の部分PT1の上層部に、n型ウェルNWが形成される。すなわち、p型ウェルPW1の部分PT1の内部に、n型ウェルNWが形成される。このp型ウェルPW1とn型ウェルNWとの間のpn接合により、フォトダイオードPDが形成される。このとき、部分PT1は、n型ウェルNWからなる。
なお、図8に示すように、このステップS14では、n型ウェルNWを形成した後、n型ウェルNWの上層部に、p型半導体領域PRを形成してもよい。このとき、部分PT1は、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる。
次いで、図9に示すように、絶縁膜IF1を形成する(図5のステップS15)。このステップS15では、例えば熱酸化法またはCVD法により、画素領域1Aで、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上、および、ゲート電極GEt上に、シリコンと酸素とを含有する絶縁膜IF1を形成する。また、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT2上に、絶縁膜IF1を形成する。言い換えれば、ステップS15では、部分PT1、ゲート電極GEtおよび部分PT2を覆うように、絶縁膜IF1を形成する。
一方、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3上、ゲート電極GEL上、および、p型ウェルPW2の部分PT4上に、絶縁膜IF1を形成する。言い換えれば、ステップS15では、部分PT3、ゲート電極GELおよび部分PT4を覆うように、絶縁膜IF1を形成する。
次いで、図9に示すように、絶縁膜CAP1を形成する(図5のステップS16)。このステップS16では、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜IF1上に、シリコンと窒素とを含有する絶縁膜CAP1を、例えばCVD法などを用いて形成する。言い換えれば、ステップS16では、画素領域1Aで、部分PT1、ゲート電極GEtおよび部分PT2を覆うように、絶縁膜CAP1を形成する。また、ステップS16では、周辺回路領域2Aで、部分PT3、ゲート電極GELおよび部分PT4を覆うように、絶縁膜CAP1を形成する。
好適には、絶縁膜IF1は、酸化シリコン膜からなり、絶縁膜CAP1は、窒化シリコン膜からなる。窒化シリコン膜が、酸化シリコン膜に比べて、高い化学的安定性を有すること、または、酸化シリコン膜に比べて、高い屈折率を有することなどにより、絶縁膜CAP1からなるキャップ絶縁膜CAPの保護膜としての性能を向上させ、反射防止膜としての性能を向上させることができる。
次いで、図10に示すように、絶縁膜CAP1をパターニングする(図5のステップS17)。このステップS17では、例えば、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜CAP1上にフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて露光および現像処理を行う。これにより、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上、および、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の部分上のフォトレジスト膜を残し、それ以外の部分のフォトレジスト膜を除去する。
そして、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1、および、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の部分がフォトレジスト膜に覆われた状態で、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aにおいて、絶縁膜CAP1を、RIE(Reactive Ion Etching)法などによりエッチングする。
具体的には、画素領域1Aで、部分PT2を覆う部分の絶縁膜CAP1を除去し、周辺回路領域2Aで、絶縁膜CAP1を除去する。そして、画素領域1Aで、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上、および、ゲート電極GEtの上面TS1上、に一体的に残された部分の絶縁膜CAP1からなるキャップ絶縁膜CAPを形成する。すなわち、画素領域1Aで、部分PT1上、ゲート電極GEtの側面SSt1上、および、ゲート電極GEtの上面TS1上に、キャップ絶縁膜CAPを一体的に形成する。キャップ絶縁膜CAPは、反射防止膜ARFとして機能する。その後、フォトレジスト膜を除去する。
なお、図10に示す例では、キャップ絶縁膜CAPから露出した部分の絶縁膜IF1は除去されずに残される。しかし、後述する図20〜図23を用いて説明するように、キャップ絶縁膜CAPから露出した部分の絶縁膜IF1が除去されてもよい。
また、キャップ絶縁膜CAPの、ゲート電極GEtの側面SSt2側の側面を、側面SScとする。
次いで、図11〜図13に示すように、n型の低濃度半導体領域NMを形成する(図5のステップS18)。
このステップS18では、まず、図11に示すように、例えば、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、半導体基板1S上にフォトレジスト膜R2を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて露光および現像処理を行うことにより、フォトレジスト膜R2をパターニングする。
具体的には、画素領域1Aで、キャップ絶縁膜CAP上、ゲート電極GEt上、および、p型ウェルPW1の部分PT2上に、フォトレジスト膜R2を形成し、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3上、ゲート電極GEL上、および、p型ウェルPW2の部分PT4上に、フォトレジスト膜R2を形成する。そして、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT2上に形成された部分のフォトレジスト膜R2を除去する。言い換えれば、p型ウェルPW1の部分PT2が露出するように、フォトレジスト膜R2をパターニングする。
このとき、周辺回路領域2Aでは、ゲート電極GEL、ならびに、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4の各々の上に形成された部分のフォトレジスト膜R2が除去される。一方、画素領域1Aでは、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1は、n型の不純物イオンが注入されないように、絶縁膜IF1、キャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R2により覆われている。
そして、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上にキャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R2が形成された状態で、画素領域1Aで、ゲート電極GEtをマスクとして、p型ウェルPW1の部分PT2に、n型の不純物イオンIM2を注入する。また、部分PT1上にキャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R2が形成された状態で、周辺回路領域2Aで、ゲート電極GELをマスクとして、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4に、n型の不純物イオンIM2を注入する。
これにより、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に、n型の低濃度半導体領域NMが形成され、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4の上層部に、n型の低濃度半導体領域NMが形成される。画素領域1Aにおけるn型の低濃度半導体領域NMは、転送トランジスタTXのドレイン領域でもあり、フローティングディフュージョンFDとなる半導体領域である。その後、フォトレジスト膜R2は、例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去される。
このステップS18では、次に、図12に示すように、キャップ絶縁膜CAPから露出した部分の絶縁膜IF1を、例えばフッ酸を用いたウェットエッチングにより、除去する。これにより、キャップ絶縁膜CAPに覆われた部分の絶縁膜IF1からなる絶縁膜IF11が形成される。
そして、画素領域1Aで、ゲート電極GEt、および、p型ウェルPW1の部分PT2を覆うように、例えば熱酸化法またはCVD法により、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜OF1を形成する。このとき、周辺回路領域2Aでは、ゲート電極GEL、ならびに、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4を覆うように、絶縁膜OF1を形成する。
そして、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜OF1をエッチバックする。これにより、画素領域1Aで、ゲート電極GEtの側面SSt2上に残された部分の絶縁膜OF1からなるオフセットスペーサOFtを形成する。また、周辺回路領域2Aで、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々の上に残された部分の絶縁膜OF1からなるオフセットスペーサOFLを形成する。
このステップS18では、次に、図13に示すように、例えば、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、半導体基板1S上にフォトレジスト膜R3を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて露光および現像処理を行うことにより、フォトレジスト膜R3をパターニングする。
具体的には、画素領域1Aで、キャップ絶縁膜CAP上、ゲート電極GEt上、および、p型ウェルPW1の部分PT2上に、フォトレジスト膜R3を形成し、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3上、ゲート電極GEL上、および、p型ウェルPW2の部分PT4上に、フォトレジスト膜R3を形成する。そして、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT2上に形成された部分のフォトレジスト膜R3を除去する。言い換えれば、p型ウェルPW1の部分PT2が露出するように、フォトレジスト膜R3をパターニングする。
このとき、周辺回路領域2Aでは、ゲート電極GEL、ならびに、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4の各々の上に形成された部分のフォトレジスト膜R3が除去される。一方、画素領域1Aでは、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1は、n型の不純物イオンが注入されないように、絶縁膜IF11、キャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R3により覆われている。
そして、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上にキャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R3が形成された状態で、画素領域1Aで、ゲート電極GEt、および、ゲート電極GEtの側面に形成されたオフセットスペーサOFtをマスクとして、p型ウェルPW1の部分PT2に、n型の不純物イオンIM3を注入する。また、部分PT1上にキャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R3が形成された状態で、周辺回路領域2Aで、ゲート電極GEL、および、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々に形成されたオフセットスペーサOFLをマスクとして、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4に、n型の不純物イオンIM3を注入する。
これにより、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT2に形成されたn型の低濃度半導体領域NMに、さらに、n型の不純物イオンが注入される。また、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4の上層部に形成されたn型の低濃度半導体領域NMに、さらに、n型の不純物イオンが注入される。その後、フォトレジスト膜R3は、例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去される。
本実施の形態1では、転送トランジスタTXのゲート電極GEtを形成し、フォトダイオードPDを形成した後、転送トランジスタTXのドレイン領域などに含まれる低濃度半導体領域NMを形成する前に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPを形成する。
これにより、低濃度半導体領域NMを形成するために不純物イオンを注入する際、または、フォトレジスト膜R2またはR3を例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去する際に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRに損傷が与えられることを防止または抑制することができる。したがって、フォトダイオードPD中に結晶欠陥が発生することを防止または抑制し、光が照射されていないにもかかわらず、光が照射されていると判断されて誤点灯を起こして白点が発生することを、防止または抑制することができる。
なお、周辺回路領域2Aにpチャネル型のMISFETが形成される場合には、周辺回路領域2Aにおいて、例えばホウ素(B)などのp型の不純物イオンを注入することで、p型の低濃度半導体領域を形成してもよい。
次いで、図14に示すように、サイドウォールスペーサSWt1を形成する(図5のステップS19)。
このステップS19では、まず、画素領域1Aで、キャップ絶縁膜CAP、ゲート電極GEt、ゲート電極GEtの側面SSt2に形成されたオフセットスペーサOFt、および、p型ウェルPW1の部分PT2、を覆うように、例えば熱酸化法またはCVD法により、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF2を形成する。このとき、周辺回路領域2Aでは、ゲート電極GEL、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々に形成されたオフセットスペーサOFL、ならびに、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4、を覆うように、絶縁膜IF2を形成する。
このステップS19では、次に、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜IF2上に、例えばCVD法により、例えば窒化シリコン膜などの、シリコンと窒素とを含有する絶縁膜IF3を形成する。そして、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜IF3をエッチバックする。
これにより、画素領域1Aで、ゲート電極GEtの側面SSt1上に、側面SSt1上に残された部分の絶縁膜IF3としての絶縁膜IF31からなるサイドウォールスペーサSWt1を、絶縁膜IF11、キャップ絶縁膜CAPおよび絶縁膜IF2を介して、形成する。また、画素領域1Aで、ゲート電極GEtの側面SSt2上に、側面SSt2上に残された部分の絶縁膜IF3としての絶縁膜IF32からなるサイドウォールスペーサSWt2を、オフセットスペーサOFtおよび絶縁膜IF2を介して、形成する。
なお、キャップ絶縁膜CAPの、ゲート電極GEtの側面SSt2側の側面SSc上に、側面SSc上に残された部分の絶縁膜IF3としての絶縁膜IF33からなるサイドウォールスペーサSWt3を、絶縁膜IF2を介して、形成してもよい。
一方、周辺回路領域2Aで、ゲート電極GELの側面SSL1上に、側面SSL1上に残された部分の絶縁膜IF3としての絶縁膜IF34からなるサイドウォールスペーサSWL1を、オフセットスペーサOFLおよび絶縁膜IF2を介して、形成する。また、周辺回路領域2Aで、ゲート電極GELの側面SSL2上に、側面SSL2上に残された部分の絶縁膜IF3としての絶縁膜IF35からなるサイドウォールスペーサSWL2を、オフセットスペーサOFLおよび絶縁膜IF2を介して、形成する。
なお、絶縁膜IF3をエッチバックする条件を調整することにより、図15に示すように、画素領域1Aで、キャップ絶縁膜CAPの、ゲート電極GEtの側面SSt2側の側面SSc上の絶縁膜IF3を除去し、サイドウォールスペーサSWt3(図14参照)が形成されないようにすることもできる。
次いで、図16に示すように、n型の高濃度半導体領域NRを形成する(図5のステップS20)。
このステップS20では、例えば、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、半導体基板1S上にフォトレジスト膜R4を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて露光および現像処理を行うことにより、フォトレジスト膜R4をパターニングする。
具体的には、画素領域1Aで、キャップ絶縁膜CAP上、ゲート電極GEt上、および、p型ウェルPW1の部分PT2上に、絶縁膜IF2ならびにサイドウォールスペーサSWt1、SWt2およびSWt3の各々を介して、フォトレジスト膜R4を形成する。また、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3上、ゲート電極GEL上、および、p型ウェルPW2の部分PT4上に、絶縁膜IF2ならびにサイドウォールスペーサSWL1およびSWL2の各々を介して、フォトレジスト膜R4を形成する。そして、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT2上に形成された部分のフォトレジスト膜R4を除去する。言い換えれば、p型ウェルPW1の部分PT2上に形成された部分の絶縁膜IF2が露出するように、フォトレジスト膜R4をパターニングする。
このとき、周辺回路領域2Aでは、ゲート電極GEL、ならびに、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4の各々の上に形成された部分のフォトレジスト膜R4が除去される。一方、画素領域1Aでは、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1は、n型の不純物イオンが注入されないように、絶縁膜IF11、キャップ絶縁膜CAP、絶縁膜IF2およびフォトレジスト膜R4により覆われている。
そして、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上にキャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R4が形成された状態で、画素領域1Aで、ゲート電極GEtの側面SSt2に形成されたサイドウォールスペーサSWt2をマスクとして、p型ウェルPW1の部分PT2に、n型の不純物イオンIM4を注入する。また、部分PT1上にキャップ絶縁膜CAPおよびフォトレジスト膜R4が形成された状態で、周辺回路領域2Aで、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々に形成されたサイドウォールスペーサSWL1およびSWL2をマスクとして、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4に、n型の不純物イオンIM4を注入する。
これにより、画素領域1Aで、p型ウェルPW1の部分PT2のうち、サイドウォールスペーサSWt2を挟んでゲート電極GEtと反対側に位置する部分の上層部に、n型の高濃度半導体領域NRが形成される。このn型の高濃度半導体領域NRは、転送トランジスタTXのドレイン領域でもあり、フローティングディフュージョンFDとなる半導体領域である。すなわち、ゲート電極GEtと、n型の低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRからなるドレイン領域と、により転送トランジスタTXが形成される。
また、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3のうち、サイドウォールスペーサSWL1を挟んでゲート電極GELと反対側に位置する部分の上層部に、n型の高濃度半導体領域NRが形成される。また、p型ウェルPW2の部分PT4のうち、サイドウォールスペーサSWL2を挟んでゲート電極GELと反対側に位置する部分の上層部に、n型の高濃度半導体領域NRが形成される。そして、ゲート電極GELと、ソース・ドレイン領域SDであるn型の高濃度半導体領域NRと、によりトランジスタLTLが形成される。その後、フォトレジスト膜R4は、例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去される。
なお、周辺回路領域2Aにpチャネル型のMISFETが形成される場合には、周辺回路領域2Aにおいて、例えばホウ素(B)などのp型の不純物イオンを注入することで、pチャネル型のMISFETのソース・ドレイン領域となるp型の高濃度半導体領域を形成してもよい。
その後、以上の工程で注入した不純物を活性化させるために、活性化アニールを行う。なお、各不純物の注入の順序は上記工程の順序に制限されるものではない。また、複数の同じ導電型の半導体領域については、一度の工程で同時に不純物を注入することが可能であり、各不純物の注入工程を調整することができる。
次いで、図17に示すように、シリサイドブロッキング膜BL1およびシリサイド層SILを形成する(図6のステップS21)。
このステップS21の工程では、まず、シリサイド層を形成しない領域で、半導体基板1S上に、例えば酸化シリコン膜からなるシリサイドブロッキング膜BL1を形成する。一方、シリサイド層SILを形成する領域では、半導体基板1S上に、シリサイドブロッキング膜BL1を形成しない。
具体的には、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、半導体基板1S上に、例えば酸化シリコン膜からなるシリサイドブロッキング膜BL1を形成した後、シリサイド層SILを形成する領域で、例えばフッ酸を用いたウェットエッチングにより、シリサイドブロッキング膜BL1を除去する。このとき、周辺回路領域2Aで、例えばトランジスタLTLのn型の高濃度半導体領域NRを覆う部分のシリサイドブロッキング膜BL1が除去される。また、サイドウォールスペーサSWL1およびSWL2から露出した部分の絶縁膜IF2が、除去される。そして、サイドウォールスペーサSWL1に覆われた部分の絶縁膜IF2からなる絶縁膜IF24、および、サイドウォールスペーサSWL2に覆われた部分の絶縁膜IF2からなる絶縁膜IF25が、形成される。
このステップS21の工程では、次に、半導体基板1S上に、例えばニッケル(Ni)膜からなる金属膜(図示は省略)を、スパッタリング法などを用いて形成する。この金属膜として、ニッケル膜の他、チタン(Ti)膜、コバルト(Co)膜またはプラチナ(Pt)膜などの金属膜、および、これらの金属からなる合金膜を用いてもよい。
そして、半導体基板1Sに対して熱処理を施すことにより、周辺回路領域2Aにおいて、金属膜(図示は省略)と、n型の高濃度半導体領域NRを構成するシリコンとを反応させて、例えばニッケルシリサイド層からなるシリサイド層SILを形成する。その後、未反応の金属膜(図示は省略)を除去する。このシリサイド層SILにより、n型の高濃度半導体領域NRとプラグとの接続抵抗を小さくすることができる。
なお、図17では図示を省略するが、周辺回路領域2Aにおいて、ゲート電極GELの上面にも、シリサイド層を形成してもよい。あるいは、画素領域1Aにおいて、転送トランジスタTXのドレイン領域であるn型の高濃度半導体領域NRの上面にシリサイド層SILを形成してもよい。
次いで、図18に示すように、シリサイドブロッキング膜BL1を除去する(図6のステップS22)。このステップS22では、例えばフッ酸を用いたウェットエッチングにより、シリサイドブロッキング膜BL1を除去する。このとき、画素領域1Aで、サイドウォールスペーサSWt1、SWt2およびSWt3から露出した部分の絶縁膜IF2も、除去される。そして、サイドウォールスペーサSWt1に覆われた部分の絶縁膜IF2からなる絶縁膜IF21、サイドウォールスペーサSWt2に覆われた部分の絶縁膜IF2からなる絶縁膜IF22、および、サイドウォールスペーサSWt3に覆われた部分の絶縁膜IF2からなる絶縁膜IF23が形成される。
次いで、図19に示すように、ライナー膜LN1を形成する(図6のステップS23)。このステップS23では、画素領域1Aで、キャップ絶縁膜CAP、ゲート電極GEt、サイドウォールスペーサSWt1、SWt2およびSWt3、ならびに、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に形成されたn型の高濃度半導体領域NR、を覆うように、絶縁膜としてのライナー膜LN1を、例えばCVD法により形成する。また、周辺回路領域2Aで、ゲート電極GEL、サイドウォールスペーサSWL1およびSWL2、ならびに、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4の上層部に形成されたn型の高濃度半導体領域NR、を覆うように、絶縁膜としてのライナー膜LN1を、例えばCVD法により形成する。すなわち、フォトダイオードPD、転送トランジスタTXおよびトランジスタLTLを覆うように、ライナー膜LN1を形成する。ライナー膜LN1は、例えば窒化シリコン膜からなる。
次いで、図4に示すように、層間絶縁膜IL1を形成する(図6のステップS24)。このステップS24では、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、ライナー膜LN1上に、層間絶縁膜IL1を形成する。
例えば、ライナー膜LN1上に、TEOSガスを原料ガスとしたCVD法により酸化シリコン膜を堆積する。この後、必要に応じて、層間絶縁膜IL1の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法などを用いて平坦化する。
次いで、図4に示すように、コンタクトホールCHtを形成する(図6のステップS25)。このステップS25では、画素領域1Aで、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1をパターニングすることにより、コンタクトホールCHtを形成する。また、周辺回路領域2Aで、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1をパターニングすることにより、コンタクトホールCHLを形成する。
具体的には、転送トランジスタTXのn型の高濃度半導体領域NRの上方で、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1を貫通してn型の高濃度半導体領域NRに達するコンタクトホールCHtを形成する。また、トランジスタLTLのn型の高濃度半導体領域NRの上方で、層間絶縁膜IL1およびライナー膜LN1を貫通して、n型の高濃度半導体領域NRの上面に形成されたシリサイド層SILに達するコンタクトホールCHLを形成する。
この際、ゲート電極GEtおよびGELの上方にも、コンタクトホール(図示は省略)が形成される。
次いで、図4に示すように、プラグPGtを形成する(図6のステップS26)。このステップS26では、画素領域1Aで、コンタクトホールCHtの内部に導電膜を埋め込むことにより、プラグPGtを形成する。また、周辺回路領域2Aで、コンタクトホールCHLの内部に導電膜を埋め込むことにより、プラグPGLを形成する。
まず、コンタクトホールCHtおよびCHLの底面および内壁を含む層間絶縁膜IL1上に、バリア導体膜を形成する。バリア導体膜は、チタン膜およびチタン膜上に形成された窒化チタン膜からなり、例えばスパッタリング法を使用することにより形成することができる。このバリア導体膜は、例えば、後の工程で埋め込む主導体膜の材料であるタングステンがシリコン中へ拡散するのを防止する、いわゆる拡散バリア性を有する。
そして、コンタクトホールCHtおよびCHLの各々を埋め込むように、バリア導体膜上に、タングステン膜からなる主導体膜を形成する。この主導体膜は、例えばCVD法を使用して形成することができる。そして、層間絶縁膜IL1上に形成された不要な主導体膜およびバリア導体膜を例えばCMP法で除去することにより、プラグPGtおよびPGLのそれぞれを形成することができる。
次いで、図3に示すように、層間絶縁膜IL1上に、層間絶縁膜IL2〜IL4および配線M1〜M3を形成する。例えば、層間絶縁膜IL1上に、層間絶縁膜IL2として窒化シリコン膜と酸化シリコン膜との積層膜をCVD法などで形成する。次いで、層間絶縁膜IL2を貫通して配線M1に達するコンタクトホールを形成する。次いで、そのコンタクトホールの内部を含む層間絶縁膜IL2上に、バリア膜としてタンタル(Ta)膜と、その上の窒化タンタル(TaN)膜との積層膜をスパッタリング法などで堆積する。次いで、バリア膜上にシード膜(図示は省略)として薄い銅(Cu)膜をスパッタリング法などで堆積し、電解メッキ法によりシード膜上に銅膜を堆積する。次いで、層間絶縁膜IL2上の不要なバリア膜、シード膜および銅膜をCMP法などにより除去する。このように、配線溝の内部にバリア膜、シード膜および銅膜を埋め込むことにより配線M1を形成することができる(シングルダマシン法)。
以下、同様にして、図3に示すように、配線M1を形成した層間絶縁膜IL2上に層間絶縁膜IL3を形成し、層間絶縁膜IL3中に配線M2を形成し、配線M2を形成した層間絶縁膜IL3上に層間絶縁膜IL4を形成し、層間絶縁膜IL4中に配線M3を形成する。
なお、本実施の形態1では、配線M1や配線M2をダマシン法による銅配線で形成した例を示しているが、これに限られず、アルミニウムを用いてパターニング法によって形成してもよい。
次いで、図3に示すように、最上層の層間絶縁膜IL4上であって、平面的に画素領域1Aを含む領域にマイクロレンズMLを形成する。すなわち、フォトダイオードPDを構成するn型ウェルNWと平面視において重なるように、オンチップレンズとしてのマイクロレンズMLを形成する。なお、図3に示すように、マイクロレンズMLと層間絶縁膜IL4との間に、下から順に、パッシベーション膜PFおよびカラーフィルタCLを形成してもよい。
以上の工程により、図3に示すように、本実施の形態1の半導体装置を製造することができる。
なお、本実施の形態1において、例えば半導体基板1S、p型ウェルPW1およびPW2、n型ウェルNW、p型半導体領域PR、n型の低濃度半導体領域NM、ならびに、n型の高濃度半導体領域NRのそれぞれの導電型を、一括して反対の導電型に変えてもよい(以後の各変形例および各実施の形態においても同様)。
<半導体装置の製造方法の第1変形例>
次いで、本実施の形態1の半導体装置の製造方法の第1変形例について説明する。図20〜図23は、実施の形態1の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本第1変形例の半導体装置の製造工程は、実施の形態1の半導体装置の製造工程のうち、図10および図11を用いて説明した工程(図5のステップS17およびステップS18)を変更したものである。
本第1変形例では、実施の形態1で図9を用いて説明した工程(図5のステップS15およびステップS16)を行った後、図20に示すように、キャップ絶縁膜CAP(図21参照)が形成される領域に、例えば酸化シリコン膜からなるハードマスク膜HM1を形成する。
具体的には、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜CAP1上に、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜HM2を、例えばCVD法により形成する。そして、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて絶縁膜HM2をパターニングすることにより、キャップ絶縁膜CAPが形成される領域に絶縁膜HM2を残してハードマスク膜HM1を形成する。すなわち、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上、および、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の部分上に、絶縁膜CAP1を介して、ハードマスク膜HM1を形成する。一方、キャップ絶縁膜CAPが形成される領域以外の領域では、絶縁膜HM2は、除去される。
次いで、実施の形態1で図10を用いて説明した工程(図5のステップS17)と同様の工程を行って、図21および図22に示すように、絶縁膜CAP1をパターニングする。
ただし、本第1変形例では、図21に示すように、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜CAP1を、ハードマスク膜HM1をマスクとして用い、RIE法などによりエッチングする。これにより、画素領域1Aにおいて、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上、および、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の部分上に、絶縁膜CAP1を残してキャップ絶縁膜CAPを形成する。
その後、図22に示すように、キャップ絶縁膜CAP上に残された、酸化シリコン膜からなるハードマスク膜HM1を、例えばフッ酸を用いたウェットエッチングにより、除去する。これにより、キャップ絶縁膜CAPが露出する。このとき、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、キャップ絶縁膜CAPから露出した部分の、酸化シリコン膜からなる絶縁膜IF1も、除去される。このとき、キャップ絶縁膜CAPに覆われた部分の絶縁膜IF1からなる絶縁膜IF11が形成される。
次いで、図11を用いて説明した工程(図5のステップS18の一部の工程)と同様の工程を行って、図23に示すように、n型の不純物イオンIM2を注入する。ただし、本第1変形例では、図11を用いて説明した工程と同様の工程を行って、ゲート電極GEtおよびGELをマスクとして、n型の不純物イオンを注入する際に、図23に示すように、キャップ絶縁膜CAPから露出した部分の絶縁膜IF1(図21参照)は、除去されている。
本第1変形例では、ハードマスク膜HM1を用いて絶縁膜CAP1をパターニングするため、フォトレジスト膜を用いて絶縁膜CAP1をパターニングする場合に比べ、形状精度を向上させることができる。あるいは、ゲート電極GEtの側面SSt2上の絶縁膜IF1が除去されているので、p型ウェルPW1の部分PT2に不純物イオンを注入する際に、ゲート電極GEtに、より整合させた状態で、不純物イオンIM2を注入することができる。また、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々の上の絶縁膜IF1が除去されているので、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4に不純物イオンを注入する際に、ゲート電極GELに、より整合させた状態で、不純物イオンIM2を注入することができる。
<半導体装置の製造方法の第2変形例>
次いで、本実施の形態1の半導体装置の製造方法の第2変形例について説明する。図24は、実施の形態1の第2変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本第2変形例の半導体装置の製造工程は、実施の形態1の半導体装置の製造工程のうち、図18を用いて説明した工程(図6のステップS22)を行わないものである。すなわち、シリサイド層SILの形成後、シリサイドブロッキング膜BL1を除去しない。そのため、図19を用いて説明した工程(図6のステップS23)を行うと、図24に示すように、画素領域1Aで、ライナー膜LN1は、シリサイドブロッキング膜BL1上に、形成される。
本第2変形例では、シリサイドブロッキング膜BL1を除去する工程を行わないので、半導体装置の製造工程の工程数を削減することができる。
<半導体装置の製造方法の第3変形例>
次いで、本実施の形態1の半導体装置の製造方法の第3変形例について説明する。図25は、実施の形態1の第3変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本第3変形例の半導体装置の製造工程は、実施の形態1の半導体装置の製造工程のうち、図14を用いて説明した工程(図5のステップS19)を変更したものである。
本第3変形例では、実施の形態1で図13を用いて説明した工程(図5のステップS18)を行った後、図14を用いて説明した工程(図5のステップS19)に相当する工程を行って、図25に示すように、サイドウォールスペーサSWt2、SWt3、SWL1およびSWL2を形成する。ただし、このサイドウォールスペーサSWt2、SWt3、SWL1およびSWL2を形成する工程では、実施の形態1とは異なり、サイドウォールスペーサSWt1(図14参照)を形成しない。
具体的には、図14を用いて説明した工程(図5のステップS19)と同様に、例えば窒化シリコン膜からなる絶縁膜IF3を形成した後、キャップ絶縁膜CAP上に位置する部分の絶縁膜IF2およびIF3を覆うように、フォトレジスト膜(図示せず)を形成する。そして、キャップ絶縁膜CAP上に位置する部分の絶縁膜IF2およびIF3がフォトレジスト膜に覆われた状態で、絶縁膜IF3をエッチバックする。
これにより、絶縁膜IF32からなるサイドウォールスペーサSWt2、および、絶縁膜IF34からなるサイドウォールスペーサSWL1などを形成する際に、サイドウォールスペーサSWt1(図14参照)は形成されず、図25に示すように、キャップ絶縁膜CAP上に位置する部分の絶縁膜IF2およびIF3が残される。そして、キャップ絶縁膜CAP上に、絶縁膜IF32と同層に、絶縁膜IF3からなる絶縁膜IF31が、絶縁膜IF2を介して、形成される。
本第3変形例では、n型の高濃度半導体領域NRを形成する前に、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPに加え、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1を覆うように、シリコンと窒素とを含有する絶縁膜IF31が形成される。すなわち、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、それぞれシリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPおよび絶縁膜IF31の2層の絶縁膜が形成される。なお、絶縁膜IF3からなる絶縁膜IF32なども、シリコンと窒素とを含有する。
これにより、n型ウェルNW上およびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に形成される、シリコンおよび窒素を含有する絶縁膜の厚さを厚くすることができる。そのため、高濃度半導体領域NR(図16参照)を形成するために不純物イオンを注入する際、または、フォトレジスト膜R4(図16参照)を例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去する際に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRに損傷が与えられることを防止または抑制することができる。
したがって、フォトダイオード中に結晶欠陥が発生することを防止または抑制し、光が照射されていないにもかかわらず、光が照射されていると判断されて誤点灯を起こして白点が発生することを、実施の形態1に比べ、さらに防止または抑制することができる。
<フォトダイオードに与えられる損傷について>
次いで、画素領域および周辺回路領域においてトランジスタを形成する際にフォトダイオードに与えられる損傷について、比較例の半導体装置の製造方法と比較しながら説明する。図26〜図29は、比較例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
比較例では、実施の形態1で図8を用いて説明した工程(図5のステップS14)に相当する工程を行った後、図26に示すように、キャップ絶縁膜CAP(図10参照)が形成されていない状態で、実施の形態1で図11を用いて説明した工程(図5のステップS18の一部)に相当する工程を行う。このとき、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1が、フォトレジスト膜R2には覆われるものの、キャップ絶縁膜CAP(図10参照)には覆われていない状態で、n型の不純物イオンIM2を注入することになる。その後、フォトレジスト膜R2は、例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去される。
比較例では、次に、図27に示すように、実施の形態1で図13を用いて説明した工程(図5のステップS18の一部)に相当する工程を行う。このとき、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1が、絶縁膜IF11およびフォトレジスト膜R3には覆われるものの、キャップ絶縁膜CAP(図10参照)には覆われていない状態で、n型の不純物イオンIM3を注入することになる。その後、フォトレジスト膜R3は、例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去される。
比較例では、次に、図28に示すように、実施の形態1で図14を用いて説明した工程(図5のステップS19)に相当する工程を行う。このとき、キャップ絶縁膜CAP(図10参照)は形成されていない状態で、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜IF2および絶縁膜IF3を順次形成する。そして、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に位置する部分の絶縁膜IF2およびIF3を覆うように、フォトレジスト膜(図示は省略)を形成し、部分PT1上に位置する部分の絶縁膜IF2およびIF3がフォトレジスト膜に覆われた状態で、絶縁膜IF3をエッチバックする。
これにより、実施の形態1と同様に、サイドウォールスペーサSWt2、SWL1およびSWL2は形成されるが、図28に示すように、n型ウェルNW上およびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に位置する部分の絶縁膜IF2およびIF3が残される。そして、部分PT1上に、絶縁膜IF32と同層に、絶縁膜IF3からなる絶縁膜IF31が、絶縁膜IF2を介して、形成される。絶縁膜IF31は、キャップ絶縁膜に相当する。
比較例では、次に、図29に示すように、実施の形態1で図16を用いて説明した工程(図5のステップS20)に相当する工程を行う。このとき、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1が、絶縁膜IF11、IF2およびIF31、ならびに、フォトレジスト膜R4に覆われた状態で、n型の不純物イオンIM4を注入することになる。その後、フォトレジスト膜R4は、例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去される。
比較例では、フォトダイオードPDのn型ウェルNWを形成するために不純物イオンを注入し、転送トランジスタTXのドレイン領域などに含まれるn型の低濃度半導体領域NMを形成するために不純物イオンを注入した後に、フォトダイオードPD上に、キャップ絶縁膜を形成する。
このような場合、n型の低濃度半導体領域NMを形成するために不純物イオンを注入する際、または、フォトレジスト膜R2またはR3を例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去する際に、フォトダイオードPDに損傷が与えられるおそれがある。すなわち、フォトダイオードPD中に結晶欠陥が発生するおそれがある。
フォトダイオードPD中に結晶欠陥が多く含まれていると、光が照射されていないにもかかわらず、光が照射されていると判断されて誤点灯を起こして白点が発生する。また、光を照射していない状態での白点の発生、すなわち画素欠陥の発生の頻度が増加すると、CMOSイメージセンサの性能が低下するおそれがあり、半導体装置の性能が低下する。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
本実施の形態1の半導体装置の製造工程では、転送トランジスタTXのゲート電極GEtを形成し、フォトダイオードPDを形成した後、転送トランジスタTXのドレイン領域などに含まれる低濃度半導体領域NMを形成する前に、フォトダイオードPD上に、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPを形成する。
これにより、低濃度半導体領域NMを形成するために不純物イオンを注入する際、または、フォトレジスト膜R2またはR3を例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去する際に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRに損傷が与えられることを防止または抑制することができる。したがって、フォトダイオードPD中に結晶欠陥が発生することを防止または抑制することができる。
よって、本実施の形態1の半導体装置の製造工程により製造されたCMOSイメージセンサを備えた半導体装置では、白点が発生することを、防止または抑制することができる。また、光を照射していない状態での白点の発生、すなわち画素欠陥の発生の頻度を減少させることができ、CMOSイメージセンサの性能を向上させることができ、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、本実施の形態1の半導体装置は、フォトダイオードPD上、および、転送トランジスタTXのゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上に形成され、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPを有する。そして、当該半導体装置は、転送トランジスタTXのゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上に、キャップ絶縁膜CAPを介して形成されたサイドウォールスペーサSWt1を有する。
本実施の形態1の半導体装置におけるこのような構造は、上記した製造工程で製造されたことによるものである。そのため、上記したように、低濃度半導体領域NMを形成するために不純物イオンを注入する際、または、フォトレジスト膜R2またはR3を例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去する際に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRに損傷が与えられることを防止または抑制することができる。
また、フォトダイオードPDの中央部と、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部との間で、フォトダイオードPD上に形成されるキャップ絶縁膜CAPなどの絶縁膜の構造が異なる。そのため、例えばゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の端部下に位置する部分のp型ウェルPW1に印加される応力などを緩和することができる。
あるいは、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部上の、絶縁膜の層数を、フォトダイオードPDの中央部上の、絶縁膜の層数よりも増加させることなどにより、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部に、光が到達しにくくなる。そのため、フォトダイオードPDの中央部の特性に対する、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部の特性の影響を、低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、キャップ絶縁膜CAPが、n型ウェルNW上およびp型半導体領域PR上に、絶縁膜IF1を介して形成されている例について説明した。一方、実施の形態2では、キャップ絶縁膜CAPが、n型ウェルNW上およびp型半導体領域PR上に、直接形成されている例について説明する。
本実施の形態2の半導体装置の構成については、図1および図2を用いて説明した実施の形態1の半導体装置の構成と同様であり、それらの説明を省略する。
<画素領域および周辺回路領域の素子構造>
次いで、画素領域および周辺回路領域の素子構造を説明する。図30は、実施の形態2の半導体装置の構成を示す断面図である。
図30に示すように、本実施の形態2における画素領域の素子構造については、キャップ絶縁膜CAPが、n型ウェルNW上およびp型半導体領域PR上に、直接形成されている点を除き、図3および図4を用いて説明した実施の形態1における画素領域の素子構造と同様であり、それらの説明を省略する。また、本実施の形態2における周辺回路領域の素子構造についても、図3および図4を用いて説明した実施の形態1における周辺回路領域の素子構造と同様であり、それらの説明を省略する。
<半導体装置の製造方法>
次いで、本実施の形態2の半導体装置の製造方法について説明する。図31は、実施の形態2の半導体装置の製造工程の一部を示す製造プロセスフロー図である。図32〜図35は、実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本実施の形態2では、図5のステップS11〜ステップS14の工程と同様の工程(図31のステップS11〜ステップS14)を行ってn型ウェルNWを形成した後、図32に示すように、絶縁膜IF1を形成し、絶縁膜IF1をパターニングする(図31のステップS151)。
このステップS151では、まず、図5のステップS15と同様の工程を行って、図32に示すように、画素領域1Aで、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上、ゲート電極GEt上、および、p型ウェルPW1の部分PT2上に、絶縁膜IF1を形成する。言い換えれば、ステップS151では、部分PT1、ゲート電極GEtおよび部分PT2を覆うように、絶縁膜IF1を形成する。
一方、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2の部分PT3上、ゲート電極GEL上、および、p型ウェルPW2の部分PT4上に、絶縁膜IF1を形成する。言い換えれば、ステップS151では、部分PT3、ゲート電極GELおよび部分PT4を覆うように、絶縁膜IF1を形成する。
このステップS151では、次に、図33に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、絶縁膜IF1をパターニングする。具体的には、画素領域1Aで、部分PT1を覆う部分の絶縁膜IF1を除去し、部分PT2上、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側と反対側の側面SSt2上、および、ゲート電極GEtの上面TS1上、に一体的に残された部分の絶縁膜IF1からなる絶縁膜IF12を形成する。絶縁膜IF12の、ゲート電極GEtの側面SSt1側の端部EP1は、ゲート電極GEtの上面TS1上に配置される。なお、周辺回路領域2Aでは、絶縁膜IF1は残される。
次に、図5のステップS16と同様の工程を行って、図34に示すように、絶縁膜CAP1を形成する(図31のステップS16)。このとき、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、部分PT1、ゲート電極GEt、ならびに、絶縁膜IF12およびIF1を覆うように、シリコンと窒素とを含有する絶縁膜CAP1を形成する。このとき、絶縁膜CAP1は、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、直接形成される。
次に、図5のステップS17と同様の工程を行って、図35に示すように、絶縁膜CAP1をパターニングする(図31のステップS17)。具体的には、絶縁膜IF12およびIF1を覆う部分の絶縁膜CAP1を除去し、部分PT1上、ゲート電極GEtの側面SSt1上、および、ゲート電極GEtの上面TS1上、に一体的に残された部分の絶縁膜CAP1からなるキャップ絶縁膜CAPを形成する。
このとき、キャップ絶縁膜CAPは、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上、ゲート電極GEtの側面SSt1上、および、ゲート電極GEtの上面TS1上に、一体的に形成される。また、キャップ絶縁膜CAPの、ゲート電極GEtの側面SSt2側の端部EP2は、ゲート電極GEtの上面TS1上に形成された部分の絶縁膜IF12上に配置される。すなわち、キャップ絶縁膜CAPの、ゲート電極GEtの側面SSt2側の端部EP2は、絶縁膜IF12の、ゲート電極GEtの側面SSt1側の端部EP1よりも側面SSt2側に配置される。これにより、ゲート電極GEtの表面全面を、絶縁膜IF12およびキャップ絶縁膜CAPにより保護することができる。
その後、図5のステップS18〜ステップS20と同様の工程(図31のステップS18〜ステップS20)、および、図6のステップS21〜ステップS26を行うことにより、本実施の形態2の半導体装置が形成される。
<半導体装置の製造方法の変形例>
次いで、本実施の形態2の半導体装置の製造方法の変形例について説明する。図36は、実施の形態2の変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本変形例では、実施の形態2で図33を用いて説明した工程(図31のステップS151)を行う際に、異方性エッチングを用いて絶縁膜IF1をパターニングし、ゲート電極GEtの側面SSt1上に、絶縁膜IF1を残す。その後、実施の形態2で図34を用いて説明した工程(図31のステップS16)を行って、図36に示すように、絶縁膜CAP1を形成する。
本変形例でも、実施の形態2と同様に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、キャップ絶縁膜CAPを直接形成することができる。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
本実施の形態2の半導体装置の製造工程でも、実施の形態1の半導体装置の製造工程と同様に、ゲート電極GEtを形成し、フォトダイオードPDを形成した後、低濃度半導体領域NMを形成する前に、フォトダイオードPD上に、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPを形成する。
そのため、低濃度半導体領域NMを形成するために不純物イオンを注入する際、または、フォトレジスト膜R2またはR3を例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去する際に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRに損傷が与えられることを防止または抑制することができる。したがって、フォトダイオードPD中に結晶欠陥が発生することを防止または抑制することができる。
また、本実施の形態2の半導体装置も、実施の形態1の半導体装置と同様に、フォトダイオードPD上、および、転送トランジスタTXのゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上に形成され、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPを有する。そして、当該半導体装置は、転送トランジスタTXのゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上に、キャップ絶縁膜CAPを介して形成されたサイドウォールスペーサSWt1を有する。
そのため、例えばゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の端部下に位置する部分のp型ウェルPW1に印加される応力などを緩和することができる。あるいは、フォトダイオードPDの中央部の特性に対する、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部の特性の影響を、低減することができる。
一方、本実施の形態2の半導体装置では、キャップ絶縁膜CAPが、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、直接形成されている。そのため、キャップ絶縁膜CAPが、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、絶縁膜IF11を介して形成された実施の形態1に比べ、例えばフォトダイオードPDに到達する光量を増加させ、フォトダイオードPDの光検出感度を向上させることができるなど、光学特性を向上させることができる。
(実施の形態3)
実施の形態1では、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上に、サイドウォールスペーサSWt1(図4参照)が形成され、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側と反対側の側面SSt2上に、サイドウォールスペーサSWt2(図4参照)が形成されている例について説明した。一方、実施の形態3では、サイドウォールスペーサSWt1およびサイドウォールスペーサSWt2のいずれも形成されていない例について説明する。
本実施の形態3の半導体装置の構成については、図1および図2を用いて説明した実施の形態1の半導体装置の構成と同様であり、それらの説明を省略する。
<画素領域および周辺回路領域の素子構造>
次いで、画素領域および周辺回路領域の素子構造を説明する。
本実施の形態3における画素領域および周辺回路領域の素子構造は、サイドウォールスペーサが形成されていない点以外の点において、図3および図4を用いて説明した実施の形態1における画素領域および周辺回路領域の素子構造と同様である。したがって、本実施の形態3における画素領域および周辺回路領域の素子構造については、サイドウォールスペーサが形成されていないことによる構造の相違点を除き、それらの説明を省略する。
図37は、実施の形態3の半導体装置の構成を示す断面図である。
図37に示すように、本実施の形態3の半導体装置では、ゲート電極GEtの側面SSt1上に絶縁膜IF11を介して形成されたキャップ絶縁膜CAP膜上には、サイドウォールスペーサSWt1(図4参照)は形成されていない。また、ゲート電極GEtの側面SSt2上には、サイドウォールスペーサSWt2(図4参照)は形成されていない。また、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々の上には、サイドウォールスペーサSWL1およびSWL2(図4参照)は形成されていない。
そのため、ゲート電極GEtの側面SSt1上に絶縁膜IF11を介して形成されたキャップ絶縁膜CAP上には、ライナー膜LN1が直接形成されている。また、ゲート電極GEtの側面SSt2上には、ライナー膜LN1が直接形成されている。また、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々の上には、ライナー膜LN1が直接形成されている。
すなわち、ライナー膜LN1は、キャップ絶縁膜CAP、ゲート電極GEt、p型ウェルPW1の部分PT2の上層部に形成されたn型の高濃度半導体領域NR、ゲート電極GEL、ならびに、p型ウェルPW2の部分PT3およびPT4の上層部に形成されたn型の高濃度半導体領域NRを覆うように、形成されている。
そして、ライナー膜LN1は、ゲート電極GEtの側面SSt1の下端部上に絶縁膜IF11を介して形成された部分のキャップ絶縁膜CAPに、直接接触している。また、ライナー膜LN1は、ゲート電極GEtの側面SSt2の下端部に、直接接触している。また、ライナー膜LN1は、ゲート電極GELの側面SSL1の下端部、および、ゲート電極GELの側面SSL2の下端部の各々に、直接接触している。すなわち、ライナー膜LN1は、側面SSt2、SSL1およびSSL2の各々に、直接接触している。
これにより、ゲート電極GEtの側面SSt1上のサイドウォールスペーサSWt1(図4参照)が除去されているので、フォトダイオードPDのうち平面視においてゲート電極GEtに隣接する部分に到達する光量が増加し、フォトダイオードPDの感度を向上させることができる。
また、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々の上にライナー膜LN1が直接形成されているので、ライナー膜LN1の応力の影響などにより、トランジスタLTLのソース・ドレイン領域の特性などを向上させることができる。あるいは、ゲート電極GEtの側面SSt2上にライナー膜LN1が直接形成されているので、ライナー膜LN1の応力の影響などにより、転送トランジスタTXのドレイン領域の特性などを向上させることができる。
<半導体装置の製造方法>
次いで、本実施の形態3の半導体装置の製造方法について説明する。図38は、実施の形態3の半導体装置の製造工程の一部を示す製造プロセスフロー図である。図39〜図43は、実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本実施の形態3では、図5のステップS11〜ステップS20の工程を行って、高濃度半導体領域NRを形成した後、図39に示すように、サイドウォールスペーサSWt1(図16参照)を除去する(図38のステップS211)。このステップS211では、サイドウォールスペーサSWt1、SWt2、SWt3、SWL1およびSWL2(図16参照)を、例えばRIE法により、除去する。これにより、画素領域1Aおよび周辺回路領域2Aで、絶縁膜IF2が露出する。
なお、図40に示すように、サイドウォールスペーサSWt1、SWt2、SWL1およびSWL2を、完全に除去せず、サイドウォールスペーサSWt1、SWt2、SWL1およびSWL2の各々の一部を残してもよい。このような場合、残される部分のサイドウォールスペーサの厚さを調整することにより、後述するステップS212で形成されるシリサイド層SILのゲート電極GEL側の端部の、ゲート電極GELからの距離を、調整することができる。
次いで、図6のステップS21と同様の工程を行って、図41に示すように、シリサイドブロッキング膜BL1およびシリサイド層SILを形成する(図38のステップS212)。
次いで、図6のステップS22と同様の工程を行って、図42に示すように、シリサイドブロッキング膜BL1(図41参照)を除去する(図38のステップS22)。
次いで、図6のステップS23と同様の工程を行って、図43に示すように、ライナー膜LN1を形成する(図38のステップS23)。
本実施の形態3では、ステップS211の工程で、サイドウォールスペーサSWt1、SWt2、SWt3、SWL1およびSWL2(図16参照)が除去されている。そのため、ライナー膜LN1は、ゲート電極GEtの側面SSt1の下端部上に絶縁膜IF11を介して形成された部分のキャップ絶縁膜CAPに、直接接触する。また、ライナー膜LN1は、ゲート電極GEtの側面SSt2の下端部に、直接接触する。また、ライナー膜LN1は、ゲート電極GELの側面SSL1の下端部、および、ゲート電極GELの側面SSL2の下端部の各々に、直接接触する。すなわち、ライナー膜LN1は、側面SSt2、SSL1およびSSL2の各々に、直接接触する。
これにより、ゲート電極GEtの側面SSt1上のサイドウォールスペーサSWt1(図16参照)が除去されるので、フォトダイオードPDのうち平面視においてゲート電極GEtに隣接する部分、すなわち、フォトダイオードPDの、ゲート電極GEt側の端部に到達する光量が増加し、フォトダイオードPDの感度を向上させることができる。
また、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々の上にライナー膜LN1が直接形成されるので、ライナー膜LN1の応力の影響などにより、トランジスタLTLのソース・ドレイン領域の特性などを向上させることができる。
その後、図6のステップS24〜ステップS26と同様の工程(図38のステップS24〜ステップS26)を行うことにより、本実施の形態3の半導体装置が形成される。
<半導体装置の製造方法の第1変形例>
次いで、本実施の形態3の半導体装置の製造方法の第1変形例について説明する。図44〜図46は、実施の形態3の第1変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本第1変形例では、実施の形態3で図39を用いて説明した工程(図38のステップS211)を行った後、図44に示すように、絶縁膜IF2上に、例えば窒化シリコン膜からなる絶縁膜IF4を形成する。そして、絶縁膜IF2上に絶縁膜IF4が形成された状態で、熱処理を行う。
具体的には、周辺回路領域2Aにおいて、それぞれ低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRからなる部分PT3およびPT4上に、絶縁膜IF2を介して、絶縁膜IF4を形成する。絶縁膜IF4の厚さは、相対的に厚く、例えばキャップ絶縁膜CAPの厚さよりも厚い。このように相対的に厚い絶縁膜IF4が形成された状態で、熱処理を行う際に、周辺回路領域2Aで、p型ウェルPW2に応力を印加し、内部歪を発生させることができる。そのため、トランジスタLTLのチャネル領域におけるチャネル移動度を向上させることができ、トランジスタLTLのトランジスタ特性を向上させることができる。
また、画素領域1Aにおいて、低濃度半導体領域NMおよび高濃度半導体領域NRからなる部分PT2上に、絶縁膜IF2を介して形成された部分の絶縁膜IF4の厚さも、相対的に厚く、例えばキャップ絶縁膜CAPの厚さよりも厚い。このように相対的に厚い絶縁膜IF4が形成された状態で、熱処理を行う際に、画素領域1Aで、p型ウェルPW1に応力を印加し、内部歪を発生させることができる。そのため、転送トランジスタTXのチャネル領域におけるチャネル移動度を向上させることができ、転送トランジスタTXのトランジスタ特性を向上させることができる。
図44に示す例では、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上には、絶縁膜IF4が形成されていない。一方、図45に示すように、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRからなる部分PT1上に、絶縁膜IF11、キャップ絶縁膜CAPおよび絶縁膜IF2を介して、絶縁膜IF4が形成されてもよい。
ただし、部分PT1上に、絶縁膜IF11、キャップ絶縁膜CAPおよび絶縁膜IF2を介して形成された部分の絶縁膜IF4の膜厚は、画素領域1Aにおいて、部分PT2上に、絶縁膜IF2を介して形成された部分の絶縁膜IF4の厚さよりも薄いことが好ましい。このように、部分PT1上の絶縁膜IF4の厚さを薄くすることにより、部分PT1上に、絶縁膜IF11、キャップ絶縁膜CAPおよび絶縁膜IF2を介して絶縁膜IF4が形成された状態で熱処理を行う場合でも、フォトダイオードPDの内部に印加される応力を低減することができる。そのため、フォトダイオードPDにおける白点の発生を低減することができる。
次いで、図46に示すように、例えばRIE法により、絶縁膜IF4を除去する。その後、図38のステップS212およびステップS22〜ステップS26の工程と同様の工程を行う。
<半導体装置の製造方法の第2変形例>
次いで、本実施の形態3の半導体装置の製造方法の第2変形例について説明する。図47は、実施の形態3の第2変形例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本第2変形例の半導体装置の製造工程は、実施の形態3の半導体装置の製造工程のうち、図42を用いて説明した工程(図38のステップS22)を行わないものである。すなわち、シリサイド層SILの形成後、シリサイドブロッキング膜BL1を除去しない。そのため、図43を用いて説明した工程(図38のステップS23)を行うと、図47に示すように、画素領域1Aでは、ライナー膜LN1は、シリサイドブロッキング膜BL1上に、形成される。
本第2変形例では、シリサイドブロッキング膜BL1を除去する工程を行わないので、半導体装置の製造工程の工程数を削減することができる。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
本実施の形態3の半導体装置の製造工程でも、実施の形態1の半導体装置の製造工程と同様に、ゲート電極GEtを形成し、フォトダイオードPDを形成した後、低濃度半導体領域NMを形成する前に、フォトダイオードPD上に、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPを形成する。
そのため、低濃度半導体領域NMを形成するために不純物イオンを注入する際、または、フォトレジスト膜R2またはR3を例えばSPM洗浄またはアッシング処理により除去する際に、n型ウェルNWおよびp型半導体領域PRに損傷が与えられることを防止または抑制することができる。したがって、フォトダイオードPD中に結晶欠陥が発生することを防止または抑制することができる。
一方、本実施の形態3の半導体装置は、画素領域1Aで、フォトダイオードPD上、および、転送トランジスタTXのゲート電極GEtのフォトダイオードPD側の側面SSt1上に形成され、シリコンと窒素とを含有するキャップ絶縁膜CAPを有する。そして、当該半導体装置は、画素領域1Aで形成されたフォトダイオードPD、画素領域1Aで形成された転送トランジスタTX、および、周辺回路領域2Aで形成されたトランジスタLTLの各々を覆うライナー膜LN1を有する。ライナー膜LN1は、転送トランジスタTXのゲート電極GEtの側面SSt1上に形成された部分のキャップ絶縁膜CAP、ゲート電極GEtのフォトダイオードPD側と反対側の側面SSt2、ならびに、トランジスタLTLのゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々に、接触している。
これにより、ゲート電極GEtの側面SSt1上のサイドウォールスペーサSWt1(図4参照)が除去されているので、フォトダイオードPDのうち平面視においてゲート電極GEtに隣接する部分に到達する光量が増加し、フォトダイオードPDの感度を向上させることができる。
また、ゲート電極GELの側面SSL1およびSSL2の各々の上にライナー膜LN1が直接形成されているので、ライナー膜LN1の応力の影響などにより、トランジスタLTLのソース・ドレイン領域の特性などを向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1A 画素領域
1S 半導体基板
2A 周辺回路領域
102 垂直走査回路
103 列回路
104 出力アンプ
105 水平走査回路
AcL、AcTP 活性領域
AMI 増幅トランジスタ
ARF 反射防止膜
BL1 シリサイドブロッキング膜
CAP キャップ絶縁膜
CAP1 絶縁膜
CF1 導電膜
CHL、CHt コンタクトホール
CL カラーフィルタ
EP1、EP2 端部
FD フローティングディフュージョン
GEL、GEt ゲート電極
GI1 絶縁膜
GIL、GIt ゲート絶縁膜
GND 接地電位
HM1 ハードマスク膜
HM2 絶縁膜
IF1、IF11、IF12、IF2、IF21〜IF25 絶縁膜
IF3、IF31〜IF35、IF4 絶縁膜
IL1〜IL4 層間絶縁膜
IM1〜IM4 不純物イオン
LN1 ライナー膜
LRST リセット線
LTL トランジスタ
LTX 転送線
M1〜M3 配線
ML マイクロレンズ
n1 ノード
NM 低濃度半導体領域(n型半導体領域)
NR 高濃度半導体領域(n型半導体領域)
NW n型ウェル
OF1 絶縁膜
OFL、OFt オフセットスペーサ
OL 出力線
PD フォトダイオード
PF パッシベーション膜
PGL、PGt プラグ
PR p型半導体領域
PT1〜PT4 部分
PU 画素
PW1、PW2 p型ウェル
R1〜R4 フォトレジスト膜
RST リセットトランジスタ
SD ソース・ドレイン領域
SEL 選択トランジスタ
SIL シリサイド層
SL 選択線
SSc、SSL1、SSL2、SSt1、SSt2 側面
STI 素子分離領域
Sw スイッチ
SWL1、SWL2、SWt1〜SWt3 サイドウォールスペーサ
TS1、TS2 上面
TX 転送トランジスタ
VDD 電源電位

Claims (11)

  1. (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板の主面側に、第1導電型の第1半導体領域を形成する工程、
    (c)前記第1半導体領域上に、第1ゲート絶縁膜を介して第1ゲート電極を形成する工程、
    (d)前記第1半導体領域のうち、前記第1ゲート電極に対して第1の側に位置する第1部分に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、
    (e)前記(d)工程の後、前記第1部分上に、第1絶縁膜を形成する工程、
    (f)前記第1部分上に前記第1絶縁膜が形成された状態で、前記第1半導体領域のうち、前記第1ゲート電極に対して前記第1の側と反対側に位置する第2部分に、前記第2導電型の第3半導体領域を形成する工程、
    を有し、
    前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とにより、フォトダイオードが形成され、
    前記第1ゲート電極と前記第3半導体領域とにより、前記フォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタが形成され、
    前記第1絶縁膜は、シリコンと窒素とを含有し、
    前記(e)工程では、前記第1部分上、前記第1ゲート電極の前記第1の側の第1側面上、および、前記第1ゲート電極の第1上面上に、前記第1絶縁膜を一体的に形成し、
    前記(e)工程では、前記第1絶縁膜を、前記第1部分上に直接形成し、
    前記(e)工程は、
    (e3)前記第1部分、前記第1ゲート電極および前記第2部分を覆うように、シリコンと酸素とを含有する第5絶縁膜を形成する工程、
    (e4)前記(e3)工程の後、前記第1部分を覆う部分の前記第5絶縁膜を除去し、前記第2部分上、前記第1ゲート電極の前記第1の側と反対側の第3側面上、および、前記第1ゲート電極の前記第1上面上に一体的に残された部分の前記第5絶縁膜からなる第6絶縁膜を形成する工程、
    (e5)前記(e4)工程の後、前記第1部分、前記第1ゲート電極および前記第6絶縁膜を覆うように、シリコンと窒素とを含有する第7絶縁膜を形成する工程、
    (e6)前記(e5)工程の後、前記第6絶縁膜を覆う部分の前記第7絶縁膜を除去し、前記第1部分上、前記第1ゲート電極の前記第1側面上、および、前記第1ゲート電極の前記第1上面上に一体的に残された部分の前記第7絶縁膜からなる前記第1絶縁膜を形成する工程、
    を含み、
    前記(e5)工程では、前記第7絶縁膜を、前記第1部分上に直接形成し、
    前記第6絶縁膜の、前記第1ゲート電極の前記第1側面側の第1端部は、前記第1ゲート電極の前記第1上面上に配置され、
    前記第1絶縁膜の、前記第1ゲート電極の前記第3側面側の第2端部は、前記第1ゲート電極の前記第1上面上に形成された部分の前記第6絶縁膜上に配置される、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    (g)前記(e)工程の後、前記第1ゲート電極の前記第1側面上に、前記第1絶縁膜を介して、第1サイドウォールスペーサを形成する工程、
    を有する、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1サイドウォールスペーサは、第2絶縁膜からなり、
    前記(g)工程では、前記第1ゲート電極の前記第1の側と反対側の第2側面上に、前記第2絶縁膜と同層に形成された第3絶縁膜からなる第2サイドウォールスペーサを形成する、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程は、
    (e1)前記第1部分、前記第1ゲート電極および前記第2部分を覆うように、シリコンと窒素とを含有する第4絶縁膜を形成する工程、
    (e2)前記(e1)工程の後、前記第2部分を覆う部分の前記第4絶縁膜を除去し、前記第1部分上、前記第1ゲート電極の前記第1側面上、および、前記第1ゲート電極の前記第1上面上に一体的に残された部分の前記第4絶縁膜からなる前記第1絶縁膜を形成する工程、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程では、前記半導体基板の前記主面側の第1領域に、前記第1半導体領域を形成し、前記半導体基板の前記主面側の第2領域に、第3導電型の第4半導体領域を形成し、
    前記(c)工程では、前記第4半導体領域上に、第2ゲート絶縁膜を介して第2ゲート電極を形成し、
    前記(f)工程では、前記第1部分上に前記第1絶縁膜が形成された状態で、前記第4半導体領域のうち、前記第2ゲート電極に対して第2の側に位置する第3部分に、前記第3導電型とは反対の第4導電型の第5半導体領域を形成する、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程では、前記第1部分上、前記第1ゲート電極の前記第1の側の第4側面上、および、前記第1ゲート電極の第2上面上に、前記第1絶縁膜を一体的に形成し、
    前記半導体装置の製造方法は、さらに、
    (h)前記(e)工程の後、前記第1ゲート電極の前記第4側面上に、第8絶縁膜からなる第3サイドウォールスペーサを、前記第1絶縁膜を介して形成し、前記第1ゲート電極の前記第1の側と反対側の第5側面上に、前記第8絶縁膜と同層に形成された第9絶縁膜からなる第4サイドウォールスペーサを形成し、前記第2ゲート電極の前記第2の側の第6側面上に、前記第8絶縁膜と同層に形成された第10絶縁膜からなる第5サイドウォールスペーサを形成する工程、
    (i)前記第4サイドウォールスペーサをマスクとして前記第2部分に前記第2導電型の第1不純物イオンを注入し、前記第5サイドウォールスペーサをマスクとして前記第3部分に前記第4導電型の第2不純物イオンを注入する工程、
    (j)前記(i)工程の後、前記第3サイドウォールスペーサ、前記第4サイドウォールスペーサおよび前記第5サイドウォールスペーサを除去する工程、
    (k)前記(j)工程の後、前記第1絶縁膜、前記第1ゲート電極、前記第2部分、前記第2ゲート電極および前記第3部分を覆うように、第11絶縁膜を形成する工程、
    を有し、
    前記第11絶縁膜は、前記第1ゲート電極の前記第4側面上に形成された部分の前記第1絶縁膜、前記第1ゲート電極の前記第5側面、および、前記第2ゲート電極の前記第6側面の各々に、接触する、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程は、
    (f1)前記第1絶縁膜上、前記第1ゲート電極上、および、前記第2部分上に、レジスト膜を形成する工程、
    (f2)前記第2部分上に形成された部分の前記レジスト膜を除去する工程、
    (f3)前記(f2)工程の後、前記第1絶縁膜上に前記レジスト膜が形成された状態で、前記第1ゲート電極をマスクとして前記第2部分に前記第2導電型の第3不純物イオンを注入することにより、前記第2部分に前記第3半導体領域を形成する工程、
    (f4)前記レジスト膜を除去する工程、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1絶縁膜は、窒化シリコン膜からなる、半導体装置の製造方法。
  9. (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板の主面側に、第1導電型の第1半導体領域を形成する工程、
    (c)前記第1半導体領域上に、第1ゲート絶縁膜を介して第1ゲート電極を形成する工程、
    (d)前記第1半導体領域のうち、前記第1ゲート電極に対して第1の側に位置する第1部分に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、
    (e)前記(d)工程の後、前記第1部分上に、第1絶縁膜を形成する工程、
    (f)前記第1部分上に前記第1絶縁膜が形成された状態で、前記第1半導体領域のうち、前記第1ゲート電極に対して前記第1の側と反対側に位置する第2部分に、前記第2導電型の第3半導体領域を形成する工程、
    を有し、
    前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とにより、フォトダイオードが形成され、
    前記第1ゲート電極と前記第3半導体領域とにより、前記フォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタが形成され、
    前記第1絶縁膜は、シリコンと窒素とを含有し、
    (l)前記(e)工程の後、前記第1ゲート電極の前記第1の側と反対側の第7側面上に、シリコンと窒素とを含有する第12絶縁膜からなる第6サイドウォールスペーサを形成する工程、
    を有し、
    前記(l)工程では、前記第1絶縁膜上に、前記第12絶縁膜と同層に、シリコンと窒素とを含有する第13絶縁膜を形成する、半導体装置の製造方法。
  10. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程は、
    (f1)前記第1絶縁膜上、前記第1ゲート電極上、および、前記第2部分上に、レジスト膜を形成する工程、
    (f2)前記第2部分上に形成された部分の前記レジスト膜を除去する工程、
    (f3)前記(f2)工程の後、前記第1絶縁膜上に前記レジスト膜が形成された状態で、前記第1ゲート電極をマスクとして前記第2部分に前記第2導電型の第3不純物イオンを注入することにより、前記第2部分に前記第3半導体領域を形成する工程、
    (f4)前記レジスト膜を除去する工程、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1絶縁膜は、窒化シリコン膜からなる、半導体装置の製造方法。
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